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「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」完成報告会・完成披露舞台挨拶「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」完成報告会・完成披露舞台挨拶6月17日公開となる「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」、その完成報告会と完成披露舞台挨拶を5月12日に開催しました。月9ドラマ「シャーロック」の劇場版となる本作、その原案は、アーサー・コナン・ドイル著の「シャーロック・ホームズ」シリーズの長編小説の一つです。離島を舞台に、資産家の死と誘拐事件の真相を探るという本格心理スリラーです。グランドハイアット東京にて完成報告会を、そしてTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて完成披露舞台挨拶を実施しました。ディーン・フジオカさん、岩田剛典さん、佐々木蔵之介さん、新木優子さん、広末涼子さん、村上虹郎さん、小泉孝太郎さん、稲森いずみさん、椎名桔平さん、西谷弘監督が出席し、ネタバレ厳禁のなか、映画化始動から撮影と完成までのエピソード、そして作品の魅力などが語られました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。完成報告会・完成披露舞台挨拶【「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」完成報告会】誉獅子雄役ディーン・フジオカさん若宮潤一役岩田剛典さん江藤礼二役佐々木蔵之介さん蓮壁紅役新木優子さん冨楽朗子役広末涼子さん蓮壁千里役村上虹郎さん捨井遥人役小泉孝太郎さん蓮壁依羅役稲森いずみさん馬場杜夫役椎名桔平さん西谷 弘監督ディーンさんお忙しい中、お集まりいただき本当にありがとうございます。この作品はドラマ版から出演をしていましたが、今回ついに映画化となりました。初めて劇場版を試写で観た時に圧倒的な没入感を得ました。それが感想です。皆さん、ご覧の通り、こちらに豪華なキャストが集まっております。その一人一人のキャラクターが織りなす重層的で、厚みのある物語が根幹となり、魅力の一つになっていると思います。今日は、短い時間ではありますが、最後までよろしくお願いします。岩田さんドラマ「シャーロック」から約二年半ぶりに劇場版として帰ってきました。今、ご覧いただいている通り、本当に豪華なキャストです。スクリーンで、とても重厚なエンタメ作品として、万人に届けられる作品が出来上がりました。久しぶりに西谷組に帰ってこられて、とても楽しい撮影期間でした。今日は作品について、いろいろな魅力をお話しできればと思います。佐々木さんドラマに出演してきて、このままドラマだけで終わってしまうのはもったいないし、さみしいなと思っていたところ、映画のお話をいただきました。「また西谷組に戻れる」「あの二人のバディに会える」と思い、とても素敵な時を過ごしました。新木さん私の大好きな西谷監督の上質なミステリーが出来上がったなと映画を観た後に思いました。人の感情の深いところに触れるような作品になっているので、今日は魅力をお伝えできればいいなと思います。広末さん出来上がった映画を観て、本当に楽しむことができました。作品のミステリーとサスペンスの要素に惹き込まれました。最後には涙が止まらない、そういう素敵な映画でした。一人でも多くの方に観てもらいたいです。村上さんここまでネタバレに厳しい作品に携わるのは初めてです。僕は撮影現場でほんの一瞬しかご挨拶していないのですが、小泉さんが演じられている捨井がとても好きです。小泉さんこの日を迎えられたことを今感慨深く思っています。一年ちょっと前、今よりもっと世の中が人と会うこと、移動すること、仕事をすることにものすごくストレスに感じ、負担が大きかった時にクランクインをしました。「果たして、みんな笑顔でゴールまで辿り着けるのか」と思ったことをはっきりと覚えています。こうして皆さんと今ここにいることを嬉しく思います。 僕は(この作品で)初めて主演のディーンさんと岩田さんと対峙しました。この作品の世界観は、南国のハワイのような青い空と青い海ではなく、全く対局の本場のシャーロック・ホームズの空気感や色を感じられるのが魅力だと思います。ディーンさんと岩田さんを対峙するたびに、「なんて美しいのだろう」と男ながらに思いました。きっとお二人でなければ、難しかったと思います。泥だらけの苦しいシーンもたくさんあったと思いますが、お二人の持っている魅力に引っ張っていただきました。そして、この世界観にしかない魅力がたくさん詰まっている映画だと思います。本当にやりがいのある映画に参加させてもらったことをうれしく思います。MCお二人が美しいというお話の時に、新木さんがものすごくうなずいていらっしゃいましたが。 新木さんお二人の姿を映画館のスクリーンで観られることは、皆さんもすごくうれしいだろうなと思います。私自身もお二人に会った時に「わっ、本物だ!」と思いました。非の打ち所のないお二人です。 ディーンさんありがとうございます。 岩田さん恥ずかしいし、つらいです。稲森さん原作では、あまり出てこない役柄ですが、日本版では物語のキーとなる役を演じられたことをとてもうれしく思いました。ディーンさんや西谷さん、蔵之介さんと再会できたことでもうれしさが増しました。日本版シャーロックという独特の世界を楽しんでいただけたらと思います。椎名さん以前から西谷監督とお仕事をしたいと思っていたので、意気揚々と撮影に入ったのですが、当時は真冬でとても寒かったです。お話には重厚感があって、シャーロックとワトソンの軽妙な世界観もあります。世界でも起きている大きなテーマに押しつぶされそうになりながら、西谷さんのパワーとキャストとスタッフの皆さんのタフさに助けられました。気持ちを外さないように心がけて撮影していたので、こうして完成して、皆様にお届けできることをうれしく思っています。西谷監督本日はありがとうございます。「シャーロック・ホームズ」の日本版は、地上波では手を替え品を替えいろいろとやられていますが、日本上陸ということで、ある意味ではプレッシャーもあり、とても緊張しました。すべてのミステリーの頂点ともいうべき、「シャーロック・ホームズ」からいろいろな作品が生まれています。このキャスト九名と、こちらにはいらっしゃいませんが、渋川清彦さん、西村まさ彦さんの体力と知力に僕は救われました。良いものができたと思います。MCファンの間で最も人気の高い小説ですので、原作ファンの方々にもお楽しみいただきたいです。まずは、ディーンさんと岩田さんは、ドラマ放送時に"顔面最強バディ"と呼ばれていました。そのお姿をスクリーンで観られるとファンの方々は待っていらっしゃいます。劇場版で獅子雄と若宮の関係性は、どのように進化していますか。 ディーンさん今流行りのリモートバディに進化しました。ドラマの時は物理的に一緒に行動している時間がすごく多かったですが、今回の映画では遠隔でのやり取りで協力しながら事件を解決していくという、新しいアプローチがより前面に出てきたように思います。 岩田さんディーンさんが話されたようにリモートも入っていますし、最近のご時世ならではの要素を楽しんでもらえると思います。撮影に入る前に、キャストの皆さんでリハーサルをして、獅子雄と若宮としてお芝居をした時に、一年半以上のブランクがあったにもかかわらず、最初の段階からすぐに獅子雄と若宮に戻れたのはディーンさんのおかげです。ドラマの時の阿吽の呼吸は、まだ生きているなと思いました。 ディーンさんあと、進化したのは、岩ちゃんの母性本能をくすぐる技術ですね。 MCそれはどういう技術ですか? ディーンさんあれは技術ではないんですかね? 西谷さんはどう思いますか? MC西谷監督、岩田さんが母性本能をくすぐるような演出をされたのですか。 西谷監督いえいえ、あれはもう岩田さんが勝手に暴走したので演出ではないです。 岩田さんめちゃめちゃに......。 MCディーンさんはどこに母性本能を感じたのですか? ディーンさん岩ちゃん本人を知っているからかもしれないですが、普段は思慮深くて、抑制が効いています。でも、若宮として、お茶目なことや失敗や、いろいろうまくいかない時の姿がなんかかわいいんですよ。だから、「頑張れ!」と応援したくなります。「自分の中にも母性本能があるんだな」と思いました。 MC広末さん、お母さんとして母性本能を感じましたか? 広末さん私はストーリーに没頭して観ていました(笑)。なによりも、私はディーンさんが山をくだるスピード(の速さ)に命をかけているなと驚きました。 MC鵯越(ひよどりごえ)ですか? すごいですね。 ディーンさん西谷組では常に身体を張っております。 西谷監督ありがとうございます。 MCそういう意味では、今回はドラマ版の獅子雄とは違う一面が見られますね。 岩田さんドラマでは完璧というか、完全無欠なキャラクターの獅子雄ですが、映画の世界観の中では「燃える獅子雄」が垣間見られます。バディの進化した姿の延長として楽しんでもらえると思います。 MCお二人のコンビネーションは本当に良いと思います。ディーンさん、名バディの秘訣は何だと思いますか? ディーンさん最初の出会いが肝心だったのかもしれないですね。いまだに岩ちゃんに初めて会った日のことを覚えています。別にその時は映画化の話があったわけではないですが、いきなり「岩(がん)ちゃんって呼んでいい?」とたずねました。 岩田さんそうでしたね。 ディーンさんもし、あの時に僕が間違えて「岩(いわ)ちゃん」と呼んでいたら、こうはなっていなかったかもしれないですね。「岩(がん)ちゃん」と呼んだから今がある。 岩田さん今がある。(子犬のような笑顔) MC岩田さんは名バディの秘訣は何だと思いますか。 岩田さんそうですね、僕も初めてお会いした時から何かシンパシーを感じていました。お互いに役者もやりながらアーティスト活動もしているというバックボーンの共通点がありましたし、そういうのも含めて、現場で多岐にわたってお話をさせてもらいました。今回こういうかたちで本日を迎えられたことがすごくうれしいです。 MC佐々木さん、江藤刑事は切れ者なのか、怠け者なのか。果たして、本作での活躍はあるのでしょうか。 佐々木さん江藤は、ドラマの時でも活躍したことがないです。なので、「この劇場版では活躍をさせてもらえるのか」と思ったんですが...、それは観てもらえれば分かります。ただ、基本は「表面積を少なくどれだけ手柄をとるか」なので推理力よりも出世欲なんですね。「いかに獅子雄を盛り上げて、効率よく手柄をあげられるか」というのを今回も考えています。でも、ドラマ版とは少し違う江藤さんも観られます。今回の獅子雄さんの感情表現は、これまで見たことのないものでしたし、若宮ちゃんについてもちょっと頼りがいあるなという姿を見ました。 MC西谷監督、完成作への手応えはいかがでしょうか。 西谷監督たぶんこれから分かっていくんだと思います。もちろん関係者を含めて、ご覧になった方からの言葉でうれしかったのは「登場人物全員が良い」と言われたことです。これは皆さんがおっしゃるので、決しておべっかではないと思います。「登場人物全員良い」は監督にとっての褒め言葉ですし、それが一人でも多くの人に届くと良いなと思っています。 MC西谷監督のこれまでの九作品(「マチネの終わりに」2019年公開など)すべて観ていますが、今回が最高の仕上がりだと思いました。ネタバレにならない程度の撮影中のエピソードを伺っていきましょう。まずは、蓮壁家の皆さんにお話いただきます。 新木さん私のバディがワンちゃんのヴィルでした。動物と演技をするのはこんなにも大変なんだと感じました。うまくいかないことがたくさんありましたし、でもうまくいった時に「うまくいったね」という喜びをお互いに感じ合うこともありました。獅子雄と若宮のバディにはかなわないですが、そういうところもポイントになるかなと思います。ヴィルは物語の中ではクールなシベリアンハスキーとして登場していますが、おっとりしている性格で、よく笑っていました。 MC笑顔といえば、キラースマイルの岩田さんがいらっしゃいますが、どうですか? 新木さん......比べられないです。どちらかというと岩田さんのほうが、幼くかわいらしく笑う印象です。ヴィルは笑う時も豪快です(笑)。MC虹郎さん、撮影が大変だったと伺いました。 村上さん僕も犬にはかなり......(笑)彼のための再撮影もありました。僕の喉の調子が良くない時に広末さんからはのど飴をいただきました。桔平さんは近所のおいしいご飯屋さんを教えてくださいました。皆さんとてもやさしく接してくださっていたのですがディーンさんには、若干のいじめを受けた記憶があります(笑)。 ディーンさん(笑)。ちょっと待って! 村上さんディーンさんから「虹郎くん、チェスできる?」って聞かれて、「うん、まあ、できなくは......」という感じで答えたんです。僕としては小学生ぶりぐらいで、皆さんが和気あいあいとチェスをしているところに参加したらボコボコにされました。ディーンさん、そういう時は容赦なしなんです。 ディーンさんいやいや、めちゃめちゃ丁寧に教えましたけどね!しかも、「虹郎は負けず嫌いなんだな」と思ったことがあって、もうチェックメイトなのに、「ちょっと待った!」と言って一つ手前に戻したらどうなるかなどを繰り返して、負けを認めないんです。でも、僕はそういうの嫌いじゃなかったです。村上さんそれぐらいのハンデはいただかないと! MC稲森さんは車椅子での演技もありました。いかがでしたか。 稲森さん車椅子での演技は初めてで、リハーサルの時に、セリフと役の感情と車椅子が全然合わなかったので、医療指導の先生にお願いをして、マンツーマンで特訓してもらいました。 MCミステリーで車椅子の方って気になりますね。 稲森さんそうですね。 MC桔平さん、冒頭のご挨拶で話されていましたけれど、「寒さ」は身体に堪えましたか。 椎名さんはい、身体がきしみました。稲森さんと六日間連続でお芝居をした時は、大人になってからはあまり経験のないぐらい身体に堪えました。 MC暖房ないんですか? 椎名さんあっても寒いんです。稲森さんは車椅子という制約があって、僕は使用人役なので常にきちんとした格好でいないといけないんです。六日連続だと腰や足に...だんだんときますね。寒さ対策と(感染予防対策の)フェイスマスクのつけはずし、全体的に抑圧を感じました。 MC皆さんの中で、寒さが堪えた方は手を挙げてください。(監督と佐々木さん以外が手を挙げる)※佐々木さんは島のシーンがないため佐々木さん僕は大丈夫でした。 MC広末さんはいかがでしたか? 広末さんやはりワンちゃんとの撮影は大変で、本当に苦戦しました。よく西谷さんがキレなかったなと思いました。何度やっても階段を上ってくれないんです。まさかの(動物)トレーナーさんが逆ギレしていて......驚きました。私と岩ちゃんとのシーンだったんですが、ヴィルは階段を降りられないから怖くて上ってくれない。岩ちゃんも私も息切れをしないといけないシーンなので、その芝居の繰り返しで酸欠になって倒れるんじゃないかと思いました。 岩田さんその時の広末さんが優しくて......。犬をなでて、おやつをあげたり、話しかけたりされていました。でも、ワンちゃんは、「よーい、スタート!」とかのかけ声で緊張して動けなくなっちゃうんですよね。 MC小泉さんは今回、爽やかさゼロでしたね。 小泉さん爽やかさではディーンさんに勝てないですから!僕の役柄はタイプの異なる天才肌として、ディーンさん演じる獅子雄と共鳴する部分があったように思います。振り返ってみると、寒さと犬のヴィルと...いろいろな大変さがありました。映画のクライマックスで洋館が出てきますが、松山まで行って撮影をしました。松山ではホテルと撮影現場の往復の繰り返しなので、僕は松山に行ったという感覚がありません。夕方に撮影が終わっても、ホテルに戻って「一人でお弁当を食べてください」だったので......。個人的に、許される時がきたら再び松山を訪れて、ゆっくりと撮影現場を振り返りたいです。そういう意味でも、今回の撮影は自分の中で感慨深いものがあります。 MC佐々木さん、撮影の思い出をお願いします。 佐々木さん(洋館のシーンには登場しないため)僕も松山の記憶はないですね。ディーンさんあれ? 佐々木さん獅子雄と若宮ちゃんに捜査を任せているからね。映画になるって時に、「映画(の撮影地)はロンドンですよね?」と言っていたんですけれど、僕は留守番です。 MC岩田さん、撮影の思い出はどうですか? 岩田さんやはり映画のタイトルにも入っていますから、ワンちゃんですね。ある意味主役みたいなところがあります。キャストの皆さんのお芝居は大丈夫でも、ワンちゃんNGがたくさんありました。 MC監督はよく怒らなかったですね、と皆さん思っていらっしゃるようです。 西谷監督いやいや、怒ったところでね......。先ほど広末さんが話していたシーンは、ワンちゃんに合わせて台本を書き変えましたね。皆さん、ワンちゃんをかわいがってくれました。虹郎さんはワンちゃんと敵対するシーンがあるから一番つらかったよね。 ディーンさん感染予防対策において、今よりもセンシティブな時に撮影をしていました。ロケ地で撮影してホテルの部屋で弁当を食べるだけだったので、それをポジティブに捉えると、すごくストイックに作品と向き合うことができたと思います。 MC髪型や衣装もドラマとは違いますね。 ディーンさんそうですね、今回の劇場版では、ドラマで築き上げたものは一回手放して、新しい誉獅子雄像をつくろうとしました。よい意味でこだわりを捨てて、新しいスタートを切れたと思います。 MC獅子雄の推理の早口は相変わらずですね。 ディーンさんそこは獅子雄節として変わらず、やっております。 MCそれでは最後に皆さんを代表して、ディーンさんからご挨拶をいただきます。 ディーンさんいろいろなエピソードがありましたが、この作品はタイトル(「バスカヴィル家の犬」)にありますように犬が出てきます。ワンちゃんが大好きな人が観ても楽しめます。こちらのキャストの皆さん一人一人が持つ物語が緻密に重なって書き込まれた物語です。ミステリーということで具体的なお話ができなくて申し訳ないですが、最低二回はひっくり返ると思います。それぐらいダイナミックなストーリー展開になっています。最初にお話したように没入感があるので、映画館で観ることで物語との一体感を感じられると思います。人間が大好きな皆さんも楽しめる映画になっていますので、ぜひご覧ください。 【「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」完成披露舞台挨拶】誉獅子雄役ディーン・フジオカさん若宮潤一役岩田剛典さん江藤礼二役佐々木蔵之介さん蓮壁紅役新木優子さん冨楽朗子役広末涼子さん蓮壁千里役村上虹郎さん捨井遥人役小泉孝太郎さん蓮壁依羅役稲森いずみさん馬場杜夫役椎名桔平さん西谷 弘監督ディーンさん本日はお集まりいただきありがとうございます。ご覧の通り豪華キャストが集まり、一人一人が持つ魅力が重層的に連なって、何度観ても新しい発見がある、そんな作品になっているんじゃないかと思います。この映画の魅力を少しでも多くの人に伝えられたら良いなと思います。岩田さんこの日を迎えられてとてもうれしく思っています。ドラマの「シャーロック」から二年半ぶりに、豪華キャストとともにパワーアップして帰ってきた「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」を、今日は一足早く皆さんにお届けできるということで、とてもワクワクしてきました。本日は作品の魅力を少しでも皆さんにお伝えできるように、楽しい時間にさせていただければと思います。佐々木さんドラマをやっていた時に、クランクアップをして、「終わってしまうのはさみしいな」と思っていたのですが、劇場版のお話をいただいて、「西谷組に戻れるんだ」「あの二人にまた会えるんだ」と個人的にすごくうれしかったです。本日スケールの大きくなったこの作品を皆さんに観ていただけることをうれしく思っています。新木さん本日はお足元の悪い中ありがとうございます。少しでも作品の魅力を皆さんと共有できれば良いなと思っています。広末さん作品が出来上がって観終わった時に、「すごく重厚感のある作品を観たな」と私も完全にお客さんになって、涙涙でした。これから皆さんがこの作品を楽しんでくれることを私もうれしく思います。楽しみにしていてください。村上さん本日は短い時間ですが、よろしくお願いいたします。小泉さんこの日を迎えられることをうれしく思っています。まだコロナ禍が続いていますが、今から一年ちょっと前、この撮影が始まる時は、人と会うこと、移動すること、仕事をすること、すべてにおいて今よりはるかにストレスを感じる時が多かったです。「果たしてみんなと笑顔でゴールができるのだろうか」と不安の気持ちのほうが大きかったことをはっきりと覚えています。こうして今日を迎えられたことが本当にうれしいです。そして何より、この作品、男から見ても嫉妬するほどディーンさんと岩田さんが美しかったので、満足していただけること間違いないと思います(笑)。稲森さん本作では宝物をなくす苦しみを抱えながら生きていくということを考えながら撮影に臨んできました。日本版「シャーロック・ホームズ」劇場版の独特の世界観を楽しんでいってください。椎名さん一年ちょっと前の本当に寒い寒い時期だったんですが、キャスト・スタッフ一丸となって、みんなで温め合って撮影に臨みました。その温かいものを本日は皆さんにお届けしに来ました。何を言ってもネタバレになりそうなので(笑)、まずはじっくり観て、そして驚いて、帰ってください。西谷監督ようやくできたというか、「シャーロック・ホームズ」という作品を知っている方にも知らない方にも楽しんでもらえる作品だと思います。ミステリーの頂点というか、すべてのミステリーは「シャーロック・ホームズ」をベースに始まっているので、プレッシャーもありました。今日ここにいるキャストの方々やここにいないキャスト、西村まさ彦さんや渋川清彦さんの芝居も堪能していただければと思います。MCドラマ版では、ディーンさんと岩田さんは"顔面最強バディ"と呼ばれてきたようですが、ディーンさんと岩田さんはその呼び名に関してどんな風に思われてきたのでしょうか? ディーンさん誰が言ったんですか、それ(笑)? ありがたいですけれどね、本当に。そう言っていただけると照れますが...(笑)。 岩田さん本当におこがましい話で、照れくさいです。「すみません」という感じです(笑)。 MC"顔面最強バディ"という呼び名に異論のない方は、拍手をお願いします。 会場のお客さん(大拍手)。 MCドラマ版から劇場版になって、変わったところ、撮影に入って感じたところはありますか? ディーンさん作品が始まったらすぐに気づかれると思うのですが、誉獅子雄に関しては(ドラマ版とは)見た目がまったく違います。映画化が決まった時に、監督やチーム一同と「まったく新しい誉獅子雄像を作り上げよう」となりました。僕も役作りの上で、ドラマ版で築き上げてきた誉獅子雄キャラクターの内面は良い意味で踏襲しつつも、人間なんで髪型も変われば着ているものも変わるという、フレッシュなスタートを切れたと思っています。岩田さん今作ではディーンさんが着ぐるみを披露しています(笑)。相変わらずの獅子雄節と言いますか、早口での推理もありますし、若宮の熱湯芸も楽しんでいただければと思います。 MC岩田さんに関しては、ディーンさんの口から母性本能という言葉が完成報告会のほうでも出ておりましたが...。 ディーンさんやっぱり熱湯芸も含めて、岩ちゃんの持つ天性のコメディアンとしての才能みたいなものが、本作でも花開いていると思います。僕は完成報告会で母性本能という言葉を使いましたが、なんか応援したくなるような、「若宮頑張れ!」という気持ちに僕自身が観ていてなったんですね。皆さんもこれから本作を観られるので、楽しみにしていてください。 MC監督はドラマ版か
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「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」初日舞台挨拶「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」初日舞台挨拶世界的探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案とし、ディーン・フジオカさん演じる誉獅子雄(ほまれ・ ししお)と、岩田剛典さん演じる若宮潤一(わかみや・じゅんいち)が、唯一無二の名探偵バディとして数々の難事件を解決する、フジテレビ系月9ドラマ「シャーロック」を映画化した「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」がいよいよ公開! 6月17日にTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が開催され、ディーンさんと岩田さんをはじめ、広末涼子さん、小泉孝太郎さん、椎名桔平さん、西谷弘監督が登壇しました。出会いから約三年の道のりを振り返ったディーンさんと岩田さんがお互いへのリスペクトを告白した、こちらのイベントの模様をレポートします!初日舞台挨拶誉獅子雄役ディーン・フジオカさん若宮潤一役岩田剛典さん冨楽朗子役広末涼子さん捨井遥人役小泉孝太郎さん馬場杜夫役椎名桔平さん西谷弘監督ディーンさん今日はお忙しい中、足をお運びいただき、本当に感謝しております。 今日という日を迎えられたこと、皆さんにこの作品をお届けできたことを心からうれしく思います。今日は短い時間にはなりますが、作品を観た後ということで、本作の世界観に浸りながら、いろいろと作品の魅力を深掘りして、楽しい時間を過ごしていただければと思っております。岩田さん本当にこの日を待ちわびていました。初日からこれだけ多くの方々に足を運んでいただいて、とても感激しております。上映後の舞台挨拶なので、ネタバレOKということで、何でも話して良いそうなので、皆さんと映画についていろいろとお話をできればと思っております。広末さん今日はわざわざ足をお運びいただきまして、本当にありがとうございます。作品はいかがでしたでしょうか? (会場:拍手) 私は完成した作品を観て、泣きました。皆さんは泣きましたか?(その言葉に応えるように会場から拍手) サスペンス、ミステリーと聞いていたのにこんなに泣かされるとは...と思うような人間ドラマがありました。そんな、愛の深さを感じられる作品に関われて、しかも会場をこうやって拝見すると、ほとんどが女性ですね。こんなにたくさんの女性の方に観ていただける映画に参加できて、本当にうれしく思っています。今日は最後まで楽しんください。小泉さんディーンさんもおっしゃっていましたが、今日この日を迎えられたことを本当にうれしく思います。まだコロナの世の中は終わっていませんが、この映画がクランクインする時には、「本当に皆さんの前で舞台挨拶ができるのだろうか」「この作品は完成するのだろうか」と、ゴールまでがとても長く感じられました。こんなにたくさんの皆さんが笑顔で僕たちを迎えてくださって、本当に感慨深い一日です。楽しかったなど、良い感想をたくさん宣伝していただければうれしいです。椎名さん使用人の役を演じました。あ、(作品を観た後なので)もうご存じですね。今回の撮影は非常にハードで、みんながフェイスシールドというお面のようなものをずっとつけていました。長い間つけているとなかなかわずらわしい部分もあるんですが、そういった環境の中、西谷監督をはじめ、キャスト、スタッフが一丸となって頑張って作りました。 できれば、宣伝のほうもよろしくお願いします。西谷監督本日はご覧いただきありがとうございます。皆さんの表情がよく見えて、上映前の舞台挨拶とはまた違うなという喜びでいっぱいです。"獅子雄風"に言えば、束の間、盛り上がっていければと思っていますので、よろしくお願いいたします。MCいよいよ公開初日を迎えた、今の率直なお気持ちはいかがでしょうか。 ディーンさんこの特別な日を迎えられたことを、本当に心からうれしく思います。ミステリーということで、なかなかこの作品の魅力を番宣やプロモーションで伝えることが難しくもありました。今日は朝4時台からプロモーションをして、一つ気づいたことがありました。皆さんはすでに作品をご覧になっているので、ネタバレを気にしなくて良いかなとは思うんですが、この作品をまだ観ていない方に、一言でこの作品を説明するとしたら、"あやとり"のような作品だなと思いました。 今までは、この作品の魅力をネタバレせずに伝えようとすると「ワンちゃんが出ています」「 犬が大好きな方が楽しめる映画です」「もちろん豪華キャストも出演していますので、人間が好きな方も楽しめるようになっています」などと、いろいろとわけの分からないことを言っていました(笑)。普通、謎解きというのは、迷路のように道筋を辿っていくものですよね。「こちらは行き止まりだから、戻ってこっちに行くのかな?」という感じでゴールに辿り着く、そんな構造だと思うんです。でも、本作はまるで"あやとり"のようなんです。あやとりって、一本の輪になった糸に指を通して、指を挿したり抜いたりしながら、いろいろな形を作るわけです。本作はそういう作品なんじゃないかと、自分の中で腑に落ちたところがあります。皆さん、この説明をどう思いますか? (会場:拍手) 西谷監督、どうですか?西谷監督良いんじゃないでしょうか。 ディーンさんでは今後は、ネタバレがダメな時は「あやとりです」と伝えたいと思います。 MC劇場版ではドラマとはまた違った獅子雄の姿を見ることができました。 ディーンさんそうですね。見た目から全然違いますからね。 MC獅子雄が叫ぶシーンもありました。 ディーンさんドラマでは、(獅子雄は)なかなか感情を顕にすることがないキャラクターだったんですが、劇場版においては、獅子雄がたかぶる気持ちを爆発させます。演じていてもすごく新鮮でしたし、誉獅子雄というキャラクターの新たな一面を垣間見た思いがしました。こういう形で皆さんにお届けできて、ちょっと恥ずかしい気持ちもあります(笑)。いろいろなキャラクターの人生が絡み合っている、あやとりのような重層的な物語の中で、獅子雄のようなキャラクターでさえも崩れ落ち、揺さぶられる瞬間があるということが、この映画の魅力の一つなのかなと思います。皆さんにその思いが伝わっていると良いな思っています。 MC愛ゆえに、罪の連鎖が起きてしまう物語です。岩田さんは登場人物それぞれの愛の形について、どのように思われましたか? 岩田さん難しい質問が来ましたね。自分が演じた役柄は、ある意味お客さんと作品の架け橋というか、すごく普通で、身近にいそうなキャラクターだと思うんです。ファンタジー性のあるストーリー展開に、より一層、感情移入していただくために、数々の熱湯芸を披露してきたようなポジションだったと思います(笑)。こうして上映後の会場で皆さんの顔を見ていると、僕も同じ顔になったなと感じています。初号(試写)を観終わった時に、なかなか椅子から立てないような映画でした。だからこそ、今日の舞台挨拶もしっかりとお話を聞いていただけるような雰囲気があるのかなと思います。愛という大きなテーマがあり、家族愛や師弟愛、兄弟愛など(劇中には)いろいろな愛があって、ちょっとしたボタンの掛け違いで、すべてが真っ逆さまの世界に変わってしまったという、悲しい物語だと思います。きっと登場人物の誰かしらに感情移入しながらご覧になっていただけたからこそ、会場がこういった雰囲気になっているのかなと感じています。MC西谷監督は、ディーンさんとはドラマ「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」(2018年フジテレビ系列にて放送/主演:ディーン・フジオカさん)でもタッグを組み、岩田さんとは「シャーロック」で初めてご一緒されました。お二人の俳優としての魅力をどのように感じていますか? 西谷監督お二人の俳優としての魅力は観客の皆さんが一番感じていらっしゃると思います。それぞれ個性も違うし、語り始めたら時間内に収まらないと思うんですが、僕から見るとお二人の共通項は二つあるんです。撮影現場で、カメラが回ってないところで見ていても、ディーンさんも岩田さんもすごく気さくだし、みんなを盛り上げようとするんですが、それでいて普段の佇まいがそれぞれ孤高なんです。そういったところがすごく似ているなあと思うのと、もう一つは、アクションもシリアスなシーンも真摯に100パーセント集中してやられるんですが、お二人ともちょっとした笑いを誘うようなところに異様に情熱をかけているようなところがあります。孤高な部分、そして人を喜ばせたいという部分。そのギャップが、お二人に共通した魅力だと思います。 ディーンさん思い当たらなくもないけれど(笑)、やはりエンタテインメントの仕事をやらせてもらっているので、どこかで喜んでもらえたら良いなという思いで、一つ一つの仕事をやっています。 MC本日欠席となりました新木優子さんは、運命に翻弄される、悲劇的な女性・蓮壁紅を演じていました。新木さんの演技もすばらしかったですね。 西谷監督原作者のアーサー・コナンドイルが、なぜ「バスカヴィル家の犬」を書こうと思ったかということを話すと長いので、これはパンフレットとかに載っていると思います。そんな中で誰をヒロインにキャスティングしようかという時に、紅という女性は庶民的な家庭で生まれて、上流階級で育っていくというところで「品格のようなものと庶民的な親近感、その二つの顔を持つことができる女性は誰かな」と考えて、新木さんをキャスティングしました。紅は"人の心"と"悪魔の心"を持っているので、人間と悪魔の間を行き来するお芝居がどこまでできるか...ということが、勝負となる役柄。新木さんは体当たりで、見事に演じきってくれました。自分の想定以上の紅を演じてくれましたし、体育会的な佇まいもある方だなと思いました。 MC広末さんの役どころは、母親としての愛や執念を体現するキャラクターでした。演じてみていかがでしたか? 広末さんこの作品で舞台挨拶に何度か立ったんですが、上映後の皆様とお会いするのは今回が初めてです。先ほどディーンさんがおっしゃっていたように、ネタバレがダメなので、私はこれまでは何も話すことができなかったんです(苦笑)。私や椎名さん、小泉さんの役柄は、(何かを話すと)結末につながってしまうようなことばかりだったので、今日はそういった緊張感がなくお話できるのが、すごくうれしいです。私の演じた役は、あのような追い込まれた状況に身を置けば、女性であれば誰もが共感できて、(その状況を考えれば)そのまま演じられるのではないかというような、究極の状況にいる女性でした。役づくりをどうしたということはなく、そのまま、その場所にいたという感じです。だからそこまで役づくりに苦労はしなかったんですが、完成した作品を観ると、とにかくみんながカッコ良いすよね(笑)? (広末さんの問いかけに会場の皆さんがうなずく)お客様も深くうなずかれていますが、それぞれのカッコ良さを見ることができました。小泉さんの表現されたオタク気質な一途な愛もあれば、桔平さんの(役柄が書く)最後の手紙なんて「ズルイ!」と思うようなカッコ良さもありました。使用人の所作も美しかったです。岩ちゃんさん(岩田さん)のリアクション芸には、みんなが守りたくなっちゃうようなキュートさがあって、ディーンさんのセクシーな、よく分からない(笑)派手な部屋着やロングコートもステキでした。最後には叫び(のシーン)もあって、お腹いっぱいになって帰れますよね。女性にとっては、いろいろな男性の美しさを見せてくれるような作品ですね。美意識や映画の持つ重厚感など、いろいろな贅沢を味わせてくれる作品だったなと思います。 MC不器用な愛を抱えたキャラクターを演じたのが、小泉さんです。 小泉さん振り返ってみると、台本をいただいてから、捨井という役をどちらの方向性で役作りをすれば良いんだというのは、とても悩みましたね。監督とも役作りについて何パターンか話し合いました。ディーンさんとも「一度、その方向性でやってみよう」と立ち稽古から何度もやって、「次はちょっと違うパターンで」「次はもう少し子どもっぽい感じでいきましょう」「次はもうちょっとひどいヤツで行きましょう」 といった感じで何パターンもやりました。(監督とは)四国と東京で、役作りについて電話もしましたよね。僕の中でもとても思い入れのある役、作品になりました。 MC捨井教授の知的さも、怪しく見えてしまうようなところもありました。 小泉さんディーンさん演じる獅子雄と対峙しなければいけないので、(監督から)「獅子雄とはまた違った天才肌の人物でいてほしい」と言われました。いい意味で、プレッシャーをかけられました(笑)。ディーンさんと目を合わせるシーンは、特に印象に残っています。 MC椎名さんは、使用人の馬場を演じられました。 椎名さん使用人の馬場です(笑)。所作の先生についていただいて、学んだことやいろいろと発見もありました。僕の演じた役は、今日は言ってしまってもいいのかなと思うんですが、稲森いずみさんが演じる女性に仕えている身なんです。そして赤ちゃんを誘拐してね...。 広末さんひどい。返してほしかった(笑)。 椎名さんそうですよね(笑)。その赤ちゃんは、新木優子さん(演じた紅)なんだけれど、その子を僕も関わりながら育てていくんですが、稲森いずみさんの演じた母親役の苦悩、それを知ってしまった子どもの思いにも、非常に苦しいものがあるわけです。撮影中は、そういう風に監督が追い込むわけですからね(笑)。僕らはずっと後悔の念を抱いたり、重苦しい、いろいろな思いでいるわけです。監督から最初に言われたのは、「馬場には、お客さんを泣かせてほしい」ということでした。そしてもう一つ「フレームの中で目立たないようにいてくれ」ということでした。どちらも、難しい課題を与えられました。できたかどうか分かりませんが、一生懸命に頑張りました。 MC「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」という、タイトルにちなんだ質問をします。犬の鳴き声といえば、なんだと思いますか? ディーンさんええっと...。ワン? MCその通りです!皆さんにとって、ナンバー"ワン"なものとは何なのかを教えてください。 広末さん本作の台本を読んだ時に、お引き受けするかどうか、実は少し悩んだんです。西谷監督だし、キャスティングを見てももちろんやりたいと思ったんですが、私は暗い作品、悲しい作品が嫌いなので、どうしようとすごく悩んだんです。結果的には、お引き受けしてこういうステキな作品になったので、とても良かったなと思っています。私の演じた役は、母親としての愛情深さ、娘を大切にする愛の深さゆえに、運命に翻弄されてしまった母親の役です。私にとってのナンバーワンは、やっぱり私の母かなと思います。ママがあっての自分で、産んでもらって、ここまで育ててもらったことはもちろんだけれど、今日この舞台に立てていることも、ママのフォローがなかったら無理だなと思うと、やっぱりママはナンバーワンだなと感じています。 小泉さんこうして今、僕らは一つの作品を撮り終えて、舞台挨拶をやることができています。当たり前のことなんですが、適当にやっていたらこの日ってないんですよね。みんなが体力や精神力を削って、僕らも何度(作品づくりを)やっていても、苦しいな、辛いなと思うことの連続だと思うんです。そういった時にはやはり、一つのものに向かう情熱がなければ、 ゴールまでは辿り着けないと思います。今回この作品に出演することができて本当に感じたのは、ずっとこの作品を大切にしてこられた西谷監督の情熱です。引っ張ってもらいましたし、監督の「この作品を必ず成功させる、良いものにするんだ」という思いをものすごく感じました。そういった意味では、"ワン"というならば、情熱になるのかなと思います。それは皆さんも多分スクリーンから感じ取ってくれたのではないかと思いますが、そういった西谷監督の情熱に僕は心から感謝しています。 椎名さん孝太郎くんがすべて話してくれました。制作過程にはいろいろと大変なこともありますが、これだけのステキな俳優さんがキャスティングされて、西谷組のスタッフも本当にタフでした。僕と稲森さんにとっては六日間の大変な撮影がすごく記憶に残っているんですが、そういった中でも監督をはじめ、スタッフの皆さんが倒れないで、一生懸命に情熱を持って取り組んでいる姿を見て、こちらもエネルギーをもらってなんとか乗り越えられた。そういう現場だったと思います。そういう思いを乗せた作品が初日を迎えて、満員のお客さんが足を運んでくれて、ディーンくんがステキなスピーチをして、そういう瞬間を今ここで感じられていることが、ナンバーワンです。 岩田さん自分のナンバーワンは、「シャーロック」と出会えたことです。こうして映画が公開されるまで、ドラマから数えると足掛け約三年です。そのプロジェクトに参加して、西谷監督の情熱のもと「何としてもこのプロジェクトをみんなで成功に導いていくんだ」と、チーム一丸となったという思いもありました。最初の立ち稽古のことをいまだに鮮明に覚えているんですが、今こうして舞台挨拶に立っていても「あそこから始まったんだな」とすごく感じています。この三年をこの作品にぶつけられたような思いもありますし、今日は朝からずっと一緒に番宣に奔走したり(笑)、名実共にバディであるディーンさんとの出会いは、自分にとってとても大きなものです。自分にとって、作品が終わってもこうして交流が続いている方ってあまりいないんです。でも、ディーンさんはお芝居の世界はもちろんのこと、音楽の話など、いろいろなものに精通しているので、そういう部分もリスペクトできる先輩と出会えたのも「シャーロック」という座組みのおかげです。「シャーロック」との大切な出会いに、感謝しています。これがナンバーワンですね。ディーンさんみんなすごい! ステキな話が出尽くした感があります。 広末さん岩ちゃん、泣いちゃいそうじゃないですか? ちょっと目がキラキラしている。 岩田さん本当ですか! ディーンさん分かるよ、その気持ち。広末さんのお話にもあったように、家族のつながりというものにもすごく共感します。小泉さんがおっしゃっていた、西谷監督の情熱もすごいと思います。僕も西谷監督と作品をつくる中で、これは言って良いのか分からないですが、現場で監督が涙を流すような瞬間を何度か見ています。突っ伏して、ぶっ倒れている状態で、涙がポロッとこぼれているところを見ています。だからこそ、小泉さんの思いに共感する部分もあります。また桔平さんがおっしゃっていた、作品が完成して皆さんにお届けできる、一人でも多くの方に観ていただけるということの喜びにも共感します。映画を製作する側としてはそこに命を懸けてやっていますし、俳優の仕事においては、人生の一部分をその役として生きるということ、そして自分の人生とクロスさせるという(苦しい)部分が必ずあると思うので、(お客さんに届いた喜びには)すごく共感します。そして岩ちゃんのエモい話にもね。がっつり、自分も魂が共鳴するんです。この作品においての岩ちゃんとの出会いについて、(先ほどの話には)すごく共感するところがあります。これを一言でまとめるならば、ご縁ですね。"縁"と"ワン"が近いのかなということころも込みで(笑)。本作における縁がナンバーワンかなと思っております。 MC最後にディーンさん、岩田さんから、皆様に向けてメッセージをお願いします。 岩田さん初日からこれだけ多く方々に来場いただいて、作品を届けられたことを本当に幸せに感じております。ありがとうございます。ディーンさんとの濃い三年間。先ほども申し上げましたが、2019年の秋クールのドラマ「シャーロック」の撮影に入る際、湾岸スタジオでディーンさんと「初めまして」の挨拶をした日のことを鮮明に覚えています。ドラマの一話の最後のシーンで、獅子雄が若宮の家に勝手に荷物を持ってやって来て「一緒に住もう」という場面があるんですが、そこで獅子雄と若宮がいろいろなものを投げ合うんです。この作品は、まずそのシーンの立ち稽古から始まったんです(笑)。そこで、西谷監督から「バディの関係性を体で覚えてくれ」ということを言われました。それから三年が経ち、これだけ大きくなってパワーアップして、映画として皆さんにお届けできるという事実がとても誇らしいです。僕は勝手に、ディーンさんは"背中で語る男"だと思っています。武士道的なものを感じるんです。監督が先ほどおっしゃっていた孤高という言葉には、確かに共感するなと思いました。ディーンさんはすごく凛とされていて、真摯で、完璧というイメージを、僕もドラマに入る時には持っていたんですが、その内側には燃えたぎる情熱のようなものが誰よりもあります。そういう方とこうしてお仕事をできた経験が、何よりも自分にとって刺激になりました。心から感謝しています。ありがとうございました。 ディーンさん(岩田さんに向かって)こちらこそ。そして皆さん、改めて今日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。この作品が世に放たれました。ここから一人でも多くの方の胸に、魂に届くかどうかは、共同作業ということで、ぜひ皆さん、惜しまずにこの作品を観た直後の思いを、文章でもいいですし、言葉や会話でもどういう形でもいいので、自分の言葉で表現していただけたらうれしいです。そして僕は、この作品のこの続きを観たいなと思っております。(会場:拍手)岩ちゃんと初めてフジテレビの湾岸スタジオで会って、「岩ちゃんと呼んで良いか」と許可を得て、その日からは岩ちゃんと呼ばせてもらっています。僕は、仲間というものをずっと求めて生きてきました。特に僕は、生まれた国ではないところでこの業界に入りました。日本で仕事をしたり、生活したりというイメージを持たずに、自分の人生を途中まで生きてきました。いろいろな経緯があって、自分の母国に少しずつ戻ってくる縁が生まれた時に「一緒に前に進める仲間と出会いたいな」という気持ちで、日本での活動を始めたことをはっきりと覚えています。今こうして初日舞台挨拶に立たてていて、豪華キャストの皆さんや西谷監督と、こういう形で一つの作品を世に放つことができた。映画を作るというのは大きな賭けでもありますが、それでもここに辿り着きました。コロナ禍においても、それぞれが粛々とやるべき感染対策をして、本当にストイックに作品をつくってきました。改めて、岩ちゃんとの出会いの日をかみ締めながら隣に立っています。さっきの岩ちゃんの言葉も、なかなか気軽に言えることではないんです。この仕事をしている上では一つ一つの発言を、自分の人格や信用と重ねながらやっている部分がある中で、そういう言葉をいただけたことはうれしいです。僕にとっては、岩ちゃんと出会えたこと。最高のバディとの出会いがあったから、今日ここまで辿り着くことができたと確信をしました。この先どのようにこの物語が進んでいくかを見てみたいなと改めて思いましたので、そのためにも皆さんのお力添えをいただけたらいいなと思っています。(会場:拍手)
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沿革沿革 東宝グループは、1932年に「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」を使命として小林一三により設立されて以来、映画・演劇を中心に、幅広い層のお客様に夢や感動、喜びをもたらす数多くのエンタテインメント作品をお届けしてまいりました。 2020 1990 1970 1950 1930 2024 01 株式会社東京楽天地を子会社化 03 「ゴジラ-1.0」が第96回アカデミー賞®「視覚効果賞」を受賞 05 舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演開幕 06 株式会社サイエンスSARUを子会社化 06 TOHOスタジオ株式会社が株式会社ドラゴンフライエンタテインメントを子会社化 10 Toho International, Inc.がGKIDS, INC.を子会社化 11 シンガポール現地法人 Toho Entertainment Asia Pte. Ltd. が稼働開始 11 東宝スタジオにて日本初となる水素発電による商用電力の利用開始 12 年間興行収入記録更新 913億円(現歴代1位) 2023 03 東宝日比谷プロムナードビル開業 03 TOHO Tombo ピクチャーズ株式会社を設立 07 TOHO Global 株式会社設立 08 株式会社ガイエ子会社化 09 有限会社エイシン工芸を東宝舞台株式会社が子会社化 10 「小林一三生誕一五〇年展 ―東京で大活躍―」開催 11 「ゴジラ-1.0」公開 11 TOHO Global 株式会社がIGLOO STUDIO CO., LTD.と資本業務提携契約を締結 12 Toho International, Inc.が CJ ENM FIFTH SEASON LLC へ戦略的投資 2022 09 株式会社エイド・ディーシーシーの子会社化 09 TIA 株式会社を子会社化し、商号を「株式会社 TOHO animation STUDIO」に変更 2021 07 「ゴジラvsコング」日本公開 2020 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 10 「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」公開(興行収入新記録 404.3億円) 2019 05 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」公開 2018 02 日劇(TOHOシネマズ 日劇)閉館 03 合歓の広場、「日比谷ゴジラスクエア」にリニューアル 03 TOHOシネマズ 日比谷 開業 2017 03 東宝不動産株式会社を合併 2016 07 「シン・ゴジラ」公開 08 「君の名は。」公開(自社製作作品興行収入新記録更新 250.9億円)※2017年12月現在 12 年間興行収入記録更新 854億円 2015 03 新宿東宝ビル竣工 11 札幌東宝公楽ビル竣工 2014 03 (株)コマ・スタジアムを吸収合併 05 米レジェンダリー版「GODZILLA」全米公開 08 三和興行(株)を吸収合併 2013 04 アニメーションレーベル TOHO animationを設立し、アニメ事業を本格スタート 06 東宝不動産(株)を完全子会社化 10 東宝東和(株)を完全子会社化 12 「永遠の0」公開(自社製作作品興行収入新記録更新 86億円) 2012 04 アニメ事業室を設立 2011 02 国際放映(株)を完全子会社化 2010 09 東宝スタジオ改造計画完了 12 年間興行収入記録更新 748億円 2009 08 札幌公楽興業(株)および新天地(株)を吸収合併 2008 03 TOHOシネマズ(株)が興行会社4社(東宝東日本興行(株)、中部東宝(株)、東宝関西興行(株)、九州東宝(株))を吸収合併 09 (株)コマ・スタジアムを連結子会社化 12 年間興行収入記録更新 739億円 2007 10 旧東宝本社ビル跡地に東宝シアタークリエビル竣工 11 シアタークリエ 開場 2006 09 旧南街会館跡地に東宝南街ビル竣工 10 映画興行部門を会社分割し、TOHOシネマズ(株)に承継 2005 03 旧東宝本社ビル建て替えにより芸術座閉館 04 東宝本社を東宝日比谷ビルに移転 2004 02 南街会館閉館 05 「世界の中心で、愛をさけぶ」公開(自社製作作品興行収入新記録 85億円) 12 札幌東宝ビル(札幌シャンテ)竣工 2003 02 東宝スタジオ、改造計画開始 03 「千と千尋の神隠し」米アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞 04 ヴァージン・シネマズ・ジャパン(株)を買収し、TOHOシネマズ(株)に社名変更 07 「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」公開(実写作品興行収入新記録 173億円) 2002 02 「千と千尋の神隠し」ベルリン国際映画祭金熊賞受賞 2001 07 「千と千尋の神隠し」公開(興行収入新記録 308億円) 2000 06 東宝版「エリザベート」初演(帝国劇場) 11 「MILLENNIUM SHOCK」上演(帝国劇場) 12 旧・東京宝塚劇場跡地に東京宝塚ビル竣工 1998 01 旧・東京宝塚劇場、旧・スカラ座閉館 05 米トライスター版「GODZILLA」全米で公開 07 「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」公開(ポケモンシリーズ第1作) 1997 04 「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」公開(「名探偵コナン」シリーズ第1作) 07 「もののけ姫」公開(配給収入新記録 113億円) 1993 07 「クレヨンしんちゃん アクション仮面 VS ハイグレ魔王」公開(「クレヨンしんちゃん」シリーズ第1作) 1992 05 「ミス・サイゴン」初演(帝国劇場:1年半のロングラン) 1991 07 渋東シネタワー竣工 1987 06 「レ・ミゼラブル」日本初演 10 旧・日比谷映画劇場、有楽座(2代目)跡地に東宝日比谷ビル(日比谷シャンテ)竣工 1984 01 第1回東宝シンデレラ誕生(沢口靖子) 03 日劇ミュージックホール閉館 10 旧・日本劇場跡地に有楽町センタービル(有楽町マリオン)竣工 11 有楽座(2代目)閉館 1983 02 TV「積木くずし」(TBS系列)放送開始 1981 02 日本劇場閉館(日劇ミュージックホールは東京宝塚劇場5階へ移動) 1980 10 ナビオ阪急(現・HEPナビオ)竣工 03 「ドラえもん のび太の恐竜」公開(「ドラえもん」シリーズ第1作) 05 「影武者」カンヌ国際映画祭パルムドール受賞 1974 10 TV「傷だらけの天使」(NTV系列)放送開始 1973 03 米トニー賞国際特別賞受賞(東宝の演劇活動に対して) 12 「日本沈没」公開 1972 07 TV「太陽にほえろ!」(NTV系列)放送開始 1969 04 「ラ・マンチャの男」初演(帝国劇場) 10 新宿東宝会館竣工 1967 09 「屋根の上のヴァイオリン弾き」初演(帝国劇場) 1966 01 「細雪」初演(芸術座) 09 新・帝国劇場開場 1965 03 「東京オリンピック」公開 10 新・帝国劇場の建設にあたり、(株)帝国劇場を設立(1976年7月、東宝不動産(株)に合併) 10 TV「青春とはなんだ」(NTV系列)放送開始 1963 09 「マイ・フェア・レディ」初演(東京宝塚劇場) 1962 07 「ニッポン無責任時代」公開(「東宝クレージー映画」シリーズ第1作) 1961 07 「大学の若大将」公開(「若大将シリーズ」第1作) 10 「放浪記」初演(芸術座) 10 東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所、各市場第1部に指定 1958 02 日本劇場で第1回「ウェスタン・カーニバル」開幕 07 「駅前旅館」公開(「駅前」シリーズ第1作) 09 「無法松の一生」ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)受賞 1957 04 旧・東宝本社ビル完成 04 芸術座開場 1956 01 「へそくり社長」公開(「社長」シリーズ第1作) 03 「宮本武蔵」米アカデミー賞名誉賞(現・外国語映画賞)受賞 1955 07 東京宝塚劇場4階にスカラ座開場 07 (株)帝国劇場を合併 1954 04 「七人の侍」公開 TM & © TOHO CO., LTD. 11 「ゴジラ」公開(「ゴジラ」シリーズ第1作) 1953 12 南街会館完成 1952 03 日劇ミュージックホール開場 1950 07 (株)帝国劇場を設立 1949 05 東京・大阪・名古屋証券取引所に上場 1947 03 (株)東京會館を分離独立 1945 03 (株)梅田映画劇場および(株)南街映画劇場を合併 1943 12 東宝映画(株)を合併し、映画の製作、配給、興行および演劇興行の総合的一貫経営を行うこととなり、社名を東宝(株)に改称 1937 03 (株)東横映画劇場を合併 08 東宝映画(株)を設立 11 東宝映画(株)が、(株)写真化学研究所、(株)P・C・L製作所、(株)j・Oスタヂオ、東宝映画配給(株)の4社を吸収合併 12 帝国劇場(株)(旧・東京會館を所有)を合併 1936 01 日本映画劇場(株)(旧・日本劇場を所有)を吸収合併 06 東宝映画配給(株)を設立 1935 06 有楽座(2代目)開場 1934 01 旧・東京宝塚劇場開場 02 旧・日比谷映画劇場開場 1932 08 (株)東京宝塚劇場設立(取締役社長 小林一三) トップ 沿革