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「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」公開アフレコイベント「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」公式サイト1980年に映画第1作目が公開された「映画ドラえもん」シリーズ。藤子・F・不二雄の生誕90周年となる記念すべき年に、シリーズ第43作目となる「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」が、3月1日より公開になります。シリーズ初の“音楽”をテーマに、地球の危機を救うべく、ドラえもんとのび太たちが素敵な仲間と出会い、“音楽”を通じて心を通わせ新たなハーモニーを生みます。 1月30日、ゲスト声優の芳根京子さん・かが屋(加賀翔さん・賀屋壮也さん)さんが都内で行われた公開アフレコイベントに出席しました。本作に参加した気持ちやアフレコの感想について語るほか、ドラえもんが直接質問をする場面もありました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。公開アフレコイベントミーナ役芳根京子さん漫才師役・バンドマン役加賀翔さん(かが屋)演歌のおじいちゃん役・漫才師役・バンドマン役賀屋壮也さん(かが屋)芳根さん今からここでアフレコをやると思うと、すごく緊張します。精一杯がんばりますのでよろしくお願いします。 加賀さん漫才師とバンドマンの二役を務めました。誰よりも主人公ぶった、本当に調子に乗った服を着てしまいました。もう少し落ち着いた服と、今着ているこの二つ衣装が用意されていたので、これを選びました。写真を撮ってもらえたらと思います。 賀屋さんドラえもんは、小さい頃から大好きだったので、こうやって参加できるだけでもうれしかったです。でも、まさかの三役もやらせてもらえて本当に感無量でございます。一生懸命やります! MCさっそく公開アフレコにまいります。各シーン一回目はテストで二回目が本番となります。アフレコ台本は渡りましたか? 賀屋さん台本がめちゃくちゃ分厚い電話帳みたい。(厚さを示して)見てー!加賀さんこれは…田舎の電話帳だな。やめとけって、あんまり頑張らなくて良いんだぞ。 音響スタッフでは、漫才の掛け合いシーンです。 ■漫才のシーン一回目を加賀さんと賀屋さんが演じる。賀屋さんセリフ、飛ばしているから! 加賀さんごめん! 賀屋さん二回あるから! 加賀さん二個目のセリフちょっと…飛ばしちゃった。 賀屋さん終わった後に「よし!」って言わないで! 加賀さん安心して「よし!」って言っちゃいました。ごめんなさい。 賀屋さん全然「よし!」なことなかったから! 加賀さんあぶねー! 今のがテストで本当に良かったです。 賀屋さん今ので分かったよね、よし! ■漫才のシーン二回目を加賀さんと賀屋さんが演じる。 音響スタッフありがとうございます。では、次はバンドマンの掛け合いのシーンです。 ■バンドマンのシーン一回目を加賀さんと賀屋さんが演じる。 加賀さん合ってはいるんだけどハズ(恥ずかし)過ぎて…。 賀屋さん音響スタッフさんに、どうだったかちょっと聞いてみようか? 音響スタッフセリフは合っています。ちょっと照れが入っていたので、二回目お願いします。 加賀さんはい、修正します。すみませんでした。 音響スタッフ「僕たちの音楽は、こんなものなのか」のセリフに魂込めてお願いします。 加賀さん賀屋の方だった! 賀屋さんダメだったのは僕でした。すみません。 ■バンドマンのシーン二回目を加賀さんと賀屋さんが演じる。MCプロデューサー、お二人の出来はいかがでしたか? プロデューサーもう一度お願いします。加賀さん、「フォー!」にもっと魂込めてください。 賀屋さんなるほどね。マジの「フォー!」ね。 加賀さんはい! 音響スタッフでは、「フォー!」にももう少し魂を込めてお願いします。三回目お願いします。 ■バンドマンのシーン三回目を加賀さんと賀屋さんが演じる。今度はしっかりと修正して無事終了しました。 MC次は芳根京子さん、お願いします。 芳根さんこの後にやるのやだなぁ〜。 加賀さんめっちゃやりにくいですよね。ごめんなさい! 音響スタッフ芳根さんはミッカと出会うシーンです。まず、テストです。 賀屋さん(芳根さんに)魂の「フォー!」をお願いします。 芳根さん私も「フォー!」ですか?! 加賀さん(賀屋さんに)やめなさい、ほんとに。 ■出会いのシーン一回目を芳根さんが演じる。音響スタッフはい、ありがとうございます!(拍手) 賀屋さん一回噛みましたね? 芳根さん(賀屋さんに向かって)先輩すみません!(頭を下げる)加賀さんやめて、変な写真が記事に出ちゃう…。 芳根さん(再び頭を下げて、カメラマンに向かって)撮ってください! 加賀さんやめて~、そのノリ(笑)。 賀屋さんめっちゃ良かった! 音響スタッフ二回目お願いします。 ■出会いのシーン二回目を芳根さんが演じる。続けて、縦笛のシーンも二回演じてアフレコが終了しました。芳根さん(加賀さんと賀屋さんに向かって)先輩、いかがでした? 賀屋さん(声を変えて、女性の先輩風に)良いんじゃない? 加賀さん文字にされた時にそれって最悪だぞ! 芳根さんに対して一言「良いんじゃない!」って…! 賀屋さん終わった…。 芳根さん(笑)。 MC多くの方の前でアフレコを行うのは初めてだったと思います。アフレコを終えて、いかがでしたか? 芳根さんこんなに楽しいとは思いませんでした。もっと緊張してガチガチになると思っていましたが、(かが屋の)お二人に笑わせてもらって緊張がほぐれました。 賀屋さん一生懸命頑張りました! 加賀さん「堂々と」を心がけたんですが、普通にセリフを飛ばしてしまいました。それなのに「よし!」って言っていましたからね。賀屋さんみんなの前で、照れていることを指摘されたことがすごく恥ずかしかったです。でも、頑張りました。 MC本作は、藤子・F・不二雄先生の生誕90周年記念作です。そのような記念すべき作品のゲスト声優をされることについてのお気持ちをお聞かせください。 芳根さん本作を一足先に観たんですが、初めに90周年のロゴが出てきたことで、「記念すべきタイミングで参加できた」と強く感じました。周りのスタッフさんとかから「本当に楽しみ」「子どもと観に行きます」っていう言葉を「こんなに言われるんだ」っていうぐらい毎日言われています。なので、改めて「とても光栄なことだな」と感じております。 加賀さん本当に信じられないという気持ちが、まず一個。昔から応援してくれている僕らのファンの方のお子さんが、五、六才なんですが、本当に喜んでくれました。「応援していて良かった」「観に行きます」と言ってもらえて、泣きそうになりました。電波の入らない地下の劇場にいるすべての芸人に夢を与えられたと思います。 賀屋さんそれを言うのは、ここじゃない! お笑いの大会で優勝した時とかに言うもんなんだよ。 MC賀屋さんは? 賀屋さん出演することが決まって、こんなに周りの人が喜んでくれる作品は他にないんじゃないかなっていうぐらいに、親や兄弟も喜んでくれました。春になると、兄弟そろってドラえもんの新作を観に行っていたので、喜んでくれたことがとてもうれしかったです。(広島の)地元の人からも「出るんだね」って声をかけてもらえて、今度地元に帰った時には、肩で風を切って歩きたいと思います。 加賀さんダメダメ! それこそ謙虚にならないと。 賀屋さん(たすきをかける仕草)ドラえもん声優! MC芳根さんはミーナ役だけではなく、ミッカの双子の妹の声も担当されました。 芳根さん実は私も二役でした。(賀屋さんに対して、謎の後輩キャラで)先輩、すみません! 賀屋さん(謎の先輩キャラの声で)あなたも二役なのね! 芳根さんあれ? 三役ですよね? 賀屋さん僕は三役! MC二役を演じられた感想をお願いします。 芳根さん「難しいな~」とは思ったんですが、“どうしてその二役を私が担当しているのか”というのも本作ではポイントになっているので、ぜひ注目してもらえたらと思います。 MC先ほどのバンドマンのシーンで明らかになりましたが、バンドのボーカルの役は、本作の主題歌を務めたVaundyさんが担当されています。 加賀さんアフレコの時は、知らなかったんですよ。「ボーカルの方の声はもう入っていますので、ベースの方とドラムの方をお願いします」とだけ言われました。ふたを開けたらボーカル役がVaundyさんで……「いや、Vaundyさんと路上ライブさせてもらえるんだったら、教えておいてくれよ!」と思いました。 賀屋さんVaundyさんに向かって、「僕らの音楽は、こんなもんなのかよ!」とセリフで言っていますから! あのVaundyさんに向かって! それを後から知って「ゾッ」としました。 MCバンドマン役はもともと担当する予定ではなかったとうかがいました。 加賀さん一つ目のアフレコを終えて、チェックを待っている間に、賀屋がマイクを付けている状態で「まだ帰りたくないな~。もうちょっとやりたいな~」って言ったんです。そしたら、スタッフさんが「どうしますか?もう一言どうですか?」って言ってくださいました。 賀屋さんぶりっこ作戦、大成功! 甘えたら役をいただけました。 加賀さん本当にこんなことはないと思います。役をもう一個もらえたので、デリカシーのない友だちがいてくれて本当に助かりましたね。 賀屋さん図々しさも時には……。本当にありがとうございます。 MCご自分の声がドラえもんの世界に入っていくのは、どんな気持ちがしましたか? 芳根さん録っている時は、正直精一杯過ぎて実感がなかったんですが、やっぱり完成した作品を見た時に鳥肌が立ちました。「わー、私ドラえもんの世界で生きている」って、すごくうれしかったです。 MC普段のお仕事と声優のお仕事では全く違うものでしたか? 芳根さんそうですね。私たちは声の仕事は本職では無いので、「お邪魔させていただきました」という感じがすごくあったんです。でも、監督を含めて皆さんがすごく優しかったです。歌のシーンとかも指導していただけて、楽しくできました。 加賀さん僕らは、漫才師役をやりました。劇中でそれを観た時に、小さい子は初めて漫才というものを認識する可能性があります。普段はコントばかりで、漫才を一度もしたことがなかったんですが、初めて見る漫才師になれるかもと思って、それは最高でした! 賀屋さん監督はお優しい。でも、優しいどころのレベルじゃないですよね。本当にうれしかったです。 加賀さん(賀屋さんは)現場で「良いですよ!」って褒められていました。だから、実力で勝ち取ったんじゃない? 賀屋さん(一呼吸おいて)そうかもね。 加賀さん受け入れるのが早いって! 賀屋さんそうかな~! 芳根さんそういえば、私も! 収録がすごく早く終わっちゃった時に、あまりにも早すぎるから、「笑い声でも録っておこうか!」って言われて、笑い声を録りました。あれって……(スタッフから「採用」と告げられて)使われている! 私の笑い声が……! 加賀さんちょっと待って、芳根さんは、ミーナと、ミッカの妹と、笑い声の三役! 賀屋さん何だと~! 僕と並び立つ! くっそ~! 加賀さん違う違う! MCまだまだ質問を続けたいと思いますが、ここで皆さんに質問をしたいという方がいるので、ゲストに来てもらいました。ドラえも〜ん! ドラえもんはいは〜い! もう、ほんとに皆さんが楽しそうにお話していて、僕も早くここに来たかった! MCここからはドラえもんに質問してもらいます。 ドラえもん今回の作品はね、音楽で地球の危機を救うっていうお話なんだけれど、皆さんは音楽や音に救われたことはありますか? 芳根さん私は幼い頃、すごく人見知りが激しくて、人とコミュニケーションをとることが得意じゃなかったんです。だけど、幼い頃からピアノとフルートをやっていたってこともあって、小学校の時に吹奏楽部に入ったんですよ。そしたら、そこで波長の合う友だちに出会えたり、環境に恵まれたりして、人とのコミュニケーションが大好きになったんです。あそこですごく明るくなれました。世界が明るくなった感じがしたので、私は音楽に本当に救われたと思います。今度行われる「ドラドラ♪シンフォニープロジェクト」で、ドラえもんと小学生の皆さんと一緒に楽器の演奏をする機会があるんです。その時もフルートで参加させてもらうので、「幼い頃からやっていて良かった~!」って、今も音楽に救われています。ドラえもん音楽が人とのつながりを生んでくれたよね! 今回も京子ちゃんのフルートすごいんだよ。楽しみにしていてください。僕も楽しみ~! 加賀さん思い出ではなく、音楽って本当に景色を変えてくれるじゃないですか。どんなに現場でスベっても、ライブでスベっても、今日も自己紹介がうまくいっていなかったですが、カッコ良い音楽をかけて帰ったら思い出になるので、今日もカッコ良い音楽をかけて帰れば良いだけです。…今もあまりうまくいってない(苦笑)。 ドラえもん大丈夫だよ! 今、カッコ良い音楽かけて! 加賀さん優しいドラえもん!(と感激) 賀屋さん小学生の時に、テストで、クラス全員成績が良くなくて担任の先生にとても怒られたことがありました。帰りのホームルームで、シーンとなって緊張感が張り詰めていて「最悪だ!」ってなった時に、誰かの携帯の着メロが鳴ったんです。(世にも奇妙な物語のテーマ曲)タララララン タララララン タララララタッタータララララン…って鳴ったら、どこからか笑いが広まっていきました。最終的に先生も笑ってしまって、それ以上怒られずに済みました。…世にも奇妙な物語ってことですか? 加賀さんそれは、「世にも奇妙な物語」の特番に呼ばれた時にする話! 賀屋さん音楽が緊張を切り裂いてくれて、先生の怒る気もなくなって、実質的に音楽に救われました。 ドラえもん音楽って日常にあるから、そんな風に考えたことなかったけれど、常に救ってもらっているよね? 賀屋さんうん! ドラえもん特に加賀さん、今日は音楽がなくてごめんね! 加賀さん僕がスベったところには、バーンとVaundyさんを流してもらえれば! ドラえもんVaundyさんに助けてもらおう! 僕もう一つ質問しても良いですか?今回の作品でも、僕のひみつ道具がたくさん登場します。皆さんが常に持ち歩いていたいひみつ道具は何かあるかなぁ? 賀屋さんこれはもう永遠のテーマですよ! やっぱり「ほんやくコンニャク」かな。結構昔からあるんですが、食べるだけで良いっていうところがものすごい能力だと思うんです。あと、子供ながらに思っていたんですが、ほんやくコンニャクは生で食べるので、ほんやくこんにゃくを使った料理レシピを……。 ドラえもん僕もいろいろ考えているの。のび太くんもああ見えて、味にちょっとうるさいから。今度は賀屋さん用の良いお味のほんやくコンニャクを用意します。 賀屋さん筑前煮味とかあれば! ドラえもんいいですね! 甘辛で準備しておきます。 加賀さんこれは本当に悩ましいんですが、ベタで「タケコプター」かな空を飛んでみたいなぁ~。……ごめんなさい。本当にね。いろいろと考えたんです。ゲスト声優さんも答えているので……。 賀屋さんその答えは逆にないかも。 ドラえもんあ。でも、加賀さんがタケコプターをつけている姿は似合いそう! ■マイクをタケコプターに見立てたポーズをする。加賀さんそれって、どんなおだてかた? (記者に向かって)何でカメラのシャッターを切るんですか? ドラえもん上手に飛べそうな感じがする! 加賀さん今度、未来デパート(ドラえもんのオフィシャルショップ)でタケコプター買っちゃおうかな。 ドラえもん電池を入れておかないと大事なところで電池切れちゃう。…何かそんな気がする! 加賀さん(笑)。やめてください! ドラえもん今度、良いタケコプターを準備しておきます。 加賀さんありがとうございます! 芳根さん(即答で)私は「アンキパン」。ずっと言っているんですが、「アンキパン」がほしいんです。本当に、数日に一回は思うんです。マネジャーさんにも言ったことがあります。台本がどうしても頭に入らない時に「お願い。誰かください!」って言っていたんです。やっと実現してくれそうな方が目の前に! ドラえもん京子ちゃんに言われると…僕も弱いなぁ~。でも、結構な頻度で使うんでしょ? 芳根さんそう! 一斤でも足りないかもしれない! 加賀さんアンキパンを一斤単位では発注は普通しないでしょ。普通は一切単位じゃない? ドラえもんのび太くんにも一斤で出したことはないな。初の試みです! 芳根さん自分でスライスします! ドラえもん京子ちゃんは、自分で覚えられるから大丈夫! でも、どうしてもの時はアンキパンを出します。 芳根さんじゃあ、もう一度頑張ってみるね! MC皆さんの日頃の願望がすごく伝わってきました。 ドラえもん皆さんは実用的な考えですね。僕も、今後のび太くんと生活するにあたってとても参考になりました。のび太くんが聞いたら、「一斤って、僕も見たことない!」ってびっくりすると思う。 加賀さん芳根さんがめちゃくちゃ薄く16枚切りとかにしたり? 芳根さん16回分! ドラえもん新しいアンキパンの使い方を知りました! あぁ、楽しい! ありがとうございました。
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『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』ぬいぐるみ 販売中止のお知らせgoodsシステムサービス株式会社 お客様サービスセンター平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』の劇場オリジナル商品のうち、 「ぬいぐるみ(ロコロコ)」の一部に「足に内蔵されたポンプを押すと耳が動くギミック(耳が真上まで上がる)」が正常に可動しないという不具合があることが判明しました。 「ポンプ」と「耳を可動させるパーツ」をつなぐ「チューブ」との接続部の接着が弱くなり、 「ポンプ」から送られる空気が漏れてしまい、耳を可動させるパーツがうまく可動しないことが原因となります。 現状正常に可動しているものもありますが、 ご購入されたお客様で、返金をご希望の方は、ご購入いただいた劇場にお申し出いただくか、 下記までお問い合わせください。 ●ご返金の対応についてのお問い合わせ先 システムサービス株式会社 お客様サービスセンター TEL:0120-05-5951 E-mail:info@fans.co.jp サポート時間:10:00 ~ 17:00(土日祝除く) https://fans.co.jp/topics/detail.php?id=5 お客様には多大なご迷惑とご心配をお掛けし深くお詫び申し上げます。 東宝株式会社 映像事業部 キャラクターMD事業グループ
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』 スペシャルメイキングブック発売のお知らせgoodsご購入はこちらスティーブン・スピルバーグが初のミュージカル映画に挑み、その完成に至るまでの長年の経緯をまとめた公式メイキングブックを上映劇場にて販売いたします。製作秘話、未公開のスチル写真、ストーリーボード、衣裳スケッチ、コンセプト・アート、さらには舞台裏のショットを贅沢に紹介しております。 スペシャルメイキングブックは【初版限定】=数に限りがございますので、お早目にご購入されることをお勧めします! *今作の公式劇場パンフレットに関しては、こちらのメイキングブック1種のみの発行となります。2月11日公開の「ウエスト・サイド・ストーリー」スペシャルメイキングブックについてご案内させて頂きます。【ブックケース/表】商品名:『ウエスト・サイド・ストーリー』スペシャルメイキングブック 価格:2,970円(税込)/本体130ページ(300mm×225mm)+特製ブックケース【メイキングブック/表紙】発売日:2022年2月11日(祝・金) ©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved. 東宝株式会社 映像事業部発売日:2022年5月4日(水・祝)©2022 MARVEL 東宝株式会社 映像事業部
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映画「変な家」変な報告会「変な家」公式サイト白い仮面をかぶった謎のクリエイター・雨穴(うけつ)さんのナレーションから始まる動画「変な家」。YouTubeで公開された動画は、間取りを注意深く見ることで浮かび上がってくる違和感と、そこから徐々に明らかになる驚愕の真実から瞬く間に話題が広がり、現在の総再生数は1600万回を突破する大人気動画となっています。その後、YouTube動画とその前身である同タイトルのウェブメディア記事を元に書籍化も実現。そして、この度話題騒然となっている「変な家」の映画化が実現し、3月15日より全国公開されます。2月12日には映画の完成を記念して、「変な報告会」と題したイベントが開催され、間宮祥太朗さん、佐藤二朗さん、川栄李奈さん、DJ 松永さん(Creepy nuts)、石川淳一監督が出席しました。映画の上映ナシ、白い仮面をかぶった100人の“雨男”が駆けつけるなど“変な”イベントに大盛り上がりとなったこの日の模様を、詳しくレポートします!変な報告会雨男/雨宮役間宮祥太朗さん栗原役佐藤二朗さん柚希役川栄李奈さん柳岡さん役DJ 松永さん(Creepy nuts)石川淳一監督MCついに本作が完成した喜びを分かち合うために、この報告会を開催していますが、本日は完成した作品を皆さんにはお披露目しません。なぜなら、初めから終わりまでネタバレ厳禁という“ゾクッとミステリー”だからです。代わりに本日は、映画がさらに楽しみになるようなお話を、監督、そしてキャストの皆さんからたくさんうかがっていきたいと思います。 間宮さん(登場時、スモークが焚かれるド派手な演出があったことから)本編の撮影よりも濃いスモークでした(笑)。暗いトーンの映画というのは、スモークを焚きながら照明を当てて撮ることが多いんですが、今日は撮影よりも断然スモークが濃いですね。今日は400名の方が集まってくださったということですが…スモークで見えない(笑)。たいていは、このタイミングでは作品が完成して、試写をみんなで観るという完成披露会が開かれるのが常なのですが、今回は観せないということで、変な宣伝でございます。(登壇者の皆さん&会場:笑) 佐藤さん今日2月12日は、川栄李奈さんの誕生日です。(会場:拍手) 僕は先ほど川栄さんにゴディバのチョコレートをお渡ししました。ちなみに本作は昨年の2月に撮影しております。昨年の2月にも私は川栄さんにプレゼントをしました。2年連続で川栄李奈さんに誕生日プレゼントをしました。川栄さん、僕の誕生日は5月7日です。(登壇者の皆さん&会場:笑) 川栄さん今日は朝から結構取材を受けているんですが、「言うなよ」と言われているのに、内容を言いそうになっちゃいます。今日はネタバレをしない程度に、本作の良さと魅力が伝えられるよう精一杯頑張りたいと思います。 佐藤さん大丈夫だよ。川栄さんがネタバレしそうになったら、僕と間宮が大きい声を出します。「うわああ!」って。(登壇者の皆さん&会場:笑) 川栄さんよろしくお願いします(笑)! 松永さんすごく慣れないところなので緊張しています。あいーっす(ありがとうございます)! 佐藤さんなんという軽さよ(笑)! 本当にそれしかないの? 僕の挨拶も大概だけれども! 松永さん(笑)。これって何秒くらい、どれくらい話すものなんですか? 佐藤さんどうだろう! なんとなく、30秒くらいかね。 松永さん間宮さん(のコメント)が毎回、完璧すぎて、すごいですよね。 佐藤さん間宮がどうというより、舞台挨拶の場で「あいーっす!」って…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さん逆にすごい名優なのかなって感じがする。(登壇者の皆さん&会場:笑) 石川監督スモークが晴れてきました。もうちょっとスモークがあっても良いんじゃないでしょうか。松永さんの後はやりにくいですね。(登壇者の皆さん&会場:笑)この作品はもともとYouTubeから始まり、そこから小説、漫画にもなり、今回もう一つ新たなメディアとして映画作品が完成しました。それぞれにまた違う良さがあります。今日は皆さんに作品を観ていただけないということなので、どこまでしゃべって許されるのか…。 佐藤さんさっきある番組を録っていたら、絶対にネタバレしちゃいけないというのに、川栄は「これ言って良いのかな、どうかな?●●さんが、実は…」と、ネタバレを話していました。 間宮さんそうやって迷った時って、たいていギリギリセーフなことが多いんですが、あれは完全なるアウトだった(笑)。 佐藤さんパーフェクトアウト! 川栄さん何を話して良いのかが難しすぎて(笑)。「実は」って言っちゃダメなんですね。気をつけます! MC作品の手応え、またご出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。 間宮さん今まで観たことがないような、“ゾクッとミステリー”という宣伝文句をうたっていますが、ミステリーでありつつ、ミステリーの枠に収まらない作品です。観たこともない、体験したことのない映画で、僕はアトラクションのような作品だと思っています。“間取り”という誰にでも身近なものに謎が描かれていて、そのちょっとした違和感から物語が始まって、すごく…ね! 後半…は…。(言葉選びに慎重になり四苦八苦) 佐藤さん(笑)。 その後の展開に関しては言えないわな! 「えええー!」というような展開になります。間宮さん「こんな景色が見られるんだ」「こんな出口に出られるんだ」みたいに感じられる作品になっています。 佐藤さんおう! いいぞ! MCご出演が決まった時はいかがでしたか? 間宮さんまず「変な家」という雨穴さんの動画を観て、ものすごくそれに引き込まれました。二十分くらいの動画だったんですが、気がついたらあっという間に過ぎて、その謎にどんどん没頭していました。二十分であれだけ深いところまで没頭させられたものをさらに広げて、二時間くらいの尺としてまた没頭できるような作品に本作はなっていると思います。そして、佐藤二朗さんとバディなのに、コメディではないということで…(笑)。二朗さんと、どうやってバディを作っていくかというのもすごく楽しみでした。 佐藤さんYouTubeの二十分の短編動画がものすごくバズって、それに始まり、書籍化もされて、小説も漫画も爆発的に売れた作品です。最初のYouTube動画は、みんなが探し当てたことが始まりだったということで、それが本作の大きな力だと思います。そう、そういうことです。あとやっぱり、間取りの違和感を通して…。(間宮さんと川栄さんが笑っていることに気づき)何だよ。全然おかしいことは言ってない。どちらかと言うと、めちゃくちゃ真面目に話をしている! 間宮さん二朗さんが「そういうことです」と言った瞬間に、川栄が笑っていた(笑)。 川栄さん何か、うまくまとめようとしていたから(笑)。 佐藤さん何の話をしていたか忘れた(笑)! (登壇者の皆さん&会場:笑)劇中で描かれるのは、大きな「うわー!怖い!」というものではなくて、ちょっとした間取りの違和感です。しかも間取りというのは、みんなが関わっているものです。数多あるミステリーの中でも、そういった題材を描いたものは、僕の知る限りではないと思います。その辺の新しい切り口も楽しんでほしいです。また、顔の濃さ、年齢、ものすごく落ち着いている間宮とものすごく落ち着いていない僕、全部が真反対な二人のバディ感も楽しんでほしいです。 川栄さん私は、元々YouTubeで「変な家」の動画を観ていたので、この作品のお話をいただいた時にすごくうれしかったです。実際に撮影現場にも、不思議な間取りがあって…(ネタバレ厳禁トークに戸惑いながら)まだ、良いんだよね…? 間宮さん大丈夫、大丈夫。いつでも止められるようにしているから。(登壇者の皆さん&会場:笑) 川栄さん(笑)。その不思議な間取りがあるのが、すごく不思議でした。(登壇者の皆さん&会場:笑) 佐藤さん話を置きに行くあまり、何を言っているのか分からない。 川栄さんとにかく間取りがヤバい(笑)! 間宮さんギャルになっちゃった! (登壇者の皆さん&会場:笑) 川栄さんとにかく、ゾクゾクするんです。特に映画館で観ると、音や迫力も感じられると思います。ホラーではないんですよ。お化けとかは出てこないんですけど…(周囲を確認しながら)良いんですよね? お化けは出てこないですが、「うわ!」と思わず声が出てしまうぐらい、常にドキドキするような作品なので、最後まで楽しんでもらえるんじゃないかと思っています。 佐藤さん(川栄さんのコメントに感心しながら)良かったねえ! よく言ったよ。(会場:拍手) MC松永さんは、ご出演が決まった時はいかがでしたでしょうか。 松永さん私は、素人ですから。「僕で良いんですか?」という気持ちになりました。手応えとしては、そうですね…。手応えとしては…すごく良い感じだった。(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さん名優ですよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) この間の取り方で、「良い感じでしたね」という言い方は、もう名優です。(松永さん:爆笑) 佐藤さんただコメントの中身はゼロです! 松永さん良い感じでした! (登壇者の皆さん&会場:笑) 石川監督手応えはもちろんあります。この作品のオススメは、二回観ていただくことです。アトラクションのような作品なので、一回目は「わー!」「キャー!」となると思うんですが、二回目は結構笑えると思うんです。そういう意味でも、二回観に行って「笑えるじゃん」となれば感想を送っていただければありがたいです。 佐藤さんなるほど! 基本的には「怖い映画なのかな」と思うけれど、確かによく観ると笑えるかもね。 石川監督そうなんですよね。二回観ていただくのが、僕のオススメです。 MC怖いと面白いは、背中合わせだったりもしますからね。 佐藤さん良いこと言った! MCありがとうございます(笑)。本作はネタバレ厳禁ということで、お話できない部分が多いんですが、ぜひここに注目してほしいというポイントを教えてください。 間宮さんネタバレしない、完成披露もしないという、こちらから何も情報を開示しない状態での注目ポイントは、やはり川栄が演じる柚希です。この登場人物にはぜひ注目してほしいです。柚希が雨宮の目の前に現れて、どんな存在なのかということが、この物語を大きく動かしていくことになります。そこにはぜひ注目してほしいですね。 佐藤さん今、間宮の話は一切聞かずに次、自分が何を言うか必死に考えていました。高嶋政伸さんにぜひ、注目してほしいと思います。ネタバレになるのでこれ以上は話せないんですが…。 MCパッと見て、高嶋さんだと分からないですよね。 佐藤さんそうなんですよ。あれは、ご自分のアイデアですよね。 石川監督そうですね。僕もプランがあったんですが、高嶋さんがストレートパーマをかけていらして。 佐藤さん二回、かけたんでしょう? 石川監督これで行くぞと。 佐藤さんそうだよね。俳優がそこまでやってきて「それ、やめてください」とは言えないよね(笑)。でも、本当に素晴らしかった。いろいろな俳優のタイプがいるけれど、ああいう入り方はすごいと思いました。 MC続いてキャストの皆さんにうかがいたいんですが、映画のタイトルにちなみまして、撮影現場における共演者の「変だったエピソード」を教えてください。 間宮さん僕は、二朗さんと川栄と三人でいるシチュエーションが多かったので、三人でいる時の空気感。これは変でしたね。 佐藤さん変な理由は何ですか? 間宮さん主に、川栄。(川栄さん:笑) 川栄さんいや、二朗さんですよ。 佐藤さんいやいや、川栄だよ。僕は、こういうキャラクターは好きなんですけどね。豪快な感じに「ハハハ!」と笑う。(登壇者の皆さん&会場:笑) 橋本環奈と川栄李奈は、「ハハハ!」と笑う二大巨頭です。(登壇者の皆さん&会場:笑)気持ちよく笑ってくれるのがうれしくて、僕と間宮は、よく笑かしていましたね。川栄さん二朗さんが笑かしてくるんです。しつこいんですよ、二朗さん。ずっとしゃべっているし、もう途中で無視して良いかなと思って、リアクションがどんどん薄くなっちゃいました。 間宮さんあの薄いリアクションと、二朗さんの熱量が見合っていない瞬間もすごく面白かった。 佐藤さんそうなの。おじさんになるとね、若い子のリアクションが薄くなるじゃん。それもまた喜びなの。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC佐藤さんは、「変だったエピソード」はありますか? 佐藤さん間宮は僕と逆で、落ち着いているんですよね。だからそんなに変な部分はないんです。ただ、監督の石川淳一という人は、大事なシーンを撮り終えて安心したんでしょうね。ちょっと飲み過ぎて八時間後に気づいたら、便器を抱えていた。 石川監督やめてください! 今日最後にそのネタを言おうと思っていたんです。なので、その話は、また改めて。(登壇者の皆さん&会場:笑) 佐藤さんまた改めて言わなくても良いんだよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さんもう一度聞けるそうです。 MC松永さんはいかがでしょうか。 松永さんええ…。変な…。 間宮さん難しいよね。松永さんに「変でした」と言われても、ちょっと「誰が言っているんだ」となるしね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 松永さん(笑)。でも、全員が良い感じというか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 超いいなっていう感じで…、あざーっす! (登壇者の皆さん&会場:笑) MC本作は、ちょっと怖いけれど気になってしまう“ゾクッとミステリー”です。最近、皆さんがゾクッとした出来事を教えていただきたいと思います。 間宮さん本作の撮影をしている時に、撮っている最中の石川監督をよく見ると、微かにずっと笑っているんですよね。 佐藤さんええー、怖い。 間宮さんあれはゾクッとします。 石川監督楽しくてね。 間宮さん「笑いながら撮っている」と言うほど、笑ってはいないけど、よく見ると微かに口角が上がっていたり、微かに目の奥がキラキラと輝いていたりするんです。取り憑かれるように撮っているような、そんな瞬間がありました。 石川監督そうですね、ありました。台本に対して、思っていた以上のものが出てきていたので、日々楽しかったです。 佐藤さん何だろうなぁ…。息子が自分から宿題をやる時があるんですが、その時にはうれしくてゾクッとしました。これ、間違った回答かな。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC川栄さんはいかがでしょうか。 川栄さん本作にも出ている瀧本美織ちゃんがちょっと天然さんで、ゲラ(よく笑う人)なんです。絶対に笑ってはいけないシーンで、ずっと笑っていました。監督も「瀧本さん大丈夫ですか」と声をかけるラリーが何度かあったんです。ちょうど今もドラマ(日本テレビ系列で放送中のドラマ「となりのナースエイド」)で美織ちゃんとご一緒していて、今の現場でも同じことをやっているんです。絶対に笑っちゃいけないところで笑って、「そろそろ大丈夫ですか」と言われたりしています(笑)。まだ美織ちゃん、ずっと笑っているんだなと思ってちょっとゾクッとしました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本当に笑顔が素敵な方です。 佐藤さんチャーミングな方です。 MC松永さんはいかがでしょうか。 松永さん昨年のことですが、寝て起きて、「これは寝坊したな」と思ったらフェスを飛ばしていました。(登壇者の皆さん&会場:笑) それはちょっと「うわあ!」ってなりましたね。あの時は…もう、取り返しがつかなくて、僕が会場に着いた瞬間には、終わっていたんです(笑)。「ああ、出番は終わっているな」「全てが終わっているな」と思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑)石川監督僕はこの撮影中にゾクッとした出来事がありました。静岡県のある場所で、何日間か泊まりがけで撮影をしていた時なんですが、僕は日々の撮影に追われて、毎日準備をしていたので、地方の撮影でも最後の一日しか外でご飯を食べに行く余裕がありませんでした。その行った先で、間宮さんと偶然お会いして、うれしさで記憶がなかった(苦笑)。 佐藤さんその時にもう記憶なかったんだ。 石川監督はい。気づいたら、繁華街で体育座りをして俯いていました。 佐藤さんあれ、便器を抱えていたんじゃないんだ。 石川監督それは第二段階です。 佐藤さん第二段階があるのね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 石川監督第一段階は街角で一人で膝を抱えて、通行人がいる中で体育座りをしていました。 佐藤さんそれは、ゾクッとするね。「ゾクッと」というか、通報案件だよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) MCここで、映画「変な家」に関係のある、ある人たちにご登場いただきたいと思います。どうぞ! ■黒づくめの服装に白いお面をかぶった100人の“雨男”がゾクゾクとステージに登場! 会場を沸かせました。登壇者の皆さんも「すごい!」と驚きの声を上げました。間宮さん暗闇で見ると、…言えないですが、ジブリのアレに見える…。(会場:笑) 佐藤さんやめろよ、本当に! お前、それはネタバレ以上にダメな発言だ! 間宮さんでも、どうしてもアレに…。 佐藤さん「やめろ!」と言っているんだ! (会場:笑) MC今日はこのイベント前に大量発生した雨男が、渋谷各地で「変な家」のチラシ付きティッシュ配りを実施しました。間宮さんと佐藤さん、川栄さんもそこに潜入されていたんですよね。 間宮さんはい! お昼くらいに。 佐藤さん短い時間でしたが。 MC皆さんもお面をされていたんですか? 佐藤さん途中で外しました。「間宮くん! 間宮くん!」ってすごい歓声でした。間宮さん二朗さんはお面をしているんですが、横顔がもうまんま二朗さんで、バレバレでした。(登壇者の皆さん&会場:笑) 川栄さん仮面から存在感が出ちゃっていましたよね。私はこういったゲリラ的なことを行うのが初めてだったので、とても楽しかったです。 ■最後は100人の“雨男”と、400人のお客さんと一緒にフォトセッション!間宮さんこれだけの雨男に囲まれて、「変な家」という変な作品が完成したことを報告する会をやりました。完成した作品を披露せずに報告をし、試行錯誤もありつつ、「変な家」が雨穴さんの動画のようにバズることを願って、これからも宣伝などを頑張っていきたいと思います。「変な家」をどうか皆さんのお力でバズらせてもらえるとありがたく思います。よろしくお願いします! (会場:拍手) 佐藤さん二十分のYouTube動画を、みんなが探し当ててバズったことから始まり、そして本作ができました。本作も皆さんが探し出して、広げて、育ててほしいと思います。今日はありがとうございました。(会場:拍手) ■間宮さんの「変な!」という掛け声に続いて、観客が「イエーイ!」と応え、「変な報告会」が大盛況のうちに幕を閉じました。
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「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」完成披露試写会「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」公式サイト1980年に映画第1作目が公開された「映画ドラえもん」シリーズ。藤子・F・不二雄の生誕90周年となる記念すべき年に、シリーズ第43作目となる「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」が、3月1日より公開になります。シリーズ初の“音楽”をテーマに、地球の危機を救うべく、ドラえもんとのび太たちが素敵な仲間と出会い、“音楽”を通じて心を通わせ新たなハーモニーを生みます。 2月11日、イイノホールにて完成披露試写会が開催され、ゲスト声優の石丸幹二さん、芳根京子さん、かが屋(加賀翔さん・賀屋壮也さん)さん、今井一暁監督が登壇し、完成した本作の感想や見どころについて語りました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。完成披露試写会ミーナ役芳根京子さんワークナー役石丸幹二さん漫才師役・バンドマン役加賀翔さん(かが屋)演歌のおじいちゃん役・漫才師役・バンドマン役賀屋壮也さん(かが屋)今井一暁監督MC大きな声でドラえもんたちを呼んでみましょう。ドラえもーん! ■ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が会場から大きな拍手を浴びて登場。ドラえもん今日は僕たちの映画を観に来てくれて、みんな、本当にありがとう。僕、ドラえもんです。 のび太野比のび太です。 しずか源静香です。 ジャイアンオレ様はジャイアンこと剛田武だぜ! スネ夫どうも、骨川こと骨川スネ夫です。 ジャイアン骨川って呼んだことないけどな(笑)。 スネ夫そうだっけ(笑)? MCドラえもんは、音楽家みたいなコスチュームだね。 ドラえもんこの服はね、燕尾服っていってね、音楽の演奏会の時や、かしこまった場所で着る服なんだよ。 ジャイアン何だよ、言ってくれればオレ様も着てきたのによ! スネ夫ジャイアンは持ってないでしょう! 僕もカッコいい燕尾服を持って来ても良かったんだけどね。 MCドラえもん、その髪型もすごいね。 ドラえもんこれはね、マエストロハットって言います! しずかとっても可愛らしくて素敵だわ。 のび太僕もかぶったら似合うかな? ドラえもん似合うんじゃない? MCいつかのび太くんのマエストロハット姿も見てみたい! ところでドラえもん、今回の大冒険はどうだった? ドラえもんとっても楽しかったよ! 今回は音楽がエネルギーになる星で大冒険をするお話で、そこで暮らす人たちと一緒にいろんな楽器を使って演奏したりしたんだよ。 ジャイアンのび太のリコーダーの音には笑っちまったけどな(笑)。 スネ夫のんびりのんきなのび太の「の」の音ね(笑)。 のび太いいじゃないか! 僕だっていっぱい練習したんだよ! ドラえもんのび太くん、落ち着いて!ここにいるみんなは、音楽は好きかな? 楽器を演奏したり、歌を歌ったり、好きな曲を聴いたり、音楽が好きっていうお友だち、手を挙げてもらっても良いかな?(会場:たくさんの手が挙がる) MCたくさんのお友だちが手を挙げてくれているね。そして音楽と言えば、ジャイアンだよね。 スネ夫ちょっと! だめだよ、それ言っちゃ! ジャイアン何でだよ(笑)。もちろんオレ様と言えば、音楽好きで有名だよな! ということで、ここで一曲歌わせていただきます!スネ夫やめて、やめて~。こうなっちゃうから、その質問は禁止! けが人がいっぱい出るんだよ! MC大変大変! 失礼いたしました!ところでドラえもん、音楽がエネルギーになる星ってどんなところなの? ドラえもん僕たちが行った場所はね、 楽器を演奏したり、歌を歌ったりするとエネルギーが発生するんだ。そうすると明るくなったり、水が流れたりするんだよ。 スネ夫音楽で何でもできちゃうすごいところなんだよ。 しずかそこに招待してくれたミッカちゃんも歌がすごくうまかったわね。 のび太ほんとに上手だったよね。ミッカと一緒に演奏して本当に楽しかったな。 しずかだけど、そのあと怪しい生き物が近づいてきて大変なことが起こったりして、いろいろあったけれど、またミッカちゃんたちと演奏したいよね。みんな元気かしら。 スネ夫ミッカちゃーん! ドラえもん会いたいよね。 MCすごく素敵な大冒険をしたんだね。会場の皆さんも早くその大冒険を観たいですよね。ドラえもん、今日は素敵なゲストの皆さんがいらっしゃるんですよね? ドラえもんそうなんです! MCそれでは、続いてこの方々に登場していただきましょう。ゲスト声優の石丸幹二さん、芳根京子さん、 かが屋の加賀翔さんと賀屋壮也さん、そして本作の監督、今井一暁監督です。 ■石丸さん、芳根さん、加賀さん、加屋さん、今井監督が大きな拍手に迎えられて登場しました。 石丸さん歌うようにしゃべっております~! 石丸幹二です。 芳根さん皆さんこんにちは。芳根京子と申します。今日は楽しんでいってください。 加賀さん(声を変えて)んなわけあるかい!加賀翔です。よろしくお願いいたします。 加屋さんそんな重要なセリフじゃないのよ(笑) 賀屋さん(声を変えて)俺たちの音楽はこんなもんなのかよ!かが屋の加屋です。よろしくお願いします。 加屋さん意外と大事そうなセリフだな! 今井監督本日はお越しいただき、本当にありがとうございます。多くのスタッフを代表いたしまして厚く御礼申し上げます。本作は、藤子先生生誕90周年、シリーズ43作目にして初めて音楽をテーマにしたドラえもん映画です。本当に何から何までやったことがないことばかりで、試行錯誤をしながら進んできた三年間でした。本当にギリギリ、先日ようやく完成したばかりの作品です。ここにいる皆さんが、完成した本作をお客さんとして初めて観ることになります。今はとにかく、この作品がどういう風に子供たちに届くのか、不安と期待でいっぱいです。よろしくお願いします。 MCさて、本日は完成披露試写会ということで、お客さまに本作をご覧いただくのは今日が初めてになります。ご登壇のゲスト声優の皆さんは一足早く本作をご覧になっていると思うのですが、ご覧になった感想をうかがえればと思います。まずは、石丸さんいかがでしたでしょうか? 石丸さん本当に音楽に包まれているんですよ。そして、皆さんがそれぞれ楽器を演奏するところが見どころになっています。 (のび太が笛を吹く真似を見て)のび太くんはどうやら縦笛のようですけれど、彼の演奏も大好きです。 のび太頑張ったんだよ! MC芳根さんはいかがでしたか? 芳根さんみんなの演奏に本当に感動して、「音楽ってとても楽しい」と改めて思いました。私たちは家で(本作を)観たのですが、この大きい画面で音の環境が整ったこの映画館で観る方が絶対面白いと思います。ぜひ楽しんでいってほしいと思います。スネ夫芳根さんは僕の活躍をどう思ったのかな? 芳根さん最高だったよ! スネ夫やったー! ジャイアンオレ様の活躍は? 芳根さん最高だったよ!ジャイアンやったー! やったな、スネ夫! ドラえもん京子ちゃん、ありがとう。この二人はね、いつもゲスト声優の方といっぱいお話がしたいので、今日はジャイアンとスネ夫をよろしくお願いいたします! MC加賀さんはいかがでしたか? 加賀さん大傑作だと思います。リコーダーは、もう吹かないのでのび太たちがランドセルにリコーダーをさして歩いているシーンを見るだけで泣けてきます。ランドセルにリコーダーをさして歩くのは、かけがえないからね。スネ夫そうなんだ? 僕らにとっては日常だもんね。変なの! 加賀さん大人になるとかけがえのないものよ(笑)! 音楽を楽しんでもらえたらと思います。 MC賀屋さん、いかがでしたか? 賀屋さん観終わった後に、「音楽をやりたい」って思ってもらえるような作品になっていると思います。そして、観ていて気になったんですが、スネ夫の私服がめっちゃおしゃれ! オーバーサイズを着ているんですよ! スネ夫そうなんだよね。僕は将来ファッションデザイナーになるのが夢だからね。 賀屋さんファッションリーダーさすがだったよ! MCスネ夫くんの私服にも注目ということですね。今井監督、完成した作品がお披露目になります。監督の中でぜひ注目してほしいポイントはありますか? 監督やっぱり今作のテーマは「音楽」それから「音」ですね。本作の劇中には本当にいろんな音が出てきます。楽器の音、水の音、風の音、あとは人間が奏でる音楽の音など、本当にその音にこだわって作っています。たぶんテレビや、スマートフォンでは絶対に体験できないものになっていると思いますので、ぜひその音を耳で楽しんで、感じて、(本作を)楽しんでくれたらと思っております。 MC五感をフルに使って観てほしいということですね。さて、今日はたくさんのゲストの方々にお越しいただいているので、ドラえもんたちから質問をしてもらおうかな。 ドラえもん僕は前にいろいろ質問しちゃったから、誰か質問したい人いますか? ■のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が元気に手を挙げる。 ドラえもんさっき石丸さんにも褒めてもらっていた、頑張ってリコーダーを吹いたのび太くん!石丸さん、芳根さん、かが屋さんに質問です! 今回の映画の中で、書いたことがなんでも叶うドラえもんのひみつ道具「あらかじめ日記」が出てきましたが、皆さんがもし「あらかじめ日記」を使うとしたら何て書きますか?【のび太からの質問】石丸さん僕は書きたいことが山のようにあるんだけど、「宿題がすぐできるようになりたい」って書こうかな(笑)! 賀屋さん宿題があるんですか?石丸さんセリフを覚えないといけないので(笑)。 芳根さん書いたら絶対成功するんですもんね。言葉を知らない国だとドキドキしちゃってハードルが高いなって思ったりするので、海外旅行に持って行きたい!スネ夫その時は「ほんやくコンニャク」を食べたら良いよ! 芳根さん確かに! それもほしいな。それもほしいけれど、「海外旅行に行きたい」って書いたら絶対に楽しく帰ってこられるなと思って。 加賀さんちょっと間に合ってはいないんですが、「舞台挨拶で絶対にスベらない」。賀屋さんちょっと間に合っていないな(笑)。 スネ夫それは書いておいたほうが良かったよ! ジャイアンウケてるよ、大丈夫だよ! もっと自信を持って! ドラえもんちゃんと自分の力でやったから大丈夫だよ! 加賀さん励まされたよね。僕は皆に笑ってほしいのよ(笑)。「大丈夫だよ」はスベっているからね! 賀屋さん(話し方を変えて)「あらかじめ日記」には、「もしもボックス」とかとの共通点が結構あると思っています。それで、いろいろ考えたところ「イケメンになりたい」です。(会場から聞こえた反応に向かって)誰だ、今「ウエッ」っていったの(笑)! 望んでも良いだろ! 僕だってきれいになりたいんだ!でも、ジャイアンに「引きで見たらイケメン」って言われたから、自信持っていきます(笑)。本作は音楽の話ですが、 ドラえもん、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、そしてこの僕の五人のうち、誰か一人と一緒に音楽を楽しむとしたら、誰とどんなことがしたいですか。 歌ったり、楽器を演奏したり、曲を聴いたり、何でもオッケーです!【スネ夫からの質問】MCちょっと難しい質問ですが、賀屋さんはどうですか? 賀屋さんジャイアンと二人で歌いたい!ジャイアンデュオだ! オレ様と一緒にリサイタルでもするか? スネ夫大丈夫? ジャイアンの歌を聴いたら再起不能になっちゃうよ! ドラえもん心配だなー。 MCジャイアン、良かったね。 ジャイアンめちゃくちゃうれしいよ! じゃあ、今日結成な! MCいつか実現できると良いですね。 賀屋さんそうなったら、やっぱり最高ですね。 ジャイアンすぐにリサイタルしような!MC加賀さんはどうですか? 加賀さん僕はやっぱり一番耳が肥えているスネ夫ですね。オーケストラに行きたいなって思います。 スネ夫お抱えのオーケストラを連れてくるよ。家のホールで聴こう! 加賀さんすごい! とんでもないお金持ち(笑)。 MC芳根さんはいかがですか? 芳根さん私は幼い頃からピアノを習っていたので、しずかちゃんと一緒に連弾がしたいです。しずか素敵! よろしくお願いします! MCぜひ聴きたい! のび太僕も聴きたい! ジャイアンレンコン? ドラえもんレンコンじゃないよ! 連弾! ジャイアン「連弾」って初めて聞いた! 芳根さん一緒に弾くことだよ。 ジャイアン勉強になりました! MC石丸さんはいかがでしょうか? 石丸さん僕は、実はリコーダーが大好きなんですよ。 だから、のび太くんと一緒にリコーダーでデュオを組みたいです。のび太ぜひぜひ! うれしいな!石丸さんお風呂場で練習しよう! 良い音で聴こえるから。 のび太一緒に練習しよう! しずか一緒にお風呂に入るってこと? ドラえもんしずかちゃんはお風呂が大好きだから、すぐにお風呂に反応しちゃうね。 MCそれでは、これから本作をご覧になる皆さんに、監督から改めてメッセージをお願いいたします。 監督これから、ドラえもんとのび太くんたちと広くて楽しい音楽の世界の冒険を楽しんでくれたらと思います。そして、本作を観終わった子どもたちが一人でも楽器や音楽に興味を持ってくれたらこんなうれしいことはないと思っております。それでは、本作を最後までどうぞお楽しみください。本日はどうもありがとうございました。 ■フォトセッション MCそれでは最後に一言、ドラえもんからご挨拶をお願いいたします。 ドラえもん今日は皆さん来てくれて本当にありがとうございました。今回は音楽がテーマです! みんなで楽しんで、帰りは音楽を聴いたり、歌ったり、音楽のお話をいっぱいして楽しんで帰ってください。本当にありがとうございました!
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「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」スペシャルトークショー「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」スペシャルトークショー7月9日、特集上映「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」スペシャルトークショーが、国立映画アーカイブの長瀬記念ホール OZUにて開催されました。特集上映プログラムの映画「その場所に女ありて」(1962年公開)の主演・司葉子さん、また観客の皆さんにはサプライズで「君の名は。」(2016年公開)でヒロインのCVを担当した上白石萌音さんが出席しました。 この特集上映Part 1では、「弱虫珍選組」(1935年公開)から「君の名は。」まで、さまざまなジャンル・監督・スターの東宝作品計34本(31プログラム)を上映します。なお、Part 2は今秋開催予定です。スペシャルトークショーMC本日は、お忙しい中、そして大変暑い中、お越しいただき大変ありがとうございます。本日の進行と聞き手を務めさせていただく、映画評論家の樋口尚文と申します。私は、東宝という会社と東宝撮影所の沿革にまつわる本を書いております。創立当時から、東宝はこの特集のタイトル通りのモダンと革新の気風がみなぎる映画会社で、作品もそのカラーを映し出す鮮やかな作品が多いと思います。6月24日からスタートしている今回の特集ですが、創立90周年を迎えた東宝が映画史に残る作品群を、改めて皆さんにスクリーンで体感していただきたいということで企画されました。映画界の偉大な先人たちが残した名作群から、さまざまな楽しみ、学びを得ていただくこと、こうした映画文化が継承された先にある、未来のエンタテインメント像に想いをはせていただくことが、この度の特集上映に込めた願いです。今は、社会のさまざまなシーンで、SDGs(SDGs:Sustainable Development Goals)平たく言えば「持続可能な開発目標」について、検討がなされていますが、東宝株式会社も本年4月より「豊かな映画・演劇文化を創造し、次世代への継承に努めます」という取り組みをサステナビリティの基本方針として発表しました。今回の特集は、まさにそのSDGs の方針に大いにシンクロするものでございます。本日は、大変素晴らしいゲストをお招きしております。司葉子さんと、サプライズでもうお一方、上白石萌音さんをお招きしております。大きな拍手でお迎えください。「その場所に女ありて」主演・矢田律子役司 葉子さん「君の名は。」ヒロイン・宮水 三葉役上白石 萌音さん司さん今日はようこそお越しくださいました。今日は、私の映画を上映してくださるということで、大変光栄に思っております。また、こんなに可愛い......(上白石さんに対して)お名前なんでしたっけ? 上白石さん上白石萌音と申します。 司さん(客席に)難しいでしょう? 五回ぐらい(お名前を)聞いているんですよ。私も芸名を付ける時に「『司』って覚えてもらえるかしら?」と思いましたが、あなたのはもっと......難しいわね。本名ですか? 上白石さん本名です。覚えていただけるように努力しています。上白石さん本日はお邪魔いたします。(一音ずつゆっくりと)上白石と申します。本当に貴重な場にご一緒できて、大変光栄に思っております。短い時間ではありますが、たくさん勉強させていただきます。MC立ち話もなんですから、どうぞおかけください。まずは、司さん主演の映画「その場所に女ありて」は私の大好きな作品で、六回ぐらい観ております。 司さん(嬉しそうに)あら、ありがとうございます。 MC60年前の作品になりますが、当時としてはなじみがないであろう、銀座の広告代理店の自立したヒロインを描いた物語です。司さん、当時この役を演じられて、いかがでしたか。 司さん当時は、すごく大人の女性だと思いました。それまでは、原節子さんや小津(安二郎)先生、そういう方たちの映画に出ていたので、この作品が私にとっては、初めての大人の写真(活動写真=映画)でした。ちょうど電通と博報堂が、世の中に出た時で、それをモデルにつくられました。女性のやり手を私が演じて、私のライバルを演じたのが宝田(明)さんです。いきなり大人の世界に入りました。例えば、タバコを吸ったり、お酒を飲んだり...そういうのは初めてでした。 MC当時の司さんは、お酒やタバコは? 司さん普段はタバコを吸わないので、練習をしました。映っているのを観たらすごく上手でしたね(笑)。煙がボワーっとして、良い感じでした。 MCクールなデキる女でしたね。上白石萌音さんはご覧になられて、どのように思われましたか。 上白石さん今観ても新しいところがありますよね。司さんはお酒を飲まれていても、タバコを吸われていても、麻雀をされていても、何をされていても品があふれていて、惚れ惚れしました。私もカッコ良くタバコが吸える女優になりたいと思いました。必要があれば、練習しようと思います。 MCこの作品は、東宝に入られてしばらく経ってからの作品です。日本映画の黄金期でしたよね。 司さん私は、それまでは大阪の毎日放送で秘書をしており、まったくの素人でした。真綿にくるまれるような感じで撮影に臨みました。私としては、「その場所に女ありて」で映画賞をいただきたかったです。(MCの樋口さんに)その頃は(選考委員に)いらっしゃらなかったですか? MC(笑)。その頃に生まれました。これで、大人の女を演じることを皆伝したわけですし、時を同じくして松竹作品ですが、小津安二郎先生の「秋日和」(1960年公開)にご出演され、今度は小津さんが東宝で「小早川家の秋」(1961年公開)をお撮りになられましたね。 司さん「小早川家の秋」の撮影が終わってから「その場所に女ありて」の撮影でした。それまでは少女っぽい役柄を演じておりましたが、それ以降、大人の作品を撮られる稲垣(浩)監督の作品についたんです。 MC東宝といえば、成瀬 (巳喜男)監督がいらっしゃいます。演出のことをお聞きするには、お時間が足りないのですが、成瀬監督の演出を一言で表すとすればなんでしょうか。 司さん演出というよりは、成瀬監督にまつわるエピソードがあります。当時の日本の映画は、小津先生、成瀬先生、それから......ちょっと思い出せませんが、「この監督の作品に出られたら女優として一人前」と認めてもらえました。ですから、そんな監督の作品への出演に私も憧れていました。女優さんは、たくさんいらっしゃいますが、当時は「(女優として)成瀬監督の映画に出演できたら最高!」と思われていたわけです。それで、ある女優さんが「先生、自分を映画に出してください」と嘆願したんです。そうしたら、「そうね、あと十年ぐらい経ったらやろうね」と先生がお返事なさったんです。だからね、みんなその話を聞いて、ゾッと震えましたね。でも、私は大変幸運なことに「乱れ雲」(1967年公開)「ひき逃げ」(1966年公開)で相手役の高峰秀子さん、加山雄三さん、というこれ以上は望めないような作品につけました。MC「乱れ雲」は、大変な傑作だと思います。成瀬さんは、事細かに演出はなさらないのですか。 司さんそうですね。自然体というか、あまりこうしてああしてというのはないです。ただ、加山さんも成瀬先生は初めてだったと思いますし、二人で震えながら、なんとなく終わったという感じでした(笑)。 MC結果、大変な名作でした。上白石さんもぜひ「乱れ雲」ご覧になってください。たぶん、すごくお好きだと思います。 上白石さんはい。ぜひ! MCここで、萌音さんに、「東宝シンデレラ」について伺います。司さんには、釈迦に説法になりますが、昔の映画会社は、自社で新人俳優をスカウトして専属で育てていました。ところが、日本映画が不振になり、それができなくなりました。東宝では、三十年ぐらい前から「東宝シンデレラ」というオーディションを始め、まさに、次世代を継いでいく女優を育てております。そこで「東宝シンデレラ」に選ばれて、どう変わったとか、どのような体験でしたか。 上白石さん私は12歳の時に選ばれました。あの年齢で、「人生が変わってしまった!」というのを感じました。選んでいただいて、東宝に入ってからは、本当に根気強く、お芝居や歌といったお稽古をつけてくださって、現場に出る前にある程度まで育てていただきました。セカセカすることなく、じっくりコトコト煮込むような丁寧なもので、あの頃の学びは今でも思い出します。 MC大女優の司さんから、後輩女優の上白石さんに対して、長いこと女優を続けるための秘訣を何かお教えいただけますか。 司さん(謙遜されて)そんな! 上白石さん(司さんに)お願いします。 司さん私も、当時を思い出します。何しろ映画界のことを何も知らない子でしたからね。でも、作品を成功させるために、スタッフの方々が、待ち時間にいろいろと教えてくださいました。なかでも「葉子ちゃんね、撮影所にいる時はボロボロでも良いからね。でも、外に出て行く時は、いつも一張羅を着て行きなさいよ」と言われて、それは今でも心得ています。その頃の私は、真綿にくるまれるように大事にしてもらいましたからね。トイレに行って、ドアを開ける時、手を洗うために水道の蛇口をひねる時、そこまで監督がそばについてくれました。(会場:笑)MCそうなんですか!? 司さん今日は、一張羅ではなく二張羅ぐらいですけれどね(笑)。 上白石さんもう、すぐに(一張羅の)お洋服を買います! 今日買いに行きます! 司さんヒロインになると、ほかの作品のスタッフでも、撮影所全部を上げて皆さんが一生懸命に育てようとしてくれました。萌音さんは、これから皆さんが「育てよう!」と思う、女優さんですから、きっと大事にしてもらえると思いますよ。 上白石さんそういう想いをすべて背負って、きれいなお召し物を着て外を歩くようにします。 司さんそんなの大変だから背負わなくて良いのよ!「はい、そうします」で良いの(笑)。 上白石さん(笑)はい。 MC司さんのお話を伺うと、撮影所の女優さんの美徳を感じますね。もっとお時間があればお話を伺いたいのですが、上映の時間が迫っております。本日は、大変貴重なお話をありがとうございました。
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『劇映画 孤独のグルメ』japanese©2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会『劇映画 孤独のグルメ』
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映画『グランメゾン・パリ』初日舞台挨拶映画『グランメゾン・パリ』公式サイト2019年に放送され、大きな話題を呼んだドラマ「グランメゾン東京」(TBS系列にて放送)が、5年の歳月を経て『グランメゾン・パリ』として映画化され、ついに公開を迎えました。 2024年12月30日(月)にTOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が行われ、木村拓哉さん、鈴木京香さん、及川光博さん、沢村一樹さん、正門良規さん、塚原あゆ子監督、料理監修を手がけた小林圭シェフが登壇しました。全国115館の映画館で舞台挨拶の模様が生中継される中、フランス語や料理シーンの秘話、そして公開を迎えたよろこびを明かしました。この日の模様を詳しくレポートします!初日舞台挨拶尾花夏樹役木村拓哉さん早見倫子役鈴木京香さん京野陸太郎役沢村一樹さん小暮佑役正門良規さん塚原あゆ子監督料理監修小林圭シェフ■エンドロールが終わると、上映後の会場から大きな拍手が湧き起こりました。作品の熱気冷めやらぬ内に客席の中通路から登壇者の皆さんが姿を現し、歓声を浴びながらステージに上がりました。 木村さん(会場を見渡しながら)今日ここにお集まりの皆さん、そして、全国の劇場で今この模様をご覧になっている皆さん、作品はいかがでしたか? (会場のお客さん:拍手)ありがとうございます。登壇する前に、みんなで扉の向こう側でスタンバイをしていたんですが、本作の上映が終わったと同時に、皆さんが熱い拍手をしてくださって、とてもうれしかったです。一度とは言わずに、お腹が空いた時には何度もこのコースを召し上がっていただけたらと思います。 鈴木さんお腹は空いていませんか? (会場のお客さん:笑)本作を観ると、お腹が空きますよね(笑)。私も本作を観終わった後は、美しいお料理に魅了されました。(涙ぐみながら)私事ではありますが、撮影中に体力的に不安がある時がありました。その時は、木村さんをはじめとする素敵なキャストの皆さんに気を遣ってもらいながら撮影をしました。それがこんなにも良い作品になって、皆さんが笑顔で迎えてくださっていることがとてもうれしいです。本当に素敵な作品になったと思います。皆さんも、夢を諦めずに…。(涙で声を詰まらせながら)本作は、夢を諦めそうになった時、何か辛いことがあった時にまた観返してもらえるような作品になっていると思います。 MC本日より、いよいよ全国の方に観てもらえることになりました。感慨深いものがありますね。 鈴木さん昨日放送されたスペシャルドラマ「グランメゾン東京」の時から感慨深くて、ずっと涙を我慢していました。先ほど、裏で本作の宣伝部の方も会場の皆さんの拍手を聞いて、目を赤くしていたんです。それを見たら自分も耐えられなくなってしまいました(照笑)。それぐらいみんなの思いがたくさん詰まった作品です。初日を迎えられて幸せです。沢村さん(涙を流した鈴木さんを気遣いながら)ちょっと待ってくださいね。(及川さんのポケットチーフを取り出して鈴木さんに渡す。) (会場のお客さん:大笑い)鈴木さん(照笑)。 及川さん(お手上げといったように両手をあげながら)僕がやろうと思っていたのに! (会場のお客さん:笑)沢村さん(笑)。本作は楽しんでいただけましたでしょうか。ちょうど昨年の12月ぐらいからスペシャルドラマの撮影が始まって、それが終わってからパリへ移動して本作を撮りました。いろいろな方に観てほしいということで、今年の12月に入ってからはずっと「グランメゾン」漬けです。いろいろなところに足を運んで、本作の宣伝をしてきました。今日は皆さんと本作を共有できる時間です。全国のライブ中継を観てくださっている方も一緒に、このよろこびを共有できたらと思います。 及川さんこんにちは皆さん、本当にメルシーボークー(フランス語で「どうもありがとう」)。どうもありがとうございます! ボンジュール(フランス語で「こんにちは」)、及川光博です。トレビアン(フランス語で「すばらしい」) (立て続けのフランス語に会場のお客さん:笑)(中継カメラを探しながら手を振り)中継先の皆さん、見えている? 手を振ってみて。(何かを確かめたかのように)うん、良し。(会場のお客さん:笑) みんな、輝いていますよ! 今年も残りわずかです。新春もその先もずっと、キラキラしていきましょう。 正門さん皆さんの熱い拍手、本当にありがとうございました。初号の試写会では登壇者の皆さんと一緒に観たんですが、その時も熱い拍手が起こっていたのが印象的でした。今日は、会場の皆さん、そして中継先の劇場の皆さんも、同じ熱量で熱い景色が広がっているのを想像すると、改めてすごくパワーのある作品だと感じています。何回もこの作品を味わっていただけるとうれしいです。 小林さん本作のオファーをもらったのは、コロナ明けのことでした。飲食業界としては辛い時期でしたが、「僕たちも前を向いて、皆さんに笑顔が届けられたら良いな」と思って、本作のオファーを受けました。良い作品になったと思います。大人の本気を見せていただきました。本当にうれしく思っていますし、感謝です。ありがとうございます。 塚原監督本日はありがとうございます。本作を通して、味や匂いが少しでも伝わったら良いなと思います。 MCスペシャルドラマの放送、そして公開初日を迎えた今のお気持ちをお聞かせください。 木村さん日本全国の皆さんが、劇場で本作を受け取ってくれているという事実を目にしたり、耳にして、本当にうれしいです。今日登壇していないメンバーも含めた「チーム・グランメゾン」として、ずっと繋いできた出演者と制作陣の時間が、今日からは、皆さんのものとしてバトンタッチする日なんだと思っています。何だろうな…うれしいんですが、ほんのちょっとだけ寂しい気持ちもあるのが、正直なところです。 MC本作をご覧になった会場の皆さんの様子をご覧になっていかがでしょうか。 木村さんこの壇上から見ると、女性だけではなく、男性もいらっしゃいますね。そして、年齢の壁が全くないですね。音楽や料理というのは性別も年齢も関係ない。美味しいものは、その美味しさがちゃんと届くということを、皆さんの存在から強く感じています。今日は本当にありがとうございます。 鈴木さん今日ここにいないキャストもいて、残念ですが、皆さんと壇上に立っていると、この仲間と一緒に立てている自分がちょっと誇らしいような、うれしい気持ちです。塚原さんの撮る画はいつも本当に綺麗なんですが、今回はより胸に沁みました。先ほど、圭さん(小林シェフ)が壇上でお話された後にものすごく深く、深く、お辞儀をしてくださったのが、とてもありがたいと思いました。圭さんのお料理なしでは、今回の映画『グランメゾン・パリ』はこんな作品になっていないと改めて感じています。とにかく感激の一言です。 沢村さん木村君のお話にもありましたが、「いよいよ我々の手から離れていくんだ」という寂しさを、僕も感じています。昨日スペシャルドラマをご覧になった方もたくさんいらっしゃると思いますが、面白かったでしょう? とはいえ、テレビと映画では使うカメラも、カメラの位置も違います。撮影現場から違うんです。映画は、この大きなスクリーンで観るために作っています。だからこそ、この大きなスクリーン、劇場まで足を運んでいただきたいです。料理の色やパリの街、音から伝わってくる香りや味を、できるだけ多くの人に劇場で味わってほしいと思っています。本作はこれから僕たちの手を離れていきますが、皆さんの力で一人でも多くの方に観ていただけるよう、広めていただけたらうれしいです。 及川さん無事に本作が完成して、皆さんにご覧いただけることを本当にうれしく思っています。たっくん(木村さん)も言っていましたが、もしかしたら、これで(自身が演じた)相沢瓶人という大好きなキャラクターとお別れなのかなと、急に寂しくなってきちゃいました。思えば、今年の1月、お正月明けから、調理実習でした。(会場のお客さん:笑) そして、フランス語の勉強をして、2~3月にはこの「グランメゾン・プロジェクト」に参加をしました。それが終わったと思ったら、夏にはパリオリンピックがありました。そこで、2024年の及川光博を漢字一文字で表すとしたら! (記者の皆さんに目を向けながら)はい、記者さんお願いしますよ。(間を空けて)「ほとけ(仏)」です。(会場のお客さん:笑&拍手)フランスの「ふつ(仏)」です。ありがとうございました。 沢村さんそれ、いつ考えたの? 及川さん今! やっぱり、初日を迎えて、みんな胸がいっぱいになっているじゃないですか。「こういう時は何かユーモアを出さなきゃ」と、思ったんですよね。 木村さんフランスを漢字一文字で表現すると、確かに「ほとけ(仏)」なんだが…、「ほとけ(仏)」というワードだけ聞くと、一瞬ドキッとする。(会場のお客さん:笑) 及川さん(笑)。 そんなパリ三昧の一年だったと思います。年が明けても、皆さん本作を観に来てくださいね。そして観ていない人に勧めてください。 正門さん今皆さんのスピーチを聞いて、改めて胸に来るものがたくさんありました。僕は、映画からの参加でした。もちろん映画だけでも楽しめるんですが、やっぱり連続ドラマやスペシャルドラマを観ていただけると、よりこれまでの道のりを感じて、熱量や深みが増すと思います。ぜひ「グランメゾン・シリーズ」として、皆さんにこれからも楽しんでいただけるとうれしいです。どうぞ自由に楽しんでください。塚原監督皆さんが、それぞれのキャラクターを育ててきたという感じがあります。みんなで育てて、だんだん成長していくキャラクターの姿が、本作を観て下った皆さんの手に届いていると思うと、すごくうれしいです。これからは皆さんに咀嚼していただいて、それを味わっていただける長い期間に入ります。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。MC小林さんは、アジア人シェフとして、初めてフランスでの三つ星を獲得された華々しい経歴をお持ちです。本作を観た感想を教えてください。 小林さん何回か本作の撮影現場にも足を運びました。現場はものすごい熱量でした。演者の方たちが熱く、塚原監督の「OK」「カット」をもらうために、必死になっていました。それが僕にはとても刺激的で、「こういう世界があるんだな」と思いました。今まで僕が見てきたものとは違う世界で輝いている人たち、そんな皆さんと本作で一緒に共存できてすごくうれしいです。最初のオファーは、京香さんからいただきました。京都でお話しをした時に、京香さんからいただいた言葉は「ごめんね」でした。「私たちが料理人をフィクションの世界(ドラマ)でやっている」といったお話をされたので、僕は「いやいや、そんなことないです」と返しました。僕としては、この職業やレストランというものに興味を持っていただければ、それだけで自分たちのやってきている職業に誇りが持てます。それには、僕たちがいつもやっているレストランだけではダメなんですよね。すばらしい演者の方たちに、ある意味踊っていただいて、作品を通して世界に発信していただくことで、僕たちにとっての宣伝効果にもなるし、次の世代に対してのメッセージにもなります。そういったことを一緒にできるのはすごくうれしいですし、僕としては本当に「ありがとう」という言葉しかありません。 MCパリでも大掛かりな撮影が行われたとうかがいました。パリでの撮影の思い出を教えてください。 木村さん僕たちがフランス、パリに行ったタイミングは、「ファッションウィーク(2025年春夏パリコレクション)」というハイブランドなど、そうそうたるファッション業界の皆さんが、自分たちの表現を皆さんに発表する期間と重なっていました。なので、パリ自体の鼓動がいつもより高く、大きくなっているような状態でした。そんなタイミングで、パリの街中で撮影ができたのは非常に刺激的でした。歴史的建造物が、当たり前のように自分たちの背景に広がっていることもすごくありがたかったです。「ファッションウィーク」という一つのイベントが終わって、心拍数が落ちついてきたころに、今度は「パリオリンピック」に向かって街が大きくうねり出しました。そんな期間まで、ずっとパリにいました。非常に面白いタイミングで撮影をしたと思っています。 及川さん印象深かったのは、撮影スタッフのほとんどがフランスの方だったことです。あらゆる国籍の人が、一つの作品に参加して、集中して作り上げていく、その空気が楽しかったです。お昼の食事の時には、必ずテーブルクロスが敷いてあるテーブルにみんなで着席をして、食事をするんです。そういう習慣・文化なんだと感動しました。あと、驚いたのは、フランスの皆さんは本当にパンが好きです。(会場のお客さん:笑) ずっとフランスパンを食べていましたよね。(登壇者の皆さん:うなずく) 木村さんそこに着目するんだ。(会場のお客さん:笑) MC皆さんもパンをたくさん食べましたか? 及川さん食べました! MCフランス語でのセリフも多かったと思います。小林さん、皆さんのフランス語でのシーンはいかがでしたでしょうか。印象をお聞かせください。 小林さんすばらしいと思いました。 木村さん本人たちを目の前にして、本音を言えないとかじゃないですよね? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 小林さんいやいやいや!でも、沢村さんは何を言っているか分からなかったですが…(苦笑)。沢村さん僕が完璧にできていたから、ちょっとやきもちを焼いているね(笑)。 小林さんちょっとジェラシーを感じています(笑)。でも、皆さんフランス語をものすごく勉強をされていて、すばらしいと思いました。もしかしたら、日本語だったらもっとボキャブラリーがある時もあったかもしれませんが、フランス語だからこそ良い表現になる時もあると思うんです。そこを本当にうまく表現されていて、しみじみと「すごい世界だな」「さすがだな」と思いました。ここにいらっしゃる皆さんはトップの人たちなので、「だからトップにいるんだな」と、刺激を受けました。 MC木村さんは特にフランス語を話すシーンが多かったと思います。 木村さん特別多くはないと思います。今、圭も言ってくれましたが、日本語ならもっと違う形になったというのは、確かにそうだと思いました。でも、僕らにはその選択肢がありませんでした(苦笑)。「グランメゾン東京」の時からずっと、お互いの良いところや素敵なところ、ウィークポイントを理解し合っている共演者の皆さんが、 本当に踏ん張ってフランス語と向き合っているのを見ていました。京ちゃん(鈴木さん)も、ミッチー(及川さん)も、いっくん(沢村さん)も、本当に大変だった。(笑顔でうなずき合う) 「今日は一日、倫子さんがたくさんフランス語の表現がある撮影をする」となると、僕ら野郎三人で一箇所に集まって、京ちゃんのことを見守っていたこともありました(笑)。かたや、相沢役のミッチーが「今日はフランス語が多いよね」という日もあって…。及川さん長かったね、あのセリフ(苦笑)。あのシーンは、終わった時に拍手をもらったので、達成感で本当に涙が出そうだった。というかちょっと泣いていた! 木村さん最初に台本を受け取った時は、フランス語で表現するところもすべて日本語で書かれていたので、「すごく楽しい話だな、温かいお話だな」と思っていました。その後に完成した台本を見たら、逆の開き方になっていて、「あれ?」と思ったら、ワードがフランス語で表記されていました。あれは、一回台本を置きますよね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)そのことをすごく思い出しました。そして、僕らにフランス語の指導をしてくださったスタッフの皆さんが、本当に諦めないでくれました。劇中の登場人物と同じぐらい“諦めなかった人たち”が現場にも常に存在していました。だからこそ、この作品が出来上がったと言っても過言ではないと思います。いろいろなセクションのスタッフの皆さんがいらっしゃいますが、フランス語指導で入ったスタッフの皆さんには、感謝してもしきれません。 MC劇中では、コロナ禍など、リアルな時の流れも描かれています。コロナ禍を経て、どのような作品になったと感じていますか。 木村さんコロナ禍は、全世界の皆さんが実際に共通して体感したことですし、「グランメゾン」という作品は、飲食の世界を舞台にしたお話になります。「グランメゾン」をシリーズ化することが決まったのは、コロナの前でした。「グランメゾン東京」のライバル店として、劇中に登場する「gaku」というお店の料理監修をしてくださっていた「イヌア(INUA)」さんは、コロナ禍を経て、お店がなくなってしまいました。飲食業界の皆さんには、当時いろいろな判断、我慢、乗り越えなければいけない壁が多々あったと思います。だから、フィクションとはいえ、そこを無視して「楽しいね」「美味しいね」 「幸せだね」というだけのお話にはできないという思いがありました。その部分を、スペシャルドラマで思い切りやらせていただきました。過去に三つ星を獲得した「グランメゾン東京」が、すべての星を失ったところからお話がスタートすることで、僕らも現場で踏ん張りがいがありました。無理やりにでも「これでもか」という力を込め、「ピンチはチャンスにするしかない」という思いが、今回の流れになっていると思います。 MC小林さんのパリのお店「Restaurant KEI」には、皆さんも行かれたそうですね。 鈴木さん最高に美味しかったです。私たちは、5年の歳月をかけて一つの役を演じていたおかげで、要所要所で見る場所が違いました。役として「Restaurant KEI」にお邪魔して、お食事をいただくというのはなかなかないことなので、得難い経験ができました。 沢村さん僕が演じているのは、ここにいる中で唯一ギャルソンなので、またみんなとは見る場所が違うんですね。当日は、実際に営業している厨房を特別に見せていただきました。すごかったです。料理って、こうやってみんなの前に届くんだと驚きました。僕たちギャルソンのいる場所は、ステージの上なんです。料理を受け取ってはまた違うステージに料理を運んで行くんです。そこまでのみんなの阿吽の呼吸がすごいんです。サッカーの試合やバスケの試合を見ているみたいでした。何も言わなくても、ノールックでパスをすることがあるじゃないですか。そういったことが厨房の中で行われていました。全く澱みなく、みんなの呼吸がピタッと一つになって、それを繰り返していくんです。コースだったら、前菜からメイン、最後のデザートまでをテーブルごとに全部やらなければいけないので、これはすごいなと思いました。優雅な世界ではなく、どちらかと言うとアスリートたちの集まりのようでした。それを実際に見ることができたのは、このドラマに関われて良かったなと思うことの一つです。 及川さん僕も美味しくいただきました。ただただ美味しく(笑)。料理はもちろん、ペアリングのワインも美味しいんですが、レストランでお客さんに提供しているのは、何よりも“幸せな時間”なんだなと思いました。最高の一時でした。酔っ払いましたが、本当に幸せでした。ありがとうございました! ごちそうさまでした! MC木村さんは、小林さんから影響を受けたことはありますか? 木村さん圭の存在ですね。アジア人としてパリで初めて三つ星を獲得した、彼が実在してくれている。その事実があるだけで、僕らは「こっちに進んで良いんだな」という指針を保てました。もちろん監督がいてくれて、「このシーンはこういうシーンです。皆さん、お願いします。本番!」と言って撮影は進んで行きますが、一つ一つ積み上げていくブロックは、本作の中(フィクション)で作っていくお話です。僕らが積み上げていったものは発泡スチロールのレンガだったかもしれないけれど、小林圭という実在のシェフがいてくれて、彼が色をふわっとかけただけで、発泡スチロールであったはずのレンガが、本物に見える感じがするんです。 沢村さんでも、現場で最初に尾花が料理を作るところを間近で見た時に、(木村さんと小林さんが)同じ動きをしていると思った(笑)。あの時から尾花は完成されていたと思います。やっぱり(木村さんは)二十年くらいずっと料理を(バラエティ番組で)やっていたじゃないですか。(会場:笑) だからどこか、料理人になっているところがあるんですよね。盛り付けや、ナイフ、包丁を入れるところなど、圭くんの動きとそっくりで、「あれ、似ている」と思った。さすがだなと思います。木村さんはい…二十年以上、バラエティ番組で料理を作っていたので…。(会場:笑) その時に、ナイフの持ち方、野菜、肉、魚介への向き合い方などいろいろ教えてくださっていた方に、「グランメゾン東京」のテレビシリーズを撮影していた時を含め、今回もずっとサポートしていただきました。お亡くなりになった服部(幸應)さんも、ずっとサポートしてくれていました。本作は、僕らと同じタイミングの0号試写で観てくださって、「すばらしいものができましたね」と言ってくださったのはすごくうれしかったです。 MCここで生中継をご覧の方とは、お別れの時間となりました。木村さん、メッセージをお願いします。 木村さん(もう終わり?と名残惜しそうな感じで)ええ! いつの日か、実現してほしいと思っていることがあるんです。僕らが登壇して、いろいろなお話をしますが、本作を観てくれた皆さんからのフィードバックというか、皆さんの思いがちゃんと届くような現場をいつの日か実現できたらうれしいなと思っています。今は一方通行の中継になっていますが、この一方通行をいつの日かちゃんと改善したいなと思うので、また皆さん付き合ってください。今日は本当にありがとうございました。(会場:拍手) ■フォトセッションには、小林さんが監修を務め、オープン1年目にして「ミシュランガイド東京2025」で初の一つ星を獲得した「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」特製のエッフェル塔ケーキが登場! 華やかなケーキで、公開初日をお祝いしました。■会場からも、運ばれたゴージャスなケーキを見て「すごい!」と、声が上がり、興味津々に細かいところまで目を凝らして見ていました。 MCケーキを用意してくださったのは、小林さんです。 小林さん尾花さんと倫子さんが「三つ星を取ろう」と誓った場所から見えるエッフェル塔をデザインしました。ドラマから映画を観ても、自分としてはすごく印象に残った場所です。僕自身、パリで一番好きな風景はやはりエッフェル塔です。ぜひ皆さんに『グランメゾン・パリ』を届けたいというメッセージを込めて、作りました。(ケーキと一緒に登壇した小堀真弓さんを紹介しながら)今一緒にやっているリッツカールトン東京にある「Héritage by Kei Kobayashi」のシェフパティシエが、一生懸命作ってくれました。心から感謝です。(登壇者の皆さん&会場:拍手) 小堀さん圭さんからご依頼をいただいて「『Héritage』ならではのケーキを」ということでしたので、私がパリのお菓子屋さんで働いていた時のお祝い事と言ったらクロカンブッシュのシューを使ったキャラメリゼのケーキしか思い当たりませんでした。なので、今回こちらを作りました。(会場:拍手)木村さん飴細工がすごい! 沢村さんこの(飾りの)バラも食べられるんですか? 小堀さんはい、もちろんでございます。 沢村さんちょっと食べてみる? (会場:笑) 木村さんこういうものを作ってくれることに対しても、(小林さんは)本当に手を抜かないんですよ。シェフだと知らなかったら、「このパンクバンドの人はどなただろう?」と思うような、(小林さん&会場:笑) カジュアルで、優しい圭なんです。でも、料理のことに関しては本当に手を抜かない。こういうところも、自分の作業に反映させたいなと思わせてくれる人です。(しみじみとケーキを眺めて)いや、すっげえなあ、これ…。本当にありがとうございま
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「劇映画 孤独のグルメ」初日舞台挨拶「劇映画 孤独のグルメ」公式サイト久住昌之原作、谷口ジロー作画によるハードボイルドグルメ漫画を原作に2012年に深夜ドラマとして放送がスタート。これまで多くの人々に愛されてきた「孤独のグルメ」が「劇映画 孤独のグルメ」として、主演の松重豊さんが監督・脚本を務める形で映画化! 1月10日に公開初日を迎え、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が行われました。当日は松重豊さん(監督・脚本・主演)に内田有紀さん、磯村勇斗さん、村田雄浩さん、オダギリジョーさん、さらに韓国からユ・ジェミョンさんも駆けつけ、映画の公開を祝いました。こちらの舞台挨拶に模様をレポートいたします。初日舞台挨拶監督・脚本・井之頭五郎役松重豊さん志穂役内田有紀さん中川役磯村勇斗さん滝山役村田雄浩さん中華ラーメン店「さんせりて」店主役オダギリジョーさん入国審査官役ユ・ジェミョンさん松重さんどうも皆さん、改めまして本当にありがとうございました。13年にわたって井之頭五郎というキャラクターを務めましたが、13年前は、こうやって映画になって、舞台挨拶をするなどとは夢にも思いませんでした。こういう素晴らしいキャストのお力を得て、何とか皆さんの前でお披露目することができました。申し訳ございません、ちょっと腹が減ったでしょ? この映画は、お腹がすくように仕組まれているんです(笑)。本日は最後までお楽しみください。 内田さん今日は、劇場に足を運んでくださりありがとうございます。そして、お腹が減っている体を抑制しながら、私たちとしばらくのお時間をお過ごしください。 磯村さん本日は皆さん、お越しいただきまして、本当にありがとうございます。短い時間ですが楽しんでいってください。 オダギリさん今日、昼過ぎぐらいに違う映画館で1本観て来ました。その注意の際に「前の席を蹴らないでください」っていう注意が出ていました。皆さんも、蹴らないでくださいね。 村田さん本当に、この寒い中来ていただいて、ありがとうございます。本当に手まで振っていただいて…みんな、元気? もうみんなすごい! みんなが手を振ってくださって分かったんですが、劇場が本当にお客さんでいっぱいですね。素晴らしい! インフルエンザが流行っている中で、半ば命がけですよね。本作は楽しんでいただけたんじゃないかと思います。今日はもう少しお付き合いをお願いいたします。MC先ほど松重さんからもありましたが、会場の皆さんは大変お腹が空いていると思います。ちらほらとポップコーンを召し上がっている方もいらっしゃいますが、TOHOシネマズ限定の「濃厚とんこつラーメン味ポップコーン」と一緒に映画を楽しんでくださいましたか? ちょっと召し上がった方は手を挙げてください。(会場の反応に)おっ! 何となく豚骨の香りがするなと思っていましたが、結構いらっしゃいますね。 松重さん本作で、最終的なスープが出てくるまでに1時間以上かかるんです。「そこまで、ポップコーンが持つかな?」とかって考えたんですよ。だから、最初は上の方にオニオングラタンチーズをかけて、途中からちゃんぽん味に変わって、それからチゲ鍋のような味になって、最後に濃厚とんこつにするって言ったら「無理!無理!」って言われました。それで、結局濃厚とんこつ味に落ち着きました。ただ、本作が始まると、お腹が空くシーンが続くので、最後までポップコーンが持つか心配だったんですが、どうでしたか? 持ちました? そういうタイアップもやっております。 内田さん五郎さんが食べている映像も様々な媒体とかで流れていたので、見た方もいると思いますが、おいしそうに食べますよね。 松重さん僕はね、そういう商売なんです。そういう宿命なんです。あと、ポップコーンで駄目だった方にはスープ(劇映画孤独のグルメ井之頭五郎の魚介とんこつしゃぶしゃぶ鍋スープ)がスーパーで売っているんでね。監修していただいたフードスタイリストの飯島奈美さんが、スープの素を作ってくださったんですよ。…何の宣伝に来ているのか分からないですが、これで僕のところに小銭がチャリンチャリンと入ってくるシステムじゃないんですよ。だから、皆さんが幸せになれればと思います。 MC会場の皆さんは、本作を観たばかりですので、今まで話せなかったことも含めてお話をうかがえればと思います。まずは松重監督、これまで話せなかったことと言えば、あのタイミングで遠藤憲一さんが出てくるとは驚きました。 松重さん街なんかで声を掛けてくださる方の10人に1人ぐらいに、「よく観ています『孤高のグルメ』」って言われるんですよ。「『孤高のグルメ』を観ています」って言われても、一応返事はしていました。だったら、本作のシノプシスというあらすじを書いた段階から「『孤高のグルメ』を出してやろう」と思いました。その際、役者は遠藤さんが良いだろうと思いました。若い頃から役を取り合ったというか、僕ができない時には遠藤さんがやって、遠藤さんができない時には僕がやっているぐらい、本当にかぶっているキャラクターだったんです。その遠藤さんに「善福寺六郎」という役を送ろうと思いました。井の頭公園の上に善福寺公園があって、五郎の次は六郎だろうということで、善福寺六郎というキャラクターを演じていただきました。遠藤さんもこの作品に出ることをすごく楽しみにしていたんですが、ポスターに名前が載っていないし、完成披露にも呼ばれていないので、すごく寂しかったみたいです。でも、今日から情報解禁なので、もう遠藤さんの名前も連呼できます。遠藤さんとは、来週の舞台挨拶を、井之頭五郎と善福寺六郎のツーショットでやるという企画があります。ちなみに、善福寺六郎の衣装は、僕が昔着ていた衣装です。村田さんサイズって合うの? 松重さんそれが、サイズは合うんですよ。ガリガリな二人なので。 MC五郎さんのお下がりだったんですね! 松重さんお下がりという言い方は失礼ですが(笑)、同じ衣装を着ています。 MC磯村さんが「孤高のグルメ」の助監督役というのも初出しの情報でしたね。オダギリさんはそのドラマの撮影で取り上げられるラーメン屋の店主役で、遠藤さんと共演されました。遠藤さんとの撮影はいかがでしたか? オダギリさん素晴らしいです。 磯村さん本当にもう「孤高のグルメ」の主人公として立っていてくださいました。ただ、僕はカチンコを扱わなければいけなかったんですが、役者が助監督さんのカチンコを持つことがほとんどないので、いろいろとご指導いただいて、家に持って帰って練習もしました。だから、遠藤さんもいる中でのカチンコはめちゃくちゃ緊張しました。最初にやる時は震えていましたね。 松重さんなぜか喫茶店でパフェの写真を撮っていたのは、「孤高のグルメ」の助監督への伏線だったんです。「この店は撮影に使えるかな?」みたいな感じで、助監督がロケハンに行った時の仕事をやってもらいました。ちょっと細かいところですが、エキストラへの報酬がペン一本というのは、某テレビ局に対しての暗喩という感じです(笑)。 MCオダギリさんは遠藤さんとの共演はいかがでしたか? オダギリさんまだ聞きますか(笑)? とっても充実した、濃厚な時間を過ごしましたよ。すごかったです。 MC実際の「孤独のグルメ」のスタッフに聞いたところ、中川のようにお客さんとしてお店に足を運んで、お店の方と丁寧にやり取りをしてドラマの撮影の了承を得るとうかがいました。そんな精神も本作には取り入れたわけですね。 松重さん今回、監督補で付いてくれたスタッフの彼がモデルなんですが、AD時代からずっとこの番組を支えてくれていました。彼らは店を選んで、自分が紹介した店が番組で取り上げられて何が一番うれしいのかっていうのは「美味しかったよ」っていう一言なんですよ。だから、遠藤さん、いや善福寺さんにも「おいしかったよ! プライベートでも来るね」っていう一言を言ってもらいました。これは、お店にとっても礼儀にもなるし、今まで12年間やってきた証にもなっているとおもったので、中川という役に反映させています。 MC内田有紀さん演じる志穂とオダギリさん演じる店主は、実は元夫婦という設定がありました。直接のご共演はなかったですが、夕景の中で夫について語るシーンは、すごく切ない表情が印象的でした。 内田さんこの画面いっぱいの夕日を観て、皆さんもその場所にいるような気持ちになられた方も多かったと思います。あの夕日を見ながら、その先の彼を思ってお芝居できました。しかも、贅沢なことに松重さん演じる五郎さんが優しく包んでくださっていたので、本当に自然と志穂さんになれて、幸せな気持ちでいっぱいでした。本当にありがとうございます。松重さんいろんなところで言いましたが、本作をやる時に、ラブストーリーを主軸に入れたいっていうのがありました。井之頭五郎がどうのってことじゃなくて、夫婦の絆っていう――コロナ禍における飲食店というものもありましたし、そういうものをラブストーリーとしてちゃんと描きたいと思っていました。でも、内田さんとオダギリくんをキャスティングできた時点で、僕の中では話が動き出していました。でも、お二人には共演歴がなかったんです。それはもう本当に何か奇跡ですね。 オダギリさんそうですね。初めてお会いしたのが、2~3週間前でした。 松重さん完成披露試写会の時に「初めまして」って挨拶をしていました。それを見て、僕は感動していました。今日のお客さんは、何か幸せな気持ちになれると思います。二人がここ東京で、また出会ったんだと思うかもしれないですからね。 内田さんそうですね。本当に希望が見えるように終わりましたし、思い描いていた通りの店主でした。画面が変わって、彼が出てきた時に「あぁ、私の元ダンナさんだ」と思いました。 松重さん本人はちょっととぼけていますがね。 内田さんそういうこと言わない! 素敵な夫婦をさせていただきました。 MCオダギリさんは…。 オダギリさんえ(苦笑)? 結構、聞いてきますねぇ…。 MCいっぱい引き出したくなっちゃうんですが、内田さんが元妻というのはいかがでしたか? オダギリさん同い年で、学生の頃から拝見していました。内田有紀さんのことが大好きな友だちがいるんですが、本当に嫉妬されたところです。こんな感じで…良いですか?MC松重監督は、本作の登場人物は、どこかに孤独を抱えているキャラクターにしたそうですが、この点はどういう意図なのでしょうか? 松重さん幸せそうに見えるご夫婦でも、誰しもが孤独を抱えて生きていると思うんですよね。そこは「孤独のグルメ」というタイトルでやっているわけですから、それぞれがお一人になった時の孤独感みたいなものが、どこかに感じられるようなストーリーだったら、深く感じていただけるんじゃないかなと思いました。それぞれの登場人物が一人になった時に、佇まいとして、「どのくらいの孤独感があるかな」みたいなものは考えながら作っていました。 MCもはやドラマを含めた唯一の準レギュラーと言える村田さんですが、村田さん演じる、滝山が本作に出演したお気持ちを教えてください。 村田さんいや、それはもうありがたいですよ。うれしいっていうか…。結局、私も松重さんと一緒で13年ぐらい前からドラマに関わって来ているんですが、あんまりそんな実感がないんですよね。なぜかっていうと、本作を含めて、レギュラーなのに三回しか出ていないんですね。でもね、映画ですからね。シリーズの最初から参加していますが、二回目は配信(孤独のグルメ配信オリジナル「孤独のグルメ~美味しいけどホロ苦い…井之頭五郎の災難~」)での参加で、次は映画ですよ! しかも、初日からこんなにお客さんがいて、この場に居られるっていうだけで、もう死んでも良い! ただね、“グルメ”って付く映画であり、ドラマなんですが、私は、パンケーキと、配達した時にちょっと残っているデザートを盗んで食べたのと、今回はアイスを食っていました。甘いものしか食べてないんです。 松重さんでもね、ラーメン屋で四人で食べるシーンは、伊丹十三監督の「たんぽぽ」(1985年公開)という映画のオマージュになっています。僕は伊丹十三さんの作品には、残念ながら出たことがないんですが、伊丹作品の匂いを漂わせられる方は、もう、村田さんしかいないということで「そういう空気感だったのか!」って、感じていただけたらと思ったんです。 村田さんなるほど! 皆さんはそこを感じていただけましたでしょうか? それも伝わっているんだとすれば、本当に監督の腕ですね。お声をかけていただいて、ありがとうございます! 松重さんとにかくちっちゃい車に四人で入るのが面白かったですよね。 村田さんあれは本当に息苦しかった。しかも男が四人で乗っているし、結構年齢が高いから、ちょっと加齢臭がぷんぷんしていました。唯一、(磯村さんを指して)この方だけが若いっていう感じがしました。でも、楽しい思い出ばっかりですね。本当にありがとうございます。ところで、私のレオタード姿はいかがだったでしょうか? 松重さんちゃんと笑いが起きていますからね。 村田さんそうですか。ありがとうございます。 MC皆さんは、本作で、多くのお客さんを笑いに誘った韓国でのユ・ジェミョンさんが演じた入国審査官とのシーンを覚えていらっしゃいますか? 松重さん「ダイジョウブです」というシーンは、何回見ても笑えるんですよね。 MC世界的に人気の「梨泰院クラス」などに出演された韓国を代表する俳優のユ・ジェミョンさんですが、松重監督からのラブコールで入国審査官役としてご出演いただき、釜山国際映画祭では、松重監督と一緒に舞台挨拶を行いました。そんな、ユ・ジェミョンさんが、本作の公開を祝うために、緊急で日本に駆けつけてくださいました。 ■ユ・ジェミョンさんが登壇しました。ユさん(日本語で)韓国の俳優のユ・ジェミョンです。ご招待ありがとうございます。 MC松重監督、ユ・ジェミョンさんもお越しくださいました。今、どんなお気持ちですか? 松重さん今回、プロジェクトの段階から、韓国との面白い話を作りたいっていうのはありました。それで、韓国の俳優さんと、どういうやり取りができるかなと考えて、言葉のコミュニケーションではなくて、言葉が通じなくても何か心の交流――それはどういうシーンかなと考えていました。たとえば、不法入国した人に対して、入国審査官はどういう対応をするのかなっていう…。僕自身が、入国審査官に親切にしていただいたんです。だから、「この人を出したい」と思って、だったら誰が面白いかなと思った時に、「ユ・ジェミョンさんだ!」と思いました。それで、熱烈なラブコールをして、出演していただきました。そしたらもう、思った以上のシーンになったという経緯です。 MCユ・ジェミョンさんは、日本の映画への出演は初めてでしたか? 出演されての印象をお聞かせください。 ユさん私は20年前に「KT」(2002年公開/監督:阪本順治/出演:佐藤浩市)いう、金大中拉致事件をテーマにした作品で、初めて日本映画に出演しました。その時は、演劇俳優として、オーディションを受けて、役を勝ちとって参加しました。その後、演劇の公演で、三度ほど来日したことがあります。今回「孤独のグルメ」に出演できて、大変光栄に思います。 MC釜山国際映画祭では松重監督と一緒に登壇されていかがでしたか? ユさん釜山は私の故郷です。釜山に行くたびに心が躍り、そして、故郷のありがたみを感じなから帰ります。10月のとても良い季節の夜に、故郷の方たちとともに、松重監督と一緒に舞台挨拶に立てたことをうれしく思っております。 MC思い入れのある釜山で、松重監督と一緒に撮影をしましたが、そこでのエピソードなどがありましたら教えていただきたいです。 ユさん監督が、紳士的で、慎重に突き詰めて演出をしているのを間近で見ていました。私は、韓国では、演出の方と会話を積み重ねながら、映像・芝居を作り上げていきます。でも、初めの内は、意見を言うのが申し訳ないというか、恐れ多いと思っていました。でも、少しずつ意見を交換し合う内に、気持ちが一つになっていく印象を受けました。短い出番でしたが、その瞬間を非常に重く受けとめ、大事に思って一緒に作り上げていく過程がとても幸せでした。松重さんあのシーンは、台本に書いてあったことっていうよりも、シチュエーションコメディとして、言葉の通じない不法入国者と、どういうやり取りをするかっていう設定のエチュードですよね。ある程度、長回しで撮っていて、「やっぱり芝居っていうのは言葉じゃないんだな。気持ちで通じ合えるんだな」っていうのを改めて確認しました。 MC他のキャストの皆さんは、今回初めてユ・ジェミョンさんにお会いしたと思いますが、「劇映画 孤独のグルメ」のあのシーンはいかがでしたでしょうか? 内田さん私も、実際に完成した作品を観て、あの間は…あれはアドリブでしょうか? 松重さんアドリブの部分が多いですよ。韓国海苔のシーンとかも自由演技です。 内田さん決まりがなく、二人の呼吸ですか? 松重さんそうですね。「どういうシチュエーションで何を言うか?」「どんな気持ちになるか?」「『腹減った』っていう気持ちをどんだけぶつけるか?」みたいな感じでした。 内田さんいや、ちょっと驚きますね。 磯村さんお話を聞いていると、本当に日本と韓国を代表する先輩の役者さんのすごいエチュードを贅沢に堪能できたんだなと思いました。演劇もやられているっていうお話でしたが、やっぱりワンカットを耐えるのは、役者さんとしては難しいスキルだと思うんです。そういうところも「学ばせていただいた」と言うと、ちょっと恐縮ですが、すごく素敵なシーンでした。 松重さんそれが本当にきっちり笑いになっているんで、何度観ても笑えるんです。たぶん、お客さんも非常に楽しかったんじゃないかなと思います。まさか、家族を連れて食べに来て、「サバがうまいんだよ」って言っているので、「井之頭とあの後にサバを食ったんだな」っていうことなんですよね。そして、テレビを見たら井之頭が出ているっていうオチになるんですが…。 ユさん撮影の時も非常に良い季節でした。コジェという、韓国の趣きのある港町での撮影でした。その夜に、俳優たちと全てのスタッフたちと過ごした時間など、そういった撮影の合間の時間が、いまでも素晴らしい時間として残っています。 MC「劇映画 孤独のグルメ」は韓国での公開も予定されています。 松重さん本当にドラマの時から韓国、台湾、中国では非常に人気があって、釜山国際映画の時も、4000人のお客さんが入りました。ある取材で、「あんたは韓国国内じゃ大谷翔平より有名だよ」って言われて(笑)、ちょっと天狗になっているところがあるんです。だから、ちょっと天狗になった勢いで韓国でブイブイ言わせてこようかと思います! MC本日、日本での公開初日を迎えました。まだまだこれがゴールではないということで、韓国でも大ヒットをお願いしたいと思います。松重監督は、明日から三日間、都内や関東近郊での舞台挨拶に奔走して、1月19日には遠藤憲一さんとの舞台挨拶があり、地方での舞台挨拶もあるとうかがっております。 松重さんできる限りのことを、やらせていただきます。ですので、皆さんには、ぜひ「面白かった」という拡散をしていただければ幸いでございます。 MC最後に松重監督からメッセージをお願いいたします。 松重さんドラマが始まって12、13年経ちますが、今回の試みは、だいそれたことをやっているという自覚はあります。ただ、映画はもっと面白い時代になっていかないといけないと思っています。ここまでやってきたスタッフ、後に続くキャストやスタッフの方にとっても、こういう一俳優が少し動きをつけたことが、何かの起爆剤になれば良いなと思っています。本作が、本当に多くのお客さんに支持されれば、何か次に繋ぐことができます。それを祈って今日からの日々を過ごすつもりです。とにかく、皆さん、面白かったら、周りをお誘いのうえ、ぜひ劇場に来ていただけたらと思います。本当に今日は最後までありがとうございました。
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映画『グランメゾン・パリ』大ヒット御礼舞台挨拶映画『グランメゾン・パリ』公式サイト2019年にTBS系列にて放送されたドラマ「グランメゾン東京」。放送当時から大きな話題を呼んだドラマの続きを描いた映画『グランメゾン・パリ』が、12月30日に公開を迎え、大ヒットを果たしました。スクリーンでしか味わえない目にも鮮やかな料理の数々と、それを作り出すために奮闘する大人たちの挑戦を綴るストーリーが多くの人々を魅了しています。 1月15日には、大ヒット御礼舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷で行われ、木村拓哉さん、鈴木京香さん、オク・テギョンさん、沢村一樹さん、及川光博さん、正門良規さん、塚原あゆ子監督が登壇しました。それぞれが「今年の挑戦」を発表するなど、晴れやかな笑顔で本作にちなんだトークを繰り広げました。この日の模様を詳しくレポートします!大ヒット御礼舞台挨拶尾花夏樹役木村拓哉さん早見倫子役鈴木京香さんリック・ユアン役オク・テギョンさん京野陸太郎役沢村一樹さん相沢瓶人役及川光博さん小暮佑役正門良規さん塚原あゆ子監督■映画上映前のステージにキャスト、監督が大きな拍手に迎えられて登場。この模様は、全国115館の映画館で生中継されました。 木村さんまたこのメンバーが一堂に会することができました。今日集まってくださった皆さん、そして中継先で観てくださっている皆さんのおかげです。本当に感謝しています。 鈴木さん今日はありがとうございます。こんなに大勢の方に来ていただいて、うれしいですね。そして、日本中で皆さんが観てくださっていると思うと(手を振りながら)うれしいです! テギョンさん二回目の日本の映画館です。今日は来てくださって本当にありがとうございます。水曜日なのに、たくさんの人が…仕事は、大丈夫ですか? (会場のお客さん:爆笑)今日の天気は春みたいに暖かいので、皆さんの思いも暖かくなるように、本作と僕たちのイベントを観ていってください。 沢村さん(テギョンさんの流暢な日本語に驚いて)本当に日本語上手だよね! すごい! 話す内容を覚えたんじゃなくて、今考えたことをしゃべっているんですよ。(会場のお客さん:驚きの声) すごいね…。(会場のお客さん:拍手) 今日は短い時間ですが、皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思っています。 及川さん会場の皆さん、そして中継先のみんな! (手を振りながら)生ミッチーです! (会場のお客さん:笑&拍手) このメンバー、「チーム・グランメゾン」で登壇するのもこれが最後かなって思うと…。(会場のお客さん:残念そうに「えー!」と声が上がる) これが最後かなって思うと…(会場のお客さん:さらに大きな声で「えー!」) ちょっぴり切ないですけれど、だからこそ盛り上がって、今日を全力で楽しみたいと思います。よろしくお願いします! (盛り上げ上手な及川さんの姿に登壇者の皆さん:笑) 正門さん再び皆さんにお会いすることができて、本当に幸せです。ここにいる皆さんと、全国の皆さんと、同じ時間を過ごせるのだとだ…。(言葉を噛んでしまい、会場のお客さん:笑) 沢村さんミッチーの後は大変だよね! 正門さん及川さんがライブのMCのようだったので、ちょっとびっくりしています。すみません。皆さんと同じ時間を過ごせると思うと、幸せです。どうぞ最後までお付き合いください。 塚原監督明けましておめでとうございます。本日はありがとうございます。本作がたくさんの人に楽しんでもらえていると聞いて、私たち一同うれしいです。 MC昨年の12月30日に公開を迎えた本作ですが、先週末の週末観客動員ランキングで堂々の一位を獲得しました! また、1月14日までの公開16日間で累計観客動員162万人、興行収入23.4億円を突破し、30億円突破も確実の大ヒットとなっています。 及川さん確実! 確実ですよ! (会場のお客さん:拍手) MCSNS上でも飲食関係者の方々から「勇気をもらえた」「映画を観て、お腹が空いて家族でご飯を食べた」といったうれしい感想をたくさんいただいております。キャストの皆さんの元にも反響が届いていますでしょうか? 及川さん(手を挙げながら)はい! 木村さん挙手制なんだ。(会場のお客さん:笑) 及川さんしゃべりたくて、しゃべりたくて(笑)。私は外食が多いタイプで、よく行くお店のマスター、大将、シェフなど、料理人の皆さんから本作を「観た」と言われました。そして「感動した」「泣いた」とも言っていました。僕は誇らしかったです。はい、続きは木村くん、どうぞ。(会場のお客さん:笑) 木村さん(驚いて)僕なの? (会場のお客さん:笑) 及川さん反響は来ていますか? 木村さん反響は相当いただいています。それこそ昨日、次の作品の衣装合わせの時にその作品の監督から「劇場に観に行ってきたよ」と言われました。「いかがでした?」と聞いたら、塚原監督のことを「すばらしい監督だね」とおっしゃっていました。(会場のお客さん:拍手) その衣装合わせが終わって、帰りの車に乗った瞬間に、塚原監督に「今こういう風に言われて僕もすごく誇らしいです」とLINEしました。先ほど、裏でもその話で盛り上がっていました。いろいろな方から「今、行ってきました」と連絡をいただきます。事務所の後輩たちも、お正月明け早々に、いろいろな劇場でスクリーンを背景にチケットを撮った写真を、送ってくれました。 他にも「今からいただいてきます」とか「ごちそう様でした」という連絡をよくいただきます。塚原監督うれしいです。ありがとうございます。 鈴木さん私は、馴染みの焼き鳥屋さんがご家族で本作を観に行ってくれました。しかも、ポスターの前で記念写真を撮って送ってくれました。私たちが等身大くらいのとても大きなポスターを劇場の方が用意してくださっているんですよね。とてもありがたいです。そこで撮った写真を送ってくださる方がとても多くて、よろこんでいます。木村さん後、テレビでお正月番組を付けていたりすると、局を問わず、焼いたお餅をお雑煮に落としている工程などで「グランメゾン」の音楽を使ってくださっていることがありました。(周囲から「あるある!」と声が上がる) いろいろなところで、調理の瞬間になると必ず「グランメゾン」の劇中音楽が流れているのを観て、すごい届き方をしていてうれしいなと思います。 MC及川さん、料理を作っている役柄を演じた側としてはうれしいですね。 及川さんまあ、音楽も作っているんですけれどね。(会場のお客さん:笑) 「ターラーララー」(「グランメゾン東京」のメインテーマを口ずさみながら)というあのメインテーマか、バトルの時は(「グランメゾン東京」のサントラ「料理に愛された男」を口ずさみながら)「ズンズン、テレレレー!」というのが流れるよね。木村さん大丈夫、大丈夫! 伝わっているよ! (会場のお客さん:笑) 及川さんすみません、はしゃいじゃって(笑)。 MC沢村さんの元には反響は届いていますか? 沢村さん僕は、先週地元の鹿児島に帰たんです。 木村さん僕も一緒に行ったところですよね? 沢村さんそうそう、一緒に行ったところです。どこに行っても、皆さんが観てくださっていました。この中で僕だけ、作り手の役じゃなくて、ギャルソンなんですが、フレンチを食べに行くと、お店の方が緊張するのか、ワインを注ぐ手がいつもこう(手が震えている仕草をしながら)なっているんです。それは見ていて、面白かったですね。作っている役を演じている人たちは、「厨房に入ってくれませんか?」とか言われないの?木村さんそれは言われないけれど、僕とミッチーでお邪魔した軽井沢のお店のシェフは、僕らが「ごちそう様でした!おいしかったです!」と言ったら、何だか「はああ…」と感激したような反応をしてくれました。コックコートを着た実際のシェフの方が、「ありがとうございます…!」ってすごく高揚してくださっていました。 鈴木さんそういえば、私のお友だちのシェフは、お家でお料理を出す時に「ボナペティ」と言うのが流行っていると言っていました。うれしいですよね。 木村さんうれしいです。 テギョンさん最初に木村さんが言っていたように、僕にも、日本人のお友だちがメッセージやSNSで、チケットと一緒に撮った写真を送ってくれました。韓国では、まだ公開されていないですが、今年の春ぐらいには公開されると思いますから、その時に反響が出ると思います。楽しみです。(会場のお客さん:拍手)正門さん僕にもすごく反響が届いています。母親が公開初日に観に行ってくれて、すごく高揚した文章が届きました。何より、母親が木村さんのファンで、事務所に履歴書を送ったところから、僕のアイドル人生が始まっているので、良い親孝行ができたと思っています。MCそのことは木村さんに報告されましたか? 木村さん今、聞きました。(会場のお客さん:笑) ありがとうございます。 MC今日は上映前の舞台挨拶ということで、初めて本作をご覧になる方もいらっしゃるかもしれません。ちなみに、「今日初めて観る」という方は、どれくらいいらっしゃいますでしょうか? (手が挙がっているのを確認して)結構いらっしゃいますね。ありがとうございます。そういう方々に向けて、お気に入りのシーンや、注目のシーンについて、ネタバレなしで教えてください。 沢村さんまず、家で観るのとでは音が違います。とにかくお腹が空きますよ。途中でお腹が鳴ると思いますが、そこはもう気にせず、お腹を空かせてもらえたらと思います。 木村さんそうですね。 みんな同じ条件なので、誰かのお腹がもし鳴っても、「恥ずかしい」じゃなくて、「ああ、横の方は感受性が強いんだな」「感受性豊かな人が自分の周りに座っているんだ」と、受け取ってもらえると思います。(会場のお客さん:笑) 僕は、出来上がった本作を観て、「監督は、こうやって繋いでくれたんだ」と思ったことが一つありました。脚本には一切描かれていないワードを言っているところがあるんです。キャラクター・尾花夏樹として、オープニングが始まってすぐくらいのタイミングで、相当へこむ瞬間があって、思わず口走ってしまったワードです。そのワードの中に、「魔法」という言葉があるんですが、物語の後半の部分で、また違うキャラクターが「魔法」というワードをたまたま使うんです。そこには、僕も「うわ!」とびっくりしました。そのワードは何て言ったら良いかな…良いアクセントになっているんじゃないかと思います。ぜひ、皆さんにもこの後に楽しんでいただきたいです。よろしくお願いします。(会場のお客さん:拍手) 及川さんネタバレなしだね。 木村さんネタバレはしていないよね! 危ない、危ない。 MC「チーム・グランメゾン」は、今回、世界最高峰と謳われたフレンチの本場フランスで、ミシュラン三つ星獲得を目指して、熱い挑戦を繰り広げます。本作では夢を諦めないことの大切さも描かれていますが、そこで、キャスト・監督の皆さんに「今年の挑戦」についてうかがいたいと思っています。事前に「◯◯に挑め」という形でフリップに書いていただきましたので順番に発表いただきます。「2025年は、言葉に、挑め」【塚原監督の今年の挑戦】塚原監督フランスの方に会ったり、テギョンさんの事務所の社長さんと飲みに行くこともあったので、アプリを活用してどんどん外国語が話せたら良いなと思いました。学ぶというほど頭が良い人間ではないのですが、アプリが結構使えるんじゃないかという手応えがあったんです。そういうものも活用しながら言葉をたくさん使っていけたらと思います。 MC確かにテギョンさんがこれだけ流暢に日本語を話されると、刺激を受けますね。 塚原監督そうですね。でも、私はそこまではいけないので、アプリで頑張ります。(会場のお客さん:笑) 木村さん僕たちのLINEのやり取りは、自動翻訳がされているんです。テギョンが打った韓国語が、きれいな日本語に変換されるので、僕たちもすぐ理解ができます。また、僕が日本語で返信しても、韓国語に訳してくれるんです。僕たちはそれでよくやり取りをしています。 塚原監督今はすごいですよね。「2025年は、しいたけに、挑め」【正門さんの今年の挑戦】塚原監督嫌いなんですか? 正門さん本当にダメなんです。ただ、この作品に関わって、食材の魅力を知らずに終わるのはもったいないなと思いました。食べられた方が幅も広がるので、苦手なものにも挑んでいこうと思って、「しいたけ」にしました。 木村さん「しいたけ、ダメなんですよ」って言うから、僕が「美味いしいたけを食っていないだけ」と言ったんです。そうしたら「じゃあ、そういうしいたけを食べに連れて行ってください」って言うんですよ。(会場のお客さん:笑) 正門さんそんな感じでは言っていないじゃないですか(笑)! 木村さん「じゃあ、圭(本作の料理監修を手がけた小林圭シェフ)の店が日本にもあるから、そこで食べれば絶対に間違いないから、ちょっと行って来いよ」と言ったら、「え!一緒に行ってくれないんですか?」って言うんです。(正門さん&会場のお客さん:笑) でも、圭の店だったら間違いないですよね。(登壇者の皆さん:うなずく) 正門さんじゃあ、その際はぜひ木村さんも一緒に行ってください。 木村さん分かったよ…。(会場のお客さん:笑) 正門さんよっしゃー! 沢村さん&及川さん(周囲から「僕も、僕も」と声が上がり)じゃあ、みんなで行こう! ごちそう様です! ありがとうございます! 木村さんおう、じゃあみんなで行こう! (会場のお客さん:笑&拍手) 正門さんよっしゃー! やったー! (会場のお客さん:笑&拍手) テギョンさん(会場のお客さんにも声を掛けるように)みんなで、行きましょう。(会場のお客さん:「イエーイ!」と歓声&拍手) 正門さん良かったです。 木村さん食べられるのは、しいたけだけだからね。 正門さんええ! しいたけのフルコースですか? でも、木村さんと食べられるんですよね? 木村さんう、うん…。 正門さん(笑)。全国の皆さんも聞いているので、また事後報告をしたいと思います。「2025年は、減塩に、挑め」【及川さんの今年の挑戦】及川さん私は、外食やロケ弁ばかりの毎日なので、ちょっと塩分を摂りすぎかなと思っているんです。まぁお年頃かなと思って、今年は塩分を控えめで行きます! (会場のお客さん:笑&拍手) むくんじゃうからさ。 MC及川さんは、いつもスマートですが…。 及川さんそれはしっかりとお風呂に入って汗をかくからです。お風呂に入らないと“むくミッチー”。(会場のお客さん:笑) (お客さんからの「かわいい!」という声を聞いて)「かわいい!」って言われちゃった。はい、次! 木村さん今、ご自身で言っていたけれど、連続ドラマの「グランメゾン東京」を撮影していた時も、ミッチーが「おはよう」って声をかけてくれた時に、「朝、お風呂に入ってきた?」と聞いたら、「大丈夫。もう“むくミッチー”じゃないから」って言っていましたよ。(会場のお客さん:笑) 及川さんもう良いよ! 恥ずかしくなってきちゃう(照笑)! 木村さんお風呂で半身浴をしながら、その日に撮影するセリフをもう一度復習してからスタジオに来ているんだよね。(登壇者の皆さんから「カッコ良い」と声が上がる、会場のお客さん:拍手) 及川さん台本を読むのが、バスタブなんですよ。だから台本がシワシワになるんです。そんなエピソードでした。「2025年は、このメンバーでグランメゾン鹿児島に、挑め」【沢村さんの今年の挑戦】沢村さんこのメンバーで「グランメゾン鹿児島」を撮りたいです。(会場のお客さん:拍手) 「グランメゾン鹿児島」というと、ちょっと高級マンションみたいな響きですね。(会場のお客さん:笑)今日が本当にこのメンバーで集まる最後かもしれないので言わせてもらいました。たぶん、興行収入24億円のうちの、5億円は鹿児島の観客の皆さんが鑑賞した分ですよ。(会場のお客さん:笑) 僕の周りは、ほぼ全員観ていましたから。これが僕の夢、今年挑戦したいことです。 木村さん「グランメゾン鹿児島」ね。いっくん(沢村さん)が故郷に帰った時に、周りでそんなにたくさんの方が観てくださっていたんですね。この人、冗談は言うんですが、嘘は言わない人なので、すごくうれしいですし、ありがたいです。今、この空間でしている会話に、この現場の方たちと115カ所の劇場にいる方たちが、向き合ってくださっているという事実もすごくうれしいです。 鈴木さん「グランメゾン鹿児島」、良いですね。できれば第二弾で「グランメゾン(鈴木さんの出身地である)宮城」もお願いできますか? (会場のお客さん:笑) 木村さん良いですね、それ! みんな出身地に「グランメゾン」の支店を設けたい(笑)。続々出てくるかもしれないですね。 テギョンさん僕はね、沢村さんの答えを全然知らなかったんですけれど…。(フリップを披露する)「2025年は、このメンバーとグランメゾンソウル!に、挑め」【テギョンさんの今年の挑戦】木村さんこれね! テギョンさん沢村さんが、こういう風に答えるとは全然思わなかったんですけれど…。 沢村さん僕は知っていました(笑)。 テギョンさん(笑)。知っていました? 沢村さん先ほどマネージャーに、「他の人のフリップを見て来て」とお願いしたんです。(テギョンさん&会場のお客さん:笑) でも、ハートは同じです。先ほど木村くんが僕のことを「嘘をつかない」と言った時に、ちょっとドキッとしました(苦笑)。 木村さん冗談は言うんだけれどね。嘘は言わないから。 テギョンさん僕はこのメンバーと一緒に、ソウルで撮影をしたら本当に良いなと思って書きました。パリでも本当に楽しかったんですが、僕の故郷に行ったら、僕がお見せできることがたくさんあると思って、ちょっと書いてみました。 木村さんでも、君の役は、パティシエだからね(笑)。 (会場のお客さん:笑) テギョンさん(笑)。そうですが、韓国では通訳とかもずっとしますよ。 木村さん確かに、そうだね。 沢村さん鹿児島とか宮城よりは、実現が一番近いかもしれないね。(会場のお客さん:笑) 鈴木さん皆さん手書きですが、私は早々に内容が決まっていたので、フリップにプリントしてくれています(笑)。(会場のお客さん:笑)「2025年は、発酵を極めるに、挑め」【鈴木さんの今年の挑戦】鈴木さんお料理が好きなので、フレンチを極めたいという思いもありますが、なかなか難しいと思うんです。その中でも、発酵したお料理って、本当に体に良いので、発酵食品を極めたいと思って書きました。 MCご自身で発酵食品を作ったりもされるんですか? 鈴木さんはい。いろいろなものを「発酵させたらどうなるのかな」と考えています。キムチや、ぬか漬けとか…他にもいろいろと発酵して美味しくなるものを見つけたいと思っています。 沢村さん(鈴木さんと自分のフリップを見比べながら)僕の字が、すごく汚く見えませんか? これはね、ぶっといペンで、めちゃくちゃ書きづらいペンだったんですよ。(会場のお客さん:笑) 及川さん分かる。書きづらかった。 沢村さん(鈴木さんのフリップを見ながら)プリントしてもらうの良いですね。 次からそうしよう。(鈴木さん&会場のお客さん:笑) MC鈴木さん、発酵食品を極めたらどこかの店舗で出しますか? 鈴木さんそうですね。フレンチに合う発酵食品があったら、どなたかSNSなどにアップして教えてください。よろしくお願いいたします。 MCありがとうございます。では木村さん、お願いいたします。 木村さん僕、何だか真面目に考えちゃったんだよなぁ。(皆さんのユニークな回答を踏まえて)そういうことだったんだね! 塚原監督大喜利じゃないですよ(笑)。 木村さん(その言葉にうなずきながら)大喜利ではないですよね?「2025年は、夢中に、挑め」【木村さんの今年の挑戦】木村さん自分に対してもそうですが、本作を受け取った皆さん、今から観る皆さんに向けてお見せする回答なので…。本作では、夢に向かって諦めずに進む尊さを皆さんに届けられたかなと思ったので「夢」というワードを、この回答の中に入れたいなと思いました。それで考えて出てきたのが「夢中」でした。夢中になっている時ってすごく本気だし、もし失敗しても、夢中になっていたらその失敗がより大きなエネルギーになるだろうと思って書きました。 沢村さん2025だけじゃなくて、2019年のドラマシリーズの時も、昨年の撮影中もずっと夢中だったよね。(木村さん&会場のお客さん:笑) 挑むというか、それがもう当たり前になっているでしょう? 毎年、挑もうと思ってやっているの? 木村さん毎年じゃないですよ。毎年じゃないけれど、控え室でこれ(フリップ)を見た時にそう思って、書きました。沢村さん木村拓哉の90パーセントは、「夢」と「夢中」でできているんだね。 及川さんたっくん(木村さん)さ、別に作品がどうであれ、全力なんだよね。 沢村さんそうそう、いつもだよね(笑)。 及川さんたぶん365日全力だよね。(木村さん:笑) “全力中年”だよね。(会場のお客さん:笑) 沢村さん変な話さ、寝ている時も全力で寝ているじゃん(笑)。 木村さん寝ている時も、全力なの…かな(笑)? 分からないけれど、そこは力んでいないと思うよ。 鈴木さん本当にいつも熱心だし、木村さんの集中力に私たちは魅了されて、チーム全体が進んで行けたという気持ちがあります。どんどん夢中を極めていっていただきたいです。(会場のお客さん:拍手) MC正門さん、こういう姿に憧れたりするのでは? 正門さんそうですね! 木村さん(正門さんの「しいたけ」という回答を思い出して)僕も、「山芋」とか書けば良かった。 正門さん(笑)。いやいや! 「しいたけ」と書いた自分が恥ずかしいです。(会場のお客さん:笑) 本当のスターって、こういうことやなと思いました。 テギョンさん現場で見た木村拓哉さんは、本当に毎日こういう風に真剣な、真面目なモードなので、僕も本当にびっくりしました。2025年も夢中になるから、これは人生全部、夢中だと思います。 間違いなく、カッコ良いです。(会場のお客さん:拍手) 沢村さん(テギョンさんのトークに感心して)日本語上手だねえ! 本当にすばらしい。(木村さん:「ね!」とうなずく) MC2025年も全速力の木村さんが見られそうですね。 木村さんいやいや、全速力と先に言っちゃうと、たぶんオーバーヒートすると思うので、その都度、その都度、平常心を保ちながら行ければ良いと思います。いやぁ、ちょっとワードを失敗しました。これは「山芋」、もしくは「生牡蠣」と書くべきでしたね。 MC少し苦手なんですか? 木村さん生牡蠣は一回大当たりしてから、食べていないんです。一回当たっちゃうと、挑む気にならないですね。 MCでは、最後にキャストを代表して主演の木村さんより会場の皆さん、そして配信をご覧の皆さんにご挨拶をいただきます。 木村さん反復してしまいますが、全国で今、劇場のシートに身を預けてくださっている皆さんに本当に感謝を申し上げます。本作に対して、よく「おかわりしてきます」とか「おかわりしてきました」という言葉を聞きます。映画なのに、観てくださった人たちが「ごちそう様でした」「おかわりします」「おかわりしました」とかって言ってくれるのが、この作品が皆さんのどこか違う“欲”に触れたように感じて、すごくうれしいです。睡眠欲と食欲と、もう一つはアダルトな感じのものがありますが(会場のお客さん:笑) 「三大欲求のうちの一つに僕らがタッチできているのかな」って思うと、すごくドキドキします。本作が、皆さんの欲にもっともっと、タッチしてくれたらと思います。これからももし良かったら、“おかわり”をお願いします。(会場のお客さん:拍手)
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「劇映画 孤独のグルメ」公開記念舞台挨拶「劇映画 孤独のグルメ」公式サイト2012年にテレビ東京系列で深夜ドラマとして放送され、13年の時を経てついに映画となって先日、公開を迎えた「劇映画 孤独のグルメ」。1月19日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて、監督・脚本・主演を務めた松重豊さんと劇中ドラマ「孤高のグルメ」で主人公の善福寺六郎を演じた遠藤憲一さんの二人による舞台挨拶が開催されました。 この日は役衣装のスーツ姿で登場し、下積み時代の頃から、背格好が似ており、時に役を取り合い、苦楽を共にしてきた“戦友”の二人が、お互いへの熱い思いを語りました。こちらの舞台挨拶の模様を詳しくレポートします。公開記念舞台挨拶監督・脚本・井之頭五郎役松重豊さん善福寺六郎役遠藤憲一さん■松重さん、遠藤さんが会場後方の扉から登場し、客席を通ってステージへ登壇しました。MC本日は劇中衣装で登壇されていますが、本日は五郎さんなのか松重さんなのか、どちらなのでしょうか? 松重さん今日は見ての通り井之頭五郎として来ました。今までの宣伝活動は、松重豊として白髪でやっていましたが、今日は(井之頭五郎の)黒髪にして、気持ちを新たにしました。ライバルの善福寺六郎の人気に押されているので(笑)、今日は井之頭五郎としてよろしくお願いします。 MC遠藤さんは善福寺六郎役ではありますが、ご本人として本作に出演されたんですよね? 遠藤さんはい、両方とも遠藤憲一です(笑)。本作の後半でポロポロと出ています。監督の言う通りに一生懸命演じただけですが、本作の邪魔をしているんじゃないかって、それだけが心配です。大丈夫でしたか? 松重さん邪魔していないって(笑)! MC(会場に向かって)皆さん、サプライズでお渡ししたお箸はお持ちですか? 全五種類の異なる名言が書かれています。こちらは松重さんからのサプライズプレゼントですので、ぜひお持ち帰りくださいね。 松重さん今日は、ぜひこれで何か美味しいものでも食べてください。 MC五郎さん、公開から一週間以上が経ち、興行収入10億円も目指せる大ヒットスタートを切っています。改めておめでとうございます。 松重さんありがとうございます。いろんなお客さんから励ましの言葉をいただきました。皆さんに劇場で楽しんでいただけていることが、僕たちのよろこびです。10億という数字は、誰かが決めた目標であって、他の作品に比べたら全然小規模です。僕にとっての最大の慰めは、観てくださったお客さんからの「腹が減ったよ」「面白かったよ」「心が温まったよ」という言葉です。ぜひ、これからも口コミで広めてください。よろしくお願いいたします。 MC公開されてからいろんな劇場を回られていましたが、実際に皆さんの熱量を感じられたんじゃないでしょうか? 松重さん始まる前にどうのこうの言うよりも、観終わったお客さんのご意見が聞きたいと思って、各劇場でティーチインのような形式でイベントをやりました。皆さん本当にいろんなところに引っかかっていましたね。「まず何が食べたいですか?」という質問からしたんですが、「オニオングラタンスープ」の人もいれば、「ラーメン」「チャンポン」という人もいました。本当にいろんな見方があるのだと感じました。 MC遠藤さんの出演は1月10日の公開初日まで解禁しておりませんでした。もどかしい日々を過ごされていたと思いますが、出演されていかがでしたか? 遠藤さんいや、そんなにもったいつけるようなものじゃないと思います(笑)。本当はこんなこと言っちゃいけないのかもしれないですが、映画って、普通はどこかで飽きる部分があると思うんです。でも、本作はお世辞抜きで、「全く飽きずにここまで面白いものを作ったのか!」 と思いました。すぐに(松重さんに)「大傑作です」ってLINEを送りました。松っちゃんは、俳優としては、本当に緻密な人なので、初めの頃は「面倒くさい人だな」と思いました(笑)。でも、そういった緻密さが監督業や、脚本にすごく活かされていて「本当に素晴らしい作品を作ったな」と、感動しました。 松重さんありがとうございます。 遠藤さんおめでとうございます。 MCお二人は、若い頃から、時には役を取り合ってきた仲だとうかがいました。松重さん、改めて今のお言葉を聞いていかがですか? 松重さん「孤独のグルメ」をやっていた13年間で、街でお声がけされた時に、十人に一人が「『孤高のグルメ』を観ています」って言うんですよ。「孤高のグルメ」ではないんですが、「ありがとうございます!」 と言っていました。そこから、「映画で『孤高のグルメ』っていうのを出したら面白いな」と思って、シナリオに書きました。実際に話が進んだ時に、「井之頭五郎役は誰がやる?」 ってなった時には、遠藤さんしか浮かびませんでした。「井の頭公園」よりちょっと上にある「善福寺公園」から名前をとって、善福寺六郎にしました。遠藤さんに断られたら、この企画も、あのシーンもやらないつもりでした。二人とも、若い頃は、血みどろなVシネマとかで、殺し合いとかそういうことばっかりやっていたんですが、今は巷で「かわいい」って言われていますから(笑)。世界を恐怖のどん底につき落とすような二人だったんですが、最近はどうもちょっとフェーズが変わってきたみたいですね。なので、今回遠藤さんに善福寺六郎役を演じていただいたのは、思うつぼというか、でも、お客さんにあそこまで笑っていただけるとは思っていませんでした。本当に遠藤さんが出演してくれたおかげです。ありがとうございます!MC遠藤さんは現場での松重監督をどうご覧になりましたか? 遠藤さんもちろん(松重さんにとって監督作)第一回の記念すべき作品なので、どの役でもお引き受けしようと思っていました。でも、まさか松っちゃんの化身みたいな役とは思いもしませんでした。松ちゃんは食べることの天才で、あんなに美味しそうに食べるのに、僕はあんまり食べ方が上手じゃないんですよ! 知っている人は知っていると思うんですが、下手くそなんですよね(苦笑)。だから「嘘だろ!?」と思って、すごくプレッシャーを感じました。まず、松っちゃんに「ラーメンを食べている場面のあるDVDを何枚かくれないかな」って連絡をしました。それを何度も、何度も観て、すごくプレッシャーを感じながら現場に行ったんですが、温かく包んでくれました。「これ、どういう風に食べれば良いんだろう?」って聞いたら、「いや、普通に食べれば良いですよ」と言うんです。でも、その「普通」が、僕にとっては、結構難儀なことでした。しかも、(松重さんが)横でむしゃむしゃとチャーハンを食っている姿がまた美味そうでねぇ…。それを食って、「はいOK!」と、監督業に戻っていました。監督、俳優、いろんなものをやっている姿が素晴らしいと思いました。アングルが気に入らない時は、食べ終わって「カット」と言ってから、カメラマンを呼び出して指導をして、先生みたいなこともやっていたし、「一人で何役もこなしていて、すごいな!」と思っていました。 松重さん「バイプレイヤーズ」(『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』『バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』『バイプレイヤーズ 〜名脇役の森の100日間〜』/2017年よりテレビ東京系列にて放送/『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』2021年公開)で合宿生活をしていて、その時に食べる姿はずっと見ているので、それで全然問題なかったんです。それなのに撮影が始まると、うるさいんですよ(笑)。「これちゃんと食べられているかな?」「箸の持ち方、ダメなんだよ。自信ないんだよ」「松っちゃん、ラーメンどうすすっている?」「松っちゃん、松っちゃん…」って、ずっと聞いてくるんです。「もう自然に自由に食べてくださいよ!」と思っていました。 遠藤さんもうね、とにかく迷惑かけないことが大事だったので(笑)。 MC迷惑どころか、遠藤さんが登場した瞬間に笑いが起きましたよね? 松重さん一番、おかしいところなんでね。そこで観客を煙に巻くというか…「今まで観ていたものは何だったんだ?」「『孤独のグルメ』を見ていたつもりなのに…『孤高』?遠藤さんなの?」って思いますよね。そこが仕掛けとして一番面白いところなので、遠藤さんのおかげでフェーズが変わる瞬間が作れました。 MC松重さんも、なかなか発表ができずに寂しがっていたと聞きました。 松重さん東宝から、遠藤さんはポスターにも名前出さず、「初日シークレットにしたい」と提案されました。釜山国際映画祭では名前が出ていたんすが、とにかく遠藤さんをシークレットにしたいと…(笑)。でも、遠藤さんは「松っちゃんの作品に出た!」って、いろんなところで言っているらしいと聞いていたんですが…(笑)。皆さんにご紹介できるのがこのタイミングになってしまったので、僕としては非常に寂しかったんです。 遠藤さんそんなにもったいつけるほどの存在じゃないから、何だかこっ恥ずかしくてね(笑)。でも、面白がってくれたって聞いて、安心しました。 MC実は、本日お二人が着ている衣装は、本編で使用された衣装なんです。遠藤さんが着ている衣装は、『孤独のグルメ』のドラマシーズン9で、実際に五郎さんが着ていたスーツなんですよね? 遠藤さん松重さんの方がちょっと脚が長いので、裾はちょっと縮めていますけれどね。 松重さん昔から、Vシネとかは予算が少ないので、衣装を使いまわしで着ているんです。だから、「この衣装は遠藤さんが着たやつだな」「あれ?遠藤さんのティッシュ入っている」というのがよくありました。なので、お互いに太れないんですよ。 遠藤さん60歳を過ぎた双子の役とかどうよ? ■会場から大きな拍手! 松重さんツインズですか? でも、写真撮影とかでこうやって並ぶとね、油断するとすぐ肩を組んでくるんですよ。そのぐらい仲が良いんで、申し訳ないです(笑)。MCぜひ双子の役も期待したいです。 松重さんそんな時代になると思わなかったです。遠藤さんは通ったら、「殺されるかも…」っていう殺気を漂わせていた人だったのに…。インスタグラムでキラキラした笑顔を見せているのを見ると「あれは何なんだろう?」って思います(笑)。僕も真似してインスタグラムを始めましたけれどね。 MC改めて、こうして二人きりでの舞台挨拶というのはいかがですか。 松重さん「バイプレイヤーズ」の時に一緒に舞台挨拶は結構やりましたが、その時は、必ず光石研さんが真ん中にいて、ボケ(光石さん)、大ボケ(遠藤さん)、ツッコミ(松重さん)の三人組でした。 今回はボケがいなくて、大ボケとツッコミしかいないので、ちょっとギクシャクするかもしれません。これまでは、大体トリオコントみたいな間柄で、ずっとやっていましたね。 遠藤さん松っちゃんは、一応一番年下で…いや、年下と言っても一つしか違わないけれどね(笑)。 松重さん63歳と62歳の違いって、どうでも良いでしょう! でも一応、僕はずっと敬語だし、みんなの世話もしなきゃいけなかったんですよ(苦笑)。 遠藤さんだから、いろんなことを仕切れる人なので、待ち合わせとか、全部仕切ってくれるんです。でも、一度ある地下鉄の駅で「バイプレイヤーズ」のみんなで待ち合わせをしたんです。松っちゃんは、「地下鉄の改札前で待ち合わせ」って言ったらしいんですが、僕と光石さんは改札を出た上のところで待っていたんです。松っちゃんがなかなか来ないなと思っていたら、下から松っちゃんがすごい形相で出てきて、「改札前って言いましたよ!」って言ったんですよ(笑)。年下なんですが、そういうお父さんみたいな、一番できる人です! 松重さん段取りが気になるんですよ。だから、「きちんとやっていただきたい」という気持ちを込めて、ちょっと大きく叱りました(笑)。 MC「バイプレイヤーズ」の頃のことですから、何年くらい前の話ですか? 松重さんお互い50半ばですかね。 MCそういったその段取りを気にされるのは、監督の気質があったんでしょうか? 松重さんその時は監督をやろうとは思っていませんでした。でも、そういう日々の蓄積が、こうして作品をお客さんに届けるまでに、長い年月で仕上げていく上では、役に立ったかもしれないですね。 MC今回、初めて舞台挨拶に二人で臨まれて、感慨深いものがありますか? 遠藤さんこうやって一緒に並ぶことになるなんて、思わなかったよね? 松重さんそうですね。僕は、横にエンケンがいるって、本当に心強くて、誰よりも安心できるんですよ。本作で一日だけでも、遠藤さんに参加していただけたのが、僕としては本当に、本当に名誉なことだと思っています。 遠藤さんきっちりしているからね。さっき聞いて知ったんだけど、(松重さんは)きっちりしているから俳優業の前は銀行員だと思っていたんですよね。 松重さんとび職ですよ。 遠藤さんとびさんだったのね。 松重さん高いところでやっていました。「銀行員」って誰の情報なんだろう(笑)? 金銭的にきっちりしているわけじゃないんですけれどね。 MC今回レアなお二人が揃いましたが、そんなお二人とともに、お祝いしたいことがございます。本日1月19日は、松重さんの誕生日です! 松重さんありがとうございます。62歳になりました。 遠藤さん僕が、今年64歳になるから、二つ違うんじゃない? 松重さん違う、違う(笑)! 早生まれだから、学年は一つ違いなんですよ! そういうところができないでしょう(苦笑)! だから「計算してからちゃんと発言してください!」と言っているんです。 遠藤さん学年は一個違いで、歳は二つ違いってこと(笑)? 松重さんね? どうでも良いでしょ(笑)? 僕は、それをずーっとここに来るまで背負っているんですよ。光石さんも一個上なのに面倒くさいでしょ? (「バイプレイヤーズ」のメンバーに)寺島進ちゃんもいたんですが、彼は一個下なのに一番偉そうなんですよ! それも大変でした。もっと上の大杉漣さんって人は、ものすごく年長だから、みんなを統括するのかなって思ったら、一番ワガママで、どこに行くか一番分かんない人でした。それで一番年下として、みんなを束ねていかなければいけないと、その時にいろいろ培われましたね。今日で62歳になりました。 遠藤さんおめでとう! MC誕生日と舞台挨拶というおめでたいことが重なりましたが、心境はいかがですか? 松重さんでもね、誕生日に仕事があると、すごく憂鬱なんです。どこかでシークレットでお祝いがあるじゃないですか? でも、やるって分かっているからシークレットにならないんですよ! 「どのタイミングでやるのかな?」と思っていたら、助監督から「すみません、監督がちょっとお話があるみたいです」とか言われて、スタジオに行ったら「ハッピーバースデイ!」って…。「あぁ、このタイミングか」と思いつつ「ありがとうございます」って言ってね。メイキングのカメラが目に寄るんですが、僕は泣かないよ! そういうのが嫌なのでね。 遠藤さんでも、お祝いがなかったら、なかったで寂しいでしょ? 松重さんなかったら…「どっかでサプライズが来るだろうな」と思ったまま「お疲れ様でした」って言われたら、逆にサプライズで面白いかもしれないですね。 MC遠藤さんからもお祝いのメッセージをお願いいたします。 遠藤さんさっき松っちゃんにも話したんですが、もう亡くなられた先輩で西郷輝彦さんという方がいて、僕が59歳の時に「君、いくつだ?」と聞かれて、「もうすぐ60歳です」と答えたら、「お前、60代は最高だぞ」と言われたんです。「どこが最高なんですか?」って聞いたら、「自分が培ったことをいろいろできる歳なんだ」とおっしゃっていました。僕はまだその実感はないですが、(松重さんは)60歳を過ぎて、今、自分のやりたかったものに一つ到達した、最高のよろこびの時だと思います。本当におめでとうございます。松重さんありがとうございます。 MCでは、62歳になりたての松重さんと遠藤さんから、本作の大ヒットを記念して、お客さんへのプレゼントコーナーに移りたいと思います。皆さん、本作の冒頭の飛行機のシーンで、二回も食事を逃した五郎さんがもらった、あの食べ物を覚えていらっしゃいますか? 釜山国際映画祭のオープニングのレッドカーペットでも、松重さんは“それ”を食べながら歩かれていました。それがこちらの、JALさんのドライ納豆です。 松重さんドライ納豆って昔からあるんですよ。おいしいので、僕は大好きなんです。 ■お二人にバズーカ砲が手渡される。 MCこちらを客席に向けて撃っていただき、ボールをゲットしたお客さんにJALさんのドライ納豆をプレゼントいたします! しかし、お二人がバズーカ砲を持つと、任侠映画かと思ってしまいますね…。 松重さん遠藤さんはこういうのを持つと、ちょっと引き金にうるさいですよ(笑)。「三発じゃ足りない!四発にしろ!」って撮影所でゴネたことがありますからね。 MCお二人は撃ち慣れていらっしゃると思いますが、大丈夫ですか? 遠藤さん松っちゃんと並んでこういうものを撃つのは初めてです。 松重さん(互いにバズーカ砲を向け合って)だいたい向き合っていますよね(笑)?■それぞれ三発ずつ、計六発のバズーカ砲を発射!MCお二人バズーカ砲を撃ってみて、いかがでした? 松重さんもっと血糊とかのある刺激があるものがほしくなりますね。横にいる人のせいで、思い出しちゃいました(笑)。 遠藤さん僕は「バン!」っていうのが結構好きですね。 MC最後にお二人からご挨拶をお願いいたします。 遠藤さん我々の業界で、過去にはよく「役者は役のことだけ考えたら良いんだよ」みたいなことを言う人がいました。でも、いろんな才能が芽吹いてきて、こうして監督をしたり、脚本を書いたり、音楽を作ったりといろんなタイプの人たちが出てきて、面白い時代になっています。松っちゃんは、そのはしりとして、突っ走ってくれて、「ものすごく面白い時代が来たな」と思います。今後も松っちゃんに負けないように僕も頑張りますので、松っちゃんもまた良い作品を作ってください! 本日はありがとうございました! 松重さん40年近く俳優部をやってきました。40年間ずっと、横で一生懸命お芝居をして、良いものを作ろうと思っている俳優仲間の遠藤さんみたいな人がいたから、何とかここまでやってこられました。そういう遠藤さんも、現場で「こういうものをやりたい」「こういう本を書いているんだよ」とかってずっとおっしゃっていたんです。僕たちしか気付けない視点が、絶対にあると思うので、そういうものを形にして、お客さんが「こういうチャレンジもアリかもしれないな」と思ってくれたら、今回の僕の試みも間違いではなかったと思います。ぜひ、次はエンケンさんの監督作品で、僕も舞台挨拶に同席して、肩を組みたいと思っています。皆さんも、ぜひそういう声をどんどん上げて、チャレンジしていただけたらと思います。今日は本当にどうもありがとうございました。
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「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」完成報告会「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」公式サイト「映画ドラえもん」シリーズ45周年記念作品の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」がついに完成! 1月29日に東京・京橋のTODAホールにて完成報告会が開催され、レギュラー声優陣の水田わさびさん、かかずゆみさん、木村昴さん、関智一さん、ゲスト声優を務めた鈴鹿央士さん、藤本美貴さん、そして寺本幸代監督が登壇しました。本作の魅力、映画に込めた思いをたっぷりと語ってくれました。こちらの報告会の模様をレポートいたします。完成報告会ドラえもん役水田わさびさんしずか役かかずゆみさんジャイアン役木村昴さんスネ夫役関智一さんパル役鈴鹿央士さんアートリア王妃役藤本美貴さん寺本幸代監督水田さん本日はこのような素敵な時間と場所を設けてくださいまして、ありがとうございます。よろしくお願いします。 かかずさん本日はどうぞよろしくお願いいたします。 木村さんジャイアントこと剛田武役の木村昴です。最後までどうぞよろしくお願いいたします。 関さんスネ夫こと骨川スネ夫役の関智一でございます。よろしくお願いいたします。 木村さん(木村さんと同じような自己紹介に)だと思いましたよ(笑)。 水田さん思ったね(笑)。 鈴鹿さん本日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。 藤本さん二年ぶりにまたご一緒できるのをうれしく思っています。本日はよろしくお願いします。 寺本監督本日はよろしくお願いいたします。 MC寺本監督は、本作が「映画ドラえもん」シリーズ四作目の監督作品となりますが、「今回の作品で一番こだわった部分」「これまでの作品とはここが違う」といった部分はどんなところですか? 寺本監督絵を題材にしている作品なので、絵の具を作ったり、絵に関する描写がいろいろありますが、そういうところには結構こだわって細かく作りました。あとは、キャラクターの感情表現も丁寧に作っております。そのあたりもご覧いただければと思います。 MCキャストの皆さんには、完成した作品をご覧になっての感想をぜひお聞かせいただければと思います。 水田さん寺本監督は、皆さんご覧になって分かると思いますが、とってもチャーミングで、小柄で本当にかわいい方なんです。でも、とてもダイナミックな作品なので、きっと寺本監督の体の中にはマグマのようなものがずっと燃え続けているんだと思います。かわいさと壮大さ、重さ、激しさが絶妙のバランスで詰まっている作品なので、私は観終わっても震えて立てませんでした。それくらいのスケールが大きな作品です。寺本監督ありがとうございます。 かかずさん本当にスケールが大きくて、絵の中に入っていくんですが、その世界が本当に深くて広くて、色使いが素敵でした。スタッフの皆さん、監督もですかね? ロケに行ったと聞きました。 寺本監督そうなんです。 かかずさんヨーロッパの方に…? 寺本監督イタリアに。 かかずさんイタリアにロケに行かれたそうなので、たくさんの本物が詰まっています。それに、映画作品ならではの色使いもあり、その世界に音楽が乗って、より壮大な世界が繰り広げられていくのが、見ていてとても圧巻でした! 関さん僕たちもヨーロッパロケに…。 水田さん行きたかったですよねぇ…。 関さんヨーロッパの風を感じて…。 水田さんアフレコに臨みたかったですよね。 木村さんお芝居、変わりますよね(笑)。 水田さんずいぶんと変わっただろうね。 かかずさんそうかもしれない。 関さんキャスト陣は国内のみでしたからね(苦笑)。 水田さんでも、その絵画の部分は嘘がなく、細かく描かれています。街並みなどもね。 寺本監督そうですね、イタリアの光の強さとかコントラストの強さみたいなのを本作に反映しているのでぜひその点も観てほしいです。 木村さんイタリア人の方に特に観てほしいですよね。 関さんそんなことないです。全国の人に観てもらいたいです。 木村さんまずは日本のね…。 水田さん&かかずさん(笑)。 MC木村さんは作品をご覧になっていかがでした? 木村さんまず初めに…皆さん、お待たせいたしました。監督、ありがとうございます。ジャイアンの見せ場――今回もございます! ありがとうございます。いわゆる“劇場版ジャイアン”と言われる、カッコ良いジャイアンが今回も登場いたします。驚きなのがですね、皆さん、始まってすぐ出てきます。始まってすぐカッコ良いジャイアンが登場します!関さんそこがピークですか(笑)? 木村さんそこではないです(笑)。後ろの方に持っていったつもりですが……ただ、ほぼクライマックスです! (登壇者の皆さん:爆笑) ネタバレしない程度に申し上げると、工事現場のシーンがございまして、そこでカッコ良いジャイアンが出てきます。ありがとうございます。 水田さんジャイアンのある部分がすごく強いところも…「えー?」みたいになる。 木村さんそこにご注目いただきたいです。 かかずさんカッコ良かった。 木村さんよくレギュラー陣で話すんですが、「『映画ドラえもん』で、もう行く所ないよね?」って(笑)。 関さん恐竜の世界、宇宙…。 木村さん45年の歴史の中で、ドラえもんたちはこの世のほとんどのところに行っているんですよね。そんな中で、「絵の世界があったか!」と、台本を最初に読んだ時にみんなで驚いたのを覚えています。 関さんこれは監督が決めたんですか? 寺本監督いえいえ、最初に絵の中と聞いて、「この手があったか!」と思いました。 木村さんそうですよね。そこにもご注目していただきたいです。 MC関さんはいかがですか? 関さんお待たせしました。今回もスネ夫はズルいことをいっぱいしています(笑)。 木村さん(爆笑)。 関さんズルいし、駄々をこねるし、みんなの足を引っ張るんですが、それによってジャイアンやのび太のカッコ良さ、勇気が引き立つような仕組みになっております! 僕がいるからこそです。とてもカラフルな色彩あふれる素敵な作品になっております。 木村さん確かに、スネ夫が駄々をこねないと、ジャイアンのカッコ良さが引き立ちませんからね。 関さんそうなんですよ。そもそもスネ夫が自慢をして、のび太くんが嫉妬して物語が始まるんです。スネ夫が良い子だったらドラえもんは必要ないですからね。 木村さん平凡な日常を送るだけになっちゃいますからね。 水田さんいつもありがとうございます(笑)。 MC鈴鹿さんは作品をご覧になっていかがでしたか? 鈴鹿さん本当に皆さんおっしゃるように、スケールの大きさもすごく感じました。バトルというか、アクションシーンのハラハラドキドキ感が本当にすごかったです。僕も、台本を読んだし、アフレコをしながら映像を観ていたんですが、「あれ?次どうなるんだっけ?」「大丈夫なの?」と、本当にテンションを高めながら観入ってしまいました。これを皆さんが映画館で体験していただくということは、本当に良い映画体験になると思いました。藤本さん本当にスケールが大きくて、イタリアまでロケに行かれたっていうのを聞かないで観たので、もう一回観たいなと思いました。絵の中の世界に入っても、背景とかの質がすごいんですよ。 寺本監督筆のタッチ出ていたりしますよね。 藤本さんあと、私は母親として考えさせられる部分が今回もありました。もう一回自分や子どもたちの日常を見つめ直そうって思えた素敵な作品になっていたと思いました。 MC鈴鹿さんは、小さい頃から「ドラえもん」が大好きだったそうですが、声優として「映画ドラえもん」に出演することが決まった時のお気持ちはいかがでしたか? また、幼い頃の「ドラえもん」の思い出などもありましたら教えてください。 鈴鹿さん決まった時は…何かもう「どうしようかな…?」という…。 木村さん「やめとこうかな?」って(笑)? 鈴鹿さんいやいや、違います(笑)。「自分に何ができるかな?」って、ちょっと不安なところもありました。でも、小さい頃から一緒に育ってきた「ドラえもん」の世界に入っていけるって考えると、楽しみで仕方なかったです。でも、「どうしちゃったかな」って感じはあったんですが(笑)。思い出としては、僕が初めて映画を観て泣いたのが「映画ドラえもん のび太の恐竜 2006」だったんですよ。 水田さんありがとうございます。 関さんじゃあ、僕らの「ドラえもん」の世代ってことなんですね? 水田さん私たちが初めてやった映画です。 鈴鹿さんあの時、小学校一年生だったかな? 初めて泣いた思い出がある映画です。そこら辺から、映画を観て何か心が動くとか、いろんなものをもらってきた作品です。 水田さんすごくうれしいです。私たちの作品を観て、こんな素敵な立派な俳優さんが…。何だか自画自賛になっていますが(笑)、何の力にもなっていないんですが、鈴鹿くんの人生に携われていることに感動しました! 関さんうれしいよね。 MC藤本さんは、2023年公開の「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」以来、二年ぶり二回目のご出演となります。前回と何か違ったことはありますか? 藤本さんまず、二回目があるんだっていう驚きと、今回はアートリア王妃役だったので泣いたり、驚いたり、食べたりと、いろいろ難しかったんです。でも、アフレコの時に、かかずさんがご一緒してくださって、いろいろとアドバイスをいただきました。声優さんのすごさにただただ驚きました! 一回、演じていただいたりしながら、どうにかポイントを掴んで自分でもやれたら良いなと思いながら一生懸命やりました。かかずさんいや、アドバイスというほどではないです。でも、いろいろ挑戦してくださって、…これは言っても良いのかな? 水田さんいいよ(笑)。 かかずさん「藤本美貴さんらしさが、もっと出ると良いな」と思って、演出の方に言って、何パターンかやりましたよね。その中で、(藤本さんらしさが)出ているシーンが使われていましたよね? 藤本さんでも、難しかったです(苦笑)。セリフのない遠くに映っている王妃が「今、パンを食べています。一回、(食べる演技の)アムですね」とか、細かいところから、セリフまでアドバイスいただきました。挑戦できてうれしかったです。 関さんもう二人(鈴鹿さんと藤本さん)ともすごく上手で、我々と比べても変わらない素敵な仕上がりになっていました。 水田さんバッチリです。 MC寺本監督から、ゲスト声優のお二人はいかがでしたか? 寺本監督鈴鹿さんは、声優が初挑戦ということで、最初はすごく戸惑っていました。でも、同じシーンを何回も何回もやっていく中で、どんどん上達していきました。心構えが良くて「何回でもやりますので、何でもガンガン言ってください」という気持ちでやってもらえて、すごくありがたかったです。 関さん我々とは真逆ですね。 かかずさん心構えが(笑)。 関さん「なるべく何も言わないで」と…(苦笑)。(登壇者の皆さん:笑) 木村さん余り直したくないから、何も言わないでってね。 関さんそんなことはないです(笑)。 木村さんそんなことはないですからね、関さんは冗談を言っているんですからね。 MC監督がそう言っていますが、鈴鹿さんはいかがですか? 鈴鹿さんありがとうございます。パルが最初に出てくるシーンとか、何十回もやりました。 寺本監督素晴らしかったです。藤本さんは、本当に「あれ?声優さんかな?」という感じでした。声がまたかわいらしくて、もう素晴らしいなと思っていたんです。でも、その中で一か所だけすごくご苦労されているシーンがありました。…これも言って良いのか分からないですが、気絶されるシーンでは、すごく試行錯誤されていました。これも、何回かやっていただくうちに「これだ!」というすごく素晴らしい演技をされたので、それを使いました。 藤本さん気絶する時の声が分からなくて…。 かかずさんいろいろ録りましたね。でも、どれも素敵でした。 藤本さんありがとうございます。 MC続いてレギュラー声優の皆さんにお聞きします。今年で「映画ドラえもん」は45周年を迎えますが、ドラえもんたちを演じていらっしゃるレギュラー声優の皆さんも、今年でドラえもん声優20周年という節目の年になるんですね。改めて、皆さんにとって「ドラえもん」とはどんな存在でしょうか? 水田さん何だろう…いつも私に元気とパワーを送ってくれます。「ちょっと今日はお腹が痛い」「頭がちょっと…」とか、ちょっとしたトラブルがある時でも、スタジオに行って、ドラちゃんに会うと、本当に不思議なんですが、それがなくなるんですよね。何かちょっと寝起きがしんどい時もあるじゃないですか? でも、ドラちゃんに会うとスッキリするし、元気になるので、不思議なパワーをくれる存在です。科学的には、明かされないと思いますが、本当に体調が良くなるんです。 木村さんすげえ! 水田さん共演者の皆さんのおかげかもしれないけれど。 木村さんそれはあるかも。 水田さんいつもありがとうね。 かかずさん(木村さんからは)パワーが出ているよね。 木村さん(笑)。 かかずさん私にとっても、心の支えになっています。私たちは、日常生活があって、スタジオに行ったら作品の世界もあるという、特殊な仕事をしています。日常生活は年を重ねていき、喜怒哀楽いろんなことを経験しますが、ドラちゃんの世界は平和だし、ちょっと喧嘩があっても、「もうやめて!」っていう風に解決する温かい世界に毎週行けることが、浄化されるというか、何か辛いことがあってもドラちゃんたちに支えてもらって、20年経っちゃったなっていう感じがしています。木村さん改めて考える機会があまりなかったですが、考えてみると、ジャイアン風に言えば「心の友」というか「相棒」のような存在ですかね。僕は14歳の時に、ジャイアンをやらせていただくことになったんですが、人生の半分以上をジャイアンと共に歩んでいます。ジャイアンがいるから正しく生きていけるというか…。 水田さんいつも正しいよ。 木村さんジャイアンに「もうジャイアン!」って思う時もあるし、「ありがとう」と思うこともあります。ずっと一緒にいるもんですから、本当に「相棒」のような感じかなと思っています。 かかずさん(木村さん自身が)きれいなジャイアンに見えてきますね(笑)。 水田さんきれいなジャイアンだよね。 木村さん(MCの方に向かってカッコつけて良い声で)こんにちは。…あの、だから何て言うんすかね、ジャイアンがいない状態がもう想像できないと言います、「ジャイアンがいてくれるおかげで人生が充実しているな」っていうことを改めて実感しますね。 関さん皆さんがおっしゃることも、当然感じているんですが、例えば、私が髪の毛を切りに行った時に、お店の人に「ご職業は?」と聞かれて「声優です」と答えると、「何の役をやっているんですか?」と聞かれます。作品名をいろいろと挙げるんですが、年代によって観ている作品が違うので、「よく分からない」みたいな反応をされることが多かったんです。でも、「ドラえもん」は誰でも知っているし、スネ夫くんは「髪の毛のとがった意地悪な子だよね」っていう認識をどなたも持っているので、声優としての「代表作」ができたなと思っています。そういうのは、自分で言うもんじゃないですが、周りの方たちからそういう風に扱ってもらえる役に出会えて、「自分が世の中に認めてもらえた」っていうプレゼントをもらえたのかなと思います。こんな風にいろんなとこで言っていますが、マンションのローンもスネ夫くんの名前や、「ドラえもん」の名前を出したら組めたりとかね(笑)。木村さんそうなんですか? 関さんそうなんですよ。声優って不安定な職業じゃないですか。でも、「ドラえもん」の名前って大きいなと…。いろんな恩恵を受けています。 水田さんそうなんだ? 木村さん言ってみよ。 関さん言ってみたらいいよ。「お前の不動産もオレのもの」って(笑)。 登壇者の皆さん(爆笑)。 MC水田さんにお聞きしますが、皆さんのチームワークの良さの秘訣はどこにあるんでしょう? 水田さん秘訣は分からないですが、いい意味でも悪い意味でも、家族みたいになっちゃったので…。改めて家族に「私たち、なんで仲良いの?」なんて考えないじゃないですか? そんな感じの空気になっているのが秘訣なんですかね。 関さん僕、考えたんですよ。 水田さんありがとうございます、先輩! 関さん藤子先生が作った、ドラえもん、のび太くん、しずか、スネ夫、ジャイアンっていうキャラクターのバランスがとても良いんですよね。しかも、キャストたちがどこかキャラクターに似ているんですよね。先生の原作にハマる人たちがハマったんで、自然とバランスが良いのかなと思いました。先生が作った黄金比みたいなものがすごく良いし、そこにハマる人をキャスティングしていただけたのも…。 かかずさん本作の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」みたい! 入り込んだってこと? 水田さんうちら、入り込んだんだ? 関さん木村くんもちょっとガキ大将みたいなとこもありますし、僕もお金は持っていますし(笑)。 登壇者の皆さん(爆笑)。 関さん(かかずさんを指して)しずかちゃんも、おしとやかですが、サバサバしたところもある女性です。のび太くんの大原(めぐみ)さんも、クヨクヨするところもありますが、芯が強くて「頑張るぞ」っていう感じです。水田さんは、僕がちょっと喉の調子が悪いとすぐ「アメあるよ!」ってポケットから出してくれるんです(笑)。本当にみんなキャラクターと似ているんですよね。ドンドン似ていっていますね。 水田さん近づいていますよね。 関さんそうやってキャスティングしているのかもしれないですが、よりそれが濃くなっていっているのかなと思います。だから、あのキャラクターたちが仲が良いのと同じで、僕たちも仲良くできているのかなと思いますね。 水田さん今日はすごく良いことを聞きました。 関さん珍しくね(笑)。 MC続いてキャストの皆さん全員にうかがってまいります。自分自身を「ドラえもん」のキャラクターに例えるなら何ですか? 鈴鹿さん僕は、しずかちゃんかな? 木村さん藤本さんが「ぽいぽい」っておっしゃっています。 藤本さんぽいです。 鈴鹿さんお風呂が大好きで…。(登壇者の皆さん:笑) 木村さんそこ(笑)? 鈴鹿さん毎日、浸かるようにしています(笑)。 かかずさん大事よね。 鈴鹿さん他には…いざという時に頼れるしずかちゃん――男気があったり、カッコ良い姿を見ると、「例えるなら」じゃなくて、僕もそうでありたいなって思うのがしずかちゃんですね。 かかずさんうれしいです。(木村さんを指して)ヒーローは映画で持っていくじゃないですか? ドラちゃん、のび太くんも際立っている中で、しずかちゃんはなかなかそんな風に言われないので、うれしいです! MC藤本さんは? 藤本さん断然、ジャイアンです。 木村さん(驚いた様子で)えー! 藤本さん「オレのものはオレのもの。お前のものもオレのもの」。 木村さんその通り。 藤本さん夫婦関係はジャイアン形式でやらせていただいております。(登壇者の皆さん:笑) でも、いざとなったら頑張るっていう気持ちもあります。ジャイアンとして…(笑)。 水田さん「ジャイアンとして」って言い切った(笑)。 藤本さん「しずかちゃん」って言いたいんです。繊細だし、女性らしくて、優等生だし、そう言いたいんですが、そこには及ばないので(笑)。 木村さん豪快で力強くて頼りがいがあるっていうことですよね。光栄です。でも、あんまり怒らせないようにしないと…。 かかずさん(木村さんの後ろに座っている藤本さんを見て)後ろから拳が…。 木村さん「むしゃくしゃするからぶん殴らせろ」って言われちゃいますからね(笑)。 藤本さん怖い怖い(笑)。 MCそんな木村さんは? 木村さんですから、さっきの話にもありましたが…(苦笑)。 MCご自身以外では? 木村さんえっ、自分以外で? それは考えたことがなかった! それぞれが自分のキャラクターにだいぶフィットしてきているので、ちょっと想像がつかないですね。でも、目指したいと言うか、理想としてはしずかちゃん…。 かかずさんえー! しずかちゃん人気(笑)! 木村さんそうですね、ごめんなさい、嘘つきました。やっぱりジャイアンです。皆さん、(自分のキャラクター以外が)想像付きますか? 関さんでもやっぱり心のどこかでは、みんな、のび太じゃないですか? 「怠けたいな」という気持ちはありますから、のび太っぽいなって自分で思っているところは、ありますよね。あと、僕はどこでも寝られますし。 水田さん関さん、どこでも寝られる。 木村さん収録中でもね(笑)。 関さん(笑)。 かかずさん起きるのも早いよね。 木村さん天才的なのは、若い頃は、(アフレコ中に)寝るんです。自分のセリフの3カットくらい前になったら起きて、セリフを言って、また席に戻って寝るという(笑)。 関さんあれは、コツがあるんです。目覚ましになるセリフをあらかじめ決めておくんです。今はそういうことはしないですよ(笑)。若い頃は、ちょっと疲れている時に「このセリフで起きるぞ」と自分にタイマーを掛けておくんです。仮に油断して眠ってしまっても、目が覚めるんです。 藤本さん声に「ちょっと寝ちゃった」感もなくやれるのはすごいですね。 関さんそうですね、そこは何とか…プロですから。 かかずさん(木村さんに「あなたも寝ているじゃん」というように指をさす) 藤本さん(木村さんに向かって)あなたも寝ているじゃないって言われてません(笑)? 木村さんやばい(苦笑)。 関さん(木村さんは)最近、寝ていますよね。 水田さん先輩の姿を見て育っていますから(笑)。 木村さん関さんは僕の師匠なんです。やっぱり、伝統は引き継いでいかないと…。(マスコミの皆さんに向かって)本当にこの話は忘れてください。僕がアフレコ中に寝ているっていうのは内緒でお願いします。 関さん木村くんは今、忙しいからね。疲れていて寝落ちしちゃうこともあるですよ。そして、木村くんがいびきをかき始めるわけですよ。 藤本さんえ! それはダメじゃないですか? かかずさんそこまでは言わなかったのに(笑)。 関さんそういう時、しずかちゃんが「木村くん、寝ているけど、どうする?」みたいな視線を送ってくるわけですよ。そうすると「このままにしておこう」ってなるんですね。みんなで、木村くんの疲れをとる方向でね(笑)。 木村さん(立ち上がり)本当にすみませんでした! 関さん収録に迷惑がかかるようなことはしていませんから。 水田さんしていない、していない。ちゃんとやっているよ。 木村さん以後しっかり、収録中はちゃんと起きていることを誓います。(登壇者の皆さん:笑) かかずさんみんな健康でいることが大事だからね。 水田さん眠い時は寝たほうが良いしね(笑)。 MC最後の質問です。映画に出てくるひみつ道具「はいりこみライト」を皆さんが使うとしたら、ドラえもんたちと入ってみたいところ、行ってみたいところはありますか? 鈴鹿さん僕はどこに行きましょうかね? 水田さんどこが良い? 関さん絵の中だけしか入れないんですか? 水田さんどこか行きたいところでもいいんですか? 鈴鹿さん僕、絵の中でキリスト教の宗教画とか、天使がいる絵に入ってみたいです。そして、天使に会ってみたいですね。 水田さん素敵! 木村さん「最後の晩餐」とか? 鈴鹿さん「最後の晩餐」は殺伐としているというか…ちょっと怖いかも(笑)。もうちょっとハッピーな、天使がパタパタみたいな絵の中にみんなで行って、僕らも天使になって、パタパタみたいな…。 水田さんかわいい…。 藤本さん私はゴッホですっけ? 「星月夜」って作品ありますよね? あの中に入って、みんなでタケコプターで飛んでみたいです。 水田さん素敵! 藤本さんタケコプターつけたい! 水田さん私は「自称・着物愛好家」なので、着物を普段から着ているんですが…。 木村さん今日、着ていないのが珍しいくらいですよね。 水田さん滅多に洋服で人前に出ることはないんですが、歌川広重さんの「名所江戸百景」の中に入