「ブラック・ショーマン」公開直前イベント
- イベント
公開直前イベント
東野圭吾の人気小説を福山雅治主演で映画化した「ブラック・ショーマン」の公開を前に9月3日、東京・新宿の西武新宿ぺぺ広場前にて、公開直前イベントが開催されました。多くの人々が行き交う新宿の街に福山雅治さんと有村架純さんが降臨し、会場は熱狂に包まれました。福山さんは、大観衆の前でマジックを披露! 果たしてその成否は…? こちらのイベントの模様をレポートいたします。
福山雅治さん
神尾武史役
有村架純さん
神尾真世役
■福山さん、有村さんが会場のバルコニーに登場し、会場は歓声に包まれました。
福山さん
どうも、お集まりいただきましてありがとうございます。福山です。よろしくお願いします。
MC
どうですか、福山さん、この景色は?
福山さん
実は、東京に18歳の頃来ました。今から37~38年前になりますが、上京して初めて降りたのが、そこの(新宿の)東口です。その日にここ(西武新宿駅前広場)を通って、そこの階段を登って、西武新宿駅から西武新宿線に乗って拝島駅まで行ったんですよ。まさか自分がここに帰って来るとは思いませんでした。本当に熱烈歓迎ありがとうございます!
有村さん
皆さんこんばんは。
MC
有村さんも、これだけたくさんの皆さんが集まってくださいましたが、今の気持ちというのは?
有村さん
ちょっと涼しくて良かったなと思いました。大丈夫ですか、皆さん? (会場の反応に)良かったです。今日はよろしくお願いします。
MC
「ブラック・ショーマン」公開まであと9日になりました。今の気持ちを、まずうかがいたいと思います。
福山さん
結構、長い期間撮影をしていました。その撮影の期間も、少し空いたこともあったので、やっと完成して観ていただける――「やっと、観ていただける」という気持ちが強いですね。
有村さん
本当にあっという間ですね。ちょうど一年ほど前に撮影が始まって、岐阜ロケをしたり、都内で撮影をしたりと、いろいろな場所で撮影をしましたが、本当に早いですね。皆さんに観ていただくのが楽しみです。
MC
意外だったのですが、今回、お二人は初共演ということですよね。
福山さん
そうなんです。ずっと(有村さんの作品は)観ていましたがね。
有村さん
はい、お互いに…。
MC
今回の撮影やプロモーションを通して、お互いを知るようになって、信頼関係も築かれたとうかがっています。そこで、お二人にお互いの印象などもお聞かせいただきたく、一問一答で答えていただきたいと思います。
【質問①】
お互いに「すごいな」と思うところを教えてください。
福山さん
まず、おいしいものが好きで、その美味しい物が好きっていうことに対して諦めない! 必ずそのたどり着きたいと思ったものにたどり着く、その向き合い方ですね。
有村さん
(笑)。
福山さん
これはなかなかできないですよ。僕らは、忙しくなってしまうと「もう今日はいいか」とか「スープだけでいいかな」とか「バナナ一本でいいか」みたいな感じになりがちなんですが、(有村さんの方を向いて)それでもどこかで取り戻しますよね? おいしいものを食べたりしてね。
有村さん
はい(笑)。
福山さん
諦めない! そして、自分がおいしいと思った菓子とかお弁当を、きちんと現場に差し入れして還元するんです。
MC
「皆さんにも食べていただきたい」ということですね。
福山さん
そう! これがすごい!
MC
有村さんはいかがですか?
有村さん
ご自身が好きなものに対しての熱量がすごいですね。音楽もそうですし、あと、あるお酒にすごく詳しいです(笑)。
福山さん
(笑)。
有村さん
あ、あれって話しましたっけ? 武史さんのお店に飾られているやつ。
福山さん
(その話はしても)良いんじゃないですか?
有村さん
ぜひ、話してください!
福山さん
あ、私ですか?
有村さん
はい!
福山さん
有村さんが、マイクを通して言うから、バレちゃいましたね(笑)。
映画の終盤に登場する、「トラップハンド」というバーがあるんです。そこは、僕の演じる神尾武史という、ラスベガスで名を馳せた元マジシャンが、恵比寿で経営しているという設定なのですが、そのバーに置いてあるお酒は、私の家から持ってきたコレクションです。
MC
バーを開けるぐらい持っているのですか?
福山さん
入り切れませんでしたが…。
■会場から歓声!
福山さん
(歓声を鎮めるように)いやいやいやいや。またこういう部分が切り取られますから! まあ、切り取られると思うので話しますが、当時「地面師たち」(2024年Netflixにて配信開始/出演:綾野剛 他)という作品が非常にヒットしていたタイミングがありました。その作品に登場する(ハリソン役の豊川悦司さんの飲んでいる)ウイスキーがすごいっていう記事を読んだんですよ。僕も、ちょうど本作の撮影をしてたんです。それで、「何だって!」と思い、これはちょっと「ブラック・ショーマン」としても負けるわけにはいかないと思って、せっせとみんなで僕の家から運びました。ぜひご覧になってください。
【質問②】
お互いの「えぇ?」と思った意外な一面はありますか?
有村さん
意外と寒がり(笑)。
福山さん
(苦笑)。そうそうそう。ロケ地が岐阜県郡上八幡という風光明媚で、水のきれいなところだったんです。ただ、撮影の時期は秋だったのかな?
有村さん
秋ですね。
福山さん
すごく寒かったんですよね。というか、僕は底冷えがして寒かったんです(苦笑)。あまりにも寒くてですね、「すみません、足湯をしても良いですか?」って、お湯持ってきていただきました。「おそらく有村さんも寒いと思うのでぜひ足湯を…」って勧めたので、その印象があるんだと思います(笑)。
MC
福山さんが思う意外だと思う有村さんの一面は何ですか?
福山さん
意外ではなかったですが、想定を超えてすごいと思ったのは、やっぱりタフなことですね。僕は、撮影現場が寒かったんですが(笑)、しっかりと風邪もひかずにこなしていました。
MC
有村さんからしたらそこまで寒くなかった?
有村さん
いや、もう身震いするぐらい寒かったです。
福山さん
強さがないと撮影の現場は続けられませんからね。タフさは想定していましたが、想定以上にタフな方でした。
【質問③】
それぞれが演じているシーンで好きなシーンを教えてください。
福山さん
いっぱいあるんですが、皆さんもご覧になれるところで言うと、特報(映画『ブラック・ショーマン』60秒特報)の中で、ウエディングドレスを着ているんです。めちゃくちゃキレイでかわいいんですが、何かちょっと妖しい感じがするんですよね。そこがすごいと思います。あれって、何かちょっと妖しいと思ってもらおうという気持ちがあったんですか?
有村さん
いや、特になかったんですが…。
福山さん
そうですよね?
有村さん
でも、(完成した作品を)観たら「ちょっと妖しく見えるな」と思いました。
福山さん
「あ、もしかしたらこの人なんじゃないかな?」みたいに、ちょっと怖く見えるんだよね。それがすごいんですよ。まあ、意図していても、いなくても、そう見えた人の勝ちですから。それがすごいなと思って、一瞬なんですが、あのシーンがすごく好きですね。
有村さん
岐阜県の苗木城跡というところでロケをしたんです。その場所に行くまでには、相当登らないといけないんです。そこで、コインロール(コインを指の間を生き物のように移動させる技)をしてから、コインを投げてキャッチするシーンがあるんです。すごく印象的なカットなんですが、そこが心に残っていますね。
福山さん
もう寒くて指がかじかみましてね(苦笑)。もう指が動かなくなっちゃうから「早く撮って!早く撮って!」と思っていました。
MC
早く足湯に入りたいと思っていた?
福山さん
そうそうそう。もう足湯だけじゃなくて、手湯? 手を温めないと動かせないので、「早く撮りましょう」言っていました。風も強かったんですよね…。
MC
そして福山さん、9月1日から先行配信になっている本作のテーマソング「幻界」ですが、現在開催中のドームツアー(「FUKUYAMA MASAHARU 35TH ANNIVERSARY DOME LIVE 2025 // SOUL」)でめちゃくちゃ盛り上がっていると聞いています。
福山さん
そうなんですよ。早速、披露しています。
「どんな曲になるでしょうね?」なんて共演者の方から、撮影の途中で話を振られたりもしましたが、当時は全くできていなかったんですね(苦笑)。だから、「やばいな」と思っていましたが、最後にわりと長いシーンでキャスト全員が登場するようなシーンがあるんです。でも、「その撮影をやってからのほうが良いかな?」と思っていました。できていないことの言い訳っぽいですがね(笑)。でも、そのシーンを撮り終えたら曲が浮かんで来たんです。それまでは、正直曲が浮かんできていなかったんです。でも、「あ、こういう音が神尾武史がラスベガスでマジシャンとして活躍していた頃の登場曲として鳴ってたらいいな」っていう曲がやっと浮かんできたんですよ。
MC
有村さんはこの「幻界」を聴かれていかがでしたか?
有村さん
今回、福山さんが演じる武史さんが、ダークヒーローということで、何かちょっと闇っぽい雰囲気がするというか、登場人物がみんな怪しく見えて、ちょっとピリつく緊張感が、楽曲からすごく感じました。だから、いつもの福山さんが作られる音楽とはまた違ったエッセンスが入った印象でした。
MC
今日は、こちらにたくさんの皆さんに集まっていただいております。福山さん、トークも良いですが、(会場の皆さんに向かって)それだけじゃ物足りないですよね? (会場:拍手と歓声) 福山さん、神尾武史っぽくて楽しめるものを用意していただいていると聞いたんですが?
福山さん
いやいやいや。、僕は、昨日まで、今日何をやるのかちゃんと聞いていなかったんですよ。で、「どうなってんの?」って聞いたら「新宿のペペっていうところで、たくさんの皆さんに見ていただきます」「雨が降るかもしれないですが、お集まりいただく予定です」と言われたんです。「で、何やるの?」って聞いたら、「ちょっとマジックらしきものを…」って言われたんです。いやいや、僕はマジシャンじゃないから(苦笑)!
MC
後ろからスタッフの方が出て来ましたが…。
福山さん
ちょっとマイクを持ってもらわないといけないんでね。(スタッフに向かって)大丈夫、やりますから、ちょっとだけ皆さんに言い訳をさせてください。
何かもう、マジックをやることになってしまいました。だから、用意してきました。
■会場から歓声!
福山さん
ていうか、用意されていました。強制的に…。
有村さん
強制的に(笑)。
福山さん
もう、こんなの強制マジシャンですよ(苦笑)。
MC
福山さんは、私がご一緒しているラジオでも常にコインを握られていましたが、現場でもそうでしたか?
有村さん
ずっとしていました。常にポケットにコインを忍ばせていて、ずっと触っていらっしゃいましたよね?
MC
今日はコインではなく?
有村さん
今日は何をするんでしょうか?
福山さん
正直コインの方が気が楽です。今日はトランプを使います。
MC
トランプのマジックですので、皆さんにも福山さんの手元を見ていただくために、会場の後ろのビジョンに福山さんの手元が映ります。ですので、皆さん後ろをご覧ください。
福山さん
じゃあよろしいですか? 今日はですね、トランプを使った、ちょっとしたお遊びをやりたいと思います。(ポケットからトランプを取り出す)こちらのトランプを使います。このトランプの中から、今日お集まりになった皆さんが、印象に残ったカードを私が当てます。
■福山さん、カメラに向かってトランプを素早く見せる。
MC
ちょっと早いです(苦笑)!
福山さん
あなたの動体視力が遅い(笑)! じゃあもうちょっと分かりやすくやりますね。
■福山さん、もう一度、カメラの前にトランプを見せる。
福山さん
見えたかな? もう一回ですか?
■福山さんがもう一度、カメラに向かってトランプを見せる。
福山さん
どう? 印象に残ったカードはありました?
有村さん
ありました!
福山さん
では、私が皆さんの印象に残ったカードを当てましょう。皆さんが印象に残ったカードの絵柄、数字…それはこちらですね。
■お二人の後ろの幕が落ちて「ハートの7」が出てくると、会場から歓声!
有村さん
おぉっ!
福山さん
間違いありませんか?
有村さん
まさに(印象に残ったのが)ハートの7だったので、びっくりしました。
MC
最後に本作を楽しみにしている方々に一言ずついただけたらと思います。
有村さん
「ブラック・ショーマン」は、登場人物みんなが、とても怪しいです。どの方がこうなのか? ああなのか? と、物語と一緒に皆さんが謎を解きながら観てくださるとより楽しめるのかなと思います。ぜひ楽しみにしてください。
福山さん
はい、本日はありがとうございました。この作品はですね、今やったように、マジックも嘘なくやっております。マジックをベースにしながら、様々な人間関係、そして謎を紐解いていきます。全く新しい感覚で楽しんでいただけるミステリーエンターテインメントだと思います。9月12日には「ブラック・ショーマン」をぜひ劇場でご覧ください。
本日お集まりいただきありがとうございました。
では…ここは、ご唱和になるんですか?
MC
福山さんにここはビシッと決めていただきたいと思います。
福山さん
9月12日(金)から始まる「ブラック・ショーマン」。
It's Show time!