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「屋根裏のラジャー」ジャパンプレミア「屋根裏のラジャー」公式サイト「メアリと魔女の花」に次ぐスタジオポノックの長編アニメーションの最新作は、イギリスの作家A.F.ハロルド著の「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)を基にして、愛をなくした少女の想像が生み出した少年ラジャーを主人公に描かれる冒険ファンタジーです。 11月16日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにてジャパンプレミアを行い、同時に札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡、全国五大都市の映画館との生中継を実施しました。イベントには、本作の声優を務めた寺田心さん、鈴木梨央さん、安藤サクラさん、仲里依紗さん、山田孝之さん、イッセー尾形さん、そして百瀬義行監督、西村義明プロデューサーが登壇し本作とキャラクターの魅力を語り尽くしました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。ジャパンプレミアラジャー役寺田 心さんアマンダ役鈴木梨央さんリジー役安藤サクラさんエミリ役仲 里依紗さんジンザン役山田孝之さんミスター・バンティング役イッセー尾形さん百瀬義行監督プロデューサー西村義明さんMC本日は、札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡、全国五大都市の映画館にこちらの舞台挨拶を現在生中継しています。 寺田さん全国に繋いでのイベントは初めてです。今回、札幌、名古屋、横浜、大阪、福岡とたくさんのお客さんに観ていただけるのはすごくうれしいです。何よりも、僕の地元・名古屋にも繋がっている事がとてもうれしいです。(名古屋に向けて方言で)ぜひ名古屋の皆さん最後まで見てってちょー。 MC本作をご覧になっていかがでしたか。 寺田さん本当に映像がすごくきれいなのと、やはり手描きのアニメーションだからこそ生まれる温かさが感じられます。大切な言葉やシーンが、すごくちりばめられている作品だと思います。 MC最初に声を入れたのが2022年7月です。 寺田さん一年前の声変わりギリギリの時だったので、微妙に不安定な時でした。大きな声を出さないとか、白湯や蜂蜜を飲んだり、すごく気をつけることが多かったです。本当にちょっとずつ変わっていくあの時期を、「屋根裏のラジャー」という作品に収めることができて、僕にとっても貴重な体験になったと思います。 MC鈴木さんは、短編映画の「カニーニとカニーノ」(三つの短編集で構成された2018年公開『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』の内の一つ/キャスト:木村文乃、鈴木梨央)に続いて、ポノック作品は二度目ですね。 鈴木さん前回の「カニーニとカニーノ」ではカニーノ役として、カニとカニ語のお芝居でした。今回は初めてセリフをいただけたのでうれしかったです。(声を当てた)アマンダは自分よりも年齢が低かったので、自分の小さい時の作品を観直して、純粋な気持ちを声に乗せられるように、喜び方や話し方などを研究しました。そうやってアマンダに寄り添えたことが、すごくうれしかったです。 MCご覧になっていかがでしたか。 鈴木さん私は、本作の中に出てくるキャラクターとその世界観が大好きです。一番好きなシーンは、ラジャーがイマジナリの子たちと出会う場面です。いろんな声や音が聞こえてきて、すごく圧倒されました。 MC先に鑑賞した映画関係者からは「泣ける!」という声が届いております。 寺田さん本当に一生懸命やりました。僕も本作を二回ほど観ましたが、一回目は本当にどなたが声を担当しているのか分からないほどでした。皆さんがキャラクターとして生きられているというか、(キャラクターと)一心同体のように感じました。それが映画関係の方々にも伝わって、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。 MC皆さん、鑑賞の際はハンカチを片手にご覧いただきたいと思います。安藤さんは、アニメーション映画のアフレコは初めてだそうですね。ご出演のきっかけは? 安藤さんお話をいただいたのは随分前です。何年前だろう…。すごく時間が経ったような感覚があるんですが、「絶対やりたい!」と思いました。私も仕事柄、イマジネーションの世界から、すごく力をもらっているので、「やりたいな!」と思いました。今は、何でも視覚化できて、疑問は携帯を見ればすぐに分かってしまうじゃないですか。でも、この時代にイマジネーションを題材としたアニメは、いろいろな世代に絶対に届くと思いますし、本作が作られるのは非常に素敵だなぁって思いました。 MC私も本作を拝見して、娘に「イマジナリはいるの?」と聞いたら、「いる」と言っていました。子どもの世界では当たり前なんだなと思いました。安藤さんのお子さんはどうですか? 安藤さんうちの子は、この原作が大好きです。読み聞かせをするとすごく喜んでいるので、早く本作を観せてあげたいです。 MCこの作品をご覧になっていかがでしたか?安藤さんすごいスケール! 想像以上のスケールの大きさにスクリーンに吸い込まれていきました。最後に声を乗せたんですが、それまで作ってこられた長い年月を思うと、ここに立っていることがすごく光栄です。本当に圧倒されますので、ぜひ楽しんでください。 MC仲さんは、完成した本作をご覧になっていかがでしたか。 仲さん私は試写室で仕事の関係者の方々と一緒に観たんですが、そういう試写室で見ると仕事スイッチがオンに入って、「絶対泣くもんか!」ってなるんですよ。だから、自分が出た作品を試写で観る時は、仕事スイッチをオンにして、すました感じで観るんです。でも、本作は涙をこらえることが無理でした。我慢している時って余計に「ううっ!」って嗚咽してしまって、号泣しました。上映が終わると急いで涙を拭って、平静を装って「お疲れ様です」と挨拶をしました。でも、心の中ではその声さえも震えるぐらいでした。帰りの車でも思い出して泣けちゃうぐらい、こみ上げてくるものがありました。アフレコをしている時もそうですが、「本当にこのお仕事ができて良かったなぁ」って、思いましたね。本当にありがたく思います。 MC仕事モードを忘れてしまうぐらい? 仲さん皆さんは、これから大変ですよ。涙でメイクはたぶん落ちます。 MCこの作品への出演が決まった時はどうでしたか。 仲さん最初は、マネージャーさんから具体的にどういうお話かという説明がありました。イマジナリっていう言葉が、私の生活とはかけ離れていたので、言葉だけで聞くとちょっと「ん?」となりましたが、脚本を読んで「そういうことか」「なんて面白いんだ!」ってなりました。自分の中の忘れていたことを思い出させてもらうきっかけの作品になりました。実写だと限界があるんですが、アニメーションだとほんとに無限大の力があるから、すごく完成が楽しみでしたね。 MC山田さんは、ご覧になってどんな感想をお持ちですか。 山田さん(声を変えて高い声で)本当に純粋にすごく楽しかったです。すごく良い作品だなぁって思いました。 MCその声は、イマジナリですか? 山田さん(声を変えて高い声で)僕も録っていた時にちょうど声変わりで、今はもうあの声は出せないんですが、良いタイミングでお声掛けいただけたと思っています。(登壇者の皆さん:笑) MC寺田さんと同じ現象が起こっていたんですか? ちょっと情報が入ってこないので…改めてジンザン役はいかがでしたか。 山田さんこれから本作をご覧いただくので、ちょっと(手で)顔を隠して話をしますね。ジンザンは、物語の重要なところで出てくるんですよ。そこで1ミリも僕の顔がちらついてほしくないので、ちょっと邪魔にならないようにしますね。で、質問は何でしたっけ?(笑)MC本作を観ていかがでしたか? 山田さん本当に面白かったです。後ろの席でマネージャーも一緒に観ていたんですが、観終わった後に立ち上がって後ろを振り返って「面白かったね!」って言いました。本当に面白かったですし、感動しました。仲さんのように「泣いてたまるか!」とまでは思わないですが、「泣かないで冷静に観て、本作がどういうものかをお伝えしなきゃいけない」と思って分析していたんですが、泣きましたね。やっぱり心にすごく「ぐわっ!」とくるんですよ。 MC山田さんの本音が出ていましたが、ちょっと表情は読み取れませんでしたので、そこは皆さん想像してください。イッセーさんは、いかがでしょうか? 尾形さん美しい作品で可愛らしくてどんどんその世界に引き込まれていくんですね。物語の世界にも入り込んで、観終わって「自分にもこういう時があったんだ!」「通った道だ!」となる。自分で通ったことを忘れていたけれど、確実にあったと言うことを思い出すんですよ。そうすると、「自分にも少年時代があったんだな」と、70才の男が少年に、一瞬のうちに戻るんです。そういった意味で、今の僕とすごく密接に、ダイレクトに繋がっている作品に出させてもらったんだって実感しています。 MCラジャーとアマンダの少年少女だけではなく、大人の心にも刺さるんですね。百瀬監督、今どのようなお気持ちでいらっしゃいますか? 百瀬監督アニメーションって、人形をコマ撮りして、それが動くと、人形にあたかも命があるように見えますよね。僕らの場合は、一枚一枚絵を描いて、それをコマ撮りすることでキャラクターが動きます。アニメーションという言葉は「命を吹き込む」という意味もあるんです。それに、アフレコなどで声を入れてもらうんですが、その絵で描かれたキャラクターに声で肉付けをしてもらって、生身の感じをキャストの方の演技によって与えてもらいます。またそこで、作品に命を吹き込んでくれているのだと、現場に立ち会いながら感じていました。今、またそれをすごく感じています。アニメーション作りは作画=絵を描くことですが、それ以降の作業は別ではなく、全て一つにつながっているという実感が持てました。自分でもすごく良い体験をしたと思います。それはキャストの方々の声、あるいは演技もそうですが、絵で描かれているキャラクターに実在感と存在感を与えてもらったので本当にキャストの方々に感謝しています。ありがとうございます。 MC西村プロデューサーはどのようなお気持ちでしょうか? 西村プロデューサー声を選ぶ時は、とても考えて選びます。こちらにいらっしゃる皆さんは、多分作品を選んで出られる方々だと思います。そういう方々が本作への出演を選んでくれたことがとてもうれしいです。それに、なぜかは分からないんですが、百瀬さんが描いたキャラクターをモニターに当てながら、いろんな作品での皆さんの声を聞きながら選んだんですが、結果的にキャラクターと顔が似ています。多分真剣に選んだからだとは思っています。寺田さんがスタジオ遊びに来ていただいた時に、百瀬さんが「今、ラジャーの声がしたけど?」と言っていました。 百瀬監督そうでしたね。 MCここからは、キャラクターについてお話を伺っていきます。キャラクターたちの顔が大きく描かれたパネルがありますので、それぞれ声を吹き込まれたキャラクターの前に立っていただきましょう。まずはラジャーとアマンダについて伺いたいと思います。寺田さん、ラジャーの魅力はどんなところですか。寺田さんまっすぐに素直なところですね。本作を通して、僕がラジャーから教えてもらったことは「諦めない心」です。僕とラジャーの共通点は「一度物事を信じたら疑わない信念」かなと思っています。違うところはやっぱり15歳で、少し反抗期に入りかけているので、何か言われると斜に構えてしまうところです。いつまでもラジャーのようにやりたいし、ラジャーが教えてくれたこの気持ちはほんとに忘れないでいたいと思います。 MC今日は事前に、登壇者の皆さんにそれぞれ推しキャラを聞いております。ラジャーを選んだ仲さん、ラジャーの魅力はいかがでしょう? 仲さん「こういう息子ほしいなぁ」っていう、母の感覚です。こんなに良い子で元気でカッコ良い息子がいたらいいなぁっていう私の理想のイマジナリです! 心くんも良い子! 成長してびっくり仰天! 寺田さんありがとうございます! 中学に入ってから身長が40センチぐらい急に伸びました。だからこそ、収録の時は大変でした。 MC続いては鈴木さん、アマンダの魅力をお願いします。鈴木さんアマンダはすごく天真爛漫で無邪気で、ラジャーと一緒に冒険している時は本当に素直で明るい子です。でも、その明るいだけじゃないところもあるのがもう一つのアマンダの魅力だと思っています。例えば安藤さんが演じるお母さんのリジーにちょっと素直になれない気持ち、素直になりたいけれど感情が爆発しちゃうところや、言いたいことをうまく伝えられない瞬間があるので、そんなちょっと寄り添いたくなるような、部分がアマンダの魅力なのかなぁと感じています。 MC安藤さん、リジーの魅力はどんなところですか。 安藤さん本作の中で、現実の大人代表みたいな存在なのかな? どうですか? 違います? 百瀬監督そうです。 安藤さん私自身も母親ですし、同じような年頃なので…。まぁ、うちの娘も割とおてんばなタイプなので、日常にもすごく寄り添わせながら声を入れられたかなぁと思いました。 MC仲さんは、リジーの良いシーンがあるんですよね? 仲さんそうなんですよ。そのシーンで私は嗚咽レベルになっちゃったんです。母親だからより感情移入するものがあって、本当に大変ですよ。皆さんこれから大変なものを観るので、本当の本当にやばいって感じです。 MCラジャーの前に現れる怪しげな猫のジンザン。イマジナリの世界で出会うエミリ。仲さん、改めて魅力を教えてください。 仲さんイマジナリの町のリーダー的存在でしっかり者のお姉さんで、ハキハキとみんなを取りまとめているんです。皆さんが想像する私のイメージって、多分こういう元気な女の子で、どちらかというとちょっとボーイッシュな感じのタイプだと思います。セリフを本で読んだ時に、そういうイメージを持ったので、私が思われているイメージ通りだと思ってすごくうれしかったですね。だからなのか、エミリはすんなり演じることができました。 MCそのエミリ推しなのが鈴木さんと安藤さんです。鈴木さん、安藤さん、どんなところが良かったのですか? 鈴木さん一番好きなシーンはラジャーと出会う場面です。大好きです! その中でも、エミリが初めて出てくる場面が本当に明るくて、仲里依紗さん演じるエミリそのものというか、観ているだけで心が温かくなるようなエミリだなぁって思いました。 安藤さん本当に私もエミリが登場するシーンの、仲さんの声で世界がパッと変わる瞬間が好きです。仲里依紗さんの声は私の中で仲里依紗さんの声としてインプットされているのに、本当にエミリの声なのがすごく不思議。好き! MC山田孝之さん、ジンザンの魅力ってどんなところにありました? 山田さん落ち着いて頼りになる感じで良いキャラですよ。登場時は何者か分からないですが、ラジャーを導くキャラクターです。あんまり「行け!」とか「来い!」とか、背中を押しすぎないようにしたいと意識していましたね。まあ、「何を言われても最終的に自分で判断して一歩踏み出さないことには何も始まらないんだぞ」ということが伝わればと思ってやっていました。 MC山田さんは、ネコの役多くないですか。 山田さんありがとうございます。よく知っていますね。ネコの役は四回目です。ネコの王子様(2002年公開「猫の恩返し」ルーン役)とネコのスナックのママ(NHK総合で放送中のアニメ「マヌールの夕べ」マヌ子ママ役)と夜回りしているネコ(NHK総合で放送中のアニメ「夜廻り猫」遠藤平蔵役)と、ネコ役でオファーが来ると迷えないんです。 MC今後また猫の役が増えるかもしれませんね。 山田さんそうですね。まぁアニメーションじゃなくても、もうちょっとネコに寄せていって、最終的にはネコ役がちゃんとできたらと思います。 MC山田孝之、ネコになりたい! 皆さん次回作ご期待ください。山田さんの推しキャラはいますか?山田さん皆さん、実写で演じるのと同じことをしている。すごく気持ちを込めてその役と一緒になって、感情があるから言葉が出てくるわけじゃないですか。だから、私も声優やっているとか関係なく何かめちゃくちゃ揺さぶられました。揺さぶられた話をしていたら、何の話をしているか分からなくなっちゃった。私は今何の話をしていましたか? 安藤さん推しキャラの話!(笑) 山田さん僕の推しキャラか。ラジャーが、ジンザンに導かれてイマジナリたちと交流する時に、みんながすごく楽しそうに踊ったりしているんですね。その踊っている音楽を蓄音機のイマジナリがかけているんです。何かそういうのが僕の家にいてくれたら、ずっと僕はただ踊っているのになぁと思いました。 MCイッセーさんはいかがですか。 尾形さんバンティングは僕にそっくりでしょ! あの顔を見た途端、「この役は僕しかいないだろう」と思いましたね。「任せなさい!」と。顔から下は写ってないけれど、アロハシャツを着て、半ズボンはいて、傘持っていて、見た目で人を油断させるんです。だけど中身は、結構エグかかったりします。今は見えませんが、この後、皆さんには見えるんです、僕のパートナーが! そのパートナーのおかげでグレードアップします。 MC最後に、俳優陣を代表しまして、寺田さんよりご挨拶をお願いします。 寺田さんこの作品の原作の帯にも書かれていた「子どもに忘れられていく友だちを描いたこのこの本を、君たちはきっと忘れない」という言葉とともに生まれたと、以前西村さんにお聞きしました。「この作品に絶対に出たい」と思ってオーディションを受けたこと。ラジャー役に選ばれた時にうれしくて泣いたこと。本気でアニメーションを作っている作り手の皆さんの姿を見たこと。完成した本作を観た時のこと。こうして皆さんに本作をお届けできる日が来ていること。そんなたくさんの思いが詰まっています。そして、スタッフの皆さんや、俳優の皆さんが何年も何年も何年もかけて作った作品です。たくさんの大事なシーンとセリフが詰まっています。僕はこの作品に出られたことを一生忘れません! 皆さん、ぜひ劇場でもご覧ください。本日ありがとうございました。
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「窓ぎわのトットちゃん」完成披露舞台挨拶映画『窓ぎわのトットちゃん』公式サイト女優、タレント、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使などあらゆる顔を持ち、博識でありながら愛らしい人柄が広い世代から支持を集め、今もなおその姿をテレビで見ない日はない黒柳徹子さん。そんな彼女が自身の幼少期を描き、世界累計発行部数2500万部のベストセラーとなった小説「窓ぎわのトットちゃん」がアニメーションとして初映画化されます。11月18日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで完成披露舞台挨拶が開催され、黒柳さんをはじめ、トットちゃんを演じた大野りりあなさん、トモエ学園でトットちゃんの担任の大石先生を演じた滝沢カレンさん、八鍬新之介監督が登壇しました。黒柳さんが初めての映画化が叶った感激を明かしたこの日の模様を、詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶原作黒柳徹子さんトットちゃん役大野りりあなさん大石先生役滝沢カレンさん八鍬新之介監督黒柳さん今日はお忙しいところ、ありがとうございます。これは、私が小学一年生ぐらいの時の本当の話を書いたものなんですが、本はベストセラーになりまして、たくさんの映画化のご要望がございました。テレビドラマや舞台、ミュージカルなどいろいろあったんですが、皆さんが読んでくださって、皆さんの中にあるトットちゃんができている方が良いと思ったので、全部お断りしました。それから42年経って、いろいろと考えたところ「もしかしたら、やっぱり映画にしておいた方が良いんじゃないか」と思いました。またちょっと(世界情勢など)きな臭くなっているところもあったりしたものですから、「映画にして作っていただければ」と思っていたところに、監督から「アニメでやったらどうか」というご要望がございました。そこで企画書を見たところ、とても丁寧に書かれていたのでお願いしました。それからずいぶん経って、六年くらい経ちましたでしょうか? 八鍬監督企画書をお見せしてからは七年になります。 黒柳さん七年…ものすごい時間が経って、やっと出来上がったものを観ました。いろいろなことが思い出されただけではなく、当時の世の中のこと、学校のこと、そういったものが私がいた時のまま描かれていて、お友だちも、本当に当時の友だちのようでした。そういったこともあって、本当に観終わった時に涙が出ました。原作を読まれた方にも、読まれていない方にも、本作を観ていただけたらうれしいなと思っております。共演者の皆さんも素晴らしいですし、なんといっても監督が七年もかけて作ってくださったものです。それは並大抵のことではなかったと思います。一つの作品に七年もかけてくださって、心からお礼申し上げます。 八鍬監督ありがとうございます。 大野さん今日はこんなに素敵な場所に立つことができて、皆さんにも会えて本当にうれしいです! アフレコは難しいところもあったけれど、監督さんや皆さんがすごく優しく教えてくれたので、楽しく、いっぱい感動できました。 滝沢さん徹子様の歴史の中に入れたような、本当にうれしい瞬間がたくさんあったので、そのことについてお話できればと思います。 八鍬監督先ほど徹子さんが おっしゃったように、企画から七年でようやく本作が完成いたしました。この作品を皆さんにお届けできることを心よりうれしく思っています。 MC七年の時を経て、ようやく完成した本作をこれから皆さんに観ていただくことになります。八鍬監督は、なぜ今この時代にトットちゃんを映画化しようと思われたのでしょうか。 八鍬監督今、世界中で人種や宗教をめぐって戦争が起きていて、たくさんの難民の方や犠牲者の方が出ています。遠い国の出来事のように感じるかもしれませんが、78年前に日本も同じように戦争をしていました。徹子さんの書いた「窓ぎわのトットちゃん」には、戦争中でも思いやりの心を忘れずに生きた人々が描かれています。その姿を映像化して世界に届けることができれば、少しでも明るい未来につながるんじゃないかと思って企画しました。 MC黒柳さんは、本作をご覧になって涙が出たとお話されました。今日はいよいよお客さんに観ていただくことになりますが、今の気持ちはいかがでしょうか。 黒柳さんワクワクしております。皆さんがどのようにお感じになるのか、知りたいと思います。本を読んでくださった方もいるかもしれないし、読んでいない方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらにしてもご覧になってくださった方は、胸を打たれるところがあると思います。またとても面白いところもありますし、りりあなさんのような子供が主役なので、皆さんもびっくりなさると思いますが、どうぞ楽しんでいただければと思います。 MCアニメ映画化されるにあたって、誰がトットちゃんを演じるのかと話題になりました。大野さんは、どのような気持ちでオーディションを受けられましたか? 大野さん五歳の時に女優さんとアナウンサーになりたいと思っていました。でも、「本当になれるかな?」と思っていたんです。お母さんとお父さんと一緒に徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」の原作の本を読みました。トットちゃんも新しい環境の中で頑張って、それが今の徹子さんになっているんだと思ってすごく勇気をもらいました! オーディションの時には、自分が本当にトットちゃんだと思いながらやりました。監督さんやスタッフの皆さんがすごく優しくいろんなことを教えてくれて、おしゃべりもすごく楽しかったので、今までで最高のオーディションになりました。 MC(大野さんのコメントに)滝沢さんも拍手をされていますが、本当にしっかりされていますね。 滝沢さんはい。(しみじみと)素敵な方です。 MC大野さんは、トットちゃんとご自身が「似ている」と思うところはありますか? 大野さん全部似ていると思いますが、その中でも一番似ていると思うところが二つあります。一つ目はおしゃべりが大好きなところです! トットちゃんはおしゃべりを始めると止まらなくなっちゃうんです。私もおしゃべりを始めると止まらなくなってしまうので、そこが似ていると思っています! 二つ目は、いろいろなことに興味があるところが似ていると思っています。トットちゃんはいろいろなことにチャレンジをしますが、私も「これもやってみたいし、これもやってみたいし、これもやってみたい!」という感じなので、そこが似ていると思います。それに、お友だちにも「チャレンジしようよ」と声をかけるところも似ていると思います。 MCトットちゃんとの共通点がとても多いですね。 大野さん(うれしそうに)えへへ。(会場:笑) MC徹子さんは、大野さんの声が吹き込まれたトットちゃんはいかがでしたか? 黒柳さんとっても可愛かったです。 大野さんありがとうございます!MC滝沢さんは、本作のオファーが届いた時にどのように感じましたか? 滝沢さんオファーをいただいて、「窓ぎわのトットちゃん」という徹子さんの小学生時代を描くアニメの声をやるとなった時に、ずっと見ていた黒柳徹子さんの話なので、その人生の中に飛び込ませていただくチャンスをもらえたことはとてもうれしかったです。また、自分の声で「徹子さんの小学生時代を絶対に汚したくない」「自分のせいで何かあったら嫌だ!」と思ったので、本当にいろいろと気をつけようと思いました。 MCそれぐらい滝沢さんにとって、黒柳さんは憧れの方なのでしょうか。 滝沢さんはい! 憧れの方ですし、妖精のような方なので「どうやったら私みたいな人間がこの世界に入れるのかな」と思いました。 MC徹子さん、滝沢さんから「妖精のようで、大好きで、憧れの方」というお話がありました。 黒柳さん光栄でございます。うふふ。滝沢さんは本当に普段からお知り合いですが、とても純粋で、何て言ったら良いのかしら…。あまりいない女の子のように思います。ちょっと形容しがたいんですけれど(笑)、こういう可愛い女の子は少ないと思います。そういう中の一人が滝沢さんだと思います。 滝沢さんうれしいです。その言葉をお返しします。(黒柳さん&会場:笑) MC続いて、皆さんがご覧になって印象に残ったシーンについて教えてください。 大野さん小林先生とトットちゃんが初めて会った時に、トットちゃんが小林先生に早口でおしゃべりをするんです。その後トットちゃんが「どうしてみんな、私のことを困った子っていうの?」というセリフがあるんです。その後に小林先生が「君は、本当は、良い子なんだよ」とトットちゃんに言うところがすごく感動するので、大好きです。 MCこの小林先生からのお言葉は、本当に毎日のように先生からいただいていた大事な言葉なんですよね。 黒柳さんそうなんです。今でも何かあった時には、「『君は、本当は、良い子なんだよ』と言われたんだから、『私は良い子に違いない』」と思って、良い子であるように頑張っています。 MC素敵な言葉です。続いて滝沢さんはいかがでしょうか。 滝沢さん私が本当に驚いたのは「徹子さんから見る電車の教室は、本当にこんな感じだったんだろうな」と感じたシーンです。本当に走っていく電車のようで、動いている電車のようで、その世界からお花が見えたり、友だちが見えたり、魚が見えたりと、本当に楽しそうな世界です。「自分で想像できる限りの楽しいものを全部頭で一回想像してください」と言われたような世界がアニメになっています。これはアニメだから描けたものではなくて、「きっと徹子さんのその時、その時の頭の中が、このような電車みたいだったんだ」と思うような、すごく素敵なシーンです。“子供心”だけれど、これが“徹子さん心”なんだと感じられました。これからぜひ観てほしいなと思います。 八鍬監督私はトットちゃんと泰明ちゃんが一緒に木登りをするシーンです。初めて原作を読んだ時に、ここのくだりがすごく好きでした。文章も内容もすごく美しくて、「このシーンを映像化したい」と思ったのが(本作を映画化したいと思った)きっかけでした。木登りではありますが、片手片足が麻痺している泰明ちゃんにとっては、命綱なしで高いビルに登るような作業と同じぐらいの大冒険だったと思います。それを支えるトットちゃんとの心の交流を、ぜひ観ていただきたいと思います。 MC黒柳さんはどのシーンが印象に残っていますか。 黒柳さん先ほど(大野さんが)おっしゃったように、小林校長先生が「本当は良い子なんだよ」と私におっしゃってくださるところは、「ああ、ここが本作にあって良かった」と、とてもうれしかったです。そして、今お話にあった、泰明ちゃんとのシーン。泰明ちゃんは小児麻痺の子で、歩く時も大変だったんですけれども、とても仲が良かったので、本作を観て泰明ちゃんを思い出して、ちょっと泣いたりしました。学校の先生は、「そういった障害を持っている子供にみんなで優しくしなければいけない」とはおっしゃらないんですけれど、そういう風にいつも行動していました。私たちは泰明ちゃんに優しくして、一緒に遊んで、一緒に木に登っていました。木に登らせてあげるのは大変だったので、私もよくあんなことをやったなと思います(笑)。ちょうどポスターに描かれているのがその場面なんですが、私が立って引っ張ったので、ちょっと危なかったんです(会場:笑)。それでも泰明ちゃんはとってもうれしかったようで、「木に登るってこういうものなのか」と言っていました。良い思い出を残してあげられたかなと思っています。 MC本日は残念ながら会場にいらっしゃることができなかった、こちらの皆さんからビデオレターをいただいております。 スクリーンにご注目ください。 ■スクリーンに、小林先生役を演じた役所広司さんの姿が映し出されました。徹子さん、こんにちは。(スクリーンに向かって、黒柳さんが手を振る) そして会場の皆さん、初めまして。小林先生役を演じました役所広司です。 完成披露試写会、おめでとうございます。徹子さん、今日は参加できなくてすみません。先日、録音の時に徹子さんが陣中見舞いに来ていただき本当に感謝しています。久しぶりに徹子さんにお会いできて、うれしかったです。どうぞいつまでも、お元気でいてください。 小林先生という徹子さんにとって大切な方を演じることができて本当に光栄でした。「小林先生はこんなんじゃない。こんな声じゃない」と言われたらと、ちょっとプレッシャーでした(苦笑)。何とか合格点をいただけるとうれしいです。またお会いする日を楽しみにしています。 皆さんにはこれから本作をご覧いただきますが、気に入っていただけたら、ぜひご家族、友人の方に勧めてください。では、本作を楽しんでください。役所広司でした。(会場:拍手)【役所さんからのメッセージ】■スクリーンに、ママ役を演じた杏さんの姿が映し出されました。徹子さん、こんにちは。杏です。そして劇場の皆さん、こんにちは。本作の完成、おめでとうございます。 子供の頃から読んでいた「窓ぎわのトットちゃん」が映画化されること、そして大好きな徹子さんのお母様の役を演じられたこと、とても光栄に思っております。皆さんにはこれから本編をご覧いただくので、あまりたくさんの言葉は必要ないかなとは思いますが、私がよく知っている自由が丘という町が、かつてはこんなに洋風でモダンで、すごく素敵な町だったんだと、町並みごとカラフルに描かれていたのがとても印象的でした。子供の頃に読んでいて「トットちゃんってすごいな。可愛いな。なんて自由な女の子なんだろう」と思っていました。その気持ちは今も変わらないんですが、大人になってから見てみると、お母さん、お父さん、そして先生、さらにトットちゃんを取り巻く全ての大人たちが、こんなに温かく、そして自由な心を持っていたんだということにとても感銘を受けました。お子さんも、そして大人にも大変、心に響く作品になっていると思います。それではこれから本編をお楽しみください。 徹子さん、また直接会いましょう! (映像の中で手を振る杏さん。黒柳さんもそれに応えるように手を振る)【杏さんからのメッセージ】MCお二人からビデオメッセージをいただきました。役所さんが演じられた小林先生、そして杏さんが演じられたお母様は、いかがでしたか? 黒柳さん共に私を育ててくださった方々ですので、(本作で観られて)心からうれしく思いました。本当にとてもよく描かれていました。先生も、それから私の母も本当にそのままに描かれていて、監督には「うれしかった」ということを申し上げました。 八鍬監督ありがとうございます。 MCキャスティングの際には、どのようなことを大切にされましたか? 八鍬監督実在した方々なので、ご本人をよく知っている徹子さんにアドバイスをいただきながらキャスティングを進めていきました。例えば、小林先生は低くて優しい声で、田舎にいるおじさんのようだとか、パパは芸術家肌で、とにかくカッコ良いということでした。 MCパパ役は小栗旬さんが演じていますね。 八鍬監督そうなんです。そのように実際の人となりをお聞きして、それを演じていただける方にお話をしました。 MCそして本日は、今回の映画を象徴する主題歌「あのね」を担当したあいみょんさんから、黒柳さんに向けて、手書きのお手紙が届いています。黒柳さん、お読みいただいてもよろしいでしょうか。 ■黒柳さんにあいみょんさんからの封書が渡され、黒柳さんが朗読しました。黒柳徹子さまへ。この度は大切な作品の主題歌アーティストに私を選んでくださって、本当にありがとうございました。約40年間も映像化することのなかった「窓ぎわのトットちゃん」。主題歌を担当するのが私で大丈夫なのかと不安もありました。作品から伝わる温もり、そして徹子さんの存在に支えられて、「あのね」を作ることができました。 徹子さんご本人から指名をいただけたこと、これからの私にとって確かな自信になります。この経験が私を励まして、私を救ってくれます。2022年の紅白の時に「よろしくお願いしますね」と声をかけてくださったこと、一生忘れません。本当にうれしかったです。本作と徹子さんの思いが日本中、そして世界中に届きますように。 2023年11月18日 あいみょん。【あいみょんさんからの手紙(黒柳さんの代読)】黒柳さん(黒柳さんが思い出を振り返り)この時は、私がたまたま紅白に出ていて(ゲスト審査員として出演)、あいみょんさんもいらっしゃったので「よろしくお願いしますね」と、主題歌のことを言ったんですが、あいみょんさんは何のことか分からなかったらしくて(笑)。後で分かったそうです。 MC本作に欠かせない曲になりますが、この主題歌を聴いてどのように感じましたか? 黒柳さん純粋なところ、悲しいところ、優しいところ、面白さもあって、とても良い音楽だと思いました。本作の最後のところで流れて、すごく良い曲だなとつくづく思います。 滝沢さん私にも、すごく染み入りました。最後の最後に、本作が終わったところで、物語を頭の中で最初からもう一回再生させているような感じになって…。とても心地良く、「あれもあった、こんな思い出もあった」と自分の卒業アルバムを一ページ、一ページ開いて、最後に閉じていくような曲です。皆さんの心にも響くとうれしいです。 大野さんあいみょんさんの「あのね」を聴いて、心がぽかぽかしました。歌詞にも本作に描かれているような意味がいっぱい入っているので、そういうことも探してみてほしいです。そして、「窓ぎわのトットちゃん」を観て、最後にこの曲を聴いて、いろいろなことを思い出してほしいと思います。 MC「あのね」というタイトルも、おしゃべり好きなトットちゃんを表現しているような曲ですね。 黒柳さん本当ですよね。ちょっと長い歌なんですが、子供がお話をしているような、私が誰かにお話をしているような、他の子供とお話をしているような、本当に子供らしい曲だと思っています。私も覚えて歌ってみようと思ったんですけれど、ちょっと難しかったです(笑)。 MCいつか皆さんと歌える日が来ると良いですね。最後に皆さんからメッセージをいただければと思います。 大野さん「窓ぎわのトットちゃん」の映画には、友情の大切さ、親子との関係、先生と子供たちの関係、そして争いというのがどれだけ寂しいものか、そういったいろいろなメッセージが込められている作品です。本作を観て、ぜひ皆さんに感動してほしいです。そして本作を世界中のいろいろな人に観てもらえたらと思います。 黒柳さん(大野さんのしっかりとしたコメントを聞いて)すごい! (会場も同意を表すように:拍手) 本当にしっかりしていて、びっくりします。 滝沢さんこれから本作を観ていただくということで、今日は絶対に温かい一日になることは決まったと思います。私は本作を観ていて、友だち作りを今日からまたもう一回、頑張りたいと思えました。こうやって声をかけて友だちを作ってみたり、誘ってみたりすることって、子供の頃だからできたのではなくて、大人になってもできるんじゃないかと、大人にもそんな不思議なパワーをくれる作品です。きっと子供さんだったら、絶対に学校に行くのが楽しくなるような、ワクワクする冒険間違いなしの作品なので、皆さんもぜひ観てください。 八鍬監督本作は、本当にたくさんの方のご協力、スタッフの懸命な努力があって、完成させることができました。日本を代表する方々がこの作品のために集まり、長い時間をかけて作った大作となっております。トットちゃんと一緒にトモエ学園に入学するつもりで、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと思います。 黒柳さん伺ったところによると、機械も使っていますが、手でも描いているんでしょ? 十六万枚でしたっけ? 八鍬監督十二万枚です(照笑)。 黒柳さん十二万枚! 十二万枚の紙に描いたものが本作になっているので、その皆さんの努力というものは口では言い表せないものだと思います。皆さんが一生懸命描いてくださったんだと思うと、本当にうれしく思います。皆さんの心もお届けしたいと思いますので、そういうお気持ちも汲んで観ていただければうれしいです。(会場:拍手)
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「秒速5センチメートル」大ヒット御礼プラネタリウムイベント「秒速5センチメートル」公式サイト 新海誠監督によるアニメーション映画を実写化した「秒速5センチメートル」の大ヒットを記念して、10月21日、劇中にも登場する重要なモチーフであり、実際に撮影も行われた「多摩六都科学館」のプラネタリウムにてトークイベントが開催されました。当日は、松村北斗さん、高畑充希さん、奥山由之監督が揃って登壇しました。イベント冒頭で、松村さんが劇中さながらのプラネタリウムの生解説を行い、会場を沸かせました。こちらのイベントの模様をレポートいたします! 大ヒット御礼プラネタリウムイベント 遠野貴樹役 松村北斗さん 篠原明里役 高畑充希さん 奥山由之監督 ■冒頭、松村さんによるプラネタリウム生解説。 ■松村さん、高畑さん、奥山監督が登壇。 松村さんこういう珍しい場所で、本作のイベントができることを、本当にうれしく思います。それに、今日は平日だというのに、これだけたくさんの方が集まってくれて、本当にうれしいです。改めてありがとうございます。今日は楽しいイベントにしましょう。 高畑さん私も、撮影をした思い出が残る場所で、こういうイベントができるのは、なかなかないことなので、すごく今日来るのを楽しみにしていました。楽しい時間を一緒に過ごせたらうれしいなと思います。 奥山監督今日は、本当に遠方まで、この場所に来てくださって、ありがとうございます。僕も、ここに来るのは撮影以来なので、こうやって皆さんと時間が共有できるのは、ものすごくうれしいなと思っております。 MC松村さんは、本作の本編さながらに、今日の夜空の生解説をしていただきました。やってみていかがでしたでしょうか? 松村さんこういうことは、やめていただきたいですね(苦笑)。いや、うれしいし、ワクワクして、本番の直前までは、「やれてうれしいな」と思ったんですが、やり終わったら2回ミスしていまして…。2回ミスするくらいなら、やりたくなかったなと思っています。 奥山監督本当に、そんなにミスをしていました? 松村さん「光の速さでも何百何年かかる距離です」って言うところを、「何百何年かかる速さです」と言っちゃったんですね。それが1個目です。何で、わざわざ自分でミスを説明しないといけないんですか(苦笑)。 MCもうワンテイクやります? 松村さんいや、いいです。でも、奥山さんだったらもうワンテイクですよね? 奥山監督そうですね(笑)。 松村さんあとは「252億キロメートル」と言うところを、「220…、252」と言い直したところが、ミスでしたね。この2回のミスがなくて、バシっとやれていたらカッコ良かったな…。 MC数字がちょっと紛れ込んでいて、難しかったと思います。 松村さんそんな、算数が弱いみたいな…(苦笑)。 MCでも、本当に素敵な解説でしたよね? ■会場から拍手。 松村さん(会場の反応に)ありがとうございます。 MC高畑さんと奥山監督も、袖のところで、松村さんの生解説を聞いていたと思いますが、いかがでしたか? 高畑さん「252」のミスは分かりました(笑)。でも、個人的には、撮影の時も、松村さんの声で聞いていたので、めっちゃエモかったです。うれしかったです。 奥山監督貴樹の声を館長(吉岡秀隆さん)が「誠実で切実な声」とおっしゃっていましたが、今日もそれを改めて感じました。何だかすごく誠実さと真摯さと切実さみたいなものを感じる声で、魅力的だなと思いました。高畑さんと見ていて、すごく見入っちゃいました。お疲れ様でした。 松村さんありがとうございます。 奥山監督観客の皆さんは、松村さんが生解説をするということは、知っていたんですか? MC観客の皆さんにはサプライズでした。 松村さん緊張しました。 奥山監督映画と同じシーンのセリフを、同じ場所で生で聞けるなんて、ほぼないですよね? 相当珍しいですよね。 MC初めての経験の方も多分たくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。本当にご協力いただきありがとうございます。 松村さん撮影の時よりも長い原稿でした。楽しかったです。 MC本作は10月10日に公開を迎えまして、一昨日、10月19日までの公開10日間で、観客動員数71万人、興行収入は10億円を突破しており、大ヒットスタートとなっています。本当にたくさんの方に観ていただいている状況です。SNS上でも「感情移入しすぎて涙が止まらなかった」「実写化の最高峰」「心に響く名作」「一生忘れることのない映画」など、本当にたくさんの方から絶賛コメントをいただいております。改めて、皆さんの今のお気持ち、そしてご家族やお友だちなど、周りの方からの反響がありましたら、お聞かせいただければと思います。 松村さんすごくベタな話ですが、こういう良い作品に巡り合うと、めったに連絡が来ない方から来ました。お仕事でお会いしたプロデューサーさんや監督さんからも連絡が来て、プロの目線での良いところをたくさん聞けました。撮影中や、完成してからも自分では気づけなかった良さを、評判から聞いています。SNSで、良い交流が生まれているんだろうなと感じましたね。 高畑さん私も、友だちとか家族が観に行ってくれて、メールをくれました。どちらかというと結構、静かな作品なので、普段、ドンパチやっているような映画が好きな方には刺さらないかな と思っていたんですが、そういう方からも「心にすっと入ってきた」とか「何か心が柔らかくなった」という風な感想のメールをいただいています。良い作品に関われて良かったなと思いました。 奥山監督本当に、ネットを見ていても、皆さんのすごく熱量の高い感想や、長文で書かれている方がたくさんいました。本当に作品が深く伝わっているのがうれしいなって思います。僕のパートナーも観てくれたんですが、涙を流し過ぎて、顔を拭くだけじゃ間に合わなくて首を拭いていたと言っていました。「どういう表現なんだろう…?」と思いました(笑)。 MCそれぐらい涙がこぼれ落ち過ぎたということですね。 奥山監督涙を流し過ぎて間に合わなくて…(笑)。でも、「首拭きました」っていう感想は、聞いたことないなと思って…。 MC「バスタオルを持っていかなきゃ」と言っている方は、SNSにもいるようです。 奥山監督すごくうれしいです。 MC本作は、日本だけではなく世界中に多くのファンがいる、新海誠さんの劇場アニメーション作品が原作です。それぞれの立場で、大きなプレッシャーを感じながら挑んだ作品だったと思いますが、皆さんのキャリアの中で、この作品はどのような存在になりましたでしょうか? 奥山監督作品に関わった人がたくさんいます。僕自身が今まで創作してきた中で、最も長期間にわたって、たくさんの方と交流を重ねた作品でした。本当に、チームでものを作ることの素晴らしさというか、人間としても一つ成長させてもらいました。「こういう意見があるんだ」「この人はこのシーンをこう捉えているんだ」ということもたくさんやり取りして、みんなで試行錯誤して作り上げた作品です。作り手としても、本当に成長させてもらったターニングポイントになる作品だと思います。 高畑さん私も、チーム感がすごく強かった現場だという印象です。「自分の役がどうか」や「自分がどうしたい」というよりも、「奥山組の中にどうやったら馴染めるかな?」とか、皆さんの雰囲気を受け取って、そのバトンを渡すような感覚が強くて、すごく新鮮でした。そういう作品が、みんなに愛してもらっているのを聞くと、「このメンバーでやれて良かった」みたいな、ちょっと学生みたいな気持ちになります(笑)。 松村さんプロデューサーさんや、奥山さんもそうですが、近い年齢の共演者の方と一緒にものを作る機会に、今までなかなか巡り合えませんでした。それは、僕自身が30歳になったことも大きいんですが、「近い年代にも、何歩も先に行っている人がいるんだ」ということを目の当たりにして、混ざり合って感じることが、すごく刺激になったし、焦りにもなりました。皆さんに引き上げてもらったところや、「若いから」ではない、情熱ほとばしるある意味の青春的なことは、同年代という理由でも生まれるんだと感じました。それが、自分にとって、芸能活動におけるものの考え方を、また一つフレッシュにしてくれた良いタイミングでした。奥山さんももちろんそうですが、「天才」が多い現場だったので、言葉にできないレベルで考えることが多くて…。「ここを“ゼロ”として頑張ろう!」と思えるような分岐点となるような作品になりましたね。 MC本日は、本作のクライマックスとなるシーンが撮影された「多摩六都科学館」でのイベントとなりました。こうして、映画の撮影が行われた場所で、お客さんの前でイベントを行うということは、なかなかない機会だと思います。改めて、今のお気持ちはいかがですか? 松村さん不思議な気持ちですね。しかも、当時は、もっとデカくて、ここにいるのが寂しかったような記憶があって…。もしかしたら、シーンの影響や、役の影響があったのかもしれないですが、今日は、みんなで密接になれるような温かみのある場所に感じています。それが不思議だなと思って、…これは何の作用ですか(笑)? MC会場の皆さんは、本作を観ているので、プラネタリウムでのあの貴樹のシーンを思い描きながら、今日のイベントを温かい感情になりながら聞いてきているからかもしれませんね。 松村さん何だか実際の人数以上の熱量を感じます。すごく楽しいです。 高畑さん私も不思議な感じです。今日は、すごく落ち着いた大人の方が多いですね。撮影の時は「ギャー!」と言いながらちびっ子が走り回っていました(笑)。ちょうど(客席を指して)その辺に座って撮影をしていたんですが、落ち着いた空間というよりは、ワクワク楽しかった記憶がすごくあります。だから、全然違う場所に来たような感じです。それに、こっちから見るのもまたちょっと不思議な感じがありますね。 奥山監督本当にいろいろな思い出が詰まっている場所ですね。お客さんとしてプラネタリウムを見に来たこともあったし、ロケハンをしたり、撮影したり…。今度、本作の劇伴を担当してくださった江﨑文武さんのコンサート(「江﨑文武 実写映画 秒速5センチメートル サウンドトラックコンサート」)もここでやるらしいですね。 MC来月ですね。 奥山監督今日のイベントは、すごく貴重な機会ですね。貴樹と明里は、たぶん(客席を指して)そのあたりに座っていたんじゃないかな? すごく感慨深いしうれしいです。 MCここで、突然の質問ですが、ちょうど1年前の2024年10月21日は、どこで何をされていたか覚えていますか? 奥山監督早押しですか(笑)? 松村さん早押しですか? (プラネタリウムを指して)あの丸いやつをドンと早押しすれば良いですか(笑)? 覚えてはいないですが、その質問の仕方は何か察しちゃいますよね。 高畑さん21日? 奥山監督でも、僕たち3人に聞いているってことは、「みんな、ここにいた」んじゃないですか? 松村さんやっぱり、そういうことなんだろうな…。 MCおっしゃる通りでございます。松村さん演じる遠野貴樹が、ここでプラネタリウムの生解説をするシーンを、ちょうど去年の10月21日に撮影されていました。 奥山監督ちょうど1年前? 松村さんやりましたね! 同じ日に帰ってきました! もう1年経ったんですね。 奥山監督僕が、プロデューサーの玉井(宏昌)さんからご依頼をいただいて、初めて打ち合わせしたのは10月10日だったんですよ。 高畑さん公開日! 奥山監督そう。この作品の公開が10月10日なので、2年前です。そういう奇跡が…たまたまですか? MCこれは、たまたまなんですよ。日程が決まった後に、いろいろ調べていたら同じ日だったんです。 高畑さんすごい! 松村さんじゃあ、(生解説を)噛んじゃダメじゃん(苦笑)。完璧な再現をしなきゃいけなかった…! MC皆さんは、ここでの撮影時で印象に残っているエピソードはありますか? 高畑さんは、先ほど、お子さんが騒いでいたという話をされていましたが…。 高畑さんそうですね。「ギャー!」って(笑)。 松村さん“大御所”がいましたよね(笑)? 高畑さん大御所がいました(笑)。小っちゃい子の中に、みんなから“大御所”と呼ばれている子がいたんです。撮影が「もう1回」ってなると「え?今の何がダメだったの?僕は一生懸命やったし…」みたいな子がいたんです。その子が面白すぎて…(笑)。 奥山監督僕が「こういうお芝居どう?」って言うと、「あぁ、そういうのがほしいのね」って(笑)。高畑さんは横で聞いて爆笑していました。 高畑さんかわいかったな、あの子。 奥山監督いろいろなお子さんいましたね。シーンを観たら分かると思いますが、子どもの方がたくさんいました。 高畑さんそうですね。座っていたら顔を見に来られたりしませんでしたか? 松村さん「(松村さんに)何かテレビで見たことある」って言われました(笑)。「本当?何で見た?」って聞いても「分かんねえ!」って言う子に10人ぐらい会いました。 高畑さんいましたね。 奥山監督僕は、ここでは本当に大事なシーンを撮らせていただきました。2人のお芝居を僕は裏というか、彼らの後ろで、モニターで見ていました。この撮影を通して、モニターで見ているとお客さんとして泣いてしまうことがありました。二人とも本当に素晴らしい演技をしてくれました。まだ観ていない方は、ぜひ観ていただきたいです。普通に感動しちゃって、2人の演技はすごかったです。そういうことはなかなかないので、本当に奇跡的なシーンが撮れました。本当にありがとうございました。 MC松村さんはいかがでしょうか? 松村さん大御所の話をして満足していました。そして、今思い出したことが完全にネタバレなので話してはダメだなって思いました。 奥山監督松村さんは、練習の時に多摩六都科学館で生解説をしている方に教えてもらいながらやりましたよね? 松村さんそうですね。付きっきりでいろいろ教えてもらいました。やっぱりその時の方は上手だったな、生解説…(苦笑)。 奥山監督すごく反省するじゃないですか(笑)。 高畑さん自分に厳しいんですね(笑)。 奥山監督今日の生解説、良かったですよ。 松村さん始まったら緊張で息が吸えなくなるし、声は震えちゃうしで、「もう最悪だよ」と思いながらやっていました。途中からは、ちょっと乗ってきて、スピードが出てきたら、間違っちゃったんです。 奥山監督あれがあることで、“生解説感”があったんじゃないですか? 松村さん間違えたことで? 高畑さんそれがないと「録音?」って思われちゃうから。 松村さんなるほどね。でも、何かにアップロードする場合は、後でアフレコをさせてください! MC先ほど本作の感想を少しご紹介しましたが、SNSを見ると、誰かとの出会いや偶然を、自分と結びつけて楽しんでいらっしゃる方が多い印象があります。「今この瞬間や、今一緒にいる人を大切にしようと思えた」という感想もありました。そういった感想にちなみまして、皆さんが、「今頑張っていること」「今大切にしていること」――日常生活の些細なことでも、毎日のルーティンでも構いませんが、お聞かせいただければと思います。 松村さん今から二つの立場の言葉が行ったり来たりしますが…上手に聞いてください(笑)。今って、秋じゃないですか? 僕、どう考えても秋の花粉にやられているんですよ。でも、僕は花粉症ではないんですよ。(会場:笑)最近、朝起きると、喉がゴロゴロしたり、かすれっぽかったりとか、鼻が不調だったりする症状があるんです。でも、僕はね、花粉症ではないんですよ。花粉症ではないということを信じていると、すごく症状が弱いんですよ。だから、花粉症じゃないんですよ。でも、最近、花粉症の症状がしんどいんです。…でも、花粉症じゃないと信じたい! MC言霊って大事ですね。 松村さん昔は本当に花粉症がひどくて、「ズルズルでもう生活できない」くらいでした。…ごめんなさい大げさでした。でも、本当にズルズルだったのが、ちょっといろいろ忙しかった年に花粉症のことを忘れて生活していたら、全然大丈夫だったんですよ。これは本当に「病は気から」だなと思ったので、「僕は花粉症じゃないんだ」って信じることにしました。それから何となく春秋は「目がかゆいな」「ちょっと喉ゴロゴロするな」程度で乗り越えてきました。でも、今は、ちょっとだけ花粉症の薬を飲みながら…。 奥山監督話が診察室みたいになっている…(笑)。 松村さん何を頑張っているかというと「花粉症なんです」って自分で思わないことと「花粉症じゃないぞ」って信じることです。花粉症以外の漢方を飲んでみたり、一生懸命症状だけを抑えています。 MCそれは花粉症のお薬を処方してもらった方が…。 松村さん最初の方は市販の花粉症の薬を飲みましたよ。あれはかなり効きますね。 MCだと思います。 松村さん朝から歌えそうなぐらいのどの調子が良くて…。でも、それを続けると「花粉症なんだ」ってなるので、今は喉に良い漢方を飲んでいます! 高畑さんなんか、致死量ぐらいの花粉を摂取すると治る説があるらしいですよ。 松村さん何を言っているんですか? 高畑さん花粉をとにかく取り入れて…。 松村さん花粉もアレルギーですから死にますよ! 本当にそんな療法があるんですか? 高畑さんそれで治した人が近くにいました。でも、「みんなには勧めない」と言っていました。とりあえず花粉を入れる…。 松村さんどうやって致死量の花粉を入れるんですか? 高畑さんスギとかの横で、今の季節はブタクサですかね? ブタクサの横でものすごく呼吸をするんです。 MCそれ、大丈夫なんですかね。 高畑さんたぶん、ダメだと思います。 MC改めて高畑さんは何か頑張っていることはありますか? 高畑さん何かあります…? 松村さん「最近、眠いけど…」って言っていましたよね。 高畑さんそうです。今、私妊婦なので、ずっと死ぬほど眠いんです…。だから、今もめっちゃ頑張って起きています! あと、浮腫むので「ゴキブリ体操」っていうんですか? 足をバタバタとするやつです。 松村さんサッカー選手がやるやつですね。 高畑さんとにかく元気に過ごせるようにしています。でも、起きているだけで偉いと思って、自分を褒め称えて生きています(苦笑)。 MC奥山監督は何かありますか? 奥山監督映画が公開された翌日に、この数年間の疲労と安心感もあって――「お客さんに届いたな」っていう満足感とうれしさと安心感で、いきなり体中が激痛に襲われて、腰と肩が…。ごめんなさい(笑)。花粉症の話をしたり、腰痛の話をしたりで、「この人たち大丈夫なのか?」って思われそうですね。でも、僕は映画を観るのがすごく好きなので、座っている時間が長くなっちゃうんですが、これからは散歩とかをルーティンにしていこうと思い、「体を動かしていこう」と思っています。いや、僕の話は別に良いですかね(笑)。 高畑さんこれも、診察室ですね(笑)。 MC最後に皆さんからご挨拶をいただければと思います。 奥山監督今日はお越しくださりありがとうございます。本作は、チームのみんなが、すごく愛情を注いで、一つ一つのシーンを丁寧に積み重ねて作り上げた作品です。ぜひ劇場の大きなスクリーンで、そして大きな音で観ていただきたいです。観るたびに新たな発見があるような、すごく繊細な表現をたくさんしています。今日、この場所を皆さんに実際に見ていただいたので、もう一度本作を観たら、また違った見えかたをするんじゃないかなと思います。またぜひ劇場にお越しいただけたら思っております。今日は本当にありがとうございました。 高畑さん今日は皆さん、本当にありがとうございました。私も、先日映画館で本作を観ました。映像の美しさに、ここまで圧倒される体験はなかなかできないと思いました。それから、家のテレビではなく映画館で観るべき作品だとすごく思いました。なので、たくさんの方に映画館で観ていただけていると聞いて、すごくうれしいです。まだ観ていない方は、きっとこのプラネタリウムを観た後に本作を観たら、すごく感動もひとしおになるんじゃないかと思います。また、観てくださった方も、もう一回観るとまた違う視点ができて、楽しんでいただけると思います。なので、長くこの「秒速5センチメートル」を愛していただけるとうれしいです。今日はありがとうございました。 松村さん改めて皆さん、足を運んでいただいてありがとうございました。僕自身も、こういう場所でイベントができたのは特別な思い出になりました。そして、皆さんにとっても特別な思い出になったと信じていと思います。本作をたくさんの方に観ていただけて、きっと原作のファンの方や、元から映画がお好きな方、監督・俳優・スタッフが好きな方が、特に最初に足を運んでくださったのだろうと思っています。これからは、何となく「観てみようかな?」と思ってくださっている方々にも、広がっていくことを期待しています。そして、新しい視点で、この作品をたくさん観てもらえる新しいターンに入ると思うと、改めてワクワクします。この映画は、奥山さんの手によって隠しギミックがたくさん入っている作品です。ある雪のシーンの影が桜になっていたり、何かそういうことがたくさん隠れています。作品全体は、見やすい作品になっているものの、実はすごくコアな完成度になっているすごく面白い映画です。なので、ぜひ繰り返し観ていただきつつ、これから新しい人たちにも届くことを楽しみにしています。ぜひ「秒速5センチメートル」を末長くよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
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「もののけ姫」4KデジタルリマスターIMAX®プレミア試写会舞台挨拶「もののけ姫(4Kデジタルリマスター)」シアターリスト 1997年7月12日の初公開時には、観客動員1,420万人、興行収入193億円という前人未到の大ヒットを記録しました。社会現象を巻き起こし、四半世紀以上が経った今もなお、多くの人々を魅了し続けている宮﨑駿監督作品「もののけ姫」。主人公アシタカとサン、タタラ場に生きる人々、そしてシシ神の森に棲む神々の交錯する運命を描いた同作が、スタジオジブリ監修の最高画質4Kデジタルリマスターとして、10月24日よりIMAXスクリーンに蘇ります。 10月20日に、4KデジタルリマスターIMAX上映を記念して、TOHOシネマズ新宿にてプレミア試写会を実施し、松田洋治さん、石田ゆり子さん、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登壇しました。28年の時を経て、明かされる制作秘話などが語られました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。 プレミア試写会舞台挨拶 アシタカ役 松田洋治さん サン役 石田ゆり子さん プロデューサー 鈴木敏夫さん 松田さん本日は、ご来場いただきまして誠にありがとうございます。 石田さんこんばんは。本日は、ありがとうございます。28年も経って、またこのような形で「もののけ姫」が上映されることをうれしく思います。 鈴木さんずいぶん歳をとりました。今日はマスコミの方も多く来ていただいているとうかがいました。ぜひ、いろいろなことを報道していただいて、本作がもう一度ヒットすることを願っております。 MC(映画ライター・金澤誠さん)本作がIMAXで上映されることについて、どのように思われますか? 松田さんこちらの映画館には、しばしば来るんですが、この大きなスクリーンで「もののけ姫」を28年ぶりにIMAXの画質と音質で観られることに期待しております。 石田さん画面の大きさに本当にびっくりしております(笑)。ものすごい没入感だと聞いておりますので、とても楽しみにしております。 MC松田さんと石田さんが揃う機会というのは、なかなかないと思いますので、制作当時のことをお聞きしたいです。お二人は、この役をオファーされた時のことを覚えていらっしゃいますか? 松田さん僕は、事務所から「スタジオジブリの新作映画オーディションのため、何月何日に◯◯に行け」とだけ聞かされました。 MCまだ作品タイトルが決まる前でしたね。 松田さんはい。オーディションだというので、スタジオに向かったものの、(候補者は)自分のほかに誰もいなくて、演出の方だけがいらっしゃいました。「個別オーディションなのかな」と思って、作品の内容やストーリー、そしてアシタカ役の説明を受けました。どう聞いても物語の主役なので、「オーディション用の声のサンプルとして主人公のセリフを収録するんだな」と思いました。まさか自分が主役をやるとは思っていないので、この作品の何かの役のオーディションだと思っていました。それっきり何の連絡もないままで…年が明けて、映画館で「もののけ姫」の特報が流れたんですね。それを観た方から、「洋治、すごいね!ジブリの新作の主役やるんだね」と、人から聞いて、知りました。(会場:笑) よく覚えているんですが、「エビータ」(1996年公開)を観に劇場に慌てて行ったら、予告から自分の声が聞こえてきて、「主役やるんだ!」とびっくりしました。(会場:笑) MCということは、松田さんの了承を得ずに、特報に声を使っていたということですか? 松田さんはい! (鈴木さんの方を向いて)それをやった人は、この一番左側にいると思うんですけどね? 鈴木さんそれはまったくの嘘です(笑)。先ほど、石田さんが「28年前」とおっしゃいましたが、覚えていないんですよねぇ。今日、いろいろ話をして、ハッと気が付いたんです。松田さんには「風の谷のナウシカ」でアスベルを演じてもらったことを完全に忘れていました。 松田さんさっき思い出したんですよ。 鈴木さん(苦笑)。記憶ってね、カッコ良く言えば「過去を振り返らない」。本当のことを言えばほとんど覚えていないんですよ(笑)。ただ、「アシタカの声を誰にするか」は結構ね、悩んだんですよ。それは、よく覚えています。散々悩みましたし、いろいろな声も聞いたんですよ。それで、松田さんになった決め手が「風の谷のナウシカ」のアスベルなんですよ。何でかと言うとね、僕が宮﨑駿に「アスベルの声はどうですか?」と聞いたら、「良かったよ」って言うので、「じゃあ、そうしましょう!」って…、こんな感じでした。 MCそれで、確認を取るために松田さんを呼んだということですか? 鈴木さん松田さんのお話をうかがっていると、そうだったんですかね? MC石田さんはオファーを受けた時のことを覚えていますか? 石田さんある日、事務所に行ったら鈴木さんが来ていて……。 鈴木さんえ、本当に? 石田さん嘘じゃないです(笑)。それで、当時のマネジャーと一緒に、別室で話をしました。とにかく「スタジオジブリ」と聞いただけで、頭がワッーとなって自分の案件とは思えませんでしたし、「いったい何が起こるんだろう?」と思っていました。 鈴木さんそうなんだ…。 石田さんしかも、「もののけ姫」のサン役ということで、「なぜ私なのだろう?」とは思いましたが、天にも昇るほどうれしかったです。 MCお二人は、台本を読んでみると、かなり難しい役だったと思うんですが、実際どうでしたか? 松田さんまずびっくりしたのと、あまりに難しいので、何をどうすれば良いのか分かりませんでした。しかも、アニメーションのアテレコの経験が、「風の谷のナウシカ」と短編を数本ぐらいしかなかったので、考えても無駄というか、「当たって砕けろしかない!」と、「自分で何かを考えて…」というレベルではないなと思いました。 MC石田さんのサン役は、強い女性であり、人間と動物の間という役どころでした。 石田さん膨大な絵コンテや企画書など、ものすごい量の資料を渡されました。事前にほんとうにたくさんの紙の資料を何度も読みました。サンは、実はあまりセリフがないんです。動きに合わせた息づかいや、立ちのぼる気配、人間であって人間ではない、動物になりたいけれど動物にもなれない、というような不思議な役でしたね。とても難しかったです。 MC鈴木さんは、「もののけ姫」の企画について、「チャンバラ活劇、時代劇大作にしよう!」と宮﨑さんに提案しましたよね? 鈴木さんそうでしたね。今思い出しましたが、ちょうど宮﨑駿が還暦になる前だったんです。 MC(時期的に宮﨑監督の)還暦まではもうちょっとありますね。 鈴木さん要するに「今を逃したら、こういうアクションものは二度とできない」と考えたのが大きな理由だった気がします。 MCスタジオジブリ的にも制作期間が足掛け三年でしたし、制作費も20億…最終的には25億円でしたか? やはり最大の大作ですから、そこは賭けでしたか? 鈴木さん賭けだとしても、やらなきゃいけなかった(笑)。人間誰しも歳をとりますからね。宮﨑駿がアクション映画をやるなら、あの時しかなかったんです。スタジオジブリが独立をして、アニメーターたちが力をつけてきた時で、…そういう幸運もありました。それと同時に、宮﨑駿がいろいろな作品をやり、「紅の豚」(1992年公開)がおかげさまで皆さんに受け入れられたので、「お金を使えるのは今だな」となりました。大体プロデューサーはそういうことを考えるんです(笑)。 MCそういう意味では、スタジオジブリがお金も使えるし、スケジュールも余裕をもって取れる充実した時期だったんですね。それだけにアフレコにも時間をかけたことが、メイキング映像からうかがえます。リテイクもしているように見えるのですが、いかがでしょうか? 松田さんアテレコは十回以上行っています。洋画の吹替や他の映画の日数と比較すると、考えられないぐらいの回数やりました。リテイクというか、OKが出ないので、一旦収録が止まると大変なことになるんですよ。割とスムーズに行くことは多いんですが、“何か”で止まると、地獄が待ち受けているんです。でも、宮﨑さんの素晴らしいところは、誰に対しても対応が同じことですね。僕だろうと田中裕子さん(エボシ御前役)だろうと、相手がどんな方でも、納得がいくまで宮﨑さんはとことんこだわるんです。それは平等ですごいなと思いました。 MCそれは美輪明宏さんや、森繁久彌さん、森光子さんに対しても、そうだったということですか? 松田さんそこは、僕とは別録りだったので、分かりません。でも、スタジオで僕らが録っていた時は平等でしたよね?(と石田さんに同意を求める) 石田さん(深くうなずく)。 鈴木さん森繁さんだけはだめでしたね(笑)。(会場:笑)今思い出しましたが、(森繁さんは)絶対に言うことを聞いてくれないんですよ。アフレコって、絵ができ上がってから声を入れるので、口が開いている時間が決まっているんです。だから、「この長さでこのセリフを話してほしい」と伝えても、森繁さんはオーバーするんです。いくら伝えても無視するんですよ。あれはなかなかでしたね(笑)。 MC石田さんはどうでしたか? 石田さん(ため息まじりに)私は一番大変でした。一番下手でしたし、それを話すと、これから本作を観る方がそれが気になったら嫌だなと思うんですが…。洋治くんは、上手なので、どんどん終わっていくんです。私一人で居残りすることもありました。 松田さんでも、僕もアシタカがタタラ場に乗りこむシーン(タタラ場でサンとエボシが戦い、アシタカが割って入る場面)は、途中で宮﨑駿監督から「今日はもう帰れ」と言われて、帰りました。 石田さんえー! 鈴木さん(石田さんと同じトーンで)えー!(石田さん:笑)宮﨑駿がそんなことを言ったんですか? 松田さん言いましたよ。鈴木さん、その場にいたでしょう? 鈴木さん僕は、ご飯を食べていたんじゃないかな? MCそれはサンがタタラ場に乗り込んできて、エボシ御前と戦っている時に二人を気絶させてアシタカが「誰か手を貸してくれ」というセリフのところですよね。別日にまた録ったんですか。 松田さんはい。別日に録りました。 MCじゃあ、何十回もやっているんですね。 松田さんですですです!! ね?(と石田さんに同意を求める) MC石田さんは、サンが人間に怒りをぶつけるシーンを何回もやったと聞きましたが。 石田さんはい。私が一番覚えているのは、先ほどのシーンの後で、瀕死のアシタカを助ける場面で、何でもないシーンのようで、最も難解でした。記憶では、あそこを最初に録りました…。倒れているアシタカを弟犬が「食べていいか?」と聞いて、サンが「食べちゃダメ」と言うところとか…。「お前、死ぬのか?」と言うところは、「『お前、パンツ履いてないじゃん』っていうくらいの感じで言え」と、宮﨑さんに言われました。(会場:笑)「お前、死ぬのか?」というセリフを、最初は「死んじゃダメ!」と、一大事なことのように言ったんです。でも、宮﨑さんからは、サンにとっては「アンタ、パンツ履いてないけどどうしたの?」「あ、そうなの」っていう程度の出来事なので、そういう風に言えと…。当時の私には、それがもう難解すぎました(笑)。毎日泣きそうな気持ちでした。夢のようなジブリの仕事なのに、地獄みたいな…そういう不思議な恍惚感がありましたね。 MC宮﨑監督の演出の仕方は、独特ですね。 石田さんそれは、すごくそう思います! 絶対に甘やかさないし、「ダメなものはダメ」ですし…。私はギリギリまで「この子は辞めさせた方が良いのでは?」と思われていたと思います。 松田さんそれ、製作発表の記者会見の時にも言っていましたよね。 石田さんそれは、今でも覚えています。私は、今でも「もう一度やり直したい」と思っているんですが、もうあの声は出ないので……(笑)。それぐらい記憶に残っています。 鈴木さん十年前に、石田さんと会った時にいきなり「サンの声をすべて吹き替えたい。もう一度やり直したい」と言われたんですよ。それが真剣でしたから、本気なんだと分かりました。「今ならやれます。あの時とは違うサンができます」と、真剣な目で迫られました。あまりに真剣だったから、僕も悩んだんですよ。でも、もう一回録り直すってことは、音の作業を全部やり直すんです。「ミックスしてダビングして、それだといくらかかるかな?」って…。だから、僕は何も言葉が返せなくて、黙るしかなかった。だから、あの時の石田さんの言葉は忘れないんです。 石田さんそのことはちゃんと覚えています。それぐらいあの時(収録時)の反省点が多いんです。 鈴木さんもう一つ覚えていることがあるんですが、アフレコをしている最中、いろいろ悩みがあったんだと思いますが、確か浜田山で話をしたことがあったんですよ。「ちょっとご飯食べようか?」って、流れから、「これからジブリに行こう」となったことがあったんですよ。覚えている? 石田さん(首をかしげる) 鈴木さん「ここからならジブリに近いから」ってことで行くことになったんですが、石田さんに「私は車で来ています。私が運転をするから、車で行きましょう!」と言われました。これは忘れられません。だって、悩んでいる時に、どんな運転をするのか…。 石田さんそれって、古い車ですよね? 鈴木さん「自分と同じ年の車」だって言っていたね。こうやって話をしていると、思い出すものですね。 MCそれで、その時の運転はどうだったんですか? 鈴木さんだから、その時のスタジオジブリまでの道は、僕は生きた心地がしなかったです。しかも、ジブリに行けば、宮﨑駿がいますからね…何を話そうかと悩んでいました。 石田さん私も話を聞いていて思い出しました。そんなことありましたね。 鈴木さんそれぐらい頑張ってやりました。 MC石田さん的は「もしかしたら自分は役を降ろされるのではないかと思っていた」というのは、本当なんですか? 石田さんはい。 鈴木さん記者会見の時に、石田さんが僕の顔を見て、「私は降ろされるのに何をしゃべったらいいんですか?」って詰め寄られました。 石田さん(笑)すいません…。そんな事は言っていないと思うんですが……ちょっと待って、あれ? 鈴木さんその時、「思っていることを全部話せば良い」と、僕は言い返しました。 石田さん言ってないです。ちょっと待って…。ちょっと脚色されていると思うんですけど…。 鈴木さん脚色じゃありませんよ。 石田さんでも、それぐらい私は下手で大変だったというのは事実です。 鈴木さんしかも、その記者会見で忘れられないのは、会見の最初に映像を流したんです。その映像にはアシタカの放った矢で首が飛ぶシーンがあったんですが、それが流れた後に宮﨑駿が「あの予告編はなんだ!作ったのは誰だ?」っていきなり怒り出したんです。本人は僕が作ったと分かっているくせに(笑)。(会場:笑)その後にいよいよ登壇者一人一人が話すことになり、石田さんが「私は役を降ろされるかもしれない」と言いだしたんですよ。そしたら、宮﨑駿が慌てて「そんなことはしません!」と言い返していました。それは覚えています。 松田さんそれは僕も覚えています! 石田さんそれはたぶん記録に……ビデオの中に残っていますよね。 鈴木さんあったかな? 松田さん確かに言っていましたよ! 石田さん(笑)。 鈴木さんあれは迫力があったね! あれで一気に宮﨑駿が「全部言うことを聞きます」という状態になりました。アレは本当に記念すべき記者会見でした。 MCそういうことを乗り越えて、公開された本作は大ヒットとなり、スタジオジブリの一つのターニングポイントにもなりました。松田さん、石田さんにとって、この作品はどのような作品でしょうか。またヒットについては予想されていましたか? 松田さんスタジオジブリの新作ですから、ヒットはすると思っていましたが、「これほどとは!」という感じでした。それは、僕だけではなく、上條(恒彦)さん(ゴンザ役)とも話をしました。その当時で言えば「となりのトトロ2」とかならば、家族連れで観るので興行収入60億円とか80億円はいくだろう。でも、「もののけ姫」は、お子さんや家族連れにはしんどい作品だろうから、数字的にはそこまで出ないだろうと、上條さんがおっしゃっていて、「なるほど」と、僕もそう思っていました。映画としての評価は高いけれど、数字は…という結果なんだろうと思っていたんですが、公開してみた結果は「えらいことになったな」と思いました。 鈴木さんよくそんなことまで覚えているねぇ。でも、本当だよね。それは僕も覚えていますよ。だいたい、東宝さんだって「本当にお客さんが来てくれるのだろうか」と心配になっていたよね? そうだよね?(と、スタッフに確認)。 MC石田さんはどうですか? 石田さん私は、スタジオジブリの新作というだけで、すごいことになるのは分かっていました。ただ、子どもたちには「どう受け止めてもらえるのかな?」と、思っていました。宮﨑さんは「この映画を一番深いところで理解しているのは、十歳前後の子どもたちだ!」と話していましたが、それは真実だなと思います。 鈴木さん本当にそうです。 MCこの作品の声をやったことについての影響や、その後のキャリアはいかがでしょうか。 松田さん「もののけ姫」という作品がなかった松田洋治と、今の松田洋治では全く違う俳優人生を歩んでいたと思います。私の俳優人生に、もっとも大きな影響を与えた作品であることは間違いないです。 石田さん私も同じです。「もののけ姫」の影響は本当に大きいです。例えば、海外で「どんな作品に出ていますか?」と必ず聞かれるんですが、最初に「『もののけ姫』でサンの声をやっております」と答えると、ものすごく尊敬されます。それだけで「ワオ!」や「グレート!」と言われるので、さすがスタジオジブリだなと感じます。 MCアフレコを録り直さなくても、皆さん評価してくださっていますね。 石田さんそうですね(笑顔)。 鈴木さん本当にサンの声は良かったんだから! 改めて、ありがとうございました。 MC本作は、ディズニーとも提携して世界配給をした作品です。ジブリにとってもステップアップした作品の一つだと思います。鈴木さんにとって、「もののけ姫」とはどういう作品でしたか。 鈴木さんどういうと言われてもねぇ…。お客さんがいっぱい観てくれたのはうれしかったですね。それは素直にうれしかった。それが一番ですよね。「作品を何のために作るか?」と言ったら、「お客さんに観てもらうため」でしょう。その結果、記録に残る興行収入になったのは名誉です。「自分たちのために作るんじゃなくて、お客さんのために作ろう」それを改めて気づかせてくれた作品になりました。
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『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映 里香ちゃん応援上映初日舞台挨拶『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映 公式サイト 集英社「週刊少年ジャンプ」にて2018年より連載され、2021年には初の映画化となる「劇場版 呪術廻戦 0」が公開されました。全世界興行収入265億円の大ヒットを記録した本作の、復活上映を記念して、10月17日にTOHOシネマズ 新宿にて、里香ちゃん応援上映付きの初日舞台挨拶が開催されました! 当日は、緒方恵美さんと花澤香菜さんが駆けつけ、会場は盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。 里香ちゃん応援上映初日舞台挨拶 乙骨憂太役 緒方恵美さん 祈本里香役 花澤香菜さん ■大歓声に迎えられて、緒方さん、花澤さんが登壇! 花澤さんすごいですね! 会場の皆さんの喉、開いていますね! ■会場から「イエーイ!」との声が挙がると、花澤さんはハートを作って声援に応える。 緒方さん(会場を見渡し、皆さんが持っているうちわを見て)うちわデカいね! ■会場の皆さんがうちわを振る。 緒方さんすごいですね…。手作りのうちわもうれしいですね。皆さん、こんばんは。上映してから4年が経って、あの時(公開時の初日舞台挨拶の時)と同じシアターに、こんなにたくさんの皆さんに集まっていただいて、こんな機会が訪れるなんて、夢にも思っておりませんでした。もちろんYouTube(イベントの様子はYouTubeでライブ配信されました)でご覧の皆さんも本当にありがとう! (カメラに向かって手を振る)本作を長く愛していただいて、本当にありがとうございます。今日は楽しんでいってください。 花澤さん(里香の声で)「憂太、カッコ良かったよね!」。 緒方さんその声を、生でやるか!? すごいな…。今、聞いて分かったと思うんですが、彼女はあまり加工しなくても、あの声ができるんですよ。 花澤さん(会場のお客さんからの「花澤さん!」という歓声に、サザエさんの花沢さんの声で)「何?磯野くん」 MCいや、待ってください。何でその答えなんですか? 花澤さん今「花澤さん」って聞こえたので…(笑)。 緒方さんそっちかよ! 花澤さんふざけちゃいました…。今日は本当に集まってくださってありがとうございます。よろしくお願いいたします。 緒方さん応援上映の後だからかもしれないですが、こんなに会場から声が飛ぶ舞台挨拶ってなかなかないですよ。 花澤さんありがとう! MC2021年の12月24日、この劇場で初日舞台挨拶を開催しました。それから約4年、再びこの劇場に戻ってきたということで、当時のことは覚えていますか? 緒方さんもちろんです。24日の当日は、世界最速上映が午前0時からありましたが、その時、結構酔っぱらっていました(笑)。そしたら、本作のプロデューサーからは「世界最速上映が始まります。来られますか?」と聞かれたので「行って良いんですか?」って、最速上映の最後ぐらいに、(劇場の入口を指して)あの辺の階段のところからこっそり反応を聞いて、そっと帰りました。それから夜は寝て、舞台挨拶だったんですが、その前にいろいろと取材が立て込んでいたので、西新宿のビルで取材とかYouTubeの番組とかを撮っていたんです。で、そこから劇場に移動したんですが、24日はクリスマスイブなんですよ。クリスマスイブの新宿の道路がどういう状況かなんて、みんな分かっていなくて…(苦笑)。全然バスが動かなかったんです。「どうしよう?間に合わない!」って、なったんですよ。 MC私もその話は聞いておりました。 緒方さん映画館は、ご存知の通り、時間がきっちりと決まっているんですよ。舞台挨拶の後に上映する作品も決まっているので、絶対に遅れてはならないんです。「もうやばい!」ってなっていたんですが、私はバイクに乗るので、裏道を知っていたんです。だから、「あっちです」って…。 花澤さんそうなんですよ! 緒方さんがナビをしてくれたんですよ。 緒方さん案内をしながら裏道を通って、みんなでここの舞台袖に着いたのが、登壇する2分前でした(笑)。会場に滑り込んで、メイクさんに直してもらって、みんなでワーッと出てきて、ご挨拶したんです。 花澤さんすごかったです。バスからシームレスですーっと舞台に立ちました…(笑)。あの時は、緒方さんのおかげで間に合いました。 MC当日は里香ちゃんケーキも登場しましたね。 花澤さんありましたね! 里香ちゃんは何にしてもかわいいですよね。 緒方さんそうですね。 ■会場から「花澤さんもかわいいよ!」という声。 花澤さん(声援に照れた様子で)やだぁ(笑)。そんなことないよ。 緒方さん今日は花澤さんが、このケープを着た時に「里香ちゃんだ!」って思いました。 花澤さん着てきました(笑)! MC大ヒット御礼舞台挨拶には榎木淳弥さん(虎杖悠仁役)もいらっしゃいましたね。 花澤さん榎木くんは、何か箱に入って運ばれてきましたよね? 緒方さん2月くらいに大ヒット御礼舞台挨拶がありまして、その時に、登壇予定のなかった榎木くんが、なぜか巨大な箱に乗って運ばれて来て、箱の中から出てきましたね。 MCそこで、TVアニメ第2期放送決定の発表がありました。 花澤さんそうか、「第2期発表」のために箱に入ってくれたんですね。 緒方さんそりゃそうでしょうね(笑)。 MC2021年の公開時、お2人は「里香ちゃんの応援上映、やりたいよね」とおっしゃっていたんですよね? ただ当時はいろいろな事情でできなくて…。 緒方さんコロナ禍でしたからね。 花澤さん(会場の皆さんに向かって)みんな、声出して応援した?スタッフさんからね、「純愛だよ」のところでみんな「フゥー!」ってなっていたと聞きましたよ。楽しそうだなと思って…。 緒方さんそれを聞いて私は「こんな時、どんな顔すればいいかわからないの」(TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第6話の碇シンジ(CV:緒方恵美)のセリフ)って思いました(笑)。(会場:拍手) 花澤さんきゃーー。 緒方さん(何でそんな反応するんですか?というような顔をしながら)え、何ですか? 何かつい出てしまって…。(会場の反応に)ありがとうございます。 MC本日、チケットが取れなかったり、東京には来られなかったという方も多いと思いますが、ここで私の方から発表させてください。本日、TOHOシネマズ新宿にて実施したこの発声可能応援上映ですが、なんと来週10月24日、全国5大都市でもやっちゃいます! 全国5大都市での実施ということで、応援上映に行くのは初めてという方もいらっしゃると思います。 花澤さんだから、その土地によって応援の仕方が違うのかなって思っているんです。 MC今回は、東京・大阪・名古屋・博多・札幌でやります。 花澤さん私は大阪に行きたい! 「乙骨、ハンパないって!」って言いたい。「もう、こんな強くなるとか思わへんやん!」って言いたい(笑)。 緒方さんそれは良いですね。私は、北海道に行って、シャケの絵とか抱えて「しゃけ!」って…。シャケとか昆布を持って(笑)。「しゃけ!」って言う人が登場しますからね。 ■会場から「なまらめんこい!」という声が上がる。 花澤さん良いですね。そういう方言も言えますね! MC緒方さんは、やはり乙骨くんを応援したいってあるでしょうけれど…。 緒方さん微妙ですよね、乙骨を応援するのって…。 MCでは、誰を応援してみたいと思います? 緒方さんそれは里香ちゃんじゃないですかね? 花澤さんわーー。(うれしそうに) MC里香ちゃんはやはり乙骨くんですかね? 花澤さんそりゃ乙骨くんですよ。(会場の皆さん:歓声を挙げてわき上がる) 緒方さんありがとうございます。 花澤さん(MCに向かって)ちょっと、純愛だもの! MCそうやって返していくんですね。 緒方さんダイレクトにね。 花澤さんこれは、一緒に観に行くしかないですね(笑)。 緒方さん一緒に大阪で? スケジュール合うんかい(笑)! MCさて、ここからは今後の「呪術廻戦」の展開にも触れていきたいと思います。全世界待望のTVアニメ第3期「死滅回游 前編」が1月からついに放送されます! それに先んじて、TVアニメ第2期「渋谷事変」の特別編集版と死滅回游の1、2話を先行して観ることができる劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」が11月7日より公開されます。乙骨くんがいよいよ本編にも登場しますね! 緒方さん殺しに行きますからね。 MCいやいや、その冷静な感じで言われると怖いですよね。 緒方さん(会場に向かって)殺しに行きますからね。 MCすでにアフレコは…。 緒方さんはい、進んでいます。 MCそうですか。何だか急に口が固くなりましたが…。 緒方さん戒厳令が敷かれているのでね(笑)。 MC言える範囲で良いんで、見どころをお願いできますか? 緒方さん「渋谷事変」の特別編集と第3期の「死滅回游」の最初の2話を合体してお届けするんですが、「『渋谷事変』の内容が映画の前半でまとまるものなのか?」と、思われますよね? もちろん短くなっているので、たくさん素晴らしいシーンがカットになっていることは間違いないんです。でも、私がパっと観させてもらった感じでは、総集編だからっていうギクシャクするところは全然なくて、すっと観られました。すごく大事なシーンもあるし、胸に迫るところがたくさんある総集編になっていると思いました。そして、「死滅回游」は最初の1、2話なんで…、いや、かなり大変なことになってます。殺しに行くんで(笑)。(会場:拍手) 花澤さん憂太の活躍が楽しみです! 緒方さん里香ちゃんも一緒だからね。 花澤さん里香ちゃんが出てくるのかどうか…楽しみですね。 MC情報解禁できるのはここまでですか? 緒方さん&花澤さんここまでです! MC素晴らしい作品に仕上がっているのは間違いないですね? 緒方さんもちろんです。「呪術廻戦」は、「劇場版 呪術廻戦0」は今ご覧になった通りですが、最初にアフレコに参加した時も、とにかく戦闘シーンがすごく速くて…。私も、割と“戦う声優”として長く生きてきて、戦う専門みたいにやってきましたが、もう動体視力が追いつかないぐらいのスピードで進むんです。「死滅回游」は相当やばいです。「渋谷事変」も、もちろんやばかったんですが、それがまたギュッとした感じで、息をつく暇がない感じの総集編になっています。 MCやはり乙骨くんはハンパない感じでしょうか? 花澤さん乙骨くん、ハンパないって! こんなカッコ良いと思わんやん! あの、発動しちゃうんで言わないで(フラないで)もらって良いですか(笑)? MCそして、本日はなんと、スペシャルゲストが来ております。 ■乙骨憂太、虎杖悠仁、五条悟(着ぐるみ)が登場! 花澤さん悟くん、見えている? ■花澤さんが悟くん(五条悟)を迎えに向かう。 緒方さん見えている(笑)? 花澤さんだいぶアイマスク状態だけれど、大丈夫? ■悟くんがOKの合図で見えているとアピール。 MC3人とも初お披露目になるんですよ。 ■憂太くん(乙骨憂太)が胸に手を当ててドキドキしているポーズ。 花澤さんドキドキしているの? かわいい!! ■「憂太!」「先生!」「悠仁!」など会場から歓声が! 花澤さん(前に出てポーズを決めている五条に向かって)先生、マスク外して(笑)! ■悟くんが領域展開・無量空処をする時の手印を結びながら片目のアイマスクを外して、目をチラ見せ! 会場は大歓声に包まれる! 花澤さんカッコ良い! カッコ良っ! 緒方さん何ていうか、みんなそれぞれのキャラクターで良いなと思うんですが…。アニメで観ていた時は「あぁ、そうか」と思っているんですが、横で実際に動きをされると「そうか、憂太ってこういう動きをするのか」とか、ちょっと別の意味でドキドキしています。 花澤さんアイマスクを外すってなんか、パンチラを…。 ■悟くんが片目のアイマスクを外して花澤さんを見つめる。 花澤さんきゃーっ! もう1回! 何だこれ…私の新しい扉が開いた気がする…。(顔をぐっと近づける五条に)そんな近づかないで! やめて、私には憂太がいるんだから! 緒方さん(悟くんに向かって)お客さんに見せてあげて…。 ■悟くんが片膝をついて会場に向かって片目のアイマスクを外すと会場から歓声があがる。 MCこれで酒が飲めそうですね。 花澤さん酒飲めますね。 MCここからは、3人も含めて一緒にいろんなお話をしていこうと思います。ここからは、11月7日公開の劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」について解禁情報をお知らせします。 ■悟くんが会場からの拍手を煽るような仕草に会場は大盛りあがり。 ■入場者特典プレゼント第1弾:原作者・芥見下々先生が描き下ろした虎杖、五条、乙骨が描かれた A5 サイズのビジュアルボードがスクリーンに映し出されると会場から大きな歓声があがる。 花澤さんすごい! これはうれし過ぎる。乙骨、カッコ良すぎるな…。 緒方さん殺し屋の目ですね(笑)。 花澤さん相当カッコ良いです。ずっと眺めていたいですね。 ■悠仁くん(虎杖悠仁)、悟くん、憂太くんがそれぞれのイラストの前に立つ。 MCもう一つの解禁情報ですが、TVアニメ「呪術廻戦 渋谷事変」を大いに盛り上げた2曲といえばオープニングテーマであるKing Gnuの「SPECIALZ」、そしてエンディングテーマである羊文学の「more than words」ですが、本作では劇場にてフルバージョンで使われます。 花澤さんすごい! 緒方さん最近の映画館は音響がますます良くなっているので、きっと楽しんでいただけますね。 MC今回、そんなTVアニメ第2期「渋谷事変」エンディングテーマ「more than words」を使った劇場版の新たなプロモーション映像が到着しました。この場で初公開させていただきます! ■スクリーンで新たなプロモーション映像が上映されました。 MCこれは高まりますね。 緒方さんはい。(会場に向かって)どうですか?(会場:大きな拍手)ありがとう。 花澤さんとっても面白そうです(笑)。「more than words」が爽やかな曲なので、重いシーンも盛り上げてくれますよね。 MC乙骨くんの最後のセリフもゾワっと来ましたけれど…。 緒方さん「殺しに行ってますから」…何回言うんだ、これ(笑)。 MCもう一つここでお知らせです。スマホゲーム「呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ)」にて、SSRキャラクター[呪いの女王]乙骨憂太の登場が決定しました。 10月18日15時より限定ガチャにて登場です。さらに、ストーリーイベント「到来! グルメブーム!」も開催決定です。2021年に劇場公開した時に入場者プレゼントとして「呪術廻戦0.5」がありましたが、東京都立呪術高等専門学校に掲載された番外編の漫画をモチーフにしたストーリーイベントとなります。 緒方さん本当にありがとうございます。 花澤さん皆さんがずっと、じゅじゅちゅ…言えていないや(苦笑)。「劇場版 呪術廻戦 0」を盛り上げてくださっているので…(笑)。本当にありがたいことだなと思います。この調子でずっと続いていってほしいなと思いますね。 MC今回の「劇場版 呪術廻戦 0」の再上映に合わせて櫻井孝宏さん(夏油傑役)のインタビューも掲載されているところもありましたしね。また、里香ちゃんが怨霊になって、ちょっと見た目が怖かったりするんですが、やっぱり花澤さんがやると、なんか愛らしいですね。 緒方さんそうなんですよ! MCそれは緒方さんも感じられましたか? 緒方さんもちろんです。 花澤さんやった、うれしいです。自分でやっている時は、この見た目だから怖がらせようとしないで、魂は里香ちゃんのままやることを意識していました。だから、里香ちゃんのかわいらしいところを皆さんが受け取ってくださったのは、うれしいなと思います。 MC櫻井さんが、緒方さんが演じる乙骨くんの成長のスピードは早いんですが、それに合わせて細やかに演技を変えながら収録している姿にすごく感銘を受けたとおっしゃっていました。 花澤さんそうなんですよ。すご過ぎる! 緒方さんタカピロくんは、いつもそうやってほめてくれるんです(笑)。 花澤さんそうやって呼ばれているんですか(笑)? 緒方さん結構引っかかるところがいろいろあって…。このセリフをナチュラルにしゃべる人にしないと、後がちょっと大変なので、「ナチュラルにしゃべる人になるためには、途中経過をどういう風にしたら良いか」とかを、一つ一つ考えて、やっていった感じです。あの時は、香菜ちゃんと子どもの時を一緒に録らせてもらえて、あの掛け合いがあって、そこで受け取ったものがあるから、自然にいけるシーンもたくさんあったので、ありがたいなと思いました。コロナ禍だったので、大変だったんです。アフレコ時に、まだアクリル板がそれぞれの前と横に立っていたので、小さな声で喋ると隣の人の声が聞こえないんですよね。ただ、その中でもみんなが熱量高くやって、キャッチボールをしながら収録ができたのは良かったなと思いました。 花澤さんこんにゃく指輪(劇中で里香が言った「婚約」を乙骨が「こんにゃく」と聞き間違えたシーン)がかわいいんですよぉ…。 緒方さん(恥ずかしそうに)バカなんですよね。何だよ、こんにゃくってね。 MCそろそろお時間ですので、最後にご挨拶をいただきます。 花澤さん今日は本当に、こうして集まってくださって皆さんありがとうございました。本作のことをずっと皆さんが好きでいてくれたことが、伝わってきました。これはちょっと、毎年やってほしいなぁ…。あと、クリスマスの日にやりたいなぁ…とか思いますよね? 皆さんは、その時は会いに来てくれますか?(会場:イエーイ!) ありがとうございます。だって、この着ぐるみの中の…。 MC今、一番ダメなことを言いましたよ。“中の人”とかいませんから! 花澤さん悠仁くん、憂太くん、悟くんも爆誕したことですし、この子たちにもいっぱい稼働してもらわないとね。(五条が「おい」と突っ込むような仕草をする) また、たくさんこうやって緒方さんと一緒に登壇できる機会をいただけたらなと思います。ありがとうございました! 緒方さん本当に花澤さんのおっしゃった通りですが、本当に今日はありがとうございました。YouTubeの向こうの皆さんもありがとうございます。本当に皆さんに愛していただいて、4年も経って、こんな形でまた上映していただけるとは本当に思ってもいなかったので、いろいろな意味で感無量です。4年前は、「呪術廻戦」チームのみんなが作ってくれた世界の中に、私たちが本作のメイン俳優として呼ばれました。ゲストで迎えてもらったので、「あんまり変な風にせず、ちゃんと本編にお返ししなくては」と、私個人は思っていました。でも、4年間の間に、いろんなことを一緒にチームでやってきました。この間は、虎杖くんと一緒にアメリカに行って、海外のファンの皆さんの熱さを肌で感じることができました。今はこうやって、チームの一員としてここに立たせてもらえていることが、とてもうれしいです。そして、またこういう形で皆さんに会えたことも、本当に幸せだと思います。11月7日に劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」の公開があります。チラ見せできる先行上映部分がとても素晴らしい映像になっているので、ぜひ楽しみに観に来ていただければと思います。そして、観に来ていただいた上で、1月の「死滅回游」も楽しみにしていただけたらと思います。「死滅回游」を漫画で読んだ時の個人的な感想は、「ちょっとルールが難しいな」と思っていました。だから、ふんわりと自分のやるべきことは分かったんですが、細かいルールがよく分からないなと思っていたんです。でも、アニメに関わって、一緒に出ている先輩方や、いろんな方々が隣で話してくれることを乙骨として聞きながら、「なるほど」ってすごく落ちたところがありました。アニメ版は作品の解像度がとんでもないことになっているので、「死滅回游」を読んで、面白いと思った人はもちろんですが、私のようにボヤっと読んでいても「『死滅回游』クソ面白いじゃん!」 って、本当に思ったんですね。ぜひ、私の体験をアニメを見ながら一緒にしていただけたらと思っております。まずは、その前哨戦として、11月7日の公開がありますので、そこを楽しみにしていただきつつ、「劇場版 呪術廻戦 0」の復活上映は始まったばかりなので、まだ観ていない方もこの機会に、足をお運びいただけたらと思います。本当にどうもありがとうございました。