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「ディア・ファミリー」家族決起会見「ディア・ファミリー」公式サイト心臓に疾患を抱える娘のために、医療知識ゼロのところから医療機器開発に挑む父親と家族の奇跡の実話を映画化した「ディア・ファミリー」。 本作の公開を前に4月24日、東京・信濃町の明治記念館にて“家族決起会見”が開催されました。劇中の坪井家の面々を演じた大泉洋さん、菅野美穂さん、福本莉子さん、川栄李奈さん、新井美羽さん、月川翔監督がそろって登壇しました。こちらの会見の模様をレポートいたします。家族決起会見坪井宣政役大泉洋さん坪井陽子役菅野美穂さん坪井佳美役福本莉子さん坪井奈美役川栄李奈さん坪井寿美役新井美羽さん月川翔監督大泉さん本日はもともとの予定では外で会見を行う予定でしたが、私としましては、安定の雨ということで…、室内での会見になりました。まあ、私にとって雨というのは当たり前というか、デフォルトといいますか、逆に幸先が良いと思っております。雨が降って当たり前なんだと。スタッフは「奇跡が起きて、晴れたら外で…」と言っていましたが、そんな奇跡は起こらないんだと。 MCむしろますます雨が強くなっています。 大泉さん私のやる気と共に雨足は強くなっておりますので、大変、幸先の良いスタートでございます。本日はよろしくお願いします。 菅野さん本作は実話がベースになっています。ご家族のお話をベースにして、映画という形でお届けすることができてうれしく思っています。大泉さんとは、演技では今回が初めての共演ですが、一年以上前のクランクインの時も思い起こせば雨だったような気がします…(笑)。 大泉さん安定の雨ですから。 菅野さん「雨降って地固まる」でお届けできればと思います(笑)! 今日はどうもよろしくお願いします。 大泉さんいいぞ! 素晴らしい! 福本さん本日はお足元の悪い中、お越しいただきましてありがとうございます。公開までもう少しありますが、本日は久しぶりに家族みんなで集まって、本作のお話ができたらと思っています。 川栄さん一年ぶりにこうして皆さんに会えてすごくうれしいのと、時間は短いですが、本作の奇跡の実話について私たちもしゃべりたいことがたくさんあるので、お話しできたらと思います。 新井さん本作は私にとってもすごく大きくて大切な作品になりました。皆さんと一年ぶりに会えてうれしいです。本作の魅力をたくさんお話できたらと思います。 月川監督今日は私たちが本作に込めた思いを、少しでもお伝えできたらと思います。 MC大泉さんは、オファーを受けた時のお気持ちは覚えていますか? 大泉さん本作に出てくる佳美さんという生まれつき心臓に疾患があった方と(劇中の時期と)同じくらい年齢の娘が私にもいます。私は、日々なるべく楽しく生きたいと思っているものですから、この撮影を受けるとなると、非常につらい撮影期間が待っていると予想ができました。(モデルである)筒井宣政さんを演じるというのは、自分にとっては辛い期間になるだろうと…。ただ、これ以上人工心臓の開発をすることができないという話をどうしてもしなくちゃいけない瞬間に、「私の命はもう良いから、その技術をたくさんの方に使ってほしい」と佳美さんがお父様におっしゃったそうです。それが最初にもらった企画書にも書いてありました。その一言でしたね。「どうしたらそんなことが言えるんだろう」と思いました。そして、この物語を「知りたい」と強く思わせられましたね。ただただ大切な娘が亡くなってしまうお話ではないんだという思いに駆られて、「今、僕が演じる意義は大いにあるんじゃないか」と思い、やりたいなと思いました。MC月川監督も、この実話について聞かれた時の思いをお聞かせください。撮影の中で大変な苦労もあったのではないでしょうか? 月川監督最初に、これが実話なのだという話をうかがいました。心臓に難病を患った娘のために、知識のない町工場のお父さんが、医療機器を開発。それが今でも世界中で多くの人を救い続けている。「果たしてこのお父さんに何があったんだろう?」「家族とどんなやり取りがあったんだろう?」と、まず知りたかったです。そして、知るほどに多くの人に伝えたいという思いが芽生えてきて、どんどんのめり込んでいきました。大変な年月をかけて、宣政さんが開発したものなので、話を聞いて分かったような気にはなるけれど、その全てを画面に映るものにするのは困難でした。いろんな方に取材で話を聞いていくと「そんなやり方ではできないですよ」という話まで出てくるんです。宣政さんから人工心臓の試作品が出てきた時は感動しましたし、そこは、映画の中で映しています。そういったたくさんの感動がお話をうかがっていく中でありました。 MC大泉さんにとっても、これまで演じられてきたキャラクターとまた違う気がします。 大泉さんモデルの筒井宣政さんはまだまだお元気で、しっかりお話をされているし、会社も経営されている方です。名古屋のご自宅でお話をうかがったんですが、僕にはない――久しぶりに全然僕にはない…(苦笑)、けれど、僕の父にはあるなという部分を感じました。僕は昭和48年生まれで、生まれてから世の中的に不自由があった世代ではないんですね。でも、僕の父にも宣政さんにも、選択肢なんてない中で「やるしかないんだ」という世代の強さを感じました。とにかく言われたのが「なせばなる。できないことなんてないんだよ」という考え方でした。映画の中でも「人間が月に行けると思いましたか?」という言葉がありますが、「できないことなんてない」っていう精神でやっていたというお話を聞いて、うちの父と同じような、「できるできないじゃなくとにかく動くんだ」「やるんだ」という強さを感じましたね。 MCキャストの皆さんも家族の方とお話する機会があったそうですね? 大泉さんから聞いていただいても良いですか? 大泉さん(菅野さんらに)どうですか? 皆さん。 菅野さん私はオンラインでお会いしました。大泉さんがおっしゃるように、パワフルで、でもお話しやすくて、エネルギーに満ちた方でしたね。全員ではないんですが、ご家族にもお会いしました。私は陽子さんとお話をして、演じるご本人とお話することに緊張もしました。お母さんへの思いを感じる言葉をいただきました。娘さんへの思いも大切に演じられたらと、陽子さんの雰囲気をいただいた感じでした。 川栄さん私も莉子ちゃんと一緒に宣政さんと寿美さんにお会いする機会がありました。奈美さんとはオンラインでお話をしました。 大泉さん長女は奈美さん、三女は寿美さんですが、不思議と(キャスト陣と)何となく似ているんですよ。川栄さんと奈美さんは落ち着いている感じが似ているし、寿美ちゃんと美羽ちゃんの天真爛漫の三女の感じが…、感じませんでした? 新井さん感じました。パワフルな感じで「ケガしちゃったんですよー」とおっしゃっていましたね。確かに自分と似たようなところがあるなと…。 大泉さん莉子ちゃんは、佳美さんとお会いすることはできなかったですが、いろんなお話は聞いたんでしょ? 福本さんはい、台本に書かれていない姉妹と佳美さんの思い出とか、亡くなる直前までのお話とか、普段こういう風に過ごしていたという話をお聞きしました。 MC菅野さんは大泉さんとは初めてお芝居をされたということですが、最初はどんな印象を? 菅野さん大泉さんは、いろんな顔をお持ちで、例えば、番組も持ってらっしゃいますし、舞台もされるし、歌い手としても紅白に出場されました。それぞれの位置で「そこまで行けたら良いな」というところまで行かれている方ですよね。明るい印象がパブリックイメージですが、実は神経質な面があるんじゃないかと心配していたんです。でも、お会いしてみたら思った通りでした(笑)。大泉さん見たまんま(笑)。 菅野さん台本のやり取りで「このシーンはどうしよう」みたいな話はなかったんです。でも、家族で撮影の合間にお茶を飲みながらお話したりして、家族の雰囲気にすごく良い影響があったと思います。自然とそういうことができる方で、親しみもあるし…。何でしょうね、この“抜け”の感じは…。 大泉さん毛が抜けているって話じゃなくて(笑)? 菅野さんそんなこと言ってない(笑)! ひょうひょうとしたたたずまいって、演じられないものだなと思いました。それは大泉さんにしか出せないニュアンスだし、宣政さんを大泉さんが演じられたから、親しみがより湧くというか…。お客さんにより近いお話として届けられるのは、大泉さんの持ち味かなと思いました。 MC大泉さんは菅野さんと共演されていかがでした? 大泉さん「明るい方だろうな」と思っていました。でも、私の予想を相当突き抜けて明るかったですね。現場に入られると、控室の笑い声で「来たな」というのが分かるんですね。そんな風に「来たな」と分かったのは、私の中では柳沢慎吾さん以来でしたね。柳沢さんも、ずっとしゃべりながら来るので分かるんですよね。例えるなら「山賊たちの晩餐」みたいな笑い声が聞こえてくるんです。「親方、今日もうまくいきましたね」「きゃははは」みたいな(笑)。そんな声が聞こえてきますよね? 川栄さん朝、メイク室ですぐ分かりますね。 大泉さん「やって来たな!」「よし、今日も頑張ろう」ってエネルギーをもらえるパワースポットみたいな人でした。歩くパワースポットでしたね。 MC福本さんは佳美さんを演じたことで変わったことはありますか? 福本さん「あきらめない心」ですかね。それは、宣政さんの背中を見ているからだと思いますが、生まれつき心臓に疾患があって、いじめとかもあって、私ならへこたれて、もっと悲しくなっていたと思います。でも、佳美さんはそうじゃなくて、常に前を向いて、一日一日を大事に生きていました。小さなことでくよくよせず、家族全体のモットーである「次はどうする?」っていうマインドには私も感銘を受けました。MC福本さんが挙げていらした印象的だったシーンは、実は大泉さんも同じでした。 福本さん予告編でも使われている「私の命はもう大丈夫だから」と宣政さんの肩をもみながら言うシーンですが、そのシーンの撮影は、私がクランクインしてすぐくらいだったんです。私の中でも佳美さんをどう演じていこうかと悩んでいて、まだ手探りの状態のタイミングで、一番大事なシーンをやるんだと、ドキドキしていました。前日も寝られなかったです。 MC大泉さんとはお話をされたりしたんですか? 福本さん一回リハーサルをやった時に、「もうちょっとこうしたほうが良いかも」というお話を参考にしました。あのシーンは、宣政さんがそれまで人工心臓を作るために奔走してきたけれど、佳美さんのその一言でいったん区切りが付くという、第一章が終わる大事なシーンだったので、頑張りました。 大泉さん僕の中でも、さっきお話した通り、そのシーンが僕に本作を「やりたい」と思わせてくれたのでね。ある種、順撮りではありました。それまでのシーンが(佳美がまだ子どもの時期で)子役の子たちと過ごして、(佳美が)大人になって福本さんが来られて…という流れだったので、台本上はそれなりに順撮りなんです。でも、僕と福本さんは全然一緒に撮っていないんですよ(苦笑)。子役とばかり撮っていたので、莉子ちゃんとやるには、積み重ねがない中でのシーンだったので難しいですよね。じゃあ、そのシーンを後でやるかというとそれも逆になってしまうし、しょうがないよねって。「あぁ、もうこのシーンか…」っていう感じでした。「よろしくお願いします」って言ってすぐに、一番大事なシーンを撮っちゃうという。でも、思い出しても涙が出ちゃいますね。佳美さんに肩を揉まれているんだけれど、力が入っていない…きつかったね。 MC川栄さんは長女の奈美役を演じる上でどんなことを大切にしましたか? 川栄さんお姉ちゃんとして、強くいられたらと思ったんですが、実際の三姉妹は絆がすごく強いので、お姉ちゃん過ぎず、親しみやすい仲の良い三姉妹になれたらと思いました。美羽ちゃんとは初めてでしたが、莉子ちゃんとは共演経験があったので、すごく良い雰囲気で撮影できたと思いました。 MC監督は川栄さんについて「安心の川栄さんです」とおっしゃっています。 月川監督もう本当にベテラン俳優さんのような安心感と子どものようなみずみずしさを併せ持つ方です。空間や相手のお芝居に柔軟に反応して、物語に溶け込んでくる。そこにいればそれで安心という感情をいつも持っております。 川栄さんありがたいです。私も月川監督を信頼しているので、作品の中で「監督がOKと言ったらOK」と思っています。だから、あまり納得がいかなくても「もう一度やらせてください」と言ったことがなかったんです。でも、今回とあるシーンでどうしても納得がいかなくて、初めて「もう一回やらせてください」とこの業界に来てから初めて言ったんですね。でも、初めて言ったもんだから「待てよ。あと一回で絶対に成功させなきゃいけないんだ…!」って思ってしまって、メチャクチャ焦っている川栄李奈が出てきてしまい、10回以上…(苦笑)。大泉さん(爆笑)。「あと一回」どころじゃなくなったのね(笑)。 川栄さん莉子ちゃんも一緒に新幹線で帰らなきゃならないのに1時間以上も押しちゃって…。 福本さん私も覚えていますが、役に対する意識の高さに鳥肌が立ちました! 川栄さんただ焦っている川栄が「やばい!やばい!」って思っていただけですよ(苦笑)。 大泉さん「もう一回やらせてください」は諸刃の剣ですからね。「OK。さっきよりできるのね?」っていう…。 川栄さんそうですよね(笑)。はい、学びました。 月川監督それは、メチャクチャ覚えています。確かに、僕が出したOKを超えるものじゃないと、今度はOKが出せないけれど「帰らなきゃいけない時間が…」というのもあって…(笑)。でも、最後にすごく良いものが撮れたので、一番のお気に入りシーンになっています。 MC新井さんは甘えん坊の末っ子ということで、川栄さん、福本さんのお姉ちゃんはいかがでした? 新井さんこの作品に入る前は、今まで以上に緊張していました。最初は自分から声をかけるのが難しかったです。でも、お二人がたくさん話しかけてくださって、学校とかお仕事の話をしてくださいました。最後はお姉ちゃんたちがいるので、安心感があって良かったです。MC菅野さんは新井さんのシーンで感銘を受けたとのことですが? 菅野さん美羽ちゃんの演技で、緊張感のあるシーンでした。月川監督も優しく、新井さんが演技に集中できるように待っていました。私にできることはないので、ただ待つしかないんですが、美羽ちゃんが、本当にギリギリのところで演技をしようと、ひたむきに一生懸命に役と向き合っている姿勢を見て、「我娘ながら…」というか、私も新井さんの姿勢に教えてもらうものがありました。 月川監督新井さんがお芝居に集中する時間を作ったら、「どう戻ったら良いか分からなくなっちゃった!」という状態になったんです。でも、菅野さんが「私はさっきから、あなたのお芝居すごく良いなと思っているよ」と、現場に本当のお母さんがいるような感じで接しているのを見ました。それだけで現場に感動が生まれそうな空気で、だんだん役に入っていき、素晴らしいOKテイクが出ました。 菅野さん川栄さんも美羽ちゃんをさすってあげていて、それぞれ役の上での家族だけれど、それとは違った支え合いがあったかもしれないですね。 新井さん覚えています。私自身、こんなに役と正面衝突したのが初めてで、戸惑って「どうしよう?」って真っ白になっちゃったんです。でも、家族のみんなに話したら、一気に肩の鎖が解けたみたいに感情がすごく湧き出てきました。今思い出しても心臓がドキドキします。 MC本日は「家族決起会見」ということになっていますが、改めてこのキャストで家族を演じられていかがでしたか? 大泉さんさっき話した通りで、モデルになった筒井家の皆さんがいらっしゃるんですが、皆さん、どこか面影を感じますね。撮影中に「この役はこうだ」とか役の話をそんなにすることもなく、それぞれが役に向き合って、一生懸命やった現場だったと思います。自分も役に挑むわけですが、この子たちがいるおかげで「坪井家ってこうなんだな」と、スーッと役に入れました。あとは、子どもたちの制服姿が印象的ですね。川栄さんが「これが私の最後のセーラー服です」ってしみじみとおっしゃっていました。 菅野さん劇場でぜひご覧ください! 大泉さん「これが最後になります」っておっしゃったので「お似合いですよ」と言ったんです。そうしたら、最近もっと若い役(舞台「千と千尋の神隠し」の千尋役)をやっていたから…「今はランドセルを背負っています」って、どこまで若い役をやるんだろうって思いました。とにかく彼女たちの制服姿の時代は、より感情移入しやすかったですね。この子たちのお父さんなんだなと思いました。でも、私も誰にも負けずに突き進むお父さんなんですが、そんなお父さんをみんなが支えるんですよね。お母さんはもちろん「この後、どうするの?」って言うし、奈美ちゃんもお父さんに「そんな顔、佳美ちゃんに見せないで」と言うし、素晴らしいチームワークの家族でした。 MCほかの皆さんも家族を演じられていかがでしたか? 大泉さんから聞いていただいてよろしいですか? 大泉さん(登壇者の皆さんに)どうでした、皆さん? 家族ということで、良かったなと思うこととか…菅野さん、いかがでした? 菅野さん(爆笑)。良かったです。演技での共演は初めてでしたが、大泉さんが真ん中にいてくださるおかげで、私たちもリラックスできました。さっき、娘たちの晴れ姿を動画で撮っている大泉さんを「娘が成人した時はこういう気持ちかな?」って、すごくうれしかったです。みんなかわいくて…。 大泉さんSNS用に動画を撮ったんです。福本さんはどうでした? 福本さんちょっと悲しいシーンもありますが、撮影の合間もお母さんとお父さんがすごく面白くて、にぎやかな現場でした。そういう時はリラックスできる、メリハリのある現場でした。集中する時は集中するし、みんなで和やかな雰囲気になる時もあってお二人が場を盛り上げてくださったのはありがたかったです。 川栄さん私は、大泉さんと菅野さんという役者として大先輩と、近くで、しかも家族としてお芝居できたのがうれしかったです。菅野さんの明るさと若々しさを本当に見習おうと思いました。あと、話は変わるんですが、現場で大泉さんが「僕は紅白で歌うのが夢なんだ」と突然、語られていたことがあったんですが、本当に紅白で歌ってらっしゃったので…。 大泉さんそんな話、していました? 私。 川栄さんしていました。 菅野さんその年は、司会をやっていましたよね? 川栄さん司会をやって、歌って…言霊って大事なんだなと思いました。強い気持ちをもって生きていくことで、夢に近づけるんだと、人間的な部分で学びました。 大泉さんそうですか…、そんなこと言ったかな? 恥ずかしいですね…。 新井さん私は、皆さんの姿勢を見て、日々勉強だなって感じでした。大泉さんとはその後も何度か…。 大泉さんそうそう。現場ではかわいいけれど、「ちょっと緊張しているかな?」っていうところがありました。そうしたら別の現場でご一緒することがあってね。あの時よりも弾けて僕に会いに来てくれるのがかわいくてね。「大泉さーん!」って。この間も僕が時代劇でメイクしているところに来て、ずーっと後ろでしゃべっていました。「そうなんだ」とか言いつつ、内心は「邪魔くせーな」とか思っていたんです。撮影中に二回くらい来てくれたよね? 新井さん二回行きました。 大泉さん「今日もいる」と思っていました。大事な目のあたりをメイクしている最中、ずっとしゃべっているから「うるせーな」と思っていたんだけれど…。 新井さんえぇー(笑)!? 大泉さん冗談、冗談。かわいいです(笑)。 新井さんうれしかったんです。 大泉さん撮影の時以上に娘のようでたまらなくかわいかったです。あの時もセーラー服着ていたよね? 新井さんずっと着ているんです(笑)。 大泉さんかわいい! MC大泉さんは本作に出演して、家族観に変化はありましたか? 大泉さん改めて、僕たちが思っている生活を「当たり前だ」と思っちゃいけないと思いました。こういう経験をしている方は、実はたくさんいるわけです。本当に僕たちも日常を大切に生きなきゃと改めて思いました。今の僕たちの世代は、何でもできるから、逆にそこで自分の生活が充実していないと悩む世代なんですよね。でも、宣政さんや僕の父親の世代は、そんなこと言っていられない。生きていくことに精いっぱいの世代で、悩んでいる暇がないというか…。僕たちが演じた坪井家も、とにかく目の前の壁を乗り越えていく。日々、無駄な時間なんて一つもなくて、とにかく頑張って生きていかなきゃいけないと改めて思いましたね。なあなあに生きていきたくないなと。 菅野さん私も実生活では子育て中で、毎日必死で、「今日をどう終わらせようか」っていう感じです。本作の中で、家族がそろって食事をするシーンがあるんですが、これ以上の幸せはないんだなと思いました。普段、自分がその中にいると、幸せを噛みしめる暇がないくらい目まぐるしいけれど、それって当たり前のことじゃないんだと、改めて子どもたちと過ごせる時間は永遠ではないんだと思いました。 ■記者からの質問福本さん、川栄さん、新井さんから見て、大泉さんが演じるお父さんはいかがでしたか?【記者質問1】福本さん大泉さんは、普段は話しやすいし、場を盛り上げてくれるけれど、宣政さんはもうちょっと厳しい感じがしました。でも、娘への愛をすごく感じて、厳しいけれど、優しさを感じるお父さんでした。そこが大泉さんが演じるお父さんの中で好きなポイントです。 川栄さん大泉さんが持っている優しさが、今回は佳美ちゃんのために働くので、みんなと和気あいあいと接するお父さんではありませんでした。でも、オフの時、みんなに話しかけてくださって、そこで優しさを感じました。 新井さん寿美を演じている時は、少し普段の大泉さんよりも遠い存在に感じました。難しいことをやっているし、忙しそうだし、家族に目を向けてくれないところもあって、少し遠くに感じてしまうところがありましたが、普段はそんなこと全然なくて…そんな感じでした。 大泉さん最後、ちょっとフワッとしましたね。美羽ちゃんらしくて良いと思う!本作は絶対に乗り越えられない壁を乗り越えていく物語ですが、皆さんが「これは無理だな」と思いつつ乗り越えた体験を教えてください。【記者質問2】大泉さんじゃあ…美羽ちゃんからいってみようか? 新井さん今、パッと思い浮かんだのは、本作のさっきお話したシーンです。途中で「私、もうダメかも」って一瞬思ったんですが、皆さんの力を借りて打ち破ることができました。 大泉さん李奈ちゃんもあるでしょ(笑)? 川栄さん私も同じで、さっき話をしたシーンで「あ、もう無理だ…」ってなったんですが、気持ちが整えられたので行けたというか、ぶち破ることできました。 福本さん私もこの作品に限らず、毎作品、壁にぶち当たっています。毎回、悩んで、悩んで…それでも何とか乗り越えて、自分の中で消化して助けていただきながら頑張れています。 大泉さん母さん、どうだい? 菅野さんあなた…(笑)。 大泉さん何を乗り越えた? 菅野さん私ね、この間タケノコ掘りに行ったんですよ。山を乗り越えたわ! タケノコ掘りに行ったことあります? 掘っても、掘っても出てこないんですよ。いやぁ、乗り越えました! もう、50代も見えてきて、新しいことってあまりないんですよね。だから、「タケノコとったぞ!」とか「山越えたぞ!」とかに新鮮なことを感じるお年頃になってまいりましたね。 大泉さん私はこの作品に入りまして、いろんな経験をできました。やはり「乗り越えた」となると、この間の紅白歌合戦での歌手としての出演でしょうかね。「ぶっちゃけ、司会に比べたら自分の出番だけ行って、パッと歌って帰ってくりゃ良いだろ」と思っていたところがありました。だから、「今年の紅白は暇だな」と
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『秒速5センチメートル』劇場用パンフレットのお知らせⒸ2025「秒速5センチメートル」製作委員会 2025年10月10日(金)公開『秒速5センチメートル』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 B5 P64(表紙込み) 定価1,210円 (税込) 『秒速5センチメートル』 Introduction Story Cast Interview 松村北斗 高畑充希 森七菜 青木柚 木竜麻生 上田悠斗 白山乃愛 宮﨑あおい 吉岡秀隆 Cast Profile 岡部たかし 中田青渚 田村健太郎 戸塚純貴 蓮見翔 又吉直樹 堀内敬子 佐藤緋美 白本彩奈 Dector Interview 監督:奥山由之 Special Interview 監督:奥山由之×主演:松村北斗×原作:新海誠 Original Animation 『秒速5センチメートル』(2007) Comment アニメーション監督:新海誠 Culture Production Note Special Visual 特別宣材写真:瀧本幹也 グラフィックデザイン:矢後直規 Review 森直人(映画評論家) Staff Interview 脚本:鈴木史子 音楽:江﨑文武 撮影:今村圭佑 美術:井上心平 編集:平井健一 録音:佐藤雅之 スタイリスト:小山田孝司 VFXスーパーバイザー:前光則 CGスーパーバイザー:尹剛志 Staff Profile Theme Song 主題歌「1991」歌詞紹介 米津玄師 Credit -
劇場版『チェンソーマンレゼ篇』大ヒット御礼舞台挨拶劇場版『チェンソーマン レゼ篇』公式サイト 原作は、鬼才の漫画家・藤本タツキさんが、現在「少年ジャンプ+」(集英社)で人気連載中の漫画『チェンソーマン』。今作は、TVシリーズの最終回からつながる物語、【エピソード「レゼ篇」】を映画化しており、主人公・デンジが偶然出会った少女・レゼに翻弄されながら予測不能な運命へと突き進む物語です。 9月19日から10月3日までの15日間で興行収入35.8億円、観客動員数237.8万人を記録しました。10月4日に大ヒット御礼舞台挨拶をTOHOシネマズ池袋にて実施し、戸谷菊之介さん、楠木ともりさん、上田麗奈さんが登壇しました。レゼを描いた公開後ビジュアルもお披露目されたこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。 大ヒット御礼舞台挨拶 デンジ役 戸谷菊之介さん マキマ役 楠木ともりさん レゼ役/ボム役 上田麗奈さん 戸谷さん皆さん、劇場版『チェンソーマンレゼ篇』をたくさん観てくださって、そしていろいろなお声をいただいて、めちゃくちゃうれしいです。今日も雨の中、お越しいただいて…、まあそれも『チェンソーマン』日和ということで……。(会場の反応を見て)やや笑いですね。(会場:笑)最後まで楽しんでいってください。 楠木さん連日、たくさんの方から素敵な反応をいただいて、とてもうれしいです。本日も皆さんが(このイベントを)お楽しみいただけたらと思います。この後感謝の気持ちを込めていろいろお話ししたいと思います。 上田さん皆さんは、本作を観てすぐだと思うんですが、『チェンソーマン』は楽しかったですか?(会場:拍手)ありがとうございます。皆さんのこの拍手でとても救われる気持ちです。今日はたくさんお話しできたらと思っています。 MC公開初週の舞台挨拶までは言えないことが多かった本作ですが、今日はちょっと踏み込んだお話をしていきたいと思います。ここで、興行成績をお伝えします。公開から15日間で、興行収入35.8億円、観客動員数237.8万人を記録しました。(会場:拍手)ありがとうございます。海外でもアジアを始めとして公開がスタートしています。 戸谷さんうっわ、すごい! ありがとうございます! MC大反響の本作ですが、後ろのパネルをご覧ください。このようにたくさんの感想が届いています。こちらは、その一部になります。 戸谷さんこれはめっちゃうれしいですね。 楠木さんうれしいです。 上田さんすごい! MC公開週と比べて、感想などに違いはありますでしょうか? 戸谷さん多かったのは、(パネルを示して)こちらにもありますが、「レゼに堕ちました。」です。「レゼがかわいくて、最後が切ない」という声が多かったと思います。皆さんに観ていただけて、そういう感想が多くなっているのかなと思います。 楠木さん真っ先に目に入ったのは、(パネルを示して)「マキマさん推しだったのに、気付いたら、人気投票レゼに投票しちゃってた」ですね。 戸谷さん(笑)。 楠木さんでも、この作品はすごくそこが大事だと思っています。本作を観てくださった方は、デンジのセリフと同じで、脳内に「マキマとレゼのどっちもいる」っていう状態を、感情移入をしながら楽しんでいただけたと思います。その結果、レゼに堕ちて終わるのは、最高な形だと思います。 上田さんうれしいですね。 MCこの方は、デンジになっているということですね。 楠木さんそういうことだと思います。 上田さんだからこそ、この(パネルを示して)「青春と高揚感と喪失感を味わえる」という感想は本当にその通りだなと思います。この100分で、いろいろな気持ちを味わえるジェットコースターのような作品だなぁと思いました。個人的には、ビームのことを書いている方も多いなと思いました。「個人的MVPはビーム」とか、あとは「ビームかわいそうでかわいい」とか…。 楠木さん(パネルを示して)これだ! 上田さんそうそう。あと、「これだけビームが頑張ってるならサメ映画を名乗っていいはず」も良いですよね。 戸谷さん確かに! 上田さんやはりビームの一途さや健気さがかわいらしくて、チェンソーマンとの共闘も、すごく素敵でした。だからピックアップされていてほっこりしました。 MC公開前のインタビューでは、𠮷原(達矢)監督も「これはサメ映画です」とおっしゃっていました。ですから、本作は、青春映画、恋愛映画だけでなくサメ映画としてもお楽しみいただけます。本作では、デンジがマキマとレゼという二人の女性の間で揺れ動くかわいらしさと、等身大の高校生らしいリアルな姿が描かれています。戸谷さんは、マキマとのシーンで意識したことや監督と話し合ったことはありますか? 戸谷さんデンジにとって、マキマさんはずっと憧れの人ですが、デンジはデートを経験したことがないので、まっさらな気持ちで臨もうと思いました。だからこそ、自分の高校生だった時を思い出しながら演じました。デンジにとっては経験したことがないデートだし、初めて女性が近くにいることになるので、鮮烈に残るものだと思います。だから、そういう部分をしっかりと感じるようにしました。デンジにとっては、ウキウキ、ワクワクで、すごく浮き足立っている側面もあったと思うので、そこははっきりと出るように演じました。 MCそれに、あのシーンは名言も多いですよね。楠木さんは意識して演じたことはありますか? 楠木さんこれまでマキマのプライベートはずっと分からなくて、初めて公開されたので、デンジを重ねて観てもらうことで、新鮮にワクワクしているように見せたかったです。一方で、マキマはデンジにとって憧れの人でありながら、セリフで「かわいい」と言われるシーンがあります。上司として憧れているけれど、ちょっと届きそうなかわいさがあるというバランス感は、「デンジからはどう見えているのかな?」ということを意識して演じた記憶があります。 MC二人で一日過ごすので、伝わってくることは多いはずですよね。 戸谷さんそうなんです! それこそ、デンジとマキマさんが映画を観ているシーンは、「隣でどう感じているのか気になっちゃう」という感じがあります。デンジとしても、映画が分からないなりに、「何かを感じたい」と思っていたはずですよね。 MC上田さんは、デンジとマキマのデートシーンをどうご覧になりましたか? 上田さん私は、マキマさんにデンジが指を噛まれたあの瞬間から、「マキマさぁ〜ん♡」となっている民の一人なので、「いいなぁ」と思って観ていました。プライベート感にもすごくグッと掴まれたし、二人が共通して涙を流すところがあったのも、「もっと深掘りしたい」っていう気持ちにさせられました。 戸谷さんそうですよね。あそこで涙を流す理由は結構考えて演じました。デンジの深層心理や中にあるものを背景として考えて、「観ている映画は実際どんな話なんだろう?」と思いながら考えて演じました。 MCそういうことが後々引っかかって、「自分たちは同じことで涙を流したな」と思い出したりしますよね。 戸谷さんそうですね。 楠木さん「感情を共有できた!」と思えた時は、グッと距離が縮まる感じがありますよね。 MCそれでは、レゼとのシーンは、どのようなことを意識されていましたか? 戸谷さんレゼは、すごくグイグイ来るので、マキマさんとは異なります。圧倒的な近さに困惑しつつ、その気持ちを隠しながらも心は浮き足立っている、という感情がごちゃ混ぜになりながらも、レゼに一気に惹かれていくのを感じながら演じました。スピード感は声に出つつ、それでいてマキマさんのことがふと頭をよぎって後ろめたさを感じる。でも、レゼの方にいっちゃうっていう…ね。 MC学校や花火大会のシーンの演じ分けは何かありましたか? 戸谷さん出会った頃から比べれば、違ったと思います。カフェでどんどん近くなって、学校に近づくにつれてレゼへの気持ちの大きさが変わっていきました。 上田さんレゼがグイグイいく感じは、私もすごく意識して演じました。デンジの中にマキマさんという圧倒的に心惹かれている存在がいる中で、勝負を挑まなければいけないので、「どういうアプローチをすればデンジをドキドキさせられるんだろう?」と、スタッフさんと話し合いを重ねて作りました。結果、最初からピュアに明るく、裏表がない感じで距離感を縮めていくという仕上がりになりました。デンジとマキマさんは同じように涙を流すという共通部分があったと思いますが、デンジとレゼにも同じ何かがあるべきかなと考えて、すごく意識をしました。レゼが自覚していたかは分かりませんが、一緒に何かを楽しんで、一緒にポジティブな気持ちを感じながら、デンジにとって「どっちが良いかな?」というラインに存在していることが大事かなと思いました。 戸谷さん(小声で)それはすごい! これが後々効いてきますね。 MC楠木さん、デンジとレゼの距離感はどうご覧になっていましたか? 楠木さんそもそもマキマを演じるにあたって、「レゼとデンジの距離感と、マキマとデンジの距離感の対比がすごく大事になるだろう」というお話をしてから収録をしました。レゼとデンジの楽しいシーンについては、私は収録でほとんどご一緒できていないので、お二人の空気感を想像していました。実際に、劇場で観た時に、マキマみたいに前に引っ張る感じではなく、レゼは横でグイグイと腕を無理矢理絡ませる近さで、いろいろと錯覚させるような等身大の距離感でした。それは、マキマにはたぶんできないので、マキマにはない距離感だからこそ、すごく観ていてドキドキしました。あとは、デンジがレゼにはカッコつけちゃうところとか…。 戸谷さん(笑)。そうなんですよね。 楠木さんデンジもデンジで、マキマさんにはたじろいでばかりなのに、レゼにはグイグイいくんですよね。その対比にドキドキして、普通に青春映画を観ているようでした。満足感もあり、かわいらしいと思いました。 戸谷さんデンジ、レゼにはカッコつけますよね。コーヒー飲めないのに、飲んじゃうところとか、内心を悟られないようにするのは、マキマさんには見せたことがないデンジの一面でしたね。 楠木さん(デンジの口調を真似て)「レゼとなら学校行きたかったかな。」とか、「何言ってるんだ、オレは……」っていうところ良かったよね。 戸谷さんいいっすよね! 楠木さん自分では何を言っているのか分からないけれど、言っちゃったみたいなところが、デンジにとってはすごく新鮮でしたね。それが「恋心の自覚だったのかな」と思いました。 戸谷さんむず痒くなっちゃう(笑)。 MC上田さんには、ボムについてのお話もうかがいたいです。 上田さんやっと話せますね(笑)。でも、変わらない部分も多くて、チェンソーマンとボムの戦いの中に、デンジとレゼの時間を感じました。「あの楽しかった日々を感じられる」ようなやりとりもあったので…。 戸谷さん戦闘中でもね…。 上田さんそこは、アフレコの時にすごく意識していたわけではなかったんですが、完成したものを観た時に「デンジとレゼだ」と思いました。だから、やっぱり「レゼの中に残るものがあったのかな?」と、勝手に想像しちゃいました。でも、デンジにドキドキしてもらう必要がなくなったので、その部分に関しては肩の力が抜けた形になりました。 戸谷さん本当に怖かったです(笑)! 上田さん(笑)。 戸谷さん車の上で対峙している時に、ボムの言葉から温度を感じなかったんです。そこで、デンジもバトルのスイッチや怒りのスイッチが入る感じでしたね。だから、掛け合いでお芝居ができてすごく良かったです。 上田さんそこからの、海のシーンも今日はお話しして良いんですよね?あそこも、一つの転換だった感覚がありました。レゼからボムになって、さらに海のシーンでは、もう一つ力の抜けたレゼになったのかな…。命のやりとりを、もうしなくて良い、自然体により近づいた彼女がいた気がしました。そこも思い出深かったです。 戸谷さん僕も、完成作を観て思ったことがあります。デンジは、あんなことがあったのに、諦めずにまだ好きでいるんです。すごい人間だなと思いました。最後のシーンでも、底抜けにずっと明るくて、レゼに言葉をかけ続けるところを観て、「なんていい奴なんだ!」と、僕も心にきました。改めて、「デンジってそうなんだよな」と思いました。それはきっと、レゼという存在がデンジの中に深く残っているからで、レゼが新しいことをいろいろ教えてくれた記憶がデンジの中に残っていたからかな、と感じています。 MCレゼと対峙して、デンジは成長し変化していったと思うんですが、その辺りはいかがですか? 戸谷さん先ほど話した流れにつながりますが、今までのデンジは、自分で判断をしないで流れに乗っているというか、マキマさんに仕事を与えられて公安でデビルハンターとして仕事をしていたと思います。でも、最後のシーンは、デンジ自身が決めていました。花火のシーンでは、まだ迷いがあったんですが、最後になってデンジが決断したんです。今まで受動的だったデンジが、能動的に変化した。そういう心の変化を感じました。レゼとの出会いと対峙があったおかげで、デンジは大きく成長したと思いました。 MC楠木さんは、それを観てどう感じましたか。 楠木さんマキマさんの言葉を借りますが、「犬から人間になった感じ」ですね。(会場:笑)(戸谷さんと)言っていることは多分一緒だと思うんですが、これまでのデンジは与えられてばかりで、自分の意思ではなく本能で動いていました。後先を考えているわけではなく、今その場での判断しかしていませんでした。それが、レゼと出会って恋心を知って、自分で自覚していない自分が見えてきた。そういうところが、「犬みたいな人から人になった」気がします。マキマとは、そういうシーンはなかったですが、レゼとのシーンを見ていると、レゼがデンジのこれからを作る一つの成長になったのかなあと感じています。 戸谷さん確かに! 上田さん本当にお二人がおっしゃった通りだと思います。だから、レゼを演じている時に(海のシーンが)「一番カッコ良い」って思ったシーンでした。デンジなりにいろいろ考えて選択したことが、すごく頼もしく見えました。レゼの中でも揺れ動くものがきっとあったと思うんです。そこに、一つ光をさしてくれるようなカッコ良さだったと思います。 戸谷さんなかなかあそこで、「一緒に逃げねえ?」と言うのは、デンジらしくもあるけれど、デンジとしても一つ大きな決断というか、言葉だったんじゃないかと思いますね。 MC本作は、アクションも最大の見所の一つだと思いますが、これから4DX、MX4DとDolby Cinemaでも上映が始まります。観る時にちょっと注目してほしいポイントなど、ぜひ教えていただきたいです。 戸谷さん僕が観ていて、「こういう演出なんだ!」と思ったのは、(早川)アキが未来の悪魔の力を使って戦闘するシーンです。あそこでの未来の見え方にしびれたし、「最高の判断」って入ってくるあそこの演出にもしびれました。絵の力もあって、あの強いボムと戦えるアキがカッコ良かったです!その後の暴力の悪魔さんもめちゃくちゃ良かったです。あそこの戦闘シーンは、ストーリーも込みで演出がめちゃくちゃ熱かったです。あと、めっちゃ爆発するシーンで、(拳でシーンを表現しながら)爆破でブワーってめっちゃ突き上げられるところとか、めっちゃ爆発するシーンでは、一瞬音がなくなって真っ暗な画面からボボボボボンって出てくるシーンがあったじゃないですか。あそこの「あ、なくなった!」「あぁ、きた!」みたいな緩急で一気に盛り上がりましたね。あそこもすごく良かったです。 MC戸谷さんは、ひと足早く4DXを体験されたんですよね? 戸谷さんそうなんです! 楠木さん&上田さんいいなぁ。 戸谷さん実は、4DXを体験してきたんですが、やっぱりすごいです! 楠木さんここで再現してよ! 戸谷さんバーン! うわあ!(全身で再現) 上田さんそんなに動くの? 戸谷さん結構動くんですよ。(顔に何かがかかったかのような顔をしながら)うわぁ! 上田さん何か出てきている。 楠木さん出ている、出ている。 戸谷さん本当にこうなりますからね。笑っている場合じゃないですよ。 楠木さん&上田さん(笑)。 MCそれは何が出てきているんですか? 戸谷さん風と水が出てくるんです。特に戦闘シーンは、相手が台風の悪魔ですから、(顔をしかめながら)本当にこうなります。あと、迫力がすごいんです。チェンソーマンの動きに合わせて座席が動いたり、食らっているダメージに合わせて風が来るので、本当に映画の中に入っているみたいな感覚になれます。 楠木さんアトラクションみたいだね。 戸谷さんそれだけじゃないんですよ。戦闘シーン以外にも、花火のシーンでは、SEとして心臓の音が鳴っているんですが、それに合わせて(背中を刺激されるような仕草をしながら)座席が動きます。 楠木さん&上田さんすごい! 戸谷さんそういう細やかなところを4DXで体験できます! MC匂いもあるんですよね? 戸谷さん匂いもあります! そこはぜひ体験して確かめてください。「ここは匂いありそうだな」っていうのは、あります。 上田さんマキマさんから、良い匂いしてほしくないですか? 楠木さん良い匂いしていてほしい。 戸谷さんしている…かも(笑)。それも確かめてください! 楠木さん電話ボックスにレゼが入ってきた時も、良い匂いしてほしい。 上田さんしてほしい! お花の香りとか良いな。 戸谷さん良いですね。そういう匂いも皆さんに確かめていただきたいです。 MC今日は、大ヒット御礼ということで、ファンの皆さんに感謝の気持ちを込めまして、初解禁のビジュアルをここで発表したいと思います。 ■レゼが海辺に横たわる姿を描いた公開後ビジュアルがスクリーンに映し出される。 戸谷さんお花持っている…。 上田さん私たちも、今初めて見ました! 戸谷さんはい! 楠木さん打ち合わせで、見せてくださりそうだったのを、止めました。 MCティザービジュアルとの対比もね…。 上田さんティザービジュアルと並べて見たいです。ポージングとか構図はそっくりなんですが、全然違う人に見えますね。この表情から、「知らなかった子が、この映画の中で出てきたんだなぁ」ということがすごく伝わってきます。 戸谷さん(コピーを読み上げる)「誰も知らない、少女の心」 上田さん言葉が出なくなっちゃいますね。 戸谷さんここまで世に出してしまうんですね。 MCそして、入場プレゼントの第二弾(原作者・藤本タツキ先生描き下ろしのレゼとデンジのミニ色紙風カード)が始まっていますよね。 戸谷さんそうですよ! アレ、見ましたか?(会場を見渡して)みんな持っているんですね。 上田さんあれ、悪魔ですよね。 楠木さんあんな絵をオフィシャルで出しても良いんですか? 上田さんあんなにはっちゃけた感じの表情になるんですね。 戸谷さん二人で逃げている時は、あんな笑顔になるんだね。(スクリーンに映し出された)このビジュアルを見ると、映画をもう一回観に行きたくなりますね。 上田さんこの見えていない左側の表情も見たいね。人間の本心は、左側に現れるって言うじゃないですか。 戸谷さんそうなんですか? 意図的に隠しているの? 上田さんあるかもしれないですよ。 戸谷さんうわぁ、また考察が……。 MCそれでは最後にご挨拶をお願いします。 楠木さん(パネルを示しながら)「何も知らないで観ても十分楽しめる。」私、このコメントがすごく好きです。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の大ヒットに合わせて、今まで『チェンソーマン』を知らなかった知り合いの方からも、「何かすごいね。最近よく観るよ」と言われました。「でも、アニメを観ていないけど分かるかな?」と言われた時に、「絶対観た方がいいですよ。大丈夫!総集篇もあります」「総集篇を観ていなくても、楽しいです」と、お伝えしています。やっぱり『チェンソーマン』という作品の魅力もそうですし、そこに制作陣の愛がギュッと詰まっているので、初めての方でも間違いなく楽しめると思います。これからは上映形態が増えるので、また違った魅力に気付ける作品だと思います。引き続き皆さんにたくさん観ていただきたいなと思います。何より、先ほどお伝えした動員数は、観に来てくださった方の数なんですが、すごく大きな数字だったのでうれしく思います。皆さんのリアクションや反応もすごく充実していて、「楽しかった」「心を打たれた」というポジティブなメッセージをたくさん見かけます。それが何よりもこの作品の魅力だと思っています。皆さんの周りで、「『チェンソーマン』はちょっと分からないけれど、話題だよね」と言っている方にそっと手を差し伸べて、劇場に連れて来ていただければと思います。今後とも何卒よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。 上田さん本当にいろいろ人から「観たよ」って連絡をいただきます。この前のライブビューイングがあった公開記念舞台挨拶も、地元の富山で私の両親が見ていたらしいので、「お母さん!」って言えば良かったと思いました。私は、作品を作って、届けてから、感想や考察が生まれた瞬間にこの作品が完成すると思っています。「自分が感じた『チェンソーマン』は、こうだ」というのを持ち寄って、ああだこうだと盛り上がっていただけたらすごくうれしく思います。いろいろな人の縁をつないでいく作品だと思います。ぜひこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 戸谷さん本日は、ご来場いただきありがとうございます。今日は新しい話や今まで話せなかったことも話せました。本作は、心にグサッと来る、心に深く何かを残していく作品です。何度観てもやり直しているような感覚で楽しめる作品なので、今日の話を聞いたり、新しいビジュアルを見ていろいろ知った上で、もう一回友だちと一緒に行くとか、何度も楽しんでいただきたいと思います。そして、4DXがすごかったので、ぜひ体験してほしいです。「こんなに動くの?」と思うし、『チェンソーマン』と相性いいと感じてもらえると思います。そして、Dolby Cinemaもすごいです。映像のコントラストや臨場感ある音響で楽しめます。『チェンソーマン』は劇場で観るのが(エコーのように)正解、正解、正解…。(会場の反応に)最後まで(ネタは)ややウケでした。(会場:笑) ぜひ最後まで『チェンソーマン』を楽しんでください。ありがとうございました。
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「ブラックナイトパレード」レッドカーペットパレード&完成披露試写会「ブラックナイトパレード」公式サイトサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描かれた、中村光さんの最新クリスマスコメディ作品を福田雄一監督が実写映画化した「ブラックナイトパレード」。12月4日にレッドカーペットパレード&完成披露試写会が大手町仲通りとTOHOシネマズ 日比谷で行われ、吉沢亮さん、橋本環奈さん、中川大志さん、渡邊圭祐さん、玉木宏さん、福田雄一監督が登壇しました。この日は映画のタイトルにちなみ、イルミネーション輝くレッドカーペットで豪華キャストによるパレードを開催! 本物のトナカイと一緒に登場し、メンバーが集まったファンに晴れやかな笑顔を見せました。こちらのイベントの模様をレポートいたします。レッドカーペットパレード&完成披露試写会【レッドカーペットパレード】日野三春役吉沢亮さん北条志乃役橋本環奈さん田中カイザー役中川大志さん古平鉄平役渡邊圭祐さんクネヒト役玉木宏さん福田雄一監督■イルミネーションとファンのサイリウムが輝く中、二頭のトナカイと一緒にメンバーがレッドカーペットを闊歩しました。笑顔で手を振り、集まったファンの皆さんは大喜び。吉沢さん(落ち着いたトーンで)本日は寒い中お集まりいただきまして、ありがとうございます。 福田監督テンション、大丈夫ですか? 吉沢さん(急に声を張り上げて)そうですよね! ちょっと声が…小さかったかも。今年のクリスマス、一番盛り上げていかなければならないこのタイミング! 福田監督声が出てきたよ! 吉沢さん今、何を言うのか全部忘れた。 福田監督ごめん、ごめん(笑)! 吉沢さん本作の公開が着々と近づいてきました。先日、完成した本作を観ましたが、本当に笑えるし、いろいろな意味で面白い作品になっていると思います。ぜひ、楽しみにしていただければ嬉しいです。 橋本さんここもイルミネーションが輝いていますが、移動中の街を見ていてもイルミネーションが増えてきて、「もうすぐクリスマスなんだな」と感じています。本作は12月23日に公開になりますので、たくさんの方に観ていただけたらと思いますし、(劇中に登場するキャラクター)ブラックサンタとは言いつつも、 小さなお子さんにも観ていただけたら嬉しいです。短い時間ですが、今日は楽しんでいただけたらと思います。 中川さん華やかなイルミネーションの下でレッドカーペットを歩いて、ものすごくテンションが上がっています。完成した映像を観たんですが、出ている僕たちもテンションが上がるような、とても面白い作品になっています。今年のクリスマスは「ブラックナイトパレード」一色になって、黒いサンタがいっぱい増殖したら良いなと思っています。いろいろな方に楽しんでいただけたら嬉しいです。 渡邊さん撮影をしている時も、ものすごく面白かったんですが、完成した本作を観たら、自分が知っているシーンでも知らないシーンでも、出演している自分自身がちゃんと笑えてしまうのが、この作品の良さだと思いました。骨太なストーリーもあり、面白いだけにとどまらないということもこの作品の良さだと思います。 ぜひ今年のクリスマスは「ブラックナイトバレード」を観て、心を温めていただけたら嬉しいです。 玉木さん皆さん、こんばんは。僕は、クネヒト役を演じましたが、現場には行っておりません!(登壇者の皆さん:爆笑) 福田監督そんなに強調することじゃない! 玉木さん「現場に行きたかったなぁ」と思っています。皆さんの楽しそうなお芝居を見ながら、(クネヒト役を)演じていました。もう一回やれるなら、現場に行きたかった。僕も完成した映像を観ましたが、 非常に面白くて、観応えがあって、今年を締めくくるには良い作品だと思っております。ぜひよろしくお願いします。 福田監督本当に寒い中、ありがとうございます! この作品は今年の夏に撮った作品で、暑い中で撮っていました。「完成が間に合うかな」と思っていたんですが、間に合って良かったです。 MC完成したのは、本当につい先日のことだと伺っています。 福田監督そうなんです! ギリギリ間に合いました。でも中身に関しては全然妥協することなく、きちんと自分の100パーセントが出せたと思っていますので、どうぞよろしくします。 MCキラキラしたクリスマス感満載のレッドカーペッドをパレードされました。ぜひ感想を教えてください。 吉沢さんいや、最高ですよね。本当にありがとうございます。この光景もそうなんですが、何がすごいって、監督がこんなにフォーマルな格好をしているのを初めて見ました。 橋本さん確かに! 福田監督僕、初めてだよ。 吉沢さんいつもはカラフルなパーカーを着ていますもんね。だから、今日はすごく新鮮だなと思って…。 福田監督自分でも新鮮です。衣装が用意されていました。 玉木さんお似合いです。 中川さんめっちゃ可愛いですね。 橋本さんレッドカーペットで、皆さんに囲まれながら歩くのはすごく楽しかったです。しかもトナカイがすごく可愛かったです。「触ったら怖がるかな?」と思ったんですが、撫でても全然平気でした。MC中川さんはいかがでしたか? 中川さんすごくフカフカしていて…。 登壇者の皆さんカーペットの感想(笑)!? 中川さん足首に優しそうな、結構良いカーペットで(値段も)高いんじゃないかな。僕も歩いた経験がないので、気持ちが高まっております。 MCここ最近は、これだけの観客の方を集めたイベントもなかなかありませんでしたからね。 中川さんそうですね。皆さんに会えて、本当に嬉しいですね。(観客の方を振り向いて)ありがとうございます! 渡邊さん気持ちが良いですね。(観客の方を振り向いて)ありがとうございます! 吉沢さん“困ったら後ろ振り返るスタイル”になっている(笑)。 玉木さんクリスマスのイルミネーションの中を歩くというのも、やっぱりすごく興奮します。そして、たくさんのお客さんの間を通るということもコロナ禍ではなかなかできなかったので、幸せな環境です。 MC福田監督はレッドカーペットを歩いてみていかがでしたか? 福田監督本当に嬉しかったです。(レッドカーペットは)初めてですからね。こんな衣装まで用意していただいて、本当にありがとうございます。 MCでは、完成した作品の感想を教えてください。撮影現場でも「面白いな」と思っていたけれど、完成した本作を観たら「もっと面白かった」というシーンなどはありますか。 吉沢さん笑えるポイントはもちろんすごく笑えるし、それでいて原作のストーリーラインというか、ミステリー要素も入っていたり、ちょっとシリアスなシーンがあったり、複雑な人間の感情みたいなものもしっかり出ていました。もちろん笑うつもりで試写会に行ったんですが、ちゃんと感動して帰って来ました。いろいろな要素のある、面白い作品になっていると思いました。 橋本さん(撮影中は)自分がどんな顔をしているか分からなかったんですが、出来上がった映像を観たら本当に面白かった(笑)。(自分の演じる)志乃ちゃんは頑張って、踏ん張って腕相撲をしているんですが、そこで「志乃ちゃんはこんな変顔をしてまで…」という裏の声が流れるんです。その表情がめちゃくちゃ面白かったです。 福田監督相当、笑えるよね。 MC完成した本作を観て、どのように感じましたか? 橋本さんアゴが外れそうになりながらも頑張って良かったと思いました。自分が出ていないシーンではあるんですが、 帽子さんとの絡みのシーンも本当に面白くて…。そこは何度観ても笑えると思っています。 中川さん現実世界とファンタジーを描くバランスが、ものすごく絶妙でしたね。吉沢くん演じる三春と僕が演じるカイザーは、普通のコンビニでバイトをしているどこにでもいそうな二人なんです。そんな日常から「サンタさんの会社に就職する」というファンタジーの入口に向かっていくところが、「もしかしたらこんなことがあるかも」と思えるようなバランスで描かれています。そういった設定も、観ていてワクワクしました。 吉沢さんカイザーくんは、「どこにでも」はいないと思うよ。あんなヤバいヤツ…宇宙人かと思ったもん。 中川さんどこにでもいないですか(笑)。 吉沢さんあんなの出会ったことがない。 福田監督すさまじいチャラ男だもんね。 中川さんそうですね。たぶんもう二度と着ることがない色のダウンを着ていました。宇宙服みたいなキラキラしたダウン。 福田監督(笑)。あれは普通買わないよね。 MC中川さんも、限界まで挑戦してみたということですね。 中川さんはい、楽しかったですね。 MC渡邊さんは、完成した本作を観ていかがでしたか? 渡邊さん本当に面白かったですね。笑えるだけじゃなくて、ちゃんと青春モノな感じがしました。僕は、三春とカイザーのコンビニでのやり取りがめちゃくちゃ好きです。二人でいろいろと行動している時の掛け合いがすごく好きなので、そこはぜひ観てほしいポイントです。そこが最後の曲にも繋がってきて、「あ!」と思ってしまう。玉木さん本当に「みんな振り切っているな」という感じがあって、楽しそうだなと思いました。ずっと「現場に行きたいな」と思いながらやっていました。MC少しぐらい、顔が出ないのかなと思いました。福田組が初めてと言いながらも、まだあまり初めてという気がしないような感覚でしょうか。 玉木さんそうなんです。本当に爪先だけ入ったような感じですね。(登壇者の皆さん:笑) これからちゃんと入っていきたいと思います。 MC福田監督は、完成した本作をご覧になっていかがでしたか? 福田監督(最終的に)音楽が入ったものを観た時に、 尺がものすごく短く感じたんです。三春の配属が決まるところまでとかは、もう一瞬で終わるような感じがして…。僕が短く感じるということは、本作を観るお客さんも、同じ感覚になってもらえるだろうと思ったので、作品の出来には自信があります。 MC公開と共にクリスマスも近づいてきました。クリスマスの好きなところ、クリスマスの苦手なところがあれば教えてください。 吉沢さん普通にリアルに仕事をしているので、あまりクリスマスを感じたことがないんです。でも、街中とかを歩いてキラキラしたイルミネーションを見ると、「クリスマスシーズンが来たな」とちょっとワクワクします。 橋本さん私はクリスマス、大好きですね。イベントごとが全体的に大好きなので、行事はとことんやります。一人暮らしのお家も実家も、毎年ちゃんとクリスマスリツリーを飾っています。片付けるのはちょっと遅くなっちゃうんですが(笑)…。飾り付けとかが好きなので、結構早めから…。 福田監督遅くなっちゃうよね。片付ける前に年を越しちゃうよ。 橋本さん年、越す! 写真もいっぱい撮ってクリスマスの空気を感じたいんだけれど、結局昨年も片付けが遅くなっちゃった。でも、その分長くクリスマスを感じられるから良いかなと。 中川さん僕はシチューみたいな、クラムチャウダーみたいなやつが、パイのドームに入っている、そのドームの蓋みたいなやつを、スプーンで崩して食べる。あれ、めっちゃ好きです。クリスマスっぽいっていうか、クリスマスに食べるイメージがあるんですよ。僕にとって、クリスマスを感じられる食べ物の一つですね。実家とかでも食べた記憶があります。買ってきたんだと思うんですが。 渡邊さんみんな、クリスマスは好きですよ。幸せなオーラがありますから。(しみじみと語る) 福田監督おじいちゃんか! 玉木さん僕はあまり「クリスマスだから」と気にすることはなかったんですが、子どもができてからは「大事にしなきゃいけないな」と思っています。 福田監督玉木さんと同じで、子どもができてからは一生懸命やるようになりました。子どもができてからのクリスマスは好きです。楽しんでいます! MCでは最後に皆さんにメッセージをお願いいたします。 吉沢さん今日は本当に寒い中、ありがとうございました! (観客を気遣いながら)寒かったですよね。楽しんでいただけましたか? (会場:拍手) ありがとうございます。この作品は現実世界とサンタさんというすごく身近に感じられるものが融合されて、ものすごくワクワクする設定になっています。子どもはもちろん、どの世代の方が観ても楽しんでいただけると思います。笑いだけではなく、青春や親子の愛など感動できる要素も入っています。気軽に観に行った時に、何か良いものをもらって帰れるような作品になっていると思います。クリスマスにぴったりの映画になっているので、ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです。公開までよろしくお願いいたします! (会場:拍手)【完成披露舞台挨拶】日野三春役吉沢亮さん北条志乃役橋本環奈さん田中カイザー役中川大志さん古平鉄平役渡邊圭祐さんクネヒト役玉木宏さん福田雄一監督吉沢さんこんばんは! (テンションの高さに登壇者の皆さんが大笑い) さっきのレッドカーペットパレードの時にテンションが低くて怒られちゃったので…。(登壇者の皆さん:笑) 今回はテンションを上げていこうかなと思っております!(急に落ち着いたトーンで)本日は劇場に足を運んでいただいてありがとうございます。 中川さんキャラがブレブレじゃないか。 吉沢さんついに皆さんに観ていただける日が来たということで、すごくドキドキしています。絶対に皆さんが笑顔になって帰っていただける自信がありますので、ぜひ最後まで楽しんでいっていただけたら嬉しいです。 橋本さん12月23日に「ブラックナイトパレード」が公開されます。今日こうして初めて皆さんに観ていただけるということで、すごく嬉しく思っています。短い時間ではありますが、最後まで皆さんに楽しんでいただけたらと思います。 中川さん僕たちも完成した本作を観たんですが、本当に面白い作品になったと思っています。皆さんにも主人公になった気持ちで観ていただけると嬉しいです。先ほどもイベントをやりましたが、街はすっかりクリスマスムードが漂っているので、「『ブラックナイトパレード』を観なければ今年はクリスマスにならないぞ!」という、そんな感じになったら良いなと思っております。この後にうるさめの金髪(中川さんが演じたカイザー)が出てくるので、舞台挨拶は静かめにやって、帳尻を合わせたいと思っています。渡邊さん早めのクリスマスプレゼントということで、今日の「ブラックナイトパレード」を最後まで楽しんでいただければと思います。僕らもめちゃくちゃ笑いながら観たので、皆さんも笑って帰っていただけると嬉しく思います。ぜひ楽しんでいってください。 玉木さん一足お先に本作を観ましたが、すごく面白いです。皆さんも言っていましたが、年内最後の大笑いができる作品になっていると思うので、最後まで楽しんでください。 福田監督今年の夏に撮っていた作品で、完成するのがギリギリになってしまったんですが、作品の出来には自信があります。楽しんで観ていただければと思います。 MC今日は一般の方に初めて本作をご覧いただきますが、今のお気持ちはいかがでしょうか。 吉沢さんものすごくドキドキしています。 MCお客さんがどの辺りで笑うかなど、一緒に観て感じてみたいですね。 吉沢さん気になりますよね。僕は試写会で観たんですが、結構みんな(関係者は)緊張していて、笑いたいけど、笑えないみたいな空気がありました。なので、一般の皆さんが観た時にどのような反応になるのか、ちょっと気になります。 橋本さん皆さんが観ている時の反応はすごく気になります。やっていて、面白いところを撮っている感じがしないというか、結構(演じる側としては)必死でやっているので…。私はアゴが外れそうになったり、目が乾きながらもガッと力を入れたりしていました。笑っていただけたら嬉しいなと思っています。 MC中川さん演じるカイザーは、テンションアゲアゲなチャラ男です。観客の皆さんに、どのように受け取られるのか気になりますね。 中川さん怖いですね。カイザー役に決まってから、ずっとドキドキしていました。この撮影中はドキドキして、あまりよく眠れていなかったですね。 MC吉沢さんは「カイザー、最高だった」とお話していました。 吉沢さん最高でしたね。大志がカイザーをやるということが、あまり想像つかなかったんです。僕の中では、(カイザーは)大志のイメージではなかったので、どうなるんだろうと思いつつ、すごく楽しみでもありました。 福田監督一番不安でしたね。大志くんがあの役をやるというのが、僕的にも一番不安だったんです。(撮影に)入ってすぐにそれをひっくり返してくれました。あとはもう「面白い、面白い」と言っていました。 中川さん(カイザーは歯が抜けているキャラクターとあって)歯を一本黒く塗った時に、「いけるな!」と思いました。(登壇者の皆さん:笑) 「あんなにも人相が変わるのか」という発見がありました。吉沢くんとの共演は久々だったんですが、絶対的な信頼感、安心感があるので、また一緒にふざけられて楽しかったです。 MC吉沢さんも相当、ふざけていましたよね? 中川さんそうなんですよ。先日のイベントや取材で(吉沢さんが)「もっとやりたかった」みたいなことを言っていたんですが、結構やっていましたよね。 吉沢さん僕も完成作を観て分かったんですが、あの…やっていました。(登壇者の皆さん:笑) 想像以上にやっていました。 中川さん我慢できていなかった。 吉沢さん全然我慢できていなかったね。 中川さんちゃんとやっちゃっていましたね、吉沢亮も。 橋本さん原作を読んでいる方は分かると思うんですが、サンタさんと(志乃が)腕相撲をするみたいなシーンがあるんです。そこで、志乃ちゃんが腕相撲をしているのを見ている吉沢さん(の表情)が一番面白いです! 中川さん(NHK大河ドラマ「青天を衝け」で吉沢さんが演じていた)渋沢栄一でもあんな顔をしていなかったですもんね。大河以上の凛々しい顔でしたよね。(登壇者の皆さん:笑) MC渡邊さんは、笑うのを堪えなければいけない役でした。 渡邊さんこれからご覧になる皆さんと、目線が一番近いのは僕だと思っています。一番俯瞰して見ていました。今のこの盛り上がりを見ても分かると思うんですが、 相当現場は楽しくやっていたんです。その状況すら、僕は俯瞰して見ていました。橋本さん(渡邊さんの達観した様子に)おじいちゃん! 渡邊さんおじいちゃんはね、本当に嬉しいです。(登壇者の皆さん:笑) MC一番、本作を客観的に観られたのは、玉木さんかもしれません。 玉木さんそうですね。一番俯瞰で観たのは僕かもしれません(笑)。皆さん、僕が今まで抱いていたイメージとは全然違うキャラクターになっていて、すごく観応えがありました。いっぱい好きなシーンがあります。 MC先ほどのレッドカーペットパレードでは、福田監督から「次回作では顔を出してください」というお話もありました。 玉木さん(笑)。出たいですね。 MC福田監督は、今の心境はいかがですか? 福田監督初めて観ていただくので、めちゃめちゃ緊張していますよ! 僕は自分の作品をお客さんと一緒に観たことがないんです。怖くてドキドキしちゃって観られないですよ。お手柔らかにお願いします。 MC作品の内容にちなみ、皆さんにとって、子供の頃の思い出のクリスマスプレゼントについて教えてください。 吉沢さんうちは男四人兄弟なんですが、小学六年生まではサンタがくるシステムだったんです。小学六年生まではサンタが来てくれる。中学生になったら「君はもう良い年齢になったから、頑張りなさい」と来なくなるんです。僕も小さな頃には、ゲーム機を買って貰ったり、楽しくやっていたんですが、一番末っ子が小学六年生になって最後の(クリスマス)プレゼントは、枕元に三千円がポンと置いてあったんです。(登壇者の皆さん:笑) 手紙も置いてあってカタカナで「スキナモノカッテ、サンタヨリ」と書いてありました。(登壇者の皆さん:笑) あれは印象に残っていますね。(サンタが)頑張って片言の日本語で(手紙を)書いてくれたのかなって…。 橋本さん私はサンタさんにプレゼントを頼む時に、毎年だいたい一つ「何々がほしいです」みたいなことを書いていたんです。ある時、ほしいものが一つしか書いていなかったら、サンタさんはそれがなかった時に「願いが叶えられない」と思っちゃうんじゃないかと感じて、ベストテン形式で10個、(ほしいものを)書いたんです。1位は何、2位は何、3位は何って…。そうしたら8位のものが来たんです。(登壇者の皆さん:笑) ベスト3くらいのものが来るのかなと思っていたんですが…。それが何だったのかは忘れてしまったんですが、「8位が来た!」という印象がすごく残っています。 MCベストテン形式はそれ以降、やめたんですか? 橋本さん即、やめました! 「これは8位が来る」と思ったので、次の年からは二つくらい書くようにしました。サンタさんが叶えられないプレゼントの可能性もあると思うので、二つくらい(希望を)書きました。 中川さん僕は、3歳か4歳くらいの時だったと思うんですが、某“魔法使い映画”にすごくハマっていまして…。その作品がすごく大好きで、「空飛ぶ箒がほしい」とお願いしたんです。毎日その願いを唱えて、手紙も書いていました。そして、その年に届いたのが、絵の具セットだったんです。(登壇者の皆さん:笑) 多少、箒に見えなくもない筆…くらいの感じで、普通の絵の具セットが来ました。ものすごく(自分が)号泣している写真が今も残っています。ものすごくふてくされている(笑)。でも、その絵の具セットは、中学校を卒業するくらいまで使いました。絵を描くのも好きになったので、それはすごく覚えているプレゼントです。(劇中、悪い子どもにほしくもないプレゼントを届ける“黒いサンタ”が登場することから)悪い子どもだったのかもしれないですね。 渡邊さん恐らく、小学校の時にゲーム機とかをもらって、やり込まなかったので、皆さんほど濃いエピソードが何もないんです。(登壇者の皆さん:笑) ごめんなさい。ちょっとあまり記憶にないんですが、あまり良い思い出がなくて…。 でも、ゲーム機をもらったと思います。 玉木さん僕も子どもの頃の記憶がだいぶ遠い年齢になってしまったので(苦笑)…唯一覚えているのは、小学五年生の時にサンタさんがくれた、ミニ四駆のコースですね。大きさに比例してものすごく嬉しかったことを覚えています。 中川さん車の方じゃなくて、コース。 玉木さん車じゃなくて、なぜかコース。車も一台持っていたと思うんですが、一台ではレースもできないので。(登壇者の皆さん:笑) 中川さんそうですよね、車両がほしいですよね。 玉木さん車両がほしい(笑)。でも嬉しかったです。 福田監督我が家はクリスマスになると、必ず納豆ご飯が出てくる。(登壇者の皆さん、驚き) ケーキも出てこないし、クリスマスツリーもないんです。基本的にクリスマスをやるという家庭ではないんですが、必ず納豆ご飯が出てくる。だから納豆ご飯を食べていると、(クリスマスを)思い出すんです。 玉木さん普段は、納豆ご飯は(食卓に)出ないんですか? 福田監督普段も出ます! でも、クリスマスは必ず納豆ご飯でした。朝は納豆ご飯を食べるじゃないですか。夜も納豆ご飯。だから夜になって納豆ご飯を食べると「あ、クリスマスだな」と思う。(登壇者の皆さん:笑) MC「ここに注目すると面白い!」という、本作の注目ポイントを教えてください。 吉沢さん(ネタバレを気にしながら)これは言って良いのか分からないですが…。大志がちょくちょく、なかやまきんに君のモノマネをしているんです。(登壇者の皆さん:笑) ちょくちょくしているよね? 福田監督それ、知らない! 中川さんよく気付きましたね。 吉沢さん絶対マネしていると思ってた! 肩、揺らしているよね! リスペクトを感じると思って…。これは(ネタバレとして)別に言っちゃ悪いということもないか(笑)。「ここは(モノマネを)やっているな」というのが二カ所くらいあると思うので、ぜひ見つけていただければと思います。MC監督すらも気づいていなかったと。 福田監督気づかなかったですね。 M
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劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』完成披露プレミア劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』公式サイト実在する伝説の競走馬の名前と魂を受け継ぐ『ウマ娘』の物語を描く『ウマ娘 プリティーダービー』。仲間たちと切磋琢磨しながら、夢の舞台制覇を目指す彼女たちの熱きストーリーは、今やゲームのみならず、アニメ、音楽、コミック、イベントを展開するクロスメディアコンテンツとして一大旋風を巻き起こしています。 そのアニメ版『ウマ娘 プリティーダービー』の初の映画作品となる劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』の完成披露プレミアが5月6日東京・有楽町の東京国際フォーラムにて開催されました。声優を務める藤本侑里さん、上坂すみれさん、小倉唯さん、福嶋晴菜さん、応援隊長を務めるお笑いトリオのジャングルポケット(太田博久さん、おたけさん、斉藤慎二さん)が舞台挨拶に登壇しました。 上映後にはサプライズLIVEが行われ、劇場版主題歌を含む二曲を熱唱し、会場は興奮に包まれました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!完成披露プレミアジャングルポケット役藤本侑里さんアグネスタキオン役上坂すみれさんマンハッタンカフェ役小倉唯さんダンツフレーム役福嶋晴菜さん応援隊長ジャングルポケット・太田博久さん応援隊長ジャングルポケット・おたけさん応援隊長ジャングルポケット・斉藤慎二さん【上映前舞台挨拶】藤本さん完成披露プレミアにお越しいただきありがとうございます。今日の開催が決まって、発表されてから、ずっと緊張していました。でも、無事にこうして開催できてほっとしております。今日は最後まで、楽しんでいっていただけたら幸いです。上坂さん(アグネスタキオンの声で)「やぁ、やぁ諸君。君たちはずいぶん運がいいじゃないか!」この辺にしておきます(笑)。皆さん、こんばんは! (会場を見て)何でみんな、サイリウムを持っているの(笑)? すごいですね!いよいよ本作の公開が迫っていますが、皆さんに一足先に観ていただけることを楽しみにして参りました。今日はちょっと(アグネスタキオンのように)白衣コーデでカッコ良く決めたいと思いますので、よろしくお願いします。楽しんでいってください! 小倉さん皆さんは、今日という日を待ちわびていたんじゃないでしょうか? いかがですか? (会場の反応に)ありがとうございます。公開まで、まだ少し時間がありますが、今日もすごくたくさんの方が応募してくださったと聞きました。本作は最強の最高の仕上がりになっていると思いますので、ぜひワクワクしながらお待ちいただければと思います。そして、今日は四人そろって登壇できたこともすごくうれしいです。短い時間ですが、皆さんと一緒に素敵な思い出を作っていけたらと思っています。 福嶋さん本日はお越しいただきありがとうございます。今もそうですが、とても緊張していて、「何をしゃべろうか」って考えていたんですが、出てこなくなっちゃったんです(苦笑)。この歴史ある『ウマ娘』の劇場版で、完成披露プレミアに登壇できることを光栄に思います。ダンツフレームとしては、キャラの発表から二カ月半。「ダンツフレームはどんな娘なのかな?」というのを劇場版で知っていただくという、何とも光栄な機会が持ててうれしいです。また、今日は本作を一足早く皆さんにお観せできるということもうれしく思っています。本日は精一杯、みんなで楽しんでいけたら良いなと思っています。 MC本日は、本作の完成披露プレミアのお祝いに豪華なゲストが駆けつけてくれました! ■ジャングルポケットの三人が登場! 斉藤さんどうも! ありがとう! おたけさんどうも! 太田さん声援ありがとうございます! おたけさん豪華サプライズでございます。サプライズゲストです(笑)。何だか…変なざわつきがあるんですが大丈夫ですか…(苦笑)? サプライズ感ゼロだっていうざわつきが…。 太田さん温かさの中に嘲笑があるんですが(笑)。 斉藤さんでもうれしいですね。(錦鯉の長谷川雅紀さんのギャグを真似るように)「皆さん、こんにちはー!」(会場:「こんにちは」) ありがとう!本日、この素敵なイベントに登壇できることを僕らもうれしく思っています。皆さんにもぜひ今日一日、楽しんでもらいたいと思います。 MCさらに本日はこの方々からも応援のメッセージをいただいております。上方のスクリーンをご覧ください。 ■騎手の武豊さんとクリストフ・ルメールさんからの応援コメントが上映されました。【武豊さんとクリストフ・ルメールさんからの応援コメント】武さんこのたびは『ウマ娘』映画化おめでとうございます。 ルメールさんおめでとうございます。 武さん初めて映画化されるということで僕たちもうれしく思います。 ルメールさん僕たちも早く大スクリーンでウマ娘たちの走りを観たいです。 武さん劇場版では僕も騎乗したことのあるジャングルポケットが主人公とのことで、同世代のライバルたちと「最強」に向けてどんな熱いレースを見せてくれるのかとても楽しみです。 ルメールさんトレーナーの皆さん、劇場版『ウマ娘』を一緒に応援しましょう。 武さん劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 ルメールさんいよいよ5月24日公開です。 武さんせーの。 武さん&ルメールさんぜひ劇場でご覧ください。 ルメールさん映画館で一緒に盛り上がりましょう! MC競馬ファンとしても知られているジャングルポケットの皆さん、レジェンド騎手二人のコメントはいかがでしたか? 斉藤さんこのコメントの後の登場じゃなくて良かったですよ。 おたけさんもしこの映像の後の登場だったら…。 斉藤さんでも、すごいですよね。ルメール騎手もケガがあったけれど、昨日のGIレース(NHKマイルC)でいきなり二着で、武豊騎手も先日、テレビ東京杯青葉賞というダービーに向けたレースで勝ったりと素晴らしいので、この二人からコメントをいただけることをうれしく思っています。 MCそれでは皆さんにお話をうかがってまいります。今回、『ウマ娘』が待望の映画化となります。初めて聞いた時の気持ちや、実際の収録、そして本編をご覧になってみて、改めてこの劇場版にご参加された感想をお願いします。 上坂さんじゃあ、まずはポッケ(ジャングルポケット役の藤本さん)から…。 藤本さん緊張しちゃうから一緒に…。 上坂さんじゃあ(ゲームに)実装されている人から言うね(笑)。 太田さんすごい選び方ですね(笑)。 上坂さん実装順だとタキオン(アグネスタキオン)が最初なんです。アグネスタキオンを演じて、結構な年月が経ちました。でも、なかなかアニメ本編には登場しなかったんです。急に劇場版でジャングルポケットの世代を題材にしますと聞いて、すごくびっくりしました。と同時にタキオンは、史実では「幻の三冠馬」と呼ばれているので、どういう風に描かれるんだろうという、ドキドキワクワク感がありましたね。どうですか、カフェ(マンハッタンカフェ役の小倉さん)?小倉さんそうですね、実は私はこっそり聞いていたんですよ…。 上坂さん何で教えてくれなかったの(笑)? 知っていたんだ? 小倉さん知っていて、そのシークレット情報を抱えながらいたんです。でも、実際に台本をいただいてみたら、こんなにも自分たちの世代が活躍する話とは知らなかったので、ドキドキしました。一足先に観たんですが、本当に迫力があって、『ウマ娘』を知っている方だけでなく知らない方や、どんな世代の方にでも楽しんでいただけると思える最強の作品に仕上がっています。私たち四人も一緒にアフレコができたので、そういう部分も含めて、アプリ(ゲーム)内とはまた違うカフェの魅力をアフレコで引き出せたと思います。福嶋さん私は、『ウマ娘』のダンツフレームとしての仕事でキャラを固めた次が本作のアフレコと言っても過言ではありません。アフレコはキャラが発表される前に終えてはいるので、「ダンツフレームってどんな娘なんだろう?」と私も台本を見て「こんな感じで、こんな思いを持って走っているんだな」とアフレコの時に知りました。まだ、発表してから二カ月半くらいで、皆さんにはお届けできていないキャラなので不安要素がとても強いです。まだ映画が公開されていないので、ネタバレしない感じで、いい感じに感想を聞けたら…って、難しいこと言っていますよね(笑)? 藤本さん最後になっちゃいました(笑)。そうですね、私が映画化の話を聞いたのは、ジャングルポケット役に決まって、初収録前に、キャラクターについて制作の皆さんからいろいろと教えていただいた時でした。やっぱり最初は驚きと、まだ始まってもいないのに「大丈夫かな?」っていう不安が大きかったですね。「あぁ、これから『ウマ娘』という作品に携わるんだ」っていううれしさがいっぱいだったのに、それが吹っ飛んで(苦笑)、いきなり緊張と不安に包まれた初収録になりました(笑)。『ウマ娘』はすごくたくさんの方が知っている作品で、その作品の初の映画化なので、すごくプレッシャーや緊張が大きかったです。収録は、この四人だけじゃなくて、タナベトレーナー役の緒方賢一さん、フジキセキ役の松井恵理子さんとご一緒しました。すごく安心感というか、一緒にできたうれしさと頼もしさがあり、無事に乗り越えられたと思います。 福嶋さん乗り越えられた? 藤本さん乗り越えられたと思います(笑)! MCジャングルポケットのお三方に質問ですが、トリオ名が「ジャングルポケット」ですが、どういう由来で決まったのか教えてください。 太田さんこれには本当にエピソードがあります。そもそもおたけが決めたんです。略した時に「ジャンポケ」って呼ばれるじゃないですか? 略した時にかわいい感じの愛称だからということで「ジャングルポケットでいいんじゃない?」という感じだったんです。でも、初めて受けた取材の時に、僕は愛知出身で、斉藤は千葉、おたけは東京なんですが、「みんなで東京のNSCに入って勝負をするから、東京でものすごく強かった競走馬のジャングルポケットから名前をつけたんですか?」と聞かれて、全く違ったんですが、あまりにもそれが良すぎて三人で「はい、そうです!」って言いました。(会場:笑) 以来、ずっとその理由にしていますが、本当は、ただかわいいってだけで決めたんです。 斉藤さん(ジャングルポケットに)詳しい方がいて、その方が言ったことをそのまま使っています(笑)。 MC今回、応援隊長として本作をご覧になったそうですが、ネタバレはない方向で感想をいただけますか? 太田さんなるほど…。 斉藤さん本当は全部の内容をしゃべりたいんですが…(笑)。本当に映像の美しさや迫力…、やはり、僕は競走馬のジャングルポケットがどういうレースに出たとかを知っているので、「あの時のこれだ」と観ていて思い出して、感動が素晴らしかったです。しかし、何と言っても声優の皆さんのお声が素晴らしくて、それでこういう素晴らしい作品が出来上がるんだと感動しました。(会場:拍手。それに斉藤さんが応える) MC劇場版の第一弾ポスターでは、キャッチコピーが「最強はオレだ」となっていますが、皆さんが「最強はオレ/私だ」と思っていること、周りに自慢できることや能力があれば教えてください。 太田さん「このジャンルではオレが最強だ」っていうことですね。どうですか、皆さん? 上坂さんじゃあ実装順に…(笑)。 太田さんすごく実装順が重んじられるスタイルなんですね(笑)。 上坂さん上坂的には、女性声優はいっぱいいますが、女性声優の中で、一番年間飲酒量が多い!(会場:笑) 「飲酒王」ですね。(ポーズを決めて)最強はオレだ!(会場:声援) ありがとう! 太田さんすごいですね、飲酒量でこんなに盛り上がるんですね。 上坂さん優しい(笑)。 小倉さんどうしよう…? 実装順だと…助けて! タキオン!(上坂さんに抱きつく) 上坂さんそんなの「かわいい王」に決まっているだろ~!(小倉さんの腕をつかんでポーズをさせて)「最強はオレ(小倉さん)だ」! 小倉さん良いんですかね、これで(笑)。 上坂さんかわいいよ。 小倉さん気にしないで、次どうぞ(笑)。 福嶋さん私は…この七人の中では、麺の摂取量がNo.1です。(ポーズを決める) 太田さん麺? ラーメンだけとかでなく、そばとかも全部入れて? 福嶋さん全て含めてですね。三食麺でも全然ウェルカムですね。いっぱい食べています。上坂さん「炭水化物王」? 福嶋さんそんな感じです(笑)。 MC藤本さんは何か思いつきましたか? 藤本さんえぇ~…(苦笑)。 上坂さん「思いつかない」って言っていますが、絶対にありますよ。女性声優の中で一番「ギャップがある王」じゃないですか? 小倉さん&福嶋さんたしかに! 太田さんどういうギャップがあるんですか? 上坂さん皆さん、ポッケ(ジャングルポケット役の藤本さん)の声や歌声は聴いていると思いますが、地声は今の声なんですよ。地声とポッケの声の振り幅、すごくないですか? 藤本さんそういうことにしておこう(笑)。(ジャングルポケットの声で)ギャップ王はオレだ! 太田さん生で聞けて贅沢! 確かに、しゃべっている声と全然違いますね。 MCジャングルポケットのお三方はいかがですか? おたけさん今、こんな感じでステージに立っていますが、実はですね、本業で飲食店をやっています。 太田さんあっちが本業なんだ? 飲食店が本業なの? そうなんだ? 斉藤さんうちらもびっくりしています(笑)。 太田さん副業でここに立っているのはすごすぎるな! おたけさんもんじゃ焼きの店で「もんじゃ 竹の子」という店をやっているんです。そのもんじゃ焼きは、ものすごく見た目は汚いんですが、汚い見た目の食べ物をものすごく上手に焼くことができます。「もんじゃ 竹の子」という店なんですが…。「もんじゃ 竹の子」…。太田さんもんじゃ最強? あんなに栄養のない食べ物なのに、あんなにたくさんお客がいるってすごいですよね。 おたけさんもんじゃ焼きは栄養ほぼゼロですからね。 太田さんもんじゃ焼きって、食べている途中から腹減ってきますからね。 斉藤さん私は、声優の皆さんの前で言うのもアレですが、声が武器と言いますか、「声量がすごい」と言われます。なので、マイクなしで自分のギャグを三階席まで届かせるっていう。 藤本さん&上坂さん&小倉さん&福嶋さんおお!! ■斉藤さんがマイクをおたけさんに渡すと、準備のために気合を入れる。 太田さん何のギャグをやるんだろう? おたけさん新ギャグ? 斉藤さん(舞台上でポーズを決めて)はーい!(会場:大きな拍手)太田さん届いていたね! 盛り上がったじゃない! おたけさん(太田さんに)アレ見せたら良いんじゃない? 技があるんですよ。 太田さんじゃあ、僕も。実は、背中だけで空を飛ぶことができる…背中ジャンプ最強というのがあるんです。僕、背中だけで飛ぶことができるんですよ。 ■太田さんが斉藤さんにマイクを渡すと準備に入る。 おたけさん天井だけは気をつけようか。すごく高いよ、ここ…そんなに上見て確認するほど(笑)? 斉藤さん国際フォーラムを壊しちゃうといけないからね。 太田さん行きます! ■太田さん、舞台上に仰向けに寝ころび、背中でジャンプ!おたけさん低いな。(会場:笑) 斉藤さん大きな拍手を!(会場:拍手) ありがとう! 太田さんすみません、僕なんかが全部持って行ってしまった感じで…。 MCそれでは、最後に藤本さんからメッセージをお願いいたします。 藤本さんありがとうございます。ついにこの後、初めて皆さんに本作を観ていただきます。とても緊張しているんですが、実は本作はつい数日前に完成したと聞いております。それくらいギリギリのギリギリまで、スタッフの皆さんがクオリティを上げようとすごく頑張ってやっと完成した作品になります。えぇと、…ちょっと待ってくださいね。 上坂さんゆっくりで良いよ。 藤本さんありがとうございます。 ■客席から「頑張れ!」と声が上がる。 斉藤さんありがとう!(会場:笑) 太田さん何でこのタイミングでお前に「頑張れ」っていう人がいるんだよ! そんなわけないだろ! ■客席から「リラックス!」の声。 藤本さんありがとうございます。すみません、頭が真っ白になっちゃった…。言うことを決めてきたんですが…。 斉藤さんそれくらい思いがあふれているってことだね。 ■客席から歓声!その歓声に斉藤さんが手で応える。 おたけさんもし出てこなかったら…(太田さんに向かって)背中ジャンプでつないで。 太田さんもっとやりづらくない? 考えている前で僕がピョンピョン跳んでいたら、思い出せるものも思い出せないから。 藤本さんありがとうございます。それくらい、スタッフ一同、そしてもちろん、キャスト一同の熱い思いがたくさんこもった作品になっています。ぜひエンドロールの最後までお楽しみいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。【上映後サプライズLIVE】■上映後、エンドロールが終わると、スクリーンが上がり、藤本さん、上坂さん、小倉さん、福嶋さんが登場。サプライズLIVEが開催され、劇場版主題歌「Ready!! Steady!! Derby!!」を熱唱!!藤本さんありがとうございます。皆さん本編上映はいかがでしたでしょうか? ポッケたちの雄姿を目に焼き付けていただけたでしょうか? 上坂さん主題歌「Ready!! Steady!! Derby!!」も先日のイベントに続いて、二度目の披露となりましたが、いかがでしたでしょうか? 小倉さん劇場版の公開日は5月24日です! 皆さんも一緒に言いませんか? いきますよ!(会場の皆さんと一緒に)劇場版の公開日は5月24日(金)! ありがとうございます。絶対忘れずに、また映画館に来てください! 福嶋さん今日は、なんともう一曲、皆さんに届けたいと思います。一緒に盛り上がってくれますか? 藤本さんそれでは聴いてください! 藤本さん&上坂さん&小倉さん&福嶋さん「うまぴょい伝説」! ■「うまぴょい伝説」を熱唱!■歌唱後、ジャングルポケットの三人も登場。 太田さんすごいなぁ…。 おたけさんすごい! MCジャングルポケットの皆さんも一緒に観ていただきましたが、いかがでしたか? 太田さん生で観るのは初めてだったんで、ちょっとえげつない一体感に圧倒されました。 斉藤さんアニメの中では観ていましたが、皆さんの歌声とダンスに感動しました。ありがとうございます。 おたけさん素晴らしかった! ■斉藤さんだけ、藤本さんら声優陣四人と一緒に並ぶ形に…。MC皆さん、お気づきかもしれませんが、斉藤さんだけ立ち位置が違います。 斉藤さん『ウマ娘』の劇場版に、ついに私、声優として出演させてもらいました! ありがとう!おたけさんすごく良いところでね。 斉藤さん出演者ということで、立ち位置がこちらになりました! おたけさんいやいや(笑)、あんなちょっとなのに、そこはおこがましくないか(苦笑)? MCパフォーマンスを終えて、思いのたけを伝えていただければと思います。 上坂さんすごかった! 小倉さんやり切った感あったよね? 福嶋さんありがとうございます。 MC最後に藤本さんよりメッセージをお願いしたいと思います。 藤本さん改めまして、ジャングルポケット役の藤本侑里です。本日は完成披露プレミアにお越しいただきまして、本作を一足先にご覧いただいて本当にありがとうございました。本作を観ていただいたということは、ネタバレを気にしなくて良いわけですよね? これは楽ですね~。今までは、「ネタバレしちゃいけない」と思いながらコメントをしていたので(笑)。本作を観て、皆さん、いろんなウマ娘が出てきてびっくりされたんじゃないでしょうか? (会場の反応に)あ、うなずいている! びっくりしましたよね(笑)? 一回観ただけじゃ観切れないくらい、いたるところにウマ娘ちゃんたちがいるんですよ。今回、全員を見つけ切れてはいないと思うので、ぜひ本作が公開されたら、もう一度、二度、三度、四度とご覧いただいて、隅々までお楽しみいただけたらと思います。また映画館でご覧いただく時は、音響の違いもあって、また違った印象になると思います。もう皆さんは同志なので、ネタバレを厳守しながら…一緒に5月24日を迎えたら、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら幸いです。本日は本当にありがとうございました。
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「秒速5センチメートル」初日舞台挨拶「秒速5センチメートル」公式サイト 「君の名は。」(2016年公開)、「天気の子」(2019年公開)、「すずめの戸締まり」(2022年公開)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠さんの劇場アニメーションを実写映画化する「秒速5センチメートル」が、いよいよ公開を迎えました。 公開初日となる10月10日には、TOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が行われ、松村北斗さん、高畑充希さん、森七菜さん、青木柚さん、木竜麻生さん、上田悠斗さん、白山乃愛さん、宮﨑あおいさん、奥山由之監督が出席しました。晴れやかな笑顔で、撮影や宣伝期間を振り返って印象深かった出来事を語り合いました。この日の模様を詳しくレポートします! 初日舞台挨拶 遠野貴樹役 松村北斗さん 篠原明里役 高畑充希さん 澄田花苗役 森七菜さん 高校時代の貴樹役 青木柚さん 水野理紗役 木竜麻生さん 幼少期の貴樹役 上田悠斗さん 幼少期の明里役 白山乃愛さん 輿水美鳥役 宮﨑あおいさん 奥山由之監督 松村さん今日は足をお運びいただき、本当にありがとうございます。あと配信というか…何て言うんでしたっけ? MC全国136の映画館へ(中継カメラを示しながら)あちらのカメラから中継をしています。 松村さんカタカナでの言い方がありましたよね…、ライブビューイングだ。(会場のお客さん:笑)ライブビューイングをご覧の皆さんも、劇場に足をお運びいただき、本当にありがとうございます。今日は上映後ということで、皆さんの余韻を壊さないように、軽やかに楽しい話をして、「良い映画体験だった」と思ってもらえるように努めます。今日は一緒に楽しみましょう。 奥山監督金曜日のお忙しい時に、こんなにたくさんの方に集まっていただいて、本当にありがとうございます。ライブビューイングの方々もありがとうございます。本作は奇跡的な巡り合わせで、すばらしいキャスト・スタッフの皆さんと、一カット一カットを大切に、丁寧に作った作品です。こうして皆さんにご覧いただけるのが本当に夢のようでうれしく思います。 MC本日ついに、公開初日を迎えました。キャストの皆さんはもちろん、監督・スタッフ・関係者の皆さんの熱い思いと愛情のこもった作品になりました。公開初日を迎えた今のお気持ちを教えてください。 松村さん「いよいよ公開したんだな」という興奮もありますが、やっぱり不安な気持ちもあります。これだけたくさんのキャストを束ねた奥山さんが、どれだけすごいのかを現場でずっと感じていました。先ほど今日の登壇者の皆さんが登壇していく中で、監督の時に、一段と拍手が大きくなったのを聞いて、僕の感触ですが、本作の皆さんへの届き方は、すごく素敵な形で皆さんに届いていると思っています。なので、これからは劇場でたくさん流れてくれることを祈るばかりです。 MCまさに本作をご覧いただいたばかりの皆さんを前にして、いかがでしょうか。 松村さんちょっと不思議な空気感ですね。本作が、切なくて美しい物語だということは、皆さん共通して感じてもらえたと思います。でも、エンディングを迎えた時、これがハッピーエンドなのかどうなのかは、ある意味、皆さんで解釈していくものだと思います。それは、観終わって三十分や一時間で結論を出せるものじゃないと、感じています。なので、会場の皆さんが「じっくり一人で考えたい」と思っているような顔にも見えています。それだけ皆さんが真摯に本作を受け止めてくれたんだと、すごくうれしいです。 高畑さんちょっとまだ、実感がありません。でも、お仕事などで、いろいろな場所に行くと、新海さんの「秒速5センチメートル」のファンの方がたくさんいらっしゃるのを知りました。日本の方だけじゃなく、海外の方も「あの映画をすごく楽しみにしている」と言ってくださる方が多いなという実感があります。公開をして、こんなにたくさんの方に観ていただけて、これからもどんどん広がってくれたら、うれしいなと思います。 MC観客の皆さんの表情をご覧になって、いかがですか? 高畑さん皆さん、これはどんな表情なの(笑)? (会場のお客さん:笑) 松村さん読み取りづらいですよね。 高畑さん読み取りづらい(笑)。 松村さん笑顔になれる作品でもないし…。 高畑さんそうですよね。観た方が反芻するというか、みんな感じているものが違うのかなと思います。年代や性別によっても感じ方が変わってくる作品だと思います。(改めて会場を見渡し)緊張しますね、この感じ(笑)。 森さん今撮影している作品の現場のスタッフさんたちの中にも、「観に行きたいと思っています」と言ってくださる方がたくさんいました。今日のメイクさんは、すでに朝の回を観てくれたそうです。いろいろな人が注目している作品だなと思いました。観た方からの感想は、まだ聞けていないんですが、(観た方が)「良いものを観た」という顔をしていたような気がするので、これからもたくさんの人に届いてほしいと思います。 青木さん僕も、今までにないくらい、いろいろな方に「楽しみにしている」と言われました。舞台挨拶を、こんなに大きな劇場で開催して、生中継までしてしまうほど決して小さな作品じゃないんですが、種子島で撮影をしていた時は、スタッフさんもキャストも皆さん、手作りのような温かさのある現場でした。それがこうして、大きなスクリーンを通して多くの人に届くというのが、すごく意味のあることだと思っています。 木竜さんこうして本作を観ていただいた皆さんの前で挨拶をすると、「作品が無事に公開されたんだな」と、より自分の中で実感できました。こんなに幸せな時間、光景をありがとうございます。 上田さん公開された後の舞台挨拶は、今日が初めてです。まだ観終わった皆さんがどんな感じか分からないんですが、緊張しています。でも、今日を無事に迎えることができて良かったと思っています。 白山さんやっと皆さんに観ていただけるので、すごくワクワクして昨日はなかなか眠れませんでした(照笑)。私が、試写会で初めてこの作品を観た時に、すごく感動して胸がいっぱいになりました。なので、その感動が皆さんにも伝わっていたら良いなと思います。 宮﨑さん完成披露試写会の時に、新海監督が一緒に登壇してくださいました。あの時に、とても素敵な言葉をいただいたので、初日を迎えることにワクワクしていますが、すごく落ち着いています。安心して、皆さんにちゃんと届けられると確信して今日を迎えられました。すごくうれしいです。 奥山監督本作を観終わったお客さんの表情を見るのは、初めてです。僕は、昼の回を(会場の座席を差しながら)そこで観ていました。今ここにいる皆さんもそうですが、すごく良い空気でした。そういうことって、言葉を交わさなくても、人がたくさん集まると分かるじゃないですか。だから、(力を込めて)めっちゃうれしいです。(会場のお客さん:笑) 「本当に作品が届いている」という感じがしました。映画を作るのは大変なので、今日ステージに立っていない、数百人ものスタッフ・キャストの皆さんを代表して、皆さんの表情を見られるのは、光栄で貴重なことだと思って、感無量です。ありがとうございます。めっちゃ良い表情ですよ、皆さん。何だろう、変な感じになっちゃった(笑)。 松村さんもちろん皆さん良い表情ですよ。 奥山監督本当にすごく空気が良いですよね。そう感じているのは僕だけ? 松村さん良い空気なのに、なぜか(奥山監督が)焦っています。(会場のお客さん:笑) MC本作は、昨年の八月から今年の三月に撮影が行われました。七月には初号試写、そして様々な宣伝活動を経て、本日無事に公開を迎えました。皆さんにとって、撮影や宣伝活動を通して、これまで一番印象に残っていることは何でしょうか? 高畑さん今回は、不思議な体験だったという感じがあります。撮影は、割と孤独な感じでした。現場でお会いしない方もいるし、一人で窓の外を見ているシーンが結構多かったので、監督に相談しながら、静かに淡々と撮影が進んでいきました。なので、宣伝活動で、別のパートの皆さんと会えたりお話が聞けたり、スタッフさんたちとお話ができたりしました。それは、公開に向けて、チームがギュッとなっていく感じがありました。「みんなで頑張った作品を届けよう!」という熱量が、公開に向けてどんどん目に見えてきた気がします。チームの一員として、参加している感じがどんどんと強くなっていく感覚は、今までにあまりない経験でした。なので、今が一番テンションが高いです(笑)。 MC今一番、テンションが高いんですね。 高畑さん(笑)はい。恐る恐る始まった撮影だったのに、公開日に向けて、チームに参加させてもらえている感じが強くなるという不思議な体験だったなと思います。 MC森さんは、種子島での撮影が多かったと思いますが、いかがでしたか? 森さん私は、サーフィンのシーンの撮影の時に、丸一日、波にうまく乗れない日があって、めちゃくちゃ悔しかったです。まるで半年、一年、乗れなかったというくらい、自分への失望感がありました。皆さんのスケジュールを考えると焦りもあって、とても辛くて砂浜で泣いたりしたんです。でも、練習というか、スマホで動画を撮りながらボードの上に寝ていた時に、いつの間にか、百キロくらいのスピードで動いていて、その寝たままの状態で、波に乗っていたんです(笑)。撮影の時はどうしても乗れなかった波に、寝ていたら乗れちゃって…。悔しかったという話です。(会場のお客さん:笑) MC青木さんは、その瞬間を目撃していましたか? 青木さん見ていないです。マジで何の話(笑)? 森さん(笑)。本当にすみません。昨年の夏のことなのでちょっと、(その夏の出来事が)きらめきすぎてあまりよく覚えていないです。 松村さん百キロを知らなすぎる。(会場のお客さん:笑) 森さん(笑)。百キロですよ。 松村さん絶対、そんなに出ていない。 MC出ていたら、ちょっとした恐怖エピソードです。 森さんだから、こうして生きているのが奇跡なんです(笑)! 青木さん怖いよ…。(会場のお客さん:笑) MC松村さんが、もっとも印象に残っている出来事は何でしょうか? 松村さん本作で、奥山さんと二人で釜山国際映画祭に行きました。オープンシネマ部門で、三千人くらい入る劇場のすごくでっかいスクリーンで公開をしました。上映が終わったら、おもむろに観客の皆さんが立ち上がって、僕たちの周りを円のように囲んでワーッと拍手をしてくれました。その拍手を浴びた時に「この光景は一生忘れないだろう」と思いました。 MC会場はどういった雰囲気でしたか? 奥山監督すごい熱気でしたよね。 松村さんすごかったですよね。 奥山監督上映が終わってすぐに皆さんが席を立ったので、「あれ?もしかしたらあまり面白くなかったのかな」と思ったら、僕らの元に集まってきてくれました。僕らがエンドロールを観ているのを見守ってくれているという、不思議な感じでした。エンドロールを観ているのを見守られる経験なんてなかなかないじゃないですか。 松村さんすごかったですよね。僕らより前に座っていた方々もみんな集まってきて、囲まれて…。 奥山監督「直接拍手を送りたい」と、みんな来てくださったんです。 MCお客さんとそこまで近い距離間で一緒に観る経験は、これまでなかったことですか? 松村さんないですね。僕は初めてでした。 奥山監督なかなかないですね。 MC奥山監督にとって一番印象に残っているのは、その出来事でしょうか。 奥山監督松村さんがおっしゃったことも、印象に残っていますが、今日、一人の客として本作を観た時に「完成したんだ」と本当に心から思えました。映画で観ている人たちが、スクリーンに集中して、感情を突き動かされている空気を感じました。いろいろな思い出がありますが、一番と言えばそれかもしれないです。 宮﨑さん私は宣伝活動の中で、高畑さんと一緒に、松村さんのグループ? (松村さんが所属するSixTONESの)皆さんが仲良しで、すごく素敵だったんです。その皆さんの番組(「Golden SixTONES」日本テレビ系列にて放送中)に出演したんですが、すごく楽しかったです。高畑さんもそうですが、私たちは役者としての松村さんしか知らなかったので、「あ、こんなに違う顔を持っているんだ」と思いました。(会場のお客さん:笑) 松村さん(笑っているお客さんに対して、「しーっ」と合図するように人差し指を口元に当てながら照れ笑い) 宮﨑さんすごくキラキラしていて、何かあってもみんなでフォローし合ったり、みんなで盛り上げたりという空気感がすごく素敵でした。皆さんで良い時間を過ごしているんだなというのが伝わってきて、とてもうれしくなりました。そういう違う一面が見られたことが、うれしかったです。楽しいんだなぁと思って…。 MC俳優としての松村さんと、アイドルとしての松村さんは、そんなに違うんですか? 高畑さん二人いるのかなって思うくらい違います(笑)。(会場のお客さん:笑)撮影現場での松村くんは、静かに遠くにいて(笑)、「今、何を考えているんだろう」と思っていました。でも、SixTONESの皆さんといる時は、弾けている姿が最高に素敵でした。どちらも素敵ですが、良い仲間といられてすごく羨ましいです。素敵ですね。 松村さんお母さんなの(笑)? 高畑さん(笑)。何目線なんだろう。 松村さん(会場の)みんながクスクス笑うと、本当はダサいことをやっているのがバレるので、静かにしてください。(会場のお客さん:笑) 高畑さん俳優は、グループではないのでああいう感覚がないんです。あんなに信頼できて心を許せる仲間がずっと横にいてくれるのは良いなって思いました。あの日、めっちゃ楽しかったですね。 宮﨑さん楽しかった。羨ましいですよね。 高畑さんお腹がはち切れるくらい笑いました(笑)。 松村さん番組のオンエアはもう済んでいるので、本作の余韻を壊したくない人は、観ないでください。…壊したい人だけ観てください。(会場のお客さん:笑) MC青木さんはいかがでしょうか。 青木さん作品の話で良いですか? ちょっと戻したいと思います(笑)。 松村さんお願いしますね。 青木さん種子島で、(森さん演じる)花苗が丘にいるシーンが印象に残っています。丘で二人でいろいろと話すシーンなんですが、言葉にならないくらいきれいな景色でした。その景色に囲まれているみたいな感じで、感動しました。奥山さんとはお話ししたと思うんですが、「みんなで一緒に一つの作品を作り上げている」という空気と「一人だな」という感覚が共存していた撮影だったと思います。それがずっと忘れられないです。 MC種子島での撮影は、特別なものになったのですね。 青木さん特別だったんですが、森さんが全然覚えていなかったので、ちょっとショックですが、本当にすごく楽しい期間でした。 奥山監督種子島へ行った時に、「新海さんが『秒速5センチメートル』で描いた空って、そのままあるんだ」と思いました。「あの景色は誇張されていないんだ」と、すごくびっくりしました。本当に新海さんの「秒速5センチメートル」に描かれていた空と、同じような空がありましたよね。 青木さん「全く同じだ」…みたいな感じでしたよね。 奥山監督なのに、森さんが全然反応してくれない…。(会場のお客さん:笑) 森さんありましたね! 同じ色使いの空で、本当に素敵でした。 木竜さん私たちは、大人になってからのパートなので、クランクインは会社でのシーンでした。皆さんが種子島で撮影された映像は共有してもらったので、本当に素敵な時間を過ごしたのが分かりました。会社で大人数で働いているシーンを撮っている時に、監督やスタッフの皆さんが、心なしか辛そうでした。多分、(種子島では)ものすごく広大な空、開けた美しい風景に心を委ねていたのに、大人のパートではそれぞれが働いている部分を切り取らないといけないので、奥山さんがずっと汗だくだったのを覚えています。その時に「僕も戸惑っています」とおっしゃったのが印象に残っています。 MC監督も心なしか辛そうだったんですね。 木竜さんそうですね。(スタッフの方々に)「種子島は楽しかったでしょうが、やりますよ」と言っていたのを覚えています(笑)。 白山さん私は、松村さんと上田悠斗くんと一緒に観覧車に乗ったことが、印象に残っています。私は観覧車が初めてだったので、「こんなに高いんだ」という驚きもありましたが、二人と話せてすごく楽しかったなと思っています。 MC撮影の合間にそんな瞬間があったんですか? 白山さん撮影が終わってからです。 松村さん先週くらいだったかな? 大阪で公開イベントをやった時ですね。 MC観覧車での上田さんの様子はいかがでしたか? 白山さんめちゃくちゃ、カチコチでした(笑)。 松村さん高いところが、ちょっと苦手なんだよね。 上田さんはい…。怖かったです。 MC上田さんが印象に残っていることは、何ですか? 上田さん僕が初めて撮影した、雪のところです。初めての撮影の時で、ちゃんと積もった雪を見るのも初めてだったので、特に印象に残っています。 MC積もった雪を見た時には、どんな思いが溢れてきましたか? 上田さん雪って存在するんだって…。(会場のお客さん:笑) MC雪を初めてご覧になったんですか? 上田さんちょっとだけ見たことはあったんですが、そこまでちゃんと高く積もった雪は初めてだったので…。 MC歩くのは大変ではなかったですか? 上田さんズボンも雪まみれになっちゃって、大変でした。 MC本作の中で、吉岡秀隆さん演じる小川館長が貴樹に「人が一生のうちに出会う言葉の数は、およそ五万語。その中で一言残すとしたら?」という問いかけをしています。そこで、皆さんには、これまで出会った言葉の中で、一言だけ残すとしたらどんな言葉を残したいかうかがっていきたいと思います。 森さんどうしよう…。そうですね、自分の名前でも残しておきましょうかね。「森七菜」にしましょうか。(会場のお客さん:笑)私以外に、私の名前を残してくれる人は、いない気がするんですよね。後世にも自分の名前が残せると思うと、今世を頑張れそうな気がします。未来の人が「何をした人か知らないけれど、ヤバいぐらいすごいことをした人なんだろうな」と思われる気もするので、得しかないなと思っています。 MC自分のことは自分で残そうと? 森さん自己顕示欲を、高く(笑)。 宮﨑さん私は、平仮名で「えん」です。いろいろな「ご縁」が繋がって、今までお仕事を続けてこられたし、「今、生かされているな」と思うので、そういう意味の「縁」でもあります。また、大なり小なりいろいろな争い事がある中で、世界中のみんながもっと「円」になって、手を取り合って、丸くなれたら、もっと平和な世の中になるんじゃないかなと思います。そんないろいろな意味を含めて「えん」を残したいなと思いました。 MC森さんとはちょっと雰囲気の違う言葉でしたね。 森さん(宮崎さんの答えを聞いて)もう、帰りたいです(笑)。(会場のお客さん:笑) 高畑さん難しいですね。私は、何かする時に、座右の銘ではないですが、いつも「何とかなる」と思うんです。なので、「何とかなる」を残したいです。未来の人も迷うことはあるだろうけれど、「何とかなるよ」と言いたいです。 MC松村さんは、いかがでしょうか。 松村さん今は…まじめな雰囲気ですか? ふざけた回答なら「とろろ」とか「もち肌」という回答もありますが…。(会場のお客さん:笑) MCもち肌って何ですか(笑)? 松村さんもっちりとした肌です。(会場のお客さん:笑) MCなぜその言葉を…(笑)。 松村さんあ、ヤバい! もち肌が選ばれてしまった…(笑)。こういう質問をいただくと、毎回同じことを言うと、楽をしていると思われそうでいろいろ変えていたんです。でも、本作にとって答えるのだとしたら、「やめない」という言葉です。この仕事をしていると、しんどい時もいっぱいあります。「頑張れていないな」「ハードルを越えられていないな」と、どんどん心がボロボロになっていく時に「やめない」ところまでハードルを下げると、何とかなることが結構ありました。そればかりでは、甘えになってしまんですが、「やめない」というのは、最低ランクの目標というか、モットーとして持っていると良いのかなと思っています。これは、皆さんに押し付けたいわけでも、皆さんの参考になるということでもないですが、僕はそれを残して、来世の自分に渡したいと思います。 MCありがとうございます。あとは「もち肌」と「とろろ」ということですが…。 松村さん「もち肌」は、気持ち良いよということです。頑張ってもち肌にすると、洗顔の時に気持ち良いよと…。(会場のお客さん:笑) 奥山監督今日はSixTONESのメンバーがいないので、僕らでは回収できないんですが、大丈夫ですか? (会場のお客さん:笑) 松村さんはい…。(改めて強調するように)「やめない」ということです。(会場のお客さん:笑) MC最後に皆さんにご挨拶をお願いいたします。 奥山監督今日は本作をご覧いただいて、本当にありがとうございました。いろいろなコンテンツがある中で、映画館で「秒速5センチメートル」を観ようと選択してくれただけで、すごくうれしいです。映画作りというのは、各部のプロフェッショナルが数百人集まって、細かいこだわりや工夫を積み重ねてでき上がるものです。あらゆるこだわりが詰まっているので、何回か観ていただくと、見え方や受け取り方が変わってくる作品だと思います。「こういう発見もあるんだ」と感じる瞬間があると思いますので、本作を観て「良かった」と思っていただけたら、また劇場に来ていただいたり、大切な方と一緒に観ていただけたらうれしいです。僕にとって映画は、いろいろなことがあって、辛いことや悩みがあった時に、支えになってくれることがあります。本作が、皆さんにとって少しでもそんな作品になれたらうれしいです。ライブビューイングで観てくださった皆さんも、本当にありがとうございます。長くなってすみません。本当にありがとうございました。(会場のお客さん:拍手) 松村さんまずは本作を選んで観てくださり、本当にありがとうございます。今、ここに登壇している皆さんだけでも、いろいろなキャラクターがいますが、本作には、他にもたくさんのキャラクターが出てきます。そのキャラクターそれぞれの人生がきちんと描かれている作品だと思います。撮影中は、僕たちがキャラクターを愛して、その人生をきちんと全うしようと向き合ってきました。作品が公開されて、我々が愛したキャラクターを皆さんにお届けしました。それを受け取った皆さんが、何かを感じたり、感動していただけたらうれしいです。全てのキャラクターじゃなくても良いので、自分で預かれそうなキャラクターを、今度は皆さんに大切にしてもらえたら、本当にうれしいです。その中で、何度も思い返してもらえたらうれしいです。また、劇場にそのキャラクターに会いに来てくれたら、うれしいです。これから、本作とこのキャラクターたちは、皆さんの手元で大切にしてあげてください。改めて今日はありがとうございました。 ■劇中で桜と雪がとても重要な役割を持つことにちなみ、ピンクと白の両面パネルを持った会場のお客様と一緒にフォトセッション。華やかに初日をお祝いしました。
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「ラーゲリより愛を込めて」初日舞台挨拶「ラーゲリより愛を込めて」公式サイト二宮和也さんが主演を務め、第二次世界大戦終了後にシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で不当に抑留されながらも、過酷な状況下において生きることへの希望を捨てなかった男・山本幡男の半生を描く映画「ラーゲリより愛を込めて」がいよいよ公開となりました。 12月9日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が開催され、二宮さんをはじめ、北川景子さん、松坂桃李さん、中島健人さん、桐谷健太さん、安田顕さん、瀬々敬久監督が登壇しました。ステージには、劇中で山本幡男の息子である顕一の壮年期を演じた寺尾聰さんからメッセージが到着。メッセージの最後にはキャストにはサプライズで顕一さんご本人からのお手紙が読み上げられるなど、驚きと感動にあふれたイベントの模様をレポートいたします!初日舞台挨拶瀬々敬久監督山本幡男役二宮和也さん山本モジミ役北川景子さん松田研三役松坂桃李さん新谷健雄役中島健人さん(Sexy Zone)相沢光男役桐谷健太さん原幸彦役安田顕さん二宮さんやっと全貌を観ていただけました。8月、9月ぐらいから宣伝活動をしていますが「これ、本当に始まるのかな」と思ったぐらい宣伝期間が長かったです。(登壇者の皆さん:笑) だから、ようやく皆さんに観ていただけて、ホッとしています。北川さん昨年の今頃に撮影をしたのですが、主演の二宮さんと、ここにいらっしゃる男性陣が命をかけて撮影に臨んでいらっしゃいました。みんなどんどん痩せていくし、そういったみんなの頑張りや努力が早く皆さんに届くと良いなと思っていました。なので、ようやく初日を迎えて、皆さんに観ていただけることを私も本当に嬉しく思います。 松坂さんお忙しい中、来てくださってありがとうございます。(中継用カメラに手を振りながら)中継先の皆さんも、本当にありがとうございます! 昨年の今頃、僕たちはちょうどダモイ(ロシア語:帰国、帰還、帰郷の意)のシーンを撮っていた頃だと思います。それから一年経ったんだと思うと感慨深く、今日という日を迎えることができて本当に幸せです。中島さんこのような素敵な初日を迎えることができて、本当に嬉しく思っています。またこのような大作に出演することができたことを、僕自身も誇りに思っています。日本映画界の扉を叩くことができたんじゃないかと、青二才ながら思っております。このような機会をいただけて光栄です。 桐谷さん初日を迎えられて、こうやって皆さんの前に立てることを本当に誇りに思います。(中継用カメラに手を振りながら)大阪、愛知、九州! ありがとうございます。まだいっぱいありますね…全都道府県!二宮さん雑だな!(二宮さん&登壇者の皆さん:笑) 桐谷さん全部言いたかったんだけれど、三つぐらいにしておこうと思って…。 二宮さん全国の100館と(中継が)繋がっているんですもんね。 桐谷さんありがとうございます。 安田さんこの劇場にお集まりの皆さん、日本全国でこの作品をご覧になっている皆さん、本当にありがとうございます。僕も試写で本作を拝見したのですが、とにかく涙が止まらなかったです。初日を無事に迎えた時には、全く違う質の涙が出そうになりました。「初日を迎えられたんだ、良かった」という嬉しい涙がしみました。素晴らしい作品だと思います。皆さん、末長くよろしくお願いします。 MC昨日12月8日は、安田さんのお誕生日でした。おめでとうございます!(会場:拍手) 登壇者の皆さんおめでとうございます! 安田さんありがとうございます。昨日からたくさんの方たちにお祝いしていただいて、産んでいただけて、育てていただけて良かったと思っております。お父さん、お母さん、ありがとうございます! 瀬々監督こういう形で、今日、初日を迎えられて本当に感無量です。この作品は皆さんの力で作った映画です。今日もSNSを見ていると、他の出演者の方たちが「出ています。ぜひ観てください」と言っていて、「みんなで作ったんだな」と思っております。取材の時に「ラストを絶対語るな」と言われていましたが、やっと語れるようになったのでホッとしています。でも、今日はマスコミが入っているので、語りません。(瀬々監督&登壇者の皆さん:笑) 引き続き、応援よろしくお願いいたします。 MC映画をご覧になった方からは「泣いた」という声が届いています。この映画館で「泣いてしまった」という方はいらっしゃいますか? (会場からたくさんの手が挙がる) 登壇者の皆さんのもとにも、感想や反響が届いていますか。 二宮さん僕は友だちが少ない方なので、あまりそういったことはないんですが…。(登壇者の皆さん:笑) SNSの反響などを見ると「本当に(公開が)始まったんだな」と感じています。もちろん「泣けるから良い映画」ということでもないですが、我々の伝えたいことが伝わって、より感情に響いたのかなと感じることがありました。 MCこれから、どんな方に観ていただきたいですか? 二宮さんこういった「事実の話」であるということもそうですが、この作品はめちゃくちゃ「芝居が良いな」と思っています。金太郎飴じゃないですが、どこを切っても、どのシーンも自信を持って観ていただける作品になっています。そちらの観点からも「日本映画って良いな」と思ってもらえるクオリティになっているので、そちらも楽しんでもらいたいと思います。 北川さんお友だちの一人が朝一番に観てLINEをくれたんですが、「今こういう時代だからこそ、こういう作品を作ってもらえて良かった。観られて良かった、泣いた」と言ってくれました。マネージャーとSNSを見ていても、「感動した」というコメントがたくさん入ってきたので良かったなと思います。 松坂さん今日のお昼頃、僕のメイクさんが本作を観てくれまして…。 二宮さん本当? 僕が「ひるおび」(TBS系列にて放送の情報番組/メインMC:恵俊彰)に出ていた頃だ。松坂さんそれくらいの時間だと思います(笑)。劇場でティッシュを配られたらしいです。 二宮さん劇場で? スタッフの方から? 松坂さん劇場で。「何に使うんだろうな」と思っていたら、本作を観終わった頃にはそのティッシュを全部使っていたそうです。劇場でティッシュを配るってあまり聞いたことがなかったので…。劇場のスタッフさんが、この作品に対してそうしたいと思ったんですかね。 二宮さん優しい! MCでは、かなり涙を流され続けたということですね。 松坂さんということなんでしょうね。(メイクさんは)「ポケットティッシュを全部使った」と言っていましたから…。 中島さんちょっと重複してしまうんですが、僕のメイクさんもちょうどお昼時に観てくれて…。(登壇者の皆さん:笑)二宮さん僕が「ひるおび」に出ていた頃だ。(登壇者の皆さん:笑) 中島さんそうです(笑)。「ハンカチが必須の映画だ」とおっしゃっていましたし、観終わった後には「ハンカチがいつもよりも重かった」と言っていました。涙をたくさん、ハンカチで拭いたみたいです。本作を観る際は、必ずハンカチを用意していただければと思っています。 桐谷さん僕のメイクさんは、観ていないんですが(桐谷さん&登壇者の皆さん:笑)、高校の後輩がこの次の全国中継が観られる回で観てくれるので、終わった後に感想を聞くのがすごく楽しみです。MC初日に映画館に来てくださるんですね。 桐谷さんそうなんです。京都の方で…。感想を楽しみにしています。 安田さん先ほどスタンバイ前にお手洗いに行ったところ、私の隣の方が、本作をご覧になった方でした。(登壇者の皆さん:笑) トイレで二人で並んだんですが開口一番に「良かったよ!」と言われました。僕より年配の男性の方ですが、多分マスコミかスタッフの方なのかな…。「午前中に番宣(の仕事)があって、劇場に来たらちょうど12時の回があって観ました」と、そして観終わった後に僕とお手洗いで会ったんですね(笑)。それで開口一番に「良かったよ! 泣いた、泣いた」そして、「本当にありがとう」と言ってくれたんです。すごく嬉しかったですね。MC瀬々監督のもとにも反響は届いていますか? 瀬々監督僕も友だちがいないので…。(登壇者の皆さん:笑) ここへ来るまでの道で「どうして泣けるんだろう」と考えていました。やっぱりここにいらっしゃる俳優さんもそうですが、皆さんの芝居、演技を見て、「困難な物事に対して貫き通す心」が伝わったんだと思っています。MC撮影はおよそ一年前とのことですが、印象に残っていることがあれば教えてください。 二宮さん(ダモイの)港のシーンを撮っていた頃というと「みんなで寿司を食いに行っていた時なんだな」と僕はちょっとうらめしく思っています。僕はある事情で、港の撮影には行けなかったので…。 松坂さん桐谷さんが誘ってくれたんです。 桐谷さんニノ、その時はいなかったんで…。 二宮さん僕はその日はいなかったんですが、別に(自分が)いる日にみんなで行けば良かったんじゃないかと思って…。 桐谷さん港の近くのお寿司が美味しそうだったんです(苦笑)。 二宮さん(悔しそうな表情で)「あれから一年なんだな」と僕は思っていました。(登壇者の皆さん:笑) MCお寿司に行けたメンバーはどなたですか? (松坂さん、桐谷さん、中島さんが手を挙げる) 安田さんも行かれていないんですね? 安田さん誘っていただいたんですが、僕はおでんが食べたかったので。 二宮さんめちゃくちゃ変わっている! MCいろいろな記憶が残っているようです。 二宮さんシーンではいろいろとあると思うんですが、シーンの後ろにある現場では、みんなで楽しくやれていた印象が強いです。 MC今日は劇中で山本幡男さんの息子である、顕一さんの壮年期を演じた寺尾聰さんから、キャスト、監督に向けた音声メッセージが届いております。さらに顕一さんご本人からお手紙をいただきました。そのお手紙は寺尾さんに代読していただいております。 ■会場に寺尾聰さんの音声メッセージが流れました。 【寺尾さんからのメッセージ】寺尾聰です。瀬々監督、平野(隆)プロデューサー、公開初日おめでとうございます。30年前にテレビ(1993年フジテレビ系列にて終戦48年特別企画「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」)で山本幡男役を演じたことや、二宮くんと昔テレビシリーズ(2005年フジテレビ系列にて放送「優しい時間」/主演:寺尾聰)で親子を演じた縁もあり、今回短いシーンではありますが、ニノの主演作の応援が少しでもできればと思い、出演させていただくことになりました。青年だったニノも桃李も、今や日本映画を代表する俳優になって、いつも遠くから見ていてうれしく思っていました。瀬々監督とはもう少し時間をとって出演をしたいですね、次回は。今日は私が演じた山本幡男さんのお子さんの山本顕一さんからお手紙が届いているそうで、私が代読させてもらえることになりました。では、読ませていただきます。【山本顕一さんからのお手紙】スタッフキャストの皆様へ。山本幡男の長男、山本顕一です。本作の公開初日おめでとうございます。私はこの作品を試写会で二回観ましたが、観れば観るほど感心させられる作品であり、また試写を観た人たちの感想の言葉もとても感激的でした。ありがとうございました。撮影に入る前に瀬々監督が訪ねて来られ、父・幡男や、母・モジミについていろいろとお話をしました。父と最後に別れたのは私が10歳の時でしたが、当時の私から見た父・幡男について、そしてまた父不在の中で懸命に私たちを育ててくれた母・モジミについて、辺見じゅんさんの「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」には書かれていないエピソードなどもお話しました。そこから瀬々監督は幡男とモジミの描き方を深めていかれたと伺いました。完成した作品を観て強く感じたことは、過酷なラーゲリの状況が実によく再現されているということでした。二宮和也さんの姿は、父・幡男にそっくりで驚きました。何気ない仕草や表情が、私の記憶している父を彷彿とさせるのです。その二宮さんが、山本幡男を「偉人」としてではなく、「普通に生きた一人の男」として演じられたことは、私にとって非常に好ましく嬉しいことでした。母の山本モジミは、最初の脚本ではいわゆる良妻賢母に描かれていました。瀬々監督にお会いした際に、モジミについて一生懸命の努力家だったけれど、実はとても不器用な人間だったこと、普段は一切涙を見せたことがない人だったのに、幡男のある通知が届いた時に初めて泣いた、それも大声を上げて叫びながら泣いたという話をしました。作品の中の北川景子さんを見て、その真っ直ぐな演技から、ひたむきに父・幡男の帰りを待ち続けていた母・モジミの姿を思い起こされ、胸が熱くなりました。今日から本作が公開されて、多くの人に観てもらえることを私も願っています。特に若い人たちには、この作品をきっかけに改めて過去の歴史を見つめ直してもらえたらと思います。山本顕一。二宮さんお手紙もそうですし、このコメントの内容も本当に感謝だなと思っています。改めて、やはり寺尾さんは良い声をしているなと思い、贅沢でした。この作品もそうですが、寺尾さんから「何かあったら自分は行くよ」とずっと言ってくれていたので、本当に出てくださることになって、感謝です。ありがとうございます。 MC山本顕一さんからは「父を彷彿とさせる」という言葉もありました。 二宮さん僕もちょっと似ている感じがしていて…。「似てない?」みたいな、「そんな感じしません?」という話で現場でも盛り上がったのを覚えています。息子さんにもそう思っていただけていたということは、すごく嬉しかったです。 MC二宮さんが監督とお話ししていた、「幡男を等身大の男として演じる」という思いも伝わっていましたね。 二宮さん僕らも本当に(幡男さんは)素晴らしい方だと思うんですが、「この人はすごいんだ、カッコ良いんだ」というのは、やっぱり家族が思うことなので…。僕らが第三者の人に伝える時には、割とフラットにと言いますか、「そういった人にもこういう面があるんだ」ということも描くべきなんじゃないかということは、(監督とも)お話ししていました。 北川さん顕一さんご本人が「父を彷彿とさせた」とおっしゃってくださったのは、私も本当に嬉しかったです。私も初めて現場で二宮さんとお会いした時に「山本幡男さんってこういう方だったんだろうな」と、本当の幡男さんに会ったような気がしていました。二宮さんは演じられる時に「ここは自分の見せ場だ」「ここは良いシーンにするんだ」とか、そういう格好を絶対にしないんです。本当に良い意味で、どのシーンも全部同じ熱量でいるんです。「山本幡男さんが特別な人だという風には描きたくないんだろう」と感じていました。こういうご苦労をされた方が、この時代には本当にたくさんいたということ、(山本さんは)そのうちの一人なんだということを、二宮さんはお伝えしたいんだろうと思いました。それが息子さんにも伝わったということが何より嬉しいです。MC顕一さんからは、北川さんの真っ直ぐな演技に胸が熱くなったという言葉もありました。 北川さん私はサザエさんだから…(笑)。初日に監督から「サザエさんみたいにやって」と言われて、「難しいな」と思っていたんです。監督のその言葉を聞いて、良妻賢母ということだけではなく、子どもや、幡男さんのお母さんだったり、愛する人や家族を心配させないために冗談を言ったり、楽しく待っているということを心がけていた方なんだろうと思いました。そこからは、なるべく作品の中で皆さんが明るくなれるようなシーンにできたら良いなと思っていました。でもやっぱり男性陣の皆さんのシーンがすごすぎて…。自分が作品のトーンを乱していなければ良いなとずっと考えていたんです。でも、今日のようなお手紙をいただけて本当に良かったと思っています。ありがとうございます。 MCさらに本日は、スペシャルゲストが来ています。劇中で抑留者たちと生活を共にしていた黒毛の犬、クロを演じた大吉くんです! ■大吉くんが元気良くステージに登場。劇中で、とりわけクロをかわいがる新谷健雄役を演じた中島さんが「クロ!」と呼びかけ、笑顔で再会を喜び、大吉くんのリードを持つことに。会場からも大きな拍手が上がりました。 中島さんクロ、カメラはこっちだよ。(大吉くんに顔を向ける方向を教える) 二宮さん(中島さんと大吉くんの仲睦まじい様子を見て)めちゃくちゃ仲良しですね! ずっと見ていられる。 中島さんクロは状況がまだ良く分かっていないようです。その艶やかなお尻ばかりをみんなに見せなくて良いんだよ。前を見てご覧なさい。(大吉くんが前を向く)そうそうそう! MCクロとはどのような思い出がありますか? 中島さん大変な環境でもあったので、ずっと撮影の合間もクロの存在がかなりの癒しでした。キャストの皆さんとスタッフの皆さんの心をつないでくれた存在でしたよね、ボス。(二宮さんに語りかける) 二宮さんうん、確かに。もちろん動物なので大変なこともあったんですが、ラーゲリの中の緩衝材というか、みんなの心に「クロも頑張っている」という思いがあったと思います。 ■大吉くんを抱き上げた中島さん。大吉くんは中島さんの顔をペロペロと舐め、仲睦まじい姿をみせると会場もほっこり!中島さん12月のキスです。(中島さん&登壇者の皆さん:笑) MCでは最後のメッセージをお願いします。 二宮さん本日はご覧いただきありがとうございました。(会場:拍手) 近代史を描いた作品であり、本当に辛く、悲しい、苦しい、 重たいシーンがたくさんあったかと思います。でも、その先にある絆や愛が温かく染み入ったのではないかと信じております。一方でこの映画というエンタメの中で、この上ないくらいみんなが真剣に向き合って作った作品です。「この人たちが一堂に会して出る作品は、この作品しかないんじゃないか」と思わせるぐらい、本当に熱のこもった作品だと感じています。我々はもう次のステージに歩き出していて、また皆さんと会うべく、それぞれがそれぞれの現場で頑張っていると思います。どうかこのメンバーの作品に映画館で出会うことがありましたら、また観ていただければと思います。何よりまだ公開も始まったばかりですので、この作品をどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
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東宝スタジオにて、「女性スタッフお花見会」の開催に協力しました!東宝グループは、サステナビリティの基本方針に基づき、「あらゆるステークホルダーの人権を尊重し、持続的に『健全な娯楽』を提供できる体制の追求」を目標に掲げています。 その取り組みの一環として、TOHOスタジオでは、映画制作現場の労働環境改善を目指し、女性を含むすべてのスタッフが安心して働ける環境づくりを推進しています。この度、「育児サポート勉強会」の有志メンバーが主催した「女性スタッフお花見会」に協力しました。 「育児サポート勉強会」では、映画制作と育児の両立について様々な映画・映像のスタッフたちが2023年から意見交換を行なってきました。この勉強会に参加する有志メンバーの主催により、映画制作に関わる女性スタッフらを対象とした「女性スタッフお花見会」が、3月下旬に初の試みとして東宝スタジオで開催されました。TOHOスタジオ㈱は会場としてスタジオを提供し、東宝㈱はベビーシッターサービスの費用を補助するかたちで、子育て中のスタッフも気兼ねなく参加できる環境づくりを支援しました。 春の陽気に包まれた会場には、100名以上のスタッフと約30名のお子さまたちが集まり、お食事を楽しみながら映画制作現場の働き方や育児との両立について活発な意見交換が行われました。参加者からは、「同じ制作現場で働く女性としての悩みを共有できてよかった」「映画業界の働き方やありかたについての意見交換ができ、今後の課題について考えられた」といった声が寄せられました。このイベントは、女性スタッフにとって貴重な交流の場となっただけではなく、今後の映画業界における女性の働き方や労働環境の改善に向けた新たな一歩となりました。 東宝グループは今後も、誰もが安心して活躍できる職場環境づくりを推進するとともに、東宝グループの事業活動に関わるすべての人々の人権を尊重し、持続的にエンタテインメントを提供できるよう努めてまいります。 「女性スタッフお花見会」の様子
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「ラーゲリより愛を込めて」完成報告会見「ラーゲリより愛を込めて」完成報告会見「ラーゲリより愛を込めて」公式サイト二宮和也さんが主演を務め、第二次世界大戦終了後にシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で不当に抑留され捕虜となりながらも、過酷な状況下において生きることへの希望を捨てなかった男・山本幡男の半生を描く映画「ラーゲリより愛を込めて」がついに完成し12月9日より公開となります。8月17日に東京都内で完成報告会見が開催され、二宮さんをはじめ、北川景子さん、松坂桃李さん、中島健人さん、桐谷健太さん、安田顕さん、瀬々敬久監督、平野隆プロデューサーが出席しました。これまで未解禁だった、山本と共に極限のラーゲリを生き抜く捕虜仲間を熱演した豪華キャストが一挙発表されると共に、キャスト陣が過酷ながらも充実感溢れる撮影についてたっぷりとエピソードを披露しました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします!完成報告会見平野隆プロデューサー瀬々敬久監督山本幡男役二宮和也さん山本モジミ役北川景子さん松田研三役松坂桃李さんSexy Zone/新谷健雄役中島健人さん相沢光男役桐谷健太さん原幸彦役安田顕さん平野プロデューサー私がこの作品を作りたいと思ったのはコロナ禍の前で、社会全体がとても窮屈で生きづらい時代になってきたなと日々感じておりました。そんな折に山本幡男さんという方に出会い、どんな状況においても、極限の状態になっても「人間らしく生きるとはどういうことか」と、心を打たれました。そしてコロナ禍となり、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、現在はその時と比べてますます閉塞していると思っております。こんな時代に、この作品を皆さんにお届けできることを運命のように感じております。これを観ていたいだ皆さんが、この作品に希望を見出すことができればとても幸せです。瀬々監督この作品を作る前は、ウクライナで戦争が起こるとか、そういったことがなかった状況でした。それが自分たちの身近になっている状況の中でこの作品が完成し、皆さんに観ていただくという意味合いをすごく感じています。ここに登壇されている方々含め、スタッフ、キャストのおかげで良い作品になったと思います。ぜひこの作品を伝えていきたいと思っていますので、ご協力お願いいたします。二宮さん僕がこの作品のお話をいただいた時は、まだ嵐の活動をしている最中だったので「それが落ち着いてから参加させていただければ」というお願いをしたところ、快く受け入れてくださいました。まずは観ていただいてというところが本音なんですが、今ここに立っているメンバーだけではなく、収容所の人々を演じたメンバーも、それぞれが考えを持って、ベストパフォーマンスを出すためにコンディションを整えていました。そういったことが作品を観て伝わると思っています。北川さん今回はほとんどが初めて共演する方ばかりで、また瀬々監督とも初めてで、「参加しない」という選択肢はありませんでした。昨日完成した作品を観て、どんな状況でも人は懸命に生きることが大切なんだということ、そして自分が"想う人"や"想ってくれる人"など、"人の愛"というものが人間を突き動かして、生きること、生かされることができるんだと感じました。まだ余韻に浸っているのですが、本当に良い作品なので、今日は皆さんにその作品の良さを伝えたいと思っております。松坂さん最初にこの作品のお話をいただいた時は、戦争が終わってもなお、終わらない戦争というものが11年以上も続いていたということに衝撃を受けました。その時代に生きた人たちの強い想いというものを、映画というかたちにして届けたいという気持ちで今はいっぱいです。中島さん僕が心から尊敬している役者でもあり、先輩でもある二宮くんの大作の一部になることができて、心から幸せに思っています。この作品が描いた歴史は、個人的には僕たちの世代やこれから未来を引っ張っていく方々にきちんと継承していかなきゃいけないと感じています。しっかりと責任感を持って、この作品に臨みました。とにかく今日、本作がたくさんの方に伝わるように、愛を込めてしっかりとお話したいなと思っております。桐谷さんこういった素敵な作品に出演できたこと、本当に感謝しています。撮影は毎日が印象的でした。毎日のように現場にいてくれた平野さん、そして真摯に撮影に取り組んでいらっしゃった瀬々監督。こうしてみんなでここにいられることは、本当に奇跡だなと思っています。人間は失った時に忘れてしまうことがありますが、この作品を観て「当たり前にある日々は奇跡なんだな」と感じてもらえたらうれしいです。本当に感謝しています。安田さん最初に脚本を拝読した時に、心が震えました。実話をもとにした作品ですが、我々の先人たちの想いが礎となって今があるんだということを胸に、現場に取り組みました。先日試写を拝見して、宣伝部の方に感想を求められた時に、自分自身としては珍しいんですが「言葉にできない」と答えていました。その時に言葉にしてしまうと何かが溢れてしまいそうで、言葉にできずに胸を抑えました。それくらいの震え、感動がありました。たくさんの方に観ていただきたいと思います。普遍的な愛、心の奥底から響く愛を伝えている映画だと思います。プロデューサー、監督、スタッフ、キャストの皆さんとの出会いに感謝を申し上げます。MC登壇者の皆さんに、映画をご覧になった感想を伺っていきたいと思います。 北川さん私はこの作品の中ではところどころに出演しているということもあって、(完成作で)初めて観る部分がたくさんありました。特にラーゲリの男性陣のシーンは、もちろん台本では読んでいるんですが、本当にすごかったです。たぶん皆さん身体も絞られていると思うんですが、身体つきや顔つきにも驚くものがあり、厳しい状況において、懸命に生き抜く男たちの姿を目にしました。でも、暗い気持ちにはならないというか、作品を観終わった後には、「私たちは今、物や情報などいろいろなものに恵まれているけれど、果たしてこの方々のように、自分の心は豊かだろうか」ということを考えてしまいました。皆さんが知恵を絞ったり、手を取り合って、力を合わせて、なんとか困難な状況を切り抜こうとする姿を見て、「人間って本来こういう力があるはずなんだよな」「昔の人たちってすごいな」と感じて、観終わった後には「自分も頑張ってみよう」と思いました。松坂さん「ラーゲリより愛を込めて」という、「愛を込めて」という意味が本当に伝わってきました。逆に言うと、僕はラーゲリ内にいて、北川さんのシーンは見ていなかったので、すごく新鮮な気持ちで観られました。 北川さんのほほんとしていましたよね。 松坂さんいやいやいや、待っている側の表情だったり、気丈に振る舞う姿とか、妻として、女性としての心だったりとか、そういったものをスクリーンで拝見した時に「愛を込めて」という意味が伝わってきました。 北川さん良かったです...。(ラーゲリと)温度差があるかなと思って心配していました。 中島さんこの作品を観て、時代は変われど、人を想う愛や気持ちは変わらないんだと感じることができました。今僕らがこの時代を生きていく中で、どれだけ普通の日常というものが幸せなのかということも感じることができました。作品に臨むにあたって、僕はおじいちゃんをはじめ、いろいろな方に報告しました。おじいちゃんからは「自分たちの歴史を、今の僕たちの世代にちゃんと伝えてほしい」と話をもらいましたが、作品を観ていると、きっとたくさんの方に「今この作品は絶対に観るべきもの」だというメッセージが伝わると思えました。随所随所に愛が溢れた作品で、とにかく僕は二宮くんのお芝居にワンカット、ワンカット、感銘を受けていました。そこが印象に残っています。二宮さん(照れ隠しのように肩をすくめながら)あざす!(登壇者の皆さん:笑) MC特に印象的だった、二宮さんのお芝居はありますか。 中島さん全てなんですよね。特出して「これ!」と言うと、そこを贔屓しているみたいになるので、ダメだなと思うので全部です。 二宮さん(再び照れ隠しのように肩をすくめながら)あざす!(登壇者の皆さん:笑) 中島さん言葉の教科書、薄くないですか(笑)? 二宮さんありがたいです、そんなふうに言っていただいて。でも恥ずかしいですね(笑)。 MC撮影は、過酷なものでもあったのではと想像します。振り返ってみて、いかがでしょうか。 二宮さん過酷な日々ではありました。収容所チームと言われるメンバーはAチーム、Bチーム、Cチームとあったんですが、僕が一番しんどいと思ったのが、野球をするシーンの撮影です。その前日くらいに「大雪になる」という予報が出ていて、撮影日の朝にAチーム、Bチーム、Cチームが駆り出されて、みんなで雪をどかす仕事から始まった日がありました。僕はそれをやりたくなくて、ギリギリまで部屋の端っこでいないフリをしていました。(登壇者の皆さん:笑) 「しんどそうだなあ」と思っていました。みんな汗だくで、本当に野球をやっているくらいの感じになっていましたね。桐谷さん僕と健人はちゃんとやっていたからね。 二宮さん(笑)。みんなすごかったね。僕はこうやって隠れて...。 中島さんみんな、ニノ先輩どこかなって思っていましたよ。 二宮さん(笑)。みんなが、ちゃんと芝居を作ってから撮影を始めたり、カメラに映っていなかろうと(その場に)呼ばれていなかろうと、みんながみんなずっと現場にいて、お芝居を見ていたり、参加したり、常にそういうことがある印象的な現場でしたね。 桐谷さん完成した作品を観て、本当に出演できて良かったと思いましたし、泣きましたし、子供たちに観てほしいと感じました。あまり深くしゃべると、ちょっと泣きそうになってしまうんですが、出演できて良かったです。ニノも言ったように、収容所の(メンバーを演じた)みんなも全力でやっていて、その日々を思い出すだけでも胸が熱くなります。みんなのエネルギーで出来上がった作品なので、一人でも多くの方に観てほしいです。衝撃的な内容ではあると思いますが、お子さんがいらっしゃる方は、お子さんにもぜひ観せてあげてほしいと思います。MC桐谷さんの感想を伺っていると、こちらも泣きそうです。 桐谷さん泣いて良いんですよ、泣きたい時は。(登壇者の皆さん:笑) 僕もこの作品の話になると、みんなの顔を見ているだけでちょっと胸に迫るものがあるんです。撮影は過酷な部分もありましたし、だからこそ、今ここにみんなで立っていられることが本当にうれしいです。 MC安田さんはいかがでしたか? 安田さん言葉にできない。言葉にできない...。(登壇者の皆さん:笑) エンドロールの最後まで席を立たないでほしいと思っています。僕は立てませんでした。最後の最後に、二宮さんと北川さんが海辺で座っているシーンがあるんですが、あれにはグッと来ましたね。温かくなりました。良い終わり方だと思うし、あれでこの作品は締まるんだろうと思いました。心の奥底まで響く普遍的な愛の物語であるということが、最後の二人の座る背中に集約されているような気がします。そして12月9日公開なので、年明けに食べるおせちは、どんな思いで食べるのかなと思っています。「いただきます」と「ごちそうさま」をきちんと言おうと思っています。MC脚本を読んだ時の感想を教えてください。 二宮さん(描かれている状況は)過酷なものではありますし、そこからまだ一世紀も経っていないという現実があります。とにかく過大も過小もせずに、僕は脚本に書かれていることを淡々とやっていこうと思いました。そこは瀬々監督たちから、手助けやアドバイスをいただきながら、撮影に挑んでいました。脚本を読み解いたりするというよりは、そこにポンと投げられて、どう動くかということに集約していたという感じです。 MC私は、今日ご登壇者の方々が出てくるシーンで、お一人あたり一回ずつは泣いています。 二宮さんそんなに泣いたんですか? 我々としては本当にうれしいです。 MCただ涙だけではなく、とても温かい気持ち、幸せな気持ちになる映画でした。実話をもとにした映画ですが、瀬々監督、平野プロデューサーはどのような思いで作品に向き合っていましたか? 瀬々監督苛烈な物語なんですが、主人公の山本幡男さんは、どんな状況でも希望を捨てないことを信念として生きていた人です。それが周りの人たちに友情として伝わっていって、最後に愛の奇跡を生むという話です。先ほど日常の大切さという話もありましたが、どんな状況でも輝けるものがあるというか、ラーゲリという大変な状況でも友情が芽生えたり、分かり合えたり、結束していく...。そういった輝きや気持ちの高揚から、「生きているな」という感じが伝わりました。二宮くんはその場所にポンと投げられたと話していましたが、僕たちはそういう場所を作って、みんなに化学反応を起こしてもらえたらと思っていました。 平野プロデューサー最初からずっと「若い人に観てもらいたい」と思っていました。確かに先人たちの話ではありますが、若い人に観てもらうためには、どうすれば良いんだろうと考えました。もちろん戦争がベースにはなっていますが、この物語で表すべきことは、愛の物語であるということです。山本さんとモジミの物語は究極のラブストーリーだと思いますが、最初に知った時は「こんな実話があるんだ」と思ったぐらいに震えました。もう一つには、山本さんと松田さん、シンちゃん(新谷さん)、相沢さん、原さんという、男たちの命をかけた友情の話であるということです。こんなに強い絆があるんだということを、今の若い人たちになんとか分かってほしいなと、そこを気にかけながら作っていきました。 MC撮影中に印象的だったエピソードをお伺いできればと思います。 二宮さん野球のシーンも印象的ですし、また僕が演じた役はロシア語が話せるキャラクターだったので、撮影前から準備をしていく中で、ずっと(ロシア語を)反芻していたのが印象的でしたね。先生についていただいて、ロシア語をカタカナの字に起こして、ひたすら読み込んでいきました。 MC皆さん、二宮さんのロシア語はいかがでしたか? 二宮さんみんなロシア語を話せる人がいないので、きっと間違っていても分からないと思います(笑)。 桐谷さん「これがロシア語なんだ!」って思いました。(登壇者の皆さん:笑) MC勉強は相当大変だったのではないでしょうか。 二宮さんそうですね。僕にとって馴染みがないものだったので、一からでしたが、先生が細かく丁寧に教えてくださいました。ロシア語を話すシーンが終わると、気が楽になっていたというのはありましたね。 MC北川さんは、いかがでしょうか。 北川さん自分のシーンというよりも、皆さんのシーンばかりが心に残っています。野球のシーンや詩を読むシーン、全員で歌うシーンなど、山本さんを中心に、男性たちみんなが一つになって、大変な状況の中でも日常の小さな幸せや喜びを見つけようとしていくシーンすべてに、笑ったし、泣きました。台本を読んで内容は知ってはいましたが、こんなに良いシーンだったんだと思いました。なぜ歌を歌っているのかは言えないんですが、すごく良いシーンです。みんながこんなにも山本さんのために動いているんだということも感じられて、妻としてはうれしかったです。 松坂さんもともと雪が降っていない設定のシーンがあったんですが、その撮影当日にものすごく雪が積もってしまって...。でも撮影をしなければいけないということで、そのシーンは雪が積もった状態で撮影をしたんです。それが逆に良かったです。お芝居としても、感情が一層入りやすい環境になっていました。二宮さん生きづらさみたいなものが見えるというか。あそこすごく良いシーンでしたよね。 松坂さんそうなんですよね。天気が味方してくれたというか、映画の神様が味方してくれたようで、すごく良いシーンになったなと思っています。 MC雪も、いろいろな効果をもたらしているんですね。 桐谷さん僕らは雪かきしましたけどね。(登壇者の皆さん:笑) 中島さんニノ先輩、どこかなって。(登壇者の皆さん:笑) 二宮さん気持ちを、作っていました。(登壇者の皆さん:笑) MC二宮さんは結果、雪かきはしましたか? 二宮さん(立ち上がって、脚で雪をどける仕草をしながら)こうですね。(登壇者の皆さん:笑) 桐谷さんそれ、(撮影を)待っている時の仕草やん。 二宮さん(笑)。みんな良い靴も履いていませんから、(雪が足に)染み込んじゃって、ガチガチになりながらやってくれていたので感謝ですよね。ありがとうございます。 中島さん個人的な出来事なんですが、人生で初めて丸刈りにしたんです。それがとても衝撃でした。プラス、裸で川に入るシーンがあったので人生で初めてふんどしを履きました。二宮先輩、あの日は気温が0度くらいでしたっけ? 二宮さん撮影の始まりの方だったので、10月くらいですね。 中島さんそうですよね。かなり寒いシーズンの撮影だったんですが、僕は瀬々組が初めてで、瀬々監督もいるし、二宮大先輩もいるし「負けられないな」と思って、待ち時間もロケジャン(ジャンパー)を着るのをやめたんです。ずっと裸で「俺は強いんだ」というアピールをしていたんですが、監督から「着ろ!」と怒られました。(登壇者の皆さん:笑) シチュエーションとしてはみんな寒くて、目の前にいる二宮くんに「寒いので、ロケジャンを着てください」と言ったら、「後輩がこんなに寒がっているのに、僕は絶対にロケジャンを着ることはない」と、裏でもめちゃめちゃ映画スターでした! 二宮さんだって、素っ裸の人に「服を着てください」と言われて、着られます? 着られないですよ。(登壇者の皆さん:笑) 中島さんご心配をおかけしてしまったんですが、二宮先輩は(ジャニーズの)丸刈りの先駆者なので、僕がその後継として、二宮くんの映画でそのヘアスタイルができたことが、本当に光栄でした。 MC二宮さんは、本作での中島さんのキラキラ具合はどのように感じましたか? 二宮さん重要なんだと思いました。楽しい作品ではないので、観ている最中もいろいろなことを考えるシーンがあるとは思うんですが、シンちゃんが出てくると明るくなるというか...。(新谷が出会う子犬)クロの存在も非常に大きかったと思います。クロのシーンは大変な時もありましたが、作品全体の重さのようなものを軽くしてくれたんじゃないかと思っています。 桐谷さんここにいるキャストの皆さんもそうなんですが、収容所のメンバーを演じるキャスト陣とものすごく仲良くなりました。一人一人の顔が思い浮かぶくらい、大好きな人たちが一気にできた作品です。ものすごく寒い時にみんなで雨の中、ずっと外で立っているというシーンがあったんです。帽子を被っていない人もたくさんいて、頭が濡れるだけで相当体感温度も下がって、みんなが倒れるギリギリくらいまでずっと撮影をしました。ストーブに当たる時って普通は手を温めると思いますが、みんな頭をストーブに向けていましたね。それくらい過酷な撮影でした。そんな中でも弱音を吐かず、愚痴も言わずにやっている姿というのは、ものすごく良かったですね。むちゃくちゃ良い撮影しているなという感じがして、とても印象的です。安田さん皆さんがおっしゃっているシーン、一つ一つ、私にとってもすごく印象深いです。北川さんがおっしゃった、歌声。クロという犬。そして空。全てが良かったと思います。全部が印象的ですよ。これだけ(先に)言われて、最後に聞かれる身にもなってください。(登壇者の皆さん:笑) 二宮さん最初に聞いてあげてください。(登壇者の皆さん:笑) 安田さんだいたい、自分の順番が来る頃には全部言われていますね。(登壇者の皆さん:笑)クロ、歌、空! これです! MC次からは、安田さんに最初に伺いますね。 安田さんそれはそれで困ります!(登壇者の皆さん:笑) MC本作の主題歌として、「Mrs. GREEN APPLE」が新曲「Soranji(ソランジ)」を書き下ろしました。起用の経緯を教えてください。 平野プロデューサーこの作品を若い人たちに観ていただきたいという想いがありました。以前「Mrs. GREEN APPLE」の皆さんとご一緒した時にも感じましたが、「Mrs. GREEN APPLE」というグループは作品のことを非常によく考えて咀嚼して、それを魂のように歌に乗っけてくれるんです。今回は難しい作品でもあるので、出演者、製作者など、我々の想いを歌に込めてやってくれる方を考えました。本当に、我々の想いを最後の歌に込めてくれたなと思っています。 二宮さん彼らがこの台本や物語から、どういうメロディを思い浮かべ、どういう言葉でそれを我々に伝えたかったのかということを、歌から聴き取れると思います。(観客にも)最後まで映画を観ていただいて、聴いていただきたいですね。 MCでは本日お越しのマスコミの方々からも質問を受け付けたいと思います。 Q二宮さんと北川さんは、初共演で夫婦役を演じられました。撮影裏でのエピソードを教えてください。 北川さんずっと話していたはずなんですが、たいした話じゃなかったかもしれません(笑)。 二宮さん観ていただいたら分かるんですが、一緒のシーンがそこまで多くなかったんですよね。何を話していたかな...。子供たちと一緒に話していることの方が多かった気がしますね。 北川さんそう! かわいかった! 二宮さんそちらの方がメインになって、核心に迫る話みたいなものは現場ではしなかったような気がしますね。 北川さんすごく楽しかったですね。 二宮さん家族のシーンは楽しかったですね。現場で一番下の子を本当に寝かしつけたり、最初のシーンでもギリギリまでというか、カメラが回ってもあやし続けて「本番行ける」となったら、そこからスタートするみたいな感じだったので、わりと子供たちの面倒を見ていました。 Q過酷な撮影だったようですが、過酷さを忘れるくらいほっこりしたという瞬間がありましたら、教えてください。 二宮さん撮影の期間中に、撮影の都合で1日、僕がお休みになる日がありました。その時に東京に帰ったら、東京はすごいところでした。(登壇者の皆さん:笑) 夜まで明るいし、温かいし...。現場に帰ってからみんなに「おい、東京はすごいぞ」と伝えました。現場では山と雪と収容所くらいしかないので「東京、マジですごい! ディズニーランドの袋を持っている女の子が歩いているぞ!」と、そんな話をずっとするくらいでした。僕はそういったことを感じられるまでの経験がなかったので、それだけ集中して作品の世界観に没頭していたんだなと、その1日ですごく感じました。 北川さん撮影の合間合間に、プロデューサーに「昨日のラーゲリはどんな感じだったの?」と撮影現場のスチールを見せてもらうことにハマっていて、本当にすごかったんです。「昨日はみんなこんな大変な撮影をしていたの」と思ったり。一方で私は、魚を焼いていたり、子供たちと歌っていたりとか、幸せなシーンが多かったので、「申し訳ないな」と思いながらも、かわいい子供たちとその幸せをかみ締めながら、温かいセットの中で撮影をさせてもらいました。すみません、ありがとうございますという感じです。 松坂さんラーゲリ内での、メンバーの何気ない会話みたいなものが楽しかったですね。ここにはいない主要キャスト以外のメンバーとの会話みたいなものが、ちょっとした"ほっこりタイム"のような...。一日ごとに一人一人、話題になる人が変わってくるんですよね。それがまた面白くて(笑)。撮影の合間のトークが癒しを与えてくれました。 中島さんロケなので遠征をしていたわけなんですが、その宿泊地からラーゲリに行く時の、車の中でのラーゲリメンバーの会話がすごく楽しかったです。桃李さんとはカードゲームの話もしましたし、キリケン(桐谷)さんは「今度、肉に行こうな」という話もしてくれました。ヤスケン(安田)さんはずっと役に集中されていたので、そんなにお話はできなかったのですが、緊張感がありました。それを二宮くんと「個性がみんな
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「百花」大ヒット祈願イベント「百花」大ヒット祈願イベント「百花」公式サイト映画プロデューサー・脚本家として「告白」(2010年公開/主演:松たか子)「悪人」(2010年公開/出演:妻夫木聡 深津絵里 他)「君の名は。」(2016年公開/主演(声の出演):神木隆之介 上白石萌音)など多数の映画を製作してきた川村元気さん自身が監督・脚本を手掛け、自らの体験から生み出した小説を映像化した「百花」が、いよいよ9月9日より公開となります。8月23日には浅草寺伝法院で大ヒット祈願イベントが行われ、母子役としてW主演を務めた菅田将暉さんと原田美枝子さんが出席しました。都内最古の寺・浅草寺の本堂でヒットを祈願するとともに、国の重要文化財に指定され、普段は入ることのできない伝法院にて祈願報告会を実施しました。本作のタイトルにちなみ"百"日紅の前で母子ツーショットを披露した菅田さんと原田さんが、貴重なひとときとなったご祈祷の感想や、「もし本当の親子だったら...?」という質問に笑顔で回答したこの日の模様を、詳しくレポートします!大ヒット祈願イベント■菅田さんが原田さんの手を取りエスコートをして入場。葛西 泉役菅田将暉さん葛西百合子役原田美枝子さん菅田さん今日は素敵なヒット祈願をさせていただき、こんなに素敵な場所でいろいろとお話ができるのも楽しみです。原田さん浅草寺さんには何度かお参りに来ているんですが、今日のように本堂の中に入ってお祈りをしていただくのは初めてだったので、本当に気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。MC今日は都内最古の寺・浅草寺の本堂で、大ヒット祈願をしていただきました。今の感想をお聞かせください。 菅田さんすごく気持ち良かったです。音や隙間を流れる風など、そういった物理的な気持ち良さももちろんあるんですが、じっと目を閉じて(ご祈祷を)聞いていると、すーっと溶けていくような感覚がありました。お祓いやヒット祈願って、やっぱりこちらも気が張るし、疲れたりもするものなんですが、今日は全然疲れなかったですね。癒された感じがしました。 原田さんきっとそれは、観音様の波動だと思います(菅田さんに笑顔を向ける)。本当に穏やかな、すごく静かな気持ちになる時間でした。 MC今いらっしゃる伝法院大書院の外には、きれいな百日紅の花が咲いていました。本作のタイトルは「百花」となりますが、改めて完成作をご覧になった感想を教えてください。 菅田さん(本作を)観た時は、ちょっと安心しました。撮影現場ではワンシーンワンカットで撮っていたりもしたので、チェックする間もなかったり、ワンシーン撮り終わったらヘトヘトになっていたりしたので...。「次どうしようか、次どうしようか」という感じで、振り返る作業がなかったこともあり、本作を観て安心しました。僕がいないシーンもたくさんあったので、そういった場面も、(完成作を)観て感動しました。原田さん私が試写を観たのは、昨年の暮れでした。まだ撮影が終わってから日が浅かったので、客観視が全然できませんでした。だから、もう少ししたらまた観てみたいと思っています。 MCワンシーンワンカットでの撮影も多かったとのことですが、撮影現場には独特な雰囲気がありましたか? 菅田さんそうですね、独特なのかなあ...。ドキュメンタリーチックに一台のカメラでずっと追いかけながら、カットをかけずに撮影をすることもありますが、またちょっと今回は違いましたね。やっぱりそれは、川村監督が持つムードなのかなと思います。 原田さん現場は大変でした(笑)。何秒間か集中するのと、3分間、5分間集中するのも全然違います。監督の求めていたものが、単に芝居を埋めていく作業というよりも、その奥の奥、さらに奥にある"香り"のようなもので、それを引き出すまでオッケーが出ないんです。最初は、「一体監督は何を撮りたいんだろう」と謎で(苦笑)...とても大変でしたが、「監督が奥にあるものを映し出そうとしているんだ」と感じてからは、だいぶ楽になりました。あ、楽にはなっていないですが(笑)。菅田さん信頼ができたという感じで? 原田さんそうそう! 信頼関係ができたんだと思います。 MC菅田さんにお伺いします。大先輩の原田さんとの共演で、学ばれたことはありましたか? 菅田さん贅沢な時間でした。こういったプロモーション活動で、撮影が終わって一年ぶりに原田さんにお会いして「菅田くんって、そんな人だったんだね」と言われた時に、現場での集中力は本当にすさまじかったんだと思いました。特に今回の役自体、のめりこまなければいけないような役で、本当に大変だったので、(こうやって話すことができて)プロモーションがあって良かったと思います。 迫力がありましたね。それはもちろん大先輩だからというのはあるかもしれませんが、きっと同世代でも「うわ!」とびっくりするような迫力というか、人間のパワーみたいなものをすごく感じました。 原田さん現場では、私は百合子として泉を見ていて、菅田さんは泉として百合子を見ているので、そこからほとんど一歩も出ていない感じだったんですよね。芝居が大変すぎて、普通の会話はほとんどなかったです。休憩だからといって「やあ、元気」みたいな、軽い会話ができるような状況ではなかったので...。 MCそれほど撮影は大変だったのですね。だからこそプロモーションで、改めてお互いの素顔を見ているわけですね。 原田さんそうなんです。だからこそ私は、「菅田さんは、みんなをギュッとまとめるような大きさのある人なんだな」とキャンペーンをやっている中で気づいたんです。なんか、「良い人だな」「良い子だな」って、息子のように言ってしまいますが(笑)、「この人と仕事ができて良かった」と思ったんです。すみません、一年経って最近、気がついたんです(笑)。 菅田さん「良い人」と言ってもらえて、良かったです(笑)。僕は(原田さんに対する印象は)そんなに変わっていないのかもしれません。舞台挨拶の発言一つにしても、インタビューの発言一つにしても、(原田さんには)言葉の強さみたいなものがあるんです。それと、現場での監督に対する言葉の強さはやっぱり変わらないと感じています。責任を持って、一つ一つの行動を起こしている姿は、後輩としてはシビれるものがありました。現場で一番シビれていたのは、監督だと思います。ビリビリになっていたと思います(笑)。良い緊張感がありました。 MC今日は浅草に来ていますので、浅草の思い出がありましたら教えてください。 菅田さん僕は高校二年生で上京したので、夏休みになると、地元の高校の友達とかが会いに来てくれて、「わー、渋谷だ!」「新宿だ!」「浅草だ!」と、遊びに来た思い出があります。 MC先ほど、原田さんは浅草寺にお参りに来たことがあるとお話されていました。 原田さん子供の頃に、父に花やしきに連れて行ってもらったんですが、なぜだか花やしきが怖すぎて(笑)。ものすごく小さかったので、「花やしき」という言葉を聞くだけで、怖い気がしていました(笑)。大人になってから浅草寺に来るようになって、空気や、気が良いところだと感じています。 MC浅草は、親子で行きたい観光地としても人気です。もしもの話ですが「菅田さんのお母さんが、原田さんだったとしたら...」と想像してみてください。 菅田さん「おかん」って呼べるかなあ...。原田さん(笑)。 MC原田さんも、「もし菅田さんが息子だったら...」と想像してみてください。 原田さん良いですね。「長男!」っていう感じがするよね。お兄ちゃんって感じ。菅田さん恥ずかしい(笑)。 MC親子二人で出かけるとしたら、どこに行って、どんなことをしてみたいですか? 菅田さんさきほどチラッとお話していた時に、海外に行った思い出とかを聞かせていただいたんですが、原田さんは、「友人と車でいろいろなところをドライブして回った」とお話しされていたので、そういうのも良いですよね。僕、いくらでも運転します。 原田さん本当ですか! 菅田さんぜひサングラスとかかけて、スカーフを首に巻いた原田さんが、スポーツカーに乗って...。 原田さんオープンカーでね。 菅田さんオープンで(笑)、ヨーロッパの街をめぐる。すごくざっくりヨーロッパと言いましたが、...パリ! パリとか行きたいですね。 原田さんうれしいですね。ぜひ行きましょう。 菅田さん(サングラス&スカーフ姿の原田さんは)カッコ良さそうだなあ。 MC原田さんはいかがでしょうか。 原田さんどこに行こうかな...。もしも浅草だったら、夜に隅田川を船で渡る。橋がたくさんあって、きれいなんですよね。そして最後に、花火を見る。そういうのが楽しそうだと思います。 菅田さんうわー! 良いですね。この作品を経て、一緒に花火を見たら...。 原田さん涙、出ちゃうね。 菅田さん泣いちゃいますね。すごく良さそう。 MC本作の撮影でも実際に花火を上げたそうですね。きれいでしたか? 菅田さんすごかったですよね。 原田さん音と(花火の)近さ。その衝撃が、そのまま本作に映っています。 菅田さんそのままですね。きれいすぎるのでCGに見えるぐらいですよ。びっくりしましたね。しかも、撮影のためにセリフに合わせて(花火が上がるよう)花火師さんが調節をしてくださいました。お芝居をするフィールドとして、こんなに広いことはないというか...。なんだか地球全体で(花火を感じているようで)、本当に生きている感じがしました。原田さん前もってリハーサルをして、タイミングが合うように花火師さんにお願いをして、その通りにやってくださったんです。 菅田さん結局一日では撮りきれず、二日目もやってくださいました。 MC他に撮影現場で印象的だったことはありますか? 菅田さんやっぱり、(原田さんの)ピアノは印象的ですね。原田さんは、いまだにピアノを習われていると聞きました。 原田さんそうなんです。この作品でピアノが大好きになって、撮影中はそんなにうまく弾けるようにはならなかったんですが、(本作でピアノの指導をしてくれた)先生にそのまま教えていただいているんです。でも、菅田くんはめちゃくちゃピアノがうまいんですよ! びっくりしました。菅田さんいやいやいや、そんなことはないですが...。僕も、昔ピアノを習っていたので、(原田さんがピアノを弾くシーンは)すごく既視感のある景色でした。原田さんが現場のピアノで練習をされていたんですが、なんだかすごく落ち着くんですよね。良かったです。 MCお母さんがピアノを弾いているシーンは、本当に素敵でした。 菅田さん生音を使っていますからね。 原田さん使っているところも、あります。 菅田さん映画の撮影で、同録(画面撮影と同時に録音すること)で楽器の収録をするなんて、普通はないですからね。今回はプロのサウンドの中に、しっかり(原田さんの弾いたピアノの音が)混ざっているので、そこはぜひ観てほしいですね。 原田さんありがとうございます。本当にうれしいです。 MCでは最後に、本作を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。 原田さん川村監督は、今の時代に携帯も置いて、パソコンも閉じて、映画館に行って、映画館の暗闇の中で何時間かその物語と対面するということが、一番の贅沢な時間なのではないか、そうあってほしいと願いながら本作を作ったそうです。ぜひ映画館に足を運んでいただいて、この二人の親子の姿を、大きな画面を通して感じ取っていただけたらうれしいです。 菅田さん二年前、川村さんから「コロナ禍でずっと家にいる中、自分で書いたこの本を、菅田くんと一緒に映画として撮りたいんだ」と言っていただきました。勝手な使命感として、監督のもとで、これを一緒にやらなければと思っていました。撮影を経て、公開が近づき、今日はこんなに素敵なところで、穏やかな時間を過ごし、穏やかなトークができて、祈願もできて、すごく気持ちが良いです。ぜひ映画館に足を運んでいただけたらうれしいです。
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「ディア・ファミリー」完成披露試写会「ディア・ファミリー」公式サイト心臓に疾患を抱える娘のために、医療知識ゼロから医療機器開発に挑む父親と家族の奇跡の実話を映画化した「ディア・ファミリー」が6月14日に公開となります。 5月13日に、東京国際フォーラムにて完成披露試写会が開催されました。イベントには大泉洋さん、菅野美穂さん、福本莉子さん、川栄李奈さん、新井美羽さん、光石研さん、上杉柊平さん、松村北斗さん、そして本作の監督を務めた月川翔監督の豪華な9名が勢ぞろいしました。実話をベースにした本作に参加した感想や、撮影の裏側などを語りました。こちらの会見の模様をレポートいたします。完成披露試写会坪井宣政役大泉洋さん坪井陽子役菅野美穂さん坪井佳美役福本莉子さん坪井奈美役川栄李奈さん坪井寿美役新井美羽さん佐々木肇役上杉柊平さん富岡進役松村北斗さん石黒英二役光石研さん月川翔監督【完成披露試写会】大泉さん私はこんなに大きな会場で映画のイベントをやったことがないので、ちょっと驚きました。これはコンサートでございますね。しかも、Mrs. GREEN APPLEの曲がすごいから、僕のリサイタルみたいな気持ちで出てきちゃいました。(会場:笑)僕がMrs. GREEN APPLEの歌でも歌うのかなと思っちゃいました。これから多くの方に「ディア・ファミリー」を観ていただくということで、大変うれしく思っています。ある種とても重たいお話ですが、観終わった後には、とても勇気が生まれるというか、前に進もうと思える作品です。どうぞ安心して楽しんでいただければと思います。菅野さん皆さん、今日はお足元の悪い中ありがとうございます。本作は実話を基にして作られた作品です。坪井さんご家族の思い出をお借りしながら、一人でも多くの方にこの奇跡の実話をお届けしたいという思いで撮影をしました。今日、皆さんに本作を観ていただけることをとてもうれしく思います。 福本さん本日はお足元が悪い中、お越しいただき本当にありがとうございます。こんなにたくさんの方に、今日本作を観ていただけると思ってワクワクしています。キャストの皆さんと本作のお話をして、より良い時間を皆さんと一緒に過ごせたらと思っています。 新井さん本日はお足元の悪い中…。 大泉さんもうそれは良いんじゃない? 雨が降っているのはもう知っているんだし、君たちさっきから何回も何回も…。(会場:笑) 菅野さん今日は今年一番の雨らしいから、逆にそこに触れないのはね(笑)? 大泉さんもう良いでしょ。皆さん足元が悪いのは分かっているよ。何だか全員が、僕のせいみたいな顔しているし…。 新井さん(笑)。私は、今日皆さんに初めて本作を観ていただけるということで、すごく緊張もありますが、楽しみです。 観ていただく前に本作の魅力がたくさんお伝えできればと思います。 上杉さん本当に素晴らしい作品になっています。上映前なので、内容についてはなかなかお伝えできない部分があると思います。でも、本作を観終わった後に、誰かのことを思ったり、気持ちが大きく持てるような作品になっていると思います。そんな本作の魅力をお伝えできればと思っております。楽しんでいってください。 川栄さん本作は、本当に希望に満ちあふれていて、愛のあるとても優しくて温かい作品です。本作を皆さんに初めて観てもらえることを本当にうれしく思います。 今日は短い時間ですが、楽しんでいただけたらうれしいです。 松村さん今日のイベントを、この後本作を観る皆さんや、これから劇場で観ようと思っている皆さんにとって期待感が上がるような時間にできたらと思います。 光石さん本作は、スタッフ、キャストみんなが自信を持ってお届けできる作品になっております。短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします。 月川監督この作品の企画が動き出したのは五年ほど前でした。ちょっと長い時間がかかったんですが、皆さんにお届けできる日が来て、とても喜ばしく思っております。 MCまずは、すでに本作をご覧になった方々から、様々な感想が届いておりますので、ご紹介いたします。娘の命を救おうと奔走した両親の真っ直ぐな姿と、それを応援する家族や研究者たちの温かさに心を打たれました。【感想1】これが実話であることに衝撃を受けました。映像化される意義のある作品だったと思う。【感想2】諦めない人間の強さを感じました。 現在大学院で研究を行っていますが、本気で取り組めていないことを実感しました。【感想3】MCキャストの皆さんも、実話であるこの物語と向き合い、完成した本作を一観客としてご覧になっていると思います。まずは完成した本作をご覧になった感想を、大泉さんいかがでしょうか。 大泉さん 撮っている時からとっても手応えのある作品でした。監督の手腕といいますか、どのシーンも愛情にあふれた作品になっていました。自分が出演した作品は、なかなか客観的には観られないんですが、それでも多くのシーンで、本当に胸が熱くなってしまいました。他人事ではいられない作品だと、改めて思いました。 菅野さん私も試写で観ました。大泉さんは、結構初めの方から涙されているのが背中から雰囲気で伝わってきました。私も、自分も演じた作品ではありますが、作品の持っている力があるというか、「辛い現実を乗り越えて、前を向いて進んでいこう」っていうエールをくれるような作品で、良い映画だなって思います。こういう風に素直に言えるのはなかなかないことです。ぜひ楽しみにご覧くださいと申し上げます。福本さん私は本を読んでいた時にも思ったんですが、実話とは思えないようなお話です。 本当に苦しい部分もありますが、観終わった後は本当に胸を張れるような、勇気をもらえる作品になっています。私が演じた佳美さん目線で言うと、本を読んだ時に「お父さんはこんなに頑張っていたんだ」って思ったんですが、映像で観たら、お父さんが奔走して、こんな風に思ってくれていたんだっていうのを、改めて感じることができました。MCさっき菅野さんもおっしゃっていましたが、大泉さんと菅野さんと福本さんは一緒に本作を観たんですか? 福本さんそうなんです。大泉さんが一番後ろで、真ん中が私でした。 菅野さん私は前の方でした。 大泉さん何となく「やっぱり泣くかもしれない」と思ったんですが、それを悟られたくないと思ったんでしょうね。それでも菅野さんに悟られていたっぽいです。 菅野さん気配はしました。 福本さん前後から結構すんすんって聞こえてきました(笑)。 MC大泉さんは、ご自分で演じているからストーリーが分かっているのに、どうしても胸が熱くなって泣いてしまうシーンが多々あったんですね。 大泉さんそうですね。これからご覧になる皆さんの前で感想を言ってもね。変にハードルが上がり過ぎると作品が楽しめないですよね。もう、始めましょう!MCまだまだですよ! 新井さんいかがでしたか? 新井さん人の強さ、 決心の強さ、言葉の強さをすごく感じました。人のために奔走する、愛の深い人たちや、親の偉大さというか、家族の愛の大きさをとても感じました。 上杉さんどんな時代でも、何かを変える人の動機って、「身近な人や手の届く人を幸せにしたい」っていう気持ちなんですよね。初めて感じた感覚ですが、それが広がってできた社会にいるんだなって思いました。本作が、そんな思いを伝える一つのきっかけになるんじゃないかってすごく思いました。だから、この思いがどんどん広がっていったら良いなと感じています。川栄さん私は、本作を観終わって、役者としてこの作品に出られて本当に良かったと心から思いました。そんな素敵な作品でした。 MC松村さんいかがでしょう。 松村さんやっぱり坪井家の皆さんのシーンが多いので、結構客観的に観れましたが、かなり感動しました。何か泣けたとか、感情が大きく動いたとかそういう消費的なものではなく、この後ずっと心に残るような、自分の財産になるような感動がすごくたくさん詰まった作品だなって感じましたね。 大泉さん坪井家じゃないから、ちょっと他人事のように観られたっていうこと?松村さん何て言葉が悪い…あなたは…。(会場:笑) テレビで見てもお会いしても言葉が悪い(笑)。(会場:笑) 大泉さん何かそういう感じじゃないですか? 坪井家じゃないからだいぶ客観的に観られたって…。 松村さんという言葉を、ドレスアップしてお届けしたんです! MC光石さんはいかがでしたか? 光石さんそうですね。坪井家の皆さんとはあんまり同じシーンがなかったので、僕も全然他人事のように観られたんですが…。(会場:笑) 大泉さん「全然他人事で観られた」はおかしいですよ(笑)。 光石さん坪井家の皆さんとは全然会わなかったんで…。僕は、大泉さんとしか絡んでいないんですよね。でも、脚本や原作を読んだ時には、本当に感動しました。ただ、こうやって自分が出演している作品を「どうだ!感動するだろ?」っていうのはものすごく照れくさいんですよ。でも、今回の作品に関しては、これ見よがしのカットがないっていうか、これ見よがしの芝居がないんです。僕は、大泉洋さんとは昔からお友だちで、まさか大泉洋に泣かされるとは思いませんでした。本当にそういう作品です。楽しんでください。大泉さん僕よりも先に光石さんが試写をご覧なったんです。ずいぶんと久々にメールが来ました。「まさか大泉さんのお芝居で泣く日が来るとは思いませんでしたよ。私の背中を追っていたあの青年が、こんな良いお芝居をするなんて。光石ファミリーの大泉洋がこんなに大きくなった。本当に僕はうれしい。」って来たんですよ。僕、彼の背中を追ったことなんてないんですよ。(会場:笑) MCファミリーなんですか? 大泉さんファミリーでもないです。何かこう…、光石さんはあれだけ素晴らしい作品を観た後にずっとふざけているんですよ。言いたくはないんですが、これだけ良い作品の撮影中もずっとふざけていましたよ。お会いするのが久々だったので、「あ、光石さん久しぶりですね」って言おうと思ったんです。でも、どこかの地方の大学か、劇団員みたいなキャラになり切って、「はい、光石です。どうぞよろしくお願いします。本当、精一杯やらしていただきます。どうぞよろしくお願いします」みたいに、何か緊張しているエキストラみたいな芝居をしてくるんですよ。こっちも役に入っているんですが、そう来たら何か構うしかないから「大丈夫?緊張しているんじゃないの?大丈夫、できる?」って言うと「はい、頑張ります。はい。」って…。こっちは役に入りたいのに、ずっとそういう小芝居を要求してくるんですよ。もう、構って光線が大変でした。MCでも、その背中を追っかけてきたと…。 大泉さんそんなことはないんですよ! 背中を追っかけたことはないんですよ!(会場:笑) よくそんなメールを送ってくるなって思いますよ。 MC監督、今キャストの皆さんがいろんな思いをおっしゃっていましたが、どうでしたか。 月川監督本当にうれしい感想をいただきました。僕としては、愛情に満ちた素敵な物語をお預かりしたので、それをただ精一杯作品として作って、多くの人の心に深く届くと良いなと思います。その手応えを感じている作品でもあります。上映前なので、あまり多くはお話しませんが、皆さんに届くとうれしく思います。 MC先ほどからお話に出ていますが、本作のモデルになった筒井一家に実際にお会いしたり、作家の清武さんによる緻密な取材の数々があったと思います。そして、先ほど「映像化すべき物語だ」と思ったという感想の方もいました。監督は、どういう思いでこの映像化すべき作品と向き合ってこられたんでしょうか。 月川監督概要だけ聞いて「そんな奇跡みたいなお話があるのかな」というところから、ご家族の中でどんなやり取りや、物語があったんだろうというところに興味を持ちました。知れば知るほど胸を打たれました。先ほど上杉さんも言っていましたが、「まずは身近な人を助けたい」という思いから始まって、今や世界で17万人の命を救う医療器具になっているということが事実だということに、僕はもう胸を打たれてしまいました。それをたくさんの人に、伝えたいという思いでした。MCでは、ここで大泉さん、菅野さん、福本さん、川栄さん、新井さんの坪井家の皆さんにうかがいます。先日、家族決起会見というマスコミの皆さんに向けた会見を行いました。その時、控え室から本当のご家族のようなチームワークの良さを感じました。撮影初日から家族写真のシーンを撮られたんですよね? 最初から何となく家族のような繋がりを感じられたんですか? 菅野さん初日どうでした? 緊張しましたよね? 川栄さんでも、このファミリーはお母さんとお父さんがすごく盛り上げてくれるので、私たちはそれについていくという形でやっていました。福本さん初日とは思えないぐらいにスッと輪に入れたのは、本当にお二人(大泉さんと菅野さん)のおかげかなって思います。 大泉さんお母さんのおかげですから。 菅野さんいやいや、お父さんのおかげよ。 大泉さんいやいや、母さんのおかげだよ。 菅野さんあなた、良いのよ。 MCどこでもコントを始めますね。先ほどから、このお話は実話ですと何度も申し上げておりますが、この物語を少しでも多くの方々に届けたいという思いがキャストの皆さんの中にもあったと思います。坪井家の皆さんは、撮影中にこの方のこの行動が印象的だったというのはありましたか? 菅野さん豊橋での撮影の時、大きな部屋でみんなそれぞれが支度をするって感じだったんです。その部屋で、大泉さんが正座でちょこんと座って、福本さんとお話をしていたのを思い出します。大泉さんって結構大柄だと思っていたんですが、あの時は福本さんより小さく見えて…。 大泉さん(爆笑)。何のエピソード? 菅野さんもっと良いエピソードが良かったですか? 大泉さんそれは、僕が小さく見えたってエピソードですか?私はね、やっぱり同じ豊橋で、菅野さんが持ってきたスイーツが良かったですね。名古屋でめっちゃ並んで買うお菓子なんですが、それをものすごい数買ってきてくれたんですよ。 菅野さん空き時間だったから、やることがなくて。 大泉さんあれはびっくりしましたよ。菅野さんも並んだんでしょ。 菅野さん並びました。 大泉さんマネージャーさんとメイクさんとかで手分けしていろんなところに並んで買ってきてくれたんですよ。美味しかったわ。 MCそのエピソードもさっきとそんなに変わらないですよ(笑)。 菅野さん本作に関する良いエピソードが良いんですよね。 川栄さんよんちゃん(佳美)がちょっと弱っていくシーンで、菅野さんが段取りの時から本当に涙を流されていました。本番の撮影って何回かやるのに、同じように涙を流していたのがすごく印象的でした。 菅野さんありがとうございます。そういうエピソードですよね? (大泉さんに向かって)年下に助けられていちゃダメじゃない。 大泉さん光石研が、現場で、ずっとふざけているんです。松村くんが、何かの番組で見た時に「僕は役者として参加する時は、現場には地味な格好で行くようにしているんです」とか言っているのを見たんですよ。僕の現場にはめちゃめちゃハイブランドを着てきていました。(会場:笑) 松村さんそんなことないでしょ! 菅野さん何かアロハシャツみたいの着ていたよね。 大泉さん何かの番組で言っていたよな? 現場になるべく…。 松村さんそうですそうです。俳優じゃないので、畑違いの場所に入るから、少しでもハードルを下げようと思っているんです。だから、ものすごく安い服を着ていくっていう話をしました。大泉さんいや、ばりっばりのハイブランドを着ていましたよ。 松村さん着ていないですよ(笑)。大泉さんにとってのハイブランドって、いくらからなんですか?(会場:笑) 大泉さんお前、随分と失礼なこと言うな(笑)! 「僕にしてみたらそんなに高くないですが、大泉さんにしたら高いんですか」みたいなこと言って、余計にいやらしいよ(会場:笑)。 松村さん無地のスウェットですよ、毎日。 大泉さんいやいやいやいや、違いました! (松村さんの服を)「めっちゃかわいいな」と思って見ていたんですよ、そしたら…ああ~ああ~、みたいな。 松村さんいやいや、もう靴下なんか穴だらけ。(会場:笑) 大泉さん靴下は穴が開いていても良いですが、全然言っていることと本当は違います。何か良い顔して他の番組であんなこと言っているのを見て、「ばりっばりにハイブランド着ていたやんけ」って思っていました。「やっぱりSixTONESで儲かるんだな」って思って見ていましたよ。 菅野さん(たしなめるように)大泉さん、ふざけている。MC「ディア・ファミリー」に繋がっていくような良い話をしてくださいよ。 大泉さん本当にもう本作を観てもらいましょうよ。観る前になんかもう…、どんだけみんなで真面目にやってもちゃんちゃらおかしくなっちゃう。 MC上杉さんにもお話を聞きたいです。 大泉さん彼はさっきから良いことを言う。あなたの話はすごく良い。上杉さんどうだった? 撮影中にどんな僕の良い話があった? 上杉さん僕は、基本的に、ご家族と離れて研究先にいるから、家族が見られない大泉さんの姿をずっと見ていたんです。でも、光石さんとずっとふざけていました。 MCやっぱり! 光石さんが一方的にふざけているとおっしゃっていましたが…。 上杉さん僕、すっごく覚えています。大泉さんが、光石さんに「あなた大御所なんですからもっとドシっとしなさい」とおっしゃるんですが、光石さんもずっとふざけているし、大泉さんも一緒になってコントをしていました。(監督が)「よーい」って言うぐらいまでずっとやっていましたからね。 菅野さん悪い先輩~(笑)。 大泉さん光石さんはおかしいですよ。このキャリアでこんなにふざけている人。 MC松村さんは、この作品において、ある方と共演したことで、「これで役者としての夢が叶った」とおっしゃっていました。それが誰かを改めてうかがってもよろしいですか? 松村さん作品と全く関係ない僕の話で大丈夫ですか? 僕は、昔から大泉洋さんが大好きで…。 大泉さん(ドヤ顔) 松村さん(会場:大きな拍手)…まあ、大泉さんは座長だから良いのか…。(大泉さんが会場の拍手に応える)大泉さんそれなのにですよ。「夢が叶った」とまで言える私と、これだけ良い役で共演をしておきながら、この男はちっとも宣伝をしません。やっと今日イベントに来ましたけれど…。 松村さん公開は6月14日ですから。 菅野さん現場で見ていましたが、すっごく大泉さんのことが好きな感じでした。 松村さんもちろん、もちろん。 菅野さん「水曜どうでしょう」のエピソードを事細かに教えてくれた。 松村さん大泉さんのすごいところは、1エピソードを出すと、先回りして次のエピソードを話し出すっていう。 大泉さん(爆笑)。 松村さんどれだけご自分がご自分を好きでいるかっていう…。そこも含めて本当に好きな方です。 MC俳優としてではなく、そういうところが好きだという。 松村さん入口がバラエティとか、人柄の方だったので。でも、本当にこれは冗談抜きで芸能界の中で一番憧れているし、尊敬している方です。 大泉さんでも、今日あんまり君は僕の株を、今のところ上げていないからね。上がるようなことを言ってくれないと…。撮影中あっただろ。 松村さんありますよ。もちろん俳優として素晴らしいことは、国民が知っていることじゃないですか。だから、裏の座長としての顔をお話します。座長として、どれだけこの組を引っ張っていくのかっていう話なんですが…。 大泉さん(松村さんの言葉に何度も大きくうなずく) 松村さんすごく気の利く方で、ある時、卵サンドを買ってきてみんなに振る舞ってくれたんですよ。それがちょうど、ちょっと雨で待ちみたいな時で…。 大泉さん雨の話はいらないよ。 松村さん(大泉さんに向かって)しょうがないじゃないですか、雨を降らすから。(会場:笑) 右に行けばこっちが雨、別の場所に行けばこっちが雨っていう方ですからね。その雨でちょっと待っているタイミングで卵サンドを差し入れてくれたんです。でも、メイクさんはちょっとメイク直したいなっていうタイミングだったりして、誰も(卵サンドに)手を伸ばさなかったです。そしたら、(大泉さんが)「そんなのは良いから、一回これを食え」と、みんなに卵サンドを分け与えたんです。みんなでいざ食べてみると「おいしいね」ということで、気持ちがこう…一丸となったという一夜がありました。 大泉さんそれだと、ちょっと押し付けがましそうに映ったね。仕事をしようとしている人に対して、「良いから僕の買ってきた卵サンドを食え!」と言っている人にちょっと見えたね。 松村さんそうか…。(悔しそうに) 大泉さん(爆笑)。彼が僕のファンだということは、あんまりプラスにならないな。僕の良いところがあまりにもマニアック過ぎて伝わらなかったんですよ。 MC光石さんは、カテーテル治療が、ご自身の近いところにあるというお話をうかがったんですが…。 光石さん真面目な話なんですが、カテーテルをやったことあるんですよ。大泉さんカテーテルの役をやったっていうことですか?(会場:笑) 菅野さん真面目な話って言っていたよ。 大泉さん(カテーテル役の演技をする) 光石さんそんなこと思った人は誰もいないし。(カテーテルの役をしながら)やれないですよ、こんなの(笑)。 大泉さん何でもやるから、…松重豊さんが(カテーテルを)入れたのかと思ったよ。それで、(ご自身が)カテーテルをしたんですか。 光石さんしたことはあるよ。動脈瘤だったかな…カテーテルを入れて検査をして、幸い治療までいかなくて良かったです。そしたら、一昨年父が動脈解離になって、カテーテルをやりました。「カテーテル親子」ということでやらせていただきました。 MCだからこそ、まさに本作を観て、皆さんが頑張って作り上げてきたというのを知ったということですね。 光石さんそうです。こういう話があったのかと、初めて知りました。 大泉さんでも、光石さんの役的には、それを阻む役でしたもんね。 光石さんええ、まあ。 大泉さんそういう男ですよ。 MCごめんなさい。たっぷりしゃべっていただいたら、時間をオーバーしてしまいました。 大泉さん上映しようって何度も言っただろ。 ■フォトセッション。 MCでは、これから本作をご覧になる皆さんに一言いただいてもよろしいでしょう。 大泉さん本作をこれから観る皆さんにする舞台挨拶ではなかったと、今も袖でけんけんがくがくと揉めておりました。(会場:笑) 「全く何を話してんだか分からない」「良いことを一つも言わねえな」などと揉めておりました。これから観ていただく作品はですね、そういうくだらない役者の作品ではございません。大変素晴らしい、実話の物語でございます。どうぞ皆さん、一度先ほどの舞台挨拶を全て忘れて、まっさらな気持ちで観ていただければと思っております。そして、何か感じるものがあれば、多くの方に伝えていただきたいと思っております。今一度、今日の舞台挨拶を全て忘れて、本作をお楽しみください。よろしくお願いいたします。【上映終了後舞台挨拶】■エンドロール後、スクリーンが上がり登壇者の皆さんがサプライズで登場しました。大泉さん観ていただきありがとうございました。一度にこれだけ多くの方に作品を観てもらうことは初めての経験です。私自身、感動しています。観ていただけたら分かりますように、本作は大切な子供を亡くした家族の話ではなく、自分以外の誰かのために何ができるかという作品だと思います。少しでも多くの方に観てもらいたいので、本作を観て良かったと思う方は、多くの方にそれを伝えてください。本当に悲しいだけの作品ではなく、すごく元気になれる、人のために何か頑張りたいと思える作品だと思います。どうぞ「ディア・ファミリー」のことをよろしくお願いいたします。菅野さん観ていただいたお客さんの前に再び顔を見せるのは初めての経験です。皆さんからの温かい拍手を直に聞くことができて、こんなに幸せなことはないと
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「#真相をお話しします」初日舞台挨拶「#真相をお話しします」公式サイトミステリー界の超新星、結城真一郎さんが2021年に発表し、第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した短編「#拡散希望」、そして翌年の2022年に「#拡散希望」を含む5篇を収録した「#真相をお話しします」を発売。それを原作とした前代未聞の暴露(ゴシップ)系エンターテインメント映画「#真相をお話しします」が、いよいよ公開となりました。 4月25日にはTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が行われ、ダブル主演を務めた大森元貴さんと菊池風磨さんをはじめ、中条あやみさん、岡山天音さん、豊島圭介監督が出席しました。本作の「#真相」を目撃したばかりのお客さんを前に、それぞれが公開を迎えた今の気持ちを明かしました。この日の模様を詳しくレポートします!初日舞台挨拶鈴木役大森元貴さん桐山役菊池風磨さんヨガ教室経営者役中条あやみさん「#真相をお話しします」チャンネル管理人役岡山天音さん豊島圭介監督大森さん本日はお越しいただき、ありがとうございます。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。 菊池さん本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします。 中条さん皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。 岡山さん皆さん、今日はありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。 豊島監督今日はご来場いただき、ありがとうございます。無事に初日を迎えられてホッとしています。朝からいろいろな感想がSNSに上がっていて、スマホから手も目も離せない状態です。今日はよろしくお願いします。 MC大森さんと菊池さんは、数々のイベントや宣伝活動を行い、今日は電波ジャックもあり、あらゆる番組に出演されました。ようやく初日を迎えた気持ちをお聞かせください。 大森さん(菊池さんと顔を見合わせて)やっとだよね。 菊池さんやっとだね。 大森さんすごくうれしいです。役者として、作品の公開日を迎えるのは初めての経験なので、すごく不思議な気持ちです。皆さんにどう届いたのかが気になります。 MC楽曲をリリースする日とは、また違った感覚ですか? 大森さん近い部分があるかもしれません。公開するまでは、自分と鈴木の物語だったものが、公開されると「鈴木がどういう人間なのか」がより多くの人に伝わるのが、寂しくもありつつ、すごくうれしいです。その部分は楽曲をリリースをする時と似ている気がします。 菊池さん僕は率直にすごくうれいしいです。でも、大森くんの言うように、うれしさの中に寂しさがありますね。宣伝活動も含めて、みんなで作ってきたものなので、文化祭のような感じです。文化祭って始まってしまうと、すぐに終わっちゃうな…みたいな感覚。以上です! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 大森さんみんなで作ってきたものがいろいろ詰まっているからね。 菊池さんそうそう。夜の校舎でみんなで文化祭の準備をしていた時間が、良かったなみたいな。…あれ? 僕、何か良いこと言っています? (会場のお客さん:笑) 大森さんそうでもないけどね(笑)。(会場のお客さん:笑) でも、分かるよ。 菊池さんそんな気分ですね。でも、何よりもうれしいです。 MC大森さんと菊池さんは、本作の真相に迫るYouTubeチャンネル「#真相の部屋」を始動させたり、宣伝活動もあったりと、二人で過ごす時間が多かったと思います。 大森さんやっとナチュラルに会話ができるようになって、今は仲良くさせてもらっています。 菊池さんそうだね。「#真相の部屋」の「#1【W主演】大森×菊池YouTubeチャンネル始動!」の動画は、お互いに人見知りをしていて、ひどいよね(笑)。 中条さんひどかった(笑)! 大森さんあれ、照れるよね! 菊池さんあの距離感はちょっと照れるね。 大森さんお互い人見知りだからね。 菊池さんそうそう。 大森さんあれが精一杯だったんです。お互いに頑張りました! 菊池さん頑張りました! 大森さんだからこそ、宣伝活動に終わりが見えてきて、少し寂しいんですよね。 MC中条さんは、撮影時からお二人の関係性を見てきたと思います。お二人の距離感に変化はありましたか? 中条さん私は、お母さんのような目で二人を見ていました(笑)。最初は距離があった二人が、今はこんなに仲良くなったなんて…もう、涙が出ちゃう…。(涙を拭うふりをして、会場のお客さん:笑) 菊池さんこの人、マジでふざけています。(会場のお客さん:笑) 良い加減にしてください。 大森さんいつもこうですね。 菊池さんいつもふざけていますからね。 中条さん(先ほどの菊池さんの発言を引き合いに出して)文化祭? 遠足? どっちだっけ? 菊池さん文化祭だね。(会場のお客さん:笑) 中条さん文化祭、みんなで盛り上げていこう! (拳を挙げて)エイエイオー! (会場のお客さん:笑&拍手) 菊池さん頼もしいようでもあり、怖くもありますね(笑)。(会場のお客さん:笑) (盛り上げ役を買って出てくれた中条さんに対して)ありがとうございます。 MC岡山さんは、静かに皆さんのお話を聞いていらっしゃいますね。 菊池さん今、聞いてすらいなかった可能性もありますよ! (突然話を振られたことに)ビクッとなっていたから! 大森さん逃がさないからね! 岡山さん(MCの発言に対してタジタジとなりながら、)まさに、そうだと思います。(会場のお客さん:笑) MC本作をご覧になったお客さんからは、「衝撃的だった」「ハラハラ、ゾクゾクした」「泣いた」など、たくさんの感想が届いています。皆さんの元にも、本作をご覧になった方からの反響が届いていますか? 大森さん本作のタイトルにハッシュタグが付いているので、そういう意味でも感想を目にしやすいですね。僕のところにも朝から感想が届いています。 MC印象的だった感想はありましたか? 大森さんいろいろな方々が、それぞれ違った感想を述べていることが、印象的です。観る方によって作品の感想が変わる、不思議な作用のある作品だなと、強く感じました。 菊池さんいろいろな感想を見て、何度も楽しめる作品だと思いました。本作をご覧になった方がSNSに感想を投稿する時は、「##真相をお話しします」と、タイトルの前にハッシュタグをつけるんでしょうか? 大森さんしない、しない。 菊池さんタイトルのまま行くんだ。じゃあ、僕も裏アカではそうしようと思います。(会場のお客さん:笑) 大森さんどういうことなの(笑)? 菊池さん感想を真面目に投稿したいと思います。(大森さん:笑)MC中条さんの元にも、感想は届いていますか? 中条さん私も朝から皆さんの感想を見ていたんですが、「もう一回観たい」「結末が分かってから、もう一度観たい」という方がいました。他にも、「結末についてみんなで話したい」「一緒に話したい」と言ってくれている方も見かけて、とても良いことだなと思いました。みんなでいろいろな意見を述べるべき、価値観を共有すべき作品だと思うので、皆さんどんどん感想を話してもらえたらうれしいです。 岡山さん僕はSNSをやっていないので、会ったことのない人の感想を知ることができないんです。でも、皆さんがおっしゃったように、観る人によって最後の印象が全く異なる作品だと思います。皆さんがどのように感じたのかが楽しみです。僕も早く感想が聞けるように、身内が早く観てくれることを祈ります。 豊島監督台本を作った時に、自分としても最後のシーンが一番面白かったので、「そこをどうやって成立させるか」に、かなり力を注ぎました。投稿されている感想の中で、「最後が良かった」という方も多かったので、ものすごく安心しています。 MC大森さんはどのような思いで鈴木役を演じたのかについて教えてください。 大森さん鈴木は本当に不思議な人です。一見、突飛に見えるんですが、いろいろなことを振り返って、僕の人生とも照らし合わせてみると、すごく人らしいなと思っています。ものすごく純粋で人懐っこいからこそ、いろいろなことに傷ついてきた人なんだろうなと思っています。演じる上では、まず鈴木と仲良くなるというか、鈴木を深く理解することを意識しました。 MCご自身との共通点や、一方で「ここは全然似ていないな」と感じるところはありますか? 大森さん僕は声を荒げたりはしません(笑)。鈴木は荒げますが、僕にはそういうところはないなと思いました。 豊島監督声を荒げるところは、元貴くんのアイデアです。台本にないことをやってもらいました。 大森さん僕は、鈴木はある種普通の人だと思っています。誰しも自分の感情をハンドリングして、コントロールすることって、そんなにできないじゃないですか。台本のままだと、鈴木という人間がすごく器用な人に映るような気がしたので、おこがましいんですが、「もっともっと鈴木に不器用なところがあっても良いんじゃないか」という提案をしました。僕と鈴木の似ているところは、人が好きなところだと思います。 MC菊池さんの演じた役どころは、観客の代弁者のような立場でもあるかもしれません。演じるにあたって、どのようなことを意識しましたか? 菊池さんもともとの桐山と、事件をきっかけに変わってしまった桐山で、二人いるイメージでした。どちらかというと事件の前の桐山は、作られた桐山、自分の中で、「自分はこうじゃなきゃいけない」と繕っているような気がしました。事件が起きた後に鈴木とちゃんと話している桐山が、実は本当の桐山なんだと思います。心が壊れてしまった分、本音が見えているような気がして、よりナチュラルな雰囲気を出せるように意識していました。MC中条さんと岡山さんが演じたのは、本作の真相の鍵を握る重要な役どころでもありました。心を動かされたシーンや驚いたシーンがあれば教えてください。 中条さん私は、子どもたちのシーンがすごく好きです。本作ではいろいろな事件が起きます。その中でも冒頭の子どもたちのシーンは、まだ何も知らない純粋な子どもたちの心がいかにきれいだったかというのが描かれていて、本当に良いシーンだと思います。本作では、子どもたちが成長していく中で「知ることの大切さ」を伝えているような気がしています。人の優しさを知ることによって、自分もより人に優しくできると思います。 大森さん子どもたちのシーンは、かわいくて癒されるよね。 中条さん(うなずきながら)本当にそうですね。 岡山さん僕は限られたパートしか現場にいなかったんですが、かなり印象に残ったのは伊藤英明さんの演じたキャラクターですね。カッコ良いのかキモいのか分からない、あの絶妙な感じは、英明さんにしか出せないと思いました。(会場のお客さん:笑) 今日ステージにいる皆さんもそうですが、いろいろなところで活躍されていて、キャラの濃い方たちが集まっています。僕が出演している作品ではありますが、僕の出ているシーン以外は、客観的に観てお客さんとして楽しんでいまいた。強いメッセージ性もありますが、そういった間口の広い楽しさみたいなものもあると思っています。すごく痛快でした。 MC本作の主題歌は、Mrs. GREEN APPLEが本作のために書き下ろした新曲「天国」です。こちらはまだリリース前ということで、今は本作のエンドロールが、唯一「天国」を聴ける場所となっています。大森さん、今の心境を教えてください。 大森さんこういった試みはあまりなかったので、ミセスとしてもドキドキです。「天国」を作るにあたって、お芝居とは全然違う角度で、また本作に向き合い直しました。誰が悪いとかではなくて、誰もが悪くて、みんなが贖罪を抱えている。そんなどうしようもないお粗末な生き物を、どうやったら愛していけるのか。そういったところに立ち返って、ミュージシャンとして書きました。この作品と共に、僕としても新しい側面と表現を世の中にお送りできることが、すごく感慨深いです。とにかくうれしい気持ちでいっぱいです。 MC菊池さんは、撮影時からこの曲を聴いていたそうですね。 菊池さん大森くんの怖いところは、撮影期間中に「撮休があったから作っちゃった」って曲を作っちゃうんですよ。「余り物があったからラーメン作っちゃった」みたいな。(大森さん&会場のお客さん:笑) しかも、デモの段階からクオリティがめちゃくちゃ高かったんです。(岡山さんに向かって)聴かせてもらったでしょう? 岡山さんそうですね、一緒に聴ききました。 菊池さん一つのイヤホンを共有して聴いたんです。あれは好きになっちゃうよね。(大森さん&会場のお客さん:笑) めちゃくちゃ良い曲だし、デモの段階からカッコ良くて、壮大な曲でした。役に入り込もうという意識があるから、自分の役や物語と曲がリンクするんです。僕は、あの曲好きですね。 大森さんありがとう。照れる。(会場のお客さん:笑) 菊池さん照れるよねえ(笑)。 MC様々なフィールドで活躍されている方々が顔を揃えた本作は、映画化の発表時から大きな反響がありました。監督、このすばらしい俳優の皆さんとご一緒した感想を教えてください。 豊島監督今日登壇している四人は、実はずっと一緒に芝居をしていたんです。風磨くんたちが警備員室で観ている映像も、中条さんと天音くんはその場にいて、リモートで繋いで演じてもらったんです。異種格闘技戦と言いますか、皆さんそれぞれ出自が全然違いますよね。元貴くんはミュージシャン、中条さんはすでに女優歴の方が長いかもしれませんが、ファッションモデルでもあります。そして風磨くんが、アイドルでしょう? 菊池さんめちゃくちゃアイドルです。(会場のお客さん:笑) 豊島監督めちゃくちゃアイドルですね(笑)。そして天音くんは、「中学生日記」(NHKにて1972年から2012年放送)出身の生粋の俳優です。住んでいる惑星が違う人たちが、同じ空間に集まって芝居をして、皆さんがちょっとずつ影響し合う感じがすごく面白かったです。あまりないことだと思います。MC劇中では、菊池さん演じる桐山。そして観客に向けて、ある究極の二択が提示されます。皆さんにとってこれまでに直面した一番の「究極の選択」について教えてください。 岡山さん僕は最近、引っ越しをしたんです。 菊池さんえ、どこどこ? (会場のお客さん:笑) 岡山さん言えるか! 別に言っても良いですけどね(笑)。久々の引越しだったので、部屋をバキバキにオシャレにしようと思って、手始めに四角いフロアマットを、床に敷こうと思ったんです。もともと引っ越す前から、買っておいたんですが、大変だからなかなか手をつけていなかったんです。でも、ある時に「やろう」と思って、夜10時からやり出したんです。家具を一度全部どけて、…朝10時までかかりました。「今、やるぞ」と夜10時に思ったのは、究極の選択でした。 中条さん怖い。(会場のお客さん:笑) 菊池さん衝動的で何か怖いな。(会場のお客さん:笑) 岡山さん(菊池風磨さんが出演しているYouTubeチャンネル)「よにのちゃんねる」を観ながら作業しました。(会場のお客さん:笑) 菊池さん「よにのちゃんねる」を観ながらやったんですか?岡山さんはい。作業が終わった朝10時頃には、もうすべて観終わりました。 菊池さんだいぶ観ましたね。 岡山さん関連作品で別のものもいろいろと観ましたよ。 菊池さんヤバいね。それでフロアマットはうまくいったんですか? 岡山さんうまく貼れずにずれちゃって、下のフローリングが見えています。あれ、難しいですね。 菊池さん何なんだ、この人。(会場のお客さん:笑) 岡山さんずれちゃっているから、また夜10時に貼り直すかもしれないです。 菊池さんもっと早い時間からやってくれよ。何でキックオフが夜10時と決まっているんですか? 岡山さん一番モチベが上がる時間なんですよ。 中条さん私は、本作にクランクインする直前に起きた出来事です。電動自転車で、街を爽快にひゃーっと走っていたんですが、ちょっとした段差を見逃して、車輪がガラガラガラと絡まってしまったんです。これはコケるなと思った瞬間に、全てがスローモーションになったんです。そこで「これは手から行くべきなのか?はたまたどこなんだ?」と究極の選択をしました。 菊池さんどう落ちれば良いのかと? 中条さんそうです。ちょうどその頃オリンピックが開催されていて、柔道を観ていたので、「いつも受け身はどうしていたっけ?」と考えて、「肩だ!」と思ったんです。なので、肩から着地したら折れないだろうと思って、肩から着地したので、肩だけの傷で済みました。(満面の笑みで)成功です! 菊池さんいやいやいや、とんでもない傷を作っていましたよ。 中条さんその傷があるまま、本作の撮影に入ったんです。 菊池さんあれは、ちょっと引いたもん。(中条さん:笑) 豊島監督だから、あの(ヨガ教室経営者役の)傷は、メイクじゃないんですよ。実際に自転車に乗ってできた傷です。 中条さん傷を生かして、コスパも良く済みました。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 菊池さん(岡山さん、中条さんに向かって)この人たち何しているんだよ。怖いよ。(会場のお客さん:笑) 中条さんあれは究極の選択でしたね。 MC大森さんはそのお話を聞いた時に、どう思いましたか? 大森さん「プロだ!」と思いました。(会場のお客さん:笑) 中条さんありがとうございます。 菊池さん何でよ? プロはイン前に転ばないのよ。 大森さん肩から転ぶって見たことないですけれどね。どんな角度でどうなったら、そうなるのか…。 中条さん柔道のおかげですね。菊池さんいやいや、柔道の人も推奨してないのよ。 中条さんぜひ皆さんも肩から。(会場のお客さん:笑) 菊池さん変なことばかり言わないでください。(会場のお客さん:笑) MCでは菊池さんの究極の二択について教えてください。 菊池さん昨日、大森くんがやっていたインスタライブにあやみちゃんも一緒にゲリラで参加して、三人で軽くしゃべったんです。その時に、あやみちゃんが「サウナに行こうかな」と言っていたのが頭に残っていて、夜中にサウナに行きたくなっちゃったんです。今日は電波ジャックで、朝からTBSの番組に出演するために5時半には起きなきゃいけなかったんですが、昨日は家に帰ってきたのが1時くらいで、そこからサウナに行ったので、寝たのは3時半でした。(登壇者の皆さん&会場:驚きの声) 大森さん天音くんとやっていることがそんなに変わらないよ。衝動に駆られている(笑)。 菊池さん僕はちゃんと寝ているから(笑)。どうしても行きたくなったんです。 MC中条さんの一言に触発されたということですか? 菊池さんそう! サブリミナル効果みたいになって「サウナ行きたい」ってなりました。 中条さん私のせい? いつもサウナに行っているじゃない! 菊池さん確かに、今週は毎日行っていますね。 中条さん撮影中も「今日は何をするの?」と聞くと、「サウナ」って言っていました。だから、私のせいじゃありません! (会場のお客さん:笑) MCサウナに行ったことが、今日は吉と出ていますか? 菊池さん今、めちゃくちゃ眠いです。(会場のお客さん:笑) 大森さん朝イチに会った時、全然寝ていない人だったよね。生原稿を読む時、めちゃくちゃだったよ(笑)。 菊池さんヤバかったよね、めちゃくちゃだったな(笑)。 MC朝から電波ジャック、ありがとうございました。 菊池さんなかなか出られないですから、楽しかったですね。 大森さん楽しかったです。 MC続いて、大森さんの究極の二択を教えてください。 大森さん日々、選択をしていますが、一番大きかったのは、本作のオファーをいただいた時に、出演するか否かですね。あれは、僕の中で究極の二択でしたね。「出て良いものなのか?」と思いました。でも、「なぜ鈴木という役のお話が僕に来たのか」を熱く語っていただいて、脚本も拝見して、「なるほど!」と思ったんです。そこで何かお力添えできることがあればと思って、覚悟しました。それは僕の中で大きな選択でした。 MC今日は初日舞台挨拶に立っていますが、その選択をしたことについて、どのように感じていますか? 大森さん本当に刺激的な毎日を送っていました。本作がどのように皆さんに届くのかは、観ていただいて初めて決まるものだと思いますが、個人的には楽しい日々でした。 菊池さん僕なんて、二つ返事で「出ます」と言いましたよ。(大森さん&会場のお客さん:笑) (一緒にダブル主演を務めるのが)大森くんで本当に良かったです。 MC最後に主演のお二人から、ご挨拶をお願いします。 菊池さん今日はこうして五人で舞台挨拶をしましたが、本作には豪華なキャストの皆さんがたくさん出ています。僕もお客さんとして本作を観て、胸を打たれるシーンがたくさんありました。観終わってからも、ぜひ本作の題材について考えていただけたらと思います。今日はありがとうございました。 大森さん僕は本作が大好きです。エンタメなのか、エンタメじゃないのか。現実なのか、現実じゃないのか。観る人によって、様々な答えが存在する作品だと思っています。2025年がどのような時代なのかということも、見えてくる作品だと思っています。そこに賭けてみたい、信じてみたい、そんな作品です。より多くの方に観ていただきたいです。今日はありがとうございました。