「ゆとりですがなにか インターナショナル」初日舞台挨拶

2023.10.13
  • 初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して映画になり、10月13日公開となりました。
10月13日に「ゆとりですがなにか インターナショナル」の初日舞台挨拶をTOHOシネマズ 日比谷にて実施。岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、安藤サクラさん、仲野太賀さん、木南晴夏さん、吉原光夫さん、水田伸生監督が登壇しました。この日のイベントでは、岡田さんがMCを務めることとなり、登壇者にも内緒のこのサプライズ企画により、会場は大いに盛り上がりました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。

坂間正和役

岡田将生さん

坂間正和役

山路一豊役

松坂桃李さん

山路一豊役

道上まりぶ役

柳楽優弥さん

道上まりぶ役

坂間 茜役

安藤サクラさん

坂間 茜役

山岸ひろむ役

仲野太賀さん

山岸ひろむ役

チェ・シネ役

木南晴夏さん

チェ・シネ役

服部一幸役

吉原光夫さん

服部一幸役

水田伸生監督

岡田MC

本日は、映画「ゆとりですがなにかインターナショナル」初日舞台挨拶にお越しいただき、誠にありがとうございます。記念すべき公開初日ということで、本日は私、岡田将生が司会進行を務めさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。
さて皆さん、本作はいかがでしたか? (客席:大きな拍手) ありがとうございます。とてもうれしいです(お辞儀)。すみません、ちょっと緊張しています。司会進行は初めてなので、たぶん皆さんもびっくりしていると思います。
それでは早速皆さんにご登壇いただきましょう。拍手でお迎えください。

■キャストの皆さんがステージに登壇しました。

岡田MC

改めまして、「ゆとりですがなにか」キャスト・スタッフの皆さんに拍手をお願いします。それでは早速、皆さんよりご挨拶をいただきましょう。

松坂さん

本日は、初日にお越しくださってどうもありがとうございます。まさかこんなサプライズが待っているとは思いもよらずですね。岡田将生が今日、司会をやるなんて全く思っていなかったので…。

岡田MC

時間が限られているので短めに!

松坂さん

(笑)。だから今日は口数が少なめだったんだと思いました。ちょっとこれは楽しみですね。最後まで今日は皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいと思うのでよろしくお願いします。

柳楽さん

皆さん、ありがとうございます。(岡田MCに向かって)良いね! 司会をやるなんて知らなかったのでびっくりですが、今までにないぐらい楽しい舞台挨拶にしたいとスイッチが入りました。今日は楽しんでいきましょう!

安藤さん

私たち、すっかりだまされました。この舞台挨拶の前に打ち合わせで「今日の司会はこちらの方です」って紹介もあったんです。その時、ご一緒したことがある司会の方ではなかったので、どうやらサプライズのためだけに、東宝のスタッフさんがMCに扮して法被を着ていたそうです。マネージャーさんたちは知っていたようですが、本当に私たちだけが知りませんでした。

松坂さん

知らなかったです。

安藤さん

監督はご存じでした?

水田監督

(岡田さんに向かって)何やっているの?

岡田MC

(頭を下げて)すみません。どうしても盛り上げたいと思いまして…。

安藤さん

(松坂さんと)二人で感動していたの!

松坂さん

泣けてくる!

岡田MC

ちょっと待って。僕が泣いちゃうから! やめてもらっていいかな?

安藤さん

移動の車の中で、(岡田さんの動きを再現しつつ)ずっと身体を小さくして「ウゥーっ」ってやっていたからさ。

岡田MC

(アタフタしながら安藤さんの暴露を止めようと)はい、ありがとうございました。続きまして、山崎(正しい役名は山岸)ひろむを演じました仲野太賀さんお願いします。

仲野さん

あ! 山岸ですー。お願いします、岡田さん!

岡田MC

(致命的なミスにしゃがみこみ)ごめん、ごめんごめん!

松坂さん

やっちゃったね! いいねいいね!

仲野さん

たくさんの人に集まっていただいて本当にうれしく思っております。岡田さんのサプライズに、僕らもすごくホクホクしております。最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります。

木南さん

アニョハセヨ(韓国語:こんにちは)。初日という大事な日に「ゆとりですがなにか」を選んでくださって本当にうれしいです。今日は、まーちゃんが司会ということで、いつもよりなんか弾けた舞台挨拶になるのかなと思って、楽しみです。

吉原さん

僕も全然知らなかった。会った時に目を逸らされたから、「いないほうがいいかな?」と思ったんですよ。

岡田MC

(か細い声で)そんなことないですー。

吉原さん

それに「元気ないな?」と思ったら「疲れている」と聞こえてきたので、話しかけないほうが良いのだろうと思っていました。でも、音楽が流れたらすごいテンションでしゃべっているので、そういうことなら良かった。安心しました。

岡田MC

そして最後はこの方です。本作のメガホンをとりました水田監督、ご挨拶お願いします。

水田監督

あの何度やっても公開初日というのは、ものすごく緊張して地に足が着かない感じですが、将生くんのおかげで身体がほぐれてきました。ところで、なんで「メガホンをとる」っていうか調べているの?

岡田MC

あぁ。良かったです。
台本に「メガホンをとる」と書かれているので…。(スタッフに)ちょっとどうなっているの? 大丈夫? 監督、怒っていない?

水田監督

いや、怒ってはいないよ。皆さん、よろしくお願いします。

岡田MC

ありがとうございます。それでは早速お話を伺っていきます。
皆さん、こんな司会なので、できるだけクロストークでやっていただけたらうれしいです。台本の質問ではなく僕が聞きたいことを質問します。

安藤さん

(トーク内容)そこもだまされていたの?

松坂さん

じゃあ、今回は台本も嘘なんだ!

岡田MC

そうです! 台本を二つ用意してもらいました。

安藤さん

(驚きで)えー!

木南さん

「一番好きなシーン」、どこを言おうか考えていたのに!

仲野さん

考えていましたよね!

岡田MC

(小声で)それにする?

松坂さん

その台本で進めて良いよ!

岡田MC

木南の晴ちゃんと吉原さん、今日はありがとうございます。今回の撮影での一番の思い出はなんですか?

松坂さん

僕で言ったら、(岡田さん、柳楽さん、松坂さんの)三人でようやく集まれたという感じです(笑)。

仲野さん

(岡田MCに)今、桃李くんがしゃべっているのでお水を飲まないでください!(会場:笑)

松坂さん

(笑)。そういうのも込み込みで岡田将生好きだなって思います。
三人が集まることは六年ぶりでしたからね。(岡田さんの様子をのぞき見つつ)ねぇ?

岡田MC

そうですね!

柳楽さん

三人もそうですし、スタッフさんも前回のチームの方が集まってくださいました。サクラさんや太賀もそうですし、チームの中にニューキャラが来るという、恵まれた現場に参加できたと感じました。

岡田MC

オッケー! じゃあ、一回質問を変えるわ! もう一つ聞きたいことがあるからそっちにするね。ごめんね。

松坂さん

はいはい。分かりました!

岡田MC

(急に声のトーンが変わって)はい、いきまーす! あっ、ごめん。自分の心の声が出てしまった!(照れまくってウロウロする岡田さん)

仲野さん

今のは心の声だったんですか! 編集点かと思いました!

柳楽さん

それ良いな。

岡田MC

(芸人風にテンションをあげて切り替えようと)はーい! いきまーす!

安藤さん

顔が赤い!

岡田MC

本日公開されましたが、続編で描くとしたら、どういう話が良いと思いますか? (岡田MCが後ろを向いて額の汗をぬぐう)

松坂さん

あ、汗を拭いている!
そうだな、どういう話が良いかな。

木南さん

何かありますか?

仲野さん

(挙手して)僕個人でいうと、山岸とふゆみんの恋愛を発展させたいです。その話が端っこにありつつみたいな。

柳楽さん

ヒューマンもほしいんじゃないですか? 子供の成長?

松坂さん

それで言ったら、学校の修学旅行。子供の成長を描くのであれば何かそういうのもありかなって、ふと思いました。

水田監督

クラスごと行方不明?(登壇者:笑)

仲野さん

ミステリー!

松坂さん

大事件で大忙し!

柳楽さん

ミステリー要素も良いね!

岡田MC

今、皆さんのお話に坂間酒造は出てきていないですけれど? 

安藤さん

私は、お母さん(=義母)と一幸さんのスピンオフが見たい。大人の話!

吉原さん

一回、坂間酒造から去っているので、戻ってくる理由づけがほしいですね。

水田監督

(即座に)“忘れ物”で良いんじゃない?

吉原さん

(冷静に)ああ、なるほど。(登壇者:笑) 簡単でしたね(笑)。

松坂さん

それはアリだなぁ~。

岡田MC

(笑いながら)“忘れ物”って良いですね。晴ちゃんはどうですか?

木南さん

私も出してもらえるんだったら、韓国ロケはどうですか。

登壇者の皆さん

(韓国に)行きたーい!

木南さん

内容は分からないですが、(シネさんの故郷)国に戻ってみたいな。

岡田MC

良いですね。またみんなでちょっとお酒を飲んでやらかして。

松坂さん

みんなで記憶を飛ばしてって、リモートになりそうだな。

岡田MC

韓国に来て、リモートで日本にいる設定にしてしまえば良い!

柳楽さん

それもいけますね。

岡田MC

どう? 今良い感じにまわせているかな?

松坂さんと木南さん

まわせています!

岡田MC

一応ね、シーバー(トランシーバー)頼んだんだけれど、指示がこない!

松坂さん

そういう岡田さんはどういう話が良いんですか?

岡田MC

(無線からの指示を聞いていてしばらく話を振られているのに気づかないが、登壇者の皆さんの視線を感じて)ん? ちょっと待って、今シーバーから指示が来ていてね。

松坂さん

続編をやるのであれば、岡田さんはどういう話が良いですか?

岡田MC

(海外ロケの)リベンジを兼ねて、今お話いただいた韓国にみんなでいけると良いな。チェ・シネさんの生まれた土地を探りたいね。
ちょっと僕をトークに入れるのは辞めてもらって良いかな? 今こっち(無線の指示)が精一杯なので…。

松坂さん

オッケー!

岡田MC

ここに関しては“ゆとり”が…。

松坂さん

ゆとりがゼロ?

岡田MC

(無線からの指示に)あ、そうだね!

松坂さん

もう誰としゃべっているのよー。(会場:笑)

安藤さん

これはさ、誰が提案したの?

岡田MC

(客席へ降りながら)僕が、監督とちょっといろいろお話をしたんです。

安藤さん

監督はご存じないってよ。

岡田MC

監督は知っていました!

水田監督

(苦笑)。福岡の屋台で話していたことなのよ。(壇上のキャストに向かって)本当にやると思わないでしょう?

岡田MC

なぜ僕が客席に降りたかというと、会場の皆さんからの質問を私が聞きに参りますので、手を挙げてください。じゃあ、後ろの方に行きますね。

松坂さん

岡田自らがマイクを持って行くんだ!

岡田MC

(ふと立ち止まり客席からステージを見つめて)皆さん、輝いていますね!

【質問者1】

映画の最後に「つづく」と出たのですが、必ず続けてもらえますか?

岡田MC

これは監督に聞いてみましょうか。

水田監督

「つづく」と(テロップを)出したのは、”ゆとり”のメンバーを取り巻く登場人物たちの暮らしが続くという意味です。ただ、皆さんの力で、もう一本、二本と続けさせていただけたら…。(会場:拍手)

【質問者2】

ゆとりちゃん(島崎遥香さん)のお部屋の北欧家具について知りたいです! ホームページで見られたりしないですか?

岡田MC

ちょっとこれに関しては僕は分からないので、これも監督ですかね。

水田監督

もう明日、公式には出ていると思います(笑)。

岡田MC

次で最後です。さっき目が合ったんですよ。「柳楽優弥スーパームービースター」っていう“うちわ”があったから。

【質問者3】

作品の中で一番好きなシーンはどこですか?

岡田MC

これは皆さん、どうですか?

柳楽さん

今回は、正直中国語(のセリフ)が多くて、自分の中でもすごく練習をしたので、思い入れが強いです。(質問者に手を振って)ありがとうございます。

松坂さん

僕は、山路と茜ちゃんのやりとりが好きです。

安藤さん

病院のシーン?

松坂さん

病院もだけど、ドラマとか全般を通して二人の関係性が個人的に結構好きです。

岡田MC

(二人に)すっごい嫉妬していたんだよ!

松坂さん

本作でも病院のシーンは、好きです。

安藤さん

(病院のシーンは)長回しでしたね。(会場:拍手)

岡田MC

吉原さんの好きなシーンは?

吉原さん

僕は岡田くんにビックリしました。皆さんも観て驚いたと思います。「なんだ、この役者は!」「こいつやるな!」と思いました。今時、こんなにさらけ出すヤツがいるのかと感動すら覚えたので、そこはぜひ言っておきたかったんです。本作はギリギリを攻めている作品だと思っています。

岡田MC

そうです。

吉原さん

僕はモザイク無しで見たので、本当のモノが見えました。

岡田MC

えっ!(驚き過ぎて声を失う)

吉原さん

嘘ですけどね。(会場:笑)

岡田MC

(身体を海老反りにして)嘘か!(と安堵の表情)……だまされそうになった!(会場:笑) 信じやすいので、そういう発言はやめてください。ありがとうございました。
まだまだお話を伺いたいのですが、お時間が迫ってしまいました。最後に代表してご挨拶をいただきます。今日は、桃李さんと柳楽のゆうちゃんに、お願いします。

柳楽さん

今までにないような、また思い出に刻まれる貴重な舞台挨拶でした。その中でまたみんなと一緒にワチャワチャできたのが楽しかったです。今日はありがとうございました。

松坂さん

皆さん、本日はどうもありがとうございました。岡田の司会、本当に素晴らしかったですね。

岡田MC

すみませんでした!

松坂さん

皆さんも直に、彼の魅力を実感していただけたと思います。岡田将生は作品に対しての向き合い方がすごく真面目で、純粋に向かっていく姿は刺激的で、本当に尊敬しております。そんな岡田将生の元に集まって、出来上がった愛のある作品です。それを今日こうして皆さんに届けられてすごくうれしいことだと実感しております。僕らが愛情を込めて作った「ゆとりですがなにか インターナショナル」を、皆さんの言葉で感想を添えて、まだ観ていない方に伝えてくださるとうれしいです。

岡田MC

(松坂さんのメッセージの途中から感極まり涙を浮かべていたので言葉に詰まりながら)それでは、これよりマスコミの方向けのフォトセッションを行いたいと思います。(会場:拍手)
(急にカミカミで)準備がございますので、たたたたた退場します。(登壇者に皆さん:笑)皆さん、拍手でおみおみお見送りください。(登壇者の皆さん:爆笑)

仲野さん

何一つ言えていないじゃないですか(笑)。

岡田MC

私もフォトセッションに参加しますので、退場します。皆さん本日はありがとうございました。(会場:拍手)

■フォトセッション・鏡開き

■岡田さんが、松坂さんと柳楽さんに壇上で耳打ちをして、二人が後説を読むことに。

松坂さん

皆さん、本日は長時間にわたりありがとうございました。「ゆとりですがなにか インターナショナル」がいよいよ本日より公開となりました。皆さんが今日ご覧になった感想をSNSやご家族やご友人など一人でも多くの方にお伝えいただけますと幸いでございます。

柳楽さん

なお、危険防止のためにマスコミの方から先に退出させていただきます。申し訳ございませんが、マスコミの退出が終わるまでは、しばらくそのままお席にてお待ちください。どうぞ、よろしくお願いいたします。(会場:拍手)