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映画『GEMNIBUS vol.1』製作発表会見映画『GEMNIBUS vol.1』公式サイト東宝が新たに立ち上げた才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」の劇場公開作第一弾となるオムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』が6月28日(金)2週間限定でTOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 梅田にて公開されます。 4月23日、本作の製作発表会見が都内で開催され、4作品の監督を務めた上西琢也(『ゴジラVSメガロ』)さん、平瀬遼太郎(『knot』)さん、ちな(『ファーストライン』)さん、本木真武太(『フレイル』)さん、本作の公式アンバサダーを務める上白石萌歌さんらが出席しました。こちらの会見の模様をレポートいたします。製作発表会見『ゴジラVSメガロ』監督上西琢也監督『knot』監督平瀬遼太郎監督『ファーストライン』監督ちな監督『フレイル』監督本木真武太監督エンタテインメントユニット 開発チーム 常務執行役員大田圭二さん開発チーム チームリーダー 『knot』プロデューサー馮年さんGEMSTONE Creative Label 統括 『フレイル』『ゴジラ VS メガロ』プロデューサー栢木琢也さん『ゴジラVSメガロ』プロデューサー柳澤俊介さん『ファーストライン』プロデューサー今井翔大さん『フレイル』プロデューサー山﨑麻衣さん『knot』アシスタントプロデューサー疋田華恋さん『GEMNIBUS vol.1』公式アンバサダー上白石萌歌さん大田さん本日はお忙しい中、多くの方にお越しいただきましてありがとうございます。私は、東宝でアニメの本部長、チーフ・ゴジラ・オフィサーという役職を務めていますが、また開発チームという部署も担当しております。このチームが手掛けている軸の一つに「才能の発掘と育成」というミッションがあります。本日は、その一つを発表する機会を設けさせていただきました。東宝という会社は映画・演劇・アニメなど様々なエンタテインメントをお客さんに届ける企業体ですが、とりわけ映画業界におきましては、リーディングカンパニーとして、今の流行りの言葉で言うならば、持続的成長を促進させるため、責任を負わなければいけないと思っております。その成長を遂げるための要素――それは才能、クリエイターだと思っております。東宝は、才能の発掘や育成、特に若い方へチャンスを与えるということをあまりやってきませんでした。今回、特にチャレンジ的な機会ですので、ぜひ注目していただければと思います。その才能支援の一環として、「GEMSTONE Creative Label」というレーベルを立ち上げました。お金だけ出して、作品を作ってもらってハイ終わりではなく、我々は製作の機会を作り、上映をして、作品をお客さんに届けて、その価値を感じてもらうところまでやっていきます。配給は、新レーベルの「TOHO NEXT」が力を入れて配給します。館数は少ないですが、まずはそこから始めてまいります。今回、四つの個性あふれる作品、四人の才能あふれる監督、そして、東宝の入社10年目までの若いプロデューサーが監督と共に作品を作り上げました。若い方たちのパッション、エネルギーにぜひ、注目していただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。 馮プロデューサー私からは、簡単に開発チームがどういうチームで、才能支援というプロジェクトに関してどういうアプローチをしているかをご説明します。開発チームは、二~三年ほど前にできた部署です。東宝の映画・演劇・アニメなどの既存のビジネスとは異なる新しいビジネスを立ち上げたり、「東宝が今までやってこなかったことにチャレンジしていこう」というミッションをもって立ち上がりました。様々な事業や企画のタネを仕込んでおりますが、本日は才能支援に絞ってお話をします。「クリエイターと出会うこと」「ものを作ること」――「出会う」と「作る」という二つのキーワードで私たちは才能支援に向き合っております。昨今、若いクリエイターが力を発揮しようと思っても、打席に立つ機会がなかなかないことに対し、どんどんと打席に立つ機会を提供したいという思いがあります。「出会う」ということに関しては、TikTokさんと組んで映画祭(「TikTok TOHO Film Festival」)を開催したり、集英社の「少年ジャンプ+」さんと組んで映像コンテのコンテスト(「東宝×ワールドメーカー短編映画コンテスト」)を開催するなどの取り組みを行なっております。そこで出会ったクリエイターさんたちと、次は「ものを作る」というフェーズに移行します。「作る」ということに関しては、今回の『GEMNIBUS vol.1』の劇場公開が初めての取り組みとなりますが、詳細は、栢木から話します。栢木プロデューサー私は、統括と言いましても、まだ20代で、ようやく若手を卒業したような社員です。そんな私から見ても、熱量や才能を持った若いクリエイターが日本にはたくさんいるにもかかわらず、挑戦する機会が少ないのではと思っていました。実績にとらわれることなく、失敗を恐れずに新しいコンテンツを作り出す場を作りたいと思い、この「GEMSTONE Creative Label」を立ち上げました。「GEMSTONE Creative Label」は東宝の入社10年目以下の社員で構成され、企画系の部署だけではなく、部署横断的に熱量を持った社員が集まって運営しております。この度、その思いに共感してくださる四人の監督との出会いがあり『GEMNIBUS vol.1』という形で初めて劇場公開して皆さんにお届けすることができます。「GEMSTONE Creative Label」にとって、まさに最初の一歩と言える取り組みです。このような取り組みを今後も続けていきたいと思っておりますので、ぜひ応援していただきたいと思います。「GEMSTONE Creative Label」は常に新しい才能をお待ちしております。ぜひ、一緒にいろんな作品を作っていければと思います。 MCそれでは『GEMNIBUS vol.1』の各作品の監督とプロデューサーをお迎えしたいと思います。 ■『ゴジラVSメガロ』チーム 柳澤プロデューサー普段はアニメなどの作品をやっている人間ですが、ご縁がありまして(上西監督の)『ゴジラVSメガロ』に関わることとなりました。今回、続編という形ですが、それだけでも楽しめる「ゴジラ」作品が作れればという思いで携わりました。『ゴジラVSガイガンレクス』(「ゴジラ・フェス2022」で公開された短編フルCGアニメーション作品)から比べても、パワーアップしていますし、すでに『ゴジラVSメガロ』はYouTubeで公開されていますが、今回上映するものは映像面・音響面をさらにブラッシュアップした「シネマティック・バージョン」となっています。その点を含めてご覧いただければと思います。 上西監督すでにYouTubeで公開されている作品ではありますが、今回、劇場版に向けていろいろ手を入れてボリュームアップ、グレードアップしています。ぜひ、劇場で観ていただければと思います。 柳澤プロデューサー本日は撮影監督の柴田晃宏さんもお席にお越しいただいております。上西監督と柴田さんのタッグという形で作っておりますので、その点もご注目ください。 ■『knot』チーム 馮プロデューサー平瀬監督との出会いは、TikTokさんとタッグを組んで開催した「TikTok TOHO Film Festival」という縦型のスマホ向けの映画祭でした。平瀬監督はその第2回の受賞者で「サードアイ賞」(最も縦型映画の可能性を感じさせる作品に贈られる賞)を受賞されました。監督の「娯楽」という作品はホラーですが、全編スマホの中で完結しており、ものすごくリアルな恐怖と没入感を与える作品でした。これはすごく面白いと思い、平瀬監督と話をして、人となりを知っていく中で、非常にビジュアルをもってストーリーテリングをする方だと思いました。描きたいテーマがきちんとあるので、すごくストーリーテリングに長けた方だと思い、ご一緒させていただきたいとオファーをしました。 平瀬監督こうして発表することができて、この日を迎えてうれしく思います。TikTokさんの賞をいただいてから、このお話をいただきました。どういうものを描きたいかと考えた時、自分の中で長年のテーマである「親子」がいいなと思いました。今まで一緒にやってきたスタッフ、新しく一緒にやったスタッフ、キャストの皆さん。本当に全ての皆さんのおかげで本作ができたと実感しております。公開された際には、私の作品を含めた四作品を受け止めて帰ってほしいと思っております。疋田アシスタントプロデューサー本作にアシスタントプロデューサーとして参加しました。今回、映画製作について右も左も分からない、入社一年目の時の私をチームに受け入れてくださった平瀬監督には感謝の気持ちでいっぱいです。『knot』は映像がとにかくカッコ良く、斬新な映像的仕掛けもあります。また、物語も短編ながら厚みがあり、考察しがいのある作品になっています。是非、SNSで考察などを投稿していただき『GEMNIBUS vol.1』を一緒に盛り上げていただければと思っております。 ■『ファーストライン』チーム 今井プロデューサー今作『ファーストライン』は、アニメーションの世界の、一人のアニメーターの苦悩を描いた作品です。私の方からは、今回の企画の根幹に関わった二人の方に感謝を申し上げたいと思います。まず一人目は、スタジオジブリのアニメーターの井上俊之さんです。ちな監督は「TOHO animation STUDIO」に所属しておりますが、当時、僕は全く知りませんでした。そんな僕とちな監督をつないでくださったのがジブリの井上俊之さんでした。そして、もう一人は、今回音楽を担当してくださった角野隼斗さんです。ちな監督と同い年で、音楽というフィールドで圧倒的な活躍をしている彼が、音楽で本作に関わってくださり、本作がより大きくなったと思います。 ちな監督今回の作品『ファーストライン』は若いアニメーターを主人公とした作品です。アニメの監督や制作進行、漫画家さんが主人公のお話はこれまでもありましたが、アニメーター自身が主人公のアニメ作品は意外とこれまでなかったと思います。今回、今井さんからも紹介があったように、アニメーターの大先輩である井上さんにご紹介いただき、チャンスをいただきました。バトンを託してもらえたという気持ちもありつつ、このバトンを次の世代の若いアニメーターにもつないでいきたい思いもあります。これからアニメーターを目指す学生さんや、4月からアニメ業界に入ったアニメーターの方たちに、作画に向き合う、動きに向き合うというアニメーターの根幹のテーマを通じて、寄り添うことができたらと思い作りました。アニメーターの人たちにぜひ観ていただきたい思いもありつつ、四作品ともたくさんの方に観ていただきたいと思っております。応援よろしくお願いいたします。■『フレイル』チーム 栢木プロデューサー本木監督との出会いは、TikTokの映画祭の受賞パーティでした。そこで初めてお会いして、本木監督は「栢木さん、僕はスティーブン・スピルバーグになりたいんですよ」とメチャクチャ真面目な顔でおっしゃいました。すでに夢が大きくて、視点が世界にあることにほれ込んで「では、壮大な作品を作りましょう」と企画開発に努めました。この『フレイル』という作品は、少子高齢化を題材に、学園を舞台にした青春SF作品です。本木監督だからこそ描ける壮大な作品になっていますので、ぜひお楽しみいただければと思います。 山﨑プロデューサー『フレイル』は、カナダで映像制作を学ばれた本木監督と、北米に本社のある制作会社バージンアース社との新しいタッグで制作しており、撮影現場でも英語と日本語が飛びかうエキサイティングな現場でした。ハリウッドではスタンダードとされる制作プロセスも取り入れたりと、新たなチャレンジを様々な点でしている作品です。きっと皆さんに楽しんでいただける作品になっていると思います。 本木監督今、日本の若手監督の中でハリウッドに一番近い監督だと思っています。ハリウッド作品が大好きで、言葉が分からなくても、世界中の人に伝わるようになれば良いなと思って作った作品です。なるべくセリフを少なく、ビジュアルテリングで「画で語る」というところを観ていただきたいです。本作はゾンビ映画であり、娯楽ものなのですが、ただの娯楽作品では終わらず、社会問題を取り上げています。楽しみつつ、若い世代からお年寄りまでが少しでも「生きること」を考えられるよう、人生において、本作がどういうものになるかを意識して作りました。そのあたりにも注目して観ていただけたらと思います。■質疑応答 MC四人の監督は、今回劇場作品を制作されるのは初めてですが、普段と異なっていたこと、意識した点、今後の創作に影響を受けた部分などを教えてくさい。 上西監督普段と違うことといえば、まさに今のこの場のような注目を浴びる経験ですね。普段はCG制作を行っているので、このような普段では経験できないことをしていると思います。また、今回は劇場公開作品なので、大きな画面で観ます。スマートフォンなどで観るよりも画面の1ショット、1ショットに気を遣って製作しました。 平瀬監督まず、関わる人の数の多さが一番違うところだったと思います。映像を作るのにこれだけの人が関わって一本の作品を作るのは、いまだかつてない経験でした。特に意識したことに関しては、劇場公開なので、劇場という空間で観ている人たちがどのように受け取るかという部分です。画角や音の処理といった部分は非常に気をつけて撮影、製作しました。 ちな監督やはり普段はモニターで観る作品を作っているので、アニメの場合、モニターで観る作品だと、あえてスクリーンで観た時のようなディフュージョン(光を拡散させて、ふわりとした印象を出すフィルター)をかけて、光の拡散を考えて処理を施します。でも、今回は本当にスクリーンで観てもらうので、スクリーンに映った時の光の観え方や、色の使い方は、普段のテレビアニメでやることとは違うことを目指してやっていきましょうと、スタッフとも話しました。何より、劇場になると音響がすごく贅沢に使えます。なので、音楽で参加してくださった角野さんや音響周りのスタッフの皆さんの繊細な仕事を見て、「今、普段とは違うモノづくりをしているんだ」とワクワクした気持ちで、刺激的な現場でした。 本木監督僕は普段はワンオペなので、撮影・ディレクション・照明・音声・グレーディング(撮影後の映像の階調・色調を整える画像加工処理)など全部一人でやっています。今の時代は機材も安くなって、一人でやれてしまう世の中です。でも、今回の『フレイル』でたくさんの人と関わってみて「一人の限界」を感じました。これだけの人が関わり、それぞれの部門のエキスパートの方たちとアイディアを組み合わせたからこそ、こんな素晴らしい作品ができるんだという感動がありました。クリエイティブの部分でも、一人だと悩んで「これで良いのかな?」と不安を抱えて臨むことが多いんですが、山﨑さんや栢木さん、馮さんといった東宝のプロデューサーさんが知恵を貸してくれました。なので、「これはどう思いますか?」と聞いた時には的確なアドバイスをくださりつつ、「監督の作品だから作品ファーストで」と芸術性の面を立てて評価してくださる部分もありました。その辺りで僕は一人で作るよりもたくさんの方が関わって作るほうが好きだと改めて感じました。これを機に今後もたくさんの人と関わり最高の作品を作りたいと思いました。今回、東宝がこうしたプロジェクトを開始したことが、クリエイターにとってどのような意味を持つか? 実際に参加されて感じたことを教えてください。【記者質問1】上西監督機会を与えてくださって非常に感謝しているところです。やはり若手の監督は、発表する場を欲しています。東宝さんのような大きい会社がこういう場を設けてくださるのはうれしいです。 平瀬監督若手にスポットライトを当ててくれる企画で、若手のプロデューサーと共に「何か面白いことやろうぜ」というスタンスでのもの作りができました。映像業界で今後も必要な姿勢だと思いますし、こういった取り組みは素晴らしいと思います。今後もこういった機会があって、もう一度となれば、若手も僕も「頑張ろう」と前向きな姿勢になれると思います。こういう取り組みが、相乗効果で若手映像作家の未来を担っていくプロジェクトになるんじゃないかと参加しながら思いました。そのために頑張ろうと思ってやっていました。 ちな監督今回の『GEMNIBUS vol.1』の中で、三作品が実写の中、アニメの枠を一作品分つくってくださって、しかもそこに選んでいただきありがたいと思っています。実写の監督さんや漫画家さんはいろんなコンテストがあるけれど、普段テレビアニメで頑張っている若手の演出やアニメーターにとっては、世に出る機会が少ないんです。だから、アニメに情熱のある若い人たちがたくさんアニメ業界に入ってきているので、「GEMNIBUS」という企画から、どんどん出てくると良いなと思います。支えとして、東宝という大きな会社がリードしてくれるのはありがたいことだと思っています。 本木監督僕の場合、いろんなキャリアの積み方がありますが、下積みを何十年もして、やっと監督になるというのは自分には合わないと思っています。アナログからデジタルになり、何百万もした機材が、数十万と買いやすくなったり、SNSの時代に合わせてセルフプロデュースで自分の作品を日本だけでなく海外に向けてどんどん発信できる世の中になりました。僕はそれに合わせて、TikTokやインスタで自分の作品を発表していました。そして、東宝がそういう作品を見て、SNSだけで終わらない「劇場公開も」と声をかけてくれました。若手の可能性を信じてくれる――それはすごく挑戦的です。僕だったら絶対にやらないと思います(笑)。若手にお金をかけて、ここまでのものを作らせてくれるのはかなり攻めていると思います。アメリカや韓国では聞く話ですが、「日本でもこれをやるのか?」という感動もありましたが、これまでだまされたこともあったので「本当かな?」と思いつつ、「でも東宝だしな」と…(笑)。こういうチャンスを与えるのは、これからの映画業界を底上げするのに、クオリティをアメリカや韓国と合わせるのにはすごく重要なことだと思います。僕もたくさんお金をかけて、信じてもらえたことに対し、返せるようにとプレッシャーも感じつつ、日本映画界の底上げを自分も担っていければと思って活動しています。このチャンスを与えてくださったことは、日本の映像業界が変わっていく大きな出来事だと思うので、これからが楽しみです。今回「vol.1」ということですが、今後の展開、続編の予定などはあるのでしょうか?【記者質問2】栢木プロデューサーこういった取り組みは、続けていくことが重要だと思っております。その覚悟を示すためにも「vol.1」というタイトルにしました。「vol.2」を製作すべく、新たな才能を持ったクリエイターと企画開発を進めております。実写であれば年内撮影というイメージで、企画開発を進めています。これからもどんどん続けていこうと思っています。 大田さん継続するのが大事だと思うので、しつこくやっていきます。 MCここで『GEMNIBUS vol.1』の公式アンバサダーを務める上白石萌歌さんにご登場いただきます。 上白石さん今日は雨の中、お越しいただきありがとうございます。本日はよろしくお願いします。 MC今回、アンバサダーに就任いただいてお気持ちはいかがですか? 上白石さん新しい才能が芽吹く瞬間に立ち合えることを光栄に思っています。私自身、映像作品やエンタメ全般がすごく好きで、私もエンタメに携わっている中で、へこんだりすることもありますが、そのへこみをまた膨らませてくれるのもエンタメの力です。まずは今回、誰よりも早く四人の監督の作品を体験できることが純粋に楽しみでした。皆さんの魅力をもっと発信する手助けができればと思っております。MC俳優として作品に携わる立場から、今回のこうした企画・取り組みをどのように感じていますか? 上白石さん皆さんの才能がいろんな方に発見されて、いろんな方に渡っていくのは素敵な取り組みだと思います。映像やエンタメの世界もどんどんと進化しています。その先頭に立って、変化させていくのは皆さんだと思います。映像作品はスクリーンで観るのが一番だと思うので、東宝ならではのスクリーンで公開されるのは素敵なことだと思います。私自身も劇場に行って体験したいと思っています。 MC東宝ということで上白石さんの後輩も出演されていますね。 上白石さんそうなんです。私も出たかったんですが、お声がけいただけなかったので(苦笑)、より頑張ろうと思いました! MC各作品の感想もうかがいたいと思います。まず『ゴジラVSメガロ』をご覧になっていかがでしたか? 上白石さん何と言っても息をのんでしまうような臨場感がありました。ゴジラの世界は現実に起こりえないと思って観てしまうことが多いですが、映像の技術も音響の技術も最先端のものを使われているので、圧倒的な臨場感でした。「これは起こりうることだ!」と思ってしまうような感覚でした。映像を観ていることを超えて、その場に立って風を感じているような気持ちで「逃げなきゃ…」と観ていて思いました。それくらい“体験”できる映像作品だと思います。 上西監督デカい怪獣はデカいスクリーンで観てほしいですね(笑)。 上白石さん音もすごくこだわって作っているように感じました。 上西監督大きいものが動くので、左から右へという音の動きもこだわりました。 MC『knot』はいかがでしたか? 上白石さん『knot』はサイコスリラーというジャンルの作品だというのは存じ上げていましたが、その枠組みを超えて緻密に練り上げらえた人の心の機微や、ものすごく深い人間ドラマを感じました。ただ「恐ろしい」という言葉で片付けるのはもったいないくらい、すごく観入ってしまうお芝居や演出をされている作品だと感じました。親子って改めて不思議な糸でつながっているんだなと感じました。すごく確かなように見えて、儚い…でも、儚いからこそ尊いものだと再認識した作品でした。ラストカットには衝撃を受けてゾッとしたので早く皆さんに観ていただきたいです。 平瀬監督あのラストカットを描きたいがために描いたくらいです(笑)。ゾワっとしていただいて良かったです。 上白石さんゾワっとしました! 早く劇場で観ていただきたいです。 MC『ファーストライン』はいかがでしたか? 上白石さん唯一のアニメ作品で、夢を追いかけていく全員の心に響く作品だと思いました。私も夢を追いかける一人なので、理想と現実の間で葛藤したり、自分の力のなさを思い知って落ち込むこともあるけれど、夢を追う人の熱意やひたむきさが描かれていて、グッとくるものありました。アニメーションなので1秒、1秒の尊さがすごくて「絶対に瞬きしたくない」「画面の隅々まで全部観たい」という気持ちで画面に張り付いて観てしまうような、繊細で大胆な映像作品だなと思いました。 ちな監督ありがとうございます。フィクションですが、実体験や同僚のアニメーターが抱えている理想と現実の間の葛藤を表現しています。大勢の人に届く作品になるという思いもあったので、そこに共感していただいてうれしいです。 上白石さん今日、初めてお会いしましたが、主人公の彼と似ているような、どこか通じるものを感じたので(笑)、これはちな監督自身の作品なのかなと思いました。それがみんなの物語になっていくのが楽しみです。 ちな監督一応、僕自身ではないですが(笑)、似ているかもしれません…。 MCそして『フレイル』に関してはどのような感想をお持ちですか? 上白石さんものすごく現代的なテーマを扱った作品
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映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」宣伝開店&完成報告イベント映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」公式サイト全世界累計発行部数1100万部を突破した、幸運な人だけが辿り着ける、ふしぎな駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる廣嶋玲子・作、jyajya・絵「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(偕成社刊)がついに実写化し、12月13日(金)に公開されます。 11月12日に、宣伝活動スタートおよび本作の完成を報告するイベントが雑司ヶ谷鬼子母神堂内にある駄菓子屋・上川口屋にて開催され、天海祐希さん、白山乃愛さん、番家天嵩くん、中田秀夫監督が出席しました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!宣伝開店&完成報告イベント銭天堂店主・紅子役天海祐希さん大野藍花役白山乃愛さん水野雄太役番家天嵩くん中田秀夫監督天海さん銭天堂の店主・紅子さんを演じるにあたり、三時間ほどかけて特殊メイクをしました。とても楽しく、ドキドキしながらお芝居をしました。今日もご一緒していますが(白山さん、番家くんを見て)子役の方たちもしっかりとしたお芝居をしています。中田監督のもと、スタッフ・キャスト一同、一丸となって頑張った作品です。皆さん、ぜひ観ていただけたらうれしいです。 白山さんとても素敵な作品なので、たくさん魅力を伝えられたらと思います。 番家くん僕も(自身が演じた)雄太と同じで、勉強がちょっと苦手です。だから、「テストに出るところが分かったら良いな…」というそのままの気持ちで演じました。すごく良い作品になったと思うので、皆さんぜひ観てください! MCちなみに、どの教科が苦手ですか? 番家くん算数と国語です(苦笑)。 MC得意な教科は? 番家くん体育です! 中田監督本日は恵まれた天候でうれしいです。僕が最初に本作の企画を提案したのは、五年以上前でした。それが、いよいよ皆さんにお披露目できる時が来て、感慨深いです。 MC今のお話にもありましたが、本作は中田監督から提案された企画とのことです。なぜこの児童書を映画化しようと思い、紅子役を天海さんにオファーされたんでしょうか? 中田監督うちの娘が小学生の頃、廣嶋玲子さんの小説が好きで、特に「銭天堂」シリーズは、全巻読んでいました。それで、娘に「お父さん、絶対に面白くなるからこれを映画化して。作ったらすぐに観に行く」と言われたんです。僕も読みましたが、「なるほど、これは良いな」と思いました。子ども向けの「笑ゥせぇるすまん」(藤子不二雄A 作)という感じで、決して良いことだけをしなさいよという話ではなくて、毒がちょっと含まれているところがすごいと思って、提案しました。 MC娘さんに映画化を伝えた時は、どんな反応をされていましたか? 中田監督中学生とか高校生になると、そっけなくて「あ、そう」みたいな感じでした(苦笑)。 MC紅子を天海さんにお願いした理由を教えてください。 中田監督(紅子役を)お願いする前に、天海さんの舞台を拝見しました。座長として、舞台の中心で、ドーンとすごく華やかな存在感を放っていました。紅子さんも、大人も、子どもも買いに来る駄菓子屋さんの真ん中にドーンといます。そんな紅子さんと舞台での天海さんが重なって、「ぜひ天海さんにお願いしたい」となりました。 MC天海さんは、オファーを受けた時はどんな心境でしたか? 天海さん大人気の児童書だとは存じていたので、「そんな大人気の作品を私がやって良いのだろうか?」と思いました。(原作の)紅子はふくよかで、ドーンとされている方だったので「これ、私で良いんですかね?」「(映画化に際して)原作の絵に寄せていくんですか?どうするんですか?」と、うかがいました。そうしたら、「ぜひに」というお返事をいただいたので、「そう言っていただけるなら、よろしくお願いします」と申し上げました。 MC改めて、天海さんの紅子はいかがでしたか? 天海さん(監督に向かって)いかがでしたか? 中田監督素晴らしかったと思います。 天海さん悪いとは言えないですよね(笑)。 中田監督撮影中は、紅子さんスタイルの天海さんしか拝見していないので、クランクアップした後に撮影現場に遊びに来られたすらっとした天海さんを久々に見て、「そうだ、そうだ!本当の天海さんはこっちだった!」って思いました(笑)。撮影中に三時間くらい空き時間ができた時に、天海さんが衣装だけ脱がれていたことがありました。お顔は(特殊メイクで)紅子さんのままで、下はあんこ(ふくよかに見せるための詰め物)の入った衣装を脱いで、スポーティーな服を着られていたのが少し面白かったです。 天海さんあの時はジャージを着ていましたね(笑)。 MC白山さん、番家くんは、本作の撮影前から「銭天堂」シリーズは知っていましたか? 白山さん知っていました。学校の図書室に小説があったし、私はアニメも見ていました。銭天堂に来る人たちが駄菓子を買って、幸せになるのか、不幸になるのかは結末がみんな違っていて、それが面白いです。 番家くん僕もアニメを見ていて、次の配信が来るまで「まだかな、まだかな」と楽しみに待っていました。家族と一緒に見ていました。銭天堂は、気まぐれに来られるのが良いところで、気まぐれで幸運になれるところが好きです。 MCまさか自分が出演するとは思わなかったですよね? 番家くん本当ですね! すごくうれしかったです。MC完成した本作を観た感想を教えてください。 天海さん自分が出ていないところは初めて拝見しました。ホラー映画もそうですが、映画を知り尽くした中田監督の趣向が、ちゃんと大きなうねりになっていました。すごくドキドキしたし、ちょっと怖いところもあったし、ハラハラもしました。「どうなるんだろう?」と、登場人物一人一人を応援したくなりました。大きなうねりがあって、最後は(胸に手をあてて)「はぁ…」という感じです。ドキドキワクワクハラハラして、自分が出ていたことを忘れて、楽しめる作品に仕上がっていました。ありがとうございました。 MC銭天堂には大人も訪れるので、大人も楽しめる作品になっているということですね。 天海さんもちろんです! お子さんは、学校やおうち関係でいろいろと不安や悩みがあると思います。大人は、人間関係、仕事、家族のことなど、もっといろんなことがありますよね。その一つ一つに、チクっと刺さるんです。なので、大人の方がより全体像を見て、ご自分に重ねられるところがあるんじゃないかと思いました。それでいて、幸せな気持ちにもなれるし、大人こそ楽しめる作品だと思います。 白山さんすごく面白かったです。私が見ていた、銭天堂や紅子さんの雰囲気がそのままで、すごく楽しかったです。 MC白山さんは本作で映画デビューということですが、いかがでしたか? 白山さんうれしかったし、すごく不思議でした。自分があんなに大きなスクリーンに出ていることが初めてだったので、すごく感動しました。天海さんそのうれしさや、ワクワク、ドキドキが出ていたのか、役柄もありますが、すごくはつらつとされていて、とても素敵でした。 中田監督素晴らしかったと思います。(白山さんと番家くん)二人とも、ほかの共演した小学生の子たちから人気者でしたね。 MC番家くんは本作を観ていかがでしたか? 番家くんアニメや小説で知っているお話や、駄菓子が出ていることに気が付くこともありました。新しい人が出てきた時は、「この人はどんなお菓子を買うのかな?」とワクワクしました。楽しい作品になってうれしいです。 MC自分の出番を見ていかがでしたか? 番家くん映画で、自分がこんなにいっぱい出てくるのは初めてなので、「こんな風に出られるんだなぁ」って思いました。自分をちょっとほめられるような場面もあって、うれしかったです。 天海さん私がすごく印象に残っているのは、最初のリハーサルの日です。(番家くんに向かって)すごく緊張していたんだよね? リハーサルルームでセットを組み立てて、監督がいろいろ説明してくださってから、そこで動いてみたんです。普通の顔をしているのに、ものすごく緊張していたみたいで「脇汗が!」とか言っていました(笑)。 番家くん脇汗、手汗がすごかったです。緊張しまくっていました…(笑)。 天海さんそんなに緊張しているそぶりはなかったんです。でも、そこで緊張したせいか、本番はドンといけましたね。 番家くんばっちりでした! 天海さんお子さんたちが、良い顔をいっぱいしているんですよ。「負けられない!」と思っていました。私は、顔に特殊メイクをしていたんですが…。 MCその特殊メイクについてもお聞きします。準備に三時間かかったとうかがいました。 天海さんトータルでそれくらいです。厳密には、毎日ヘアメイクさんも、衣装さんも、どんどん腕が上がっていくので、すごく短縮していただきました。 MCここまでの特殊メイクは、なかなかないんじゃないですか? 天海さんそうですねぇ。 MC初めて紅子になったご自身をご覧になっていかがでしたか? 天海さん何か自分のことで申し訳ないですが、祖母に似ていました(笑)。「系統ってあるんだな、似ていくんだな」と思いました(笑)。撮影期間中は、メイクさんは「口を開けて全然OK」と言ってくれたんですが、特殊メイクがはがれるのが嫌で、口が開けにくくて、あまり食べなかったんです。そうしたら、どんどん痩せてしまいました。でも特殊メイクのおかげで誰も気づいてくれませんでした。顔を作ってくださったヘアメイクさんには、「天海、どんどん痩せていっている」と言われましたが、「そうだよね。でも、誰も気づいてくれない」って話をしました(笑)。MC天海さんが演じる紅子さんを目の前にしていかがでしたか? 天海さん正直に言ってね! 白山さん天海さんと共演できると聞いて、すごくうれしくかったです。ずっとテレビで見ていた、あの天海祐希さんと共演できることが、すごくうれしくて、楽しみだったんです。でも、撮影現場でお会いすると、天海さんというより、紅子さんとお話ししている感じでした(笑)。 MC撮影現場でお話ししたことで、印象に残っていることはありますか? 白山さん私が、財布を開けられなかった時に、アドバイスをしてくれました。 番家くん僕がテレビで見ていた天海さんは、すごく細くて身長が高いイメージでした。でも、初めて共演してみたら、紅子さんのふっくらした身体で、アニメで見ていた紅子さんのオーラがふわーっと出ていました。本当に紅子さんが目の前にいるような感じでお芝居ができました。 MC本作に登場する銭天堂は、もう一つの主人公と言える存在ですが、今回、こちらの会見でお借りしている雑司ヶ谷・鬼子母神堂内の駄菓子屋「上川口屋」も古くから営業されている駄菓子屋さんです。寛文4年(1664年)に本堂が造設された鬼子母神堂内にて、子どもたちのために駄菓子を売っています。天海さんは、子供のころから駄菓子屋さんは行っていましたか? 天海さん行っていましたよ! 私は、あんずやお麩が大好きでした。口が赤くなっちゃうやつね。今の駄菓子はどんどん新しくなって、進化していますよね。私たちの時代は、(お菓子が)もっと雑に入っていました(笑)。 白山さん私は「タラタラしてんじゃねーよ」とかが好きです。 番家くん僕は、安いので「うまい棒」とか「10円ガム」とかが好きです。前に、おばあちゃんの家の近くに駄菓子屋さんがあって、10円ガムをたくさん買って食べていました。 ■駄菓子屋「上川口屋」の店主、内山雅代さんが登場。 内山さんようこそ。はじめまして。素晴らしい人にお目にかかれて…あがっています(笑)。MC内山さんは13代目の店主で、10歳の頃から店番をされていたそうです。時代と共に駄菓子を買いに来る子どもたちも変わってきたかと思います。内山さんがお店で子どもたちと接する際に気をつけていることはどんなことですか? 内山さん今はキャッシュレスで、お菓子を買えるコンビニが多くありますが、うちは長きにわたってここでやっていて、支払いはすべて現金です。お菓子は100種類ほど扱っていますが、子どもにお金の計算をしてもらうことを心がけています。だから、「ご予算は?」って聞くんです。 天海さん駄菓子屋さんって、子どもの頃は社交場でしたよね、小さいことですが、社会のルールをちょっとずつ学ぶような場所でした。私は、駄菓子屋さんは日本の文化だと思っています。私自身が大好きということもあるんですが、なくなっていくのがすごく残念なので、本作と共に、また盛り返してもらえたらと思います。私、大人買いしに来ますよ。親に「やめなさい」って言われるんですが(笑)、やっと大人買いができるようになったので(笑)。大きく買っていきます! MC内山さんにお聞きしたいことはありますか? 天海さん時代も変わるとお子さんも変わるじゃないですか? でも、ここに来るお子さんのキラキラした目は、昔も今も変わらないですか? 内山さん本当に変わらなくて、好みも変わらないんですよ。(天海さんは)あんずがお好きだとおっしゃいましたが、あれは浅草で作っていて、もう100年だそうです。 天海さん100年! 大事にしたい文化ですね。ありがとうございました。 内山さんありがとうございました。失礼します。 MC本日は銭天堂の出張店舗も出ております。中田監督、作中の銭天堂のお店のセットが、すごく細かいところまで作られていましたが、セットへのこだわりを教えてください。 中田監督お店の中もさることながら、そこに至る狭い通路も、実際のロケで撮影された商店街みたいなところから入って、そこに庭先があって…という全体のデザインを、美術デザイナーの方と考えました。「たたりめ堂」も出てきますので、その対比も考えました。それから、店内のお客さんが紅子さんと話す場所や、陳列棚も考えました。もう一つの主役はお菓子そのものです。原作のデザインを基本として、実写の映画にするために、デザインを微妙に変えたほうが良い部分などを、専門家の方と話しました。実際、番家くんもイチジクみたいな形のお菓子を食べていますが、駄菓子を食べるシーンがあるので、フードコーディネーターのスペシャリストの方に、どういう材料で作れば良いのかを考えて作ってもらいました。そのあたりの打ち合わせや、準備も大変でした。 天海さん大人ながら、ちょっとワクワクしました。もちろん、自分が知っている駄菓子屋さんと比べると、数倍大きいんですが、「こんな風にお菓子が並んでいたな」ってすごく懐かしかったです。スタッフも、みんな目をキラキラさせながら見ていましたね。美術さんや、それをお考えになった皆さんは、素晴らしかったですね。 白山さん銭天堂に着くまでの路地が、狭くて少し怖い雰囲気があったんですが、それよりも「この先に何があるんだろう?」って気持ちになれて、興奮しました。お店の中に入るとたくさんの駄菓子がきれいに並んでいて、また興奮してしまいました(笑)。 番家くん知らない駄菓子も置いてあって、「これを食べたら、どんな効果があるのかな?」「ほしいなぁ」と思いながら見ていました。ついつい食べたくなっちゃう駄菓子がたくさんあって、全部ほしくなっちゃいました(笑)。 MC何が一番食べてみたかったですか? 番家くん作中でも買った「ヤマ缶詰」がほしいです。テストの答えが分かるなんて夢だから(笑)! 白山さん私は「天晴れレモン」です。おめでたい日を晴れにできるお菓子なので、修学旅行とか運動会とか、イベントの日に食べたいです。 天海さん私は「バイリンガール」ですかね。「勉強しろ」って話ですが(笑)、どこの国に行ってもその国の方と話せるじゃないですか。 MC番家くんと通じるものがありますね。 天海さんそうですね(笑)。 ■記者からの質問コーナー原作はアジアを中心に、海外でも人気ですが、今回、実写映画として世界進出への期待はありますか?【記者質問】天海さんそれは今日お集りの皆さんが、どれだけ発信してくださるかにかかっているんじゃないでしょうか(笑)。ぜひ! よろしくお願いいたします(笑)。そうなると、バイリンガールが必要ですね(笑)。でも、楽しく観ていただけたら、それが返ってくるんじゃないかと思います。MC最後に天海さんからメッセージをお願いします。 天海さん今日はお忙しい中、足をお運びいただきましてありがとうございます。皆さんのご協力を得て、本作が公開することが、たくさんの方に伝わるとうれしいです。本作を観て、楽しんでいただいて、小説も読んでいただけたら、すごくうれしいです。大人も子どもも、楽しめる作品なので、どうか多くの方に足をお運びいただけますように、皆さん、ご協力よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。
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「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」完成披露試写会「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」公式サイトモルモットが車になった世界で<モルカー>たちが繰り広げる癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのストップモーションアニメ「PUI PUI モルカー」。その愛らしさや、実際のモルモットが声優を担当するという奇抜さで、2021年の放送開始後から子どもから大人までを魅了し世界的に“モルカーブーム”を巻き起こしました。そして、この度CGアニメーションでの完全新作映画が誕生し、「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」となって、11月29日より公開されます。 11月16日にはTOHOシネマズ 日比谷で完成披露試写会が行われ、声優を務めた相葉雅紀さん、大塚明夫さんと、まんきゅう監督が登壇しました。<モルカー>の世界についてトークを繰り広げたほか、ステージ上でミッションに挑み、大いに会場を盛り上げました。この日の模様を詳しくレポートします!完成披露試写会メニメニアイズカンパニーCEO役相葉雅紀さんドッジのドライバー役大塚明夫さんまんきゅう監督MCそれでは登壇者の皆さんの入場です! 相葉さん本日は皆さんお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。CEO役で、モルカーの世界に関わることができて、すごく光栄な気持ちです。自分事になってしまうんですが、小学生の時の夢が社長になることでした。今回はCEO役ということで、モルカーの世界で夢が叶いました。(会場:拍手)子どもたちも夢を大切にしてください。今日は楽しんでいただければと思います。大塚さんこんなにたくさんお集まりいただいて感激です。ドッジのドライバー役を演じました。“ドッジ”であって、“ドッチ”のドライバーではないです(笑)。間違えている方はいらっしゃらないとは思いますが…。 相葉さん皆さん分かっています(笑)、大丈夫です! 大塚さん大丈夫ですね(笑)。私の小さな時の夢は、車がなかったので、自動車であちこち行ってみたいと思っていました。 MC大塚さんも、モルカーの世界で夢が叶ったということですね! (会場:拍手) 大塚さん皆さん、ありがとうございます。(会場:拍手) MC流れとしては、監督も夢を語ることになりそうですね。(会場:笑) 相葉さんすみません! (流れを作ってしまったことに恐縮して)申し訳ない。 まんきゅう監督本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございます。僕も…小さな頃の夢を言わないとダメですね(笑)。僕は、小学生の頃、弁護士になりたいと思っていました。誰かを助けられるような、誰かの役に立つような仕事をしたいと思っていました。 相葉さんめちゃくちゃ立派だ! まんきゅう監督巡り巡って、今はアニメを作っているので不思議なものです。 MC今日はお子さんから大人の方まで幅広いお客さんにお越しいただき、大きなスクリーンで本作が初披露されます。改めて、今の気持ちをお聞かせください。 相葉さんモルカーの世界は壮大です。今回の作品も壮大な大冒険のお話で、ドッジと一緒にいろいろなところに行きます。それこそ宇宙まで飛んで行ったりもします。 大塚さん宇宙には行くし、いろいろと追いかけられたりするんだよね。 相葉さんもちろん子どもたちはドキドキワクワクするでしょうし、大人が観ても、裏に隠されたテーマにハッとさせられる部分があるんじゃないかと思います。 大塚さんこれだけ大きな映画館の音響、スクリーンで観ると集中力を余儀なくされます。そうすると、壮大な世界に没入していくような楽しみがあると思います。奇想天外な大冒険をぜひお楽しみください。 まんきゅう監督今日、初めてお客さんにお披露目をするということで、どんな反応があるのかとドキドキしています。今回はCGアニメで制作しています。原作のストップモーションのアニメをCGで完全再現しようというテーマのもと、チーム一丸となって作りました。そういった原作の<モルカー>らしさというか、ハチャメチャな感じ、かわいい感じ、ドタバタした感じなどが、皆さんに届くと良いなと願っています。 相葉さんかなりハチャメチャですよね。細かいところまで観ても、クスッと笑えます。みんなで、こうやって…。 (興奮して展開を話しそうになり、ネタバレを気にして)ヤバいヤバい、すみません。(会場:笑) MC相葉さん、大塚さんはシリーズ史上初めて、セリフのあるヒューマンキャラクターとして登場します。オファーがあった時の感想を教えてください。 相葉さん「僕で良いのですか?」という気持ちでした。こういう声優のお仕事はそんなにやってきたわけではないので、新しい挑戦ができる喜びがありました。それと同時に、新しいことをやるには、大きな覚悟が必要だなと思いました。このモルカーの世界が好きだったので、今回のお話をいただいた時はすごくうれしかったです。なので、「ぜひ全力でやらせていただきたい」とお返事しました。 MC劇中ではCEO役として、堂々とプレゼンをするシーンもありました。 相葉さんこのCEOは、ちょっとクレイジーなところもあるので(笑)、「勢いをつけて」と、まんきゅう監督にご指導をしてもらいながら挑戦しました。 MCこれまで様々な役を演じてきた大塚さんですが、「モルカーの世界に飛び込む」というオファーを受けていかがでしたか? 大塚さん全部ではないですが、僕自身も「モルカー」を観ていたので「えっ!『PUI PUI モルカー』?僕は何をすればいいの?」と言いました。(登壇者の皆さん&会場:笑)「まさか(モルカーの鳴き声である)「プイプイ」って自分が言うのかな」「大丈夫かな」と思いました。MC大塚さんがやってみると、渋い感じになりそうです。 大塚さん(渋い声でモルカーの鳴き声を実演して)「プイ、プイ」(登壇者の皆さん&会場:笑&拍手) 相葉さん強そう(笑)。 大塚さんちょっとドキドキして怖かったんですが、普通にセリフを言う役ということだったので、ちょっと安心しました。 MC監督からご覧になって、お二人の演技はいかがでしたでしょうか。 まんきゅう監督お二人ともすごく素敵でした。ドッジのドライバーは、観客と一緒になってドライバーやモルカーたちと冒険するという、ある意味で本作のナビゲート役です。大塚さんのお声を聞くと(観客にとっても)「絶対に大丈夫だ」という安心感を持って冒険ができるので、すごくありがたかったです。大塚さん絶対に大丈夫だって思わない方が…(笑)。 まんきゅう監督(笑)。本作は、お子さんもご覧になるので「絶対にドッジのドライバーがなんとかしてくれる」と期待しながら、ドキドキして作品を観てくれると良いなと思っていました。相葉さんはもちろんテレビなどを拝見していて、お声が色っぽくて素敵だなとずっと思っていました。今回初めてお芝居を聞きましたが、思った以上に実直で、真っ直ぐで、生命力に溢れたお芝居をしてくれました。当初のCEO役はもう少し落ち着いた大人のイメージだったんですが、相葉さんにテストでお芝居をしてもらった時に「こっちの方が正しかったんだ」という気持ちになりました。 大塚さんひたむきな感じがね。 まんきゅう監督先ほどクレイジーな役だというお話がありましたが、真っ直ぐすぎてちょっと周りが見えなくなるところがあるというか、そういったお芝居が本当に素敵でした。本作に素敵な色を加えていただきました。ブースで初めてお芝居を聞いた時に「よっしゃ! 行ける!」と思いました。 MC本作では、AI化されたモルカーが登場します。AIを登場させるというアイデアは、どのように生まれたのでしょうか。 まんきゅう監督原作のストップモーションアニメにも社会風刺の効いたテーマ性があったので、本作でもそれを取り入れたいと思っていました。それと同時に、原作の見里朝希さんからは「モルカーは車なんです」とうかがっていたので、車にまつわるお話をしっかり描こうと思う部分もあり、いくつか映画的なアプローチのアイデアも出しました。元々、見里さんとしても長編をやるならば「自動運転をテーマにしたものをやりたい」というお話もあったので、両方の意見が一致し、AIをテーマにしたものを描こうとだいぶ早い段階から決まりました。 MCAI化されたモルカーについて、どのような印象を持ちましたか? 大塚さんストップモーションのふわふわした感じもとても良いですが、AIモルカーの動きがCGになった時に違和感がなく、スッと馴染んだ気がしました。 相葉さん今の時代にぴったりな設定で、お話だと思いました。 MC相葉さんと大塚さんは、本作で初共演ですよね? 相葉さん&大塚さんそうだっけ? 相葉さん最初にお会いしたのはそうかもしれない…。そうですね! MCお互いの第一印象や、印象が変わったことなどありましたら教えてください。 大塚さん相葉さんは、素晴らしい一流のオーラを身に纏って颯爽と歩かれています。相葉さんやめてください! 謙虚に歩いています。(大塚さんと笑い合う) 大塚さん皮膚感覚で「良い人だな」というのがすぐに分かりました。 MCお二人は、移動中の車でもずっと「美味しいお寿司がある」という話をされていました。 相葉さんそうなんですよ。昨日、一緒にご飯を食べましたもんね。 大塚さんそうなんです。 相葉さん本作では(芝居の)掛け合いができなかったんですが、他の現場ではガッツリと掛け合いをしました。大塚さんは、とりあえず飛び込んでいけば、引っ張ってくれるという安心感があります。それから、声だけじゃないところもすごくて、声だけでその背景までが見えてくる気がしました。そんなお芝居もすごく好きですし、すごく勉強になっています。 MC意外とお茶目なところがあるとうかがいました。 大塚さん僕は、どこか大人になりきれていないところがあるので、ついふざけたくなってしまうんです。どうしてもそういうところは抜けないですね。 相葉さん大塚さんの風貌でチャーミングなことをするので、最初は「おお!」とびっくりしました。でも、もう慣れました(笑)。 MC原案及び、テレビシリーズ第一期の監督である見里朝希さんからメッセージをいただいています。当初は六畳一間のアパートにて少人数で作っていた「PUI PUI モルカー」が、 相葉さんや大塚さんのような大変豪華なキャストで映画化されるまでに至って、感慨深いものがあります。 アフレコ現場にお邪魔した際に、相葉さんはテレビで見た時と変わらない印象で常に輝いていましたし、 大塚さんにご挨拶した際、低音ボイスで「PUI PUI モルカー」と言われたときは痺れました。 モルカーとは、モルモットと車が融合したキャラクターです。 今回、私は総監修として、モルカーがちゃんと小動物らしく、そして車らしくなるように監修させていただきました。 CGアニメ、しかも人間が言葉を話すというのは新たな試みではありましたが、 まんきゅう監督をはじめ、制作陣のモルカーに対する解像度の高さと愛情を感じ、 世界観はそのままに、「これも一つの表現として素晴らしい!」と思える作品に仕上げていただきました。 ありがとうございます! 映画化を記念して、ドッジのパペットを制作しました。皆さんと一緒に巨大スクリーンで縦横無尽に暴れまわるモルカー達を見届けます。 ぜひ最後までお楽しみください!【見里さんからのメッセージ】■見里さん手作りのドッジ、そしてポテトとシロモのパペットがステージに登場。 大塚さん(テーブルの上のドッジ、ポテト、シロモを見つめて目尻を下げながら)触っても良いですか?(手に取ってドッジを見つめる)皆さん、見えますか? (会場に見えるように掲げる)相葉さんこれまでの作品はこれで撮影をしていたということですか? 大塚さんちょっとずつ動かして、一枚ずつ写真撮って撮影していたんでしょうね。(ドッジに)やっと会えました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 相葉さんかわいいですね! 飾っておきたいくらいかわいい。 ■相葉さん、大塚さんがドッジ&ポテトを持って、顔のそばに寄せて笑顔を見せました。会場からは「かわいい!」と歓声が上がりました。MCドッジとポテトは何かしゃべっていますか? 大塚さん「プイプイ」(と言っています)。(会場:笑) 相葉さん(ポテトが何かしゃべっているか、耳を近づけてみて)しゃべっていないです! (会場:笑) MC見里さん、ありがとうございました。こちらのかわいい子たちの写真は後ほどSNS等にアップしますので、ぜひご覧ください。続いては、本作から新たに加わったモルカー声優の糸さん(モルモット)からメッセージが届いています。(会場:歓声) ■スクリーンに相葉さん&大塚さんへの質問と共に、糸さんの写真と声が劇場に流れました。相葉さん&大塚さん楽しかったですね!相葉さん、大塚さんと共演された感想は?【糸さんの質問】相葉さん共演できて本当にうれしかったです。 MC糸さんが会場にメッセージを送っているようでしたが、何と言っているか分かりましたか? 相葉さんそうですね…。今日はこんな無茶振りばかりするんですか? (会場:笑)きっと「楽しんで行ってください」ということですよね。絶対そうです! 大塚さんそうそう! MCこの声を聞くだけでも楽しいですし、癒される気持ちになりますね。 まんきゅう監督感慨深いものがありますね。 MC本作には「史上最大級の“モルミッション”」というキャッチコピーが付いています。皆さんにとって最近、挑戦しているミッションはありますか? まんきゅう監督最近は海外からのお仕事も増えたので、英語や語学を勉強したいなと思って、ちょっとずつやっています。 大塚さん素晴らしいですね! まんきゅう監督少し世界を広げてみたいと思っています。 大塚さん僕は、年齢のせいか、腰やお腹周りに浮き輪が付いてきまして…(笑)。今年の夏までにはその浮輪を取り除きたいと思っていたんです。でも、そのミッションには失敗しました。また新しくミッションを課して、鋭意努力しております。 相葉さんどういう努力をされているんですか? 大塚さん通常、こうやって立っている時にお腹の力を抜かないで、なるべく背筋を引っ張って立つようにしています。姿勢を真っ直ぐにしているだけでも代謝が上がると聞いたので、運動をすることとは別に、普段から心がけるようにしています。 MC来年の夏に向けて、頑張っているんですね。 大塚さん夏に何かあるかというと、別に何もないんですがね(笑)。Tシャツになった時にお腹の肉で裾がどんどん上がってきたりすると嫌なので(笑)。 MC相葉さんはいかがでしょうか。 相葉さんミッション…というほどでもないんですが、毎日ヨーグルトを食べようというミッションがあります。あと、納豆も毎日食べるようにしています。腸活です。腸活をすると、アレルギーが和らぐという話を聞きました。花粉症がひどいので、来年の春に向けてやっています。欠かさず食べています! MC今日は映画の大ヒットを祈願して、これから皆さんにいくつかのミッションにこの場で挑戦していただこうと思います。 ■【ミッション「くみとれ! 糸さんの気持ち」】 MCまずは、これから流れる糸さんのボイスから、糸さんの気持ちを汲み取っていただきます。お三方で相談をしていただき、代表して相葉さんお答えいただきたいと思います。 相葉さん僕ですか? ■会場に糸さんのボイスが流れ、三人のシンキングタイムがスタート。大塚さんが相葉さんに何かを呟き、相葉さんが爆笑するなど息ぴったりの様子を見せていました。 相葉さん意見は割れませんでした。糸さんは、「相葉くん、私もヨーグルトを食べているよ」と言っています! MCでは、答えを見てみましょう! ■正解は「おなかすいた」相葉さんちょっと近いです! 大塚さん「ヨーグルト、ちょうだい」って言っているんじゃない? 相葉さんそうかー! ■【ミッション「選べ! 糸さんボイス」】 MC続いては、これから三種類のモルモットボイスを皆さんに聞いていただきます。その中から糸さんボイスを当ててください。大塚さんに発表していただきたいと思います。 ■三種類のモルモットボイスが会場に流れました。会場から「どれだろう」「これでは?」など考えている様子の声が上がりました。 大塚さん分かりました。(即答で)二番です。 相葉さん僕も二番だと思います。 大塚さん先ほどクイズで「ヨーグルト、ちょうだい」と流れた時の糸さんの声と、一番と三番(のモルモットボイス)はちょっと性格が違いますよね。二番は、先ほどと同じ声です。 MCでは正解を見てみましょう。こちらです! ■正解は「二番」(会場:大きな拍手)MCこうやって聞いてみると、モルモットの声にも個性があるんですね。 まんきゅう監督そうなんです。それぞれ違うんです。 MCちなみに分かった方もいるかもしれませんが、一番のボイスはつむぎさん。三番はパイムータンさんでした。(会場からも「おおー」という声が上がりました) 大塚さん一番と三番の区別は難しいですが、二番は糸さんでしたね。 MCでは、これから映画をご覧になる方にメッセージをお願いいたします。 まんきゅう監督素晴らしいチームの皆さんとご縁があり、みんなの作品に対する情熱とモルカーへの愛情がたくさん詰まった作品になりました。モルカーの可能性も感じられるような作品になったと思いますので、今日は皆さんにモルカーを体感していただけるとうれしいです。 大塚さんモルカーたちのいろいろな思いも交錯します。ドッジを探して迷走する僕が演じるドッジのドライバーもいます。目まぐるしく話の展開が変わっていきますので、 置いていかれないようにドッジのドライバーと気持ちを一つにして追いかけていってください。 相葉さんモルカーのかわいい世界の映画バージョンとして楽しんでいただけたらと思います。ハラハラドキドキ、ワクワクするような作品だと思いますので、最後まで楽しんでいってください! (会場:拍手)