「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」黒の日舞台挨拶
- 公開後舞台挨拶
黒の日舞台挨拶
原作者・青山剛昌さんによる原作漫画が4月12日に103巻に到達(累計発行部数は全世界2.7億部を突破!)、テレビアニメシリーズも放送1000回を突破するなど、ますます勢いを増している「名探偵コナン」。4月14日に公開し、今もなお全国の劇場でロングラン上映を続けている最新作の「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」は、公開から143日間で観客動員数966万人・興行収入136億円を超えるという驚異の成績を残し、26作目にしてシリーズ歴代NO.1の成績を記録しました。
そんな同作もいよいよ閉幕が近づき、応援してくださったお客さまへの感謝、さらに本作のメインキャラクターでもある“黒ずくめの組織”になぞらえて、9月6日の“黒(96)の日”に声優陣が再集結し舞台挨拶を実施しました。壇上には、高山みなみさん、林原めぐみさん、堀之紀さん、立木文彦さん、小山茉美さん、古谷徹さん、三石琴乃さんが揃い、ネタバレシーンありでファン垂涎のトークを繰り広げました。全国342の劇場で生中継を実施した、激アツなこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
高山みなみさん
江戸川コナン役
林原めぐみさん
灰原 哀役
堀 之紀さん
ジン役
立木文彦さん
ウォッカ役
小山茉美さん
ベルモット役
古谷 徹さん
安室 透/バーボン/降谷 零役
三石琴乃さん
キール/本堂瑛海役
高山さん
皆さん、こんばんはー! 47都道府県の皆さん、見ていますかー? 今日は、あっという間に終わってしまうかもしれないですが、この舞台の興奮をみんなで共有しましょう。
林原さん
まさか黒の日に、こんなかたちで呼ばれるとは思っていませんでした。たくさん潜ってくださった方もいると思います。もしかしたら今日初めて観る人がいたら、それはそれで素敵です。最後の最後の最後の最後まで楽しんでいただきたいと思います。
堀さん
今日は日本全国の皆さん、充分楽しんでいってください!
立木さん
黒の日にふさわしい男といえば、私なんですが……黒以外何もないです。声も容姿も黒です。今日は観客の皆さんと、全国の皆さんと一緒に、この130億円以上いったコナンを、これからも楽しめるこの場にいられることが本当にうれしいです。
小山さん
(ベルモットの声で)A secret makes a woman woman.(意味:女は秘密を着飾って美しくなる)
秘密だらけの小山茉美です。
古谷さん
皆さん、ようこそ集まってくださいました。そして全国のこの舞台中継をご覧の皆さん、本当にありがとうございます。
思えば「名探偵コナン ゼロの執行人」(2018年公開)の時にネット上で、「安室透を100億の男に」と言う声が高まりました。それ以来、毎年「劇場版『名探偵コナン』が100億を超えないかな?」「三桁いかないかな?」と、いつも願っておりました。それはスタッフ、キャストみんなの思いでございます。ついに皆さんのおかげで100億どころか135億を超えたと言う素晴らしい成績を残すことができました。
次は、安室透が200億を目指します!(会場:大きな拍手)
三石さん
「名探偵コナン」のイベント初出場の三石琴乃でございます。普段は割と正義側の役が多いですが、今回は黒の日ということで黒い衣装で、このそうそうたるメンバーの方たちとこのステージに立てることを本当にうれしく思います。
MC
本日は上映前ではあるんですが、「ネタバレ何でもあり!」ということで、宣伝期間中にあまりお話いただけなかったあんなお話、こんなお話、いろいろ伺いたいと思います。
4月14日の公開初日から9月3日まで143日間の興行収入が136億円、観客動員数966万人突破! シリーズ歴代記録更新中です!
高山さん
今この9月6日まで、ずっと上映されていること自体が初めてのことなので、それに一番驚いています。こんなに長く上映されるとは思わなかったです。130億円……、何もかもが驚きというか、新鮮過ぎちゃって何とも言えないです。それだけたくさんの方にご覧いただけたということが本当にうれしいです。
MC
966万人という数字、実感はありますか?
高山さん
ないです(笑)。
堀さん
15人に1人ぐらいは観ているって感じでしょ。
高山さん
でも、これ、ねぇ、もうちょっとで目指せ1000万人。
古谷さん
桁の区切りが良いほうが良いよね!
高山さん
キリが良いのがいいですね。13っていうのもあんまり好きじゃないんですよね。13って何か黒ずくめの方たちのイメージがあるじゃない? だから14にしたいの。もうちょっとで140になる。いけそうだよね?
MC
あと340000人で1000万人!
古谷さん
あ、全然いけそうじゃない。
高山さん
このまま年末まで(映画館での上映を)やっちゃうかもしれないでしょ?(会場:大きな拍手)
堀さん
来年の封切りまでずっとやっていたら?
高山さん
来年まで?
林原さん
同時上映しちゃう?
堀さん
二本立て!
高山さん
すごいね、それ!
古谷さん
すごい発想だね!
高山さん
その発想はなかったわ! でもちょっとだけ間を空けてくれないと、ちょっと休憩できないかな(笑)。皆さんもちょっと休憩も取って「じゃあ次は何だろう?」っていきたいじゃない。でも、本作をできる限り楽しみたいよね。クロージングって言っているけれど、いつクロージングするかは、あなた次第!(とニヤリ)
MC
大ヒットに向けていろいろと皆さんのお力もお借りしたいと思っております。まずは本編の中身ですね。皆さん、ラストの水中シーンが気になっていると思います。あれは物語上、コナンくんには聞こえていないんですよね?
高山さん
気を失っていますし、聞こえていないです。
MC
あのシーンを高山さんがご覧になった時はどのようなご感想でしたか。
林原さん
みなみちゃん(高山さん御本人)になってからでしょ? 江戸川くんにはちょっとどいてもらって。
高山さん
“ちょっとどいてもらって”ね。
今までになかった映像美というか、水中であんなに長いシーンはありませんでした。水中のシーンは、たくさんあったけれど、ああいう感じはなかった。本当に単純にきれいで素敵なシーンだな、切ないなぁ、そして恥ずかしいなぁ(笑)。
林原さん
ふーん。「高山みなみは“恥ずかしい”」のね。
高山さん
うん、照れちゃう。林原めぐみは照れない?
林原さん
林原めぐみが観たとしたら? あ! 照れるね!!
高山さん
でしょう?
林原さん
そういうことか。はい、分かりました。
MC
ちなみに、このシーンのアフレコに向けて、林原さんはどんな思いで準備をされたんでしょうか。
林原さん
台本をもらって、読んだ時にすごくびっくりしました。何かを自分が発声することで一つの正解になってしまうことが怖かったです。こんなにセリフを言うのが怖いのは久しぶりでした。「どういう言い方」とか「どういう思い」ではなく、どれも正解で、どれも誰かの何かと違うみたいな感じですかね。ただ、いろいろな思いの中に沈んでいく時の決意としては、「コナンくんだけではなくみんなを巻き込んじゃいけない」っていう思いがありました。
博士のシーンも大好きですが、そのシーンについては哀ちゃんは知らないので、探偵団の子たちがおとなしく帰ったことも知らないわけです。でも、何か彼女が今までずっと背負ってきたものとかをちゃんと一緒に水の中で感じようみたいな思いはありました。何かキーワードになるセリフよりも、今海の中で宮野志保からシェリーから灰原哀からずっとたどってきたものをたどる気持ちかな。
古谷さん
難しいセリフだよね。
林原さん
どれも合っているような、間違っているような…。でも(高山さんと)二人で録れたから、すごく素直にやれた気がしています。
MC
本作の公開後は、いろいろな反応があったかと思います。灰原哀ちゃんの“アイ”の字も「哀しい」ではなく「愛情の愛」だという声が上がったり、実際に反響を受けてどうですか?
林原さん
劇場版としては「本当にありがとう」という気持ちです。この後、テレビシリーズもあるので「また相棒に戻っていくのね」っていうところであります。でも日常でもきっと哀ちゃんは分かっていますよね。みんなのあのシーンを見ていなくても、きっと自分の「アイ」の字が違うことを自分からは言わないけれど、分かっているだろうって思っています。
MC
堀さんに伺います。完成披露試写会でまさかの「哀ちゃん、かわいい!」というコメントが飛び出しました。今回本編ではかなり冷酷なジンの一面が描かれていたと思います。演じる上で意識されていたことなど教えてください。
堀さん
まずね、「哀ちゃん、かわいい!」は、単純に視聴者目線で言ったことです。ジンではないです(笑)。
高山さん
それはそうでしょう(笑)。
堀さん
ジンは「会いたかったぜ、シェリー」って言うんですよ! あれって最初に言ったのはハイドシティホテルの屋上で哀ちゃんがお酒を飲んでシェリーに戻った時に、ジンが追い詰める。またジンはばかだねぇ…。余計なポエミィなセリフ「綺麗じゃねーか…闇に舞い散る白い雪…それを染める緋色の鮮血…」なんて言っているうちに、コナンくんに麻酔銃で撃たれるんですよ。(会場:笑)それ以来の「会いたかったぜ」だったので、前のを見返して「どういう言い方をしたのかな」って一応勉強しました。
ジンは大声でどうかつしたり、逆上してわめきまくったり、怒りまくるということは絶対にしないので、本当に静かな口調で相手に対して死を宣告するんですよ。だから、それは逆にすごく怖いよね。わめきまくっている人の方が「落ち着け」って言えそうじゃない。落ち着いている人間から「もう終わり」と静かに言われると本当に終わっちゃう感じがしますよね。役柄的に本当にしょうがないんだけれど、同じスタジオに入ると林原さんが僕のこと「怖い怖い」って言うから、自分でもどこまでそうやって良いのか分からなくなりますよね。
林原さん
キャラクターをすでにまとっているから。
堀さん
僕が怖いの? ジンが怖いの?
林原さん
ジンです。(首から肩を示して)ここにジンを背負っているんですよ!
堀さん
背負っていないから!
林原さん
皆さん背負っているんです!
堀さん
本当の僕はもっとホットです。
林原さん
はい。存じ上げております(笑)。
堀さん
ですから、静かなセリフをしゃべりながら、林原さんが「怖い」と言ってくれるのは、ジンにとっては本望なんだろうと思いながら演じております。
MC
今回は、劇中に黒ずくめの組織の新しいメンバーであるピンガが登場します。ジンはピンガに対してどんな気持ちだと思いますか?
堀さん
ジンから見たピンガはね、one of them。その他大勢のうちの一人っていう感覚だと思います。だから、役に立っているんだったら放っておくけれども、役に立たないならいらないよっていう感じですね。
ただね、ジンって本当に残念なことに、哀ちゃんの正体を見破ったピスコをやっつけちゃったり、コナンくんの正体を見破ったアイリッシュをやっつけたりして今回またコナンくんの正体を見破ったピンガに何かしちゃうでしょ。そういうところ、ジンって間が抜けていると、本当に自分で思います。
MC
続いて立木さんに伺います。そんなジンと行動を共にするウォッカですが、今回は独断で人を動かすなど組織の中での発言力の高さが伺えました。
立木さん
そうですね、自分でも驚きました。これまでは、「兄貴、やりましたぜ!」とか「どうしました?兄貴」とか、割とシンプルに一言で片付くセリフが多かったんです。だから、台本を見て結構しゃべっているなぁと思いました。僕がウォッカを演じる上で役のヒントになったのは、堀さんのジンなんです。一緒に行動していて、相当影響を受けているから、「おしゃべりなジン」みたいな感じでやってみようかなという感じです。
ピンガに関しては、僕の中で勝手に思っていることなんですが、劇中で、カーチェイスみたいなこともやっていたりするのでジンとは違って弟子にするのが良いなぁっていう感じです。ピンガが生きていたら、「僕のバディにしたいな」みたいな願望があるんです。だからピンガのデビュー戦を飾らせてあげたのは僕かなと思っています(笑)。その辺は良かったです。
あとは、僕はいつもレギュラー回に出ているわけではないですし、今回の劇場版は今までになかったような感じなので、その辺の作りはシーン毎に変えていきました。意外と核心を突くようなことを言ったり、シェリーのことを言ったり、その辺で、悪い印象というか、皆さんがいろいろと想像を膨らませてくれるような言い方をできるだけしました。
高山さん
ウォッカにちょっと聞きたいことがあるんだけれど?
立木さん
ウォッカに?
高山さん
うん。キール、好き? (会場:笑)
立木さん
それねー。潜在意識の中にあるんですよね。
高山さん
なるほどね!(林原さんに)何か愛がこぼれていたよね?
林原さん
ね!
立木さん
劇場版でそういう愛があふれましたね。
三石さん
私、アフレコで、ジンとウォッカと三人で録ったんです。ウォッカの「兄貴、やっと来てくれた!」ってセリフがあったんですが、本番でジンへの愛があふれすぎちゃって、「兄貴ぃ(ハート)」みたいなことがあったんです(笑)。「すごくジンのことが好きなんだ!」って思いました。私にはあの時ハートが見えました!
立木さん
よく覚えていたね。あれさ、思わず出ちゃうんだよね。
三石さん
それで録り直しになったんです!
高山さん
(爆笑)
立木さん
キールも好きです!
三石さん
ありがとうございます。
高山さん
ウォッカは、黒ずくめの組織の中では、一番人っぽい。人間味がありますよね。あったかい感じがします。
林原さん
血が赤い感じがするよね。
高山さん
誰でも好きになっちゃう感じ。
堀さん
カツ丼とか食べてそう。(会場:笑)
高山さん
うんうん! ジンはカツ丼食べなさそうだもんね。
堀さん
ジンはね、何を食べているんだろう。僕には全然想像できない。どこかのバーの片隅でジンを飲んでいる感じかな。
高山さん
お酒は分かるけれど焼き魚とか食べているイメージがない。
堀さん
秋刀魚とか?
高山さん
自分で焼いていたりしてね!
古谷さん
赤身のマグロじゃなかったっけ?
高山さん
あーそう赤身のマグロね!
堀さん
そうそう!
高山さん
しかも自分でさばいちゃうんだよね。
林原さん
血のしたたるステーキとか?
堀さん
そうだねー。
林原さん
血なんだ!
MC
黒ずくめの組織の裏の顔がのぞけた感じがします。小山さん、今回はベルモットで始まり、ベルモットで終わると言っても過言ではないかと思います。前回のイベントで「ベルモットのことはまだつかめない」とおっしゃっていましたがいかがですか?
小山さん
いまだにこうやって皆さんの会話を聞いていても、ついていけない私がここにいます。あまりにも秘密が多いじゃないですか、ベルモットって。今回もそうなんですが、必ず単独行動をしているし異次元にいるみたいですよね。それこそ赤い血じゃなくて青い血でも流れていそうなクールな感じですね。前回の完成披露試写会でも話しましたが、「青山先生にお目にかかったら秘密を一つでも教えてもらおう!」と思っていたんです。そしたら、あの後に「100億円突破記念パーティー」があって、そこで青山先生とすごく久しぶりにお会いできて、膝を突き合わせて「先生、私の秘密を教えて!」って言ったら、「小山さん、以前にお話していますよ」と言われました。(会場:笑)…全く覚えていない。
林原さん
知らないほうが良いと思って脳が消去したんじゃないですか。
小山さん
消去したんですかねぇー。
でも、「ごめんなさい。覚えてませ~ん!教えてくださ~い!」って言って教えてもらっちゃったの。でもね、(ベルモットも声で) A secret …。私だけの秘密よ、誰にも教えてあげないわ。
林原さん
あら、やだ!
高山さん
それ、忘れないでくださいね!(会場:笑)
林原さん
鍵かけておいて!
高山さん
ちゃんと書いておくとかで良いですから。
小山さん
分かった! 気をつける!
高山さん
かわいい……。
MC
今、ベルモットは単独行動が多いキャラクターだとお話されましたが、小山さんから見て、ベルモットが組織の中で信用しているのは誰だと思いますか。
小山さん
(即座に)いません!(会場:笑)
堀さん
(大笑い)。
小山さん
誰もいませんよね。強いて言えば一番信頼しているのはコナンくんかも。
高山さん
おっ!
小山さん
ニューヨークでベルモットを助けてくれたもんね。たぶんその恩義があって、すごく信頼しているのかな。
林原さん
(高山さんに)ベルモットのこと信頼している?
高山さん
いや、…ちょっと待って! それは想定外の質問。お母さんの友だちですからね。“信頼”とはちょっと違うんだよな。
林原さん
何かあるよね。
高山さん
あの、ここだけの話。
林原さん
これ、全国中継!(会場:笑)
高山さん
ここだけの話、「もしかしたらこっち(自分たち)側の人間なんじゃね?」とは、ちょっと思ってる。
小山さん
私の"もしかしたら"を聞いてくれる?
高山さん
聞いてあげる!
小山さん
コナンくんって、私の子どもなのかも。
高山さん
待って!! すごいことを今、聞いた。(会場:爆笑)
小山さん
すごい発想力でしょ?
高山さん
父親は誰?
堀さん
ジンだよ!
高山さん&林原さん
ちょっと待って!!(笑)
高山さん
何か変な関係図になってきた。
待って! やめよ。なぜ、そんなことをお考えになりました?
小山さん
でも面白いでしょ?
古谷さん
あるとしたら“あの方”じゃない?
高山さん
あのお方ね。
小山さん
こういうのはどう? 黒ずくめの組織の申し子!
高山さん
(言葉を失い)…いやいやいや、ないないない。
林原さん
三年後ぐらいの劇場版ではどうなっているかね。
小山さん
失礼しました。
林原さん
ベルモットはこうやってかき回すんだ!
高山さん
そうだ! これも単独行動と同じだよね。
小山さん
ごめん(笑)。
MC
続いて古谷さんにお伺いします。今回は、ライとバーボンの電話越しのやりとりは、かなり興奮を覚えたファンの方も多いと思います。今回は赤井との関係で因縁がありながらも何か信頼しているようにも見えました。古谷さんから見ていかがですか?
古谷さん
(降谷零の声で)組織随一のスナイパー・赤井秀一。あいつは、FBIのデキる捜査官という部分は認めています。ですが、僕のかけがえのない友人、スコッチこと諸伏景光を見殺しにしたヤツです。その真相は知りたい。そして居所を突き止めたら一発喰らわしてやりたいと思っています。
MC
ちょっとキャラクターの声で話をされて、どうリアクションして良いか分からなくなりました。
高山さん
たぶん、家(工藤家)にいます(笑)。
古谷さん
そう疑っています。(会場:笑)
MC
ちなみに、古谷さんの中でバーボン/安室透/降谷零の演じ分けはどうされていますか? 本編の中でここを見ると分かりやすいとかありますか?
古谷さん
トリプルフェイスをやらせてもらっています。安室透は、喫茶ポアロでアルバイトをしながら、毛利探偵の助手として探偵見習いみたいなことをやっています。今回の作品では、あまり安室の出番はなかったですが、最後のほうに一カ所だけ、コナンくんに情報を伝えているところで、「君だったら心当たりがあると思ったんだけどなぁ」っていうのは、それまで“降谷零”でしゃべっていたんですが、そこだけちょっと“安室透”の爽やかな声のトーンで言って、コナンくんから情報を引き出そうとしている感じでやってみました。
高山さん
油断させるなんて……。
林原さん
本当に怖いよね。
小山さん
性格が出ているよ。(会場:笑)
古谷さん
バーボンは、黒ずくめの組織のメンバーなので、あくまでもダークな雰囲気で少しミステリアスな匂いというか、ちょっとセクシーな感じで声のトーンも幅広く使ってやってみました。「予定外の動きは、計画に失敗を招く恐れがあります」みたいなセリフがあったじゃないですか。それはバーボンとしてやりました。
降谷零は、もちろん警察庁の警備局警備企画課(通称ゼロ)というエリート組織に所属する潜入捜査官なので部下もいますしキリッとしてシャープな感じで演じています。声のトーンとしてはトリプルフェイスの中で一番低いトーンを使っています。
小山さん
気づいた?(会場:笑)
古谷さん
大方のお客さんは気がついています。(会場:笑)
古谷さん
本作で一番印象的なのは、「海自が来る前に仕留めろよ、ライ」というセリフですかね。一応「ライ」「バーボン」呼びで、組織のコードネームで呼んではいますが、お互い正体は知っているので、あそこは“降谷零”としてはっきり赤井に向かって言わせてもらいました。
MC
最後に三石さんにお伺いします。今回コナンのイベント初登壇ということですが、登壇されて率直な感想はいかがですか?
三石さん
初登場で何をしゃべったら良いのかなと思いました。「黒の日に私が呼ばれちゃって、マズイかな」とか、「黒のメンバーになったってことで良いのか、シメシメ」って思っています。そんな風にいろんなことをグルグル思いましたが、楽しい映画でした。
高山さん
ありがとう!
MC
今回は、灰原哀たちを逃すためにジンに歯向かうなど重要な役割を担っていました。演じられていかがでしたか?
三石さん
潜入捜査をしている割には、割と人間味や優しさが大きいので、いずれ本当に命に関わる大ピンチが訪れるだろうと思っています。今回もちょっと危なかったですよね。もともと疑われている立場ですが、ジンは本当に勘が良いのでちょっと変な行動するとピンチになるんですよね。「どうやったら無色透明でいられるかなぁ」ってことを思いながらセリフをしゃべっています。何か物事が起きると、キールは他の人とリアクションが違うので、「そこをお客さんには伝えなきゃいけない」けれど、「組織の人たちには感づかれたくない」とか、そのせめぎ合いで息一つでも深く考えます。
MC
三石さんから見てキールの魅力はどこにありますか?
三石さん
あまりプライベートな部分が描かれていないので、登場して来葉峠(らいはとうげ)で赤井を撃ってから、「彼女どこに行っちゃったんだろう?」と心配をしていたんです。でも着実に、粛々と任務を遂行しているのかなと思いながら、黒ずくめの組織の中では、ウォッカがカモかなと思って仲良くしています。(会場:笑)
立木さん
(笑顔で)これからも仲良くよろしくねー!
三石さん
ウォッカと交流をしなかったら、あの二人を助けることはできなかったかもしれないです。
高山さん
今回は本当にキールがいなかったら助からなかったもんね。
林原さん
ほんとほんと。
三石さん
スタジオでめぐちゃんたちに会ったとき、「本当に助けてくれてありがとう!」って、(ブースから)出てきたことを覚えています。
MC
9月1日から劇場で限定公開をされています「ブラッククロージングビジュアル」。本日WEBでも解禁になり、大きな話題となっております。スクリーンにご注目いただければと思います。皆さん、ご覧になっていかがですか?
■スクリーンに「ブラッククロージングビジュアル」画像が公開されました。
堀さん
かなりジンが大きいですね。
林原さん
成長期?
高山さん
大きくなる薬とかあるの?
堀さん
そうかもしれない。ジンは、今度バスケットの選手になって…。(会場:笑)
古谷さん
オリンピックに出るのかな?
堀さん
パリ・オリンピック!
小山さん
ベルモットがセンターをとっている! あのスマホにコナンくんが写っているんでしょ?
高山さん
えっ、やっぱり仲間になっちゃったの?
古谷さん
コナンを携帯の待ち受けにしているってこと?
小山さん
ベルモットのLINE友だちなの!(会場:笑)
高山さん
(笑)。そんな設定どこにあるの?!
林原さん
どんどん新しい設定が生まれていくな。
MC
新設定がいろいろ飛び出しています。いつの時系列で撮った写真なのでしょうか。
高山さん
だってピンガがいるから確実にアレの前ってことでしょう?
古谷さん
また復活するってこと?
堀さん
でも、ピンガが復活したらコナンくんが…。
高山さん
えっ、おっ、……いろいろ困る!
古谷さん
今回すごく人気が出たから、死なないことにしたのかと。
林原さん
そんなに都合よく?
古谷さん
バーボンはこれ肘を怪我したんですか?(会場:笑)
高山さん
ポーズじゃなくて? 今日、古谷さんはポスターと同じ服を着ていらっしゃいます。
古谷さん
そうなんですよ! おかげさまで。
小山さん
ジンは何を持っているの?
堀さん
ミノムシみたい。(会場:笑)
林原さん
これって、そんな風に突っ込むポスターなの?
堀さん
あれはカラスの羽根だよ。
小山さん
ダメだよ、むしっちゃ。
古谷さん
羽根ペンにしていたのかな?
高山さん
分かった! 指に刺さったんだ(笑)。
林原さん
やめて、そういうのじゃないから。
小山さん
すごくカッコ良いですね。
林原さん
良かった、戻った(笑)。
MC
「黒き物語はクロージングへ」ということで、4月から上映されている「名探偵コナン 黒鉄の魚影」はまもなく上映終了となってしまいますが、本日ご来場いただいたお客さんはもう二回以上観ていただいたという方がほとんどでしょう。
古谷さん
二回どころじゃないですよね。何十回も観ている方がたくさんいらっしゃると思いますよ。
MC
そういう皆さんに向けて、代表して高山さんに、ここに注目してというポイントをいただければと思います。
高山さん
もう絶対観てもらいたいのは、灰原の漫画飯でしょ。何か一言どうぞ!
林原さん
一言?
高山さん
あなたの見どころを聞きたい。
林原さん
何度も言っていますが、灰原哀ちゃんの「アイ」の字が何年という時を経て、漢字の形が変わったということですね。それから、地方のイベントでも言っていたんですが、黒ずくめの組織って鉄壁だと思っていたけれども、中から何か崩せるかもしれない。
高山さん
一枚岩じゃないってずっと言ってきた。
林原さん
恐ろしさであり、ここがもしかしたら見抜けるポイントかなと合わせて楽しんでいただければと思います。
高山さん
今日ここに登壇されている皆さんのキャラクターそれぞれの魅力をもう一度確かめていただきたいです。
林原さん
今日ね、二人で同じフサエブランドのブローチをしているの!(小山さんと寄り添いポーズ)本当は哀ちゃんはこれを持っていないんだけれど、博士が買ってくれたことにしています。ベルモットのあのシーンも素敵ですよね。ぜひそこも観てください。
高山さん
ベルモットが何を考えているのか、もう一度皆さん考察してください。
■フォトセッション
高山さん
「真実はいつもひとつ!」(ポーズ)