「人はなぜラブレターを書くのか」公開直前3万人イベント

2026.04.07
  • イベント

公開直前3万人イベント

2000年3月8日に発生した地下鉄脱線事故の実話から生まれた映画「人はなぜラブレターを書くのか」。本作の公開前4月7日に、“公開直前3万人イベント”と称して本作の試写会が東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷にて開催されました。
当日は、主演の綾瀬はるかさん、石井裕也監督が登壇し、その模様が全国189館(TOHOシネマズ日比谷含め、合計190スクリーン/約3万人)に同時中継されました。綾瀬さんは、参加者に直筆のラブレターをプレゼント! こちらのイベントの模様をレポートします。

寺田ナズナ役

綾瀬はるかさん

寺田ナズナ役

石井裕也監督

綾瀬さん

皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます。今日は、いろいろなところに繋がっているということで、それぞれの場所で、皆さんの心に何か残るような時間と作品になれたらと思っています。今日は楽しんで帰ってください。

MC

綾瀬さんの出身地・広島とも繋がっていますので、広島に向かって一言いただいてもいいですか?

綾瀬さん

広島の皆さ~ん(笑)!(手を振る)

MC

つづきまして、石井裕也監督、ご挨拶をお願いします。

石井監督

この話は、実際のエピソードから始まった作品です。そこから、いろいろな方のご協力を得て、いろいろな方の思いが繋がって、ようやく完成にこぎ着けることができました。今日は、3万人の方々にお届けできるので、僕たちの思いを受け取っていただき、さらに繋げていってもらえたらうれしいです。

MC

本日は全国各地と中継が繋がっています。綾瀬さんは、これまで数々の作品に出演され、日本全国さまざまな場所へロケに足を運ばれているかと思います。中でも、主演を務められた大河ドラマ「八重の桜」(2013年NHK総合にて放送)でロケ地になった会津へは、放送以降も毎年足を運び、「会津藩公行列」(福島県会津市で行われる「会津まつり」のメインイベント)にも参加されて、地元の方にも愛されているとお聞きしています。綾瀬さんにとって、福島という土地はどんなところですか?

綾瀬さん

そうですね、大河ドラマがご縁で放送が終わった後も、毎年「会津藩公行列」に参加させていただいています。いろいろな方にお会いして、より福島・会津が自分にとってとても大切な場所になっています。行く度に皆さんがすごく温かく、優しく迎えてくださるので、いつもその笑顔やパワーに元気をもらって、私も皆さんに「お返しがしたいな」という気持ちで帰ってきています。

MC

綾瀬さんにとって「第2の故郷」のような場所ということですね?

綾瀬さん

そうですね。とても思い出のある場所です。

MC

日本全国でロケをされていると思いますが、それぞれの都道府県での思い出や感じる部分はありますか?

綾瀬さん

どの場所もご飯がおいしいし、皆さん優しいので、その土地で感じる空気感が、作品にとても良い影響を与えていると感じています。どの場所もとても思い出深い場所です。

MC

今作を撮影した千葉にも中継が繋がっています。ロケ地となった千葉県香取市は、石井監督がそのロケーションに惚れ込んだとうかがっています。どういったところに惚れ込んだのでしょうか?

石井監督

一番は、朝焼けと夕焼けが本当に息を呑むほど美しい景色なんです。数年前に見て、その景色に一目ぼれして、この作品はここで撮りたいと思ったんですよね。

MC

利根川水系の川もあってきれいですよね?

石井監督

川には「いろいろなものが繋がっていく」というイメージがあるので、この作品にぴったりだなと思いました。

綾瀬さん

自然がたくさんあって、とても空気がきれいだなと思っていました。

MC

香取市は空気も水もきれいで、お米も有名なんです。本作の中でもお米が出てきますが、食べましたか?

綾瀬さん

食べました。おかずも含めて本当にどれもおいしかったです。

MC

本作のタイトルは「人はなぜラブレターを書くのか」と、なかなかないタイトルだと思います。綾瀬さんは、このタイトルがかなり気に入っていたとうかがったんですが。

綾瀬さん

そうですね、何ですかね…。問いかけているような感じも好きですし、今の時代は「ラブレター」はあまり書かないとは思うんですけど。
「ラブレター」って、ちょっと一生懸命、恥ずかしさを打ち破って書いたりしますよね。遠回りでも伝えようとする思いとか…。
この「ラブレター」という言葉には、いろいろな思いや特別な響きがあるなと思って、そんなところが好きです。

MC

石井監督、やはり「手紙」ではなく「ラブレター」というところがポイントですよね。

石井監督

そうですね。もともとこのタイトルだったんですが、他のタイトルに変わりかけたことがあったんです。もうちょっと簡単なタイトルにしようという流れになったんですが、綾瀬さんの鶴の一声で状況が変わって…、ありがとうございました。

綾瀬さん

(笑)。監督もこのタイトル好きですよね?

石井監督

もちろん、自分でつけたんでね。

綾瀬さん

良かったです。

MC

綾瀬さん、この映画のタイトルに点数をつけるなら何点ぐらいですか?

綾瀬さん

もう100点満点じゃないですか? 言葉にできないような「ラブレター」に込めた思いや、言葉では言えないたくさんの思いを受け取ってもらえる作品になっているので、ますますぴったりだなって思いました。

MC

綾瀬さんが演じたナズナという役は、非常に難しい役だと思うんですが、大きな秘密を抱えた感情を表現されていました。綾瀬さんの演技について、どう感じられましたか?

石井監督

皆さんご覧になってお分かりの通り、綾瀬さんは捉えどころのない不思議な魅力を持っていらっしゃいます。こういう魅力を持っている人ってなかなかいないですよね(笑)。そういう人だからこそ、二十数年越しに「ラブレター」を書いた…というところに持っていきたかったんですよね。

MC

綾瀬さんはオファーを受けた時に脚本を読まれていかがでしたか?

綾瀬さん

実際に起きた事故を題材に、過去・現在を行き来している部分があるんですが、本当に丁寧に描かれていました。登場人物全員が誰かのことを思っていて、とっても優しくて愛があふれた作品だと思い、監督からのラブレターだと思って受けました。

MC

心が震えましたか?

綾瀬さん

脚本を読んだ時点で、嗚咽しながら読みました。

MC

その脚本を読まれて、どういう思いでナズナという役を演じられたのでしょうか?

綾瀬さん

ナズナは、家族にも言えないことを抱えて生きている女性なので、ちょっと言葉にできない思いをたくさん持っています。それを隠しながら、家族の前では元気に振る舞っているので、その辺を監督と話し合いながら演じました。

MC

石井監督はそんな綾瀬さんに対して、その難しい感情表現をどのような演技指導や、言葉をかけながら撮影をされたんですか?

石井監督

すごく難しい質問ですね。
というのは、他人に言っても伝わらないような言葉で綾瀬さんとやり取りをしていたので…。本当に感覚的なところだったんですよね。

綾瀬さん

本当に感覚的な感じでした。

MC

先日の完成披露試写会イベントで、綾瀬さんは「この映画自体が、皆さんへのラブレターだ」とおっしゃっていましたが、本日は、綾瀬さんから皆さんにご用意されているものがあるとうかがいました。

綾瀬さん

皆さんに「ラブレター」を書きました。

■綾瀬さんが封筒を手に。

綾瀬さん

こちらです。

MC

この手紙にはどんな思いを込めたんでしょう?

綾瀬さん

そんなに長くはないんですが、本作を観てくださった皆さんに心を込めて書きました。

MC

これは、本作を観終わった後に読んでいただきたいということですね?

綾瀬さん

はい。観終わった後に、ぜひお持ち帰りくださいませ。

MC

手紙には、感想が書き込める特設サイトに繋がるQRコードがあります。本作をご覧になったら、ぜひ書き込んでいただければと思います。
石井監督は、ご自身の映画の感想などは気にするタイプですか?

石井監督

自分の精神を守るためにも、悪意のないものだけ読ませていただいています(笑)。

MC

やはり、言葉に力をもらったりするんですか?

石井監督

もちろんです。そういう反応があって、また次頑張れるっていうところはありますね。

MC

石井監督は、綾瀬さんと本作で初タッグだったんですが、改めて振り返ってどうでしょう?

石井監督

この話は、実際にあった悲しい死が描かれています。でも、悲しいだけじゃなくて、むしろ全力で生きている人の姿にこそ涙して、希望を感じられる映画になっています。そういう映画になったのは、主演の綾瀬さんの持っている明るさや、魅力によるところが大きいと思っています。

MC

綾瀬さん、監督がそうおっしゃっていますが…?

綾瀬さん

この上なくうれしいです。
本当に、本当に素晴らしい作品です。出てくださっている方々も素晴らしいですし、何といっても監督の編集が本当にお上手で…、と言うのも失礼ですけど(笑)。
人に語らせる部分と、香取市のきれいな景色に語らせる部分が美しく描かれていて、「監督本当に天才だ!」と思いました。

MC

映像美もそうなんですが、観る人の立場によって観方が変わる作品かなと思いますがいかがでしょう?

綾瀬さん

登場人物それぞれが、それぞれの立場の中で、自分なりの愛の形で誰かを思っているところにグッときます。人を思う美しさが感じられて、とてもきれいな作品だなと思います。

MC

この映画は実話をもとに作られていますが、綾瀬さんは本作のきっかけとなった「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系列にて放送)の収録にもご参加されています。改めて、一通の手紙が起こした奇跡の物語の実話に触れて、どのように感じられましたか?

綾瀬さん

実際に、私が演じたナズナ役にあたる女性が、一通の手紙を書いたことからお話が動き出すんです。一通の手紙を書いたことで、事故の後に止まっていた気持ち、時間、それぞれの人生が動き出すという本当に奇跡のような実話なんです。
人が、勇気を出して何か伝えることのすごさをとても感じました。

MC

今日、映画を観てから「世界仰天ニュース」を見ると、思いが変わったり、また違う感情が湧いたりする可能性もありますね。

綾瀬さん

「世界仰天ニュース」では、アニメーションを使いながら丁寧に実話の部分が描かれていました。私自身も見て、「あぁ、こういう感じだったんだ」って思うところもたくさんあって、より作品が胸に入ってくる感じがありました。

MC

最後に綾瀬さんから皆さんに向けてメッセージをお願いします。

綾瀬さん

この作品を観て、皆さんがどう感じたのかを私も監督もすごく聞きたいというか、楽しみにしています。後で私が皆さんにお渡しするラブレターにはQRコードがあるので、ぜひそこにたくさん感想やコメントを書いていただけるとうれしいです。
また、SNSなどでもその感想やコメントを読んでもらって、もっと多くの人に作品が伝えられたらと思っています。ぜひ、感想を寄せてください。
今日は最後まで楽しんで帰ってください。ありがとうございました。

■綾瀬さんは、退場する際に客席通路を通って、観客にラブレターを手渡しながら退場しました。