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「四月になれば彼女は」大ヒット御礼!舞台挨拶「四月になれば彼女は」公式サイト映画プロデューサーで小説家の川村元気さんの長編小説第三作目を映画化した「四月になれば彼女は」が3月22日に公開を迎えました。 本作の公開を記念して4月1日、大ヒット御礼!舞台挨拶が東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、佐藤健さん、長澤まさみさん、森七菜さん、山田智和監督が登壇しました。観客からの質問や、恋愛相談に登壇陣が答えるスペシャル企画では名回答が続出!? こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。大ヒット御礼!舞台挨拶藤代俊役佐藤健さん坂本弥生役長澤まさみさん伊予田春役森七菜さん山田智和監督佐藤さん本日はお越しいただき本当にありがとうございます。皆さんが応援してくださったから、今、こうやってここに立つことができています。今日は皆さんの質問に直接お答えする時間があると聞きました。そういう企画も、コロナ禍ではなかなかできなかったので、楽しみにしています。 長澤さん本当に久しぶりのラブストーリーで、私も演じている時間はドキドキしておりました。この作品は「ちょっと恋することや愛について深く考えようかな」と思ったり、観た後に友だちと意見が違うことを話せるような、観た後も作品の余韻に浸っていただける作品になっていると思います。まだまだたくさんの人に観てもらいたいです。 森さん今日は4月1日なので、弥生さんの誕生日ですね。おめでとうございます。 佐藤さん劇中で言っていましたね。「4月1日生まれなんです」って。おめでとうございます。 長澤さん何だか私が言われているみたいですが(笑)…、ありがとうございます。 森さんそんな日に、皆さんとお話できるので、とてもうれしく思っています。 山田監督本日はお集まりいただきありがとうございます。今、森さんがおっしゃったように「四月になれば…」というタイトルの作品を4月1日に皆さんに観ていただけて、個人的にもすごくうれしいです。まだまだたくさんの人に届くことを願っています。 MC公開後、皆さんのところにも反響は届いていますか? 佐藤さんやっぱり「一回では話が咀嚼できないから、もう一回観に行きます」という声をすごく聞きますね。冒頭で、ガシャンってグラスを割ってしまったのを「いいよ、いいよ」って僕が掃除する――それを、弥生がすごく悲しそうな顔をして見ているんですが、あのグラスは、僕たちが同棲をする初日に一緒に買った思い出の品なんです。だから、弥生は悲しそうに見ていたんだってことが「分からなかった」っていう人もいました。そういう発見みたいなものは、たしかに一回じゃ全部を理解するのは難しいと思います。だから、二回、三回と観ていただけるのはうれしいですね。長澤さんやはり、物語自体が、少し大人の恋愛というか、ちょっと二人の関係性が滞っていて、「この先も続いていくのかな?」という不穏な空気の中で始まる作品なんです。いわゆる恋愛映画の「明るい。楽しい。キラキラ。ワクワク。」というよりも、恋愛について深く知りたくなるというか、「自分はどうなんだろう?」「自分はどんな風に人を愛するんだろう?」 と気づきを与えてくれる作品かなと思っています。そうやって恋愛に向き合いたい人がこの作品に惹かれるのかなという実感がありますね。 MC森さんの周りでも反響はありますか? 森さんもちろんあります。私の周りは、こんな大人の恋愛経験をしたことがない同世代の子たちが多いんですが、「この世代のリアルを見た感じがする」「曲もすごく合っていて、組み合わせが最高だね」という声をよく聞きます。とにかくいろんな人がいろんな楽しみ方をしてくれているというのが感想としてあります。 山田監督私事ですが、本作が長編映画一作目なんです。改めて、「映画ってこんなに反響が大きいんだ」と思いました。温かいメッセージやコメントをたくさんいただいて、「映画って本当に素晴らしいな」という実感があります。夫婦で観た方も友だちと観た方も、一人で観た方も「それぞれいろんな見方があるんだな」と再認識させられています。いろんな感想があることを含めてうれしく思っています。 佐藤さん面白いのが、まっさらな気持ちで本作を観てくれているじゃないですか? 僕は、演じている時に、「あぁ、僕は愛することをサボっていたな」「僕が悪かったな」「だから弥生は失踪してしまったんだな」と思っていたんです。でも、「藤代そんなに悪くない説」が結構あります。確かに、思い出の品に気づかずに掃除したのは悪いかもしれないけれど、そんな悪いことだったのかな? 「やめて、それは捨てないで」って言えば良いじゃん(笑)。 長澤さん怖いなぁ(苦笑)。 佐藤さん「弥生がぶっちぎりで一番悪い説」もあって、皆さんの感想を聞いて「そうだよな。洗脳されていたのかも」って思いました(笑)。「僕、そんなに悪いのかな?」普通に素朴に生きていただけで…。そりゃあ、気が利かなかったのは悪いですけれどね。 長澤さんいやぁ、どうなんですかね。私も演じていて、弥生に対しては「大胆な行動をする人だなぁ」という印象はありました。これは、登場人物の全員に言えることですが、「自分の思いをなかなか言い出せない」「本当の思いを伝えられない」という印象です。「もう少し自分の思いを伝えていれば、会話ができていれば、できたこともあるのかな?」と思いながら、役を演じていました。そういう疑問はあるけれど、みんな表に出さないだけで、弥生の行動にどこか共感してしまう…。だから、「少しだけでも弥生の感覚は理解してもらえるんじゃないかな」と思いながら愛着を持って演じました。 MC「弥生がぶっちぎりで一番悪いやつ」説もありますが…。 長澤さんそれは、私のせいじゃない(笑)。 佐藤さん長澤さんが演じるから、何かリアリティを持って「あぁ、僕が悪かったな」と思っていたんですよね。でも、よく考えると…。 長澤さん私に言わないでください(笑)。監督、どうですか? 山田監督今、佐藤さんが言ったように、「すれ違い」って自分が気づいていないことや、ものすごく些細なことが、実はすごく大切なことだったりしますよね。それが、本当は大事に育てていかなくちゃいけないことだったりすることもあるので、まさに「そうだよな」という感想でした。 佐藤さんここ何回か、監督と舞台挨拶をしてきましたが、監督が妖精に見えてきた(笑)。かわいくない? 長澤さん監督は本当に純粋な方だと思います。 佐藤さん純粋の塊ですよね。 長澤さん純粋な方なのにスポ根が入っていて、初日にみんなで円陣を組みましたよね。 佐藤さん「円陣組もうぜ!」って言い出した時はどうしようかと思いましたね(笑)。 長澤さん「毎日この感じ?」って聞いちゃいましたよね(笑)。 山田監督スタッフが引いていましたね(苦笑)。ただ、スタッフが引いた後に、佐藤さんだけが「僕、そういうの好きだけどな」って言ってくれました。 佐藤さん言わないとさぁ…。 山田監督えっ、勝手に佐藤さんはこういうのが好きなのかなと思っていました。 佐藤さんおかげで一致団結できました。 MC川村元気さんの原作との変更点については、どんな風に話し合っていったんでしょうか? 山田監督原作を読んだ方もたくさんいらっしゃると思いますが、変わった点もあります。でも、原作で一番大事な「人物にフォーカスしていく」というところは変えずに、原作にある良いところ、あとは誰も見たくない一面は変わらずに大事にしていこうと川村さんと話をしながら進めていきました。 佐藤さん脚本の打ち合わせは、何回かみんなでやりました。映画だと藤代と春が別れる理由が、お父さんというか、かなりやばいヤツが…。 長澤さんいたいた、私の役よりもやばい人が(笑)。 佐藤さん一番ヤバい竹野内パパに負けて、別れてしまったんですが、原作だと写真部の先輩なんですよね。藤代的には「先輩と浮気してんじゃない?」っていう実際にどうか分からないけれど、信じきれなくて別れちゃうんですよ。原作のあのリアルな感じがすごく好きだったんですよね。女子からすると「いや、ただ先輩と一緒にいただけじゃん。何が悪いの?」という感じでも、男からすると「いや、それはもうアウトじゃない?」っていう大学生特有の感じがね…。でも、映画だと尺の都合もあるから難しいということでできませんでした。 ■会場の皆さんからの質問や恋愛相談を受けるティーチイン。自分に当てはまる部分がいっぱいありました。グサグサと刺さる内容もありました。好きだった人と別れた理由とか、そういうことが自分と重なって、「これからどうしたらいいかな?」とか、いろいろと考えさせられました。最後のほうは涙がめっちゃ出て感動しました。 質問ですが、「四月」といえば別れと出会いの季節ですが、皆さんが印象に残っている出会いはありますか?【質問1】森さん私、答えても良いですか? 今、22歳なんですが、ちょうど今日は同じ歳の方々が就職する日(入社日)なんですよね。大阪の子が、東京に出てきて「東京の道は分からへんから送ってくれへん?」「いいよ」っていう会話をしながら、リクルートスーツを着た子たちが(入社式が行われる)ホールに集まっていくのを見ました。私は、少し早く大人の世界に混じっていたので、今日がみんなにとっての大きな出会い、門出の日なんだなと思って、感動しちゃいました。こういう日に舞台挨拶ができたのはうれしかったです。弥生さん、お誕生日おめでとうございます。私は大学生なんですが、一つ一つ丁寧な言葉や、深い意味がある内容で、非常に勉強になりました。恋愛に関しては、まだまだ未熟なので、これから社会に出て、好きな人ができたら本作の内容を思い出しながらがんばっていきたいと思いました。 質問は、皆さんにとって愛と恋の違いは何かということをお聞きしたいです。【質問2】長澤さん監督が一番分かるんじゃないですか? 山田監督それは三時間くらい語りたいテーマですよね(笑)。この作品に絡めていうと、最後の二人の背中には、「恋なのか?これから愛に変わっていくのか?」という大きい投げかけがあったと思います。それについては、今、観てくださった感覚のまま、これから恋愛をされるということなので、ある種…、あ、ある種(監督がよく使う言葉なので、初日舞台挨拶でイジられていた)って言っちゃった(苦笑)。 佐藤さん良いんだよ、放送禁止用語とかの言ってはいけないフレーズではないから。 山田監督これから恋愛されるということなので、その問いを見つける時に本作がヒントになったり寄り添うものになれたらと思います。ズバッとした答えじゃなくてすみません。 ■下を向く佐藤さん。 長澤さん(佐藤さんを見て)答えたいそうです。 佐藤さんいやいや、人の気持ちを読むの下手? 長澤さんすごく答えたそうだなって思って(笑)。 佐藤さん僕は、理屈っぽくなっちゃうんで、あんまり素敵なことが言えないんですが、いいですか? まずね、「恋」とか「愛」なんて言葉は、都合が良いから、決めておけば便利だからって誰かが決めただけで、あなたが大切に思うその気持ちを、誰かが決めた言葉に当てはめる必要はないんです。あなたの気持ちだけを見つめればよくて、愛だとか恋だとかどうでもいいんですよ。気持ちが本質だからね。 長澤さん人は名前のないものが怖いですもんね? 佐藤さんそうなのよ、怖いから名前をつけたいのよ。 長澤さんやっぱり答えたかったんですね(笑)。素晴らしい。私は、SNSでこの作品の情報を見て、今日初めて観ました。伝えることが大事だなと思ったり、感動で心が動かされる部分が多かったので、もう一回観たいと素直に思いました。 質問なんですが、SNSなどで「本作は、恋人や恋人候補と一緒に観に行かないほうがいいんじゃないか?」「昔の引きずった恋や、元カノを思い出させてしまうんじゃないか?」っていうコメントが多くありました。だから、私は一人で来たんですが、皆さんは本作を恋人や好きな人と見るべきだと思いますか?【質問3】長澤さんでもね、映画をトークテーマにできるのは良いなって思いますね。相手が思っていることが知れるし、過去があった上での今だから、かわいいやきもちをしちゃうのかなと思います。今までに経験したことを知って、お互いに新しい関係を築いていくのは良いなって思うし、そうやって話のタネになるのは良いと思いますね。 佐藤さんもし、やきもち焼いたら、かわいいじゃんってこと? 長澤さん「そういう風に考えるんだ」っていう風に、その人の考え方が分かるじゃないですか。それが良いことか悪いことかは分からないけれど、教訓にはなるから、二人の関係が良くなると思います。 森さん私は、本作を一緒に観られない人とは恋人になれないかもしれないですね。一緒にやって怖いものがある人と生きていくってどういう覚悟なんだろうって思います。 佐藤さん本当だよな。 森さん終わりがあることを覚悟せずに一緒にいるって不安というか、不安定ですよね。「ずっと一緒にいよう」なんて言葉だけじゃ確定しないですから。こういう映画を観て、なお関係が続いているのが素晴らしいんじゃないかと思います。ちょっと健さんみたいじゃない(笑)? 嫌だ、すごく嫌だ…(苦笑)。 佐藤さん僕みたいになったことを「すごく嫌だ」ってどういうこと(笑)? 森さんある種、恥ずかしい(笑)。 山田監督長澤さんと森さんがおっしゃったように、恋とか愛とかは、これを観てどうこうってことじゃないと思います。一緒に観て、感想が違うと思うので、その価値観が違うことさえも幸せな気がするんですよね。二人が絆を探すきっかけになる気がします。一人で観ても、友だちと観ても良いと思います。ぜひ、共有しながら観ていただけたらと思います。本作を観るのが二回目なんですが、最後の藤代が弥生を迎えに行って、何て言うんだろうと思っていました。でも、健さんの演じた藤代の「帰ろう」っていうセリフが心に刺さりました。弥生も救われただろうなと思って、素敵な作品になっていたと思いました。 私は、35歳で、もう10年になるんですが主人がおります。いつも「もっと頼ってほしい」っていうことでケンカをしちゃうんです。ただ、主婦をやっていると、だいたい何でも一人でできるようになってしまいます。なので、「上手な頼り方、甘え方」を教えていただきたいです。【質問4】佐藤さん(長澤さんに)うまそうね、そういうの。 長澤さん誰が? 佐藤さんあなたよ! 長澤さん私? 難しいな…。 佐藤さん頼れない? 長澤さんいやぁ…。 佐藤さんでも、「もっと頼ってよ」っていうのは分かるけれど、ちょっとかっこ悪いね。男が、「僕にもっと頼ってよ」って相手に言うよりも、言わずに自然と頼ってもらえたら最高じゃん? 女性はその方が良いじゃん? 女性からすると「頼らせてよ」ってことじゃん? もっと前の段階に問題が潜んでいる気がします。やっぱりね、ここに問題があるのに、別の場所を治療してもダメなのよ。 森さん精神科医ですね(笑)。 佐藤さん頭が痛いなら頭をマッサージしてはダメ。 長澤さんどこですか? 佐藤さん腰! 長澤さん先生、今回の場合は? 佐藤さん今回の場合、出会ってすぐの段階。そこらへんから始まっていますね。もうちょっと前の段階からひも解いて行くといいと思います。 質問4の観客夢のような時間をありがとうございます。 佐藤さんどこがや(笑)! ありがとうございます(笑)。春というかけがえのないものを失って初めて、藤代と弥生さんが愛を見つけたんですが、「本当に春を失わなくてはいけなかったのかな?」というのが率直な感想です。 相談ですが、自分の好きな人が、みんなに優しいんです。その優しいところに惹かれたんですが、寛容になれなくて、やきもちを焼いて不安になります。やきもちとどう向き合ったら良いのかなというのをお聞きしたいです。【相談1】長澤さん「みんなに優しいことは良いことだ」と、きっと思われているけれど、その優しさが、時々自分には凶器のように感じているんだと思います。それは、自分の中で、何か「しこり」になっているものや、「どうなんだろう?」と謎に感じる部分があるんだと思うんです。それに気づいているけれど、好きな気持ちが先行して、見ないふりをしている印象があります。やきもちは悪いことではないと思いますが、それは自分の気持ちに気づく時でもあると思います。「自分がこれから人生をどう歩みたいか?」次第で、そのやきもちと向き合うのが大切だと思います。「やきもちを焼くことに、まだ耐えられる」「今はこれが良い」と思うなら、そのままでも良いと思います。でも、違うという気持ちがあるならば、その気持ちに素直に行動するのが良いと思います。相談1の観客すごいです。先生、「付いて行きたいです!」って感じです。 長澤さん「占いの館」へようこそ(笑)。 佐藤さん男性の意見を言うならば、みんなに優しくした結果、一人の女性を不幸にしていちゃダメだと思うんです。その人はやめて俺にしとけば(笑)? MC最後に佐藤さんから代表してメッセージをお願いします。 佐藤さん今日はありがとうございました。こうやって、皆さんと恋愛について話したり語れる作品って良いなと改めて思いました。今回のように、皆さんも本作を観終わって、一緒に観た人と語ってくれたらうれしく思います。僕が本作を観て思ったのは、今、あなたの隣にいる大切な人は、もしかしたら、過去に誰かの大切な人で、その人との時間があったから、今のその人がいる。その人が別れる、手放すという決断をしたから、今あなたの隣にいるんですよね。だから大切にしろっていうことじゃないですが、本作を観た時に、そんなことを考えて、今隣にいる人が、より尊くて大事なものだと感じてもらえたらすごくうれしいなと思いました。ぜひ、皆さんの大切な人と、大切な人を思い浮かべながら映画館に来ていただけたらうれしいです。今日は本当にありがとうございました。
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「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」ブラックボックス舞台挨拶「名探偵コナン 黒鉄の魚影」公式サイト原作者・青山剛昌さんによる原作漫画が4月12日に103巻に到達(累計発行部数は全世界2.7億部を突破!)、テレビアニメシリーズも放送1000回を突破するなど、ますます勢いを増している「名探偵コナン」。 4月14日に公開し、今もなお全国の劇場でロングラン上映を続けている最新作の「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」は、公開から158日間で観客動員数972万人・興行収入137億円を超える驚異の成績を残し、26作目にしてシリーズ歴代NO.1の成績を記録しました。 9月30日、ネタバレありのティーチイン付き・ブラックボックス舞台挨拶を実施し、主人公・江戸川コナン役の高山みなみさん、立川譲監督、青山剛昌先生が揃って登壇しました。今まで明かされてこなかった制作秘話などを本作の閉幕(クロージング)に向け明かし、ファン垂涎トークを展開したこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。ブラックボックス舞台挨拶江戸川コナン役高山みなみさん立川譲監督原作者青山剛昌さん高山さん皆さん、こんにちは。今日は最後まで楽しんでいってください。 立川監督公開から5カ月が経って、こんなに豪華なメンバーとこうして舞台に立てることをうれしく思います。 青山さん今日はありがとうございます。 MC今、目の前にいらっしゃるのは、つい先ほどまで本作をご覧になったお客さんです。いかがでしたでしょうか?(会場:大きな拍手)青山先生の舞台挨拶は「名探偵コナン ゼロの執行人」以来ということですがいかがですか。 青山さん懐かしいですね。 MC実際に会場で、皆さんの熱を目の当たりにしていかがですか? 青山さん嬉しいです。 MC本日はブラックボックス舞台挨拶ということで、今まで明かされていない制作秘話=ブラックボックスをお話いただこうと思います。代表質問として、御三方が公の場で揃ってお話されるのは初めてですかね? 高山さん初めてですね。 MCまずは映画がどうやって作られるか、皆さんあまりご存じないと思うんですが、映画ってどう作られていくんでしょうか? 立川監督言葉で説明すると長くなってしまうので、シンプルに言うと、まず脚本があって、それをみんなで打ち合わせをして作ります。その後の絵コンテ作りが作業としては大きいですね。コンテはアニメの設計図みたいなものなので、かなり時間をかけて作ります。それから、作画に入っていきます。そんな感じです。青山先生は、脚本に意見をくださったり、絵コンテに全部目を通してセリフの監修をされています。 MC企画会議みたいなものがあるんですか? 青山さんそうですね。いつも僕の家に集まってやっています(笑)。 MC青山先生のご自宅ですか? 青山さんそうです。 MC絵コンテのチェックはどうやって、どれくらいのスピードでやるんですか? 青山さんまぁまぁな時間がかかっています。その都度、時間がかかるところもあるし、早いものもありますね。 高山さんずいぶん前に「作画が上がらないので絵コンテでチェックしてください」って言われたことがあります。(手で厚さを示して)電話帳みたいな厚さのものが5冊ぐらいきたんです。立川監督そうです! 青山さんそれぐらいある。 高山さんすごい量だよね、あれをチェックするのは、やっぱり…。 青山さん大変だよね! 高山さん「だよね!」…って他人事かい(笑)! 青山さん漫画家の仕事じゃない(笑)! 高山さんでも、それをやるっていうのはすごいことですよね? 立川監督そうですね。アニメの場合は動きが入るので、それでページ数が加算されちゃうんですが、かなり分量があると思います。 青山さん面白い作業です! 面白くないとやれない。 立川監督ありがとうございます! MC高山さんは、アフレコの現場でセリフのニュアンスを変えることもあると伺いました。 高山さんセリフは自分だけではなく、例えば相手との絡みもありますので、「こういう風に言ったほうが相手が返しやすいんじゃないか?」って考えたりします。後は、今回に限らずですが、例えば、推理をしている時の自分の頭の中の流れで、「ちょっと言い回しを変えた方がより分かりやすく伝えられるんじゃないかな?」と言うところを変えたりします。もちろん、監督とも話をしてですが…。 立川監督「変えるね!」ではなくて、「コナンくんはこういう気持ちで合っているよね?」と確認をされてから、「だからこうするね」という感じの提案の仕方です。 高山さんその場にいて、自分の感情と環境を踏まえた上で、「こうしたいんだけど?」とか「こういう風に口から出て来ちゃったんだけどどう?」っていう感じです。 立川監督こういうのは、新規のアニメの立ち上げだと、あまりないですよね? ご長寿作品で、キャラクターのことを深く理解しているから出てくるものだと思います。 高山さん灰原哀役の(林原)めぐちゃんも、みんなそうです。しゃべる呼吸やしゃべり方があるじゃないですか。誰に対してどうしゃべりたいとか、(自然と)自分の中で出てきちゃうんですよね。セリフを読みながらチェックをしていて、「これはちょっと違うかもしれない」「こうした方が良いかもしれない」っていうのは結構あります。 MC今回の劇場版で、実際に変えられたセリフはありますか? 高山さん(笑)。覚えていない。 立川監督いろいろありますが、すごく大きいのは灰原とコナンくんの水中の最後のほうのシーンです。もともとのコンテから一分以上長く伸びているので、すごく大きな変化ですね。アフレコで一分も伸びるっていうのは、初めてじゃないですか? 高山さんそうそう! そこも「気持ちをどうしよう」って話し合いました。 立川監督林原さんからも提案があって、「これぐらいのスピード感で読みたいけど良い?」と提案があって、「良いですよ!目一杯使ってください」というやりとりがありました。 MC青山先生がカット割やセリフに、ご提案をされることもあるそうですね。 青山さんさっき話に出た水中のシーンは変わりましたね。 MC実はそれ以外にもありまして、スタッフさんから修正した絵コンテをお借りしました。今回は特別にスクリーンに映したいと思います。 ■スクリーンに絵コンテが映し出される。高山さん(スクリーンを見上げて)おお! 立川監督パシフィック・ブイの医務室の場面です。 MC黒く塗りつぶされていますが、元々は「何言ってんのよ!」「そうやってすぐ」「おいてくくせに」と言うセリフが、「待たせるの好きよねぇ…」「新一くん…」に変わっています。 青山さんこれは灰原が、蘭ちゃんの気持ちになって言ったセリフです。そのままだとちょっとイヤな感じがしたので、灰原ならこっちの方が良いかなって思ったんです。 MC灰原にここで「新一くん」と言わせることによって、実は本作の中で、「江戸川くん」「工藤くん」「新一くん」と全ての呼び方をコンプリートしています。(会場:笑) 青山さん(笑)。 MCそれは狙いではなかった? 青山さん狙いではないです! 高山さん呼び方はきっと心情によって違うよね〜。 青山さんそう! MCセリフを書く時に何か意識しますか? 青山さんあまり意識しないです。でも、ここは意識して、蘭ちゃんの気持ちだから「新一くん」にしました。 MCありがとうございます。よく見ると灰原の心情も絵コンテに書かれています。 立川監督これは自分が書いたものです。 MC絵コンテに心情を書くことはしばしばあることですか? 立川監督アニメーターさんに伝えるためにたまに書いています。 高山さん感情によって表情が変わるからね。 立川監督はい。 MC今回は立川監督から青山先生に質問があるそうです。青山先生のご提案で、構図が変わったカットがあるそうです。ちょっとそのカットをスクリーンに投影します。 ■スクリーンに次の絵コンテが映し出される。高山さんいろいろ見せちゃうね。 MC灰原のラストのカットです。俯瞰だったものが、変更後は横のアングルになっています。 青山さんこのほうが観客を見ている感じがすると思ったんです。 MCこれは感覚的にですか? 青山さん感覚的にですね! MC皆さん、印象に残っているでしょうし、これはもう名シーンですよね? 立川監督アニメーションを作る時ってカメラの位置をよく考えるんですよ。ここは、コナンがそばに座っているので高い目線から見たつもりで最初は俯瞰で描かれています。でも、青山先生のアングルは、カメラが地平線に近く横になっている。迫力があるし、すごく説得力があります。漫画的な思考と、アニメ的な思考なんですかね。「自分が描くなら、このアングルなんだけど、変えても良い?」とおっしゃっていたことがすごく印象に残っています。 青山さんそうね。この時点で「僕に描かせろ!」ってなっています(笑)。 MC実はこのシーンの原画を特別にいただいていまして、スクリーンに映します。 ■スクリーンに原画が映し出される。立川監督めちゃくちゃ可愛いです。 青山さんもうすでに懐かしい。 MCこれを描かれたのはいつ頃ですか。 青山さんだいぶ前です。大体、一年くらい前じゃないかな。 立川監督去年の秋冬ぐらいですね。 MCこういうカットは、青山先生がご希望されて描かれるのですか? 青山さんそうですね。 MCなんと、今回は「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」ぶりにコナンくんの原画を担当されたそうです。 青山さん描きましたよ。高山さんに向けて。 高山さん…怒られるからね!(会場:笑) 青山さん「愛されてない!」って言われちゃうんで、描きました(笑)。MCコナンくんをカッコ良く描く秘訣はありますか? 青山さんないです(笑)! 高山さんえー、何か言ってよ! 青山さん「カッコ良く描かないと」と思って描いています。 高山さん(コナンくんに)ありがたいね! 立川監督青山先生にコンテのチェックをしていただいた時に、「ここが描きたい」とかおっしゃるので、僕から更に「ベルモットを描いてほしい」「ジンを描いてほしい」とかお願いをしました。「言ったら描いてもらえるかな?」と思ったんですよ。 青山さんありましたね~。 高山さん結構描いているよね? 青山さん描いています! 年々増えている気がする。 高山さん劇場版は26作品あるけれど、最初の頃は、ラストカットだけとか、あっても2カットぐらいでした。でも、今回の試写が終わった時に、「こんなに描いて大丈夫なの?」と(青山先生に)言いましたよね? 青山さん僕の絵って、よく分かるね。 高山さん分かるでしょう! 青山さん(笑)。分かるのかぁ。 高山さん立川監督にも「原画多くない?めっちゃ描いていない?」と言ったぐらいです! 青山さん劇場版の最初の頃は遠慮していたんです。 高山さんあ、遠慮だったの? 青山さんアニメーターさんの仕事を奪ったらいけないと思っていたんですよ。でも、最近は遠慮していない(笑)。 高山さんなるほどね〜! じゃあ、好きなだけ描いていいんじゃないかな。 MC試写のお話が出ましたが、高山さんは事前にどこに青山先生の原画が使われているかはご存じなかったんでしょうか? 高山さん知らないです。 MC改めてお伺いしたいのですが、完成した本編をご覧になっていかがでしたか? 特に気に入っているシーンは? 立川監督青山先生の絵って、すごく特徴があって、髪の毛や肌の影付けの仕方にすごく立体感があって良いなと思っています。簡単に真似できない難しさがあって、それをもっと劇場版の中でも増やしていけると良いのかなという思いが今あります。今回お願いしてベルモットとジンを描いてもらいましたが、キールも言えば良かったなぁと今は思っています(笑)。 MCもし頼まれたらキールを描いていましたか? 青山さん描いていましたね。(会場:笑) 立川監督(とても残念そうに)まじか!…お願いすれば良かった。 高山さんもう散々言っているので、海中のシーンはものすごく好きですが置いといて、他に好きなシーンを言うとですね、私は潜水艦の中で黒ずくめのメンバーが揃っているところが好きです。こんな小さな空間に、あの大男たちがリビングでおしゃべりをするようにしているのが、「こんなところは見たことない」と思いました。あの人たちが会話をするシーンは、外で指令を受けているところは分かるんですが、リラックスしたところでしゃべっているのはあまり見られないので、実はちょっと好きです。 MC先生は黒ずくめとのやりとりはどうですか? 青山さんキールがジンに、「尋常じゃないのはあなたの方よ、ジン」と言うのは僕が書いたセリフなので、良いですよね!……自画自賛(笑)!僕のお気に入りは、海から上がってコナンくんが息をハァーって吐くシーンですね。高山さんの声は出ていないけれど、あれがカッコ良いですね。あそこはカッコ良かった! 立川監督ありがとうございます。あそこは自分の担当パートです。嬉しいです!(笑顔) 青山さん赤井が狙って、ジンがグッと上を見て、海面がブルーになる。あそこも曲がかかってバーッと盛り上がるじゃないですか。あそこもゾワゾワきますね。あれはカッコ良いっす! 立川監督ありがとうございます。 MC先生は、本作を気に入って、複数回ご覧になったと聞いています。 青山さん僕の家に円盤があるので、20回弱は観ています! 高山さんすごい! ■SNSで事前に質問を募集していた質問に登壇者の皆さんが答える。 高山さん怪しげな箱が出てきましたよ! MC中に質問が入っていますので、高山さんから順番に引いて質問を読み上げていただけますか。 高山さんこの中に手を入れたら、手が出てこないっていうことはないですね(笑)?(引いた質問を見て)あー! 青山さん何? 高山さんこれねぇ、私たちも散々話していたんです。(立川監督)にずっと話題になっていたよね?立川監督なっていましたね(笑)。八丈島のホテルの部屋割りが気になります。園子ちゃん、阿笠博士、小五郎さんは一人部屋ということでしょうか?【SNSからの質問1】高山さん気になるよね! 立川監督ここら辺は若干あやふやな部分があるんですが、まず園子は一人ですね。 高山さんそうだよね! 絶対にスイートルーム! 立川監督阿笠博士と小五郎さんもそれぞれ一人部屋です。みなみさんと「子どもたちだけで泊まっているのはどうか?」という話をしました。 高山さん関西のキャンペーンに回っている間、ずっと部屋割りの話をしていました。じゃぁ、光彦と元太は二人一部屋で、歩美ちゃんと灰原も二人で一部屋で、園子は絶対スイートでしょ。「何か部屋割りが変じゃね?」って話になりました。大体、博士と子どもたちが一緒とか、小五郎のおじさんと蘭とコナンと三人とかになりそうなんだけど、何でだろう。 青山さん僕は知らんよ(笑)。 立川監督そういう話をずっと車でしていたので、「今度そういう部屋割りのシーンがあったら事前に相談します!」ということになりました(笑)。 ■立川監督が質問を引く赤井さんがロケットランチャー発射後、秒で退散したのが衝撃的でした。コナンくんが無事だという確信があったのでしょうか。【SNSからの質問2】青山さんあそこは確か櫻井さんのシナリオでは、「ちゃんと逃げろよ、坊や」っていうのがあったんですけどね。 立川監督一応「でかしたぞ!」みたいなセリフは言っているんです。でも、(笑って)秒で退散していますね。やはり信頼があるんでしょうね。 青山さん後は、赤井がエンジンが爆発しないところを狙って撃ったってことですかね。 立川監督そうですね! 高山さん危険だもんね! 青山さん危ないよね! 死んじゃうよね! 立川監督絵コンテチェックの時にも青山先生はそのことをメモで書いてくださいましたね。ロケットランチャーと水中の波面がある。青山先生から「波紋があるということは衝撃波が起きているから、ここの場面ではやめよう」とかいただきましたよね。覚えていますか? 青山さん(笑顔で)覚えていますよ! 絶対にコナンが死んじゃうので。 立川監督気にかけてくれました。 高山さんありがとうございます。赤井さんとの間には何か絆がありますし、やっぱりお互いに分かっているということにしましょう。 青山さん爆発しないところを撃ったんですよ!直美が最後に「また会えてうれしかったわ、志保」と心の中で言っていましたが、彼女が灰原哀=宮野志保であると確信した理由を知りたいです。【SNSからの質問3】高山さんすごいところをついてきますね。 青山さんそれは、逃げる時に手を差し伸べたよね? 立川監督そうですね! その直前に縄を解くというのもあって、「マジシャンがよく使う手よ」って言いつつ、手を差し伸べて、直美を引き上げてくれるあたりで気付いたと思います。 ■高山さんが質問を引く青山先生が劇中に原画で参加して印象に残っている絵があれば教えてください。また、来年の映画ではどんな絵を描いてくれるのかすごく楽しみです。【SNSからの質問4】高山さんいっぱい描いちゃうんじゃないの? 青山さんちょっと待って、来年の映画? 高山さん内容はまだ言っちゃだめだよ(笑)! 青山さん印象に残っているのは、赤井と安室のところかな。 立川監督あそこのセリフ書いていますよね。 青山さんあれ、最初は三分割だったの。三分割だと絵が小さいから一個一個にした。 立川監督大きくしました! 高山さんということです。ムービーワークにもなったティザービジュアルでは、コナンくんが哀ちゃんを助けに行く、本作とは逆の構図になっていたのが、とても印象的でした。対比する構図に意図等ありましたらぜひ教えてください。【SNSからの質問5】青山さんあれを逆にしちゃうとネタバレになっちゃうので、「本当は逆なんだけどなぁ」と思いながらティザーを描きました(笑)。ネタバレ防止のためです。 MCちなみに、ティザービジュアルは、青山先生が毎年描かれていますよね? どういったところからインスピレーションを得ていますか? 青山さんえ、適当です(笑)。 高山さんそんなこと言って良いの? 今、全国に中継されていますよ。立川監督ラフの段階で「こんな感じにしようと思う」とメッセージを付けて送ってくれます。 青山さん「最初はラムと黒田が大きかったんだけど、やっぱり赤井と安室にしました!」って。 立川監督「阿笠博士がいないんですけど…」って。 青山さんそうそう!それで(阿笠博士を描き)足したんだよね。 立川監督そういうやりとりをしています。来年のティザーも楽しみですね! 高山さん本当に楽しみですねー。実はさっき、ちょっと見せてもらっちゃった! MC実は出来上がってはいますが、まだお見せできないんです。 高山さんもうちょっと待っていてね! ■会場の方から、本作「黒鉄の魚影」に限った質問にも登壇者の皆さんが答える。 青山さんドキドキしちゃう(笑)。 MC質問のある方は挙手をお願いします。先ほど青山先生が今回原画を描いたとお話があったと思うんですが、先生が描い原画の中で、皆さんの好きな場面はどこですか。【会場からの質問1】高山さん自分(コナンくん)でしょうね。 立川監督そうですよね。カッコ良いですものね。僕はさっきも出てきた最後の灰原ですね。構図を変えてもらったというのももちろんですが、表情がとにかく良くて、あの表情はやっぱり先生にしか描けないから好きです。 高山さんでも、先生は安室さんと赤井さんのところ? 青山さんそうですね。でもどっちもどっちかな。 お客さん青山先生は、先ほどの場面以外にもありませんか? 青山さんあとはどこを描いていたっけ? 立川監督蘭ちゃんのチューのとこ。 青山さんあれは絵コンテの段階で原画がきたので、それを直したぐらいだよ。あとはジンのところ! 立川監督追加で頼みました。あれは元々のセリフが「撃て」だったのを「ていっ!(撃てぃ!)」に直して…。 青山さん本当は「ていっ!」と言った後に爆音がバンっと鳴るとカッコ良いんですがね…「ていっ!」って言った後しばらくしてからシュルル〜(笑)って、あれを見ながら「あ!失敗した!」と思いました。(会場:笑) 立川監督(笑)。「ていっ!」「バーン!」のイメージだったんですね。まさかの裏話が! 高山さん今度観る時、そのシーンはみんなちょっと笑っちゃうかもしれない。本当に素敵な作品をありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。黒ずくめの組織のピンガというキャラが今回の作品で亡くなってしまったのが本当に惜しいくらい好きなキャラなんです。どういったところからキャラクターの着想を得られたのかということと、声優の村瀬(歩)さんが、男女の声を使い分けるところが私たちにとっては最後まで惑わされた要因だと思っています。村瀬さんありきで考えた(キャラクターな)のかというところもお伺いしたいです。【会場からの質問2】立川監督ピンガのキャラクターの着想で「中性的にしたい」とおっしゃったのは青山先生だと思います。 青山さん僕だなぁ。今までにないような「ジョジョ」(ジョジョの奇妙な冒険)に出てきそうなキャラにしたいと思って、あの顔になりました。村瀬さんは後からだよね? 立川監督声は後からです。メキシコの方のお酒の名前だったので、戦い方にメキシコの型を取り入れて、髪型は自分から提案しました。それでラフが上がってきて、声はその後になります。女性声優さんに男の声を出してもらうか、男性声優さんに女の声を出してもらうかの二択で、両方の声を聞かせてもらって、村瀬さんに決まりました。 青山さん村瀬さん、うまいよね。 MCアフレコの現場に立ち会われていかがでしたか? 立川監督男性声優で女性の声を出せる方は何人かいらっしゃるんですが、その中でも飛び抜けて上手でした。かつアクションのシーンがあるので、アクションシーンで出る吐息とかを演じるのはすごく難しいのに、そこもかなり上手な人だなぁという印象です。 MCそんなピンガですが、亡くなったかどうかは、本作ではまだ明言されていないですよね? 青山さん(あっさりと)あぁ、亡くなりました!(会場:衝撃で大笑い) 高山さん元も子もない! MC明言されてしまいました。 高山さんでも、これで生きていたら結構まずいことになるから。 立川監督いろいろ知り過ぎているんですよね。 高山さん今、全国からため息が聞こえた。みんな、ごめんね!ジンがヘリコプターから降りてくる時に怖い感じが全然なくて、むしろ神々しい感じですごくカッコ良かったです。あれはどういうイメージで作られたんですか?【会場からの質問3】立川監督これに答えるのは僕かな。夕日を浴びて水面が光っていたり、潜水艦に光が当たっていたりしている感じに描きたかったんです。水滴がキラキラしているのに加えて、人も神々しい感じにして神が降りてきたみたいな印象にしました。 高山さんちょいちょい(笑)! 立川監督カッコ良くなると良いなと思って、あのようにしました。絵コンテを描いてくれた人が帽子を抑えるような感じにしてくれました。 高山さんちなみにね、ジンの話で言うと、最初のジンは銀髪ではなかったよね。いつからこうなったんだっけ? 青山さん原作では銀髪に描いています。ジンって英語でGINと書くので、最初から銀髪なんです。 高山さん山本(泰一郎)監督が、しばらくしてから(青山先生に)「ジンは銀髪なんだよね」と言われたって言っていました。 青山さんそう。アニメで見て「あれ?茶髪になってる!」と思ったんだよ(笑)。 MC本日は楽しいお話をありがとうございました。まだまだお話を伺いたいのですが、お時間となってしまいました。ご挨拶をお願いします。 高山さん皆さんに、たくさん観ていただいたり、応援をいただいたり、愛を感じています。毎月「まさかここまでとは?」と思う、私です。本当に愛してもらえる作品になりました。本当にありがとうございます。全国の皆さんも本当にありがとうございました。まだまだこれからも続きます。次回作もどうぞよろしくお願いします。今日はありがとうございました! 立川監督クロージングが近いということで、9月はこういうイベントが行われ、監督をやった身としてはすごく嬉しいですし光栄に
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「沈黙の艦隊」初日舞台挨拶映画『沈黙の艦隊』公式サイト1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る大ヒットコミックを実写映画化した「沈黙の艦隊」が、いよいよ出航しました。9月29日にTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が開催され、大沢たかおさん、玉木宏さん、上戸彩さん、ユースケ・サンタマリアさん、中村蒼さん、江口洋介さん、吉野耕平監督が登壇。上映終了後の興奮冷めやらぬ会場のお客さんを前に、豪華キャストが万感の思いを語ったこの日の模様を、詳しくレポートします!初日舞台挨拶海江田四郎役大沢たかおさん深町洋役玉木宏さん市谷裕美役上戸彩さん南波栄一役ユースケ・サンタマリアさん山中栄治役中村蒼さん海原渉役江口洋介さん吉野耕平監督大沢さん本日はご来場いただき、ありがとうございます。短い時間ですが、いろいろなお話ができればと思います。 玉木さん初日に本作を観てくださってありがとうございます。短い時間ではありますが、最後までお楽しみください。 上戸さん皆さん、もう本作をご覧になったんですよね。私は三シーンくらいしか出ていないんですが(会場:笑)、皆さんに囲まれて壇上に立つことができて本当にうれしいです。初日に観に来てくださって、本当にありがとうございます。ぜひ、今のホットな気持ちをSNSで広げてください。 ユースケさん本作が面白かったか、面白くなかったかは、皆さんの顔を見たら分かりました。良かったです! (会場:笑) 約束通り、TOHOシネマズ 日比谷に帰ってきたぜ! 今のコメントは忘れてください。(登壇者の皆さん&会場:笑) 中村さん今日はお越しいただきありがとうございます。初日を迎えられて、本当にうれしく思っています。 江口さん皆さんの本作を観終わった後の熱気がグワっと香っているので、伝わったんじゃないかと思っています。短い間ですが、楽しい時間にしたいと思っています。 吉野監督観ていただいて、ありがとうございます。作中では役者の皆さんが厳しい表情ばかりしているので、今日は笑顔を見られる貴重な機会です。ぜひこの後は楽しんでください。(会場:笑) MC今日は上映後の舞台挨拶となります。上映後だからこそ話せる本作の魅力や、ご自身による本作を観た感想などを教えてください。 大沢さん本作を観終わった皆さんには、楽しんでいただけたはずだと信じてはいるものの、おそらく「この先、どうなるんだよ」と思っておられるはずです。(会場:笑) その皆さんの思いが伝わってきて、何だか痛い感じもしております(苦笑)。30年前にかわぐち先生が描かれた「沈黙の艦隊」という漫画が、ようやく実写化されました。今日は、壮大な「沈黙の艦隊」の船出・旅立ちであり、我々はここから始まると思っています。これから、この壮大なものを余すところなく映像にできるよう、まず第一弾として作りました。もし皆さんに喜んでいただければ、この次をどんどんやっていけるのではないかと思っています。そのあたりは、期待して待っていていただければと思います。何よりも、本作がある程度の成績を出さないといけないので、先ほど上戸さんも「SNSで」とおっしゃっていましたが、良いこと(感想)は大丈夫ですよね。(会場:笑) 良くないことは、後で連絡先を教えるので、東宝さんの方に言ってもらって構いません。(会場:笑) どうぞよろしくお願いいたします。玉木さんどの世代の方が観ても、純粋に楽しんでいただけるエンターテインメント作品になっているんじゃないかと思っています。大沢さんがおっしゃったように「ここで終わるのか」と感じる部分もあります。なので僕としても、次もできたら良いなと思っています。ユースケさんとも、現場でそんな話をしましたよね? ユースケさんした、した! 急に話を振るからびっくりしたよ。 玉木さん(深町や南波たちが乗り込む潜水艦)<たつなみ>に関しては、一体感が生まれるように、ユースケさんをはじめ、水川あさみさんなど、場の空気を盛り上げてくださる皆さんと、家族のように撮影ができました。そういった時間がすごく楽しかったと思っています。 MC現場でも「続きができたら良いな」というお話をされていたんですね。 玉木さんそうですね。 MC上戸さんはいかがでしょうか。 上戸さん市谷はオリジナルのキャラクターです。私も原作のある作品で何回か(オリジナルのキャラクターを)演じたことがあるんですが、オリジナルのキャラクターってまず叩かれるんですね。(会場:笑) それでも、台本を読んだ時に「この作品に携わりたい」とすごく思いました。このご時世に、核を扱う内容で、どこか「未来があるんじゃないか」と思える作品に参加できて良かったと、完成作を観て興奮しました。女性の方も、カッコ良い男性陣の皆さんが大きなスクリーンで見られて、潤いますよね。(会場:笑) ぜひ女性の方にも劇中で流れるモーツァルトを身体の芯に響かせながら、映画館の大きなスクリーンで迫力を感じていただきたいと思っています。ぜひ映画館で観てください。 MC上戸さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 上戸さん「監督!」って思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 現場でも癒し系と言いますか、吉野監督ってこういう感じなんですよ。だから、「この吉野監督がこんなに力強い作品を作るんだ!」と思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑) あ、吉野監督をからかっているわけじゃないですよ。ユースケさん(上戸さんをいじるように)何様なんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 上戸さん監督は癒し系なんです(笑)。現場ではグミとかを食べているような可愛い吉野監督しか見ていなかったんです。だから、完成した本作を観た時に、「吉野監督はこういう作品を作れるんだ」って思いました。 ユースケさん(再び上戸さんをいじるように)何様なんだよ!!(登壇者の皆さん&会場:笑) 上戸さん(笑)。(周囲からも監督のギャップについて「分かる」という同意の声が上がる)そうなんです、ギャップがあるんです。 MCユースケさんは、いかがでしたか? ユースケさん先ほど「TOHOシネマズ 日比谷に帰ってきたぜ!」と訳の分からないことを言ったでしょう? 言ってから後悔したんですが(笑)、僕はこの映画館によく映画を観に来るんです。暇な時なんて、週八くらいで来ています。(会場:笑) ついこの間も「ジョン・ウィック:コンセクエンス」(現在公開中/主演:キアヌ・リーブス)を観に来た時に、良いタイミングで「沈黙の艦隊」の予告が流れてきました。自分が出ていることを度外視しても「イケている映画だな」と思いました。そして、今日は皆さんに本作を観ていただいて、「これはいける」と思いました。皆さん、確実に「2」があります! (会場:拍手)もっと言おうか! 「5」まであります。(登壇者の皆さん&会場:笑) おそらくスピンオフも作られます。そして、おそらくスピンオフ第一弾は「ソナーマン、南波栄一」です。サブタイトルは「耳をすませば 魚雷が二本」みたいなね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 僕は、スピンオフで力を発揮するタイプなんですよ(笑)。やっぱりそれぞれの人物をもっと見たい! スピンオフもいけるし、本編だってまだまだ話が始まったばかりなので、「5」以上までいきますよね。僕らの年齢がいく前にやってほしいです。 吉野監督本作をご覧になった方々は、もっともっと登場人物を見てみたいと思われたと思います。僕も、もっともっと見たいと思っていたので、本当にスピンオフがあると良いなと、今のユースケさんの話を聞いていて興奮しています。 ユースケさん今までは考えもしなかったということですよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) ぜひご一考いただけたらと思いました。 MC中村さんも、上映後の今だからこそ話せる本作の魅力について教えてください。 中村さん僕は本作の原作を読んだ時に、絵から伝わるエネルギーにすごいものがあると思いました。完成した作品を観ても、CGや映像美ももちろん見どころの一つではあるんですが、潜水艦を動かすのも、日本という国を動かすのも「人間なんだ」ということを強く思いました。やっぱり人間のエネルギーというのはすごいと思いました。そして出演されている方、そして今日ここに登壇されていない方々も、 本当に素晴らしいと思いました。 ユースケさん(中村さんのコメントを聞いて)しっかり者! 中村さんユースケさんが適当すぎるんです(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさんそんなことは言わなくて良いんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 江口さん自衛隊の方が協力してくださるという話を聞いて、これはいけると本当に思いました。漫画を読んでいる時に、あまりにもスケールが大きいので「CGとかどうするんだ」と思っていたんです。大沢くんは挨拶をしに行ったり、いろいろと大変だったと思いますが、日本の(防衛省や海上自衛隊など)大きな力を持った人たちが本作に手を差し伸べてくれた。これが大ヒットをしたら、日本のエンターテインメントもまたいろいろと協力し合っていける作品が生まれるかもしれない。その第一弾になればと思いながら、完成した本作を観ていました。 吉野監督僕は、この中で唯一この物語のすべての世界を撮影したり、携わったりしてきたんですが、実際にスタッフと潜水艦を撮りに行ったり、カメラを据え付けに行ったりもしました。荒れた海の中、ボートでカメラを据え付けに行って、「何が映っているか分からないけれど、とりあえず見てみよう」ということもありました。さらにそれが物語の中でどのように使えるかを考えたり、本当にいろいろな方々に関わっていただいた作品です。この先があるとすれば、そういうチームでまたやっていきたいと思っています。 MC大沢さんは先日、防衛大臣に表敬訪問をされました。議員会館で行われた試写会にも参加されたそうですが、防衛大臣とはどのようなお話をされたのでしょうか。 大沢さん大臣になりたてで、とてもお忙しい時に会う時間をいただきました。お話を聞いたら、「実は『沈黙の艦隊』のファンで、本作もすごく楽しみにしています」と言っていただきました。いろいろとスケジュールも無理して会っていただいて、心から感謝しています。議員会館にも先生方や秘書の方など200人以上の方に来ていただいて、そこでスクリーンと音響機器を持ち込んで、皆さんに観ていただきました。国の未来や平和を思う、その中核にいる方々にこれほど関心を持って観ていただけて、すごくうれしい時間でした。先ほど江口くんも言っていたように、防衛省や海上自衛隊の皆さんにはたくさん協力していただいたこと、改めて感謝しています。 MC議員会館での試写の後には、感想などを聞く機会がありましたか? 大沢さんのちほど正直なご意見を聞かせていただいたり、SNSにも書き込んでいただいていました。SNSでは本当に喜んでいただいていて、「次はどうなっているんだ」みたいな感想もあって、「すみません」「東宝さんに言ってください」という感じです(苦笑)。(会場:笑) それぐらいこの先を楽しみにしていただいているようで、「主人公である海江田にみんなが巻き込まれていて成長していく様を(観られることを)楽しみにしています」とおっしゃっていただきました。 MC本作は、非常に多面的に物語が展開していきます。海江田の乗る潜水艦<シーバット>、深町が乗る潜水艦<たつなみ>、そして政治家パート、報道番組のパートなど、いろいろな視点が描かれます。ご自身が出演していないシーンの中で驚いたことや、羨ましかったことなどがあれば教えてください。 大沢さん僕は、ほぼ初めて自分の出演シーン以外の様子を完成した本作で観ました。皆さんの現場にほぼ行くことはなかったんですが、例えばマスコミブロックの上戸さん、政治ブロックの江口くんなどを見ていると、地上の光の中で芝居をしているのが、すごく羨ましかったですね。僕や玉木くんは、ずっと真っ暗なスタジオの中での撮影でしたから。 玉木さん本当ですね。 大沢さん僕に至っては、一カ月半のうち七歩ぐらいしか歩いていないですからね。それ以上歩くと監督から「動かないでください」と言われるんです。今日のように立っているのが、だんだん得意になってきました。(登壇者の皆さん&会場:笑) そういう意味では自分のシーンはかなり緊迫していたんですが、海江田はみんなを巻き込んでいく人なので、他のシーンでみんなが生き生きとしていたり、混乱していく様など、どのシーンもすごく楽しく観ていました。 MC他のパートと比べても、ここは「負けていないぞ」と感じる点はありますか? 大沢さんほぼ全員、無表情ということですかね。(会場:笑) とはいえ、心の中はすごく燃えたぎっていて、「我々はある覚悟を持って臨んでいるんだ」ということを<シーバット>の乗組員を演じた全キャストが意識していました。なので、現場に入るとほぼ会話はなく、みんなが役に集中しているチームでした。それは他のブロックにはない特徴だったのかなと思います。 MC玉木さんも、光のある場所での撮影が羨ましく感じましたか? 玉木さん基本的に閉塞感のある場所って、やっぱり逃げたくなってしまうものですよね。カットがかかるとすぐに外に出て、外の空気を吸いに行くということを繰り返していました。潜水艦の話で言うならば、僕たちが乗っていた<たつなみ>より、大沢さんたちの乗っている<シーバット>の方が広くて近代的な感じがするので、一回お邪魔した時に「いいなぁ」と思いました。(会場:笑) ただ、チームワークとしては、僕らの方には家族感があったと思うので、良い雰囲気だったんじゃないかと思っています。 大沢さん最初、(スタッフに)「玉木くんには、<シーバット>の艦内を見せない方が良いんじゃないか」と言っていたんです。あまりにもその差があるというか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 我々の潜水艦は一台に億近いお金をかけてしまっているのに、(冗談混じりに)玉木くんの方は、五万円? 五十万円でしたっけ? 随分、差があるからなあ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさん五万円!?玉木さんいやいやいや(笑)。百は超えていると思いますよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 大沢さんその分、人間の厚さみたいなもので勝負をされるんだと思っています。確かに完成した本作を観たらそうだったので、うれしかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 玉木さん<たつなみ>も金額はもうちょっとかかっています(笑)。大沢さんすみません(笑)。 MC<たつなみ>の内部が密であるということは、大事な描写でもありますよね。 玉木さんそうですね。<シーバット>と<たつなみ>の対比ということを考えなければいけない作品だったので、そういう意味では<たつなみ>のコンパクトな感じと、一体感というのは必要だったと思います。 MC上戸さんはいかがでしょうか。驚いたことなどはありますか? 上戸さん普段はいい加減なユースケさんが、すごくカッコ良いソナーマンを演じている姿にドキッとしました。返事をあえてしないで指を鳴らして返事をするところなんか、カッコつけている感じが「ずるいな」と思いました。(会場:笑)ユースケさん彩ちゃん、ありがとうね。 上戸さんカッコ良かったです! MC羨ましかったところなどはありますか? 上戸さん女性キャラクターで言わせていただくと、水川あさみちゃんが演じていた役は、皆さんともお芝居の接点のある役だったので、「羨ましいな」と思いました。私の撮影は二日ぐらいで終わってしまったので…。(会場:笑) ユースケさん驚いたというか、「すごく面白い」と思ったのが、政治家の話し合いの部分です。僕は「シン・ゴジラ」(2016年公開/総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)がすごく好きなんです。あれは会議映画みたいな感じもあったんですが、本作もそういう側面があると思って、すごく面白かったです。そういう側面はあまり想像していなかったので、すごく良いなと思いました。あとは玉木くんも言っていましたが、<シーバット>(内部)の緊張感は、僕には耐えられない。(会場:笑) 僕が<シーバット>の隊員役で出ていたら「耐えられないので」と降板していた可能性があります。(会場:笑) その緊張感があったからこそ、<たつなみ>と対極な感じがあって、すごく良かったんだと思いました。それがまたうまいこと一つにまとまっているのが、作品としてすごいなと思いました。これ、「2」あるな。(会場:笑) 「2」がないと、彩ちゃんはこの作品での出演が三シーンくらいで終わりになっちゃうもんね。 上戸さんそうなんです。ここに立っているのが恐れ多いです。(会場:笑) ユースケさん「ここから彼女(市谷)の活躍が始まる」みたいなところで終わっているじゃないですか。「6」までないとね。あと、スピンオフもやらないと。(会場:笑) 上戸さん(ユースケさんに向かって)ありがとうございます。大沢さん、よろしくお願いします。 大沢さんこちらこそ、よろしくお願いします。(会場:笑) 上戸さんが出られると聞いていたのに、結局現場では会えなかったんですが、ようやく今日会えました。「本当に出ていたんだな」と改めて思いました。(上戸さん&会場:笑)MC中村さんは、いかがでしょうか。 中村さん<たつなみ>の皆さんは、<シーバット>と全然違うので「羨ましい」と思いました。また今回の作品では専門用語がいっぱい飛び交うし、難しい問題や壁に向かっていく緊迫したシーンが常に続くんです。そんな中で、ユースケさん演じる南波がユーモアでうまく雰囲気を軽くしてくれていたので、その役が「すごく羨ましい」と思いました。あと、(南波が指でポーズを繰り出す仕草をしながら)こうやってやるじゃないですか。そういった笑えるところがあって、僕はそこも好きでした。 ユースケさん中村くん、ありがとうね。(中村さん&会場:笑) 中村さんあれはユースケさんのアイデアですか?ユースケさん監督が「良いですね」と言ってくれてね(笑)。でもね、監督は何でも「良いですね!」と言ってくれて、全部オッケーになっちゃうんですよね。「本当に良いのかな」と思いながらやっていました。あと<シーバット>のソナーマン(溝口拓男役)を演じた前原(滉)くんって、メガネで髪の毛がちょっと天パ(天然パーマ)なんですよね。僕の演じた南波もメガネだから、ダブルメガネなんですよね。あれはわざと対抗するために(南波と被るように)やったのかな。どういうつもりだったんだろうと思いました。(中村さん&会場:笑) めちゃめちゃ有能なソナーマンで、能力の面で、南波が負けているんですよ。でも、そこはキャリアと雰囲気でなんとかどっこいどっこいまで持って行きました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 監督、あれは意図的だったんですか? 吉野監督そうですね。最初は被るからちょっと変えようかなと思ったんですが、敢えて被らせた方が、僕自身としても「面白いんじゃないか」と思ってそうさせてもらいました。ユースケさんは絶対に何かされるだろうと思っていたんです。案の定いろいろとやってくださいました(笑)。毎回「『OK』と言おう」と決めていました。 ユースケさん問題は、前原くんの方が有能に見えるということなんです。まあ、面白かったから良いか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 江口さん政治ブロックも一つのファミリーのような感じになっていました。僕たちがたぶん、最後に撮っているんです。僕たちが一番盛り上がって面白いだろうなと思っていたんですが、完成した本作を観ると、「トップガン」でトム・クルーズが本物の戦闘機に乗っているように、大沢くんが本当に潜水艦を操縦しているようなリアリティを感じました。潜水艦の中のシーンから、俯瞰のシーンに飛んだ時に、このスケールは原作のファンも大喜びするんじゃないかなと思いました。今の時代に「沈黙の艦隊」が蘇ったというような思いで観ました。題材もすごいですし、話にもまだ続きがありますので、たぶんこれは続きますね。皆さん、期待していてください。(会場:拍手) MC最後に大沢さんから、メッセージをお願いします。 大沢さん今日は、初日にご来場いただきありがとうございました。この作品は、防衛省、海上自衛隊の方々など本当にたくさんの方にご協力をいただき、ようやく今日を迎えることができました。30年の時を経て、ようやく実写として新たな船出に旅立つことができました。今日は会場に原作のかわぐち先生もいらっしゃっているようなんですが、改めて映画化の許可をいただき、感謝しています。そして、僕は今日この白いジャケットをわざわざ選んで着て来たわけじゃないんですよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさんカッコ良いから良いじゃないですか! 大沢さんユースケさんに「今日、すごく気合い入っているんですね」と言われました。スタッフからは「どうしても白(の衣装)で」と言われたんですが、何とかそれはやめたかったんです。「少し、海江田のイメージで」ということだったので、今日の衣装になっただけで、自分から白の衣装を選んだわけではないので、それだけ誤解のないようにお願いします。(登壇者の皆さん&会場:笑) マスコミの皆さん、絶対に書かないでくださいね。(登壇者の皆さん&会場:笑)今日は船出で、ここから続くストーリーがあれば良いと思うし、今回出演してくれた皆さんも、それを信じてこの作品に参加を決めていただいたと思っています。もし皆さんに喜んでいただけたら、まだ続編があることを楽しみに待っていただければと思います。何より今日、ご来場いただけたことをうれしく思います。本日は、ありがとうございました。(会場:拍手)
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「沈黙の艦隊」大ヒット舞台挨拶映画『沈黙の艦隊』公式サイト1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破する人気コミックを、大沢たかおさんを主演に迎えて実写映画化したアクション・ポリティカル・エンターテインメント作品「沈黙の艦隊」。9月29日に公開初日を迎え、タブーに鋭く切り込んだテーマ性や予測不能なストーリー展開、迫力のアクションが話題を呼んでいます。10月3日にはTOHOシネマズ 新宿で大ヒット舞台挨拶が開催され、主演の大沢さんと吉野耕平監督が登壇しました。上映後の熱気冷めやらぬ中、二人が会場のお客様からの質問に全力で回答しました。この日の模様を詳しくレポートします!大ヒット舞台挨拶海江田四郎役大沢たかおさん吉野耕平監督大沢さん先週金曜日に初日を迎えて、今日は平日、二日目になります。おかげさまで、たくさんの方に観ていただいていると聞いております。今日は、大ヒット御礼舞台挨拶ができたことをうれしく思います。さらに今日は通常の舞台挨拶と違って、ティーチインのようなコーナーもあるそうなので、ちょっとヒヤヒヤしています。(会場:笑) 難しいことは監督が(笑)、楽しいことは僕が答えますので、良い時間にできればと思います。 吉野監督本日はお越しいただいて、また本作を観ていただいてありがとうございます。潜水艦の物語でもありますので、かなり真っ暗な中でずっと撮影していました。こういう明るい場所に来ると、ついに公開したんだなと実感します(笑)。今日は、できるだけ楽しくお話ができたらと思いますので、よろしくお願いします。MC公開して数日が経ちましたが、お二人のところには、反響は届いていますか? 大沢さん映画会社の方から「たくさんのお客さんに来ていただいています」と聞いて、すごく良い意味で驚いています。テーマが重いというか、簡単ではないテーマが描かれているのですが、初日から本当にたくさんの方に来ていただいているそうです。男性の方がメインですが、女性の方もなんと三、四割いらっしゃるということで、こういうテーマや、安全保障や平和について関心を持っていただけているんだと、すごくうれしく思っています。 吉野監督大きな原作と、そして大きな作品に関わったので、僕のところにも、普段はなかなか連絡の来ない人たちから「観たよ」とか「こういうのをやったんだね」という驚きの声をいただきました。他にも、純粋に「こういった作品を日本でできる日が来たんだな」とうれしいお言葉もいただいています。 MCこれまで吉野監督が撮られてきた作品と本作は、少し毛色が違う印象も受けます。そういった意味での反響もありますか? 吉野監督「まさかこう来るとは」という声もあります。これまでは登場人物が五人くらいとか、あるいはアニメの話などをやっていたので、まさか巨大な潜水艦同士の、そして日本や世界を巻き込んだスケールの物語を撮る日が来るとは思わなかったようです。僕も思わなかったんですが…(笑)。 ただ、逆にこういった作品に触れていなかった方も、「観てみよう」と劇場にお越し頂いているようなので、いろいろなジャンルの混ぜ合わせと言いますか、そういった現象が起きているのかなと思っています。MC今日は映画の街・新宿での舞台挨拶となりましたが、大沢さんは小学生の頃から、新宿に通っていたそうです。新宿での思い出はありますか? 大沢さん新宿に通っていたわけではないんですが(笑)、映画館にはよく来ていましたね。このコマ劇(2008年に閉館した新宿コマ劇場)の周りは、昔はもう少し怖いエリアだったんですが、ヒヤヒヤしながら来ていました(笑)。両親が厳しかったので、もちろん夜はダメでしたが、昼や週末の朝なんかにたくさんの映画をここ(新宿)で観ていたので、自分の家に帰ってきたような感じがしています。客席ではなくて、ステージ側にいることをすごく不思議に思っていますし、今はなんだか変な感じです。でも、すごく幸せです。■会場の皆さんからの質問に大沢さんと吉野監督が答える、ティーチイン。 MCでは、ここからは観客の皆さんからの質問を受け付けたいと思います。質問がある方は挙手をお願いいたします。(会場からたくさんの手が挙がる)本日はとても楽しかったです。明日のチケットもすでに購入しています。今日は大沢さんをじっくり観るため、明日は内容を確認するためにと思っていたんですが、作品の内容も大沢さんもじっくりと観ることができました。Amazonプライムで冒頭11分が観られるということだったんですが、あえて観ずにきました。私はずっと大沢さんのファンなんですが、すごく素敵に年を重ねられているなと思います。今日はありがとうございました。【会場からの質問1】大沢さんありがとうございました。 MCご質問は大丈夫ですか? お客さん1大丈夫です! 言いたいことは言いました。(会場:笑) 大沢さん(ファンの方の熱い想いをしっかりと受け取り)自己アピールは大事ですね。実はこちらからは意外と逆光でそんなに(会場の皆さんの顔が)見えないので、皆さんの言いたい放題で大丈夫です。遠慮せずに手を挙げていただいて大丈夫だと思います。大きなスクリーンで拝見して、すごく迫力があって、時間があっという間でした。 大沢さんに質問です。今回のセリフは英語や専門用語もありましたが、どのように覚えられましたか?【会場からの質問2】大沢さん専門用語というのは“用語”なので、丸ごと覚えないといけないわけです。そこに意味が深くあるわけではないので、逆に覚えやすい部分があります。英語に関しては、難しいと言えば難しいんですが、日本語を覚えるのと英語を覚えるのと、感覚的にはあまり変わりはありません。ただ、あまり英語を口では使わないので(話すことはないので)、むしろそれを口にする時の方が難しいです。そこは少し苦労したところではあります。 お客さん2ありがとうございます。他に撮影で苦労したことはありますか? 大沢さん撮影で苦労したことはたくさんありますが、本作はチームがバラバラに撮影をしていました。僕のブロックを撮っている時は、(深町洋役の)玉木(宏)くんのブロックや、(海原渉役の)江口(洋介)くんのブロックを全く見ていません。そういう意味では自分のブロックだけに集中していたのですが、「本当にこのテンションで良いのかな」「この空気感で良いのかな」と監督に聞きながら、探り探りやっていたので、自分の中で不安もありました。後々聞いたら、各役者さんたちもみんなそう思っていたようです。ただ、それがまた作品をより色鮮やかにしていれば良いなと思っていました。「沈黙の艦隊」の漫画を読んだことがあったので、興味を惹かれて本作を観にきました。海江田は、なかなか演じるには大変な役だと思いますが、僕が想像していた海江田と似たような感じで(スクリーンに)出てきたので、原作ファンとしても、とてもうれしかったです。どういった心持ちで海江田を演じたのか、教えてください。【会場からの質問3】大沢さん彼は言葉がそんなに多くなく、何を考えているのかをほとんど口にはしません。なので原作をかなり読み込んで、彼の思いや考え、頭の中にあることを一つ一つ、ワンカットワンカット、ワンシーンワンシーン、全部自分の中で埋めていきました。だから、言葉にする台本と海江田の頭の中を表現した台本の二つがあるような感じでした。頭の中で海江田の頭の中を表現した台本を読みながら、通常の言葉にする台本のセリフを言うような感じです。彼は恐らく、壮大な世界、そして時代への挑戦をしていて、いろいろな疑問や問題に対して、宣戦布告をしているんだと思うんです。僕自身も、その宣戦布告が正しいのか間違いなのかは分からないですが、ただ彼は正しいと思って突き進んでいった。そういったブレない軸のようなものは、ずっと持ち続けて演じました。 お客さん3ありがとうございます。監督にも一つお伺いしたいです。原作はかなり前に描かれた漫画ですが、今(実写化を)やるにあたって、どのようなイメージを持って臨みましたか? 吉野監督いろいろな側面のある原作で、読む人、観る人にとって本当にいろいろな魅力のある作品です。「自分はどこに惹かれたのかな」ということ、そして「どこに映像ならではの面白さがあるのかな」ということを意識して、それを抽出して形にしていきました。幸いにしてと言いますか、残念ながらと言いますか、時が経っても物語が示しているコアな問題部分は変わっていないですので、今語ったとしても新鮮に届くだろうと思っていました。あとはそれをスクリーンで観ていただけるものにするためには、どうすれば良いかを考えていました。本日は素敵な緊張感のある作品をありがとうございました。映画館で観られたからこそ、圧倒的な瞬間を一つずつ楽しめたと思っています。 撮影現場は暗かったとお話していましたが、撮影現場での楽しかったエピソードや、他の俳優さん、スタッフの皆さんとの撮影現場のエピソードなどがあればお伺いしたいです。【会場からの質問4】大沢さん撮影中は、あまり楽しくなかったです(苦笑)。(率直すぎるコメントに、会場:笑) 海江田はあのような人物ですし、見方を変えればテロリスト、裏切り者なので、いつも孤独を感じながら現場にいました。乗組員たちも、自分の使命を分かって現場に来ている俳優さんたちだったので、いつもピリピリしている空気だったんです。長期間、そういった緊張感が続くことはあまりないんですが、それが維持できたすごく珍しい現場でした。逆にいうと、それが楽しかったのかもしれません。笑うといった空気よりも、ピリッとしている感じだったことを覚えています。 吉野監督特に(海江田が乗る潜水艦)<シーバット>の撮影は緊張感が続くパートでした。もちろん楽しい瞬間はたくさんあったんですが、全体としては非常にピリッとした空気だったと思います。撮影した時期がすごく寒かったんですが、その中で海江田は半袖でいるので「すごいな」と思いながら見ていました(笑)。また撮影のカメラが止まった時に、羽織物を羽織るんですが、それをなびかせて歩いている大沢さんがカッコ良いなと思いながら、僕は見ていました(会場:笑)。カリスマを演じられているので、カメラが回っていない時も立ち姿がすごく様になっていて「カッコ良いな」と思っていたら、近くにやって来て「ここなんですが…」と、台本の話などをされて「ヤバい、何も考えていなかった」とあたふたしていました(苦笑)。でも、そういった時間は僕からするととても楽しかったです。お客さん4撮影している瞬間の緊張感やその場の雰囲気から、観ているこちらにも緊張感が伝わってくる作品ができたのかなと思いました。観ていて、いろいろなことを考えさせられる作品でした。ありがとうございました。 大沢さん&吉野監督ありがとうございました。私は原作のファンでもあるのですが、とても良い作品でテンションが上がりました。ありがとうございます。 監督に質問です。原作から設定が変わった部分もあったと思いますが、設定が変わっていても「『沈黙の艦隊』だ!」という原作っぽさがありました。設定を変えるにあたって、気をつけたことはありますか?【会場からの質問5】吉野監督なかなか(鋭い)難しい質問をありがとうございます。原作の魅力の一つとも言えるのが、それぞれの立場で、それぞれが正しいと思うことに命をかけている人たちの物語であることだと感じました。この人が悪者だとか、この人がやられ役だとか、原作でもそういう描き方はされていないので、そういったことを大事に描こうと思いました。例えば<シーバット>と戦う潜水艦や、第七艦隊の司令官なども、それぞれの立場で、やるべきことをやろうとしているということが、この物語を動かしていくんだと感じていたので、そこを大事にしたいと思っていました。 MC今日は会場の皆さんは本作をご覧になった後なので、もう一回本作を劇場で楽しむとしたらぜひ観てほしいポイント、注目すべきシーンなどを教えてください。 吉野監督深海の中、音が非常に重要になる物語です。なかなか聴いたことのない音がいっぱい響いていると思います。一度「目を閉じて」とまでは言いませんが、音にもより注目して楽しんでいただけると、「こんなところで、こんな音が鳴っていたんだ」と思うはずです。僕自身も音の編集をしながら、映像は何度も観ていたんですが、音に意識をフォーカスしてみると、急に際立って聴こえてきたりするものだなと思いました。耳を広げる感じで楽しんでもらうと、また別の世界が見えてくるんじゃないかと思います。 大沢さん30年前に原作が生まれて、その原作の漫画を通じて、国家や平和、核兵器などいろいろなことを問うてきました。あえてなのか偶然なのか、この混乱した令和の時代に、特に日本を囲む隣国たちがヒリヒリする厳しい情勢の中で、今度は実写映画として30年の時を超えて、彼(海江田)は宣戦布告をし、そして本作を観ている人にも受け取ってほしいんだと思うんです。だから、世界、観る我々、作品に参加した僕らも含めて、今回の「沈黙の艦隊」を通して、その宣戦布告を受け取ったところがあります。彼は何を言いたかったのか、何を言おうとしているのか、そういったヒントが、作品の中にいろいろと入っているんですね。本作は彼の壮大な旅の始まりとなります。この最初の作品の中に彼のベースとなる要素が、細かいところに入っています。もしも、もう一回ご覧いただけるならば、そういったちょっとした言葉なども感じてもらえると、今の時代に蘇った彼のメッセージや宣戦布告を受け取れるんじゃないかと思います。(会場:拍手)MC最後にお二人からメッセージをいただきたいと思います。 吉野監督本作の原作にはいろいろな側面があります。まずはすごくエンターテインメントであること、そして、同時に海江田が常に読者や観客に「この世界はこの状態で良いのか」と問いかけ続けている物語だと思いました。だから、本作も問いかけで終わりたいと思って、今の形になっています。そういった問いかけを持ち帰って、観終わった後も楽しんでいただければと思います。また面白かったら、周りの方にも「ぜひ観てみたら」とお話しいただけたらと思います。(会場:拍手) 大沢さん監督もおっしゃっていたように、この作品にはいろいろなメッセージやテーマが入っています。だから、公開までは「どうなのかな」とドキドキしていました。でも、本当にたくさんの方にご来場いただいて、平日もたくさんの方にご覧いただいていて、女性の方にもたくさんお越しいただいているということで、正直すごくうれしいですし、驚いています。こういう時代だからこそ、興味を持ってもらえたのかなと思います。そしてこれがもっともっと広がっていって、たくさんの方に本作の問いかけや、海江田四郎から皆さんへのメッセージを受け取ってほしいと思います。本作は、観ていただくと分かると思うんですが、主人公である海江田はほとんど自分の想いをしゃべっていないんですよね。海江田は行動していくだけで、周りがそれに対して悩んだり、考えたり、動いたりしていく話です。おそらく漫画だったら読む人、映画だったら観る人が、主人公なんだと思います。海江田のような改革者が出た時に、みんなが「どう受け取るのか」「どのように議論するのか」、「イエス」なのか「ノー」なのか、そういったことを、海江田は求めているんだと思います。もしもう一度観ていただけるなら、「自分はどう思うのだろうか」と考えるきっかけにしてほしいと思います。観ていない方にも、そういう風に観ていただけると、今までの作品とはまた違った映画の楽しみ方ができると思うので、ぜひ劇場にお越しいただければと思います。今日はありがとうございました。(会場:拍手)
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」初日舞台挨拶「ゆとりですがなにか インターナショナル」公式サイト2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して映画になり、10月13日公開となりました。 10月13日に「ゆとりですがなにか インターナショナル」の初日舞台挨拶をTOHOシネマズ 日比谷にて実施。岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、安藤サクラさん、仲野太賀さん、木南晴夏さん、吉原光夫さん、水田伸生監督が登壇しました。この日のイベントでは、岡田さんがMCを務めることとなり、登壇者にも内緒のこのサプライズ企画により、会場は大いに盛り上がりました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。初日舞台挨拶坂間正和役岡田将生さん山路一豊役松坂桃李さん道上まりぶ役柳楽優弥さん坂間 茜役安藤サクラさん山岸ひろむ役仲野太賀さんチェ・シネ役木南晴夏さん服部一幸役吉原光夫さん水田伸生監督岡田MC本日は、映画「ゆとりですがなにかインターナショナル」初日舞台挨拶にお越しいただき、誠にありがとうございます。記念すべき公開初日ということで、本日は私、岡田将生が司会進行を務めさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。さて皆さん、本作はいかがでしたか? (客席:大きな拍手) ありがとうございます。とてもうれしいです(お辞儀)。すみません、ちょっと緊張しています。司会進行は初めてなので、たぶん皆さんもびっくりしていると思います。それでは早速皆さんにご登壇いただきましょう。拍手でお迎えください。■キャストの皆さんがステージに登壇しました。 岡田MC改めまして、「ゆとりですがなにか」キャスト・スタッフの皆さんに拍手をお願いします。それでは早速、皆さんよりご挨拶をいただきましょう。松坂さん本日は、初日にお越しくださってどうもありがとうございます。まさかこんなサプライズが待っているとは思いもよらずですね。岡田将生が今日、司会をやるなんて全く思っていなかったので…。 岡田MC時間が限られているので短めに! 松坂さん(笑)。だから今日は口数が少なめだったんだと思いました。ちょっとこれは楽しみですね。最後まで今日は皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいと思うのでよろしくお願いします。 柳楽さん皆さん、ありがとうございます。(岡田MCに向かって)良いね! 司会をやるなんて知らなかったのでびっくりですが、今までにないぐらい楽しい舞台挨拶にしたいとスイッチが入りました。今日は楽しんでいきましょう!安藤さん私たち、すっかりだまされました。この舞台挨拶の前に打ち合わせで「今日の司会はこちらの方です」って紹介もあったんです。その時、ご一緒したことがある司会の方ではなかったので、どうやらサプライズのためだけに、東宝のスタッフさんがMCに扮して法被を着ていたそうです。マネージャーさんたちは知っていたようですが、本当に私たちだけが知りませんでした。 松坂さん知らなかったです。 安藤さん監督はご存じでした? 水田監督(岡田さんに向かって)何やっているの? 岡田MC(頭を下げて)すみません。どうしても盛り上げたいと思いまして…。 安藤さん(松坂さんと)二人で感動していたの! 松坂さん泣けてくる! 岡田MCちょっと待って。僕が泣いちゃうから! やめてもらっていいかな? 安藤さん移動の車の中で、(岡田さんの動きを再現しつつ)ずっと身体を小さくして「ウゥーっ」ってやっていたからさ。 岡田MC(アタフタしながら安藤さんの暴露を止めようと)はい、ありがとうございました。続きまして、山崎(正しい役名は山岸)ひろむを演じました仲野太賀さんお願いします。 仲野さんあ! 山岸ですー。お願いします、岡田さん!岡田MC(致命的なミスにしゃがみこみ)ごめん、ごめんごめん!松坂さんやっちゃったね! いいねいいね! 仲野さんたくさんの人に集まっていただいて本当にうれしく思っております。岡田さんのサプライズに、僕らもすごくホクホクしております。最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります。 木南さんアニョハセヨ(韓国語:こんにちは)。初日という大事な日に「ゆとりですがなにか」を選んでくださって本当にうれしいです。今日は、まーちゃんが司会ということで、いつもよりなんか弾けた舞台挨拶になるのかなと思って、楽しみです。 吉原さん僕も全然知らなかった。会った時に目を逸らされたから、「いないほうがいいかな?」と思ったんですよ。 岡田MC(か細い声で)そんなことないですー。 吉原さんそれに「元気ないな?」と思ったら「疲れている」と聞こえてきたので、話しかけないほうが良いのだろうと思っていました。でも、音楽が流れたらすごいテンションでしゃべっているので、そういうことなら良かった。安心しました。 岡田MCそして最後はこの方です。本作のメガホンをとりました水田監督、ご挨拶お願いします。 水田監督あの何度やっても公開初日というのは、ものすごく緊張して地に足が着かない感じですが、将生くんのおかげで身体がほぐれてきました。ところで、なんで「メガホンをとる」っていうか調べているの? 岡田MCあぁ。良かったです。台本に「メガホンをとる」と書かれているので…。(スタッフに)ちょっとどうなっているの? 大丈夫? 監督、怒っていない? 水田監督いや、怒ってはいないよ。皆さん、よろしくお願いします。 岡田MCありがとうございます。それでは早速お話を伺っていきます。皆さん、こんな司会なので、できるだけクロストークでやっていただけたらうれしいです。台本の質問ではなく僕が聞きたいことを質問します。 安藤さん(トーク内容)そこもだまされていたの? 松坂さんじゃあ、今回は台本も嘘なんだ! 岡田MCそうです! 台本を二つ用意してもらいました。 安藤さん(驚きで)えー! 木南さん「一番好きなシーン」、どこを言おうか考えていたのに! 仲野さん考えていましたよね! 岡田MC(小声で)それにする? 松坂さんその台本で進めて良いよ! 岡田MC木南の晴ちゃんと吉原さん、今日はありがとうございます。今回の撮影での一番の思い出はなんですか? 松坂さん僕で言ったら、(岡田さん、柳楽さん、松坂さんの)三人でようやく集まれたという感じです(笑)。 仲野さん(岡田MCに)今、桃李くんがしゃべっているのでお水を飲まないでください!(会場:笑) 松坂さん(笑)。そういうのも込み込みで岡田将生好きだなって思います。三人が集まることは六年ぶりでしたからね。(岡田さんの様子をのぞき見つつ)ねぇ? 岡田MCそうですね! 柳楽さん三人もそうですし、スタッフさんも前回のチームの方が集まってくださいました。サクラさんや太賀もそうですし、チームの中にニューキャラが来るという、恵まれた現場に参加できたと感じました。 岡田MCオッケー! じゃあ、一回質問を変えるわ! もう一つ聞きたいことがあるからそっちにするね。ごめんね。 松坂さんはいはい。分かりました! 岡田MC(急に声のトーンが変わって)はい、いきまーす! あっ、ごめん。自分の心の声が出てしまった!(照れまくってウロウロする岡田さん) 仲野さん今のは心の声だったんですか! 編集点かと思いました! 柳楽さんそれ良いな。 岡田MC(芸人風にテンションをあげて切り替えようと)はーい! いきまーす! 安藤さん顔が赤い! 岡田MC本日公開されましたが、続編で描くとしたら、どういう話が良いと思いますか? (岡田MCが後ろを向いて額の汗をぬぐう) 松坂さんあ、汗を拭いている!そうだな、どういう話が良いかな。 木南さん何かありますか? 仲野さん(挙手して)僕個人でいうと、山岸とふゆみんの恋愛を発展させたいです。その話が端っこにありつつみたいな。 柳楽さんヒューマンもほしいんじゃないですか? 子供の成長? 松坂さんそれで言ったら、学校の修学旅行。子供の成長を描くのであれば何かそういうのもありかなって、ふと思いました。 水田監督クラスごと行方不明?(登壇者:笑) 仲野さんミステリー! 松坂さん大事件で大忙し! 柳楽さんミステリー要素も良いね! 岡田MC今、皆さんのお話に坂間酒造は出てきていないですけれど? 安藤さん私は、お母さん(=義母)と一幸さんのスピンオフが見たい。大人の話! 吉原さん一回、坂間酒造から去っているので、戻ってくる理由づけがほしいですね。水田監督(即座に)“忘れ物”で良いんじゃない? 吉原さん(冷静に)ああ、なるほど。(登壇者:笑) 簡単でしたね(笑)。 松坂さんそれはアリだなぁ~。 岡田MC(笑いながら)“忘れ物”って良いですね。晴ちゃんはどうですか? 木南さん私も出してもらえるんだったら、韓国ロケはどうですか。 登壇者の皆さん(韓国に)行きたーい! 木南さん内容は分からないですが、(シネさんの故郷)国に戻ってみたいな。 岡田MC良いですね。またみんなでちょっとお酒を飲んでやらかして。 松坂さんみんなで記憶を飛ばしてって、リモートになりそうだな。 岡田MC韓国に来て、リモートで日本にいる設定にしてしまえば良い! 柳楽さんそれもいけますね。 岡田MCどう? 今良い感じにまわせているかな? 松坂さんと木南さんまわせています! 岡田MC一応ね、シーバー(トランシーバー)頼んだんだけれど、指示がこない! 松坂さんそういう岡田さんはどういう話が良いんですか? 岡田MC(無線からの指示を聞いていてしばらく話を振られているのに気づかないが、登壇者の皆さんの視線を感じて)ん? ちょっと待って、今シーバーから指示が来ていてね。 松坂さん続編をやるのであれば、岡田さんはどういう話が良いですか? 岡田MC(海外ロケの)リベンジを兼ねて、今お話いただいた韓国にみんなでいけると良いな。チェ・シネさんの生まれた土地を探りたいね。ちょっと僕をトークに入れるのは辞めてもらって良いかな? 今こっち(無線の指示)が精一杯なので…。 松坂さんオッケー! 岡田MCここに関しては“ゆとり”が…。 松坂さんゆとりがゼロ? 岡田MC(無線からの指示に)あ、そうだね! 松坂さんもう誰としゃべっているのよー。(会場:笑) 安藤さんこれはさ、誰が提案したの? 岡田MC(客席へ降りながら)僕が、監督とちょっといろいろお話をしたんです。 安藤さん監督はご存じないってよ。 岡田MC監督は知っていました! 水田監督(苦笑)。福岡の屋台で話していたことなのよ。(壇上のキャストに向かって)本当にやると思わないでしょう? 岡田MCなぜ僕が客席に降りたかというと、会場の皆さんからの質問を私が聞きに参りますので、手を挙げてください。じゃあ、後ろの方に行きますね。松坂さん岡田自らがマイクを持って行くんだ! 岡田MC(ふと立ち止まり客席からステージを見つめて)皆さん、輝いていますね!映画の最後に「つづく」と出たのですが、必ず続けてもらえますか?【質問者1】岡田MCこれは監督に聞いてみましょうか。 水田監督「つづく」と(テロップを)出したのは、”ゆとり”のメンバーを取り巻く登場人物たちの暮らしが続くという意味です。ただ、皆さんの力で、もう一本、二本と続けさせていただけたら…。(会場:拍手)ゆとりちゃん(島崎遥香さん)のお部屋の北欧家具について知りたいです! ホームページで見られたりしないですか?【質問者2】岡田MCちょっとこれに関しては僕は分からないので、これも監督ですかね。 水田監督もう明日、公式には出ていると思います(笑)。 岡田MC次で最後です。さっき目が合ったんですよ。「柳楽優弥スーパームービースター」っていう“うちわ”があったから。作品の中で一番好きなシーンはどこですか?【質問者3】岡田MCこれは皆さん、どうですか? 柳楽さん今回は、正直中国語(のセリフ)が多くて、自分の中でもすごく練習をしたので、思い入れが強いです。(質問者に手を振って)ありがとうございます。 松坂さん僕は、山路と茜ちゃんのやりとりが好きです。 安藤さん病院のシーン? 松坂さん病院もだけど、ドラマとか全般を通して二人の関係性が個人的に結構好きです。 岡田MC(二人に)すっごい嫉妬していたんだよ! 松坂さん本作でも病院のシーンは、好きです。 安藤さん(病院のシーンは)長回しでしたね。(会場:拍手) 岡田MC吉原さんの好きなシーンは? 吉原さん僕は岡田くんにビックリしました。皆さんも観て驚いたと思います。「なんだ、この役者は!」「こいつやるな!」と思いました。今時、こんなにさらけ出すヤツがいるのかと感動すら覚えたので、そこはぜひ言っておきたかったんです。本作はギリギリを攻めている作品だと思っています。 岡田MCそうです。 吉原さん僕はモザイク無しで見たので、本当のモノが見えました。 岡田MCえっ!(驚き過ぎて声を失う) 吉原さん嘘ですけどね。(会場:笑) 岡田MC(身体を海老反りにして)嘘か!(と安堵の表情)……だまされそうになった!(会場:笑) 信じやすいので、そういう発言はやめてください。ありがとうございました。まだまだお話を伺いたいのですが、お時間が迫ってしまいました。最後に代表してご挨拶をいただきます。今日は、桃李さんと柳楽のゆうちゃんに、お願いします。 柳楽さん今までにないような、また思い出に刻まれる貴重な舞台挨拶でした。その中でまたみんなと一緒にワチャワチャできたのが楽しかったです。今日はありがとうございました。 松坂さん皆さん、本日はどうもありがとうございました。岡田の司会、本当に素晴らしかったですね。 岡田MCすみませんでした! 松坂さん皆さんも直に、彼の魅力を実感していただけたと思います。岡田将生は作品に対しての向き合い方がすごく真面目で、純粋に向かっていく姿は刺激的で、本当に尊敬しております。そんな岡田将生の元に集まって、出来上がった愛のある作品です。それを今日こうして皆さんに届けられてすごくうれしいことだと実感しております。僕らが愛情を込めて作った「ゆとりですがなにか インターナショナル」を、皆さんの言葉で感想を添えて、まだ観ていない方に伝えてくださるとうれしいです。 岡田MC(松坂さんのメッセージの途中から感極まり涙を浮かべていたので言葉に詰まりながら)それでは、これよりマスコミの方向けのフォトセッションを行いたいと思います。(会場:拍手)(急にカミカミで)準備がございますので、たたたたた退場します。(登壇者に皆さん:笑)皆さん、拍手でおみおみお見送りください。(登壇者の皆さん:爆笑) 仲野さん何一つ言えていないじゃないですか(笑)。 岡田MC私もフォトセッションに参加しますので、退場します。皆さん本日はありがとうございました。(会場:拍手) ■フォトセッション・鏡開き■岡田さんが、松坂さんと柳楽さんに壇上で耳打ちをして、二人が後説を読むことに。 松坂さん皆さん、本日は長時間にわたりありがとうございました。「ゆとりですがなにか インターナショナル」がいよいよ本日より公開となりました。皆さんが今日ご覧になった感想をSNSやご家族やご友人など一人でも多くの方にお伝えいただけますと幸いでございます。柳楽さんなお、危険防止のためにマスコミの方から先に退出させていただきます。申し訳ございませんが、マスコミの退出が終わるまでは、しばらくそのままお席にてお待ちください。どうぞ、よろしくお願いいたします。(会場:拍手)
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」インターナショナルプレミア「ゆとりですがなにか インターナショナル」公式サイト2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して劇場版になり、10月13日公開となります。 10月9日、39の国と地域から約100名が参加した、外国人限定の試写会「ゆとりですがなにか インターナショナル」インターナショナルプレミアを東京・秋葉原UDX シアターで実施しました。日本の社会派コメディは外国人の目にどう映るのか。岡田将生さん、松坂桃李さん、宮藤官九郎さん(脚本)、水田伸生監督が登壇し、“インターナショナル”な試写会らしく、通訳を介してのティーチインも実施しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。インターナショナルプレミア坂間正和役岡田将生さん山路一豊役松坂桃李さん脚本宮藤官九郎さん水田伸生監督岡田さんこういうイベントはなかなかないので、ちょっとどういう感じなのかなと思って緊張していました。迎え入れてくれた皆さんの笑顔にとてもうれしいです。楽しい時間を過ごせたらと思っています。 MC岡田さん、英語で何か一言話しますか? 岡田さんあー、今日は大丈夫です(笑)。 松坂さん今日という日を楽しみにしていました。こんな機会は本当になかなかないので、皆さんにこうしてお会いできることをすごくうれしく思っております。 MC松坂さん、今日は(英語でのご挨拶は)やめておきますか? 松坂さん(苦笑いで)今日は……。 宮藤さんあぁ、すみません。何で謝るんだろう。何か旅行に来た気持ちですね。 “ゆとり世代”ということも含めて、本作の内容がどれぐらい皆さんに伝わるのか、楽しんでいただけたのか、今すごく不安です。「まあまあウケていた」と聞いて、少し自信が持てました。 水田監督とても緊張しております。ただ、今日の日のために、カンヌ(国際映画祭)にも出さず、釜山(国際映画祭)にも持って行かず、秋葉原が最初のプレミアでございます!(会場:笑) 皆さんの笑い声を、そちらに座って直接聞きたかったです。後ほどお話ができればと思います。 MC海外の方々に「ゆとりですがなにか」の世界に触れていただきました。本作が世界に羽ばたいたと言っても、良いかもしれません。 岡田さん僕も、今ずっと海外の映画祭に来ているような感覚になっているので、「違う違う違う…ここ秋葉原だ」って自分に言い聞かせています。日本の方々は、“ゆとり世代”という言葉は知っていると思いますが、海外の方々は“ゆとり世代”をどう理解して伝わっているのかがすごく気になります。でも「会場に笑い声があって、すごく良い反応だった」と、聞きましたので、このあと皆さんとのQ&Aがすごく楽しみです。 松坂さん先ほど監督がおっしゃっていたように、僕も皆さんと一緒に観たかったくらいなので、すごく反応が気になりますね。MC日本国内の話ですが、結構インターナショナルな要素が含まれています。そのあたりは意識されたのでしょうか。 宮藤さん元々は、海外ロケをするつもりで始まった企画でした。でも、コロナがあったり、お金が足りなかったりと……海外に行くのは諦めました。 水田監督(大笑い)。 宮藤さん(海外に)“行ったつもり”になれるようにしました。僕もそんなにいろいろな言語を知らないので、小学生はタイ人の男の子にしようとか、アメリカの子は絶対に謝らないとか、僕らが勝手に思っている海外の方のイメージをそれぞれのキャラクターにしました。例えば、韓国の人に韓国語で何か言われると、「怒られているような気になる」とか、日本人が持っているイメージをキャラクターに割と生かしました。 MC今英語に訳された時に、「アメリカの方があまり謝らない」と聞いたところで何人か苦笑いをされていました。 宮藤さんすみません! 日本人はすぐ謝ります。 松坂さん(手刀を切って)失礼しましたー! MC海外の文化やリアクションはどのようなことを意識して取り入れましたか。 水田監督「インターナショナル」っていうのは、異言語を使うことではなくて、作品の中に織り込んでいる現代日本あるいは現代の地球上の問題のことです。女性が生きづらい世の中であるとか、ジェンダーの平等、ハラスメント等のこれまでの常識がどんどん変わっています。これは日本だけの問題ではなくて、地球上の問題であると捉えて「インターナショナル」と名付けています。 MC岡田さんは本作の中で、海外の方と共演もされました。撮影で「インターナショナル」を感じた瞬間はありましたか。 岡田さん撮影時の待っている時間ですね。基本的に会話には入れない(笑)。皆さんがずっと英語で話しているので、すごくにこやかに見ていました(笑)。MC海外を知ることの大事さを感じることもありましたか。 松坂さんありました。僕の役は小学校の教師ですが、今回インターンということで、海外から生徒さんがやってきて、授業を受けるんです。(子役の子が)撮影の合間にお母さんと僕のことを指さしながらしゃべっているんですよね。「悪口言われているのかな?」と思っていました(笑)。だんだん不安になってきて、指をさされながら目が合ったので、とりあえずにこやかにはしていました(笑)。本当は何て言っていたんだろうと気になっています。 水田監督あのアメリカ人の子もタイ人の子も、演技経験ゼロ! 岡田さん&松坂さんそうなの?! 岡田さん…知らなかった。 水田監督初めてカメラの前で演技をしたから、少し時間があると、すぐにお母さんのところに行って緊張をほぐしていたんですよ。そんな状況でたまたま桃李くんを指さしたのでしょう。 MCそのあたりも含めて、ステレオタイプな印象ですが、演技経験無しでいきなり演じるのは恥ずかしい感じもしますが……。海外のお子さんは、ものおじすることなく? 水田監督最初は二人ともすごくシャイでした。それこそ桃李くんが緊張をほぐして、演技ができるようになっていきました。間違いなく言えるのは、大人よりも子どものほうが心にガードがないので、打ち解けるとできるようになります。 MCせっかく皆さんにお越しいただいているので、会場の方から質問を受けたいと思います。 ■ティーチイン(英語で)本作はとても面白かったです。“ゆとり世代”という言葉は、ミレニアル(1980年〜1990年代半ばごろまでに生まれた世代。生まれた時からインターネットに親しんでいる世代。)と通ずるところがあるので、理解できました。 質問は、日本人としても日本文化でおかしいと思うことは何かありますか。【質問1】岡田さん先ほど宮藤さんがおっしゃっていましたが、謝ることがたぶん癖になっているんですよね。本作はドラマから映画になっているんですが、ドラマの時も何の感情もなく、「失礼しました」っていうセリフがありました。それはドラマを撮っている最中もずっと思っていたことでした。 宮藤さん日本人のアクションって、お相撲さんみたいにこうですもんね(と手刀)。 松坂さん(手刀のジェスチャー)すみません……。 岡田さん(手刀のジェスチャー)。水田監督海外の方からみるとこの動きは不思議でしょうね。いかがですか? 質問者矛盾や衝突を避けるためにとにかく「ごめん!」とその場を納めるために謝るのでしょうが、今「どうしてそんなに謝るのだろう」とおっしゃっているのを聞いて、面白いと感じました。 松坂さんご指摘の通りです。 水田監督争いは当然避けたいです。僕が「ごめんなさい」と言っても、ウチの妻は「謝って済む問題ではない」と言います。 宮藤さんそうですよね! 結婚したら変わります。 質問者私の夫は日本人ですが、彼は決して私に謝りませんね。(韓国語で)韓国料理店でのお店の人とのやりとりが面白かったです。あと「シネ」(韓国語:繁華街・中心街のこと)をどう表現するのかと思いましたが、日本の人も楽しめるのだと知りました。 質問は、もし世界から出演オファーが来たらどうしますか?【質問2】岡田さんそりゃあ飛びつきますよ! 松坂さん無論やりたいですね。 MCそれには英語が必要になるのでは? 岡田さん今日は話していないだけです。普段、裏ではずっと英語でやりとりしています。本当に今日だけです。 松坂さん今日だけです。 MC(岡田さんと松坂さんのコメントを真に受けた観客に)彼らのジョークですよ!(会場:笑) 岡田さんどのシーンが一番印象に残ったのか、逆にお聞きしたいです。(ロシア出身の女性)私たちは「気持ちを言葉にして相手に伝えるように」と教えられています。(本作では)夫婦でありながら互いの感情が分からなくて、酔っぱらった時に奥さんへの愛を語るなど、面と向かって気持ちを伝えないところが印象に残りました。演じていて違和感はなかったのですか?【質問3】岡田さん日本人特有というか、なかなか本音を言わないところは確かにありますね。僕自身もそういう経験がありまして、「言葉で伝えないと分からない」って言われたことがあります。そこからは感謝していること、思っていることは常々言葉にして相手に伝えていこうとしています。だから先ほどのシーンはお酒の力を借りて「愛している」と言っていますが、本音がこぼれる瞬間を本作の中に収めてくれたのは、僕自身の言葉かもしれないと思って、(観客の方の)お話を聞いていました。 水田監督桃李くんは、奥様に心がけないといけないね! 松坂さんおっしゃる通りですね(笑顔)。本当に日本の男性は「言わなくても分かるだろう精神」というものが、どこかにあるみたいです。先ほど、岡田が話してくれたように「言葉にしないと伝わらないものは伝わらない」ので、言葉にすることは絶対に必要だということを分かってはいるのです。でも、面と向かうと恥ずかしくなってしまうのは日本人特有なのかもしれませんね。 MC最後に、代表して岡田さんからご挨拶をいただきます。 岡田さん今日、本作のタイトルに「インターナショナル」と付いていて良かったと思いました。とても良い時間でした。時間があればもう少しQ&Aをしたかったです。僕たちゆとり世代の三人が、今起きている社会問題に対して必死にもがいている姿が、海外の人々にも伝わったと思えて、また一つ自信につながりました。本作は、13日から公開です。ぜひお友だちなどに広げていただけたらうれしく思います。
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「ゴジラ-1.0」ワールドプレミアレッドカーペットイベント「ゴジラ-1.0」公式サイト2016年の「シン・ゴジラ」以来となる、日本で制作された30作目となる待望のゴジラ最新作「ゴジラ-1.0」の公開を控え、10月18日、ゴジラの“聖地”である東京・新宿の歌舞伎町にあるゴジラロードにてワールドプレミアレッドカーペットイベントが開催されました。神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さん、山崎貴監督が出席し、本作に登場するゴジラの大きさと同じ50.1メートルの長さのレッドカーペットを歩きました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!ワールドプレミアレッドカーペットイベント敷島浩一役神木隆之介さん大石典子役浜辺美波さん水島四郎役山田裕貴さん橘宗作役青木崇高さん野田健治役吉岡秀隆さん太田澄子役安藤サクラさん秋津淸治役佐々木蔵之介さん山崎貴監督■四台の車でキャスト陣と監督が登場し、取材を受けながらレッドカーペットを歩きました。その後、トークイベントに再登場!MC皆さん、レッドカーペットを歩かれていかがでしたか? 神木さん最初は緊張しましたね。皆さん、来ていただいてありがとうございます。夜になったらちょっと寒くなるので、温かくしてください。家に帰ったらすぐにお風呂に入ってくださいね。こんな風にゴジラに見守られながら、(レッドカーペットの長さが)50.1メートルですか? ゴジラの身長ということですが、ゴジラ尽くしですね(笑)。(本作の中で)立ち向かった相手として、どこか見慣れた存在でもあるのか、安心して歩きました。 浜辺さん緊張するかなと思ったんですが、見慣れない景色過ぎて――こんなに長いレッドカーペットを歩くこともあまりないので、フワフワした気持ちで歩いていたら、リングを落としてしまいました。そこで緊張がほどけました。ゴジラに見守られながら歩くことができて、ホッとしています。 神木さん僕は「浜辺さんをエスコートしてください」と言われていたんです。でも、この人、車からサッと降りちゃって…(苦笑)。後で怒られるのは僕なんですけど。浜辺さんエスコートって難しいですよね(笑)。降りやすい車だったんですよ。 山田さん「降りやすい車」って何だ(笑)? 佐々木さん今日は天候が気になっていたんですが、晴れて涼しくて気持ちの良い日だと思いました。でも、車を降りたら皆さんの熱気、上から来る熱視線で気持ちは熱く、最高です。吉岡さんレッドカーペットなんて似合わないタイプなので、僕は小恥ずかしいです(苦笑)。でも神木くんが、本当にしっかりとした主演でいてくれて、こんなにうれしい日はないです。初めてお会いした時(「Dr.コトー診療所」フジテレビ系列にて2003年(第一期)2006年(第二期)放送/神木さんは第一期でゲスト出演)は、神木くんはまだ、小学四年生だったんですよ! 本当にしっかりしたねぇ。神木さんうれしいです。僕はずっと「コトー先生」と呼んでいて、大人になってからも「コトー先生」でしたが、この作品から「秀さん」と呼ばせていただいています(笑)。 安藤さんすごく上にゴジラがありますが、こうしてゴジラに見守られながら、赤いカーペットを歩くなんて、なんとオシャレなことでしょう! そして、50.1メートルを歩く間に、新しい「ゴジラ」への皆さんの期待を感じました。 青木さん安藤さんは「オシャレ」とおっしゃっていましたが、僕は「怖い」ですね(苦笑)。ゴジラヘッドもそうですし、皆さんはゴジラの旗を振っているし、正気の沙汰とは思えないです。 “最恐”のゴジラですからね。 山田さん本当は緊張するかと思ったんですが、降りやすい車だったんでね(笑)。本作は70周年の記念作品ということで、ゴジラは先輩ですよね。70年の大ベテランのゴジラさんのおかげで、僕はここに立てているんだということを感じながらレッドカーペットを歩きました。山崎監督パソコンの前でずっと仕事して、その前は撮影でひどい目に遭ったりしました(苦笑)。でも、ようやく皆さんに観せられることが感無量です。こんなに派手なイベントでゴジラを紹介できるのもうれしいです。 MC完成した本作をご覧になっての感想をお聞かせください。「ゴジラ-1.0」はいったいどんな作品になっているんでしょうか? 神木さんどんな作品…一言では言えないですが、「これが“絶望”って言うんだ」と感じる作品です。「見よ、これが絶望だ」と完成報告会見でも言わせてもらいましたが、絶望って気持ちなので目に見えないものじゃないですか? でも「見よ」っていう…本作ではその絶望が見えるんですよね。唯一「絶望」として見える存在がゴジラなのかなと思います。浜辺さん撮影している時は“自分の中のゴジラ”を育てて、それをグリーンバックでの撮影時に想像して演じていたので、ずっとゴジラに会いたい気持ちが募っていました。完成した作品を観て(日本で制作される映画としては)七年ぶりのゴジラにやっと会えた感覚がありました。劇場で観たんですが、迫力や音響――耳に響いてくるものがあって、「それがいる」と感じられました。それは「会えた」という気持ちに近くて、「今、ゴジラ映画を観ているんだ!」という感覚を七年ぶりに感じることができて、すごく感動しました。佐々木さんゴジラの映画に出させてもらえると聞いて、神木くんは大きな作品ということで「すごいプレッシャーだった」と言っていたんですけれど、僕は「やった―!ゴジラの世界に行ける」という気持ちでした。山崎組に参加できるということで、最初の衣装合わせで山崎監督にお会いして「今すぐ映画、観たいです」と言ったんです。何も始まっていないのに。監督は「僕も観たいです」とおっしゃっていました。(脚本の)ト書きを読んでも「これ、どうなるの?」という思いで、現場で撮影しました。自分の中の架空のゴジラと戦うんですね。役者にとって一番大切な想像力を駆使しながら、みんなで戦っていました。初号試写で本作を拝見しましたが、ゴジラを観て「あぁ…」となってしまって息ができなかったです。僕の秋津という役は、リーダーで楽しく陽気に現場を引っ張っていくんですが、不覚にも僕は涙を流して、最後は立てなかったです。それくらい絶望に突き落とされて、でもしっかりと希望につなげいく、本当に何とも言えない作品です。今この時期に世界に発信するのにふさわしい作品になったと思います。 吉岡さん佐々木さんがあまりにも熱く語られているので、これ以上僕が何か言ったらインチキくさいなと思いました(笑)。本作は本当に面白かったです。山崎監督とは長いですが、ゴジラと同じ世界にいられて幸せに思いました。山崎組の集大成といっても過言ではない作品になっていると思います。 安藤さん私は観ながら絶叫していました。すごく叫びました。なので、皆さんも劇場で躊躇せず叫びながら観ていただけたらすごく楽しい時間になると思います 「絶叫上映」とかやってほしいですね。 山崎監督素晴らしいアイデアですね! やりたいですね。 青木さんゴジラとの共演は…5歳の頃、自宅の子ども部屋です。本当によく遊んでいました。僕としては、ゴジラは子どもの時におもちゃで遊んでいた存在で、僕の中でスーパースターみたいな存在で、ヒーローです。それが三十数年経ってスクリーンで共演できて、今も鳥肌が立っています。役者冥利に尽きるし、皆さんには五感で感じていただきたいと思います。山田さん小さいころ、母に映画館に連れて行ってもらった思い出と共に、その作品に参加する喜び、山崎監督と初めてお仕事できた喜びがあります。今までのゴジラは「見守る」ように感じていたんですが、本作のゴジラは体感するゴジラだと思います。音も、映像も、本当にそこに存在するように思わせる、そんなゴジラになっていると思います。 MC山崎監督にとっては、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年公開)の劇中でゴジラを登場させ、西武園遊園地の「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」を手がけたことに続き、ついに「ゴジラ映画」の本編を監督されました。この日を迎えたお気持ちは? 山崎監督常々思っていましたが、この人たちだから、ちゃんとゴジラがこの世に存在できたと思うし、このメンバーで本当に良かったと思います。 MC最後にメッセージを神木さんからお願いします。 神木さん公開は11月3日ですが、全国の皆さんに観ていただけるのが楽しみです。もう半月後くらいなので、すぐです! 「ついにこの時が来たな!」と思っています。ゴジラという、歴史ある物語、そこに立ち向かっていく人間たちの物語でもありますが、純粋に楽しんでいただけたらうれしいなと思っております。ぜひよろしくお願いいたします。
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第4回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」「ゴジラ-1.0」公式サイト「ゴジラ」の70周年記念作品「ゴジラ-1.0」の公開を記念して行われた「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」の最終回が、10月27日に池袋HUMAXシネマズで開催されました。全四回にわたり山崎監督が自ら厳選した「ゴジラ」過去作を上映し、各作品にゆかりのある人物を招いて、山崎監督とトークショーを実施した同イベント。最終回となったこの日は、大ヒットを記録した「シン・ゴジラ」のモノクロ版、その名も「シン・ゴジラ:オルソ」が初上映され、さらにフィナーレを飾るゲストとして「シン・ゴジラ」の脚本・編集・総監督を務め、今回のモノクロ版企画の提案者でもある庵野秀明監督が登壇しました。二人が「ゴジラ愛」あふれるトークを繰り広げ、何度も会場の爆笑をさらったイベントの模様を詳しくレポートします!第4回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」庵野秀明監督山崎貴監督■イベントのスタート時間になり、まずは庵野秀明監督が入場。大きな拍手を浴びました。 庵野監督(スペシャルゲストでありつつMCを兼任)皆さんこんばんは。本日は第四回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」にお越しいただき、誠にありがとうございます。本日のMCを務めます、庵野秀明と申します。(会場:笑&拍手)まあ、しばらくは台本を読みます。(会場:笑) (台本を読みながら)2016年に私が脚本、総監督を務めた「シン・ゴジラ」の公開から七年。ついに11月3日、あと一週間で「ゴジラ-1.0」が公開されます。本日は「ゴジラ-1.0」…(台本のセリフ量に困惑しながら)多いな。(会場:笑) 「ゴジラ-1.0」を監督した山崎貴監督が選ぶ過去のゴジラ作品の中から、「シン・ゴジラ:オルソ」の上映を行います。上映に先駆けて、山崎監督と私から「ゴジラ」への思いをじっくりお話できればと思っております。また本日のイベントは、全国六カ所の劇場で生中継されております。それでは、「ゴジラ-1.0」の監督、山崎くん、どうぞ。■庵野監督から呼び込まれ山崎監督がステージに登場。大きな拍手を浴びました。 庵野監督じゃあ、挨拶を。(会場:笑)山崎監督今日はゴジラ上映会の第四回、最終回となります。この上映会の最後に、ついに庵野さんを迎えられて、非常に楽しみにして来ました。今日はよろしくお願いします。(会場:拍手) 庵野監督続きまして、2016年公開の「シン・ゴジラ」の脚本、総監督を務めました、私、庵野秀明です。本日はよろしくお願いします。(会場:拍手)(台本の続きについてスタッフに確認しながら)これも僕が読んで良いの? (会場:笑)じゃあ、後は台本にクロストークと書いてあるので、クロスしてください。 山崎監督クロスで(笑)。 庵野監督多分、言っておいた方が良いと思うんですが、何で今日の上映に「シン・ゴジラ」を選んだの? 山崎監督「シン・ゴジラ」が好きなんですよ。 庵野監督ありがとうございます。 山崎監督「シン・ゴジラ」の関係者しかいない完成披露試写がありましたよね。 庵野監督新宿のやつですね。 山崎監督そうそう。「観ますか?」と言われたので、「観たいです」と試写会に行ったら、割と良い席に案内されました。中野(昭慶)さんとか周りが偉い人ばかりで…。 庵野監督ゴジラ界の…。 山崎監督結構な人たちがいる中に、全然関係ないのに(良い席に)座らされて「どうしよう」と思っていたんです。 庵野監督まあ、VIPだからしょうがない。 山崎監督いやいや(苦笑)。そんな中で「どんな作品が出てくるんだろう」と思って観ていたら、「シン・ゴジラ」が、まあ面白かった。 庵野監督ありがとうございます。 山崎監督試写会場を出る時に庵野さんがいたので、「面白かったですよ」とお話したんです。(「シン・ゴジラ」のVFXに参加していた映像制作プロダクション)「白組」は僕が所属している会社なんですが、「白組」の人たちが結構頑張ってやっていたので、「白組が良い仕事をしていたので、誇らしかったです」と言ったら、庵野さんは「だいぶ鍛えましたから」と言っていましたね。(会場:笑)庵野監督かなり鍛えました(笑)。 山崎監督うちの「白組」という会社は、三茶(三軒茶屋)チームと、調布チームに分かれているんです。ちょっとここは、軽いライバル関係にあるんですよ。庵野さんが「シン・ゴジラ」を作るということで、樋口さんや佐藤(敦紀)さん、尾上(克郎)さんなど名だたる人たちがみんな参加するというから、「(『シン・ゴジラ』の制作に参加した)三茶チームはどうなっちゃうんだろう」と思って、見に行ったんです。そうしたらみんな、ボロボロに疲弊していました。(会場:笑) 庵野監督(ニンマリとした笑顔で)だいぶ鍛えましたからね。 山崎監督だいぶ鍛えられているという感じがあって、何だかかわいそうになっちゃって(笑)、近くのデパ地下みたいなところで、全員分のケーキを買って「とりあえず甘いもの食え!」って差し入れをしました。 庵野監督いやいや、ありがとうございます。 山崎監督そうやって僕がケーキを配るぐらいだったんです。でも、全部終わった後に庵野さんが「今日でチェック全部終わりです」と言って、みんなが「やっと、庵野さん終わりだよ!」となっている中、庵野さんが「本当にありがとうございました!」とみんなに言ったらしいんですよ。それを見たらみんなが急にキュンとなって、「庵野さん、良い人かもしれない」ってなっていました。(会場:笑) 庵野監督基本、良い人なんですよ。(会場:笑) 山崎監督知っています(笑)。知ってはいるんだけれど、追い込みがすさまじかったので…。 庵野監督あの時の合言葉は、「とにかく山崎や調布チームが、泣いて悔しがるようなやつにしてくれ」でした。 山崎監督ああ…。(大きくうなずきながら)はい、はい。 庵野監督「三茶チームの実力を見せてくれ」と、ちょっとライバル関係を利用させていただきました(笑)。 山崎監督いやいやいや(笑)。 庵野監督それでやる気を出してくれたんです。 山崎監督本当ですか? どうして社内でそんなことになっているんだ(笑)。「シン・ゴジラ」は本当に素晴らしかったんですよ。「本当にすごいな。三茶のチームをよくここまで奮い立たせて、すごいものを作ったな」と思っていたら、東宝さんから「そろそろ、次の『ゴジラ』どうですか」と提案されました。「『シン・ゴジラ』の後かよ!」と思いましたよ(苦笑)。 庵野監督いやあ、よくやったよね。(会場:爆笑) 最初は結構ビビっていたけれど、「ああ、やっぱりやるんだ」と思った。 山崎監督「ゴジラ-1.0」の撮影の途中で庵野さんが一度、陣中見舞いに来てくれたんですよ。その時に、「いやあ、本当によくやるよね」と言われました(笑)。 庵野監督本当によくやるよね(笑)。 山崎監督だって、他に誰もやらないじゃないですか。「シン・ゴジラ」の後にはもう、ぺんぺん草も生えないから、誰もやらないですよ。相当なバカヤロウじゃないとやらないと思ったので…。 庵野監督(「ゴジラ-1.0」は)良くできていたので、本当に良かったです。これで「ゴジラ」は続くから大丈夫だよ。 山崎監督今のは「ゴジラ-1.0」の話ですか? 庵野監督(うなずきながら)そうそう、「-1.0」の話。 山崎監督ちゃんと「ゴジラ-1.0」の話だと言ってから話さないと(会場:笑)。「庵野秀明も認めた!」という感じの記事にしてもらわないといけないので(笑)。(感想が気になって仕方ないといった感じで)そもそもどうなんですか? 庵野監督いろいろね、ツッコミどころは満載なんですよ。(会場:笑) 山崎監督うるさいわ!(会場:爆笑&拍手) 庵野監督それは全部横に置いておいて、面白いです。特に皆さん、銀座! 銀座を観てください。銀座は素晴らしいです。あと詳しくは言えないですが、後半に僕がすごく好きなところがあって、あれはキュンとくる。 山崎監督どこですか。僕にだけ分かるように言ってください。 庵野監督ここで言うと、ネタバレになるので、後で言う。 山崎監督そうですよね。まだ観ていない人たちには伝えてはいけないですね。 庵野監督今日僕がここにいるのは、山崎くんをとにかく応援しなきゃいけないから。多分リクープ(費用の回収)は大丈夫だと思うけれど、リクープして大儲けしてくれないと次につながらないからね。 山崎監督そうですよね。本丸ですから。「ゴジラ」作品はちゃんとヒットしないと。 庵野監督国産のやつは、特にね。 山崎監督だからプレッシャーが…。しかも「シン・ゴジラ」の後でも、ヒットしなきゃいけない。 庵野監督いや、これは大丈夫だと思う。 山崎監督やっぱり、「シン・ゴジラ」が“バカヒット”したじゃないですか。 庵野監督まあ“バカヒット”かどうかというのは、分からないけれど、リクープは恐らく大丈夫だと思います。 山崎監督東宝の人たちの期待度からして、ちょっとのリクープでは許してくれない感じになっているんですよ。 庵野監督いや大丈夫。上からちゃんと聞いているから。(会場:笑) 山崎監督この前、(2014年の映画「GODZILLA ゴジラ」で監督を務めた)ギャレス(・エドワーズ)監督にも「ゴジラ-1.0」を観てもらったんですよ。 庵野監督良いねえ。 山崎監督ギャレス監督は、今「ザ・クリエイター(/創造者)」という映画をやっています。 庵野監督楽しみですね。 山崎監督もう上映しています(笑)。 庵野監督もうやっているの? いやあ、もう世の中から遅れているので…(苦笑)。 山崎監督朝四時に着いて、ホテルで仮眠した後に、日本で最初にやったのが「ゴジラ-1.0」を観るということだったみたいです。観終わった時に、ひれ伏して出て来て、「1億ドルはかかっていないと思いますが、どのくらいの予算ですか」と言われました。「何を言っているんだ、この人」と思った(笑)。「それよりは下です」と答えました。やっぱりこれからは、予算も上げていかないといけないですね。 庵野監督向こうに比べると何十分の一ですからね。 山崎監督十分の一ぐらい、二十分の一ぐらいですかね。 庵野監督二十数分の一ですよね。(会場:笑) 山崎監督大変ですよね。 庵野監督それで同じぐらい稼がなきゃいけない。国産のゴジラは、国外のやつよりも稼がないとね。 山崎監督「シン・ゴジラ」は稼いじゃったから良いじゃないですか。本当に「シン・ゴジラ」は素晴らしかったですよ。この前「オルソ」を観ましたが、いやあ、皆さんはこれから観ることになりますが、ハードルを上げておきますね。怖いです。モノクロになったら、夜とかすごく怖いですよ。庵野監督モノクロの良さは、「色がない」ので、明暗だけでやっているから、夜は本当に良い。 山崎監督逆に、初代にすごく画が似てきて、ゴジラのエッジだけが見えているんです。だから、暗い中でたたずんでいる姿とか本当に怖いので、「これは良いな」と思いました。 庵野監督「ゴジラ-1.0」もモノクロでやれば、二重に儲かるよ。(会場:笑&拍手) モノクロ、イケると思う。 山崎監督さらに言うと、昭和が舞台なのでモノクロがめっちゃ似合いますからね。 庵野監督そっちの方が、モノクロの“シンクロ率”が高い。 山崎監督確かに(笑)。庵野秀明から“シンクロ率”という言葉をいただきました。(会場:笑) 庵野秀明ありがとうございます。 山崎監督良いですよね。そういう、ちょっと言うと面白い言葉がいっぱいあって。(会場:笑) 庵野監督そういうのをミームって言うらしいですよ。「シン・ゴジラ:オルソ」は、元々は上田くんというスタッフと話していて、「モノクロも良いね」と言っていたら、上田くんが面白半分でモノクロのバージョンをパソコンで作って、見せてくれたんです。これがね、自分でも面白かったんですよ。「全然また別の面白さになるんだ」と思いました。そしたら、今回ゴジラ上映会の話が来て、「山崎くんが『シン・ゴジラ』を選んだので、上映します」と言うから、「じゃあ、モノクロにしてみたらどうですか」と東宝さんに言ったんです。どうせやるんだったら、モノクロにして上映した方が話題性もあるし、山崎くんの助けにもなるし。 山崎監督「モノクロにするんだったら、やっても良いけど」という話じゃないんですね。(会場:笑) 庵野監督東宝さんにそんなこと言えないよ! 天下の東宝さんだよ。(会場:笑) 僕なんかもう、ピューッと吹けば飛ぶようなものなんだから。(会場:笑) そんなことおいそれと言えないよ。おずおずと「ど、どうですか…?」という感じで出したら、できることになりました。僕は、Blu-rayに焼いて、それを流せば良いんじゃないですかと言ったら、もうDCP(デジタルシネマパッケージ。デジタルシネマで映画を上映する際の標準的な配信形式)になっちゃいました。東京現像所(11月30日に事業が終了する予定)の最後の仕事になっていると思います。ちょっと切ないけれど、「これが最後の仕事」というのは縁があってありがたかったと思っています。東宝さんの粋な計らいです。画の方は、樋口と尾上さんがしっかり見てくれて、本当に全然違うものになっていると思いますので、お楽しみいただければと思います。 山崎監督これがうまくいけば、流行っちゃうかもしれないですね。 庵野監督「ゴジラ-1.0」もモノクロにして大丈夫だよ。本当に儲けられるよ。(会場:笑) もう一回作品を観に行ってくれるから。 山崎監督今回はすごいんですよ。IMAXとかいろいろラージ・フォーマットで上映をするんです。 庵野監督元々は4Kなの? 山崎監督2Kですね。最近は、AIでバージョンアップするからものすごくきれいで、全然遜色がないなという感じです。ScreenXの上映までやるんですよ。 庵野監督すごいね。 山崎監督ScreenXで椅子が動くというやつ(4DX SCREEN/4DXとScreenXが融合した体感型シアター)があるんですよ。この前それで観たら、もう完全にゴジラ・ザ・ライド(西武ゆうえんちのアトラクション)でしたね。(会場:笑) 庵野監督それで観る銀座のシーンは楽しいんじゃない? 山崎監督ドラマのシーンになるとしばらく静かなんですよ。ただ、スペクタクルなシーンになると、動くし、もう部屋中が大騒ぎになっています。 庵野監督ドラマ部分長いからね。もっと切ったら良かったのに。(会場:笑) 山崎監督そういうことを言うと、記事に書かれちゃうから(苦笑)。今回は、「庵野秀明、激賞」って載せてもらわないといけないんだから。(会場:笑) 庵野監督いやもう、褒めてばかりなんで、良いんじゃない? 山崎監督(褒め言葉をおねだりするように)もうちょいください。(会場:笑) 庵野監督でも、あまり言うと、やっぱりネタバレになってしまうので…。 山崎監督そうですよね。あそことか、多分好きだろうなと思っていたところもあるんですよ。 庵野監督いや、僕の好みは、山崎くんには伝わらないと思う。ものすごく狭いところだから。「そこなの!?」と思うような意外なところがすごく好きです。 山崎監督それを聞くのが楽しみだな。僕、軍艦とか作っている時に「ちょっと庵野さん、悔しがるんじゃないかな」と思ったんですよ。 庵野監督いやいや、その辺はね、ぬるい。(会場:大爆笑&拍手) でも、本作は山崎くんが今までやってきた、いろいろな作品の集大成ですよ。これは素晴らしいと思いました。 山崎監督ありがとうございます。 庵野監督今まで培った技術を無駄なく全部持ってきていて、上手だなと思いました。このために今までやってきた…。 山崎監督(庵野監督の言葉を引き継いで)やってきたかのような! 庵野監督そう言っても過言ではないぐらい、今までに培った技術が全部ここに集約されている。その技術力は素晴らしいです。 山崎監督結構「シン・ゴジラ」で良い仕事をした人を、調布に連れて来ちゃいました。庵野さんに鍛えられた人に、今回、お願いをするという。 庵野監督ちゃんとバトン渡しました。本当にVFXは良かったです。そういえば、何でいつも「VFX」なの? 肩書きにいつも「VFX」って必ず入れているよね。特撮とか、特技とかではなく。 山崎監督だって僕らはVFXだから、ビジュアル・エフェクツじゃないですか。特撮はインカメラで終わる感じがする。 庵野監督やっぱり洋画の方が好きなんだ。 山崎監督洋画が好き(笑)。やっぱり「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」なんですよ。 庵野監督(その点では二人の間に壁があるというジェスチャーをしながら)そこがね、僕は特撮なのでもう完全に違うんだよね。(会場:笑)山崎監督分かります。よく存じ上げております(笑)。でも「シン・ゴジラ」はCGじゃ? 庵野監督でも、あれで目指したのは、特撮。ゴジラに動きがあったら全部ナシにして、CGを使って特撮の映像を再現するということ。 山崎監督ドラゴンとかを動かす天才的なアニメーターが「庵野さんのゴジラなら」と言って、休暇を取ってわざわざその時期だけ日本に来てくれたんですよ。 庵野監督やっぱり着ぐるみを再現したかった。首元のこの辺の動きとか、再現とかすごく良かったです。着ぐるみの動きをきれいに再現してくれました。 山崎監督あの天才が、着ぐるみの動きを再現していたんですね。贅沢だなあ。 庵野監督すごい贅沢をさせていただきました。彼が表情をつけようとしていたところを「着ぐるみなんで」と止めました。(会場:笑) 「今回はサイボット(目や口元、鼻を動かすといった細かい仕草用の機械仕掛けのもの)はナシなので、この辺は目しか動きません」と言いました。 山崎監督サイボットは通じました? 庵野監督分からないです。あまり向こう(ハリウッド)のやつみたいに筋肉が動いて…っていうのはナシにしました。それをやり始めると、もう時間もお金もなかったから、とにかくアニメで言うとリピート(「タイムシート」というセリフのタイミング、カメラワークや特殊効果の指定等が書き込んである指示書で繰り返しの指示をすること)でほとんど済むようにしないと、とても間に合わなかったんです。カット数もCGIを400に抑えてくれと言われたし。 山崎監督結構、いろいろと言われていたんですね。スーツを着るなとか…、割と素直に聞くわけですね。 庵野監督聞きますよ。 山崎監督偉いですね。 庵野監督(話を)聞かないイメージが、(庵野監督を密着した)ドキュメンタリーとかであるみたいだけどね。(会場:爆笑&拍手) あれはそういうところだけを切り取るので、実際はほとんど聞いているんですよ。 山崎監督聞いた話によると、もうちょっと柔らかいドキュメンタリーだったものを、庵野さんたちが「もっと過激にしてくれ」と言ったとか。 庵野監督いえいえ、違います。そもそも映像を僕は観ていないもん。 山崎監督都市伝説がいろいろと広がるんですね。だから、みんなが構えているところで、「ありがとうございました」とか言うと、「あ、良い人なんだな」ってなっちゃうんですね。 庵野監督いや、基本良い人だと思う。 山崎監督ほら、不良がさ、雨の日に犬に傘を差していると「あの人、なんて良い人なんだ!」ってなるみたいな。(会場:笑) 庵野監督僕は不良じゃないですよ(笑)。 山崎監督もうそんなもんじゃないですか。(会場:笑) 暴れん坊のイメージがある人から「ありがとうございました」とか言われたら、キュンとするっていう。 庵野監督デタラメを言わないでほしいなあ。(山崎監督&会場:爆笑) 全然違いますよ。山崎くんの脳内イメージとは全然違うよ。山崎くんだって、現場に行くと「うーん」って顔をしていて、「怖いなあ」と思うもん。(会場:笑) 山崎監督またそういうことを言って。(会場:笑) 撮影の途中に来てくれた時に、ちょっと会話が弾まない感じだったので、「『シン・ウルトラマン』に渡しているスタッフが、なかなか帰って来てくれないんですよ。早く終わらせてくださいよ」と言ったんですよ。そうしたら庵野さんが当時の進捗状況に結構マジ怒りしていましたよね。本当ですよね、すみませんでした。(会場:笑) 庵野監督まったくですよね。 山崎監督「白組」を代表して、申し訳ありませんでした。 庵野監督いやいや、山崎くんに謝ってほしいわけじゃない。(会場:笑) 終わった話です。まあ、間に合ったので良かったです。 山崎監督間に合って良かったです。そういえば、庵野さんが「ゴジラ-1.0」の現場に来た時は、神木(隆之介)くんや浜辺(美波)さんが、はしゃいじゃって本当に面白かったんですよ。 庵野監督はしゃいでいましたね。 山崎監督「珍獣が来た」って。(会場:笑) 庵野監督またそうやって嘘を言う(笑)。 山崎監督「レアポケモンが来た!」って、二人ではしゃいでいました。面白かったです。 庵野監督まあ、人気者なんでね。(会場:笑) 山崎監督浜辺さんからは「あんちゃん」って呼ばれているらしいですよ。僕は「たかすぃー」って呼ばれているらしいです。 庵野監督まあ、良いんじゃないですか(笑)。 山崎監督あの日はちょっと面白かったです。 庵野監督(撮影現場を)見ていて「何でこっちから撮っているんだろう」って、そればっかりずっと気になっていました。 山崎監督うるさいわ! (会場:笑) 庵野監督「どうせ切るのに、ここを何度もやったってしょうがないじゃん」と、そういう風に見ていました。こちら側から撮れば、40分くらいは巻いて撮影が終わるのに。だってどうせ切るでしょう? 山崎監督そんなこと言われたくないですよ! (ドキュメンタリーで、庵野監督が何度もテイクを繰り返す姿が映し出されていたこともあり)あれだけたくさんの素材を撮って、編集でもう…。(会場:爆笑) 庵野監督うちは安いカメラでいっぱい撮っているだけですよ。大きいカメラで回している量は一緒ですよ。うちはiPhoneとかそういうのでも撮るから素材がいっぱいになっているだけで、テイク数とかは多分そっちの方が多いよ。(反撃するように熱弁する庵野監督に会場:爆笑)山崎監督いやいやいや、絶対そっちの方が多いと思う。(二人の攻防戦に会場:爆笑) 庵野監督ちなみにアクションは、アクション監督が納得するまでやって、「監督どうですか」と聞かれて、「オッケーです」と言う役でした。 山崎監督それにしてはドキュメンタリーではいろいろと言っていたじゃないですか。(会場:笑) 庵野監督いやいや、言っていない。 山崎監督切り取り? 庵野監督切り取り。 山崎監督本当に良くないですよね。切り取られちゃうのは。 庵野監督(カンペに気づいて)あれ、もうフォトセッションだって。 山崎監督これからじゃないですか。(会場:笑) 僕がこれから庵野秀明の暗部を炙り出そうとしているのに。 庵野監督明るいところしかないって! 山崎くんの方が本当は暗いんだから。(会場:笑) 山崎監督誰もそんなこと思っていないですよ。 庵野監督いえいえ、半分ぐらいは思っていると思う。今日のスーツの色で分かるでしょう。ちょっとインナーの白で誤魔化している(笑)。 ■スタート時は混乱していたフォトセッションも、無事に終了。締めの挨拶に入りました。庵野監督ありがとうございました。以上を持ちまして、第四回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」を終了いたします。中継先の皆さんも、どうもありがとうございました。「ゴジラ-1.0」はあと一週間後の11月3日、初代ゴジラの公開日に公開となります。この後は「シン・ゴジラ:オルソ」の上映が始まりますので、準備が整うまで今しばらくお待ちください。本日はどうもありがとうございました。(会場:拍手) 山崎監督ありがとうございました。(会場:拍手)
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「秒速5センチメートル」完成報告会「秒速5センチメートル」公式サイト 「君の名は。」(2016年公開)、「天気の子」(2019年公開)、「すずめの戸締まり」(2022年公開)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠の劇場アニメーションを実写映画化する「秒速5センチメートル」が、10月10日に公開となります。主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を、幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描き出す本作。 8月27日にはTODAホール&カンファレンス東京で完成報告会が行われ、松村北斗さん、高畑充希さん、森七菜さん、上田悠斗さん、白山乃愛さん、宮﨑あおいさん、吉岡秀隆さん、奥山由之監督が出席しました。ついに完成を迎えた本作の感想や役にかける想いなどを明かしたこの日の模様を、詳しくレポートします! 完成報告会 遠野貴樹役 松村北斗さん 篠原明里役 高畑充希さん 澄田花苗役 森七菜さん 幼少期の貴樹役 上田悠斗さん 幼少期の明里役 白山乃愛さん 輿水美鳥役 宮﨑あおいさん 小川龍一役 吉岡秀隆さん 奥山由之監督 松村さん今日は足をお運びいただき、本当にありがとうございます。奥山さんの手によって、素晴らしい作品が出来上がりました。ぜひ皆さんのお力を借りつつ、たくさんの方の元へお届けできればと思います。今日はよろしくお願いします。 高畑さんこんなに美しい物語に参加できたことを、とても幸せに思っています。 森さん「秒速5センチメートル」という偉大な作品の前で、この時代に新しい風が吹くことを楽しみにしてもらえるように今日を過ごせたらと思います。 上田さん今日はすごく緊張しています。よろしくお願いします。 白山さん今日はたくさんの方にお越しいただき、本当にうれしいです。少し緊張していますが、少しでもこの作品の良さを伝えられるように頑張りますので、よろしくお願いします。 宮﨑さん本日はお集まりいただき、ありがとうございます。奥山組の仲間に入れていただけて、本当に幸せだと思っています。今日は短い時間ですが、よろしくお願いいたします。 吉岡さん(上田さんと白山さんを和ませるように)とても緊張しています。(会場:笑) 毎日、暑いですねぇ。こうやって奥山作品が生まれたことを、本当にうれしく思っています。 奥山監督この作品は、皆さんが温かい気持ちで愛情を持って、丁寧に作られた映画だと思います。無事に完成して、こうして皆さんに報告できることをとてもうれしく思っています。 MC先日初号試写を終えて、無事に完成いたしました。映画の完成おめでとうございます。新海誠さんから、初号試写をご覧になった感想をいただいております。 自分でも驚いたことに、泣きながら観ていた。 「秒速5センチメートル」を作っておいて良かったと、心から思えた。 【新海誠さんのコメント】 MC奥山監督にとって本作は、初めての大型長編商業映画作品となりました。完成した作品の手応えはいかがでしょうか。 奥山監督皆さんが切実さと誠実さを持って、本当に真摯に向き合ってくださったので、これ以上の手応えはないだろうというぐらい自信を持って送り出せる作品になりました。先日、新海さんとお会いした時に「自分が一体、何に泣かされているのか分からなくなるような、まるで現象的な感動があった」とおっしゃっていました。言語化できないぐらい、心から湧き上がるような身体的な感動のある作品に仕上がったということだと感じ、すごく自信になりました。 MC多くの原作ファンがいる作品ですが、松村さんもそのうちの一人だったとうかがっています。主人公の遠野貴樹を演じるという話を初めて聞いた時には、どのように受け止めましたか? 松村さんまず企画書で知ったんですが、「恐ろしいな」という感情が一番に湧き上がってきました。十八年前に生まれて、ずっと愛され続けている新海さんが作った「秒速5センチメートル」という作品を、実写化する。「この作品の登場人物たちが生身の人間になるんだ」というワクワクする気持ちと、「得体の知れない恐怖」みたいなものが出てきました。もう一枚企画書をめくったら、「遠野貴樹役 松村北斗」と書いてありました。あの憧れていた遠野貴樹を「僕なんかがやるんだ」という恐怖が同時に襲ってきたというのが、最初の印象でした。でも、その後に奥山さんとお話しする時間をいただいて、これ以上にない信頼感と安心感が生まれました。ものすごく熱量のある会話が一時間、いや二時間くらいですかね? 結構時間をいただいて話をしました。だから、僕はこの方と一緒に、この恐ろしいチャレンジに参加させてほしいと思うことができました。そこから一緒に撮影の日々を過ごす中で、信頼が減る瞬間は一度もなかったので、あの話し合いはなんて意味のあるものだったんだろうと今、改めて思っています。 MC初号試写の際は、新海さんと同じ回でご覧になったそうですが、完成した作品をご覧になった感想はいかがですか? 松村さん今日はここに多くのキャストの方がいますが、全員が主人公といってもおかしくないぐらいの作品で、全員が特別なキャラクターです。いろいろな方が「自分が出ている作品は冷静に観られない」とよく言っていますが、本作は、自分が出演していないパートがいっぱいあった分、映画作品を普通に観た時のような感想が湧きました。僕は、本作を観た時にすごく良い映画だなと思いました。特に悠斗と乃愛ちゃんのパートでは、自分の失われた十代というか、その頃の感覚や懐かしさがフラッシュバックしてきました。僕も、新海さんも、なぜだか涙を流しているような時間もありました。なので、「すごく良い映画を観た」という思いがあります。観た後に、奥山さんや新海さんと話す時間もあったので、すごく素敵な初号試写でした。 MC新海さんとは、どのような言葉を交わされましたか? 松村さん新海さんが皆さんに発表している感想とは別に、僕自身にも感想をくれたんです。本作の撮影に入る前に、新海さんが「北斗くんの貴樹、観たいですね」と言ってくれたことが、チャレンジするきっかけの一つになっていました。だから、「観たかった貴樹は、どうだったんだろう」と、すごく不安でもありました。でも、新海さんが「貴樹がほっくん(松村さん)で本当に良かった」と言ってくれた時に、それまでにかけられていた期待や、怖かったハードルを新海さんが飛び越えさせてくれました。 MC高畑さんは、貴樹がずっと想い続ける女性である明里を演じました。原作では大人になった明里はほとんど登場しませんが、実写化に際して明里役のオファーがあった時にはどのように受け止めましたか? 高畑さん私ももちろん、新海さんの作品は拝見していました。明里は、貴樹目線で見ていたキャラクターだったので、女神というか、マドンナみたいな存在だという印象がありました。自分にお話が来た時は、「何かの間違いだろう」と思いました(苦笑)。だから、恐る恐る話し合いに参加させていただいて、台本をいただきました。その台本を見たら、作品へのリスペクトに溢れながらも、それぞれのキャラクターがたくましく、人間らしく浮かび上がっていて、明里さんに少し共感できる部分を見つけることができました。でも、本作に参加することに対しては、恐怖が八、九割くらいありました。ただ、聞いていた座組や、奥山さんとは十年ほど前からの知り合いで、写真を撮っていただいているし、同い年だし、その奥山さんのチャレンジに声をかけてもらえたうれしさが勝って、ぜひ参加したいと思いました。 MC恐怖が八、九割くらいだったものが、減っていった段階はありますか? 高畑さん今日まで減ってはないです(苦笑)。でも、チームの熱量が最初から最後まで変わらないのを目の当たりにしていますし、新海さんが観て、とても喜んでくださったというお話を聞いて、自分自身に対してというよりは、自分自身がこのチームに入れたことが最高に良い選択だったと思っています。 MC森さんは、貴樹を一途に想い続ける高校生の花苗を演じました。どのような気持ちで撮影に臨みましたか。 森さんやっぱり、ドキドキしました。しかも、自分が撮影に参加した種子島は、独立したパートで、私たちは夏パートのみでした。だから、皆さんの空気感を掴むことができないまま、クランクインしました。ここで、自分がこれまでの空気を台無しにする可能性もあるかもしれないという恐怖を抱きながら臨みました。でも、原作に対する愛と、自分が好きなものを体現できる喜び、お芝居できる喜びを大事にすれば、きっと新海さんもファンの方にも、喜んでもらえるものができるんじゃないかという希望を大事にしながら撮影をしていました。 MC全体を通して、完成した作品をご覧になった感想はいかがでしたか? 森さん私のパートだけしか知らないので、「全体的にこういう作品だったんだ」と思うところもあります。人の悩みや誰かに対する想いがそれぞれのパートでしっかりと描かれていて、観た人にとって薬になる作品だろうと予感できる作品になっていました。そこに参加できたことが喜びですし、早く皆さんに観ていただきたいと思います。 MC上田さんは、およそ五百人のオーディションから、物語の中でも非常に重要なキャラクターである幼少期の貴樹役を射止めました。本作で初演技、しかも、もともと松村さんの大ファンだったとうかがっています。松村さんと同じ役を演じた感想を聞かせてください。 上田さんすごく怖くて、演技が初めてなのに、「僕がやっても良いのかな」という不安と同時に、楽しいとか、この役をやれてうれしいという感情が込み上げてきました。 MC松村さんは、上田さんがご自身の大ファンだというのは知っていましたか? 松村さん僕たちは貴樹の幼少期と社会人時代を演じているので、もちろん同じシーンはありませんでした。でも、(上田さんが)現場にちょっと早く来てくれた時に、会えたことがありました。(上田さんをやさしく見つめながら)でも、あの時は緊張していたのかな? 「そんなに会話はしなくて良いです」みたいな雰囲気がありました。(登壇者の皆さん:笑) 上田さん緊張していました。 松村さん雑誌の取材などもいくつか一緒にやったんですが、「そういう場も慣れていないから」と、わざわざ見学に来てくれたこともありました。その後に、会話もたくさんしたんですが、その中でも一回も「好きです」という言葉は聞けていないですね…。(登壇者の皆さん&会場:笑) むしろ、「せっかく来てくれたんだから、椅子を横に持ってきて座ったら良いじゃない」と言うと「僕はここで結構です」って、そこそこ離れた位置にいました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 高畑さん好きすぎるんだ。 松村さん好きすぎるからですか? 上田さん(うなずく)。 松村さん僕は、雑誌の取材などの際に、そんなに声量が大きい方ではないので、多分(自分の声が)聞こえていないと思うんですよね。あの時、聞こえていた? 上田さんはい。 松村さんあ、聞こえていたんだね。耳が良いんですね。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC松村さんのことは、お好きですよね? 上田さんはい、好きです。(淡々とした言い方に、登壇者の皆さん&会場:笑) 松村さんその感じって、「お母さん、好きですか?」に対する答えと、同じ感じの「好きです」だよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) でも、うれしいですね、聞けて良かったです。 MC白山さんもおよそ五百人のオーディションを経て、幼少期の明里役を演じることになりました。どのような気持ちで撮影に臨みましたか? 白山さんまずオーディションに受かって、明里を演じられることがとてもうれしかったです。オーディションで明里をやってみて、明里を演じたいという思いがすごく強くなっていました。オーディションで初めて会った奥山監督も、すごくやさしそうな雰囲気が溢れ出ていたので、ご一緒したいと思っていました。だから、受かった時は、本当にたくさん喜びました。 松村さん本作は、冒頭を社会人パートから入って、そこからすぐに二人の幼少期パートに入るんですが、幼少期パートだけで良いぐらい、ものすごいドラマを含んでいます。多分、誰しもが(幼少期の淡い思い出など)思い当たるところがある話だと思います。いつまでも観ていたい物語であり、二人のお芝居が奥山さんと共鳴して、ものすごくすばらしい作品になっています。「この後に自分が出てくるんだ」と思うと、一瞬凹むぐらい本当にすばらしいお二人でした。 白山さんありがとうございます。 MC宮﨑さんは、貴樹の通う種子島の高校教師・美鳥を演じました。大人になった貴樹と東京で再会して、その後の彼の人生に影響を与える人物でもあります。美鳥役演じてみていかがでしたか。 宮﨑さん私は種子島の撮影が最初だったんですが、種子島が最高すぎて、(奥山監督と頷き合いながら)本当に楽しかったですよね。 奥山監督楽しかったですね。 宮﨑さんインする前に、ヘアメイクさんから「監督が、ちょっと色が黒くなってくれたらうれしい」と言っていますと聞いて、「もちろんです!」と言って、夏の間にちょっと日焼けをしてから種子島に向かいました。(森さんに笑顔を向けながら)すると森さんも、同じように真っ黒になっていました。二人とも肌がこんがりした感じが、種子島とすごくマッチしていたように思います。種子島での撮影によって、美鳥さんというキャラクターが自分にしっくりと来た感じがありました。種子島の自然に助けられ、癒やされながら、撮影が進んでいきました。 MC完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 宮﨑さん幼少期のお二人、そして高校生の妹たちが本当にかわいかったです。森さんから「好き」が溢れている感じが良かったです。どのシーンも「貴樹くん、好き!」みたいなものがダダ漏れで、それが姉としては本当に愛しかったです。愛が溢れている素敵な作品になったと思いました。 MC吉岡さんは、科学館の館長・小川という原作には登場しない、オリジナルキャラクターを演じました。本作に参加するに至ったきっかけをお聞かせください。 吉岡さんきっかけは、お仕事をいただいたので…。(登壇者の皆さん&会場:笑)でも、そこ(「秒速5センチメートル」)に手をつけるんだということは、とても怖かったですね。僕自身も大好きな新海監督の作品で、それを実写でやるという恐怖、そこに自分も参加するのは、とても怖くもありました。でも、北斗くんと監督と初めて会った時に、北斗くんは、すでに貴樹が歳を取ってそこにいる感じでいてくれたので、これはもう極力邪魔をしないで、監督の繊細さと貴樹になっている北斗くんに任せれば良いと思いました。なので、極力邪魔をしないようにと心がけていました。 MC完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 吉岡さん観終わってすぐに新海監督がいらっしゃって、「ありがとうございました」と言ってくださいました。それは、「ようやく終わった」「新海作品ではなく、奥山作品になった」という瞬間だったと思います。そこにいられたことは、とてもうれしかったです。原作の方に「ありがとうございました」と言われることほど、うれしいことはないです。(登壇者の皆さん、頷く) MC奥山監督にうかがいます。原作アニメーションが公開されたのは、十八年前の2007年。新海さんが、三十三歳から三十四歳になる時に手掛けた作品です。当時とは価値観も大きく変わったこの令和の時代に、当時の新海さんと同じく三十四歳の奥山監督がなぜ実写映画として「秒速5センチメートル」を描こうと思われたのでしょうか。 奥山監督時代も大きく変化していますが、幼少期の純真さや青春の高潔さ、大人になることの惑いなど、そういった普遍性が「秒速5センチメートル」という作品にはあると思います。それを描きたいと思っていました。三十代前後は不安や焦燥感など、精神的に人生のちょうど中間地点にいるような時代です。だからこそ、そういった貴樹の心情に僕もすごく寄り添えた気がしています。おそらく新海さんも、当時貴樹という人物に自分の焦燥感みたいなものを投影していたと思います。僕もそこに重ねるようにしながら描ける確信を持って、本作に向き合っていました。 MC奥山監督を始め、若いスタッフが集まったとても温かい現場だったとうかがっています。昨年の夏から今年の春にかけて、四季をまたいで東京、種子島と全編オールロケで撮影された本作ですが、現場の雰囲気は、どのような感じでしたか。 松村さん僕に不安なこと、うまくいかないことがたくさんあった時には、奥山さんは時間も、体力も惜しまず、たくさん言葉を尽くしてくれました。最終的には、話をしすぎて、お互いに「ごめんなさい、何を言ってのるか分からないです」みたいなところまで行きついてしまいました(笑)。お互いに言葉が多く、スタッフの皆さんが待っている状況でも「構いません」という熱量で向き合ってくれました。「どうなるか分からないけれど、実際にやってみましょう」と、やったみた後に駆け寄ってきて、「言葉にならなくても良いんですが、今のです」と太鼓判を押してくれたので、安心した状態で本番を迎えられました。こんなに熱量と体力のある監督はいないんじゃないかと思っています。(奥山監督がいることで)日に日に現場に行くことが安心になっていくと同時に、何て言うんですかね…何と言う言葉で、奥山さんを表現すれば良いんですかね…。 高畑さん天然ですか? (登壇者の皆さん:笑) 松村さん天然…。ちょっと変わっている(笑)。 奥山監督そういえば、先ほど(イベントスタッフから)「正面を向いてください」というカンペを出されていました。そんなに僕、斜めになっていましたか? 松村さん遠近感がおかしくなるくらい、斜めになっていました。 高畑さん(奥山監督の面白さが)じわじわ、来る。 松村さん(高畑さんの言葉に頷きながら)そう、面白くて、じわじわ来る。だから、現場のみんなが奥山さんを愛おしい目で見ているような現場でしたね。宮﨑さんと食事を摂りながらしゃべるシーンで、別に盛り上がるようなシーンでも何でもないはずなんです。まあ、僕としては楽しくて乗っているシーンではあるんですが、急にどこか遠くから奥山さんの(声を張って)「よーし!良い感じだぞー!」という声が聞こえてきたんです。(登壇者の皆さん:笑) 奥山さんは、すごく盛り上がっているなと思いました。 奥山監督そうなんですよ。一人だけ大声になっている時があるんです。なぜ、ああなっちゃうんですかね。(登壇者の皆さん:笑) 自分でもちょっと分からないんですが、「おー!」と思えるものが撮れていたからだと思います。なぜ今これが撮れているか分からない、奇跡的な瞬間で、お芝居とは到底思えなくて、お芝居とかそういう次元を超えた「そこで起きている出来事を目の当たりにしている」ような瞬間がたくさんあって、興奮したんですよね。それで、カットをかける前に、「めっちゃ良い!」みたいになってしまう。演じている側からしたら、「それはカットの後に言ってくれよ」となりますよね(笑)。 MC高畑さん、どうですか? 松村さん(奥山監督とは)一番、付き合いが長いですからね。 高畑さんそんなに密な十年じゃなくて、要所要所で会っていたという感じだったので、本作を通してすごく仲良くなれたと勝手に思っています。 奥山監督こちらこそ、ありがとうございます。準備期間にも、いろいろとお話をさせていただきました。 高畑さん準備期間でもいっぱいお話をして、「ここが不安だ」と言うと、一緒に悩んでくれたので、私も安心できる時間がどんどん増えていきました。淡々とすごいことをする人なので「すごいな」と思って見ていると、感情の変化の段階が見えない方なので、急に絶叫したり、「やったー!」みたいなポジティブな反応が来たりします。良い意味ですよ(笑)。現場では(奥山監督の)急な感情の爆発がよく見ていたので、後半はあまり驚かなくなりました(笑)。 MC感情の爆発が頻発していたんですか? 高畑さん一日、一回くらい…。 奥山監督僕は自覚できていないので、今初めて「そういう感じだったんだ」ということを知りました。 高畑さんそれが、じわじわと来て…(笑)。いつの間にか、奥山さんを見るために現場に行っているんじゃないかって思うくらい夢中になるほど好きになってしまいました(笑)。 MC森さんは、種子島の撮影現場で印象に残ったエピソードはありますか? 森さんもっぱら、サーフィンですね。クランクインは夕方だったので、朝からサーフィンに行って練習をしていました。宮﨑さんはサーフィンをするシーンはないんですが、(宮﨑さんと笑顔で顔を見合わせながら)一緒にサーフィンしました。マネージャーさんたちも置いて、遠くまで泳いだりしていました。 MC宮崎さんは、サーフィンのご経験があるのでしょうか。 宮﨑さんなかったんです。森さんが練習をされると聞いて、監督と打ち合わせをした時に「良いな、私もサーフィンしたいな」と思ったんです。そうしたら「宮﨑さんも練習されますか?」という連絡が来て、「します!」と言って、ついて行きました。森さんは、東京でも何回かやっていたようですが、私は一度だけやりました。でも、種子島に行ってからは、毎日、海に入っていました。ホテルから波が見えるので、「今日の波は良いなぁ」と思いながら、一人でオールを担いで海に入って行くような、本当に美鳥と同じような生活をしていました。 MC宮﨑さんは種子島だけでなく、東京でも撮影がありました。 宮﨑さん東京と種子島とでは、別の作品を撮っていたみたいな感じがありました。自分が知らないシーンもたくさんあるので、客観的に作品を観ることができました。東京編で、貴樹くんと一緒のシーンの撮影の時に、私が立体パズルを持っていたんです。それを、現場のみんなで一緒にやる時間があったんですが、松村さんがすごくお上手でした。「この形を作りなさい」という課題を、瞬間的にパパッと触って完成させてしまうんです。みんなで「すごい!」と言いながら遊んでいました。 MC松村さんは、立体パズルがお得意なんですか? 松村さんいえ、初めて見ましたが、そういうのが好きなんです。すごく面白そうだと思って、(パズルをやっている様子をうかがう再現をしながら)最初はちょっと遠くから見ていたんですが、もうちょっと近づいて…と、やっているうちに(宮﨑さんが)「やります?」と声をかけてくれました(笑)。やってみたら、ものすごく楽しくて、好きになったので、もちろん買いました。ここでまた登場するのが奥山さんです。(登壇者の皆さん:笑)奥山さんも、「何ですか?」「僕もこういうのが得意なんですよ」と、やり始めるんです。実際にすごく得意だったようで解くのが早いんですよ。問題のレベルが難しくなっていくと「これだ!」「ああ、違うか…」「これで完成だ!」「ああ、違うな…」と熱中して解き始めるんです。そうなると、誰も話しかけられないような状況になってしまうんです。でも、後ろから助監督さんが「もう撮影をしたいのにな」とジーッと見ているんです。それでも終わらないので、「もう撮影に入って、良いですか?」と、ちょっと叱られて、奥山さんが「じゃあ、やりますか…」となったこともありましたね。 奥山監督本当に面白かったんですよ。プロフェッショナルが集まった現場ではあるんですが、「本番を撮りましょう」と撮影をしていたら、ヘッドホンからカチャカチャという音が聞こえてきたことがありました。演じているお二人のセリフを聞きながら、「この音、聞いたことあるな」と思っていました。多分、僕らがやっているのを見て「やりたい」と思ったスタッフさんが、手元でカチャカチャとパズルをやっていたんです。(登壇者の皆さん:笑) 松村さん息抜きですね。あくまで休憩時間ですからね。 MC上田さんと白山さんは撮影が始まる前に、奥山監督とレクリエーションをして仲を深めたと聞きました。 白山さん最初は(奥山監督に)お芝居を見てもらうのかなと考えていたんですが、たくさん遊んでいただきました。鬼ごっことか、スタッフさんと一緒に犬とじゃれあったりして、すごく遊んでく
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『8番出口』劇場用パンフレットのお知らせ©2025 映画「8番出口」製作委員会 2025年8月29日(金)公開 『8番出口』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 A5 P68(表紙込み) 定価1,100円 (税込) 『8番出口』 ご案内|Information Introduction 二宮和也 川村元気 (対談) Cast Comment & Profile 二宮和也 河内大和 小松菜奈 Cast Profile 浅沼 成 花瀬琴音 Staff Interview & Profile 監督・脚本:川村元気 Staff Comment & Profile 企画:坂田悠人 脚本:平瀬謙太朗 撮影:今村圭佑 録音:矢野正人 美術:杉本 亮 スタイリスト:伊賀大介 編集:瀬谷さくら 音楽:Yasutaka Nakata(CAPSULE) 網守将平 Original Works ゲーム「8番出口」 KOTAKE CREATE Review 相田冬二(映画批評家) 佐藤直子(脚本家 / ゲームデザイナー) 髙比良くるま(芸人) 立田敦子(映画ジャーナリスト) Credit -
「すずめの戸締まり」初日舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」が11月11日についに公開を迎えました。東京のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた舞台挨拶に新海監督をはじめ、声優を務めた原菜乃華さん、松村北斗さん、深津絵里さん、染谷将太さん、花瀬琴音さんが登壇しました。 新海監督自らMCを務め、キャスト陣は本作に出演しての思いや作品の魅力について熱く語りました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。初日舞台挨拶新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん岩戸環役深津絵里さん岡部稔役染谷将太さん海部千果役花瀬琴音さん新海監督皆さん、本作を観ていただき本当にありがとうございました。作品を観ていただいた直後の皆さんの前に立つというのは、何回やっても緊張します。最初にちょっとだけ、お話をさせてください。本作を観終わった直後ということで「僕にはないものでできてる」――RADWIMPSの野田洋次郎さんにもらったエンディング曲(「カナタハルカ」)の歌詞がありますよね。「あの歌詞がこの『すずめの戸締まり』という作品そのものだな」と、舞台挨拶の前に、急に思い至りました。この映画というのは、僕の力で作ったものではない気がするんですよね。「君の名は。」(2016年公開/主演:神木隆之介・上白石萌音)から僕の映画を観てくださった皆さんからの「次はこういう映画が見たいんだ」という声が、どこからか聞こえたような気がしています。あるいはこの作品は、ここにいらっしゃる素晴らしい演者の皆さんもそうですし、画や音楽を作ってくださったたくさんのスタッフの力――「僕にないものでできている」作品な気がしています。そんな皆さんの声によって出来上がった作品であるような気もしています。ですから、ここまで導いてくださって、皆さん本当にありがとうございました。短い時間ではありますが、この後、楽しいお話ができればと思います。原さん昨日はあまり眠れなかったくらい、ずっと今日を楽しみにしていました。この作品の、言葉では到底表しきれない素晴らしい魅力をこれからたくさんの人と共有できるんだと思うと、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。こうして無事に公開して皆さんの顔を見ることができたことも嬉しいです。 松村さんどうも、イスです。僕は今日、最速上映を観てからここに挑んでいるので、「すずめの戸締まり」熱がまたふつふつと…いや、グラグラと煮えたぎっている状態です。この熱い思い、せっかく上映後ですもんね。楽しい+ちょっとうっとうしいくらい熱い時間にできればと思います。楽しんでいきましょう。 深津さんこうして皆さんとお会いできてとっても嬉しいです。私は初めて声優に挑戦しました。とっても怖かったです。でも、新海監督が温かく、粘り強く導いてくださったおかげで、何とか完成させることができたと思っています。思い通りにできなくて、どん底まで落ち込んで…。でも、次の収録が待っているから、何とか気分を変えようと当てもなく街を歩き続けたり、新幹線に乗って京都のお寺で心を静めてみたり…。初めてのことにこの年齢でトライできるチャンスをいただけて、監督には本当に感謝申し上げたいと思います。 染谷さん上映後ということで、自分が本作を観た日のことを思い出しました。観終わって、イスに体がくっついちゃったような気持ちで、なかなか立てなくて…。本当に心に響きました。本当は、今日はそっち(=客席)に座って舞台挨拶を見たいくらい、嬉しいし、感動しています。 花瀬さん今日という日を迎えるために、新海監督と多くのスタッフさん、そして原さんと松村さんをはじめとしたキャストの皆さんが血と汗と涙で作り上げた作品だと思います。今も、ここじゃないどこかで誰かがこの「すずめの戸締まり」を観ていると思うとワクワクが止まりません。 MC新海監督、初日ということで、キャストにお伺いしたこともあるのではないかと思いますので、一緒にお聞きしながらクロストークで進められればと思います。 新海監督お願いします。 MC原さんと松村さんにお聞きしますが、松村さん演じる草太がイスになるのが話題になっています。原さんが演じた鈴芽はイスとなった草太と旅をしますが、二人の旅というのはいかがでしたか? 松村さんじゃあ、せっかくなのでイスになる側からしゃべったほうが良いですかね(笑)。皆さんの予想を超えた時間、イスでい続けましたよね? やりながらもそうですし、いろんなインタビューを受けながら、原さんの言葉で「そうだよな」と思ったのは、「草太はイスになってからのほうが、人となりや感情が見えた」かなと思います。また原さんは「表情がなくなったほうが表情が見える」ということを言っていました。何かすごく不思議で魅力的な、これもきっと新海監督の…作戦なんですか?新海監督僕も、二人の話を聞いて「あぁ、良くできた話だな」と思ったんですよ(笑)。草太って、映画を観てお分かりかと思いますが、非現実的なほど美しい男性として描きたいと思ったんです。でも、そのキャラクターがイスになってしまって、ビジュアル的にちょっとかわいらしく歩いて日本全国の廃墟を回るという物語が、ビジュアル的にもコミカルだし、物悲しくてワクワクするものになるんじゃないかと思ったんです。実際、出来上がった作品を観ると、イスの草太ってコミカルな芝居が多いですよね? 菜乃華さんもずっとイスを持ったり、体から出ちゃったり。いろんなイスを巡る思い出がありますよね? 原さん私は電車に乗っているシーンがとても大好きです。後半に進むにつれて、少しずつシリアスなシーンが増えていくので、そういう時のアフレコは、新幹線や電車の中で小声で話し合うかわいらしい二人を見ながら、心を落ち着かせてアフレコをしていました。 新海監督あんな風に、イスになった草太って結構コミカルではあるんですが、その時の草太の声って、人間の時からはなかなか想像できないお芝居だったと思うんですよ。ですから、イスというビジュアルが、草太という人間のもっと楽しい部分を引き出してくれていたんだと完成したものを観て、北斗くんのお芝居を見ながら思いました。 松村さん予告編だと人間時代の草太が人気だったと思うんですが、本編を観るとイス時代の草太のほうが人気なんじゃないかと(笑)。 新海監督北斗くんにイスをやってもらうというのが、今回の作品のすごく大事なところだったんだと途中で気づきました。予告編は僕が自分で編集したんですが、「松村北斗」の名前を出す時、バーンっとイスにかぶせて出しました(笑)。 松村さんそうでした、そうでした(笑)。 新海監督「これが松村北斗くんだよ」というように出したりしていました。 MC原さんと松村さんにはお互いの印象についてもお聞きしたいと思います。 原さん松村さんは、本当にずっと実写版・草太さんだと思っていました。お声はもちろんですが、上品な雰囲気やしぐさだったり、私に対してもすごく丁寧に敬語で接してくださるところが、本当に草太さんそのままだと思います。私がいろんなところでお話する機会が増えて、思っていることをうまく言語化できなくて詰まってしまった時に、代わりに思いをくみ取って言葉にして、いつもフォローしてくださいました。そういう聡明なところも草太さんと全く同じだと思います。松村さん本当に言葉が上手な19歳ですよね(笑)。参っちゃいますね、本当に。 MC松村さんから見た原さんはいかがですか? 松村さんいや、もう強烈ですよ。いろんなインタビューで結構カッコつけて、いろんな言い方をするんですが、上映後なのでシンプルな言葉で言います。鈴芽のカッコ良いセリフの言い回しにキュンと来ません? まだ序盤の、初めての扉にバーッて走ってきて「なぜ?」って言った後の鈴芽の返答とか…。語弊があるかもしれませんが、キュンと来ません? そういうカッコ良さを持っているってなかなかないと思います。予告編でも使われていますが「私は草太さんがいない世界が怖いです」とか、すごく悲しいけどカッコ良さがあるというか、そこに心えぐられる強さがある――そういう力強さを持っている方だという印象です。 MCそして今回、深津さんが初めてこの作品の公の場に立ってくださいました。深津さんは環と同じ九州(大分県)出身です。新海監督、環と同じく九州出身の深津さんに演じていただいたということについて…。 新海監督そうですね。たまたま前作の「天気の子」で大分出身の森七菜さんに出演していただいて、また大分出身の方とご一緒できるんだと思いました。決して出身地で選んでいるわけじゃないんですが(笑)、嬉しい偶然でした。ただ環という役はとても難しい役だったと思います。観ていただいてお分かりかと思いますが、東北にルーツを持っていて、九州に移り住んで、意図的に宮崎弁を身につけたキャラクターです。お芝居の段階で、深津さんにはまず宮崎弁に始まって、旅の途中でだんだん方言のイントネーションが変わっていく表現をお願いしましたが、いかがでしたか? 深津さん声優初挑戦で、普通に標準語をしゃべるだけでもとても難しいのに、方言を二つマスターしなくてはいけないというのは、大変な挑戦でした。本当に「皆さんの足を引っ張らないように」という思いでした。あとは、宮崎弁を指導してくださったのが綾瀬有ちゃんという、今回、声優で鈴芽のクラスメイトの役を演じている方で、つきっきりでトレーニングしてくださいました。本当に先生のおかげでなんとか乗り越えられたって感じです。新海監督深津さんの方言の突き詰め方は、僕も一緒にやって驚くほどでした。例えば、回想のシーンは小さい鈴芽を抱きしめながら「あんた、うちの子になりんしゃい」というセリフに最終的になったんですが、あれはちょっと標準語――まだ九州弁ではない言葉で鈴芽に語りかけようとなったんです。あれも話し合って決めたんですよね。台本だと宮崎弁で…。 深津さん「なりね」でしたね。 新海監督いろいろ試しましたね。鈴芽の生まれた家に着いた時も、何もない場所に着いて、「鈴芽、大きくなったね、お姉ちゃん」と言うんですっけ? 深津さん「おっきくなったぁよ」。 新海監督そうだ! 「おっきくなったぁよ」でした。あそこは東北弁で…。 深津さん東北弁ですが、すごくバランスを考えてくださって…。皆さんで最終的に作り上げた方言でしたね。 新海監督バックグラウンドを組み立てた上で、「ここはこうあるべきだ」ということを深津さんからもサジェストしてくださって、すごく刺激的な経験でした。もうちょっとだけ深津さんに聞きたいんですが、アニメーションの声優は初めてだというのは、意外でした。ここまでキャリアをお持ちで、どうして「すずめの戸締まり」に出ていただけて、環という役を引き受けても良いと思ってくださったんでしょうか? 深津さん逆に、なぜ私に環をやってほしいと思われたんですか? 新海監督僕は、環というキャラクターはとても難しいと思ったんです。環は九州へ鈴芽を連れて帰ったわけですが、ある種、自分の人生を犠牲にしてしまったのかな…と、後悔を抱き続けています。それでも鈴芽を追いかけて、本音をぶつけ合う。これは、嘘のない叫びを聞かせてもらわないと、キャラクターとしてどうしても成立しないと思いました。そこで深津さんが思い浮かんだんです。 深津さんありがとうございます。私は、脚本やビデオコンテを観て、これは個人的な感想ですが、「監督は”次のところ”へ向かおうとされているのかな?」 と、何となく受け取りました。もちろん日本国内のみならず、世界中にファンをお持ちで、今でも「早く観たい!」と思っている方がたくさんいると思います。もちろん、そんな皆さんに届くように作品を作られていると思いますが、今回は「たった一人の“その人”に届けば良い」というような、ピュアなものを感じたんです。こんな経験のない私に何かやってほしいと思っているのならば、何かあるんだろうと思って、ヘタクソながらぶつかろうと思いました。原さんは、私なんかよりも何百万倍も怖かったと思います。背負わなくちゃいけないことも多かったと思いますが、作品の中の鈴芽みたいに、アフレコ現場でも目の前のものに立ち向かい、戦っている姿をそばで見ていました。本当に美しかったんです。だから今回、初めてのことで恐ろしかったんですが、原さんのような素晴らしい感性の女優さんと一緒にお芝居ができて、私にとってまた一つ宝物のような作品になってしまった…「なってしまった」というのは失礼ですけれど(笑)。 新海監督菜乃華さん、いかがですか? 原さん本当に泣きそうなくらいすごく嬉しくて…。環さんといる時の鈴芽は、他の人とは全然違って…。深津さんのお芝居を見て、自分も知らない鈴芽がたくさん出てきたので、本当に感謝しかないです。あと、一つ言いたかったのが、環のシーンがない時に深津さんがスタジオにいらっしゃって、喉に良いはちみつをプレゼントしてくださいました。アフレコ期間中は毎日「深津さんにもらったはちみつだ」と思いながら、舐めて気合いを入れてお守りのようにしてスタジオに入っていました。隣を見るといつも笑顔ですごく温かく迎えてくださって嬉しかったです。ありがとうございました。深津さんすみません、そんなプライベートな話を(笑)。本当に(環役を)やって良かったと思っております。 新海監督そう言っていただけて光栄です。ありがとうございました。 MC染谷さんは環に片想いをする稔を演じましたが、稔をはじめ、本作には温かいキャラクターがたくさん登場します。染谷さんが印象に残ったキャラクターはいらっしゃいますか? 染谷さん全員ですね。でも、後半で芹澤(神木隆之介)が運転して移動するシーンがすごく好きです。いろいろなことが起きて大変な本作ですが、何も起きない単なる移動、隙間みたいなあの時間がすごく心地良くて「映画って素敵だな…」って心から素直に思わせてもらった印象があります。あの芹澤の空気感と移動の時間が心に残っています。 新海監督僕は染谷さんと深津さんが並んでいるだけで「寄生獣」(2014年公開/監督:山崎貴)のことを思い出して胸にグッときます。染谷さんに伺いたいと思っていたことがあって、この中では染谷さんがアニメーションのキャラクターを演じた経験がとてもおありじゃないですか? 実写もやっていらっしゃっるので、染谷さんから見てアニメーションの現場と実写の違いや、表現の違いであったり、実際にやっていてどっちが楽しいとか、そのあたりの差をお聞きしたいを思います。 染谷さん声のお仕事をする時のほうが、自分の中でチャレンジと言いますか…。慣れているわけではないので「自分なら何ができるんだろう?」と自問自答しながらやっています。しゃべれる尺も決まっているじゃないですか? ある意味、その枠の中だったら、何でもできるんだと、今回途中で思いました。そこに収めれば、どんな表現でも可能なんだなと。後で画が説得力を持たせてくれるので、その楽しみをいただきました。新海監督嬉しいです。「ちょうど今、そこの駐車場に東京行きの高速バスが止まっております」と言ってカチャカチャカチャとPCを触る、稔の一番の見せ場である環との電話のシーン…。あの方言やお芝居が僕はすごく好きでした。 染谷さんすごく難しかったです(苦笑)。 新海監督何度もやりましたよね(笑)。方言で言うと、花瀬さんにも聞きたいことがあります。花瀬さんの演じた千果のセリフで一番好きなのが「キスしたら起きるで」ってあのセリフがフラグになって、鈴芽が椅子の姿の草太にキスをしようとするっていうのにつながっていきます。あのシーンは愛媛の伊予弁ですよね。どうでした? 花瀬さんすごく方言は難しかったです。あのセリフに関しては、鈴芽があんなに早く実践するとは思っていなくて(笑)。近い年齢ながら「そんなにすぐ行けるんだ!」って思いました。新海監督聞いた直後に行きましたからね(笑)。 花瀬さんすぐ行っていたんで、素晴らしいなって(笑)。 新海監督菜乃華さん的には同じ疑問を抱きましたか? そんなにすぐは行かないだろうって。 原さんそうですね。わりと鈴芽は積極的なんだと思いながら観ていました(笑)。 花瀬さん好きなシーンです。 新海監督千果役は鈴芽と同じ年代ということで、鈴芽の普段と違うお芝居が、千果と話していると出ているのが感じられて良かったと思いました。 花瀬さんありがとうございます。 MC最後に皆さんを代表して、原さんと松村さんからメッセージをお願いします。 原さん本日はお越しいただき本当にありがとうございました。この「すずめの戸締まり」という作品は、私自身、一観客としても、出演者の一人としても、本当に大好きで、宝物のような作品です。自信を持って、誰が観ても絶対に楽しんでもらえると言い切れる、そんな素晴らしい作品に出会えたことを誇りに思います。本当にすごい作品を作ってくださってありがとうございました。 新海監督こちらこそです。 松村さん鈴芽がたくさんの人物と出会って、メッセージや苦労、歴史みたいなものを抱えていることを知って、ロードムービーが進んでいきます。最後、この作品自体がメッセージを抱えているんですが、…きっと全国で、今もそのメッセージやたくさんのものを受け取ってもらっているんじゃないかと思います。僕自身がそうだったので、そんな風に予想しています。今思っていることが、明日には変わっているような作品だし、人に話せば話すほど、どんどん変わっていくような作品だと思います。この作品は、一回観たら、観るたびに愛し方が変わり、ずっと仲良くしていけるような作品だと思います。一回観たという縁を宝物のようにぜひ思っていただけたらと思います。そして、「すずめの戸締まり」は今日が旅立ちの日です。せっかくなので、鈴芽さん、あの言葉を聞かせてもらっても良いですか? 原さん「行ってきます!」ありがとうございました。
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「ブラック・ショーマン」公開直前イベント「ブラック・ショーマン」公式サイト 東野圭吾の人気小説を福山雅治主演で映画化した「ブラック・ショーマン」の公開を前に9月3日、東京・新宿の西武新宿ぺぺ広場前にて、公開直前イベントが開催されました。多くの人々が行き交う新宿の街に福山雅治さんと有村架純さんが降臨し、会場は熱狂に包まれました。福山さんは、大観衆の前でマジックを披露! 果たしてその成否は…? こちらのイベントの模様をレポートいたします。 公開直前イベント 神尾武史役 福山雅治さん 神尾真世役 有村架純さん ■福山さん、有村さんが会場のバルコニーに登場し、会場は歓声に包まれました。 福山さんどうも、お集まりいただきましてありがとうございます。福山です。よろしくお願いします。 MCどうですか、福山さん、この景色は? 福山さん実は、東京に18歳の頃来ました。今から37~38年前になりますが、上京して初めて降りたのが、そこの(新宿の)東口です。その日にここ(西武新宿駅前広場)を通って、そこの階段を登って、西武新宿駅から西武新宿線に乗って拝島駅まで行ったんですよ。まさか自分がここに帰って来るとは思いませんでした。本当に熱烈歓迎ありがとうございます! 有村さん皆さんこんばんは。 MC有村さんも、これだけたくさんの皆さんが集まってくださいましたが、今の気持ちというのは? 有村さんちょっと涼しくて良かったなと思いました。大丈夫ですか、皆さん? (会場の反応に)良かったです。今日はよろしくお願いします。 MC「ブラック・ショーマン」公開まであと9日になりました。今の気持ちを、まずうかがいたいと思います。 福山さん結構、長い期間撮影をしていました。その撮影の期間も、少し空いたこともあったので、やっと完成して観ていただける――「やっと、観ていただける」という気持ちが強いですね。 有村さん本当にあっという間ですね。ちょうど一年ほど前に撮影が始まって、岐阜ロケをしたり、都内で撮影をしたりと、いろいろな場所で撮影をしましたが、本当に早いですね。皆さんに観ていただくのが楽しみです。 MC意外だったのですが、今回、お二人は初共演ということですよね。 福山さんそうなんです。ずっと(有村さんの作品は)観ていましたがね。 有村さんはい、お互いに…。 MC今回の撮影やプロモーションを通して、お互いを知るようになって、信頼関係も築かれたとうかがっています。そこで、お二人にお互いの印象などもお聞かせいただきたく、一問一答で答えていただきたいと思います。 お互いに「すごいな」と思うところを教えてください。 【質問①】 福山さんまず、おいしいものが好きで、その美味しい物が好きっていうことに対して諦めない! 必ずそのたどり着きたいと思ったものにたどり着く、その向き合い方ですね。 有村さん(笑)。 福山さんこれはなかなかできないですよ。僕らは、忙しくなってしまうと「もう今日はいいか」とか「スープだけでいいかな」とか「バナナ一本でいいか」みたいな感じになりがちなんですが、(有村さんの方を向いて)それでもどこかで取り戻しますよね? おいしいものを食べたりしてね。 有村さんはい(笑)。 福山さん諦めない! そして、自分がおいしいと思った菓子とかお弁当を、きちんと現場に差し入れして還元するんです。 MC「皆さんにも食べていただきたい」ということですね。 福山さんそう! これがすごい! MC有村さんはいかがですか? 有村さんご自身が好きなものに対しての熱量がすごいですね。音楽もそうですし、あと、あるお酒にすごく詳しいです(笑)。 福山さん(笑)。 有村さんあ、あれって話しましたっけ? 武史さんのお店に飾られているやつ。 福山さん(その話はしても)良いんじゃないですか? 有村さんぜひ、話してください! 福山さんあ、私ですか? 有村さんはい! 福山さん有村さんが、マイクを通して言うから、バレちゃいましたね(笑)。映画の終盤に登場する、「トラップハンド」というバーがあるんです。そこは、僕の演じる神尾武史という、ラスベガスで名を馳せた元マジシャンが、恵比寿で経営しているという設定なのですが、そのバーに置いてあるお酒は、私の家から持ってきたコレクションです。 MCバーを開けるぐらい持っているのですか? 福山さん入り切れませんでしたが…。 ■会場から歓声! 福山さん(歓声を鎮めるように)いやいやいやいや。またこういう部分が切り取られますから! まあ、切り取られると思うので話しますが、当時「地面師たち」(2024年Netflixにて配信開始/出演:綾野剛 他)という作品が非常にヒットしていたタイミングがありました。その作品に登場する(ハリソン役の豊川悦司さんの飲んでいる)ウイスキーがすごいっていう記事を読んだんですよ。僕も、ちょうど本作の撮影をしてたんです。それで、「何だって!」と思い、これはちょっと「ブラック・ショーマン」としても負けるわけにはいかないと思って、せっせとみんなで僕の家から運びました。ぜひご覧になってください。 お互いの「えぇ?」と思った意外な一面はありますか? 【質問②】 有村さん意外と寒がり(笑)。 福山さん(苦笑)。そうそうそう。ロケ地が岐阜県郡上八幡という風光明媚で、水のきれいなところだったんです。ただ、撮影の時期は秋だったのかな? 有村さん秋ですね。 福山さんすごく寒かったんですよね。というか、僕は底冷えがして寒かったんです(苦笑)。あまりにも寒くてですね、「すみません、足湯をしても良いですか?」って、お湯持ってきていただきました。「おそらく有村さんも寒いと思うのでぜひ足湯を…」って勧めたので、その印象があるんだと思います(笑)。 MC福山さんが思う意外だと思う有村さんの一面は何ですか? 福山さん意外ではなかったですが、想定を超えてすごいと思ったのは、やっぱりタフなことですね。僕は、撮影現場が寒かったんですが(笑)、しっかりと風邪もひかずにこなしていました。 MC有村さんからしたらそこまで寒くなかった? 有村さんいや、もう身震いするぐらい寒かったです。 福山さん強さがないと撮影の現場は続けられませんからね。タフさは想定していましたが、想定以上にタフな方でした。 それぞれが演じているシーンで好きなシーンを教えてください。 【質問③】 福山さんいっぱいあるんですが、皆さんもご覧になれるところで言うと、特報(映画『ブラック・ショーマン』60秒特報)の中で、ウエディングドレスを着ているんです。めちゃくちゃキレイでかわいいんですが、何かちょっと妖しい感じがするんですよね。そこがすごいと思います。あれって、何かちょっと妖しいと思ってもらおうという気持ちがあったんですか? 有村さんいや、特になかったんですが…。 福山さんそうですよね? 有村さんでも、(完成した作品を)観たら「ちょっと妖しく見えるな」と思いました。 福山さん「あ、もしかしたらこの人なんじゃないかな?」みたいに、ちょっと怖く見えるんだよね。それがすごいんですよ。まあ、意図していても、いなくても、そう見えた人の勝ちですから。それがすごいなと思って、一瞬なんですが、あのシーンがすごく好きですね。 有村さん岐阜県の苗木城跡というところでロケをしたんです。その場所に行くまでには、相当登らないといけないんです。そこで、コインロール(コインを指の間を生き物のように移動させる技)をしてから、コインを投げてキャッチするシーンがあるんです。すごく印象的なカットなんですが、そこが心に残っていますね。 福山さんもう寒くて指がかじかみましてね(苦笑)。もう指が動かなくなっちゃうから「早く撮って!早く撮って!」と思っていました。 MC早く足湯に入りたいと思っていた? 福山さんそうそうそう。もう足湯だけじゃなくて、手湯? 手を温めないと動かせないので、「早く撮りましょう」言っていました。風も強かったんですよね…。 MCそして福山さん、9月1日から先行配信になっている本作のテーマソング「幻界」ですが、現在開催中のドームツアー(「FUKUYAMA MASAHARU 35TH ANNIVERSARY DOME LIVE 2025 // SOUL」)でめちゃくちゃ盛り上がっていると聞いています。 福山さんそうなんですよ。早速、披露しています。「どんな曲になるでしょうね?」なんて共演者の方から、撮影の途中で話を振られたりもしましたが、当時は全くできていなかったんですね(苦笑)。だから、「やばいな」と思っていましたが、最後にわりと長いシーンでキャスト全員が登場するようなシーンがあるんです。でも、「その撮影をやってからのほうが良いかな?」と思っていました。できていないことの言い訳っぽいですがね(笑)。でも、そのシーンを撮り終えたら曲が浮かんで来たんです。それまでは、正直曲が浮かんできていなかったんです。でも、「あ、こういう音が神尾武史がラスベガスでマジシャンとして活躍していた頃の登場曲として鳴ってたらいいな」っていう曲がやっと浮かんできたんですよ。 MC有村さんはこの「幻界」を聴かれていかがでしたか? 有村さん今回、福山さんが演じる武史さんが、ダークヒーローということで、何かちょっと闇っぽい雰囲気がするというか、登場人物がみんな怪しく見えて、ちょっとピリつく緊張感が、楽曲からすごく感じました。だから、いつもの福山さんが作られる音楽とはまた違ったエッセンスが入った印象でした。 MC今日は、こちらにたくさんの皆さんに集まっていただいております。福山さん、トークも良いですが、(会場の皆さんに向かって)それだけじゃ物足りないですよね? (会場:拍手と歓声) 福山さん、神尾武史っぽくて楽しめるものを用意していただいていると聞いたんですが? 福山さんいやいやいや。、僕は、昨日まで、今日何をやるのかちゃんと聞いていなかったんですよ。で、「どうなってんの?」って聞いたら「新宿のペペっていうところで、たくさんの皆さんに見ていただきます」「雨が降るかもしれないですが、お集まりいただく予定です」と言われたんです。「で、何やるの?」って聞いたら、「ちょっとマジックらしきものを…」って言われたんです。いやいや、僕はマジシャンじゃないから(苦笑)! MC後ろからスタッフの方が出て来ましたが…。 福山さんちょっとマイクを持ってもらわないといけないんでね。(スタッフに向かって)大丈夫、やりますから、ちょっとだけ皆さんに言い訳をさせてください。何かもう、マジックをやることになってしまいました。だから、用意してきました。 ■会場から歓声! 福山さんていうか、用意されていました。強制的に…。 有村さん強制的に(笑)。 福山さんもう、こんなの強制マジシャンですよ(苦笑)。 MC福山さんは、私がご一緒しているラジオでも常にコインを握られていましたが、現場でもそうでしたか? 有村さんずっとしていました。常にポケットにコインを忍ばせていて、ずっと触っていらっしゃいましたよね? MC今日はコインではなく? 有村さん今日は何をするんでしょうか? 福山さん正直コインの方が気が楽です。今日はトランプを使います。 MCトランプのマジックですので、皆さんにも福山さんの手元を見ていただくために、会場の後ろのビジョンに福山さんの手元が映ります。ですので、皆さん後ろをご覧ください。 福山さんじゃあよろしいですか? 今日はですね、トランプを使った、ちょっとしたお遊びをやりたいと思います。(ポケットからトランプを取り出す)こちらのトランプを使います。このトランプの中から、今日お集まりになった皆さんが、印象に残ったカードを私が当てます。 ■福山さん、カメラに向かってトランプを素早く見せる。 MCちょっと早いです(苦笑)! 福山さんあなたの動体視力が遅い(笑)! じゃあもうちょっと分かりやすくやりますね。 ■福山さん、もう一度、カメラの前にトランプを見せる。 福山さん見えたかな? もう一回ですか? ■福山さんがもう一度、カメラに向かってトランプを見せる。 福山さんどう? 印象に残ったカードはありました? 有村さんありました! 福山さんでは、私が皆さんの印象に残ったカードを当てましょう。皆さんが印象に残ったカードの絵柄、数字…それはこちらですね。 ■お二人の後ろの幕が落ちて「ハートの7」が出てくると、会場から歓声! 有村さんおぉっ! 福山さん間違いありませんか? 有村さんまさに(印象に残ったのが)ハートの7だったので、びっくりしました。 MC最後に本作を楽しみにしている方々に一言ずついただけたらと思います。 有村さん「ブラック・ショーマン」は、登場人物みんなが、とても怪しいです。どの方がこうなのか? ああなのか? と、物語と一緒に皆さんが謎を解きながら観てくださるとより楽しめるのかなと思います。ぜひ楽しみにしてください。 福山さんはい、本日はありがとうございました。この作品はですね、今やったように、マジックも嘘なくやっております。マジックをベースにしながら、様々な人間関係、そして謎を紐解いていきます。全く新しい感覚で楽しんでいただけるミステリーエンターテインメントだと思います。9月12日には「ブラック・ショーマン」をぜひ劇場でご覧ください。本日お集まりいただきありがとうございました。では…ここは、ご唱和になるんですか? MC福山さんにここはビシッと決めていただきたいと思います。 福山さん9月12日(金)から始まる「ブラック・ショーマン」。It's Show time!