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「キングダム 運命の炎」天下無双の大ヒット御礼舞台挨拶「キングダム 運命の炎」公式サイト中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政を壮大なスケールで描く、漫画「キングダム」を実写映画化した第三弾「キングダム 運命の炎」が7月28日より公開しました。 9月12日、山﨑賢人さん、吉沢亮さんによる“天下無双の大ヒット御礼舞台挨拶”をTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて実施しました。シリーズ三作連続して興行収入50億円を突破という大大大ヒットを祝し、待望の続編公開(シリーズ四作目)を遂に発表しました。また、映画の公開まで一切明かされていなかった超豪華シークレットキャストの吉川晃司さん・小栗旬さん・佐久間由衣さんが、キングダムに欠かせない重要なキャラクターを演じていることについてもイベント内で触れました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。天下無双の大ヒット御礼舞台挨拶信(しん)役山﨑賢人さん嬴政(えいせい)役吉沢 亮さん山﨑さん公開から一カ月半経って、こうしてまた皆さんとお会いできてうれしいです。 吉沢さん本日は劇場に足を運んでいただきありがとうございます。公開から一カ月半経って、またこうして皆さんとお会いできる機会を設けられたのも、「キングダム 運命の炎」がたくさんの方に愛していただけているからだと、うれしく思います。 MC今日は映画が公開されてから47日目およそ一カ月半です。本当に大ヒットおめでとうございます。(会場:拍手) 山﨑さんありがとうございます! MC本年度映画オープニングナンバーワン。そしてシリーズ初となる四週連続ナンバーワン。そして現時点でのシリーズ三作連続となる邦画実写ナンバーワン。そして映画が公開してから47日となる昨日までで観客動員数358万人、興行収入は51.3億円を突破しました。(会場:大きな拍手) 山﨑さんすごくない?!吉沢さんすごいじゃん! 山﨑さんすごいよね! 吉沢さんもしかしたらだけど…すごいよ! MCお二人は今「すごい」しか言っていなかったですね。山﨑さん、こうして改めてファンの前に立てるのはいかがですか? 山﨑さんそうですね。本当にこういう機会があるのは、「キングダム」を皆さんが楽しんで、愛してくださったからだと思うので、うれしく思います。 吉沢さん本当にうれしいですね。これだけいろいろな方に愛していただける作品を作るのに、みんながものすごく熱量高く挑みました。それが三作も続いて、たくさんの方に観ていただけているのは、なかなかないことです。そんな作品に携われて光栄だと思います。 MC本日は、SNSに投稿されたファンの方の熱いコメントを、ほんの一部ですがバックボードに並べました。コメントを見て気になるものがあったら教えてほしいのですが、いかがですか。山﨑さん「嬴政と紫夏は、ジーパンがベチャベチャになるくらい泣ける」吉沢さんこれは賢人(のコメント)でしょ? 山﨑さんこれは僕(のコメント)だよね? 吉沢さんこれは賢人だ! 山﨑さんこれって、僕が投稿したやつでしょ! 吉沢さん「ジーパンがビチョビチョになった」って言っていたもんね! 山﨑さんそう! 涙を垂らして、ジーパンの味にしちゃったからね。 MC吉沢さんはそれを聞いていかがですか? 吉沢さんやっぱりうれしいです。この紫夏とのストーリーは、僕も原作の中で大好きなシーンです。絶対に自分で演じたいと思っていたので、よりうれしく思います。 MC吉沢さんの中でも相当こだわりがあったのでは? 吉沢さんこだわり…ありました! 「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」と嬴政を演じ、王様として背負っているものを意識しながら演じてきました。(紫夏のエピソードは)そこに至るまでのストーリーなので、一旦そういうものを全部脱いで“一人の青年としてその場にいる”ということを意識しました。 MC吉沢さんが気になるコメントはどれですか? 吉沢さんやっぱりコレですね。「隊の名を聞かれ、『飛信隊』と答える信の表情がなんとも言えないくらい好き」っていうコメント。…分かる!! 皆さんも分かりますよね? 「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」と観て、そこで印象的だったのは、信は将軍とか組織の上にいる人たちを見ているということです。信の憧れている表情と、そこから何かを学んでいる感じが「キングダム」シリーズでは印象的でした。今回、信はそんな人たちと、どこか対等に向き合っていて、飛信隊という隊の隊長として、同じ目線でものを見ているように思いました。これまでのシリーズでは見られない信の表情が、新たな魅力として本作では観られたと思います。僕にも、それがすごく印象的でした。MC山﨑さんコメントを聞いていかがですか? 山﨑さんうれしいですね(笑)。 吉沢さんうれしいよね。 山﨑さん三作続けてきたからこそ、「飛信隊」と言われた時の信の気持ちも重みがあるというか、そういうものを表現できてうれしかったです。 MCあのシーンで山﨑さんのこだわりはありましたか。 山﨑さん今までの信だったら、勢いで名乗っていたと思うんです。でも、今回は「みんなの思いを背負って言う」と、監督と話し合って演じました。 MCそれを聞くと、改めて観たくなりますね。せっかくなので、コメントについてもう一つ聞いていきましょう! 山﨑さん「(右下を示して)20ダム」じゃないですか?吉沢さんダム映画! MCこの20ダムは、20回観たということだと思います。 山﨑さん本作を観たことをそういう呼び方にしているという発見と驚きがありますね。そういう風に楽しんでくださっていることがうれしいです。会場に20ダムされた方はいますか? 吉沢さんあちらに!会場のお客さんもっとたくさん観ました! 山﨑さんすごいな! MCちなみに、何ダムですか? 会場のお客さん24ダムです! 山﨑さん&吉沢さん(声を揃えて)24ダム! 吉沢さん公開されてから47日なので、一日一回観たとして、二日に一回は観ていることになりますよね。 山﨑さんすごい! 山﨑さん&吉沢さんありがとうございます。 MCそして、シークレットキャストとして、本作が公開されてからも、公式には発表されていなかったキャスト情報がついに解禁となりました。お二人が宣伝活動する中でもシークレットな情報が多々あったと思いますが、いかがでしたか。 山﨑さん本作の魅力でもあるのに、それを言えないっていうのは、「それもまた良いのかな」と宣伝活動をやっていました。吉川さんと小栗さんと…すごい日本映画だなって思います。これだけ豪華な方々が出演してくださっているのは、すごいっす。 MC山﨑さんは、龐煖(ほうけん)役の吉川晃司さんと共演もされていますが、いかがでしたか? 山﨑さん(コメントで)「龐煖(ほうけん)イカつくてやばい」って書いてありますが、これが本当にイカついんです! あれ? これ僕かな?吉沢さんこれ、賢人のコメントなの? ボードのコメントの中にちょくちょくいるんだね。 MC山崎さんのコメント、結構採用されていますね。 山﨑さんそうですね! MC吉沢さんは、いかがですか? 吉沢さん本当にすごいです。「やっと言えた」という感じです。取材の時も、友だちと話している時も「誰がやんの?」って聞かれても「まだ言えないです」みたいなくだりがなくなったことにホッとしています。 MC吉川さん、小栗さん(李牧(りぼく)役)、佐久間由衣(カイネ役)さんの熱演をまだ観ていない方は、ぜひ映画館の大きなスクリーンで観ていただきたいと思います。もうお二人が隠していることはないですよね? 吉沢さん(山﨑さんに)どうですか? 山﨑さん実はね…。 吉沢さん言っちゃう? (会場がざわつく) 山﨑さん言っちゃう! 吉沢さんじゃあ、言わせていただきますか。 山﨑さんはい。 吉沢さんそれでは発表をお願いします。 山﨑さん29才になりました! 吉沢さんおめでとうございます!(拍手)(会場からも拍手と「おめでとう」の声) 山﨑さんつい先日29才になりました。ありがとうございま~す。 吉沢さんそして? 山﨑さんそして? …続編あります! (会場から歓声と拍手!) 吉沢さんこのくだり、裏で練習しました。「一回違うのを入れとく?」って言いながら練習しました。 MC誕生日もおめでたいですが、映画「キングダム」続編制作が明らかになりました。おめでとうございます! 本作をご覧になった方々から「続編を観たい」という声は多々ありました。やっと発表ができるという感じですか? 山﨑さん「言えないんだ」ってずっと思っていました。 吉沢さん本作を観た人は、「そりゃそうだろう!」「あそこで終わるわけなくね?」っていう感じだと思います。やっと言えるね! 山﨑さん本当にありがたい話です。 MCお二人は続編をご覧になっているのですか? 山﨑さんまだです。 吉沢さんまだですが、撮影自体はもう終わっています。 MC作品の公開時期は聞いていますか? 山﨑さん&吉沢さんまだ聞いていないです。 MCお二人も聞いていないんですね。 山﨑さん今はCGや音楽など、プロフェッショナルな方々がすごく時間をかけて編集をしてくださっています。完成を楽しみに待っています。 MCお二人も早く観たいですか? 山﨑さん観たいです! 吉沢さん観たいよね? あそこで終わっているんだもん。あの続きとなると相当熱いでしょ? 山﨑さんうん! 吉沢さん相当楽しみです! MC続編の制作も発表になりましたが、まだまだ大ヒット上映中の本作をぜひ劇場の大きなスクリーンと迫力ある音響システムで観ていただきたいと思います。そして、ここでもう一つ重大発表があります。本作の大ヒットを記念して現在絶賛編集中の続編から、先日ほんの少しだけ先行カットが上がってきたようです。その先行カットを含む続編のティザー映像は、今絶賛編集中ということですが、今週末15日の金曜日から映画館で本作を観ると上映後に流れます。まだ本作を観ていない方、もしくはおかわりをしようとしている方はぜひ足を運んでみてください。 山﨑さんその映像を観たいです! 皆さん、もう一ダムしてください! MC最後にお二人からそれぞれご挨拶をいただきたいと思います。 吉沢さん皆さん短い時間でしたが、ありがとうございました。さっき発表された続編もありますが、まずはこの「キングダム 運命の炎」がまだまだ上映中なので、もっともっとたくさんの方に観ていただけるように、皆さんも友だちに勧めたり、SNSにコメントを載せたりと、僕らと一緒に本作を盛り上げてくださるとうれしいです。そして15日からは新たな予告編も流れるらしいので、もう一度ぜひよろしくお願いします。 山﨑さん今日は、まさかまたこうやって皆さんに会えると思っていなかったので、すごくうれしかったです。続編がありますが、そこまでは「キングダム 運命の炎」の炎を皆さんの胸の中にずっと持って、その上で続編も楽しんでもらえたらうれしく思っています。本当に「キングダム」は皆さんと一緒に熱くなれる作品です。みんなで楽しく熱くなって、楽しんでもらいたいと思っています。本作も続編もよろしくお願いします。
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「お嬢と番犬くん」完成披露舞台挨拶「お嬢と番犬くん」公式サイト累計発行部数336万部突破の人気コミック「お嬢と番犬くん」(講談社/はつはる著)。極道の孫娘であることを隠し、“普通の青春と恋”をすることを固く心に決めた高校生のヒロインと、彼女のお世話係の若頭との恋愛模様を描いた、溺愛ロマンティックコメディが、遂に実写映画化されます。 2月9日には、完成披露試写会が実施され、W主演を務めた福本莉子さん、ジェシーさん(SixTONES)をはじめ、櫻井海音さん、ぐんぴぃさん、杉本哲太さん、小林啓一監督が揃って舞台挨拶に登壇しました。福本さんとジェシーさんが、開演直前の“影ナレーション”にも挑戦し、会場は大いに盛り上がりました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートします。完成披露舞台挨拶瀬名垣一咲役福本莉子さん宇藤啓弥役ジェシーさん(SixTONES)田貫幹男役櫻井海音さん関谷香織役佐々木希さん瀬名垣太助役杉本哲太さん天馬竜也役ぐんぴぃさん小林啓一監督■開演前に福本さん、ジェシーさんの影ナレーションによる上演前の注意が読み上げられました。その後、客席通路から登壇者の皆さんが登場しました。福本さん本日はお集まりいただき、ありがとうございます。先ほどの影ナレーションは、気づいていただけましたか? (会場のお客さん:拍手)良かったです。短い時間ですが、皆さんと楽しい時間を過ごせたら良いなと思っています。 MC影ナレーションでは、ジェシーさんにペースを乱されませんでしたか? 福本さん乱されましたね(笑)。「ジェシーさんみたいに言ってみようかな」と思ったら、まんまとつまずいてしまって、ダメでした…(苦笑)。 ジェシーさん宇藤啓弥役を演じました小林啓一です。あ、すみません、間違えました(笑)。ジェシーです。本日は短い時間ですがよろしくお願いします。 MC影ナレーションはどうでしたか? ジェシーさん副業で影ナレーションをやろうかなと思います。合いの手とか良い感じでしたよね? 福本さん斬新で良かったと思います。合いの手のおかげで、注意事項を分かってくれているのが伝わりました。 ジェシーさんちゃんと返事もしないとね。 福本さんありがとうございます。 櫻井さん本日はお集まりいただきありがとうございます。僕たちは裏にいて、お二人の影ナレーションが聞こえなかったので、アーカイブか何かがあれば…。 ジェシーさん聞こえなかった? じゃあ今やりましょうか? 櫻井さん今は大丈夫です(笑)。本日は短い間ですがよろしくお願いします。 佐々木さん(ジェシーさん演じる)啓弥と(福本さん演じる)一咲の間に、ちょっとだけスパイスを入れさせていただきました(笑)。皆さんに本作を楽しんでいただけるとうれしいです。 ぐんぴぃさん “溺愛ロマンティックコメディ”に出られて誠に光栄です。今日は短い時間ですが楽しんで帰ってください! 杉本さん組長という恐い面と、優しいおじいちゃんの面を持つ、二重人格の役を演じました。 小林監督ジェシーくんの手前、ちょっとボケようと思ったんですが、怒られそうなんでやめました。本日は短い間ですが、よろしくお願いします。 MCまずは完成披露試写会を迎えた今のお気持ちをお聞かせください。 福本さん公開は一カ月後ですが、今日はやっと皆さんに本作を観ていただけるので、どう思うのかすごく興味があります。 ジェシーさん撮影は去年の夏頃だったので、早く皆さんに観てほしいと思っています。それから、僕も福本さんと同じで、今日お集まりいただいた皆さんが本作を観た後の反応が楽しみです。 僕たちも演じながら、「本作を観たらたぶん最後はとろけて帰るんじゃないかな」と思っていました。最後まで楽しんでください。 MC完成した作品をご覧になっていかがでしたか? ジェシーさん自分で自分にときめきました。普段のジェシーを一回でも見たことがある人は、分かると思いますが、僕は大体ふざけています。でも、本作ではジェシーではなくて、宇藤啓弥がちゃんといると思います。普段全然言わないことも言ったりしています。原作ファンの方も、どのシーンが入っているのかすごく楽しみにしてらっしゃると思うので、そこもぜひ楽しんでほしいです。いろんなシーンがあって、一回じゃたぶん分からないので、何度も観て、ときめいていただけたら“うジェシー”(うれしい)なと思います(笑)。 MCジェシーさん、今日も飛ばしていますね。 ジェシーさんこれでも落ち着いていると思います(笑)。 福本さん撮影中は、不安な気持ちになることもありましたが、完成した作品を観たら、心から純粋に楽しめました。音楽が加わって、より作品の色が明るくなったと思います。“極道”って怖いメージがあるんですが、全然そんなこともなく、すごくポップに楽しんでもらえると思います。コメディもあるし、アクションもあるし、ときめきもあって、本当にいろんな要素が詰まった素敵な作品になっていると思いました。MC大人気コミック原作の実写化ということで、実写化にあたり小林監督が意識されたことを教えてください。 小林監督なるべく自分自身も現場でときめけるように意識しました。ときめきを大事にして臨みました。 ジェシーさん現場では「(小声で)ジェシー、今のすごく良かったよ…」って…。もっと大きい声で言ってくれたらうれしいのに「(小声で)良かったよ」って言うんです(笑)。その監督を見て、逆に僕が「かわいらしいな」ってときめいていました(笑)。 MCOKテイクは、監督自身もときめいたということですか? 小林監督もちろんです。自分が感動しないと皆さんにお届けできません。 ジェシーさん僕は男性なので、男性の方が「ときめいた」って言ってくださるのは、すごくうれしかったです。「今の芝居、良かったんだ」って、自信になりました。MC監督から見て、福本さんの一咲はいかがでしたか? 小林監督福本さんが演じる一咲も、男性から見た「かわいらしさ」は、もちろんあると思いますが、女性から見ても、「かわいい」と思ってもらえるものを追求しました。周りの女性のスタッフに「今の(芝居)どうだった?」と聞いてから、「OK」を出すという感じで撮影をしていました。MC福本さんも周りとコミュニケーションを取りながら役づくりをされましたか? 福本さんときめきシーンは、探り探りでした。「どのセリフで、啓弥の方を見るか?」「このセリフは目を見て言うか?」とか、ちょっとしたことでも見え方が変わるので、みんなと「ときめきとは?」を研究しながら、作り上げました。 MC本作は“溺愛ロマンティックコメディ”ということで、キャストの皆さんには、「このシーンに注目してほしい」という皆さんが“溺愛”しているシーンをうかがいたいと思います。 福本さん予告でも使われていますが、啓弥との保険室のシーンがお気に入りです。ジェシーさんは身長が高いので、普段は私の目線が上に行きがちなんですが、保健室のシーンでは、ジェシーさんが膝下にいるので、上目遣いのジェシーさんが見られるポイントだと思います。 ジェシーさん原作とは角度がちょっと違うんですが、監督と「皆さんにときめきを与えられるか?」という会話しながら、カメラさんといろいろな角度で撮影して、最終的にこういう形に落ち着きました。僕の溺愛シーンは、まだ皆さんは本作を観る前なので、僕も予告の中のシーンで絞ります。入学した一咲が、走っている学生にぶつかられて転びそうになるところを啓弥が抱えるシーンです。啓弥が一咲のことを溺愛しすぎて裏口入学してしまう、個人的にはここが溺愛シーンだと思います。 MC啓弥とジェシーさんご本人とで似ている部分はありますか? ジェシーさん今はいろいろな“○○ハラ”とかがあるので、本作までのことはできないですね。 MCジェシーさんも「○○ハラ」は気をつけているんですね。 ジェシーさんもちろんです。なので、言葉で「大丈夫ですか?」って言いますね。 福本さんジェントルマンですね。 ジェシーさんジェントルマンです。 櫻井さん僕は、予告でも少し映っていますが、幹男が啓弥にハイキックするシーンが個人的にはポイントです。ジェシーさんがカッコ良いんですよ! 僕の蹴りを、顔前でパシッて止めるんです。皆さん、ジェシーさんに蹴りを止められたことはないですよね(笑)? 蹴りを止めている姿がめちゃくちゃカッコ良いです。僕は正面の特等席で見ていました。 ジェシーさんじゃあ、皆さん一人ずつやりましょうか(笑)? MCそのシーンの撮影は何回もやりましたか? 櫻井さん練習もあったので、合計で30回くらいやったと思います。 MC櫻井さんは、幹男とご自身を比べて似ている部分はありますか? 櫻井さん一緒って言ったらちょっとまずい気がするんですが、内に秘めた寂しさや孤独感、ちょっとした尖りみたいなものを自分自身とリンクさせて、表現しました。佐々木さん私も、福本さんがおっしゃったシーンが印象的でした。二人が本当にかわいくて、素敵でした。本当にキュンとしました。それ以外だと、放課後のシーンかな? 福本さん教室のシーンですか? 佐々木さんそうです。女性は憧れるシーンだと思います。 ジェシーさん後ろからギュッとするシーンですね。 佐々木さん素敵ですよね。キュンとしました。 MC学校が舞台ですから、青春時代を思い出すようなシーンがたくさんありますね。 佐々木さんそうですね。忘れていたものを取り戻すような感じがしました。お二人が本当にかわいらしくて、なのに間に入ってしまって、すみませんでした。 ジェシーさんいえいえ、ありがとうございます! お忙しい中、現場に来ていただき、マネージャーさんもありがとうございます。 MC佐々木さんはちょっと大人の役柄で登場されているとうかがいました。 佐々木さんそうですね。着物を着て登場するんですが、だいぶお姉さんな感じで登場しています。 ジェシーさん全く世界が違います。 佐々木さんそうですね。楽しんでいただけたらうれしいです。 ぐんぴぃさん僕もネタバレにならない程度にお話しします。天馬が啓弥と電話するシーンがあるんですが、ジェシーさんの電話を取ったことがある人、いないですよね? MC毎回皆さんに確認しなくても大丈夫ですよ! ジェシーさん一人ずつ電話しましょうか? ぐんぴぃさんもう電話すらもカッコ良いんですよ! 極道のしびれる感じがありました。 MC啓弥は、極道のシーンと高校生のシーンとで全然違いますもんね。 ぐんぴぃさん全然違いますね。 杉本さん私は、登場シーンで猫を抱いているんですが、その猫がかわいくて溺愛したいです。NGも出さずに、「おいで」と言えば乗ってくれて、ずっと我慢して大人しくしていました。 ジェシーさん猫は「ひろしさん」という名前ですよ。 杉本さん「ひろしさん」だったの(笑)? MC哲太さんも、現場でジェシーさんを笑わせにかかったりしていたとうかがいました。 ジェシーさんだいたい変顔していましたよ(笑)。 杉本さん緊張していたから覚えていないです(笑)。 ジェシーさん緊張していたら変顔はしないでしょ! 笑わせにかかってきたので、僕は我慢していました。 杉本さん思い出しました。ジェシーとは、そんなに一緒のシーンがなかったので、ちょっと爪痕を残そうと思ってやりましたね(笑)。MCでは、皆さんが溺愛しているお気に入りのコトやモノを教えていただければと思います。 福本さんお茶全般ですね。日本茶の中でも緑茶、煎茶、玉露、ほうじ茶、それから中国茶、紅茶…いろんな種類を持っています。現場にも必ず持っていきます。家から淹れて持っても行きますし、現場でもまた新しく淹れます。お茶を飲むとホッと一息できます。 MCいつごろからハマっているんですか? 福本さん前からお茶は好きなんですが、ここ最近はかなりハマっています。美味しいお茶があったら教えてください。 ジェシーさん僕は洋服とか下着です、ヨレヨレになるぐらいまで使います。ヨレヨレだから、あげても後輩はうれしくないと思うんです(笑)。だから、捨てれば良いんですが、捨てられないんですよね。「これは小さい時のあのダンスをした時のだ」、「あの曲の時のだ」とか、思い出があるので…。 MCそうすると、洋服が増えていく一方ですね。 ジェシーさんそうなんですよ。どうしましょう? 後輩とかにあげたりはするんですが…あとは売っちゃうとか? 結構溜まっているんですよ。パジャマもすごくダラダラした服を着ています。 MC物を大事にするのも良いことですよね。 ジェシーさんそれが言いたかったです。 櫻井さん私は、焼き鳥です。もうね、焼鳥とはかれこれ一年の付き合いになるんですが…。 福本さん短い(笑)。 ジェシーさん365日(笑)? 櫻井さんでも焼鳥を食べに行く日は、朝食、昼食を抜くくらい、焼鳥に懸けています! ジェシーさん会話をしていても、ずっと焼鳥なんですよ。 櫻井さんいろいろな場面で「焼鳥」って言い過ぎているので、「もう良いだろう」ってなっているとは思うんですが、本当に好きなんです。先日は、日帰りで静岡県の浜松まで焼鳥だけを食べに行きました。 MC食べる順番や好きな部位はありますか? 櫻井さん順番は大体コースなので、決まっているんですが、特に好きなのは“ソリ”です。 佐々木さんおいしい! 櫻井さんソリはモモの付け根にある希少部位なんですが、フランス語の「ソリレス(Sot-l'y-laisse)」という言葉から“ソリ”という名前になったそうです。フランス語で、「これを残すものは愚か者だ」っていう意味だそうです。(佐々木さんに向かって)ご存知でしたか? 佐々木さん私も最近それを勉強したばっかりなんです! 捨てちゃいけない部位なんですよね。 櫻井さんそうですよね。初めて焼鳥の話が通じました(笑)。 佐々木さん“ソリ”おいしいですよね!私の溺愛しているものは、子どもとの時間です。最近、子どもがトランプにハマっていて、それに付き合って、私も毎日ババ抜きやジジ抜きをやっています。二人きりより、人数がいたほうが良いと思うんですが、子どもとの時間がすごく楽しくて、ずっと付き合っています。ぐんぴぃさん僕が溺愛しているのはグミです。最近のグミって、ぶどうグミが、ぶどうを超えることがあるじゃないですか? あと、最近知ったんですが、グミって分類すると、肉らしいんです。ゼラチンをたくさん使って作られているんですが、ゼラチンの原材料は肉が多いそうなんです。「肉って良いじゃないか!」と思いました。 ジェシーさん一石二鳥ですね。 ぐんぴぃさんそうなんですよ。コンビニとかで新しいグミだ! と思って買っちゃいます。 ジェシーさんグミの中で好きな部位ってありますか? ぐんぴぃさん焼鳥みたいに部位はないです(笑)。杉本さん僕は「食べるラー油」ですね。京都の撮影所の近くにある中華屋さんでしか買えない食べるラー油があるんです。ネットでも買えないので、そのお店に行って、食べないと手に入らないんです。白いご飯でも、何にでも合います。 MC何年くらい溺愛されているんですか? 杉本さんもう10年くらいになりますね。 MC2月14日はバレンタインデーです。今日は特別に、福本さん、佐々木さんの二人から、登壇者の男性陣の皆さんにサプライズがあります。 ■チョコレートケーキが登場しました! MCこちらは福本さんと佐々木さんが飾り付けをされたそうですね? 福本さん先ほどいろいろ試行錯誤しながら、一緒に飾り付けをしました。 佐々木さん「どこに何を置いたら良いかな?」とか、言いながらやったよね。 福本さん&佐々木さん&ジェシーさんねー(笑)。 MCジェシーさん、「ねー」のキーを合わせなくて良いですよ! 福本さん、飾りつけのポイントを教えてください。 福本さんポイントは、このお花がポスターのお花と一緒なんです。あとは、「Valentine's Day」の「Valentine's」だけのプレートもあったんですが、せっかくなら「Day」もつけようということで、こちらにしました。イチゴやブルーベリーも入れて、華やかに見えるようにしました。 福本さん&佐々木さん&ジェシーさんねー(笑)。 MCジェシーさんは「ねー」は言わなくて良いですよ(笑)。 ジェシーさん(立ち位置が福本さんと佐々木さんに)挟まれちゃうんでね(笑)。うれしいです。サプライズありがとうございます。 杉本さん素敵ですね!MC最後に福本さん、ジェシーさんからメッセージをお願いします。 福本さん本作は今までにないような「極道×青春」ロマンスコメディになっています。公開まで、皆さんと一緒にこの作品をもっともっと盛り上げていけたらと思います。たくさんの方に観ていただけたら、うれしいです。本日はありがとうございました。 ジェシーさん全く一緒でした(笑)。 福本さん本当ですか(笑)? ジェシーさん本作は3月14日に公開です。大人の皆さんにも、今学生さんの皆さんにもいろいろなシーンを楽しんでいただけると思います。「大人のときめき」がテーマの、溺愛ロマンティックコメディとなっておりますので、ぜひ楽しんでください。何回も観られる作品です。本日はありがとうございました。
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「ファーストキス 1ST KISS」初日舞台挨拶「ファーストキス 1ST KISS」公式サイト日本のドラマ、映画界を牽引する脚本家・坂元裕二さんと、数々の大ヒット作を生み出してきた塚原あゆ子監督が初タッグを組んだ映画「ファーストキス 1ST KISS」が、いよいよ公開を迎えました。 2月7日にはTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が行われ、事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする主人公の硯カンナを演じた松たか子さん、カンナの夫・硯駈を演じる松村北斗さん、硯駈の大学の教授である天馬市郎を演じたリリー・フランキーさん、脚本を担当した坂元さん、メガホンを取った塚原監督が登壇しました。 映画のタイトルにちなみ、“ファーストバレンタイン”や“ファーストチョコレート”の話題も飛び出した、この日の模様を詳しくレポートします!初日舞台挨拶硯カンナ役松たか子さん硯駈役松村北斗さん天馬市郎役リリー・フランキーさん脚本坂元裕二さん塚原あゆ子監督松さんこんばんは。今日はお越しいただきありがとうございます。皆さんと楽しく過ごせたら良いなと思っています。 松村さん(MCに確認するように)今日は、上映後なんですよね? ネタバレは緩めで、楽しめたらなと思います。 リリーさん皆さん、ようこそいらっしゃいました。皆さんは観終わった後にどういう感情になっているんですかね。僕は、観終わった後に、ちょっと泣いてしまいました。僕のようなジジイにはジジイなりに思い出すことがあるし(笑)、皆さんには皆さんの中で思い出すことがあるんでしょうね。感動してくださっているんだろうなと思います。ありがとうございます。 坂元さんこんばんは。皆さんに観ていただけて感無量です。 塚原監督こんばんは。わざわざ初日にお越しくださって、ありがとうございます。 MC映画の公開、おめでとうございます。(会場:拍手) いよいよ公開を迎えました。改めて、初日を迎えた心境を教えてください。 松さん撮影の時からたくさんのスタッフの方たちが関わり、キャストも参加し、監督のもとで映画を完成させました。そこから、皆さんにお届けする準備を、宣伝担当の皆さんがしてくださっていました。今回は、直接うかがうことはなかったんですが、各地で皆さんが盛り上げてくださる中、この日を迎えられて、本当に幸せに思っています。観た直後の皆さんにお会いするということで、作品の余韻を壊してはいけないなと思っています(笑)。モザイクをかけてほしい感じですが(会場のお客さん:笑)、感激しています。この作品がスタートの日を迎えられて、本当に幸せだと思っています。松村さん最初に台本を読んだ時は、客観的にものすごく感動して、ものすごく魅力を感じたことを覚えています。ただ、撮影する中でだんだん慣れていったのか、そういった感覚を見失っていました。でも、こうして本作が公開されて、皆さんの顔を見ていると、最初に僕が台本を見た時と同じような反応をしているような気がしています。これから、日を追うごとに、どんどんSNSや街角で言っていただけるのか分かりませんが…。 リリーさん街角で感想を言うの? すれ違った人に「この作品、良いよって?」(松村さん&会場のお客さん:笑) 松村さんロマンスの香りがしますね(笑)。 リリーさんあなた(松村さん)が街角の人に言う分には、問題は起きないけれど、僕が言ったらさ、「変なおじさんが映画を勧めてきた」みたいな感じになるから。(松村さん&会場のお客さん:笑) 松村さん何か、どこかで感動の声を聞けたらうれしいじゃないですか。今日は(お客さんの顔を見て)「最初に僕が台本を見た気持ちとリンクしているかも」と思ったので、 少しずつそういうことが増えていくんだろうと思って、今ワクワクしている初日です。 MCリリーさんは先ほど、「泣いてしまった」とおっしゃっていました。 リリーさん序盤はコメディタッチなので、楽しむ気持ちでずっといたんですよ。台本を読んだ段階で、感動的な気持ちがありましたが、これが映像になった時に自分の中で思わぬ作用があったんです。主人公を介して、自分に振り返ってくるものがたくさんありました。坂元さんの作品に出演するのも念願でしたし、「監督とお仕事をしたいな」とも思っていました。共演者の皆さんとは、一緒にお仕事をするのはほぼ初めての方ばかりで、この間の完成披露舞台挨拶で、(天馬の娘・里津を演じた)吉岡里帆さんが、「撮影中に僕が松村くんのことをずっと触っている」と言ったんです。これ、ヤバくないですか? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 今、そういう発言にはもうちょっとデリケートな言い方してもらわないと(笑)。ネットニュースで見て、愕然としました。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) これは、僕らが仲良くなったということですよね? 松村さんそうです、そうです。(吉岡さんが)ちょっと面白おかしく言っていたのかな(笑)。(会場のお客さん:笑) リリーさんなかなかこういうことはないんだけれど、撮影をきっかけに仲良くなったので、何回かご飯にも行っているんです。 松村さんはい、連れて行っていただきました。今も、予定を合わせようとしています。 リリーさんだから、楽しい撮影でした。 松村さんありがとうございます。 リリーさん先ほど松さんが言ったように、あまりしゃべりすぎると余韻を壊してしまうということもありますので、このあたりにしておきます。皆さん、これからも、お友だちにこの作品のことを教えていただければと思います。 坂元さん一年前の段階で、まだ台本ができていなくて、「このままだとまずいんじゃないか」という話をしていました(苦笑)。監督に励まされて、何とか完成して、今日を迎えられました。「できない映画はないんだな」と思いました(笑)。 MC坂元さんと塚原監督は、今回初めてご一緒されたということです。 塚原監督そうですね。初めてご一緒しました。(会場の皆さんに)本作はどうでしたか? (会場:拍手)台本を拝見するタイミングは、私とプロデューサーは結構早いので、「どのように皆さんに届いていくのか」と、初めは非常に緊張するものなんです。でも、皆さんがわざわざ観に来てくださっていると思うと、本当にやって良かったなという思いがします。ありがとうございます。 MCSNSなどでも、公開前から早くもたくさんの反響が上がっていました。皆さんのもとに感想は届いていますか? リリーさん「チケットを取ってくれ」と、従兄弟の子供たちからめちゃくちゃ言われました。(会場のお客さん:笑)リリーさんでも、本当に本作を観たいと言う声は聞きますよ。観る前から、注目されているのが分かる。(主人公)二人のラブストーリーがどうなっていくのかが、想像できないじゃないですか。 坂元さん年齢を重ねた駈を演じるために、松村さんが老けメイクをしたり、お腹の出た姿になっているから、ファンの人が怒っているんじゃないかとすごく心配していました。なので、“ほっくん”で検索してみたんです。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:驚き&笑) そうしたら、「ほっくん、魅力爆発」と書いてあって安心しました。 リリーさんいやでも、お腹が大きい松村くんもかわいくないですか? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 僕は相当「萌え〜」となった。 松村さん本当ですか? リリーさんああいうところがかわいいんですよね。 松村さんあと半年いただけたら、(お腹は)大きくなれます。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) MC松村さんは、SNSをチェックされましたか? 松村さんSNSはちゃんと確認できていないかもな…。うちの母が父と試写会の日に一緒に観に来たんですが、「面白かった」「感動した」という感想ではなく、「やはり靴下の片方はいつかなくなる。ただ、うちの夫婦はなくなった(靴下の)片方がお互いの棚から出てきたりします」と書いてありました。ただの夫婦がロマンチックになれる作品なんだと思いました。そんな、すごくロマンチックな感想が来ました。 リリーさんお母さんも映画に結構やられて(刺激を受けて)、ちょっと自分が坂元さんになった気分で書いてきたのかな(笑)。 松村さんちょっと坂元さん的な文脈で書いていましたね(笑)。 MC松さんはいかがでしょうか。 松さんまだです。これからもっともっと、聞けると思います。 リリーさん(公開は)今日からですもんね。 MC先ほどリリーさんから、ほぼ初めての方ばかりだというお話がありましたが、共演された感想をお聞かせください。 リリーさん松さんとは、ライターの仕事をしている時に何度かお会いしたことがありました。それが、撮影でご一緒できるなんて…。 松さんでも、今回は、目を合わせた会話はない感じでした。 リリーさんそうなんですよね。 松さん(カンナが)一方的に奪い、一方的に暴れているのを(リリーさん演じる天馬が)眺めていらっしゃるみたいな感じですよね(笑)。 リリーさん(松さん演じるカンナが)犬と格闘しているシーンは、令和の名シーンですね。(松さん&会場のお客さん:笑) それをずっと上から見ていました。 松さん挙句、わざわざ下に降りていらっしゃいましたよね。 リリーさん「近くで見たい」と思いまして…。犬VS松たか子を近くで見たいから、下まで行きました(笑)。 松さん結構距離がある中を…。やっぱり変わっていると思いました(笑)。 リリーさん犬VS松たか子のところだけで、作品を一本撮ってほしい! 松さん楽しんでいただけたのなら…。 MC松さんと松村さんは、数々のプロモーション活動でご一緒でしたが、お互いについて発見したことはありますか? 松村さん改めて…。(松さんがじっと見つめていることに気づき)僕に託すんですね。松さんじゃあ、私から! 松村さんぜひぜひ。 松さんすごく楽しくプロモーション活動をやりました。私のダメなところを、どんどん引き出していく方でした。 松村さん(戸惑いの表情)え? 松さん私の人間的欠陥をどんどん引き出していくんです。「これはどういうことだろう?」と思ったんですが(笑)、それすらも楽しむことができたので、とても楽しかったです。 松村さん欠陥があるという話をしたかったわけではないですが、「もしかしたらこれは役とリンクするのかな?」と思うのは、思ったより隙のある方だなというのを日に日に感じました。松さんからは欠陥部分に感じるのかもしれないですが、年齢が下の者が言うのはおかしい表現ですが、僕は、とても愛嬌のある隙のある方なんだなと思いました。 リリーさんどういうところに隙を感じるんですか? 僕もそこにつけこまなきゃいけない。(松さん&会場のお客さん:笑) 松村さん何だろうな…ついつい、半分いじったような会話とかもできちゃうというか…たまにですよ! 少しだけボケッとしているというか…。(松さん&会場のお客さん:笑) そこを「松さん、聞いていますか?」と言えちゃう感じがあるんです。(松さんの視線を感じて)違いますか…? 松さんその通りです。でも、楽しかったです。どんどん楽になって、こんなにリラックスしてやって良いのかと思うくらい、ボロボロ、ボロボロ…とダメなところを出してしまいました。 MC塚原監督がニコニコしながら大きく頷いています。 塚原監督この間のラジオで、撮影の時よりも激しいツッコミをしていたので、撮影が終ってからも、仲が良くなるストロークがあったんだなと、微笑ましく思っていました。 MCリリーさんも、松村さんと再会できたのはうれしいのではないでしょうか。 リリーさんそうですね。本作を観てから松さんにも松村くんにも会っていなかったので、完成した本作を観た後に会うと「うわ、あの二人がいる」と、何だか感動しますね。 松村さんそう言われると照れくさいですね。 リリーさん僕はあまりラブストーリーに出たことはないんです。自分が出ている作品で、布団の中で泣いてしまう、みたいなことがあるんだなというか…(笑)。「もしタイムマシンがあったら」という話は子供の頃から考えると思います。多分、観客の皆さんはお若いので「未来に行ってみたいな」と思うかもしれませんが、ジジイになると未来なんてもう行きようがないんです。(会場のお客さん:笑) だから、過去に戻るしかないので、自分が後悔しているところを修正しに行きたいという気持ちが、この二人を介して湧き上がってくるような作品でした。 MC坂元さんと塚原監督の最強タッグによって、本作は誕生しました。クランクイン前、お二人はどのようなお話をしながら進められたのでしょうか。 塚原監督台本をどういう風にお書きになるのかを相談する打ち合わせの時からご一緒しました。 坂元さんそうですね。「このパン食べたら?」とか言ってくださって…。(塚原監督&会場のお客さん:笑) 楽しく打ち合わせをしました。インの前日には、監督から「明日、インします」とLINEが来ました。あと、靴下が出てくる場面があるんですが、「靴下だけは一生懸命に撮る」と書いてあったので、どんな作品になるんだろうと思っていたんです。(塚原監督&会場のお客さん:笑) でも、見事に靴下で心が動いた方もいらっしゃるんじゃないかと思っています。僕も靴下の場面で感動しました。塚原監督ありがとうございます。最後に加筆してくださった部分は「どういった思いでお書きになったのかな」と、すごく胸に来たので…。そう感じていたので、すごくうれしかったです。 MC坂元さん、塚原監督というドリームタッグの新しい作品も観たいですよね。(会場:「観たい」という気持ちを込めた拍手) 登壇者の皆さんは、またこのメンバーで作品を作るとしたら、どのような作品が良いと思いますか? 松さん、いかがでしょうか。 坂元さん今回、タイムトラベルという定番のものをやったので、今度も定番で、松さんと松村さんが入れ替わってしまうというのはどうですかね。楽しそうです。 MC男女が入れ替わるということですか? 坂元さんそうですね。中身が入れ替わる。 松村さん(考え込んでいる松さんに)そんなに難しい話じゃないですよ。(松さん&会場のお客さん:笑) (坂元さんのアイデアに)また年齢設定が実年齢を飛び越えるというのは、緊張しますね。しかも性別を…あれ? 違うのか、自分のままで良いのか? あれ、違うわ。 坂元さんすみません、ちょっと混乱させてしまいました。(会場のお客さん:笑) 松村さんつまり、僕は松たか子をやらなきゃいけないということですね。 坂元さんそうですね。(松さんに向けて)SixTONESになるということですね。 松村さん劇中の設定はアイドルグループのままですか。 坂元さんドームで公演をする。 松さんやってみたい! 東京ドームで、四日間でしょう? (会場のお客さん:笑) 東京ドーム、四日間は良いですね。 リリーさん坂元さんの脚本で、塚原さんが撮られるのであれば、ぜひ“犬VS松たか子”をもう一度。しかも、松さんも犬も、巨大化しているやつ。(会場のお客さん:笑) 松さんそんなに気に入っていただけたんですね(笑)。 MC間もなくバレンタインデーとなります。映画のタイトルである「ファーストキス」にかけまして、“ファーストバレンタイン”や“ファーストチョコ”のエピソードを教えてください。 松さん&松村さん(二人で顔を見合わせて譲り合い、会場:笑) 松村さん僕からですか? 松さんじゃあ、失礼して…。(会場:笑) 中学生くらいの時かな? チョコを渡したいと思う人がいたんです。雑誌かテレビで、「本命の人にはチョコにプラスアルファをあげるもの」だと言っていたので、「そうなんだ!」と思って、頑張って洋服屋さんに行って、シャツを買ったんです。店員さんが「これでうまくいかなかったら、返しに来て良いよ」と言ってくれたんですが、返さなくて済みました(笑)。遠い、 遠いところにそういった記憶があります。 リリーさんそれをきっかけに付き合い始めたということですか? 返さなかったということは。 松さん淡い、淡い…(思い出です)。 リリーさんシャツをプレゼントするなんて、相手はサラリーマンですか? (会場のお客さん:笑) 松さん若者です(笑)! リリーさん松さんはチョコレートを作ってあげたことはあるんですか? あまりイメージにないけれど。 松さんあまり…ないです。 リリーさんあまりということは、ちょっとは作った? (会場のお客さん:笑) 松さん作ったというか、そんなにあげたことはないかも。そもそも、私はそういったイベント系に疎くて…。 リリーさんイベント系、苦手そうですもんね。 松さんはい。できればそーっと過ごしたいと思っています(笑)。これからは頑張ってみようかな…遅いかな? 坂元さんあの…チョコレートをください。 松さんうわ、ちょっと、バレンタインが近い。 坂元さん来週ですね。 松さん時間が……頑張ります! リリーさんもうすぐ、バレンタインですから、多分、今日松さんは僕らの分(のチョコレート)、持ってきているんじゃないですか? (会場のお客さん:笑) 松さん(笑)! そうか…、必要なのはそういうところですね。 リリーさんそういうところなんですよ、多分。 松さん皆さん、いっぱいもらうでしょうから、私なんか、お荷物を増やしちゃいけないなって…。 坂元さんと、言いながら…? (「あるんでしょう?」というイジリに、松さん&会場のお客さん:笑) 松さん本当に…(誤魔化すように)そうですね(苦笑)。 リリーさんこれ、くれないつもりだな。(松さん&会場のお客さん:笑) 松村さんはなから頭になかった感じがしますね(笑)。 MC皆さん、かなり松さんからチョコレートがほしい様子です。 松村さんそりゃあ、そうでしょう。 MC松村さんは、“ファーストバレンタイン”や“ファーストチョコ”の思い出はありますか? 松村さん僕は小学校で、何となくバレンタインというものを知りました。小学一年生の時に一つもらって、すごくうれしかったです。言い方はあれですが、「幸先が良いな」と思っていたんです。どうやら人気者がチョコをもらうらしいという認識があったので…。 リリーさんそれは同級生だったの? 松村さん同級生でした。学校ではもらえなかったんですが、「ちょっと(チョコレートを)渡したい」と電話が来ました。 リリーさんえ! 小一で電話をかけてきて、「渡したい」と? 松村さんそうです。親から、うちの親にかけてきたんです。 リリーさんその頃から、“僕の北斗”にちょっかいをかけているヤツがいるんですね。(松村さん&会場のお客さん:笑) 松村さん家まで来て、渡してくれたので、「学校生活の幸先は良いな」と思ったんですが、それ以降は誰からももらえずに学校生活が終わりました。ファーストで唯一みたいな体験です。(周囲から「ええ!」と驚きの声が上がる) リリーさん結構、寂しい話になっちゃったね。 松村さん尻すぼみで終わってしまって、すみません。(会場のお客さん:笑) MCきっとその後、たくさんの方からもらっているのではないでしょうか。 松村さん誰からですか(笑)? 大人になると、全然会わなくなってきますが、誰からもらえるんだろう…(松さんの方を見て「もらえるのか?」と思いながら)ああっ! 自分で買います! (会場のお客さん:笑) MCここで一つご報告があります。本作は韓国、台湾、香港での公開が決定いたしました。(会場のお客さん:拍手) 近日公開予定の韓国では試写会が行われ、二百人にアンケートを実施したところ、五段階評価で満足度が平均4.28点、オススメ度が4.19点を記録しました。異例のスコアとも言える高評価を得た本作ですが、海外でも受け入れられたことへの感想を教えてください。 松さん坂元さんの紡いだ言葉たちが、それぞれの国の言葉にうまく訳されている結果だと思います。いっぱいアイデアを捻り出して、最適な言葉を選んで、訳していただいた方に感謝だと思います。 松村さんもちろん日本を飛び出ていくこともうれしいことです。何より、本作を観て心が潤った方がたくさんいるという事実がすごくうれしいです。 リリーさん世界中の人に観ていただいて、どの国でも、言語も習慣も関係なく、この作品は、観た人皆さんに思うところがあると思います。(松さんが笑っているのを目にして)松さん、僕がちゃんとしたことを言っている時に半笑いになるんですよね。「コイツ、マジの意見を言っているじゃん」みたいな顔をするのをやめてください。(松さん&会場のお客さん:笑)本当に、本作はたくさんの国の人と共有できる作品だと思っておりますので、いろいろな方に観てもらいたいです。 坂元さん今まで、海外で作品を観ていただいた時に、意外と言葉の壁を感じたことがありませんでした。皆さん、日本でいただく感想と同じようなことを言ってくださいます。例えば、松さんとドラマをやった時に、海外で観た方が「網戸が外れるの、めっちゃ共感する」と言われました。「網戸が外れて辛いのは、世界共通なんだな」と、思ったりしました。そんな風に、割と普通に通じるので、そこはうれしいし、日本の映画界にとっても良いことだと思います。塚原監督先ほど、松さんもおっしゃいましたが、この作品は坂本さんの書いた言葉がとても美しいので、どういう風に翻訳されているのかも含めて、私も海外版を拝見したいという気持ちです。皆さんがどういう感想を持たれたのか、どこかで聞ける機会があると良いなと思います。 ■カンナと駈の関係性が大きく変化する場所として、かき氷屋さんが登場することから、かき氷のパネルを持ったお客さんと一緒にフォトセッションを行いました。 MCそれでは、松さん、松村さんから最後にメッセージをお願いいたします。 松村さんこの作品によって心が潤ったということは、今日ここに来てくださった皆さんの表情からも読み取れて、すごく幸せな時間でした。本作が、少しでも多くの方の心を柔らかくなのか、潤いなのか、そういうものが広がっていくとうれしく思います。引き続き劇場で、ぜひご覧ください。よろしくお願いします。 松さん今日は公開初日に劇場に足をお運びくださいまして、本当にありがとうございました。この日でカンナとして生きた、あれやこれやの楽しい日々が完全に皆さんに渡るんだなと思うと、とても幸福な気持ちと、寂しい気持ちもあります。でも、もう全てこのお話は皆さんのものです。少しでも「あの人があれくらいなら、私は悪くないかも」と思って、ちょっとでも元気になって劇場を後にしていただければ幸いです。本当にありがとうございました。
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「アンダーニンジャ」公開記念!忍務の日三大都市忍者行脚舞台挨拶「アンダーニンジャ」公式サイト漫画家・花沢健吾さんによる、現代社会に潜む新たな忍者像を描いた漫画「アンダーニンジャ」(講談社「ヤングマガジン」連載)が、山﨑賢人さん主演で実写映画化され、1月24日に公開となりました。 2月6日には、忍務(にんむ)の日として、山﨑賢人さん浜辺美波さんが、大阪・名古屋・東京の三大都市を一日で忍者のように素早く駆け巡る忍務(任務)を実施しました。最終地となる東京では、山﨑さん、浜辺さんに加えて、長谷川忍さん(シソンヌ)が、TOHOシネマズ 日比谷の舞台挨拶に登壇しました。見事に忍務を成し遂げて、よろこびの表情を見せた、こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。忍務の日三大都市忍者行脚舞台挨拶雲隠九郎役山﨑賢人さん野口彩花役浜辺美波さん担任役長谷川忍さん(シソンヌ)■スペシャルMCとして、担任役を演じた長谷川忍さんが登場しました。長谷川さん私は本名に“忍”という字がついていますが、本作では忍者とは全く関係のない、先生役です。ここで一笑い起きるかと思ったんですが、スベりました。予定では、ここで三笑いくらい取るはずだったんですが…。マスコミの方は、記事には使わないでしょうが、一応私のことも撮影していただけますか? 母親がよろこびますのでね。それではメインのお二人に登場していただきましょう。山﨑さんと、はな…浜辺さん!浜辺さん今、噛みましたね(笑)。 長谷川さん浜辺さんって言いづらいんですよ! 浜辺さん(笑)。(長谷川さんを真似て)「(会場の雰囲気を)温めておきますんで!」って、おっしゃっていたのに…ねぇ。噛んじゃうからびっくりしました。 長谷川さん思ったよりも温まらなかったという結果で、本当に申し訳ございません。 山﨑さん&浜辺さんありがとうございます。 長谷川さん本日は、私がMCを務めますが大丈夫でしょうか? 山﨑さん扉の外で笑っていました。 長谷川さん何でニヤニヤ笑うのよ? 山﨑さんうれしいんです! 浜辺さんさっきの写真のくだりが、私たちの大好物なんです! ずっと笑っていました。(マスコミに向かって)今回は長谷川さんの写真を多めに撮ってくださいね。 長谷川さん当たり前ですけれど、マスコミのカメラは見事に私の方を向いていないですね! (会場のお客さん:笑)まずは、お二人からご挨拶をお願いします。 山﨑さん皆さん劇場に足を運んでいただき、本当にありがとうございます。今日は忍者行脚舞台挨拶で、大阪と名古屋にも行ってきました。すごい忍務でした。今日は最後までよろしくお願いします。 浜辺さん東京の皆さんのもとに無事にたどり着くことができて、良かったです。スペシャルMCとして長谷川さんも来てくださって、頼もしいですね。楽しい舞台挨拶になると思うので、すごく楽しみです。皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせれば良いなと思っています。 長谷川さん私のMCのハードルを上げるなんて、端々に性格の悪さが出ていましたね。 浜辺さんえ? 性格の悪さ(笑)? 長谷川さん個人的には、浜辺さんの性格は良いとは思っていません。(会場:笑)本作の公開から約二週間が経ち、現在も大ヒット上映中でございます。会場の皆さんは、本作をご覧になったばかりですが、いかがでしたか? (会場:拍手)ありがとうございます。そして、本日2月6日は「忍務の日」ということで、山﨑さんと浜辺さんのお二人は大阪、名古屋、東京と三大都市で舞台挨拶の忍務を遂行しました。まさに忍者の分身の術や、早駆けの術を使わないと無理なんじゃないかというスケジュールでしたが、大阪と名古屋の舞台挨拶はいかがでしたか?山﨑さんすごく楽しかったです。大阪では、たこ焼きとイカ焼きを食べて、名古屋では、ひつまぶしを食べました。 浜辺さん名古屋では、手羽先と串カツも食べましたね。 長谷川さんそんなに食べられたんですか? 山﨑さん食べました! 舞台挨拶では、本作の内容にちなんだ質問をお客さんにして、すごく盛り上がりました。 浜辺さんお客さんがすごくあたたかくて、コミュニケーションをとる時も元気に手を挙げてくださって、うれしかったです! 長谷川さん東京の皆さんも、きっと前のめりで来てくれると思いますよ! ちなみに、「珍しい苗字に目がない」という(山﨑さん演じる)九郎にちなんで、各舞台挨拶で珍しい苗字の方を探していたとうかがいました。 山﨑さんそうなんです! 浜辺さん三文字の由来が気になる苗字や、聞いても漢字が分からない苗字の方がいると、すごくうれしいです。苗字って奥深いなと思いました。 長谷川さん苗字には、その人や一族の歴史がありますよね。せっかくなので、こちらの会場でも珍しい苗字の方にお話しをうかがいたいと思います。私の苗字は珍しいという方は、手を挙げてください。 山﨑さん&浜辺さん楽しみー! ■複数名のお客さんから手が挙がり、長谷川さんに選ばれた方が苗字を発表しました。 一人目のお客さん「間山」と書いて、「マヤマ」です。由来は分かりませんが、青森に多い苗字だそうです。 山﨑さん間の山に住んでいたのか、山の間に住んでいたんですかね? 長谷川さんお隣の方も手を挙げているように見えましたが、珍しい苗字ですか? 一人目のお客さんの隣の方お隣の方をアピールしていました。 長谷川さんちなみに苗字は? 一人目のお客さんの隣の方「ヤマダ」です(笑)。 長谷川さんすみません。(会場のお客さん:笑) 二人目のお客さん車が三つの「轟」で、「トドロキ」です。 浜辺さんカッコ良い名前! 三人目のお客さん「チョウサ」です。一帖の「帖」に、佐藤の「佐」です。 山﨑さん珍しい! 長谷川さんこんなことを言うのは失礼ですが、「本当かな?」と思うぐらい珍しいですね。初めて聞きました。全国でもほとんどいないんじゃないですか? 三人目のお客さん鹿児島にいるそうです。 浜辺さん(驚いて)へぇー! 四人目のお客さん「布」に「上」と書いて、「ヌノウエ」です。 浜辺さん何で「布上」なんだろう? 山﨑さん確かに。 長谷川さんたぶん、みんな生まれた時は、そっと布の上に置かれるんでしょうね。その時にピンときたんでしょうね。 五人目のお客さん「モチダ」です。持ち物の「持つ」に田んぼの「田」です。 長谷川さんごめんなさい、ちょっと弱いなぁ。(会場のお客さん:笑) 山﨑さん(劇中に登場する珍しい苗字の)左衛門三郎さんは来ていないですか? 長谷川さん左衛門三郎さんは来ていないだろ! 六人目のお客さん「トクオカ」です。徳島の「徳」と岡山の「岡」です。奄美大島が中心の苗字です。 七人目のお客さん「キタイ」です。「北」に、井戸の「井」です。 長谷川さん皆さん、ありがとうございました。結構いらっしゃるので、皆さんに聞きたくなりますね。持田さんの勇気が最高でした。素晴らしいです。いろいろ珍しい苗字が登場しましたが、本日お二人が「一番珍しいと思った苗字の方」を挙げていただけますか? 山﨑さん後宮(ウシロク)さんです! 浜辺さん大阪でお会いした方ですね。私も、大阪でお会いした、貴伝(キデナ)さんです。由来が気になりました。 長谷川さん確かに珍しい! どちらを本日の一番にしますか? 山﨑さん画数が多いから、貴伝(キデナ)さんじゃない? 浜辺さんでも、後宮(ウシロク)さんは、後宮にいたかもしれないんだよ。 長谷川さんノリでやっているので、早く決めてほしいなぁ。 山﨑さん&浜辺さんじゃあ、長谷川さんが決めてください。 長谷川さんどちらも珍しいですが、僕だったら後宮(ウシロク)さんより、貴伝(キデナ)さんを選びますね。 山﨑さん「比べる」に「屋根」で、「比屋根(ヒヤネ)」という方もいらっしゃいました。 長谷川さんそれも良いなー! 結果、勇気の持田(モチダ)という選択肢もありますね。 浜辺さん敢えてのね! 長谷川さんそれでは、貴伝(キデナ)さんで良いですか? 浜辺さんはい! 長谷川さん決まりました! 貴伝(キデナ)さん、おめでとうございます。(会場:拍手)さて、本日の舞台挨拶を盛り上げるために、SNSのコメントや、感想をピックアップしておりますので、ご紹介します。まずは山﨑さんへのコメントです。「山﨑賢人のアクションシーンがカッコ良すぎる」、「めちゃくちゃ再現度が高い。完全に雲隠九郎にしか見えない」、「足の指を使う細かいアクションがすごい」一部をご紹介しましたが、山﨑さんいかがですか? 山﨑さん僕は、もともと原作が好きで、「実写の雲隠九郎を作れたら」と思っていたので、そういう風に言ってもらえてうれしいです。(会場:拍手) 長谷川さん足の指をストレッチして、撮影に臨んでいたと聞きました。 山﨑さん足の指と、脚もストレッチをしていました。 長谷川さん続いては、浜辺さんへのコメントです。「全編にわたって可愛すぎる」、「新しい美波ちゃんを見せてくれてありがとう」、「変顔も愛しかった」などたくさんの感想が寄せられています。 浜辺さんうれしいです。かわいいどころか、恐ろしい表情で、皆さんにお会いすることになってしまって、本当に心苦しいです。(会場のお客さん:拍手)ありがとうございます。皆さんの優しい言葉に支えられています。 長谷川さん大きい声を出したり、変顔をすることは、これまでになかったことですよね? 浜辺さんそうですね。会話で急に大きな声を出すことはないですね。 長谷川さん最初はめっちゃ嫌そうでしたよね? 浜辺さんいや、違います! 長谷川さん言い方が良くなかったですね。何か思い詰めたようでしたよね! 浜辺さん福田監督も、長谷川さんも、普段からすごく声が大きいので、「何でいきなり大きい声が出るんだろう」って、すごく不思議に思っていました。 長谷川さんそれでも「大きな声で!」と指示が出れば、すぐにスイッチが入っていたので、「さすがだな」と、唯一思いました。 浜辺さんやった! ほめてくれた。 長谷川さん唯一ね(笑)! 浜辺さんあ! (会場のお客さん:笑) 長谷川さん(浜辺さんの反応をスルーして)ちなみに、私へのコメントは全くなかったということです。(会場のお客さん:笑)なので、山﨑さんと浜辺さん、私の先生ぶりはいかがでしたか? 浜辺さん先生役が続いていますよね。 長谷川さんそうですね。先生か、古い体質の上司しか演じていないです。(会場のお客さん:笑) 山﨑さんすごくやりやすかったです。 長谷川さん三人だけのシーンもありましたからね。 浜辺さんそうですね! シーンのキーを握っていました。本作のキーマンですね! 山﨑さん名前に“忍”が入っていますからね! 浜辺さんアンダーキーマンとして! 長谷川さん(会場に向かって)ほら、性格が悪いと思いません?(会場のお客さん:笑)皆さん、今分かりましたよね? 「浜辺美波は性悪だ」と語り継いでください。浜辺さん違います(笑)! 長谷川さんでも、三人のシーンは楽しく演じることができましたよね。 山﨑さんアドリブで助けていただきました! 浜辺さんそうですね! 長谷川さんリハーサルの時に、山﨑くんに「お前大丈夫か、大きい方を漏らしていないか」ってふざけて言ったら、山﨑くんが乗ってくれたんです。そしたら、福田監督が走ってきて、「今のを生かして!」と言ってくれました。「あ、生かしてくれるんだ」と思いましたね。 山﨑さん良いですね! 楽しかったですね。 長谷川さん本作にちなんで、忍者っぽい質問もしたいと思います。お二人がもし忍者になって、どこかに忍び込めるとしたら、どこに忍びたいですか? 浜辺さん私は、友だちのデート現場に忍び込みたいです。邪魔せずに静かに見守ります。付き合うか迷っている段階だと、どうせデートの後に、友だちから「こういうことがあった」という話を聞くことになるんです。その説明を聞くなら、実際に見た方が時間を短縮できるし、見極めることも手伝えるので、良いと思いませんか? 長谷川さんそれは絶対に違うよ。そういう話を聞くのがめんどくさいからでしょう? あなたも時短世代ね。 浜辺さんえ、そう思いませんか? 長谷川さんそういう時って、あったことを全部話そうとするのでテンポが悪いから、聞くのはだるいけれど、聞いてあげるのも一興ですよ。 浜辺さんそうなんですけれど、私といる時と違って、デートのためにかわいくしている友だちを見たいんです。 長谷川さん「そういう顔をするんだ!」とか? 浜辺さんそうそう! 長谷川さんそれは良いですね! 山﨑さんうーん、何ですかね? 長谷川さん今考える時間があっただろ!(会場に向かって)山﨑くんって、ボーッとしているでしょ?(会場のお客さん:笑い)(言いよどむ山﨑さんを見かねて)ないなら、無理しなくて良いよ(笑)! 山﨑さんあります! 前にも言いましたが、宇宙人が隠されていると噂のアメリカのエリア51という場所があるんです。そこは、部外者は入れないので、「(本作で九郎が着用している)透明になれるパーカーを着ていたら、入っていけるのかな」と、思いました。 長谷川さん会場の皆さんは「エリア51」って分かりますか? 帰ったら、YouTubeなどで「都市伝説」とかで調べたら、分かると思います。でも、あそこは透明スーツを凌駕するくらいのセキュリティがあると思うよ。 山﨑さんそもそも、(エリア51は)宇宙人が作っているかもしれないですからね! 長谷川さんみんな食いついていないから、その話を盛り上げようとしないで! 僕も好きな話題だから乗っかってしまいました。あそこがUFOを飛ばしているんじゃないかという話もありますからね。そういうところに忍び込んでみたいんですね。「テンポアップ」というカンペが出ていますね、申し訳ございません(笑)。今日は、キャストのお二人から、会場の皆さんにどうしてもお願いしたい忍務がございます。 山﨑さん本作をご覧になった皆さんは、ぜひSNSで感想の投稿をお願いします! 浜辺さんお願いします! 「#アンダーニンジャ忍務の日」を付けてXに投稿をお願いします。「にんむ」は、忍者の“忍”です。感想をお願いしま…(噛んでしまう)。 長谷川さんあ、やった! (うれしそうに)やりましたねぇ! 浜辺さん最悪だ! 今まで噛んでいなかったのに…。 長谷川さん皆さん、ぜひSNSで盛り上げてください。もう一度観たいなと思ったら、お友だちを誘ってぜひ来てくださいね。そして、三大都市を巡って各劇場を盛り上げたお二人は、見事、忍務達成となります。おめでとうございます!忍務を達成したお二人に、プレゼントが届いています。なんと! 原作の花沢健吾先生が、お二人のためにメッセージ入りイラストを描いてくださいました。 ■花沢健吾先生が描いた色紙がスクリーンに投影されました。浜辺さんかわいい! (色紙を会場の皆さんに向けて)見て! (会場のお客さん:拍手)ちょっと似せてくれている気がする!山﨑さんすげー!長谷川さん僕も先生の作品は全部読んでいるんですが…うらやましいです。(会場のお客さん:笑)お二人とも一日頑張って良かったですね。最後に、お二人からメッセージをお願いします。 山﨑さん本作は、どの世代の方でも気楽に楽しめる作品です。緩く笑えるシーンもありながら、バチバチのアクションシーンもあって、緩急のある、今までにない作品だと思っています。ぜひ、もう一度観たり、周りの皆さんにも広めていただいて、本作をもっと楽しんでもらえたらうれしいです。今日は、ありがとうございました。 浜辺さん本日は本当にありがとうございました。行脚を一緒に回ってくださった方もいて、皆さんの愛をすごく感じました。本作が公開されて二週間ですが、まだまだたくさんの方に観ていただきたい作品です。ぜひ、忍ばずに、たくさんのお友だちを誘って、本作をまた観に来ていただけるとうれしいです。
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俳優オーディション「TREASURE HUNTING」グランプリが決定!株式会社トライストーン・エンタテイメント、合同会社ユー・エス・ジェイ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)、東宝株式会社、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの4社による新たな俳優オーディション「TREASURE HUNTING」~あなたの才能を探す冒険に出かけよう~の最終審査を、2月1日(土)にユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて開催いたしました。 本オーディションは、国内市場はもちろん、これからの海外市場に求められるエンターテイメント性にも応え得る俳優の発掘・育成を図るという趣旨の元、エンターテイメント業界を代表する4社が賛同しての初の開催。応募総数8216名の中から、約半年間におよぶ審査やレッスンを経て、ファイナリスト12名による最終決戦となりました。 特別審査員には、株式会社トライストーン・エンタテイメント代表取締役社長 小栗 旬や同社所属俳優の坂口 健太郎、株式会社ソニーミュージック・アーティスツ所属俳優の森田 望智、さらに各社代表者が参加。 最終審査の結果、神奈川県出身の17歳、雑賀天成(さいが・てんせい)さんがグランプリを獲得、準グランプリには東京都出身の13歳、中本羽美(なかもと・うみ)さんに決定しました。俳優オーディション「TREASURE HUNTING」グランプリが決定!グランプリ・雑賀天成さん準グランプリ・中本羽美さん開催日時:2025年2月1日(土)14:00~17:30終了 場所:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内特設会場ステージ33(大阪府大阪市此花区桜島2丁目1-3) 司会:中井美穂・笠原秀幸 特別審査員:山本 又一朗(株式会社トライストーン・エンタテイメント代表取締役会長) 小栗 旬(株式会社トライストーン・エンタテイメント代表取締役社長) 坂口 健太郎(株式会社トライストーン・エンタテイメント所属俳優) 村山 卓(合同会社ユー・エス・ジェイ執行役員 副社長 CMO) 御園 ジェリー 研策(合同会社ユー・エス・ジェイブランド・メディア部 部長代理) 市川 南(東宝株式会社取締役 専務執行役員) 臼井 央(東宝株式会社映画企画部長) 村松 俊亮(株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長CEO) 辻野 学 (株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント取締役 執行役員) 桂田 大助(株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント執行役員) 森田 望智(株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ所属俳優)俳優オーディション「TREASURE HUNTING」最終審査
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「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」ラストマッチイベント「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」公式サイト2024年上半期、エンタメ界を席巻した「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」。8月19日の“ハイキュー!!の日”を前に8月18日に、“もう一回がない全国一斉上映!「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」ラストマッチ”と銘打って、最後となる舞台挨拶が東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて開催されました。村瀬歩さん、梶裕貴さん、石川界人さん、内山昂輝さん、入野自由さんが登壇したこちらのイベントは、全国351館で同時中継も行なわれ、ネタバレ全開の熱いトークに会場は興奮に包まれました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!ラストマッチイベント日向翔陽役村瀬歩さん孤爪研磨役梶裕貴さん影山飛雄役石川界人さん月島蛍役内山昂輝さん菅原孝支役入野自由さんMC本作は8月17日までの184日で観客動員数は797万人、興行収入は114億円を突破しました! そして、こちらの舞台挨拶の模様は、全国351館の映画館でも生中継されています。それではお一人ずつご挨拶をお願います。 村瀬さん皆さんお越しくださいまして、そして全国からご覧になっているカメラはこちらでしょうか?先ほど、数字の話が出ました。もちろん数字が全てではないですが、作品に関わる身として、たくさんの人に、映画・TVアニメの「ハイキュー!!」が好きで、何度も足を運んでくれた方がたくさんいると聞いています。なので、今日は楽しい話ができたら良いなと思っています。 梶さん本日、紅一点。音駒高校の“赤”ですからね(笑)。こういった舞台挨拶に何度か立っていますが、この光景はすごくうれしくなります。この作品を多くの方が観に来てくれているんだと直に感じることができるし、全国の映画館にも足を運んでくれているということが本当にうれしいです。それをかみしめながら、今日の時間を過ごしたいと思います。 石川さん皆さんは、今、本作の上映をご覧になった直後ということですよね? これまで、作品の内容を深く話せる機会がありませんでした。いわゆる“ネタバレ禁止”で話すことが多かったので、本作を観た直後の感動を分かち合いながら、皆さんと話せるのが楽しみでこの場に立っています。そして、皆さんの応援もありまして、大ヒットとなりました。本当に感謝しています。皆さんに感謝を伝えられる場として、僕自身も楽しめればと思っています。 内山さん今日は楽しんでいってください。よろしくお願いします。 MC本作は、半年余りの長きにわたって、多くのファンの方たちから応援をしていただき、大ヒットを記録しました。本日で本作のイベントはラストとなります。半年間、ファンの皆さんから応援をいただいた心境を教えてください。 村瀬さん街を歩いていても、いたるところに「ハイキュー!!」グッズを持っている人がたくさんいました。今日も、ここに来るまでに小さなバスに乗って来たんですが、烏野のユニフォームを着ている方もいました。 梶さんこの会場にもいらっしゃいますね。 村瀬さん後はグッズを持っている皆さん……何か、音駒の人、多くない(笑)? 梶さん良いじゃない! 村瀬さんあ。あそこにいるのは烏野? 梶さんあの黒い服を着ている人も烏野ですよね? 村瀬さんあ、そうか! 梶さんオレンジも烏野ですから。 村瀬さん良かった! 安心しました(笑)。あと、…白鳥沢もちょこちょこいますね(笑)。 梶さんホントだ(笑)。 村瀬さんこの場には、「ハイキュー!!」が好きで観に来てくれている人だと思いますが、普通に歩いている時も、グッズを持っている人を見かけます。電車とかに乗っている時も「ハイキュー!!」の話をしている人がいると、うれしく思います。そんなことがすごく増えて、日常的に「ハイキュー!!」を感じるので、手応えを感じていますね。でも、今日がラストなんですね。(内山さんに向かって)ウッチー、ラストだって! 内山さんねぇ。 梶さんウッチーは、こういう機会で舞台挨拶するのは…? 内山さん前に一回、舞台挨拶をやりました。でも、その時は「受験生たちが、受験が終わったら観るのを楽しみにしるから、烏野が勝ったことも言わないでくれ」と言われていました。でも、もう8月でしょ? 受験も終わってもう夏休みでしょ? 村瀬さんこれから指定校推薦とかAO入試も始まりますね。 内山さんつまり、それほど長い間公開していたのがすごいなって思っています。本当にすごいことです。すぐ上映が終わっちゃう作品もありますから…。 登壇者の皆さんいやいやいや(苦笑)。 梶さんこれは、難しい話が始まっちゃうな…(苦笑)。 内山さん公開が中止になる作品もあるからね。 村瀬さんやめなさい! 内山さん今日はね、ネタバレありで包み隠さず話して良いということだからね。 MC梶さんはどのように受け止めていますか? 梶さん記録というか、数字的な意味では、もちろん僕らもうれしいです。絶対に、皆さんのリアクションとか作品の良さはもちろんですが、数字というのは、「それだけ頑張ったんだ」という証になります。だから、制作してくださったスタッフさん、原作サイドの皆さんにとっては、間違いなく励みになるし、頑張りが報われるだろうなと思います。何気ないところで「ハイキュー!!」や、バレーボールというスポーツに触れる機会も増えたなと感じています。そのあたりも含めて、この作品の意義や重みを感じています。「ハイキュー!!」を観て、バレーボールを始めて、活躍されている方もたくさんいらっしゃると思います。そういう作品に携われたありがたみを、今感じています。僕は、中国での上映イベントに登壇しましたが、世界中で愛されている作品だと感じる機会になりました。 石川さん本作のアフレコの時、「今回は音駒が主役の作品にしたいと思っています」と、監督から伝えられていました。そして、どんどん音駒のファンが増えているのを実感しています。やはり「ゴミ捨て場の決戦」は、「ハイキュー!!」の中でもかなり大きな戦いです。今日も(音駒の)赤いパーカーを着ている方がすごく多いですが、作品の作り手としては、狙った通りに、皆さんがちゃんと音駒の魅力を感じてくれたんだと思っています。一応、僕は烏野なんですよ(笑)! MC応援上映も話題になりました。 梶さん(会場に向けて)観に行かれた方いますか? 村瀬さん(会場からの反応に)ありがとうございます! 梶さんどこが一番盛り上がるのかな? 回によっても違うんだろうね。 村瀬さん観るのが一回目の人と、何回も行っている人では感じ方が違うんだろうな。後は、あれじゃないですか? 「東宝!」とか「ハイキュー!!製作委員会!」とかやるんじゃないですか? 梶さんそこ(笑)? 石川さん「楽しぃ…」(研磨のセリフ)とか、みんな絶対に言っているでしょ? 梶さんあとツッキー(月島)のとことか、みんな絶対に言うでしょ?「上に飛べ!」って。 石川さん飛んじゃダメだけれどね(笑)。 MC菅原孝支さんが応援団長を務めて応援上映を盛り上げてくださっていましたが、本日はそんな応援団長・菅原孝支役の入野自由さんにサプライズでお越しいただきました! ■主題歌が流れる中、会場の声援に応えながら入野さんが登場。入野さん皆さんこんにちは。私が、菅原孝支の声をやっております、応援団長の入野自由です! (他の登壇陣に)しゃべり過ぎだ、お前らは! 梶さんハリウッドから来たわけじゃないですよね? 入野さんいや、もう大変だったよ(苦笑)。30時間くらいかけて来たよ。 梶さん皆さんすみません。裏で盛り上がったやり取りをちょっと披露しています。 村瀬さんずっとね、イチャイチャイチャイチャと、二人で話をしていますからね(苦笑)。 梶さん(入野さんに)ご挨拶を! 入野さんしたよ! 梶さん改めてね。 入野さん私、みんなが大好きな菅原孝支役をやっております入野自由です。今日はみんなを応援しに来ました! あくまでも応援です。MC皆さんがそろったところで、本作の内容についてもお話していきたいと思います。本日はNG事項はございませんので、皆さんのお気に入りシーン、グッときたシーンを教えていただければと思います。 村瀬さんやっぱり、研磨との最後のやり取りがすごく好きですね。当たり前ですが、終わったら、我々は帰るわけです。でも、それだけじゃなくて、「またな!」って言うところが、この後も研磨も日向も、そして烏野のみんなも、音駒のみんなもバレー生活が続いていくんだな…と感じました。それは、当たり前なんですが、あの「またな」という三文字に全てが入っている気がしていました。だから、日向は、「また戦いたいんだろうな」と思って演じたら「もう戦いじゃなく、元の感じに戻ってください」と言われました(笑)。日向は、天真爛漫で元気なんですが、試合の時は、集中して自分を追い込むスイッチがあるんですよね。だから、まだ日向の中では試合が終わっている感じがしていませんでした。何か、影山に諭される――あの感じが僕にも若干、入っていたのかな? と思ったので、すごく印象に残っていて、好きなシーンです。 梶さんネタバレOKということなので、ようやく言えるのは、終盤の研磨の視点に合わせて、1カットでグルグル回るボールを追いかけるシーン――あそこを作るのは本当に大変な作業だったと思います。でも、観ている皆さんは、実際にバレーボールをしているような感覚を味わえたんじゃないかと思います。僕も、研磨を演じていて、彼と一緒に呼吸をしているような感覚で演じたシーンだったので、印象的でした。この話ができてうれしいです(笑)。後は、クロ(黒尾鉄朗)をはじめとする三年生のことを思うと、これで部活動が幕を閉じてしまうのかなって考えながら観ると、込み上げてくるものがある作品でしたね。 石川さん今までは音駒の魅力を伝えたいと思って、なるべく音駒の話をしていたし、黒尾さんの「ハッハーッ!」のところとかも大好きなんです。でも、影山の話をすると、スパイカーの道を開くためのセッターからのオープンの流れが、今までの影山からの変化を表していると思っています。ちゃんと日向のことを見て、日向が一番うれしいタイミングでオープンで上げるという選択を取れたのは、今まで他校の人たちと戦ってきたからこそ、そういうセッターの形になったんだと思います。最初の印象や、漫画を読んだ時には、「張り上げてモノローグをやろうかな」と考えていました。でも、セッターであるという実感が、このオープンの時に沸いてきたのであれば、「ちょっと落ち着いているかな」とか、いろんなことを考えながら演じたので、すごく印象に残っています。 内山さん月島蛍の声をやっている身からすると、黒尾さんとネット際で話すシーンが多かったので、そこが印象的です。「バレー、最近どう?」って聞かれて「面白いです」って答える本当にちょっとしたシーンですが、月島がバレー部に入った時のこと何かを考えると…「そんなバカな!?」っていう(笑)気持ちになります。これは、驚天動地(きょうてんどうち)なサプライズ的な流れだと思います。でも、たまに面白いのが月島蛍らしいなとも思います。あとは、終盤で、合宿などで学んだことを生かして、「上に飛べ」と言うところは、黒尾さんや木兎さんの教えを受けて、月島なりに、頭の中で何度も何度も反復練習してきたんだろうなっていうのをあの1カットで伝えられたらと思っていました。家で練習している時もそのことを考えながらやったので、劇場で本作観て、映える作りになっていったかなと思うので、印象に残っています。 入野さんさっき梶くんも言っていましたが、僕自身も最後の長回しのシーンは見どころだと思っています。アニメーション技術としてもすごいですが、アニメで言うと10年間、ずっとみんなで一緒にいろんな試合、いろんなセリフを経験して、ようやくこのシーンにたどり着いた というあの感覚が、燃えるんですよね。あのシーン単独で観ても面白いですが、それだけじゃない。歴史を感じて涙が出てくるし、胸が熱くなる――それが「ハイキュー!!」の強みであり、大好きなシーンの一つでもあります。 MC本作は、海外でも大ヒットをしており、79の国と地域で合計90億円、日本国内も合わせると全世界興行収入は204億円を突破しております。 村瀬さん「すごいな」という一言しか出てこない。現実味を帯びないというか…。先日やっていたパリオリンピックでもネーションズリーグでもそうですが、いろんな国の方がツッキーのぬいぐるみを持っていたり、タトゥーが入っているのを見ました。日本という島国で生まれて、古舘春一先生が描かれた“イズム”というものや、描かれてきた思いが、全世界に広がっているということが、ただ胸アツという感じですね。でも、同時に「そうだよな」って気持ちもあります。だって「ハイキュー!!」ってメチャクチャ面白いから「伝わって当然だよな」と思います。「ハイキュー!!」を魅力的に伝えてくださるProduction I.Gさん、音楽の林ゆうきさんや、監督・音響チームもすごく努力をしてくださっていました。だから、そこにあぐらをかくのではなく、地盤をしっかりと固めた上で、面白いものをより耕していける双方向化みたいなものがあったんじゃないかと、勝手にいち「ハイキュー!!」ファンとして思っています。 梶さん「ハイキュー!!」を知って、観て、読んで、バレーボールを始めたという人が、これからもどんどん増えていくと思います。日本の部活動が、世界に共通するかっていうと感覚が違うとは思います。でも、それを超えて、言葉が違っても、表情や心情からは伝わるものある。だからこそ、「ハイキュー!!」が世界中で愛されているんだと思います。漫画・アニメの底力、魅力を改めて感じます。 石川さん「ハイキュー!!」は、バレーボールという競技に集まった人たちを描いたドラマです。何か一つのことに打ち込んでいる人、悔しくて涙が出るほど一生懸命努力をしている人――そういうところを、世界中の人たちが、「頑張っている人を応援したくなる」という気持ちで繋がっているのかなと思います。人の頑張りや、熱い気持ちは、言語の壁では止められない。そういう作品なんだと思います。 内山さんこの間、仕事で、アメリカのワシトンD.C.に行きました。飛行機の中で観られる映画の邦画の中の一番上に「ハイキュー!!」がありました。「あ、もう飛行機で観られるんだ」と、思いました(笑)。現地で、サイン会をやったんですが、音駒のユニフォームで来ていた人もいました。作品の人気の高さを肌で感じましたね。 入野さん僕は以前、半年くらいお休みをもらって海外に行っていた時期があります。6~7年くらい前ですが、イギリスでやっているアニメのイベントに参加したこともあります。その時、いろんなコスプレをしている人もいて…、あの段階で、僕はツッキーのコスプレをしている人と写真を撮ったからね(笑)。菅原のコスプレの人もいたので、写真を撮ってもらいました(笑)。日本のコンテンツが世界に広がるのはうれしいことだと思います。これからもどんどんと広がっていくんだろうなと思っています。 MC本日は、皆さんにお伝えする新たな情報が四つあります。一つ目はこちらです。スクリーンにご注目ください。 ■「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」Blu-ray&DVD発売決定!登壇者の皆さんおぉっ! 村瀬さんこれは大事ですよ。 梶さんお家で観られますからね。「もう一回がない試合」が何度でも観られますからね。 村瀬さんやったー! ■「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」展 開催決定!登壇者の皆さんおぉっ! 梶さんやったー! すごいですね、「ゴミ捨て場の決戦」をフィーチャーしているってこと? 石川さん作品単位なら聞きますが、劇場版一本でやるんですか。 入野さんこれは、無限にできるね(笑)。 梶さんいっそ、話数ごとにやります(笑)? MCそのためのビジュアルも描き下ろしております。こちらです!登壇者の皆さんおぉー…!! 入野さんあれ? 菅原さんがいないですね(笑)。 内山さん(枠の外側を指しながら)この辺かな(笑)? MC2024年12月27日より松屋銀座にて開催です。その後、金沢、大阪など全国を巡回します。 登壇者の皆さんすごい! 梶さん今、映画館でこのイベントを観ている方の近くでも開催されるかもしれません。 ■アニメ「ハイキュー!!」10周年ラストイベント実施決定!梶さんラストイベント? 村瀬さん「10周年」の、ラストイベントだね。 石川さん今、「10周年」でいろいろと企画が動いているから、そのラストだね。「ハイキュー!!」が終わっちゃうのかと思った(苦笑)。 入野さん10年前を振り返ると、収録現場が懐かしいね。 梶さん最初に行った時、悪ガキばかりでビックリしたもん(笑)。 村瀬さん入野さん、靴隠されていたよね(笑)。 入野さんそうだよ。あれはいじめだよ、いじめ! 呼ばれて、靴脱いで椅子に座っていたら、靴がなくなっているんだもん(笑)。 梶さんみんな大きくなったね。 石川さんこの10年でようやく内山さんと話せるようになったし…。 内山さんいやいやいや、しゃべっていただろう! 村瀬さん遅くね(笑)。 入野さん内山さんも、10年でだいぶ社交的になったよね。 内山さんもう良いから(苦笑)!イベントについて教えてください(笑)! どんなイベントなんですか? MCタイトルは「ハイキュー!! 10thイベント NEXT STEP」です。登壇者の皆さん「NEXT STEP」(笑)?? MC2025年3月2日、昼の部、夜の部で行ないます。 梶さん(会場に向かって)皆さんは、早くスケジュールを確認したいですよね。 MC場所なんですが…。 内山さん(入野さんと梶さんが二人でおしゃべりを続けているので、二人に向かって)ちょっとうるさいよ(笑)! 梶さんワンチャン、入野さんがまたサプライズの可能性があるから…。 内山さん(ちょっと強めに)場所は!?(登壇者の皆さん:笑) 梶さん10年で変わりましたね(笑)。 MC東京・有明アリーナです。 梶さんすごい! 聖地ですね。 入野さんバレーボール…やるのかな? 内山さん適当なこと言わないでくださいよ(笑)。 梶さんウッチーが(バレーボールをやるの)? 内山さんやんねーよ(笑)! 石川さんでも、最初の頃、バレーボールやったよね? 村瀬さんやりましたねぇ…(笑)。懐かしい! 梶さんちょっと、だんだんアフレコ現場みたいな空気になっているよ(笑)。 村瀬さん「NEXT STEP」の話をしましょう! 入野さん場所は? 登壇者の皆さん言ったよ(苦笑)!! 入野さんごめんごめん。有明アリーナでバレーボールをするんでしたっけ。 梶さん話がループしているから! 入野さん応援しに来たのに…。 梶さん邪魔だよ(苦笑)!! 邪魔しに来ているの(笑)? MCキャストは村瀬歩さん、石川界人さん、ほか…。 梶さんほか? まだ分からないのか? 石川さん落選しているかもしれないの? 梶さん僕、他校だもん…。 入野さん梶くんは、本作で終わりかもしれないし…。 登壇者の皆さんいやいやいや! 梶さん僕だってウッチーがバレーしているところ見たいんだから! ■山口と月島が仙台市の観光特使に決定!登壇者の皆さんおぉー! 梶さんおめでとう! 内山さん先日「萩の月」というお菓子のパッケージがツッキーになっているやつが販売されました。 石川さん楽屋にありましたね。 内山さんお召し上がりください(笑)。 梶さん観光特使だ! 石川さんパッケージのデザインのために、わざわざ描き下ろしをしているんです。メチャメチャ色気があるので、ぜひ皆さんご覧ください! 色気がすごいんす。 入野さん会場の皆さんに一個ずつ配ったら良いんじゃない? 内山さんなんで僕が(笑)? MCそろそろお時間なのですが、ここで“この方”から、これまで本作をご覧いただいた方へのメッセージを頂戴しております。スクリーンにご注目ください! ■スクリーンに古舘春一先生の描いた、イラスト付きのお礼のメッセージが映し出される。登壇者の皆さんおぉっ!! 村瀬さん先生! しかも日付が今日だ! 梶さん良い笑顔だねぇ…。 MCせっかくですので、メッセージを村瀬さんから代読していただいてもよろしいですか? 村瀬さんはい!「ゴミ捨て場の決戦 沢山の応援 本当にありがとうございました!!!!!!」MC最後にキャストを代表して、村瀬さんからメッセージをお願いします。 村瀬さん皆さん、暑い中、お越しいただき誠にありがとうございます。全国の劇場でご覧くださった皆さんもありがとうございます。僕が「ハイキュー!!」に関わったのは、2013年からなので、「ハイキュー!!」のアニメ自体は10周年ですが、もう11年になります。皆さんが、この作品が「本当に大好きだ!」という思いで観に来てくださっているのが、本当にうれしいですし、力になります。本作も、最後の最後に(星海光来役の)花江夏樹がね、何か印象的な感じで出てきました。この続きができたら良いなと、役者として胸に抱きつつ、今後の展開を皆さんと一緒に楽しみに待っていたいと思います。最後なので、「ハイキュー!!」イベントでは恒例の「おつかれした!」という掛け声で締めたいと思います。皆さんにもお願いしても良いですか? ちょっと練習しますか? 梶さん全国で観ている皆さんも一緒にね。 村瀬さんそうですね。(中継先の会場に向けて)他人事じゃないからね! 石川さん急に強いな…。 梶さん別に他人事だとは思ってないと思うよ? きっとやる気満々だと思うよ(苦笑)。 村瀬さん10年間で僕も変わっちゃいましたね(笑)。強めの村瀬が出ちゃいました。一回練習しましょう。では、行きますよ? 「おつかれした~!」 会場の皆さんおつかれしたー! 村瀬さんあぁ……。 梶さん物足りない(笑)? 村瀬さんもっとエネルギーをほっしちゃっています。ここがコートだと思ってね。コートの内側は、みんな仲間だから! 逆に声出していないヤツなんている?では行きますよ? 梶さん本番? 村瀬さん本番行きます! 梶さん全国の皆さんも気を抜かないでね…(笑)。部長に怒られるよ(苦笑)。 入野さん部長、本番で(笑いが止まらなくなりながら)言えなくなったこと、ありましたもんね? 村瀬さんそれは、あなたのせいですよ(苦笑)! 梶さん思い出トークが長いって(笑)! 村瀬さん行きましょう!「おつかれした~!」会場の皆さんおつかれした~!! 村瀬さんありがとうございました!
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「すずめの戸締まり」おかえり上映「すずめの戸締まり」公式サイト新海誠監督の「すずめの戸締まり」のBlu-ray&DVDが9月20日に発売となり、これを記念して同日より“おかえり上映”と称して、10月5日まで全国100館にて特別バージョンの映画本編が上映されます。 東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて、新海監督と主人公・鈴芽の母親である椿芽の声を担当した花澤香菜さんによる舞台挨拶が行われました。新海監督と花澤さんが一緒に舞台挨拶に立つのは、「言の葉の庭」(2013年公開)の公開以来、実に10年ぶりのこと! こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。おかえり上映新海誠監督岩戸椿芽役花澤香菜さん新海監督初めましての方、もしかしたら何度も見ているという方もいらっしゃるかもしれませんが「すずめの戸締まり」の監督をしました新海と申します。今日はお忙しいところ来ていただいてありがとうございます。楽しい時間にできればと思いますのでよろしくお願いします。 花澤さんこのイベントが上映前で良かったかもしれません。上映後だと、観終わった後は私は大号泣だったと思うので、皆さんが私たちの話を聞いているどころじゃなかったと思います(笑)。ぜひ楽しんでいってください。 MC新海監督、とうとう花澤さんが「すずめの戸締まり」の公式イベントに来てくださりました。 新海監督花澤さんと一緒に舞台挨拶に立つのは、ちょうど10年前の「言の葉の庭」という作品で主演を務めていただいた時の初日イベント以来じゃないですかね? 花澤さんそうですね。それ以降もお仕事は一緒していますけれどね。 新海監督お仕事ではご一緒していますが、登壇は10年ぶりですよね。こんな機会をいただけてうれしいです。 花澤さんこちらこそうれしいです。ありがとうございます。 MC本日、「すずめの戸締まり」のBlu-ray&DVDが発売されました。 花澤さんおめでとうございます。 新海監督ありがとうございます。MC今年の5月に終映して、三カ月半ぶりにスクリーンで再び上映となりました。 新海監督5月に「これで最後です」と、皆さんとお別れしたんですが、わりとすぐ戻ってきてしまって申し訳ないです(笑)。実は、鈴芽の旅は2023年の9月を描いたつもりだったので、ちょうど今のお話なんです。「このタイミングに合わせて上映ができたら良いよね」という話は、去年からしていたので、それが今回実現できたことはうれしいです。公開して十カ月も経つ作品にこんな風にたくさんの方に来ていただいてうれしいですし、幸せだなと思います。改めて今日は来てくださってありがとうございます。 MC本日、発売されたということで、すでに自宅でDVDやBlu-rayを観て来たという方もいるのではないかと思います。 新海監督そうですね。最初にちょっと、僕から会場の皆さんに質問しても良いですか?実はまだ、DVDも観ていなくて、映画館でも観ていなくて、これからこの作品を初めて観るという方はいらっしゃいますか? 花澤さんいるかもしれない…あ! いた! 良かった! 新海監督来てくださってありがとうございます。じゃあ、ネタバレしないようにしないといけませんね。 花澤さんそうですね、それは難しいですね(苦笑)。 新海監督花澤さんは観客の皆さんに聞いてみたいことはありますか? 花澤さん「言の葉の庭」を観たことあるよって方いますか? (会場を見ながら)いらっしゃいますね! ありがたいです。 新海監督花澤さんと初めて一緒に仕事した作品で、今でも「『言の葉の庭』が一番好き」と言ってくださる方がいるんですよね。10年前の花澤さんのお芝居が見られるのでぜひ観てみてください。 花澤さんじゃあじゃあ、この質問を聞いてみますか? Blu-rayを観てから来たよって方はいらっしゃいますか? (多くの手が挙がった会場を見て)すごい! ありがとうございます。 新海監督朝から「すずめ」漬けですね。普通、一日に同じものを何度も観ないですよね(笑)。実は、パッケージに収録されているものと、今日、これから皆さんに観ていただくものはちょっとだけバージョンが違うんです。もちろん物語は一緒で、内容も99%一緒なんですが…。これから観られると思うのであまり言えませんが、物語の本当に最後のところで、去年まで公開していた時には入っていなかった一言が入っているんです。花澤さんあ、あれだ!映画館で聴きたいですね! 新海監督パッケージの特典映像にもその部分の独立したクリップが入っているんですが、それともまた違う、今回の劇場版のために編集し直したバージョンです。もしかしたら、もう何度も「すずめ」を観たという方は気づくかもしれません。あと、もう一個だけ、本当にマニアックな方向けですが、前半でも一カ所だけ、「んんっ」と息を追加しているカットがあります。松村北斗くんが演じているキャラクターが、一生懸命何かを押しているシーンで、「ここに息がほしい」と思っていたんですが、入れていなかったカットがあったんです。そこを今回追加しました。ほっくん(松村さん)にもそれはまだ言っていないんですが、他のシーンでの息のお芝居を取ってきて、入れています。すごくちょっとした差ですが、ここでしか見られないバージョンを今日は観ていただけると思います。 MC監督のお話にもありましたが、Blu-ray&DVDには様々な特典などがついています。副音声も入っているんですが、今回、副音声付きの上映も行っています。監督の作品で副音声上映をするのは初めてですよね? 新海監督オーディオコメンタリーを僕と助監督の三木陽子の二人で録ったんですが、今日、本作を観ながらそれを聴いてもらえるということで、こちらも後半、DVDに収録されているものからちょっとだけ録り直しをています。ここに来ている皆さんに話しかけるつもりで再収録しているので、もしアプリがある方は聴いてみてください。今日、初めて本作を観るという方は、「周りの人たちが何をしているんだ?」 となるかもしれませんが、初めての方にはできれば最初は普通に本作を観ていただければと思います。 花澤さん大丈夫ですか? コメンタリー内で怒涛の爆笑トークはしていないですか(笑)? みんなクスクスしちゃったりしませんかね。それも味わいたいですね。 新海監督笑うべきところじゃないところで笑っていたりね(笑)。 MC花澤さんには、改めて今回新海監督から「すずめの戸締まり」の岩戸椿芽役でオファーを受けた時のお話を聞ければと思います。 花澤さんオファーをいただいた時のことなんですが、実は本編より先に、ハンバーガーチェーンのCMの椿芽の収録をやっていました。 新海監督映画のコラボ企画でハンバーガーチェーンのアニメCMを作ったんですが、その中で、鈴芽が全国を旅しながらお母さんとハンバーガーを食べた子供の頃のことを思い出す、というシーンを作ったんです。それが花澤さんの「すずめの戸締まり」の最初のアフレコだったんですよね。 花澤さんオファーをいただいた時点では「ハンバーガーチェーンのCMへの出演です」という話だと思っていたので、本編の出演もあると聞いて「えぇっ!『すずめの戸締まり』に出られるんだ!」となってびっくりしました(笑)。 MCもちろん、CMに出ていただいたからついでにオファーしたわけではなく、ちゃんと最初から「すずめの戸締まり」本編のオファーということで…? 新海監督当たり前じゃないですか(笑)。 花澤さんそういうことだったんですね。 新海監督たまたま最初に収録したのがCMでした(笑)。 花澤さんそういうことだそうです(笑)。お母さんの役っていうのをいただいて、それはすごく感慨深かったです。新海監督私も大人になったなと(笑)? 花澤さん違います! だって「言の葉の庭」で監督とご一緒したのは24歳の時で、ちょっと背伸びした女性の声を演じたんです。そこから(「天気の子」では)小学生になりました(笑)。 新海監督そうでしたね。 MCこの花澤さんの変遷に関しては皆さんも気になると思いますので、映像にまとめました。ぜひ皆さんと一緒に花澤さんの遍歴を見ていきたいと思います。 ■「言の葉の庭」、「君の名は。」、「天気の子」、「すずめの戸締まり」の花澤さんの演じた役柄の映像が流れる。 花澤さんまとめてくださってありがとうございます。MC改めてお二人ともどうですか? 新海監督劇場の大きな画面とスピーカーで、今すごく久しぶりに(「言の葉の庭」の)雪野先生とかのセリフを聞いて、ちょっと鳥肌が立ちました。本当に素晴らしいお仕事をしてもらっていたんだと思いました。ご自身ではどうでした? 花澤さんいやあ、「ちっとも変わらないなぁ」と(笑)。 MCそうですか? 花澤さん「言の葉の庭」とかは、結構、自分なりに背伸びしたつもりでしたが、今の声と変わらないかもしれない。 新海監督花澤さんの声ではありましたが、雪野は27歳で、ちょっと仕事に疲れた女性という雰囲気を出してほしいと思いつつも、どこかまだ幼さのある女性の演技がほしかったんです。ですから25歳以上の女性からオーディションをしようと思ったんですが、まだ規定に達していない24歳の花澤さんの応募があったんです。 花澤さん無鉄砲にも「新海監督のオーディション、絶対に受けたいんです!ちょっと忍ばせてください!」とマネージャーさんにお願いしました。 新海監督だけど、オーディションで声を聴いたら、「僕がイメージしていた雪野さんとは全然違うところが、もしかしたら雪野さんなのかもしれない」と思わせてくれる説得力があって、最終的にお願いしたんですよね。アフレコの初日を僕はすごくよく覚えています。「(舞台になった)新宿の日本庭園に行ってきました」とおっしゃっていました。アフレコ初日に日本庭園を散歩してきたんですよね。確か、その時緑色の服を着ていましたよね? 花澤さん緑色の服、着ていましたね! 新海監督作品のイメージをまとって来てくださったんだと思いました。役への向き合い方みたいなことも含めて、すごい人だと思いました。 花澤さん「どうやったら雪野先生になれるんだろう?」っていうことばっかりあの時期は考えていました。オーディションで、声だけじゃなくて、ちょっと面接っていうか、顔合わせ的なものがあるっていう経験も初めてでした。 新海監督すみません、何かご面倒をかけてしまって(苦笑)。 花澤さんいや、そうじゃなくて、それで心構えができたというか、ちゃんと自分を見てもらったっていう感じはしました。 新海監督あの時も、何人かの役者さんとお会いして、どういう人かを確認してからやりたいと思っていました。「君の名は。」の時も、(主人公の瀧を演じた)神木隆之介くんと、ちょっと面接じゃないけれどお話をして、それで確信を持って彼にお願いしたんですね。今回も、原菜乃華さんに鈴芽役をお願いしたんですが、ちょっとお会いしてお話をしてみて、そこで確信を持てたので、「スタッフ何百人かが何年もかけて作ったものを、この人に託そう」という気持ちでお願いしました。 花澤さん役のことだけじゃなくて、私のこと――大学時代どうだったかとか、いろんなことをお話したのを覚えています。丁寧に面接していただきました。 新海監督あの時、もう、僕らにとって花澤さんは超人気の声優さんでした。「言の葉の庭」の後、どんどん活躍の幅を広げられて、武道館のコンサートも行った覚えがあります。今朝もちょっと久しぶりに会うということで、花澤さんのYouTubeチャンネルを見てきました。 花澤さん本当に何を見ているんですか! やめてください(笑)! 新海監督「花澤香菜への100の質問」とかあるので、よかったら皆さんも見ていただければと思います。おかげで、今は花澤さんに詳しいです。嫌いな食べ物が砂肝で、好きな動物はカエルだそうです。 花澤さんちょっと怖いです(笑)! 新海監督(笑)。自分たちの作品の外での活躍を見ることが増えて、まぶしい気持ちで見ていたんですが、久しぶりに一緒に壇上に立ててうれしいです。 花澤さんこちらこそ、うれしいです。 新海監督母親としての椿芽役も、やっぱり雪野さんとは明確に違うものをいただけたと、さっきの映像を観ても分かりました。 花澤さんお母さん役というのが、本当に徐々に増え始めた頃にオファーをいただいたので、「ちゃんと演じられたらすごく自信になるだろうな」って思いながらやっていました。 新海監督じゃあ、おばあちゃん役までお付き合いよろしくお願いします。 花澤さんよろしくお願いします(笑)。MC「言の葉の庭」と同じ役柄なので、「君の名は。」にも出ていただくのは分かりますが、「天気の子」はなぜ小学生役で、しかも「カナ」という名前にしたのですか? 新海監督単に作品ごとに花澤さんに会いたいなという気持ちもあるんですが(笑)。でも、それだけでなく、ちゃんといくつか理由があるんです。「すずめの戸締まり」は、子どもの役、例えば子どもの頃の鈴芽も出てくるんですが、それは実際の子役に演じてもらっているんですね。「すずめの戸締まり」は、出てくるキャラクターが“キャラ”というよりは実在の人物みたいな、そんなトーンで描きたいと思ったんです。それは観ていただくと分かると思いますが、この作品は、日本の大きな災害と絡む物語なんですね。なので、現実と地続きの話にしたいと思って、キャラクターも現実味のある人物にしたいと思ったんです。「天気の子」の時は、フィクション色が強い展開や結末だったこともあって、ややキャラクターたちも漫画などに寄せたバランスにしたいと思いました。だから出てくる子どもたちも、大人の声優の方に子どもの芝居をやってもらったんです。そんな中で、僕の知っている声優さんは花澤さんと佐倉綾音さんくらいだったので、おなじみの方にお願いするのが一番安心だなと思ったんです。 花澤さんキャラクターと名前まで一緒にしていただいて、うれしかったです。エンドロールを見ながら「良いのかな? 本当に…」ってずっと思っていました。 新海監督佐倉さんも、僕はZ会のCMでご一緒していたので、なじみがありました。花澤さんと一緒にお呼びしたんですけれど、佐倉さんは花澤さんが大好きなんですよね。 花澤さんそうですね。慕っていただいています(笑)。 新海監督だから「花澤アヤネ」という名前を本編に出したりして。その後、佐倉綾音さんのラジオに呼んでいただいた時に、その役名の話をしたら「私、花澤さんと結婚しているじゃないですか!」と彼女が叫んでいました。 花澤さんとんでもない発想力ですよね(笑)。 新海監督でも、そんな風に喜んでもらえて良かったと思ったっていうことを急に思い出しました。 MC「すずめの戸締まり」は、主役の鈴芽ちゃん役で原菜乃華さん、宗像草太役で松村北斗さんが出演していますが、花澤さんもアフレコでご一緒されたそうですね? 花澤さんそうなんですよ。直接お二人と絡むシーンはなかったんですが、私のアフレコを見てくださっていました。 新海監督二人ともアニメーションも大好きなので、「憧れの人に会いたい」って来ていましたね。 花澤さん後ろからじっと見られている感じがして、そのプレッシャーったらなかったです! 音響監督の山田陽さんがお二人に「何か花澤に聞きたいことあったら聞きな」みたいな話をしているのが聞こえて「そんなのあるわけないじゃないですか!」って思ったんです。でも、「走りながらのセリフの時はどうしているんですか?」とか具体的なことを聞いてくださったりしましたね。 新海監督二人ともアフレコが初めてだったので、必死に「どうやればできるんだろう」ということを毎日探すような状態だったと思うんです。そこで「本物が来た」っていうことで、何かちょっとでも持ち帰ろうとしていたのを思い出しますね。 花澤さん「声大きい!」と言われたのは覚えています。 新海監督そうそう。マイクの通りが全然違うとびっくりしましたね。 花澤さんいや、私にとっても貴重な体験でした。 新海監督最近の二人の話で言うと、この間、久しぶりに菜乃華さんと北斗くんに会いました。パッケージができたので渡すのと、菜乃華さんのお誕生日も近かったのでみんなで食事に行ったんです。花澤さんは「言の葉の庭」の後、すごく活躍なさっていますが、二人も「すずめ」の後もものすごく活躍していて、菜乃華さんは「ミステリと言う勿れ」(2023年9月公開/主演:菅田将暉)という今公開している作品に出ていて…観た方はいらっしゃいます? (会場の観客に問いかける)結構いますね。めちゃくちゃ面白いんですよ。「原菜乃華映画」みたいで、最初から最後までずっと菜乃華ちゃんが出ていて、声の芝居がすごく良いんですよ。 花澤さんいや、菜乃華ちゃんの声、めちゃくちゃ良いですよね。すごく好きです。 新海監督そうなんです。だから芝居も、声にも力がある人だと思います。北斗くんも来月、岩井俊二監督の「キリエのうた」っていう作品に出演しますよね。岩井さんのことはご存知ですよね? 花澤さんもちろん知っていますし、監督と仲良しなんですよね? 新海監督僕、岩井さんが「キリエのうた」を撮っている時に、現場で「北斗くんという子がすごく良いんだよ」って聞いたんです。「じゃあ、オーディションに呼んでください」って言って、そこでほかの参加者の方々と一緒にフラットにオーディションを受けてもらって「良いな」と思いました。そういう意味では、岩井さんのおかげで出会えたという部分もあるんです。僕がパクっているんですけどね(苦笑)。「キリエのうた」も観たんですが、北斗くんの声がものすごく良かったんですよね。他の作品の話ばっかりして申し訳ないですが(笑)、彼の芝居が、草太ともまた少し違って、本当に魅力的な別の人物として良いので、良かったら観てください。 MCちょっと花澤さんの話に戻るんですが、先ほど四作の映像を観ましたが、どの作品がお好きかを会場の皆さんから聞けたらと思います。 花澤さんじゃあ…「言の葉の庭」が好きだよって方? あ、結構いらっしゃいますね。うれしい。ありがとうございます。 新海監督「君の名は。」は「言の葉の庭」と同じキャラクターですよね(笑)。だけど、作中では何年か経っていて、ちょっと大人になっているんですよね。 花澤さんじゃあ「天気の子」は? 新海監督(手を上げる観客を見て)小学生版が好きだということですね、分かります。 花澤さんでは「すずめの戸締まり」は? 結構いらっしゃるんだ! 新海監督これから初めて観る方もいらっしゃると思うんですが、ちょっと切ないシーンで、悲しくなるぐらい幸せな時間を演じてくださいました。 花澤さん親子役で一緒に録りましたね。 新海監督小さな鈴芽役の三浦あかりちゃんと一緒に。手取り足取り教えてあげていましたね。 花澤さんそんなことないです。あかりちゃんがめちゃくちゃ上手でした。 新海監督上手でしたね。花澤さんもデビューは子役ですよね。 花澤さんでもあんなに達者じゃなかったです。 MC今回、お母さん役を演じるっていうことで、監督からアドバイスはあったんですか? 新海監督アドバイスみたいなのは特になくて、もう台本を読んでもらえれば、あとは花澤さんの思うようにやっていただければ全く問題ないと思っていました。そんなに話していないよね。 花澤さんそうですね、あんまり話していないですね。本当にただ世間話をしただけでしたね。私は演じるにあたっては、この作品の中で、さっき監督もおっしゃっていましたが、「見ていて切なくなるぐらい、本当に幸せに演じたら良いのかな」と頭に置いておいて、あとはもう、二人の掛け合いをどれだけ密にできるかっていうのを意識してやっていましたね。ほかに意識したのは、方言の演技ですね。新海監督日本各地を回る話なので、キャラクターごとにちょっとずつ方言があるんですよね。お母さん(椿芽)は、東のほうの出身ということにしているから、ちょっとだけその地方の訛りをにじませているんですよ。 花澤さん訛りの度合いを調整してやっていましたよね。一番訛りが強いとどんな感じかというのを、方言指導の方に入っていただき、演じてもらってっていうのを繰り返していました。 新海監督方言の演技でいうと、深津絵里さんが演じる環が、とても複雑な役なんですよね。環は椿芽の妹なので同じ東のほうの出身でもありながら、今住んでいる九州の人でもある。二つの方言が、だんだん移り変わっていくという難しい演技だったので、東西それぞれの方言指導の方に入っていただいて、バランスを調整して録っていました。 花澤さんそうだったんですね。それめちゃくちゃ大変そうですね! 新海監督すごくご苦労されつつも、「もう少しここはこっちの方言が強い方が良いんじゃないですか」と主張されて、勉強になりました。 花澤さんその環さんの声とちょっと似ているって言われるのがすごくうれしかったんですよ。ちゃんと姉妹になれていたんだなって思いました。それに深津さんの姉なんて、最高じゃないですか! 新海監督底知れない人でした。僕の中では深津絵里さんとRADWIMPSの野田洋次郎さんの雰囲気がすごく似ているんですよ。この人たちの前でちょっと嘘を言ったり、ちょっとお世辞を言ったりすると全部ばれちゃうような感じがしました。なんか全部見透かされてしまうようなすごみのある二人で、すごく似ていると思いました。 花澤さんそれは直接お会いしてみないと分からないかもしれないですね。 MC花澤さんから見た新海誠監督作品の魅力みたいなものも聞かせていただきたいです。 花澤さん私はやっぱり、モノローグで畳み掛けていくところが、監督の作品を観ていて一番グッとくるところですよね。 新海監督「言の葉の庭」でも結構多いですよね。「27歳の私は、15歳の頃の私より少しも賢くない」とか。モノローグを書くのが、すごく好きなんですよ。なので、「言の葉の庭」で花澤さんや入野自由くんにモノローグを言ってもらえて、すごく楽しかったんです。だけど、その後、「君の名は。」では東宝のプロデューサーとかから「モノローグをなくしませんか?」みたいなことを言われるようになりました。「そのほうが、大衆映画としては見やすいです」といったことを、川村元気プロデューサーからも結構言われましたね。「すずめの戸締まり」も最初はモノローグから始めていたんですが、「外しましょう」と言われて、じゃあ外してみるかと思って外してみたら、ちゃんと成立していたんですね。自分が好きなものと、多くの観客が好きなものってちょっとずつ差があったりするから、この10年ぐらいはそのギャップをどうやって見つけて、でもどうやって自分がより好きなものにしていくかっていう、試行錯誤の期間でもあったんです。でも、今日花澤さんの言葉を聞いて、次の作品はモノローグを入れようと思いました。 花澤さん良いですね。モノローグ合戦みたいにしてください。 新海監督すごく入れると思います(笑)。 MC花澤さんに、新海監督の次の作品やこれから先、監督の作品で観てみたいものを聞こうと思っていたんですが、モノローグいっぱいの作品ですね。 花澤さんモノローグいっぱいで、やっぱり大人の恋愛を見てみたいなと思います。 新海監督「言の葉の庭」は少し近いものがありましたね。大人かぁ…。やりたいんですが、やるべきタイミングがもう少し先にあるような気がするんですよね。今はもう少し小さな子から大人まで劇場に足を運んでくれる人を作りたいと思っているんです。ですから、もうちょっと時間が経ったら…。「黄昏流星群」って漫画知っています? 人生の黄昏時の50代、60代、70代の人ばかりが恋愛をする漫画なんですが、すごく好きなんです。 花澤さんありますね。 新海監督日本の平均年齢もどんどん上がっているから、いつかああいうアニメーションを作りたいなってずっと思っていますね。 MC監督がそれぐらいの年齢になった時にどうですか? 新海監督花澤さんにおばあちゃん役をお願いします。 花澤さんよろしくお願いします。 MCちなみに監督の新しい作品はいつ頃観られるんですかね? 新海監督そうですね。なるべく早くお客さんに観てほし
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「ラストマイル」シェアード・ユニバースプレミアイベント&完成披露舞台挨拶「ラストマイル」公式サイト塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子×主題歌・米津玄師という最強チームによる、人気ドラマ「アンナチュラル」、「MIU404」と世界線を同じくするオリジナル映画「ラストマイル」の公開を前に、8月20日、東京・新宿の新宿歌舞伎町タワー前にて、この三作のキャスト陣が一堂に会するシェアード・ユニバースプレミアムイベントが開催され、キャスト陣と塚原監督がオレンジカーペットを歩きました。 さらにその後、TOHOシネマズ新宿では、完成披露舞台挨拶が行なわれました。「ラストマイル」より満島ひかりさん、岡田将生さん、ディーン・フジオカさん、大倉孝二さん、酒向芳さん、宇野祥平さん、安藤玉恵さん、阿部サダヲさん、「アンナチュラル」からは石原さとみさん、井浦新さん、市川実日子さん、「MIU404」からは綾野剛さん、星野源さん、麻生久美子さん、そして塚原あゆ子監督の計15名が登壇しました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!シェアード・ユニバースプレミアイベント&完成披露舞台挨拶舟渡エレナ役満島ひかりさん梨本孔役岡田将生さん五十嵐道元役ディーン・フジオカさん毛利忠治役大倉孝二さん刈谷貴教役酒向芳さん佐野亘役宇野祥平さん松本里帆役安藤玉恵さん八木竜平役阿部サダヲさん三澄ミコト役石原さとみさん中堂系役井浦新さん東海林夕子役市川実日子さん伊吹藍役綾野剛さん志摩一未役星野源さん桔梗ゆづる役麻生久美子さん塚原あゆ子監督【シェアード・ユニバースプレミアイベント】■「アンナチュラル」の皆さん■「MIU404」の皆さん■「ラストマイル」の皆さんMC(緒方恵美さん/「MIU404」ポリまるの声を担当)皆さんに、一言ずつ、最初にオファーをお聞きした時の気持ちでも、撮影時のことでも、今日ここに立たれての思いでも構いません。本作に参加されての思いをお聞きできればと思います。満島さん「ラストマイル」は、「アンナチュラル」「MIU404」、塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子さん×新井順子プロデューサー、そしてこんなに素敵な俳優さんたちが、持ち前のエネルギーを二時間ちょっとの映画にギュッと凝縮した作品になっています。画面から出てくるエネルギーが本当にすごいです! 自分たちの人生に寄り添うような作品です。日常にある悲しさも、苦しさも、痛みもたくさん出てきますが、一人一人の人間、一人一人のコミュニケーションが深く描かれている作品だと思います。改めてこれだけの皆さんと共演することができて、感無量です。 岡田さん本作を観た時も思っていたのですが、改めて今日、オレンジカーペットを歩いている時に、皆さんの姿を見て、「本当にすごい映画に出させてもらったんだな」と実感しました。「アベンジャーズ」のような皆さんとまたご一緒にお仕事できるように頑張りたいと思います。そして(会場の)皆さん、暑い中本当にありがとうございました。 阿部さん皆さん、観てください! よろしくお願いします! ディーンさん皆さん、劇場でご覧ください! 世界がつながります。「ラストマイル」! 大倉さん私は、三作品、全部に出演していて…得したぜ! ありがとうございます。 酒向さん観に来てください、それだけですね。 宇野さん皆さん、暑い中、本当にありがとうございます。観てもらえればうれしいです。映画を観た後、ドラマを観てもらっても、ドラマを観た後、映画を観てもらってもいいので、とにかく観てください! 安藤さん最後のメッセージを皆さんがどう受け止めるのか、SNSなどで感想を楽しみにしています。ご覧ください! 石原さん「アンナチュラル」は私の人生において、確実に唯一無二の大切な作品です。そのミコトがまた「ラストマイル」の世界で生きられたこと、そして三日後に皆さんにお届けできることが本当にうれしいです。 井浦さん皆さん、暑い中ありがとうございます。大丈夫ですか? もし周りの人で顔色が悪かったり、ふらふらしている人がいたら、助け合って、水を渡したりしてください。この作品はそんな作品です! 23日の公開を、ぜひ楽しみにしていてください。 市川さん今日は暑い中お越しくださって、ありがとうございます。本作の撮影は、ご褒美のような時間でした。三日後から、ぜひ観ていただけたらと思います。 綾野さん「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル」…。愛おしくてたまらないですね。その中で一つ、私の役にとって大きかったのは、志摩にまた再会できたことです。そういった個人的な思いが作品を支えていて、それが皆さんに届いていくと思うと、とても温かい気持ちになります。皆さん、そんなビッグラブな作品を楽しんでください。よろしくお願いします。志摩、ありがとう! 星野さんこの作品…別名「野木亜紀子祭り」「新井順子祭り」ということで、参加するのがすごく楽しみでした。台本を読んだら、本当に素晴らしいストーリーで、市井の人々が主人公であり、“ラストマイル”という言葉は観た人が絶対に忘れられない言葉になると思います。きっと皆さんが生活の中に持ち帰られる作品になると思います。ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。 麻生さん私にとって、桔梗隊長は一生に一度、出会えるかどうかの大切な役です。今回こうして戻ってこられて、また演じることができて、志摩と伊吹と再会できて、またこの世界を味わえて、本当に楽しい撮影現場でした。この作品、最初から最後までずっと面白いです。ぜひご覧ください。 MC塚原監督には、「アンナチュラル」「MIU404」を経ての本作ですが、14名と本日を迎えられての今のお気持ちをお聞かせいただければと思います。 塚原監督そうそうたる皆さんが、「本当に出ていたんだな」という実感がようやく今になってわいてきました。同じシーンの撮影がある方ばかりでもないので、今日「はじめまして」の方同士もいらっしゃると思います。でも、皆さんで一つの目標に向かって本作をつくり上げました。 “ラストマイル”という言葉に込められた思い、野木さんの描く2024年の物流を、皆さんに届けられると思うと、非常にうれしいです。ぜひご覧ください。 MC残念ながらお時間となりました。最後に満島さんから、本作を心待ちにされている皆さんに一言お願いいたします。 満島さん試写で初めてこの作品を観た時、野木亜紀子さんの脚本を読んでいたはずなのに、予想していなかった流れの作品になっていて、改めて、塚原あゆ子監督の演出力にメチャクチャ驚きました。そして、最後に流れる米津玄師さんの楽曲、米津さんの楽曲も「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル」と三部作になっていますが、本作を優しく包んでくれる楽曲になっています。これだけの皆さんが集まっている作品なので、パワーがすごいです。個人的には「うわぁ! ミコトキター!」とか「伊吹キター!」「志摩キター!」となっていました(笑)。一回目は皆さんもそうなっちゃうかもしれないので、もしお時間がある方は二回目だと落ち着いて観られると思います。一度でも二度でも三度でも、ぜひご覧ください。「ラストマイル」よろしくお願いします!【完成披露舞台挨拶】MC(緒方恵美さん)なぜ私が、今回MCを務めているかと言いますと、本作と世界線が同じ「MIU404」の“ポリまる”というキャラクターの声を私が担当している関係でオファーを受けました。本日はポリまると一緒にMCを務めます。(ポリまるの声で)「ポリまる、4歳です。よろしくお願いします」■15名の登壇陣が入場。 MCまずは一言ずつ、皆さんからご挨拶を頂戴したいと思います。まずは「ラストマイル」チームより、お願いします。 満島さん今日は、たぶん(笑)? 暑い中…お越しいただきありがとうございます。すごいですね。こんなにたくさんのキャストの皆さんが一人一人出てきて…。朝から、みんなで話をしたり、ずっと感極まっている状態です。 岡田さんこんなに大人数の舞台挨拶は初めてです。あんまり長く話すのはアレだと思うので、アレします(笑)。 阿部さん本当に豪華だと思います。だって、豪華だもん。本当に豪華だし、まだ、本作を観る前の皆さんで、アレですが、「初めまして」の方もいるので、撮影以上に緊張しています。 ディーンさん皆さん、今日はお暑い中、お集まりいただきありがとうございます。クイックにしておきますね(笑)。最後まで楽しんでいってください。 大倉さん毛利忠治を演じました…。 満島さん&石原さん&市川さん(爆笑)。 大倉さん何がおかしいっ!私は、皆さんとは顔見知りなので、ホーム感がありますね。 ディーンさんクイックにお願いしますね。 大倉さん何だって!? 満島さん長い長い(笑)。 大倉さんよろしくお願いします! 宇野さんはい、皆さんこんばんは。よろしくお願いします。 酒向さん私もそちら側で本作を観たい気持ちで、こちら側に立っております。楽しんで観ていただければ幸いです。 安藤さん今日は最後まで楽しんで行ってください。 MC続きまして「アンナチュラル」チームです。 石原さん皆さん、こんばんは。「アンナチュラル」で三澄ミコトを演じました石原さとみです。この早口言葉みたいな名前で、またこうして自己紹介ができることが、心の底からうれしいです。 井浦さん皆さん、こんばんは。今日は三つの物語が交差する本作の最初の目撃者になってくれて、ありがとうございます。うれしいです。 市川さんこんばんは。東海林夕子です。 石原さんえ…(笑)? 市川さん東海林夕子役の市川実日子です(笑)。「ラストマイル」を、細部まで楽しんでいただけたらと思います。 MC続きまして「MIU404」チームです。 綾野さん皆さん、こんばんは。長年、俳優を続けてきましたが、舞台挨拶で、人数が多すぎて壇上の列が湾曲になっているのは初めてです(笑)。 石原さん間違いない(笑)。 綾野さん皆さん、楽しんで観ていただければと思います。 星野さん今日は、もうこのお祭りみたいな日に参加できて本当にうれしいです。 麻生さん皆さん、こんばんは。今日はお忙しい中、ありがとうございます。頑張ります(笑)。本当にこの作品は、最初から最後までずっと面白くて、考えさせられる作品です。皆さんと一緒に大きなスクリーンで観たい気持ちでいっぱいです。今日は「MIU404」の桔梗さんとして、この場に立てたことをうれしく思っています。短い時間ですが楽しんで帰ってください。 MC最後に塚原あゆ子監督、お願いします。 塚原監督少し前に撮った作品なので、皆さんの顔を見ながら「あ、とうとう始まるんだな」という気持ちで、非常に緊張します。 MC非常にたくさんの皆さんにご登壇いただいているので、クロストークがしにくいところもあるかと思いますが、先ほどのオレンジカーペットイベントよりはお時間があります。ぜひクロストークをしていただければと思います。まずは「ラストマイル」への出演が決まった時のお気持ちなどをお聞きできればと思います。 満島さん最初に「『ラストマイル』というタイトルで、脚本を作って、映画を撮ろうと思うんですが、どうでしょう?」と新井順子さんからメールが届ました。そこには、“塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子さん”と書いてありましたが「何だろう?よく分からないな…」と思って、脚本を待っていました。脚本を読んでみたら、何か…(隣の岡田さんに向かって)めっちゃお腹が鳴っているけれど、大丈夫(笑)? 岡田さんお腹が空いちゃって…(苦笑)。 大倉さんやめるか? おい(笑)! 岡田さんクロストークがこんな形になってしまって、すみません(苦笑)。 ディーンさん今、すごい音がしましたね(笑)。 満島さんすごかったね。 岡田さんごめんなさい。もう大丈夫だから! 本当にごめんなさい(笑)。 満島さん脚本を読んだんですが、出演者の方や、私も観ていたドラマの名前とかが出てきました。野木亜紀子さんの脚本は、面白いんですが、一度読んだだけでは難しくて、何が書いてあるのか分からないことがあるんです。物流業界の話というのも、役柄がなかなかピンと来ないことが多かったです。「私は、ここでは中心に立てないかもしれない」と思い、一度、野木さんと塚原監督とお会いしました。お会いした時に、楽しく帰っちゃって…(笑)、結局「どうしようかな?」と思っていました。舟渡エレナという役は、みんながミクロのことを考えている時に、マクロなこと考えるような人です。なので、少し違うことをしてみようと思いました。熱海の温泉を借りて、温泉に入り、海の向こうを見ながら、視野を広げて脚本を読んでみたら「あ、いけるかも」と思いました。新井さんに電話して「私でもいけるかもしれません」と言ったら「だから、あて書きだって言っているじゃないですか」って言われてしまって、「はい。じゃあ頑張ります」と返しました。でも、撮影中も分からなくなって、作品に巻き込まれている感じがしていましたが、出来上がった作品を一回目、二回目と観た時、「あ!あて書きだ!」って思いました。二年も経ってから三人の手の平の上で転がされていたんだと感じました。きっとビックリするような内容です。「アンナチュラル」「MIU404」に出ていた皆さんも、そうだったんじゃないかと思います。「アンナチュラル」「MIU404」でも、うっすら「そうじゃないか」と思っていた“核心”を突いたような役柄を、されていたので、改めて脚本と演出力に感動しました。すみません! 長くなりました。岡田さんはお腹が空いているのに(笑)。岡田さんすみません。先ほどお腹が鳴ってしまって、恥ずかしい(苦笑)。 星野さんかわいいなぁ(笑)。 麻生さんかわいい(笑)。 岡田さん僕も、脚本を読んだ時は「え?『MIU404』出るの?『アンナチュラル』出るの?うわっ、すごい!」って思いましたが、「いやいやいや、これは“出る出る詐欺”なんじゃないか」と思っていました。でも、話が進んでいくと現場では「皆さん、スケジュールが合わなくて」ということが、何度かありました。そういうことがある世界なので…と、ひねくれていますが…(阿部さんに向かって)僕を助けていただいて良いですか(笑)? どうでしょうか、阿部さん?阿部さんうん、そう思うよ。とてもそう思ったし、そう思うよね。(岡田さんを見ながら)キレイだなっていつも思うよ(笑)。 登壇者の皆さん(爆笑)。 岡田さんこうやって、皆さんと同じ舞台に立てて本当にうれしく思っています。阿部さんドラマを見ていたし、野木さんの脚本を読んでみたいと思っていました。実際に読んでみたら、ニヤニヤしましたね。「あ、八木って役なんだ」とか、「MIU404」「アンナチュラル」の方も出ているし。 星野さん何でニヤニヤしたんですか? 阿部さんそこは良いじゃない。そんなに、真面目に聞かなくたって。 星野さん真面目に答えても良いですよ(笑)? 大倉さん真面目にやれよ! 阿部さんやっているよ! どうですか、皆さん? 星野さんあなたがしゃべる番ですよ! 阿部さんいや、そろそろディーンさんがしゃべる番ですよね。どうですか? ディーンさんえっと、質問は何でしたっけ(笑)? MCこの作品に出ると決まった時のお気持ちを…。 ディーンさんどうだったかな…? MCでは、作品に参加して、いかがでしたか? ディーンさん「ハンパねえ」って思いましたね。ウワサには聞いていましたが、「本当にすげぇな」って思いました。もちろん、僕が出ているページしか読んでいないとかじゃなくて、脚本は全部見ていますよ。三回目くらいになれば、僕が出ているところだけとかにはなりますけれどね。でも、現場に行ってもすごいですよ。「塚原監督が現場を止めているんじゃないか?」って心配になるくらい丁寧に演出されていました。それに、「誰かカリカリしている人はいないかな?大丈夫かな?」って気を遣っていました。でも、みんなが粛々と良い作品を撮ろうとしているのが感じられる良い現場でした。完成した作品を観た時は「悔しい」って思いました。いや、何か「本当にすげぇな」「悔しい」って思うくらいにすごい作品だなって思ったんですよ。「こんな作品を作れる人がいるんだ」って思いました。MCディーンさんも作ったお一人ですが…。 ディーンさんだから、今ここに立っているんですね! はい、大倉さん! MC大倉さんは全作品に出ているので、いろんなお気持ちがあるかと思いますが。 大倉さん質問変えました? MCいえいえ、出演が決まった時のお気持ちを…。 大倉さん僕は、「MIU404」の撮影中に、塚原監督と雑談をしていたんですね。その時に、本作の構想を先に聞いていました。なので、お話を聞いた時は「来やがったぜ」という気持ちでしたね。MC先にお一人だけ聞いていたんですね? 大倉さんどうなんですか? 石原さん私には、「MIU404」の撮影終わりに「“アベンジャーズ”がやりたいんだよね」っておっしゃっていました。 塚原監督結構、みんなに言っていたのかな(笑)。 大倉さん大恥かいたよ! 何で「僕だけ知っていた」みたいなことを言ったんだろう。 塚原監督みんなに言っちゃっていたかもしれません(笑)。 ディーンさんお下がりください(笑)。 大倉さんありがとうございました! 酒向さん他の現場でも言ったことがありますが、「大きな魚を獲るには深く潜れ」という有名な言葉があるんですよね。本作は、たぶん、それにあたると思います。最初にお話をいただいた時は、「あ、この女性三人だ」「幸せの水先案内人だ」と思いました。僕は、塚原監督、野木さん、新井さんは、「この世界を引っ張っていくんだろうな」という思いを持っていました。案の定、引っ張っていますよね。今の映画界・TV界を引っ張っている三人の作品に僕も出演できてとても幸せです。深く潜れる監督と、資金力と、深く潜れる俳優が揃って、とても良い作品になっていると思います。どうぞご覧ください。宇野さん野木さん、塚原監督、新井さんが作った作品「アンナチュラル」「MIU404」も大好きだったので、僕も参加できることがうれしかったです。本作では火野正平さんが、お父さんの役で、僕の名前と響きが似ているんですが、俳優をやる前から火野正平さんという名前は、意識せざるを得ない人でした。名前の響きが近いので、それが狙いだったんですかね?塚原監督別に名前でキャスティングしたわけではないです。ただ、二人が並ぶと、親子にしか見えなかったので、ベストキャスティングだと思います。火野さんに「僕の名前を取るな!」と言われているのを見て、「親子みたいだな」と思いました。 宇野さんずっと、火野さんの存在が自分の中にあって「火野さんみたいにモテるようになれよ」と周りには言われていたので、不思議でした。 安藤さん私の役は、ちょっと説明が難しいんですが、反抗期の中学生の娘と保育園児の娘を育てるシングルマザーで、孤軍奮闘している感じの役です。私の演じている世界は、とても日常的で、本作の大きなお話に比べて、小さく感じると思います。もしかしたら、その日常が、皆さんとシェアできるかもしれないと感じています。MC「アンナチュラル」チームの皆さんは、また同じ名前で参加できることになって、いかがでしたか? 石原さん私が最初に知ったのは、綾野さんからのメールでした。綾野さんから「ミコトやったね」ってメールが来て「どういうこと!?」と思いました。なので、「どういうことですか…?」って返したら「マネージャーさんにすぐ聞いて」って言われたので、その場にいたマネージャーさんに「綾野さんからこういうメールが来ています。どういうことですか?」って聞いたら、脚本を渡されました。もう、うれしさを通り越して爆笑していました(笑)。もう一度ミコトを演じることを本当に待ち望んでいたので。綾野さんお願いですから、同タイムで皆さんに伝えてくださいよ(苦笑)。皆さん知っているもんだと思うじゃないですか! 石原さんでも、すっごくうれしかったです。 井浦さん僕は、ラッキーなことに、新井プロデューサーと塚原監督と「アンナチュラル」以降に撮っていた作品(「最愛」2021年TBS系列にて放送/主演:吉高由里子)の時に「ちょっとスタンバイしていてね」と言われたので、すぐに髪を伸ばしました。作品ごとに髪形がコロコロ変わっちゃうから、準備しないといけないなと思ったんです。市川さん私は、うれしかったです…。ミコト~。 石原さんちゃんとやって(笑)。 井浦さんうれしかったんですよね? 市川さん何て言うんですかね…。同窓会みたいでしたよね? 石原さん六年前に終わって、そこから「MIU404」でも生き続けていて、同作品のシリーズじゃないのに、同じ世界線で生き続いているって、すごく不思議でした。 市川さん「アンナチュラル」だけど「ラストマイル」で、ちゃんとみんなが「ラストマイル」の中では進化していました。石原さん六年間で、役に対してちょっとだけ成長していました。 市川さん役を、ただなぞるんじゃなくてね。 石原さんそう。ただ戻るんじゃなくてね? 市川さん誰もそれを言わないのに、当たり前にできている現場で、それがすごくうれしかったです。「この現場だな」って思いました。 石原さんUDIラボ(不自然死究明研究所)が完全再現されていて、たった一日…あ、「一日」って言っちゃって良いですか? 我々の撮影は、たった一日だったんですよ。その一日のためにUDIラボが細部まで再現されているのを見て、このチームの情熱や意気込みを感じて泣きそうになりました。 井浦さん「アンナチュラル」の最終話で、最後に野木さんが「彼らの旅は続く」って言葉を添えてくれていたので、その旅がずっと「ラストマイル」まで続いていたんだなと思いました。だから、「ラストマイル」の脚本を読んで、グッとくるものがありましたね。 市川さんそれぞれ成長しているからね、へっぽこの六郎(窪田正孝)だってね。 石原さん伊吹や志摩さんにね…。 井浦さんうらやましかったです。 石原さん寂しかったね。 市川さんへっぽこがいてこその、東海林だったんだなって感じましたね。 綾野さん伊吹と志摩も混ざりたかったですがね…。 石原さん&市川さん混ざりたかったぁ! 塚原監督まだ、会場の皆さんは観ていないの! MC続きまして「MIU404」チームの皆さんにもおうかがいします。 綾野さん先ほど、新さんが「この旅は続く」って言っていましたが、我々の最後のセリフも「ゼロ地点から、ここからだ」という言葉で終わっています。それが、こういう形でつながったことはとてもうれしいです。それ以上に、ここにいる皆さんもだし、今日は居ないけれどスクリーンの中では生き続けているみんなが、それぞれが生きていたことに、何とも言えない愛おしさがあります。こうやって話をしていると皆さん自由だし、楽しいんですよ。でも、本作を観終わった後、「満島さんと岡田くんの目の中に何が映っているのか?」会場の皆さんは、これから観ていただきますが、本作は23日に初日を迎えるので、そういうところを感じていただけたらと思っています。星野さん実は、僕は「MIU404」の前にこの話を聞いていたんですよ。たぶん、一番早いと思います。 大倉さんもうやめてくれ! 石原さんそれは、どこ情報ですか? 星野さんプロデューサーさんたちの話で、フワッとした「できたら良いよね」という状態での話を聞きました。「MIU404」に松重豊さんや飯尾和樹さんが出ていた時点で、もう着々と伏線が張られているんだなと思っていました。今日、松重さんに会いたかったです。松重さんはマイメンなので、大好きなんですが、今は(「劇映画 孤独のグルメ」で)ご飯を食べたり、監督をやっていると思います。他にも、ここに来ていない方で、ものすごい人たちが「あ、この人がここに!?」みたいなのをまだ隠しています。まだ言えないですが、皆さん、ビックリすると思います。脚本を読んでびっくりするポイントがいっぱいあったので、ぜひ楽しみにしていてください。麻生さん出演が決まった時の感想は「呼んでもらえて良かったぁ」です。本当にホッとしました。私、実は「MIU404」の続編を撮るっていうウワサ
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」完成披露試写会「ゆとりですがなにか インターナショナル」公式サイト2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して劇場版になり、10月13日公開となります。 9月19日、「ゆとりですがなにか インターナショナル」の完成披露試写会をTOKYO DOME CITY HALLにて開催しました。岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、安藤サクラさん、仲野太賀さん、吉岡里帆さん、島崎遥香さん、木南晴夏さん、吉原光夫さん、吉田鋼太郎さん、水田伸生監督が登壇しました。初めてのお披露目とあり、作品ファンの熱気に満ちた会場で、和気あいあいとトークを繰り広げました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。完成披露試写会坂間正和役岡田将生さん山路一豊役松坂桃李さん道上まりぶ役柳楽優弥さん坂間 茜役安藤サクラさん山岸ひろむ役仲野太賀さん佐倉悦子役吉岡里帆さん坂間ゆとり役島崎遥香さんチェ・シネ役木南晴夏さん服部一幸役吉原光夫さん麻生 厳役吉田鋼太郎さん水田伸生監督■キャストの皆さんがレッドカーペットを歩み、ステージに登壇しました。(監督は、舞台袖から合流)。MCまずはこの方からご挨拶をいただきます。「サラリーマンを辞めまして、実家の酒蔵を継ぐも、契約打ち切り寸前。妻の茜との夫婦仲もイマイチという時代の波に乗り切れていない男・坂間正和」を演じた岡田将生さんです。 岡田さん皆さん、こんにちは! 松坂さん(そっと岡田さんに貼り付いている吹雪のキラキラをとる。)岡田さん桃李さん、いつもありがとう! 今ので何を言おうとしたのか忘れちゃったよ。今日初めて本作を皆さんに観ていただくと言うことで緊張しております。「ゆとりですがなにか」短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします。 MC「優しく真面目ですが、未だ女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊」を演じました松坂桃李さんです。 松坂さん今、太賀とも話していましたが、「ゆとりですがなにか」でこの規模感はちょっとすごいですね。ちょっとびっくりしています。本当にこれだけ多くの方に来ていただいて、感無量です。これから皆さんは本作をご覧になるということで、たっぷりと「ゆとりですがなにか」を楽しんで、帰ってください。 MC続きまして、「元客引きで、十一浪目にして悲願の大学合格を果たすも、卒業後に中国での事業が失敗し、結局出戻りでフリーターになる破天荒な男・道上まりぶ」を演じた柳楽優弥さんです。 柳楽さん本当に大切な、大好きな作品で、このようにまた映画化して皆さんにお届けできることを幸せに感じています。楽しんでいってください。 MC「正和の妻で二児の母、坂間家の若女将として家族を支える坂間茜」を演じました、安藤サクラさんです。 安藤さんそこの扉を入るまで、まさかこんなに会場が沸くとは思っていませんでした。正和さんは…。 岡田さん(笑いながら)岡田ね! 安藤さん岡田さんは身体をくの字にして不安げにしていたのに、レッドカーペットではキラキラと黄色い歓声を浴びている三人の姿を見て、太賀と二人で「すごくカッコ良いね!」と話しながら鳥肌が立ちました。このメンバーで、レッドカーペットのある、こんな華やかな場所に立てるとは七年前は思ってもいませんでした。うれしいです。MC続きまして、「正和が以前勤めていた、食品会社『みんみんホールディングス』の後輩で、超マイペースな“ゆとりモンスター”山岸ひろむ」を演じました仲野太賀さんです。 仲野さん連続ドラマの時は、“ゆとりモンスター”と言われ、観てくださった方々にも嫌われに嫌われたのに、何とか劇場版にも参加できて、ほっとしています。今、サクラさんが話したように主役の三人がレッドカーペットを歩いている時、まぶしすぎて感動しちゃいました。あの頃のカッコ良い三人が、今も変わらずに輝き続けていることが、後輩の僕としては本当にうれしく、またこうして一緒にいることをすごく誇りに思っています。今日は最後まで楽しんでください。 MC「山路の勤める小学校にやってきた教育実習生で、“山路の元カノ”との噂もありました。佐倉悦子」を演じました吉岡里帆さんです。 吉岡さんちょっと太賀くんと被っちゃうんですが、七年前の私は、この「ゆとりですがなにか」が民放のドラマ初出演でした。当時は本当に緊張して毎日胃が痛くて、現場に行くのも怖くて、「どうしたら良いんだろう」って毎日悩みながら現場に参加していました。本作の「ゆとりですがなにか インターナショナル」を撮影した初日に、気持ちをグンッとあの時に戻され、とても緊張感がありました。「こんなにエモいことって起こるだなぁ~」って、すごく感動しています。こうして皆さんに映画として届けられることもすごくうれしいです。何よりこの皆さんのカッコ良さ、それにこの方たちと共演できたことに感動が止まらないです。 MC「かつてまりぶの破天荒さに惹かれて、妻子持ちとは知らず恋愛関係になった過去を持つ、正和の妹・坂間ゆとり」を演じた島崎遥香さんです。 島崎さんここTOKYO DOME CITY HALLは、AKB48のライブでよく来ていた場所なので、またこうやって戻って来られたことがとてもうれしいです。連続ドラマからスペシャルドラマ(「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」2017年7月日本テレビ系列にて放送)をやって、今日こうして「ゆとりですがなにか」のファンの皆さんに初めて会えてとってもうれしいです。 MC「正和の元勤務先で、現在は山岸が勤務する『みんみんホールディングス』を買収した、韓国企業のスーパーバイザー、チェ・シネ」を演じた、木南晴夏さんです。 木南さんアニョハセヨ(韓国語のこんにちは)! 私も皆さんと同じ側で、ドラマ「ゆとりですがなにか」をずっと見ていたので、今こっち側(=出演者)に立っていることにすごく不思議な感覚です。今日改めて、皆さんが来てくださっているのを見て、「やっぱりこの作品ってこんなに愛されているんだ」と感じてすごくうれしい気持ちです。感動がまた戻ってきて、今すごく感動でぷるぷるしています。 MC続きまして「正和とともに坂間酒造の新商品の開発に立ち上がる、カリスマ杜氏・服部一幸」を演じた、吉原光夫さんです。 吉原さんすごいですね。僕は、なめた状態でここに来たんですが、この熱狂を聞いて「本当にすごいな!」と思って、今めちゃくちゃ心臓が飛び出そうなくらい緊張しています。そんなメンバーの端っこに入れていただいて、感無量でございます。 MC「フリーカウンセラーの傍ら、“レンタルおじさん”として老若男女の相談にのる、麻生厳」を演じた吉田鋼太郎さんです。 吉田さん(ステージの前方に歩み、マイクを使わず)“レンタルおじさん”を演じました吉田鋼太郎でございます。役者人生は長いですが、生の舞台でこれだけのお客さんと面と向かったことはありません。なので本能的に大きな声を出してしまいます。……失礼しました。私今回そんなに出番がございません。「せめてここで爪痕を残したい!」と、こういう状態になっております(笑)。(会場:笑)(元の立ち位置に戻り)マイクに切り替えます。連ドラが終わりまして、七年の歳月が経ち、「果たして皆さんは覚えてくださっているのだろうか?」「求めてくださっているのだろうか?」と、いろいろ不安がありつつ撮影に入りました。今たくさんの皆さんのお顔を見て、そういう杞憂はすべて吹っ飛びました。ありがとうございます。今日は楽しんでいってください。 MCそして最後はこの方です。ドラマシリーズから引き続き劇場版のメガホンをとりました、水田伸生監督です。 水田監督皆さん、ようこそいらっしゃいました。レッドカーペットを一緒に歩けなくて泣きそうになっています。舞台の袖でスタンバイしておりましたら、このベテランアナウンサー(MC)でさえ、ずっと稽古をしていました。結局、人間って「ゆとり」はないんだなぁと思いました。(MCに)真面目だね。 MC恐縮です。本日は、1600名を超える皆さんにお越しいただきまして、本当にありがとうございます。少しの時間ではございますが、お話を伺っていこうと思います。まずは久々の共演と言うことになりまして、まーちん、山路、まりぶが帰ってまいりました。改めて今どんなお気持ちでしょうか。 岡田さん皆さんもおっしゃっていましたが、七年前にドラマが始まり、次の年にスペシャルドラマがあり、こんなに時間が空いて、「皆さんは求めてくださっているのか?」と、ちょっと不安だったんです。共演者に支えられて、現場でお芝居のセッションをすると「あぁ、これだ!」「これが”ゆとり”だ!」と思いました。「これをみんなは待っているんじゃないか?」と思いながら、現場でお芝居をしていました。(松坂さんに)どうでしょうか? お父さんみたいな顔で私を見ていますが……。 松坂さんいやぁ、うれしかったよ!岡田さんうれしかったですか! 松坂さんキミと芝居ができてうれしかったねぇー。 岡田さんいや~、ありがと! ありがと!柳楽さん(声を変えて)本当に楽しかったわねぇ。 松坂さんあれ、お母さん! 柳楽さんお母さんよ! 松坂さん大きくなった! 吉田さんやめろ! やめろやめろ。小芝居はやめろ。 岡田さんすみません、寸劇が始まってしまいました。 MC「ゆとりですがなにか」はこの雰囲気ですよね。 柳楽さんそうですね。六、七年経って再会して、これだけの方々に届けられるのは幸せなことだと、より実感しています。 松坂さんいい意味で変わらない現場の雰囲気があって、ものすごい安心感と良い緊張感でお芝居をやれて、本当にうれしかったです。 MCお三方を母のように見つめておられますが、安藤さん。 安藤さん三人が揃っていると眺めちゃいますね。(松坂さんが安藤さんの髪のキラキラを見つけて、払らおうとすると)キラキラ刑事だね!ドラマの時から三人の関係に憧れながら、近くでジッと眺めている感じです。岡田さん急に距離感をとったね。 安藤さんごめんごめん。距離感が分からなくなっちゃいました。 岡田さん大丈夫! MC三人との共演はいかがですか。 安藤さん七年変わらず仲が良いし、私も仲良くさせてもらっています。最近、思い出したんですが、七年前に、四人でご飯を食べている時に、(柳楽)優ちゃんが「動物占いって知っています?」「やりませんか?」ってやったんですよ。この四人だと、どこを組み合わせてもめっちゃ相性が良かったことを思い出して、「そりゃ映画にもなるよね」と思いました。 MC太賀さん、“ゆとりモンスター”が帰ってきましたね。 仲野さんはい、帰ってきました! (松坂さん&岡田さんが仲野さんのキラキラを払う) 安藤さんこれだからゆとりは! 仲野さんありがとうございます。こういう風にかわいがっていただいて現場でもすごく楽しく過ごしていました。久々の、七年ぶりの山岸で、劇場版では物語の中でも山岸は七年間で成長していて、当時のギラつきとかそういうトゲみたいなものが若干なくなっているんです。でも、山岸が成長するとあの頃の武器が使えなくなって、僕としてはちょっと不安になるんですよね。成長するが故の演じる難しさがあって、ちょっと苦戦しました。これは反省点なんですが、やたら芝居がでかいです。なさけない話ですが。(会場:笑)MC島崎さんは、にぎやかな坂間家で、ゆとりを演じてみていかがでしたか。 島崎さんまったく変わらない家族がいました。 岡田さん変わらなかったよね。セットもそのまま七年前のものが残っていてね。 島崎さんはい。ドラマの時に着ていたパジャマを今回もそのまま着ています。 MC岡田さんとの共演はどうでしたか。 島崎さんびっくりというか、ちょっと「え!」と思ったことがあります。 岡田さん良いフリをしています。 島崎さんそこまでたいした話じゃないです。 岡田さんたいした話じゃないんかい! 島崎さんドラマでもスペシャルドラマでも私のお兄ちゃんをずっと演じてくれていたと思っていたんですが、映画撮影の時に「肌白いね」と言われて、「え、今さら?」と思ってちょっとびっくりしました。 岡田さんまた一段と白くなったよね。(松坂さんに)ちょっと助けてもらって良い? 松坂さん岡田も白いよ!岡田さんその助けじゃないのよ(笑)。 MC吉岡さんは、久しぶりに共演してみていかがでしたか。 吉岡さんサクラさんとお三方が本当に幼なじみのようで、「こんな同年代の俳優さんと私もいつか会いたいな」って、すごく思いました。仲間であり、家族っぽさもあり、すごく信頼関係があることに、憧れの気持ちを抱いていました。皆さんの中に自分が入れていることが、ミーハーな感覚ですごくうれしいです。特別ですね。MC木南さんは、見る側だったとお話にありましたが、今回参加してみていかがでしたか。 木南さん撮影前は「すっごい楽しみ」「やった!ゆとりの世界に入れる」という感じでノリノリだったんです。でも、現場に入ってみたら韓国語と英語と、韓国語なまりの日本語のセリフに神経を持っていかれて、みんなと楽しむゆとりもなく、気がついたら撮影が終わっていました。それぐらい頭の中が、こんがらがって、ずっと緊張していました。 岡田さん撮影中にそんな雰囲気はまったく感じなかったです。僕はすごく楽しかったんですが? 木南さん「岡田くんがプリントされたTシャツを着て行ったことがある」ってことだけは記憶にあります。 岡田さん(キョトンとして)どういうことですか? 木南さん岡田さんの顔写真をプリントしたTシャツを持っているんです。撮影最終日に「それを着て行かなきゃ!」と思って、岡田さんにだけ見せました。 岡田さん(思い出して身体を曲げて笑う)僕だけいっぱい汗かいたやつね。とても懐かしかったです。そんなTシャツ作りましたね。 木南さんすごく良い思い出になりました。 MCそして吉原さんですが、あの大変なオーラといいますか。岡田さん、どうでしょう? 岡田さんテント?(「VIVANT」TBS系列にて放送していたドラマで、吉原さんはテントという集団の一員ピヨ役を演じていた) 赤い絨毯があるからさ!(松坂さんを見て)あれ? 放送終わった? 松坂さん終わったか、終わっていないか、分からない。 MCここまで吉原さんは一言も話していません。 吉原さんこっちに絡んでくるのかと思ったら(岡田さんと松坂さんの)二人で話が終わっちゃった。 岡田さんごめんなさい! 吉原さん僕はこれが嫌だったんです。この家族のような、この絡みを毎回現場でしているわけですよ。一人一人「おはようございます」って言いながらその中に入っていく毎日が、地獄で地獄で、しょうがなかった。 木南さん素直! 吉原さん一人アウェー! その中で全員と向き合って芝居をしていくってことが今となっては鍛錬になって、勉強になりました。本当にありがとうございました。 MC大先輩の吉田さん、改めて今のやりとりと皆さんの演技も含めて、「ゆとりですがなにか」ファミリーはいかがでしょうか。 吉田さん確かに仲良しです。特に、この三人とサクラちゃんは仲が良い。光夫は、そこに入っていくのが大変だったし、「ふざけんな」と思ったみたいですね。 吉原さん怒ってはいないですよ! 顔が怖いから本気と思われたかもしれないですが、冗談ですから! 吉田さんみんないろいろな気持ちがあって、この三人の仲の良さに嫉妬するわけです。そこに自分が直で入っていけなくて、個人的に相談をされる。唯一、岡田くんとの絡みしかないので、その仲間に入れない悲しさ、嫉妬があるわけですよ。これは連ドラでもそうでしたが、特に今回は顕著です。出番が少ないわけですよ。映画の持っている難しさで、みんなに見せ場を作るわけにはいかないことは、大人だからよく分かっていますよ。でも、どうも宮藤(官九郎)さんの脚本は僕をないがしろにしている。 水田監督見せ場はありましたよ! 吉田さん一番ひどいのは、息子とちょっとだけ会うわけですよ。その時に、息子と一言もしゃべらないんですよ。そこに触れちゃうと麻生さんとまりぶの関係を少し深めちゃうから、そこでしゃべらせないのは分かるんだけど、一言もなし!(会場:笑) だから今回は風がフワッと吹いて、「僕は良いんだ、いらねえんだ」って思うことにしました。松坂さん違うじゃないですか! 岡田さん違いますよー。 松坂さんだって、鋼太郎さんがいたからこそ、最後のシーンのあそこの盛り上がりがあったわけですから。 吉田さんだから、そこも皆さんまだご覧になっていないから言えないけれど、何かやんないと、「このままじゃクランクアップ、オールアップできない」と思ってやったんですよ。最後のシーン、誰の了解もとらずにちょっとやらしてもらいました。その時にね、その場にいたみんなは本当に僕がいなくなったと思ったらしいです。要するにそのシーンに関しては「いなくなった」としか言えないんだけれど、その時のみんなの動揺がすごい。詳しくは言えないんですが、その時にちょっと「ざまぁみやがれ」と思いました。 岡田さんそんな風に思っていたんですか? 僕たちは本当に心配しました! 松坂さんそうですよ! 吉田さんそうそう! そういう風に思わせたくて、何かほしかったんです。そこで、勝手にやらしていただいたって言うことです。光夫。アウェー。 吉原さんアウェー! さみしかっただけです。 MCこのまとめは、やはりちょっと監督にしてもらわないと! 水田監督(無茶ぶりに苦笑いで)まとまらないですよ! 鋼太郎さんがそんな気持ちでやっていたとは夢にも思いませんでした。 MC改めて、これから初めてご覧になる皆さんに大注目ポイントをお願いします。 水田監督どこがと言うよりも、本作もドラマも宮藤官九郎さんがお書きになったシナリオがあって、要はフィクションの世界なんです。でも、この人間関係がベースにあるので、それはノンフィクションでもあるわけです。三人の仲の良さも、鋼太郎さんの嫉妬も、光夫さんのアウェー感もすべて、ノンフィクションです。ノンフィクションとフィクションが交差する、あるいは混ざり合うことで、本作はでき上がったんだと思うんです。特にこのチームは、そのノンフィクションの度合いが強いので、ぜひそれをお楽しみにしていただければと思います。 MC最後にキャスト、スタッフを代表しまして、岡田さんご挨拶をお願いします。 岡田さん僕たちのこの仲の良さがスクリーンに映っています。僕たちは、この作品を愛しています。皆さんにも、この作品を愛していただければうれしく思っております。ぜひ「ゆとりですがなにか」をよろしくお願いします。ありがとうございました。
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劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」完成報告会見劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公式サイト2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、“死者を一人も出さない”という使命のもと自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描く物語は、多くの感動を呼び続編や映画化を切望する声が多く寄せられました。そしてこのたび、満を持して劇場版が登場! 劇場版では、横浜のシンボルであるランドマークタワーや赤レンガ倉庫など日本有数の観光名所でもある建物を使用し、”TOKYO MER”メンバーや、新たなライバル組織“YOKOHAMA MER”の活躍が描かれます。3月9日には、ノートルダム横浜みなとみらいで完成報告会見が開催され、鈴木亮平さん、賀来賢人さん、中条あやみさん、要潤さん、石田ゆり子さん、松木彩監督が出席しました。こちらのイベントの模様をレポートします!完成報告会見喜多見幸太役鈴木亮平さん音羽尚役賀来賢人さん弦巻比奈役中条あやみさん千住幹生役要潤さん赤塚梓役石田ゆり子さん松木彩監督鈴木さん天気も最高で、皆さんに完成を報告するには、絶好の“MER”日和になったと思っています。ついに完成しました! 絶対に映画館で観てほしい作品になっています。一年前にここにいるメンバーと、それから他の“MER”メンバーたちと一緒に…(窓の外を覗いて横浜の街を見渡しながら)ちょうどここから見えるかな…日本丸メモリアルパークなどで、気温的にも気持ち的にもものすごく熱い思いをしながら撮っていたことが今、懐かしく思い出されます。その横浜の地で今日皆さんに完成をご報告することができて、非常に嬉しいです。今日はたくさん「TOKYO MER」の魅力をお伝えしたいと思っています。 賀来さんドラマシリーズの時から非常に濃い現場で、僕自身ものすごく印象に残っています。良い意味で、今までで一番大変だった現場でした。そうやって頑張って撮影に臨み、たくさんの方に観ていただいたドラマがこうして映画になるということで、本日はその魅力をたくさん発信したいと思います。 中条さん私自身も比奈も、この作品で成長できたと思っています。日々熱い思いを持って戦う皆さんに、この「TOKYO MER」という作品が届くと良いなと思います。 要さん「TOKYO MER」という作品はスケールがデカく、ドラマをご覧になった方は分かると思いますが、ドラマもテレビサイズを超えたドラマでした。今回は映画ということで、映画サイズを超えた作品として完成しました。ぜひたくさんの方に観ていただきたいと思っています。 石田さん「TOKYO MER」は、 関わることができるだけで幸せだと思える作品です。私の周りでも、普段はそんなに感想なども言わないような人たちが「観ました」「次は映画をやらないんですか?」と、いつも感想を伝えてくれました。どれだけいろいろな方がこの作品を愛してくださっていたのかと思っています。今日こうして皆さんと久々に揃って会えて、とても嬉しいです。すごい作品です。ぜひ映画館でご覧になってください。 松木監督 二年前にテレビドラマを撮影し始めていた頃は、「TOKYO MER」に続編ができて、ましてや劇場で公開する作品になるとは全く思っていなかったので、今も信じられません。こうして皆さんに完成を発表できることをとても光栄に思っています。 それも、ドラマから応援してくださっている皆さんや、一緒に戦ってくださったキャストの皆さん、スタッフの皆さんのおかげだと思っています。本当にみんなのおかげで、とても素敵な作品にしていただきました。 MC ついに映画化が実現しました。「劇場版製作決定」のお話を聞いた時の感想から教えてください。 鈴木さん「騙されないぞ」と思いました。(登壇者の皆さん:笑) 賀来さん何に(笑)? 鈴木さん続編ができるということは、俳優にとってこれ以上ない幸せなんです。だからこそ、浮かれてしまって「やっぱりやめました」となった時に傷つくことを恐れて、「騙されないぞ」と思っていましたね(笑)。クランクイン間近になって、初めて「本当にやるんだ」という思いが湧いてきて、「またみんなに会えるんだ」と嬉しくなりました。というのも、映画化決定を聞いた時はドラマの撮影の後半で、最も撮影が緊迫していた時期だったので、 なるべく次のこと考えず「今に集中しよう」という気持ちでした。賀来さんそうなんですよね。映画化の話を聞いたのは、ドラマの撮影中ですよね。でも、いろいろな情報が流れていたんです。映画化なのか、連続ドラマをまたやるのか、スペシャルドラマをやるのか…。しかも「すぐ撮る」みたいな噂もあったりと、情報が錯綜していました。そういった噂が流れたのが、連ドラの撮影のピークの時だったので、本当に(体力的にも)フラフラで、現実なのかよく分からない感じでした(笑)。スケジュールが無事に決まっても、僕の中ではドラマでやり切った感じがあったので「これを超えるエネルギーをどうやって出そうか」と、ちょっとドキドキでした。 鈴木さんまことしやかに、現場に(いろいろな)噂が流れていました(笑)。 賀来さんそうそう(笑)。「何をやるかは分からないけれど…」みたいな感じでしたね。 中条さん「よし!ドラマをやり切った!」と思っていたら、「映画化」みたいな噂が出てきて「 おー!」となって(笑)。本作を撮っている時も「これでオペも最後だ!」と思って現場に行ったら、「スペシャルドラマをやります」と言われて、「最後じゃないじゃん」と思いました(笑)。びっくりする展開が多かったんですが、ドラマの撮影の途中で、周りの方に「絶対に映画化するでしょう」と言われていたので、心構えはしていました。それだけ期待されていたんだと嬉しく思いました。 要さん皆さんと同じで、「やるかもしれないので、なんとなく頭に入れておいてください」みたいなニュアンスで僕のところにも伝わってきていたので個人的には「“何災害”なんだろう」という思いが実はありました。というのも、その話を聞く少し前に、(ドラマの撮影で)防護服を着るシーンがあったんです。その撮影が真夏で、防護服を着るとかなり暑くて、着た瞬間に汗が100リットルぐらい出るようなロケをしていたんですね。「もう、二度と着るか!」と思ってて…。(登壇者の皆さん:笑) だから、映画化で「(防護服を)着ないだろうな…」と不安になりました(笑)。 MC賀来さんもおっしゃっていたように、良い意味で大変な撮影だったのですね。 賀来さん僕は、過去一、キツかったです。 要さんクランクアップの日に初めて、賀来くんと「過去で何番目にキツかったですか?」という会話をしました。「クランクアップだから言いますが」ということで…僕も「一番かな」と言いました。 MC石田さんは、映画化のお話を聞いてどのような感想を持たれましたか? 石田さん私も「やるだろうね」「だよね」と思いました(笑)。私はみんなと違って、ほとんど(災害の)現場にいない分、少し客観的に「TOKYO MER」を楽しんでいるところがありました。半分、お客さんの気持ちもあるんですね。だから「やるだろう」「やるに決まっている」と思いました。 MC2021年の7月からドラマ版が放送されました。関係者やご友人、ファンの方など、周囲の方からはどのような反響がありましたか? 鈴木さん今までにないくらいにすごく反響をいただきました。もちろん友人もそうですし、知り合いの方から「本当に面白いね」「家族で観ている」「親も子供も面白く観られて、みんなでドキドキしながら観ている」「こんなに家族みんなで楽しめるドラマは、最近なかった」という言葉をいただいたのが、すごく嬉しかったです。また、実際の医療従事者の方々もたくさん観てくださっているということをお聞きして、それもとても嬉しかったです。もともとこのドラマは、医療従事者をはじめとする「誰かのために日々頑張っている人たちへの賛歌」として、彼らを称える作品にしたいという思いで作っていました。実際の医療従事者の方々がツッコミながら楽しんでくださり、感動して「明日も頑張ろう」という気持ちになってくださっているという話を聞いて、とても感動しました。 MCぜひ劇場版も最後まで観ていただきたいですね。 鈴木さんそうですね。「劇場版ではそのスピリットをどのように受け継ぐのだろう」と思っていましたが、試写を観たところ、ドラマ版よりもさらに色濃く反映されていました。ぜひ観ていただきたいと思っています。 MC昨年の夏、猛暑の中で撮影が行われたそうです。撮影で特に大変だったことや、印象に残っていることをお聞かせください。 要さん言って良い…? 狭い非常階段を、400往復くらい昇り降りしまして…。(登壇者の皆さん:笑)鈴木さん400はしていないんじゃない(笑)!? 要さん390? (登壇者の皆さん:笑) 賀来さんでも、体感はそれくらいですね(笑)。 要さんカットごとに昇り降りをするので、狭い非常階段を照明さんもカメラマンさんも、音声さんも通ります。我々も救助しながら、何度も通り…。その行き来が大変で…。しかも真夏の(群馬県)伊勢崎。 中条さん日本で一番暑いと言われている。 要さん一番暑いと言われている伊勢崎で、クーラーもなく! (登壇者の皆さん:笑) 中条さんそうなんですよ! 要さんしかも目の前で火が燃えているんです! あれは拷問か何かでしょうか(笑)。 松木監督クーラーを付けてしまうと火が逃げてしまうので、密閉して、火を焚いて…(笑)。 要さんそして酸素ボンベも背負って…。これはもう、住職もびっくりだと思いますよ。 賀来さん僕も言って良いですか? 赤レンガ倉庫にテントを張って撮影をしたシーンで、僕(演じる音羽)が会議に乗り込んで指揮を執るというシーンがあったんです。真夏で、しかも密閉された空間なので、めちゃめちゃ暑くて…。「はあ…しんどい…」とフラフラになりながら、「待機する場所は車になります」ということで、自分の車に戻ったんです。車内温度を見たら、52度でした。(登壇者の皆さん:笑) (温度計が)完全におかしくなってしまっていました。でも、よく考えたらテントの中の撮影ってセットでも良いわけじゃないですか? セットでやるという可能性はなかったのかなと思って…。 鈴木さんいや、思ったよ。でも、向こうが海だったじゃない? テントを開ければ海が見えるから、そこで撮影をしたのかなって思った。 賀来さんそうなんですよ! だったら、テントを開けていれば良いじゃないですか。でも、スタッフの方がやたらと「外が見えないようにしなきゃ」と閉めるんです。「それならばセットで良くないですか?」という疑問はありました。(登壇者の皆さん:笑) MC中条さんはいかがでしたでしょうか。 中条さん大変なことしかなかったですね(笑)。私たちはその中でオペをしたりもするので、医療用語を言いながら、暑い中、周りを炎に囲まれながらオペをするという環境は「すごいな」と思いました。 MC石田さんも、横浜のみなとみらいで撮影をされましたか? 石田さん私は全部セットでした(登壇者の皆さん:笑) すみません(笑)。でも、セットはセットですごく大変なんです。あまり夢を壊すことは言っちゃいけないんですが、私たちのシーンって一挙に撮るんです。これ以上言うと、夢を壊してしまうので…。それはそれで、大変なことがあります。 鈴木さん実は…僕は、大変なのが好きなんですよね。 賀来さん&中条さん&要さんそうですよね! 鈴木さん大変であればあるほど「楽しい!MERってこうだよね!」となる(笑)。 賀来さん&中条さんちょっとおかしい。 鈴木さん(笑)。階段でいろいろな方を抱えながら、ひたすら階段を降りていくというシーンが多かったんですが、途中から、背中の全面がつったんです。これは初めてのことでした。ものすごく痛いんですが、落とすわけにはいかないから必死でやる。「喜多見もこうだよな、MERこれだぜ!」となる(笑)。監督、ありがとうございました。(登壇者の皆さん:笑) MC鈴木さんにとっては楽しみの多い現場なのですね。 鈴木さんそうですね。僕は割と大変な撮影は好きですね。 MCでは、松木監督に伺います。本作では横浜市や周辺大型施設、横浜市消防局の協力を得て、大勢のエキストラの皆さんにも参加いただきながら、大規模な撮影が行われました。今回の撮影で特にこだわった点、もしくは苦労した点はどんなことでしょうか。 松木監督ドラマ版の時から、「実在する地を使って撮影をする」ということが夢でした。どうしても爆発や事故が起きるとなると、実際の場所を使えなかったりするんです。でも、今回はランドマークタワーの展望台や、先ほど賀来さんがおっしゃっていた赤レンガ倉庫など、実際に横浜の各所の名前を出して(撮影に)使うことができて、ランドマークタワーは、台本を初めて読んだ時に「燃えているけれど、本当に使って良いのかな」と思っていたのですが、とても快く展望室からロビーまで余すことなく使用させていただきました。大規模なエキストラや横浜の方、横浜消防局の方々にもたくさんご協力いただき、本当の地名ならではのリアル感を出すことができたので、ぜひ注目していただきたいと思っています。 MCキャストの方々からは、「過去一大変な撮影だった」という意見や「背中がつったけれど楽しかった」という意見もありました。 松木監督キャストの方々には、本当に感謝しかないです。でも、亮平さんにだけは一つ言いたいんですが、(爆発事故を描くための)火を減らそうかな、軽くしようかなとすると、「監督、こんなもんで良いんですか」と焚き付けてくるんです。(登壇者の皆さん:笑) こちらもだんだん、挑戦されているような気持ちになってしまって…(笑)。そこは共犯だと思っていただきたいなと…。 鈴木さん気をつけます(笑)。もちろん安全第一で。 MC皆さんは今、4月16日に放送される新作スペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」の撮影中だと伺っています。どのような作品になりそうでしょうか。 松木監督ドラマの最終回と映画の間の物語になるんですが、「隅田川ミッション」というサブタイトル通り、こちらは東京でたくさん撮影をしました。実際に東京の街並と隅田川を舞台として撮影をしました。ドラマの時とはまたちょっとスケールの違った作品になっていると思っています。個人的には、今回のスペシャルドラマが一番(撮影が)大変な感じがしているくらいです(苦笑)。初めて水の上が舞台になるということで、ドラマから応援してくださっている方も、また新しい楽しみ方ができる作品になっていると思います。 鈴木さん劇場版にも劣らないくらい、すごいスケールですね。実際の船をお借りして、隅田川を漂っている屋形船に救助へ駆け付けたり、海上保安庁の方々のご協力も得て、警備をしながら隅田川で撮影をしました。隅田川からお台場まで、東京の美しいウォーターフロントで撮影ができました。その美しい景色と事故の緊迫感の対比も素晴らしく、スケールの大きなスペシャルドラマになっていると思います。 MCこちらもとても楽しみです。では、ドラマ、劇場版といろいろな困難を乗り越えてきた、本作の現場のチームワークについて教えてください。 中条さん皆さんが「今までで一番大変だった作品」と言うように(撮影は)本当に大変でした。みんなでドラマの大変な現場を乗り越えたことで、強い絆が築き上げられました。劇場版の撮影で一年ぶりに皆さんにお会いしても、三日前くらいまで会っていたんじゃないかと思うくらいの感覚で、スッと撮影に入ることができました。そうやって自分たちの身体に染み込むくらい濃厚な日々を過ごしていたんだと感じました。(鈴木さん演じる)喜多見チーフがみんなの背中をいつも押してくれるんです。背中でみんなを引っ張ってくれる方だと思います。みんながめげそうになっている時には、亮平さんが「いろいろ大変なこともありますが、私たちなら絶対にできます。明日からも僕のために、みんなのために頑張ってください!」という熱いメッセージを送ってくださいました。言って良いのか分からないけれど…、言っちゃった(笑)!鈴木さんそういう良い話は、どんどん言ってください。(登壇者の皆さん:笑) 賀来さん(鈴木さんが)そのメッセージを打っている時、撮影が楽しみでたぶん目がギンギンになっていると思うよ。 鈴木さん「明日の撮影、大変だぞ。楽しいぞ」って(笑)。でもそのメッセージに音羽先生(=賀来さん)からの返信はありませんでした。(登壇者の皆さん:笑) 賀来さんもう寝ていたからね(笑)。 中条さんそうやって絆が深まる出来事がいっぱいありました。いつも引っ張ってくださる方です。 MC素敵な思い出を教えていただき、ありがとうございます。では続いて、完成作をご覧になった感想を教えてください。 石田さんすごいですよ。「TOKYO MER」って“一難去ってまた一難”が、かける10ぐらいある作品です。台本を読んで分かっているにもかかわらず、(完成作を)観るまで想像がつかなくて…。「ここまでやるか!」という気持ちでした。すごいです。観終わった後に、効果音が頭の中で鳴り響いて大変でした(笑)。 MCあの音楽が鳴ると心が高揚する感じがありますね。 石田さん「(MERが)来るぞ、来るぞ、来るぞ!」って。本当に来てくれますし、スカッとします。 要さんドラマがあったからこその映画と言いますか…。やはり過酷な時間を共にして、ドラマで団結力がしっかりとできた。そして役作りという言葉がいらないくらい、皆さんそれぞれのキャラクターができ上がった中で本作の撮影に突入して、作品を完成させることができた。「TOKYO MER」という作品の、集大成の一つなんじゃないかなと思っています。中条さん絶対に映画館で観てほしいです。本当にあっという間に終わってしまう作品になってて “医療従事者の皆さんはヒーローだ”というお話ですが、一人一人のキャラクターに人間味があって素晴らしくて、いろんな人に共感して感情移入しながら観ていただける作品になっていると思います。 賀来さん常に起承転結の“転”が続いている感じと言いますか、最初から最後まで引き込まれる作品になってます。そして世代を問わず、小さな子から大人まで楽しめるエンターテインメント作品になっていると感じます。僕も子供を連れて映画館に行きたいと思っています。 鈴木さん「ものすごい」の一言ですね。始まって二秒で「TOKYO MER」の事故現場の世界に引きずり込まれます。ずっとハラハラしているかと思えば、ドラマの時以上に泣かされます。ストーリーが分かっていても、自分が演じていることも関係なく、ボロボロ泣いてしまうという状態になりました。ちなみに今日お集まりの皆さんで、本作をご覧になった方はいますか? これからご覧になる皆さんは、幸せだと思います。これからあの作品を経験できる。本当にドキドキ、ハラハラ、そして泣けます。ぜひ映画館で観ていただきたい作品です。 ■記者からの質問に登壇者の皆さんが答えました。 記者今回の劇場版から、杏さんとジェシーさんが新たにメンバーに加わりました。お二人の印象を教えてください。 鈴木さんジェシーくん(演じる潮見)が入ったことによって、改めて「TOKYO MER」という組織がどういう組織なのか、潮見の目線で発見していってもらえる作りになっています。また、中条さん演じる比奈先生が、先輩としてどのように彼を教育するのか、先輩の先輩として喜多見はどのようにそれを見守るのかという話にもなっています。劇場版から初めて観る方も、ジェシーくんの演じる潮見先生の目線を通して楽しんでいただけると思います。ドラマを観ていない方でも、劇場版だけでも楽しめる作りになっているんですが、そこに対してジェシーくんがすごく大きな役割を果たしてくれていると思いました。杏さんは本当に素敵な方で、“YOKOHAMA MER”を支えるチーフドクターとして、人間的にも器が大きくて、杏さん以外のキャストは考えられないくらいの存在感がありました。 賀来さん僕は杏さんとのシーンがすごく多くて、杏さんのスケール感ってすごいんですよ。何て言ったら良いのかな…。とにかくスケールがすごいんです。分かります(笑)? 鈴木さんどういうこと(笑)? 賀来さん人間力と知識力があって、僕は、亮平くんにちょっと似ていると思ったんです。人としての規模が大きいんですよね。僕も共演してすごく面白かったし、今まで対峙したことのない俳優さんでした。すごく楽しかったですし、ずっとお話をしていました。 鈴木さん袖にはめると、冷たくなるアイテムを持っていましたよね。秘密の袖みたいな。 中条さん暑さ対策の! 教えていただきました。 賀来さん(鈴木さんに向かって)買っていましたよね。 鈴木さん速攻、買いました。(杏さんは)準備万端という感じでしたよね。 中条さん誰よりも「TOKYO MER」に向かう姿勢がすごかったですね。 記者今、日本中がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕で盛り上がっていますが、侍ジャパンと「TOKYO MER」の共通点やエールなどがあればお聞かせください。 鈴木さん(大谷)翔平と亮平の共通点ですか?(会場:笑) 身体を大きくした時に、たまに大谷選手に似ていると言われます。今回の映画はスケールや感動もあって、ずっとハラハラするんですが、根底にあるテーマは「仲間の絆」だと思っています。それによって喜多見も、人間として成長していく物語だと思っています。野球というのはチームプレイなので、そこも非常に似ていると感じています。お互いを信頼し合いながら、自分が出るべきところは出て、引くところは引くというのは、まさに「TOKYO MER」の撮影で日々経験していることです。僕もドラマの撮影の前半は「自分が主役だから頑張らなきゃ」と思っていました。中盤からは、雨に打たれた撮影で寒さで凍えている時にみんながお湯を掛け続けてくれたり、そうやってみんなに助けられた体験を経て、「自分が頑張らなくても良いんだ。みんなで支え合って、チームとして強くなっていけば、このドラマは成功するかもしれない」と思えました。僕自身もこのドラマで仲間の大切さや、共演者を信じることを学びました。WBCとなると、いつものチームで戦うわけではないので大変だと思いますが、僕たちも期待しています。皆さんのチームワークと個人、その二つのコンビネーションでぜひ健闘していただきたいと思います。 MCでは最後に、キャスト・スタッフを代表して鈴木さんからメッセージをお願いします。 鈴木さん今日はお集まりいただき、ありがとうございます。ゴールデンウィークにご家族で映画館に来ていただきたい。それに相応しい作品だと自信を持っています。このドラマは、「医療従事者を称えるドラマ」として作り始めたんですが、撮影をしているうちに、そして皆さんからの感想いただくうちに、「医療従事者だけを称えるドラマではない」と思いました。消防、レスキュー、警察も含め、日々誰かのために頑張って仕事をしている方はもちろんですが、子育てや介護など日々誰かのために一生懸命に生きている人、みんなに捧げる作品だと思います。本作を観ていただいて、興奮して感動して「また明日も頑張ろう」「ゴールデンウィークが明けたらまた頑張るぞ」という気持ちを持ってもらえる作品だと思います。ぜひゴールデンウィークは映画館に来て、存分に「TOKYO MER」を楽しんでください。
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当社名・当社作品を無断で使用した「偽サイト」について現在、当社グループの会社名やロゴマーク、また当社の映画作品等を無断で使用した「偽サイト」の存在が確認されております。 当該サイトでは、「収益が得られる」、「会員を紹介することで報酬が発生する」、「キャンペーンに当選すると高額の金銭が得られる」等の名目で会員登録を求める行為が行われている模様ですが、当社グループではこのようなサイトの運営や勧誘活動は一切行っておりません。 このような「偽サイト」へのアクセス・ログイン、会員登録、個人情報の入力、他者に当該サイトを紹介し会員に勧誘する等の行為はされませんよう、ご注意をお願い致します。 また、もし被害に遭われてしまった場合は、お住まいの地域の警察署にご相談いただきますよう、お願いします。 東宝株式会社
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「スオミの話をしよう」完成報告会&完成披露舞台挨拶「スオミの話をしよう」公式サイト国民的脚本家・演出家・映画監督として、これまで日本中にたくさんの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜の映画最新作「スオミの話をしよう」が、いよいよ9月13日より全国公開となります。主演として行方不明となった大富豪の妻・スオミを演じるのは、人気、実力ともに日本エンタメ界を代表するトップ俳優となった長澤まさみさん。スオミをめぐる面々にも実力派俳優が集結し、三谷ワールド全開の物語を盛り上げています。8月29日には東京都内で完成報告会&完成披露舞台挨拶が行われ、長澤まさみさん、西島秀俊さん、松坂桃李さん、瀬戸康史さん、遠藤憲一さん、小林隆さん、坂東彌十郎さん、戸塚純貴さん、宮澤エマさん、三谷監督が出席しました。撮影現場の様子やミュージカルシーンの秘話などを、笑顔いっぱいに明かしたこの日の模様を詳しくレポートします!完成報告会&完成披露舞台挨拶スオミ役長澤まさみさん草野圭吾役西島秀俊さん十勝左衛門役松坂桃李さん小磯杜夫役瀬戸康史さん魚山大吉役遠藤憲一さん宇賀神守役小林隆さん寒川しずお役坂東彌十郎さん乙骨直虎役戸塚純貴さん薊役宮澤エマさん三谷幸喜監督【完成報告会】■映画の主要舞台である“寒川邸”のパネルをバックに三谷監督、豪華キャストの皆さんが登場。会場から大きな拍手を浴びました。 長澤さん今回、スオミという五人の夫がいる、ちょっとどんな人なのか皆さんが想像もつかないような女性を演じました。よく“スミオ”と間違えられるんですが(笑)、 ス・オ・ミです。なぜスオミという名前なのかは、劇場で確かめてもらいたいと思っています。スオミという役を通して、いろいろなキャラクターを演じました。難しいこともたくさんありましたが、皆さんと和気あいあいと楽しく演じることができました。たくさんの方に観ていただきたいと思っています。 西島さん僕が演じた草野という役は、非常に神経質で細かい人間です。そして細かいからこそ、事件解決の糸口を見つけられるという、ちょっと変わった役です。とても楽しく演じられる機会を作っていただきました。最近、映画館に行くと、「若い観客の方ばかりだな」と思う時もあるし、ある時は「ご年配の方ばかりだな」と感じたりと、世代によって観る作品が別れているなと感じることが多いんです。ですが、本作はお子さんからご年配の方まで、ありとあらゆる世代の方に楽しんでいただける作品なので、ぜひ家族揃って劇場に足を運んでいただければと思います。 松坂さん最初に十勝左衛門役をいただいた時は、すごい名前だなと思いました。(登壇者の皆さん:笑) 衣装合わせの時に、三谷さんと初めてお会いして、「よろしくお願いします」とご挨拶しました。この十勝という人物は、自信をスーツにして身にまとったような男です。他の夫たちに対していろいろなマウントを取りながら、ポンポンポンと会話に入っていくような役柄でした。あまり演じたことのない役だったので、三谷さんからこういった役をいただけて本当にうれしかったです。撮影期間中も、三谷さんの演出がすごく楽しくて、現場では終始、笑いながら皆さんと良い時間を過ごすことができました。作品自体にもその空気感がちゃんと反映されていて、スクリーンから観客の皆さんへ伝わるような、ものすごく面白い作品になっています。ぜひ皆さん、これからより多くの人に広げていただけると助かります。 瀬戸さん(有能な部下役だと紹介されて)有能かどうかはちょっとあれなんですが…(登壇者の皆さん:笑)、三谷さんの作品にまた出演することができて、本当にうれしかったです。僕としては、すごく難しい立ち位置の役だと思いました。三谷さんからは、ずっと“軽さ”について言われていたので、そこを大切にしながら演じました。また、初めてのワイヤーアクションに挑戦して(登壇者の皆さん:笑)、すごく楽しかったです。たくさん笑える作品なので、皆さんも嫌なことを一瞬でも忘れられるような時間になるのではないでしょうか。ぜひ劇場に足を運んでください。今日はよろしくお願いします。 遠藤さん台本をいただいた時は、正直なところ「そうは連続して面白いものを書けるわけがない」と思いながら…。すみませんね、三谷さん。 三谷さんとんでもない。 遠藤さんそう思いながら台本読みました。ところが、台本読んでいる間に大笑いしちゃいましたね。「なんでこんなに連発して面白いものが書けるんだろう」と不思議でした。現場では(三谷監督が)それをコロコロ、コロコロとさらに変えて、すごいことになっていましたね。完成した作品を観終わった時には、本当に何とも言えない、不思議な、大作が出来上がったと思いました。(三谷監督には)今回も呼んでいただいて感謝しています。また呼んでください! お疲れ様でした! (登壇者の皆さん&会場:笑) 小林さんこのメンバーの中で、スオミの三番目の夫という大役をいただきました。三谷監督の愛情だと思いました。台本を読んでみたら、とてつもなく難しい役でした。これも愛情だと思います。 信頼のなせる技だと思い、この難しさを逆に喜びに変えて演じました。そして(登壇者の)皆さんが本当に全てを受け止めてくれました。試写会で本作を観ましたが、とても面白かったです。全国民に観ていただきたいと思っています。(登壇者の皆さん&会場:笑) 彌十郎さん映画のお仕事は、ほとんど初めてのことです。楽しかったです。こんなに楽しいのならば、これから映画の仕事をいっぱいしたいと思えるくらい楽しかったです。「いつもそんなわけじゃありませんよ」と言われましたが(笑)。この楽しいメンバーでもっともっとやらせてもらいたいと思いますし、その楽しさを皆さんにも味わっていただきたい。お一人でも多くの方に見ていただきたいと思っております。 戸塚さん本日はありがとうございます! ついに僕も、三谷さんの作品に出られる時が来たんだと。大抜擢だったと。僕もついにここまで来たんだと、非常にうれしく思っています。名だたる先輩方に囲まれた撮影は、本当に刺激的で、毎日がとても楽しかったです。この作品が皆様のもとに届いて、どういった感想を持たれるのかをすごく楽しみにしております。また今後も三谷さんの作品にたくさん出られるよう、頑張りたいなと思います。(声を高らかにして)僕は今、すごく幸せです! (登壇者の皆さん&会場:笑) ■宮沢さんの挨拶の前に、小道具のアンモナイトの置物の中に入った柿の種をつまみ食いする三谷監督宮澤さん(三谷監督に向けて)食べています? 真面目に聞いてもらって良いですか、すみません。(登壇者の皆さん&会場:笑)神出鬼没な役というだけありまして、すごく謎めいたスオミの、さらに謎なお友達です。なので役については言えることはすごく少ないんですけれども…。(三谷監督が柿の種を落としたのを見て)落とさないでもらって良いですか。(登壇者の皆さん&会場:笑)三谷監督の作品は、台本をいただく度に、毎回「これ以上に難しい役はない」と思いながら挑むんです。今回の薊という役に関しては、現場に行くまでどうなるのか全く分からない役でした。他の作品と同じく、三谷監督の無茶ぶりとも思えるような演出を受けながら、皆さんと一生懸命に団結して乗り越えました。撮影現場では、長澤さんと一緒にいる時間がとても多かったんですが、試写会で本作を観た時に「男性陣はこんなに楽しそうに撮影をしていたんだ」と思いました。(長澤さんと顔を見合わせてうなずきながら)本当に笑えるところばかりでした。試写会の時には、実は三谷さんが隣に座っていてすごく嫌だったんです。(登壇者の皆さん&会場:笑) もし笑えなかったら、すごく嫌じゃないですか(笑)。でも、本当に心からたくさん笑わせていただきましたし、皆さんもお分かりかと思いますが、愛すべきキャストが揃って、みんなで楽しく撮影していたことが作品にも反映されていると思います。ぜひ何度でも観ていただきたい作品です。劇場に足を運んでいただけることを楽しみにしています。 三谷監督アンモナイトの中に、柿の種が入っています。(登壇者の皆さん&会場:笑) 作品の中でも重要な小道具として使われているものです。今日もスタッフの方が置いてくださったので、ちょっとつまんでいたんですが…(柿の種が喉に引っかかってしまっている様子で)ちょっと喉に詰まって…年齢を重ねるってこういうことなんですね。(登壇者の皆さん&会場:笑)ちょうど昨年の今頃に撮影をしていたんですが、やっと今日を迎えたという思いです。クランクインの前に皆さんに集まってもらって、一ヶ月ぐらいかけて稽古をして、お芝居を作っていきました。僕は演劇的な映画を作ろうと思っていたんです。例えばセリフ劇があったり、ワンシーンワンカットの長回しを撮ったり、ラストはみんなで歌って踊るカーテンコールがあったりと…。その一環として、舞台と同じように稽古を積んで始めようと思いました。そしてそれにちゃんと応えられる、すごく優れた力のある俳優さんたち、日本を代表する力を持った皆さんに集まっていただきました。僕としては、演劇的な映画を作ったつもりではあるんですが、結果的には、今まで僕が作ったものの中で、最も映画っぽい映画になりました。やっと自分が映画監督なんだと、自信を持って言える感じになったと思っております。皆さんもぜひ、劇場でご覧ください。 MC三谷監督にとって五年ぶりの新作、映画監督作品としては九作目の作品ということになりました。どのような着想で、そこからどのような思いでこの作品づくりに臨まれたのでしょうか。 三谷監督大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をやっている時に、長澤まさみさんにナレーションをやってもらいました。その時に何度か長澤さんにお会いすることがあって、そういえば彼女とはまだ映画はやっていないなと気づいたんです。十年前に舞台(「紫式部ダイアリー」)を一緒にやった時から、本当に力のある女優さんだと思っていました。どんどん、どんどんスキルを上げてこられて、「この人のために映画を作りたいな、この人が今の段階で一番輝いている映画ができないだろうか」と思ったところが出発点になります。 長澤さん本当に恐れ多いです。十年前、舞台に出演した時に「もっともっと一緒にお仕事をしたいな」と物足りなさを感じていたので、今回出演することができて本当にうれしいです。 MCスオミは相手によって違う顔を見せる女性ということで、大変難しい役柄だったと思います。演じられてみて、いかがでしたでしょうか。 長澤さん本当に難しかったです。多面的な部分があって、相手によって印象が違うという役柄です。「どんな風にキャラクター作りをすればいいんだろう」と思いながら、毎日、監督からヒントをもらいながら演じていました。でも、今、皆さんのお話を聞いて、ものすごく独特な魅力を持たれた方々と向き合えているだけで、きっと「違う自分が生まれていたんだろうな」と改めて気づけたような気がしています。そういったところがスオミの本質的な部分だと思うし、自分というのは対する相手によって作られるものなんだと感じました。 MC三谷監督からの演出を受けられて、印象的なことはありましたか? 長澤さん今回は撮影入る前に稽古があったんですが、そこで演じてみると、「(冷たい感じで)違うんだよね」と三谷さんから言われて。 三谷監督そんな言い方じゃなかったと思いますよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 長澤さん「違うんだよね」って(笑)。「違うんだ」「何が違うんだろう」と思いながら役作りしていきました。 MC一つ一つ、監督と作り上げていったわけですね。 長澤さんそうですね。 MC監督からご覧になって、いかがでしたか。 三谷監督本当に難しかったと思いますね。スオミにはパターンが五つあって、それぞれ演じ分けていくんですが、決して五役ではなくて、彼女が演じなければいけないのはたった一人の女性なわけです。それでいて多面的な演じ方をしなきゃいけないというのは、すごく大変だったと思います。宮澤エマさんもある意味で五役をやるんですが、こちらはもう「コスプレで良いから好きにやってくれ」とお願いしました。(登壇者の皆さん:笑) これはすごく楽だったと思います。 宮澤さん違います(笑)! そんな出オチしかやっていないみたいな感じの言い方をして(笑)。 MC本当に魅力的なキャラクターがたくさん登場しているということですね。西島さんは、三谷監督作品に初参加となりました。プロモーション映像の中でも、とても楽しそうに現場にいらっしゃる西島さんの姿を見ることができました。 西島さん本当に楽しかったですね。本当に笑ってばかりだったので、申し訳なかったと思います。稽古の一ヶ月間も楽しかったですね。ダンスは本当に嫌だったんですが、一ヶ月このメンバーで踊っていると「楽しいな…」と思えてきて(笑)。撮影現場ではまずテストをやって、本番でワンテイク目、ツーテイク目と、三谷監督の演出がかかる度に、どんどん面白くなっていくんです。三谷監督は最後の最後、ギリギリまで、今この瞬間に面白いことや、一回しか起きないことをカメラに収めているんだと感じました。それは三谷監督だけが持っている、特別な色だと思います。とても楽しかったです。 MCメイキングの笑顔が、それを物語っていますね。 三谷監督メイキングを観ると、西島さんはただただ笑っているように見えるかもしれませんが、本当にだいたい笑っていましたよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) こんなに笑う人だとは思いませんでした。西島さんの笑顔は武器というか、すごいパワーがありますよね。僕がこの作品を作るにあたって、まず長澤さんから発想をもらって、じゃあどんなストーリーを作ろうかと考えた時に、最初に浮かんだのが「西島さんに出てもらいたい」ということでした。西島さんのあの笑顔が一番効果的に、ラスト近くに出てくるような話が作りたいと思って、この物語ができました。観ていただくと分かりますが、最後に本当に良い顔をしています。あそこから、この映画はできました。 西島さんそうなんですね。全然、知らなかったです(笑)。僕は本番はちゃんと笑っていないので、むしろ笑わない男としてやっているので、大丈夫です。(登壇者の皆さん:笑) MC松坂さんも、三谷組は初参加となりました。初めての三谷組はいかがでしたでしょうか。 松坂さん僕も西島さんと同じく、本当に楽しかったです。西島さんのあの笑顔は、小林さんから生まれたんだと思います(笑)。キャストの皆さんが本当に素敵で面白くて、演じていながらも一観客として楽しめてしまうぐらい、撮影期間はずっと楽しかったですね。ダンス練習も最終的には部活のような感じになっていました。最後の方はみんなすごく仲良くなって、現場の前室で急にお芝居のリハーサルが始まったり、それぐらいの絆と言いますか、そういうものが生まれる現場でした。三谷さんの現場は本当に楽しかったです。 三谷監督僕はずっと前から、松坂さんとお仕事をしたいと思っていました。三十代の俳優さんって、わりとストレートに気持ちをぶつける感じの演技をされる方が多いように思うんです。でも、松坂さんはそれプラス、どこかで「コイツ、何かちょっと裏があるんじゃないか」という匂いをさせるんですよね。CMを観ていても「コイツ、本当は…」と思ったり。(登壇者の皆さん&会場:笑) 松坂さんそんなことないですよ(笑)! 三谷監督そこが良いんですよね。ちょっと企みを持っている感じを、何とかうまく活かしたいと思って役をつくりました。 MC先ほどの「西島さんの笑顔は、小林さんから生まれていた」というお話がありましたが、小林さんは、思い当たるところはありますか? 小林さん恐らくですが、西島さんとは警視庁の先輩後輩という関係を演じて、言葉を交わす時に近くで目を見て話すんです。そして私は三谷監督からの「若くあれ」という司令で、アイプチを付けて目を二重に見せていまして。さらに付けまつ毛を何本か付けたりして、それが撮影を重ねるごとにちょっとずつ増えていくみたいなことをやっていたんです。(登壇者の皆さん&会場:笑) その姿で西島さんをパッと見ると、(西島さんが)プーッと吹き出す。西島さんは確かに笑い上戸ではあるんですが、私のメイクがいけなかったのかもしれません(笑)。 西島さんそうなんですよ(笑)。振り返ると小林さんが突然ビールを飲んでいたりとか、毎回全然違うことやられるので、もう吹いちゃって吹いちゃって、しょうがなかったですね(笑)。 三谷監督あまりにも西島さんが笑うから、僕もだんだん楽しくなってきてしまって、ちょっと強引でも笑わせてみたくなりましたね。試しに小林隆さんに目張りを入れてもらって、それで西島さんの顔を見てもらったりもしました。作品に対しては何のメリットもないんですけどね。(登壇者の皆さん&会場:笑) ちょっとやってみたくなって、試してみたんです。 小林さん僕が覗き込むと、西島さんが顔を背けるでしょう? さらに回り込んで覗きこんじゃったりしました(笑)。MC戸塚さんも、三谷組に初参加となりました。三谷監督らしい、ユニークな演出があったと伺っています。 戸塚さんすごく印象に残った演出がありました。カメラで皆さんを映している中で、僕も後ろに映り込んでいたんですが、その時に「一般人が間違ってテレビに映っちゃった感じでいてください」と言われて、すごく困りました。(登壇者の皆さん:笑) 三谷監督なるべく“気”を消してほしかったんですね。そのシーンの中で一番重要な人ではない感じを出してほしいなと思って、そういうつもりでお願いしました。 戸塚さん三谷さんが本番の前に笑わせてくる感じがあって、僕はすごく楽しかったです。 MC別のシーンでは、突然セリフを「こういった口調で言ってくれ」というオーダーもあったそうですね。 三谷監督(「犬神家の一族」の登場人物)スケキヨのね。 戸塚さん「ここは『犬神家の一族』のスケキヨの声で、セリフを喋ってほしい」と直前に言われました(笑)。僕も合っているのか分からずにやりましたが、最終的にはそれがOKテイクになっていたので、「これで行くんだ」と思いました(笑)。 テストでは違ったんですよ。本番だけ「スケキヨでやって」と急に言われたんです。 三谷監督それに対しての、他の皆さんのリアクションが見てみたかったんですよね。皆さん、キョトンとされていましたけれどね。(登壇者の皆さん:笑) MCいろいろな化学反応が生まれている作品ですね。遠藤さんも、リハーサルで戸惑ったことがあったとうかがっています。 遠藤さん三谷監督から唯一「この五人の夫の中で一番スオミを愛してくれ」と言われました。みんなでスオミがどこにいるんだとパニックになるシーンがあります。一回目のリハーサルの時に、僕は全力でワーッと声を出してやって、そこで「ちょっと喉の調子が悪いな…」と思ったんです。声が弱いもので(笑)。二回目もワーワーと大きな声を出して「ちょっと声が枯れてきちゃったな」と思って。三回目をやったら、本当に声がガラガラになってしまったんです。それで、監督に得意げな顔で「声、枯れちゃいましたよ」と言ったら、「この役のイメージは高倉健さんだから」「健さんは声、枯らさないからね、それ違うから」と言われたんです。一から役作りをやり直しました。結構ショックでした。(登壇者の皆さん:笑)気が付いたら、誰かから喉の薬をもらっていたんですが…あれ、彌十郎さんからだったんですよね? それすらも覚えていないくらい、パニックになってしまいました(笑)。でも翌日、高倉健さんでやったら、「もう忘れてくれ」と言われました。(登壇者の皆さん:笑)三谷監督(高倉健さんのように)やっていただいたんですが、あんまりうまくないなと思って…。(登壇者の皆さん:笑、遠藤さんはがっくりと肩を落とす)「これは違うな」という、そういう試行錯誤を繰り返しながら作っていったということです。 MC彌十郎さんは、三谷監督らしい長回しの撮影がたくさんあったと伺っています。特に寒川は、舞台となる屋敷を様々なキャストと掛け合いをしながら、一回りするというシーンがあります。 彌十郎さんそうですね。僕は主に舞台を中心にやっているので、今回も舞台と同じようにやったんです。僕はどこにカメラがあるのかということを全く考えていなくて、だから逆にできたんでしょうけれど、それで良かったのかなと思う部分もありました。本番になると、どんどん、どんどん(三谷監督から)「ここはああしましょう」というアイデアが出てくるんです。「六歳児と言ったけれど、今日は四歳児でいきましょう」と言われたりしました(笑)。それは僕としては、なんとなく腑に落ちる例えだったので、やっていてもめちゃくちゃ楽しかったですね。メンバーも監督もスタッフの皆さんも素晴らしく、本当に楽しかったです。 MCそして三谷組の常連である瀬戸さん、宮澤さん。三谷監督からは絶大な信頼を寄せられていますが、今回の演出で印象的なものはありますか? 瀬戸さん本番前には皆さん、三谷監督からコソコソ話をされていて、それを戸惑いながらもやる…という姿がとても印象的でしたね。 宮澤さん自分に対して(三谷監督からの演出)は? 瀬戸さん僕に対しては、どうでしたかね? 三谷監督このお二人(瀬戸さんと宮澤さん)は舞台でもいっぱい一緒にやっているので、僕がやってほしいことを何も言わなくてもやってくれる方だと思っています。 宮澤さん私たちに対する演出の付け方、雑じゃないですか(笑)? 三谷監督何一つ、言わなかったですよね(笑)。 瀬戸さん&宮澤さんそんなこともなかったですよね(笑)。 宮澤さんでもダンスシーンは、私たちは完全に丸投げされていましたね。 瀬戸さんフリースタイルでしたから。 三谷監督他の人たちにはちゃんと振り付けがあったんですが、この二人はもうフリースタイルでした。「自由に踊ってくれ」とね。 瀬戸さん(宮澤さんと顔を見合わせながら)だから練習もね、どういう風に練習をしたら良いのか…。 宮澤さん「ここからはファイヤーダンス」とか急に言われたりしましたね。ご覧になったら分かると思うんですが、曲にファイヤーダンスの要素は一切ないし、まず「ファイヤーダンスって何?」という感じでした。瀬戸くんなんてもっとすごいことに…。 瀬戸さん僕はもう、何をやったかを覚えていないですよ。そういうところから、自分の新たな一面が解放されていくんだなと思いました。(登壇者の皆さん:笑) 宮澤さん新たな一面は出ていたと思います(笑)。MC西島さんと松坂さんにとって、ミュージカルシーンは初挑戦だったと思います。いかがでしたでしょうか。 西島さん(松坂さんの方を見て)よくやっていましたよね。 松坂さん(西島さんと顔を合わせて)よくやっていました! 我々、頑張りましたね。三谷監督一ヶ月、稽古をしましたもんね。 西島さん一ヶ月、稽古をやりましたね。稽古の時に必ず、みんなが同じところで間違えるんですよ(笑)。「みんなでできたら帰るよ」と言っているのに、同じところで間違えて。全然帰れなかったですよね。でも部活みたいで、楽しかったです。 MC初めて「ミュージカルシーンをやる」と聞いた時は、どのような感想を持たれましたか? 松坂さん「いや、聞いていないな」と思って…(笑)。 西島さん僕も聞いていなかったですね。台本を読んで、「嘘だろう…」という感じでしたね。(登壇者の皆さん:笑) 三谷監督僕もやるつもりはなかったんですよ。(登壇者の皆さん:笑) このメンバーが集まって、皆さんの顔を見た時に「この人たちと一緒に踊ってみたいな」という感じがあったんです。そこで急遽、最後のミュージカルシーンを作りました。 MCこの作品の最後を象徴する、印象的なシーンでした。 三谷監督最後のダンスシーンはすごくステキなんですが、「あそこしか印象に残っていない」と言われてすごく腹が立ったこともありました(笑)。でも、あまりにも多幸感に溢れたシーンになったので、成功かなとは思っています。一箇所、実は彌十郎さんがちょっと振りを間違えているテイクを使ったんです。