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グループポリシーグループポリシー|東宝株式会社会社情報メニューグループポリシー東宝憲章TOHOCharter私たち東宝グループは、創業者・小林一三の経営理念である「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」「吾々の享くる幸福はお客様の賜ものなり」「朗らかに、清く正しく美しく」を受け継ぎ、文化と経済の発展に積極的に寄与するため、次のとおり宣言します。私たちは、お客様に満足していただくため、質の高いサービスと商品を提供します。私たちは、ビジネスパートナーからの信望を得るため、常に公正な取引を行います。私たちは、共に働く仲間が働きがいをもって健康的に仕事に取り組めるよう、快適な職場環境を作ります。私たちは、株主の皆様からの要請に応えるため、コーポレートガバナンスを有効に機能させ、適時に適切な経営情報の開示を行い、業績と企業価値の向上を図ります。私たちは、企業の社会的責任を積極的に果たすため、不平等を許容せず、人権を尊重し、地域に貢献し、自然環境の保全に意を配り、多様性と包摂性のある持続可能な社会の発展に貢献します。2004年11月30日制定2007年7月20日改定2023年3月1日改定東宝グループサステナビリティの基本方針東宝グループは、エンタテインメントの提供を通じて、誰もが幸福で心豊かになれる社会の実現に向けて「朗らかに、清く正しく美しく」貢献します。東宝グループが取り組む4つの重要課題朗らかに誰もが健康でいきいきと活躍できる職場環境をつくります清く地球環境に優しいクリーンな事業活動を推進します正しく人権を尊重し、健全で公正な企業文化を形成します美しく豊かな映画・演劇文化を創造し、次世代への継承に努めます東宝グループ人権方針人権の尊重私たちは、創業者・小林一三の経営理念である「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」に基づき、映画・アニメ・演劇・不動産などの事業を通じ、豊かな文化の創造・次世代への継承のために、お客様、東宝グループのすべての役員・従業員、ビジネスパートナー、株主を含むすべての人々の人権を尊重します。国際規範への準拠私たちは、「国際人権章典」「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」を支持します。東宝グループ人権方針の策定およびこれに従った事業の遂行は、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づきます。適用法令の遵守私たちは、自らが企業活動を行う国・地域で適用される法令を遵守します。適用範囲東宝グループ人権方針は、東宝グループのすべての役員・従業員に適用されます。私たちは、ビジネスパートナーの皆様に、東宝グループ人権方針を周知し、これを遵守していただくよう働きかけます。人権デュー・ディリジェンス私たちは、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づく手順に従い、人権デュー・ディリジェンスの仕組みの構築、実施、人権に関する課題の把握を行います。是正・救済自らの企業活動により、人権に対する負の影響を与えてしまった場合、適切な手段を通じ、その是正に取り組みます。人権に対する負の影響を受けた方が利用できる通報窓口を適切に整備します。教育東宝グループ人権方針の理解・実行・浸透・定着のため、東宝グループのすべての役員・従業員に対し、教育を継続的に行います。情報開示東宝グループにおける人権尊重の取組みについて、東宝株式会社コーポレートサイトにおいて継続的に情報を開示します。ステークホルダーとの対話・協議ステークホルダーとの対話・協議を通じて、人権尊重の取組みを推進します。東宝グループ行動基準すべての東宝グループの役員・従業員は、以下の行動基準を遵守することにより、東宝憲章の価値観を実践することを目指します。映画・アニメ・演劇文化への寄与豊かな映画・アニメ・演劇文化を創造・発展させ、次世代へと継承するために、健全で社会に資する高品質な商品・サービスを提供します。社会規範の遵守適用されるすべての法令、会計基準、社内規程、契約などの社会規範を遵守します。社会規範に反する可能性のあることや社会的非難を受ける可能性のあることは行いません。万が一これらを行ってしまった場合も、これらを隠すことはしません。社会規範に反する可能性のある行為があることを知った場合は、職場の上司、同僚またはビジネスパートナーなどの共に働く仲間と相談し、または東宝グループ内に設置された通報相談窓口に通報することにより、その是正に取り組みます。通報相談窓口への通報者に対して不利益な扱いをしません。社会規範に反するビジネスパートナーの行為を知った場合は、ビジネスパートナーに対して是正を促し、共によりよい社会の発展に貢献することができるよう努めます。事業の発展と継続性すべての人々に対して誠実かつ丁寧なコミュニケーションを取りながらビジネスを行います。社会への説明責任を果たすため、事実に基づく正確な情報を適時適切かつ積極的に発信します。有形であるか無形であるかにかかわらず、会社の資産や情報は、適切に管理し、有効に活用します。事業の継続性を担保するため、自然災害、テロ、サイバー攻撃などの脅威に対する十分な備えをします。公正な企業活動会社の利益を損なう活動は行いません。反社会的勢力とは、直接的であるか間接的であるかにかかわらず一切関係をもちません。社会的常識の範囲を逸脱した接待・贈答の授受などは行いません。どのような相手に対しても、不当な利益供与は行いません。自由な競争を阻害する可能性のあることは行いません。会社やビジネスパートナーの秘密情報やインサイダー情報の漏えいまたはそれにつながるようなことは行いません。労働環境安全で健康的な職場環境を整備し、これを維持します。共に働く仲間の多様性や個性を尊重します。共に働く仲間がワーク・ライフ・バランスを実現できる環境を整備し、これを維持します。共に働く仲間が自由に意見を言い合い、議論することができる環境を整備し、これを維持します。サステナビリティと人権尊重「東宝グループ人権方針」を遵守し、「サステナビリティの基本方針」に従って行動します。あらゆる事業において、資源やエネルギー利用の最適化や自然環境の保全に十分に配慮し、より環境負荷の少ない方法での商品・サービスの提供を目指します。事故や災害時には、人命尊重を第一優先とします。すべての人の人権を、等しく、最大限に尊重します。すべての人に対するあらゆる不当な差別・暴力・いじめ・人格否定・脅迫・ハラスメントなどの人権侵害行為を許容しません。奴隷労働・児童労働・強制労働・人身取引などのあらゆる不当な搾取を許容しません。2004年11月30日制定2007年7月20日改定2013年4月1日改定2023年3月1日改定トップ会社情報グループポリシー
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『ウマ箱3』第1コーナー (アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』トレーナーズBOX)諦めない、この手が届くまで――TBR34035D/2023年Cy©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会 ※諸般の事情により発売日が延期となりました。 変更前の発売日:2024 年 1 月 24 日(水) 変更後の発売日:2024 年 1 月 31 日(水)『ウマ箱3』第1コーナー (アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』トレーナーズBOX)ご購入はこちら
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「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」ブラックボックス舞台挨拶「名探偵コナン 黒鉄の魚影」公式サイト原作者・青山剛昌さんによる原作漫画が4月12日に103巻に到達(累計発行部数は全世界2.7億部を突破!)、テレビアニメシリーズも放送1000回を突破するなど、ますます勢いを増している「名探偵コナン」。 4月14日に公開し、今もなお全国の劇場でロングラン上映を続けている最新作の「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」は、公開から158日間で観客動員数972万人・興行収入137億円を超える驚異の成績を残し、26作目にしてシリーズ歴代NO.1の成績を記録しました。 9月30日、ネタバレありのティーチイン付き・ブラックボックス舞台挨拶を実施し、主人公・江戸川コナン役の高山みなみさん、立川譲監督、青山剛昌先生が揃って登壇しました。今まで明かされてこなかった制作秘話などを本作の閉幕(クロージング)に向け明かし、ファン垂涎トークを展開したこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。ブラックボックス舞台挨拶江戸川コナン役高山みなみさん立川譲監督原作者青山剛昌さん高山さん皆さん、こんにちは。今日は最後まで楽しんでいってください。 立川監督公開から5カ月が経って、こんなに豪華なメンバーとこうして舞台に立てることをうれしく思います。 青山さん今日はありがとうございます。 MC今、目の前にいらっしゃるのは、つい先ほどまで本作をご覧になったお客さんです。いかがでしたでしょうか?(会場:大きな拍手)青山先生の舞台挨拶は「名探偵コナン ゼロの執行人」以来ということですがいかがですか。 青山さん懐かしいですね。 MC実際に会場で、皆さんの熱を目の当たりにしていかがですか? 青山さん嬉しいです。 MC本日はブラックボックス舞台挨拶ということで、今まで明かされていない制作秘話=ブラックボックスをお話いただこうと思います。代表質問として、御三方が公の場で揃ってお話されるのは初めてですかね? 高山さん初めてですね。 MCまずは映画がどうやって作られるか、皆さんあまりご存じないと思うんですが、映画ってどう作られていくんでしょうか? 立川監督言葉で説明すると長くなってしまうので、シンプルに言うと、まず脚本があって、それをみんなで打ち合わせをして作ります。その後の絵コンテ作りが作業としては大きいですね。コンテはアニメの設計図みたいなものなので、かなり時間をかけて作ります。それから、作画に入っていきます。そんな感じです。青山先生は、脚本に意見をくださったり、絵コンテに全部目を通してセリフの監修をされています。 MC企画会議みたいなものがあるんですか? 青山さんそうですね。いつも僕の家に集まってやっています(笑)。 MC青山先生のご自宅ですか? 青山さんそうです。 MC絵コンテのチェックはどうやって、どれくらいのスピードでやるんですか? 青山さんまぁまぁな時間がかかっています。その都度、時間がかかるところもあるし、早いものもありますね。 高山さんずいぶん前に「作画が上がらないので絵コンテでチェックしてください」って言われたことがあります。(手で厚さを示して)電話帳みたいな厚さのものが5冊ぐらいきたんです。立川監督そうです! 青山さんそれぐらいある。 高山さんすごい量だよね、あれをチェックするのは、やっぱり…。 青山さん大変だよね! 高山さん「だよね!」…って他人事かい(笑)! 青山さん漫画家の仕事じゃない(笑)! 高山さんでも、それをやるっていうのはすごいことですよね? 立川監督そうですね。アニメの場合は動きが入るので、それでページ数が加算されちゃうんですが、かなり分量があると思います。 青山さん面白い作業です! 面白くないとやれない。 立川監督ありがとうございます! MC高山さんは、アフレコの現場でセリフのニュアンスを変えることもあると伺いました。 高山さんセリフは自分だけではなく、例えば相手との絡みもありますので、「こういう風に言ったほうが相手が返しやすいんじゃないか?」って考えたりします。後は、今回に限らずですが、例えば、推理をしている時の自分の頭の中の流れで、「ちょっと言い回しを変えた方がより分かりやすく伝えられるんじゃないかな?」と言うところを変えたりします。もちろん、監督とも話をしてですが…。 立川監督「変えるね!」ではなくて、「コナンくんはこういう気持ちで合っているよね?」と確認をされてから、「だからこうするね」という感じの提案の仕方です。 高山さんその場にいて、自分の感情と環境を踏まえた上で、「こうしたいんだけど?」とか「こういう風に口から出て来ちゃったんだけどどう?」っていう感じです。 立川監督こういうのは、新規のアニメの立ち上げだと、あまりないですよね? ご長寿作品で、キャラクターのことを深く理解しているから出てくるものだと思います。 高山さん灰原哀役の(林原)めぐちゃんも、みんなそうです。しゃべる呼吸やしゃべり方があるじゃないですか。誰に対してどうしゃべりたいとか、(自然と)自分の中で出てきちゃうんですよね。セリフを読みながらチェックをしていて、「これはちょっと違うかもしれない」「こうした方が良いかもしれない」っていうのは結構あります。 MC今回の劇場版で、実際に変えられたセリフはありますか? 高山さん(笑)。覚えていない。 立川監督いろいろありますが、すごく大きいのは灰原とコナンくんの水中の最後のほうのシーンです。もともとのコンテから一分以上長く伸びているので、すごく大きな変化ですね。アフレコで一分も伸びるっていうのは、初めてじゃないですか? 高山さんそうそう! そこも「気持ちをどうしよう」って話し合いました。 立川監督林原さんからも提案があって、「これぐらいのスピード感で読みたいけど良い?」と提案があって、「良いですよ!目一杯使ってください」というやりとりがありました。 MC青山先生がカット割やセリフに、ご提案をされることもあるそうですね。 青山さんさっき話に出た水中のシーンは変わりましたね。 MC実はそれ以外にもありまして、スタッフさんから修正した絵コンテをお借りしました。今回は特別にスクリーンに映したいと思います。 ■スクリーンに絵コンテが映し出される。高山さん(スクリーンを見上げて)おお! 立川監督パシフィック・ブイの医務室の場面です。 MC黒く塗りつぶされていますが、元々は「何言ってんのよ!」「そうやってすぐ」「おいてくくせに」と言うセリフが、「待たせるの好きよねぇ…」「新一くん…」に変わっています。 青山さんこれは灰原が、蘭ちゃんの気持ちになって言ったセリフです。そのままだとちょっとイヤな感じがしたので、灰原ならこっちの方が良いかなって思ったんです。 MC灰原にここで「新一くん」と言わせることによって、実は本作の中で、「江戸川くん」「工藤くん」「新一くん」と全ての呼び方をコンプリートしています。(会場:笑) 青山さん(笑)。 MCそれは狙いではなかった? 青山さん狙いではないです! 高山さん呼び方はきっと心情によって違うよね〜。 青山さんそう! MCセリフを書く時に何か意識しますか? 青山さんあまり意識しないです。でも、ここは意識して、蘭ちゃんの気持ちだから「新一くん」にしました。 MCありがとうございます。よく見ると灰原の心情も絵コンテに書かれています。 立川監督これは自分が書いたものです。 MC絵コンテに心情を書くことはしばしばあることですか? 立川監督アニメーターさんに伝えるためにたまに書いています。 高山さん感情によって表情が変わるからね。 立川監督はい。 MC今回は立川監督から青山先生に質問があるそうです。青山先生のご提案で、構図が変わったカットがあるそうです。ちょっとそのカットをスクリーンに投影します。 ■スクリーンに次の絵コンテが映し出される。高山さんいろいろ見せちゃうね。 MC灰原のラストのカットです。俯瞰だったものが、変更後は横のアングルになっています。 青山さんこのほうが観客を見ている感じがすると思ったんです。 MCこれは感覚的にですか? 青山さん感覚的にですね! MC皆さん、印象に残っているでしょうし、これはもう名シーンですよね? 立川監督アニメーションを作る時ってカメラの位置をよく考えるんですよ。ここは、コナンがそばに座っているので高い目線から見たつもりで最初は俯瞰で描かれています。でも、青山先生のアングルは、カメラが地平線に近く横になっている。迫力があるし、すごく説得力があります。漫画的な思考と、アニメ的な思考なんですかね。「自分が描くなら、このアングルなんだけど、変えても良い?」とおっしゃっていたことがすごく印象に残っています。 青山さんそうね。この時点で「僕に描かせろ!」ってなっています(笑)。 MC実はこのシーンの原画を特別にいただいていまして、スクリーンに映します。 ■スクリーンに原画が映し出される。立川監督めちゃくちゃ可愛いです。 青山さんもうすでに懐かしい。 MCこれを描かれたのはいつ頃ですか。 青山さんだいぶ前です。大体、一年くらい前じゃないかな。 立川監督去年の秋冬ぐらいですね。 MCこういうカットは、青山先生がご希望されて描かれるのですか? 青山さんそうですね。 MCなんと、今回は「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」ぶりにコナンくんの原画を担当されたそうです。 青山さん描きましたよ。高山さんに向けて。 高山さん…怒られるからね!(会場:笑) 青山さん「愛されてない!」って言われちゃうんで、描きました(笑)。MCコナンくんをカッコ良く描く秘訣はありますか? 青山さんないです(笑)! 高山さんえー、何か言ってよ! 青山さん「カッコ良く描かないと」と思って描いています。 高山さん(コナンくんに)ありがたいね! 立川監督青山先生にコンテのチェックをしていただいた時に、「ここが描きたい」とかおっしゃるので、僕から更に「ベルモットを描いてほしい」「ジンを描いてほしい」とかお願いをしました。「言ったら描いてもらえるかな?」と思ったんですよ。 青山さんありましたね~。 高山さん結構描いているよね? 青山さん描いています! 年々増えている気がする。 高山さん劇場版は26作品あるけれど、最初の頃は、ラストカットだけとか、あっても2カットぐらいでした。でも、今回の試写が終わった時に、「こんなに描いて大丈夫なの?」と(青山先生に)言いましたよね? 青山さん僕の絵って、よく分かるね。 高山さん分かるでしょう! 青山さん(笑)。分かるのかぁ。 高山さん立川監督にも「原画多くない?めっちゃ描いていない?」と言ったぐらいです! 青山さん劇場版の最初の頃は遠慮していたんです。 高山さんあ、遠慮だったの? 青山さんアニメーターさんの仕事を奪ったらいけないと思っていたんですよ。でも、最近は遠慮していない(笑)。 高山さんなるほどね〜! じゃあ、好きなだけ描いていいんじゃないかな。 MC試写のお話が出ましたが、高山さんは事前にどこに青山先生の原画が使われているかはご存じなかったんでしょうか? 高山さん知らないです。 MC改めてお伺いしたいのですが、完成した本編をご覧になっていかがでしたか? 特に気に入っているシーンは? 立川監督青山先生の絵って、すごく特徴があって、髪の毛や肌の影付けの仕方にすごく立体感があって良いなと思っています。簡単に真似できない難しさがあって、それをもっと劇場版の中でも増やしていけると良いのかなという思いが今あります。今回お願いしてベルモットとジンを描いてもらいましたが、キールも言えば良かったなぁと今は思っています(笑)。 MCもし頼まれたらキールを描いていましたか? 青山さん描いていましたね。(会場:笑) 立川監督(とても残念そうに)まじか!…お願いすれば良かった。 高山さんもう散々言っているので、海中のシーンはものすごく好きですが置いといて、他に好きなシーンを言うとですね、私は潜水艦の中で黒ずくめのメンバーが揃っているところが好きです。こんな小さな空間に、あの大男たちがリビングでおしゃべりをするようにしているのが、「こんなところは見たことない」と思いました。あの人たちが会話をするシーンは、外で指令を受けているところは分かるんですが、リラックスしたところでしゃべっているのはあまり見られないので、実はちょっと好きです。 MC先生は黒ずくめとのやりとりはどうですか? 青山さんキールがジンに、「尋常じゃないのはあなたの方よ、ジン」と言うのは僕が書いたセリフなので、良いですよね!……自画自賛(笑)!僕のお気に入りは、海から上がってコナンくんが息をハァーって吐くシーンですね。高山さんの声は出ていないけれど、あれがカッコ良いですね。あそこはカッコ良かった! 立川監督ありがとうございます。あそこは自分の担当パートです。嬉しいです!(笑顔) 青山さん赤井が狙って、ジンがグッと上を見て、海面がブルーになる。あそこも曲がかかってバーッと盛り上がるじゃないですか。あそこもゾワゾワきますね。あれはカッコ良いっす! 立川監督ありがとうございます。 MC先生は、本作を気に入って、複数回ご覧になったと聞いています。 青山さん僕の家に円盤があるので、20回弱は観ています! 高山さんすごい! ■SNSで事前に質問を募集していた質問に登壇者の皆さんが答える。 高山さん怪しげな箱が出てきましたよ! MC中に質問が入っていますので、高山さんから順番に引いて質問を読み上げていただけますか。 高山さんこの中に手を入れたら、手が出てこないっていうことはないですね(笑)?(引いた質問を見て)あー! 青山さん何? 高山さんこれねぇ、私たちも散々話していたんです。(立川監督)にずっと話題になっていたよね?立川監督なっていましたね(笑)。八丈島のホテルの部屋割りが気になります。園子ちゃん、阿笠博士、小五郎さんは一人部屋ということでしょうか?【SNSからの質問1】高山さん気になるよね! 立川監督ここら辺は若干あやふやな部分があるんですが、まず園子は一人ですね。 高山さんそうだよね! 絶対にスイートルーム! 立川監督阿笠博士と小五郎さんもそれぞれ一人部屋です。みなみさんと「子どもたちだけで泊まっているのはどうか?」という話をしました。 高山さん関西のキャンペーンに回っている間、ずっと部屋割りの話をしていました。じゃぁ、光彦と元太は二人一部屋で、歩美ちゃんと灰原も二人で一部屋で、園子は絶対スイートでしょ。「何か部屋割りが変じゃね?」って話になりました。大体、博士と子どもたちが一緒とか、小五郎のおじさんと蘭とコナンと三人とかになりそうなんだけど、何でだろう。 青山さん僕は知らんよ(笑)。 立川監督そういう話をずっと車でしていたので、「今度そういう部屋割りのシーンがあったら事前に相談します!」ということになりました(笑)。 ■立川監督が質問を引く赤井さんがロケットランチャー発射後、秒で退散したのが衝撃的でした。コナンくんが無事だという確信があったのでしょうか。【SNSからの質問2】青山さんあそこは確か櫻井さんのシナリオでは、「ちゃんと逃げろよ、坊や」っていうのがあったんですけどね。 立川監督一応「でかしたぞ!」みたいなセリフは言っているんです。でも、(笑って)秒で退散していますね。やはり信頼があるんでしょうね。 青山さん後は、赤井がエンジンが爆発しないところを狙って撃ったってことですかね。 立川監督そうですね! 高山さん危険だもんね! 青山さん危ないよね! 死んじゃうよね! 立川監督絵コンテチェックの時にも青山先生はそのことをメモで書いてくださいましたね。ロケットランチャーと水中の波面がある。青山先生から「波紋があるということは衝撃波が起きているから、ここの場面ではやめよう」とかいただきましたよね。覚えていますか? 青山さん(笑顔で)覚えていますよ! 絶対にコナンが死んじゃうので。 立川監督気にかけてくれました。 高山さんありがとうございます。赤井さんとの間には何か絆がありますし、やっぱりお互いに分かっているということにしましょう。 青山さん爆発しないところを撃ったんですよ!直美が最後に「また会えてうれしかったわ、志保」と心の中で言っていましたが、彼女が灰原哀=宮野志保であると確信した理由を知りたいです。【SNSからの質問3】高山さんすごいところをついてきますね。 青山さんそれは、逃げる時に手を差し伸べたよね? 立川監督そうですね! その直前に縄を解くというのもあって、「マジシャンがよく使う手よ」って言いつつ、手を差し伸べて、直美を引き上げてくれるあたりで気付いたと思います。 ■高山さんが質問を引く青山先生が劇中に原画で参加して印象に残っている絵があれば教えてください。また、来年の映画ではどんな絵を描いてくれるのかすごく楽しみです。【SNSからの質問4】高山さんいっぱい描いちゃうんじゃないの? 青山さんちょっと待って、来年の映画? 高山さん内容はまだ言っちゃだめだよ(笑)! 青山さん印象に残っているのは、赤井と安室のところかな。 立川監督あそこのセリフ書いていますよね。 青山さんあれ、最初は三分割だったの。三分割だと絵が小さいから一個一個にした。 立川監督大きくしました! 高山さんということです。ムービーワークにもなったティザービジュアルでは、コナンくんが哀ちゃんを助けに行く、本作とは逆の構図になっていたのが、とても印象的でした。対比する構図に意図等ありましたらぜひ教えてください。【SNSからの質問5】青山さんあれを逆にしちゃうとネタバレになっちゃうので、「本当は逆なんだけどなぁ」と思いながらティザーを描きました(笑)。ネタバレ防止のためです。 MCちなみに、ティザービジュアルは、青山先生が毎年描かれていますよね? どういったところからインスピレーションを得ていますか? 青山さんえ、適当です(笑)。 高山さんそんなこと言って良いの? 今、全国に中継されていますよ。立川監督ラフの段階で「こんな感じにしようと思う」とメッセージを付けて送ってくれます。 青山さん「最初はラムと黒田が大きかったんだけど、やっぱり赤井と安室にしました!」って。 立川監督「阿笠博士がいないんですけど…」って。 青山さんそうそう!それで(阿笠博士を描き)足したんだよね。 立川監督そういうやりとりをしています。来年のティザーも楽しみですね! 高山さん本当に楽しみですねー。実はさっき、ちょっと見せてもらっちゃった! MC実は出来上がってはいますが、まだお見せできないんです。 高山さんもうちょっと待っていてね! ■会場の方から、本作「黒鉄の魚影」に限った質問にも登壇者の皆さんが答える。 青山さんドキドキしちゃう(笑)。 MC質問のある方は挙手をお願いします。先ほど青山先生が今回原画を描いたとお話があったと思うんですが、先生が描い原画の中で、皆さんの好きな場面はどこですか。【会場からの質問1】高山さん自分(コナンくん)でしょうね。 立川監督そうですよね。カッコ良いですものね。僕はさっきも出てきた最後の灰原ですね。構図を変えてもらったというのももちろんですが、表情がとにかく良くて、あの表情はやっぱり先生にしか描けないから好きです。 高山さんでも、先生は安室さんと赤井さんのところ? 青山さんそうですね。でもどっちもどっちかな。 お客さん青山先生は、先ほどの場面以外にもありませんか? 青山さんあとはどこを描いていたっけ? 立川監督蘭ちゃんのチューのとこ。 青山さんあれは絵コンテの段階で原画がきたので、それを直したぐらいだよ。あとはジンのところ! 立川監督追加で頼みました。あれは元々のセリフが「撃て」だったのを「ていっ!(撃てぃ!)」に直して…。 青山さん本当は「ていっ!」と言った後に爆音がバンっと鳴るとカッコ良いんですがね…「ていっ!」って言った後しばらくしてからシュルル〜(笑)って、あれを見ながら「あ!失敗した!」と思いました。(会場:笑) 立川監督(笑)。「ていっ!」「バーン!」のイメージだったんですね。まさかの裏話が! 高山さん今度観る時、そのシーンはみんなちょっと笑っちゃうかもしれない。本当に素敵な作品をありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。黒ずくめの組織のピンガというキャラが今回の作品で亡くなってしまったのが本当に惜しいくらい好きなキャラなんです。どういったところからキャラクターの着想を得られたのかということと、声優の村瀬(歩)さんが、男女の声を使い分けるところが私たちにとっては最後まで惑わされた要因だと思っています。村瀬さんありきで考えた(キャラクターな)のかというところもお伺いしたいです。【会場からの質問2】立川監督ピンガのキャラクターの着想で「中性的にしたい」とおっしゃったのは青山先生だと思います。 青山さん僕だなぁ。今までにないような「ジョジョ」(ジョジョの奇妙な冒険)に出てきそうなキャラにしたいと思って、あの顔になりました。村瀬さんは後からだよね? 立川監督声は後からです。メキシコの方のお酒の名前だったので、戦い方にメキシコの型を取り入れて、髪型は自分から提案しました。それでラフが上がってきて、声はその後になります。女性声優さんに男の声を出してもらうか、男性声優さんに女の声を出してもらうかの二択で、両方の声を聞かせてもらって、村瀬さんに決まりました。 青山さん村瀬さん、うまいよね。 MCアフレコの現場に立ち会われていかがでしたか? 立川監督男性声優で女性の声を出せる方は何人かいらっしゃるんですが、その中でも飛び抜けて上手でした。かつアクションのシーンがあるので、アクションシーンで出る吐息とかを演じるのはすごく難しいのに、そこもかなり上手な人だなぁという印象です。 MCそんなピンガですが、亡くなったかどうかは、本作ではまだ明言されていないですよね? 青山さん(あっさりと)あぁ、亡くなりました!(会場:衝撃で大笑い) 高山さん元も子もない! MC明言されてしまいました。 高山さんでも、これで生きていたら結構まずいことになるから。 立川監督いろいろ知り過ぎているんですよね。 高山さん今、全国からため息が聞こえた。みんな、ごめんね!ジンがヘリコプターから降りてくる時に怖い感じが全然なくて、むしろ神々しい感じですごくカッコ良かったです。あれはどういうイメージで作られたんですか?【会場からの質問3】立川監督これに答えるのは僕かな。夕日を浴びて水面が光っていたり、潜水艦に光が当たっていたりしている感じに描きたかったんです。水滴がキラキラしているのに加えて、人も神々しい感じにして神が降りてきたみたいな印象にしました。 高山さんちょいちょい(笑)! 立川監督カッコ良くなると良いなと思って、あのようにしました。絵コンテを描いてくれた人が帽子を抑えるような感じにしてくれました。 高山さんちなみにね、ジンの話で言うと、最初のジンは銀髪ではなかったよね。いつからこうなったんだっけ? 青山さん原作では銀髪に描いています。ジンって英語でGINと書くので、最初から銀髪なんです。 高山さん山本(泰一郎)監督が、しばらくしてから(青山先生に)「ジンは銀髪なんだよね」と言われたって言っていました。 青山さんそう。アニメで見て「あれ?茶髪になってる!」と思ったんだよ(笑)。 MC本日は楽しいお話をありがとうございました。まだまだお話を伺いたいのですが、お時間となってしまいました。ご挨拶をお願いします。 高山さん皆さんに、たくさん観ていただいたり、応援をいただいたり、愛を感じています。毎月「まさかここまでとは?」と思う、私です。本当に愛してもらえる作品になりました。本当にありがとうございます。全国の皆さんも本当にありがとうございました。まだまだこれからも続きます。次回作もどうぞよろしくお願いします。今日はありがとうございました! 立川監督クロージングが近いということで、9月はこういうイベントが行われ、監督をやった身としてはすごく嬉しいですし光栄に
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「沈黙の艦隊」初日舞台挨拶映画『沈黙の艦隊』公式サイト1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る大ヒットコミックを実写映画化した「沈黙の艦隊」が、いよいよ出航しました。9月29日にTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が開催され、大沢たかおさん、玉木宏さん、上戸彩さん、ユースケ・サンタマリアさん、中村蒼さん、江口洋介さん、吉野耕平監督が登壇。上映終了後の興奮冷めやらぬ会場のお客さんを前に、豪華キャストが万感の思いを語ったこの日の模様を、詳しくレポートします!初日舞台挨拶海江田四郎役大沢たかおさん深町洋役玉木宏さん市谷裕美役上戸彩さん南波栄一役ユースケ・サンタマリアさん山中栄治役中村蒼さん海原渉役江口洋介さん吉野耕平監督大沢さん本日はご来場いただき、ありがとうございます。短い時間ですが、いろいろなお話ができればと思います。 玉木さん初日に本作を観てくださってありがとうございます。短い時間ではありますが、最後までお楽しみください。 上戸さん皆さん、もう本作をご覧になったんですよね。私は三シーンくらいしか出ていないんですが(会場:笑)、皆さんに囲まれて壇上に立つことができて本当にうれしいです。初日に観に来てくださって、本当にありがとうございます。ぜひ、今のホットな気持ちをSNSで広げてください。 ユースケさん本作が面白かったか、面白くなかったかは、皆さんの顔を見たら分かりました。良かったです! (会場:笑) 約束通り、TOHOシネマズ 日比谷に帰ってきたぜ! 今のコメントは忘れてください。(登壇者の皆さん&会場:笑) 中村さん今日はお越しいただきありがとうございます。初日を迎えられて、本当にうれしく思っています。 江口さん皆さんの本作を観終わった後の熱気がグワっと香っているので、伝わったんじゃないかと思っています。短い間ですが、楽しい時間にしたいと思っています。 吉野監督観ていただいて、ありがとうございます。作中では役者の皆さんが厳しい表情ばかりしているので、今日は笑顔を見られる貴重な機会です。ぜひこの後は楽しんでください。(会場:笑) MC今日は上映後の舞台挨拶となります。上映後だからこそ話せる本作の魅力や、ご自身による本作を観た感想などを教えてください。 大沢さん本作を観終わった皆さんには、楽しんでいただけたはずだと信じてはいるものの、おそらく「この先、どうなるんだよ」と思っておられるはずです。(会場:笑) その皆さんの思いが伝わってきて、何だか痛い感じもしております(苦笑)。30年前にかわぐち先生が描かれた「沈黙の艦隊」という漫画が、ようやく実写化されました。今日は、壮大な「沈黙の艦隊」の船出・旅立ちであり、我々はここから始まると思っています。これから、この壮大なものを余すところなく映像にできるよう、まず第一弾として作りました。もし皆さんに喜んでいただければ、この次をどんどんやっていけるのではないかと思っています。そのあたりは、期待して待っていていただければと思います。何よりも、本作がある程度の成績を出さないといけないので、先ほど上戸さんも「SNSで」とおっしゃっていましたが、良いこと(感想)は大丈夫ですよね。(会場:笑) 良くないことは、後で連絡先を教えるので、東宝さんの方に言ってもらって構いません。(会場:笑) どうぞよろしくお願いいたします。玉木さんどの世代の方が観ても、純粋に楽しんでいただけるエンターテインメント作品になっているんじゃないかと思っています。大沢さんがおっしゃったように「ここで終わるのか」と感じる部分もあります。なので僕としても、次もできたら良いなと思っています。ユースケさんとも、現場でそんな話をしましたよね? ユースケさんした、した! 急に話を振るからびっくりしたよ。 玉木さん(深町や南波たちが乗り込む潜水艦)<たつなみ>に関しては、一体感が生まれるように、ユースケさんをはじめ、水川あさみさんなど、場の空気を盛り上げてくださる皆さんと、家族のように撮影ができました。そういった時間がすごく楽しかったと思っています。 MC現場でも「続きができたら良いな」というお話をされていたんですね。 玉木さんそうですね。 MC上戸さんはいかがでしょうか。 上戸さん市谷はオリジナルのキャラクターです。私も原作のある作品で何回か(オリジナルのキャラクターを)演じたことがあるんですが、オリジナルのキャラクターってまず叩かれるんですね。(会場:笑) それでも、台本を読んだ時に「この作品に携わりたい」とすごく思いました。このご時世に、核を扱う内容で、どこか「未来があるんじゃないか」と思える作品に参加できて良かったと、完成作を観て興奮しました。女性の方も、カッコ良い男性陣の皆さんが大きなスクリーンで見られて、潤いますよね。(会場:笑) ぜひ女性の方にも劇中で流れるモーツァルトを身体の芯に響かせながら、映画館の大きなスクリーンで迫力を感じていただきたいと思っています。ぜひ映画館で観てください。 MC上戸さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 上戸さん「監督!」って思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 現場でも癒し系と言いますか、吉野監督ってこういう感じなんですよ。だから、「この吉野監督がこんなに力強い作品を作るんだ!」と思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑) あ、吉野監督をからかっているわけじゃないですよ。ユースケさん(上戸さんをいじるように)何様なんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 上戸さん監督は癒し系なんです(笑)。現場ではグミとかを食べているような可愛い吉野監督しか見ていなかったんです。だから、完成した本作を観た時に、「吉野監督はこういう作品を作れるんだ」って思いました。 ユースケさん(再び上戸さんをいじるように)何様なんだよ!!(登壇者の皆さん&会場:笑) 上戸さん(笑)。(周囲からも監督のギャップについて「分かる」という同意の声が上がる)そうなんです、ギャップがあるんです。 MCユースケさんは、いかがでしたか? ユースケさん先ほど「TOHOシネマズ 日比谷に帰ってきたぜ!」と訳の分からないことを言ったでしょう? 言ってから後悔したんですが(笑)、僕はこの映画館によく映画を観に来るんです。暇な時なんて、週八くらいで来ています。(会場:笑) ついこの間も「ジョン・ウィック:コンセクエンス」(現在公開中/主演:キアヌ・リーブス)を観に来た時に、良いタイミングで「沈黙の艦隊」の予告が流れてきました。自分が出ていることを度外視しても「イケている映画だな」と思いました。そして、今日は皆さんに本作を観ていただいて、「これはいける」と思いました。皆さん、確実に「2」があります! (会場:拍手)もっと言おうか! 「5」まであります。(登壇者の皆さん&会場:笑) おそらくスピンオフも作られます。そして、おそらくスピンオフ第一弾は「ソナーマン、南波栄一」です。サブタイトルは「耳をすませば 魚雷が二本」みたいなね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 僕は、スピンオフで力を発揮するタイプなんですよ(笑)。やっぱりそれぞれの人物をもっと見たい! スピンオフもいけるし、本編だってまだまだ話が始まったばかりなので、「5」以上までいきますよね。僕らの年齢がいく前にやってほしいです。 吉野監督本作をご覧になった方々は、もっともっと登場人物を見てみたいと思われたと思います。僕も、もっともっと見たいと思っていたので、本当にスピンオフがあると良いなと、今のユースケさんの話を聞いていて興奮しています。 ユースケさん今までは考えもしなかったということですよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) ぜひご一考いただけたらと思いました。 MC中村さんも、上映後の今だからこそ話せる本作の魅力について教えてください。 中村さん僕は本作の原作を読んだ時に、絵から伝わるエネルギーにすごいものがあると思いました。完成した作品を観ても、CGや映像美ももちろん見どころの一つではあるんですが、潜水艦を動かすのも、日本という国を動かすのも「人間なんだ」ということを強く思いました。やっぱり人間のエネルギーというのはすごいと思いました。そして出演されている方、そして今日ここに登壇されていない方々も、 本当に素晴らしいと思いました。 ユースケさん(中村さんのコメントを聞いて)しっかり者! 中村さんユースケさんが適当すぎるんです(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさんそんなことは言わなくて良いんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 江口さん自衛隊の方が協力してくださるという話を聞いて、これはいけると本当に思いました。漫画を読んでいる時に、あまりにもスケールが大きいので「CGとかどうするんだ」と思っていたんです。大沢くんは挨拶をしに行ったり、いろいろと大変だったと思いますが、日本の(防衛省や海上自衛隊など)大きな力を持った人たちが本作に手を差し伸べてくれた。これが大ヒットをしたら、日本のエンターテインメントもまたいろいろと協力し合っていける作品が生まれるかもしれない。その第一弾になればと思いながら、完成した本作を観ていました。 吉野監督僕は、この中で唯一この物語のすべての世界を撮影したり、携わったりしてきたんですが、実際にスタッフと潜水艦を撮りに行ったり、カメラを据え付けに行ったりもしました。荒れた海の中、ボートでカメラを据え付けに行って、「何が映っているか分からないけれど、とりあえず見てみよう」ということもありました。さらにそれが物語の中でどのように使えるかを考えたり、本当にいろいろな方々に関わっていただいた作品です。この先があるとすれば、そういうチームでまたやっていきたいと思っています。 MC大沢さんは先日、防衛大臣に表敬訪問をされました。議員会館で行われた試写会にも参加されたそうですが、防衛大臣とはどのようなお話をされたのでしょうか。 大沢さん大臣になりたてで、とてもお忙しい時に会う時間をいただきました。お話を聞いたら、「実は『沈黙の艦隊』のファンで、本作もすごく楽しみにしています」と言っていただきました。いろいろとスケジュールも無理して会っていただいて、心から感謝しています。議員会館にも先生方や秘書の方など200人以上の方に来ていただいて、そこでスクリーンと音響機器を持ち込んで、皆さんに観ていただきました。国の未来や平和を思う、その中核にいる方々にこれほど関心を持って観ていただけて、すごくうれしい時間でした。先ほど江口くんも言っていたように、防衛省や海上自衛隊の皆さんにはたくさん協力していただいたこと、改めて感謝しています。 MC議員会館での試写の後には、感想などを聞く機会がありましたか? 大沢さんのちほど正直なご意見を聞かせていただいたり、SNSにも書き込んでいただいていました。SNSでは本当に喜んでいただいていて、「次はどうなっているんだ」みたいな感想もあって、「すみません」「東宝さんに言ってください」という感じです(苦笑)。(会場:笑) それぐらいこの先を楽しみにしていただいているようで、「主人公である海江田にみんなが巻き込まれていて成長していく様を(観られることを)楽しみにしています」とおっしゃっていただきました。 MC本作は、非常に多面的に物語が展開していきます。海江田の乗る潜水艦<シーバット>、深町が乗る潜水艦<たつなみ>、そして政治家パート、報道番組のパートなど、いろいろな視点が描かれます。ご自身が出演していないシーンの中で驚いたことや、羨ましかったことなどがあれば教えてください。 大沢さん僕は、ほぼ初めて自分の出演シーン以外の様子を完成した本作で観ました。皆さんの現場にほぼ行くことはなかったんですが、例えばマスコミブロックの上戸さん、政治ブロックの江口くんなどを見ていると、地上の光の中で芝居をしているのが、すごく羨ましかったですね。僕や玉木くんは、ずっと真っ暗なスタジオの中での撮影でしたから。 玉木さん本当ですね。 大沢さん僕に至っては、一カ月半のうち七歩ぐらいしか歩いていないですからね。それ以上歩くと監督から「動かないでください」と言われるんです。今日のように立っているのが、だんだん得意になってきました。(登壇者の皆さん&会場:笑) そういう意味では自分のシーンはかなり緊迫していたんですが、海江田はみんなを巻き込んでいく人なので、他のシーンでみんなが生き生きとしていたり、混乱していく様など、どのシーンもすごく楽しく観ていました。 MC他のパートと比べても、ここは「負けていないぞ」と感じる点はありますか? 大沢さんほぼ全員、無表情ということですかね。(会場:笑) とはいえ、心の中はすごく燃えたぎっていて、「我々はある覚悟を持って臨んでいるんだ」ということを<シーバット>の乗組員を演じた全キャストが意識していました。なので、現場に入るとほぼ会話はなく、みんなが役に集中しているチームでした。それは他のブロックにはない特徴だったのかなと思います。 MC玉木さんも、光のある場所での撮影が羨ましく感じましたか? 玉木さん基本的に閉塞感のある場所って、やっぱり逃げたくなってしまうものですよね。カットがかかるとすぐに外に出て、外の空気を吸いに行くということを繰り返していました。潜水艦の話で言うならば、僕たちが乗っていた<たつなみ>より、大沢さんたちの乗っている<シーバット>の方が広くて近代的な感じがするので、一回お邪魔した時に「いいなぁ」と思いました。(会場:笑) ただ、チームワークとしては、僕らの方には家族感があったと思うので、良い雰囲気だったんじゃないかと思っています。 大沢さん最初、(スタッフに)「玉木くんには、<シーバット>の艦内を見せない方が良いんじゃないか」と言っていたんです。あまりにもその差があるというか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 我々の潜水艦は一台に億近いお金をかけてしまっているのに、(冗談混じりに)玉木くんの方は、五万円? 五十万円でしたっけ? 随分、差があるからなあ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさん五万円!?玉木さんいやいやいや(笑)。百は超えていると思いますよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 大沢さんその分、人間の厚さみたいなもので勝負をされるんだと思っています。確かに完成した本作を観たらそうだったので、うれしかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 玉木さん<たつなみ>も金額はもうちょっとかかっています(笑)。大沢さんすみません(笑)。 MC<たつなみ>の内部が密であるということは、大事な描写でもありますよね。 玉木さんそうですね。<シーバット>と<たつなみ>の対比ということを考えなければいけない作品だったので、そういう意味では<たつなみ>のコンパクトな感じと、一体感というのは必要だったと思います。 MC上戸さんはいかがでしょうか。驚いたことなどはありますか? 上戸さん普段はいい加減なユースケさんが、すごくカッコ良いソナーマンを演じている姿にドキッとしました。返事をあえてしないで指を鳴らして返事をするところなんか、カッコつけている感じが「ずるいな」と思いました。(会場:笑)ユースケさん彩ちゃん、ありがとうね。 上戸さんカッコ良かったです! MC羨ましかったところなどはありますか? 上戸さん女性キャラクターで言わせていただくと、水川あさみちゃんが演じていた役は、皆さんともお芝居の接点のある役だったので、「羨ましいな」と思いました。私の撮影は二日ぐらいで終わってしまったので…。(会場:笑) ユースケさん驚いたというか、「すごく面白い」と思ったのが、政治家の話し合いの部分です。僕は「シン・ゴジラ」(2016年公開/総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)がすごく好きなんです。あれは会議映画みたいな感じもあったんですが、本作もそういう側面があると思って、すごく面白かったです。そういう側面はあまり想像していなかったので、すごく良いなと思いました。あとは玉木くんも言っていましたが、<シーバット>(内部)の緊張感は、僕には耐えられない。(会場:笑) 僕が<シーバット>の隊員役で出ていたら「耐えられないので」と降板していた可能性があります。(会場:笑) その緊張感があったからこそ、<たつなみ>と対極な感じがあって、すごく良かったんだと思いました。それがまたうまいこと一つにまとまっているのが、作品としてすごいなと思いました。これ、「2」あるな。(会場:笑) 「2」がないと、彩ちゃんはこの作品での出演が三シーンくらいで終わりになっちゃうもんね。 上戸さんそうなんです。ここに立っているのが恐れ多いです。(会場:笑) ユースケさん「ここから彼女(市谷)の活躍が始まる」みたいなところで終わっているじゃないですか。「6」までないとね。あと、スピンオフもやらないと。(会場:笑) 上戸さん(ユースケさんに向かって)ありがとうございます。大沢さん、よろしくお願いします。 大沢さんこちらこそ、よろしくお願いします。(会場:笑) 上戸さんが出られると聞いていたのに、結局現場では会えなかったんですが、ようやく今日会えました。「本当に出ていたんだな」と改めて思いました。(上戸さん&会場:笑)MC中村さんは、いかがでしょうか。 中村さん<たつなみ>の皆さんは、<シーバット>と全然違うので「羨ましい」と思いました。また今回の作品では専門用語がいっぱい飛び交うし、難しい問題や壁に向かっていく緊迫したシーンが常に続くんです。そんな中で、ユースケさん演じる南波がユーモアでうまく雰囲気を軽くしてくれていたので、その役が「すごく羨ましい」と思いました。あと、(南波が指でポーズを繰り出す仕草をしながら)こうやってやるじゃないですか。そういった笑えるところがあって、僕はそこも好きでした。 ユースケさん中村くん、ありがとうね。(中村さん&会場:笑) 中村さんあれはユースケさんのアイデアですか?ユースケさん監督が「良いですね」と言ってくれてね(笑)。でもね、監督は何でも「良いですね!」と言ってくれて、全部オッケーになっちゃうんですよね。「本当に良いのかな」と思いながらやっていました。あと<シーバット>のソナーマン(溝口拓男役)を演じた前原(滉)くんって、メガネで髪の毛がちょっと天パ(天然パーマ)なんですよね。僕の演じた南波もメガネだから、ダブルメガネなんですよね。あれはわざと対抗するために(南波と被るように)やったのかな。どういうつもりだったんだろうと思いました。(中村さん&会場:笑) めちゃめちゃ有能なソナーマンで、能力の面で、南波が負けているんですよ。でも、そこはキャリアと雰囲気でなんとかどっこいどっこいまで持って行きました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 監督、あれは意図的だったんですか? 吉野監督そうですね。最初は被るからちょっと変えようかなと思ったんですが、敢えて被らせた方が、僕自身としても「面白いんじゃないか」と思ってそうさせてもらいました。ユースケさんは絶対に何かされるだろうと思っていたんです。案の定いろいろとやってくださいました(笑)。毎回「『OK』と言おう」と決めていました。 ユースケさん問題は、前原くんの方が有能に見えるということなんです。まあ、面白かったから良いか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 江口さん政治ブロックも一つのファミリーのような感じになっていました。僕たちがたぶん、最後に撮っているんです。僕たちが一番盛り上がって面白いだろうなと思っていたんですが、完成した本作を観ると、「トップガン」でトム・クルーズが本物の戦闘機に乗っているように、大沢くんが本当に潜水艦を操縦しているようなリアリティを感じました。潜水艦の中のシーンから、俯瞰のシーンに飛んだ時に、このスケールは原作のファンも大喜びするんじゃないかなと思いました。今の時代に「沈黙の艦隊」が蘇ったというような思いで観ました。題材もすごいですし、話にもまだ続きがありますので、たぶんこれは続きますね。皆さん、期待していてください。(会場:拍手) MC最後に大沢さんから、メッセージをお願いします。 大沢さん今日は、初日にご来場いただきありがとうございました。この作品は、防衛省、海上自衛隊の方々など本当にたくさんの方にご協力をいただき、ようやく今日を迎えることができました。30年の時を経て、ようやく実写として新たな船出に旅立つことができました。今日は会場に原作のかわぐち先生もいらっしゃっているようなんですが、改めて映画化の許可をいただき、感謝しています。そして、僕は今日この白いジャケットをわざわざ選んで着て来たわけじゃないんですよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさんカッコ良いから良いじゃないですか! 大沢さんユースケさんに「今日、すごく気合い入っているんですね」と言われました。スタッフからは「どうしても白(の衣装)で」と言われたんですが、何とかそれはやめたかったんです。「少し、海江田のイメージで」ということだったので、今日の衣装になっただけで、自分から白の衣装を選んだわけではないので、それだけ誤解のないようにお願いします。(登壇者の皆さん&会場:笑) マスコミの皆さん、絶対に書かないでくださいね。(登壇者の皆さん&会場:笑)今日は船出で、ここから続くストーリーがあれば良いと思うし、今回出演してくれた皆さんも、それを信じてこの作品に参加を決めていただいたと思っています。もし皆さんに喜んでいただけたら、まだ続編があることを楽しみに待っていただければと思います。何より今日、ご来場いただけたことをうれしく思います。本日は、ありがとうございました。(会場:拍手)
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「沈黙の艦隊」大ヒット舞台挨拶映画『沈黙の艦隊』公式サイト1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破する人気コミックを、大沢たかおさんを主演に迎えて実写映画化したアクション・ポリティカル・エンターテインメント作品「沈黙の艦隊」。9月29日に公開初日を迎え、タブーに鋭く切り込んだテーマ性や予測不能なストーリー展開、迫力のアクションが話題を呼んでいます。10月3日にはTOHOシネマズ 新宿で大ヒット舞台挨拶が開催され、主演の大沢さんと吉野耕平監督が登壇しました。上映後の熱気冷めやらぬ中、二人が会場のお客様からの質問に全力で回答しました。この日の模様を詳しくレポートします!大ヒット舞台挨拶海江田四郎役大沢たかおさん吉野耕平監督大沢さん先週金曜日に初日を迎えて、今日は平日、二日目になります。おかげさまで、たくさんの方に観ていただいていると聞いております。今日は、大ヒット御礼舞台挨拶ができたことをうれしく思います。さらに今日は通常の舞台挨拶と違って、ティーチインのようなコーナーもあるそうなので、ちょっとヒヤヒヤしています。(会場:笑) 難しいことは監督が(笑)、楽しいことは僕が答えますので、良い時間にできればと思います。 吉野監督本日はお越しいただいて、また本作を観ていただいてありがとうございます。潜水艦の物語でもありますので、かなり真っ暗な中でずっと撮影していました。こういう明るい場所に来ると、ついに公開したんだなと実感します(笑)。今日は、できるだけ楽しくお話ができたらと思いますので、よろしくお願いします。MC公開して数日が経ちましたが、お二人のところには、反響は届いていますか? 大沢さん映画会社の方から「たくさんのお客さんに来ていただいています」と聞いて、すごく良い意味で驚いています。テーマが重いというか、簡単ではないテーマが描かれているのですが、初日から本当にたくさんの方に来ていただいているそうです。男性の方がメインですが、女性の方もなんと三、四割いらっしゃるということで、こういうテーマや、安全保障や平和について関心を持っていただけているんだと、すごくうれしく思っています。 吉野監督大きな原作と、そして大きな作品に関わったので、僕のところにも、普段はなかなか連絡の来ない人たちから「観たよ」とか「こういうのをやったんだね」という驚きの声をいただきました。他にも、純粋に「こういった作品を日本でできる日が来たんだな」とうれしいお言葉もいただいています。 MCこれまで吉野監督が撮られてきた作品と本作は、少し毛色が違う印象も受けます。そういった意味での反響もありますか? 吉野監督「まさかこう来るとは」という声もあります。これまでは登場人物が五人くらいとか、あるいはアニメの話などをやっていたので、まさか巨大な潜水艦同士の、そして日本や世界を巻き込んだスケールの物語を撮る日が来るとは思わなかったようです。僕も思わなかったんですが…(笑)。 ただ、逆にこういった作品に触れていなかった方も、「観てみよう」と劇場にお越し頂いているようなので、いろいろなジャンルの混ぜ合わせと言いますか、そういった現象が起きているのかなと思っています。MC今日は映画の街・新宿での舞台挨拶となりましたが、大沢さんは小学生の頃から、新宿に通っていたそうです。新宿での思い出はありますか? 大沢さん新宿に通っていたわけではないんですが(笑)、映画館にはよく来ていましたね。このコマ劇(2008年に閉館した新宿コマ劇場)の周りは、昔はもう少し怖いエリアだったんですが、ヒヤヒヤしながら来ていました(笑)。両親が厳しかったので、もちろん夜はダメでしたが、昼や週末の朝なんかにたくさんの映画をここ(新宿)で観ていたので、自分の家に帰ってきたような感じがしています。客席ではなくて、ステージ側にいることをすごく不思議に思っていますし、今はなんだか変な感じです。でも、すごく幸せです。■会場の皆さんからの質問に大沢さんと吉野監督が答える、ティーチイン。 MCでは、ここからは観客の皆さんからの質問を受け付けたいと思います。質問がある方は挙手をお願いいたします。(会場からたくさんの手が挙がる)本日はとても楽しかったです。明日のチケットもすでに購入しています。今日は大沢さんをじっくり観るため、明日は内容を確認するためにと思っていたんですが、作品の内容も大沢さんもじっくりと観ることができました。Amazonプライムで冒頭11分が観られるということだったんですが、あえて観ずにきました。私はずっと大沢さんのファンなんですが、すごく素敵に年を重ねられているなと思います。今日はありがとうございました。【会場からの質問1】大沢さんありがとうございました。 MCご質問は大丈夫ですか? お客さん1大丈夫です! 言いたいことは言いました。(会場:笑) 大沢さん(ファンの方の熱い想いをしっかりと受け取り)自己アピールは大事ですね。実はこちらからは意外と逆光でそんなに(会場の皆さんの顔が)見えないので、皆さんの言いたい放題で大丈夫です。遠慮せずに手を挙げていただいて大丈夫だと思います。大きなスクリーンで拝見して、すごく迫力があって、時間があっという間でした。 大沢さんに質問です。今回のセリフは英語や専門用語もありましたが、どのように覚えられましたか?【会場からの質問2】大沢さん専門用語というのは“用語”なので、丸ごと覚えないといけないわけです。そこに意味が深くあるわけではないので、逆に覚えやすい部分があります。英語に関しては、難しいと言えば難しいんですが、日本語を覚えるのと英語を覚えるのと、感覚的にはあまり変わりはありません。ただ、あまり英語を口では使わないので(話すことはないので)、むしろそれを口にする時の方が難しいです。そこは少し苦労したところではあります。 お客さん2ありがとうございます。他に撮影で苦労したことはありますか? 大沢さん撮影で苦労したことはたくさんありますが、本作はチームがバラバラに撮影をしていました。僕のブロックを撮っている時は、(深町洋役の)玉木(宏)くんのブロックや、(海原渉役の)江口(洋介)くんのブロックを全く見ていません。そういう意味では自分のブロックだけに集中していたのですが、「本当にこのテンションで良いのかな」「この空気感で良いのかな」と監督に聞きながら、探り探りやっていたので、自分の中で不安もありました。後々聞いたら、各役者さんたちもみんなそう思っていたようです。ただ、それがまた作品をより色鮮やかにしていれば良いなと思っていました。「沈黙の艦隊」の漫画を読んだことがあったので、興味を惹かれて本作を観にきました。海江田は、なかなか演じるには大変な役だと思いますが、僕が想像していた海江田と似たような感じで(スクリーンに)出てきたので、原作ファンとしても、とてもうれしかったです。どういった心持ちで海江田を演じたのか、教えてください。【会場からの質問3】大沢さん彼は言葉がそんなに多くなく、何を考えているのかをほとんど口にはしません。なので原作をかなり読み込んで、彼の思いや考え、頭の中にあることを一つ一つ、ワンカットワンカット、ワンシーンワンシーン、全部自分の中で埋めていきました。だから、言葉にする台本と海江田の頭の中を表現した台本の二つがあるような感じでした。頭の中で海江田の頭の中を表現した台本を読みながら、通常の言葉にする台本のセリフを言うような感じです。彼は恐らく、壮大な世界、そして時代への挑戦をしていて、いろいろな疑問や問題に対して、宣戦布告をしているんだと思うんです。僕自身も、その宣戦布告が正しいのか間違いなのかは分からないですが、ただ彼は正しいと思って突き進んでいった。そういったブレない軸のようなものは、ずっと持ち続けて演じました。 お客さん3ありがとうございます。監督にも一つお伺いしたいです。原作はかなり前に描かれた漫画ですが、今(実写化を)やるにあたって、どのようなイメージを持って臨みましたか? 吉野監督いろいろな側面のある原作で、読む人、観る人にとって本当にいろいろな魅力のある作品です。「自分はどこに惹かれたのかな」ということ、そして「どこに映像ならではの面白さがあるのかな」ということを意識して、それを抽出して形にしていきました。幸いにしてと言いますか、残念ながらと言いますか、時が経っても物語が示しているコアな問題部分は変わっていないですので、今語ったとしても新鮮に届くだろうと思っていました。あとはそれをスクリーンで観ていただけるものにするためには、どうすれば良いかを考えていました。本日は素敵な緊張感のある作品をありがとうございました。映画館で観られたからこそ、圧倒的な瞬間を一つずつ楽しめたと思っています。 撮影現場は暗かったとお話していましたが、撮影現場での楽しかったエピソードや、他の俳優さん、スタッフの皆さんとの撮影現場のエピソードなどがあればお伺いしたいです。【会場からの質問4】大沢さん撮影中は、あまり楽しくなかったです(苦笑)。(率直すぎるコメントに、会場:笑) 海江田はあのような人物ですし、見方を変えればテロリスト、裏切り者なので、いつも孤独を感じながら現場にいました。乗組員たちも、自分の使命を分かって現場に来ている俳優さんたちだったので、いつもピリピリしている空気だったんです。長期間、そういった緊張感が続くことはあまりないんですが、それが維持できたすごく珍しい現場でした。逆にいうと、それが楽しかったのかもしれません。笑うといった空気よりも、ピリッとしている感じだったことを覚えています。 吉野監督特に(海江田が乗る潜水艦)<シーバット>の撮影は緊張感が続くパートでした。もちろん楽しい瞬間はたくさんあったんですが、全体としては非常にピリッとした空気だったと思います。撮影した時期がすごく寒かったんですが、その中で海江田は半袖でいるので「すごいな」と思いながら見ていました(笑)。また撮影のカメラが止まった時に、羽織物を羽織るんですが、それをなびかせて歩いている大沢さんがカッコ良いなと思いながら、僕は見ていました(会場:笑)。カリスマを演じられているので、カメラが回っていない時も立ち姿がすごく様になっていて「カッコ良いな」と思っていたら、近くにやって来て「ここなんですが…」と、台本の話などをされて「ヤバい、何も考えていなかった」とあたふたしていました(苦笑)。でも、そういった時間は僕からするととても楽しかったです。お客さん4撮影している瞬間の緊張感やその場の雰囲気から、観ているこちらにも緊張感が伝わってくる作品ができたのかなと思いました。観ていて、いろいろなことを考えさせられる作品でした。ありがとうございました。 大沢さん&吉野監督ありがとうございました。私は原作のファンでもあるのですが、とても良い作品でテンションが上がりました。ありがとうございます。 監督に質問です。原作から設定が変わった部分もあったと思いますが、設定が変わっていても「『沈黙の艦隊』だ!」という原作っぽさがありました。設定を変えるにあたって、気をつけたことはありますか?【会場からの質問5】吉野監督なかなか(鋭い)難しい質問をありがとうございます。原作の魅力の一つとも言えるのが、それぞれの立場で、それぞれが正しいと思うことに命をかけている人たちの物語であることだと感じました。この人が悪者だとか、この人がやられ役だとか、原作でもそういう描き方はされていないので、そういったことを大事に描こうと思いました。例えば<シーバット>と戦う潜水艦や、第七艦隊の司令官なども、それぞれの立場で、やるべきことをやろうとしているということが、この物語を動かしていくんだと感じていたので、そこを大事にしたいと思っていました。 MC今日は会場の皆さんは本作をご覧になった後なので、もう一回本作を劇場で楽しむとしたらぜひ観てほしいポイント、注目すべきシーンなどを教えてください。 吉野監督深海の中、音が非常に重要になる物語です。なかなか聴いたことのない音がいっぱい響いていると思います。一度「目を閉じて」とまでは言いませんが、音にもより注目して楽しんでいただけると、「こんなところで、こんな音が鳴っていたんだ」と思うはずです。僕自身も音の編集をしながら、映像は何度も観ていたんですが、音に意識をフォーカスしてみると、急に際立って聴こえてきたりするものだなと思いました。耳を広げる感じで楽しんでもらうと、また別の世界が見えてくるんじゃないかと思います。 大沢さん30年前に原作が生まれて、その原作の漫画を通じて、国家や平和、核兵器などいろいろなことを問うてきました。あえてなのか偶然なのか、この混乱した令和の時代に、特に日本を囲む隣国たちがヒリヒリする厳しい情勢の中で、今度は実写映画として30年の時を超えて、彼(海江田)は宣戦布告をし、そして本作を観ている人にも受け取ってほしいんだと思うんです。だから、世界、観る我々、作品に参加した僕らも含めて、今回の「沈黙の艦隊」を通して、その宣戦布告を受け取ったところがあります。彼は何を言いたかったのか、何を言おうとしているのか、そういったヒントが、作品の中にいろいろと入っているんですね。本作は彼の壮大な旅の始まりとなります。この最初の作品の中に彼のベースとなる要素が、細かいところに入っています。もしも、もう一回ご覧いただけるならば、そういったちょっとした言葉なども感じてもらえると、今の時代に蘇った彼のメッセージや宣戦布告を受け取れるんじゃないかと思います。(会場:拍手)MC最後にお二人からメッセージをいただきたいと思います。 吉野監督本作の原作にはいろいろな側面があります。まずはすごくエンターテインメントであること、そして、同時に海江田が常に読者や観客に「この世界はこの状態で良いのか」と問いかけ続けている物語だと思いました。だから、本作も問いかけで終わりたいと思って、今の形になっています。そういった問いかけを持ち帰って、観終わった後も楽しんでいただければと思います。また面白かったら、周りの方にも「ぜひ観てみたら」とお話しいただけたらと思います。(会場:拍手) 大沢さん監督もおっしゃっていたように、この作品にはいろいろなメッセージやテーマが入っています。だから、公開までは「どうなのかな」とドキドキしていました。でも、本当にたくさんの方にご来場いただいて、平日もたくさんの方にご覧いただいていて、女性の方にもたくさんお越しいただいているということで、正直すごくうれしいですし、驚いています。こういう時代だからこそ、興味を持ってもらえたのかなと思います。そしてこれがもっともっと広がっていって、たくさんの方に本作の問いかけや、海江田四郎から皆さんへのメッセージを受け取ってほしいと思います。本作は、観ていただくと分かると思うんですが、主人公である海江田はほとんど自分の想いをしゃべっていないんですよね。海江田は行動していくだけで、周りがそれに対して悩んだり、考えたり、動いたりしていく話です。おそらく漫画だったら読む人、映画だったら観る人が、主人公なんだと思います。海江田のような改革者が出た時に、みんなが「どう受け取るのか」「どのように議論するのか」、「イエス」なのか「ノー」なのか、そういったことを、海江田は求めているんだと思います。もしもう一度観ていただけるなら、「自分はどう思うのだろうか」と考えるきっかけにしてほしいと思います。観ていない方にも、そういう風に観ていただけると、今までの作品とはまた違った映画の楽しみ方ができると思うので、ぜひ劇場にお越しいただければと思います。今日はありがとうございました。(会場:拍手)
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