「わたしの幸せな結婚」初日舞台挨拶

2023.03.17
  • 初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、2019年に小説とコミックが刊行されると、瞬く間に注目を集め、シリーズ累計発行部数が650万部(2023年3月時点/コミック・電子書籍含む)を突破した「わたしの幸せな結婚」の実写映画が3月17日(金)についに公開となりました。TOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が開催され、主演の目黒蓮さん(Snow Man)をはじめ、今田美桜さん、大西流星さん(なにわ男子)、前田旺志郎さん、髙石あかりさん、塚原あゆ子監督が登壇し、本作への思いを語りました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートします!

久堂清霞役

目黒蓮さん(Snow Man)

久堂清霞役

斎森美世役

今田美桜さん

斎森美世役

堯人役

大西流星さん(なにわ男子)

堯人役

五道佳斗役

前田旺志郎さん

五道佳斗役

斎森香耶役

髙石あかりさん

斎森香耶役

塚原あゆ子監督

目黒さん

今日という日を迎えられたことを本当に嬉しく思います。今日は最後までよろしくお願いします。

今田さん

今日はお忙しい中、本作を観ていただきありがとうございます。皆さんはすでにご覧になっているということでいろいろ楽しいお話ができればと思います。

大西さん

一年くらい前に撮影をして、あっという間に公開となりました。すごくワクワクした気持ちと、皆さんからの感想がすごく楽しみです。

前田さん

ついに初日を迎えられて、本当に嬉しいです。地元の友だちからも「観たよ」というメールをたくさんもらい「あぁ、やっと始まったんだ」という実感がわいてきました。皆さん、ご覧になったということですが、いかがでしたか?(会場:拍手) ありがとうございます。お知り合いやお友だちに「面白かったよ」とたくさん広めていただけたらと思います。

髙石さん

本日はお越しいただきありがとうございます。私も今日という日を迎えられてすごく嬉しいです。SNSをのぞくと、この初日に対してのお声がたくさんあって本当に嬉しかったです。

塚原監督

今日は皆さん、本作を観ているということで、どうだったのかソワソワしているので感想を聞かせていただければ幸せです。

MC

感想が気になるということでしたが、終映後に拍手が多かったですね。

目黒さん

すごく嬉しいのとホッとした気持ちと…とにかく、なかなか生で皆さんの雰囲気を見られることもないので、拍手をいただけて嬉しかったです。

MC

撮影が一年前で、昨年の10月に本作が完成して以降、様々な宣伝活動をされてきました。本屋に行くと目黒さんと今田さんの表紙の雑誌が並んでいますが、なんと目黒さんが飾った雑誌の表紙は35媒体!

前田さん

えぇ! すごっ!

目黒さん

すごっ(笑)!

MC

番組へのゲスト出演は33番組です!

塚原監督

えらい! 頑張った!

前田さん

ありがとう!

目黒さん

そんなに多くの番組、媒体さんで宣伝させていただけたのは「本当にありがたいことだ」とすごく嬉しく思います。「人生で、こんなにTVに出ることって…今後、あるのかな?」って思うくらい出させていただいて、嬉しかったです。

MC

改めて、初単独主演作が初日を迎えての心境をお聞かせください。

目黒さん

本当にこの日を迎えるまでに長い年月をかけてきました。キャストの皆さんもそうですが、スタッフの皆さんも一人一人が本当に頑張って作り上げた作品です。昨日まではソワソワした気持ちだったんですが、今日は作品を皆さんに届けられるということで晴れやかな気持ちです。

MC

皆さんから見て、目黒さんの座長ぶりはいかがでしたか?

今田さん

ちょうど一年前に撮影が終わって、昨年末くらいから宣伝活動をご一緒していましたが、いつお会いしても、どの瞬間も真っ直ぐなので、そんなお姿に私も助けられました。ここにいる皆さんもそんな姿に助けられたんじゃないかと思います。座長にはかなり引っ張っていただいて、感謝しております。

目黒さん

ありがとうございます。

大西さん

撮影の時も頼もしかったですが、いろんな番組や雑誌に出られていて、それをチェックすると誇らしい気持ちになりました。(目黒さんは)先輩ですが一つの作品を座長が頑張って広めてくれているのが頼もしかったです。

目黒さん

(大西さんの)笑顔がかわいいですね(笑)。

大西さん

恥ずっ(笑)!

前田さん

もう本当に素晴らしかったと思います。アハハハハ…。

目黒さん

ちょっとタンマ、タンマ(笑)! 何でヘラヘラしているの?

前田さん

本当にすごかったんですが、(僕が言いたかったことを)結構言われちゃったから、「どうしようかな」って考えていて…。でも座長というより、僕は一番信頼のおけるパートナー的な役でしたし、現場では一人で引っ張っていってくれるというより、一緒に作っていくような感覚のほうが強かったかもしれないですね。

MC

お二人はすごく仲が良いんですよね?

目黒さん

そうですね。会うと必ずイジってくれます(笑)。

前田さん

会ったら一日一回はイジらせていただこうと、日々心掛けています(笑)。

MC

髙石さんはあまり目黒さんとの共演シーンはなかったそうですが、座長としての目黒さんはいかがでしたか?

髙石さん

そうですね。私はクランクアップの時に号泣してしまって、声が出ないタイミングがあったんです。その時、目黒さんがそのまま芝居を続けてくださって、すごく頼もしいというか優しい方だと思いました。

目黒さん

ありましたね。

MC

大西さんは目黒さんとの距離は縮まりましたか?

大西さん

撮影期間が短かったので、撮影中はあまりお話することできなかったんです。でも、宣伝番組でご一緒したり、一緒に買い物に行くロケがあったりしました。ちょうど、なにわ男子とSnow ManさんのCDのリリースのタイミングが近くて、音楽番組でも一緒になりました。この間、会った時「おはようございます!」って声をかけたかったんですが、ちょっと距離があってできませんでした。でも、目黒くんが会釈しながら手を振ってくれて、ちょっと落ち着きましたね。

目黒さん

音楽番組とかで、お互いがグループでいる時に、大西くんを見つけると嬉しくなって、つい手を振ってしまいました(笑)。

MC

他のメンバーは「良いなぁ」と思って見ているかもしれませんね。

大西さん

なにわ男子には“めめ担”(目黒さんのファン)が多くて。「silent」(2022年フジテレビ系列にて放送/主演:川口春奈)からそうですが、この作品も楽しみにしているメンバーがすごく多いので、ちょっとマウントを張れるなと思っています。本作もぜひ観てほしいです。

MC

目黒さんのアクションシーンには鬼気迫るものがありました。監督からは「段取り的なものではなく崩してほしい」とリクエストがあったそうですが、いかがでしたか?

目黒さん

異能を使うシーンは、なるべく話し合って、イメージを膨らませながらやりました。殺陣の部分は当日の撮影前の段取りの時に手合わせという形で皆さんとするくらいだったので、感覚的には「手を覚えているけれど、覚えていないような感覚」でやっていました。だからこそ、リアルな殺陣のお芝居を塚原さんに引き出していただけたのかなと思います。

塚原監督

朝来て、その場で覚えて「ケガをしなければ良いな…」とだけ祈るような感じでした。寒かったしね。手が縮こまって事故でも起きるんじゃないかって…それだけが心配でした。でも、やってくれるから…、よく頑張った!

目黒さん

楽しかったです!

MC

今田さんにとっては、これまで演じてきた明るいキャラクターから一転、家族から虐げられ、心を閉ざしている役でした。クランクアップ映像で涙を流されている姿が映っていましたが、どのようなお気持ちでしたか?

今田さん

最初にお話をいただいた時に、「本当に自分に来たお話なのかな」って思いました。ちゃんと演じ切れるのか正直、不安もありました。皆さんに助けていただきながら私の演じる美世というキャラクターが完成しました。撮影期間はすごく濃い時間で、今でもあの時の感情を思い出せるくらいです。不安だったものが終わってホッとしたのと、この時間が終わる寂しさ、「みんなに会えなくなる」という思いだったり、いろんな思いがあの涙になりました。

MC

様々な思いが凝縮されて…。

今田さん

そうですね。凝縮されまくりで訳が分からなくなりました、あの時は。

MC

塚原監督もあのシーンの時は立ち会ってらっしゃいましたか?

塚原監督

そうですね…、というか、撮影だからそりゃいるわ(笑)!

前田さん

全シーンにいますから!

目黒さん

そこだけ(塚原さんが)いないとか、ないですよね(笑)。

塚原監督

あのシーンがオールアップでした。無事に撮影ができて…そこからは編集作業なので「これからは一人で仕事だ!」ってなるんですが、二人が良かったという顔をしているとホッとしますね。晴れやかな顔をしている二人を見て私もウルッときたりしました。

MC

前田さんは目黒さん演じる清霞の右腕といえる役柄で、目黒さんからは「五道が前田さんで良かった」という言葉もありました。

前田さん

そんな風に言ってもらって、まずはありがとうございます。僕も清霞が目黒くんで良かったと思っています。

目黒さん

相思相愛!

前田さん

ごめんなさい、質問は何でしたっけ(笑)?

目黒さん

現場でのエピソードとか(笑)。

前田さん

基本的に僕は、清霞と一緒のシーンばかりでした。目黒くんとずっと一緒にいて、お芝居の話をしたり、プライベートの話もしました。本作のハンドシェイクのシーンが僕は大好きですね。あのシーンは当日塚原さんに「何か二人で考えてみて」って言われたんです。

塚原監督

それが撮影初日だったんだよね? 仲良くならなきゃって時に。

前田さん

仲良くなるきっかけとして「二人で考えてみて」とおっしゃって…。とはいえ、まだすごくよそよそしい感じだったもんね。「どうします…?」みたいな。

目黒さん

一回テストの時に二人で考えたハンドシェイクをやったら「もう一個違うやつを」って言われて…。「やべっ、どうする?」ってなりました(笑)

前田さん

これを考えるのも時間かかったのに…。

目黒さん

「何かある?」ってね(笑)。

前田さん

焦りましたね。でも楽しかったですね。二人でああだこうだ言いながら…。あれが最初に目黒くんと話すきっかけにもなったシーンなのかなと思います。

MC

一方で香耶は、美世を虐げる役どころですが、香耶には香耶の正義があり「ただのイヤな人にならないように」心がけていたそうですね?

髙石さん

そうですね、塚原監督と衣装合わせの時「ただのイヤな人にはしたくない」という話をしました。香耶の行動の一つ一つに理由をしっかりと紐づけていって、大事に演じました。

MC

撮影で印象的だったことはありますか?

髙石さん

一日、一日が本当に濃くて…。難しいなって思ったのが、道端で美世と久しぶりに会うシーンでした。きつい一言を浴びせていくシーンだったんですが、私にとってはクランクインのシーンだったので緊張しました。それに、「今田美桜さん…本物がいらっしゃる!」っていうドキドキもあって(笑)。新鮮な気持ちでやれました。

MC

今田さんは髙石さんとの共演はいかがでしたか?

今田さん

そうですね、虐げ方がすさまじいので、大変だったろうと思いながら…。でも、あかりちゃんには可憐さがすごくあったので、美世としては久しぶりに会って「やっぱり私なんて…」と思わされました。素晴らしかったですね。

■この中で「○○の異能」を持つ人。

MC

本作には“異能”が出てきますが、この中で「○○の異能」を持つ人を指していただきたいと思います。
まず最初は「人たらしの異能を持つ人は?」です。

前田さん

人たらし…人懐っこいとかじゃなくて…?

MC

その人の周りに自然と人が集まってしまうとか、気にかけてしまうという感じですね。
では皆さん、指してください!

■「人たらしの異能を持つ人は?」

目黒さん→大西さん、今田さん→前田さん、大西さん→前田さん
前田さん→今田さん、髙石さん→前田さん、塚原監督→前田さん

前田さん

僕は人たらしらしいです。

目黒さん

愛されているってことですね。

今田さん

私は(前田さんとは)1シーンだけしかご一緒できなかったんですが、とてもフランクな方でした。私は人見知りな部分があるんですが、控室での待ち時間にフランクに話しかけていただいて「人たらしだな」と思いました。

前田さん

「人たらしだな」とそこで思っていたわけですか(笑)?

大西さん

旺ちゃんは元気ですし、ちょっとボーっとしていたらすぐ話しかけてくれます。一気に空気感を“陽”に持っていってくれます。テンションも上がるし緊張もほぐれるんですよね。すごいコミュニケーション力だと感じています。

髙石さん

すごく周りを見ている方だと思いますね。

前田さん

ありがとうございます。これ喜んで良いんですよね…?

目黒さん

愛されキャラですから。

前田さん

「たらし」に引っ張られ過ぎて「やった!」「ありがとう!」ってならないんですが…(苦笑)。嬉しいです。

MC

目黒さんは後輩の大西さんを指されています。

目黒さん

僕も迷ったんですが、さっきのかわいらしい笑顔とか、そういうのが愛されキャラなのかなと思って指しました。かわいらしい笑顔です(笑)。

MC

続いては「気遣いの異能の人」です。それでは指してください!

■「気遣いの異能を持つ人は?」

目黒さん→塚原監督、今田さん→目黒さん、大西さん→塚原監督
前田さん→塚原監督、髙石さん→塚原監督、塚原監督→目黒さん

塚原監督

気遣いできるみたいです(笑)。

目黒さん

現場にいても、毎日壁があって「どうしようかな?」と悩むことがたくさんありました。そういう時、良いタイミングで分かりやすい言葉をくださるんですよ。それは監督自身、いろんな人をちゃんと見て、優しさの中でそういう言葉をかけてくださるのかなと。

塚原監督

ありがとうございます。明日の励みになりそうです。

MC

監督は目黒さんを指されていました。

塚原監督

私だけにではなくスタッフも「ここで大丈夫ですか?」とか「動いちゃって大丈夫ですか?」とか、事前にスタッフと話している様子を見ました。いろんな人がいるのが見えていて、気を遣っているんだと思っていました。

MC

今田さんはどなたを…?

今田さん

目黒さんです。塚原監督と一緒で、そういう部分だったり、とにかく人一倍「ありがとう」を伝える方だという印象がありました。いろんな人を見ているんだと感激した部分でした。

目黒さん

ありがとう…ってまた言っちゃった(笑)!

今田さん

素直なんだと思います。

目黒さん

本当にたくさんの方に支えられて、この作品は完成しています。だから、「ありがとう」っていうのは素の気持ちで言っていたんだと思います。

MC

ここからは、また本作について伺ってまいります。
監督から、改めて目黒さんの演技はどうでしたか?  どのようにして清霞という人物を現場で作り上げていったのでしょうか。

塚原監督

はじめは「閉じている」「孤独な人」だったが、「美世という他者が自分をどう見ているのか?」「自分をどう見られたいか?」を少しずつ意識していくことで、表情や言葉が変わっていきます。お互いが影響し合っていく中での表情の違い、「そのだんだん変わっていくさま」を丁寧にやりたいと最初にお話しました。ただ、本人が持っている「味」があって、それがちゃんと出ているのは素敵だと思います。“単にやる”っていうことではなく、自分の中である程度、咀嚼した後に出す――そうすればやっている間に、ご飯のシーンで「もうちょっといっぱい食べたらどうですか?」とかいう意見が出てきます。そうすると目黒さんの味が出る。それを怖がらず、反応がビビットでとても楽しい思い出です。

目黒さん

明日からまた頑張れます(笑)。
本当に塚原さんにはたくさんのことを教えていただきました。役の話ももちろんですが、その前にお芝居についての話もたくさんしました。あの経験があったから、今の僕があると思います。これからどういう方向を向いて頑張っていかないといけないか、自分で分かることができた大きな作品です。

MC

今田さんの美世についてはいかがでしたか?

塚原監督

始まる前に、以前今田さんが出演していた作品を観たんです。今回のような役があんまりなくて、表情がどう出るのか、あんまり想像ができませんでした。最初がお台所のシーンでしたが、「ずっと陰から見ていて、メイクをしないことをどう思っているのかな?」「女優さんとしてそこはどう思っているのか?」 本当はすぐに聞きたかったんですが、朝から「どう?」っていうのも変かと思って距離感を探っちゃって、ドキドキしました。

今田さん

そうだったんですね。

塚原監督

女優さんに「ノーメイクで出てこい」「炊事をしろ」というだけのシーンで…。でも、何も言わないから「大丈夫なのかな」と思いました。寒かったし、きっと「何をやらされているんだろう?」と思いながら来ていたんじゃないかな…。

今田さん

お台所のシーンは、私もいろんなことがヘタクソだったので(苦笑)。小松菜を切るのが遅かったり、揚げ豆腐を転がしちゃったり…。

塚原監督

台本に書いていないんですよ。現場に来たら急に「揚げ豆腐を転がせ」って(笑)。普通は「え?」ってなるよね。

今田さん

私もいろいろ学ばせていただくこと多くて、この一カ月半~二カ月は大事な時間だったと思います。

MC

今だからこそ監督に伝えたいことはありますか?

目黒さん

僕、お芝居を始める前に見ていた、好きなドラマなどを振り返ってみたら、塚原さんの作品が多かったんです。「何であのアングルにしたのかな?」とか「普通ならこういうシーンは、こんな音楽がかかりそうだけれど、何でオシャレな音楽がかかるんだ?」とか思っていました。なので、まずご一緒できたのが嬉しかったです。

塚原監督

言ってくれたら良かったのに!

前田さん

絶対に言っておいたほうが良かったじゃん(笑)!

塚原監督

この作品は大丈夫でしたか?

目黒さん

もちろんです。塚原さんの味がちゃんとあって感動しました。

今田さん

私もいつかお会いしたいと思っていた監督でした。だから、今回とても嬉しかったし、会うといつもパワーをくださって、久しぶりに会っても変わらない明るさをいただきました。また会いたいです。

塚原監督

承知いたしました(笑)。

MC

最後に目黒さんからお集りの皆さんにメッセージをお願いします。

目黒さん

本当にこの日を迎えられたことが嬉しいです。僕が演じる清霞と今田さん演じる美世――現代の恋愛ではなかなかぶつからないような壁がこの作品の世界にはたくさんあります。それを二人が互いに想い合って、あきらめないで乗り越えようとする姿、そのあきらめない心が観てくださった皆さんに届いたら良いなと思います。一度と言わず何回も観にきてくれたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。