「映画」検索結果443件
-
「劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」完成披露舞台挨拶「劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」公式サイト2013年から2017年に「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載されていた「ACMA:GAME アクマゲーム」(原作:メーブ・作画:恵広史)。99本集めるとこの世のすべてを手にすることができる“悪魔の鍵”を巡り、悪魔たちが執り行う究極の“頭脳×心理”デスゲーム【アクマゲーム】に挑むサバイバル・エンターテインメントとして人気を集めました。2024年4月にはドラマが放送され、その集大成である劇場版が10月25日に公開を迎えます。 本作のアクマゲーム開幕宣言と完成披露舞台挨拶に間宮祥太朗さん、田中樹さん、竜星涼さん、嵐莉菜さん、金子ノブアキさん、志田未来さん、小澤征悦さん、佐藤東弥監督が登壇しました。 舞台挨拶では、撮影についてのトークセッションや、本作の内容にちなんだゲーム「真偽心眼(True or False)」を行い、大盛り上がりとなったこの日の様子を詳しくレポートします。完成披露舞台挨拶織田照朝役間宮祥太朗さん斉藤初役田中樹さん上杉潜夜役竜星涼さん式部紫役嵐莉菜さん黒田光輝役金子ノブアキさん黒田蘭役志田未来さん崩心祷役小澤征悦さん佐藤東弥監督【アクマゲーム開幕宣言】■レッドカーペットが敷かれた大階段から間宮さんを先頭に登壇者の皆さん登場。 MC登壇者を代表して、間宮祥太朗さんよりご挨拶とメッセージを頂戴したいと思います。 間宮さん約一年前にドラマの撮影が始まりました。この一年、ドラマ、Huluの特別編(オリジナルストーリー「新たな鍵」)や金曜ロードショー(「ACMA:GAME ワールドエンド」)、そして劇場版と、長く大きいプロジェクトに関われたことをとてもありがたく思います。本作がたくさんの方に観てもらえるように皆さんのご協力をよろしくお願いします。(会場:拍手) MCここで、新たなるACMA:GAMEの開幕宣言を、間宮さんにお願いしたいと思います。 間宮さん(マイクテストをする)。 MC発声練習も行いました。では、お願いいたします。 間宮さん劇場版 アクマゲーム、開幕です!【完成披露舞台挨拶】間宮さん約一年前にドラマの撮影が始まり、このスケールの大きな作品の集大成ということで、劇場版の公開を控えております。ちなみに、きっと会場の皆さんは観ていただいているとは思うんですが…「ドラマを観ていました!」という方はどのくらいいますか? (会場:「はーい」&多くの手が挙がる)ご発声までいただいて、ありがとうございます! ドラマから本作へと、スクリーンに見合うようなスケールアップをしております。ぜひ楽しんでいただければと思います。 田中さん本作がいよいよ公開となります。約一年前から始まり、撮影期間も半年以上でした。体力面・精神面でも結構きつかったです。そんな本作が、初めて皆さんに観ていただけるということで、僕も「どんな風に楽しんでもらえるのかな?」と、楽しみにしていました。今日は楽しんでいただけたらと思います。 竜星さん田中樹役を演じました、竜星涼と申します(会場:笑)。 田中さんいや、聞いたことないですよ(笑)。田中樹役なら僕がやりますよ! 竜星さんそうかそうか、ごめんなさい(笑)。天才ギャンブラーの上杉潜夜を演じました竜星涼です。本作で、その天才ぶりをどう発揮しているのか、観たら分かるのか、分からないのか、分かるのか…。 間宮さんどっちやねん!(会場:笑) 発揮していてもらわないと困るのよ。 竜星さんドラマでは、てるりん(間宮さん演じる照朝)に勝っている男ですからね。本作でも活躍していると思います。楽しんでください。 嵐さん本日はお越しいただきありがとうございます。ドラ版…ドラマ版に引き続き、共演者の皆さんとお会いできる機会、そして、本作を皆さんに観ていただける機会をいただけて、本当にうれしいです。今日をすごく楽しみにしていました! 全力で楽しんでいってください! MC(田中さんがくすくす笑い…)田中さん、どうしましたか? 田中さん(嵐さんが)話の序盤で甘噛みしていたなと思って…。 嵐さんすみません(笑)。 田中さん間宮君がずっと横で「ドラ版、ドラ版」って言っていましたよ。 竜星さんそういうのはやめてよ。今日(嵐さんの)家族が来ているんだから! 嵐さんねえ(笑)! MCドラマ版を略してドラ版ということですね(笑)! 私も使っていこうと思います。 小澤さんドラマ版…ドラ版に引き続き、悪魔的な男・崩心祷を演じました小澤征悦です。(登壇者の皆さん:笑) 今回は劇場版ということで、スケールアップしています。ぜひ皆さんに楽しんでいただけたらなと思っております。 金子さん僕は、ドラ版には出ていなかったので、劇場版からの出演となります。(登壇者の皆さん:笑) 本作は、セットもCGもすごいです。海外撮影もあり、この仕事をしているとたまに味わえる色んな贅沢をさせてもらいました。本当に素晴らしい体験でした。昨日、本作を観たんですが、素晴らしい内容でした。楽しんでいただけたらうれしくと思います。 志田さん劇場版のオリジナルキャラクターということで、ドラマから続いているこの超大作に出演できることをとても光栄に思っています。今日は短い時間ですがよろしくお願いします。 佐藤監督監督をちゅとめ…ました。佐藤東弥です。 MCちゃんと噛みましたね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 佐藤監督はい(笑)。昨年の9月末にクランクインして、ドラマ配信、映画等、合計117日間の撮影でした。映画を撮り終わってから仕上げをしたんですが、CGのカットが700カットくらいあって、「本当に三カ月で(仕上げが)できるかな?」と話したくらい、間に合わないと思っていました。でも、スタッフがとにかく頑張ってくれて、今日という日を迎えることができました。実は、三日前まで直しをしていました。文句なく楽しんでいただける娯楽作品になったと思いますので、ぜひ今日は楽しんで帰っていただきたいと思います。 MCまずは、皆さんにどんな撮影現場だったのか、どんな雰囲気だったのかを教えていただければと思います。 間宮さん撮影期間が長かったので、色んな過酷だった瞬間もありました。でも、すごく良いチームワークで乗り切りました。色んな言葉がずっと飛び交っていて、笑いの絶えない現場でしたね。ここにいるキャストだけじゃなくて、スタッフの方々とも長い付き合いになったので、色んな現場のノリが生まれました。チームとして一緒に乗り越えたという感触がありましたね。 MC「これは過酷だったな」「大変だったな」というのはどんなところですか? 間宮さん先ほど監督が「三日前まで直していた」っておっしゃっていましたが、僕たちは試写で本作を観たんです。その時に、監督が「まだ直したいんだよね」と言ったら、僕の記憶では(関係者から)「もうだめですよ」って言われていたと思うんですが…。 佐藤監督でも直しちゃった。 田中さん(監督に向かって)かわいい! MC監督、では、本当に「最高の作品ができた」ということですね? 佐藤監督はい。そうです。 MC田中さんも何か印象的だったことなどありましたか。 田中さんドラマ版からそうでしたが…、ドラ版からそうだったんですが(笑)、百何十というアングルから、一シーンを撮るという撮影なので、「一日かけて二シーンを撮る」といった結構過酷な状況でした。何回も同じシチュエーションで、同じセリフを言うので、精神的にちょっとやられてしまうようなゲームシーンが、本作でもドラ版から引き続きありました。さらに、本作では海外に行ったので、体力的にもしんどかったと思っています。後、僕はカンボジアで「このカットを撮りたかったのに、撮り忘れた」っていう、初の撮り忘れを経験しました。 MCそんな事があり得るんですか? 田中さんそれは、ちょっと監督に聞いてほしいんですけれど…。(登壇者の皆さん:笑)カンボジアで、とある建物を見て、三人で入っていくというシーンで、「間宮君、(古川)琴音ちゃん、僕の一人ずつのソロカットを撮りたい」ということでした。二人は三回撮影をしたんですが、僕だけ三回目がなかったんです。だから「どこかで僕のカットを撮っているんだろうな」と思っていたら、「すみません。撮り忘れていたので、明日撮らせて下さい」って言われました。また同じ場所に行って、建物を見ているだけの一日がありました(笑)。でも、そんな話をしていたら、監督は(作中で)そのシーンをカットしたんですよ! (登壇者の皆さん:笑) MCええっ! 竜星さんそれはまずいね。 小澤さんこれはぜひ監督に聞きたいね。 MC監督、お話をうかがっても大丈夫ですか? 佐藤監督本当に申し訳なかったです。(登壇者の皆さん:笑)どうしてもほしいカットではあったんですけれども、編集の段階でどうしても必要になるかっていうと、それはまた別の問題でして…。 小澤さん田中樹はいらなかったんですね。 佐藤監督いらなかったんじゃないです(笑)! 「これはグループショットで見せた方が良いな」という算段です。 竜星さん残念! どうしてもほしいショットが、どうしてもほしくないショットになってしまったんですね。 田中さんなるほど、そういう経緯もありますね。 佐藤監督ちなみに、(ドラマ版で)雨の日の夜に、一カットを撮る為だけに小澤さんを呼び出したことがあるんですよ。 小澤さんあー! ありました。 佐藤監督でも、オンエアではそのシーンを使いませんでした。撮影時は「絶対に必要だから来てください」って言ったのに、結局使わなかったんです。でも、それは本作で使いました。(会場:驚き) MC監督がドヤ顔です。 小澤さんなるほど、そういう事か! 田中さん本作で使ったんですか? 間宮さんただ、樹は別に報われていないよね(笑)。 田中さん僕は、監督が次にやる作品で、そのカットだけ入れてもらえれば(笑)。別の作品で急に僕が建物を見ているシーンが出てくるっていう(笑)。 小澤さんもしくは、この作品の最後のエンドロールでね。 田中さんエンドロールで僕が建物を見ているカットが出るのは恥ずかしいですよ。 竜星さん会場の皆さんに本作を観てもらって、その反応でまだ直すかもしれないよ(笑)。MC続いて、竜星さんも現場で印象に残ったことはありますか? 竜星さん海外の撮影ですね。本当に大変だったんですよ。暑いですし、虫もすごいですし…本当に大変だった!……みたいです。僕は、行っていないんで、そういう点が映像を観ていて印象深かったところです。 間宮さん行っていないのに、すごく海外の話をするよね(笑)。(会場:笑) 竜星さん僕も映像を観て「すごい!これは大変だっただろうな」っていうのが…楽しいよね(笑)。(登壇者の皆さん:笑)後は、ドラマ版からずっと座長は座長らしく、こんなに長い撮影期間でしたが愚痴の一つも言わずに引っ張ってくれましたね。 小澤さん本当にね。全く言わなかったね。 間宮さん「全く言わなかった」ってことはない気がするんですけれどね。 MC間宮さん、虫と暑さは大丈夫だったんですか? 間宮さん全然大丈夫でした。虫は、カンボジアで食べました。 MCええっ! 竜星さんすごいですよね。 間宮さん何かノリで(笑)。 田中さん興味本位ですね。屋台で素揚げが売っていたので、袋詰めにしてもらいました。 竜星さん後、皆でSixTONESのライブにも行きました。今まで役で見ている樹とは全然違って、すごくイケイケでめっちゃカッコ良かったんですよ。 田中さんでも…竜星君は30分遅刻してきました。(会場:笑) 竜星さんおい! それはシー(秘密)だって! 田中さん時間を勘違いして、家でピザを食べていたんですよ(笑)。 竜星さん前日の時間と勘違いしていました。うっかり。おい、こら!(会場:笑) MCエピソード持ち過ぎじゃないですか? 竜星さんまだまだいっぱいありますよ。 MC嵐さんにもお話をうかがいたいと思いますが、いかがでしょうか。 嵐さん撮影の間に、私と竜星さんと志田さんと琴音ちゃんと一緒にトランプをして遊んでいたんです。ルールは「負けた人が勝った人にほしいものを何でも買う」というもので、竜星さんが負けて、琴音ちゃんにはほしいものを渡したみたいなんですが、私はまだもらっていないんです…。 竜星さん…確かに(笑)。忘れていた。 嵐さんお待ちしております。 竜星さん分かりました。 嵐さんっていう感じで、すごく楽しい現場でした。 MCちなみに、トランプゲームは何をやったんですか? 嵐さんババ抜きです。「ACMA:GAME」のグッズとして売られているトランプを使って遊んでいました。 竜星さん撮影が夜遅くまでかかって、結構大変な時に、空き時間にやっていました。 嵐さん気晴らしにね。 竜星さんトランプをやった後にすぐ撮影が終わったから、中々会う機会がね…そうなんですよ。弁明をさせてください(笑)。 嵐さんはい、いつでも。 MCこれは近いうちにということですね? 竜星さんすぐにでも。大好きな…綿菓子だよね。 嵐さん覚えていた! そうです。お菓子の中で綿菓子が一番好きで、お願いしました。 MC小澤さん、撮影現場はどうでしょうか? 小澤さんああ、特にないですね(登壇者の皆さん&会場:笑)。 MC完成披露試写会ですので、何かないでしょうか? 小澤さん樹が演じている役が、黒い革ジャンを着ているんですが、実は僕がプライベートで持っているものと全く一緒でした! 田中さん一緒だったんです。 小澤さん僕が、現場にそれを私服で着て行ったら、樹が衣装で着ていたので「一緒だね!」って言ったら、すごく嫌そうな顔をしていました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さん意図せぬおそろいコーデになりました(笑)。 小澤さんまあ、良いんですけれどね。後、忘れてはいけないのが吉川晃司さんですね。ドラマ版からお世話になりました。吉川さんがいるだけで画が締まるし、頑張れたと思います。 MC劇場版から初参加の金子さんと志田さんは、このメンバーに加わって、改めて現場の雰囲気などはいかがでしたか? 金子さん本作は悪魔役の声優陣も、ものすごいメンバーが集まっています。撮影の時は(声優が)声を入れる前なので、代読の役者さんが現場でセリフを読んでくれました。完成した作品を観たら「キャラクターを現場で再現して演じてくれていたんだな」と思いました。(壇上の悪魔・ガドを指して)こういうパネルをスタッフさんが持って、「ここに悪魔がいますので、信じてやってください」みたいな感じで演じました。ものすごいセットの時もあれば、スタッフさんがグリーンバックを持って景色を映して作る場面など、撮影の幅がすごかったです。そういった積み重ねで、できている作品なんだと思いました。以上です!(登壇者の皆さん:笑) 志田さん本当に楽しい皆さんだったので、グループLINEにも入れていただいて…。 竜星さんその話する(笑)? 間宮さんその話をするんだったら、こっちもするよ? 退会しやがって(笑)。 志田さんごめんなさい(笑)。 竜星さんこれはもうニュースだよ。「志田未来、グループライン退会」。 MCどういうことですか? 志田さん撮影が終わったので「抜けようかな」と…(笑)。(登壇者の皆さん:笑)でも、現場は本当に楽しかったです。今日も久しぶりにお会いできてすごくうれしいです。本当ですよ、すごく楽しかったです。(会場:笑) MCちなみに退会したのは志田さんだけですか? 小澤さん未来ちゃんだけですね。 間宮さんもう一回招待…する? 志田さん…大丈夫です。(登壇者の皆さん:笑) ありがとうございます(笑)。MC本日は実際に壇上で「アクマゲーム」を開催いたします。(会場:拍手)登壇者の皆さんにはアクマゲームに参加していただきますが、間宮さん、よろしいですね? 間宮さんはい。アクマゲームは強制参加なので。 ■ドラマでもお馴染みの「真偽心眼(True or False)」を開催。登壇者の皆さんが順番に、真実もしくは嘘の二択問題を出題。回答者は、残りの登壇者の皆さんと会場のみなさん。<舞台挨拶オリジナルルール>として三回間違えると「死」=ステージから退場になる。MC舞台挨拶オリジナルルールでは、前代未聞とは思いますが、最悪の場合、登壇者の皆さん全員がいなくなることもあり得ますので、真剣勝負でお願いいたします。それでは、間宮さんから「真偽心眼(True or False)」問題を出していただこうと思います。 間宮さんキャストの皆さんの中には「今日の記憶があれば答えられるであろう」くらいの問題です。私は今ベルトをしている。トゥルーorフォールス。【間宮さんの問題】田中さん僕、間宮君のこの辺(下腹部)をよく見ていたんですよ。 間宮さんどうして? 何で(笑)? 田中さん間宮君のこの辺のトゥルーをよく見ています。 間宮さん僕のトゥルー?(会場:笑) 竜星さん僕も見たんだよ。「社会の窓が…」とか言っていたから。 間宮さんああ、僕のフォールスね(笑)。 田中さん間宮君のトゥルーがフォールスしちゃう(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さん間宮君がベルトをしていると思ったらトゥルー、していないと思ったらフォールスですね。 間宮さん本当に興味ないと思いますけれど、よろしくお願いします! MC皆さん準備はよろしいでしょうか? 間宮さんはベルトをしているのかしていないのか、トゥルーorフォールスで参りましょう。トゥルーorフォールス!田中さん:フォールス 竜星さん:トゥルー 嵐さん:フォールス 金子さん:フォールス 志田さん:フォールス 小澤さん:トゥルー 佐藤監督:フォールス【登壇者の皆さんの回答】竜星さん(田中さんのフォールスの札を見て)本当? マジ? MC田中さん、竜星さんで意見が割れましたね。 間宮さん僕のトゥルーがフォールスしたのを指摘したのは竜星だったよね。 竜星さんしたした。「僕のが出たがっているんだよ。」じゃないけどさ…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さんそこまでは言っていない! その「心が叫びたがってるんだ。」(2015年公開/監督:長井龍雪)みたいなの何(笑)? 竜星さんその時にベルトが邪魔そうだったイメージがあるんだよね。 MCそれでは、間宮さん、回答をお願いいたします! 間宮さん(ベルトループを見せながら)正解はフォールス!MC今日はなぜベルトをしなかったんですか? 間宮さんジャストサイズだったので、ベルトがなくても大丈夫だったのと、今回はない方が良いかなとスタイリストさんと話をしたんです。 MCキャストの皆さんですと、竜星さんと小澤さんに早速×がついてしまいました。 小澤さん僕はね、祥ちゃんには人としてベルトを付けていてほしいってことですよ! 間宮さん申し訳ない。(登壇者の皆さん:笑) MCでは次の問題に行きましょう。田中さん、お願いします。 田中さん(ジャケットで胸元を隠しながら)皆さん記憶にあるかな? 僕も記憶問題です。ボク…(登壇者の皆さん:ざわつく)ごめんなさい、楽しくて声が上擦りました(笑)。僕が今しているネックレスの本数は五本。トゥルーorフォールス。【田中さんの問題】竜星さんすごい本数をつけていたよね。 小澤さん五本以上はないでしょ? 間宮さんこれは難しいですよ。 志田さん私は、勘でいきます。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さんあまり興味とか関心がないんですかね(笑)? 間宮さん声のトーンで伝わる興味の無さでしたね。 MC嵐さんも大丈夫ですか? 嵐さんいや…そんなに見ていないので…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さんみなさん、七カ月間撮影でご一緒していましたよね(笑)? MC先程間宮さんのことを田中さんは見ていましたから、間宮さんも田中さんを見てくれているのでしょうか。 間宮さん本数がな…。チャームが二つ付いているのは確定なんだよな。 MC皆さんそろそろよろしいでしょうか? それでは参りましょう、トゥルーorフォールス!間宮さん:トゥルー 竜星さん:フォールス 嵐さん:トゥルー 金子さん:フォールス 志田さん:フォールス 小澤さん:フォールス 佐藤監督:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】田中さん(ジャケットを広げながら)正解はフォールス! 四本です。間宮さんチャームが二個は正解している! 田中さんそれは合っていました! 間宮さん短いネックレスをもう一本付けていると思っていたのに。 田中さん今日はないんですよ。いつもより少なめですね。 間宮さん悔しいー! MCこれで間宮さん、嵐さん、監督も×が一つ付いてしまいました。続いて、竜星さんお願いします。 竜星さんじゃあ「僕が一歩目に踏み出す脚は右足?」(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さんちょっと待って、癖の話(笑)? 竜星さんうん、癖。 田中さん竜星、質問が間違ってない? 間宮さんそれだと、さじ加減になるからね(笑)。 竜星さんここ最近の癖!(登壇者の皆さん&会場:笑) MCさじ加減で変えたりはしないんですよね? 竜星さん変えないです。決まっています。これどういう風に言えば良いのかな?僕の足の一歩目が右だったらトゥルー、左はフォールス。【竜星さんの問題】MC本当に天才(ギャンブラーの役)なんですよね(笑)?それでは、トゥルーorフォールス! 田中さん確実にどちらかの足というのがあるんですよね? 竜星さんここ最近ね。ちゃんと理由があるの。 MCそれでは皆さん札をお挙げ下さい。トゥルーorフォールス!間宮さん:フォールス 田中さん:トゥルー 嵐さん:トゥルー 金子さん:フォールス 志田さん:フォールス 小澤さん:フォールス 佐藤監督:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】竜星さんフォールス! 左足からです。ここ一年くらい、時代劇や大河ドラマに出演していて、必ず「左足から入ってください」と言われるんです。だから、左足から入るのが癖になっているっていう、ちゃんとした理由がありました。 間宮さんちゃんとした問題だったね。 MCここで嵐さんと監督は×が二つになってしまいました。続いて嵐さん、お願いします。ガド、コルジァ、エルヴァという悪魔三体がドラマ版から出ていますが、私の推しの悪魔はコルジァである。トゥルーorフォールス。【嵐さんの問題】MC皆さん直感でいけるのでしょうか。監督は退場がかかっています。 小澤さんそうだよね。監督、間違えたら死んじゃいますよ(笑)。間宮さん:フォールス 田中さん:フォールス 竜星さん:トゥルー 金子さん:トゥルー 志田さん:トゥルー 小澤さん:トゥルー 佐藤監督:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】MC半々に分かれましたね。もしフォールスですと監督は退場となってしまいます。では嵐さん、回答をお願いします。 嵐さん私の一番好きな悪魔はエルヴァということで、正解はフォールスです。 MC監督、退場となります!(登壇者の皆さん:笑) 皆さん拍手でお送りください。 嵐さん監督、ごめんなさい! 小澤さん監督が退場して良いんですか(笑)? MC嵐さんはエルヴァが推しということですね。 田中さんエルヴァだと思った。 嵐さんしゃべり方も、見た目もインパクトがあって一番好きでした。 MC竜星さん、嵐さん、小澤さんの×が二つになりました。続いて、小澤さんお願いします。 小澤さん僕は6月6日生まれなんです。そして今回は「劇場版ACMA:GAME」ということで、問題です。僕は6月6日の6時に生まれた。トゥルーorフォールス。【小澤さんの問題】MC朝、夜は問わず、あくまで6時かどうかということですね。それでは6時に生まれた、トゥルーorフォールス!間宮さん:フォールス 田中さん:フォールス 嵐さん:フォールス 竜星さん:フォールス 金子さん:トゥルー 志田さん:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】小澤さんみんなフォールスかな? MCフォールスが多いですね。金子さんと志田さんはトゥルー(6時に生まれた)です。それでは小澤さん、回答をお願いします。 小澤さん私は6月6日の6時に生まれました!(登壇者の皆
-
「スマホを落しただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」完成披露舞台挨拶「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」公式サイトスマホを落としたことから始まる恐怖を描き、現代におけるネット社会への警告と予想を裏切るストーリー展開が話題を呼んだ「スマホ映画」シリーズ。最新作にして最終章となる「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」が、いよいよ11月1日から公開となります。 9月29日には本作の完成披露試写会が渋谷ヒカリエのヒカリエホールで行われ、成田凌さん、千葉雄大さん、大谷亮平さん、井浦新さん、中田秀夫監督が登壇しました。この日の模様を詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶浦野善治役成田凌さん加賀谷学役千葉雄大さんキム・ガンフン役大谷亮平さん兵藤彰役井浦新さん中田秀夫監督■およそ二万枚のスマホ型の紙吹雪が舞う中、キャストの皆さんが晴れやかな笑顔でイエローカーペットを歩いて登場。上映終了後の会場から大歓声を浴びました。 成田さん(劇中の浦野さながら元気いっぱいに)おはようございます! (登壇者の皆さん&会場:笑)今日は男ばかりの舞台挨拶ですが、楽しくできたらと思います。 千葉さん成田くんの「おはようございます!」がすごく元気だったので、楽しいイベントになりそうですね(笑)。 井浦さん前作に続き、兵藤を演じました。井浦新です。 大谷さんアンニョンハセヨ。キム・ガンフンという韓国人の役を演じました。実は韓国に行っていて(韓国風の海苔巻き)キンパを食べて先ほど来ました。とにかくイベントを楽しみたいなと思っています。 中田監督僕はシリーズ映画に関わることも多いんですが、こうしてシリーズを通して監督を務めるのは初めてなので、非常に光栄に思っています。 MC「スマホ映画」シリーズがついに最終章を迎えました。一作目の「スマホを落としただけなのに」の公開は2018年。それから六年が経ちました。成田さんと千葉さんは一作目からシリーズを引っ張り続けてきましたが、お二人にとって本シリーズはどのような作品でしょうか。 成田さんこの作品は「観ました」と言っていただくことが圧倒的に多い作品で、(トラウマ級の恐ろしい連続殺人鬼を演じているとあって)「あれから顔も見たくありません」「とにかく苦手です」「トラウマです」とかよく言われます(会場:笑)。でも俳優をやっていないと、こんな経験はないと思います。すごく光栄だなと思って、「観てくれてありがとうございます」という気持ちです。本当にうれしいことです。(千葉さんを見ながら)今回、最終章も頑張りましたね。 千葉さんそうですね。僕も三作この顔を見続けて、トラウマですね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 成田さん監督がね(笑)、あの顔をすると喜ぶんです。 千葉さんそうなんだ(笑)。 中田監督はい、好きです。(会場:笑) MC11月1日からは最終章が公開となります。 成田さん七年間、演じてきた役です。今日は観てくださった方々の前でお話できてすごくうれしいです。手元から離れる寂しさもありますが、観ていただくといろいろと思うことがあると思うので、皆さんの感想を早く聞きたいですね。楽しみにしています。 MC千葉さんにとって本シリーズは、どのような作品になりましたか? 千葉さん三作も同じ役を演じたのは初めてなので、すごく月日を感じます。一作目はたぶん、借りてきた猫のように大人しくしていたんですが、だんだん心臓に毛が生えて、現場でブイブイ言わせるようになって…。 成田さん(千葉さんに向かって)適当な(トークの)スタートをしないほうが良い。(千葉さん:大笑い)千葉さん成長みたいなものを感じますね。役としても、加賀谷の描かれ方がだんだん変化していった部分もあったので感慨深い気持ちもあります。成田くんとずっと一緒にできたのもうれしかったです。 成田さんやっぱり回想シーンとかあるとね、月日を感じるね。 千葉さんちょっと嫌なんだよね。(成田さん:笑)恥じてはいないんですが、やっぱり歳は重ねているので。 成田さん良いことじゃないですか。 MC井浦さんは、二作目からの参加となりました。公安刑事というミステリアスな役柄をどのようにして作っていたのか、改めて教えてください。 井浦さん兵藤は顔に火傷の跡があるキャラクターなんですが、それがこの役を演じていく上ですごく大きな柱になっています。(詳しく)描かれてはいないんですが、兵藤が生きてきた背景があの火傷の跡に全部集約されているんじゃないかと思っています。前作の時にこういう造形で行こうということになり、前作から本作で、これまで生きてきた兵藤がそのまま成長していくように演じていければ良いかなと思っていました。 MC本作では、井浦さんがかわいがっている後輩だという、成田さん扮する浦野が主人公となりました。 井浦さんかわいがってはいないですけれど(照笑)。(会場:笑) MC情報が間違っていましたか? 成田さん合っていますよ。(会場:笑) MC最新作では成田さんが主演だと聞いて、どのように感じましたか? 井浦さんそれはすごくうれしかったですね。でも、この作品では千葉くんとの思い出の方がいっぱいありますね(登壇者の皆さん&会場:笑)。本作では成田凌が主演だと聞いて、彼が座長の現場に入るのは初めてでしたし、すごく楽しみでした。とことん最後まで付き合いたいなという思いで参加しました。 MC一応再度の確認ですが、成田さんをかわいがっていますか…? 成田さん(井浦さんの思いを代弁するように)います! (会場:笑) 井浦さん(冗談混じりに)あまりよく知らない人なので…。(登壇者の皆さん&会場:笑)そんなに言われると、あれなんですが。 成田さんこの作品の企画が上がってきた時に、まず新さんに相談しました。 井浦さんそれがすごくうれしかったんです。 成田さん本作をやるかもしれないという時に、「どうですかね。僕はやりたいんですが。」という話を居酒屋でしました。二年ぐらい前ですね。井浦さんありましたね。(成田さんに顔を向けながら)その時も共演していたんだよね。同じ現場で一緒に過ごしていて、そんな流れの中で「頑張りたい」とすごくかわいらしく言うから、その作品にずっと付き合いたいと思いました。 MC最終章となる本作からのご出演になったのが、大谷さんです。全編にわたってハングルでの演技ということになりました。今回は、久しぶりにハングルでのお芝居だったとうかがっています。 大谷さんそうですね。日本に帰ってきて八年ぐらい経っているんですが、それから韓国語での演技は初めての機会でした。韓国人役というのも初めてです。まず勘を取り戻すのが、難しかったですね。韓国語と日本語で会話をしていると、ちょっとテンポが違ったりするので「懐かしいな」「こんな感じだったな」と思い出しながら、役作りをしていました。成田さんが、僕が聞いていても分かりやすい韓国語でセリフを話されていました。今回クォン・ウンビさんともご一緒して、特別な時間でした。ひどいヒール役ではありましたが、韓国語の芝居を楽しみました。 MC成田さんは、大谷さんとの共演シーンが多かったですね。 成田さん大谷さんと韓国語で演じるということで、大谷さんの大きな船に乗るしかないと思い、乗らせてもらいました。安心感があったので、何度も大谷さんに「これ、大丈夫ですか?意味通じますか?」と聞きながら演じていました。 MC中田監督は今回、どのようなことをテーマとして撮影に臨みましたか。 中田監督まず一つは、みんながみんなを疑っているんですよね。誰が敵で、誰が味方なのか、最初に「こうだろうな」と思う設定がどんどん崩れていくんです。それがサスペンス映画としての見せ方やテーマとして、大切なことだなと思っていました。千葉くんなんて、こともあろうか自分の奥さん(白石麻衣さん演じる美乃里)を疑ってしまいます。敵だと思っていた相手が最後は…みたいなこともあります。井浦さんにも「実は」という役をやっていただきました。大谷さん(演じるガンフン)も裏切られたみたいなこともありますね。それともう一つは、一作目から続く歪んだ愛というか、成田くんのセリフにもある狂気性についてゾーッと感じてもらいたいと思っていました。本作ではさらにウンビさんが「私はどうなのよ!」と出てきて、あのようなクライマックスになっています。その二つが、僕にとっては軸になりました。MC今回ヒロインを演じたクォン・ウンビさんは、演技自体も初挑戦になりました。しかも、日本語のお芝居も要求される難しい役でした。ウンビさんの印象を教えてください。 中田監督 ウンビさんには強い気迫とパッションを持つ役を演じてもらいました。日本人の俳優さんが演じても、大変な役だったと思います。ウンビさんは演技も初で、日本語での演技も初ながら、「その役をしっかりと演じ切ってみせる」という気迫があって。スミンという役と同じように、彼女が気迫とパッションを持って演じてくれました。 成田さん(ウンビさんは)とにかく一生懸命だというのが、現場に伝わるんですよね。そしてそれは、みんなの力になるんです。異国の地で初めて、やったことのない仕事をするというのはとてつもないことだと思います。彼女の「最後までやる」という気持ちと毎日の熱意、エネルギーみたいなもので今回の現場は成り立ったと思っています。そのエネルギーに身を任せたというところもあります。 MC皆さんのパワーが結集した作品ということになりますね。ではこの質問を皆さんにしてみたいと思います。皆さんは、スマホを落としたことはありますか? 成田さん取材日に十回は聞かれる質問ですよね(笑)。 千葉さんもう新しいネタが残っているかどうか(笑)。 成田さんそうだよね。毎回違う話をしているの? 千葉さん頑張ろうとはしている。 成田さんそうだよね、偉い。 MCではこの質問に答え続けている成田さん、いかがでしょうか。 成田さん最近はあまり落とさないんですが、以前タクシーに乗った時に落としました。朝タクシーに乗ったんですが、「あ、スマホがないな」と気づいて、「まぁ良いや。たぶんここ(タクシーに乗った場所)に落ちているな」と信じながら、その日は生きました。そのまま携帯なしで、姪っ子を遊園地に連れて行きました。夜になって(落としたであろう場所に)寄ったら、全く同じ場所にスマホがありました。本作に出演している人間とは思えない話ですけれど…(苦笑)。 MC大丈夫だったんですか? 成田さん大丈夫でしたね。充電もいっぱいありました。(会場:笑)本当に良かったんですが、その日の姪っ子との思い出は一枚も(写真が)ないんですよね。優先的なチケットも買えないので、とにかく並びました。いっぱい(お土産を)買ってあげて「ごめん」と言いながら過ごしていました。 千葉さん心のカメラでいっぱい撮ったよね。 成田さん撮りました。(息ぴったりのやり取りに会場:笑) MC(お二人は)良い相槌の打てる相棒になりましたね。(成田さん&千葉さん:笑) 成田さん(千葉さんは)なんでも通訳を入れてくれるんです。 千葉さん僕は、寝る時に次の日のアラームをかけようとしたところで「スマホがない」と気づいたことがあります。記憶を辿っていくと「タクシーだ」と思って。僕はアナログなもので、どうやって探したら良いのかあまりよく分からなかったので、近所のコンビニに行ったんです。それで、店員さんに「すみません。電話を貸していただいても良いですか?」と言って、お借りした電話から僕のスマホにかけたら、タクシー(会社)の方が出て「ここの営業所にありますので取りに来てください」と教えてくれて、「良かった!」と思って、そこから僕は(コンビニの店員さんに)「雄ちゃん」って呼ばれているんです。昔から知っているぐらい、本当にかわいがってくださいました。 成田さんえ! コンビニの店員さんが? すごいね。(会場:笑) 千葉さん「雄ちゃん」って呼ばれています。 MCスマホは手元に戻ってきたのですか? 千葉さん戻ってきたんです。ちょっと怖かったですが、良い話になりました。 成田さん「スマホ落としただけなのに」って、タクシーにスマホを落とすところから始まっているからね。 千葉さんそうだね。危ないよ。 成田さん気をつけて。 千葉さんうん、気を付ける。あんたもね。(再び息の合ったやり取りを見せるお二人に会場:笑) でもこの質問に答えられたから良かったよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 成田さんね! 本当に良かった。一回も落としていなかったら「ありません」ってなっちゃうもんね。 井浦さん僕もあります。旅の途中でスマホがないことに気づいて、「ヤバいな」と思って、一緒にいた家族に、僕のスマホの位置情報の検索をかけてもらったんです。検索をかけると地図が出るじゃないですか。パッと出た地図上を見たら、見たことのないスピードでびゃーっと位置情報が動いていたんです。(登壇者の皆さん&会場:笑)僕は普通に「止まっているだろう」という概念で地図を見たんですが、それがすごいスピードでまっすぐ一直線に動いていて「これは何!?」と驚きました。僕は京都で降りていたんですが、スマホは博多の近くまで行っていたんです。新幹線ですね。新幹線のスピードを地図上で見ることになったんです。(登壇者の皆さん&会場:笑)地図を開いた時に、そのスピードで何かが動いているのを見たことがなかったので、すごくびっくりしました。でもちゃんと戻ってきました。その旅は結局、(スマホを取りに行くために)京都から博多まで行きました。流れに、流れました。無事に戻ってきて、本当に良かったです。 MC大谷さんはさすがにないですか…? 大谷さんまだ考えているんですが、紛失したことはなかったかな…。韓国時代までさかのぼって考えているんですが…。(考えを巡らせて)でも、紛失はしないんですが、僕はスマホや時計などをポケットに突っ込んで、イヤホンで聴きながらジョギングをするんですね。ジョギングが終わったらサイドステップやバック走をやって、最後はジャンプで締めると決めているんです。それで、ジャンプをした時にスマホが落ちてしまったことがありました。それに焦って拾おうとした時に、汗とかもあったんでしょうね、イヤホンも落としてしまったんです。そしたらイヤホンが漫画みたいにコン、コン、コンと鉄格子の下水に繋がるところに…。スマホを落としただけなのに、イヤホンまで(落としてしまった)…。へこみました。(登壇者の皆さん&会場:笑)MCそれはショックですね! 大谷さん実話です。そういう意味ではよく落としますね。 井浦さん(最終章では無線イヤホンが鍵を握ることから)最終章と同じパターンですね。 大谷さん本当にそうですよね。 成田さん僕は一作目の時にパスコードを付けるようになったし、本作からは有線のイヤホンにしています。(会場:笑)これは本当です。この作品と出会えて良かったです。 MC皆さん、セキュリティ意識が上がっているかもしれませんね。 成田さんこの作品で、日本中のセキュリティの意識が上がっています。 MC通常の映画の完成披露試写会では、ネタバレに考慮して上映前に舞台挨拶を行うことも多いんですが、今回は上映後の舞台挨拶となりました。衝撃のラストを体験したお客様と一緒の空間で、舞台挨拶を行なっています。改めて会場の皆さん、本作のラストはいかがでしたでしょうか? (「面白かった」という感想を表現するように拍手が上がる)ありがとうございます。キャストの皆さんは、本作のラストをどのように感じましたか。 成田さん笑いました。(会場:笑)あれは僕自身なんですよ。(会場:どよめき)そうなんです、笑いましたね。二作目の舞台挨拶で新さんが「僕たちキモ系俳優だもんな」と言った時の気持ちが、ここに繋がりました(笑)。初めて自分が出ている作品を観るとなると、何となく客観視できない部分もあるんです。でも、(本作は)すごくちょうど良く、自分の中に刺さる感じだったんですよね。刺さりまくっちゃって「ああ!」と食らってしまいました。 MC会場の皆さんで、「笑った」という人はいますか? (「笑った」という人に挙手してもらう) 成田さん(会場を見渡しながら)三分の一くらいは、笑ったという人がいますね。 MC千葉さんは、ラストにどのような印象を抱きましたか? 千葉さん(驚いて)「えっ?」という感じでした。先日、成田くんに会った時に撮影の裏話を聞いたんですが、それを聞いた時には(先ほどより大きな声で)「ええ!?」という感じでした。驚きましたね。(ネタバレを気にしながら)言って良いんだよね? 成田さん言い方を考えれば良いんじゃないかな? 千葉さん面倒臭いからやめておく(笑)。(会場:笑)でも本当に僕は、最後に(真相が)明かされる時に驚きました。 MC井浦さんはいかがですか? 井浦さん(ネタバレを気にして)うーん…。これ、確かに話を組み立てるのが面倒臭いね。(会場:笑)でも、せっかく今日は観てくださったお客様ですから、皆さんが「これを聞きたいだろうな」ということを代弁して、成田凌くんに聞いてみたいと思います。最後の表情は、俳優としてはいろいろなパターンが考えられるじゃない? 成田さん脚本のト書きに対して、どういう顔をするかですよね。 井浦さんそう! あの表情で行こうとなったのはなぜ? (会場:笑)すごく知りたいなと思ったんです。いろいろと考えた? 成田さんいろいろあると思うんですが、(考えが)監督と一緒だったら良いなと思うんですが、僕の中では「ハッピーエンドということなのかな」と思ってあの表情に辿り着きました。 井浦さんなるほど。まぁ、でもキモい系俳優だからね。 成田さん僕たちね。(井浦さんと顔を見合わせて笑い、会場も爆笑) 井浦さん「ハッピーキモい」って感じかな。(登壇者の皆さん&会場:笑)ハッピーキモくて、すごく良かったなと思います(笑)。MC大谷さんはいかがでしょうか。 大谷さん僕は「えっ!」と驚いたのと、一つの愛情表現としてアリだなと思いましたね。「分かる、分かるぞ」という感じでしたね。中田監督ご覧になった方々にとって「思わず笑っちゃった」という方がいてももちろん良いし、もしグッと来てもらったらより良いなと思っています。僕は撮影しながら、これは(韓国ドラマの)「愛の不時着」だと思っていました。(会場:笑)ラストの二人は「これで永遠の…」というつもりで撮っていました。 MCちなみに私は怖かったです。いろいろな受け止め方があるかもしれません。ここで終了のお時間になってしまいました。成田さんからご挨拶をお願いいたします。 成田さん今日はご覧いただいて、本当にありがとうございました。この七年間続いてきた、「スマホ映画」シリーズ。「スマホを落としただけなのに」に続いて、千葉雄大主演の「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」があり、そして最終章の本作では、浦野が主人公となりました。シリーズを通して想いが繋がってきていて、僕の中でも「観てくれている人がたくさんいるな」という実感がこうして形になっていて、すごいことだなと思いました。主演が変わっていって「次の主演は君だ」みたいなことが(今後も)あったらいいですよね。こういった作品もあって良いなと思っています。何より、七年前よりも今のほうが、スマホが皆さんの生活に根付いていて、その中にどういう危険があるのかと日常に緊張感を持たせてくれる作品だと思います。一作目から出演している皆さんや、ずっと続いているスタッフの皆さんもいて、熱量がどんどん上がっている気がしています。今回、僕は「スマホ映画」シリーズの中で一番面白い作品ができたと思っています。そうあるべきだと思いながら撮っていました。自信がありますので、皆さん良かったら周囲にお伝えしてください。スマホで評価をしていただくのも良いんですが、言葉で知人、友人、家族などに伝える力の方が、僕は力強いものだと思っています。「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」、皆さんの力にかかっていますので、応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。(会場:拍手)
-
「ゴジラ-1.0」ワールドプレミアレッドカーペットイベント「ゴジラ-1.0」公式サイト2016年の「シン・ゴジラ」以来となる、日本で制作された30作目となる待望のゴジラ最新作「ゴジラ-1.0」の公開を控え、10月18日、ゴジラの“聖地”である東京・新宿の歌舞伎町にあるゴジラロードにてワールドプレミアレッドカーペットイベントが開催されました。神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さん、山崎貴監督が出席し、本作に登場するゴジラの大きさと同じ50.1メートルの長さのレッドカーペットを歩きました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!ワールドプレミアレッドカーペットイベント敷島浩一役神木隆之介さん大石典子役浜辺美波さん水島四郎役山田裕貴さん橘宗作役青木崇高さん野田健治役吉岡秀隆さん太田澄子役安藤サクラさん秋津淸治役佐々木蔵之介さん山崎貴監督■四台の車でキャスト陣と監督が登場し、取材を受けながらレッドカーペットを歩きました。その後、トークイベントに再登場!MC皆さん、レッドカーペットを歩かれていかがでしたか? 神木さん最初は緊張しましたね。皆さん、来ていただいてありがとうございます。夜になったらちょっと寒くなるので、温かくしてください。家に帰ったらすぐにお風呂に入ってくださいね。こんな風にゴジラに見守られながら、(レッドカーペットの長さが)50.1メートルですか? ゴジラの身長ということですが、ゴジラ尽くしですね(笑)。(本作の中で)立ち向かった相手として、どこか見慣れた存在でもあるのか、安心して歩きました。 浜辺さん緊張するかなと思ったんですが、見慣れない景色過ぎて――こんなに長いレッドカーペットを歩くこともあまりないので、フワフワした気持ちで歩いていたら、リングを落としてしまいました。そこで緊張がほどけました。ゴジラに見守られながら歩くことができて、ホッとしています。 神木さん僕は「浜辺さんをエスコートしてください」と言われていたんです。でも、この人、車からサッと降りちゃって…(苦笑)。後で怒られるのは僕なんですけど。浜辺さんエスコートって難しいですよね(笑)。降りやすい車だったんですよ。 山田さん「降りやすい車」って何だ(笑)? 佐々木さん今日は天候が気になっていたんですが、晴れて涼しくて気持ちの良い日だと思いました。でも、車を降りたら皆さんの熱気、上から来る熱視線で気持ちは熱く、最高です。吉岡さんレッドカーペットなんて似合わないタイプなので、僕は小恥ずかしいです(苦笑)。でも神木くんが、本当にしっかりとした主演でいてくれて、こんなにうれしい日はないです。初めてお会いした時(「Dr.コトー診療所」フジテレビ系列にて2003年(第一期)2006年(第二期)放送/神木さんは第一期でゲスト出演)は、神木くんはまだ、小学四年生だったんですよ! 本当にしっかりしたねぇ。神木さんうれしいです。僕はずっと「コトー先生」と呼んでいて、大人になってからも「コトー先生」でしたが、この作品から「秀さん」と呼ばせていただいています(笑)。 安藤さんすごく上にゴジラがありますが、こうしてゴジラに見守られながら、赤いカーペットを歩くなんて、なんとオシャレなことでしょう! そして、50.1メートルを歩く間に、新しい「ゴジラ」への皆さんの期待を感じました。 青木さん安藤さんは「オシャレ」とおっしゃっていましたが、僕は「怖い」ですね(苦笑)。ゴジラヘッドもそうですし、皆さんはゴジラの旗を振っているし、正気の沙汰とは思えないです。 “最恐”のゴジラですからね。 山田さん本当は緊張するかと思ったんですが、降りやすい車だったんでね(笑)。本作は70周年の記念作品ということで、ゴジラは先輩ですよね。70年の大ベテランのゴジラさんのおかげで、僕はここに立てているんだということを感じながらレッドカーペットを歩きました。山崎監督パソコンの前でずっと仕事して、その前は撮影でひどい目に遭ったりしました(苦笑)。でも、ようやく皆さんに観せられることが感無量です。こんなに派手なイベントでゴジラを紹介できるのもうれしいです。 MC完成した本作をご覧になっての感想をお聞かせください。「ゴジラ-1.0」はいったいどんな作品になっているんでしょうか? 神木さんどんな作品…一言では言えないですが、「これが“絶望”って言うんだ」と感じる作品です。「見よ、これが絶望だ」と完成報告会見でも言わせてもらいましたが、絶望って気持ちなので目に見えないものじゃないですか? でも「見よ」っていう…本作ではその絶望が見えるんですよね。唯一「絶望」として見える存在がゴジラなのかなと思います。浜辺さん撮影している時は“自分の中のゴジラ”を育てて、それをグリーンバックでの撮影時に想像して演じていたので、ずっとゴジラに会いたい気持ちが募っていました。完成した作品を観て(日本で制作される映画としては)七年ぶりのゴジラにやっと会えた感覚がありました。劇場で観たんですが、迫力や音響――耳に響いてくるものがあって、「それがいる」と感じられました。それは「会えた」という気持ちに近くて、「今、ゴジラ映画を観ているんだ!」という感覚を七年ぶりに感じることができて、すごく感動しました。佐々木さんゴジラの映画に出させてもらえると聞いて、神木くんは大きな作品ということで「すごいプレッシャーだった」と言っていたんですけれど、僕は「やった―!ゴジラの世界に行ける」という気持ちでした。山崎組に参加できるということで、最初の衣装合わせで山崎監督にお会いして「今すぐ映画、観たいです」と言ったんです。何も始まっていないのに。監督は「僕も観たいです」とおっしゃっていました。(脚本の)ト書きを読んでも「これ、どうなるの?」という思いで、現場で撮影しました。自分の中の架空のゴジラと戦うんですね。役者にとって一番大切な想像力を駆使しながら、みんなで戦っていました。初号試写で本作を拝見しましたが、ゴジラを観て「あぁ…」となってしまって息ができなかったです。僕の秋津という役は、リーダーで楽しく陽気に現場を引っ張っていくんですが、不覚にも僕は涙を流して、最後は立てなかったです。それくらい絶望に突き落とされて、でもしっかりと希望につなげいく、本当に何とも言えない作品です。今この時期に世界に発信するのにふさわしい作品になったと思います。 吉岡さん佐々木さんがあまりにも熱く語られているので、これ以上僕が何か言ったらインチキくさいなと思いました(笑)。本作は本当に面白かったです。山崎監督とは長いですが、ゴジラと同じ世界にいられて幸せに思いました。山崎組の集大成といっても過言ではない作品になっていると思います。 安藤さん私は観ながら絶叫していました。すごく叫びました。なので、皆さんも劇場で躊躇せず叫びながら観ていただけたらすごく楽しい時間になると思います 「絶叫上映」とかやってほしいですね。 山崎監督素晴らしいアイデアですね! やりたいですね。 青木さんゴジラとの共演は…5歳の頃、自宅の子ども部屋です。本当によく遊んでいました。僕としては、ゴジラは子どもの時におもちゃで遊んでいた存在で、僕の中でスーパースターみたいな存在で、ヒーローです。それが三十数年経ってスクリーンで共演できて、今も鳥肌が立っています。役者冥利に尽きるし、皆さんには五感で感じていただきたいと思います。山田さん小さいころ、母に映画館に連れて行ってもらった思い出と共に、その作品に参加する喜び、山崎監督と初めてお仕事できた喜びがあります。今までのゴジラは「見守る」ように感じていたんですが、本作のゴジラは体感するゴジラだと思います。音も、映像も、本当にそこに存在するように思わせる、そんなゴジラになっていると思います。 MC山崎監督にとっては、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年公開)の劇中でゴジラを登場させ、西武園遊園地の「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」を手がけたことに続き、ついに「ゴジラ映画」の本編を監督されました。この日を迎えたお気持ちは? 山崎監督常々思っていましたが、この人たちだから、ちゃんとゴジラがこの世に存在できたと思うし、このメンバーで本当に良かったと思います。 MC最後にメッセージを神木さんからお願いします。 神木さん公開は11月3日ですが、全国の皆さんに観ていただけるのが楽しみです。もう半月後くらいなので、すぐです! 「ついにこの時が来たな!」と思っています。ゴジラという、歴史ある物語、そこに立ち向かっていく人間たちの物語でもありますが、純粋に楽しんでいただけたらうれしいなと思っております。ぜひよろしくお願いいたします。
-
「最後まで行く」大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶「最後まで行く」公式サイト2014年に公開された韓国映画を、岡田准一さんを主演に迎えてリメイクしたクライムサスペンス映画「最後まで行く」。「新聞記者」(2019年公開)や「ヤクザと家族 The Family」(2021年公開)、「余命10年」(2022年公開)などの藤井道人監督によって、極限まで追い詰められていく刑事の絶体絶命の四日間が圧倒的な緊張感とスピード感と共に描かれる本作が、いよいよ5月19日より全国公開となります。4月26日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶が開催され、岡田さんをはじめ、綾野剛さん、広末涼子さん、磯村勇斗さん、柄本明さんが登壇しました。台湾からリモートで藤井監督も参加し、熱気にあふれた撮影現場の様子を振り返りました。この日の模様を詳しくレポートします!大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶工藤祐司役岡田准一さん矢崎貴之役綾野剛さん工藤美沙子役広末涼子さん尾田創役磯村勇斗さん仙葉泰役柄本明さん藤井道人監督【大階段スペシャルフォトセッション】■小雨がパラつく中、豪華出演者が晴れやかな笑顔でTOHOシネマズ 六本木ヒルズの大階段を闊歩。それぞれが力強くガッツポーズを見せながら、たくさんのフラッシュを浴びました。MC岡田さんから、一言ご挨拶をお願いいたします。 岡田さんお忙しい中、足元の悪い中、お越しいただきましてありがとうございます。「最後まで行く」という僕たちにとって、ボス戦での会心の一撃が出たような、喜びにあふれる作品が出来上がりました。観ていただければ、本当に面白い作品だと思ってもらえると自負しています。5月19日、映画館で待っています。ぜひ映画館でご覧ください。よろしくお願いいたします。【完成披露舞台挨拶】岡田さん今日はお忙しい中、そして足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。ここに上がった瞬間、横にいる綾野さんが、皆さんの顔を見ながら「やっぱ、嬉しいっすね」と僕に語りかけてくださいました。本当にその通りで、コロナ禍も乗り越えて、座席も埋まっている状態で本作を観ていただけることがすごく嬉しいです。また、僕自身、そしてチームとしても、自信作だと思える作品を、皆さんに届けられることをすごく嬉しく思います。今日は良い時間を過ごして帰っていただけると思いますので、ぜひ楽しんでいってください。 綾野さん「最後まで行く」という、渾身の一作が誕生しました。今、准一さんの話を聞いて「皆さんにやっと届くところまで来たんだな」という思いがいろいろと巡ってきて、とても嬉しいです。短い時間ですが、よろしくお願いします。 広末さん私はこの作品を観て、アクションや男臭さがあるので「男の人が観る作品なのかな」と思ったんです。(客席を見渡しながら)女性が多いですね。(岡田さん、綾野さんを見て)さすが、お二人の人気を目の当たりにしました。私は、「女の人が激しい作品を観る」という印象がなかったんですが、(本作は)とにかく最強のエンタテインメントだと思います。ハラハラドキドキしながら、思い切り楽しんでいっていただけたら嬉しいです。 磯村さん「最後まで行く」という作品を、こうして無事に皆さんにお届けできることが、僕自身とても嬉しいです。最高のエンタテインメント作品になっていますので、この作品でぜひ、劇場が潤ってほしいなと思っています。 柄本さんご来場いただき、ありがとうございました。楽しんで観ていただけたらと思います。今日は、どうかよろしくお願いいたします。 藤井監督(台湾からリモートで参加)本日はそちらに行けず、本当に申し訳ございません。キャストとスタッフの素晴らしい技を集結させた作品を、皆さんにお届けできて本当に光栄です。短い時間ですが、楽しんでいってください。MC岡田さんは、藤井監督作品には初参加となります。藤井監督とご一緒されてみていかがでしたか? 岡田さん(リモート画面に映る藤井監督を見ながら)藤井監督、今日は何だかめちゃくちゃかわいい感じになっていますね。かわいくないですか(笑)? 綾野さん髪型かな。 岡田さん髪型かなあ。中学生男子みたい(笑)。僕はちょっと藤井監督よりも年上になるんですが、信頼できて、芝居を愛していて、映画を愛していて、自分以上に「こんなに考えているんだ」と思う監督です。信頼しかないですし、(藤井組は)すごかったです。藤井監督率いるチーム、藤井組のスタッフ全員が面白い。 それをまとめきる藤井監督のあり方というのは、新しい映画の作り方というか、ニュージェネレーションとしての映画界の光、希望のようなものを感じさせてくれました。 MC藤井組のスタッフの皆さんも、監督と年齢が近いそうですね。 岡田さんそうですね。30代のスタッフが、藤井監督のもとに集まっています。これはすごいですよね。スタッフのスケジュールが合わないぐらい、人気のスタッフたちが集まっています。映画界の希望だと思います。 MCそんな藤井監督とご一緒されて、本作にはどのような手応えを感じていますか。 岡田さんまず台本の状態の時から、言うことがありませんでした。アクションに関しては、「アクションは分からないので、教えてください」ということだったので(僕が)口を出しましたが、それ以外は言うことがないぐらいに考え抜かれた台本でした。僕で言うと、「木更津キャッツアイ」(2002年TBS系列にてドラマ放送。主演:岡田准一、櫻井翔/映画作品:2003年公開「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」、2006年公開「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」)や「SP 警視庁警備部警護課第四係」(2007年フジテレビ系列にてドラマ放送。主演:岡田准一/映画作品:2010年公開「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」、2011年公開「SP THE MOTION PICTURE 革命篇」)「永遠の0」(2013年公開。主演:岡田准一)など、撮影に入る前から良い匂いがするというか…。「これは話題になるかな。これは面白いものができそうだな」という匂いがあったりするんです。本作は、同じようなことを感じた作品です。MC広末さんも、藤井組に初参加となりました。 広末さん本当に勢いのあるチームでした。スピード感、熱量、若さ、どれをとってもキラキラしていて、皆さんがプロフェッショナルでカッコ良かったですね。私はここ数年、こんなにハードな現場を見たことがなくて、すごかったです…。(スタッフ、キャストも)過酷だったと思います。ご覧になっていただければ分かると思うんですが、そう簡単には作れない、出来上がらない作品だと思います。それはこのチームだったから出来上がったものだし、皆さんの情熱が詰まっていると思います。私はこの作品を観終わった時に、(岡田さん、綾野さんの)お二人が「生還してくれて良かった」と思うくらい、岡田くんと綾野くんじゃなかったら生還不能だと思いました(笑)。岡田さん(タイトルとかけて)僕たち、”最後まで行け”ていましたか? 広末さん行けているね! 生きているから!(登壇者の皆さん:笑) 岡田さん「最後まで行く」という(映画の)名前があるので、「僕たちに”最後まで行く”という表現ができるのか」ということはテーマでもあったので、そう言ってもらえると行けたんだなと思いますね。 MC綾野さんは、藤井監督とタッグを重ねています。藤井監督の作品や魅力について、どのように感じていますか。 綾野さん魅力は、もう皆さんにも説明不要かなと思うぐらいですが、シンプルにカッコ良いですよね。妥協なく、全部署にリスペクトを持って、誰よりも楽しむことを忘れない。そうやってワンチームになっていく形を、僕は幾度となく藤井組で見てきました。准一さんや広末さんが出演されたことによって、藤井組としてもまた一つアップデートしていく姿を見ることができました。僕自身もワクワクしました。先ほど准一さんが「藤井組は(映画界の)希望である」とお話しされましたが、どこまで行くのか個人的にも楽しみです。皆さんと一緒にいろいろな景色を共有していきたいなと、改めて思わせてくれる監督です。 磯村さん藤井さんがとても愛のある方なので、それが藤井組のスタッフさんにも受け継がれていると思います。だからこそ自然と、作品に対しても、人に対しても、リスペクトや愛を持って作品をつくっていくような現場なんだと思います。参加させてもらうと、毎回すごく理想的な現場だと感じています。また今回の作品もそうですが、第一線で新しいジャンルやテーマにどんどん切り込んでいく姿には尊敬します。それに、「カッコ良いお兄ちゃんだな」という目で見ています。参加するごとに、成長させてくれる現場…そんな力があると思っています。 MC柄本さんは、藤井監督とご一緒してどのような感想を持たれましたか? 柄本さんいろいろ感じました(笑)。僕はね、藤井監督を知っているんですよ。渋谷に蔵修館金王道場という剣道の道場があるんですが、そこにうちの長女、長男、次男が通っていたんです。うちの長女は、(藤井監督と)一緒のチームで戦っているんじゃないかな。もちろんその時は、藤井監督だとは分からなかったんですが…。(会場&登壇者の皆さん:笑) 「オー!ファーザー」(2014年公開/主演:岡田将生/藤井監督の本格的な長編映画監督デビュー作品)という映画に出た時に、「(長女の)かのこさんや(長男の)佑さんと剣道をやったことがある」という話をしました。(モニターの藤井監督を見ながら)この人、強いんだよね! 剣道で、世界一になっているんだよね。(会場:驚きの声) 優男なんだけれど、すごく強い(笑)。危険なんですよ。一度、岡田准一と戦うと良いかもしれない。(会場&登壇者の皆さん:笑)岡田さん危険なんですよね。 MC危険な男が、危険な男たちの姿を撮ったんですね。 柄本さん良いですよね。 藤井監督(登壇者の皆さんの言葉を聞き)大変恐縮です。 MC藤井監督は、本作の企画のオファーを受けた時はどのように思われましたか? 藤井監督「あまり最近の日本映画にはない企画にお声がけをいただいた」とすごく興奮したことを覚えています。自分自身、ちょうどアクションや喜劇にも挑戦したいと思っていた時期に、今回の企画をいただきました。「コロナ禍で、どのように映画館で映画を楽しんでもらえるか」と一人で悩んでいた時期でもあったので、プロデューサーからこの企画をいただいて「これはまたとないチャンスだ」と思って興奮しました。 MC岡田さんのキャスティングは、監督のご希望だったのでしょうか。 藤井監督そうですね。「岡田さんが良いです」と言ったのは、僕です。(岡田さんは)10代からずっと憧れの存在でした。(自分が)10代の時は(バラエティ番組)「学校へ行こう!」(1997年から2005年までTBS系列にて放送)や「木更津キャッツアイ」など、どちらかというとキュートな岡田さんをずっと追いかけていました。でも、最近は“日本代表”という感じの岡田さんが多いと思っていたんです。今回の企画を聞いた時に「キュートな岡田さんを撮りたい」とプロデューサーさんにお伝えして、岡田さんにやっていただけることになりました。現場での岡田さんは、“アニキ”という感じでした。僕ら若いスタッフを全員引っ張っていってくれるような、アニキです。(岡田さんとご一緒できたことは)本当に楽しく、夢のような時間でした。MC岡田さんと綾野さんは、これまでに一度だけご共演されたことがあるんですよね? 岡田さんそうですね。13年前に、「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」という作品で。 綾野さんはい。ワンシーンだけ、出演していました。その時に「これから売れる方です」とご紹介いただきました(笑)。それから時を経て、知り合いを通じて「一緒に共演したいです」とお声がけいただいたりもしていました。(本作は)それがやっと実現した作品です。 MC今回は、綾野さんとがっつりと対峙する関係性としてご共演されました。いかがでしたか? 岡田さん面白かったですね。薄皮一枚すらも敏感になるように、皮膚を剥いで現場に立っているような役者さんですね。敏感でいることに、神経を注いでいるのが分かるんです。面白いもののために、俳優として現場に立っている。また(相手に)覚悟を強いてくる役者さんでもあると思います。「本当に車をぶつけてくるかもしれない」みたいなイメージがある(笑)。「よーい、スタート!」と言われたら、もうどうでも良くなっちゃいそうじゃないですか(笑)? いや、雰囲気としてですよ。実際にはそんなことはないんですが、雰囲気として「今は綾野じゃなくて、矢崎なんで。何か?」みたいな(笑)。何があってもその役柄として生きる覚悟がある。相手にそんな覚悟を求める役者さんって、昔はいたんです。そういう匂いがする役者さん、良い役者さんだなとすごく思いました。綾野さん「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」の時に初めて(岡田さんに)お会いして、その時にかけていただいた言葉もずっと全部覚えています。「一つ自分が成長した姿で、准一さんとまた共演したい」というのが目標でした。藤井監督や皆さん、そしてこの作品がそれを叶えてくれたことが、嬉しかったです。何よりも大変だったのは、現場で「准一さんへのリスペクトが役を通して漏れてしまわないか」ということですね(苦笑)。准一さんのお芝居を目の前で見られた喜び…本当にただただ幸せでした。何だか熱く語ってしまってすみません(照笑)。 MC続いて、完成作をご覧になった感想を教えてください。広末さんは、完成作をご覧になった後、かなり興奮されていたそうですね。 広末さん興奮というと良い言い方なんですが、疲弊した気がするくらいでした。(会場&登壇者の皆さん:笑) しばらく息をするのを忘れていたんじゃないかと思う時間でした。よく「瞬きする間もありません」と言われるような作品がありますよね。本作を観ている間は、息をするのも忘れるくらいグーっと力が入っていたので、(会場に向かって)皆さんちゃんと息をしてくださいね。(会場:笑) それくらい引き込まれます。 岡田さんでも笑えるよね? 広末さん(試写を観ながら)私、たぶんすごく笑っていました…。(岡田さんと綾野さんの)お二人に「すごく笑っていたね」と突っ込まれました。 岡田さん(本作を観たら)「どこで笑って良いのか」と悩むと思うんですよ。「笑って良いの?」という空気になったり…。皆さんがどういうリアクションをしてくれるのか、後ろから見ていたいです(笑)。 綾野さん笑ってほしいですよね。 岡田さん(今この話を聞いている人は)「どういう作品なの?」って思いますよね(笑)。 広末さん緩急を楽しんでいただきたいですね。 綾野さん僕、すごく大好きなシーンがあるんです。そこのシーンの准一さんが本当にチャーミングで、めちゃくちゃ面白いんですよ。そこで広末さんと僕は、一緒に笑っちゃったんです。その時に「そうだった、そうだった。この作品は笑って良い作品だった」と思いました。「重い」「激しい」という印象があるかもしれないですが、まんべんなくいろいろな要素があります。笑って良いと思えた瞬間には、また“味変”のような感じでこの作品を楽しめるので、エンタテインメントとして必要な要素が詰まっていると思っています。(思い出し笑いをしながら)あの准一さん、本当にめちゃくちゃ…。本当に笑いましたよね。(問いかけられた広末さんがうなずく)岡田さん(試写室では)僕の席があって、その一つ飛ばした席に綾野さんがいたんですよね。広末さんが来たので「ここ空いているよ」と言ったら、「イヤだ!」と言われました…。 広末さんイヤですよ! (岡田さんと綾野さんの)間で観るなんて、絶対にイヤですよね。(会場&登壇者の皆さん:笑) 岡田さん「絶対にイヤだ!」と前の席に行かれました(笑)。(綾野さんと広末さんの)二人が、そのシーンで笑ってくれたんですよね。僕が、磯村くんの真似をするシーンだよね? 綾野さんそうです。あれは、本当に最高でしたね。 岡田さんその前に綾野くんが…(ネタバレを気にしながら)観る前だから、これは言わないほうが良いのかな? 綾野くんのシーンでも、絶対に笑うところがあるので(と会場にアピール)! 綾野さん(そのシーンで笑ったのは)准一さんだけだと思う! 岡田さんそう? 僕は、そこがすごく面白かった! 綾野さん准一さんって、ちょっと天然なところもあるじゃないですか(笑)。(会場を見渡しながら)たぶん准一さんのことをご存じな方々ばかりだと思いますが、准一さんが「いやあ、あそこ最高!めっちゃ笑った!」と言った時に、意外なシーンだから「あ、そうですか。ありがとうございます」という感じになってしまって…。 岡田さん本当に!? 僕だけなのかな。(観終わった人に向けて)アンケートを取りたいな。(磯村さんに向かって、そのシーンが)どこか分かる? ■綾野さんがジェスチャーを交えながら、磯村さんに該当シーンについて説明する。磯村さんああ! あそこですね! 岡田さんあそこ、面白くなかった? 磯村さん面白かったです。 綾野さん(観客に向かって)何だか、すみません。 岡田さん(再びネタバレを気にしながら)観る前なので、皆さんにあまり伝えちゃいけないのかなと思って。 MC磯村さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 磯村さん息をしながら、笑っていただけたら良いなと思います。(会場:笑) 僕は(試写室で)皆さんの前に座っていたんですが、後ろから笑い声が聞こえてくるくらい、試写会の会場全体が笑っていました。緊張感のあるシーンから始まってどんどん引き込まれていくんですが、良いところでコミカルなシーンもあるので、構えずに観てもらえたら嬉しいです。最高に面白いので、楽しんでください。 MC柄本さんは、本作の見どころについてどのように感じていますか。 柄本さんごめんなさい。あまりね、そういう風なことは考えないんですよ。(会場&登壇者の皆さん:笑) 印象に残っていることとしては、(撮影は)寒かったね! (登壇者の皆さんがうなずく) すごく寒かったんですよ。朝になる前に撮らなくちゃいけなかったので、大変だったんだよね。 岡田さんギリギリまでかかりましたね。(柄本さんに)本作、できれば観てください(会場:笑)。 柄本さんもうこちらの意見(これまで登壇者の皆さんが言った意見)で十分ですから。(会場&登壇者の皆さん:笑) とにかく絶対にすごい作品ですから、お帰りになったら、親類縁者、隣の人、小学校や中学校時代の友人、仕事仲間に宣伝していただいて、映画館に来るように言ってください。よろしくお願いします!(会場:拍手) MC台湾の藤井監督が、爆笑されています(笑)。藤井監督は、本作にどのような思いを込められましたか? 藤井監督この三年間は、映画館でしっかりと映画を楽しむということができなかった時期もあったので、映画館でダイナミックな俳優部の芝居、アクション、エンタテインメントの部分がちゃんと届けば良いなという願いを込めて、この作品を作りました。それをアニキたち、大先輩たちが体現してくれて、僕はずっとモニターの前でニコニコしながら、それを見ていました。 MCいよいよ、皆さんに本作をご覧いただく時間が迫ってまいりました。岡田さんから、ご挨拶をお願いいたします。 岡田さん藤井監督のもと、自分たちとしても自信作と言えるもの、「こういう作品が作りたいんだ」と胸を張って言える作品が出来上がっていると思います。あまり観る前にハードル上げるのは良くないかもしれないですが、それでも大丈夫なぐらい、良い作品に仕上がっていると思います。皆さんに観てもらわないと、今後もこういう作品を作れなくなるので、「面白いな」「最後まで行けていたな」と思われた方は、初日からの三日間、いろいろな人を誘ってください。本作を映画館で観てもらえれば、またこういう作品も作っていけるようになります! ぜひ映画館にたくさんの人を誘っていただければと思います。皆さんに、宣伝を託しますので、面白かったら周りの方に勧めて、観に行っていただいて、全国に広がっていくように協力していただければ嬉しいです。よろしくお願いします。(会場:拍手)
-
「劇場版ドクターX」完成報告会見「劇場版ドクターX」公式サイト大学病院の医局に属さず、怪しい名医紹介所に所属しながら、様々な病院を渡り歩いている、孤高のフリーランスの外科医・大門未知子の活躍を描いた連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」は2012年10月より7シリーズに渡り、テレビ朝日系列で放送され、国民的医療ドラマとなりました。 シリーズ初の映画「劇場版ドクターX」が12月6日に公開されるにあたり、10月8日に完成報告会見を実施しました。 主演の米倉涼子さん、田中圭さん、内田有紀さん、勝村政信さん、鈴木浩介さん、遠藤憲一さん、岸部一徳さん、西田敏行さんが揃って登壇し、本作が同シリーズのファイナルであることを明かしました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。完成報告会見大門未知子役米倉涼子さん森本光役田中圭さん城之内博美役内田有紀さん加地秀樹役勝村政信さん原守役鈴木浩介さん海老名敬役遠藤憲一さん神原晶役岸部一徳さん蛭間重勝役西田敏行さん■予告映像が流れ、キャストの皆さんが舞台に登場しました。 米倉さんたくさんの前置きがありましたので私も心臓がドキドキしていて、辛いです(笑)。今回、2012年から始まったドラマ「ドクターX」が、大きなスクリーンで皆さんにご覧いただけるように、映画となりました。たくさんの方に観ていただけたらうれしいです。 田中さん本日は、ありがとうございます。よろしくお願いします。 内田さん楽しい時間となるよう、私たちも、米ちゃん(=米倉さん)も緊張せずに、いつも通りでいきたいと思っています。 勝村さんドラマ「ドクターX」が始まった時は、こんなに長く皆さんに愛されるドラマになるとは思っていませんでした。そして、最後は映画化までたどり着きまして、本当に感無量でございます。たくさんの人に観ていただきたいと思います。 鈴木さん皆さん、今日はありがとうございます。ここのコメントは「短めで良い」と言われているので、これで失礼いたします。(登壇者の皆さん:笑) 遠藤さん人見知りの僕が、いろいろな人と現場で話せるようになったのは、「ドクターX」の仲間が訓練してくれたからだと思っています(笑)。 鈴木さん訓練?! (登壇者の皆さん:笑) 遠藤さん涼子ちゃんを始め、「ドクターX」のおかげだと思います。本当にありがとうございます。以上です。米倉さんありがとう! 岸部さん本日は、お忙しい中ありがとうございます。 西田さん(米倉さん演じる)大門未知子は、フリーランスの外科医として東帝大学病院に来るんですが、あまりにも素晴らしいオペの手技を持っていますので、蛭間はそれに対してある程度嫉妬しているんです。“執刀”じゃないですよ、ジェラシーの“嫉妬”ね。(登壇者の皆さん:笑) そのジェラシーを持って、ずっと演じておりました。今後ともひとつよろしくお願いします。というか、これでもうないんだよね。ありがとうございました。 ■「ドクターX」の12年間の歴史を振り返るダイジェストムービーが流れました。 MCここで、皆さんに、米倉さんから大切なご報告がございます。 米倉さんダイジェストムービーの余韻に浸っていたところだったんですが…、今言わなければいけませんか? (涙をぬぐいながら)ちょっと待ってくださいね…。米倉さん私から、今日この場を借りて大切なご報告がございます。12年間、ここにいる仲間たちと「ドクターX」を育ててきました。何回も「これで終わり」と言いながら、12年間続けてきましたが、本作が最後の「ドクターX」となります。「ドクターX」がこんなにも愛されてきたのは、ここにいる仲間たち、スタッフの皆さん、これまでの各シーズンで敵役として出演してくださった共演者の皆さん、そして、何よりもこの作品をずっと応援してくださった視聴者の皆さんのおかげだと、心底思っています。そして、この愛情が詰まった仲間たちとの、最後の締めくくりが「劇場版ドクターX」となります。今まで応援をしてくださった皆さんに、ぜひ劇場で思いの詰まった本作を観ていただきたいという気持ちでいっぱいです。以上です! MCそれでは、ファイナルを迎えるお気持ちを、皆さんにうかがいます。 田中さん「ええ!」と、びっくりしましたが、本作に呼んでいただけたことが、すごくうれしかったです。僕の役は離れてはたまに戻って来るみたいな感じでしたが、最後に大好きな先輩たちと一緒に「ドクターX」の世界を生きられたことが、すごく幸せで、うれしかったです。 米倉さん森本くんは、…ん? (田中さんに向かって)森本で良いんだっけ? 誰だっけ? (登壇者の皆さん:笑) 田中さん僕、森本です(笑)! 一回も覚えてくれない。内田さん森本で合っているよ(笑)! 米倉さん森本先生は、一匹狼の大門未知子を初めて認めてくれて、「あの先生すごくない?」って最初に思ってくれたお医者さんなんですよね。 内田さん私は、いつもこれが最後だと思って演じてきたんです。なので、彼女(米倉さん)が、「大門未知子をこれで最後にする」と決めた決断を、私たちはただただ応援するのみだと思いました。だから、いつも通りやっていこうと思いました。(再び涙ぐむ米倉さんを見て)やめなさいよ(笑)!この12年間、私たち全員が足並みを揃えてこられたこと、こうしてファイナルの発表ができたこと、大門未知子を演じ続けてくれた、米倉涼子に感謝を言いたいなと思います。 米倉さん私が感謝です。ありがとう! 内田さんだから、ぜひ皆さん劇場に足を運んで、本作を観てください。 勝村さん最初に聞いた時は、「あぁ、そうなのか」と思いました。このメンバーは家族のように仲が良くて、優しくて、厳しいんです。ちょっと会わなくなるとすぐに会いたくなって、今でもみんなでご飯を食べに行くこともあります。だから、このメンバーで撮影ができなくなるのはとても寂しいです。どこに行っても役名で呼ばれるような作品はこれだけです。素敵な作品に参加できて、最終的に映画という形で終われるのは幸せだと思います。ドラマの撮影スタッフが、本作もほとんど撮影をしています。それが一番良かったと思っています。ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。 鈴木さん最初の出演予定は、1クールの三カ月だけでしたね。それが、12年も続きました。そんなことは予想もしていなかったです。だから、ファイナルへの思いよりも、12年もの間、みんな健康で、ここまで撮影をやり続けられたことへの感謝の気持ちが強いです。12年前の撮影が始まった当初の新鮮な気持ちが、いつも薄れることなく撮影に臨めたのは、共演者の皆さんのおかげです。緊張感を与えてくださる良い先輩方がいて、切磋琢磨して良い作品を作ろうとする前向きな気持ちが強い現場でした。そんな明るい現場に救われて、僕も新鮮な気持ちを12年保てたと心から感謝しています。最後は映画ということですが、米倉さんが大切なファイナルの発表をする直前に、勝村さんが挨拶で「最後」とかネタバレを言っちゃって…。 勝村さん本当に申し訳ございませんでした。(登壇者の皆さん:笑) 米倉さんみんなちょろちょろっとね(笑)。 鈴木さん西田さんもすぐに「これでついに終わりなんだ」とか言うし…。何で米倉さんよりも前に終わりのことを言うんですか! (登壇者の皆さん:笑)西田さんはキョトンとされていますが、言っていましたからね! 西田さん言った?(会場:笑) 鈴木さん言いましたよ! 米倉さん言った!鈴木さんそこ、よろしくお願いします。以上です。(登壇者の皆さん:笑) 遠藤さん近所の小学生たちに会うと、遠目から、「ドクターX!」と呼ばれていた時期がありました(笑)。きっと海老名という名前が覚えられなかったんだと思います。いろいろな作品をやってきているのに、タイトルで声をかけられたのは、「ドクターX」だけでした。それだけインパクトのある作品なんだなと思っています。おそらくねぇ、映画が当たれば、またやるんじゃないの? (登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さんちょっと待って! そういうのは絶対言っちゃダメなんだよ! (会場:笑) 遠藤さんダメなんだね(笑)。でも、まだまだやってほしいですね! …どうかまだやれることを願って、ご挨拶とさせていただきます。(米倉さんに叩かれる遠藤さんに、登壇者の皆さん:大笑い) 岸部さん映画で終わるというのは、良い区切りかなと思いました。でも、正直に言うと、「未知子ともう会えなくなる」というのが半分ありました。先ほども話に出ましたが、12年間続けてきた作品です。テレビドラマの映画化はうまくいかない場合もありますが、12年間積み重ねてきたメンバーとの絆みたいなものは、スクリーンに絶対に映るだろうと思って、撮影に臨みました。たぶんそういう作品になっていると思います。残念とは言いませんが、ちょっと寂しい気持ちが残りました。 西田さん蛭間重勝という役と、これでさよならするのかと思ったら、ちょっと寂しい気持ちになりました。役者をやっていて、いろいろな役をいただきますが、蛭間重勝は好きな役のベスト5に入ります。ですから「ずっと蛭間重勝でいたいな」「終わるのは嫌だな」という気持ちがありました。 MC先ほど米倉さんから発表がありました通り、本作が初の映画化にして最後の「ドクターX」となります。ここで世界初! できたてホヤホヤの予告映像をご覧ください。 ■最新版の予告映像がスクリーンに映し出されました。 西田さん良いですね! 予告も素晴らしい! 絶対に映画を観に行きます! (登壇者の皆さん&会場:笑) MC米倉さん、初めて「(岸部さん演じる)晶さんに何かが起こる」ということを皆さんにお知らせしました。 米倉さん私としては、晶さんに何かが起こることは絶対に避けたいストーリーではあったんですが…そうなりました。苦しくて、挑戦的で、愛情深い作品になっています。 MCここからは、言える範囲で構いませんので、本作の注目してほしいところや撮影での思い出などありましたらお願いします。 米倉さん困りますね(笑)。毎日が精一杯だったので、一つは選べません。(大門の口調で、選ぶことは)いたしません! (会場:笑)でも、こうしてみんなと再会できたことが、とにかく私としてはうれしいことでした。 内田さん本作の撮影に入った時、今までと変わらずそこに役者さんたちが存在していたんです。それは「何でなんだろう?」って思ったんですが、やっぱり12年ってすごく歴史の重みがあって、役が体に染み込んでいるんですね。だから、前室ではみんなで仲良く話をしていても、現場に入ればすっとその役になれました。 米倉さん(ドラマの撮影から本作の撮影まで)三年くらい間が空いていたんですが、昨日まで撮影をしていたかのように、リズムができていて、絆を感じました。 田中さん僕は、本作では森本が戻ってきて、大門先生の誕生の秘密といいますか、大門先生のエピソードゼロみたいなところを探るポジションでした。ひょんなことから、大門先生の過去を見つけに行くんです。「なぜ大門先生がスーパードクターになったのか」そこは皆さんにも知ってほしいところです。それから、皆さんは12年間ずっとやっていますが、僕は何年か経ってまた登場しています。その僕でさえ、ずっと変わらない先輩たち、変わらない雰囲気の現場だと思いました。本作はファイナルですが、そこには変わらない皆さんがいて、現場があって、すごく居心地が良かったです。「終わるのが寂しいな」と思いながら撮影をしていました。 米倉さん圭ちゃんはどんどんカッコ良くなっていきますね。「ドクターX」の前に、テレビ朝日さんの作品でもっとかわいい圭ちゃんの時期と出会っていますが、頼もしい役者さんになられました。森本先生には、ひょんなことから(大門未知子の)ルーツを探るところまでやってくださって、本当に頼り甲斐のある森本先生でした。 田中さんありがたいです。米倉さんは「森本先生」って呼んでくれるんですが、大門先生は本当に呼んでくれない。全然覚えてくれないんです。(登壇者の皆さん:笑) 勝村さん「ドクターX」ですから、やはり見せ場はオペシーンです。今回のスタッフの皆さんが用意してくださったものも本当に素晴らしかったです。振り返ると、最初のシーズンの時は、僕たちもオペに全然慣れていなくて、撮影に時間がかかっていました。手術を受ける方もずっと寝たままだし、僕たちはゴム手袋をしているんですが、途中で外すこともないので、汗でビシャビシャになって、外せなくなったこともありました。そこから始まって、今や温かいお湯で血を洗ってくれたり、スタッフの皆さんがいろいろなものを用意してくださいます。その流れを思い出すと、本当に素晴らしいなと思います。最初のシーズンで院長役だった伊東四朗さんが(手術台で)寝ている時に、僕たち疲れていて、間違えて伊東さんの上で休んでいましたからね。(登壇者の皆さん:笑) 米倉さん間違えちゃったよね(笑)。手術のシーンは慣れていないから長かったもんね。 勝村さん感慨深いよね。で、(鈴木)浩介は本作に出ているの? 鈴木さん出ていますよ(笑)! 僕はドラマでも本作でも、毎回米倉さんの「私、失敗しないので」を近距離で見ているんです。目の前で「私、失敗しないので」を見ている時が、一番心が動く瞬間ですね。12年経っても鳥肌が立つ瞬間です。本作でも一番印象に残っているのは、米倉さんの大門先生が言う「私、失敗しないので」です。 遠藤さん涼子ちゃんは大変な病気をされて、それを乗り越えて、今回撮りきりました。先日「ドクターX」のファンミーティングで踊っている姿を見て…。(登壇者の皆さん:大笑い) 内田さんファンミーティングでは、いろいろ楽しいことがあったので、みんなが楽しかったっていう話です(笑)。 遠藤さん「復帰できるかどうか?」っていう話だったのに、あそこまで回復されて、踊って…(笑)。 鈴木さんちょっと全然話が入ってこないんですが! (登壇者の皆さん:大笑い) 遠藤さんごめんごめん(笑)! 本当にそれが感動でした! 米倉さん違う違う! 「本作の撮影の中の思い出のシーンはどこですか?」を話してよ。 遠藤さんシーンというより、(米倉さんが)病気を乗り越えて(本作を)撮り切ったことが思い出です。 米倉さんどうもありがとう! 内田さん家族のような気持ちで、みんなが撮影に臨んでいるので、こんな感じでわちゃわちゃしていてすみません。 米倉さん私は全快したわけではなかったので、このメンバーには気を遣わせて、大変な撮影になってしまいました。家族同然の思いで、臨んでくださって、本当に感謝しています。そういう作品なので、私の中では思いがあふれ過ぎています。 岸部さん本作の撮影の中では、僕は途中から寝ている状態が多かったんですが、皆さんがいつも通りの芝居の中に、どんな感情を入れるのかを楽しみにしていました。そして、思っていた通り、みんなすごかったと思います。あと、晶と未知子がいろいろなところに行きました。たこ焼きを食べたり、お風呂屋に行ったり、毎回麻雀のシーンがあったり、そういうものも意外と積み重なって何かが作られたんだと思います。本作を観ながら、これまでのことをずっと思い出していました。 米倉さん晶さんとの思い出はたくさんありすぎますね。このまま(話を)続けると、どえらい騒ぎになります(笑)。 西田さん本作に関しては、そんなに出番もなかったので、そこそこですね。(登壇者の皆さん:大笑い) でも、シーズンを通して言えば、晶さんは法外なオペ代を私からふんだくっておいて、奢るのはたい焼き二枚ぐらいですからね。「ケチだな」って思っていました。(登壇者の皆さん:笑) MC遠藤さんとのシーンが印象的でした。 遠藤さん今回は、西田さんのアドリブで、僕の中に眠っていた変なものをいっぱい引き出していただきました。俳優として何かを膨らませてもらったことを感謝しています。 西田さん恐縮です。(会場:笑)MC最後に米倉さんからご挨拶をお願いします。 米倉さん本作は2012年から始まった「ドクターX」の12年分の思いがこもった作品となっております。大スクリーンで、たくさんの皆さんにご覧いただきたいです。ぜひ劇場に足をお運びください。どうぞよろしくお願いします。
-
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』初日舞台挨拶劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公式サイト2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描き、多くの感動を呼びました。そんな大人気ドラマの映画化が実現し、ついに公開を迎えました。4月28日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が開催され、鈴木亮平さん、賀来賢人さん、中条あやみさん、要潤さん、小手伸也さん、佐野勇斗さん、ジェシーさん(SixTONES)、フォンチーさん、菜々緒さん、仲里依紗さん、石田ゆり子さん、松木彩監督が出席しました。上映終了後の興奮の熱冷めやらぬ観客のもとへ、キャスト陣が役衣装で駆け付けて大盛り上がりとなったイベントの模様を、詳しくレポートします!初日舞台挨拶喜多見幸太役鈴木亮平さん音羽尚役賀来賢人さん弦巻比奈役中条あやみさん千住幹生役要潤さん冬木治朗役小手伸也さん徳丸元一役佐野勇斗さん潮見知広役ジェシーさん(SixTONES)ホアン・ラン・ミン役フォンチーさん蔵前夏梅役菜々緒さん高輪千晶役仲里依紗さん赤塚梓役石田ゆり子さん松木彩監督■場内が暗くなり、ステージ上に赤色灯が光る。危機管理対策室・目黒大知役の猪塚健太さんの声都庁危機管理対策室より伝達。東京・港区のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の上映が終了。多くのお客様が待ち侘びている模様。出演者の登壇が必要な大規模特別舞台挨拶事案と認定。「TOKYO MER」の出動を要請する! 鈴木さんMER、了解。出動します! ■鈴木さんの声に、観客も大興奮している中、役衣装に身を包んだキャスト陣が客席の間を通ってステージに登壇し、会場をさらに盛り上げました。MCいよいよ初日を迎えました。お一人ずつ、ご挨拶をお願いいたします。 鈴木さん本作を早く観てほしかったです。ついにこの日が来ました。自分たちで言うのも何ですが、自信作です。皆さん、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』いかがでしたでしょうか。(会場:拍手)ありがとうございます。その拍手と皆さんの顔を見るだけで、胸がいっぱいです。今日は存分に楽しんでいってください。 MCドラマが2021年7月期から始まり、二年弱が経ちました。劇場版の公開初日を迎えたお気持ちはいかがでしょうか。 鈴木さん信じられないですね。本当に大変な中、撮影が始まったドラマでした。毎週コロナや時間との戦いもあり「これは最後まで撮り切れるだろうか」という思いもありました。たくさんの戦いがあった中で、こんなにたくさんの方にお集まりいただいて、我々全員で役衣装を着てこの場に立てた…。二年前のあの日を思い出すと、信じられないです。それもすべて、愛してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。賀来さん皆さん、こんばんは。あれ、こんにちは? (迷っていると会場から「こんばんは!」と声がかかり、嬉しそうに微笑みながら)こんばんは!(登壇者の皆さん&会場:笑) 本日はお忙しい中 、初日に観に来ていただき本当にありがとうございます。こんなに大きな、臨場感あふれるスクリーンで観てくださって…。実は僕、大きな劇場ではまだ観ていないんです。だから、皆さんのことが羨ましくて仕方ないです。 中条さん一年前にみんなで大変な中撮影をして、こうして皆さんに観ていただける日が来るということを、本当に嬉しく思います。スペシャルドラマ(2023年4月16日TBS本作系列にて放送「TOKYO MER~隅田川ミッション~」)でも比奈先生の成長の姿が描かれていました。スペシャルドラマの放送の後には「比奈先生、めっちゃ成長しているじゃん」と言っていただいたので、本作ではセカンドドクターとして頑張っている比奈先生を観ていただけてすごく嬉しいです。 菜々緒さん今日こうして「TOKYO MER~走る緊急救命室~」を愛してくださっている皆さんに観ていただけて、本当に感無量です。包み隠さず言いますと、私は(撮影が大変なあまり)続編が嫌で嫌で仕方なかったんです。(登壇者の皆さん:笑) でも「このメンバーとだったら乗り切れる」という自信がありました。「このメンバーとだったらまた一緒に戦友として乗り切っていける」「頑張れる」と思いました。この作品が完成して、皆さんにお届けできてすごく嬉しいです。 MC菜々緒さんは、イベントのたびに「続編が嫌だった」とおっしゃっています。初日を迎えられたことで心境に変化はありましたか? 菜々緒さんやはり、ちょっと帳消しになる部分はありますね。 鈴木さん菜々緒さん、現場ではすごく楽しそうでしたよ! 菜々緒さん現場は楽しいんですよ! 現場は大好きですし、皆さんのことも大好きなんですが、とにかく撮影が大変。大変だったでしょう?(鈴木さんに語りかける) 賀来さんこの人に聞いても無駄だよ(笑)。 鈴木さんいつも言っていますが、僕は大変なほうが好きだから! 菜々緒さんそうなんですよね。ちょっと、サイコパス気質なんですよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さん(菜々緒さんは)階段でもぶっ飛んでいましたもんね! 菜々緒さん大変でしたね。非常階段や空港のシーンを貸切のような形でやらせていただいたり、とにかくスケールがどんどん大きくなっていました。台本を見ても、撮影現場に入っても「本当に撮れるのか?」と不安で仕方なかったんですが、できるものですね、映画って(笑)。 MCその苦労や努力が本作となって、ついに全国の皆さんにお届けできました。 菜々緒さん一人でも多くの皆さんに観ていただけたら、すごく嬉しいなと思っています。 小手さん皆さん、お忙しいところ劇場までを足を運んでいただいて、ありがとうございます。「TOKYO MER」麻酔科医を演じました冬木治朗こと、要潤です。(登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さん何で嘘をつくんですか! 小手さん完成披露試写会の時に、(要さんが自分と)名前を交換したということを聞いて…。 鈴木さん(完成披露試写会時に、要さんが「要潤こと、小手伸也です」と挨拶したことを思い出し)ああ! 要さんが言ったやつですか。 小手さんだから、僕が要潤なんだろうなと思って。 要さん似ていますもんね、僕ら。(登壇者の皆さん&会場:笑)鈴木さん二人とも髪型がオールバックですもんね。 小手さんあと(完成披露試写会時に)何かやっていたっけ? (思い出したように)小手伸也役の、冬木治朗です。(完成披露試写会時にジェシーさんがやっていたボケを真似しながら、自身にツッコむように)逆じゃん! ジェシーさん「逆だね」です。でも、ちょっと違います(笑)。 小手さん僕はあの場所にいなかったので、YouTubeを観たんですが悔しくて…。今日はそれを(完成披露試写会で盛り上がっていたことを)全部やりたいです。 鈴木さんジェシーくん、小手さんのお世話をお願いします! ジェシーさんもちろんです! 小手さん以上です! MC以上で良いですか? 小手さん本当に素晴らしい作品に携わることができて、無事に全国の皆さんにお披露目することができて、僕自身も本当に好きな作品で、ものすごく新鮮な思いでやらせていただいたので、皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。今日は短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 佐野さんこんばんは。徳丸元一役の佐野勇斗です。正解だね!(登壇者の皆さん&会場:笑) 前回、ジェシーくんがめっちゃウケていたので、すごくやりたかったんです。今日やろうと思っていたのに(小手さんに)先にやられてしまったので…。急遽、変更しました。ついに初日を迎えられました。この錚々たるメンバーの中に入れたことを、すごく嬉しく思っております。皆さん、今日は本作を観た後ということで、すごく感動してくださっている方々もいらっしゃって、とても嬉しいです。ぜひたくさん広めていただいて、今日はなかなかない…キャストに会える機会…。(徐々にしどろもどろになる) 鈴木さん大丈夫? 佐野さん大丈夫です。僕は、泣かないですよ。皆さん、今日は楽しんでいってください。失礼します! 鈴木さん何で「失礼します」なんだ(笑)! 佐野さんお疲れ様でした!(登壇者の皆さん&会場:笑) ジェシーさん潮見知広役を演じました、潮見知広です。(自身にツッコむように)ジェシーはどこ!?(登壇者の皆さん&会場:笑)(周囲から「すごい」「さすが」「芸人さんだ」と声が上がる)アイドルだよ!(再び登壇者の皆さん&会場:笑)僕は劇場版から参加したんですが、チームもできあがっているので最初は不安でした。皆さんがすごく優しく受け入れてくれたので、すんなりバッと入れました。皆さんの背中を見て、すごく刺激をもらいました。素晴らしい作品ができたと思っています。短い時間ですが、楽しんでいっていただけたらと思います。 MC佐野さんから「すごい」という声が漏れていました。 佐野さん(ボケ倒すジェシーさんは)カッコ良いです。 鈴木さんどこに憧れているんだ(笑)。 フォンチーさん小手さん、佐野くん、ジェシーくんの後はすごくやりにくいです(苦笑)。このように愉快なメンバーだったので、大変な撮影も乗り越えられました。「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の集大成とも言える作品になったんじゃないかと思います。今日を皮切りに、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の輪が全国に広まったら嬉しく思います。皆さん一回と言わず、二回、三回、四回と、大切な人とこの作品を何回でも観ていただけたら嬉しいです。 要さんこうして皆さんの顔を見ていると「満足していただけたのかな」と思っております。映画というのは、お客さんと我々製作陣の両方で成長させていくものだと思っています。本作を面白かったと感じたら、ぜひご友人や家族、知り合いや赤の他人の方に(会場:笑)、どんどん話していただいて、みんなでこの作品を盛り上げていけたらと思っています。 仲さんこの白衣姿で喋ることにすごく違和感を覚えているんですが、大丈夫ですかね?(登壇者の皆さん&会場:笑) MC大丈夫ですよ! 仲さんすごく違和感があって、「う、う、う…!」という感じなんですが、大丈夫? 浮いていないかな?(会場から「大丈夫」という意思表示の拍手)やったー! (かわいくポーズを決めながら)高輪先生だよー! ゴールデンウィークの予定が決まっていない方は、毎日観ていただいても良いので。(登壇者の皆さん&会場:笑)いろいろな映画館の空き(空いている席)を探していただいて、何回も観て、さらにお友だちや家族、いろいろな方を誘ってまた観てください。 石田さん皆さん、こんばんは。赤塚梓を演じました、石田ゆり子です。(いつもボケ倒すジェシーさんを気にしながら)私は普通です(笑)。 鈴木さん普通で良いんですよ! この二人がおかしいんですから。(登壇者の皆さん&会場:笑) 石田さん(笑)。初日にこうして来てくださる皆さんは、どれだけ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」のファンでいてくれたんだろうと思うと、胸がいっぱいになります。私の周りでも「こんなに面白かったという感想を聞くこともないんじゃないか」と思うくらいファンの多い作品です。(登壇者の皆さんを見ながら)私は、劇中ではなかなか皆さんと同じシーンがないんです。普段は会えないので、こうやってみんなに会うとちょっとテンションが上がってしまいます(笑)。赤塚さんがMERを作ったので、なんて光栄な役だろうと思っています。何度でも観ていただけたらと思います。たくさんの方に宣伝してください。 松木監督本日は皆さん、お忙しい中お越しいただき本当にありがとうございました。ちょうど二年前の4月の終わり頃は、テレビドラマシリーズ第一話のバスとトラックの衝突事故の撮影をしていました。まだ放送もされていなかった時期ですが、すごく撮影に時間がかかって、「大変な番組が始まりそうだぞ」と(キャストの)皆さんも思われたと思います。「果たしてこの作品を受け入れていただけるのか」とドキドキしていたんですが、こうして二年後の今日、劇場版という形で皆さんに続編をお届けすることができて、本当に光栄だと思っております。二年間(ファンの方々が)応援してくださって、キャストの皆さんやたくさんの力強いスタッフが一緒に走ってくれたので、改めて感謝したいと思っています。末長く愛していただけたらと思っております。 MC皆さんの中で、一番印象的なシーンや好きなシーンを教えてください。 鈴木さんでは僕から言って良いですか? (周囲から「お願いします!」と声が上がり)二つあります。音羽統括官がパーカー姿でうどんを食べているところ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 「音羽先生って、ものを食べるんだ」と思って。 賀来さん今まで見たことないですからね。鈴木さんそう。しかもパーカーだったんだって…。あとは、どこまで言って良いのかな。(杏さん演じる)鴨居チーフがさ…(ネタバレを気にして)やめようかな。ライバルなんだけれど、鴨居チーフも良い人なんですよね。そこにもキュンとするし、あともう一つはちょっとマニアックなところなんですが、ジェシーくん(演じる潮見)がヘルメットを落とすところ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 僕がふっと振り向くんですが、その時の顔がすごくかわいそうで…。ヘルメットを落とすくらいの感じなんだって思って、その後のセリフはすごく優しく言ったつもりです(笑)。 ジェシーさんありがとうございます。 賀来さん最初に喜多見チーフが、カッコ良く助けて、でも「時間を忘れていた、ヤバい!」となって走り出す…。あの本作の始まり方、あれ、良き! あのシーンは、好きですね。作品として最高のスタートです。ギャップっていうんですかね。畳みかけるようなスタートから、ちょっと一回落として、そこからオープニングに入るという作品の構造。それがすごく好きです。 鈴木さんあの「ヤバい」の言い方は、現場ですごく相談しましたよね。 松木監督そうですね。何パターンか撮らせていただいて、一番あれが良かったと思います。 鈴木さん最初は(慌てるような)「ヤバい!」という感じだったんです。でも、何となく仲さん(演じる高輪先生)の顔が浮かんだ時に「怒っているから、手遅れだな」と思って(恐怖や諦めを感じているように)「うん、ヤバい」という言い方にしました。「そっちの方が良いんじゃないか」みたいな話をしていましたね。結果、後者になりました。 菜々緒さん爆破に巻き込まれた時に、ジェシーくんだけがきょとんとしていて、みんなが「ここで爆破なんて起きていない」くらいの勢いでバーッと手術を再開するシーンが好きです。熟練したMERチームと、取り残されているジェシーくんという、対極にある感じが良いですよね。ジェシーくんの「え、この人たち怪物なのか?」というあの表情、すごく良いですよね。 ジェシーさんもちろん役ですよ。ジェシーだったら、もうちょっとちゃんとやりますから。(登壇者の皆さん&会場:笑) MCジェシーさんは、MERチームの迅速なオペシーンを間近でご覧になっていかがでしたか? ジェシーさん素晴らしいですよ。ポカンと見ちゃいます。やっぱりチーフがいると安心してしまうので、僕はセリフを忘れてしまうシーンもありました。僕が印象に残ったシーンは、ジャックがこうやって、後ろからローズを抱きしめるシーン。 鈴木さんそれ「タイタニック」(1997年公開/出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット他)だね! 作品が違うね!ジェシーさんあ! 「タイタニック」ですか! すみません! 賀来さん昭和だよね! 鈴木さん(ジェシーさんは)ボケなきゃ気が済まない。現場でもこのテンポで全部、ギャグが入ってくるからね! ジェシーさん(笑)。本当の話をすると、僕が「ああ…涙が出てしまう」というシーンは、チーフが心臓マッサージをするシーンです。あそこは「本当に助かるのか、助からないのか」というシーンで、チーフの「帰って来い!」という感じには、シビれましたね。仲さん全部好きなんですが、怒っていた高輪先生が好き。ドラマの時から思っていたんですが、理由としては意外と可愛い怒り方をしているなと思っていました。一度別れてしまった理由もそうですが、(高輪先生は)“仕事と私、どっちが大事なの系女子”じゃないですか。私は完璧に、喜多見さんに同情をしてしまうんです。だって、面倒臭くないですか?(登壇者の皆さん&会場:笑)私は「だって、仕事だし」と思っちゃうから。 鈴木さん先月(喜多見は)は、四回しか帰って来ていないからね。 仲さん私は、(喜多見は)すごく頑張っているから「全然四回で良い」「四回も帰って来てくれた」と思うタイプです。でも、高輪先生は、ホルモンバランスとかあったのかな。妊娠中だし、ネガティブになったりとかもあったのかな…。そうやって怒っていた高輪先生だけれど、医者の時は強い人。意外とそういうところ(喜多見に怒ってしまうところ)は可愛いんだなと思って、とても印象的でした。 MCこの二人が夫婦になったということも、本作の見どころの一つです。 鈴木さん思ったより、喜多見さんはダメな夫でしたね。(登壇者の皆さん&会場:笑) しどろもどろになっていましたもんね。もう少し「分かった、分かった。でもな、千晶」という感じかと思ったら、「いや、でもさ…」「ああ…了解…」みたいな…。でも、僕はそんな喜多見がすごく好きです。「こういう人間っぽいところがあるんだ」と思いました。 MC劇中では、どんなに困難な状況でも現場に駆けつけ、多くの患者を助けてきたMERチームですが、皆さんが最近「助けてほしい」「助けられたな」と思ったエピソードがありましたら、教えてください。 鈴木さん一問目に答えてなかった人に、聞きたいですね。 小手さん全然最近のことでもないし、むしろこの撮影現場に対する愚痴になってしまうかもしれませんが、冬木先生って、麻酔器があって、いつも患者さんの頭側にいるんですよね。患者さん頭の部分が(カメラに)映らない場合は、ダミーヘッドが置いてあるんです。ものすごく雑な発泡スチロールが置いてあって、さすがにこれではお芝居の助けにならないので「何とかしてほしいな」と思っていたら、次にはめちゃめちゃリアルなダミーヘッドが置かれるようになりました。目がこんなになっている(リアルな)やつがあるんです。それだと「ちょっと怖いんだよな」と言っていたら、次は空のペットボトルが置いてありました。(登壇者の皆さん&会場:笑)「さすがにペットボトルは!」と思って言ったら、最終的には何もない状態での撮影になりました(笑)。 鈴木さん文句を言うからですよ。 小手さん僕だって助けてほしいですよ! 患者さんの表情を見ながらお芝居をしたい。せめて、何か…。 賀来さんその三つだったら、どれがやりやすかったですか? 小手さんいっそ最初の発泡スチロールで良かったですね。ペットボトルが置いてあるという状況はない! どこかで言ってやろうと思っていました(笑)。 中条さん私は、皆さんにすごく助けてもらった出来事がありました。クランクインの時にみんなで和歌山に行ったんですが、空き時間があったので、一緒に遊園地に行ったメンバーがいるんです。何人かに分かれてタクシーに乗って遊園地に向かったんです。「よーし空き時間だー!楽しむぞ!」というテンションだったのに、遊園地の中に入る手前で「あれっ。携帯がない!タクシーに忘れた!」となりました。その後20分くらい、みんなでタクシーを待ちました。でも、心優しいタクシーの運転手さんと、心優しいみんなが一緒に待ってくださったおかげで、その後も楽しく遊園地を楽しむことができました。あの時は本当にすみませんでした! 鈴木さんみんなで「おいー!」と(ツッコんで)ね。 小手さんあの時の連携はすごかったですよね。「誰かレシート持っているよね」「じゃあ、僕(電話)かけるよ」って。 中条さんそうなんです。すごい連携があって、さすがMERチームだなと思いました。 鈴木さんそこまでは、テンションが上がり切っていたもんね。 中条さんみんなのテンションを一回、壊してしまいました。 菜々緒さんこの作品って、クレームしか出てこないですよね。(登壇者の皆さん:笑) 控え室がないのも助けてほしいですね。(周囲から「ああー」と同調の声が上がる)「TOKYO MER~隅田川ミッション~」の時は、私たち廊下で待たされていました。 賀来さんいつも僕たちが待合室のように使っているところが、NHKのリハーサルに使われていて、座れる席がなかったんですよね。 菜々緒さん「三時間ぐらい使って良いよ」みたいな時がありましたよね。 鈴木さんだから、愚痴大会じゃないのよ!(登壇者の皆さん&会場:笑) すみません! (MCに向かって)「”プライベート”などで助けてほしいと思った面白い話はないですか?」という質問ですよね? MCそうです、そうです(笑)。 中条さん監督はありますか? 松木監督今が一番、助けてほしいかもしれません。(登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さん急に振られて(笑)? 松木監督先日のスペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」は、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」としても過去最短で撮らなければいけない作品でした。同じページ数を撮影するのに、今までの3分の1くらい(のスピード)で撮らないといけなくて…。「うまく撮れるかな」と思って…。 鈴木さんだからそれ、愚痴なんですよ!(登壇者の皆さん&会場:笑) 松木監督皆さんがものすごい勢いでやってくださったので、「すごく助かりました」というお話です(笑)。ありがとうございました。 鈴木さん「日数くれよ」という愚痴ではない? 松木監督そうなってしまいますね(苦笑)。 要さんつい先ほどの話なんですが、これ言って良いのかな…。(迷いながらも)僕はちょっと今日、朝からすごくバタバタしていて、食べ物を何も口にせず「ヤバい」と思いながらギリギリに入ったんですね。そうしたら、控え室に叙々苑弁当があったんです。オールスター感謝祭(2023年4月8日TBS系列にて放送)の優勝記念の叙々苑弁当があって、三分で食べきりました!(登壇者の皆さん&会場:笑) ごちそうさまでした! ありがとうございました! 鈴木さんとんでもないです! (オールスター感謝祭で)アーチェリー、頑張りました!(会場:拍手)今の話で一つ、思い出しました。日常で「助けてほしい」と思ったこと、ありました。皆さんは、あるかな。僕だけかな? 弁当を食べる時に力が入りすぎて、箸がバキン!と折れちゃうことないですか?(会場:笑) 菜々緒さんあと鈴木さん、和歌山の時にバッグの中にお弁当を落としていませんでしたっけ(笑)? 鈴木さんそうでしたっけ(笑)? 菜々緒さん落としていた!(登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さんしょっちゅうやるので、覚えていないんですね(笑)。 要さんあと本番中に、iPadが鳴っていましたよ。 鈴木さん愚痴ですよね?(登壇者の皆さん&会場:笑) 小手さんあと(鈴木さんは)羽田から和歌山の空港に行く時の荷物検査で、練習用のマイクーパー(外科手術で使用されるはさみ)が引っかかっていましたね。 鈴木さんハサミね。「ハサミ、ダメですよ」と言われました。 フォンチーさん愚痴ばかりなので、良いことを言います! 大変な撮影が続いていたんですが、気づくと、佐野くんが机の上においしいドリンクを置いてくれていたんです。すごく優男でした。(周囲から「フー!」という声、会場からは拍手が上がる。佐野さんはご満悦の表情)…女子メンバーに、媚を売るように。(登壇者の皆さん&会場:笑)佐野さん(フォンチーさんの言葉にびっくりして)おかしくない!? (周囲が「女子メンバーに?」とざわつく)ち・が・い・ますって!(男性陣から、「佐野さんから何かもらったことはない」と次々に口にする) フォンチーさん特に菜々
-
第4回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」「ゴジラ-1.0」公式サイト「ゴジラ」の70周年記念作品「ゴジラ-1.0」の公開を記念して行われた「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」の最終回が、10月27日に池袋HUMAXシネマズで開催されました。全四回にわたり山崎監督が自ら厳選した「ゴジラ」過去作を上映し、各作品にゆかりのある人物を招いて、山崎監督とトークショーを実施した同イベント。最終回となったこの日は、大ヒットを記録した「シン・ゴジラ」のモノクロ版、その名も「シン・ゴジラ:オルソ」が初上映され、さらにフィナーレを飾るゲストとして「シン・ゴジラ」の脚本・編集・総監督を務め、今回のモノクロ版企画の提案者でもある庵野秀明監督が登壇しました。二人が「ゴジラ愛」あふれるトークを繰り広げ、何度も会場の爆笑をさらったイベントの模様を詳しくレポートします!第4回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」庵野秀明監督山崎貴監督■イベントのスタート時間になり、まずは庵野秀明監督が入場。大きな拍手を浴びました。 庵野監督(スペシャルゲストでありつつMCを兼任)皆さんこんばんは。本日は第四回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」にお越しいただき、誠にありがとうございます。本日のMCを務めます、庵野秀明と申します。(会場:笑&拍手)まあ、しばらくは台本を読みます。(会場:笑) (台本を読みながら)2016年に私が脚本、総監督を務めた「シン・ゴジラ」の公開から七年。ついに11月3日、あと一週間で「ゴジラ-1.0」が公開されます。本日は「ゴジラ-1.0」…(台本のセリフ量に困惑しながら)多いな。(会場:笑) 「ゴジラ-1.0」を監督した山崎貴監督が選ぶ過去のゴジラ作品の中から、「シン・ゴジラ:オルソ」の上映を行います。上映に先駆けて、山崎監督と私から「ゴジラ」への思いをじっくりお話できればと思っております。また本日のイベントは、全国六カ所の劇場で生中継されております。それでは、「ゴジラ-1.0」の監督、山崎くん、どうぞ。■庵野監督から呼び込まれ山崎監督がステージに登場。大きな拍手を浴びました。 庵野監督じゃあ、挨拶を。(会場:笑)山崎監督今日はゴジラ上映会の第四回、最終回となります。この上映会の最後に、ついに庵野さんを迎えられて、非常に楽しみにして来ました。今日はよろしくお願いします。(会場:拍手) 庵野監督続きまして、2016年公開の「シン・ゴジラ」の脚本、総監督を務めました、私、庵野秀明です。本日はよろしくお願いします。(会場:拍手)(台本の続きについてスタッフに確認しながら)これも僕が読んで良いの? (会場:笑)じゃあ、後は台本にクロストークと書いてあるので、クロスしてください。 山崎監督クロスで(笑)。 庵野監督多分、言っておいた方が良いと思うんですが、何で今日の上映に「シン・ゴジラ」を選んだの? 山崎監督「シン・ゴジラ」が好きなんですよ。 庵野監督ありがとうございます。 山崎監督「シン・ゴジラ」の関係者しかいない完成披露試写がありましたよね。 庵野監督新宿のやつですね。 山崎監督そうそう。「観ますか?」と言われたので、「観たいです」と試写会に行ったら、割と良い席に案内されました。中野(昭慶)さんとか周りが偉い人ばかりで…。 庵野監督ゴジラ界の…。 山崎監督結構な人たちがいる中に、全然関係ないのに(良い席に)座らされて「どうしよう」と思っていたんです。 庵野監督まあ、VIPだからしょうがない。 山崎監督いやいや(苦笑)。そんな中で「どんな作品が出てくるんだろう」と思って観ていたら、「シン・ゴジラ」が、まあ面白かった。 庵野監督ありがとうございます。 山崎監督試写会場を出る時に庵野さんがいたので、「面白かったですよ」とお話したんです。(「シン・ゴジラ」のVFXに参加していた映像制作プロダクション)「白組」は僕が所属している会社なんですが、「白組」の人たちが結構頑張ってやっていたので、「白組が良い仕事をしていたので、誇らしかったです」と言ったら、庵野さんは「だいぶ鍛えましたから」と言っていましたね。(会場:笑)庵野監督かなり鍛えました(笑)。 山崎監督うちの「白組」という会社は、三茶(三軒茶屋)チームと、調布チームに分かれているんです。ちょっとここは、軽いライバル関係にあるんですよ。庵野さんが「シン・ゴジラ」を作るということで、樋口さんや佐藤(敦紀)さん、尾上(克郎)さんなど名だたる人たちがみんな参加するというから、「(『シン・ゴジラ』の制作に参加した)三茶チームはどうなっちゃうんだろう」と思って、見に行ったんです。そうしたらみんな、ボロボロに疲弊していました。(会場:笑) 庵野監督(ニンマリとした笑顔で)だいぶ鍛えましたからね。 山崎監督だいぶ鍛えられているという感じがあって、何だかかわいそうになっちゃって(笑)、近くのデパ地下みたいなところで、全員分のケーキを買って「とりあえず甘いもの食え!」って差し入れをしました。 庵野監督いやいや、ありがとうございます。 山崎監督そうやって僕がケーキを配るぐらいだったんです。でも、全部終わった後に庵野さんが「今日でチェック全部終わりです」と言って、みんなが「やっと、庵野さん終わりだよ!」となっている中、庵野さんが「本当にありがとうございました!」とみんなに言ったらしいんですよ。それを見たらみんなが急にキュンとなって、「庵野さん、良い人かもしれない」ってなっていました。(会場:笑) 庵野監督基本、良い人なんですよ。(会場:笑) 山崎監督知っています(笑)。知ってはいるんだけれど、追い込みがすさまじかったので…。 庵野監督あの時の合言葉は、「とにかく山崎や調布チームが、泣いて悔しがるようなやつにしてくれ」でした。 山崎監督ああ…。(大きくうなずきながら)はい、はい。 庵野監督「三茶チームの実力を見せてくれ」と、ちょっとライバル関係を利用させていただきました(笑)。 山崎監督いやいやいや(笑)。 庵野監督それでやる気を出してくれたんです。 山崎監督本当ですか? どうして社内でそんなことになっているんだ(笑)。「シン・ゴジラ」は本当に素晴らしかったんですよ。「本当にすごいな。三茶のチームをよくここまで奮い立たせて、すごいものを作ったな」と思っていたら、東宝さんから「そろそろ、次の『ゴジラ』どうですか」と提案されました。「『シン・ゴジラ』の後かよ!」と思いましたよ(苦笑)。 庵野監督いやあ、よくやったよね。(会場:爆笑) 最初は結構ビビっていたけれど、「ああ、やっぱりやるんだ」と思った。 山崎監督「ゴジラ-1.0」の撮影の途中で庵野さんが一度、陣中見舞いに来てくれたんですよ。その時に、「いやあ、本当によくやるよね」と言われました(笑)。 庵野監督本当によくやるよね(笑)。 山崎監督だって、他に誰もやらないじゃないですか。「シン・ゴジラ」の後にはもう、ぺんぺん草も生えないから、誰もやらないですよ。相当なバカヤロウじゃないとやらないと思ったので…。 庵野監督(「ゴジラ-1.0」は)良くできていたので、本当に良かったです。これで「ゴジラ」は続くから大丈夫だよ。 山崎監督今のは「ゴジラ-1.0」の話ですか? 庵野監督(うなずきながら)そうそう、「-1.0」の話。 山崎監督ちゃんと「ゴジラ-1.0」の話だと言ってから話さないと(会場:笑)。「庵野秀明も認めた!」という感じの記事にしてもらわないといけないので(笑)。(感想が気になって仕方ないといった感じで)そもそもどうなんですか? 庵野監督いろいろね、ツッコミどころは満載なんですよ。(会場:笑) 山崎監督うるさいわ!(会場:爆笑&拍手) 庵野監督それは全部横に置いておいて、面白いです。特に皆さん、銀座! 銀座を観てください。銀座は素晴らしいです。あと詳しくは言えないですが、後半に僕がすごく好きなところがあって、あれはキュンとくる。 山崎監督どこですか。僕にだけ分かるように言ってください。 庵野監督ここで言うと、ネタバレになるので、後で言う。 山崎監督そうですよね。まだ観ていない人たちには伝えてはいけないですね。 庵野監督今日僕がここにいるのは、山崎くんをとにかく応援しなきゃいけないから。多分リクープ(費用の回収)は大丈夫だと思うけれど、リクープして大儲けしてくれないと次につながらないからね。 山崎監督そうですよね。本丸ですから。「ゴジラ」作品はちゃんとヒットしないと。 庵野監督国産のやつは、特にね。 山崎監督だからプレッシャーが…。しかも「シン・ゴジラ」の後でも、ヒットしなきゃいけない。 庵野監督いや、これは大丈夫だと思う。 山崎監督やっぱり、「シン・ゴジラ」が“バカヒット”したじゃないですか。 庵野監督まあ“バカヒット”かどうかというのは、分からないけれど、リクープは恐らく大丈夫だと思います。 山崎監督東宝の人たちの期待度からして、ちょっとのリクープでは許してくれない感じになっているんですよ。 庵野監督いや大丈夫。上からちゃんと聞いているから。(会場:笑) 山崎監督この前、(2014年の映画「GODZILLA ゴジラ」で監督を務めた)ギャレス(・エドワーズ)監督にも「ゴジラ-1.0」を観てもらったんですよ。 庵野監督良いねえ。 山崎監督ギャレス監督は、今「ザ・クリエイター(/創造者)」という映画をやっています。 庵野監督楽しみですね。 山崎監督もう上映しています(笑)。 庵野監督もうやっているの? いやあ、もう世の中から遅れているので…(苦笑)。 山崎監督朝四時に着いて、ホテルで仮眠した後に、日本で最初にやったのが「ゴジラ-1.0」を観るということだったみたいです。観終わった時に、ひれ伏して出て来て、「1億ドルはかかっていないと思いますが、どのくらいの予算ですか」と言われました。「何を言っているんだ、この人」と思った(笑)。「それよりは下です」と答えました。やっぱりこれからは、予算も上げていかないといけないですね。 庵野監督向こうに比べると何十分の一ですからね。 山崎監督十分の一ぐらい、二十分の一ぐらいですかね。 庵野監督二十数分の一ですよね。(会場:笑) 山崎監督大変ですよね。 庵野監督それで同じぐらい稼がなきゃいけない。国産のゴジラは、国外のやつよりも稼がないとね。 山崎監督「シン・ゴジラ」は稼いじゃったから良いじゃないですか。本当に「シン・ゴジラ」は素晴らしかったですよ。この前「オルソ」を観ましたが、いやあ、皆さんはこれから観ることになりますが、ハードルを上げておきますね。怖いです。モノクロになったら、夜とかすごく怖いですよ。庵野監督モノクロの良さは、「色がない」ので、明暗だけでやっているから、夜は本当に良い。 山崎監督逆に、初代にすごく画が似てきて、ゴジラのエッジだけが見えているんです。だから、暗い中でたたずんでいる姿とか本当に怖いので、「これは良いな」と思いました。 庵野監督「ゴジラ-1.0」もモノクロでやれば、二重に儲かるよ。(会場:笑&拍手) モノクロ、イケると思う。 山崎監督さらに言うと、昭和が舞台なのでモノクロがめっちゃ似合いますからね。 庵野監督そっちの方が、モノクロの“シンクロ率”が高い。 山崎監督確かに(笑)。庵野秀明から“シンクロ率”という言葉をいただきました。(会場:笑) 庵野秀明ありがとうございます。 山崎監督良いですよね。そういう、ちょっと言うと面白い言葉がいっぱいあって。(会場:笑) 庵野監督そういうのをミームって言うらしいですよ。「シン・ゴジラ:オルソ」は、元々は上田くんというスタッフと話していて、「モノクロも良いね」と言っていたら、上田くんが面白半分でモノクロのバージョンをパソコンで作って、見せてくれたんです。これがね、自分でも面白かったんですよ。「全然また別の面白さになるんだ」と思いました。そしたら、今回ゴジラ上映会の話が来て、「山崎くんが『シン・ゴジラ』を選んだので、上映します」と言うから、「じゃあ、モノクロにしてみたらどうですか」と東宝さんに言ったんです。どうせやるんだったら、モノクロにして上映した方が話題性もあるし、山崎くんの助けにもなるし。 山崎監督「モノクロにするんだったら、やっても良いけど」という話じゃないんですね。(会場:笑) 庵野監督東宝さんにそんなこと言えないよ! 天下の東宝さんだよ。(会場:笑) 僕なんかもう、ピューッと吹けば飛ぶようなものなんだから。(会場:笑) そんなことおいそれと言えないよ。おずおずと「ど、どうですか…?」という感じで出したら、できることになりました。僕は、Blu-rayに焼いて、それを流せば良いんじゃないですかと言ったら、もうDCP(デジタルシネマパッケージ。デジタルシネマで映画を上映する際の標準的な配信形式)になっちゃいました。東京現像所(11月30日に事業が終了する予定)の最後の仕事になっていると思います。ちょっと切ないけれど、「これが最後の仕事」というのは縁があってありがたかったと思っています。東宝さんの粋な計らいです。画の方は、樋口と尾上さんがしっかり見てくれて、本当に全然違うものになっていると思いますので、お楽しみいただければと思います。 山崎監督これがうまくいけば、流行っちゃうかもしれないですね。 庵野監督「ゴジラ-1.0」もモノクロにして大丈夫だよ。本当に儲けられるよ。(会場:笑) もう一回作品を観に行ってくれるから。 山崎監督今回はすごいんですよ。IMAXとかいろいろラージ・フォーマットで上映をするんです。 庵野監督元々は4Kなの? 山崎監督2Kですね。最近は、AIでバージョンアップするからものすごくきれいで、全然遜色がないなという感じです。ScreenXの上映までやるんですよ。 庵野監督すごいね。 山崎監督ScreenXで椅子が動くというやつ(4DX SCREEN/4DXとScreenXが融合した体感型シアター)があるんですよ。この前それで観たら、もう完全にゴジラ・ザ・ライド(西武ゆうえんちのアトラクション)でしたね。(会場:笑) 庵野監督それで観る銀座のシーンは楽しいんじゃない? 山崎監督ドラマのシーンになるとしばらく静かなんですよ。ただ、スペクタクルなシーンになると、動くし、もう部屋中が大騒ぎになっています。 庵野監督ドラマ部分長いからね。もっと切ったら良かったのに。(会場:笑) 山崎監督そういうことを言うと、記事に書かれちゃうから(苦笑)。今回は、「庵野秀明、激賞」って載せてもらわないといけないんだから。(会場:笑) 庵野監督いやもう、褒めてばかりなんで、良いんじゃない? 山崎監督(褒め言葉をおねだりするように)もうちょいください。(会場:笑) 庵野監督でも、あまり言うと、やっぱりネタバレになってしまうので…。 山崎監督そうですよね。あそことか、多分好きだろうなと思っていたところもあるんですよ。 庵野監督いや、僕の好みは、山崎くんには伝わらないと思う。ものすごく狭いところだから。「そこなの!?」と思うような意外なところがすごく好きです。 山崎監督それを聞くのが楽しみだな。僕、軍艦とか作っている時に「ちょっと庵野さん、悔しがるんじゃないかな」と思ったんですよ。 庵野監督いやいや、その辺はね、ぬるい。(会場:大爆笑&拍手) でも、本作は山崎くんが今までやってきた、いろいろな作品の集大成ですよ。これは素晴らしいと思いました。 山崎監督ありがとうございます。 庵野監督今まで培った技術を無駄なく全部持ってきていて、上手だなと思いました。このために今までやってきた…。 山崎監督(庵野監督の言葉を引き継いで)やってきたかのような! 庵野監督そう言っても過言ではないぐらい、今までに培った技術が全部ここに集約されている。その技術力は素晴らしいです。 山崎監督結構「シン・ゴジラ」で良い仕事をした人を、調布に連れて来ちゃいました。庵野さんに鍛えられた人に、今回、お願いをするという。 庵野監督ちゃんとバトン渡しました。本当にVFXは良かったです。そういえば、何でいつも「VFX」なの? 肩書きにいつも「VFX」って必ず入れているよね。特撮とか、特技とかではなく。 山崎監督だって僕らはVFXだから、ビジュアル・エフェクツじゃないですか。特撮はインカメラで終わる感じがする。 庵野監督やっぱり洋画の方が好きなんだ。 山崎監督洋画が好き(笑)。やっぱり「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」なんですよ。 庵野監督(その点では二人の間に壁があるというジェスチャーをしながら)そこがね、僕は特撮なのでもう完全に違うんだよね。(会場:笑)山崎監督分かります。よく存じ上げております(笑)。でも「シン・ゴジラ」はCGじゃ? 庵野監督でも、あれで目指したのは、特撮。ゴジラに動きがあったら全部ナシにして、CGを使って特撮の映像を再現するということ。 山崎監督ドラゴンとかを動かす天才的なアニメーターが「庵野さんのゴジラなら」と言って、休暇を取ってわざわざその時期だけ日本に来てくれたんですよ。 庵野監督やっぱり着ぐるみを再現したかった。首元のこの辺の動きとか、再現とかすごく良かったです。着ぐるみの動きをきれいに再現してくれました。 山崎監督あの天才が、着ぐるみの動きを再現していたんですね。贅沢だなあ。 庵野監督すごい贅沢をさせていただきました。彼が表情をつけようとしていたところを「着ぐるみなんで」と止めました。(会場:笑) 「今回はサイボット(目や口元、鼻を動かすといった細かい仕草用の機械仕掛けのもの)はナシなので、この辺は目しか動きません」と言いました。 山崎監督サイボットは通じました? 庵野監督分からないです。あまり向こう(ハリウッド)のやつみたいに筋肉が動いて…っていうのはナシにしました。それをやり始めると、もう時間もお金もなかったから、とにかくアニメで言うとリピート(「タイムシート」というセリフのタイミング、カメラワークや特殊効果の指定等が書き込んである指示書で繰り返しの指示をすること)でほとんど済むようにしないと、とても間に合わなかったんです。カット数もCGIを400に抑えてくれと言われたし。 山崎監督結構、いろいろと言われていたんですね。スーツを着るなとか…、割と素直に聞くわけですね。 庵野監督聞きますよ。 山崎監督偉いですね。 庵野監督(話を)聞かないイメージが、(庵野監督を密着した)ドキュメンタリーとかであるみたいだけどね。(会場:爆笑&拍手) あれはそういうところだけを切り取るので、実際はほとんど聞いているんですよ。 山崎監督聞いた話によると、もうちょっと柔らかいドキュメンタリーだったものを、庵野さんたちが「もっと過激にしてくれ」と言ったとか。 庵野監督いえいえ、違います。そもそも映像を僕は観ていないもん。 山崎監督都市伝説がいろいろと広がるんですね。だから、みんなが構えているところで、「ありがとうございました」とか言うと、「あ、良い人なんだな」ってなっちゃうんですね。 庵野監督いや、基本良い人だと思う。 山崎監督ほら、不良がさ、雨の日に犬に傘を差していると「あの人、なんて良い人なんだ!」ってなるみたいな。(会場:笑) 庵野監督僕は不良じゃないですよ(笑)。 山崎監督もうそんなもんじゃないですか。(会場:笑) 暴れん坊のイメージがある人から「ありがとうございました」とか言われたら、キュンとするっていう。 庵野監督デタラメを言わないでほしいなあ。(山崎監督&会場:爆笑) 全然違いますよ。山崎くんの脳内イメージとは全然違うよ。山崎くんだって、現場に行くと「うーん」って顔をしていて、「怖いなあ」と思うもん。(会場:笑) 山崎監督またそういうことを言って。(会場:笑) 撮影の途中に来てくれた時に、ちょっと会話が弾まない感じだったので、「『シン・ウルトラマン』に渡しているスタッフが、なかなか帰って来てくれないんですよ。早く終わらせてくださいよ」と言ったんですよ。そうしたら庵野さんが当時の進捗状況に結構マジ怒りしていましたよね。本当ですよね、すみませんでした。(会場:笑) 庵野監督まったくですよね。 山崎監督「白組」を代表して、申し訳ありませんでした。 庵野監督いやいや、山崎くんに謝ってほしいわけじゃない。(会場:笑) 終わった話です。まあ、間に合ったので良かったです。 山崎監督間に合って良かったです。そういえば、庵野さんが「ゴジラ-1.0」の現場に来た時は、神木(隆之介)くんや浜辺(美波)さんが、はしゃいじゃって本当に面白かったんですよ。 庵野監督はしゃいでいましたね。 山崎監督「珍獣が来た」って。(会場:笑) 庵野監督またそうやって嘘を言う(笑)。 山崎監督「レアポケモンが来た!」って、二人ではしゃいでいました。面白かったです。 庵野監督まあ、人気者なんでね。(会場:笑) 山崎監督浜辺さんからは「あんちゃん」って呼ばれているらしいですよ。僕は「たかすぃー」って呼ばれているらしいです。 庵野監督まあ、良いんじゃないですか(笑)。 山崎監督あの日はちょっと面白かったです。 庵野監督(撮影現場を)見ていて「何でこっちから撮っているんだろう」って、そればっかりずっと気になっていました。 山崎監督うるさいわ! (会場:笑) 庵野監督「どうせ切るのに、ここを何度もやったってしょうがないじゃん」と、そういう風に見ていました。こちら側から撮れば、40分くらいは巻いて撮影が終わるのに。だってどうせ切るでしょう? 山崎監督そんなこと言われたくないですよ! (ドキュメンタリーで、庵野監督が何度もテイクを繰り返す姿が映し出されていたこともあり)あれだけたくさんの素材を撮って、編集でもう…。(会場:爆笑) 庵野監督うちは安いカメラでいっぱい撮っているだけですよ。大きいカメラで回している量は一緒ですよ。うちはiPhoneとかそういうのでも撮るから素材がいっぱいになっているだけで、テイク数とかは多分そっちの方が多いよ。(反撃するように熱弁する庵野監督に会場:爆笑)山崎監督いやいやいや、絶対そっちの方が多いと思う。(二人の攻防戦に会場:爆笑) 庵野監督ちなみにアクションは、アクション監督が納得するまでやって、「監督どうですか」と聞かれて、「オッケーです」と言う役でした。 山崎監督それにしてはドキュメンタリーではいろいろと言っていたじゃないですか。(会場:笑) 庵野監督いやいや、言っていない。 山崎監督切り取り? 庵野監督切り取り。 山崎監督本当に良くないですよね。切り取られちゃうのは。 庵野監督(カンペに気づいて)あれ、もうフォトセッションだって。 山崎監督これからじゃないですか。(会場:笑) 僕がこれから庵野秀明の暗部を炙り出そうとしているのに。 庵野監督明るいところしかないって! 山崎くんの方が本当は暗いんだから。(会場:笑) 山崎監督誰もそんなこと思っていないですよ。 庵野監督いえいえ、半分ぐらいは思っていると思う。今日のスーツの色で分かるでしょう。ちょっとインナーの白で誤魔化している(笑)。 ■スタート時は混乱していたフォトセッションも、無事に終了。締めの挨拶に入りました。庵野監督ありがとうございました。以上を持ちまして、第四回「ゴジラ-1.0」公開記念「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」を終了いたします。中継先の皆さんも、どうもありがとうございました。「ゴジラ-1.0」はあと一週間後の11月3日、初代ゴジラの公開日に公開となります。この後は「シン・ゴジラ:オルソ」の上映が始まりますので、準備が整うまで今しばらくお待ちください。本日はどうもありがとうございました。(会場:拍手) 山崎監督ありがとうございました。(会場:拍手)
-
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』大ヒット御礼!横浜凱旋キャンペーン劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公式サイト2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描き、多くの感動を呼びました。そんな大人気ドラマが映画化し、4月28日より全国で大ヒット公開中です。 GW期間、全国の映画館に多くの観客が集まり、5月7日までの10日間で、動員 182 万人 興行収入24億円を突破、公開週の興行ランキングでも実写部門で第1位を獲得し、見事な大ヒットスタートを切っています。そんな大ヒット公開中の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』ですが、「待っているだけじゃ、伝えられない感謝がある」という想いから、物語の舞台であり、大規模撮影を実施した横浜に鈴木亮平さんと松木彩監督が凱旋。横浜の映画館を周り、多くの観客に感謝の気持ちを伝えました。その模様をレポートいたします。大ヒット御礼!横浜凱旋キャンペーン喜多見幸太役鈴木亮平さん松木彩監督■今回の凱旋は、T・ジョイ横浜、横浜ブルク13、イオンシネマみなとみらいで、計四回の舞台挨拶を実施。会場に鈴木さんと松木監督が現れると、熱狂的な歓声が沸き上がりました! 今回の舞台挨拶では特別に、観客からの鈴木さんや松木監督への質問を受け付け、多くの質問が飛び出しました! 質問気にいっているセリフは何ですか? 鈴木さん「俺は千晶の夫だ」というセリフを見て、「すごいセリフを書かれるな」と思いました。究極の選択で悩む喜多見の姿が描かれる本作ですが、このセリフをどう言うかにかかっていると思い、気を付けていたセリフです。■他にも「どうやったら鈴木さんのように外国語がうまくなりますか?」「おすすめの筋トレはありますか?」などのいろいろな質問に対して、鈴木さんは和やかに答え、終始楽しい雰囲気で舞台挨拶は進行していきました。さらに、鈴木さんが、まるで“喜多見チーフ”のように映画館の中を縦横無尽に駆け回り、観客の元へ自らマイクを持って駆け寄る場面も。■そして、舞台挨拶の最後に鈴木さんから皆さんへのご挨拶。 鈴木さん今日は本当にありがとうございました。横浜のど真ん中で撮影をした本作が、全国のたくさんの方に愛されていて、こんなに幸せなことはありません。こうやって皆さんの顔を見て挨拶した、この光景を僕の中に焼き付けて、今後も大事にしていきたいと思います。■全ての舞台挨拶を追えて、鈴木さんと松木監督から皆さんへのメッセージをいただきました。 鈴木さん「待っていては、聞いてくれない質問ある」ということで、自分でも質問をもらいに行かせていただきました(笑)。実際に皆さんの顔を見ていると、本当に満足した表情をしていたのが一番嬉しかったですね。(横浜は)劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』にとっては特別な場所なので一年前の撮影で、今日観に来てくれて、繋がりを感じられて嬉しかったです。僕はドラマの時から、子どもにも届いてほしいと思っていました。子どもから“喜多見チーフ”って呼んでもらうと「子どもたちにも届いているんだな」という嬉しい気持ちとホッとした気持ちになります。そして、子どもからお手紙をいただいたんですよ。「私も喜多見チーフみたいなお医者さんになりたい」と書かれていました。TOKYO MERの「誰かのために頑張っている人がHERO」っていうメッセージが、子どもたちにも伝わっているっていうのが嬉しかったですね。今回「待っているだけじゃ伝えられない感謝がある」という気持ちで舞台挨拶に臨みましたが、感謝を伝えられたんじゃないかなと思います。 松木監督老若男女、たくさんの方が来てくれていると聞いて、とても嬉しいです。観客動員や興行収入を聞いても、数字が大き過ぎて実感がわかないですが、自分で劇場に映画を観に行った時、みんなの声やリアクションが聞こえると、「やってきて良かったな」という気持ちになり、得難い経験でした。思わず声がもれたりする…、「映画館で観るっていいなぁ」と改めて思いました。 ■夕方には⽇本最⼤級の野外シアターイベント「SEASIDE CINEMA 2023」とコラボし、横浜赤レンガ倉庫での一夜限りの特別上映(屋外上映)を予定していましたが、荒天のためやむなく中止になりました。その会場を使用し、撮影でも使われた横浜赤レンガ倉庫やランドマークタワー、横浜みなとみらいの街並み、そして【T01】、【Y01】の二台のERカーという本作の思い出が詰まった景色を背に、写真を撮影しました。
-
「室井慎次 敗れざる者」初日舞台挨拶「室井慎次 敗れざる者」公式サイト1997年にTVドラマの放送が開始され、その後映画も大ヒットを記録してきた「踊る大捜査線」シリーズ。12年ぶりの最新作である映画「室井慎次 敗れざる者」が10月11日についに公開されました。 初日舞台挨拶が東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、柳葉敏郎さん、福本莉子さん、齋藤潤さん、前山くうがくん、前山こうがくん、筧利夫さん、矢本悠馬さん、小沢仁志さん、飯島直子さん、本広克行監督が登壇しました。公開初日を迎えたそれぞれの思いを語ったこちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶室井慎次役柳葉敏郎さん日向杏役福本莉子さん森貴仁役齋藤潤さん柳町凛久役前山くうがくん柳町凛久役前山こうがくん新城賢太郎役筧利夫さん乃木真守役矢本悠馬さん石津百男役小沢仁志さん石津紀子役飯島直子さん本広克行監督柳葉さんお忙しい中、足を運んでいただきありがとうございます。室井慎次…です(笑)!(会場:拍手) 少しの時間ですが、皆さんと朗らかな時間を過ごしたいと思います。 福本さん本日はお集まりいただきありがとうございます。今年の2月から6月にかけて撮影をして、公開まであっという間でした。今日、こうして初日を迎えられたことをうれしく思います。 齋藤さん本日はありがとうございます。僕は本作を観た時に、胸が熱くなりました。そして、今大好きな作品の舞台挨拶にこうして立てていることが本当に幸せです。 くうがくんこんなにたくさんの人に観てもらえて、すごくうれしいです。 こうがくん本作に関わることができて、すごく幸せな気持ちでいっぱいです。今日は短い時間ですが… くうがくん&こうがくんよろしくお願いします! 矢本さん(低い声で)演じている乃木がバカなので、低い声で挨拶をしてギャップを出そうと思っています。 筧さん秋田県警本部長…終わりがここだとは思わなかった新城賢太郎です(笑)。(会場:笑)皆さん、もうお分かりだと思いますが、本作は「室井慎次」がいっぱいでございます。パンパンに詰まっております。どうか最後の最後まで、「室井慎次」を全身全霊で受け止めてください。 飯島さん私は、この長いシリーズをずっと指をくわえて観ていたので、まさか呼んでもらえるとは思いませんでした。本当に光栄に思っています。私も室井慎次さんに関われて幸せです! 小沢さん「踊る大捜査線」シリーズは、僕も観ていました。今回は「(出演依頼が)やっと来たぞ、暴れまわってやるぞ!」 と思っていたら、まさかの酪農家でした。(会場:笑) 飯島さんと夫婦役ですが、監督曰く、僕がさらった女房みたいです。何をやっても犯罪色が消えない小沢です。(柳葉さんに向かって)主役の室井慎次こと…ジョニー(柳葉さんの一世風靡セピア時代の愛称)で良いんだっけ(笑)? もうジョニーとはね、一世風靡セピアが原宿でパフォーマンスしている前から付き合いがありました。でも、一緒に仕事をするのは10年ぶりです。室井慎次は暗いですが、柳葉敏郎は明るいので、皆さん誤解しないように。(会場の反応を見て)ちょっとは笑えよ!(登壇者の皆さん&会場:笑) 本広監督小沢さんの後は、やりづらいですね(笑)。一生懸命作りました。柳葉さんにも一生懸命、演じていただきました。ぜひ映画館で観ていただけたらと思います。(会場に向かって)今日はもう観たんですよね? 宣伝をお願いします。この後の「室井慎次 生き続ける者」もぜひよろしくお願いいたします! MC「踊る大捜査線」シリーズ(フジテレビ系列にて放送)がスタートしたのは27年前の1997年です。映画としては2012年の「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」、これが12年前のことです。再び「再始動」と聞いた時、どう思われましたか? 柳葉さん断ろうと思いました。(会場:笑) MCそれはどうしてですか? 柳葉さんもう室井が嫌だったからです(苦笑)。ただ、監督とプロデューサーの亀山さんと何度かお話をしている間に、脚本家の君塚さんも含めて、皆さんの室井に対する熱い思いが感じられたので、覚悟を決めました。 MC実際に演じてみていかがでしたか? 柳葉さんそうは言ってみたものの、今は「感謝」という気持ちでいっぱいです。 MC今回の撮影は、柳葉さんの故郷でもある秋田でも行なわれたとのことですが、そのあたりはいかがでしたか? 柳葉さんそれも打ち合わせの時にいろいろとお話をして、「こんなうれしいことはない」と思って、「ぜひよろしくお願いします」ということになりました。でも、撮影に入ると、家から目と鼻の先でロケをやったり、お世話になった母校での撮影だったので、うれしい反面、何か現場に足を向けるのがちょっと恥ずかしかったりもしました。いろんな感情がありましたが、本当にお世話になった地元の方たちに何か少しでも恩返しができていれば良いなと思いながら四カ月過ごしました。 MCということは、今回は「感謝」というのが一つテーマになっているのでしょうか? 柳葉さん作品の、というよりも、自分の心の中では、その言葉で毎日を過ごしていました。MC本広監督は柳葉さんとの再タッグはいかがでしたでしょうか? 本広監督いやもう、いろいろありました…(笑)。でも、柳葉さんがいろいろとおっしゃってくださるのは、お客さんがよろこんでいるからだと思っています。しかし、12年ぶりにやるというのは、なかなか大変ですよね。「踊る大捜査線」って、湾岸署を代表する(織田裕二さんが演じる)青島さんとか、皆さんポップなキャラクターが多い作品ですよね。でも、室井というキャラクターは相当静かな男なんです。本作は、そんな静かな男が主役なので、どうしようかなっていう感じでした。 MC本作では、シリーズで観られなかった室井さんのちょっとお茶目な部分や、子どもに振り回されるシーンとかもあったと思います。 本広監督室井はコメディにガッと振れるタイプではないので、子どもたちを使ってコメディを作りました。静かな笑いを作るという感じでしたね。(笑っているくうがくん&こうがくんに)「あはは」じゃないでしょ? 「はい、監督!」でしょ! くうがくん&こうがくんはい、監督! 本広監督このようにプログラムがされています(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC柳葉さんはいかがでしたか? 柳葉さん現場に入れば、監督の下で、僕らは一つの駒として、どこまで力が発揮できるかですからね。ご覧の通り、これだけ心強い皆さんに支えられながら、気持ちよく演じることができました。 MC「踊る大捜査線」が大ヒットした当時、まだ生まれていらっしゃらない方も、本作では多く出演されています。福本さんは今回、出演が決まった時はどんなことを思われましたか? 福本さん素直に驚きました。あの(小泉今日子さんが演じる)日向真奈美の娘役と聞いて、「娘がいたんだ!」と、まずそこにすごく驚きました。そして「娘って、どういう役なんだろう? 」と思ったら、今まで演じたことがない二面性があって、ちょっと影のある役でした。皆さんに撮影中、怖くないのに「怖い!怖い!」と言われながら撮影をしたんですが(苦笑)、本作に携われてすごくうれしいです。 MC表情も多彩でした。演技面で難しさを感じる部分はありましたか? 福本さん室井さんと初めて会って話すシーンで、水筒の水を渡す場面があります。そこで監督から「動物を見るような目で」という指示をもらったんですが、「動物を見るような目?」って思いつつ、何テイクかいろんなバージョンを撮りました。完成した映像では「この子は何を考えているんだろう?」みたいな顔になっていました。一見、普通なんですが、やっぱり何かちょっと異質な感じというのを意識しました。それは、日向真奈美の映像を観て、話し方とか動きとかを自分なりに研究して演じました。柳葉さんだって、本当に怖かったもん。(登壇者の皆さん&会場:笑) MCちゃんと日向真奈美の娘になっていましたか? 柳葉さん怖かった(笑)! MC齋藤さんは室井の「家族」ということで、ご一緒される場面が多かったと思いますが、現場はいかがでしたか? 齋藤さん柳葉さんが支えてくださったことが多いです。僕が知らないことだらけなので、丁寧に教えてくださいました。それから、僕が分かるまで、何回も段取りに付き合ってくださいました。僕のクランクインは学校のシーンだったんですが、そこにも柳葉さんが来てくださいました。僕にとって、大きな存在ですし、今も隣に立っているのが、本当にすごく幸せなことだと毎日毎日噛み締めています。 MCメイキング映像では、演技指導をしているようなところもありました。撮影中はどんなアドバイスがありましたか? 齋藤さんまだ何も起きていない、室井家のシーンで、日常を描くことに対してもいろいろと教えてくださいました。それから、室井さんに思いを伝えるシーンでも、ずっと寄り添ってくださって、その分緊張もしました(苦笑)。だから、今も緊張であまり顔を見られなくて…(笑)。(登壇者の皆さん:笑)MC今日、公開を迎えられていかがですか? 齋藤さん実は、僕も今日、本作を観に行ってきました。グッときて、体温が上がるのを何回も感じました。やっぱりこの長い歴史の中に、自分がこうして関われていること、ここに立てていることが、どれだけ重大なことなのかを、今すごく感じています。 MCくうがくんとこうがくんは、撮影現場はいかがでしたか? くうがくん撮影現場ですか? いつもみんなで盛り上がっていて、本当にすごく賑やかで…。 柳葉さんそれはお前たちだろう。(登壇者の皆さん:笑) くうがくんめっちゃ楽しかったです! MCこうがくんから見て、柳葉さんはどんな人ですか。 こうがくん差し入れがすごかったです。(登壇者の皆さん:笑)MCどんな差し入れがあったんですか? こうがくんバーベキューや、屋台がありました。 MC舞台裏でも、本当の親子のような温かい雰囲気あったんですね。 柳葉さん「親子」を作りたかったんです。本当の「親子」を作りたかったので、潤くんに関しては、お芝居というよりは、自分の息子と一緒に何かを作ろうとする時の親父の気持ちになって接したつもりでいます。彼らも…(くうがくん&こうがくんに向けて)楽しかったな? くうがくん&こうがくんはい、楽しかったです! 柳葉さんこんな感じです(笑)。 MC矢本さんは「踊る大捜査線」シリーズは初参加ですが、今回、コメディに寄ったようなシーンが多かったと思います。 矢本さん僕は年齢的には「踊る大捜査線」ど真ん中の世代ではないですが、それでもやっぱり記憶にある作品です。そんなメガヒットを連発しているすごい大作に関わったことは重々分かっていたつもりだったんですが、現場でのプレッシャーがすごかったです(笑)。初日に、柳葉さんに「頼むぞ。乃木がスベったら、この作品はやばいぞ。」というプレッシャーを、セリフを言う前に言われちゃって…喉がカラカラになりました(苦笑)。もともと、(矢本さん演じる)乃木は真面目な青年の役だったんですが、僕をキャスティングしたことで、コメディシーンになったそうで、それもかなりプレッシャーでした。でも、そこまで期待されるのは、うれしかったんですが、ちょっと重すぎて…最初は、本当に調子が悪かったですね。(登壇者の皆さん:笑)情報解禁された後は、周囲が今までにないリアクションでした。ヘアメイクさんとかスタイリストさんとかいつも一緒にいる方も「え?出るの?」とか、他の現場でも、キャストさんとかスタッフさんから「出るんだよね?めっちゃ楽しみだよ!」と、言われていました。なので、「これが失敗したら、もう俳優ができないんじゃないか」という気持ちで今日まで来ました。僕、大丈夫でしたか…?(会場:大きな拍手)ありがとうございます!MC柳葉さん、プレッシャーをかけていたということですが、いかがでしょうか? 柳葉さんいやいや、(矢本さんに向かって)本当にごめんね(苦笑)。でも、出来上がった作品を観て、矢本くんで良かったって思ったし、思っている以上のものをちゃんと表現してくれていました。ありがとうね。 矢本さんありがとうございます。 MC柳葉さんのインスタグラムでは、柳葉さんは矢本さんを「心休まる存在」と投稿されていましたが、そうだったでしょうか? 柳葉さん(会場に向かって)そうだったでしょ? (会場:拍手)矢本くんが出てきたら、何かホッとしますよね。それだけでもう満足です。 矢本さん恐縮です。 MC筧さんは「踊る大捜査線」シリーズに長年にわたり携わってきましたが、今回、参加が決まった時どう思われましたか? 筧さん大体のプロットとともにオファーをいただいたんですが、まさか12年ぶりにやるとは思いませんし、同じ役で出られるとも思いませんから、大変光栄だと思いました。出演する限りは、「絶対に室井さんに恥をかかせないように」と、台本をいただいたその日から、毎日セリフの練習を欠かさずやっておりました!柳葉さんウソっぽいぞ(苦笑)! (登壇者の皆さん:笑) 筧さんウソじゃないですよ! 本作のセリフが長いんですよ! 柳葉さん僕、新城とのシーンは、全シーン感動しっぱなしで今日を迎えたのに…本当か? (登壇者の皆さん:笑) 筧さん本当ですよ、柳葉さん(笑)。長いシーンがあって、三シーンを一つに繋ぐんですが、その撮影には一カ月かかっているんですよ。最初のシーンと、途中の外のシーン、そして後のセットでのシーンと、一カ月かかっているんです。髪の毛の長さを合わせるのが大変でした。毎回6600円かかっています!(登壇者の皆さん&会場:笑) MC久しぶりの室井慎次との対面いかがでしたか? 筧さん最初の撮影が3月の頭で、すごく寒い秋田の海辺だったんです。室井さんは、僕と一緒にいる時はスーツじゃなくて、作業着でした。最初は、12年間柳葉さんと会っていなかったので「お久しぶりです、柳葉さん」って感じだったんですが、リハーサルとかテイクを重ねていくうちに、柳葉さんがどんどん「室井慎次」になっていくので、口には出しませんでしたが、心の中で「やった!これだよ!」ってずっと思っていました。ウソじゃないですよ、本当ですよ(笑)! (登壇者の皆さん:笑) 柳葉さん筧くんが、新城として初登場した時は、ものすごくショッキングなイメージがありました。その後、新城と室井のいろんなやり取りの中で、関係を育んだんですが、それが走馬灯のように出てきて…そこにも「感謝」の気持ちでした。新城に対しても、もちろん演じてくれた筧くんに対しても「感謝」でしたね。 筧さん本当か!? 柳葉さん本当だよ(笑)。 MC飯島さんと小沢さんは、今回初めて本当にシリーズに出演ということでしたが、柳葉さんとはプライベートでは付き合いが長いとうかがいました。 飯島さん「プライベート」っていうわけじゃないですが(笑)、柳葉さんとは過去に恋人役と婚約者役で二回共演をしました。今回は、全然他人だったんですが、逆に私の旦那さん役が、小沢さんというすごい力強い感じで…(小沢さんに向けて)どうですか(笑)?小沢さん何だよ(笑)? 柳葉さん今から二人の夫婦漫才が始まります(笑)。(登壇者の皆さん:笑) 小沢さんさっきからずっと「テンポ良く」というカンペが(スタッフから)出ているんで、気になっちゃってね。(登壇者の皆さん:笑)僕は、ジョニーがこんなちっちゃい時からの付き合いだからね(笑)。テンポ良くってことだから話はこれくらいにしてね、皆さん、本作はこれで終わりじゃなくて「室井慎次 生き続ける者」があります。本作を二~三回観て、「~生き続ける者」はその倍観て、宣伝してくださいね。「~生き続ける者」もすごいよ! もしかすると…レインボーブリッジを封鎖しちゃうかもしれない。(会場:笑&拍手)その辺りをお楽しみに、ぜひ後編もよろしくお願いします。MC監督からは、本作で一番好きなシーンや、見どころを教えてください。 本広監督全部良いんですが…犬が出てくるんですよ。あの犬もね、二匹います。子どもも二人。あのワンちゃんたちがすごく良かったですね。役者さんたちも、もちろん良いんですが、ワンちゃんたちの演技はギバさん(=柳葉さん)が引き出しているんですかね? 動かなくなったり、急に芝居をし始めるじゃないですか? 柳葉さんちょっとだけ合図はしました。 本広監督子どもたちもそうなんですよね。後は、柳葉さんが潤くんに、伝承していくような…芝居をどんどん移し込んでいくようなところもあって、すごく良かったです。あの時、ギバさんは泣いていましたもんね。(本広監督にツッコミを入れる柳葉さん)良いシーンなんですよ! 本作のラストでしたかね、あそこはもうギバさんの役者魂を齋藤潤くんに移していくみたいな姿に見えて、感動しちゃって…。 柳葉さんあなたも泣いたでしょ(笑)! 本広監督いやー言わないで(苦笑)! (登壇者の皆さん:笑)でも、(柳葉さんが)くうがくんとこうがくんにも、ずっと教え込んであげているようなことが多かったと思います。今までは矢本くんとか小沢さんみたいなキャラクターがギラギラした人たちがいっぱい出てきて、かき乱していきますが、柳葉さんはそれをまとめる立ち位置でした。今回は、真心を込めて作っているような感じがありましたね。 柳葉さん先ほども言ったんですが、普通の親が、子どもたちと一緒に何かをする時は、どうするんだろうっていう思いだけでやっていました。役者としてはいけないのかもしれないですが、そこに柳葉敏郎としての父親の気持ちがちょっと出ちゃった時間だったかなと思います。 MC監督、今振り返って、本作はどんな作品だと思いますか? 本広監督本作は「踊る大捜査線」ではないんです。やっぱり「室井慎次」という映画なので、ちょっと違います。でも「室井慎次」にも「踊る」と同じようなテーマがやっぱり流れていたんだなと思いました。 MC最後に代表して柳葉敏郎さんに、本日ご来場された皆さんにメッセージをいただければと思います。 柳葉さん皆さん、改めまして、本当にありがとうございます。コートを脱いだ室井は皆さんの目にはどう映ったでしょうか? こんな終わり方はご不満かと思います。また「生き続ける者」でお会いしましょう。本日はありがとうございました。
-
「すずめの戸締まり」初日舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」が11月11日についに公開を迎えました。東京のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた舞台挨拶に新海監督をはじめ、声優を務めた原菜乃華さん、松村北斗さん、深津絵里さん、染谷将太さん、花瀬琴音さんが登壇しました。 新海監督自らMCを務め、キャスト陣は本作に出演しての思いや作品の魅力について熱く語りました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。初日舞台挨拶新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん岩戸環役深津絵里さん岡部稔役染谷将太さん海部千果役花瀬琴音さん新海監督皆さん、本作を観ていただき本当にありがとうございました。作品を観ていただいた直後の皆さんの前に立つというのは、何回やっても緊張します。最初にちょっとだけ、お話をさせてください。本作を観終わった直後ということで「僕にはないものでできてる」――RADWIMPSの野田洋次郎さんにもらったエンディング曲(「カナタハルカ」)の歌詞がありますよね。「あの歌詞がこの『すずめの戸締まり』という作品そのものだな」と、舞台挨拶の前に、急に思い至りました。この映画というのは、僕の力で作ったものではない気がするんですよね。「君の名は。」(2016年公開/主演:神木隆之介・上白石萌音)から僕の映画を観てくださった皆さんからの「次はこういう映画が見たいんだ」という声が、どこからか聞こえたような気がしています。あるいはこの作品は、ここにいらっしゃる素晴らしい演者の皆さんもそうですし、画や音楽を作ってくださったたくさんのスタッフの力――「僕にないものでできている」作品な気がしています。そんな皆さんの声によって出来上がった作品であるような気もしています。ですから、ここまで導いてくださって、皆さん本当にありがとうございました。短い時間ではありますが、この後、楽しいお話ができればと思います。原さん昨日はあまり眠れなかったくらい、ずっと今日を楽しみにしていました。この作品の、言葉では到底表しきれない素晴らしい魅力をこれからたくさんの人と共有できるんだと思うと、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。こうして無事に公開して皆さんの顔を見ることができたことも嬉しいです。 松村さんどうも、イスです。僕は今日、最速上映を観てからここに挑んでいるので、「すずめの戸締まり」熱がまたふつふつと…いや、グラグラと煮えたぎっている状態です。この熱い思い、せっかく上映後ですもんね。楽しい+ちょっとうっとうしいくらい熱い時間にできればと思います。楽しんでいきましょう。 深津さんこうして皆さんとお会いできてとっても嬉しいです。私は初めて声優に挑戦しました。とっても怖かったです。でも、新海監督が温かく、粘り強く導いてくださったおかげで、何とか完成させることができたと思っています。思い通りにできなくて、どん底まで落ち込んで…。でも、次の収録が待っているから、何とか気分を変えようと当てもなく街を歩き続けたり、新幹線に乗って京都のお寺で心を静めてみたり…。初めてのことにこの年齢でトライできるチャンスをいただけて、監督には本当に感謝申し上げたいと思います。 染谷さん上映後ということで、自分が本作を観た日のことを思い出しました。観終わって、イスに体がくっついちゃったような気持ちで、なかなか立てなくて…。本当に心に響きました。本当は、今日はそっち(=客席)に座って舞台挨拶を見たいくらい、嬉しいし、感動しています。 花瀬さん今日という日を迎えるために、新海監督と多くのスタッフさん、そして原さんと松村さんをはじめとしたキャストの皆さんが血と汗と涙で作り上げた作品だと思います。今も、ここじゃないどこかで誰かがこの「すずめの戸締まり」を観ていると思うとワクワクが止まりません。 MC新海監督、初日ということで、キャストにお伺いしたこともあるのではないかと思いますので、一緒にお聞きしながらクロストークで進められればと思います。 新海監督お願いします。 MC原さんと松村さんにお聞きしますが、松村さん演じる草太がイスになるのが話題になっています。原さんが演じた鈴芽はイスとなった草太と旅をしますが、二人の旅というのはいかがでしたか? 松村さんじゃあ、せっかくなのでイスになる側からしゃべったほうが良いですかね(笑)。皆さんの予想を超えた時間、イスでい続けましたよね? やりながらもそうですし、いろんなインタビューを受けながら、原さんの言葉で「そうだよな」と思ったのは、「草太はイスになってからのほうが、人となりや感情が見えた」かなと思います。また原さんは「表情がなくなったほうが表情が見える」ということを言っていました。何かすごく不思議で魅力的な、これもきっと新海監督の…作戦なんですか?新海監督僕も、二人の話を聞いて「あぁ、良くできた話だな」と思ったんですよ(笑)。草太って、映画を観てお分かりかと思いますが、非現実的なほど美しい男性として描きたいと思ったんです。でも、そのキャラクターがイスになってしまって、ビジュアル的にちょっとかわいらしく歩いて日本全国の廃墟を回るという物語が、ビジュアル的にもコミカルだし、物悲しくてワクワクするものになるんじゃないかと思ったんです。実際、出来上がった作品を観ると、イスの草太ってコミカルな芝居が多いですよね? 菜乃華さんもずっとイスを持ったり、体から出ちゃったり。いろんなイスを巡る思い出がありますよね? 原さん私は電車に乗っているシーンがとても大好きです。後半に進むにつれて、少しずつシリアスなシーンが増えていくので、そういう時のアフレコは、新幹線や電車の中で小声で話し合うかわいらしい二人を見ながら、心を落ち着かせてアフレコをしていました。 新海監督あんな風に、イスになった草太って結構コミカルではあるんですが、その時の草太の声って、人間の時からはなかなか想像できないお芝居だったと思うんですよ。ですから、イスというビジュアルが、草太という人間のもっと楽しい部分を引き出してくれていたんだと完成したものを観て、北斗くんのお芝居を見ながら思いました。 松村さん予告編だと人間時代の草太が人気だったと思うんですが、本編を観るとイス時代の草太のほうが人気なんじゃないかと(笑)。 新海監督北斗くんにイスをやってもらうというのが、今回の作品のすごく大事なところだったんだと途中で気づきました。予告編は僕が自分で編集したんですが、「松村北斗」の名前を出す時、バーンっとイスにかぶせて出しました(笑)。 松村さんそうでした、そうでした(笑)。 新海監督「これが松村北斗くんだよ」というように出したりしていました。 MC原さんと松村さんにはお互いの印象についてもお聞きしたいと思います。 原さん松村さんは、本当にずっと実写版・草太さんだと思っていました。お声はもちろんですが、上品な雰囲気やしぐさだったり、私に対してもすごく丁寧に敬語で接してくださるところが、本当に草太さんそのままだと思います。私がいろんなところでお話する機会が増えて、思っていることをうまく言語化できなくて詰まってしまった時に、代わりに思いをくみ取って言葉にして、いつもフォローしてくださいました。そういう聡明なところも草太さんと全く同じだと思います。松村さん本当に言葉が上手な19歳ですよね(笑)。参っちゃいますね、本当に。 MC松村さんから見た原さんはいかがですか? 松村さんいや、もう強烈ですよ。いろんなインタビューで結構カッコつけて、いろんな言い方をするんですが、上映後なのでシンプルな言葉で言います。鈴芽のカッコ良いセリフの言い回しにキュンと来ません? まだ序盤の、初めての扉にバーッて走ってきて「なぜ?」って言った後の鈴芽の返答とか…。語弊があるかもしれませんが、キュンと来ません? そういうカッコ良さを持っているってなかなかないと思います。予告編でも使われていますが「私は草太さんがいない世界が怖いです」とか、すごく悲しいけどカッコ良さがあるというか、そこに心えぐられる強さがある――そういう力強さを持っている方だという印象です。 MCそして今回、深津さんが初めてこの作品の公の場に立ってくださいました。深津さんは環と同じ九州(大分県)出身です。新海監督、環と同じく九州出身の深津さんに演じていただいたということについて…。 新海監督そうですね。たまたま前作の「天気の子」で大分出身の森七菜さんに出演していただいて、また大分出身の方とご一緒できるんだと思いました。決して出身地で選んでいるわけじゃないんですが(笑)、嬉しい偶然でした。ただ環という役はとても難しい役だったと思います。観ていただいてお分かりかと思いますが、東北にルーツを持っていて、九州に移り住んで、意図的に宮崎弁を身につけたキャラクターです。お芝居の段階で、深津さんにはまず宮崎弁に始まって、旅の途中でだんだん方言のイントネーションが変わっていく表現をお願いしましたが、いかがでしたか? 深津さん声優初挑戦で、普通に標準語をしゃべるだけでもとても難しいのに、方言を二つマスターしなくてはいけないというのは、大変な挑戦でした。本当に「皆さんの足を引っ張らないように」という思いでした。あとは、宮崎弁を指導してくださったのが綾瀬有ちゃんという、今回、声優で鈴芽のクラスメイトの役を演じている方で、つきっきりでトレーニングしてくださいました。本当に先生のおかげでなんとか乗り越えられたって感じです。新海監督深津さんの方言の突き詰め方は、僕も一緒にやって驚くほどでした。例えば、回想のシーンは小さい鈴芽を抱きしめながら「あんた、うちの子になりんしゃい」というセリフに最終的になったんですが、あれはちょっと標準語――まだ九州弁ではない言葉で鈴芽に語りかけようとなったんです。あれも話し合って決めたんですよね。台本だと宮崎弁で…。 深津さん「なりね」でしたね。 新海監督いろいろ試しましたね。鈴芽の生まれた家に着いた時も、何もない場所に着いて、「鈴芽、大きくなったね、お姉ちゃん」と言うんですっけ? 深津さん「おっきくなったぁよ」。 新海監督そうだ! 「おっきくなったぁよ」でした。あそこは東北弁で…。 深津さん東北弁ですが、すごくバランスを考えてくださって…。皆さんで最終的に作り上げた方言でしたね。 新海監督バックグラウンドを組み立てた上で、「ここはこうあるべきだ」ということを深津さんからもサジェストしてくださって、すごく刺激的な経験でした。もうちょっとだけ深津さんに聞きたいんですが、アニメーションの声優は初めてだというのは、意外でした。ここまでキャリアをお持ちで、どうして「すずめの戸締まり」に出ていただけて、環という役を引き受けても良いと思ってくださったんでしょうか? 深津さん逆に、なぜ私に環をやってほしいと思われたんですか? 新海監督僕は、環というキャラクターはとても難しいと思ったんです。環は九州へ鈴芽を連れて帰ったわけですが、ある種、自分の人生を犠牲にしてしまったのかな…と、後悔を抱き続けています。それでも鈴芽を追いかけて、本音をぶつけ合う。これは、嘘のない叫びを聞かせてもらわないと、キャラクターとしてどうしても成立しないと思いました。そこで深津さんが思い浮かんだんです。 深津さんありがとうございます。私は、脚本やビデオコンテを観て、これは個人的な感想ですが、「監督は”次のところ”へ向かおうとされているのかな?」 と、何となく受け取りました。もちろん日本国内のみならず、世界中にファンをお持ちで、今でも「早く観たい!」と思っている方がたくさんいると思います。もちろん、そんな皆さんに届くように作品を作られていると思いますが、今回は「たった一人の“その人”に届けば良い」というような、ピュアなものを感じたんです。こんな経験のない私に何かやってほしいと思っているのならば、何かあるんだろうと思って、ヘタクソながらぶつかろうと思いました。原さんは、私なんかよりも何百万倍も怖かったと思います。背負わなくちゃいけないことも多かったと思いますが、作品の中の鈴芽みたいに、アフレコ現場でも目の前のものに立ち向かい、戦っている姿をそばで見ていました。本当に美しかったんです。だから今回、初めてのことで恐ろしかったんですが、原さんのような素晴らしい感性の女優さんと一緒にお芝居ができて、私にとってまた一つ宝物のような作品になってしまった…「なってしまった」というのは失礼ですけれど(笑)。 新海監督菜乃華さん、いかがですか? 原さん本当に泣きそうなくらいすごく嬉しくて…。環さんといる時の鈴芽は、他の人とは全然違って…。深津さんのお芝居を見て、自分も知らない鈴芽がたくさん出てきたので、本当に感謝しかないです。あと、一つ言いたかったのが、環のシーンがない時に深津さんがスタジオにいらっしゃって、喉に良いはちみつをプレゼントしてくださいました。アフレコ期間中は毎日「深津さんにもらったはちみつだ」と思いながら、舐めて気合いを入れてお守りのようにしてスタジオに入っていました。隣を見るといつも笑顔ですごく温かく迎えてくださって嬉しかったです。ありがとうございました。深津さんすみません、そんなプライベートな話を(笑)。本当に(環役を)やって良かったと思っております。 新海監督そう言っていただけて光栄です。ありがとうございました。 MC染谷さんは環に片想いをする稔を演じましたが、稔をはじめ、本作には温かいキャラクターがたくさん登場します。染谷さんが印象に残ったキャラクターはいらっしゃいますか? 染谷さん全員ですね。でも、後半で芹澤(神木隆之介)が運転して移動するシーンがすごく好きです。いろいろなことが起きて大変な本作ですが、何も起きない単なる移動、隙間みたいなあの時間がすごく心地良くて「映画って素敵だな…」って心から素直に思わせてもらった印象があります。あの芹澤の空気感と移動の時間が心に残っています。 新海監督僕は染谷さんと深津さんが並んでいるだけで「寄生獣」(2014年公開/監督:山崎貴)のことを思い出して胸にグッときます。染谷さんに伺いたいと思っていたことがあって、この中では染谷さんがアニメーションのキャラクターを演じた経験がとてもおありじゃないですか? 実写もやっていらっしゃっるので、染谷さんから見てアニメーションの現場と実写の違いや、表現の違いであったり、実際にやっていてどっちが楽しいとか、そのあたりの差をお聞きしたいを思います。 染谷さん声のお仕事をする時のほうが、自分の中でチャレンジと言いますか…。慣れているわけではないので「自分なら何ができるんだろう?」と自問自答しながらやっています。しゃべれる尺も決まっているじゃないですか? ある意味、その枠の中だったら、何でもできるんだと、今回途中で思いました。そこに収めれば、どんな表現でも可能なんだなと。後で画が説得力を持たせてくれるので、その楽しみをいただきました。新海監督嬉しいです。「ちょうど今、そこの駐車場に東京行きの高速バスが止まっております」と言ってカチャカチャカチャとPCを触る、稔の一番の見せ場である環との電話のシーン…。あの方言やお芝居が僕はすごく好きでした。 染谷さんすごく難しかったです(苦笑)。 新海監督何度もやりましたよね(笑)。方言で言うと、花瀬さんにも聞きたいことがあります。花瀬さんの演じた千果のセリフで一番好きなのが「キスしたら起きるで」ってあのセリフがフラグになって、鈴芽が椅子の姿の草太にキスをしようとするっていうのにつながっていきます。あのシーンは愛媛の伊予弁ですよね。どうでした? 花瀬さんすごく方言は難しかったです。あのセリフに関しては、鈴芽があんなに早く実践するとは思っていなくて(笑)。近い年齢ながら「そんなにすぐ行けるんだ!」って思いました。新海監督聞いた直後に行きましたからね(笑)。 花瀬さんすぐ行っていたんで、素晴らしいなって(笑)。 新海監督菜乃華さん的には同じ疑問を抱きましたか? そんなにすぐは行かないだろうって。 原さんそうですね。わりと鈴芽は積極的なんだと思いながら観ていました(笑)。 花瀬さん好きなシーンです。 新海監督千果役は鈴芽と同じ年代ということで、鈴芽の普段と違うお芝居が、千果と話していると出ているのが感じられて良かったと思いました。 花瀬さんありがとうございます。 MC最後に皆さんを代表して、原さんと松村さんからメッセージをお願いします。 原さん本日はお越しいただき本当にありがとうございました。この「すずめの戸締まり」という作品は、私自身、一観客としても、出演者の一人としても、本当に大好きで、宝物のような作品です。自信を持って、誰が観ても絶対に楽しんでもらえると言い切れる、そんな素晴らしい作品に出会えたことを誇りに思います。本当にすごい作品を作ってくださってありがとうございました。 新海監督こちらこそです。 松村さん鈴芽がたくさんの人物と出会って、メッセージや苦労、歴史みたいなものを抱えていることを知って、ロードムービーが進んでいきます。最後、この作品自体がメッセージを抱えているんですが、…きっと全国で、今もそのメッセージやたくさんのものを受け取ってもらっているんじゃないかと思います。僕自身がそうだったので、そんな風に予想しています。今思っていることが、明日には変わっているような作品だし、人に話せば話すほど、どんどん変わっていくような作品だと思います。この作品は、一回観たら、観るたびに愛し方が変わり、ずっと仲良くしていけるような作品だと思います。一回観たという縁を宝物のようにぜひ思っていただけたらと思います。そして、「すずめの戸締まり」は今日が旅立ちの日です。せっかくなので、鈴芽さん、あの言葉を聞かせてもらっても良いですか? 原さん「行ってきます!」ありがとうございました。
-
「六人の嘘つきな大学生」完成披露試写会「六人の嘘つきな大学生」公式サイト怒涛の伏線回収で大人気を博している、浅倉秋成著の小説「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)を、監督・佐藤祐市と脚本・矢島弘一により実写化した映画「六人の嘘つきな大学生」が11月22日より公開となります。 10月21日、本作の完成披露試写会を東京国際フォーラムにて開催し、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さん、佐藤祐市監督が出席しました。 ネタバレを避けつつ、作品の見どころを語るなど「六嘘」の世界観を生かした、こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。完成披露試写会嶌衣織役浜辺美波さん波多野祥吾役赤楚衛二さん九賀蒼太役佐野勇斗さん矢代つばさ役山下美月さん森久保公彦役倉悠貴さん袴田亮役西垣匠さん佐藤祐市監督■紗幕にキャストのシルエットが浮かび上がる。■幕が下りてキャスト陣の登場かと思いきや、壇上には漢字の「七」が「六」に変わっている「嘘」の文字が置かれている―――という演出に、会場から驚きの声が上がりました。■その後、階段後方よりキャスト陣が登場!浜辺さん皆さん、足をお運びいただきありがとうございます。最後まで楽しんでいただけるように、この舞台挨拶では、なるべく嘘をつかずに、本当のことを話したいと思っています。 赤楚さん皆さん、こんにちは。M!LKの佐野勇斗です。 佐野さん違うよ! 赤楚さんごめん、ごめん、赤楚でした(笑)。短い時間ですが、嘘をつきまくりたいと思います。 佐野さん皆さん、こんばんは。(ライブ会場のように)盛り上がっていますかっ?! 会場の皆さんいぇーい! 佐野さん「六嘘(ろくうそ)」観たいですかっ?! 会場の皆さん観た~い! 佐野さんすごくスリリングで、面白い作品になっていますので、いち早く皆さんに観ていただけることをすごくうれしく思っています。 山下さん皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。見ての通り、個性豊かなキャストが集まっているので、この六人と監督の陽気さも相まって楽しい一日にしたいと思っています。 倉さんこんにちは。今日はお越しいただいて、本当にありがとうございます。完成を迎えられて大変うれしく思っております。西垣さんなかなかこういう舞台に立つのが慣れていなくて、足が震えております。意外と、小鹿です。 登壇者の皆さん大丈夫だよ! 西垣さん皆さんにこの作品の面白さが伝わり、たくさんの方に広めてもらえるように、今日はいろいろなことをお話ししたいと思っています。 佐藤監督メガホンは一度も持ったことがないんですが、なぜか監督は「メガホンをとられた」と紹介されてしまいます。(会場:シーン)今日は頑張ってスベりたいと思います! (登壇者の皆さん:笑) 赤楚さん&佐野さんよっ、監督! MCまずは監督、本日いよいよ本作のお披露目となりました。今回は多くの伏線が張り巡らされている密室会話劇ですが、映像化するにあたって意識したことや心がけた事は何でしょうか? 佐藤監督こうして皆さんに観ていただくのは初めてなので、「どう受け止められるかな」と、ちょっとドキドキしています。現場では、密室の中だけなので、背景が変わらないんです。なので、みんなで「どうやってお芝居をやろうか」と、何日間かリハーサルをしました。コミュニケーションを取りながらリハーサルをしましたが、気が付いたらこちら(キャスト)の六人だけが仲良くなって、僕はちょっと端に追いやられたような感じでした(笑)。(登壇者の皆さん:笑)そんな感じで、とにかく「お芝居をしっかりとやっていくこと」を心がけていました。それと、原作が面白いので、「みんなで頑張れば大丈夫だ」と思っていました。 MC密室での緊迫感のあるシーンがかなり多い撮影だったかと思います。撮影現場の雰囲気や、何か印象的なエピソードがあれば教えてください。 浜辺さん私、思い出しました。撮影の前の話ですが、最初に顔合わせと、本読みと、リハーサルをやったんです。初対面の方もいる中で「どれぐらい頭に台本が入っていますか?」という話をしていて、みんなで「ちょっと心配だなぁ」と話をしていたんです。でも、いざ監督から「リハーサルをやりましょう」と言われたら、みんな結構頭に台本が入っていて、全然台本を見ていませんでした。あの時から、もう嘘つきが始まっていたと思います。 佐藤監督あの時には、皆さんセリフが入っていましたね! まんまと美波ちゃんだけね。(登壇者の皆さん:笑) 浜辺さんちょっとモゴモゴしていました。「この作品は、ここから嘘が始まっていたのか」と思いました。初めて騙された瞬間が忘れられないです。嘘を言った自覚がある人はいるのかな? 佐野さんもうあぶり出しているじゃん! 怖いよ!でも、僕はその時いなかったからね。(会場の皆さんに向かって)皆さん、僕は嘘をついていませんからね。よろしくお願いします。悠貴はどう? 倉さん僕は、嘘をついたね(笑)。セリフを覚えてはいたけれど、ミスした時の保険として「まだ、あまり入っていないです」って言ったかもしれない。 浜辺さん保険ね! 山下さん私も嘘をつきました(笑)。倉くんと、私と、西垣くんも結構覚えていたよね? 西垣さんでも、「演技をやってみて」って言われた時に、やれる自信は無かったのに、やってみたら意外とできちゃったっていうことない? 山下さん天才肌だね。 西垣さんいや、違う違う(笑)!自分の中では、「八割ぐらいかなぁ」と思っていたけれど、やってみたら意外と全部できちゃったって時ないですか?…(誰からも同意を得られず)あれ(笑)? 佐藤監督美波ちゃんは正直に話していて、キャストの皆さんには、事前に、「台本を頭に入れなくて良いですよ」と伝えていました。まず「みんなの声と表情を見たいから」ということで始めたんです。なので、美波ちゃんは素直に「みんなとコミュニケーションを取ろう!」と思って現場に来たら、みんなが意外とガチモードで、「私が座長なのに…」と、ちょっとショックを受けていました。 浜辺さんでも、セリフが少なかったのでギリギリ助かりました。(登壇者の皆さん:笑) MC赤楚さんは、印象に残ったエピソードありますか? 赤楚さん皆さん、結構差し入れをくれました。特に印象に残っているのは、ちょっと暑い日の撮影の時に、佐野キュンがね、アイスの差し入れをくれました。 佐藤監督キュンなだけに! 佐野さんキュンなだけに(笑)?! 赤楚さん佐野キュンだけに、キュンとしましたね。 佐野さんシンプルに僕が食べたかっただけです。「一人だけ食べていたら怒られるかな」と思って、みんなの分も買いました。 MC佐野さんの印象的なエピソードは? 佐野さん僕は、みんなで花火を見たことですかね。でも、僕はあまり見られなかったんですよ。(佐野さん以外の)五人だけで見ていましたね。 浜辺さん撮影所から見えた花火大会ね。 佐野さん花火大会の終わりの方に、「今、五人で花火を見ているらしいですよ」と言われて、「えっ、何の話!?」と思って、屋上に行ったら、みんながご飯を食べながら花火を見ていました。僕だけ、終わり際の合流でちょっと悲しかったです。 佐藤監督何? ハブられていたの?! 佐野さんはい! (登壇者の皆さん:笑) 山下さん違うよー。 佐野さんじゃあ、何か弁解してよ! 山下さん撮影が終わって休憩に入った途端に、佐野君がそそくさと一人だけ楽屋に戻ってしまって、たまたまなんです。 浜辺さんその時はまだ連絡網もなくて。 赤楚さんまだ連絡先を知らなかったんだよね。 佐藤監督連絡網があったの? グループLINE? 佐野さんはい。 佐藤監督やめて、僕だけハブくのー! そういうのはやめてよ!(登壇者の皆さん:笑) MC山下さんのエピソードはありますか? 山下さん会議室でのシーンです。二、三週間くらい、毎日朝から晩まで撮影をしていました。その時に六人で同じ前室で、ずっと一緒にいたので、いろいろなお話ができて、仲良くなりました。佐野くんがゲームを持ってきてくれて、すごく仲良くなれました。 佐野さんでも、そのゲームは一回も使ってくれませんでした。(登壇者の皆さん:笑)みんなが「ゲームがしたい」って言うから、家から選んで持ってきたのに、みんなは「ありがとう!」とは言うけれど、誰も遊んでくれませんでした。(撮影が)終わってから、僕一人で片付けて寂しく帰りました。それについても弁解してください(笑)。 赤楚さん今日の佐野くん、かわいそうだね。大丈夫? 佐野さんギリギリ大丈夫です! 佐藤監督もしかしてハブられていた? 佐野さん監督と僕だけハブられていました(笑)! 佐藤監督仲間じゃん!(登壇者の皆さん:笑) MC倉さんのエピソードはありますか? 倉さん一人一人見せ場みたいなシーンがあるんですが、その撮影の時は毎回ちょっとピリピリしていました。でも、普段はとても和やかで、楽しい現場でした。 MCグループ連絡網ができるくらい、皆さん仲良くなられたということでしたよね。 赤楚さんでも、本作も公開されることですし、解散しますか? 佐野さん何で?! 浜辺さんグループメッセージを返してくれない人いるんだよ! 赤楚さん(浜辺さんに向かって)頑張っているけれど、ね。 佐藤監督美月さんじゃないの? 既読スルーな感じがする。 浜辺さんそう! 撮影中はすぐ返してくれていたけれど、最近忙しいからかな。 山下さん返しているよ(笑)。でも、みんなの会話が早すぎるんだよ。「本当に仕事をしているのかな?」っていうレベルで連絡が来るので、メッセージが何十件も溜まってしまうんです。…ちゃんと参加します(笑)。 MC西垣さんは何か印象的なことはありましたか? 西垣さん仲良くなりすぎて、真面目なシーンを撮っているのに何か面白くなってしまうことがありました。一人がツボに入ってしまうと、それがみんなに伝染して、ちょっと時間がかかってしまう時がありました。 MC浜辺さんが首を傾げていますね? 浜辺さんあったけ? 西垣さんあなたです! 浜辺さん何気ない、ただホワイトボードに一文字書くだけの手元のショットなのに、ケタケタ笑ってしまうことがありました。二回ぐらいだよね? 赤楚さんそうだね。今日もあったよね? 佐藤監督取材中もそうなっちゃうのはどうなの? (登壇者の皆さん:笑) 浜辺さんごめんなさい。 MC本作は、怒涛のどんでん返しで一秒たりとも目が離せない作品になっておりますが、「ぜひここに注目してほしい!」というポイントをうかがいたいと思います。 浜辺さん先ほど倉くんが話してくれましたが、大半のメンバーが、目が血走って、「血管が切れるんじゃないか?」と思うくらい、強い目をする見せ場があります。その時の目力がすばらしいです。「この目を向けられたくないな」と思うような瞬間があるので、見逃さずに観てください。 赤楚さん犯人を探すのも良いですが、各キャラクターが、それぞれ特徴や、過去を持っているので、皆さんも共感しやすいキャラクターがいると思います。また、別のキャラクター目線で観てみるのも楽しい作品だと思います。 佐野さん会議のシーンに注目してほしいのは、皆さん分かっていると思いますが、会議が始まる前の、僕たち六人が打ち合わせをするシーンにも注目してほしいです。そこには監督のむちゃぶりのアドリブがあったりするので、注目してほしいです! 西垣さんぜひ! 監督から「何かやってよ」「何か面白いことやってよ」と言われて、頑張りました(笑)。 佐藤監督そんなひどい演出しないよ! すべて台本通りです(笑)。 山下さん私たち六人が最初にファミレスに集まって、それぞれ自己紹介をするシーンが本作のクランクインでした。まだしゃべったことがない状態だったので、リアルな気まずさや距離感が出ていると思います。そのシーンと会議室でのシーンを比べると、みんなの顔つきが全然違っているので、その違いに注目していただきたいと思います。 佐藤監督僕が、倉くんの芝居で一番好きなところは(言い方を真似て)「何度でも言う」ってところです。あそこが大好きです。佐野くんの一番好きなところは(言い方を真似て)「なぁ!」って言うところです。 MC監督のポイントが、ピンポイントすぎるんですが、ぜひご注目ください。では、倉さん、どうぞ! 倉さん水がたくさんかかるシーンですね。そこは、西垣くんと二人で相談して生まれたんですが、本作には珍しくダイナミックなシーンになっていると思います。ワンシチュエーションなので、なかなかできることがないんですが、唯一水があって「何かアクションに使えたら良いよね」と話して、現場で生まれたシーンでした。 西垣さん僕は、会議室で最終面接をする前に、みんなで飲み会をするシーンです。そこが「ザ・大学生の飲み会」という感じがしました。皆さんが一度は経験したことがあるような、騒がしい飲み会のシーンになっているので、共感が得られると思います。推しポイントです。 佐藤監督ちなみに、僕が美波さんの一番好きなところは、最後の表情です。あと、ちゃんと意味のある手の挙げ方も好きです。赤楚くんは、(甲高い声で)「九賀くん!」って言うところです。 赤楚さんあ、分かった! かなり誇張されていますが(笑)、僕が全身全霊をかけたお芝居になっています。 佐藤監督美月ちゃんの好きなところは、(言い方を真似て)「何どさくさに紛れて…!」って言うところです。その後に続くセリフも表情も含めて好きです。西垣くんの好きなところは、(言い方を真似て)「俺はな、もうなダメだ」って言うところです。現場でも、「何か訛っていない?」っていう話になったんですが、でもOKになったそのシーンが好きです。 MC本作にちなんで、皆さんの忘れられない「嘘」についてのエピソードを教えてください。 赤楚さん(挙手して)まず、トップバッターいきます!僕、エイプリルフールに、友だちに「一万円拾ったんだよ。」って嘘をつきました。そしたら、その日に一万円を拾ったっていう…嘘です。 佐藤監督これも嘘なの?! 赤楚さんはい、今嘘をつきました。(登壇者の皆さん:ざわつく) 浜辺さん私、右足にすごく大きい青タンがあるんです。もう緑色で、これからモリゾーとキッコロになるんじゃないかみたいな青タンがあります。それを、他の現場では「最近、転んじゃったんです。」と言ったんですが、実はでんぐり返しをして、できました。すみませんでした。 佐野さんえ、でんぐり返しで、青タンができたの? 浜辺さんはい。後転ができると思ったら、ちょっと背中が硬くて…、足が思ったところに行かなくて、ぶつかってしまいました。痛いんですが、正直に言うのは大人としてどうなのかと思ったので、隠しました。佐野さん僕は、小学校の時にお母さんとお父さんにテストをいっぱい隠しました。「テスト返ってきたの?」って聞かれても、「返ってきていない。先生が忙しいんだって」って噓をついて、机の中に20枚ぐらいためていました。すみません。 山下さん私は、ファンの皆さんについていたハッピーな嘘があります。私は、以前は髪の毛が今より20センチぐらい長かったんですが、実は髪を切ったことを今日までずっと隠していました。ロングヘアの写真を撮り貯めして、ファンの皆さんにはそれを送っていました。客席に私のファンの方がいたら、「(髪が)短くなっている!」と思ってくれるかなという、サプライズ嘘です。ぜひネットニュースなどにお願いします(笑)。 倉さん僕は、プロフィールに身長173センチって書いているんですが、実は171センチしかなかったんです。でも、今年173センチになりました!(会場:拍手) 佐藤監督成長しているってこと? 倉さんそうです! 今日は厚底靴で少しだけ盛っています。 西垣さん僕は、最近ゴルフを始めたんです。それで、赤楚くんからお誘いをいただいて一緒にラウンドを回りました。僕は「始めたばかりだから、上手じゃないよ」って言ったら、赤楚くんが「僕も大して変わらないから、一緒に行こうよ」って言っていたのに、行ったらボコボコにされました(笑)。 MC騙し騙されのエピソードでしたが、皆さんは騙されやすい方ですか?「自分は騙されやすい」と思う方、手を挙げてもらっても良いですか? 挙げていないのは、山下さんと倉さんですね。 山下さんそうですねぇ。浜辺さん「六嘘」の舞台挨拶だから、私たちも何か騙されるんじゃないかと思って、ずっと怖かったんです。だから、今日は誰も信じていませんでした。 MC最後に、代表して浜辺さんからご挨拶をいただきます。 浜辺さん今日は、どんなサプライズというか「嘘」が待っているんだろうとすごくドキドキしていました。でも、何事もなく無事に皆さんに本作を観ていただけるようで、とてもうれしいです。本作は、昨年の九月から撮影を始めて、一カ月半と言う短い撮影期間でした。皆さんに最後まで楽しんでいただけるようにと、六人でミステリーの難しさ、そして、原作が素晴らしいからこその難しさに向き合いました。予告編では、すごくバチバチしていましたが、六人で協力して、監督やスタッフ、キャストの皆さんに導いていただいて、作品を作りました。本作でこの六人がつく嘘には、嘘、偽りはございません。最後まで、この六人の嘘を楽しんで、ドキドキしてください。本日は、本当にありがとうございました。
-
『おいハンサム!!』DVDクスッと笑えて、お腹もすく―「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐる新感覚コメディ!TDV34280R/2024年度日本映画放送株式会社©2024 映画「おいハンサム!!」製作委員会映画『おいハンサム!!』DVD