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映画『からかい上手の高木さん』中学生限定試写会映画『からかい上手の高木さん』公式サイト山本崇一朗著の人気コミックをベースに描く、映画『からかい上手の高木さん』が5月31日より公開となります。5月25日、映画『からかい上手の高木さん』中学生限定試写会イベントを文教大学付属中学校(・高等学校)にて実施し、永野芽郁さん、高橋文哉さんが登壇しました。母校の中学校で10年ぶりに再会する物語にちなんで実施された試写会で、上映後にサプライズで二人が登場しました。本作を観終わった直後の中学生約210人を前に、永野さんと高橋さんは中学生時代の一番の思い出などを語り、ティーチインも実施しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。中学生限定試写会高木さん役永野芽郁さん西片役高橋文哉さんMC本日、映画をご覧になった皆さんにいろいろお話をうかがいたいということで、スペシャルゲストにお越しいただいております。後方の扉にご注目ください。永野芽郁さん、高橋文哉さんです。(会場:絶叫に近い歓声と拍手が鳴り止まない)永野さん今、本作をご覧になったということですが、いかがでしたか?(会場:拍手と歓声) ありがとうございます。今日は観終わった皆さんと少し時間を共有できればと思います。 高橋さん永野さんと二人で、本作の最後のほうの音だけ聞きながら待っていました。中から聞こえてくる、「今、手をつないだんじゃない?」とかの、一つ一つのリアクションが本当にかわいらしくて、ワクワクしました。 MCすごい歓声です。お二人の登場に泣いている方も結構いらっしゃいます。 永野さん(軽やかに)泣かないでぇ~! MCお二人の登場で、たくさんの女の子が涙を流しています。 永野さん(高橋さんに)罪な男だねぇ~! 高橋さん僕? MC外で、歓声は聞こえていましたか? 永野さんずっと聞こえていました。皆さんが本作をキュンキュンしながら、楽しんで観てくれているのが伝わってきていました。だから、こうして対面できてうれしいです。 MC生徒の皆さんからの感想を聞いてみたいと思います。どなたかいらっしゃいますか? 中学生A思っていたよりも、すごい展開になって、言葉にならないです。「あー、西片がついに言ったなぁ」みたいな感じで、すごくびっくりしました。楽しかったです。 高橋さん確かにね。僕もそう思いました。 中学生B教室で、「会えてうれしかったよ!」って言った時に、高木さんの西片に対する思いが込められていて、すごく感動しました。 永野さんおぉ! ありがとうございます。二人が紡いできた時間が、あの一言に込められているので、そこに気づいてくれてうれしいです。 中学生C(首に眼鏡をかけている) 永野さん首にメガネをしているの、珍しいね。 中学生Cちょっと涙が出ちゃって…。『からかい上手の高木さん』をこうして観られたことに僕自身すごくびっくりしています。展開が想像できなくて、思っていた以上に感動しました。すごく楽しかったです。ありがとうございました。 永野さん&高橋さんありがとうございます。 MC今、目の前に、演じていた永野さんと高橋さんがいますが、二人を見てどうですか? 中学生C最高です! MCあともう一人うかがいましょう。永野さん、女の子を指名してください。 高橋さん(目一杯アピールをする男子に向けて)気持ちは分かるぞ! 中学生D本当にお二人の顔が小さくて、めっちゃかわいくて、カッコ良いです。二人の本作の中でのやりとりが、とても初々しくて、本当に胸キュンしすぎて言葉になりませんが、最高でした!! 永野さん&高橋さんありがとうございます。 MC二人の顔はどれぐらい小さい? 中学生D目に見えないぐらい! 高橋さんちっちゃすぎて目に見えないぐらいってこと? 永野さん(優しく)ちょっとよく見てぇ~!MCどう? 見えるかな? 中学生Dみ、見えない!(会場:笑) MC中学生の皆さんからは、後ほどお二人に「質問したいこと」「聞きたいこと」を聞く時間を作りますので、今のうちに考えておいてください。また、逆に永野さんと高橋さんから、中学生の皆さんに聞いてみたいことを質問するコーナーも作りたいと思っています。まずは、お二人に、私から質問をしたいと思います。本作は、中学校が舞台の物語ですが、まずは中学生時代の思い出をうかがいたいと思います。 永野さん私、本当に中学校が大好きすぎて、お仕事があっても、遅刻や早退になってもギリギリまで学校にいたい人でした。とにかく授業と授業の間の10分間にみんなでどれだけ遊べるかを常にやっていました。その10分の間に、お手洗いに行ったり、次の授業の準備をして、残りの時間にどれだけ遊べるかが楽しかったです。一番やったのは、絵しりとりですね。本当は黒板でやりたいですが、次の授業があり、当番の人がきれいにした後だから、ノートに大きく描いてやっていました。当てられた人が1ポイント。10ポイント貯まっても何かが起きるわけではないんですが、ひたすら繰り返していました。うっかり授業の時まで続けちゃう時もあったりして……(テヘッというポーズ)。 高橋さん僕は男の子なので、アクティブでしたね。部活に部活に部活、睡眠、部活。 永野さん中学生の時は、部活は何を? 高橋さんバレーボールです。(会場から歓声が上がる。その反応に対して)バレーボールってそんなにカッコ良い? 朝8時からホームルームだとしたら、朝7時から練習をして、授業を受けて、放課後すぐ練習を開始して、土日も練習していました。昼休みは、校庭でみんなでサッカーをしていました。本当にアクティブでした。 永野さんバレーボールもサッカーもどっちもできるの? 高橋さんサッカーもできるというほどではないですが…、バレーボールはできます! サッカーをやったり、野球をやったりテニスをやったりしていました。 永野さんあら、すごい! 高橋さん球技がすごく好きだったので、みんなで球技カードみたいなのを作って、それを持って外に行って、みんなでいろいろとやって、うっかり休憩時間を超えちゃったりしてね。(高橋さんが照れ笑いをすると、会場から歓声が上がりました)中学生ってうっかりよくありますよね。 永野さんね! 何なんですかね? 気づいたらやっちゃっているみたいなの…。 高橋さんありますよね。だからみんなも安心して大丈夫だよ。 MC今、中学生の皆さんを前にしていますが、もしお二人が中学生に戻れるなら何をしたいですか? 永野さん私、本当にやりたいことがあるんです。「授業中だけはちゃんと勉強をするべきだった」って思っています。今、リアルに中学生の皆さんは、「授業めんどくさいなぁ」とかいろいろ思うのは、本当によく分かる。授業外で勉強しようとまでは思わないですが、授業中だけは集中して一時間授業を受けていれば良かったなあと、大人になると、改めて思います。(高橋さんに向かって)ね? 高橋さん僕も思いました! 本当に勉強だけはできる時にしておいた方が良いです。 会場の皆さん(大きな声で)頑張ります! 高橋さん本当に今、学生に戻れるなら何をするかといったら勉強します。 永野さん自分たちが学生の時に、大人が「今のうちに勉強しなさい」って言っていました。あの時は、「えー、大人っていつも勉強しろ。って言ってくる」って思っていましたが、こういうことなんだって、ようやく分かるようになりました。 MC皆さんは、今中学生ですから、間に合いますね。 永野さんはい。頑張れー! 高橋さん大人になったら、勉強ってさせてもらえないんですよ。自分から学びに行かないといけない。今、皆さんは学ぶ機会をもらっているんです。それを「良いなぁ」と思います。大人になると、習いに行くとか、自ら時間を作って勉強をやるとか、その大変さが身にしみて分かりますよね? 永野さん本当に。 MCその中学生の頃に好きだった授業や一番苦手だった授業もぜひ教えてください。 永野さん好きだった授業は、体育です。本当に勉強が得意じゃなかったので、体を動かすことに全てを注ぐタイプでした。運動が好きで、とにかく体育の時間がくると、誰よりも早く体操着に着替えて校庭に走っていくタイプでした。一番好きだったのはシャトルランです。 会場の皆さんえー! 高橋さん確かに「えー!」だよね。分かる。一番大変じゃないですか。 永野さんでも、みんなで、一緒に走ってどんどん速くなっていくのに、頑張って最終的に残ったりするじゃない。それをみんなで「イケイケー!」「頑張って!」って応援しているのが小さい体育祭をやっている感じがして、好きだったんでしょうね。 MC体力的には大変じゃないですか。足が速かったんですか? 永野さん限界突破! 確かに速い方でした。 MC体力テストは一年に一度ぐらいですかね。 永野さんだから、ものすごく気合いを入れて、前日から調整していました。 高橋さん僕は国語です。漢字が大好きなんです。クラスメイトの名前とか、目に見えた漢字をノートに何回も書く趣味というか…傾向があったんです。国語の授業だと、ノートに漢字を書いていたら「あいつやっているな」と思ってもらえたので、自分の名前をノートに書いていました。今でも、役をいただいた時に、役名を台本の一番後ろに書くのが好きですね。 永野さん西片も? 高橋さん……西片は、フルネームじゃないので書いていないです。僕は、三、四、五文字が好きで、文字のバランスを考えながら書きたいんです。 MC苦手な授業は? 永野さん理科。理科は本当に苦手でした。全然分からなかったです。覚えればある程度のことはできるんですが、実験で、これを入れたらこうなりますっていうのは、「何で?」っていう感じでした。卒業まで理科で良い点数を取ったことがないです。理解をしないまま終わっちゃいました!…理科だけに(笑)。(会場:笑) 高橋さん僕はあんまり思いつかないですが…。 永野さんそんなことある? 高橋さん全部が一律だったんです。 永野さん特別苦手がないってことだ! 高橋さん特別得意なものも苦手なものもありませんでした。国語は、授業中に漢字をいっぱい書かせてくれるから好きっていうだけで、得意ではないんです。「これ苦手だなぁ」っていうくらいなのは、数学かな。でも、数学はやっておいたほうが良いです。暗算は大事です。 ■中学生の皆さんからのお悩み相談・質問のコーナー MCせっかくですので、ここからは中学生の皆さんからお悩み相談や質問を聞いてみたいと思います。質問をしてみたいことがある人、挙手をお願いします。 中学生Eお二人に質問です。高木さんと西片を演じてみて一番大変だったことはありますか? 永野さん大変だったことは、プールのシーンです。あそこは、涙をこらえるのが大変でした。ずっと見ていなかった西片の男らしさが垣間見られた気がして、キュンとしているので、一回目のカットの時に、泣いているんです。でも、監督から「ここで泣くのはやめましょう」と言われて、もう一回撮り直しました。カッコ良さに感動しないようにというのが気持ち的にすごく大変でした。 高橋さん大変だったことというよりは、事前準備になるんですが、「西片ってどういう人間ですか?」と聞いた時、いろいろな答えがポンポン返ってくるようなキャラクターが西片でした。いわゆるキャラクター性や、キャラクターの強いキャラクターを演じることに、すごく不安を抱えていました。だから、西片を一人の男、一人の人間としてそこに存在させることに、僕は苦労しました。セリフまわしやセリフのトーン、リアクションを求められることがあるので、「えっ」一つにしても、いろいろなパターンがあるじゃないですか。ここで求められているのが、「え!?」なのか、「え!!!!!」なのか…。その使い分けなんかをすごく苦労しながら演じました。 中学生Fどうしたらそんなにかわいく、カッコ良くなれるのか、教えてください。 永野さんえぇ〜?!?!私は常に、かわいくきれいでいたい、そうありたいと思っています。それは、見た目だけじゃなくて、心もきれいな人でありたいと日々心がけています。あとは、皆さんが、大前提として「かわいい」という目で見てくれているから、そこに甘えているところもあります。 会場の皆さんかわいい! 永野さん(笑顔で)ありがとう! 高橋さん僕も、永野さんがおっしゃっていたように、皆さんが「カッコ良い」と言ってくれることに甘えている部分もすごくありますね。皆さんの理想に追いつかないといけないと思うので、努力はできる限りしているつもりです。僕が思う「カッコ良い人間」は、自信がある人だと思うんです。自信という字は「自分を信じる」って書きます。でも、自分を信じることはすごく難しいじゃないですか。今「自信を持っています!」と胸を張って手を挙げられる人は、そんなに多くないと思います。僕もその一人ですが、自分のことをしっかりと好きになって、自分のことを応援する、努力を讃えられる人になれたらカッコ良いんじゃないかと思いながら日々生きています。(会場:拍手) MCもう一問行きましょう。(複数人で一人を当ててほしいとアピールする方々に)推薦ですか? それじゃあ、そちらの方お願いします。 中学生Kお二人に質問です。気になっている人がいます。でも、話しかけられないし、話す内容がありません。それで、どうしたら近づけるか考えています。二人だったら、どうやって近づくか教えてほしいです。永野さん(高橋さんに)どうする? 高橋さん勇気がほしいの? それともどんな話題で話しかければ良いかってこと? 中学生K話しかける勇気もないし、何か共通の話題があるわけでもないから、どうすれば良いのかなって思っています。 高橋さん良いねぇ、青春だねー!(教頭役の)江口洋介さんから、僕らはこういう感じに見えていたのかな? 永野さん(生徒Kさんに)共通のお友だちはいるの? 中学生K(やや答えにくそうに)一応…いるといえばいます。 永野さん人を巻き込んで、みんなで何かできることをするのは? それで共通の話題を見つけていくことぐらいしか思いつかないな。……(高橋さんに)何かある? 高橋さんちょっと、恋とは違うんですが、僕が共演者と仲良くなるためにしていることがあります。相手が一番好きな趣味について、自分が趣味として語れるぐらいちょっと頑張ってみるっていうことです。 永野さんえ?! それ、私の時はしていなかったよね? 高橋さんいやいや。趣味は何ですか? 永野さん趣味はいっぱいあるよ! 高橋さん運転とか? 永野さん運転とか楽器とか…だって今、初めて趣味を聞かれましたもん! あ〜、嘘つきだってバレちゃったぁ~(笑)。 高橋さん(笑)。皆さんにというよりは、例えば、「ゲームが好き」っていう人がいたら、ゲームをやってみるとかです。何か、相手に自分が合わせるっていうことですね。永野さんの趣味に僕が合わせるみたいなことです。 永野さんそれでいうと、…確かに合わせてくれていましたね。じゃあ、まずは相手の好きなことを知る! 高橋さん良いんじゃない? スポーツなら、ちょっとテレビで見てみるとか、携帯で見るとか。 永野さん相手をこそこそ観察してみてはいかがですか? 中学生Kそれは、もうしています! 永野さんしているんだ。でも、好きなことが分からないの? 中学生K分かるんですが……。 高橋さんそれを自分ができるかが分からないんだ? それは、楽器とか運転と同じですね。 高橋さんだから、自分がそれをできるかも分からない。永野さんは運転や楽器が好きじゃないですか? 僕は、楽器も運転もちょっとやる勇気が出なかった。それでできなかったのと一緒ですよね? 中学生K一緒です! 高橋さんそういう時は、やっぱり相手のペースに自分が合わせていく。 中学生Kはい、ありがとうございます。 高橋さんこれで良いのか分からないですが……。(会場:拍手) MC自分から一歩踏み出すことで変わるかもしれないからね。頑張ってください。応援しています! 中学生Kありがとうございます。 ■永野さん、高橋さんから中学生の皆さんへの質問 MC今度は永野さんと高橋さんから生徒の皆さんに何か聞いてみたいことはありますか? 高橋さんせーので言いましょう。 永野さん&高橋さん恋をしていますか?(会場:歓声) 高橋さん「恋しているよー」って人?(半分ほどの人が手を挙げる) 高橋さんこの映画『からかい上手の高木さん』を試写で観た時に、「学生時代に観ていたら、めちゃくちゃ恋がしたくなるなぁ」って思った作品なんです。だから、実際に観た直後の皆さんには、「ちょっと恋したいなぁ」「恋をしている自分の思いに素直になりたいなぁ」とか、思っている人もいると思います。だから、本作が、そういう人たちが一歩踏み出すきっかけになれたらすごくうれしいなと思います。なので、聞いてみました。 MCせっかくなので、誰か一人が答える質問を一問だけしてみますか? 永野さんお休みの日は何をしているんですか? 私たちの中学生時代とはちょっと遊び方が変わっていると思うんです。 中学生L休みの日は、「からかい上手の高木さん」もそうですが、アニメが好きなので、一日中アニメを観ています。 永野さんインドアだ! 中学生L後は、今すごく夢中になっている習い事があって、それで一日が潰れちゃったりしています。でも、すごく楽しいので、結構充実していると思っています。 高橋さんそうなんだ! MC男の子にも聞いてみましょう。 学生M休みの日は、ギターとかベースとかを弾いています。後はYouTubeを観て、勉強は夜に適当にやっています。 永野さんねぇ、素敵! お休みの日に趣味と勉強をこなすなんてすごいですね。 ■中学生の皆さんとフォトセッション。MC最後にメッセージをいただきます。 高橋さん本日は、本作を観ていただいて、中学生の皆さんとお話をしながら、一緒に時を過ごすことができて本当に楽しかったです。ありがとうございました。今、本作を観て、大好きな人や自分の大切な人に、自分の思いを自分の言葉でしっかりと相手に伝えようと思ってくれて、(本作が)その思いにちょっとでも背中を押せたのならば、本作を観ていただいて本当に良かったと思います。僕自身も、演じていて幸せに思います。ぜひ、本作に背中を押されて、皆さんの学生生活が楽しいものになりますように願っています。 永野さん本日はありがとうございます。本作を観て、高木さんと西片の尊い物語を観て、何か感じてくれるものがあればうれしいです。友だちや好きな人、家族とすごく充実する毎日が本作のように送れることを願っております。そして、皆さんのフレッシュなエネルギーをもらって、本作は来週公開します。それまで、文哉くんと仲間たちと頑張りたいと思います。本日は、本当にありがとうございました。
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「ブラックナイトパレード」初日舞台挨拶「ブラックナイトパレード」公式サイトサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描く中村光さんのクリスマスコメディ作品を、福田雄一監督が実写映画化した「ブラックナイトパレード」。 公開初日を迎えた12月23日にTOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶を行い、吉沢亮さん、橋本環奈さん、渡邊圭祐さんが登壇しました。全国107の劇場にも生中継を行ったこちらのイベントは、上映後に実施したためネタバレを含めたトークや、急遽客席からの質問に答える時間を設けるなど大いに盛り上がりました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。初日舞台挨拶日野三春役吉沢 亮さん北条志乃役橋本環奈さん古平鉄平役渡邊圭祐さん吉沢さん全国の劇場の皆さんもありがとうございます。鑑賞後ということですが本作は楽しんでいただけたでしょうか?(客席:拍手) 今年の六月に撮影が始まって今年の十二月に公開と言うことで、結構な駆け足でしたがどうにか面白いモノを作ろうとみんなで頑張った作品です! こうして皆さんのお顔が見られてホッとしております。 橋本さん会場にお越しの皆さん、そして全国の劇場の皆さん、こんばんは! (拍手する会場の反応に応えて)ありがとうございます。この作品は六月に「公開に間に合うかな?」と心配になりながら撮影をしたので、こうして無事に初日を迎えて、皆さんに観ていただけてすごく嬉しく思っています。 渡邊さん(MCの役柄紹介の「一切笑わないイケメン料理人」にあわせて)イケメンでーす! 公開することができて、嬉しく思っています。皆さんに本作を受け入れてもらえたことで、年の瀬に最高の年越しを迎えることができそうです。 MC本日、イベントに出席予定の福田雄一監督ですが、先日コロナウィルスに感染されまして、実は今日から復帰予定だったのですが、まだ体調が万全ではないということで大事をとり本日は欠席となります。ファンの皆さん大変申し訳ございません。ということで、監督がいらっしゃらないので、お三方で三十分以上たっぷり話せます! 橋本さん短い時間と言いつつ、結構時間がありますね(笑)。頑張ります! MC真夏の暑い時期に撮影をし、クリスマスイブイブの今日、公開となりました。改めて初日を迎えたお気持ちをお一人ずつ伺います。 吉沢さん安心ですね。観ていただくと分かると思いますが、CG処理もある作品なので、「本当に(公開日に作品の完成が)間に合うのか?」とか、撮影をしていても完成した画が想像できないシーンもあって、不安な部分もありました。完成した作品を観て、すごく面白いものになっていると思いました。こうしてたくさんの方々が笑って観てくれている姿を見ると、「頑張って良かった」って思います。MCでは、橋本さんお願いします。 橋本さん撮影がクライマックスのところからだったので、三春との出会いや、鉄平くんのお料理のところは最後の方の撮影でした。(物語の流れ通りではなく)バラバラに撮影していたので、実際にどうなるのかと思っていました。公開ギリギリに出来上がったので、私たちも完成作を観たのが本当に最近なんです。ですから、今ご覧になった皆さんとほぼ同じ気持ちです。 渡邊さん撮っている時は、どちらかといえば不安の方が大きかったです。 橋本さん(笑)! 渡邊さんCGも多かったし、完成が間に合うのかも心配でした。僕は、(面白いことなど)何もしていなかったですし、「編集で僕のシーンが切られていないかな?」と思ったのですが、ちゃんと映っていました。「あぁ、良かった!」と安心しています……(笑)。 MC公開日を迎えてネタバレ解禁なことも増えてきました。本作は誰もが知っているサンタクロースの誰も知らない舞台裏を描いていることにちなんで、本作の撮影中と宣伝期間中で、「この人のこんな裏側を見てしまったエピソード」をお話しください。 吉沢さんもしかしたら、気づいていない方もいらっしゃると思います。帽子さん…(神妙な面持ちで)実は、ムロツヨシさんなんですよ! 橋本さん(笑)。み~んな分かっている! 吉沢さんあの、分からなかった人は、もう一回観てください。ムロツヨシさんが演じているということを、僕らも言いたくて言いたくて……でも「今日まで解禁するな!」というお達しがありました。 MCあんなにバレバレなのに、「言わないで」と言われていましたよね。 吉沢さん予告編を見れば一発で分かります。 MC帽子の中に入る姿は見ましたか? 吉沢さん見ました! (帽子さんの衣装を)脱いだ姿も実は見ました! まさかムロさんってあんなに腕毛濃いんだっていう…。「めっちゃワイルドやん!」ってちょっとビックリしました。相当暑そうでしたし、汗をびっしょりかいていましたね。 MC渡邊さんもムロさんとのシーンがありましたね。 渡邊さんムロさんがテストの時と本番の時でお芝居を変えて全然違うギアで演じられるので、一緒のシーンはもうめちゃくちゃ面白かったですし、僕は(笑うのを)こらえられなくてめちゃくちゃ笑っています。笑っているのをごまかすために、「ベルトコンベアを何回も見る」というお芝居を個人的に入れました。ただ、あのシーンを観ている時は、帽子さんに気をとられていると思うのですが、あの時の、必死につっこみに食らいついている吉沢さんの顔をぜひ観てもらいたいです。 吉沢さん(ムロさんが)本番で、テストの時よりも本当に三倍ぐらい長くやってきたもんね。 渡邊さん「カット!」の声がかかるまでが無限の時間でしたね。 MC三春が頭に装置をつけるところは、どのような感じだったんですか? 吉沢さんあそこもねぇ、急に「大丈夫、これいいやつだから!」って言って、頭にブスブス挿されて……。 橋本さんなんか挨拶のところで「返事が小さい!大きな声で!」ってありましたよね?吉沢さんあれもアドリブです! 橋本さんですよね。「あんなの台本にないなー」と思っていました。 吉沢さん「挨拶ー!」と言われたので、思わず「おはようございます!」って業界の挨拶が出ちゃいました(笑)。 MC志乃さんの“頭の秘密”も話して良いんですよね? 橋本さん皆さん、私の秘密は観ましたよね? あの頭での撮影は、一日だけで本当に良かったです。見ての通り私は髪の毛が長いので、準備に二~三時間かかりました。(劇中の髪型になるために地毛を)ぎゅうぎゅうにつめて、ベタベタにつけているので……大変でした。 吉沢さんいや、もう顔の小ささがすご過ぎて……。「こんなに顔が小さい人間が存在するんだ」と驚きましたね。映像だと修正されてきれいになっていますが、実際は髪の毛の量が多いのと、あまりの顔の小ささで後頭部がちょっと出っ張っているんです。それがまたエイリアンみたいで面白かったです。なかなか笑いをこらえるのが大変なシーンでした。橋本さん(笑)。 MC渡邊さんは? 渡邊さん意外と難しいですね。サンタさんの活動時間が夜なので、撮影も深夜が多かったですね。その時に福田監督と橋本環奈さんがずーっとご飯を食べているんですよ。橋本さんいや、それで言ったら、渡邊さんは食べなさ過ぎ(笑)。もうなんか、「ウサギさんかな?」っていうぐらいの量しか食べないんだもん。 MC吉沢さんは何かありますか? 吉沢さんそれこそ志乃ちゃんの最高の変顔シーンを撮っている時ですが、端っこの方で(橋本さんが変顔の)すごく練習をしていました。「めっちゃストイックやん!」って思いました。橋本さんありがとうございます。 MC変顔を自分の中に染み込ませていくんですか? 橋本さんそうですね。あのシーンは、長回しで、しゃべりながら目を見開かないといけなくて…。まずは三春の方を向いて、それから向きを変えて、そのままセリフに入るのが難しかったので、練習をしました。 吉沢さん完全に役をおろしていましたよね!? 橋本さんそうそう、スイッチがありました。 MCその他に、「今だから言える、あのシーンはこうだった」というお話はありますか? 橋本さん私は、みんなが戦っている時に、基本は車に乗っていたんですが、みんなは別撮りのグリーンバックの撮影で、「登るのが大変だった」という話を聞きました。福田さんから撮影風景がちょこちょこ送られてきたんですが、謎の傾斜を登っていて大変そうでした。吉沢さん登っていましたね。本当に体力勝負で、あの瞬間「やっぱりサンタさんはブラックなんだな」と、初めて気がつきました。 渡邊さん衣装で黒のレザーのパンツを履いて、シャツを着て、ウールのコートを着る時に、男子チームは、下にインナーを履くか履かないかで議論を重ねました! 吉沢さん重ねましたねー! 渡邊さん汗をかくとレザーが肌に張り付いて、脱ぐ時が大変なので…。 MC結局、どうなったんですか? 渡邊さん結局、「脱ぐのが楽な方が良いよね」となり、みんなインナーを履いていました。 MC撮影現場で、みんなでやっていたことや、流行っていたこととかありますか? 吉沢さんそれこそ、(中川)大志とは、セリフ合わせとか自然と始めて、それなのに二人してめちゃくちゃふざけるんです。超変なテンションでセリフを言ってみて、それがそのまま現場で採用されたこともありました。僕がカイザーくんの部屋に助けに行き、「こんなの○○じゃないかー」というシーンで、僕が(敵に)やられてしまうところは、台本では何手かアクションがあってから吹っ飛ぶ設定でしたが、現場で別のことを試してみたらスタッフさんから爆笑が起きて…(笑)。本当はアクション部さんが三春の動きを考えてくださっていたんですが、全部すっ飛ばして、僕が部屋に突っ込んだ瞬間に敵にやられてしまうことになりました。そういうくだらないことから生まれるシーンもありましたね。 橋本さんその後は、ずっと痙攣していましたよね(笑)。 MCさて、明後日はクリスマスです。今年のクリスマスのプレゼントは何がほしいですか? 理由も併せてお願いします。 吉沢さん僕が今一番ほしいものは、たくさんの方に本作を観ていただいて、たくさんの方の笑顔を見たいです。本作以外の笑顔は別にいらないです。この作品をいっぱい観て、いっぱい笑ってください。(会場:拍手) MCさすが、主演! 素晴らしいです。(会場:拍手) それでは個人的にほしいものはなんですか? 吉沢さん個人的に?(考えこむ)…やっぱりねぇ、あのお風呂に入れるシュワシュワするやつ。 橋本さんバスボム? 入浴剤? 吉沢さん良い入浴剤がほしいです! お願いします。 MC橋本さんは? 橋本さん難しいなぁ、何が良いかなぁ…座るとぐにゃーとなって、ふにゃーとできる、人をダメにするクッションがほしいです。 吉沢さん僕もそれかもしれない! 僕もそうでした! 橋本さんおうちのリビングにちょっと大きめの、人をだめにするクッションを置いて沈みたいです。 MCでは、渡邊さんは? 渡邊さん僕は靴下がほしいです。 橋本さんクリスマスっぽい! MCいろいろお持ちなのでは? 渡邊さん持っていますが、靴下とパンツはすぐにダメになるじゃないですか!それでも履き続けちゃうタイプなので、あまり買わないし、捨てられないんです。僕は黒しか履きません! 僕のパンツは黒です!(手を前に差し伸べるポーズで)……メリークリスマス! 吉沢さんふぉー! 橋本さん「ふぉー」じゃない(笑)! MCクッションもつけておきますか? 渡邊さんパンツと靴下がほしいです! そうですね、人をダメにするクッションもつけてください。 吉沢さん僕にもインナーをお願いします! MCもう一つ、皆さんに質問をします。クリスマスが終われば、サンタのお仕事は終わり…ではないんです。本編中にもありますが、サンタクロースは、クリスマスプレゼントの配り忘れを届けなければいけません。サンタさんは年末年始も忙しいようです。今年も残り一週間です。そこで、今年やり残したこと、やりたかったことはありますか? 吉沢さんいっぱいあります。実家に帰りたいです。何かですね、僕が知らないうちに犬が一匹増えて、二匹になっているんです。「増えるよ」という連絡はあったんですが、写真を見たらめちゃくちゃかわいくて、会いたくなりました。 MC犬種は? 吉沢さん忘れちゃいました。会っていないから、会いたいです。元々飼っていたのはミルちゃんと言ってダックスとマルチーズのミックスです。新しく買い始めたマカちゃんは、ちっちゃくてかわいいんです。この間、朝の情報番組に出させてもらって、スタジオで犬のコーナーを見ていたんですが、めっちゃミルちゃんにそっくりの犬がでてきて…。それを見たらどうしても実家に帰りたくなりました。帰れたら嬉しいですね。 橋本さん私は、「何かやりたいな」と思った時には結構すぐ実行するんです。例えば、最近この子に会っていないな、会いたいなと思うとすぐに誘います。だから、毎年「これができなかった」っていうことはあまりなくて…。でも、今年に限っては海外旅行とか遠くに行けていないので暖かいところに行きたいですね。 渡邊さん僕の実家でも犬を二匹飼っています。それで今年、片方が死んでしまいまして……。ジャックっていうんですが、実家の庭に骨を撒くと言っていたので、立ち会いたいですね。 MCまだお時間があるので、フリートークいきましょうか。 吉沢さん昨日、何食べた? 橋本さんゆる〜い! 楽屋トークですね。逆に、何か質問がある人?(客席に挙手を求める) 吉沢さん頭良いね!(一緒に挙手を求めるポーズ)■客席から何人かの手が挙がる。 吉沢さんと橋本さん一番先に手を挙げてくれたあなた! お客さん質問じゃないんですが…。環奈ちゃんの白目が見たいです! 橋本さんさっき本作で観ましたよね? 吉沢さんそういうのは、そうやすやすと観られるものではないので、観たい方は本作をご覧ください(笑)。 MC白目をお見せするには、(役を)降ろさないといけないので、映画館でご覧ください。 吉沢さんまだ時間あるので、(橋本さんに向かって)どなたか選んでいただいて…。 橋本さんそちらのお二人? お客さんえっと…ハートをください! 吉沢さん(両手をあわせてハート型を作る) 橋本さんそれではカメラにもハートをお願いして良いですか? (吉沢さんのポーズに対して)ぎこちない(笑)。MCお時間になりました。吉沢さん、最後にご挨拶をお願いします。 吉沢さん本日は、本当に楽しい舞台挨拶をありがとうございます。本作は、ご覧の通りコメディ作品ではあるんですが、何かちょっとうるっとくるような家族の話や、仲間の友情といったいろいろな要素がある見応え十分な作品になっています。このクリスマスシーズンにピッタリで、年越しや年末年始にも相応しいと思います。本作をご覧になって、面白いと思ってくださった方は、ご家族やお友達などに勧めてください。また、「一人だ!」という方も、この作品はクリぼっちの味方です。本当にどんな世代でも、どんなかたちでも観に来ていただければ面白いと思ってもらえる作品だと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただいて、一緒にこの「ブラックナイトパレード」を盛り上げてくれたら嬉しく思います。本当にありがとうございました。
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映画『おいハンサム!!』公開初日舞台挨拶映画『おいハンサム!!』公式サイト2022年1月に放送されたドラマSeason1はSNSを中心とする賞賛とともに数々の賞を受賞し、season2の放送も惜しまれつつ終了した「おいハンサム!!」。その劇場版が6月21日に公開を迎えました。 公開初日当日、舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷で開催され、木南晴夏さん、佐久間由衣さん、武田玲奈さん、MEGUMIさんが登壇し、吉田鋼太郎さんはリモートで参加をしました。タイトルの「おいハンサム!!」にちなんだ「おい〇〇!!」を発表し、家族やゴハンに関する思い出を語ったこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。公開初日舞台挨拶伊藤源太郎役吉田鋼太郎さん伊藤由香役木南晴夏さん伊藤里香役佐久間由衣さん伊藤美香役武田玲奈さん伊藤千鶴役MEGUMIさん吉田さんの声のアナウンス伊藤家リモート会議が招集されました。奮ってご参加ください。伊藤家リモート会議が招集されました。 MC本日、吉田鋼太郎さんは大阪で舞台公演中のため、伊藤家リモート会議さながらにリモートでの緊急参加となります。吉田さん普段はリモート会議を召集する側なんですが、今日は招集されています。皆さん、お楽しみいただけましたでしょうか? 本当に心からありがとうございます。 木南さん今日はすごい雨でしたね。今は止んでいるようですが、お足元の悪い中、足を運んでくださりありがとうございます。今日はちょっと源太郎パパが不在なので、緊張というか不安もありますが、楽しんでいってください。 佐久間さん本日無事に公開できてすごくうれしく思います。今日は、お父さんはリモートという形なので、伊藤家女子だけで楽しみたいと思います。(会場:笑)。 武田さんこうして初日を迎えて、そして、皆さんに観てもらえて本当にうれしいです。 MEGUMIさん本作はご覧になったんですよね? 楽しんでいただけましたか、皆さん。(会場:拍手)(会場の反応に)良かった。ドラマから始まって、このように映画化されるのは、なかなかあることではありません。こうして、愛してくださる方がたくさんいたからだと思っております。短い間ですが、最後まで楽しいひと時を過ごしていただければうれしいです。 MC吉田さん、リモート参加ですが、どんどん会話に参加してくださいね。今日は本作の公開初日です。改めて吉田さん、映画公開初日を迎えてのお気持ちはいかがでしょうか? 吉田さん感無量です。Season2のドラマの撮影をやって、それから一週間くらいの間があって、映画の撮影に入ったのが去年の今頃だったんじゃないかと思うんですよね。合っています? MEGUMIさんたぶん、合っていると思います。大丈夫です。 吉田さんそれから、本作の公開に向けての、いろいろなキャンペーンや宣伝活動があり、約一年は「おいハンサム!!」漬けの一年だったような気がします。それで、とうとう真打である本作の公開ということで、もう本当に感無量です。いろんなところで「どういうお気持ちですか?」と聞かれましたが、その度に「まさかの映画化!…(映画化なんかしても)良いのかな?」と答えていました。もちろん、僕たちは自信をもってやっておりますが、皆さんにどれだけ楽しんでもらえるのかは、今一つ、ちょっと霧の中にありました。でも、とうとうその霧が晴れる日が来たので、皆さんに楽しんでもらえたら良いなと思います。そして、楽しんでいただけた方は、近辺の方に声をかけて「おいハンサム!!」の輪を広げてもらえたら良いなと思っております。 MC今日、本作をご覧いただいたお客さんは、良い顔されていますよ。 吉田さん良かった。 木南さんドラマのSeason1から始まり、…当時は続編も決まっていなかったので、「1」という数字も付いていませんでしたね。なので、まさか深夜にやっていたシュールなホームドラマがSeason2、そして映画になるなんて、誰も想像していなかったと思います。山口監督の中に構想はあったのかもしれないですが、私たちは思っていませんでした。なので、こんなに長く、伊藤家の皆さんと撮影を共にできて、すごく幸せな時間でした。それが、今日公開となって、すごくドキドキしています。皆さんが本作をどのように観たんだろうっていうのがすごく気になりますね。MC今日、「Season1から応援していました!」っていう方がたくさんいらっしゃっていますよ。 登壇者の皆さんうれしいです。 木南さんありがとうございます。 佐久間さん私もまさか映画化するとは思っていませんでした。でも、周りの友だちとかスタッフには、「『おいハンサム!!』大好き」と言ってもらえることがすごく多かったです。だから、映画化されることが決まって、こうして無事に今日を迎えられて、すごくうれしい気持ちです。 MC周りの方も「観ている」と言いたくなる作品だと思います。 佐久間さんそうですね。 武田さん私は本作を観た時に、一人でめちゃくちゃ笑って、最後には泣いてしまいました。今日は、本作を観た後のすごく朗らかで、優しい顔のお客さんに迎えていただいていたので、「どんな気持ちで観たのかな?」って、感想が気になりますね。 MEGUMIさん撮っている段階のSeason1では、「どういう作品なんだろう?」と思っていました。私の中でも、分かっているようで、いまいち分かっていないまま撮影をしていたところがありました。放送が始まってからは、あまりにも今までにない家族ドラマなので、「どういう風に皆さんは思うのかな?」ってちょっと考えていた時期もありました。でも、どんどんどんどんファンの方が増えていって、「癖になる」「面白い」「忘れたくない言葉がいっぱいある」などと言っていただくようになりました。そうやって、皆さんで本作の観方を作り上げてもらった作品だと、とても感じています。なので、映画化されたのはすごいことだと思います。こういう新しい家族ドラマ・家族映画を、この時代に監督が作った意味が、どんどんどんどん大きくなっていると思います。本当にうれしいですね。 MC会場のお客さんはすでに本作を観ているので、登壇者の皆さんには、本作の中で、一番印象に残っているシーンや、好きなシーンを具体的に挙げていただきたいと思います。まず吉田さん、映画の中でお好きなシーンはどの辺りでしょうか? 吉田さんもう数え切れないほどあります。僕のシーンで恐縮ですが、ちょっと驚いたことがありました。美香が良くない人たちに捕まって、パーティーをしているところに僕が駆け付け、例によって腹巻とステテコ姿で(ゴルフクラブの)6番アイアンを持ってタクシーと並走しながらダッシュするシーンがありました。撮影は、テストやリテイクというかテイク1、テイク2、テイク3とありますから、何回もダッシュを繰り返すうちに「息が上がるのではないか?」と思いました。当然、歳も歳ですし、普段から肉体を鍛えているわけでもないので「しんどいだろうな」と思いつつ、撮影に臨みました。結構な距離を全力で何回も走ったんですが、全然息が上がらなかったんです。これ、ちょっと今でも不思議なんですよね。撮影だから、アドレナリンが出ているのか、役を演じるのに精一杯で、息が上がることを忘れていたのかは知りませんが、すごく走れたんですね。すみません、つまらない話でしょうが、それが、僕には一番印象に残っております。余談ですが、走っている時に脇で犬を散歩している女性がちょっと映っていますが、二匹の黒い犬に気づいた方はいらっしゃいますか? あれ、実はうちの犬なんです。(会場:騒然) MC(会場に向かって)映っていたことには気付いた方は? …結構いらっしゃいますね。愛犬と共演されていたんですね。びっくりしました。では、木南さんはいかがですか? 木南さん私は、MEGUMIさん演じるお母さんと里香が京都の喫茶店でナポリタンを食べながらしゃべるシーンです。里香がお母さんに相談をするのが、「すごく良い関係だな」と思いました。私は、16歳の時に一人で上京してきて、恋愛のことも仕事のことも親には相談を一切してこなかったので、そういう関係性がすごくうらやましく思いました。今からだとちょっと難しいので、「親子のうらやましい姿を映画で体験できた」と思いました。 MCMEGUMIさんは、この家族の形として娘たちと接する時、意識されていたことはありましたか? MEGUMIさん最初は、木南ちゃんとは歳がそんなに変わらないから、「これってどういうことなんだろう」みたいな感じでやっていました。(会場:笑) でも、だんだん皆のことが愛おしく、母性が自分の中で発動している感じがありました。しかも、みんなにはちょっとずつダメなところがあるんですよね。でも、もう大人だから、小さい子ども相手みたいに全部は言えない複雑さもありつつ、見守っている。そして、SOSを出されたら何かを与えてあげるっていう距離感は、自分にも息子がいるので「こういう年になった時は、こういう関係性になるのかな」っていう疑似体験をさせてもらった感じはありました。なので、歳は変わらないですが、だんだん愛おしい存在になっていました。 MC親子関係を参考にしようっていうご家庭は結構あるんじゃないでしょうか? 吉田さん(咳き込む)。 MC吉田さん、大丈夫ですか? お水飲んでください。 MEGUMIさんお父さん、大丈夫? 水飲んでね。 MC佐久間さんはお好きなシーンを挙げるとしたらどこですか? 佐久間さんいっぱいあるんですが、印象に残っているのは、お姉ちゃんが血迷って(浜野謙太さん演じる)大森さんのエクレアを奪い、公共の場で妖怪のように食べるシーンですね(笑)。MEGUMIさんあれは、おかしいよね。 佐久間さんおかしくって、観ていて心配になるくらいでした。あれはホラー映画のようでした。 MC(会場に向かって)そのシーンの時は、どんな空気になっていました? 笑いが起きていましたか?(会場:笑) MEGUMIさん(会場の様子を見て)良かった。 木南さん笑ってくださいね。ホラーのシーンじゃないですよ。 佐久間さん面白かったね。 武田さん私もエクレアのシーンが好きです。あと、みんなが「エックレア」って言っているなあと思いました。台本にはなかったので、私も言いたかったなあって思いました(笑)。MC台本にはないんですね。 武田さん「エックレア」とは書いていなかったです。言いたかった。 MEGUMIさん私は、里香が京都に行って、(宮世琉弥さん演じるたかおのあだ名)ぶうの前で寝ているシーンの布団のかけ方!(会場:笑) お尻とかだけ出ていて、あれって、めちゃくちゃリアルじゃない? ああいうのって、ドラマとか映画では、もうちょっと美しく寝るじゃないですか。でも、そういう積み重ねが「おいハンサム!!」なんだろうなって思いました。そんなちょっとした癖みたいなのが、じわじわ刺さってくる感じがして、あのシーンは強烈に私の中で「分かる、こういうのあるよね!」って思ったシーンですね。里香もみんなも堂々とお芝居しているから、その感じも痛快でした。観ていて清々しかったです。 MCあの布団のかけ方はご自身で? 佐久間さんいえいえ、監督が…。 MEGUMIさん絶対そうだと思った! 絶対監督が何回か試したなと思ったの! 佐久間さんはい、その通りです。 MEGUMIさんですよね。 佐久間さんぶうにも、「こういう風にかけて」「もっとこうして」っていうお尻チェックがありました。 MCそういうところで、結構詳細な演出が入るんですね。 MEGUMIさん日本トップレベルの詳細な演出をしてくださいます(笑)。 MCやっぱり「おいハンサム!!」といえば、源太郎パパのハンサムな言葉も魅力の一つです。本作でもたたみかけるように素晴らしい言葉がたくさんありました。登壇者の皆さんは、ドラマシリーズも含めて、源太郎パパの好きなハンサムな言葉はありますか? これは、吉田さん以外の娘の皆さんとお母さんに聞きたいです。どうですか、木南さん。 木南さんめっちゃくちゃあります。毎話刺さっているんですが、私はSeason1かな? 「良い変と悪い変があって、直る変、直らない変、直した方が良い変、直さないで大切にしたい変、変にもいろいろある」みたいな話がありましたよね。「ああ、なるほど!」と思いました。やっぱり、正しさを求めてしまいがちですが、正しいだけじゃない愛しい変とか、大切にしたい変なことってたくさんあるよなと思いまいした。そういう小さな変が、ちょっと人生をおかしくしてくれると思うと、大切にしたいと思った言葉ですね。 吉田さんそれ、僕は忘れていましたが、今思い出した。(会場:笑) 良いよね、良い言葉だよね。 佐久間さん私も、Season1の「やり残しがある人生こそ素晴らしい人生だ」っていうセリフがすごく心に残っています。やっぱり、「これやり残しているな」「これやりたかったな」っていうネガティブな気持ちになりがちだと思うんです。でも、「やりたいことがあるのは豊かなこと」だと、考え方の変換次第でポジティブに捉えられるっていうのは、すごく素敵なことだなって思いました。だから印象に残っています。 MC気持ちを楽にしてくれますよね。 佐久間さんはい。 武田さん選択肢のお話って、結構あったと思います。私も、優柔不断なので、迷うことがすごく多いんです。迷った時に、正しいことと間違っていることを見極めるんじゃなくて、自分が何をしたいのかを考えるっていうことを、お父さんが言っていて、「確かにその通りだな」ってハッとさせられましたね。その言葉を持って生きていこうって思いました。MCMEGUMIさんにも、うかがってよろしいでしょうか? MEGUMIさん私は、Season2だったと思いますが、「会いたい人には会いに行ったり、連絡をしなきゃと思っている人にはちゃんとしなさい。人はいつか人生が終わっちゃうから」っていう言葉ですね。思った時には意外とできなくて「また今度で良いや」と思っていると、後悔が付いてくるんだと、その言葉は私の心の中に大きく留めている指針みたいなものになっています。「ありがとう」「会いたい」「ご飯食べに行こう」とか、だんだんしなくなるっていうか、「言わなくても分かるかな」みたいな感じになるものですが、そういうことは言葉にしたり、行動にしないと、後で絶対後悔するんだなって、このセリフで思いました。 MC吉田さんは、皆さんの「お父さんのハンサムだと思う言葉」を聞いて、いかがでしたか? 吉田さん今日はリモートでちょっと距離があるというか、生身の娘たちと妻に会っていないんですが、本当の娘・妻のような気がしてきました。 MEGUMIさん何だかここにいないのが、寂しいですね。お父さんは、今大阪にいるの?(会場:笑) 吉田さん大阪にいます。 MEGUMIさんがんばってね。 吉田さんありがとうございます。 MEGUMIさん腐ったヨーグルトは食べちゃだめよ。(会場:笑) MC本作は、観ているとお腹がすく作品だと思いますが、「実家で食べたこれが美味しかった」「一緒に作ったこれが良かった」など、家族でのごはんの思い出や、思い出のごはんがあればうかがいたいと思います。吉田さん、何かございますか? 吉田さん僕は、祖母が作ってくれたサッポロ一番塩ラーメンですね。白菜、キャベツ、ニンジン、玉ねぎを、麺を茹でる時に一緒にいれるんですね。そうすると、簡単タンメンみたいになるんです。小学校三年生ぐらいの時に作ってもらったんですが、野菜の味が染み出て本当に柔らかく優しい味で本当に美味しかったんです。それが、おばあちゃんの味の思い出で、今でもうちの定番になっています。 木南さん私は、先ほども言いましたが、早くに一人で上京してきたので、実家には年に何回か帰るっていう生活だったんです。帰った時には、手巻き寿司をやるのが、私のリクエストでした。手巻き寿司って、家族じゃないとやらないっていうか、一人暮らしでは絶対に選ばないメニューなんですよ。好きなお刺身や、ツナとか納豆とか、きゅうりや大葉とか…。自分のご飯が多めか少なめかとか、海苔が長いか真四角かとか、伊藤家みたいにこだわりがそれぞれあると思うんです。それを各々作って、黙々と食べるっていうのは、家族じゃなきゃできない食事だなっていう思い出ですね。 MC日本の家庭ならではっていう感じもしますね。 木南さんそうですね。 MEGUMIさんうちの母は、ハンバーグをめっちゃ作ってくれたんです。玉ねぎを炒めないで生のまま混ぜていくちょっと独特なやり方をする人なんですね。それが、私の中では普通のハンバーグなので、私の息子にハンバーグを作る時も、炒めないで生のものを使っています。そのハンバーグを、息子が大好きになっているという、この一連が継承されている感じが良いなと思っています。ハンバーグ作る時に、いつもそう思います。MCちょっとシャキシャキなんですか?それは。 MEGUMIさんめちゃくちゃシャキシャキです。ちょっと大きいから、たまに歯に刺さったりして、「お母さん…」って思い出します。そういうご飯の癖って、何だか良いですよね、その人の癖が出てくるのはすごく良いと思っています。 MC家庭の癖が出るって、良いですよね。 MEGUMIさんうん。 武田さん私は、ご飯っていうかデザートなんですが、昔、母がプリンを作ってくれたことがあったんです。味とかは全然覚えていないんですが、それがめちゃくちゃ楽しみだったことをすごく覚えています。プリンを食べる度に、ふと思い出すんですが…すごく楽しみだった思い出があります。 MCプリンを作るってイベント感もありますもんね。 武田さんそうですね。 MC佐久間さん、最後になりましたがお願いします。 佐久間さん天ぷらを、両親がよく作ってくれました。五人家族なので、すごい量の天ぷらを揚げるんですが、それが残るんですよね。その残った天ぷらを、二日目に甘いつゆで煮込んで食べるんです。それが当たり前だと思っていたんですが、周りの方に話したら、「いや、ないない」って言われるので、我が家ならではなのかなと思っています。すごく美味しいです。 MC初めて聞きました。 MEGUMIさん煮込んだら、衣がはげるよね? 佐久間さん衣がはげたり、フニャフニャになっていて、食べるところによって違って美味しかったです。 MEGUMIさんへぇ〜、美味しそう。 佐久間さんすごく好きですね。 MCさあ、ここからは、本作のタイトル「おいハンサム‼︎」にちなんだコーナーをやっていこうと思います。皆さんには、事前に「おい、〇〇‼︎」というお題で、身の回りで起きていることや物に対して物申したいことや、ツッコミを入れたいことを自由にお答えいただいています。皆さん一斉に発表をお願いいたします、どうぞ! 武田さん私は「おいハンサム‼︎」にしちゃいました。 MCこれはどういうことですか? 武田さんこれは、ツッコミというかハンサムエピソードなんです。この間、鋼太郎さんと一緒に福岡で「パパの日試写会」をやったんです。その時に「博多のご飯でめんたい重が好きなんです。でも、今回は時間なくて食べられないかも」みたいな話を舞台上でしたんです。それで、舞台挨拶が終わって、福岡から帰りの飛行機乗る前に、スタッフの方がめんたい重のお弁当を買ってきてくれたんです。MEGUMIさんえ〜! 木南さんそれはうれしい。 武田さんめちゃくちゃうれしかったんですよ。私がそう言った時に、裏で、監督が「これは買ってきてほうが良いよ」って言ったみたいで、スタッフの方が30分くらい並んで買ってきてくれたんです! MEGUMIさん優しい! 武田さんそうなんです。すごく優しいと思いました。めちゃくちゃうれしくて、「これはハンサムだな」って思いました。 MC吉田さんは一緒に福岡に行かれたんですよね? 吉田さんはい。美香のおかげで僕もめんたい重が食べられました。(会場:笑) 武田さん良かったです(笑)。美味しかったです。 MC吉田さんの答えは…「説明」ですか? 「おい説明‼︎」とはどういったことでしょうか? 吉田さんこれはですね、ちょっとだけ高級なところにご飯を食べに行ったんです。例えば、お刺身の盛り合わせが出てくるじゃないですか。そうすると、そのお刺身を「これはどういうお魚ですよ」って説明してくれるんですね。こちらが、説明はいらないって言えば、しないんでしょうが、店員さんが、まずは説明をし始めるってことが割と最近多いんですよ。それがね、ありがたいことではあるんですが、ありがた迷惑な感じもするわけですね。(会場:笑)マグロ、イカ、タコは分かりますよね。でも、例えば白身のお魚でヒラメ、カレイ、イサキ、マニアックなところでアマダイというのは、確かにあんまりよく分からない…。でも「これよく見たらアマダイじゃないかな?」って、自分で推理する楽しみがあるわけです。それでも分からなければ、こっちから聞くわけですね。聞かれた方が、「自分の出番がきた!」みたいな感じで板前さんたちもうれしいんじゃないかと思うんですよね。だから、説明なしの方が、お互いに良いことなんじゃないかと思います。食べる楽しみを、最初に説明されちゃうと奪われる感じがするので、「おい!!説明いらないぞ」っていう意味です。MEGUMIさん分かります。確かにね、思い入れがあるから説明してくださる気持ちもすごく分かるんですが、「いつ食べたら良いんだろう?」っていうのがありますよね。 吉田さん(笑)。 MEGUMIさん分かりますよ、お父さん。 MC真面目なダメ出しがありましたが、木南さんはロケ弁ですか? 木南さん私は、エピソードがなさ過ぎて、絞り出したんですが、最近のドラマや映画の撮影時に出してくれるロケ弁のクオリティが、あまりにも下がってきているんじゃないかっていう問題があるんです。(登壇者の皆さん:笑) 女優さん、俳優さんってね、ちょっとキラキラ、きらびやかな世界で生きているみたいなイメージがあるので、「さぞかしおいしいご飯を食べているだろう」と思われがちなんです。でも、本当に撮影などで行く場所とか、スタッフさんが選ぶものによっては、「こんなお弁当が世の中に売られているのか!」みたいなお弁当が出されたこともあるんです。(会場:笑)吉田さん(爆笑)。 木南さんお弁当って、大体四つぐらいに区切られているじゃないですか。その四つのうち二つが白飯だったことがあります。(登壇者の皆さん&会場:笑) 白飯とゴマがちょっとかかった白飯、漬物とソーセージしか入っていない時がありました(苦笑)。これが、朝ご飯じゃなくて、お昼か夕食だったんですが、「えっ?これ…これ一択ですか?」みたいなこともあったので、それは、ちょっと改善してほしいというか…。もう少しお仕事が頑張れるように、「もうちょっとだけ良いものが食べられたらうれしいな」「美味しいものが食べたいな」っていう気持ちです(笑)。 MCそれは言っていきましょう。ご飯二つは初めて聞きましたね。 吉田さん(笑) MEGUMIさんそれはすごいね。 MC佐久間さんは何とお書きいただいたんですか? 佐久間さん私は、ちょっと間違っていたかもしれないんですが、物申すというか、自分に対してになっちゃいました。食欲が止まらなくて、毎食ご飯を三杯ぐらい食べちゃうんですよ。木南さんえー。すごい。 佐久間さんだから、「炊飯器で炊いたお米が足りない」みたいな感じになっちゃうので、そんな自分に「おい食べすぎだろ」みたいな感じです。 MEGUMIさん里香もすごく食べる子だから、胃が大きくなっちゃったんじゃない? 佐久間さんそれで胃が大きくなっちゃったのかもしれないですね。 MC最後、MEGUMIさんお願いします。 MEGUMIさん私は、シンプルに愚痴みたいになっちゃいました。「マネージャーさんよ!!」と書かせていただきました。勝手にこっちがやっていることなんですが、たまにちょっと身体のリセットのために玄米だけを食べるとか、ちょっとジュースだけ飲むみたいな時があるんですよ。こっちが勝手にやっていることだから、しょうがないんですが、そんなタイミングで
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映画「 おそ松さん」公開記念舞台挨拶「映画 おそ松さん」公開記念舞台挨拶赤塚不二夫の名作ギャグマンガ「おそ松くん」を原作に、大人になった六つ子たちを描き、人気を博したTVアニメ「おそ松さん」が映画「おそ松さん」としてまさかの実写化! 3月26日に東京・六本木のTOHOシネマズにて公開記念舞台挨拶が行われ、主演を務めたSnow Manの岩本照さん、深澤辰哉さん、ラウールさん、渡辺翔太さん、向井康二さん、阿部亮平さん、目黒蓮さん、宮舘涼太さん、佐久間大介さんの9名と髙橋ひかるさん、前川泰之さん、桜田ひよりさん、英勉監督が登壇! サプライズで宮舘さんの29歳の誕生日のお祝いも行なわれるなど、大きな盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!公開記念舞台挨拶Snow Man/おそ松役向井康二さんSnow Man/カラ松役岩本照さんSnow Man/チョロ松役目黒蓮さんSnow Man/一松役深澤辰哉さんSnow Man/十四松役佐久間大介さんSnow Man/トド松さんラウールさんSnow Man/エンド役渡辺翔太さんSnow Man/クローズ役阿部亮平さんSnow Man/ピリオド役宮舘涼太さんトト子役髙橋ひかるさんイヤミ役前川泰之さんチビ太役桜田ひよりさん英勉監督向井さんうちのお母さんが、映画館に観に行きました! 映画館の行列がすごかったらしいです、普通は、映画館の中で並ぶでしょ? 外まで出ちゃっていたらしいです! お母さんも喜んでいました。 深澤さん長くない? もうちょっとコンパクトに...。 MCいや、ぜひお母さんの感想をお聞きしたいです。 向井さん感想は、「本当に終わってから笑顔になれる映画でした」ということでしたね。いろんな人に観てほしいなという思いでいっぱいでございます。よろしくお願いします。岩本さん皆さん、こんにちは。朝早くからありがとうございます。「未完成報告会」もあったので「本当に間に合うのかな?」という思いもありましたが、最後まで愛を込めて作ってくださった監督とこうやって一緒に登壇できて嬉しいなと思います。目黒さんまずは昨日、初日を迎えられてすごくホッとしています。この映画は皆さんにたくさん笑っていただき、笑顔になっていただくというのが一番だと思います。そんな映画になっていたら良いなと思います。深澤さん本当に今日は朝早くからありがとうございます。深澤は今日、朝が早くて、しかもうつぶせだったために顔がちょっとむくんでおります(苦笑)。 登壇者の皆さんいよっ! 佐久間さん顔面低クオリティ! 深澤さんいや、違うよ、通常営業だよ(笑)。でも本当に楽しい作品で、僕たちも観させてもらって、笑いをこらえるのに必死過ぎるくらい楽しい作品です。いろんな人たちに観ていただいて笑顔になってもらえたらと思いますので今日はよろしくお願いいたします!佐久間さん観させてもらって、あっという間にいろんな話が進んでいくすごく面白い映画だなと思いました。ぜひこれを観てもらって映画界を、そして全世界を「ハッスル!ハッスル!マッスル!マッスル!」にしていきたいですね。ラウールさんおはようございます。(客席に)あ、はい、ありがとうございます。(と、拍手を促す) ■客席から拍手。 佐久間さん自ら誘導(笑)。 ラウールさんちょうどこの前、僕たちも本編を観て、たくさん笑いました。それに元気をもらえる作品だなと感じたんですよ。なので、皆さんも「元気なくなってきたな」と思ったら「おそ松さん」で補充して元気な春にしてください。渡辺さん僕も本作を観させてもらって、「自分がどうなってるかな?」 と思ったんですが、結構、面白くて...。それは監督が手取り足取りいろいろ撮影前に「こうしたら良いんじゃない」「ああしたら良いんじゃない」と教えてくださったおかげだと思います。皆さん、何度も観てください。阿部亮平さん(Snow Man/クローズ役)岩本も申しておりましたが「未完成報告会見」を経ての公開ということで...報告です! 間に合いました! 監督、本当に編集お疲れさまでした。とても映画は盛り上がっていると聞きました。僕は「終わらせ師」なんですが、この盛り上がりは終わらないでほしいなと思います。 登壇者の皆さんおぉっ! 佐久間さん二週間くらい前から(コメントは)考えていたんじゃないの(笑)? 向井さん(報道陣に向かって)ここは使わないでくださいね(笑)。宮舘さんみなさん、ごきげんよう。 佐久間さん一人だけ違う会見やっているみたいだな(笑)。 宮舘さんそうですね、この作品は数多くのスタッフ、キャストの方が愛情を込めて作り上げました。映画は昨日から公開されましたが、「ブラザー、パーティタイムの始まりだよね?」 ぜひ、皆さんこれから「おそ松さん」を育てて、愛のある輪を広げてください。 佐久間さんシリアスな映画の会見かな(笑)。ホラー映画?髙橋さんこの映画、完成したものを観させてもらったんですが、監督にはご迷惑をおかけしました。渡辺さんのせいなんですが(笑)。すごく楽しいシーンが凝縮されているので、皆さんにもたくさん笑顔になっていただければと思います。前川さん僕も今日の日をすごく楽しみにしていました。先週、僕も試写で観ましたが、本当に面白かったです。Snow Manの魅力が満載の映画が出来上がったんじゃないかと思います。ファンの皆さんには本当に喜んでもらえたんじゃないかと、Snow Manの一員として...(笑)。 佐久間さんSnow Manよりもスーツの紫がキレイですけれどね(笑)。 前川さん今日は、せっかくなので「イヤミの紫のスーツでいこうよ」って話をしたら、スタイリストさんがわざわざ探してくれました(笑)。桜田さんそうですね、私も先日、試写で観たんですが、久しぶりに試写室で笑うという自分が信じられませんでした。本当に楽しい映画になっていて、この映画に携わることができて、嬉しく思っています。英監督今日は来ていただいて、ありがとうございます。28日にアメリカでアカデミー賞が発表されます。ノミネートされるだけでもありがたいなと...。 向井さん他の映画ですか! 英監督動物が歌うヤツ? 深澤さんそれも違う! 英監督こんな人気者にツッコんでもらえるのも今日だけかと...。それだけで一生懸命作り切った甲斐がありました。もうしゃべらないので、スターをよろしくお願いします!MC皆さんも先日、本作を観たばかりということですが、感想、面白かったシーンなどをお聞きできればと思います。 向井さんいや、難しい質問ですよ、これ。 深澤さん会場の皆さんは本作をすでに観ているとはいえ、ネタバレもできないんでね。 向井さんこれ(質問)ムズない? 「好きなお菓子何?」て聞かれて答えるくらいムズイわ。 深澤さんうんうん、例えがちょっとヘタクソだな。 向井さんちょっとヘタクソだった? まぁ、何でしょうね? やっぱり、カラ松とピリオドとのシーンあるんですが、舘さんがカッコよくセリフを言うんですよね。二人が別れて「あぁ、このシーン終わるな」と思うんですが、終わらないんですね。 深澤さん予告編でも流れてたやつな。 向井さんそうそう。「何回、同じシーンをやるんや?」と一番笑いました。カラ松とピリオドのシーン、僕的にはオススメでしたね。 岩本さん後半はアドリブだよね。 深澤さんあの感じは、監督はカット掛けなかったんだろうなって。 佐久間さん監督が楽しんでたやつだ(笑)。 岩本さんテストの時はもっと短かったんだよ。監督に言わないで、舘さんと「こうやったら面白いんじゃないか?」とか話していてやっていたら、監督が乗ってしまって、全然「カット」が掛からない! 宮舘さん監督の笑い声が一番大きかったですね。 深澤さん監督が笑ってくれると「面白いのかも」って思えるからね。 向井さん逆に笑いがないと「イマイチなのかな?」と不安になるからね。 英監督本当に終わらないんですよ、二人。いつまでも、いつまでもやっている。どうせ切りゃ良いやと思って、気持ちよくやっていただいて...。もう何回も会わないし(笑)。 深澤さん会いましょうよ(笑)。 MC岩本さんは? 岩本さん僕は、フッカとラウールのシーンが良かったかな? 空気感が違う感じ? 完全に世界に入り込んじゃってる感覚がすごく面白かったなって。 深澤さん嬉しいよ。でもラウールがああやって入り込む芝居って初めてじゃない? 僕もメチャクチャ面白かった。僕も笑ってNG出しそうになったし(笑)。 岩本さんあそこは面白かったし、そこにときどき出てくる阿部というのが嬉しかった(笑)。 向井さんあのエセがええねんな。 阿部さんエセで良かったですか? 本当にありがとうございます。怒られないかドキドキしながらやっていました。関西弁の役を。 目黒さんショッピーの最後のシーンが...。すみません、僕、出しちゃって。 佐久間さんしゃーない、みんな言いたいからね(笑)。 目黒さん特殊メイクもしていて、オモロすぎて...(笑)。 佐久間さんあれに一緒に映っているチビ太もズルいよね? ひよりちゃんの我慢の芝居が...。 向井さんあれ、笑っていたからね。 桜田さんいや、本当に申し訳ないくらい笑っちゃって。切り替えなきゃって泣きの芝居に...。 向井さん泣いた後にセリフ言うやん? 何言ってんねんって(笑)。 渡辺さん「泣いた」とか言って全然笑ってるし(笑)。あそこは一番長いですよね? 英監督この映画で一番長いですね。 目黒さん本当に長く使いたくなる気持ちは分かりましたね。間の感じとか。 深澤さん全部面白いんで、一つに絞るのは難しいんですが...。面白いというか、最初の布団が六人分並んでいて、朝目覚ましで起きるというのは「おそ松さん」の世界観が始まったなって思いました。"おそ松ワールド"に入れるなっているワクワクドキドキ感があって、僕はこの掴みが好きですね。 阿部さんでもあの布団も特注らしいよ。 深澤さん良いお布団でしたよ。寝心地も良かったし。 佐久間さん僕は、チビ太とイヤミとトト子ちゃんの三人のシーンが特に好きです。公園で走った後に三人で話すのを見ていたんですが、マジで面白過ぎて、監督と一緒に現場で笑っちゃって。トト子ちゃんの振り切り方? 振り切ってんなぁ!って。 髙橋さん止まらなかったんです(苦笑)。止まらなきゃいけなかったんですが、止まれなくて、何十回もやったんですが、監督があきらめるという...。 英監督雑なヒロインでしたね(笑)。 MC他の人のシーンを見ていたりもしてるんですね? 深澤さん同じシーンで、佐久間さん演じる十四松が1シーンだけすごくホンワカするシーンがあるんです。子どもがいっぱいいて、十四松が先頭で「ワーッ!」てやるシーンは映画が急に変わったなって。生で見ていて癒されましたね。 佐久間さん一松の空のビール缶がメチャメチャ落ちていて、ブランコに座っていて、マジでクズニート感が...。 渡辺さん普段もあんなに飲むんですか? 深澤さん飲まないよ(笑)! 飲み過ぎでしょあんなの! ラウールさん音楽がメチャクチャ面白いなと思いました。特におそ松とチョロ松とエンドくんの甘酸っぱい青春っぽいシーンのいかにもな音楽がたまらなくて笑いました。これもショッピーなんですが、話がどんどんループして、エンドはツッコむというので、あのツッコミの一言すごく良かったです。 佐久間さんあれ面白かったね。 ラウールさん映画館で観てほしいです。 渡辺さんありがとうございます。 佐久間さんほめられ慣れていないから(笑)。 渡辺さんいや、なんかSNSでも評判良いみたいで...。 ラウールさんZ世代出すな(笑)! 渡辺さんおそ松役の康二と結構一緒だったんですが、いつもは裏でメッチャ騒いでるのに、恋愛ものに切り替わる日はメッチャ静かで...。 登壇者の皆さんうわっ! 目黒さんショッピー、それすごく分かるわ。 渡辺さんいつもは裏でもキャスト、スタッフをトークでぶん回しているのに、その日は一言も話さないで...。 目黒さん恋愛モードに入っていてね。 向井さんラブモードですから、前日はパックもしましたよ! 佐久間さん前日とか「明日、こういうシーンかぁ。俳優モードでいこう」って(笑)。 渡辺さん激イタでしたね。 向井さんいや、気持ち作るにはね、裏から入っていかないとね。 英監督ホント、わけ分かんない時もあったけれど(笑)。クライマックスあたりの段取りで、みんなで一回芝居を合わせるので、台本通りにやっていただいたんですが、全体的に「何だこれ?」ってムードになって、変な空気になりました(苦笑)。「これで合っているんだよね?」って。そんな感じでした。 MC皆さん完成した作品を観た後に「こんな感じだったのか」と? 英監督僕も(笑)。 向井さん監督も? 渡辺さん観て驚愕だったのが、康二のおそ松...もうほぼ脱いでいた。そのシーン、撮影は一緒じゃなかったので、こんなに脱いでたの? 向井さん途中からシールドはありましたが、商店街での撮影やから、上にも階があるわけですよ。 オバチャン、ガラケーで普通に撮っていたからな(笑)。 渡辺さん体を張っているなって思いました。そこにはすごく感心したというか「ここまでやってすごいな」と。 向井さんありがとうございます! キレイにしてきました。当日は「思ったより出すんだな」ってのありましたが。 阿部さん僕はシーンとかじゃなく全体として細部へのこだわりがすごいなと思いました。松野家のセットが原作に寄り添って、表札の文字とか飾ってある写真とか、布団の一枚の感じとか、チビ太のアタマとか...美術さんお疲れさまです!って思いました。 佐久間さんスタッフの愛がすごいよね。原作者の赤塚不二夫先生の写真が現場にあって、まじまじと見たの初めてでお辞儀しました。 阿部さんちなみに現場のセットの様子などはパンフレットに載っているのでぜひ! 登壇者の皆さん素晴らしい! 佐久間さんでも映画を観る前には絶対にパンフレットは見ないでほしい。ネタバレが載っているんでね。 向井さん観終わってからゆっくりね。 阿部さんぜひ細部まで観てください。メッチャ面白いです。 宮舘さん僕は...こんなこと普段は言いませんが、この機会なので言わせていただきたいことがありまして、向井康二の演技ですかね? 向井さんえ? 宮舘さん一番刺激を受けたというか...。 ■向井さん、座り込んで宮舘さんに感謝! 宮舘さん笑い事じゃなく、本当にそう思ったんですよ。なので、彼なりの努力も感じました。一緒に日々を過ごしてみて分かることもあるし、スクリーンを通して「こんな表情をしてたんだ?」「こんな言い回しをしてたんだな」と思うところもあり。そんな風に試写を観させてもらいました。 向井さん舘様! ありがとうございます。マジで嬉しいですね。 髙橋さんじゃあ、舘様が向井さんの良いところを言ってくれたので 向井さんの良いところと悪いところを(笑)。私はトト子役なので、おそ松さんとハルちゃんが恋物語をしていたところを遠くから見ているんですが、「何やってんだよ、おそ松!」って言うシーンの後、待機する時間、私もまだ入りたてだったんでコミュニケーションを取ろうとすると(向井さんが)「話しかけんといて。いまラブモード入ってるから」って(笑)。 登壇者の皆さんえーっ! 向井さんいや、関西色が強いでしょ? だからラブモードに(髙橋さんの)関西色は入れないでと。月9撮ってるモードでやっているから。(髙橋さんは)裏でもうるさいやんか? 髙橋さんすごく傷ついたなって。でも実際にスクリーンで見るとすごく素敵な芝居をされていて、目がキラキラしてて...。いつもキラキラしているけど、これは恋愛モード入っているな、素敵だなと思いました。 向井さんありがとうございます。トト子ちゃんも、スクリーン上では輝いていましたよね? 髙橋さんスクリーン上"でも"! 向井さん"では"! 髙橋さん"でも"! 佐久間さん裏でもこんな感じなんでね、関西弁同士でね。 前川さん僕は、目の前で見ていたので、岩本くんと舘様のアクションのシーン、あそこにはメッチャ時間がかかりましたよねぇ。「前川さん、出番です」って呼ばれたのは夜11時くらいだったかな? でもアクションって、あれだけやること多いと普通は事前にビデオをもらって練習したり、レッスン日を設定したりするんだけれど、二人はその場でアクションつけられたのを覚えて何回かやって、その場で「本番」でした。あれだけのクオリティ、キレのある動きをその場でできるってすごいなと思いましたね。その後、イヤミは金網越しでずっと見ていたんだけれど...芝居が終わらねーの(笑)! たぶん、僕を撮っている時とちょっと変えてきた感じで、面白く見ていたのが実際に使われていたんじゃないかな? その時、僕は面白くて白目をむいてたんですが、それはカットされていました。舘様の濃い目の芝居がたまらないですね。首グワングワン振られていましたね(笑)。 向井さん振り過ぎやねん! 桜田さん完成して一番驚いたのはポコスカのシーン。やっている最中は「何やっているんだろうな?」って思いながらやっていたけれど、完成したのを観て「こうなっているんだ!」ってビックリしました。編集も大変だったろうなって。 佐久間さん「おそ松さん」くらいでしか見られないですよね、ああいうの。監督は撮影の時から構想が見えていたんですか? 英監督メチャクチャ撮ったよね(笑)。 向井さん筋肉痛になりましたもん(笑) 深澤さんあれがあったから、それが反映されて良いポコスカになったのかなって。 英監督光石研さんたちにはやらせられないんでね(笑)。 佐久間さん光石さん殴ってたよね? ラウール。 ラウ―ルさん新聞紙で...めちゃ緊張しました。ふるえながらやっていました。 深澤さんイヤミたちのパターンもありましたよね? 前川さんハゲに噛みついたりしていましたね。 深澤さん「おそ松さん」らしくて良かったですね ■ここで大ヒット記念に特製くす玉が登場! みんなでくす玉を割ると「大ヒット」の文字は小さく「祝 宮舘涼太さん 誕生日おめでとう」の垂れ幕が! 登壇者の皆さん宮舘涼太、誕生日おめでとう! 宮舘さんありがとうございます(笑)。 深澤さん宮舘涼太誕生日会見になっている(笑)。 宮舘さんこのようなタイミングで恐縮ですが、無事29歳になりました。28歳を終え、29になる年に「おそ松さん」が公開されたという...。 深澤さんそこ飛び級はないからね(笑)! 宮舘さん皆さんと共にこれからも歩んで、幸せと笑顔を与えられる、そんな男性になれたらと思います。 MC最後に岩本さんから代表して締めのご挨拶をお願いします。 岩本さん本当に何度観ても楽しめる作品になっております。制作陣、観てくれる皆さんのたくさんの愛が交錯する作品です。「笑える」って人間の特権だと思うので、そんな笑いを大切に一日一日、少しでもハッピーに過ごしてほしいなと思っています。ご家族や友人を誘って観に来ていただければと思います。本日は、「宮舘涼太の誕生日会」にお越しいただきありがとうございました(笑)!
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「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」大ヒット御礼「おしえてドラえもん」舞台挨拶「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」大ヒット御礼「おしえてドラえもん」舞台挨拶新型コロナウイルス影響による一年の公開延期を乗り越え、「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」がいよいよ公開となり、週末動員ランキング(3 月12日、13日興行通信社調べ)で二週連続1位を獲得! 3月27日には東京・六本木TOHOシネマズにて大ヒット御礼「おしえてドラえもん」舞台挨拶が開催され、ピイナ役の松岡茉優さん、ドラえもん、のび太の三名が登壇。ファンからの質問に答えながら、新生活を迎える人にエールを送りました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!大ヒット御礼舞台挨拶MCドラえも〜ん! ■ドラえもん、のび太が登場!ドラえもんこんにちは。僕、ドラえもんです。 のび太野比のび太です。 ドラえもん今日は朝早くから僕たちの映画を観てくれて、本当にありがとう! こんなにたくさん集まってくれて、とてもうれしいです。 のび太みんな、僕たちの宇宙での大冒険を楽しんでくれたかなぁ。(会場:拍手) ありがとう! ドラえもん小さな宇宙人、パピくんが出てきた時はとてもびっくりしたよね。 のび太ドラえもんの秘密道具のスモールライトで小さくなって、パピくんと一緒に遊べて楽しかったなぁ。ピリカ星の独裁者、ギルモアは怖かったよ。もうあの顔を思い出すだけで、うわあ...。 ドラえもんいろいろ大変だったけれど、みんなで力を合わせてパピくんとピリカ星を救うことができて本当によかった! MC大切な仲間を守ろうとする姿が本当にカッコ良かったです。 のび太僕もカッコ良かった? やったー! うれしい! ドラえもんみんなよく頑張ったもんね! MC今日はさらに素敵なゲストがいらっしゃいます。ピリカ星の大統領パピのお姉さん・ピイナ役松岡茉優さん松岡さん(背後に設置された桜のパネルを見ながら)今日はこの桜をバックに、お外にも桜が咲いていて「ようやく春が来たなぁ」と思いながら、みんなで楽しい時間を過ごせたらうれしいです。MC映画の公開から三週間が経ちました。周りの反応はありますか? 松岡さんめちゃめちゃ来ています。「ドラえもんものび太くんも、みんなの活躍がカッコ良かったです」って。大人も子供も楽しんでもらっていると聞いています。 ドラえもん&のび太うれしいね! MC今回はドラえもんたちが宇宙で冒険を繰り広げました。松岡さんは、ドラえもんやのび太くんとしてみたい冒険はありますか? 松岡さん食べ歩きツアーの冒険がしたいですね!ドラえもん&のび太楽しそう! いいね、いいね! 松岡さんいろいろな星のどら焼きを一緒に食べたいです。 ドラえもんそれはもう、最高だね。茉優ちゃんとのび太くんと、どら焼き食べ放題なんて! 一緒に食べ歩きした〜い。 MCドラえもんとのび太くんは、松岡さんと一緒にしたいことはありますか? ドラえもん今日、3月27日は「さくらの日」みたいなんです。もうすぐ桜が満開になるよね。だから僕たちも、茉優ちゃんと一緒にお花見がしたいです。 のび太いいね、茉優ちゃんと一緒にお花見か。大賛成! 行こう、行こう! 松岡さん今はなかなかみんなで集まってというのは難しいかもしれないけれど、帰り道はぜひ、皆さんも桜を見て帰ってくださいね。 MC今度は松岡さんから、ドラえもんたちに質問があればお願いします。 松岡さん映画を観ていると、みんなは「もう無理だ」という時もあきらめなかったじゃない? 私は、そのあきらめない姿にものすごく励まされたんです。新学年や新学期など「もうあきらめちゃおうかな」と思った時に、どうしたらあきらめないでいられるのか。"あきらめないパワー"を教えてください。ドラえもん僕たちは今回、お友達になったパピくんやピイナさんたちを助けるためにピリカ星に行ったんだけど、僕一人だったら怖くて逃げ出しちゃったと思うんだ。でも、みんながいたから頑張って勇気を出せたんだと思います。みんなもあきらめそうになった時は、誰か周りの人に助けを求めてみたり、お友達からもアドバイスをもらったり、周りのみんなのことを思ってみたりしたら、前に進めるんじゃないかと思います。 のび太そうだよね、ドラえもん! 僕もしずかちゃんやパピくんを「助けたい」って思った時に、いつも以上の力が湧いてきたよ。「誰かのために」と、ちょっと考えてみたら、あきらめずにすむかもしれないね。 松岡さん自分一人じゃなくて、「誰かのために、誰かと一緒だ」と思えば乗り越えられるのかな。 MCツイッターでも質問を募集していましたので、その中からも質問をさせていただきます。まず一つめの質問です。 Q映画の中で好きなところはどこですか? 松岡さんいっぱいあるんですが、映画の途中でスネ夫くんが正直な思いを語ったのを覚えていますか? 「僕は怖いよ、行きたくないよ」と言ってくれたことに、私はすごく励まされました。「みんなが(行こうと)言っているから、よし行こう」となっちゃうと、ちょっと苦しくなっちゃうと思うんです。スネ夫くんが素直な気持ちで「怖い」と言ったことに、逆に励まされました。大好きなシーンです。 ドラえもんスネ夫くん、ちゃんと自分の気持ちを言ってくれたもんね。 のび太なかなか言いにくいもんね。 MCドラえもん、のび太くんはどうでしょう。映画の好きなところはどこでしょうか。 ドラえもんみんなで勇気を出して、パピくんを救うために宇宙へと冒険に出かけるところが大好きです。最初は怖くて仕方ないんだけど、大切なパピくんを思って、みんなで一歩踏み出す姿が、映画を観てくれた人にも勇気を与えられたらうれしいなと思っています。 のび太僕はスモールライトで小さくなって、みんなでたくさんフルーツを食べているところです! ドラえもんのび太くんらしいよね。フルーツがものすごく大きかったよね! のび太おいしかったし、大きかったし、おなかいっぱいだよ! いつもなら一口で食べちゃうフルーツも、体が小さくなったからたくさん食べられるんだよ。うれしいったらありゃしないよ! ドラえもんメロンをお腹いっぱいに食べられることってあまりないからね。 Q人見知りが激しく、人と話すことが苦手で、自分から積極的に話しかけることも苦手で困っています。どうすれば克服できますか? 松岡さん私も人見知りなんです(苦笑)。よくしゃべるから、あまりそうは思われないんですが...。でも、すごく元気の良いお友達や、よくしゃべるお友達に聞くと、結構みんな人見知りで...。人見知りじゃない人のほうが、少ないんじゃないかなというのが、27年生きてきた実感です(笑)。たぶん周りのみんなも人見知りなので、「この子とおしゃべりしてみたいな」と思ったら、勇気を出して、口下手かもしれないけれど「ちょっとお話しても良いですか?」って、一歩ずつ、半歩ずつでも進んでみると、意外と二人とも緊張していたりするんじゃないかなと思います。MC「人見知りだな」という人、手を挙げてみてもらっても良いですか?(会場からたくさんの手が挙がる) 松岡さん(会場を見渡して)ほら! 会場の3分の2は、人見知りです! ドラえもんみんなそうなんだね! 初めて会った人に話しかける時ってすごくドキドキするよね。でも、いきなり話をするというのもちょっと勇気がいるから...どうすれば良いかな。やっぱり、挨拶から始めてみることが良いかもしれないね。挨拶ってすべての始まりだから、挨拶をして、ちょっとずつ、ちょっとずつ、半歩ずつでも慣れていくというのはどうかなぁ? のび太ドラえもん良いこと言うねぇ! ドラえもん無理しないで、挨拶からしてみるのも良いと思います。 のび太僕たちもパピくんと初めて話をした時に、お互いに自己紹介をして、ちょっとずつパピくんのことを知っていったんだよね。 松岡さん最初から仲良くなったわけじゃないもんね。 Qのび太くんはよくお昼寝をしますが、ドラえもん、のび太くん、松岡さんは最近どのような夢をみましたか? ドラえもん僕、ものすごい夢を見ました! ハッピーな夢でした。全国のどら焼きを食べ比べしている夢でした。全部おいしくて、食べすぎちゃって、い〜っぱい食べて、夢の中でもまたお昼寝をしちゃいました。 のび太ドラえもんは食いしん坊だなぁ。僕は何の教科だったかは覚えていないんですが、テストで100点を取っていたよ! ドラえもんのび太くんが100点〜!? でも夢の中だよね。 のび太でもほら、「正夢」っていう言葉もあるし、100点を取る日も近いかもしれないなぁ! ドラえもん正夢になるように頑張って! 松岡さん私は、二人よりちょっと大人じゃない? 大人な夢でも良い? 私はよく、セリフを全部忘れる夢を見るの。俳優ってセリフを渡されて、それを覚えて現場に行くんです。そして、お芝居をするんですが、その時に"覚えたはずのセリフが一言も出てこない"という夢をよく見るの...。二人の夢はポジティブで良いなぁ。 ドラえもん僕今度、茉優ちゃんのところに(秘密道具の)"アンキパン"を持って行くよ! 松岡さん本当!? ありがとう〜! うれしい! じゃあ夢のハリウッドに行った時には、(秘密道具の)"ほんやくコンニャク"も良いかしら! ドラえもん茉優ちゃん、しょうがないなぁ! 出しちゃうよ! 松岡さんありがとう! うれしい。みんなも新学期にドキドキした時とか「ドラちゃんがいたらなぁ」って思うよね。(のび太に向かって)うらやましいぞ! のび太いいでしょ〜! Q私はダンスを習っているんですが、振り付けを覚えるのが苦手です。どのようにセリフなどを覚えているのか教えてください。 松岡さんダンス、頑張っているんだね。応援しています。セリフって言葉だから、ダンスとはちょっと違うかもしれないけれど、私は"そのセリフに興味を持つ"ということを大切にしています。役によっては、自分が全然知らない言葉遣いや、全然知らない分野のセリフとかもあるんですけれど、それを調べながら「どういう意味なのかな」とどんどん好きになっていくと、覚えが良い気がしています。きっとダンスも好きでやっていると思うから、緊張しないで「ダンスが大好き」という気持ちを大事にしたら、すぐ入ると思うな。最悪、入らなくても良いかも。だいたいで大丈夫! ドラえもんうん、楽しむことが大事。 のび太勉強になった! ありがとう! Q知っている人が誰もいないところでの生活が始まるので不安です。この不安を取り除く、ドラえもんの道具。のび太くん、松岡さんなりの方法があれば教えてください。 ドラえもんなるほど、う〜ん...。あ! あれ! "ニクメナイン"っていう秘密道具はどうかな。飲むとみんなが優しく迎えてくれるから安心〜。でも、秘密道具に頼らなくても自分らしく話しかければ、きっとあたたかく迎えてくれると思います。 のび太僕はいつも、困った時はドラえもんに頼っちゃうんだけど...。だからこそ、もしかしたら不安になった時には、たとえそばにいなくても安心できる人に連絡をしてみるっていうのはどうかなぁ。きっと秘密道具に負けない力を与えてくれるんじゃないかなと思います。でもとにかく新生活を楽しんでほしいです! 不安もいっぱいあると思うけれど、楽しむことも忘れないでほしいな。 松岡さん私は27歳なんですが、クラス替えのドキドキは、今でも覚えています。仲良しの人と一緒になれなかったらどうしようとか、仲良しグループが3、4人いて、私だけ離れて一人になってしまったらどうしよう...とか考えますよね。でも振り返ってみれば、学生時代ってあっという間でした。それからのほうが長いです(笑)。今は大変だと思う。テストもすぐ来ると思う。「え、もう期末テスト?」「小テストってやっても、やっても来るな」と思うけれど、大人になってからのほうがたっぷり時間があります。「学生のうちにいっぱい映画を観ておくんだよ」とか「いろいろ知っておくんだよ」と言われることもあったけれど、大人になってからのほうが時間があるから。今はお友達を作るということだけじゃなく、制服を着たり、(教室に)黒板があったりとか、その様子を見つめていてほしいなと思います。大人になってからのほうが時間もあるし、人もいっぱいいるので、全然焦らなくて大丈夫だと思います。 ドラえもん茉優ちゃん、すごいな。僕もいっぱい勉強になっちゃったな。 MC最後にドラえもんから皆さんにメッセージをお願いします。 ドラえもんみんな来てくれてありがとうございます。僕たちは、みんなとこれからも一緒にいっぱい冒険をしたいと思います。いよいよ春休みも始まりました。これからも「映画ドラえもん」、僕たちの大冒険をどうぞよろしくお願いします! ドラえもん&のび太ありがとうございました!
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「ゴールデンカムイ」初日舞台挨拶「ゴールデンカムイ」公式サイト野田サトルによる大人気漫画を豪華キャストで実写化した映画「ゴールデンカムイ」が1月19日(金)に公開を迎え、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて舞台挨拶が行われました。山﨑賢人さん、山田杏奈さん、眞栄田郷敦さん、矢本悠馬さん、工藤阿須加さん、栁俊太郎さん、大谷亮平さん、勝矢さん、玉木宏さん、舘ひろしさん、久保茂昭監督が登壇したこちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶杉元佐一役山﨑賢人さんアシㇼパ役山田杏奈さん鶴見篤四郎役玉木宏さん尾形百之助役眞栄田郷敦さん白石由竹役矢本悠馬さん月島基役工藤阿須加さん二階堂浩平・洋平役栁俊太郎さん谷垣源次郎役大谷亮平さん牛山辰馬役勝矢さん土方歳三役舘ひろしさん久保茂昭監督山﨑さん初日を迎えられて、登壇者の皆さんとこの場に立てて、今日から皆さんに観ていただけることが本当にうれしいです。(会場にたずねるように)もう観終わったんですもんね? いやぁ…どうでしたか? (会場:拍手) ありがとうございます。本作は、今日から公開です。さっそくSNSなどでも「面白かった」という声をいただけてうれしいです。ここにいる皆さんにも楽しんでいただけていたら良いなと思います。 山田さん本日はお越しいただきありがとうございます。 玉木さん一年ほど前に撮影したものが、こうして公開を迎えられて、すごくうれしく思っています。そして、初日からたくさんの方に観ていただけたこともうれしく思います。本作はここからがスタートだと思います。皆さんの周りの方にも勧めていただいて、さらに広めていただければと思います。 眞栄田さん今日はこのたくさんの方々と一緒に初日を盛り上げられることをすごくうれしく思います。 矢本さん撮影が終わって、今日という日をずっと楽しみにしていました。どういうリアクションが返ってくるのかワクワクドキドキしています。ご満足いただけたなら、どんどん拡散して盛り上げてほしいです。 工藤さんこうして皆さんに観ていただける日がついに来たことを心からうれしく思います。皆さんから、満足いただけた雰囲気を感じるので、その思いをSNSなどで拡散していただければうれしいです。 栁さんやっと初日を迎えて、皆さんに観ていただけることをうれしく思います。これからは皆さんの手で「ゴールデンカムイ」をさらに盛り上げてほしいと思います。 大谷さん私も公開初日を無事に迎えられたことを本当にうれしく思っています。今日は短い時間ですが楽しんでいってください。 勝矢さん “不敗の牛山”を演じました、令和の牛山を目指している勝矢と申します。皆さん、本作を初日に観て、興奮していると思います。僕も興奮して、ほぼ牛山みたいな格好で来ました。皆さん、今日は思いきり楽しんでいきましょう。 舘さん何を言って良いかよく分かりませんが、皆さん、本日はよくいらっしゃいました。 久保監督今、皆さんに観ていただいた映画「ゴールデンカムイ」の監督をした久保茂昭です。初日を迎えられて最高にうれしいです。イエィ(笑)! MC前回の完成披露試写会では「今年、輝かせたいもの」を聞かれた時に「皆さんの笑顔」と答えていましたが、今、本作を観たばかりの皆さんのお顔を見ていかがですか? 山﨑さん皆さん、本当に輝いています。うれしいです。ありがとうございます。 MC改めて、不死身の杉元という主人公を演じるプレッシャーはありましたか? 山﨑さんプレッシャーはあったんですが、それ以上に「ゴールデンカムイ」の面白さと杉元のカッコ良さ、優しさ、生命力の強さに魅力を感じました。本当に気合を入れて、良い作品ができればと思って演じていました。やれることは全部やって、最高の「ゴールデンカムイ」ができたとみんなで自信をもって言えるので、今日を迎えられてうれしいです。 MC実は本当に過酷だったというシーンはありますか? 山﨑さん基本的に、マイナスの気温の中での撮影だったので寒かったんですが…、それが過酷だったのかなと…(笑)。 玉木さんもっとあるでしょう? これだけのアクションをやっているんだから(笑)。 山﨑さん最初の二〇三高地の戦いの時に、1カットで撮影をしていました。ずーっと戦って、最後に「オレは不死身の杉元だ」と言うんですが、メチャクチャ動いた後に言うのが結構、大変でした。それも相まって、死に物狂いで言っているリアルさがあったと思います。今思うと、余裕があって言うんじゃなくて、声もガサガサになっていて、息切れもしていて、スモークもたかれているような過酷な状況で、「声が出ない」と思いながら気合いで言ったのは「杉元っぽい」と思います。過酷でしたが、良かったと思います。MC一方で、永尾柚乃ちゃんが演じるオソマとのシーンなどほっこりするシーンも多々ありました。 山﨑さんそういうギャップみたいなところも「ゴールデンカムイ」の魅力だと思います。でも、オソマの柚乃ちゃんがかわいくて、すごく楽しかったですね。優しい気持ちになりました。アシㇼパと白石と一緒に食事しているシーンは心が温まりました。ありがとうございます! MC山田さんは改めて、相棒の杉元役の山﨑さんと共演されていかがでしたか? 山田さん心情的にもすごく大変なシーンもたくさんあったと思います。でも、日露戦争帰りの杉元の背中と、今までいろんな大作で大変な現場をいくつも乗り越えてきた山﨑さんの背中が重なって、すごく頼もしかったです。まさに「不死身の山﨑」だなと思いました(笑)。山﨑さんうれしいです(笑)。 MC背中を見ながら「さすがだな」と思っていたわけですね? 山田さんそういう「さすがだな」と思わせる部分もありつつ、こういう風にみんなを和やかに引っ張ってくださる感じもあって、すごく素敵な座長だと思いました。 山﨑さんありがとう。 MC山田さんは、舘さんと初めて共演されてうれしかったことがあったそうですね? 山田さん作品の中では、そんなにご一緒していないんですが、現場でご一緒した時に、舘さんが衣装部のスタッフさんを下の名前で呼んでいたんです。それを「良いな」と思って、私も「杏奈」と呼んでほしいなと思っていました。そしたら、勝矢さんが「舘さん、“杏奈”って呼んでほしいらしいっすよ」って言ってくださって、それからずっと「杏奈」と呼んでくださるんです。 舘さん杏奈(笑)。 山田さん撮影が終わってからもずっと…。今日も「杏奈、そのドレス素敵だね」って言ってくださって、今、ルンルンでここに立っています。 舘さんいや、本当に素敵ですよ。 山田さんありがとうございます。 MC玉木さんは、鶴見中尉を演じるにあたり、額当てなど細かい部分まで作り込んでいたそうですね? 玉木さんああいう特殊メイクを顔にすることはなかなかないのですが、最初に作っていただいたものが、まぶたの上までメイクがあって、目が開けづらかったんですね。鶴見にとって目力は必要になってくるので、形をちょっと変えてもらったりして、テストを何度かしました。額当てに関しても、氷点下の北海道で撮影することは分かっていたので、その素材が気になっていました。素材によっては氷点下でおでこまで凍っちゃうんじゃないかって(笑)。一枚、何かを噛ませたいと思い、スポンジのようなものを当てて、少し浮かせたりと、何度かテストを重ねて臨みました。MCメイクだけでなく、鶴見中尉にはたくさんの名ゼリフがありますが…。 玉木さんセリフに限らず行動も、強烈ですよね(笑)。セリフで言うと「ろうそくボリボリしちゃおうか」ってすごいセリフだなと思いながら吐き出していました。正解がよく分からないけれど思い切ってやる感じでした(笑)。 MC眞栄田さん自身も大ファンだったという尾形百之助を演じる上で大事にされたことはどんなことですか? 眞栄田さん本作の中だと、尾形について何も明かされていないので、ミステリアスな感じや、目的が分からない不思議な雰囲気を大事にしました。 MC山﨑さんは尾形と対峙されていかがでしたか? 山﨑さん完璧でした。 眞栄田さんありがとうございます。 山﨑さん「尾形がいる」って思いました。本当にすごかったし、楽しかったですね。二人が戦うところも、原作を読んでいた時にワクワクしたシーンだったので、対峙するシーンを郷敦と一緒につくれて楽しかったです。 眞栄田さんアクション練習の時が初対面だったんですが、ナイフアクションは息を合わせなくてはいけなかったので、すごく楽しみながらやりましたね。 MC原作ファンとしてこのシーンは最高だったと感じたところはどこですか? 眞栄田さんいっぱいあるんですが、杉元と白石が川に落ちるシーンの二人の掛け合いですかね。凍え死にそうになっている二人の掛け合いが、原作のコメディ部分の世界観が実写化されていてすごく好きでした。山﨑さん楽しかったですよね(苦笑)? 矢本さん楽しかったです…(苦笑)。 MC矢本さんの白石の再現度が高すぎると話題です。 矢本さん旧Twitterを開けば「DAIGOさんにやってほしかった」という意見が多数だったので(苦笑)、ここからは「矢本悠馬で良かった」と言ってもらえるようになったらうれしいですね。 MC第七師団の拠点に忍び込むシーンは、かなり気合いを入れて臨まれたそうですね? 矢本さんあのシーンは、原作の中でも白石由竹というキャラクターの特異体質というか、特殊能力みたいなものが色濃く出ていて、白石由竹にとっても爪痕を残すシーンだと思います。それに、「ゴールデンカムイ」にとっても印象的なシーンでもあったので、この作品が決まった時点から緊張やプレッシャーがありました。実写で再現するのが結構難しいシーンだと思いつつ、自分で準備できるのは肉体作りなので、決まった瞬間からジムに行き、漫画を見ながらマッチョだけどちょっと脂の乗った丸みを帯びた体をつくりました。原作の通りにするのは難しいし、実写化のリアリティを持たせないといけないし、杉元から「妖怪」って言葉を引き出さないといけないので、現場でアクション部のスタッフさんや監督ともいろいろ相談しました。どんな動きで、どれくらいヌルヌル度があって、気持ち悪い芝居をしないといけないのか? ツチノコみたいになれたら良いなという感じで、「ツチノコで」と言ったら“あれ”になりました(笑)。久保監督あそこで、白石の最高の良さを出さなきゃいけないと思ったんです。矢本くんが一発でニュルニュルッと決めてくれました。あの時はメッチャ寒かったんですが…。 矢本さん川より寒かったです(笑)。スタジオで撮っていたんですが、スタッフさんたちはダウンを上下着ているのに、僕だけふんどし一丁で、ローションを塗っているんです。ローションが身体から流れなくてヌルヌルを維持してくれるんですが、そのローションがずっと体を冷やし続けていたので一人だけ冷蔵庫にいるみたいな状態でした。ほんと、ずっと風邪気味でした。 久保監督すみません(笑)。 MC工藤さんは、撮影に入ってからも体を鍛えられていたそうですね? 工藤さん周りのメンバーと体格を合わせたほうが良いのかなと思うんですが、ただでさえ僕はでっかくなりやすいので、やり過ぎには注意しようと思っていたんです。でも、現場に行くたびに「大きくなった?」ってみんなに言われていました。デカくし過ぎたかなと反省しています(苦笑)。MC首のあたりまで大きくなっていましたね。 工藤さん大きくなっています。原作ファンの方も多いと思いますが、月島のあの体をつくらないといけないプレッシャーもありました。月島は僕のイメージでは、ここ(上半身)だけデカくても首のラインが細いと月島感が出ないと思ったので、首のトレーニングもしました。重りを乗せてずっと…。 MC「あの首の感じ、月島だな」と観ていただきたいですね。 工藤さんホントですか? もうちょっと別のところに注目してほしいですが…(笑)。 MC栁さんはかなりの寒さの中での撮影で、当時の軍服を再現された衣装を着ているため、寒さ対策が難しかったそうですね? 栁さんそうですね。カイロとかを中に仕込むにも限界があるんですよね。一応、ケアはしてもらっていましたが、さすがにカイロじゃ防げないくらい寒かったです。耳につららができたよね?工藤さんできた! やばかった! 吹雪いているシーンで耳につららができているんで、ぜひ。 栁さんあれは痛かった…。 工藤さんあれはヤバかったですよね、玉木さん? 玉木さんヤバかったよね。「耳ついているかな、僕ら」って確認するくらい、痛寒かったです。 工藤さん風と吹雪と…撮影は1カットで終わるわけがなくて、ずっと吹雪かせるので、ずっと耳につららができるんですよ。「やっと溶けた」と思ったらまたできての繰り返しでした。 MC体づくりに関しては、眞栄田さんはどのように? 眞栄田さん今回に関してはそんなにないですかね。そこまで身体が見えるシーンもなかったので、続編があれば頑張りたいです。原作は脱いでいるシーンも多いので。 MC大谷さんはスキーのシーンがありましたが、今のスキーとは違うものだったそうですね? 大谷さんあれは手作りしてもらった板なので、エッジが全然効いていないんです。それで、この客席くらいの斜面…いや、もうちょっと急だったかもしれないですが、「その中間くらいで止まってくれ」と言われたんですが、止まることなんてどだい無理なんですよ(苦笑)。そのあたりは僕も頑張ったと思います。皆さんの話を聞いていると、すごく苦労されていて、僕はそんなに苦労するシーンはなかったんですが、そこは大変でした。体幹で止まろうとするんですが、流されて行ってしまうので、大変でしたね。みんなコケていましたね(笑)。MC勝矢さんも大の原作ファンで、「不敗の牛山は絶対に自分が演じたい」と思っていたそうですが、演じることが決まった時はいかがでしたか? 勝矢さんいやもう、それは大歓喜ですよ。一人で「マジか!」「来たかー!」って言って喜んだんですが、その後に「牛山やるんだ、ちょっと真剣に向き合わなきゃ…」って恐怖心…牛山のデカさが襲ってきました。楽しくやりましたけれど。 MC出来上がった作品を観ていかがでしたか? 勝矢さんまだちょっと牛山には足りないかなと思っています。もっと…「MORE!牛山」を目指したいなと(笑)。 MC勝矢さんを中心に「舘さん会」が開催されたそうですね? 勝矢さん皆さんで集まって、楽しい話や夢を和気あいあいと語ったり、しょうもないことを語ったり、本当に楽しく良い会をしました。一番良かったのはみんな平等で対等だったんです。これだけ年齢差があって、お酒を飲んでワーッとやる中で、みんなで対等にしゃべれたのは、舘さんのお人柄だと思います。そんな場を作っていただき、最後には舘さんにお会計していただきました。「兄貴、ごちそうさまです!」という感じで終わりました(笑)。舘さん被害者は僕一人です(笑)。若い人と一緒にごはん食べるって、楽しかったですよ。 MC舘さんと玉木さんの出演解禁時に「Wヒロシ」と話題になり、Xのトレンドになっていましたが、そういう世間の反響はいかがですか? 舘さん玉木くんと「トレンド」になったの? 光栄です。 玉木さんこちらこそ。畏れ多いです。 MC出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか? 舘さん本当に何て言うか…これまでの日本作品と全然違うというか、素晴らしいと思いました。MC久保監督はついに初日を迎えての心境、そしてIMAXでの同時公開ですが、そちらの魅力についてもお願いします。 久保監督まず今回の作品の画角がIMAXと一緒です。ロケを一生懸命、皆さんが言ったように過酷な中で撮っていますので、IMAXで観ると、もっと細かいところまで観られます。より本作の世界観に入り込みながら一緒に冒険ができると思います。今日、一回観ていただきましたが、次は推しを観に来てもらって、推し活をしていただけると良いかなと思います。 MC山﨑さんと山田さんに、お互いの“不死身”なところ、最強ですごいと思うところを教えていただければと思います。 山田さん足が速くて不死身(笑)? ご覧いただいた方は分かると思いますが、アシㇼパと杉元が雪原を駆け回るシーンがちょくちょくあるんです。たぶん、山﨑さんはゆっくり走ってくださったんだと思いますが、アシㇼパのキャラクター的には先陣を切って行きたいのに、抜かせない…。足がすごく速いと思いました。最強です。 MC山﨑さんから見て、山田さんの不死身なところはいかがですか? 山﨑さんいつもニコニコしていて、柔らかい人柄が不死身だと思います。何一つ文句を言わず、朝はスープを飲んで…。 勝矢さん何か、中学生同士が告白し合っているみたいだな(笑)。「足が速くて良いです」って(笑)。 山﨑さん山田さんは、朝、スープを飲んで、柔らかく現場にいてくれて、最高の相棒だと思いました。 MC最後に山﨑さんから代表してメッセージをお願いします。 山﨑さん本当に皆さん、今日はありがとうございました。「ゴールデンカムイ」が、ついに初日を迎えられてうれしく思っています。スタッフ、キャストともに愛とリスペクトをもって、最強の作品が完成しました。本当にいろんな要素があって、金塊争奪戦、歴史ロマン、アイヌ文化、お料理、コメディ、アクション、ミステリ…いろんな要素があるので、原作ファンでなくても、いろんな角度から興味を持って観ていただけたらと思います。金塊争奪戦が開幕するように、今日、本作が初日を迎えて、どんどん広がっていくのを楽しみにしています。今日はありがとうございました。
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映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」初日舞台挨拶映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」公式サイト子どもたちから絶大な人気を誇る作・廣嶋玲子 、絵・jyajyaによる児童文学「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズを実写化した映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が12月13日に公開を迎えました。 これを記念してTOHOシネマズ 日比谷にて“開店”初日舞台挨拶が行われ、天海祐希さん、上白石萌音さん、大橋和也さん、伊原六花さん、中田秀夫監督が登壇しました。今回は全国 100 館でのライブビューイングを実施し、 “銭天堂”の開店を祝して、テープカットをするセレモニーが行われました。こちらの舞台挨拶の模様を詳しくレポートいたします!初日舞台挨拶紅子役天海祐希さんよどみ役上白石萌音さん等々力小太郎役大橋和也さん相田陽子役伊原六花さん中田秀夫監督天海さん皆さん、今日は足を運んでくださってありがとうございます。(中継カメラに向けて)全国の皆さん、見ていますか? 今日はありがとうございます。いよいよ開店いたしますよ。本当に楽しみにしていました。今日は楽しんでいってください。 上白石さん皆さん、こんばんは。本日は足をお運びいただき、ありがとうございます。そして全国100館の映画館の皆さんもありがとうございます。無事に今日を迎えることができて、とても幸せです。 大橋さん「どうも!プリン食べすぎて、お尻プリンプリン!」なにわ男子のリーダー大橋和也です! よろしくお願いしま…うわっ! めっちゃ噛みました(苦笑)。ちょっと緊張しているんですが、いけます(笑)。本日開店です。今日をめちゃくちゃ楽しみにしておりました。皆さん足を運んでくださって、ありがとうございます。 伊原さん皆さんと本作を共有できるのがすごく楽しみです。会場にいらっしゃる方とも、違うところから心を寄せてくださっている皆さんとも、楽しい話ができたらと思っております。 中田監督今日はご来場いただきありがとうございます。全国でご覧の皆さんも本当にありがとうございます。愉快なキャストの皆さんと、いろいろお話しできればと思っております。 MC早速ですが、銭天堂の開店を祝して皆さんにテープカットをしていただきます! テープカットの経験が初めての方はいらっしゃいますか? ■天海さん以外の全員が挙手。 天海さん私は芸歴が長いですから(笑)。 ■「映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」開店です!」という掛け声に合わせて、一同がテープカット!MC本作のクランクインは今年の1月でした。ようやく公開初日を迎えた、今のお気持ちをお聞かせください。 天海さんとてもワクワクしつつ、ドキドキもしています。皆さん、楽しかったですか? (会場のお客さん:拍手)ちょっと元気がないですね(笑)。(会場のお客さん:大きな拍手)皆さん、ありがとうございます! それがすごく気になって、ドキドキしていました。全国の皆さん、良い子のちびっ子たちにも、お父さん、お母さんにも、早く観ていただきたいと思っていたので、やっと公開になって、すごくうれしいです。いろいろな思いをくんでいただきつつ、本作を楽しんでもらえたらと思います。そうすると、私たちも頑張った甲斐がありますので、また一度ならず、二度、三度と劇場に足をお運びください。よろしくお願いします。上白石さん公開が近づくにつれて、すごくドキドキしました。日本のみならず世界中にファンがいる作品で、私が演じた“よどみ”も、すごくたくさんのファンがいる女の子です。なので、「皆さんの期待を裏切らないかな?」というソワソワ感がありました。でも、まずは無事に公開を迎えられたたので100点だと思いつつ、皆さんのお顔を拝見して、「ちょっとホッとして良いのかな」と思っております。 大橋さん今年の1月から撮影が始まって、僕は先生役が初めてでした。観た方が「こんな先生がいたら良いな」と思ってくれたら、うれしいです。初めての先生の役なので、いろんな方に演技について教えてもらいました。演技でも、自分の人生についても、いろいろ教えてもらった作品やったので、公開されるのが本当にうれしいです。撮影中もすごくうれしい気持ちで参加していたので、この一年はずっとうれしいが続いていました! そして、本日公開ということで、本当にうれしい限りです。皆さん、ご来店いただきまして本当にありがとうございました! 伊原さん皆さんもおっしゃっていますが、無事に初日を迎えられて、すごくうれしいです。かわいらしくて、柔らかい雰囲気の作品ですが、「ハッ」とさせられるような気づきや言葉があって、いろんな感情がもらえる作品になっていると思います。本作は、今日からいろんな方に届くので、今は感想をすごく楽しみにしています。本作がいろんな方に届きますように! 中田監督ちょうど一年前の今頃、たしか昨年の12月11日に天海さん、上白石さんの扮装テストをやりました。その時に、「天海さんのほっぺたをもうちょっと膨らましてもらおう」、「上白石さんの青い髪の具合をどうしよう?」といった話し合いをして、その後に、カメラテストもしました。なので、去年の今頃はちょうど一生懸命準備をしていた頃だなと思い返しました。大橋さんや伊原さんも含め、キャスト全員と子どもたちとのリハーサルも、全部で何十時間か忘れましたが、かなりしつこくやったのを、非常に感慨深く思い出します。 MC本作には、たくさんのキャラクターが出てきますが、ご自分の役以外で「やってみたいな」と思う役はありましたか? 興味深いと思った役があれば、ぜひお聞きしたいと思います。 大橋さん僕は先生役でしたが…。 天海さん紅子! 紅子じゃないの? 大橋さんはい、紅子さんがやりたいです(笑)。 天海さんあら、先に言っちゃってすみません(笑)。ここはカットで(笑)! 大橋さん生中継ですから、カットはできないですよ(笑)!僕は、特殊メイクをしたことがないので、紅子さん役はメチャクチャやってみたいですね。天海さんの特殊メイクの話を聞いて、「すごいな」と思っていたんです。一個一個、漫画やアニメの世界から出てきたんちゃうか? って思うくらいの質感が、本当にあるんです。いずれ、僕だって分からんくらいの特殊メイクのお仕事をしてみたいです。 MC天海さんは、特殊メイクはおすすめですか? 天海さんおすすめですよ! 一度は体験した方が良いと思います。「こんな風になるんだ?」って思うと思います。でも、メイクをしてもらっている間は、精神統一ですよ。精神統一しないで気を抜くと、ちょっと遠い世界に連れて行かれることがあるので(笑)。 MC撮影中、お痩せになったそうですが、特殊メイクと関係があるんでしょうか? 天海さんそうなんですよ。(大橋さんに向かって)あなた、笑かしたでしょ! 大橋さんはい、メチャクチャ笑かしました(笑)。 天海さん(笑ったり、食べ物を食べるとできるしわのあたりを指して)こういう継ぎ目のところが、すごく気になっちゃうんですよね。本当に分からないように作ってくださっていて、「全然気にせず食べてください」と言われたんですが、やっぱり自分が気になってしまって、食べにくかったです。だから、自分で動かさないようにしていました。そうすると、どんどん痩せていきました。でも、特殊メイクを付けているので、周りは気づかなかったですね。(大橋さんに向かって)「ダメよ」って言っているのに、あなたは笑かしてきたでしょ(苦笑)!大橋さん「ダメよ」って言われると、笑かしたくなるじゃないですか? 「笑かしてくれってことなのかな?」と思って、毎回、毎回笑かしていました(笑)。MC天海さんはどの役を演じてみたかったですか? 天海さん私は、やっぱりよどみですね。 上白石さん天海さんのよどみ、見たいです!私はすごく考えたんですが、不幸虫の声をやりたかったです。何かいろいろと言えそうなので。(声色を変えて)「やめて!やめて!」とか、「痛い!」とか(笑)。MC今回の役もかなり楽しんでいたようですね? 上白石さんメチャクチャ楽しかったです。私の中の何十年も溜め込んだ淀んだ感情を…。 天海さん溜め込んではいないでしょ(笑)。 MC実は「上黒石」だったんですか? 上白石さん上黒石でした(笑)。 伊原さん実は、私も全く一緒で不幸虫をやりたいですね。 上白石さん気が合うね! 伊原さんアフレコの時メチャクチャ楽しかったんです。上白石さんやったんだ? 中田監督あれは彼女(伊原さん)の声ですね。 伊原さんそうなんです。メチャクチャ楽しかったです。不幸虫の話を実写でできるのであれば、やりたいです。 中田監督これは言って良いと思うので、ちょっとだけネタバレすると、不幸虫の声は、六花さんなど、ご本人に声を演じてもらいました。他にも、カゴの中にたくさんいた不幸虫の声は、招き猫の声をやってもらった声優の皆さんに演じていただきました。 天海さんそうだったんですね! とってもありがたいですね! MC監督は、何か良いなって思った役はありましたか? 中田監督僕はやっぱり親思いなので、最後の少女が良いですね。■「私のふしぎ」コーナー MC本作にちなんで、キャストの皆さんから、最近起きた不思議な出来事を教えていただきました。「777」【伊原さんの回答】大橋さんどういうこと? 伊原さん先日、チーズフォンデュを作ろうと思って、足りないお野菜をスーパーに買いに行ったんです。その時の会計が「777円です」って言われて「ラッキー!」と思って家に帰りました。私は、毎日家族と5~6時間ぐらいテレビ電話をするので、その話を姉と母親にしたんです。そしたら「え?待って!今ちょうどその話をしていたの」って、二人が盛り上がり始めたんです。話を聞いてみたら、母もその日のスーパーのお会計が「777円」だったそうなんです! すごくないですか? 不思議というか、もはやミラクルな気がしました。 MCすごいですね。後の人が話しづらくなるような不思議体験です。 大橋さんそれ言っちゃうと、本当に話しづらいです(苦笑)! MC家族と毎日5時間ぐらい話をしているんですか? 伊原さんそうなんですよ。別に話をしていなくても、ずっと電話を繋いでいるという感じです。「ポップコーンを箸で…」【大橋さんの回答】大橋さんそのままの内容です(笑)。僕は子どもの時から、映画館でポップコーンを食べる時に、手が汚れるのがイヤで、箸を持参しているんです。それが当たり前だと思っていたんですが、周りに聞いたら誰一人同じ人がいなくて、「不思議体験やなぁ…」と思いました。 MC会場の皆さんにも聞いてみましょうか。ポップコーンを箸で食べる方、手を挙げてください! 大橋さん(会場の反応に)いるいる、ほら! 天海さん映画館で? スプーンのほうが良くない? 大橋さんいやいや、箸を持っていくんですよ! お箸で一つずつ食べるんです。映画もちゃんと観ながら食べられます。僕、箸使いはうまいんです。 MC箸で大豆とかを掴むのも得意ですが? 大橋さん多分、日本で一番早いと思います。いや、日本で一番は嘘です(笑)。 上白石さん(大橋さんのエピソードのおかげで)この後、幾分か話やすくなりました。ありがとう大橋くん(笑)。「マスクが神隠し」【上白石さんの回答】MC「マスクが神隠し」…ご自身が出演していた舞台「千と千尋の神隠し」にも掛けたような感じですね。 上白石さん本当だ(笑)!外食をして、帰る時にマスクをしようと思って、ポッケに入れたマスクを探すんですが、見つからない。「あれ? どこにやったかな?」と思いながら探しても、見つからないので、新しいマスクつけて、帰宅したんです。帰宅して、履いていたズボンをハンガーにかける前に「もう一回、見てみようかな」と、ポッケに手を入れたらマスクがあるんですよ。不思議~! 大橋さんへぇ…(笑)。 上白石さん何ですか(笑)? 天海さんこれは本当に神隠しですね。 大橋さん僕も結構ありますね。リップをすぐなくすんですよ。一カ月に五、六個なくした時もあって、そのうちの三つぐらいはマネージャーさんが持っていたことがありました。神隠しですね(笑)。 上白石さん一緒だね~(笑)。「セリフが…。」【天海さんの回答】天海さんあんなに練習したはずなのに、どうして忘れるんだろう…? MC今ちょうど「桜の園」(12月8日(日)~12月27日(金)まで世田谷パブリックシアターにて公演中)を上演中ですが…。 天海さんそれに限らず、ありますね。 上白石さんあります! 天海さんありますよね? 何回もやっていたはずなのに、「あれ…?」っていうところで落とし穴がね…。 上白石さん「ここが?」ってとこが、分からなくなりますよね。 天海さんそうなんです。ノーマークだったところが…。 MCそれは舞台上、あるいは舞台直前で忘れてしまうということですか? 天海さん舞台上で忘れてしまった時は、「こういったことを言わなきゃいけない」という内容は頭にあるので、似たようなことを言ったりします。出る直前は、セリフを反芻すると良くないんですよ。どこかでつっかえた時に、負の体験を引きずってしまうんです。「脳の不思議」? MCセリフが飛ぶことはやっぱりあるんですね。 天海さんありますよ。 上白石さん天海さんでもあるんですね…! MC監督はホラー作品も撮っていますが、何か不思議な体験はありますか? 中田監督ここで怖い話をするわけにはいかないからなぁ…。他の作品に関係するんですが、僕もスマホをなくしたと思って、必死で探すことが何度もあります。近くの交番に行ったり、アメリカの関係者に電話して「何とか探してくれ」って頼んだこともありました。その末に、台本と台本の間とか、僕の机の上から出てくることが三回ぐらいありました。あまり不思議な話ではなかったですね(笑)。 MC本作の撮影をしている中で、不思議な話とともに、楽しかった思い出もあるかと思います。撮影中の思い出、エピソードを教えてください。 大橋さん僕が演じた等々力小太郎の妹で、まどか役の平澤宏々路ちゃんっていう子がいるんですが、その子が本当の妹のようでした。携帯アプリで、アヒルを育てるゲームを「一緒にやりましょう」とか言ってくれて、すごく心が温かったです。 伊原さん全部楽しかったですが、紅子さんと一緒にいる墨丸という真っ黒の猫ちゃんが、銭天堂へ連れていってくれるんですが、撮影でも本当の猫ちゃんが誘導してくれたんです。飼い主さんが声をかけたり、ご褒美をあげたりして撮影しましたが、ちゃんと「スタート」ってなってから走ってくれるんですよ! 本当に完璧でした。絶対に撮影が押すだろうと思っていたんですが時間通りで、本当に天才でした。すごく癒されたし、見習わなきゃって思いました。 上白石さん私は、ずっと天海さんとご一緒することをデビューした時からずっと目標にしてきたので、今回本当にうれしかったですし、まさかこんなに睨み合えるとは思っていませんでした。天海さんに敵意のこもった目でキッと見られた時に、すごくよろこんでいる自分がいました(笑)。あの目をこれからも宝物にして頑張っていこうと思いました。現場でも学ぶことがたくさんありました。たくさん助けていただいて、本当に紅子さんのように、みんなを導いたり、見守ったりしてくださいました。すごく幸せな時間でした。MC敵役を演じるにあたって、何か研究はされましたか? 上白石さん上黒石を召喚しました(笑)。 天海さん紅子さんの扮装をして、子役の皆さんに会うと、「あぁっ!」っていう顔をしてくれるんです。それが「ちゃんと紅子さんになれている」と思って、とてもうれしかったです。一つ恥ずかしかったのは、大橋くんとのロケで、一か所だけスタジオの外に出たんです。表はもちろん歩かなかったんですが、外であの扮装をして、その場所の関係者の方に見られたのは、ちょっと恥ずかしかったです。万が一、また扮装をやるようなことがありましたら、ぜひ外も歩いてみたいですね。 上白石さん竹下通りとか。 天海さんやめて(笑)! 恐ろしい。でも、ここにいらっしゃる皆さんと共演できたのは本当に楽しかったです。MC最後に天海さんから会場の皆さん、そして全国100か所の中継先の皆さんにご挨拶をお願いします。 天海さん足を運んでくださった会場の皆さん、そして100か所の劇場で観てくださっている皆さん、今日は本当にありがとうございます。やっと私たちの「銭天堂」を皆さんにお届けできることになりました。たくさんの方に観ていただいて、何かを受け取ってもらえたらと思っています。心を込めて作った作品です。また足をお運びください。まだまだ観ていない方もいらっしゃるでしょうから、マスコミの方に後押しをしていただいて、たくさんの人に観てもらえたらうれしいです。よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
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「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」完成披露試写会「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」公式サイト1990 年より「漫画アクション」で連載が開始され、テレビアニメを含めて幅広い世代に笑顔と感動を届けてきた「クレヨンしんちゃん」。「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの31作目となる『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』では、現代に復活した恐竜が、カスカベや東京で大暴れする超巨大作品。笑いあり、涙あり、そしてシロとカスカベ防衛隊が小さな恐竜と出会い、生命の垣根を超えた友情を描きます。 8月9日公開となる本作の完成披露試写会を7月7日イイノホールにて実施し、ゲスト声優の北村匠海さん、オズワルドの伊藤俊介さんと畠中悠さん、戸松遥さん、レギュラー声優の小林由美子さん、そして野原しんのすけくんが登壇しました。しんちゃん愛にあふれた登壇者たちのトークで大盛り上がりとなった、こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。完成披露試写会ビリー役北村匠海さんアンモナー伊藤役伊藤俊介さん(オズワルド)チュウ役畠中悠さん(オズワルド)アンジェラ役戸松遥さん野原しんのすけ役小林由美子さんMC「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」完成披露試写会ですので、やっぱりこの方がいないと始まりません! 本作でもアンビリーバボーな活躍を見せてくれたしんちゃんを呼んでみましょう。私が「せーの」と言ったらみんなで「しんちゃ~ん!」と呼んでくださいね。いきますよ、せーの! 会場の皆さんしんちゃ~ん! しんのすけほほーい! どうもどうも。すっかり暑い夏だけど、もうすぐサマーバケーショ〜ン! 春日部が生んだスーパースター野原しんのすけです。略してブラピって呼んでね。(会場:笑) みんなの心の声が、ありがとう!それにしても、今日もきれいなおねいさんがいっぱいいますなぁ。イエーイ!MCしんちゃん、最初から飛ばしているね。それに本作に合わせた恐竜の格好も、とてもかわいいね。 しんのすけ似合う? はっ! その声はおねいさん。今からオラと一緒に東京おデートしない? ちなみに、納豆にはネギ入れるタイプ? かき氷はイチゴ派? メロン派? オラはねぇ、全部入れる派。恐竜は、スピノサウルス派? テンプラドン(テプラノドン)派? オラはねぇ、何ドンが好きかなぁ? MCすごくおいしそうな名前の恐竜だね。 しんのすけカイセンドン(海鮮丼)もいいゾ! MCそうだけれど、しんちゃん、今日は舞台挨拶だからね。改めて、会場の皆さんにちゃんとした挨拶をしてね。 しんのすけやれやれ、しょうがない。じゃあ、はじめますか!会場のみんな、今日はオラの映画の完成披露試写会に来てくれて、とってもうれしいゾ。オラの映画が楽しみって人は拍手! (会場:拍手)うほほい。うほほい! (喜びの舞を始める)じゃぁ、今日のオラ、カッコ良い? カッコ良いと思う人は拍手!(会場:拍手)ありがとうございますぅ。照れますなぁ。 MCしんちゃん、バッチリ! でも、今日は一人で来たの? しんのすけ父ちゃんは接待ゴルフで相変わらず来られないって言うし、母ちゃんはお便秘でトイレから出られないって言うし、ひまとシロはおうちでお留守番なんだゾ。まったくぅ、オラの一生に一度しかない5歳の夏休みなのに……。絵日記の宿題もどうしたら良いか分からないゾ! でもぉ、おねいさんに会えたから、今日は東京に来て良かったゾ。オラと一緒にひと夏の思い出を作りませんか? (MCの手を引っ張って)行きましょう! MC今日は舞台挨拶だからね。今年の映画の舞台は、東京なんだよね? しんのすけえ?! そそ! MC後ろにも恐竜がいっぱいいるけれど? しんのすけうぉー。恐竜さんがいっぱ~い! そうそう、現代に復活した恐竜さんのいるアンビリーバボーなディノズアイランドっていうテーマパークが東京にオープン。そこで、オラたくさんの恐竜さんと「お・し・り・あい」になったんだゾォ〜! でも、そこの恐竜さんたちが逃げ出しちゃって大暴走! 東京も、カスカベも、日本中が、恐竜フィーバー! …になっちゃうんだゾ! MC今年は、シロも大活躍で、大注目だよね? しんのすけそうそう! さすが目のつけどころが良いですな。シロはカスカベの河原で、小さな恐竜のナナと出会ったんだゾ。ナナと、とっても楽しい夏休みを過ごしていたのに、ナナには何か秘密があったみたいで……。シロとオラたちが、ナナをお守りするために大活躍しちゃうんだゾ! みんな映画を観ると、カッコ良いオラに惚れちゃうから、とにかく要注意ですな! MCしんちゃん、実は私も先に観たんだけれど、とってもカッコ良かったよ! しんのすけいやぁ~(照れまくる)それほどでも〜! 惚れても良いんだヨォ〜! MC本作は、夏休みにぴったりの、大迫力で笑いも涙も止まらない傑作になっております。 しんのすけ今回も(お尻を突き出して)ケツ・サク! ブリブリ~ブリブリ~! MCしんちゃん、そっちのケツ・サクじゃないよ!今日は、舞台挨拶だから、ゲストの皆さんが駆けつけてくれているんだよね。 しんのすけおぉ、そうでした! オラ、どっしり忘れていたゾォ〜! それじゃあ、ゲストの皆さんをお呼びしちゃいましょう!北村匠海おにいさん! オズワルドのお二人! 戸松遥おねいさん! ドウゾォ〜! (会場:拍手) ■ステージに北村さん、オズワルドさん、戸松さんが登場。北村さん僕も皆さんと同じぐらいちっちゃい時に、「クレヨンしんちゃん」と出会いました。まさか、大人になってその一員になれるなんて思ってもいなかったので、すごく感慨深いです。 伊藤さん普段から感じていたんですが、我々、恐ろしく子どもに人気がないんです。なので、「クレヨンしんちゃん」に出られるとは思っていませんでした。子どもたちに気に入られるために、許されるのならば、今ここで(しんちゃんのように)お尻を出してブリブリやらせてほしいですが、つまみ出されてしまうので、やめておきます。 畠中さん「あいつは誰なんだ?」と思っている子どもたちもいると思います。チュウという役をやりました。本作を観た子どもたちから「僕は一番チュウが良かった」「私はチュウが一番カッコ良いと思った」みたいな、意見が出ることを願っています! 伊藤さんちょっとネタバレになりますが、「チュウが一番良かった」と思う子は存在しないと思うよ。というか、「チュウはどこなんだ?」ってなるよ。 畠中さん(笑)。いやいや、一人ぐらいはいるでしょう。 戸松さん私も、リアルしんちゃんの年齢の時から大好きだった「クレヨンしんちゃん」に、アンジェラ役として出演できて、とってもうれしいです。 しんのすけホホ~い! みんな、ヨロチクビ~! 伊藤さん&畠中さんマチャミさん世代だ! しんのすけ匠おにいさんは、オラと同じくらいイケメンだし、きれいな遥おねいさんも来てくれて、ほんと〜にうれしいゾォ~! 畠中さんいや、僕らは? 伊藤さんしんちゃん、僕たちも来ているんだから。この、スケベこぞう(笑)! しんのすけうれしいなぁ~! 畠中さん全然届いていない! しんのすけ(戸松さんに)オラと一緒に、渋谷でおデートでもしませんか? 戸松さんぜひ! しんのすけ今すぐ行きましょう! (手をつないで歩き出す)戸松さん今はちょっと仕事があるから! MCしんちゃん、遥おねいさんを口説いていないで、今は舞台挨拶を進めなくちゃ! しんのすけえー!!!! 伊藤さん実際に会ってみたら、なんて失礼な子どもなんだ!畠中さん僕たちオズワルドの話題には一切触れないし! MCお二人に会えたこともうれしいよね、しんちゃん? しんのすけ(しばらく無反応)。…(早口かつ棒読みで)うれしいです! 伊藤さんこんなに気を使うしんちゃんを見たのは初めて!(会場:笑) MC本作を一早くご覧になっている北村さんは、「クレヨンしんちゃん」の映画に出演して、そして完成した本作を観ていかがでしたか? 北村さん今回僕が演じたビリーという役は、もともと“北村匠海”をイメージして描いてくださって、オファーをいただきました。「まさか、カスカベ防衛隊の一員になれるとは!」という瞬間もあって、すごく感慨深かったです。僕も子どもの時に、家族でクレヨンしんちゃんの映画を観に行きました。本作を観て、ここに来ている子どもたちは、この夏のすごく良い思い出になると思います。一緒に、しんちゃんたちと冒険をしてくれるんだと思うと、すごく喜びがあふれそうになります。 伊藤さん国民的アニメのお話をいただいた時は、さすがに、「売れたのか」と思いました。この話をいただいた時と、タバコをゴールデンバットからセブンスターに変えた時はめちゃくちゃうれしかったです。畠中さんタバコのことを子どもたちに話しても分からないから!僕の役は、監督が僕のために作ってくれた役で……。 伊藤さん本当にそれはないから! お前の役だけ左手で描いたと思うよ! 畠中さん何を言っている! だいぶ思い入れがあるってば。「畠中さんにぴったり」って、言われたもん。 伊藤さん本当に? 畠中さん言っていましたよね? MC伊藤さんは畠中さんに言いたいことがあるんですよね? 伊藤さん観てくれたら分かりますが、セリフ量の違いがエグいんです。子どもたちの前でこんなこと言うのはアレですが、これでギャラが同じだったらブチ切れますよ!(会場:笑) 畠中さんセリフの量じゃないのよ!(会場の子どもたちに向かって)覚えておいてね、質だから! 心のこもった四言(よんこと)! 伊藤さん四言? 畠中さんぜひ聞いてください! MC戸松さんはいかがですか? 戸松さんめちゃくちゃうれしかったです。完成した本作を観た時は、めちゃくちゃ泣きました。めちゃめちゃ泣きましたが、とっても笑ったりするので、感情がジェットコースターみたいな感じになりました。笑って泣いて最高です。 MCしんちゃん、ゲストの方々のお話を聞いてどうですか? しんのすけいや~、もう照れますなぁ。オラの映画に出てくれただけでうれしいのに、こんなにほめてくれるなんて、本当にありがとうございます。ねぇねぇ、匠おにいさん、映画のオラ、カッコ良かった?北村さんカッコ良かったよ! しんのすけ匠おにいさんより? 北村さん僕なんかよりカッコ良い!…僕なんか、ダメですよ。 伊藤さん(よそ見をするしんちゃんに)今、北村匠海がしゃべっているだろ! しんのすけオラ、匠おにいさんのこと見ていなかった? 伊藤さん見ていなかったよ! しんのすけ(とぼけて)不思議なこともあるもんですなぁ。 MCしんちゃん、今日のことも絵日記に描けそうだね。そして、本日はこの方にもご登場いただきます。野原しんのすけ役を演じられた小林由美子さんです。 ■しんのすけが、舞台袖まで小林さんをお出迎えに行くと、二人で仲良く手をつないでステージに現れました。小林さん本日は本当にお暑い中、ご来場いただきましてまことにありがとうございます。しんちゃん、めちゃくちゃかわいい!もうテンション上がっていますが、本作は恐竜とクレヨンしんちゃんという、ありそうでなかった組み合わせの作品です。これから観る前に、ここが見所だよとたくさん言いたいところがあります。その中の一つが、この恐竜のすごさです。恐竜って、昨今はCGで書くことが多いそうですが、本作に出てくる恐竜はすべて手描きです。監督とアニメスタッフの皆さんの、情熱と熱意と執念みたいなものがびっしりと詰まっている恐竜になっています。ぜひ、恐竜もチェックしてください。また、福井県立恐竜博物館の全面協力のもと、作られているので、最新の恐竜情報が詰まっています。なので、「この恐竜ってこんなんだったっけ?」っていうこともあるかもしれませんが、ここに出てくる恐竜が今最新の恐竜の情報だそうです。夏休みの宿題に、恐竜を自由課題に出す方は、ぜひ参考にしていただければと思います。あとは、ボーちゃんが恐竜好きなので、いつもよりもちょっと早口なボーちゃんが見られると思います。そこもチェックしていただけたらと思っております。MC登壇者の皆さんに、「クレヨンしんちゃん愛」について、お話をうかがいたいと思います。北村さんが、テレビアニメも含めて「クレヨンしんちゃん」の思い出やお好きな映画はありますか? 北村さん映画で思い出深いのは、「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」(2003年公開)です。この作品を観て知った「骨付きカルビ」を初めて家族で食べた思い出があります。テレビの方では、唯一のホラーだったお話で、カスカベ防衛隊の中に、もう一人いるっていう回(「知らない誰かがいるゾ(第367話)」)でした。それが、最初は怖い話かなと思ったんだけど、ちょっと切なかったり、ちょっと笑えたりしました。これから夏も訪れるので、その話を思い出しました。 MC伊藤さんは、いかがですか? 伊藤さん映画は、最初から観ているので、それこそ最初の映画(「映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」/1993年公開)のハイグレ魔王っていうワードが面白すぎましたね。部下にTバック男爵っていうのもいたんですが、そういうしんちゃんならではのワードが好きです。好きなキャラクターもいっぱいいて、埼玉紅さそり隊がめっちゃ好きです。紅さそり隊を主人公にしたスピンオフ映画を作ってほしいと思っているくらいです。 畠中さんしんちゃんは、子どもならではの、ふざけたり、変なことをすることが多いんですが、たまに大人もハッとするような核心をついたことを言うじゃないですか。そういうところが「カッコ良いな」と思います。しんちゃんのしんは……(駆け寄って来たしんちゃんに驚いて)何だ? どうしたの急に? しんのすけありがとう! オラのことをそんな風に思ってくれて。(畠中さんに抱きつく)畠中さん今まで無視していたのに! やった! 伊藤さんしんちゃん、「しんちゃんのしんは……」って、最後の一言を言う前に飛び出してきたから! 畠中さん大丈夫。大したこと言うつもりはなかったから。しんちゃんのしんは核心のしんだよね? 伊藤さん本当に大したことなかった! MC戸松さんは、しんちゃんの映画で好きなキャラクターはいますか? 戸松さんさっき伊藤さんがおっしゃっていたように、名前がキャッチーなんですよね。最初に出てきたのは、「映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」(1995年公開)の雲黒斎(うんこくさい)。 畠中さん懐かしい! 伊藤さん(家宝の名刀)第七沈々丸(だいななちんちんまる)とか! 北村さんイントネーションは変えていますが、言葉としてはまんまですよね。 戸松さん名前がキャッチーなので、子どもとしては最初からハートをつかまれます。大人になってから観ると、本作では、松坂先生がお酒を飲んでやさぐれているところなんかが、普段見られない一面が見られて好きです。 MC小林さん、ここまでのしんちゃんトークを聞いていかがですか? 小林さん本当にうれしいです。皆さんが本当に忖度なく、しんちゃんが本当に好きだという愛が伝わってきます。私もしんちゃんオタクなので、本当にうれしいです。しんちゃんが移動するほどの愛を語っていただけたのは本当にありがたいですし、うれしいです。 伊藤さん(小林さんに)一番好きな映画は? 小林さん私は、「映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」(1996年公開)が大好きです。 伊藤さんマカオとジョマね! 小林さんその時(トランプの魔法を使う呪文の)「スゲーナ・スゴイデス」を当時ずっと唱えていました(笑)。 伊藤さん懐かしい! MCそれでは、もうすぐ夏休みですが、本作は、ひまやシロと、かけがえのない夏休みを過ごす中で、カスカベ防衛隊のひと夏の成長を描いています。北村さんの夏休みの思い出をお聞かせください。 北村さん中学一年生の夏休みに、事務所の同世代で集まって舞台をやりました。当時は僕が一番下で、上は20歳を超えている人たちもいました。お客さんが集まらない状態で、僕らはチラシを持って渋谷の街で「舞台をやるので観に来てください」とビラを配りました。夏休み中、稽古も含めてやっていたので、思い出深いし、ちょっと青春だなって思う思い出です。あと、僕はバスケ部だったんですが、夏休みの間、部活動には一度も行けませんでした。夏休みが明けたら、同級生がすごく上手くなっていて、ちょっぴり寂しい思い出も詰まった中学一年の夏でしたね。 戸松さん北村さんの話の後に申し訳なさすぎるんですが、私は漢字テストが不合格で、夏休みに補習の授業を受けました。駅まで自転車で向かっている時に、鳩の糞がピンポイントで落ちてきて、真っ白な制服が、そのままウィズハト(のフン)みたいな状態で補習に行きました。(ピンポイントで落ちてきたのは)すごい確率だなと思っています。 小林さん雲黒斎からの流れがすごい。 伊藤さんうんこ大好き星人? 戸松さん(笑)。そんなことは決してないですよ! MCオズワルドのお二人は、この夏に成長したいことや、やりたい事はありますか? 伊藤さん僕は、去年から野球がすごく好きになりました。全くルールは分からなかったんですが、ベイスターズファンなので、優勝が近づくリーグ戦のラストスパートは、できるだけ横浜スタジアムに見に行きたいと思っています。 畠中さん今年は、夏祭りを二人で見に行きたいです。同じマンションに住むコットンのきょんと行きます。 しんのすけオラも行きたいぞ! 畠中さんしんちゃんときょんと僕で! しんのすけイェーイ! MC本作は、家族愛や友情など、絆が大切なテーマとして描かれます。小林さんの誰かへの愛や絆について、何かエピソードはありますか? 小林さん本作に関してですが、本作の佐々木忍監督とは、少し前に番組を十年近くご一緒したことがあります。その作品が佐々木監督の初監督作で、この十年間本当に「アフレコって実はスポーツだったんだ!」っていうぐらいギリギリまでアフレコする経験をしました。そんなこともあって、すごく監督とは絆を深めた十年でした。だから、今回本作で監督と、もう一度ご一緒することができてすごくうれしかったです。 MC北村さんが考える絆は? 北村さん役者の仕事仲間と、DISH//というバンドメンバーですね。バンドメンバーとは出会ってから14年ぐらい経って、もう話すこともないくらい一緒にいます。「絆は自然と生まれるものなんだな」と、最近感じます。そこに時間や年月は関係なくて、出会った瞬間に生まれることもあると思います。本作ではシロとナナのように、瞬間的に巻き起こる絆があることも感じてもらえると思います。伊藤さん僕らで言えば、吉本興行はファミリーなので、本当に助け合いです。 畠中さんお金がない先輩にはお金を貸します。 伊藤さん僕は、先輩にだけで合計二百万円は貸しています。もちろん借りたこともあります。 畠中さんこんな話を子どもたちの前で! 伊藤さんごめんなさいね! 戸松さん私は、同じ事務所の同期で、最初に入った一期生みたいなメンバーがいます。そのメンバー四人とユニット(スフィア)を組んでいて、二十年近い付き合いになります。メンバーには家族のような、友だちのような、仲間のような絆を感じています。 ■会場のお客さんと一緒にフォトセッション。MC最後に代表して北村さんからメッセージをお願いします。 北村さん皆さん、本日はありがとうございます。僕がここに立っていられることを、すごく感慨深く思います。何よりも、本作を観てくれる子どもたちや親御さんが、夏休みの思い出を家族一緒に作れることが、すごく「クレヨンしんちゃん」って良いなと思うところです。僕も本作を観て泣いちゃいました。子どもも大人もいろんな世代、いろんな人に届く作品になっていると思います。ぜひ、映画館で楽しんでください。ありがとうございました。
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テレビ東京開局60周年記念特別企画『孤独のグルメ』プロジェクト発表会見『劇映画 孤独のグルメ』公式サイト2012年に放送が始まり、これまでに10シーズンを重ね、日本のグルメドラマというジャンルを切り拓いてきた『孤独のグルメ』が、テレビ東京開局60周年企画として、新プロジェクトを始動しました。これまで主人公の井之頭五郎を演じてきた松重豊さんが主演のみならず脚本・監督も兼ねる形で『劇映画 孤独のグルメ』が来年1月10日より公開されます。 そして、10月4日からは、多彩なキャストを主人公に迎えたドラマ『それぞれの孤独のグルメ』が放送されることも決定しました。 7月10日、東京・日本橋の日本橋ホールにて『孤独のグルメ』プロジェクトの発表会見が開催され、松重豊さんが出席しました。これまでの『孤独のグルメ』への思いや映画製作の秘話を語りました。こちらの会見の模様をレポートいたします。プロジェクト発表会見井之頭五郎役/脚本・監督松重豊さん松重さん今日は暑い中、ようこそお越しいただきました。テレ東の深夜の小さな番組が12年経って、こんなに華やかな場にいるとは想像もしていなかったです。今日は訳あって私は井之頭五郎のお決まりのスーツに黒髪ではございません。(作品を)操る人間として、ちょっと今日はいろいろとお話をしたいと思います。これまでの時間が長かったので、ぶちまけて帰りたいと思ってます。 MCテレビ東京開局60周年特別企画として今回、二つの『孤独のグルメ』が発表となりました。今のお気持ちをお聞かせください。 松重さんシーズン10というものが大きな節目なんだろうと思っていたんですね。「作品が長いこと続いて、アジアでも認知され、いろんなお客さんが増えてきたが、これからどうする?」 というタイミングがありました。作品の立ち上げの時からのプロデューサーも偉くなって、次に来たプロデューサーやその後のプロデューサーも辞めてしまって、「僕に人望がないのか?」「予算的な問題があるのか?」と、理由は分からないですが、スタッフがいなくなっちゃうんです。それでも「シーズンを重ねてください」と言われて、人材を一回建て直さないといけないという課題が二年くらい前からありました。「それならこの際、大風呂敷を広げて映画化というのはどうか」というきっかけで今回の話にいたりました。映画の公開が来年1月なので、どうやってお客さんに1月10日に劇場に向かっていただくかを考えて、その前に「それぞれの孤独のグルメ」というものを考えています。それが(テレビ東京開局60周年記念の)良いはなむけになればと思いますが、それはお客さん次第だと思います。MCまずは映画についてお聞きします。今回、主演・脚本・監督を務められています。映画への思いをお聞かせください。 松重さん節目としてシーズン11、12と続けていくには、スタッフの成長が間に合わない部分がありました。小さなユニットで作っている番組ですが、お店の方がいて、しかも食べ物を扱っているので神経を使わないとできない番組なんですね。だから、みんなで番組を作り上げていく上で、このまま続けるよりも、大きな風呂敷をということで「映画だな」と思いました。じゃあどういう監督にお願いすれば良いのかということで、かつて『TOKYO! <シェイキング東京>』(2008年公開)という作品で一回だけ出演させていただいた韓国のポン・ジュノ監督はどうかと思いました。韓国でもこの番組は人気があるし、ポン・ジュノ監督が『孤独のグルメ』を料理したら面白いと思って、ポン・ジュノ監督に手紙を書いたんですが、残念ながらスケジュールの都合で無理でした。でも「本当に心から完成を楽しみにしている」とお返事をいただきました。さてどうしようかと思って…。日本の監督さんもいろんな方が浮かんだんですが、日本の映画のシステムにテレ東のスタッフがのみ込まれちゃうんじゃないかという危惧がありました。だったらいっそのこと、僕が統括としてやろうと思いました。まあ演者も一人でやっているし、全体を束ねていく上でも、「僕が監督という立場でやったらどうか?」というのがこの試みの始まりでした。それが一昨年の夏から秋にかけての出来事だったと思います。僕が監督になることで全体がやりやすくなれば、それで良いかなと思いました。「この番組自体は食べ物が主役なので、映画という長尺に耐えうるものにするにはどうしたらいいか?」を考えなくちゃいけない。ストーリーを組み立てて、映画として面白いものにしないと、劇場に足を運んでいただくということはできないと思っていて、あらすじをどう組み立てていくかに集中しました。ちょうどシーズン10の撮影の最中だったので、若いスタッフに確認を取りながら「こうやろうと思っているが、どうだろう?」と照らし合わせながら進んでいきました。 MC今回「劇映画」と銘打っていますが、こちらは松重さんの命名だそうですね? 松重さんいわゆる「劇場版」っていうタイトルはつけやすいですが、それには抵抗がありました。本作は久住さんの漫画が原作ですが、内容は全然違うし、画も僕の見た目とも違います。そうやってTVドラマが始まりましたが、TVドラマの延長としての映画ではなく、物語としてちゃんと成立させたいというのが一番にありました。 MCやはり劇映画の内容が気になります。 松重さん喉元まで出かかっている内容はいっぱいあるんですが、物語として一番大事なところにラブストーリーを入れたいと思いました。自分がラブストーリーのセンターに立つのではなくて、ラブストーリーを主軸にしたいし、あと大冒険ものにもしたいなと思いました。僕らの仕事は今の社会を映す鏡だと思うので、「今」というもの、今の日本から何かを照らし出す――そういう内容は劇映画として反映させたいと思って作りました。 MCいろんな要素が混ざっていますね。 松重さん一生で一度だと思ったんで、やれることは詰め込もうと思いました。ありがたいことに「孤独のグルメ」という作品、井之頭五郎というキャラクターを10年以上やってきたおかげで、社会的な認知もあります。「この人はこういう人」という認知で見てもらえるので、せっかくなら「あの井之頭五郎がとんでもないことになっちゃったぞ」というのが、分かりやすいかなと思ったので、そこに賭けてみました。 MC俳優・脚本・監督の“三刀流”ですが、監督業はいかがでしたか? 松重さん監督と言っても…現場で監督みたいな格好をしていましたが、井之頭五郎がモニターを見て確認して「チェック」「OK」と善し悪しを決めていきます。そんなことをしていたら、僕は俳優になる前に映画監督になりたかったことを四十年ぶりに思い出しました。人前に出て何かをするより、演者を支えていくほうが、僕のメンタルも安定していましたし、楽しかったんですね。スタッフといろんなところにロケに行ったり、プロデューサーと予算のことで激しいやり取りもしました。そういうことも含めて「ものをつくること」が、非常に面白いし、俳優だけでは当事者になれない寂しさをずっと抱えていたので、最初から最後まで本作に関われたことは、僕にとっては非常に大きな財産になりましたね。 MC先ほどの映像で、現場で五郎さんがカメラをのぞいて「はい、OK」とおっしゃる姿がありました。現場では五郎さんの姿で監督をされていたんですか? 松重さんそうですね。あの格好で出演もしているので、着替えるわけにいかず、行ったり来たりですごく忙しかったです。俳優さんのケアもやらないといけない…。これからは、演者の気持ちに立って作品を作ることを誰もが心がけないといけない時代になっていると思うんです。そういう意味で、僕は俳優の気持ちが分かるので、リラックスして演技に臨める環境を整えるということが第一にありました。そのためにスタッフ全体に良い空気、良い環境を整えようと言っていました。 MC本作は昨年9月にクランクインで10月いっぱいでクランクアップし、追加撮影が1月にもあったそうですね? 撮影で印象に残っていることはありますか? 松重さんドラマ『孤独のグルメ』では、井之頭五郎が「腹が減った」と言って、ポンポンポン…と引いていく印象的なカットがあります。そのシーンをどこでやったら一番映えるかなと考えて、エッフェル塔だろうと思いました。それをプロデューサーに言ったら「無理無理無理!無理ですよ!海外は…」と言っていましたが、何とかしてくれたんです。最高の天気の中で、エッフェル塔をバックに孤独カットを撮れました。それが、クランクインだったので、幸先の良いスタートを切れました。フランスから始まる物語で、そこに冒険と恋が入っているのは「劇映画」として言うことはないなと思いました。ユーロ高かったですねぇ…(苦笑)。 MC一本の映画が完成するまでの過程に携わっていかがでしたか? 松重さんパリにシナリオハンティング(脚本を書くための取材)にも行きました。それ以外にも日本各地にロケ場所を探しに汗だくになりながら、日に焼けながら行って楽しかったです。初監督作にもかかわらず、東宝さんが配給でついてくださって、東宝スタジオでダビングまでやらせていただきました。今でも目をつぶると浮かんできますが、成城の東宝スタジオにあるダビングルームという、おそらく日本で一番すごいところです。映画館よりでかいところにスクリーンがあって、音響関係の機械も並んでいるんです。真ん中に監督が座る椅子があって、最高の環境で編集ができるんです。そこに戻りたくて、監督をやめられないという人はいっぱいいるんだろうと思いましたね。 MC監督の気持ちが分かりましたか? 松重さん監督というのは大変な職業だと思います。全ての責任を取らないといけないし、信頼を維持しないといけない。かといって、年間で何本も撮れるわけじゃないので環境的に厳しいと思います。それでも「なりたい」という人がいなくならないのは、映画づくりに関わる中で、その面白さを一番ダイレクトに感じられるのが監督という仕事だからなんじゃないかと思いました。 MCここからドラマ「それぞれの孤独のグルメ」についてもお聞きしてまいります。テレビ東京開局60周年特別企画ということで、松重さんよりテレビ東京にメッセージをいただければと思います。 松重さんテレビ東京さんに(笑)? どういう形が喜ばれるかな…?60年ということで、僕も還暦を過ぎて1年が経ちましたが、僕もこうして新たなことを始めましたし、節目として非常に面白いと思います。テレビ東京さんで始めた深夜ドラマですが、テレビ東京さんは「まだまだ何か可能性がある」「まだ面白いことをやってくれるんじゃないか?」「まだまだこんなものじゃないよね?」と思われている節があると思います。そこにもっと果敢にチャレンジしていただく60年にしていただきたいです。そこに僕らが、映画で関われるのは非常に光栄なことです。ここから先、65年、70年と、本作も含めて夢を見続けていたいなと思います。 MC10月4日からドラマ「それぞれの孤独のグルメ」が放送開始します。こちらにも関わられているそうですね? 松重さんまずは僕の想定よりも映画の公開が先延ばしになったので、その間に2024年にレギュラーシーズンをやれないかという話をいただきました。僕の感覚から言って、レギュラーシーズンを10月期にやって、正月明けに映画を公開すると、年末年始にあれだけ再放送をやっていたのに、1月10日に劇場に行くかなと思ったんです。「家で観たからもういいだろう」ってなるのが一番困るので、そうじゃないものをやりたいなと思いました。あと一つ、僕も本作で、ある意味の集大成というか、「これだけやった」という成果を見届けたいと思っています。映画にお客さんが入らずにコケたら、僕としては井之頭五郎をやることは無理だなって正直思っています。こういう食べ物のドラマが最近増えていると聞いています。「食べる」ってことは、本能に関わることであり、演者が無理をする部分も必ず出てきます。僕が今までやった中で「松重は全部食べているらしい」「お代わりするらしい」といううわさも流れているようです。今後グルメドラマをやる人が苦しむことは、僕の本意ではないので、そうじゃない形でこういうドラマを作れるんだと、僕が現場にいながら確認していきたいと思います。「それぞれの孤独のグルメ」では、前からやろうと思っていたんですが、井之頭五郎だけじゃなくて、いろんな職業、年齢、性別の人が、仕事で孤独感の中からいろんなこと考えて「お腹が空いた」とお店を探す。そしておいしいものを食べて「おいしかった」「さあ頑張ろう」というものをやってみたら面白いんじゃないかと思いました。そこで、出オチのように、「井之頭五郎もその店で食べているんだな」というコンテンツを10月にやるのはどうかと言いました。テレ東さんには却下されながらも長い打ち合わせを経てOKをもらいました。ここまでの経緯も大変だったんですが(苦笑)。脚本作りから全部関わっていまして、今はキャスティングの最中です。もしオファーが来ていて、まだ返事をしていない人は「ぜひ返事をください」とこの場で言いたいと思います(笑)。 MC井之頭五郎は出るわけですね? 松重さん(スタッフに)これ、出るって言っちゃっていいんだよね? 出ます。現場にもいますし、食べますよ。(主役と井之頭五郎の)二人で食べていますが、言葉を交わすわけではありません。「それぞれの孤独のグルメ」というタイトルなので、それぞれのポジションで食べています。 MCそれでは楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。 松重さんこれからまだ半年近くあってからの映画公開なわけで、まだ本当に「これを観てほしい」「この情報を聞いてほしい」っていうのは盛りだくさんです。小出しにしろと周りにきつく言われているので、それを守らなきゃいけないんですが…(苦笑)。作品として面白いものが出来たということは、僕は責任を持って言えます。それだけのものをスタッフ一丸となって作りました。自信を持っていますので、1月10日に向けて、宣伝を含めてご協力をお願いしたいと思いますので、これから半年間よろしくお願いします!■記者からの質問これまで役者として井之頭五郎と長く向き合ってきたと思いますが、監督としては新鮮な向き合い方だったのではないかと思います。改めて井之頭五郎という人物、松重豊という俳優をどのようにご覧になりましたか?【記者質問1】松重さんいろんなところで言っていますが、僕は自分が出た作品をほとんど観ないので、自分を分かっていなかったんです。今回、自分を嫌というほど観ましたが、なかなか良いヤツですね(笑)。ちゃんと芝居をするので、編集も楽でした。器用な役者さんだと思いますね(笑)。井之頭五郎としても、役としてちゃんとやっているんじゃないかと思いますね。別に「ここはどうしても切りたい」というのはなかったです。映画的に切らざるを得ない部分もありましたが、1時間49分という素晴らしい着地をしました。それも楽しかったです。撮影を通じて、今後の「孤独のグルメ」について、展開が見えてきた部分がありますか?【記者質問2】松重さんスタッフがどんどん若返って、「それぞれの孤独のグルメ」では20代のディレクターも活躍しています。若い人がのびのび育つということ――TV業界も人材の流出は才能の損失なので、何とかしたいとつなぎとめているところです。若い人たちもいろんなノウハウを学んできているので、今回の「それぞれの孤独のグルメ」では四人の監督たちで「次はどうする」ってみんなで考えると思います。今、スタッフルームを借りて、脚本の打ち合わせもやっているんですが、「孤独のグルメ」ではずっと関わっている技術の赤松さんが、「若い人を育てる」というのを第一命題としてやっています。若い人たちが、このコンテンツで遊んで楽しんでくれれば、僕は将来その上澄みで遊んで暮らせるかなと狙っています(笑)。でもこの映画が当たらないと次はないです!ご自身は、何歳まで食べ続けたいと思っていますか?【記者質問3】松重さんこれはもう乗せられたらどこまででも行くのが俳優という職業の性(さが)です。必要とされれば、自分の中で見極めていきたいし、自分が決めるというよりお客さんが自然と決めていく――「もう見たくない」と言われたら終わりですからね。今は映画の公開に向けて、体調も整えていきたいなと思っています。胃のケアなどもされているんですか?【記者質問4】松重さんそりゃしていますよ。いや、しているかな…(笑)? 不健康なことはしていないので大丈夫です。「孤独のグルメ」は井之頭五郎が店に入ったらほぼワンシチュエーションであり、先ほども「食べ物が主役」とおっしゃっていました。それを映画の大スクリーンでどう見せるのか、気を使った点などがありましたら教えてください。【記者質問5】松重さん料理の撮り方に関しては、技術部に十二年の蓄積があります。ただ、映画用の機材を使って、照明部もカメラテストから「どうやっておいしく撮れるか?」というのをやっていました。でもパリでのクランクインの時は、スタッフも少なかったので、最初のシーズンの頃のような編成でやりました。「おいしいものをおいしく撮るよね?」っていう暗黙の了解がありましたね。田口くんという、昔からのシナリオライターと共同執筆なので、どこで何を食べて、ここで咀嚼して…というのは、これまでのシーズン通りになっています。そのチームワークや住み分けはクリアにできたと思います。そして、映画ならではの美しさ…本当に腹が減ります。あんなデカいスクリーンで、あんなおいしそうなもの見せられたらたまんないなって瞬間が1時間49分続きます。そこは保証します。映画で「ふらっとQUSUMI」はどうなりますか?【記者質問6】松重さん映画なので「ふらっとQUSUMI」は残念ながらないです。久住さんには「スクリーントーンズ」の音楽を映画音楽にするということ――バンド名がそのままですが、本当に映画音楽にしていたのが共同作業として面白かったですし、そこに賭けていました。「孤独のグルメ」は極力、食べるところにフィーチャーするという作品で、それが日本のグルメドラマの王道を作り上げた部分もあり、同じような後続の作品も多く作られるようになりました。それとは対極にある映画・物語を作るという上で、脚本開発で難しかったところはどんなところですか?【記者質問7】松重さんグルメドラマの定義みたいなものは、そもそも僕らが始めた頃は何もなかったんですが、僕がやりたかったのは、余計なことをしないで食べることに集中して、それで何も起きない――それでも見ちゃうなというものです。それは、お客さんが見て「うまそうだな」と想像力を働かせるところに尽きると思います。映画はTVと違って皆さんがお金を払って、ただひたすらスクリーンに投影されたものに想像力を働かせて、おいしいものなら「おいしそうだな」、かなしい景色なら「かなしいな」などと共感するもので、前提としては同じことだと思っています。ただ1時間49分、その時間の流れで飯を食っていれば良いものじゃなく、その中に起承転結、どちらかと言うと僕は序破急のような、物語をどんどん転がして面白く見せていきたくて、ロードムービーの要素と冒険譚を織り交ぜながら話を作っていきました。全体のシノプシスは一晩くらいで出来上がって、現状では大きくは変わっていないです。監督をやってみて一番難しかったところはどこですか?【記者質問8】松重さんずっとスーツを着ていなきゃいけなかったんで、「監督でスーツ着ているヤツなんていないなぁ」「非常にもったいなかったな」「もっとラフな格好でディレクターズチェアに座りたかったな」って思いました。 MC最後に改めて松重さんよりメッセージをお願いいたします。 松重さん今日は本当に第一報ということで、こんなに集まっていただいてありがとうございました。これからまだ公開までは時間があります。その前に「それぞれの孤独のグルメ」というドラマもありますので、引き続き、どうかお忘れなきよう。この半年間は「孤独のグルメ」で日本中…いや、アジアも含めて、いろいろと駆け回りたいと思っておりますので、お力添えをどうかよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
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「キングダム 大将軍の帰還」初日舞台挨拶「キングダム 大将軍の帰還」公式サイト劇場版「キングダム」シリーズは、「キングダム」(2019年公開)「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022年公開)「キングダム 運命の炎」(2023年公開)と、2000年以降にシリーズ化された邦画実写作品で、1作目から3作連続で50億超えという史上初の偉業を達成しています。本シリーズ累計動員数は1,000万人を超え、数々の映画賞にも輝き、令和に名を刻む映画シリーズとなりました。そして、待望の最新作「キングダム 大将軍の帰還」がいよいよ公開となり、大ヒットスタートを切りました。 公開初日の7月12日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、山﨑賢人さん、吉沢亮さん、大沢たかおさん、清野菜名さん、岡山天音さん、三浦貴大さん、新木優子さん、佐久間由衣さん、小栗旬さん、佐藤信介監督が登壇しました。上映後の会場を前に、公開を迎えた喜びや、撮影秘話を明かしました。この日の模様を詳しくレポートします!初日舞台挨拶信役山﨑賢人さん嬴政役吉沢亮さん王騎役大沢たかおさん羌瘣役清野菜名さん尾平役岡山天音さん尾到役三浦貴大さん摎役新木優子さんカイネ役佐久間由衣さん李牧役小栗旬さん佐藤信介監督山﨑さんついに「キングダム 大将軍の帰還」の初日を迎えて、本当にうれしく思っています。 劇場に足を運んでいただき、ありがとうございます。 吉沢さんついに初日を迎えましたが、皆さん、楽しんでいただけたでしょうか?(会場:拍手) ありがとうございます。僕らも、過去最高の傑作が生まれたと思っております。 大沢さん本作の上映が終わった後にこうして出てくるのは、何だか空気を壊すようで申し訳ないですが、今日は楽しんでいってください。 清野さんようやく皆さんに本作を観ていただけて、私も幸せな気持ちでいっぱいです。 岡山さん本当に熱い「キングダム」シリーズですが、本作は、僕自身にとっても大切で、大好きなパートでした。こうして初日を無事に迎えられて本当にうれしく思います。 三浦さん公開初日にこんなにたくさんの人に観ていただいて、幸せな気持ちでいっぱいです。 新木さん今日は少しの間ではありますが、皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思います。 佐久間さん「キングダム」シリーズはずっと観ていた作品なので、この場にいることを大変光栄に思います。 小栗さん李牧を演じました小栗です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 佐藤監督今日は皆さん、ありがとうございます。本作を観終わった皆さんと、演じていただいた素晴らしいキャストの皆さんと、こういう場を共有できることを本当に夢のように思っております。 MC2019年に映画「キングダム」の一作目が公開されました。そして、シリーズ最終章となる「キングダム 大将軍の帰還」がついに公開となりました。今の気持ちをお聞かせください。 山﨑さん一作目の撮影時期から考えると、七年くらい「キングダム」の信と共に生きてきました。今回の最終章に向けて、スタッフやキャストみんなで、熱い思いを持って積み重ねてきました。そんな作品をついに皆さんに観てもらえる日が来たと思うと、本当にうれしいです。 吉沢さん一作目の撮影から六年。こうして愛され続けていることもすごくうれしいです。別の作品をやっていても、自分自身と嬴政が共に成長しているという実感を、感じられた作品だったので光栄です。最終章というのが、ちょっと寂しく思います。大沢さん準備から考えると八年ぐらいの間、このプロジェクトに参加してきました。「大将軍の帰還」を一つのゴールに掲げてプロジェクトが始まりました。最初は「そこまで行けたら良いね」くらいでしたが、一作目の撮影から六年、公開からは五年の時を経て、最終章がこうして初日を迎えられました。映画人としても俳優としても本当に幸せなことだと、改めて、その気持ちとこの状況を噛みしめています。 清野さん私は、二作目から参加をしました。最初はすごく不安もありましたが、スタッフ、キャストの皆さんが本当に温かく迎え入れてくださいました。だから、私も“飛信隊”の一員として、ここまでやってくることができたんだと思っています。初日にたくさんのお客さんが来てくれて、本当に「キングダム」は愛されている作品なんだと、改めて実感することができました。 岡山さん僕も二作目からの参加なので、途中からこの大きな船に乗せていただきました。これまでのシリーズを観てくれた皆さんから、いろいろな声をもらいました。撮影をしていても、普段の撮影ではなかなか味わえない時間もたくさん体験しました。今回は、僕も含めていろいろなキャラクターのターニングポイントが描かれたパートです。なので、ここまで無事に来られて非常にうれしく思っています。 三浦さん本作を観てくださった方々を目の前にすると、なかなかしゃべりづらい気持ちではあります(苦笑)。僕も、二作目からの参加でした。これだけスケールの大きい作品が、日本で撮影されていることは、すごく良いことだと思います。そんな現場に、僕もいることができたこと、これだけたくさんのお客さんにも来ていただけたことを、本当にうれしく思っています。 新木さん私は、第一作目を劇場で観て、「本当に素敵な作品だ」と実感した、一ファンでした。だから、「キングダム」という作品に関われて、「すごく幸せだ」と思いながら、一日一日を噛みしめて撮影をしていました。なかなかご一緒できない方もいましたが、今日は皆さんと一緒に登壇できてすごく幸せです。 佐久間さん原作を読み返して、今までのシリーズを観ていたこともあって、こうしてキャストの皆さんを目の前にすると、ガクガクと緊張が止まらないです(苦笑)。この作品の一員として、前作の終わりから関われて本当にうれしく思っています。小栗さん今の気持ちは、「僕も信や王騎のチームに入りたかった」ですね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本作を観た皆さんからしたら「コイツ、最悪だ」と思われたはずです。なので、今日、ここに来るのが憂鬱でした。そんな気持ちです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 佐藤監督そうなんですよね。同じ作品に出ているけれど、撮影場所が全然違ったりしていたので、なかなか一堂に会せることはありませんでしたね。今、こうして初日を迎えて、胸がいっぱいですが、同時に皆さんと一堂に会してお会いできるのは、本当に奇跡的な感じがしています。「キングダム」の撮影が始まって以来、初めてかもしれないと思いながら、夢見心地な気持ちです。そして、観終わった皆さんと、一緒にいられるのが本当にありがたいことだと思っています。 MC山﨑さん演じる信は“飛信隊”の隊長として、秦国の存亡を託されることになりました。完成した作品をご覧になって、敵国である趙国の将軍はどのような存在感でしたか? 山﨑さんいやあ、すごかったです…。「小栗さんの演じる李牧が仲間だったら良いのにな」と思うくらいでした。(会場:笑) 小栗さんとは初めて共演をしたんですが、小栗さんの李牧は、圧倒的な強さと存在感がある敵でした。本当にすごかったです。MC趙国の天才軍師・李牧役の小栗さん、李牧を支える剣士のカイネを演じた佐久間さんは、本シリーズのイベントに初登壇となりました。小栗さんは、どのような役作りをされたのでしょうか。 小栗さん一ミリも撮影としては皆さんと会う機会がありませんでした。皆さんが、どれくらいの熱量で撮影を行っているのかも分からない中、お会いできたのは監督とカイネ役の佐久間さんでした。なので、「どういう風にいたら正しいのか」と、模索しながらやっていました。 MC山﨑さんからは「すごかった」という言葉がありました。 小栗さん(山﨑さんと笑顔を交わして)ありがとうございます。 MC佐久間さんは、小栗さんとの共演はいかがでしたか。 佐久間さん本当に「李牧様がそこにいる」という感じでした。強さを見せないけれど、にじみ出てしまう強さを、小栗さんからはすごく感じました。すごくカッコ良いなと思いながら、撮影をしていました。 MC小栗さん演じる李牧、佐久間さん演じるカイネ、そして吉川晃司さん演じる龐煖の存在は、本作では、とても大きなものになりました。佐藤監督、いかがでしたか。 佐藤監督それぞれキャラクターが違いますし、存在感も違います。カイネはムンムンとした世界の中で、涼しげにスッと立っている剣士というキャラクターです。今回はアクションというアクションはなかったですが、佐久間さんの気品とたたずまいで、それを表現していたのは素晴らしかったと思っています。李牧に関しては、撮影現場に入ってこられた瞬間に「あ、李牧が来た」と分かるくらいのたたずまいで、ちょっと僕も声をかけづらかったです。休み時間も、李牧でいるくらいに、常に李牧としていたのがすごく印象に残っています。僕らがすでに作っている世界の中に飛び込まれるわけですから、ただでさえ難しかったと思います。でも、超然と演じ続けられていました。龐煖役の吉川さんは、今日はいらっしゃいませんが、「僕が龐煖をやる上で、龐煖はどうあるべきか。そして僕はどうあるべきか」という禅問答のようなことを、撮影の何カ月も前から我々としながら(龐煖を)作り込んでくれました。龐煖も「本当に龐煖だった」と思います。吉川さん、素晴らしかったです。 MC羌瘣役の清野さんは、吉川さん演じる龐煖と対峙することになりました。これまでのアクションとの違いはありましたでしょうか。 清野さんこれまでは「走りながら敵を斬り倒していく」というアクションが多かったです。でも、今回は“武神”の龐煖と一対一の戦いだったので、一手一手が急所を突きに行くようなアクションが多かったです。吉川さんとの真剣勝負という感じがして、かなり緊迫感のある撮影現場でした。 MC尾兄弟を演じた岡山さんと三浦さんは、シリーズを通して信を支えてきました。本作では大きな事件が起きますが、あのシーンにはどのように臨まれましたか。 ■山﨑さんと岡山さんと三浦さんが、ネタバレになってしまうため、話しづらそうにしていると、会場から笑いが起きました。山﨑さん貴大さんにおんぶをしてもらって、「申し訳ないな」と思って…(笑)。原作でも大好きなシーンだったので、良いシーンになれば良いなと思いながら、一緒に撮影をしました。 三浦さんそうですね。撮影は、段取り・テスト・本番という流れになりますが、段取りの後も、本番まで「もっとこうならないかな」と話し合いをしながらやっていました。(再びネタバレを気にして)すごく話しづらい…。どこまで何を言ったら良いのか…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 岡山さん尾平にとっても、人生の中においても衝撃的な時間だったと思います。…(話しづらそうにしながら)悲しかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) とにかく、撮影の時は寒かったですね。何だかペラペラな内容の話をしまって、すみません。(登壇者の皆さん&会場:笑)MC今まで明かされてこなかった王騎の過去に深く関わる人物、摎を演じたのが新木さんです。大沢さんと共演されて、いかがでしたか。また、摎にとって、王騎はどのような存在だったと思われましたか? 新木さん原作ファンの方も映画版のファンの方もたくさんいる作品なので、撮影現場に入るまで、摎というキャラクターをどのように演じていこうかと不安でいっぱいでした。でも、撮影現場に入って、大沢さんと対峙した瞬間に、その不安がほどけていくような気がしました。その存在の偉大さ、現場を包み込んでくれる温かさなど、まさに大沢さんが王騎のようでした。皆さんを監督と一緒に前線で引っ張ってくれて、すごく心強いと思ったことを覚えています。皆さんも、本作を観たので分かると思いますが、「王騎がどれだけ摎のことを思っていたのか」を実感しました。摎は作品の中では、その思いの大きさを知らないままいなくなりますが、私は試写を観た後に摎にその気持ちを伝えてあげたくなりました。人としての温かさ、思いやりの気持ちが、こんなにも強い人っているんだと感じました。それを演じているのが大沢さんだからこそ、王騎の存在がすごく大きなものになったんだと思いました。 MC大沢さんは、新木さん演じる摎についてどのように感じましたか。 大沢さん新木さんが摎役を引き受けてくれると聞いた時は、すごくうれしかったです。何年間も摎のシーンをずっと望んでいました。優しいシーンが「キングダム」シリーズの中ではすごく少ないんです。やるか、やられるかみたいなシーンが多いので、王騎と摎のシーンのテンションは、不安もありました。でも、彼女が本当に摎としてそこにいてくれたので、とても楽しかったです。何よりも、摎を引き受けてくれたことを本当に感謝しています。自分のイメージどころか、それ以上に素晴らしい摎を演じてくれました。王騎として「この人を失うのであれば、あそこまでの怒りは出るだろうな」と、彼女と芝居した後に考え直したりもしました。王騎を作る上でも、すごく大切な人だと改めて感じています。新木さんすごくうれしいです。今、実感しています。ありがとうございます。 MC山﨑さんと吉沢さんは、「キングダム」を一作目から共に引っ張ってきました。大将軍、王騎を演じた大沢さんと過ごした時間は、お二人にとってどのような時間でしたでしょうか。 山﨑さん信が天下の大将軍を夢見て、王騎将軍からいろいろなものをいただいたように、僕も信を演じていく中で、大沢さんの王騎将軍からいろいろなものをいただきました。「キングダム」を象徴する王騎将軍という、とてつもなくデカい存在の大沢さんが近くにいてくださったおかげで、さらに面白い「キングダム」を作っていこうという気持ちになっていきました。七年間は、すごく長かったですが、濃厚で忘れられない、本当に大切な時間です。 吉沢さん前回の「運命の炎」では、紫夏との過去の話をしたり、今回で言うと昭王の言葉をいただいたり、一作目での「僕は中華を統一する最初の王となる」という嬴政にとって一番大事なセリフを言うところでも、振り返れば、全部対・王騎に言っているんですね。嬴政にとっての内なる炎、覚悟が見える瞬間には、常に王騎が目の前にいる。でも、現場で大沢さんの完璧に仕上がっている王騎の姿を目の前にすると、簡単に言葉が出てこないというか、さらっとセリフを言えるムードではないんです。その圧力やオーラを超えて、言葉を発していかなければならない。だから、現場では僕もそういった覚悟みたいなものを常にもらっていました。大沢さんの存在に影響されて、僕以外の役者さんにも気合が入ったと思います。大沢さんの存在が、この作品のグレード、核みたいなものを一段も二段も上げてくれた気がしています。 MC大沢さん、お二人の言葉を受けていかがでしょうか。 大沢さん舞台の上だから気を遣っていると思います。(会場:笑) この二人は、ここにいるとすごく優しい青年なんです。でも、現場で会うと怖いぐらい目がギラギラしていました。本人たちがいなくなり、そこには本当に信と嬴政でいてくれました。僕が若い時は、そんなことは絶対にできなかったと思います。彼らと七年一緒に過ごしてきましたが、会うたびにカッコ良くなって、俳優としても人間としても魅力的になっていきました。いつの間にか、「彼らのほうが輝いているんじゃないか」と、不安になったりもしましたが、それが同時にうれしかったりもしました。「キングダム」は、この二人を軸にした話なので、二人と仕事ができて良かったと思います。僕も、彼らから受けたものは大きいので、彼らじゃなかったら、自分は王騎をできなかったと思います。本当に感謝しています。MC最後に山﨑さん、大沢さんからご挨拶をお願いいたします。 大沢さんご来場いただきありがとうございました。準備を入れると八年間、このチームで「キングダム」シリーズをやってきました。個人的ではありますが、俳優としてもすごく幸せだったと思います。共演者の仲間たちだけではなく、観てくれたファンの皆さんとも一作目の公開から五年間、同じ時を過ごしてきました。僕も、「キングダム」シリーズを観た人から、いろいろな意見をもらって、ここまで育ててもらいました。こんな作品は、たぶん、後にも先にもないと思っています。改めて、「キングダム」シリーズに触れられたことに、心から感謝しています。そして、今日を含め、たくさんの方に観ていただいたことに、改めて感謝しています。僕は、「キングダム」としての活動は、今日が最後になると思いますが、本当に後悔のない素晴らしい時間でした。ありがとうございました。(会場:拍手) 山﨑さんもう一つの人生というか、本当に信と一緒に生きてきた七年間でした。自分一人では何もできないと思う中、「キングダム」シリーズという作品を最高のものにするために、気合を入れてやってきました。みんなに支えてもらいながら、一作ずつ重ねてきました。本作は、ついに集大成ということで、込められるものは全部込めて、みんなで頑張ってきました。観てくれた皆さんも、一緒に熱くなってくれたから、ここまで来られたと思います。また何回でも本作を観て、みんなで一緒に「キングダム」で熱くなってくれたらうれしく思います。今日はありがとうございました! (会場:拍手)
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「もしも徳川家康が総理大臣になったら」完成披露舞台挨拶「もしも徳川家康が総理大臣になったら」公式サイトコロナ禍真っ只中の2020年、首相官邸でクラスターが発生。あろうことか総理が急死した日本に、日本の歴史に名を刻む偉人が、議員バッジをつけて大集結するエンターテインメントムービー「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が、いよいよ7月26日より全国公開となります。 完成披露舞台挨拶が、7月16日にTOKYO DOME CITY HALLで行われ、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、GACKTさん、髙嶋政宏さん、江口のりこさん、池田鉄洋さん、小手伸也さん、長井短さん、観月ありささん、竹中直人さん、野村萬斎さん、武内英樹監督が出席しました。偉人役を演じた皆さんは役衣装を身に纏って登場し、会場を大いに盛り上げました。この日の模様を詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶西村理沙役浜辺美波さん坂本龍馬役赤楚衛二さん織田信長役GACKTさん徳川吉宗役髙嶋政宏さん北条政子役江口のりこさん徳川綱吉役池田鉄洋さん足利義満役小手伸也さん聖徳太子役長井短さん紫式部役観月ありささん豊臣秀吉役竹中直人さん徳川家康役野村萬斎さん武内英樹監督■登壇者が、劇中に登場する大階段に見立てた真っ赤な階段を降りて登場! 役の衣装に身を包んだキャスト陣がズラリと並ぶと、会場から大きな拍手が上がりました。浜辺さん本日はすごく大きくて、華やかなイベントで本作もとても楽しい映画になっています。このイベントも楽しんでもらえたらうれしいです。 赤楚さん(龍馬になりきって)「官房長官の坂本龍馬じゃき。今日は楽しんで帰るぜよ!」 GACKTさん(信長になりきって)「経済産業大臣、織田信長である。最後まで、楽しんで帰ってくれることを心から願う。」 髙嶋さん(吉宗になりきって)「皆の衆、農林水産大臣の“暴れない将軍”、徳川吉宗役を演じた髙嶋政宏じゃ。今日という日が来てしまった! 皆の衆が本作をどう思ってくれるのか、今ドキドキしておる。今日は楽しんで帰ってくだされ。よろしくお願いいたしまする!」 江口さん(役になりきる流れに従わずに)「こんにちはー、江口のりこです。」(登壇者の皆さん&会場:笑) 今日はありがとうございます。よろしくお願いします。 池田さん(綱吉になりきって)「徳川綱吉じゃ!」これ、ルールはどうなったの? 江口さんのせいでグダグダになっていますよ! (登壇者の皆さん&会場:笑)役柄としてやりますが、「私がいなければ、いまだに生類を殺しまくっていた時代になっていたかもしれない。それを正したのは、この私なんですねぇ。結構、やり手な綱吉のことも応援をよろしくお願いします。」 小手さん(義満になりきって)「元室町幕府第三代征夷大将軍兼太政大臣。明の皇帝に『日本国王』と言われた、わしが、足利尊氏…。」(本当は「義満」と言うところを言い間違えてしまう)ああ、間違えた…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 足利たか…ああ、違う。足利義満です(笑)。ちょっとおかしくなっていますが、(突然英語で)ウエルカムトゥー、アワームービー、“もし徳ワールド”。エンジョイ、センキュー! 長井さん(聖徳太子になりきって)「私が、法務大臣の聖徳太子である。」自分でも、どうしたら良いのかよく分かっていません。(会場:笑) ただ、皆さんは、私が聖徳太子であるということだけを覚えて、帰ってください(笑)。あの…こういう特殊な挨拶をするなら、先に言っておいてくれないかな! (登壇者の皆さん&会場:笑) よろしくお願いしますよ。(登壇者の皆さんが「さっき伝言ゲームで回ってきた」と長井さんに伝える) 観月さん(紫式部になりきって)「紫式部役の観月ありさでございまする。」この挨拶は、(自分自身と役柄)どっちでやったら良いんでしょうか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 役になりきった挨拶をするなら、本当に先に言っておいてください(笑)! 私は、この十二単を着て、階段を無事に降りられたことにホッとしております。十二単の衣装はとても重くて、この作品ではあまり動けていません。そこもまた紫式部の魅力だと思って楽しんで観てくれたらうれしいです。 竹中さん(とびきり明るく)「こんにちはー! 豊臣くんでーす! (登壇者の皆さん&会場:笑) 天下、取ってまーす! 今日は最後まで楽しんでいってください。」 萬斎さん(家康になりきって)「内閣総理大臣、徳川家康でござる。今日観終わった後は、この“偉人内閣”に一人一票ずつ入れると日本が変わる。『Change』!」 (登壇者の皆さん&会場:笑) 「Change」というのは、新しい学校のリーダーズによる主題歌でございます。主題歌と本作の応援、よろしくお願いいたします。 武内監督(司会から「ホームランバッター」と紹介されたことを受けて)私は、ホームランバッターではありません(笑)。バントとか、姑息な手を使いながら、一塁に出ることを心がけています。何とか皆さんの力で本作をヒットさせてください。 MC“偉人ジャーズ”の揃い踏みは、圧巻ですね。浜辺さん、改めてご覧になっていかがでしょうか。 浜辺さん久しぶりに、皆さんの扮装姿を見ました。やっぱり迫力がものすごいですね。この幕が上がる前に、いつ始まるか分からないので、行ったり来たりしていたり、竹中さんとはつんつんと(つついて)遊んでいたりしていました。その感じが撮影時のようで、懐かしさを感じました。 MC久しぶりにお会いしたとあって、控え室でも、皆さん和気あいあいとされていましたね。 浜辺さんそうなんです。久しぶりだったので、皆さんのテンションも上がっていました。さっきの役になりきった挨拶は、GACKTさんの発案ですか? 監督ですか? 伝言ゲームのように幕が上がる一分くらい前に「これ、やったほうが良いんじゃないかな」と回ってきて、皆さんがすごくざわざわしていました(笑)。MC“偉人ジャーズ”の皆さんは、今回演じた役柄で楽しかったこと、苦労したことを教えてください。 赤楚さん(再び龍馬になりきって)今、付け髭を付けておるんじゃが、髭がかゆいぜよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC今日は龍馬のまま、ずっといきますか? 赤楚さん(本人に戻り)ええっとですね…。(登壇者の皆さん&会場:笑)(再び龍馬に戻り)楽しかったのは、みんなで酒を酌み交わしたことじゃ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 大変だったのは、土佐弁が難しかったぜよ。 MC龍馬を演じるのは、やりがいもあったのではないでしょうか。 赤楚さん本当にすごく勉強になりました…ぜよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 武内監督がすごく向き合ってくださいましたし、周りの方々のおかげでこういう坂本龍馬像になったんじゃないかと思うぜよ! (本人と龍馬がミックスされたトークに会場も大笑い) MCGACKTさんですが、私服と言っても通用しそうな感じがします。(登壇者の皆さん&会場:笑) GACKTさんこれが私服なら問題だろう。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC失礼いたしました(笑)。信長を演じられてみて、いかがでしたでしょうか。 GACKTさん赤楚の次にしゃべるのは、非常にハードルが高すぎますね。できれば、他の方に先に振っていただけると助かります。(登壇者の皆さん&会場:笑)MCでは、横にいる義満さん(を演じた小手さん)お願いいたします。 小手さん撮影以外のことにはなりますが、みんなで飲みに行ったのはすごく楽しかったですね。みんなと、コンビニの前で“コンビニじゃんけん”もやりました。(じゃんけんに)負けた人が、全員分(の会計)をおごるんです。 MC大学生みたいですね。 小手さん偉人です(笑)!僕、その時に負けまして…。(義満になりきるのを忘れたことに気づき)ああ、わしが負けて…。でも、こんなにそうそうたる面子におごることができるなら、光栄だと思いました。「好きなものを買ってくださいよ」と思っていたんですが、翌日の撮影のことを考えて、ヨーグルトとかばかり買うんです。だから、レジに行ったら「3300円です」と言われて、おごろうと意気込んだ割には、安くてリアクションが取りづらかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) でも、それは楽しい思い出です。大変なことは、全部大変でした。 池田さん撮影初日に、監督から役作りについて「池田くん、大河ドラマの主役だと思って演じて」と言われました。「そんなの思えないじゃん!やったことないし!」と思いましたが、「分かりました。できます」と言って、やりました。(武内監督の方を向いて)できていましたか? 武内監督何となく、できていました(笑)。いや、ちゃんとできていましたよ。 MC一人一人が主役ということなんですね。 池田さん「そのくらいの重みを出してください」というオーダーだったので、そこに苦労しました。あと、「池田くん、これ(冠の付属具で、背後の中央に垂らすえいの部分)がプラプラしちゃうから、あまり動かないで」と言われました。無理じゃないですか、これ。(会場:笑) MC聖徳太子役の長井さん、お願いします。 長井さん最初にオファーをいただいた時は、「嘘なのかな」と思いながらドキドキしていました。でも、衣装合わせの時から、みんなで楽しみながらやることができました。「眉毛を消すか」「いや、やっぱり描こうか」なんて話をして、すごく楽しかったです。そして、私も飲み会が一番、楽しかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) あの時は結構飲みましたね。皆さん、支度に時間がかかるので、次の日の朝が早くても「一時間ぐらいはメイクとか衣装にかかるから、その間に何となく酒は抜けていくだろう」ということで、存分に飲みました。うれしかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑)MC観月さんは、楽しかったこと、大変だった思い出はありますか? 観月さん楽しかったことは、やっぱり飲み会が楽しかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本当にこのメンバーで飲んでいると、時間を忘れるぐらい楽しいんです。 MCお芝居のお話もしたのですか? 観月さんお芝居の話は全くせずに、雑談をしていました。待ち時間は、みんなで“ごっこ遊び”をして、すごく楽しかったです。「江口さんのお家に遊びに行ったごっこ」みたいなことをしていましたね。江口さんのお家にお呼ばれしたという体で、「江口さんにお料理を作っていただきました」とか話すんです。 江口さん本当に待ち時間が長かったので、「自宅にいたら、この時間でクッキーを焼いたりいろいろなことができるのにね」と話していたら、髙嶋さんが「じゃあ、僕はビーフシチューを作るよ」とノッてきまして、…そういう風な遊びをしていました。(登壇者の皆さん&会場:笑)観月さん本当は何もないんです。何もない楽屋で、みんなで想像をしながらどんどん話を広げていくんです。みんなでやった“江口のりこさんのお家に遊びに行ったごっこ”(笑)は、とても楽しかったです。 MC改めて、江口さんは楽しかったこと、大変だった思い出はありますか? 江口さん大変だと思うことはそんなになかったです。それでも、これだけの先輩がいる中での芝居なので、すごく緊張しました。でも、それがだんだんと楽しい時間に変わっていきました。お酒の席とかでもすごくチャーミングな方たちばかりで、楽しかったです。 MC髙嶋さんはいかがでしょうか。 髙嶋さん僕が京都の東映太秦撮影所に初めて行ったのは、松平健さんがやっていた「暴れん坊将軍」シリーズでした。「いつかこんな役をやってみたい」と思っていました。そしたら、本作で“暴れない将軍”ではありますが、徳川吉宗公を演じられたので、それが一番楽しかったです。夢が叶いました。(会場:拍手)苦しかったことは、「翔んで埼玉」など、武内監督作品のめちゃくちゃファンなので、「どんなファンタスティックな撮影が繰り広げられるのか」と思っていました。監督は、あらゆる角度、サイズで長回しをするので、長時間の撮影になっていました。しかも、僕たちはメイク・衣装などの準備をしなければいけないので、早朝からスタンバイをしていました。夜も遅いし、朝も早いとなると、「これは(男性ホルモンの)テストステロン値を上げなきゃいけない」と思い、早朝から「牛肉を食べる」か、「トレーニングをする」か、「エロ動画を観る」かをしなければいけない! (周囲から「おい!」とツッコミが入り、登壇者の皆さん&会場:大爆笑) MC良いお芝居をするためですもんね。 髙嶋さんプライベートでは、“暴れん坊将軍”です。 MC竹中さん、お願いいたします。 竹中さんこれだけのメンバーが揃っていますから、毎日が夢のようでした。低予算作品に慣れてしまっていたので、本作のセットにびっくりしちゃいました。それに、これだけのスターの方々が集まっていたら、毎日、目が眩むような思いでしたよ。最高の現場でした。武内監督とは久しぶりでしたが、監督のテンションはとても高かったです。無駄なシーンは一切撮らないし、本当にカッコ良かったんですよ。常にスピード感とテンションがあって、監督が僕たちをその勢いに乗せていくんです。何度もテイクは重ねるんですが、監督にエネルギーがあるので、こちらもどんどんテンションが上がっていきました。久しぶりの武内組で、本当に最高の時間を過ごすことができました。 MC苦しいことよりも、楽しいことが思い出に残っているようですね。 竹中さん(かわいらしい表情&声で)うん! 最高だった! (会場:笑) MCでは、信長を演じられたGACKTさん、そろそろお話をうかがっても良いですか? GACKTさん徳川家康を演じる萬斎さんと、向き合いながら、かなりシリアスな空気感の中で、信長が思いの丈を伝えるクライマックスのシーンがありました。そこで、萬斎さんが僕の目を見ながら、真剣に僕の名前を呼ぶんです。でも、その時に萬斎さんがセリフを間違えて「(石田)三成殿…」と言ったんです。「これが威圧の仕方か」と思いました。その言葉の後にどう切り返せば良いのか分からずに、芸能界の恐ろしさを知りました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 萬斎さん私もあの時は茫然自失としましたね。(登壇者の皆さん&会場:笑)正確には、「織田殿」と言うべきところを「石田殿」と万感の思いを込めて言ってしまったんです。あの時は、GACKTさんも僕もクランクアップのシーンでしたよね。決めのところで「やっちまった」という感じで…、これは苦しい思い出でございます。MC家康を演じられて、楽しかったことはありますか? 萬斎さん秀吉さんと家康さんの大演説のシーンは、入魂のシーンになっていますので、ぜひ観ていただきたいと思います。また、私と美波ちゃんは、“皇居を見下ろす”という…あの景色は、普通では見られないよね。 浜辺さんそうですね。なかなかあそこに上がることはできないと思います。 萬斎さん今日は、皆さんもその素晴らしい景色が見られます。「東京、江戸ってこういうことだ」という景色が一望できる素晴らしいシーンです。また、その日が快晴だったんですよね。それも楽しい思い出です。 MC浜辺さんが演じたのは、現代人の役なので、“偉人ジャーズ”の皆さんとは、撮影現場でもお会いすることは多くなかったのではないかと思います。 浜辺さんそうなんです。私は、“飲み会”も、“江口のりこさん宅にもしも遊びに行ったらごっこ”遊びもできていないんです。だから、すごくうらやましいなと思いながら、お話を聞いていました。でも、楽しかったのは、こういった大御所の皆さんがいる中では、普通ならば若手の私が最初に現場に入るべきなんですが、皆さんの支度時間が長いので、最後に現場に入っていました。今も、小手さんがすごく暑そうにしているのを見て、「私は心地良いんだけどな」と思ったりしています。(登壇者の皆さん&会場:笑) こうして見ているのも楽しいし、なんだかちょっと優越感がありました(笑)。 MC現代人は身軽な部分もあったのですね。 浜辺さんすごく軽いです。 MC武内監督は、これだけのキャストの方々が集まり、しかも時代劇ではなく現代に蘇った人たちを描く作品を撮られました。撮影現場の様子はいかがでしたでしょうか。 武内監督皆さん、大河ドラマの主役のような感じでお芝居やってくれたので、偉人たちが出てくるということに関しては、そんなに苦労はしていませんが、CGが大変でしたね。今回は、CGのスタッフが外国人の方ばかりだったので、CGの作り方にも、センスの違いがあって面白いと思いました。また、最後には、まさに今日のステージのようなシチュエーションのシーンが出てきます。スクリーンで観てもその場にいるような感覚でお芝居が楽しめると思います。ぜひラストシーンは、その場にいるような気持ちで観ていただけるとうれしいです。 MC浜辺さんは、テレビ局の記者として、偉人内閣の特ダネをつかむために奔走する役柄でした。撮影期間、あるいは宣伝活動の中で掴んだ、共演の皆さんについての特ダネがあれば教えてください。 浜辺さん実はつかんでいます。今、ここでは仲間のようにお話をしていますが、一人裏切り者がいます。 MCえっ。だ、誰なんでしょうか…。(登壇者の皆さんもざわつく) 浜辺さんそうですよね、分からないですよね。バラエティ番組の収録現場に行ったら、ある方…髙嶋さんという方の、楽屋が隣だった時があったんです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 「『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の宣伝をしているんだな。ご挨拶に行こう」と思って行ったら、違うみたいでした。どうやら、(「キングダム 大将軍の帰還」で髙嶋さんが演じている)昌文君だったらしいんです。(会場:笑) 髙嶋さんちょ、ちょっと役名はやめてよ。(会場:笑)浜辺さん私たちは、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の宣伝活動中だったのに、髙嶋さんは昌文君として「キングダム 大将軍の帰還」の宣伝活動中だったらしいんです。それを見て、「裏切り者だ!」と思いました。(会場:笑) 赤楚さん何だかあの時は、ちょっとよそよそしかったですよね。 髙嶋さん何を言っているんだよ! ちゃんとその影では、ずっと「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の宣伝をしていたから! 浜辺さん(笑)。 MC先ほど、「吉宗を演じるのが夢だった」とおっしゃっていたのに…。 髙嶋さん夢でしたよ! 浜辺さん目を合わせてくれなかったのは、それだったのかなって…。 髙嶋さん違う、違う。 浜辺さん裏切り者がいましたが、こうして戻って来てくれたので、良いです。 MC最後に登壇者を代表して、浜辺さんから会場の皆さんと本作の公開を楽しみにしている全国のファンの皆さんに向けて、メッセージをお願いいたします。 浜辺さんたくさんある作品の中から、本作を選んで観に来てくださって、本当にありがとうございます。本作は、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という想像を、映画で体感できる作品となっています。誰もが知っている人たちがAIで内閣として復活するという、本当にワクワクする物語なので、ぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。夏の映画がたくさんひしめいているので、本作をたくさんの方に知ってもらって、知りすぎても足りないぐらいだと思っています。本作が少しでも面白いと思ったら、周りの方に広めていただけるとうれしいです。まずは「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という作品を、心から楽しんでください。本日は本当にありがとうございました! (会場:拍手) ■最後には、全員でフォトセッション。■浜辺さんの「夏は!」という掛け声に続き、会場のお客さんが「もし徳ー!」と声を上げると、キャノン砲が発射されました。登壇者の皆さんはステージを去る際にも笑顔で大きく手を振り、大盛況の内にイベントは幕を閉じました。
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「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」完成報告会&完成披露試写会「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」公式サイト「映画ドラえもん」シリーズの第42弾「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」が、いよいよ3月3日より公開となります。2月19日には東京国際フォーラムで完成報告会&完成披露試写会が開催され、ゲスト声優を務める永瀬廉さん(King & Prince)、山里亮太さん(南海キャンディーズ)、藤本美貴さん、映画主題歌「Paradise」を担当したNiziUのMAKOさん、RIOさん、MAYAさん、RIKUさん、AYAKAさん、MAYUKAさん、RIMAさん、MIIHIさん、NINAさん、堂山卓見監督が登壇しました。楽しいトークを繰り広げたこの日の模様を、詳しくレポートします!完成報告会&完成披露試写会ソーニャ役永瀬廉さん(King & Prince)未来デパートの配達員役山里亮太さん(南海キャンディーズ)パラダピアの学校の先生役藤本美貴さん主題歌担当MAKOさん(NiziU)主題歌担当RIOさん(NiziU)主題歌担当MAYAさん(NiziU)主題歌担当RIKUさん(NiziU)主題歌担当AYAKAさん(NiziU)主題歌担当MAYUKAさん(NiziU)主題歌担当RIMAさん(NiziU)主題歌担当MIIHIさん(NiziU)主題歌担当NINAさん(NiziU)堂山卓見監督【完成報告会】永瀬さん朝早い中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。今日はこの作品の良さを少しでもたくさんの方に知っていただけるよう、頑張っていろいろなことをお話ししていきたいと思います。 山里さん直前の永瀬くんの挨拶があまりにもパーフェクトだったので、「こんなことを言わなきゃいけないんだ」と思った瞬間に頭が真っ白になりました。会見でこういうことってあまりないと思うんですが、「以下同文」です! 永瀬さん(笑)。 藤本さん私も「以下同文」です(笑)。パーフェクトにこの会が無事に終了することを願っています。 永瀬さん前の人、ほぼ以下同文でしたね(笑)。 山里さんすごく良いこと言うから! 永瀬さんごめんなさい、気合が入り過ぎてしまって…。 山里さんキャラクターの通り、パーフェクトだ! 僕らが以下同文だったので、次のNiziUに委ねます。 NiziUの皆さんWE NiziU、私たちNiziUです! よろしくお願いします! 堂山監督今回は「のび太と空の理想郷(ユートピア)」ということで、空が舞台になりますが、光と影というものをモチーフにしています。映像表現的にも、キャラクターの内面的にもスポットを当てていこうと臨んだ作品です。それで言うと、ここにいらっしゃる皆さんの光がすご過ぎるので、僕だけ一人影になってしまっていることがちょっと心配です(笑)。 山里さんすみません! そんな気持ちにさせてしまって…。 藤本さんそんなことないですよ! 堂山監督今日はよろしくお願いいたします。 MCまず、堂山監督にお伺いします。今回は脚本家の古沢さんと一緒に本作を作られましたが、映像化していくにあたって、古沢良太さんとはどのようなコミュニケーショを取りながら作られたのでしょうか。 堂山監督この企画が始まったのはコロナ禍が始まった直後ぐらいで、子供たちは夏休みなのにどこにも行けないような状況でした。そんな時に作る作品だからこそ、毎回の自由な冒険はもちろん、日常に戻ってきた時に大切にしたいもの、いつもの生活や隣にいてくれる人、そういったものを大切にできるような作品にしたいとお話しました。もう一つは、のび太くんって勉強ができない、運動ができない、ダメな子だなんて言われたりするんですが、「本当にそうなの?ダメな子ってダメなの?」というところを描いておきたいなと思い、最初から最後まで通底してそこは描けたのではないかと思っています。 MC本作の中で、のび太くんの素敵なセリフがありましたね。 堂山監督(ネタバレを気にして)ここではまだ言えないやつですね。 MCまだ言えないですね。皆さん、本作をこれからご覧になるので…。のび太くんのすばらしいセリフがありますので、お楽しみにしていただければと思います。では、完成した作品をご覧になった感想を伺っていきましょう。 永瀬さんめちゃめちゃ面白かったです。自分が出ているからとかではなく、自分が出ていることすら忘れるほど作品に没頭していました。途中で「聴いたことのある声がするな」と思ったら、「僕だ」みたいな(笑)。それぐらい没入しちゃって…。すごく伝わってくるものがあって、「これぞドラえもんの映画だな」という安心感がありました。僕が想像していた数十倍、良かったです。改めてこの作品に声で携わらせていただけて良かったと思いました。 藤本さん私も最初は「自分のところはどうなっているんだろう」という緊張感を持ちながら観ていたんですが、観ている内に入り込んでしまって…。母親として感動して泣いてしまいました。すごく感動もあるし、安心もできるし、素敵な作品が出来上がったと思っています。山里さん僕は、関わった作品を最初に観るのは、劇場と決めているんです。 藤本さんそれ良い! MC素敵なマイルールです。 山里さんですので、ちょっと劇場で観るまでは分からないんですが、自分は結構良い仕事をしていると思います。(登壇者の皆さん:笑) 堂山監督良い仕事でした。 山里さん(嬉しそうに)やめてくださいよ! すぐ褒めるから!(登壇者の皆さん:笑) MC堂山監督、お三方のアフレコはいかがでしたか? 堂山監督「映画ドラえもん」は毎年素晴らしいゲストの方が出てくれるんですが、ソーニャ役の永瀬さんは、それに比べてもセリフ量がすごく多い役だったと思います。且つ、永瀬さんは初めてのアフレコということでしたので、やっぱり最初は難しかったんじゃないかと思いますが、いかがでしたか? 永瀬さん死ぬほど、難しかったです。思っていた以上に声を張ってセリフを話さないと、絵と音楽を合わせた時に自分のセリフが聴こえなかったりすることが多かったです。「うっ!」などの戦っている時の息使いもボリュームを上げてやるので、その感覚を掴むまでにだいぶ時間がかかって、難しかったなと思います。 堂山監督「時間がかかった」とおっしゃっていますが、ものすごいスピードで習得されていました。今回が(声優業は)初めてということで、一度リハーサルという形で本番の何カ月か前に仮で録らせてもらったんです。その時は「やはり難しそうだな」という感じがこちらにも伝わってきていました。でも、二カ月後に本番が始まったら、一発目から「あれ、声優さんが来たのかな?」と思うくらい上手かったです。これが永瀬さんのパーフェクトたる所以なのかと思いました。永瀬さんめっちゃ練習しましたもん。シャワーの蛇口を捻るたびに「うっ!」とか(息遣いの練習を)やって…。日常から「あっ!」とか「うっ!」とかやっていました。 山里さん知らない人は、びっくりしただろうね! その甲斐があっての大絶賛です。 永瀬さん本当に恐縮です。 堂山監督山里さんは、この中では一番、声の仕事に慣れていらっしゃるので、スタートからほぼ全て一発でOKが出ました。それゆえに、せっかく来ていただいているので、もうちょっと面白くならないかなと思って…。 山里さん言われました! 堂山監督ちょっと欲が出てしまいました。 山里さん地獄のパスですよ。(登壇者の皆さん:笑) 「じゃあ次は、山里さんが思う感じで、面白いやつをお願いします」と。それをやった後に「あ、大丈夫です。さっきので行きましょう!」って…。「今のは違うんだ」みたいな…。(嬉しそうに)でも、そうかスムーズでしたか。 堂山監督ものすごく早く終わりました。助かりました。 MC藤本さんのアフレコは、いかがでしたか? 堂山監督(ゲスト声優)お三方の中では唯一、のび太たちが訪れるパラダピアの住人ということはイコール、パーフェクトな人間になりますので、どのようになるのか楽しみに見ていたんです。そうしたら、(藤本さんは)見た目もおきれいなんですが、声もすごくきれいでした。 藤本さん嬉しい! 堂山監督CDやテレビなどで(藤本さんの声を)散々聴いているつもりだったんですが、アフレコブースに入ってお芝居をされている声を聴いて、僕が言うのもおこがましいんですが、アニメにすごく向いている声だと思いました。 藤本さんええー! 今後力を入れていきます!(登壇者の皆さん:笑) すごく嬉しいです。 堂山監督ドラえもんたちと並んでも、一緒に会話ができるお芝居でした。 藤本さん嬉しいです! MC堂山監督からのお言葉でした。 永瀬さん&山里さん&藤本さんありがとうございました! MCNiziUの皆さんは、初めて本作の主題歌に決まった時の感想を教えてください。 MAKOさん「主題歌に決まった」ことを、私たちはダンスレッスンの後に聞いたんです。その時にダンスレッスンの会場に響き渡るぐらい(の声で喜んで)めちゃくちゃ盛り上がりました。 MIIHIさん私自身も小さい頃から大好きなアニメだったので、本当に信じられなかったです。今でも信じられないくらい嬉しいんですが、本作を観た時にすごく実感が湧いてきて、涙が止まりませんでした。 MC今回の楽曲は、Stray Kidsのバンチャンさん、チャンビンさん、ハンさんの三人によるプロデューサーユニット、3RACHAが作曲&プロデュースを手掛けています。何か三人からかけてもらった言葉などはありますか? MIIHIさん今回Stray Kidsのバンチャンさんがディレクティングをしてくださったんですが、私たちの歌をすごく褒めてくださいました。「すごく良いよ」と関西弁を交えながらレコーディングしてくださったので、すごく場も和んで、楽しいレコーディングでした。MC皆さん、幼い頃から「ドラえもん」の大ファンだと伺っています。「ドラえもん」との思い出がありましたら教えてください。 永瀬さん熱とかが出て小学校を休むと、いつも「ドラえもん」を観ていました。DVDの前にあった、何でしたっけ…カセットテープじゃなくて…。 山里さんビデオテープ? ビデオテープってもうこんな感じになるんですか!? 永瀬さんビデオテープ屋さんから「映画ドラえもん のび太の大魔境」のビデオテープをいただいたんです。それから何十回も観て、熱が出てしんどい時に寄り添ってくれていたのが「ドラえもん」です。すごく助けられました。 山里さん永瀬くんのイントネーションって、ドラえもん(“え”にアクセント)なんだね。 永瀬さんそうなんです(笑)。ドラえもん(“え”にアクセント)なんですよね、物心ついた時から。 藤本さん関西弁だから。 永瀬さんちゃんとオフシャルでは、(アクセントをつけず)ドラえもんって言うんですが、気を抜いてしまうと、(“え”にアクセントで)ドラえもんになっちゃうんです。 山里さん永瀬くん。オフィシャルだよ、これ!(登壇者の皆さん:笑) 永瀬さん(笑)。そうでした! 締めのコメントとか真面目な時には(アクセントをつけず)ドラえもんって言います。今も真面目なんですけど! 山里さんドラえもんの話をする時って、子供の頃に戻るからね。 永瀬さんそうなんですよね、その時に戻っちゃうんですよね。(ドラえもんは)本当にずっと寄り添ってくれていましたね。 藤本さん私も毎週テレビでも観ていました。映画館に行って「ミニドラ」(映画館で配られていたおもちゃ)を集めるのがすごく楽しみでした。 山里さんチョロQのやつとかあったよね! 藤本さんそうそう! (一緒に行く)お友だちを変えて、何回も映画館に行って(ミニドラを)集めました。懐かしい。 山里さん僕は本当に小さな頃から「ドラえもん」が大好きでした。小学生の頃ですが、テレビ放送をしていたものを観ていて、こたつとかで寝てしまって「ドラえもん」が終わってしまったんです。その時、親に「テレ朝に電話してほしい。どうしても観たかったのに、寝てしまって観られなかったから、もう一回やってほしい」と言ったんです。そうしたら「自分でしなさい」と親が電話をかけてくれたので、「ドラえもんが大好きなのに観られていない人がいますよ。もう一回放送してください」と泣きながら電話しました。そうしたらすごく丁寧に対応してくれたので、「すごく優しいな」と思っていたんです。大人になってから、実はあれはテレ朝のスタッフさんのふりをした親戚のおばちゃんだったということを知ったんです。 登壇者の皆さんええ!? 山里さん大人になるまでずっと、「テレ朝って良い局だな」と思っていました。 永瀬さん大人になるまでって(笑)。今もですよね! 山里さん(笑)。あの時は、親が気を利かせて親戚のおばちゃんに「テレビ朝日の人の役をやってくれ」と言って電話をかけてくれていたんです。 藤本さん愛を感じますね。 MCNiziUのAYAKAさん、MAYAさんは、ドラえもんとの思い出はありますか? AYAKAさんテレビ放送のエンディングで、ドラえもんの「絵描き歌」がありました。その歌を聴きながら、たくさん練習していた思い出があります。 MAYAさん私も学校とか幼稚園とかの帰りに、毎週放送される「ドラえもん」の時間にテレビの前で待っていました。「『ドラえもん』が始まる、始まる。始まった!」と、いつもワクワクしながら「ドラえもん」の時間を待っていました。 MC本作では、のび太くんがパーフェクトな小学生になろうと奮闘しています。皆さんが小学生の頃は、どのような小学生でしたか? 永瀬さんある意味僕は、ドラえもんみたいに旅をしていた小学生だったかもしれないです。僕の親は転勤が多かったので、小学校が三つ変わっているんです。幼稚園も三つ変わっているので、その中でいろんな人と出会って、そのせいで人見知りにもなってしまったんです。 山里さん逆に!? 永瀬さん「どうせ別れちゃうから、友だちを作ってもな…」と思ってしまって。 藤本さんさみしい…! 永瀬さんそうなんですよ。結構、暗めな少年でしたね。(向こうから)話しかけてくれるまで、自分から話しかけられないし、前に立つのも嫌でした。結構引っ込み事案なタイプの小学生でした。 山里さんこんな転校生が来るって、少女漫画の世界でしょ。 藤本さんキラキラ! 永瀬さん何人か女の子が見に来てくれましたけど…。 山里さん謙遜するかと思ったら、一つ乗せてきた(笑)! そりゃそうだよね! 監督、漫画やアニメで描くとしたら(永瀬くんの転入は)王子様の登場ですよね。 堂山監督アニメにしかならないですね(笑)。 永瀬さんでも、本当に喋れない子でしたね。休み時間には本を読んでいる感じでした。 山里さん僕はちょっと大人びた小学生だったかもしれません。駄菓子屋に行って、ツケで食べていました。 永瀬さんえー! そんなシステムあったんですか!? 山里さんツケという言葉は大人になってから知るんですが、「また来るから」と言っていました(笑)。駄菓子屋のおばちゃんも「この子は堂々とツケにしてくるから、そういうシステムなんだな」と思って待ってくれていました。最終的に駄菓子さんのおばちゃんが母親の勤め先に来て、「亮太くんがいつも『じゃ、またね』と言って帰っていく。これはいつか払ってくれるのかな」と言ったみたいです。それで、親が払ってくれて、その後は信じられないくらい怒られました。僕も全然請求されないから不思議だったんです。五円チョコとか食べても「これまた払いに来るから」って…。MCコミュニケーション能力に長けていたんですね。 山里さんそうですね、そうだったのかもしれない。思わずそうさせてしまうような(ところがあったのかもしれない)…。そういった、ちょっと大人びた子でした。 藤本さん私は本当に活発で、“男の子と対等に戦う”みたいな女の子でした。ちょっと勉強はできなかったんですが(苦笑)、体育はすごくできたので、体育の見本になることに命をかけている小学生時代でしたね。 山里さんめっちゃモテるタイプの女子じゃないですか、それ。 藤本さんめっちゃモテました。小学生の時は(笑)。見本として(先生に)「藤本、跳び箱を跳んでみろ」と言われて、「はい!」って跳んでいましたね。 RIMAさん私はお小遣いの管理が上手な小学生でした。何か物を買ったり、使ったりしたら、絶対に大きいノートに書いていました。いろいろな項目があって「こういうのを買いました」など全部書いて、データにして集めるのが好きでした。 藤本さんお小遣い帳みたいな家計簿ですね。良い嫁になりますね。素晴らしい! MAYUKAさん私は小学校低学年ぐらいまでは、好奇心旺盛でやりたいこともすごく多くて、班長や学級委員長も「やります!」と言ってやっていたタイプなんです。でも、いつからかそういうのが無理になってしまって…(苦笑)。最近は外にもあまり出ないんですが、昔はよく運動場とかに出たり、外で遊んでいました。MC本日は、本作の完成を一緒にお祝いしたいということで、なんとドラえもんが駆けつけてくれています。皆さんも良かったら、一緒に「ドラえもん」と呼んでみましょう。せーの、(登壇者の皆さんで)「ドラえもーん!」 ■ドラえもんが「はーい!今行くよー!」と登場。登壇者の皆さんが「かわいい!」と笑顔になる中、ステージに上がりました。 MCドラちゃん、来てくれてありがとう! ドラえもんこちらこそありがとうございます。さっきまで、こっそり皆さんのお話を聞いていました。思い出とか、いろいろとみんなの子供の頃のお話を聞けて、とても楽しかったです。MCドラちゃんからも、みんなに聞きたいことがあるんだよね。 ドラえもん良いですか? 聞きたいことがたくさんあるんですが、まずNiziUの皆さんに質問です。皆さんもご存知の通り、のび太くんはテストでは0点ばっかりで、運動もあまり得意じゃないでしょう? その上居眠りばっかりするので、僕はとっても心配なんです。NiziUさんは歌もダンスもできて、語学力もあって、本当にすごいなって思っています。どうやったら歌もダンスも語学もできるようになるか、のび太くんへのアドバイスをお願いします! NINAさん何かを学ぶ時ってすごく真剣になって、ネガティブになることも多いと思うんです。でも、その中に少しの楽しさや好きなものをちゃんと見つけて、それをしっかり考えて大切にしながら、学ぶことが大事なんじゃないかと思います。 ドラえもんなるほど。楽しむことを見つけるんだね。よし、のび太くんにちゃんと伝えます! ありがとうございます! RIOさん私は、全てを日常化させることがすごく大切だと思っています。ダンスも歌も語学も全て自分の日常に取り入れるというか…。私たちで言うと、韓国語をすごく勉強していた時期は、普段MAKOちゃんに話しかける時に、覚えた単語で話してみたり、それを繋げてみたり…。そうやって日常に取り入れると自然と覚えていったので、そうするようにしていました。 ドラえもんなるほど! 僕も(ひみつ道具の)「ほんやくコンニャク」を出すのをやめます!(登壇者の皆さん:笑) 僕も、日常でのび太くんと一緒に頑張ってみます! RIKUさん歌とダンスはのび太くんが大好きな音楽を聴いて、それを歌ってみるとか、ダンスをしてみて「あ、楽しいな」って思ってもらえたら良いかなって思います。語学は、私たちも今ちょうど英語とかも勉強し始めているんですが、単語を覚えて、それを繋げていくというのが大事だと思います。一日一個ずつ単語を覚えてみるとか、ちょっとずつで良いので、諦めず最後まで歩んで行けたら良いんじゃないかと思います。 ドラえもん楽しむこと、そして諦めないこと! 僕ものび太くんと一緒に、楽しんでやっていきますね。 MC素敵なアドバイスでしたね。 ドラえもんすごく素敵なアドバイスを、本当にありがとうございます。今すぐにでものび太くんに教えてあげたい。もう一つだけ質問を良いですか? 今度は永瀬くんと山里さんと藤本さんに、質問です。最近「パーフェクトにできた」と思うことって何かありますか? 藤本さん私は今、仕事と家事、育児の両立をしているじゃないですか。その中でも、なかなかパーフェクトって難しいんです。でも、帰ってご飯を食べるまで「30分しかない」という時に、めっちゃ速く動けて、ご飯が6時とか6時半に仕上がった時に「私、できるじゃん!」って思いますね。 ドラえもん30分で!? すごいな! 藤本さんそう! ご飯も早炊きをして、いろいろと同時進行で、めっちゃ速く動く。その時は「私、最高!」と思います。 ドラえもんそれはパーフェクトです! さすがです! 山里さん僕は、パーフェクトにサプライズを成功させました。相方(南海キャンディーズのしずちゃん)が最近結婚をして、僕のラジオで、その発表をしたんですよ。僕はそのラジオで初めて、(しずちゃんの)結婚を知ったんです。結婚どころか付き合っていたことも知らなかったので、付き合ってからその日まで、サプライズに全く気づかないという鈍感さで、サプライズを成功させました。パーフェクトだったんです。(登壇者の皆さん:笑) 永瀬さんそれはサプライズなんですか? 山里さんサプライズです! 僕が気づいたら、サプライズになりませんから。僕以外は全員知っていたんです。 藤本さんでもこれを聞いていると、山ちゃんがパーフェクトというよりも、山ちゃんの周りがパーフェクトですよね。 山里さんやっぱり気づくよね。気づかれましたね。(登壇者の皆さん:笑) 僕が一番ポンコツだったという話です。 ドラえもん周りの方がパーフェクトだ。 山里さんそうなんです。 永瀬さん僕は普段家で電動歯ブラシを使っているんです。その電動歯ブラシの充電がなくなってきたなというタイミングで、歯磨きをしていて、「これ(充電が)持つかな」と思っていたら、終わったタイミングでちょうど充電が切れました。めっちゃパーフェクトでした。(登壇者の皆さん:笑) 最近で一番気持ちが良かった! マジで嬉しかったんですよ。 藤本さん使い切った感じ。 永瀬さんそうなんです! 上の歯を磨き切れなかったら嫌だなと思っていたんですが、全部きれいに磨けた状態で充電が切れたので。めちゃめちゃ嬉しかったです。 ドラえもんすごい瞬間! すごいパーフェクトです。パーフェクトにもいろんな種類があることが分かりました! それも個性があってとっても素敵だなって思いました。 MC最後に、永瀬さんと堂山監督からご挨拶をお願いいたします。 永瀬さんこの作品は、小さな子供から幅広い方々にまで届くような、素晴らしい作品になっていると思います。作品の中でのび太くんやドラえもんが言った言葉には、子供たちにとって大事なタイミングでふっと思い出されるような、優しく背中を押してくれるような言葉がたくさんあります。改めて、年代によって違う刺さり方がする作品だと思っています。たくさんの方々に観ていただいて、届けば良いなと思います。 堂山監督また永瀬くんがパーフェクトな挨拶をされて、「以下同文」というわけにもいかないんですが(笑)。今日も最初に話し始めたら声が出なかったりとか、なかなか「パーフェクトにはいかないな」なんて思ったりしています。 そんな僕らの背中を押してくれるような、「大丈夫だよ」とドラえもんたちが言ってくれるような、皆さんの力になれるような作品だと思います。ぜひ劇場でご覧いただければと思います。【完成披露試写会】MCいよいよ、ドラえもんたちの登場です! ■大きな拍手に迎えられ、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が登場しました。MCでは皆さんにご挨拶をお願いします! ドラえもんはーい! 今日は僕たちの作品を観に来てくれて、みんな本当にありがとう! 僕、ドラえもんです!(会場:拍手) ■続いて、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫も自分の名前を名乗り挨拶をしました。 MC今日はドラちゃんとのび太くん、カッコ良いコスチュームを着ているね。 のび太カッコ良いでしょう!ドラえもん今回の作品は空に浮かぶユートピアで大冒険をするお話で、僕たちは飛行機を操縦したりしたんです。そ