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「すずめの戸締まり」おかえり上映「すずめの戸締まり」公式サイト新海誠監督の「すずめの戸締まり」のBlu-ray&DVDが9月20日に発売となり、これを記念して同日より“おかえり上映”と称して、10月5日まで全国100館にて特別バージョンの映画本編が上映されます。 東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて、新海監督と主人公・鈴芽の母親である椿芽の声を担当した花澤香菜さんによる舞台挨拶が行われました。新海監督と花澤さんが一緒に舞台挨拶に立つのは、「言の葉の庭」(2013年公開)の公開以来、実に10年ぶりのこと! こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。おかえり上映新海誠監督岩戸椿芽役花澤香菜さん新海監督初めましての方、もしかしたら何度も見ているという方もいらっしゃるかもしれませんが「すずめの戸締まり」の監督をしました新海と申します。今日はお忙しいところ来ていただいてありがとうございます。楽しい時間にできればと思いますのでよろしくお願いします。 花澤さんこのイベントが上映前で良かったかもしれません。上映後だと、観終わった後は私は大号泣だったと思うので、皆さんが私たちの話を聞いているどころじゃなかったと思います(笑)。ぜひ楽しんでいってください。 MC新海監督、とうとう花澤さんが「すずめの戸締まり」の公式イベントに来てくださりました。 新海監督花澤さんと一緒に舞台挨拶に立つのは、ちょうど10年前の「言の葉の庭」という作品で主演を務めていただいた時の初日イベント以来じゃないですかね? 花澤さんそうですね。それ以降もお仕事は一緒していますけれどね。 新海監督お仕事ではご一緒していますが、登壇は10年ぶりですよね。こんな機会をいただけてうれしいです。 花澤さんこちらこそうれしいです。ありがとうございます。 MC本日、「すずめの戸締まり」のBlu-ray&DVDが発売されました。 花澤さんおめでとうございます。 新海監督ありがとうございます。MC今年の5月に終映して、三カ月半ぶりにスクリーンで再び上映となりました。 新海監督5月に「これで最後です」と、皆さんとお別れしたんですが、わりとすぐ戻ってきてしまって申し訳ないです(笑)。実は、鈴芽の旅は2023年の9月を描いたつもりだったので、ちょうど今のお話なんです。「このタイミングに合わせて上映ができたら良いよね」という話は、去年からしていたので、それが今回実現できたことはうれしいです。公開して十カ月も経つ作品にこんな風にたくさんの方に来ていただいてうれしいですし、幸せだなと思います。改めて今日は来てくださってありがとうございます。 MC本日、発売されたということで、すでに自宅でDVDやBlu-rayを観て来たという方もいるのではないかと思います。 新海監督そうですね。最初にちょっと、僕から会場の皆さんに質問しても良いですか?実はまだ、DVDも観ていなくて、映画館でも観ていなくて、これからこの作品を初めて観るという方はいらっしゃいますか? 花澤さんいるかもしれない…あ! いた! 良かった! 新海監督来てくださってありがとうございます。じゃあ、ネタバレしないようにしないといけませんね。 花澤さんそうですね、それは難しいですね(苦笑)。 新海監督花澤さんは観客の皆さんに聞いてみたいことはありますか? 花澤さん「言の葉の庭」を観たことあるよって方いますか? (会場を見ながら)いらっしゃいますね! ありがたいです。 新海監督花澤さんと初めて一緒に仕事した作品で、今でも「『言の葉の庭』が一番好き」と言ってくださる方がいるんですよね。10年前の花澤さんのお芝居が見られるのでぜひ観てみてください。 花澤さんじゃあじゃあ、この質問を聞いてみますか? Blu-rayを観てから来たよって方はいらっしゃいますか? (多くの手が挙がった会場を見て)すごい! ありがとうございます。 新海監督朝から「すずめ」漬けですね。普通、一日に同じものを何度も観ないですよね(笑)。実は、パッケージに収録されているものと、今日、これから皆さんに観ていただくものはちょっとだけバージョンが違うんです。もちろん物語は一緒で、内容も99%一緒なんですが…。これから観られると思うのであまり言えませんが、物語の本当に最後のところで、去年まで公開していた時には入っていなかった一言が入っているんです。花澤さんあ、あれだ!映画館で聴きたいですね! 新海監督パッケージの特典映像にもその部分の独立したクリップが入っているんですが、それともまた違う、今回の劇場版のために編集し直したバージョンです。もしかしたら、もう何度も「すずめ」を観たという方は気づくかもしれません。あと、もう一個だけ、本当にマニアックな方向けですが、前半でも一カ所だけ、「んんっ」と息を追加しているカットがあります。松村北斗くんが演じているキャラクターが、一生懸命何かを押しているシーンで、「ここに息がほしい」と思っていたんですが、入れていなかったカットがあったんです。そこを今回追加しました。ほっくん(松村さん)にもそれはまだ言っていないんですが、他のシーンでの息のお芝居を取ってきて、入れています。すごくちょっとした差ですが、ここでしか見られないバージョンを今日は観ていただけると思います。 MC監督のお話にもありましたが、Blu-ray&DVDには様々な特典などがついています。副音声も入っているんですが、今回、副音声付きの上映も行っています。監督の作品で副音声上映をするのは初めてですよね? 新海監督オーディオコメンタリーを僕と助監督の三木陽子の二人で録ったんですが、今日、本作を観ながらそれを聴いてもらえるということで、こちらも後半、DVDに収録されているものからちょっとだけ録り直しをています。ここに来ている皆さんに話しかけるつもりで再収録しているので、もしアプリがある方は聴いてみてください。今日、初めて本作を観るという方は、「周りの人たちが何をしているんだ?」 となるかもしれませんが、初めての方にはできれば最初は普通に本作を観ていただければと思います。 花澤さん大丈夫ですか? コメンタリー内で怒涛の爆笑トークはしていないですか(笑)? みんなクスクスしちゃったりしませんかね。それも味わいたいですね。 新海監督笑うべきところじゃないところで笑っていたりね(笑)。 MC花澤さんには、改めて今回新海監督から「すずめの戸締まり」の岩戸椿芽役でオファーを受けた時のお話を聞ければと思います。 花澤さんオファーをいただいた時のことなんですが、実は本編より先に、ハンバーガーチェーンのCMの椿芽の収録をやっていました。 新海監督映画のコラボ企画でハンバーガーチェーンのアニメCMを作ったんですが、その中で、鈴芽が全国を旅しながらお母さんとハンバーガーを食べた子供の頃のことを思い出す、というシーンを作ったんです。それが花澤さんの「すずめの戸締まり」の最初のアフレコだったんですよね。 花澤さんオファーをいただいた時点では「ハンバーガーチェーンのCMへの出演です」という話だと思っていたので、本編の出演もあると聞いて「えぇっ!『すずめの戸締まり』に出られるんだ!」となってびっくりしました(笑)。 MCもちろん、CMに出ていただいたからついでにオファーしたわけではなく、ちゃんと最初から「すずめの戸締まり」本編のオファーということで…? 新海監督当たり前じゃないですか(笑)。 花澤さんそういうことだったんですね。 新海監督たまたま最初に収録したのがCMでした(笑)。 花澤さんそういうことだそうです(笑)。お母さんの役っていうのをいただいて、それはすごく感慨深かったです。新海監督私も大人になったなと(笑)? 花澤さん違います! だって「言の葉の庭」で監督とご一緒したのは24歳の時で、ちょっと背伸びした女性の声を演じたんです。そこから(「天気の子」では)小学生になりました(笑)。 新海監督そうでしたね。 MCこの花澤さんの変遷に関しては皆さんも気になると思いますので、映像にまとめました。ぜひ皆さんと一緒に花澤さんの遍歴を見ていきたいと思います。 ■「言の葉の庭」、「君の名は。」、「天気の子」、「すずめの戸締まり」の花澤さんの演じた役柄の映像が流れる。 花澤さんまとめてくださってありがとうございます。MC改めてお二人ともどうですか? 新海監督劇場の大きな画面とスピーカーで、今すごく久しぶりに(「言の葉の庭」の)雪野先生とかのセリフを聞いて、ちょっと鳥肌が立ちました。本当に素晴らしいお仕事をしてもらっていたんだと思いました。ご自身ではどうでした? 花澤さんいやあ、「ちっとも変わらないなぁ」と(笑)。 MCそうですか? 花澤さん「言の葉の庭」とかは、結構、自分なりに背伸びしたつもりでしたが、今の声と変わらないかもしれない。 新海監督花澤さんの声ではありましたが、雪野は27歳で、ちょっと仕事に疲れた女性という雰囲気を出してほしいと思いつつも、どこかまだ幼さのある女性の演技がほしかったんです。ですから25歳以上の女性からオーディションをしようと思ったんですが、まだ規定に達していない24歳の花澤さんの応募があったんです。 花澤さん無鉄砲にも「新海監督のオーディション、絶対に受けたいんです!ちょっと忍ばせてください!」とマネージャーさんにお願いしました。 新海監督だけど、オーディションで声を聴いたら、「僕がイメージしていた雪野さんとは全然違うところが、もしかしたら雪野さんなのかもしれない」と思わせてくれる説得力があって、最終的にお願いしたんですよね。アフレコの初日を僕はすごくよく覚えています。「(舞台になった)新宿の日本庭園に行ってきました」とおっしゃっていました。アフレコ初日に日本庭園を散歩してきたんですよね。確か、その時緑色の服を着ていましたよね? 花澤さん緑色の服、着ていましたね! 新海監督作品のイメージをまとって来てくださったんだと思いました。役への向き合い方みたいなことも含めて、すごい人だと思いました。 花澤さん「どうやったら雪野先生になれるんだろう?」っていうことばっかりあの時期は考えていました。オーディションで、声だけじゃなくて、ちょっと面接っていうか、顔合わせ的なものがあるっていう経験も初めてでした。 新海監督すみません、何かご面倒をかけてしまって(苦笑)。 花澤さんいや、そうじゃなくて、それで心構えができたというか、ちゃんと自分を見てもらったっていう感じはしました。 新海監督あの時も、何人かの役者さんとお会いして、どういう人かを確認してからやりたいと思っていました。「君の名は。」の時も、(主人公の瀧を演じた)神木隆之介くんと、ちょっと面接じゃないけれどお話をして、それで確信を持って彼にお願いしたんですね。今回も、原菜乃華さんに鈴芽役をお願いしたんですが、ちょっとお会いしてお話をしてみて、そこで確信を持てたので、「スタッフ何百人かが何年もかけて作ったものを、この人に託そう」という気持ちでお願いしました。 花澤さん役のことだけじゃなくて、私のこと――大学時代どうだったかとか、いろんなことをお話したのを覚えています。丁寧に面接していただきました。 新海監督あの時、もう、僕らにとって花澤さんは超人気の声優さんでした。「言の葉の庭」の後、どんどん活躍の幅を広げられて、武道館のコンサートも行った覚えがあります。今朝もちょっと久しぶりに会うということで、花澤さんのYouTubeチャンネルを見てきました。 花澤さん本当に何を見ているんですか! やめてください(笑)! 新海監督「花澤香菜への100の質問」とかあるので、よかったら皆さんも見ていただければと思います。おかげで、今は花澤さんに詳しいです。嫌いな食べ物が砂肝で、好きな動物はカエルだそうです。 花澤さんちょっと怖いです(笑)! 新海監督(笑)。自分たちの作品の外での活躍を見ることが増えて、まぶしい気持ちで見ていたんですが、久しぶりに一緒に壇上に立ててうれしいです。 花澤さんこちらこそ、うれしいです。 新海監督母親としての椿芽役も、やっぱり雪野さんとは明確に違うものをいただけたと、さっきの映像を観ても分かりました。 花澤さんお母さん役というのが、本当に徐々に増え始めた頃にオファーをいただいたので、「ちゃんと演じられたらすごく自信になるだろうな」って思いながらやっていました。 新海監督じゃあ、おばあちゃん役までお付き合いよろしくお願いします。 花澤さんよろしくお願いします(笑)。MC「言の葉の庭」と同じ役柄なので、「君の名は。」にも出ていただくのは分かりますが、「天気の子」はなぜ小学生役で、しかも「カナ」という名前にしたのですか? 新海監督単に作品ごとに花澤さんに会いたいなという気持ちもあるんですが(笑)。でも、それだけでなく、ちゃんといくつか理由があるんです。「すずめの戸締まり」は、子どもの役、例えば子どもの頃の鈴芽も出てくるんですが、それは実際の子役に演じてもらっているんですね。「すずめの戸締まり」は、出てくるキャラクターが“キャラ”というよりは実在の人物みたいな、そんなトーンで描きたいと思ったんです。それは観ていただくと分かると思いますが、この作品は、日本の大きな災害と絡む物語なんですね。なので、現実と地続きの話にしたいと思って、キャラクターも現実味のある人物にしたいと思ったんです。「天気の子」の時は、フィクション色が強い展開や結末だったこともあって、ややキャラクターたちも漫画などに寄せたバランスにしたいと思いました。だから出てくる子どもたちも、大人の声優の方に子どもの芝居をやってもらったんです。そんな中で、僕の知っている声優さんは花澤さんと佐倉綾音さんくらいだったので、おなじみの方にお願いするのが一番安心だなと思ったんです。 花澤さんキャラクターと名前まで一緒にしていただいて、うれしかったです。エンドロールを見ながら「良いのかな? 本当に…」ってずっと思っていました。 新海監督佐倉さんも、僕はZ会のCMでご一緒していたので、なじみがありました。花澤さんと一緒にお呼びしたんですけれど、佐倉さんは花澤さんが大好きなんですよね。 花澤さんそうですね。慕っていただいています(笑)。 新海監督だから「花澤アヤネ」という名前を本編に出したりして。その後、佐倉綾音さんのラジオに呼んでいただいた時に、その役名の話をしたら「私、花澤さんと結婚しているじゃないですか!」と彼女が叫んでいました。 花澤さんとんでもない発想力ですよね(笑)。 新海監督でも、そんな風に喜んでもらえて良かったと思ったっていうことを急に思い出しました。 MC「すずめの戸締まり」は、主役の鈴芽ちゃん役で原菜乃華さん、宗像草太役で松村北斗さんが出演していますが、花澤さんもアフレコでご一緒されたそうですね? 花澤さんそうなんですよ。直接お二人と絡むシーンはなかったんですが、私のアフレコを見てくださっていました。 新海監督二人ともアニメーションも大好きなので、「憧れの人に会いたい」って来ていましたね。 花澤さん後ろからじっと見られている感じがして、そのプレッシャーったらなかったです! 音響監督の山田陽さんがお二人に「何か花澤に聞きたいことあったら聞きな」みたいな話をしているのが聞こえて「そんなのあるわけないじゃないですか!」って思ったんです。でも、「走りながらのセリフの時はどうしているんですか?」とか具体的なことを聞いてくださったりしましたね。 新海監督二人ともアフレコが初めてだったので、必死に「どうやればできるんだろう」ということを毎日探すような状態だったと思うんです。そこで「本物が来た」っていうことで、何かちょっとでも持ち帰ろうとしていたのを思い出しますね。 花澤さん「声大きい!」と言われたのは覚えています。 新海監督そうそう。マイクの通りが全然違うとびっくりしましたね。 花澤さんいや、私にとっても貴重な体験でした。 新海監督最近の二人の話で言うと、この間、久しぶりに菜乃華さんと北斗くんに会いました。パッケージができたので渡すのと、菜乃華さんのお誕生日も近かったのでみんなで食事に行ったんです。花澤さんは「言の葉の庭」の後、すごく活躍なさっていますが、二人も「すずめ」の後もものすごく活躍していて、菜乃華さんは「ミステリと言う勿れ」(2023年9月公開/主演:菅田将暉)という今公開している作品に出ていて…観た方はいらっしゃいます? (会場の観客に問いかける)結構いますね。めちゃくちゃ面白いんですよ。「原菜乃華映画」みたいで、最初から最後までずっと菜乃華ちゃんが出ていて、声の芝居がすごく良いんですよ。 花澤さんいや、菜乃華ちゃんの声、めちゃくちゃ良いですよね。すごく好きです。 新海監督そうなんです。だから芝居も、声にも力がある人だと思います。北斗くんも来月、岩井俊二監督の「キリエのうた」っていう作品に出演しますよね。岩井さんのことはご存知ですよね? 花澤さんもちろん知っていますし、監督と仲良しなんですよね? 新海監督僕、岩井さんが「キリエのうた」を撮っている時に、現場で「北斗くんという子がすごく良いんだよ」って聞いたんです。「じゃあ、オーディションに呼んでください」って言って、そこでほかの参加者の方々と一緒にフラットにオーディションを受けてもらって「良いな」と思いました。そういう意味では、岩井さんのおかげで出会えたという部分もあるんです。僕がパクっているんですけどね(苦笑)。「キリエのうた」も観たんですが、北斗くんの声がものすごく良かったんですよね。他の作品の話ばっかりして申し訳ないですが(笑)、彼の芝居が、草太ともまた少し違って、本当に魅力的な別の人物として良いので、良かったら観てください。 MCちょっと花澤さんの話に戻るんですが、先ほど四作の映像を観ましたが、どの作品がお好きかを会場の皆さんから聞けたらと思います。 花澤さんじゃあ…「言の葉の庭」が好きだよって方? あ、結構いらっしゃいますね。うれしい。ありがとうございます。 新海監督「君の名は。」は「言の葉の庭」と同じキャラクターですよね(笑)。だけど、作中では何年か経っていて、ちょっと大人になっているんですよね。 花澤さんじゃあ「天気の子」は? 新海監督(手を上げる観客を見て)小学生版が好きだということですね、分かります。 花澤さんでは「すずめの戸締まり」は? 結構いらっしゃるんだ! 新海監督これから初めて観る方もいらっしゃると思うんですが、ちょっと切ないシーンで、悲しくなるぐらい幸せな時間を演じてくださいました。 花澤さん親子役で一緒に録りましたね。 新海監督小さな鈴芽役の三浦あかりちゃんと一緒に。手取り足取り教えてあげていましたね。 花澤さんそんなことないです。あかりちゃんがめちゃくちゃ上手でした。 新海監督上手でしたね。花澤さんもデビューは子役ですよね。 花澤さんでもあんなに達者じゃなかったです。 MC今回、お母さん役を演じるっていうことで、監督からアドバイスはあったんですか? 新海監督アドバイスみたいなのは特になくて、もう台本を読んでもらえれば、あとは花澤さんの思うようにやっていただければ全く問題ないと思っていました。そんなに話していないよね。 花澤さんそうですね、あんまり話していないですね。本当にただ世間話をしただけでしたね。私は演じるにあたっては、この作品の中で、さっき監督もおっしゃっていましたが、「見ていて切なくなるぐらい、本当に幸せに演じたら良いのかな」と頭に置いておいて、あとはもう、二人の掛け合いをどれだけ密にできるかっていうのを意識してやっていましたね。ほかに意識したのは、方言の演技ですね。新海監督日本各地を回る話なので、キャラクターごとにちょっとずつ方言があるんですよね。お母さん(椿芽)は、東のほうの出身ということにしているから、ちょっとだけその地方の訛りをにじませているんですよ。 花澤さん訛りの度合いを調整してやっていましたよね。一番訛りが強いとどんな感じかというのを、方言指導の方に入っていただき、演じてもらってっていうのを繰り返していました。 新海監督方言の演技でいうと、深津絵里さんが演じる環が、とても複雑な役なんですよね。環は椿芽の妹なので同じ東のほうの出身でもありながら、今住んでいる九州の人でもある。二つの方言が、だんだん移り変わっていくという難しい演技だったので、東西それぞれの方言指導の方に入っていただいて、バランスを調整して録っていました。 花澤さんそうだったんですね。それめちゃくちゃ大変そうですね! 新海監督すごくご苦労されつつも、「もう少しここはこっちの方言が強い方が良いんじゃないですか」と主張されて、勉強になりました。 花澤さんその環さんの声とちょっと似ているって言われるのがすごくうれしかったんですよ。ちゃんと姉妹になれていたんだなって思いました。それに深津さんの姉なんて、最高じゃないですか! 新海監督底知れない人でした。僕の中では深津絵里さんとRADWIMPSの野田洋次郎さんの雰囲気がすごく似ているんですよ。この人たちの前でちょっと嘘を言ったり、ちょっとお世辞を言ったりすると全部ばれちゃうような感じがしました。なんか全部見透かされてしまうようなすごみのある二人で、すごく似ていると思いました。 花澤さんそれは直接お会いしてみないと分からないかもしれないですね。 MC花澤さんから見た新海誠監督作品の魅力みたいなものも聞かせていただきたいです。 花澤さん私はやっぱり、モノローグで畳み掛けていくところが、監督の作品を観ていて一番グッとくるところですよね。 新海監督「言の葉の庭」でも結構多いですよね。「27歳の私は、15歳の頃の私より少しも賢くない」とか。モノローグを書くのが、すごく好きなんですよ。なので、「言の葉の庭」で花澤さんや入野自由くんにモノローグを言ってもらえて、すごく楽しかったんです。だけど、その後、「君の名は。」では東宝のプロデューサーとかから「モノローグをなくしませんか?」みたいなことを言われるようになりました。「そのほうが、大衆映画としては見やすいです」といったことを、川村元気プロデューサーからも結構言われましたね。「すずめの戸締まり」も最初はモノローグから始めていたんですが、「外しましょう」と言われて、じゃあ外してみるかと思って外してみたら、ちゃんと成立していたんですね。自分が好きなものと、多くの観客が好きなものってちょっとずつ差があったりするから、この10年ぐらいはそのギャップをどうやって見つけて、でもどうやって自分がより好きなものにしていくかっていう、試行錯誤の期間でもあったんです。でも、今日花澤さんの言葉を聞いて、次の作品はモノローグを入れようと思いました。 花澤さん良いですね。モノローグ合戦みたいにしてください。 新海監督すごく入れると思います(笑)。 MC花澤さんに、新海監督の次の作品やこれから先、監督の作品で観てみたいものを聞こうと思っていたんですが、モノローグいっぱいの作品ですね。 花澤さんモノローグいっぱいで、やっぱり大人の恋愛を見てみたいなと思います。 新海監督「言の葉の庭」は少し近いものがありましたね。大人かぁ…。やりたいんですが、やるべきタイミングがもう少し先にあるような気がするんですよね。今はもう少し小さな子から大人まで劇場に足を運んでくれる人を作りたいと思っているんです。ですから、もうちょっと時間が経ったら…。「黄昏流星群」って漫画知っています? 人生の黄昏時の50代、60代、70代の人ばかりが恋愛をする漫画なんですが、すごく好きなんです。 花澤さんありますね。 新海監督日本の平均年齢もどんどん上がっているから、いつかああいうアニメーションを作りたいなってずっと思っていますね。 MC監督がそれぐらいの年齢になった時にどうですか? 新海監督花澤さんにおばあちゃん役をお願いします。 花澤さんよろしくお願いします。 MCちなみに監督の新しい作品はいつ頃観られるんですかね? 新海監督そうですね。なるべく早くお客さんに観てほし
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『リバー、流れないでよ』Blu-ray今度は2分がループする! 新たな時の牢獄=冬の貴船を舞台にしたタイムループコメディ!TBR33270D/2023年東宝©ヨーロッパ企画/トリウッド2023『リバー、流れないでよ』Blu-rayご購入はこちら
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劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』江戸川コナン:高山みなみ 毛利 蘭:山崎和佳奈 毛利小五郎:小山力也 灰原 哀:林原めぐみ ジン:堀 之紀 ウォッカ:立木 文彦 ベルモット:小山真美 安室透/バーボン:古谷 徹 赤井秀一:池田 秀一 スペシャルゲスト:沢村 一樹 阿笠博士:緒方 賢一 吉田歩美:岩井 由希子 小嶋元太:高木 渉 円谷光彦:大谷 育江絶体絶命の海洋頂上決戦ミステリー、ついに開戦―――Disc1カラー/109分/ビスタサイズ/片面2層 音声:1, ドルビーデジタル5.1ch/2, バリアフリー日本語音声ガイド 字幕:バリアフリー日本語字幕SDV33262R/2023年小学館原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)監督:立川 譲 脚本:櫻井武晴 音楽:菅野祐悟 主題歌:スピッツ「美しい鰭」(Polydor Records)東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設『パシフィック・ブイ』。本格稼働に向けて、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、世界各国のエンジニアが集結。そこでは顔認証システムを応用した、とある『新技術』のテストも進められていた—。©2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
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「ラストマイル」シェアード・ユニバースプレミアイベント&完成披露舞台挨拶「ラストマイル」公式サイト塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子×主題歌・米津玄師という最強チームによる、人気ドラマ「アンナチュラル」、「MIU404」と世界線を同じくするオリジナル映画「ラストマイル」の公開を前に、8月20日、東京・新宿の新宿歌舞伎町タワー前にて、この三作のキャスト陣が一堂に会するシェアード・ユニバースプレミアムイベントが開催され、キャスト陣と塚原監督がオレンジカーペットを歩きました。 さらにその後、TOHOシネマズ新宿では、完成披露舞台挨拶が行なわれました。「ラストマイル」より満島ひかりさん、岡田将生さん、ディーン・フジオカさん、大倉孝二さん、酒向芳さん、宇野祥平さん、安藤玉恵さん、阿部サダヲさん、「アンナチュラル」からは石原さとみさん、井浦新さん、市川実日子さん、「MIU404」からは綾野剛さん、星野源さん、麻生久美子さん、そして塚原あゆ子監督の計15名が登壇しました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!シェアード・ユニバースプレミアイベント&完成披露舞台挨拶舟渡エレナ役満島ひかりさん梨本孔役岡田将生さん五十嵐道元役ディーン・フジオカさん毛利忠治役大倉孝二さん刈谷貴教役酒向芳さん佐野亘役宇野祥平さん松本里帆役安藤玉恵さん八木竜平役阿部サダヲさん三澄ミコト役石原さとみさん中堂系役井浦新さん東海林夕子役市川実日子さん伊吹藍役綾野剛さん志摩一未役星野源さん桔梗ゆづる役麻生久美子さん塚原あゆ子監督【シェアード・ユニバースプレミアイベント】■「アンナチュラル」の皆さん■「MIU404」の皆さん■「ラストマイル」の皆さんMC(緒方恵美さん/「MIU404」ポリまるの声を担当)皆さんに、一言ずつ、最初にオファーをお聞きした時の気持ちでも、撮影時のことでも、今日ここに立たれての思いでも構いません。本作に参加されての思いをお聞きできればと思います。満島さん「ラストマイル」は、「アンナチュラル」「MIU404」、塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子さん×新井順子プロデューサー、そしてこんなに素敵な俳優さんたちが、持ち前のエネルギーを二時間ちょっとの映画にギュッと凝縮した作品になっています。画面から出てくるエネルギーが本当にすごいです! 自分たちの人生に寄り添うような作品です。日常にある悲しさも、苦しさも、痛みもたくさん出てきますが、一人一人の人間、一人一人のコミュニケーションが深く描かれている作品だと思います。改めてこれだけの皆さんと共演することができて、感無量です。 岡田さん本作を観た時も思っていたのですが、改めて今日、オレンジカーペットを歩いている時に、皆さんの姿を見て、「本当にすごい映画に出させてもらったんだな」と実感しました。「アベンジャーズ」のような皆さんとまたご一緒にお仕事できるように頑張りたいと思います。そして(会場の)皆さん、暑い中本当にありがとうございました。 阿部さん皆さん、観てください! よろしくお願いします! ディーンさん皆さん、劇場でご覧ください! 世界がつながります。「ラストマイル」! 大倉さん私は、三作品、全部に出演していて…得したぜ! ありがとうございます。 酒向さん観に来てください、それだけですね。 宇野さん皆さん、暑い中、本当にありがとうございます。観てもらえればうれしいです。映画を観た後、ドラマを観てもらっても、ドラマを観た後、映画を観てもらってもいいので、とにかく観てください! 安藤さん最後のメッセージを皆さんがどう受け止めるのか、SNSなどで感想を楽しみにしています。ご覧ください! 石原さん「アンナチュラル」は私の人生において、確実に唯一無二の大切な作品です。そのミコトがまた「ラストマイル」の世界で生きられたこと、そして三日後に皆さんにお届けできることが本当にうれしいです。 井浦さん皆さん、暑い中ありがとうございます。大丈夫ですか? もし周りの人で顔色が悪かったり、ふらふらしている人がいたら、助け合って、水を渡したりしてください。この作品はそんな作品です! 23日の公開を、ぜひ楽しみにしていてください。 市川さん今日は暑い中お越しくださって、ありがとうございます。本作の撮影は、ご褒美のような時間でした。三日後から、ぜひ観ていただけたらと思います。 綾野さん「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル」…。愛おしくてたまらないですね。その中で一つ、私の役にとって大きかったのは、志摩にまた再会できたことです。そういった個人的な思いが作品を支えていて、それが皆さんに届いていくと思うと、とても温かい気持ちになります。皆さん、そんなビッグラブな作品を楽しんでください。よろしくお願いします。志摩、ありがとう! 星野さんこの作品…別名「野木亜紀子祭り」「新井順子祭り」ということで、参加するのがすごく楽しみでした。台本を読んだら、本当に素晴らしいストーリーで、市井の人々が主人公であり、“ラストマイル”という言葉は観た人が絶対に忘れられない言葉になると思います。きっと皆さんが生活の中に持ち帰られる作品になると思います。ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。 麻生さん私にとって、桔梗隊長は一生に一度、出会えるかどうかの大切な役です。今回こうして戻ってこられて、また演じることができて、志摩と伊吹と再会できて、またこの世界を味わえて、本当に楽しい撮影現場でした。この作品、最初から最後までずっと面白いです。ぜひご覧ください。 MC塚原監督には、「アンナチュラル」「MIU404」を経ての本作ですが、14名と本日を迎えられての今のお気持ちをお聞かせいただければと思います。 塚原監督そうそうたる皆さんが、「本当に出ていたんだな」という実感がようやく今になってわいてきました。同じシーンの撮影がある方ばかりでもないので、今日「はじめまして」の方同士もいらっしゃると思います。でも、皆さんで一つの目標に向かって本作をつくり上げました。 “ラストマイル”という言葉に込められた思い、野木さんの描く2024年の物流を、皆さんに届けられると思うと、非常にうれしいです。ぜひご覧ください。 MC残念ながらお時間となりました。最後に満島さんから、本作を心待ちにされている皆さんに一言お願いいたします。 満島さん試写で初めてこの作品を観た時、野木亜紀子さんの脚本を読んでいたはずなのに、予想していなかった流れの作品になっていて、改めて、塚原あゆ子監督の演出力にメチャクチャ驚きました。そして、最後に流れる米津玄師さんの楽曲、米津さんの楽曲も「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル」と三部作になっていますが、本作を優しく包んでくれる楽曲になっています。これだけの皆さんが集まっている作品なので、パワーがすごいです。個人的には「うわぁ! ミコトキター!」とか「伊吹キター!」「志摩キター!」となっていました(笑)。一回目は皆さんもそうなっちゃうかもしれないので、もしお時間がある方は二回目だと落ち着いて観られると思います。一度でも二度でも三度でも、ぜひご覧ください。「ラストマイル」よろしくお願いします!【完成披露舞台挨拶】MC(緒方恵美さん)なぜ私が、今回MCを務めているかと言いますと、本作と世界線が同じ「MIU404」の“ポリまる”というキャラクターの声を私が担当している関係でオファーを受けました。本日はポリまると一緒にMCを務めます。(ポリまるの声で)「ポリまる、4歳です。よろしくお願いします」■15名の登壇陣が入場。 MCまずは一言ずつ、皆さんからご挨拶を頂戴したいと思います。まずは「ラストマイル」チームより、お願いします。 満島さん今日は、たぶん(笑)? 暑い中…お越しいただきありがとうございます。すごいですね。こんなにたくさんのキャストの皆さんが一人一人出てきて…。朝から、みんなで話をしたり、ずっと感極まっている状態です。 岡田さんこんなに大人数の舞台挨拶は初めてです。あんまり長く話すのはアレだと思うので、アレします(笑)。 阿部さん本当に豪華だと思います。だって、豪華だもん。本当に豪華だし、まだ、本作を観る前の皆さんで、アレですが、「初めまして」の方もいるので、撮影以上に緊張しています。 ディーンさん皆さん、今日はお暑い中、お集まりいただきありがとうございます。クイックにしておきますね(笑)。最後まで楽しんでいってください。 大倉さん毛利忠治を演じました…。 満島さん&石原さん&市川さん(爆笑)。 大倉さん何がおかしいっ!私は、皆さんとは顔見知りなので、ホーム感がありますね。 ディーンさんクイックにお願いしますね。 大倉さん何だって!? 満島さん長い長い(笑)。 大倉さんよろしくお願いします! 宇野さんはい、皆さんこんばんは。よろしくお願いします。 酒向さん私もそちら側で本作を観たい気持ちで、こちら側に立っております。楽しんで観ていただければ幸いです。 安藤さん今日は最後まで楽しんで行ってください。 MC続きまして「アンナチュラル」チームです。 石原さん皆さん、こんばんは。「アンナチュラル」で三澄ミコトを演じました石原さとみです。この早口言葉みたいな名前で、またこうして自己紹介ができることが、心の底からうれしいです。 井浦さん皆さん、こんばんは。今日は三つの物語が交差する本作の最初の目撃者になってくれて、ありがとうございます。うれしいです。 市川さんこんばんは。東海林夕子です。 石原さんえ…(笑)? 市川さん東海林夕子役の市川実日子です(笑)。「ラストマイル」を、細部まで楽しんでいただけたらと思います。 MC続きまして「MIU404」チームです。 綾野さん皆さん、こんばんは。長年、俳優を続けてきましたが、舞台挨拶で、人数が多すぎて壇上の列が湾曲になっているのは初めてです(笑)。 石原さん間違いない(笑)。 綾野さん皆さん、楽しんで観ていただければと思います。 星野さん今日は、もうこのお祭りみたいな日に参加できて本当にうれしいです。 麻生さん皆さん、こんばんは。今日はお忙しい中、ありがとうございます。頑張ります(笑)。本当にこの作品は、最初から最後までずっと面白くて、考えさせられる作品です。皆さんと一緒に大きなスクリーンで観たい気持ちでいっぱいです。今日は「MIU404」の桔梗さんとして、この場に立てたことをうれしく思っています。短い時間ですが楽しんで帰ってください。 MC最後に塚原あゆ子監督、お願いします。 塚原監督少し前に撮った作品なので、皆さんの顔を見ながら「あ、とうとう始まるんだな」という気持ちで、非常に緊張します。 MC非常にたくさんの皆さんにご登壇いただいているので、クロストークがしにくいところもあるかと思いますが、先ほどのオレンジカーペットイベントよりはお時間があります。ぜひクロストークをしていただければと思います。まずは「ラストマイル」への出演が決まった時のお気持ちなどをお聞きできればと思います。 満島さん最初に「『ラストマイル』というタイトルで、脚本を作って、映画を撮ろうと思うんですが、どうでしょう?」と新井順子さんからメールが届ました。そこには、“塚原あゆ子監督×脚本・野木亜紀子さん”と書いてありましたが「何だろう?よく分からないな…」と思って、脚本を待っていました。脚本を読んでみたら、何か…(隣の岡田さんに向かって)めっちゃお腹が鳴っているけれど、大丈夫(笑)? 岡田さんお腹が空いちゃって…(苦笑)。 大倉さんやめるか? おい(笑)! 岡田さんクロストークがこんな形になってしまって、すみません(苦笑)。 ディーンさん今、すごい音がしましたね(笑)。 満島さんすごかったね。 岡田さんごめんなさい。もう大丈夫だから! 本当にごめんなさい(笑)。 満島さん脚本を読んだんですが、出演者の方や、私も観ていたドラマの名前とかが出てきました。野木亜紀子さんの脚本は、面白いんですが、一度読んだだけでは難しくて、何が書いてあるのか分からないことがあるんです。物流業界の話というのも、役柄がなかなかピンと来ないことが多かったです。「私は、ここでは中心に立てないかもしれない」と思い、一度、野木さんと塚原監督とお会いしました。お会いした時に、楽しく帰っちゃって…(笑)、結局「どうしようかな?」と思っていました。舟渡エレナという役は、みんながミクロのことを考えている時に、マクロなこと考えるような人です。なので、少し違うことをしてみようと思いました。熱海の温泉を借りて、温泉に入り、海の向こうを見ながら、視野を広げて脚本を読んでみたら「あ、いけるかも」と思いました。新井さんに電話して「私でもいけるかもしれません」と言ったら「だから、あて書きだって言っているじゃないですか」って言われてしまって、「はい。じゃあ頑張ります」と返しました。でも、撮影中も分からなくなって、作品に巻き込まれている感じがしていましたが、出来上がった作品を一回目、二回目と観た時、「あ!あて書きだ!」って思いました。二年も経ってから三人の手の平の上で転がされていたんだと感じました。きっとビックリするような内容です。「アンナチュラル」「MIU404」に出ていた皆さんも、そうだったんじゃないかと思います。「アンナチュラル」「MIU404」でも、うっすら「そうじゃないか」と思っていた“核心”を突いたような役柄を、されていたので、改めて脚本と演出力に感動しました。すみません! 長くなりました。岡田さんはお腹が空いているのに(笑)。岡田さんすみません。先ほどお腹が鳴ってしまって、恥ずかしい(苦笑)。 星野さんかわいいなぁ(笑)。 麻生さんかわいい(笑)。 岡田さん僕も、脚本を読んだ時は「え?『MIU404』出るの?『アンナチュラル』出るの?うわっ、すごい!」って思いましたが、「いやいやいや、これは“出る出る詐欺”なんじゃないか」と思っていました。でも、話が進んでいくと現場では「皆さん、スケジュールが合わなくて」ということが、何度かありました。そういうことがある世界なので…と、ひねくれていますが…(阿部さんに向かって)僕を助けていただいて良いですか(笑)? どうでしょうか、阿部さん?阿部さんうん、そう思うよ。とてもそう思ったし、そう思うよね。(岡田さんを見ながら)キレイだなっていつも思うよ(笑)。 登壇者の皆さん(爆笑)。 岡田さんこうやって、皆さんと同じ舞台に立てて本当にうれしく思っています。阿部さんドラマを見ていたし、野木さんの脚本を読んでみたいと思っていました。実際に読んでみたら、ニヤニヤしましたね。「あ、八木って役なんだ」とか、「MIU404」「アンナチュラル」の方も出ているし。 星野さん何でニヤニヤしたんですか? 阿部さんそこは良いじゃない。そんなに、真面目に聞かなくたって。 星野さん真面目に答えても良いですよ(笑)? 大倉さん真面目にやれよ! 阿部さんやっているよ! どうですか、皆さん? 星野さんあなたがしゃべる番ですよ! 阿部さんいや、そろそろディーンさんがしゃべる番ですよね。どうですか? ディーンさんえっと、質問は何でしたっけ(笑)? MCこの作品に出ると決まった時のお気持ちを…。 ディーンさんどうだったかな…? MCでは、作品に参加して、いかがでしたか? ディーンさん「ハンパねえ」って思いましたね。ウワサには聞いていましたが、「本当にすげぇな」って思いました。もちろん、僕が出ているページしか読んでいないとかじゃなくて、脚本は全部見ていますよ。三回目くらいになれば、僕が出ているところだけとかにはなりますけれどね。でも、現場に行ってもすごいですよ。「塚原監督が現場を止めているんじゃないか?」って心配になるくらい丁寧に演出されていました。それに、「誰かカリカリしている人はいないかな?大丈夫かな?」って気を遣っていました。でも、みんなが粛々と良い作品を撮ろうとしているのが感じられる良い現場でした。完成した作品を観た時は「悔しい」って思いました。いや、何か「本当にすげぇな」「悔しい」って思うくらいにすごい作品だなって思ったんですよ。「こんな作品を作れる人がいるんだ」って思いました。MCディーンさんも作ったお一人ですが…。 ディーンさんだから、今ここに立っているんですね! はい、大倉さん! MC大倉さんは全作品に出ているので、いろんなお気持ちがあるかと思いますが。 大倉さん質問変えました? MCいえいえ、出演が決まった時のお気持ちを…。 大倉さん僕は、「MIU404」の撮影中に、塚原監督と雑談をしていたんですね。その時に、本作の構想を先に聞いていました。なので、お話を聞いた時は「来やがったぜ」という気持ちでしたね。MC先にお一人だけ聞いていたんですね? 大倉さんどうなんですか? 石原さん私には、「MIU404」の撮影終わりに「“アベンジャーズ”がやりたいんだよね」っておっしゃっていました。 塚原監督結構、みんなに言っていたのかな(笑)。 大倉さん大恥かいたよ! 何で「僕だけ知っていた」みたいなことを言ったんだろう。 塚原監督みんなに言っちゃっていたかもしれません(笑)。 ディーンさんお下がりください(笑)。 大倉さんありがとうございました! 酒向さん他の現場でも言ったことがありますが、「大きな魚を獲るには深く潜れ」という有名な言葉があるんですよね。本作は、たぶん、それにあたると思います。最初にお話をいただいた時は、「あ、この女性三人だ」「幸せの水先案内人だ」と思いました。僕は、塚原監督、野木さん、新井さんは、「この世界を引っ張っていくんだろうな」という思いを持っていました。案の定、引っ張っていますよね。今の映画界・TV界を引っ張っている三人の作品に僕も出演できてとても幸せです。深く潜れる監督と、資金力と、深く潜れる俳優が揃って、とても良い作品になっていると思います。どうぞご覧ください。宇野さん野木さん、塚原監督、新井さんが作った作品「アンナチュラル」「MIU404」も大好きだったので、僕も参加できることがうれしかったです。本作では火野正平さんが、お父さんの役で、僕の名前と響きが似ているんですが、俳優をやる前から火野正平さんという名前は、意識せざるを得ない人でした。名前の響きが近いので、それが狙いだったんですかね?塚原監督別に名前でキャスティングしたわけではないです。ただ、二人が並ぶと、親子にしか見えなかったので、ベストキャスティングだと思います。火野さんに「僕の名前を取るな!」と言われているのを見て、「親子みたいだな」と思いました。 宇野さんずっと、火野さんの存在が自分の中にあって「火野さんみたいにモテるようになれよ」と周りには言われていたので、不思議でした。 安藤さん私の役は、ちょっと説明が難しいんですが、反抗期の中学生の娘と保育園児の娘を育てるシングルマザーで、孤軍奮闘している感じの役です。私の演じている世界は、とても日常的で、本作の大きなお話に比べて、小さく感じると思います。もしかしたら、その日常が、皆さんとシェアできるかもしれないと感じています。MC「アンナチュラル」チームの皆さんは、また同じ名前で参加できることになって、いかがでしたか? 石原さん私が最初に知ったのは、綾野さんからのメールでした。綾野さんから「ミコトやったね」ってメールが来て「どういうこと!?」と思いました。なので、「どういうことですか…?」って返したら「マネージャーさんにすぐ聞いて」って言われたので、その場にいたマネージャーさんに「綾野さんからこういうメールが来ています。どういうことですか?」って聞いたら、脚本を渡されました。もう、うれしさを通り越して爆笑していました(笑)。もう一度ミコトを演じることを本当に待ち望んでいたので。綾野さんお願いですから、同タイムで皆さんに伝えてくださいよ(苦笑)。皆さん知っているもんだと思うじゃないですか! 石原さんでも、すっごくうれしかったです。 井浦さん僕は、ラッキーなことに、新井プロデューサーと塚原監督と「アンナチュラル」以降に撮っていた作品(「最愛」2021年TBS系列にて放送/主演:吉高由里子)の時に「ちょっとスタンバイしていてね」と言われたので、すぐに髪を伸ばしました。作品ごとに髪形がコロコロ変わっちゃうから、準備しないといけないなと思ったんです。市川さん私は、うれしかったです…。ミコト~。 石原さんちゃんとやって(笑)。 井浦さんうれしかったんですよね? 市川さん何て言うんですかね…。同窓会みたいでしたよね? 石原さん六年前に終わって、そこから「MIU404」でも生き続けていて、同作品のシリーズじゃないのに、同じ世界線で生き続いているって、すごく不思議でした。 市川さん「アンナチュラル」だけど「ラストマイル」で、ちゃんとみんなが「ラストマイル」の中では進化していました。石原さん六年間で、役に対してちょっとだけ成長していました。 市川さん役を、ただなぞるんじゃなくてね。 石原さんそう。ただ戻るんじゃなくてね? 市川さん誰もそれを言わないのに、当たり前にできている現場で、それがすごくうれしかったです。「この現場だな」って思いました。 石原さんUDIラボ(不自然死究明研究所)が完全再現されていて、たった一日…あ、「一日」って言っちゃって良いですか? 我々の撮影は、たった一日だったんですよ。その一日のためにUDIラボが細部まで再現されているのを見て、このチームの情熱や意気込みを感じて泣きそうになりました。 井浦さん「アンナチュラル」の最終話で、最後に野木さんが「彼らの旅は続く」って言葉を添えてくれていたので、その旅がずっと「ラストマイル」まで続いていたんだなと思いました。だから、「ラストマイル」の脚本を読んで、グッとくるものがありましたね。 市川さんそれぞれ成長しているからね、へっぽこの六郎(窪田正孝)だってね。 石原さん伊吹や志摩さんにね…。 井浦さんうらやましかったです。 石原さん寂しかったね。 市川さんへっぽこがいてこその、東海林だったんだなって感じましたね。 綾野さん伊吹と志摩も混ざりたかったですがね…。 石原さん&市川さん混ざりたかったぁ! 塚原監督まだ、会場の皆さんは観ていないの! MC続きまして「MIU404」チームの皆さんにもおうかがいします。 綾野さん先ほど、新さんが「この旅は続く」って言っていましたが、我々の最後のセリフも「ゼロ地点から、ここからだ」という言葉で終わっています。それが、こういう形でつながったことはとてもうれしいです。それ以上に、ここにいる皆さんもだし、今日は居ないけれどスクリーンの中では生き続けているみんなが、それぞれが生きていたことに、何とも言えない愛おしさがあります。こうやって話をしていると皆さん自由だし、楽しいんですよ。でも、本作を観終わった後、「満島さんと岡田くんの目の中に何が映っているのか?」会場の皆さんは、これから観ていただきますが、本作は23日に初日を迎えるので、そういうところを感じていただけたらと思っています。星野さん実は、僕は「MIU404」の前にこの話を聞いていたんですよ。たぶん、一番早いと思います。 大倉さんもうやめてくれ! 石原さんそれは、どこ情報ですか? 星野さんプロデューサーさんたちの話で、フワッとした「できたら良いよね」という状態での話を聞きました。「MIU404」に松重豊さんや飯尾和樹さんが出ていた時点で、もう着々と伏線が張られているんだなと思っていました。今日、松重さんに会いたかったです。松重さんはマイメンなので、大好きなんですが、今は(「劇映画 孤独のグルメ」で)ご飯を食べたり、監督をやっていると思います。他にも、ここに来ていない方で、ものすごい人たちが「あ、この人がここに!?」みたいなのをまだ隠しています。まだ言えないですが、皆さん、ビックリすると思います。脚本を読んでびっくりするポイントがいっぱいあったので、ぜひ楽しみにしていてください。麻生さん出演が決まった時の感想は「呼んでもらえて良かったぁ」です。本当にホッとしました。私、実は「MIU404」の続編を撮るっていうウワサ
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」完成披露試写会「ゆとりですがなにか インターナショナル」公式サイト2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して劇場版になり、10月13日公開となります。 9月19日、「ゆとりですがなにか インターナショナル」の完成披露試写会をTOKYO DOME CITY HALLにて開催しました。岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、安藤サクラさん、仲野太賀さん、吉岡里帆さん、島崎遥香さん、木南晴夏さん、吉原光夫さん、吉田鋼太郎さん、水田伸生監督が登壇しました。初めてのお披露目とあり、作品ファンの熱気に満ちた会場で、和気あいあいとトークを繰り広げました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。完成披露試写会坂間正和役岡田将生さん山路一豊役松坂桃李さん道上まりぶ役柳楽優弥さん坂間 茜役安藤サクラさん山岸ひろむ役仲野太賀さん佐倉悦子役吉岡里帆さん坂間ゆとり役島崎遥香さんチェ・シネ役木南晴夏さん服部一幸役吉原光夫さん麻生 厳役吉田鋼太郎さん水田伸生監督■キャストの皆さんがレッドカーペットを歩み、ステージに登壇しました。(監督は、舞台袖から合流)。MCまずはこの方からご挨拶をいただきます。「サラリーマンを辞めまして、実家の酒蔵を継ぐも、契約打ち切り寸前。妻の茜との夫婦仲もイマイチという時代の波に乗り切れていない男・坂間正和」を演じた岡田将生さんです。 岡田さん皆さん、こんにちは! 松坂さん(そっと岡田さんに貼り付いている吹雪のキラキラをとる。)岡田さん桃李さん、いつもありがとう! 今ので何を言おうとしたのか忘れちゃったよ。今日初めて本作を皆さんに観ていただくと言うことで緊張しております。「ゆとりですがなにか」短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします。 MC「優しく真面目ですが、未だ女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊」を演じました松坂桃李さんです。 松坂さん今、太賀とも話していましたが、「ゆとりですがなにか」でこの規模感はちょっとすごいですね。ちょっとびっくりしています。本当にこれだけ多くの方に来ていただいて、感無量です。これから皆さんは本作をご覧になるということで、たっぷりと「ゆとりですがなにか」を楽しんで、帰ってください。 MC続きまして、「元客引きで、十一浪目にして悲願の大学合格を果たすも、卒業後に中国での事業が失敗し、結局出戻りでフリーターになる破天荒な男・道上まりぶ」を演じた柳楽優弥さんです。 柳楽さん本当に大切な、大好きな作品で、このようにまた映画化して皆さんにお届けできることを幸せに感じています。楽しんでいってください。 MC「正和の妻で二児の母、坂間家の若女将として家族を支える坂間茜」を演じました、安藤サクラさんです。 安藤さんそこの扉を入るまで、まさかこんなに会場が沸くとは思っていませんでした。正和さんは…。 岡田さん(笑いながら)岡田ね! 安藤さん岡田さんは身体をくの字にして不安げにしていたのに、レッドカーペットではキラキラと黄色い歓声を浴びている三人の姿を見て、太賀と二人で「すごくカッコ良いね!」と話しながら鳥肌が立ちました。このメンバーで、レッドカーペットのある、こんな華やかな場所に立てるとは七年前は思ってもいませんでした。うれしいです。MC続きまして、「正和が以前勤めていた、食品会社『みんみんホールディングス』の後輩で、超マイペースな“ゆとりモンスター”山岸ひろむ」を演じました仲野太賀さんです。 仲野さん連続ドラマの時は、“ゆとりモンスター”と言われ、観てくださった方々にも嫌われに嫌われたのに、何とか劇場版にも参加できて、ほっとしています。今、サクラさんが話したように主役の三人がレッドカーペットを歩いている時、まぶしすぎて感動しちゃいました。あの頃のカッコ良い三人が、今も変わらずに輝き続けていることが、後輩の僕としては本当にうれしく、またこうして一緒にいることをすごく誇りに思っています。今日は最後まで楽しんでください。 MC「山路の勤める小学校にやってきた教育実習生で、“山路の元カノ”との噂もありました。佐倉悦子」を演じました吉岡里帆さんです。 吉岡さんちょっと太賀くんと被っちゃうんですが、七年前の私は、この「ゆとりですがなにか」が民放のドラマ初出演でした。当時は本当に緊張して毎日胃が痛くて、現場に行くのも怖くて、「どうしたら良いんだろう」って毎日悩みながら現場に参加していました。本作の「ゆとりですがなにか インターナショナル」を撮影した初日に、気持ちをグンッとあの時に戻され、とても緊張感がありました。「こんなにエモいことって起こるだなぁ~」って、すごく感動しています。こうして皆さんに映画として届けられることもすごくうれしいです。何よりこの皆さんのカッコ良さ、それにこの方たちと共演できたことに感動が止まらないです。 MC「かつてまりぶの破天荒さに惹かれて、妻子持ちとは知らず恋愛関係になった過去を持つ、正和の妹・坂間ゆとり」を演じた島崎遥香さんです。 島崎さんここTOKYO DOME CITY HALLは、AKB48のライブでよく来ていた場所なので、またこうやって戻って来られたことがとてもうれしいです。連続ドラマからスペシャルドラマ(「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」2017年7月日本テレビ系列にて放送)をやって、今日こうして「ゆとりですがなにか」のファンの皆さんに初めて会えてとってもうれしいです。 MC「正和の元勤務先で、現在は山岸が勤務する『みんみんホールディングス』を買収した、韓国企業のスーパーバイザー、チェ・シネ」を演じた、木南晴夏さんです。 木南さんアニョハセヨ(韓国語のこんにちは)! 私も皆さんと同じ側で、ドラマ「ゆとりですがなにか」をずっと見ていたので、今こっち側(=出演者)に立っていることにすごく不思議な感覚です。今日改めて、皆さんが来てくださっているのを見て、「やっぱりこの作品ってこんなに愛されているんだ」と感じてすごくうれしい気持ちです。感動がまた戻ってきて、今すごく感動でぷるぷるしています。 MC続きまして「正和とともに坂間酒造の新商品の開発に立ち上がる、カリスマ杜氏・服部一幸」を演じた、吉原光夫さんです。 吉原さんすごいですね。僕は、なめた状態でここに来たんですが、この熱狂を聞いて「本当にすごいな!」と思って、今めちゃくちゃ心臓が飛び出そうなくらい緊張しています。そんなメンバーの端っこに入れていただいて、感無量でございます。 MC「フリーカウンセラーの傍ら、“レンタルおじさん”として老若男女の相談にのる、麻生厳」を演じた吉田鋼太郎さんです。 吉田さん(ステージの前方に歩み、マイクを使わず)“レンタルおじさん”を演じました吉田鋼太郎でございます。役者人生は長いですが、生の舞台でこれだけのお客さんと面と向かったことはありません。なので本能的に大きな声を出してしまいます。……失礼しました。私今回そんなに出番がございません。「せめてここで爪痕を残したい!」と、こういう状態になっております(笑)。(会場:笑)(元の立ち位置に戻り)マイクに切り替えます。連ドラが終わりまして、七年の歳月が経ち、「果たして皆さんは覚えてくださっているのだろうか?」「求めてくださっているのだろうか?」と、いろいろ不安がありつつ撮影に入りました。今たくさんの皆さんのお顔を見て、そういう杞憂はすべて吹っ飛びました。ありがとうございます。今日は楽しんでいってください。 MCそして最後はこの方です。ドラマシリーズから引き続き劇場版のメガホンをとりました、水田伸生監督です。 水田監督皆さん、ようこそいらっしゃいました。レッドカーペットを一緒に歩けなくて泣きそうになっています。舞台の袖でスタンバイしておりましたら、このベテランアナウンサー(MC)でさえ、ずっと稽古をしていました。結局、人間って「ゆとり」はないんだなぁと思いました。(MCに)真面目だね。 MC恐縮です。本日は、1600名を超える皆さんにお越しいただきまして、本当にありがとうございます。少しの時間ではございますが、お話を伺っていこうと思います。まずは久々の共演と言うことになりまして、まーちん、山路、まりぶが帰ってまいりました。改めて今どんなお気持ちでしょうか。 岡田さん皆さんもおっしゃっていましたが、七年前にドラマが始まり、次の年にスペシャルドラマがあり、こんなに時間が空いて、「皆さんは求めてくださっているのか?」と、ちょっと不安だったんです。共演者に支えられて、現場でお芝居のセッションをすると「あぁ、これだ!」「これが”ゆとり”だ!」と思いました。「これをみんなは待っているんじゃないか?」と思いながら、現場でお芝居をしていました。(松坂さんに)どうでしょうか? お父さんみたいな顔で私を見ていますが……。 松坂さんいやぁ、うれしかったよ!岡田さんうれしかったですか! 松坂さんキミと芝居ができてうれしかったねぇー。 岡田さんいや~、ありがと! ありがと!柳楽さん(声を変えて)本当に楽しかったわねぇ。 松坂さんあれ、お母さん! 柳楽さんお母さんよ! 松坂さん大きくなった! 吉田さんやめろ! やめろやめろ。小芝居はやめろ。 岡田さんすみません、寸劇が始まってしまいました。 MC「ゆとりですがなにか」はこの雰囲気ですよね。 柳楽さんそうですね。六、七年経って再会して、これだけの方々に届けられるのは幸せなことだと、より実感しています。 松坂さんいい意味で変わらない現場の雰囲気があって、ものすごい安心感と良い緊張感でお芝居をやれて、本当にうれしかったです。 MCお三方を母のように見つめておられますが、安藤さん。 安藤さん三人が揃っていると眺めちゃいますね。(松坂さんが安藤さんの髪のキラキラを見つけて、払らおうとすると)キラキラ刑事だね!ドラマの時から三人の関係に憧れながら、近くでジッと眺めている感じです。岡田さん急に距離感をとったね。 安藤さんごめんごめん。距離感が分からなくなっちゃいました。 岡田さん大丈夫! MC三人との共演はいかがですか。 安藤さん七年変わらず仲が良いし、私も仲良くさせてもらっています。最近、思い出したんですが、七年前に、四人でご飯を食べている時に、(柳楽)優ちゃんが「動物占いって知っています?」「やりませんか?」ってやったんですよ。この四人だと、どこを組み合わせてもめっちゃ相性が良かったことを思い出して、「そりゃ映画にもなるよね」と思いました。 MC太賀さん、“ゆとりモンスター”が帰ってきましたね。 仲野さんはい、帰ってきました! (松坂さん&岡田さんが仲野さんのキラキラを払う) 安藤さんこれだからゆとりは! 仲野さんありがとうございます。こういう風にかわいがっていただいて現場でもすごく楽しく過ごしていました。久々の、七年ぶりの山岸で、劇場版では物語の中でも山岸は七年間で成長していて、当時のギラつきとかそういうトゲみたいなものが若干なくなっているんです。でも、山岸が成長するとあの頃の武器が使えなくなって、僕としてはちょっと不安になるんですよね。成長するが故の演じる難しさがあって、ちょっと苦戦しました。これは反省点なんですが、やたら芝居がでかいです。なさけない話ですが。(会場:笑)MC島崎さんは、にぎやかな坂間家で、ゆとりを演じてみていかがでしたか。 島崎さんまったく変わらない家族がいました。 岡田さん変わらなかったよね。セットもそのまま七年前のものが残っていてね。 島崎さんはい。ドラマの時に着ていたパジャマを今回もそのまま着ています。 MC岡田さんとの共演はどうでしたか。 島崎さんびっくりというか、ちょっと「え!」と思ったことがあります。 岡田さん良いフリをしています。 島崎さんそこまでたいした話じゃないです。 岡田さんたいした話じゃないんかい! 島崎さんドラマでもスペシャルドラマでも私のお兄ちゃんをずっと演じてくれていたと思っていたんですが、映画撮影の時に「肌白いね」と言われて、「え、今さら?」と思ってちょっとびっくりしました。 岡田さんまた一段と白くなったよね。(松坂さんに)ちょっと助けてもらって良い? 松坂さん岡田も白いよ!岡田さんその助けじゃないのよ(笑)。 MC吉岡さんは、久しぶりに共演してみていかがでしたか。 吉岡さんサクラさんとお三方が本当に幼なじみのようで、「こんな同年代の俳優さんと私もいつか会いたいな」って、すごく思いました。仲間であり、家族っぽさもあり、すごく信頼関係があることに、憧れの気持ちを抱いていました。皆さんの中に自分が入れていることが、ミーハーな感覚ですごくうれしいです。特別ですね。MC木南さんは、見る側だったとお話にありましたが、今回参加してみていかがでしたか。 木南さん撮影前は「すっごい楽しみ」「やった!ゆとりの世界に入れる」という感じでノリノリだったんです。でも、現場に入ってみたら韓国語と英語と、韓国語なまりの日本語のセリフに神経を持っていかれて、みんなと楽しむゆとりもなく、気がついたら撮影が終わっていました。それぐらい頭の中が、こんがらがって、ずっと緊張していました。 岡田さん撮影中にそんな雰囲気はまったく感じなかったです。僕はすごく楽しかったんですが? 木南さん「岡田くんがプリントされたTシャツを着て行ったことがある」ってことだけは記憶にあります。 岡田さん(キョトンとして)どういうことですか? 木南さん岡田さんの顔写真をプリントしたTシャツを持っているんです。撮影最終日に「それを着て行かなきゃ!」と思って、岡田さんにだけ見せました。 岡田さん(思い出して身体を曲げて笑う)僕だけいっぱい汗かいたやつね。とても懐かしかったです。そんなTシャツ作りましたね。 木南さんすごく良い思い出になりました。 MCそして吉原さんですが、あの大変なオーラといいますか。岡田さん、どうでしょう? 岡田さんテント?(「VIVANT」TBS系列にて放送していたドラマで、吉原さんはテントという集団の一員ピヨ役を演じていた) 赤い絨毯があるからさ!(松坂さんを見て)あれ? 放送終わった? 松坂さん終わったか、終わっていないか、分からない。 MCここまで吉原さんは一言も話していません。 吉原さんこっちに絡んでくるのかと思ったら(岡田さんと松坂さんの)二人で話が終わっちゃった。 岡田さんごめんなさい! 吉原さん僕はこれが嫌だったんです。この家族のような、この絡みを毎回現場でしているわけですよ。一人一人「おはようございます」って言いながらその中に入っていく毎日が、地獄で地獄で、しょうがなかった。 木南さん素直! 吉原さん一人アウェー! その中で全員と向き合って芝居をしていくってことが今となっては鍛錬になって、勉強になりました。本当にありがとうございました。 MC大先輩の吉田さん、改めて今のやりとりと皆さんの演技も含めて、「ゆとりですがなにか」ファミリーはいかがでしょうか。 吉田さん確かに仲良しです。特に、この三人とサクラちゃんは仲が良い。光夫は、そこに入っていくのが大変だったし、「ふざけんな」と思ったみたいですね。 吉原さん怒ってはいないですよ! 顔が怖いから本気と思われたかもしれないですが、冗談ですから! 吉田さんみんないろいろな気持ちがあって、この三人の仲の良さに嫉妬するわけです。そこに自分が直で入っていけなくて、個人的に相談をされる。唯一、岡田くんとの絡みしかないので、その仲間に入れない悲しさ、嫉妬があるわけですよ。これは連ドラでもそうでしたが、特に今回は顕著です。出番が少ないわけですよ。映画の持っている難しさで、みんなに見せ場を作るわけにはいかないことは、大人だからよく分かっていますよ。でも、どうも宮藤(官九郎)さんの脚本は僕をないがしろにしている。 水田監督見せ場はありましたよ! 吉田さん一番ひどいのは、息子とちょっとだけ会うわけですよ。その時に、息子と一言もしゃべらないんですよ。そこに触れちゃうと麻生さんとまりぶの関係を少し深めちゃうから、そこでしゃべらせないのは分かるんだけど、一言もなし!(会場:笑) だから今回は風がフワッと吹いて、「僕は良いんだ、いらねえんだ」って思うことにしました。松坂さん違うじゃないですか! 岡田さん違いますよー。 松坂さんだって、鋼太郎さんがいたからこそ、最後のシーンのあそこの盛り上がりがあったわけですから。 吉田さんだから、そこも皆さんまだご覧になっていないから言えないけれど、何かやんないと、「このままじゃクランクアップ、オールアップできない」と思ってやったんですよ。最後のシーン、誰の了解もとらずにちょっとやらしてもらいました。その時にね、その場にいたみんなは本当に僕がいなくなったと思ったらしいです。要するにそのシーンに関しては「いなくなった」としか言えないんだけれど、その時のみんなの動揺がすごい。詳しくは言えないんですが、その時にちょっと「ざまぁみやがれ」と思いました。 岡田さんそんな風に思っていたんですか? 僕たちは本当に心配しました! 松坂さんそうですよ! 吉田さんそうそう! そういう風に思わせたくて、何かほしかったんです。そこで、勝手にやらしていただいたって言うことです。光夫。アウェー。 吉原さんアウェー! さみしかっただけです。 MCこのまとめは、やはりちょっと監督にしてもらわないと! 水田監督(無茶ぶりに苦笑いで)まとまらないですよ! 鋼太郎さんがそんな気持ちでやっていたとは夢にも思いませんでした。 MC改めて、これから初めてご覧になる皆さんに大注目ポイントをお願いします。 水田監督どこがと言うよりも、本作もドラマも宮藤官九郎さんがお書きになったシナリオがあって、要はフィクションの世界なんです。でも、この人間関係がベースにあるので、それはノンフィクションでもあるわけです。三人の仲の良さも、鋼太郎さんの嫉妬も、光夫さんのアウェー感もすべて、ノンフィクションです。ノンフィクションとフィクションが交差する、あるいは混ざり合うことで、本作はでき上がったんだと思うんです。特にこのチームは、そのノンフィクションの度合いが強いので、ぜひそれをお楽しみにしていただければと思います。 MC最後にキャスト、スタッフを代表しまして、岡田さんご挨拶をお願いします。 岡田さん僕たちのこの仲の良さがスクリーンに映っています。僕たちは、この作品を愛しています。皆さんにも、この作品を愛していただければうれしく思っております。ぜひ「ゆとりですがなにか」をよろしくお願いします。ありがとうございました。
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