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青葉繁れる<東宝DVD名作セレクション>草刈正雄 秋吉久美子 丹波義隆 伊藤敏孝 粕谷正治movie恋のせつなさ、モテないつらさ! 涙と笑いのズッコケ青春!Disc1本編87分 + 映像特典 カラー スタンダードサイズ 片面1層 音声:1. 日本語モノラル(オリジナル) 【初DVD化】【映像特典】◆予告編 ◆スチルギャラリー(静止画)TDV32033D/1974年度東宝原作:井上ひさし/監督:岡本喜八/脚本:小林俊一/岡本喜八/音楽:佐藤勝仙台一高の劣等生・稔(丹波義隆)たちの前に、都会の香りを持った日比谷からの転校生・俊介(草刈正雄)が現れる。異性への興味と欲情にあふれた彼らは意気投合。女子高生と仲良くなろうとあの手この手で頑張るが…。昭和二十五年頃の仙台一高の高校生活の夢と期待と幻想を独特の筆致で描いた、井上ひさしの「青葉繁れる」を現代風に映画化した作品。岡本喜八監督は「青春映画とはただの郷愁ではなく、撮ること自体が青春だ」と抱負を語っている。©1974 TOHO CO.,LTD.青葉繁れる<東宝DVD名作セレクション>ご購入はこちら
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劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』江戸川コナン:高山みなみ 毛利 蘭:山崎和佳奈 毛利小五郎:小山力也 安室 透:古谷 徹 高木 渉:高木 渉 佐藤美和子:湯屋敦子 スペシャルゲスト:白石麻衣 阿笠博士:緒方賢一 吉田歩美:岩居由希子 小嶋元太:高木 渉 円谷光彦:大谷育江 灰原 哀:林原めぐみmovieanime真実を守り抜け——— 火が灯された運命のスクランブル!!Disc1カラー/110分 ビスタサイズ/片面2層 音声: 1, ドルビーデジタル5.1ch 2, バリアフリー日本語音声ガイド 字幕:バリアフリー日本語字幕 【特典】予告編SDV32048R/2022年小学館原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中) 監督:満仲 勧 脚本:大倉崇裕 音楽:菅野祐悟 主題歌:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」(TOY'S FACTORY)ハロウィンシーズンで賑わう東京渋谷。渋谷ヒカリエでとある結婚式が執り行われていた。そこには、ウェディングドレスに身を包んだ警視庁・佐藤刑事の花嫁姿。コナン達招待客が見守る中、突然乱入してきた暴漢が襲い掛かり、守ろうとした高木刑事の身に危機が—!?©2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
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「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」公開記念舞台挨拶「名探偵コナン 黒鉄の魚影」公式サイト4月15日、劇場版「名探偵コナン」の26作品目となる、「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」の公開記念舞台挨拶を、TOHO シネマズ 日比谷にて実施し、高山みなみさん、山崎和佳奈さん、小山力也さん、林原めぐみさん、ゲスト声優の沢村一樹さん、立川譲監督が出席しました。大ヒットスタートをきり、上映後ならではの貴重なトークもある、こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。公開記念舞台挨拶江戸川コナン役高山みなみさん毛利 蘭役山崎和佳奈さん毛利小五郎役小山力也さん灰原 哀役林原めぐみさん牧野洋輔役沢村一樹さん立川 譲監督MC本日は、ご登壇の皆さんへのサプライズがございます。皆さん、後ろをご覧ください。実は、先週4月8日、9日に全国五大都市で開催した試写会にて、来場された方々より直筆でコナン愛を書いていただきました。そちらをボードに貼っております。 高山さん書いてくださった皆さん、ありがとうございます。 林原さんカメラの皆さん、私たちよりぜひボードをアップで写してくださいね! 山崎さんすごい! 嬉しいです。 MC後ほど、じっくり読む時間を設けますので、まずはご挨拶をお願いします。 高山さん何よりも昨日無事に初日を迎えられたことが一番幸せです。この幸せが長く続くよう、皆さんと共有していきたいと思います。昨日(上映が)スタートして、これからだもんね。これからも楽しんでください! 山崎さんこうして毎年、観終わった皆さんの満足したお顔を拝見できることが本当に嬉しいです。これだけ長い間(映画公開が)できるのも、皆さんが応援してくださっているおかげだと思います。今回の作品は、私も観ていて本当に楽しかったので、ぜひ宣伝をしていただいて、これからも二回、三回と観に来てください。 小山さん(ボードを示して)ここにね、ほら「小五郎、活躍してくれ~!」と絵まで描いてくださっています。今年は、私はそこそこ活躍しました! 林原さん作品は、船に例えて、”出航する”と皆さんのものになっていきます。ここから育ててくださるのは、皆さんです。一度観て、気が付かなかったあんなところ、こんなところ、もう一度観たいところなどたくさん味わい続けてほしいです。 沢村さん今、本作を観終わったところですよね? すごいでしょう? 泣いたでしょう? この状況でコナンくんと哀ちゃんが出てきたら、「きゃー!」って言いたいですよね? 声を出したいですよね? でも、声を出せない代わりに、その気持ちを思い切り拍手で表現してください。良いですか? せーの! ■会場から大きな拍手が沸き起こる。 沢村さん正直に言うと、本作を観終わった後に、僕がこの場に出てきて「誰?」ってなっているかもしれないと思いました…。今回はラストにかけてコナンくんと哀ちゃんがすごかったですよね。謎解きも素晴らしかったですよね。僕は、試写室で観たんですが、今皆さんが抱えていらっしゃる熱量がすごく分かります。その熱量をそのまま家に持ち帰って、たくさんの方々に伝えてください。そして、皆さんの力でファンの輪を広げてもらえたら嬉しいです。 立川監督沢村さんのコメントで、自分が言おうとしていたことを全てすべて言ってくれました(笑)。本作の上映後ということで、今日初めて観たお客さんはどのくらいいますか。(挙手する方々を見て)あ、けっこういますね。本作は怒濤の展開で、感情を揺さぶるタイプの作品だと思います。おそらく心が定まらないまま、今この場にいると思いますが、一度リラックスして、この時間を楽しんでもらえると嬉しいです。この作品は、「名探偵コナン ゼロの執行人」ぶりの監督作品で、久しぶりのコナンでした。僕は、「コナンくんが圧倒的に引っ張っていく物語」をどうしても作りたかったんです。それ以外にもたくさんのキャラクターが登場しますが、散漫な印象にならないように制作をしました。世に出た以上は、たくさんのお客さんに観てもらって、こうやって舞台挨拶や宣伝に協力をして、コナンをさらに盛り上げていけたらと思っています。 MC公開初日の昨日一日で、興行収入8.5億円、観客動員58万人を記録しました。シリーズ歴代No.1ヒット作である前作「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」と比べて163%ということで、「劇場版コナン」シリーズ初の興行収入100億円越えを見据えた大ヒットスタートとなりました。まさに”魚雷スタート”と言えると思います。高山さん、この数字はいかがでしょうか。 高山さん正直、驚いています。先ほど、今日初めてご覧になったと手を挙げてくださった方がいましたが、初めてではない方もいらっしゃるんですよね。既に三回観た人いますか? (手が挙がる)……いるんだ?! 「我こそは一番多く観ている!」と言う人教えてください! (会場から、「五回」と手が挙がる) 沢村さんあちらの方は六回ですよ。 高山さん六回?! 山崎さん7えっ、七回!? 高山さん昨日公開して、もうそれだけの回数を観てくれてるの? 沢村さん単純計算で12時間、それに移動を入れたらどうなるの?! 高山さん大丈夫? ちゃんと寝てる? 食べてる? 林原さん心配するところそっち?!(笑) 高山さん「名探偵コナン」は、そういう皆さんに支えられているんです。それを聞くだけで胸が熱くなります。本当にありがとうございます。もちろん初めて観てくれた方もありがとうございます! ……明日も観てくれるだろうし。(会場:笑) 林原さん(笑)。そうやっておどすな、おどすな! MC観ていると息が苦しくなるような水中シーンも多くありました。アフレコでは苦労もあったのではないでしょうか。 高山さんそうですね。地上にいる時とは違いますから、首まで水につかっていると呼吸の仕方が変わってきますね。(林原さんに)つらかったね? 林原さんつらかったね。G(重力)もかかってくるし……。 高山さんずっと圧迫感がある状態で話をしないといけないので…。あとは、海中で話すシーンは、監督といろいろ相談しました。「これだと分かりづらいから、どうしようか」と。 立川監督小道具を持ってきてもらいましたね。いろいろなパターンをやってもらって、聞こえづらい、分かりにくい、(セリフを)噛んでいるけど少し聞こえる等……。 MCその小道具というのは具体的にどういったものですか? 高山さんマウスピースとか……。 立川監督あとは頬の筋肉を鍛える道具ですね。 高山さん(口輪筋トレーニング専用グッズの)左右のパーツがついたままだと重いので、口にくわえるところだけですよ。でも、試してみたらちょっと大きすぎて、何を言っているのか全然分からなかったですね。酸素ボンベって、加えた時に口の中にモノが入っているから、何もないまま話をするとちょっと……。その点を考えました。 MCそれではボードの方に目を向けてみましょうか。気になるコメントがありましたら、読み上げていただけますか。林原さん「ありがとうございました!!哀ちゃんかわいい」に、なぜジンのイラストを描いているのか……。なぜ後ろにいるの?!あとは、小学生かなぁ。平仮名で「あいちゃん、かわいい」って書いてくれている。小さなお子さんも楽しんでくれていて嬉しいです。高山さん本当だ! かわいい! 山崎さん「作画が神でした。原作と絡んだストーリーで今までの映画で一番楽しかったです。毎回哀ちゃんメインでお願いします。色んな表情の哀ちゃんが見れて幸せでした♡(原文ママ)」。何かちょっとプロっぽいね。 高山さん「灰原最愛!!あと百回観たい!!」林原さんあらやだ!今回だいぶ前に押し出されましたからね、哀ちゃん。今までは、できるだけ陰に潜んでいたのに……。「わたしの好きなコナンくん、盛りだくさんでした。一生コナンくんのことが大~好き」 山崎さん「哀ちゃん、可愛すぎ!小五郎、活躍してくれー」……お父さん、これを読んでくれないと! 小山さんさっき冒頭の挨拶で読んだよ!高山さんそうだった!これがいいよ!「最強人類、蘭ねえちゃん最高!」……どんどん強くなるからね。 林原さん拍手!(会場:拍手) 山崎さんもはや野獣ですよね。 林原さん「仮面ヤイバー」超えね! MC沢村さんはいかがですか? 沢村さん気になるのがあるんです。「時計を見るのを忘れるぐらいにありがとう。あっという間でした」……映画を観ている最中に時計を見るんですね。これは、「あっという間」ということの表現だとは思いますが(笑)。 立川監督沢村さんへのメッセージもありますよ。「コナンも沢村さんも好きな私的には、今年のコナンは這ってでも映画館に通わなければならない案件。沢村さん!水族館でアフレコしただけあって、とてもステキなお声でした。今年は哀ちゃんに想いを馳せてしまうけれど、やっぱりコナンが、コナンファミリーが大好きって気持ちしかありません! コナンありがとう!ずっと大好きです!! ずっとずっと映画やってください!!」沢村さん這って映画館に行くほど観たいよね! 林原さん親に怒られないようにね! お家を抜け出して、「いい加減にしなさい!また映画に行くのー!」って。 高山さん隠れて映画に行くの?!……あっ、小さなお友だちが一生懸命に書いてくれたのがかわいい。 林原さんね! 上のほうのは読めないのが残念だけれど……。細かく書いてくれている方もたくさん! 高山さんあれは赤井さんのマークかな? 林原さんキッドも描いてくれたのね。この方の脳内では出ていたのかな?! MCこちらからもいくつかご紹介させていただきます。「26作目に相応しく、歴代で一番好き」、「哀ちゃんの可愛さ、100万パーセント!」、「コナンくんのかっこよさ、100万パーセント」、「前売り券、10枚使いきりそう」 高山さんあ、手を挙げてくれている! どうもありがとうございます。 MCまさか、メッセージを書いてくださった方が会場にいらっしゃるとは! ありがとうございます。 沢村さんえ、じゃあ、前回のチケットも当たって、今日も当たったの?!……強運ですね。 林原さん二度あることは三度あるのね! MC「七歳と十歳の息子と、この映画でデビューしました。二人とも最後まで観ることができました。ドキドキ楽しかったです」。ファミリーで楽しんでいただけているようです。 高山さんあまり小さいお子さんだと「怖い」と思ってしまうかと思いましたが、そうでもなかったのかな。よかった! MCそれでは、ここからは作品のお話を伺います。山崎さん、先ほど「蘭姉ちゃん、人類最強」とメッセージがありましたが、カッコ良かったです。どんどん強くなっていきますよね。おすすめのシーンはありますか。 山崎さん「ありがとうございます!」と私が言うのも何なのですが……。久しぶりに映画で戦えたので、ちょっとスッキリしました。潜水のシーンは観ていてもキュンキュンしますし大好きです。あとは黒ずくめの組織の方たちの場面が、仲間だけれども一枚岩ではなくて覇権争いみたいなのがあって、そこはちょっとほくそ笑んで観てしまいました。 MC小山さん、今回おっちゃんは活躍したのでしょうか? 小山さん活躍しましたよ!(山崎さんに)ね?!山崎さん……したかな。寝ていたような……クジラを見ていないでしょう?! 小山さんでも、ちゃんと起きましたよ!……それでまた寝た。ふふふふっ(笑)! MCまさに父と娘の掛け合いですね。二回、三回目に観る方への注目ポイントはどこでしょうか。 小山さん黒ずくめの組織が今話題になっていますが、「ジンはなぜウォッカを粛清しないのか」。なぜか気持ち悪いぐらいに仲が良いですよね。ウォッカ(立木文彦さん)が「アニキ、何とかですぜ」と言うと、ジン(堀 之紀)が「そうか、じゃあゴルフでも行くか」って。 高山さんアフレコ現場の話ね! 小山さんなぜ、仲が良いかと言いますと、グラスに(アルコールの)ジンとウォッカだけをどぼどぼと入れると、甘くなるんです。 山崎さん本当に?! 小山さん本当になります。 高山さんへぇ。何で?! 小山さんえ?!……何でかは分からないけれど、お酒なので二十歳以上の方はぜひ試してください! ただし、その後に、どうなっても知りませんよ……。 MC林原さん、本日は哀ちゃんと一緒の舞台挨拶となりました。灰原哀は、子どもの頃からやさしくて、強くて、芯が通った女性だったんだと感じさせる作品でした。林原さんにとって、この灰原哀はどのようなキャラクターでしょうか。 林原さん難しいですね。短めに言うと、「“人は変われる”ことを体現して教えてくれる子」です。「いつ死んでも構わない」と思っていた子が、今回は生きることに目を向けて、それも自分だけではなく共にいる人と帰ろうとするという、生きることに対する意思を持てたこと。それは江戸川くん、少年探偵団、蘭姉ちゃんであり、時にはおっちゃん(毛利小五郎)と手を組んで事件を解決したこともあって、もちろん阿笠博士もですが…。今では灰原哀の哀の字を哀(かな)しいと読む人は、哀ちゃんの周りには誰もいないですよね。耳で聞いたら「同じ“あい”でも“愛”」ですからね。そういう「愛」を受け取ったことで、彼女の氷のような心が解けてここにいるんだってことを全身で感じることができました。MC林原さんの今日のお衣装は、哀ちゃんを意識されたそうですね? 林原さん哀ちゃんというより、シェリーですね(とシェリーっぽくポージング)。(会場:拍手)……ちょっと面白いかなと思ってこの服を選びました。 MC沢村さん、国民的コンテンツでもある、この「名探偵コナン」に参加されて、改めて実感はいかがでしょうか。 沢村さん実感だらけです。例えば、今日はこちらの会場まで、みんなでバス移動したんですが、その車内での会話が聞けるわけですよ。今も隣で高山さんがお話をされている声を聞いても、コナンくんが横にいる不思議な感じがして……。中側にいる人間だけが体験できる……(会場に向かって)自慢しているところですよ!(会場:笑) あとは、昨日の朝は三時起きで、日本テレビで電波ジャックという宣伝をしました。それが終わって、僕は家に帰りましたが、僕のマネージャーは、どうしてもコナンファンの方々と一緒に本作が観たいと言って、映画館に行きました。それがすごく楽しかったそうです!高山さん嬉しいです! 沢村さん実際に、参加させてもらって感じたことは、コナンファンの方の熱量と、皆さんがあたたかいということです。それを間近に肌で感じられたことが一番です。今回この26作品目に参加させていただいた縁に本当に感謝しています。皆さんのおかげです、ありがとうございます。(会場:拍手)それで、特別に僕からプレゼントをしちゃおうかな?!(会場が、期待でざわつく) MC何でしょう?! 沢村さんえーっと、今回の犯人はですねぇ……。(壇上のキャスト陣が大慌て) 高山さんそれはダメ! 林原さん(大笑い)。それに、ここの方は知っていますよね! 高山さんこの会場の皆さんは知っているけれど、今日は取材のマスコミの方々がいるから、そこは伏せてください! 林原さんそう、明日のニュースに載っちゃうから! 沢村さんだって六回も観ている人もいるんですよ! 高山さんその話をするつもりで来たけれど、(出入口で)発言を止められましたからね。 MCでも、話したくなる映画ですよね。ちなみに、沢村さんはコナンくんとたくさん宣伝活動をしてくださいましたよね。 高山さん(江戸川コナン)(江戸川コナンの声で)そうなんです。沢村さん、ありがとうございます。 沢村さん(笑顔で高山さんの方を向くと、高山さんから逆サイドのコナンくんを示される)あ、こっちね(笑)。コナンくん、ありがとうね! あれ、コナンくんと会えるのこれが最後になっちゃうのかな。 MC今日で、一区切りと聞いております。 高山さん(コナン)えー、寂しい……。 沢村さんでも、本当にいろいろご一緒できて楽しかったです。どれぐらい宣伝したのかな、三週間ぐらい? とても楽しい三週間でした。ちょっと寂しいですが、まだまだヒットが続いて、もしかしたら(興行収入)100億円突破の…! 高山さん(コナン)またいらしてくださいますか? 沢村さんもちろんです! 全てのスケジュールをキャンセルします! 高山さん(コナン)スタッフの皆さん、聞きましたか! 林原さん言っちゃった!! 高山さん(コナン)楽しみにしています! 沢村さんはい! MC立川監督、今回は黒ずくめの組織の対決が描かれていて、ここまで描くのは劇場版としては2016年の「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」以来ということで、公開前からコナンファンの皆さんの期待が、寄せられていました。演出面での難しかったシーンや、こだわったシーンがありましたら教えてください。 立川監督物語としては、すごく疾走感があって、たくさんの出来事がテンポよく起こります。そこでキャラクターの魅力を、できるだけ多く引き出したくて、例えばキールだったら、イーサン・本堂との絡みをどうしても入れたくて、入れました。脚本にはないシーンでも、蘭姉ちゃんが哀ちゃんをやさしく抱き寄せるシーンを足しました。 ■山崎さんと林原さんが壇上で抱き寄せるシーンを実演。 立川監督何か隙間を探して、組織の対立を描きつつ、できるだけ過去の名作の話や、キャラクターの良さと関係性をどうにかこうにか入れました。そのバランスをとることがすごく大変でした。 MC特に観ていただきたいシーンはありますか? 立川監督後半のゆっくりと浮上していくシーン……分かりますかね? あのシーンは、本当はシナリオにないシーンでした。僕が書いたものを(原作者の)青山先生が手を入れてくれたんです。驚きのシーンでもあるし、キュンとするシーンでもあるし、本作の最後を飾る名場面みたいなかたちで、少し幻想的な感じにしようと思いました。いかがでしたか? (会場:大きな拍手) MC今回はゲスト声優として沢村さんが参加されましたが、アフレコはいかがでしたか。 立川監督第一声は、「緊張しています」、「アフレコは久しぶりです」ということでした。とにかく腰が低くて、ほがらかな印象でした。ドラマで演じる役柄は、ワル目の役が多いですよね。 沢村さん(ふざけて)中身が悪い人間なので……。 立川監督全然そんなことはなく! アフレコでは指示をするとすぐに吸収して、演技に反映してくれました。アフレコに慣れていないとはいえ、「やっぱり第一線で戦ってきた役者さんなんだ」と感じました。そういう意味で、牧野というキャラクターとも合っていたと思います。 沢村さんありがとうございます。今監督がお話されましたが、どのくらいの期間かは分からないですが、準備をして、ゼロからイチを作るってすごく大変なことです。それに対する敬意もありますし、エンドロールを見ても分かるようにたくさんの方々が本作に携わっています。アフレコは、それらを一身に背負っていることを考えると、こんなに悪い人間でも腰が低くなります。(会場:笑) 本当に素晴らしい作品をありがとうございます。お疲れさまでした。 立川監督ありがとうございます。 MC貴重なお話をいただきました。 ■フォトセッション。準備の間、コナンくんと哀ちゃんが壇上で会場の皆さんにサービス。MCそれでは高山さん、最後にいつものお願いします。 高山さんいつものあれをやります。皆さんは声を出せないので、心の中で叫んでください。前の人の頭を突っつかないようにね。突き指するから背もたれを突っつかないように気を付けてね。それではいきますよ。真実はいつもひとつ!(全員でポーズ)
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「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」開催決定&イベント限定商品をTOHO animation STOREで販売開始!商品詳細・ご予約はこちらから「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」特設サイト2023年7月2日(日)に「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」の開催が決定!イベントには TVアニメ「呪術廻戦」と『劇場版 呪術廻戦 0』の豪華キャストが集結し、オーケストラによる劇中楽曲の演奏にのせた生アフレコや、キャスト揃ってのトークコーナーなど盛りだくさんの内容となっております。 TOHO animation STOREでは、イベント描き下ろしビジュアルの限定アイテムを販売開始!4月23日(日)23時59分までのご注文でイベント前にお届けします。是非この機会にTaSをご利用ください。 ※イベントチケットの有無にかかわらず、どなたでもご購入いただけます。◆先行販売【受注生産】期間 2023年4月17日(月)10:00~4月23日(日)23:59まで ・<先行販売>期間内は【受注生産】にてご注文を受け付けます。 ・商品お届けは【2023年6月中旬頃】を予定しております。 ※ご不在などによりイベント開催前にお受け取りいただけなかった場合の責任は負いかねますので、予めご了承ください。 ※<先行販売>期限内は受注生産となりますので、品切れはございません。 ◆一般販売期間 2023年4月24日(月)00:00より販売 ・商品お届けは【2023年8月下旬】より順次発送予定です。 ・在庫がなくなり次第終了となります。 ※イベント開催後のお届けを予定しております。予めご了承下さい。 ※イベント開催前にグッズの受け取りをご希望の場合は<先行販売【受注生産】>期間中にご注文下さい。©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 © 2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社
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『ゴジラ-1.0』Blu-ray豪華版 3枚組movie戦後、日本。 無(ゼロ)から負(マイナス)へ。TBR34168D/2023年度東宝©2023 TOHO CO., LTD.『ゴジラ-1.0』Blu-ray豪華版 3枚組ご購入はこちら
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021ドラえもん:水田わさび/のび太:大原めぐみ/しずか:かかず ゆみ/ジャイアン:木村 昴/スネ夫:関 智一movieanime守ってみせる。友だちも、この星も。Disc1カラー/108分 ビスタビジョンサイズ/片面2層 音声: 1, リニアPCM 2.0chステレオ 2, ドルビーデジタル5.1chサラウンドEX 3, バリアフリー日本語音声ガイド 字幕:バリアフリー日本語字幕【映像特典】予告編SDV32040R/2022年小学館原作:藤子・F・不二雄 監督:山口 晋 脚本:佐藤 大 主題歌:Official髭男dism夏休みのある日。のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる!彼は、宇宙のかなたにある小さな星・ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れるために地球にやってきたという。最初はパピのあまりの小ささに戸惑うドラえもんたちだったが、ひみつ道具“スモールライト”で自分たちも小さくなって一緒に遊ぶうち、次第に仲良くなっていく。ところが、パピを追って地球にやってきたクジラ型の宇宙戦艦が、パピをとらえるためにドラえもんやのび太たちを攻撃。みんなを巻き込んでしまったことに責任を感じたパピは、ひとり反乱軍に立ち向かおうとするが……。大切な友だちと、その故郷を守るため、ドラえもんたちはピリカ星へと出発する!!©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2021映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021
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「七人の秘書 THE MOVIE」公開御礼舞台挨拶「七人の秘書 THE MOVIE」公式サイト「ドクターX」シリーズの中園ミホの脚本で、「表」の顔は名もなき秘書だが、「裏」では様々な能力を駆使して、人知れず弱きものを助ける「影の軍団」として戦うヒロインたちの暗躍を描き、人気を集めたドラマ「七人の秘書」。その劇場版となる「七人の秘書 THE MOVIE」が先日より公開され、公開10日間で観客動員数30万人を突破するヒットを記録しています。10月17日に東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開御礼舞台挨拶が開催され、木村文乃さん、広瀬アリスさん、菜々緒さん、シム・ウンギョンさんが登壇しました。2日後に控えた木村さんの誕生日のためにサプライズゲストとして本作に出演する子役の川原瑛都さんも登場し、バラの花束を木村さんにプレゼント! こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。公開御礼舞台挨拶望月千代役木村文乃さん照井七菜役広瀬アリスさん長谷不二子役菜々緒さんパク・サラン役シム・ウンギョンさん木村さんたくさんの方に来ていただいてありがとうございます。たぶん、私たちが「七人の秘書」のためにできる最後のイベントになると思うで、皆さんにも楽しんでいただけたらと思っています。よろしくお願いします。 広瀬さん本日はお越しいただきありがとうございます。最後のイベントなので楽しんでいただけたらなと思っています。 菜々緒さん今日もたくさんボードとか用意してくださって本当にありがとうございます。 シムさんお忙しい中たくさんの方々が劇場まで足を運んでくださって本当に嬉しいです。 MC本作の大ヒットおめでとうございます! 公開されて10日ほどですが観客動員数は30万人を突破しました。 木村さんまだ公開から10日だったんですね。結構イベントをやっているから…。 菜々緒さんそうそう! 結構早い段階から何回かイベントをやっていて、今年の初めからずっと一緒にやっているイメージだから…。 木村さんどうする? もう終わっちゃうよ、今年が。 広瀬さんえー(笑)? 木村さん年寄りの会話みたいになっちゃった(苦笑)。 菜々緒さんでもホントだよね? 木村さん反響はさっきも言っていたんですが「ずっと4位に入っている」って。 MCそうなんです。映画公開後から、NetflixのTV番組の国内ランキングで4位に入っています。 木村さんまだ(ドラマの放送から)期間が空いていないから、「すっごく若い!」とかそういう感じじゃなくて良いですよね。広瀬さんやっぱり大人の女性になったので、私は。 菜々緒さんおぼこがちょっと成長しているのが若干分かるよね? 広瀬さん嬉しい! 分かります?(ドラマではまだ)ちょっと幼いですよね? 菜々緒さん文乃ちゃんもちょっと幼い感じがするんだよね。 木村さんホント? ちょっと大人になっちゃった? 菜々緒さん大人よ、文乃ちゃん。 木村さんなんか「セクシーよ」みたいな感じ(笑)。 MCシムさんには反響はありましたか? シムさん(本作を)ご覧になった皆さんから私のSNSに応援メッセージや感想をたくさんいただいて、それが何より嬉しいです。本当にありがとうございます。 MCそして、皆さんの頭の上にありますが、映画のヒットを記念して、ラーメンをモチーフにしたくす玉をご用意しました! 菜々緒さんすごいね、よく作ったね。 MC「七」って書いてあります。 広瀬さん私の役名かと思った(笑)! 木村さんいつもおいしいところ持っていくんだから! MC映画の大ヒットと言えば「くす玉割り」ということで、特別に「ラーメンどんぶりくす玉割り」をやりたいと思います。木村さん、意気込みをお願いします! 木村さんこれからも……おぉっ! 菜々緒さん今、何て言ったの(笑)? 木村さんこれからも、(本作が)ヒットし続けていくことを願い、割らせていただきたいと思います! 木村さんくす玉を割る意気込みって…。 菜々緒さん分からないよね。初めてでしょ? 聞かれたの。 木村さん初めて(笑)。 ■合図に合わせて四人がくす玉を割ると、中身がラーメンのようなくす玉が!菜々緒さんすごーい! 木村さんラーメンだ! タマゴが良い感じ! 菜々緒さん私、くす玉割りって初めて…なわけないですよね? きっと…。 シムさん私は初めてです。 木村さんおめでとう! くす玉割りデビューおめでとう! シムさんとにかくかわいいですね! 珍しいし華やかで、楽しかったです。 広瀬さんかわいいです。私、くす玉は何度かやらせてもらっていますが、一番キュートな感じです。菜々緒さんかわいいですよ、これ麺ですもんね。麺とタマゴとメンマで、チャーシューで…ナルトって萬のラーメンにありましたっけ? 木村さんないよ。ラーメン好きとしてはどんぶりが逆さになっちゃうのが悲しいかな…(笑)。 菜々緒さん厳しい! 広瀬さんクレームが…ラーメン愛がすごいから。 木村さんディティールがすごいですね。 MCここからいろんなお話を伺ってまいります。「二年間秘書を演じてきて本当に秘書のスキルがあるのか?」まず秘書と言えば「重要機密事項」を扱うこともありますが、皆さんは、秘密は守れるほうですか? 木村さんこれ、取材でもそんな話をしましたよね? ポロっと言っちゃって「うわ、どうしよう…」って自分を責めるタイプか、ポロっと言っちゃっても「うわ、言っちゃった(笑)!」って許されるタイプ…。 菜々緒さんそうそうそう。 広瀬さん言っちゃいますよね。 菜々緒さん言っちゃうの? 広瀬さん私、漫画とかドラマとか映画とかオススメする時、熱が入り過ぎて全部オチまで言っちゃうんですよ。親に何度も「もう見る気が失せた」って言われています。「誰誰が刺されちゃうのね」とか言っちゃう(苦笑)。悪気なく…。「言っちゃった!」って(笑)。結構、許されてきた人生かも…。菜々緒さん絶対、許されてきたキャラクターなんですよね。 木村さんこれまで上映前の舞台挨拶が多かったので、「ネタバレはダメ」だったんですよね。私たちはネタバレせずにやってきたけれど、今日はいない鶴瓶さんが一番ネタバレしていたから、たぶん秘書にはなれないと思う。 菜々緒さん言いそう! MC菜々緒さんはいかがですか? 菜々緒さん私、堅いほうだと思いますね。ポロッと言っちゃうこともないし…。でも、そんなに秘密を共有するような事柄が今までそんなになかったのかな…? 一応、頭で考えてやってるつもりではあるんですが…。MCアリスさんは? 広瀬さん私、ぽわーんとした感じで生きているんで、すみませーん(笑)。 MCシムさんは? シムさん私も堅いほうかなと。自分のことじゃなく、相手のプライベートだし、私に秘密を言う理由があると思うので、その気持ちを守りたいなと。 広瀬さんカッコいい! 菜々緒さんでもシムちゃんのかわいいところって全面的にダダ洩れになるリアクション(笑)。動揺した時は「漫画かな?」ってくらい動揺するし、それがかわいい。ちょっとHな話をした時の“ワナワナ感”がかわい過ぎて、ついしちゃう(笑)。それが見たくて。 シムさんなるほど…。自分のことは自分では分からないから…なるほど! 菜々緒さん今も若干出ていますよね、ワナワナ感。 シムさん「ワナワナ」ってどういう意味ですか? 菜々緒さんアワアワしちゃう感じ? シムさんありがとうございます。 MC木村さんはポロっと言っちゃわないんですか? 木村さんいや、言っちゃうんじゃないですかね? 気をつけてねみんな、秘密共有できないから。 広瀬さん気をつけます(笑)! MC秘書は墓場まで秘密を持っていかなくてはならない場合もありますが、皆さんが墓場まで持っていく秘密を一つずつ教えてください! 菜々緒さん思い切り覆しますね(笑)。 MCとんでもない矛盾ですが(苦笑)。 木村さん私たちのイメージだだ下がりですよ(笑)。 広瀬さん墓場まで持っていきたい秘密、あります! 汗が止まらない(苦笑)! 菜々緒さんすごいね(笑)。どうしたどうした? 広瀬さん(汗を拭きに)行ってきて良いですか? 名物なんですよ、「広瀬アリス、汗で降壇」って。 ■広瀬さん、汗を拭きにいったん降壇。 菜々緒さん舞台挨拶とかでスーツ着ている男性陣ってホントすごいなって思います。 MCどなたか墓場まで持っていく予定だった秘密をお願いします。 菜々緒さん予定だった秘密(笑)? 強制的に墓場まで持っていかせてもらえないってのがすごいよね。 シムさん私のはたいした秘密ではないんですが、墓場まで持っていくような秘密というより、内緒というか…この作品でラーメンは本当に大事な食べ物ですが、実はうどん派なんです(苦笑)。(会場のお客さん:拍手)木村さんいいね、それ。すごく良いと思う。 シムさんこの作品を撮影する前まで、ちゃんと日本のラーメンを食べる機会があまりなかったので、ちゃんと食べたのはたぶん、この作品で、しかもしょうゆラーメンですね。初めて味見した時に「しみるな、おいしいな」と思いました。ですが、やはりうどんが…。うどんが大好きなんですが、この作品のおかげでラーメンも大好きになりました。 木村さんちょっと衝撃でした(笑)。くす玉を割りながら「これがうどんだったら良いな」と思っていたの? シムさんいやいやラーメンが良いですよ。この番組はやはり…萬さん、ありがとうございます! MC良い秘密でしたね。 木村さん良い秘密でしたね。 菜々緒さん文乃ちゃん、何かある? 木村さんこの作品、同世代の女性キャストばかりなので、女子更衣室みたいな感じを想像されるかもしれませんが、みんな体育会系なので、男子運動部の部室みたいな感じなんですよ(笑)。 菜々緒さん確かにそれに尽きるよね、私たちが墓場まで持っていかないといけない話って。ピンクな話ばっかりしていたよね、特に私と優子ちゃん! 木村さん前回も「おっぱい、おっぱい」って言っていたし(笑)。 シムさんすみません、「ピンクな話」って何ですか? 菜々緒さんアダルトなお話でございます。 シムさんあ、分かりました。なるほど! MCそれをシムさんが聞いて…。 木村さんワナワナ、アワアワですね。 シムさんまさにこんな感じですね! MCおいしいスイーツの話とかじゃなくて? 木村さんスイーツの話? 菜々緒さんおいしい差し入れとか来た時はそうですが…。 ■汗を拭きに降りていた広瀬さんが再び登壇! 木村さんお帰りなさい! 広瀬さん(取材陣に向かって)記事にしないでください(笑)! 菜々緒さんいや、アリスの降壇を記事にしていただいて、より本作を盛り上げていただいて(笑)。 広瀬さんラーメン食べた時のような汗が…(苦笑)。 MC今、皆さんが裏で実はアダルトな話題で盛り上がっているという話をしていました。 広瀬さんはい、そういう漫画も読んでいます。この間、菜々緒さんが「アリス、これ写真撮りな」ってリストを(笑)。 菜々緒さん私、Hな漫画の本棚をスクショさせて「これ読みなさい。すごく勉強になるから」とかそういう話ばっかりしていましたね。 MC先ほどまでピンクとかアダルトとかぼやかしていましたが、「Hな」とハッキリと…(笑)。 菜々緒さん私もうダメですね、この類の話になると。 MC菜々緒さんからなら紹介されたいですよね? (会場の皆さん:拍手) 菜々緒さん(笑)。ホントですか? 木村さん菜々緒ちゃんが、得た知識や考えを、質問に対してクールにビシッと返してくれると思うとちょっと本棚が気になっちゃう! 菜々緒さん需要があるのであれば公開させていただきます。私の隠したいところまでさらけ出しちゃうことになるかもしれませんが(笑)。 MC続いてですが、秘書と言えばスケジュール管理も仕事ですが、プライベートでのスケジュール管理は得意ですか? 木村さんプライベートのスケジュール管理? プライベートってスケジュール管理をするんですか? MCしますよ(笑)。美容室に行くとか、二時間空いたから何か入れようとか。 木村さんあぁ…(笑)。 菜々緒さん私はたぶん一番得意なほうだと思います。移動の時間とかも組みながら、移動して、この予約とって、移動して、最後これ行って帰るとか…「ついで」とか「ながら」が大好きだからそういうスケジュールの組み方をするのが大好きなんです。ロスゼロでスケジュールを組むのが大好きです。それがカチッとハマって一日が終わった時のお風呂とか最高ですよね。「今日はやりきった!」って(笑)。 広瀬さんお風呂って聞くだけでドキッとしちゃう。さっきの話の流れで(笑)。 木村さんここに優子ちゃんがいたら、ウンギョンちゃんに「ねえねえ、Hって韓国語で何て言うの?」って聞く(笑)。 シムさん知らん(笑)! 菜々緒さん「この言葉は、覚えても絶対に言わない方が良いです」って真面目に教えてくれるウンギョンちゃん。「韓国では言っちゃダメですよ」って。 シムさんもし、次があっても「知らん!分かりません!韓国語分かりません」って言います。 MC最後の舞台挨拶でいろんな面が出てきていますね。 菜々緒さん引き出しがあり過ぎるよね、私たち(苦笑)。 MC木村さんはスケジュール管理はいかがですか? 木村さんうーん、どうなんですかね? どうですか? 広瀬さんアクティブにいろいろと出かけられているけれど、そういう時は? 木村さんそれで言うと、入口と出口だけ決めて、あとは臨機応変にって感じですかね? どこかにふらっと旅立つことが多いので「飛行機はこれ」、「帰りはこれ」、「あとフィーリングで」って感じが多いですかね? 菜々緒さん確かにそうだった気がする。一緒にダイビング行った時、行きと帰りだけ決めていて、ごはん屋さんも決めずに…。「今日ここ行こっか?」とかでしたね。 木村さん「ここ行こう」って誘いもせずフワッとしていました。だからスケジュール管理できないですね。お友だちは減りますね。振り回すことになるから。菜々緒ちゃんくらいですよ、一緒に行ってくれるの。 菜々緒さんそうなの? じゃあまた行こうね! 木村さんやった! MC広瀬さんはいかがですか? 広瀬さん無理です、無理です! 行き当たりばったりか、休みの日は何も入れず、ソファから動かないプロのニートみたい生活なので。脱力しちゃって、思い立ったら「今日の夜、ちょっとマッサージ行こうかな」って感じです。美容院も前もって決められないんです。あと「明日の〇時、何してる?」とか「明日の夜、ヒマ?」とか苦手で、「今ヒマ?」とかならいくらでも動けるんですが…。だからちょっと無理ですね。その瞬間、今を生きている女です! 菜々緒さんそれすごく大事。 MCシムさんはどうですか? シムさん無理です、無理です。(広瀬さんと)ポンコツコンビなんで。 広瀬さんそうだった。 シムさん今、映画を観に行きたいと思ったらすぐ調べて観に行く感じです。一人の時間が多いのであまりプランニングして「これやろう」って動いていないし苦手ですね。 MCそろそろお時間ですが、ここである方にサプライズを用意しました。本日は10月17日。あと二回寝ると、10月19日、木村文乃さんの誕生日です! これは今年、初めてのお祝いですか? 木村さんそうですね。ありがとうございます。というか、あの…この「七人の秘書」のメンバーの半分が10月生まれで、室井さんもそうだし、菜々緒ちゃんも…。 菜々緒さん28日。で、今日は優子ちゃんの…。 木村さんそうそう、今日は優子ちゃんの誕生日なんですよ! 登壇者の皆さんおめでとうございます! MCおめでたい月なんですね。 木村さんだから(くす玉を見て)「七人の秘書大ヒット」じゃなくて「優子ちゃんおめでとう!」とか「安産祈願」でいいのに(笑)。 MCそれでは木村さんにスタッフ・キャスト一同よりプレゼントをお渡ししたいと思います。プレゼンターは本作にも出演しているこの方です!九十九五郎丸役川原瑛都くん■五郎丸役の川原瑛都くんがバラの花束をもってサプライズで登場!木村さんかわいい! 瑛都くん木村さん、お誕生日おめでとうございます。そして「七人の秘書 THE MOVIE」の大ヒットおめでとうございます。木村さんは素敵な生活を送られていると思いますが、バラのパワーでこの一年、元気にそして笑顔で過ごされることを心から願っております。 ■瑛都くんから木村さんにバラの花束をプレゼント!木村さんわざわざありがとうね。お花重かったでしょ? 大丈夫だった? 練習してきたの? 瑛都くんはい。 木村さん(笑)。 MCバラは何本あるんですか? 瑛都くん77本あります! 木村さん「七人の秘書」にかけて? 瑛都くんそうです。僕は「あなたは全てが完璧です」(バラが10本の時の花言葉)って意味で10本が良いなと思ったんですが、ちょっと物足りないということで「七人の秘書」のイベントということで77本にしました。 木村さんすごく嬉しいです。実は私、バラの花束をもらったのは初めてです! (瑛都くんを)連れて帰ろうかな(笑)。 菜々緒さん私たちの誰よりも素晴らしいコメントを淡々としゃべられて、感心いたしました。ありがとうございます! 広瀬さんもう現場でもずっとかわいくて! 学校の勉強の話をすると、嬉しそうに話をしてくれたり、「休み時間、何してるの?」とか話すと、キャッキャってするところもすごくかわいくて。 木村さんどう? 学校で本作を観たお友だちとかから何か言われた? 瑛都くんまだみんなに「見てね!」とは言ってはいないですが、先生に「何か最近、出てる?」と聞かれたりすると「今、これに出ているから観てくださいね」と言うようにしています。 木村さんみんなに大きい声で言っておいたほうが良いんじゃない? 瑛都くんぜひ観てください! MCありがとうございます。最後に木村さんからメッセージをお願いします。 木村さん今日は誕生日まで祝っていただいてありがとうございます。優子ちゃん、室井さん、菜々緒ちゃん…あともう一人いたかな? あ、私か(笑)。10月生まれのキャスト全員を代表してありがとうございます!ドラマからこの早さで映画になって、そして大ヒットまでにたどり着くのは、こうして来て応援して観てくださる皆さんがいて成り立つことです。今、「この舞台に立たせてくださってありがとうございます」という気持ちでいっぱいです。こうして直接お話しする機会はなくなりますが、まだまだドラマも映画も盛り上がっていますので、寂しくなったらぜひ映画館に会いに来てください。なんか寂しくなってきちゃった…(苦笑)。そろそろ寒くなってくるので本作を観て、ラーメンを食べて温かくなって帰ってください。本当にありがとうございました!
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「線は、僕を描く」公開前夜祭オンラインイベント「線は、僕を描く」公式サイト2020年「本屋大賞」3位、2019年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した青春芸術小説を横浜流星さん主演で実写映画化した「線は、僕を描く」。本作の公開を前日に控えた10月20日、公開前夜祭オンラインイベントを実施しました。横浜流星さん、清原果耶さん、河合優実さんらの最旬豪華キャストが登場したほか、メガホンを取った小泉徳宏監督も集結し、“線”(オンライン)で繋がった国内外のファン総勢150名とともに、ついに公開を迎える喜びを分かち合いました! こちらのイベントの様子をレポートします!公開前夜祭オンラインイベント青山霜介役横浜流星さん篠田千瑛役清原果耶さん川岸美嘉役河合優実さん小泉徳宏監督横浜さんいよいよ明日公開を迎えて作品が皆さんの元に届きます。楽しみですね。一人でも多くの人に届けば嬉しいです。MC清原さんは撮影を振り返ってみていかがですか? 清原さん五年前に小泉監督とはご一緒(「ちはやふる-結び-」(2018年公開/主演:広瀬すず)しました。「その時から成長した姿を見せないと」と思い緊張していましたが楽しかったです。 小泉監督成長した背中を見られて大満足です。すごく嬉しかったですね。 清原さん(小泉監督の言葉に満面の笑みを見せる)。 MC河合さんは、本作の撮影を振り返っていかがでしたか? 河合さん小泉監督のまっすぐな想いに全員がついていっている感じがしました。とても居心地の良い現場だったのを覚えています。(演じた役柄は)「霜介を支える役割」だと感じていたので、とにかく明るく支える、というのを意識していました。横浜さん河合さん演じる川岸と細田さん演じる古前は、霜介の辛い過去を知っているからこそフラットに接してくれました。現場でも、良い空気感で霜介としていられました。感謝しています。 MC横浜さんは役作りなどいかがでしたか? 横浜さん監督ともたくさん話し合いをしました。でも、僕も頑固だし、監督も頑固なので…(笑)。でも、それを受け止めてくれたので霜介が出来上がっていきました。楽しかったです。 小泉監督頑固と頑固なので、話が進まない(笑)。 登壇者の皆さん(笑)。 MC日本各地でも、公開前日の盛り上がりは最高潮ということで、日本各地をと“線”を繋ぐ中継を行いたいと思います。 ■原作の大ファンであり芳林堂書店高田馬場店で映画公開に合わせてコーナー展開を担当した書店員の方と中継がつながる。 小泉監督(壁一面に張り巡らされたポスターの数々を見て)横浜くんがいっぱい! 横浜さんありがたいですね。見に行ってみたいです。 ■ロケ地となった滋賀県の多賀大社と中継がつながる。 登壇者の皆さん(多賀大社の荘厳な雰囲気に思わず)おおっ! MC多賀大社での撮影はいかがでしたか? 横浜さん観てくれる方の心を掴む大事なシーンで使わせてもらったので、すごく印象に残っています。 ■水墨画の監修を務め、横浜さん、清原さんらにも熱心に水墨画指導を行った東雲先生が雅叙園との中継がつながる。 横浜さん&清原さん東雲先生。(呼びかけながら笑顔で手を振る) MC東雲先生からみた本作の見どころを教えてください。 東雲先生本作もスタッフもキャストも、みんな本当に素晴らしくて感銘を受けました。感動しましたね。 MC清原さん、東雲先生のお気持ちを聞いていかがですか? 清原さん水墨画の魅力が伝わったら…と心がけてもいたので、明日の公開が楽しみですね!■日本国内のみならず、今後は海外の公開も予定しているということで、現在公開検討中の韓国と中継がつながる。 配給を担当しているスタッフ(本作を観て)感動しました。色々な日本映画を観てきたけれど、水墨画をテーマにした作品は珍しいですね。繊細でパワフルな水墨画が描かれている作品だと思いました。 横浜さん”検討”ではなくぜひ“公開決定”してください! お願いします!! ■公開が決定している台湾と中継がつながる。江口さんや三浦さんとの撮影エピソードを明かし、日本のみならず、世界へ向けて続々と広がる“センボク熱”に「おめでとう!!」と配信コメントも盛り上がりを見せていました。 MC登壇者への質問や感想を「#映画せんぼく前夜祭」をつけて投稿してくださいと募集しておりましたので、こちら皆さんに質問にお答えいただこうと思います。 【質問】青春映画でもある本作ですが、青春時代の思い出は? 清原さん中学生三年生の最後の体育祭にどうしても出たくて…リレーで走ってそのまま東京の仕事に向かったのが良い思い出です。一位でした! 河合さん高校時代にダンスをしていたので、仲間と一緒に一つのことを作り上げていくのが青春の思い出です。 小泉監督今ですね。映画作りって、それこそ体育祭で走っているみたいな…(笑)。 MC横浜さんはいかがですか? 横浜さん監督と一緒で、今ですね。いつまでも青春できると思います。 MCそろそろお時間となります。横浜さんに最後にご挨拶をお願いいたします。 横浜さんいよいよ明日、本作が公開となります。僕らの手を離れて、作品が皆さんのものになっていくので、愛してくれたら嬉しいですし、霜介の変わっていく姿に何か感じてくれると良いなと思います。
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「ゴジラ-1.0」アカデミー賞受賞記念記者会見「ゴジラ-1.0」公式サイト日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた「ゴジラ」。その70 周年記念作品であり、日本製作の実写版ゴジラ30 作品目となる最新作「ゴジラ-1.0」が現在大ヒット公開中です。11 月3 日の“ゴジラの日”に封切られた本作は、まさしく“ゴジラ級”の特大ヒットとなり、さらに北米でも邦画実写映画の興行収入記録を塗り替え、世界各地でも大ヒットを記録するなど、ゴジラ旋風が巻き起こっています。 そんな「ゴジラ-1.0」がアメリカ・ハリウッドにて開催された映画界の祭典第96 回アカデミー賞にて視覚効果賞を受賞! 日本映画が本賞を受賞するのは史上初であり、歴史に刻まれる快挙です。 そんな山崎貴監督と、白組スタッフの渋谷紀世子さん、髙橋正紀さん、野島達司さんが帰国後初の公の場となる会見で、授賞式当日の模様や受賞時の気持ちなどを語りました。その模様をレポートします。アカデミー賞受賞記念記者会見監督・脚本・VFX山崎貴さんVFXディレクター渋谷紀世子さん3DCGディレクター髙橋正紀さんエフェクトアーティスト/コンポジター野島達司さん大石典子役浜辺美波さん■アカデミー賞の映像が流れる。 MCご覧いただきました通り、今回のアカデミー賞視覚効果賞受賞を受けて、本作「ゴジラ-1.0」は全国の劇場で凱旋ロングラン上映が始まっており、今後も上映館数をどんどん拡大していきます。すでに公開から昨日までの130日間で観客動員数が397万人、興行収入60.8億円を突破しました。まだまだ「ゴジラ-1.0」の快進撃は続きますが、まずは授賞式から帰国したばかりのこの方たちをお呼びしたいと思います。 山崎監督今日は集まっていただきありがとうございます。本当に、どうなることかと思いながら臨んだオスカーでしたが、最高の結果になれて本当に今はほっとしています。今日は短い時間ですが、いろいろ聞いてください。 渋谷さん私の仕事はVFXディレクターという名前になっていますが、主に監督がプロットを描いたところから撮影まで、いろいろなカットをどう撮っていくかを、VFXを含めて設計するような仕事をしています。 髙橋さん本作で3DCGディレクターを務めました。僕の役割としては、スタッフ全体の振り分けです。それから、クオリティーコントロールですね。皆さんはご存知だと思いますが、(スタッフの)人数が少ないので、僕もカットシーンをやっています。 野島さんエフェクトアーティストとコンポジターという両方を担当しました。エフェクトアーティストとしては、今作でいうと海のシミュレーションをして、それをレンダリングしました。また、僕は元々コンポジターっていう2DでCGのレンダリング画像を最終的な納品形態にするという仕上げ作業もやっていたので、自分でシミュレーションからレンダリングからコンポジターの最終仕上げまで全部やりました。 MC皆様お手元に今回のアカデミー賞で受賞したオスカー像をお持ちになっていますが、まず本作「ゴジラ-1.0」でアカデミー賞視覚効果賞を受賞してオスカー像を手にした時のお気持ちをお伺いできればと思いますけれども、山崎監督いかがでしょうか。 山崎監督想像をはるかに超える重さでちょっとびっくりしました。緊張していたんですけれど、一瞬それを忘れるぐらいの重さでした。でも本当に「今オスカー像を持っているんだ」と思えてすごくうれしかったです。MC渋谷さんいかがでしょうか。 渋谷さんそうですね。(視覚効果賞を)やっぱりもちろん取りたかったんですけれども、取れるかといったら、なかなか自信はそこまでありませんでした。本当にみんなで五分五分と言っていたりしていました。私はもう「言霊の効果があると良いな」と思って、ずっと「取る、取る」っと言い続けていました。本当に取った瞬間は逆にびっくりしちゃって、それだけでめちゃめちゃ盛り上がりました。直前にアカデミーの方から配られたテキーラをみんなで景気づけに飲んだんですが、それもあってちょっとテンションが上がってしまいました。 MC本当に皆さん四名の方は、昨年からずっとアカデミー賞の授賞式に向けたロビー活動で何回も飛び立たれて、何回も向こうでプレゼンをされてという実績が今回現れたのかなと思っています。 髙橋さん僕も直前までは「(視覚効果賞を)取れたら良いな」と思っていたんです。でも取れなければ落胆するので、「ノミネートだけでも十分だ」と言い聞かせていました。でも、実際「ゴジラ-1.0」と呼ばれた時は、頭が真っ白というか、何かよく分からなかったですね。 野島さん「ゴジラ-1.0」と呼ばれる3秒ぐらい前に、子供の時に授業中に急に指をさされて呼ばれる、あれを何となく一瞬感じて、「あ、呼ばれるな」と思いました。この感じは同じなんだなと思いました(笑)。気持ちは一緒ですが、壇上に上がっていく間に何が起こったのかをだんだん頭が理解し始めました。手足がしびれて、シュワルツェネッガーさんを見たら訳が分からなくなりましたが…。その後、山崎監督の英語のスピーチを温かく見守ってくださっている会場の皆さんの顔が本当に忘れられなくて、本当に良い場所だなと感じました。 ■マスコミからの質問この度はおめでとうございます。 今は、ほっとした状況の中で、ちょっと気の早い質問かもしれませんが、今回、日本のVFXの到達点を世界に知らしめたことで、名実ともに「世界の貴(たかし)」になったと思います。今後を見据える目標というか野望みたいなものがあれば教えてください。【マスコミ1質問】山崎監督野望はいっぱいあります。でも、あんまりここで言ってしまうと難しいことになりそうなのであまり言えないですね。でも、日本映画がハリウッドでそれなりの興行成績を挙げられて、ちゃんと賞をもらえたということは、今後の日本映画の作り方が少し変わってくる可能性を秘めていると思いました。それを、ゴジラうんぬんというよりは、日本の作品が、字幕上映で日本人のキャストしか出ていなくても、ハリウッドというか、北米で観られるようになってきているということからも、確実に感じられました。そのことはすごく良いことだし、そこまで見据えた作品作りになれば、製作費ももっと潤沢にしていけると思います。いろんな意味で可能性が広がったということは、すごく良いことだと思っています。大リーグに野茂選手が行った時に「意外といけたじゃん」ってなった途端にすごくたくさんの人たちが大リーグに挑戦できるようになりました。同じように今回のことをきっかけに、もっとワールドワイドな興行を目指した作品を作っていくことは一つ手としてあると思っています。 マスコミ1ということは、「映画界のトルネード」という感じでしょうか。授賞式後には「オッペンハイマー」に対するアンサー作品みたいなことを個人的に話されていましたが、そういう作品も含めて、また今後同じアカデミーの会場に戻りたい、今度は監督賞や作品賞をという欲みたいなものはありますか。 山崎監督そうですね。僕は賞を目指す作品はあまり好きじゃないんです。あまり考えずに作りたいものを徹底的に一生懸命作っていけば、もしかしたらそういう道が開ける可能性はあると思います。でも、あんまり目指さずにやっていきたいなと思っています。おめでとうございました。 山崎監督にお伺いしますが、まさに「世界の貴」についになられました。「世界の貴」になって壇上から見えた風景、世界の映画だけではなくエンターテインメントの世界一決定戦のようなアカデミー賞の壇上から見下ろした世界はどう見えたでしょうか?【マスコミ2質問】山崎監督めちゃめちゃ温かかったですね。僕の、非常に拙い英語のスピーチを、皆さんが「頑張れ」という顔で見てくださっていました。その温かく見守ってくれている空気がしっかりと伝わってきて、本当に心地良かったですね。でも、同時にものすごく焦りました。でも、やっぱり最高峰の人たちが集まっている場所なだけあって、ものすごく素晴らしい場所だと感じました。 マスコミ2先ほど「ちょっと具体的に言うと叶わない」みたいなことをチラッとおっしゃっていました。山崎監督は「スター・ウォーズ」などの作品を観て、どうしてもアメリカ人しか「スター・ウォーズ」製作の舞台には立てないけれど、活躍することによって、「自分にも『スター・ウォーズ』を作らせてくれないかな」という野心を持たれていたと思います。そして、今回の受賞はスタンリー・キューブリック監督以来(視覚効果賞を監督が受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック以来、55年ぶり史上2人目)で、監督として力があるからこそ取れる55年ぶりの金字塔ですので、声がかかってもおかしくないぐらいの結果を出されたと思います。その辺の可能性はご自身でどうお考えでしょうか? 山崎監督そんな誘導尋問に乗るものか(笑)!壇上のスピーチでも言わせてもらいましたが、ハリウッドというか、アメリカに生まれた人にしか与えられなかったチャンスが、ハリウッドはもうちょっと広く受け入れてくれるようになってきたというのは改めて感じました。外国語映画賞のように最初から海外作品向けの賞ではなくて、視覚効果賞というのはすごく聖域だったと思います。その部分を開放してくれたということは、何か懐の深さというか、オープンにしてくれているんだなという印象を受けました。なので、いろんなチャンスがここから芽生えてくると良いなと思います。 マスコミ2山崎監督は、ずっと「ゴジラ」というタイトルで作品を作りたかったじゃないですか。そのゴジラシリーズで初めてオスカーを取ったお気持ちはいかがですか? 山崎監督完全にゴジラのおかげですね。ゴジラというキャラクターが本当に大スターだったということを改めて思い知らされました。アメリカの人たちが、いかにゴジラのことを好きかということも思い知らされました。僕らが、あの会場に入って行っても「こいつら何なんだ」という感じなんですが、みんなでゴジラを持って入って行ったので、「ゴジラ!」と皆さんが言ってくれるんですよ。だから、何度も何度も繰り返して言っていますが、「ゴジラに連れて行ってもらったんだ」「ゴジラがワールドワイドなものになっているんだ」と、改めて想像以上に感じて、すごかったですね。だから、「ゴジラのVFX」だったからあの場所に立てたと改めて思っています。この度は受賞おめでとうございます。 ノミネートの瞬間の時から、カメラで追わせていただいておりました。あの時と、今実際オスカーを手にとった時の気持ちで何か変化はありましたか?【マスコミ3質問】山崎監督人というのは欲深いものだと思いましたね。ノミネートが発表になった瞬間は「もうこれで十分だ」と、完全に満足していたんです。その後一カ月ぐらいロビー活動と言われているいろんなところでQ&Aをやっていると、すごく皆さんから「ゴジラが好きだ」という感じが伝わってきました。すると、「これ、取れるんじゃね」みたいな気持ちがちょっと沸いてきました。オスカーそのものを狙っても良いんじゃないかという空気が出てきながらそれと戦う日々でしたね。多くを望むとだめだった時に大きく失望するので「そこで良いじゃん。十分じゃん」「そんな大きなことを望んではいけない」と思いながらも、あまりにも反応が良かったんです。Q&Aの後に観てくださった方たちがすごく並んで、ミニサイン会みたいなことに毎回なるんですが、その時のリアクションが良くて、「あれ?これもしかしたらあるんじゃないかな」となりました。そんな自分を見て、本当に欲深いなと思いました。でも、取れて良かったです。マスコミ3今回、壇上でもゴジラを持ったり、ゴジラのデザインの靴を履かれていましたが、このVFXというポジションで注目されたというところから、可能性がまた一歩進んだのかなと思います。それについてはどう思っていらっしゃいますか? また、ちょっと野島さんにお尋ねしたいんですが、監督に一番物申す…というようなお話も、私どもの取材でありました。実際、その若さで、世界の舞台で自分たちの作品が見てもらえたことに対するお気持ち、ご感想があればお聞かせください。 山崎監督ずいぶん前からVFXの視覚効果賞というのは、本当にオスカーの中で聖域中の聖域でした。なぜかというと、ものすごく巨大な予算をかけて、凝りに凝ったVFXがいっぱいある中でのベストという場所だったんです。だから、僕らには挑戦権がなかったんですね。本当に、そこに夢を見ることすら許されない場所だったので、僕ら的にはオスカーを考えることすらタブーというか…。例えば、誰かが「夢は本場のオスカーで視覚効果賞を取ることです」って言っていたら、「それは違うんじゃないか」っていう空気だったんですよ。だから、その聖域を開いてくれたことは、すごくうれしいことです。やっぱりハリウッドという場所の懐の深さ、力強さ、つまり、僕らがそこで賞を取ったからといって、彼らの映画産業は何も揺らぎはしないっていう自信も感じました。本当に繰り返しになりますが、会場の皆さんの温かい「頑張れ」という感じが本当にうれしかったです。VFXでは、実は僕は一番長いキャリアなので、それをずっとやり続けてきたことで、今この場所があったということは、本当にうれしいことですね。 野島さん僕は、すごい直感タイプというか…。白組に入社するのも、高校生の時に、朝目が覚めて青空を見ながら「白組に入れるかな」「入れたら良いな」っていうふわっとした思いがあったくらいでした。今回、ゴジラをやる時も、「ゴジラをやるんだし、何かあるだろうな」くらいにしか思っていませんでした。でも、まさかここまでとは思わなかったです。めちゃめちゃびっくりしました。物申していたのも、ゴジラがそんな予感を後押ししていたというか、何かあると思ったので、言っておこうみたいな感じで、普段よりも言っちゃっていたかなと思います。 山崎監督結構「世界が」という言葉はスタッフの間からも出ていましたね。ゴジラ作品だから世界中の人たちが観ることは確かだと思いました。でも、僕にはその視点がちょっと欠けていたので、「すみません」って言っていました。何人かのスタッフから「世界中の人が観るんですよ」って言われて「そうだよね」って思いながらやっていました。まさか、こういうことになるとは思っていなかったです。 マスコミ3ちなみに監督は、「ほっとした」とか「もう感無量」「興奮した」など一言で表すと何が一番ですか? 山崎監督ノミネートの時は、ほっとした感じだったんですよ。ノミネート発表でご取材いただいていた際にはこうやって皆さんがいらっしゃるし、これでしょんぼりした姿を中継されたらたまらないなという気持ちがあったので、その点はほっとしました。でも、今回は燃えましたね。気持ちとしては(受賞は)五分五分ぐらいだったんです。でも、いろんなところで「ゴジラが取る」という下馬評がものすごく高かったんですよ。それが、保障のない空喜びシステムみたいになっているんですよね。会場に行く途中で野島が「59%ですよ」って言っていて、「取れちゃうじゃん」って思ったんですが、「ここでうっかり取る気になるものか!」と、自分の精神をコントロールしていました。でも、まさかターミネーターのシュワルツェネッガーに呼ばれるとは思わなかったので、本当にうれしかったです。先ほどもちょっとお話がありましたが、今回の視覚効果賞候補作品の中で、予算としては一番少なかったと思います。そのハリウッドの巨額の製作費と人手を掛けたものよりも上回った要因はどういうところだと思いますか? もう一つ、それでもやっぱり及ばない部分があるとしたらどんなところだと思いますか?【マスコミ4質問】髙橋さん自分たちなりにすごく頑張って良い出来のカットもあるし、もっと頑張りたかったカットもあります。実際アメリカに行った時に他のノミネート作品も観たんですが、そこには素直にVFXをやっている自分としては「やっぱりすごいな」「僕たちができない技術を使っているな」という部分がありました。「やっぱり世界はすごいな」って思いながら観ていました。ただ、プレゼンテーションするための紹介ムービーのようなものを作ったんですが、そこでは、なぜか僕たちの「ゴジラ-1.0」が一番面白いと思いました。それは、作品とVFXとが相まっていたし、歓声がすごかったので、少しは戦えるかなと、一ファンとしては思っていました。ただ、まだまだ全然アメリカのクオリティはすごいので、これからも頑張っていかなきゃいけないと思っています。 渋谷さんBake Off(アカデミー賞「視覚効果賞」のショートリストに残った10作品によるVFXのプレゼンテーションの場)以降に、VFXの10本のショートリストに残った作品の方々とか、その後のノミネートの方々から言われたのは、「始めた頃に、ない知恵を絞って何とか作ろうと、もがいて作っていた頃をすごく思い出した」と言われました。その辺が、皆さんの温かい気持ちや、見守っていただけていたっていうことも含めて、響いたのかなと私は思っています。 野島さん作品が本当に面白かったのが、一番影響があるのかなと思います。僕らのVFXは、もがいて、いろんな気持ちで作ったので、こんなに堂々として良いとは思えないんです(笑)。ゴジラや山崎さんの話もすべてが良くて、全部のピースがはまって、こうなったんだと思いました。 山崎監督一つは、少人数・少ない予算というところが、(ノミネートされた)他の作品と違ってかなり特殊なケースだったので、面白がってもらえたんじゃないかと思います。あとは、ビジュアルエフェクトの部門というのは「VFXが物語にいかに貢献したか」ということを非常に大事にされるみたいなんです。本作ではたぶんVFXが作り出したゴジラの恐怖感とか絶望感がお話に貢献している部分があると思うので、その部分を評価されたのだと思います。負けているところでいうと、真面目に観ちゃうと心がズタズタになるぐらいに、他の作品が素晴らしいんです。Bake Offの時もオリンピックに来たようなすさまじいクオリティのものが続く中で、僕らの面白ビデオを見せるという感じでした。何かポンコツチームが頑張っているっていう感じが、恐らく皆さんのVFX初期のスター・ウォーズのように感じたんじゃないでしょうか。今聞くと、本当に当時CGが使えなかった時代にいろんなことをやって、何とか作品を成立させようと思ったカットが素晴らしい効果を上げているんですよね。そういう部分が皆さんの琴線に触れたのかなって思うようにしています。 マスコミ4今後、日本のVFXは十分世界で戦えると思いましたか? 山崎監督全然思わないです。まだまだというのは改めて感じました。だから、本当にラッキーパンチだと思います。いろんな条件が重なって今回こういう賞をいただきましたが、もぎ取りに行くのにはまだまだいろいろと頑張らなきゃいけないと、改めてその中枢に近づいたからこそ思うすごさがありました。でも、一応戦えて結果は出せたので、これを橋頭堡にまた頑張っていきたいと思います。野島さんにお伺いします。受賞後に山崎監督とはどんな言葉を交わしましたか? また、野島さんから見て受賞後の山崎監督の喜びようはいかほどでしたか? 印象的なお言葉や姿があれば教えていただきたいです。【マスコミ5質問】野島さん受賞後間もないので、まだそんなに…。オスカーの重みっていう話だと、精神的な重みと物理的な重みで両腕が筋肉痛になってしまいました。 山崎監督パーティーの間もずっと持っていないといけないんですが、どんどん重くなってきて、最初は写真でもっと出してくれと言われるんですが、本当に重くて…。そういえば、(野島さん)会話していないな(笑)。 野島さんたぶん、言うことなくなっちゃったんですよ。オスカーもあるし、もう語ることはないと…。 マスコミ5受賞後の今、お互いに言葉をかけるとしたらどんな言葉をかけたいですか? 山崎監督「これが人生のピークにならないようにね」と言っていました(笑)。僕らは、何かここで良い曲線を描いていますが、野島はまだ若いので人生の頭の方にピークが来ちゃうと、映画のシナリオ的にもあまりよろしくないので…。 渋谷さん野島は初パスポート、初海外で、とうとう初オスカーまで取っちゃうという(笑)。 野島さん初サマータイムもあって、急に一時間なくなるという(笑)。 マスコミ5野島さんは監督に一言言葉をかけるとしたら、何とかけますか? 野島さん「天才でいてくれてありがとう」とただそれだけです。 山崎監督めったにこういうことは言わないんですけれどね(笑)。今日はお祝いなので少し盛っていると思います。 野島さんいや、本当のことを言いました(笑)。監督と渋谷さんに伺いたいと思います。今回登壇される時に、昨年お亡くなりになった阿部秀司プロデューサーのお写真を持って登壇されたと思います。お二人にとって阿部プロデューサーはどんな存在かをお聞かせください。 また、監督が阿部プロデューサーに見出してもらったというお話があったかと思うのですが、出会いや、「ALWAYS 三丁目の夕日」の時など何かエピソードをお聞かせください。【マスコミ6質問】山崎監督長くなりますよ(笑)。できるだけ簡潔に話しますと、僕のデビュー作からのプロデューサーです。僕がまだVFXしかやったことがなくて、監督もしたことない時に書いたシナリオをすごく面白がってくれて、「ジュブナイル」というデビュー作を作らせてくれた一番の恩人です。そこそこお金がかかる作品で、僕は脚本を書いていましたが、「監督は誰がやるんだ」という話になった時に「そんなのは山崎がやるに決まっているでしょ」とすごく推してくれたんですね。だから、それがなかったら監督になるとしても、すごく時間がかかったと思うし、なれていなかったかもしれないです。そういう意味では、監督にしてくれた恩人です。それに、ずっと作品を作り続ける中で羅針盤のように方向を示してくれる人です。「ALWAYS 三丁目の夕日」は、正直僕はあまり乗り気ではなかったんですが、「こういうのをやらないと、お前は本当にSF映画だけを作る人になっちゃうぞ」と言われました。僕としてはそれでも全然構わなかったですが、「監督としての幅を広くするためにはこういうこともやらなきゃだめなんだ」と言ってくれました。結果的にはいろんな作品ができる監督になれたと思います。本当に人生の様々な場所で素晴らしい助言と行動を起こしてくれました。映画の企画って、実際に軌道に乗せるのが本当に大変なんですが、その部分でめちゃくちゃ力を発揮してくれました。僕がずっと作り続けてこられたのも阿部さんがいたからだと思います。去年亡くなってしまったんですが、すごく興行にもこだわる人だったので、ゴジラが大ヒットしている中で亡くなられたのを聞いて、「ギリギリ間に合った」という感じがすごくします。でも、やっぱりオスカーを手にして、ホテルの部屋に戻ってくると「阿部さん、良かったね」と言いたかったなと思いました。「阿部さんと一緒にオスカーを取りに来たかったな」と、きっと来ていたとは思うんですが、いてほしかったなと思います。一緒にいたら、どんなに喜んだだろうと思います。今も「何で僕が生きている間にオスカーを取らなかったんだよ」って怒っていると思います(笑)。 渋谷さん四半世紀、25年以上一緒だったんです。恩師であり、仕事の仲間であり、友でもあって、ものすごく近い存在でした。時には一緒に戦ってくれたり、ものすごくバトルをすることもありました。そういったことを20何年もやってきました。「きっと山崎はハリウッドに行くよ」と、かなり早い時期からに阿部さんは言っていました。最初はその話を「またまたぁ」という風に言っていたんです(笑)。それでも言い続けていたので、ハリウッドに進出してオスカーを取れたところを、阿部さんも一緒に見たかったと思います。でも、向こうで「ほらな、取ると思ったよ」と、鼻高々に周りに自慢していると思います。このレールを引いて
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「線は、僕を描く」公開記念舞台挨拶 in大阪&福岡「線は、僕を描く」公式サイト2020年「本屋大賞」3位、2019年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した青春芸術小説を横浜流星さん主演で実写映画化した「線は、僕を描く」は公開を迎えるとともに、全国で“感動の線”が描かれています。その熱が冷めやらぬ10月24日、大阪と福岡にて公開記念舞台挨拶を実施しました。大阪には霜介役の横浜流星さん、千瑛役の清原果耶さん、そして小泉徳宏監督が登場、福岡には横浜流星さん、小泉徳宏監督に加え、福岡出身の原作者・砥上裕將さんが登場しました。こちらのイベントの様子をレポートします!公開記念舞台挨拶 in大阪&福岡【公開記念舞台挨拶 in大阪】青山霜介役横浜流星さん篠田千瑛役清原果耶さん小泉徳宏監督横浜さんこうやってコロナ禍が少し落ち着いて、大阪で舞台挨拶ができて本当に嬉しいです。本作を観終わった後に皆さんが拍手をしてくださったのが聞こえて、嬉しい気持ちになりました。清原さんまさか大阪で舞台挨拶ができるとは思っていなかったので、皆さんに会えて嬉しく思っています。 小泉監督久しぶりにこの劇場でご挨拶するのですが、またこの地に帰ってこられたことをありがたく思っています。 MC本作を観たばかりの皆さんの前での舞台挨拶となりますが、本作を観た人に届いてほしいことや、印象に残っているシーンはありますか? 横浜さん最初の湖山先生の揮毫会(きごうかい)は印象に残っています。多賀大社で撮影をして、三浦さんの水墨画の筆さばきを目にして、心を掴まれました。実際に完成した本作を観た時には編集の力でさらにスケールアップしていて、印象深いシーンです。 清原さん私自身も本作を観終わった後、「明日からもうちょっと頑張れるかも」という気持ちになれたので、ポジティブな明るい感情を持って帰っていただけたら嬉しいなと思います。MC印象に残っているシーンはありますか? 清原さん霜介が湖山先生にお弁当をもらうところです。「湖山先生が本当に優しいな」という気持ちと、「霜介はもりもり食べられて良かった」という気持ちで、心がほっこりと温かくなりました。人の優しさが日常の中に描かれているシーンだと思ったので好きです。 小泉監督本作を観終わった人には、優しい気持ちになって帰ってもらえたら嬉しいです。印象的なシーンは、途中で江口さん演じる西濱と霜介が地元の食べ物を収穫したりもらいに行ったりするところです。そのシーンの力の抜け具合が個人的には印象深いですね。どちらも滋賀県で撮影したのですが、実は地元の農家さんや漁師さんにご出演いただいたんです。 横浜さんニワトリ小屋のシーンでは、おばあちゃんにおにぎりをもらいました。 MC監督は、本作で四作連続(「ちはやふる 上の句」2016年公開/「ちはやふる 下の句」2016年公開/「ちはやふる 結び」2018年公開)で滋賀県での撮影を敢行されていますが、滋賀についての印象はいかがですか? 小泉監督「何にも染まっていない少年」のような感じです。特定のイメージで固まっていないので日本のどの地域にでもなれるんです。撮影をする側からしてみると、とても助かります。MC本作では、滋賀だけではなく京都など関西がロケ地になっていますが、関西での思い出や行ってみたいところはありますか? 横浜さん撮影中はご飯を食べに行くくらいしかできなかったのですが、近江牛が美味しかったです。行ってみたいところは、気持ちが高まる場所に行ってみたいですね。 清原さんこの映画館には学生時代もよく来ていたので、またこうやって帰ってこられたのは「嬉しいな」と思っています。 MC横浜さんは「気持ちが高まる場所」に行ってみたいそうですが、おすすめの場所はありますか? 清原さん通天閣…(笑)? 小泉監督撮影場所の近くに琵琶湖があったのですが、自転車好きの間では琵琶湖を一周する文化があるんです。僕も自転車が好きなので、いつか一周してみたいと思いました。 ■会場のお客さんから、登壇者の皆さんへの質問のコーナー。 Q本作を観て、いろんなことに挑戦してみようという気持ちになれました。感動して泣いてしまいました。質問は、撮影中に印象的なNGシーンはありましたか? 小泉監督そんなにNG連発というところはなかったですね。水墨画を描くシーンは一発勝負だったので、NGが出せないという緊張感の中で撮影をしましたね。 清原さん「NGを出しちゃいけない」という緊張感がすごかったですね。 横浜さん緊張感が、確かにありましたね。 Q水墨画に対するイメージは役を演じる前と後でどのように変わりましたか? 横浜さん最初は自分からは遠い存在のものだと思っていました。水墨画に対する知識が全くない中だったので「どのように描かれているんだろう」と不思議に思っていました。「難しいだろうな」「自分に描けるのかな」というのが第一印象です。でも、実際にやってみると、とても難しいんですが、楽しくて…。その時の感情が線に出るし、失敗もないので自由に描けるんです。でも、自由に描ける分壁にぶつかったりとか、とても奥深かったです。指導してくださった小林東雲先生が「画を見ればその人の性格が分かる」と言うのを聞いて、すごく魅力的で奥深いものだなと感じました。自分と向き合うこともできる水墨画を大好きになりました。 清原さん水墨画のことは前から知っていたのですが、この作品で水墨画を描くと初めて聞いた時には、同じように「私にできるの?」と思いました。練習期間を設けていただけるとはいえ、私の役(千瑛)は初めから水墨画が上手くないといけない役だったので、「大丈夫かな…」と思って練習を始めました。始めてみると、東雲先生が「間違いはないんだよ」という言葉をずっとかけてくださいました。「失敗がないんだ」と思うと、とても気が楽になって、そこからどんどん水墨画に楽しく向き合えたので、出会えて良かった日本文化だと思いました。 MCそろそろお時間となります。横浜さんに、最後のご挨拶と、大阪弁で一言お願いいたします。 横浜さん映画を観終わった後の皆さんの顔が見られて、熱い感想を聞くことができて幸せです。本当にこの作品がもっともっと多くの方に届いてほしいと思っています。本当に今日は…おおきに。(会場:盛大な拍手)【公開記念舞台挨拶 in福岡】青山霜介役横浜流星さん小泉徳宏監督原作者砥上裕將さん横浜さん福岡に来られて本当に嬉しいです。(福岡に来るのは)何年ぶりでしょう…? 舞台挨拶や舞台をした際に来たのが最後なので、久々ですね。小泉監督こうして博多に来ることができて、すごく嬉しいです。 MC本日は、本作の原作者で福岡出身の砥上裕將さんも来てくださいました。 ■横浜さんと小泉監督の二人への花束を持って、砥上さんが登場しました。MC砥上さん、完成した本作を観ていかがでしたか? 砥上さん本当に言葉にならないくらいに素晴らしいと思いました。「観ればわかる」という感じでした。 横浜さん生みの親からそう言っていただけるのは嬉しいです。 小泉監督(イベントの)頭からヒリヒリする質問ですね。 MC本作の映画化のお話を聞いた時はいかがでしたか? 砥上さん監督の目の前では言いづらいのですが、最初は「本当にやるの…?」という気持ちでした。いくつもの障壁が容易に想像できたので、「これを実写化する人は大したもんだな…」と思っていました。小泉監督砥上さんに最初にお会いした時に水墨画の手ほどきをしていただいたのですが、それがきっかけで、劇中で横浜さんと清原さんが手を取って二人で筆を持つシーンが生まれました。 MC水墨画を習う際にはよく行う手ほどきだそうですね。横浜さんにも砥上さんから直接指導されたそうですが、その際の横浜の手の印象はいかがでしたか? 砥上さんしっかりした手で、指先まで力がしっかりと伝わっている良い手でした。 ■会場のお客さんから、登壇者の皆さんへの質問のコーナー。 Q撮影中大変だったことは何ですか? 横浜さんやはり水墨画のシーンですね。霜介の部屋で、一心不乱に水墨画を描いているシーンは、集中力を使いすぎてだんだん意識が遠のいていきそうになりました。それくらいひたすら描いていました。そこを監督の編集の力もあって、とても素敵なシーンになったので、感謝しています。 小泉監督映画の最後の畳みかけるところだと思うのですが、なかなか現場で「このようになる」と伝えるのが難しかったシーンでした。そこを「大丈夫大丈夫」と言いながら撮り続けるのは大変でしたね。Q本作を観て、日本の伝統的な文化でもある水墨画を、大迫力で体感して感動しました。質問は、他の国の方に観てもらうとしたら、どのような方に観てほしいですか? 横浜さん水墨画の生まれた中国の方もそうですし、つい最近パリに行ったのですが、パリの映画館でこの作品を上映してくれたら嬉しいです。国を超えてたくさんの方に広まることを願っています。 小泉監督劇中でもフランスの大臣が登場しているのですが、実はフランスは水墨画に興味がある方が多い国なんです。もし、フランスで上映されるような機会があれば嬉しいなと思います。そして、中国やアジア全域でも観ていただけたら嬉しいです。 砥上さん青春と水墨画というものが、小説を書く前は全く結びつかないものでした。なので、青春を生きようとする人たち、皆さんに観ていただきたいです。 Q劇中で三浦友和さんが演じていた湖山先生のセリフで「生きる活力」という言葉がありましたが、横浜さんにとっての「生きる活力」は何ですか? 横浜さん仕事をしている上で、僕が生きることができているのは、携わってくれている方々や応援してくれる皆さんの力のおかげです。僕らの仕事は地味な作業なのですが、皆さんやチームのおかげで救われて、最後までやり切れています。いつもありがとうございます。 MCそろそろお時間となりますが、本日の舞台挨拶はいかがでしたか? 横浜さん映画が公開して舞台挨拶があっても、なかなか東京でしかできなくて…。その度に地方の皆さんの顔を見て、僕らの声で、作品の魅力をしっかりと届けたいと思っていたので、それが叶って嬉しく思います。この作品がたくさんの人に届いてほしいと思っております。
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「すずめの戸締まり」完成報告会見&完成披露試写会舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト「君の名は。」(2016年公開/主演:神木隆之介・上白石萌音)「天気の子」(2019年公開/主演:醍醐虎汰朗・森七菜)の新海誠監督の最新アニメーション映画「すずめの戸締まり」がついに完成しました。 10月25日に東京・有楽町の東京国際フォーラムにて完成報告会見、および完成披露試写会が開催され、新海誠監督、声優を務めた原菜乃華さん、松村北斗さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さん、花瀬琴音さん、音楽を担当したRADWIMPSの野田洋次郎さん、同じく音楽を担当した陣内一真さんが出席しました。上映後、本作を観終えた会場のお客さんはスタンディングオベーションで新海監督らを迎え入れ、ヒロイン・鈴芽の声を担当した原さんが、感激のあまり声を詰まらせる一幕も! こちらのイベントの模様をレポートいたします。完成報告会見&完成披露試写会舞台挨拶【完成報告会見】新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん岡部稔役染谷将太さん二ノ宮ルミ役伊藤沙莉さん海部千果役花瀬琴音さん音楽野田洋次郎さん(RADWIMPS)音楽陣内一真さん新海監督本日はお忙しいところ、足を運んでいただけてとても幸せです。楽しいお話がたくさんできればと思います。 原さん私自身、昨日、完成した作品を観せていただいて、余韻に浸ったままここに立っている状態なんです。今日は短い時間ですが楽しんでいきたいです。 松村さん僕も昨日、初号で観せていただきました。作品の持つ力でいまだに熱が抜けていません。ここで話さなくてはいけないので、一度落ち着かせてと思ったのですが、その熱が残っていることが心地よい作品なので、そういう作品の魅力が少しでも伝わるイベントにできたらと思います。 染谷さん僕はさっき観せていただいて、ちょっと胸に突き刺さり過ぎて「帰ろうかな」って思うくらいグッときました(笑)。まだ余韻に浸っている状態です。 伊藤さんスナックのママを演じられて、大変光栄です(笑)。新海さんの作品にまさか自分が参加できるなんて思ってもいなかったので、今ここに立っていることが不思議です。私も染谷さんと同じタイミングで午前中に観せていただいたんですけれど、本当に面白くて、気づいたら普通に泣いていて、なんて素敵な作品なんだろうと。改めて関われたことがとても幸福です。 花瀬さん今回、初めて声優を務めたのですが、私は女優としても舞台挨拶をするのが初めてで、ちょっと会場がすごく大きくてびっくりしています。 野田さん陣内さんも僕も数日前まで新海監督と一緒にダビングステージという仕上げをやっていて、「まだまだ明日もあるんじゃないか?ー」 とソワソワしているんですが(笑)。完成披露ということで皆さんに披露できること、届けられるのが心から嬉しいです。 陣内さん今回、新海監督とご一緒して、RADWIMPSの野田さんをはじめ、皆さんとスリリングな制作を楽しみながらやりました。作品も、先ほど洋次郎さんがおっしゃったように、ダビングをつい先日までやっていたので、まだ客観的に見られるところまでいけていないですが、今日は皆さんに作品を楽しんでいただけたらと思います。 MC新海監督、ついに最新作「すずめの戸締まり」が完成しました。おめでとうございます。 新海監督ありがとうございます。洋次郎さん、陣内さんがおっしゃったように、つい最近まで作っていて、そのまま完成会見みたいな感じで連続感の中にいるので、ちょっと気を失っていた内に時間が経ってしまったような、戸惑ったような気持ちなんですけど…。でも今日、この後、5000人の観客に観ていただいたら「終わったのかな」と思えるのかなと思います。 MC物語の着想について伺います。今回のテーマにはどのようにたどり着かれたのでしょうか? 新海監督きっかけとなったのが、「君の名は。」(2016年公開/出演:神木隆之介、上白石萌音)や「天気の子」(2019年公開/出演:醍醐虎汰朗、森七菜)を作り終えて、その後、日本全国を舞台挨拶のために回ったんですが、その時に感じたことがきっかけになったと思います。それは、人がずいぶん少なくなった、寂しくなったと感じてしまう場所が増えたなということです。その実感がここ何年かでありました。人が少なくなってしまった場所、消滅集落と呼ばれたり、僕の田舎もそうですが、限界集落と呼ばれる場所も、かつてはにぎやかだった記憶が自分の中にあるんですね。僕は団塊ジュニア世代なので、地鎮祭をやって、家の仮組みから華やかにお餅をまいて、家を作って、人が増えていくという記憶があります。にぎやかだった街から人が減って、「このまま人がいなくなったら、人は何をするんだろうか? 」「家を建てる時は地鎮祭のようなことをやったけど、このままどうやって終わっていくんだろう? 」と思うことが増えたんですね。そんなことをきっかけに、「場所を悼むような職業があったとしたら?」「 日本全国で人が消えていってしまった場所を悼んでいく職業のキャラクターをアニメキャラクターにできないか?」 と思ったのが最初のアイディアでした。 MC本作では“災い”の存在が描かれますが、この災いというものを監督はどのように捉えられているんでしょうか? 新海監督そうですね、難しいんですけれど…。最近「災いばかりだなぁ」と僕だけでなく、きっと多くの方が思っているかと思います。この作品を作り始めて、企画書を書き始めた頃が2020年の1月くらいで、ちょうどその一カ月後くらいにコロナ禍が始まったんです。緊急事態宣言が東京に下りたくらいに企画書を東宝に提出して「今回はこの作品にしましょう」という話をしたんですね。“災い”というのは、その後に起こった戦争も含めて、僕たちを不自由な場所に閉じ込めてしまうものだという感覚が強くあります。そういう感覚が椅子に閉じ込められてしまう、北斗くんに演じてもらった草太というキャラクターなのかなと。理不尽に窮屈な場所に閉じ込められてしまう感覚が草太になっていった気がしますね。そういう風に、日々、生きていて感じることが作品に少しずつ材料として入っているんじゃないかと思います。 MC昨年の製作発表会見では「映画館に足を運ぶような作品作りをしたい」とおっしゃっていました。作品が完成した今、その想いについてどのようにお考えでしょうか? 新海監督映像の体験という点について、今日、僕は荻窪のスタジオにいる何百人ものスタッフ、作画監督の土屋堅一さんをはじめとするスタッフの代表としてここにいるんですが、大きな画面で体験するにふさわしい映像ができたんじゃないかと思います。もう一つは、洋次郎さんとも話していたんですが、「君の名は。」、「天気の子」と二本の作品をやってきて「三本目に何ができるか? 」となった時、「劇場でしか聞けない音をこの作品にたくさん入れていきたい」という話をしました。アクションシーンもありますし、激しい劇伴から深く静かな劇伴までありますが、そういった音の連なりの、劇場でしかで体験できない作品にしたいという思いがありました。コロナ禍で作り始めた作品でもありましたので、「映画館っていいよね」「人が集まる場所っていいよね」と思って積極的に家から出る理由の一つになればという、大それた望みも抱きながら作ってきたと思います。MC本作は「音楽」というのも大きな要素でありますが、野田さん、陣内さんとの制作はいかがでしたか? 新海監督いつものパターンなんですが、脚本を書き終わった時、「感想を誰かに言ってほしいな」、「この脚本ってどう思われるんだろう?」 と最初に洋次郎さんに脚本を送りました…。 野田さんそうでしたね。2020年の3~4月だったと思います。 新海監督洋次郎さんに脚本を送ると、数カ月後に音楽という形で感想が戻ってくるという形が…(笑)。 野田さん自動的にみたいに言わないでください(笑)。そうですね。三作目でパターンとして出来上がり始めていましたね。 新海監督スタートはそういう形で「こういう音が聴こえるんだ」と洋次郎さんと確かめつつ、その頃に「僕たちも三本目なので違う人の力も入れていきたいよね」という話は最初の頃にしていましたよね? 野田さんそうですね、新しい起爆剤というか、「掛け算が増えていくような新しい要素がほしいね」と話していましたね。 新海監督それで、制作も中盤を過ぎてからかな…? 野田さんそうですね、一年半とか過ぎた後でしたね。 新海監督スケジュールもあまりないねって頃に、陣内さんと巡り合うことができて…。普段、シアトルで活動していらして。 陣内さんそうです、普段はシアトルをベースに。 新海監督作曲された音楽を聴かせていただいて、こういう音、今までの映画にないなと…。 野田さんそれで今年に入ってから、川村元気さん(企画プロデューサー)も含めて、みんなで打ち合わせをしましたね。 新海監督洋次郎さんの作ったメロディをベースに「ここは激しい戦闘なので陣内さんが…」「ここはRADでモチーフを作って…」という感じで…。 野田さんそうですね、一歩一歩という感じでしたね。 陣内さんもう皆さんで二作を作られているところに入るのはかなり緊張感があったのと、これまで自分が関わってきた作風とは一味違うテイストの作品でしたので、よくこちらに声をかけていただいたなというのもありました。お話を伺って、アクション要素や劇場の体験というところで、コンテやビデオも見せていただいて、「自分にもできることがあるんじゃないか?」と思えるようになった頃に、皆さんとお会いしてそこからのスタートでした。 野田さん結構、役割を分担して、夏あたりまではそれぞれ必死に新海誠という鬼コーチの千本ノックを受けるような感じでした。僕は「心強い同志が遠くで同じように作っているんだな」と嬉しくなりながら必死に作っていて、最後にオーケストラの録音をロンドンのアビーロードでした時に、お互いが積み上げて作ってきたものを共有しながら「最終的にこういう音楽にしていきたいね」と対話しました。そこで、実際に陣内さんが作られた音楽の演奏を聴きながら、ものすごく刺激を受けました。「こういうやり方があるんだ」と自分の中の経験値が上がっていくのを感じましたし、自分のメロディの解釈――こんな風に広げて、こんな和音で、こんなコードで作るんだ! 再解釈するんだ!――とものすごく大きな学びがあり、喜びでしたね。 MCここからは、完成したばかりの作品を見ての感想を皆さんにお聞きできればと思います。 原さん本当に言葉にできないくらい素晴らしくて……。寝る間も惜しんで音楽や映像をギリギリまで作ってくださったスタッフの皆さんがいて、本当なら皆さんで一緒に登壇したかったなと思うくらい、本当に素晴らしいものでした。皆さんの熱意を早く大画面、大音量で皆さんに肌で感じてもらいたいし、受け取ってもらいたいと思いました。松村さん本編の魅力的なシーンとか、いろいろなところを細かく上げていったらキリがないんです。本編を観ている間に数え切れないくらい何度も笑って、そして何度も涙が出てくるポイントが訪れます。そのたびに笑った理由と種類、涙の理由と種類も違うんです。僕の中で「面白い」と思う笑いの感性に「こんなに幅があったんだ」と思いました。「こんなことに感動したり、救われたりして涙が出るんだ」と、作品を観ているのに何だか自分を見ているような気持ちになる不思議な作品でした。 染谷さん僕はかなり没入しました。僕もそこで一緒に旅をしている気持ちになってきて、それで何回も心を持っていかれ、最後はもっとこのキャラクターたち、この愛おしい人たちを長く見守っていたい気持ちになり、後ろ髪を引かれながら終わって…。「本当に体験したことのない、観たことのない映画があった!」っていうのが正直な気持ちでした。 伊藤さん私も本当に、試写で見ている時、知らないうちに前のめりになっていたことに気づき、「ダメだ!背もたれに背をつけなきゃ!」ってくらい入り込んでいました。すごく笑えるところがあって、新幹線のシーンが好きです! 鈴芽ちゃんがかわいくて(笑)。ずいぶん遠くまで来たなってところで、どんどん鈴芽ちゃんが人として強くたくましくなって、成長しているところを応援したくなりました。私自身もおばと一緒に住んでいたことがあり、独特な関係性を踏まえての(鈴芽の叔母の)環さんのセリフが胸に突き刺さりました。出ている人たちがみんなちゃんと人間らしくて、それがすごく素敵で、みんなすごく器用なわけでもなく一生懸命生きているところに胸打たれて、ジワっと熱くなりました。とても面白かったです。 新海監督嬉しいです。ありがとうございます。染谷さんは、細田(守)さんの作品で大好きだったので、「声かけていいのかな?」って思いつつ(笑)? 花瀬さん私も染谷さんと一緒で、観たことのないアニメーションを観たなって感覚が強くて、始まってすぐ新海さんを浴びているような感覚というか、世界観に包まれているような…。私も参加しているんですが、私も戸締まりしているように感じられる参加型の作品だなと感じました。 野田さんさっきもお話したんですけれど、数日前まで作っていて、最後の数カ月、数週間は、観てない人には伝わらないと思いますが、新海さんが一番弱々になった(劇中に登場する)ダイジンのよう、どんどん背中が小っちゃくなっていったんです(笑)。でもそれが戦っている勇者の背中のようにも見えて、「あぁ、この人は本当に振り絞って作っているんだな」というのを僕らは間近で見られて、2年10カ月の間、込めてきた感情がスクリーンに全て出ている気がしました。日本のアニメーションというエンターテインメントのど真ん中にこの作品を届けるという、ものすごい覚悟と信念を感じました。二時間をフルで観た時に、「観た人すべてに絶対に届ける」という気概をありありと感じまして、自信を持って僕もすべての人に観てほしいと言えますし、「必ずあなたは何かを受け取るよ」と言える作品が完成したと誇らしく思っています。ぜひぜひ届いてほしいなと思います。 陣内さん作品を観て、気が付いたらメッセージに引き込まれているという、本当に引き込まれるつくりだなと思いました。実は、作曲しながらウルッときたこともあって、本当にいろいろなものが込められていて、それでいて観ていて楽しい作品に仕上がっているなと改めて感じました。更に、昨日、初号で観せていただいて「画作りのスタッフの皆さんの底力って本当にすごいな」と思いました。先週までダビングステージで見ていた画とも全然違う、素晴らしい画になっていて、観ても聴いても素晴らしい作品になったと思います。ぜひ劇場で観ていただけたらと思います。 MC声のお芝居についてもお伺いします。アフレコを振り返っていかがでしたか? 原さんアフレコは一カ月半くらい、全体で週に2~3回のペースで録りました。本当に右も左もわからないまま現場に入って、新海監督が一から十まで…百まで教えてくださいました。ブロックごとに録ったんですが、一つのパートが終わるごとに「菜乃華さん、素敵でした。ありがとう」と大好きな監督から言葉をいただけました。「なんて夢のような幸せな時間だったんだろう」って思っています。もちろん、自分の声がうまく扱えないことに対し、へこむ瞬間も数え切れないほどあったんですが、アフレコ現場は夢のように幸せで、ひたすら楽しい時間でした。 新海監督なんかサマーキャンプみたいな感じでしたよね。行くといつもTシャツ姿の二人(原さん&松村さん)がいて、何かおやつを食べていて、楽しい時間でした。二人にとっては楽しいだけの時間じゃなかったと思うんですけれど、僕にとっては色が一枚一枚、鮮やかに塗り直されていくというか、自分が最初に設計したものが、想像もしなかったような感じでどんどんカラフルになっていくのを毎日味わえて、幸せな時間でした。 松村さんそうですね、もちろん声は僕の身体から出ているわけで、音が鳴るのはこれ(=自身の身体から)なんです。誤解のないように伝わるといいんですが、新海さんが僕らのことを「楽器」と表してくれたことがあって、そう思うと、僕が演奏するよりも、新海さんが演奏することで草太が完成するということはすごく感じました。「この音じゃないな」、「このメロディじゃないな」とどんどん鍵盤を押し変えていってくれる作業は新海さん、音響監督の山田(陽)さんが筆頭にやってくださいました。アフレコ期間中の変化や苦悩は僕より新海さんのほうが詳しいんじゃないか?ってくらい、僕のすべてを預けた感じでした。新海監督そうだね、僕も最初の頃は、北斗くんの身体を使って、作品に必要な声を出してもらうんだという意識があったと思うけれど、自覚的にやっていたわけじゃなく、「一緒に探していこう」って気持ちでやっていました。でもある部分で、北斗くんが「芝居だけど、作品のために自分を丸ごと委ねるんだ」という気持ちに切り替える瞬間があった気がして、そこからより草太になっていくのを感じました。 染谷さん僕も新海さんと「はじめまして」のまま、収録が始まって、緊張していたんですが、本当に丁寧に優しく、包むように演出してくださいました。細かく的確で、僕はそこにただ乗っていくというか、乗っていくとすごく楽しく、気持ち良くなってきて、「これはもう1回やらせてもらったら良いものが出せる気がする!」って。普段そんなこと思う人間じゃないんですが(笑)、そう思う人間にまでさせてくれて、「もっとやりたい」、「どんどんやりたい」という気持ちにさせてくれました。その気持ちが稔という役をすごく豊かにしてくれて、短い時間でしたたが、充実した時間で、はじけ切った気持ちに最後はなりました。 新海監督「みんな!エスパーだよ!」の頃から大好きで、「あの声だ!」って思いながら、稔にピッタリだなと思っていました。光栄でした。 染谷さんこちらこそ光栄です。 伊藤さんアフレコは、私もとても楽しかったです。私もその日が「はじめまして」でご挨拶して、すぐ録る感じでした。ほしい音だったり、表現がすごく明確にある方で、本当に丁寧で、「こんなに腰の低い人、見たことない!」っていうくらい、「そんな、大丈夫ですよ」ってこちらが言っちゃうくらい、丁寧に優しくしてくださいました。いい緊張感はあったけれど、それ以上に自分がほぐれていい具合になったところで声を入れる作業があって、シンプルに楽しめました。私は何回か声の仕事をやったことがあるんですが、普段やっているお芝居より少し誇張する、キャラクターっぽくするのがアニメをやる際の特徴だと思っていたんです。でもそれが今回覆されたというか、キャラクターに沿った声というのはあるんですけれど、それ以上に「ナチュラルに」ということをお願いされました。普段やっているお芝居と感覚的に変わらないテンションでできて、違和感なくシンプルに楽しくできた上に、カラオケも歌えて、お得な感じで楽しかったです(笑)! 新海監督「男と女のラブゲーム」を歌っていただきました。音響監督の山田さんが「伊藤沙莉と歌いたいんだ!」と収録しながら、勝手にデュエットしていました(笑)。 伊藤さん男性パートを歌ってくださって(笑)。 新海監督そうです、そうです。 伊藤さん盛り上がりました! ありがとうございました。 花瀬さん私もお会いして、新海さんが本当に優しい方で驚きました。それがスタジオにいたスタッフの皆さんにも伝染して、優しく温かく、こんな私にも腰が低い方ばかりで、温かく素敵な作品を作る座組って、こういう居心地の良さがあるところからできるんだなと感じました。初めてのアフレコで、難しいところもあったんですけれど、千果という役が、明るく元気な役だったので、その力を借りて緊張することなく、明るく元気にできました。千果ちゃんに感謝しています。 MC今回、野田さんもアフレコ現場を訪れたそうですね? 野田さんはい、見学に少し伺いました。原さんがちょうど最後のシーンを録っているときに行きました。クライマックスの本当に重要なシーンで、原さんのしゃべり方などで印象が変化する難しいシーンだったんですけれど、一カ月半積み上げてきた、最後の最後のひと踏ん張り、ふり絞っているんだなというのを感じて、感動しました。ここに音楽も入っていよいよできるんだなというのを感じました。それから、新海さんが、アフレコでは他の現場と比べたらちょっと楽しそうでしたね(笑)。 新海監督アフレコは楽しいんですよ。画の現場がつらすぎて…。でも実写の世界ってどうなんでしょう? 実写の世界って全部がお芝居じゃないですか? 僕にはイメージできないんですけれど…。僕にとっては、アフレコ現場が逃げ場というか、保健室みたいなもので、休むわけじゃないけれど、リラックスできるというか…。画の現場は職人の集まりでして、僕よりも年上のアニメーターもいて、自分の技とプライドをかけて向き合っているので、「思い通りに描けない」と訴えてきて、泣きながら「もう一日だけ時間をください」、「僕からこの画を引き上げないでください。もう一日だけやらせてください」と訴えながらやり続ける現場が1年8カ月くらい続くので…。 野田さんアフレコ現場では基本「もう一回、やらせてください」って声に対して優しく対応されていましたけれど、作画の現場はちょっと違うんですか? 新海監督アフレコや音楽はリアルタイムの芸術なので、もう一回やっても、一言分の時間ですが、作画の現場は「もう一カットやらせてください」で一週間だから、「それはちょっと与えられない…」というジャッジもあります。そこはシビアになるところもあるけれど、大人たちが泣いたり悔しがったりしながら、それでもなんとか駆け抜けることはできました。 野田さん僕も何年も仕事をしてきて、皆さんと同じように、新海さんの感情がかき乱されてワーっとなっている瞬間を見たことがないし、怒鳴りつけている現場とか、ピリピリすることがあってもおかしくないくらいなんだろうけど、でも見たことがなくて…。もしかしたら作画の現場ではとんでもない怒号が飛び交っているかもしれないし、それも見てみたいですけれど(笑)。 新海監督諸先輩の伝説の監督の話を聞くと、ゴミ箱を蹴るとか描いてくれた画をホッチキスで留めて二度と見られなくするとかは聞くけれど、僕はそういうタイプではないです(笑)そういう意味で言うと、褒め合いみたいで恐縮ですが、洋次郎さんってなんて素敵なんだろうと思うんですね。いつもメールでやりとりをしていて、新しい曲が上がってきて、「すごく良い」と思う時もあれば、「ちょっとこれはこの作品のための曲じゃないな」って時もあるんです。切羽詰まったタイミングで何回も何回もテイクを出している時も「そちらも現場大変だと思うけれど、俺たちも同じ現場を目指してなんとか走っていきますので元気に行きましょう。寒くなってきましたね。風邪を引かないように」とかメッセージをくださるんです。そこを見習って、ニコニコやろうと思っています。 野田さん僕も新海さんを見習っていつもやっています(笑)! MC最後に新海監督から、これから映画を観る皆さん、全世界に向けてメッセージをお願いします。 新海監督今日は長い時間ありがとうございました。「自分たちがどんな作品を作ったのか?」 それを教えてもらえるのが、今日以降の時間だと思います。良いことであれ、気になったことであれ、できればたくさんの言葉を費やして、何か書いていただけるととても嬉しいです。観客の皆さんに関しては、この後お会いするんですが、エンターテインメントを楽しんでくださいと伝えたいです。もしかしたら今、「すずめの戸締まり」が日本で一番面白い作品かもしれません。全力で楽しんでいただければと思います。今日はありがとうございました。【完成披露試写会 上映後舞台挨拶】新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん岡部稔役染谷将太さん二ノ宮ルミ役伊藤沙莉さん海部千果役花瀬琴音さん音楽野田洋次郎さん(RADWIMPS)■本作の上映が終わると、会場のお客さんが総立ちで拍手! スタンディングオベーションの中を新海
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舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2 DVD<総北高校> 小野田坂道役:島村龍乃介 今泉俊輔役:砂川脩弥 鳴子章吉役:北乃颯希 巻島裕介役:山本涼介 金城真護役:川﨑優作 田所迅役:滝川広大 <箱根学園> 福富寿一役:髙﨑俊吾 荒北靖友役:相澤莉多 東堂尽八役:フクシノブキ 新開隼人役:百成瑛 泉田塔一郎役:青柳塁斗 真波山岳役:中島拓人 <京都伏見高校> 石垣光太郎役:鐘ヶ江洸 水田信行役:田口司 御堂筋翔役:新井將 パズルライダー監督:伊藤玄紀 パズルライダー:村上渉 山口拳生 若林佑太other<公演日程・劇場>天王洲 銀河劇場 2024年3月1日(金)~10日(日)TDV34127D/2024年度マーベラス原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載) 脚本・レース演出メソッド創作/監修:西田シャトナー 演出:鯨井康介 音楽:manzo 作詞・歌:桃井はるこ レース演出協力:河原田巧也© 渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2 DVDご購入はこちら