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三谷幸喜監督最新作「スオミの話をしよう」製作報告会三谷幸喜さんが脚本と監督を務める最新作「スオミの話をしよう」が2024年9月13日 に全国公開されることが、東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われた「2024年東宝配給作品ラインナップ発表会」で明らかになりました。ラインナップ発表会の後に三谷監督が出席しての製作報告会が行われ、主演の長澤まさみさんが演じる謎の女性・スオミを巡る物語であることが三谷監督自身の口から語られました。こちらの会見の模様をレポートいたします!三谷幸喜監督最新作「スオミの話をしよう」製作報告会三谷幸喜監督作品の話をする時に、「この作品はコメディなんだ」「恋愛ものなんだ」「ミステリーなんだ」とか、作った側が言うのって、ちょっと違う気がしています。それは、お客さん側が判断することだと僕は思っているんです。それを踏まえた上で、僕が新作として作った「スオミの話をしよう」について、どういう作品なのかという話ができればと思います。何か一つに限定して「これだ」というのではなく、五つの「顔」がある作品なので、それをこれから説明したいと思います。 まず一つ目の顔ですが、「スオミの話をしよう」はミステリーですね。 大富豪がいて、その奥さんの名前がスオミなんです。その彼女が、突然いなくなってしまいます。誘拐事件なのか、単なる家出なのか分からないので、大富豪はことを大事にしたくなく、警察には通報せず、知り合いの警察官に極秘でプライベートで捜索してくれと頼むわけです。それがこの物語の発端となっております。日本映画で誘拐と言うと黒澤明監督の「天国と地獄」(1963年公開)がありますが、今回それを目指そうかなと思っています。ちょっと大きく言ってしまいました…。 二つ目の顔ですが、「スオミの話をしよう」はコメディです。 僕はコメディしか作らない人間です。ずっと笑いの世界にいて、大河ドラマの「鎌倉殿の13人」では、少しシリアス側に舵を切っていましたが、それでも笑いの要素はありました。僕はやはり、自分が作るものは「皆さんに楽しんでもらう」「笑ってもらう」ことを大前提としています。なので「スオミの話をしよう」はコメディです。 スオミがいなくなって、大富豪のところにはスオミがかつて結婚していた四人の男性が集まってきます。今の夫を含め、五人のスオミを愛する男が集結する物語です。先ほどの極秘に捜査をお願いした警察官も、実はスオミの元旦那さんです。その五人の男たちが、誰が一番スオミのことを愛していたかでマウントをとり始め、彼女がいなくなったことを忘れて、そのことばかりに執着していく、そんな展開になっています。五人の夫はキャラクターも多彩ですし、俳優さんも素晴らしい方ばかりです。本当はここで言いたいんですが、「絶対に言うな」とプロデューサーの方に言われたので言いませんが、今までの僕の作品にあまり出てこなかった俳優さんたちに集まってもらっています。これ、出ていない俳優さんのことは言っても良いですか? 佐藤浩市さんも中井貴一さんも西田敏行さんも出ていないです。だいぶこれで狭まってきたと思います。そんな作品です。 三つ目の顔は、これは僕の作品としては珍しく恋愛映画です。それぞれ五人の男たちが、自分とスオミの思い出を語り、そこでいろんな愛の形が見えてくる構成になっています。パートナーがいる方も、今はパートナーがいない方も必ず楽しめて、いろいろと学べる作品になっていると思います。デートムービーと言っても良いと思います…デートムービーです! 四番目ですが、実はこれが一番大事な顔で、記事にしていただく時は一番大きな活字でお願いしたいのですが、「スオミの話をしよう」は長澤まさみ作品です。 僕が長澤まさみさんが大好きで、舞台にも、ドラマにも出ていただき、大河ではナレーションもやっていただきました。おそらく今の日本の映画界で、最も力があり、輝いている女優さんだと思います。その長澤まさみさんの、今現在の一番素敵な部分、コメディエンヌとしての輝きも含めて、長澤まさみさんの魅力をスクリーンに収めたかったのが一つの目標でもありました。これは長澤まさみムービーです。長澤まさみファンの方には「こんな長澤まさみが見たかったんだ!」と思っていただけると思います。ここは必ず大きく書いてください! 五つ目ですが、これはもう全然小っちゃくて構いませんが、三谷幸喜作品でもあります。 僕にとって九本目の作品です。もう九本にもなっちゃうんだなと思っています。毎回、試行錯誤を繰り返していますが、今回は手応えがあるというか、面白い作品になっていると思います。これまでの作品と同じように、カンヌとかヴェネツィアには全く縁がない作品ではありますが、今の日本のお客さんには必ず楽しんでもらえる作品になっていると思っています。今、数少ないオリジナルの映画作品です。原作もないしアニメでもなく、TVが元になった作品でもありませんが、そんな一本として、来年の日本映画にちょっとでも貢献できればと思っております。ここはちょっとだけ記事に書いておいてください。三谷監督タイトルに「スオミ」とありますが、フィンランドの話かと思ったのですが…。【記者質問1】三谷監督よくご存じですね。ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、スオミというのはフィンランド語で「フィンランド」のことなんです。 記者では、フィンランドは関係あるんでしょうか? 三谷監督関係ありません! 主人公の名前がタイトルになるだろうと思って、脚本を書くにあたって名前をどうしようかと考えました。一番印象に残るけれどあまりない名前で、日本的な気もするけれどそうじゃない気もする…そんな名前を考えた時に浮かびました。実を言うと、最終的にはちょこっとだけフィンランドが出てはくるんですが、それは後で取ってつけたような感じなのであまり深い意味はないです。監督にとって九本目の作品ですが、舞台、ドラマもやられる中で、なぜ映画を作られるんでしょうか? 三谷監督にとって、映画を撮るというのはどういう意味や目的があるんでしょうか?【記者質問2】三谷監督TVと映画と舞台に関して言うと、TVは脚本しか書かないですが、舞台と映画は自分で演出もします。自分のテリトリーといいますか、舞台から来ている人間なので、バックボーンは演劇だと思っています。定期的に年に一、二本は舞台をやるようにしています。やはり、舞台と映画の違いとなると、「どれだけたくさんの人が観てくれるか?」という部分にあると思います。「悔しい」という言い方も変ですが、映画の力というのは計り知れないし、舞台はどれだけロングランをしたところで映画を観てくれる人の数には敵わないんです。しかも映画は良い形で残れば、100年後、200年後の人にも楽しんでもらえる媒体なので、そこに憧れはありますね。なので、僕が映画を作る時は、できるだけたくさんの人が喜び、楽しんでくれるというのが前提としてあります。逆に自分が本当にやりたいこと――「別に誰も見なくても良い、これは自分がやりたいものだ」と思ってやるものは舞台になります。それを何年かやっていると、そうじゃない、たくさんの人に喜んでもらえるものが作りたくなるんですね。そんな時に映画を作らせていただいています。いつ本作の脚本を書いていたんでしょうか? 「鎌倉殿の13人」なども大変だったと思いますが、本作はいつ頃着想し、いつ頃書き始めたんでしょうか?【記者質問3】三谷監督「鎌倉殿の13人」が僕の手を離れたのが去年の九月頃で、それ以前から頭の中には「次、どんなものをやりたいか?」というモヤモヤしたものがありました。具体的にプロットなどを書き始めたのは去年の暮れでした。今回、脚本に関しては意外と早く書き上げて、準備も進められ、八月にはクランクインしました。先ほど「これは長澤まさみの映画だ」とありましたが、具体的に長澤さんの魅力をどんなところに感じていらっしゃいますか?【記者質問4】三谷監督皆さんもよくご存じだと思いますが、長澤さんって、結構はっちゃけたイメージもあるけれど、実はすごく繊細なお芝居をされる方でもあります。一緒に舞台をやった時にも感じましたが、ご本人がすごく真面目な方なんです。役をすごく掘り下げ、セリフの一つ一つを自分が納得いくまで繰り返すところもあって、今回の撮影中も僕は「OK」だと思っても、長澤さんから「もう一回お願いします」と言われることがありました。そういう役に対する思いがちゃんと形として残せる方だと思います。長澤まさみさんはコメディエンヌのイメージもありますが、それと同じくらい、とても芝居上手、演技上手な方だと思っています。今回もとても難しい役をお願いしたんです。五人の男たちが思い出す、ぞれぞれのパートナーとしてのスオミは全員同じようで、少しずつ印象が違うんです。でも、通して見ると一人の人間であるという、非常に複雑な役をお願いしました。それをきちんと、僕の思っていた以上に演じてくださいました。こういう長澤さんを僕は皆さんに観ていただきたかったんです!記者もともと長澤さんをイメージして脚本を書かれたんですか? 三谷監督もちろんそうです! ちょっとエンターテイナー的な部分も彼女は持っているので、ちょっとだけ歌うシーンと踊るシーンがあります。少しアクションもあり、長澤まさみの全てがここにあると言えると思います。前作から五年が流れましたが、その間、大河ドラマであったり、ニュース情報番組(TBSで放送中「情報7daysニュースキャスター」)の総合司会をやられたり、いろんな変化もあったかと思います。それによって映画に対する向き合い方が変わられた部分はありましたか? 総合司会をやりながらの撮影は大変だったのではないかと思うのですが。【記者質問5】三谷監督おっしゃるほどいろいろあったわけでもないですけれどね(笑)。ニュースキャスターに関して言うと、僕の前にやっていらした方(=ビートたけしさん)は、世界的巨匠で、コメンテーターもやられていたので、僕よりももっとハードで大変だったと思います。僕はその後を継いだわけで、それと比べるとずっと楽にやらせていただいていると思っています。(「情報7daysニュースキャスター」の生放送がある)土曜の夜は撮影ができないというデメリットはありましたが、逆に言うとそこだけなので、あまり映画の現場の負担にはなっていません。スタッフにもそれほど迷惑は掛からなかったと思います。あの番組に関して言うと、いろんな世界の情勢や日本の政治を僕が語ったとしても、いや、もちろんそんなに語れないというのもありますが、他に語れる方がたくさんいらっしゃいます。なので、そうじゃない部分で、僕のコメントをどう作っていけば良いのかが、だんだん分かってきた部分もあります。僕の生活の中で、そこまで重きを置いていないと言うとあれですが、割りと軽い気持ちでやっています。たぶんそれが良いのかなと思っているので、全然大丈夫です。
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「屋根裏のラジャー」初日舞台挨拶「屋根裏のラジャー」公式サイト「メアリと魔女の花」に次ぐスタジオポノックの長編アニメーションの最新作は、イギリスの作家A.F.ハロルド著の「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)を基にして、愛をなくした少女の想像が生み出した少年ラジャーを主人公に描かれる冒険ファンタジーです。 12月15日、TOHOシネマズ 日比谷にて公開初日の舞台挨拶を行いました。イベントには、本作の声優を務めた寺田心さん、鈴木梨央さん、安藤サクラさん、仲里依紗さん、山田孝之さん、寺尾聰さん、イッセー尾形さん、そして百瀬義行監督、西村義明プロデューサーが登壇し初日を迎えた喜びと、それぞれのお気に入りのシーンなどを語りました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。初日舞台挨拶ラジャー役寺田心さんアマンダ役鈴木梨央さんリジー役安藤サクラさんエミリ役仲里依紗さんジンザン役山田孝之さん老犬(レイゾウコ)役寺尾 聰さんミスター・バンティング役イッセー尾形さんプロデューサー西村義明さん百瀬義行監督MC初日を迎えて、今どのようなお気持ちでしょうか? 西村プロデューサーこの作品は作るのが大変でした。このステージに登壇している皆さんにも、脚本を読んで出演していただけてうれしいです。何より、今回はいろいろな国の方々と作りました。それは初めての経験で、それによりいろいろな問題を生んでしまいました。一本の作品に作り上げることができて本当にうれしく思っています。 MCアフレコなど、いろいろな思い出があると思いますが、公開初日にこうしてステージに立たれていかがですか。 寺田さん僕が関わる前から、スタッフの皆さんは何年も何年も準備をされていましたが、僕はオーディションでこの作品と出会いました。そこでラジャーの一枚の絵とセリフを見て、ラジャーという存在や、ラジャーとアマンダの関係性、僕にも昔イマジナリがいたんですが、その頃はイマジナリというものを僕は知らなかったので、そういうものにすごく興味を持ちました。そして、スタジオポノックさんにうかがって、作り手の皆さんが本気で作られている姿を見ました。なので、この日を迎えることができて、ホッとした気持ちもあります。でも、これからがスタートなんだという感じです。本作に携わることができて、この作品を世の中の皆さんにお届けできて、今日という日を迎えられたことをすごくうれしく思います。 鈴木さん本当に今日という日を心待ちにしていました。スタジオポノックさんの作品に参加することがすごくうれしかったです。試写会で本作を観た時に、自分の声がアマンダとして描かれているか、アマンダになれているか、というのがすごく気になりました。でも、途中からそんなことはどうでもよくなるくらい作品の中に入り込んでしまいました。あまり自分の作品を観て涙したりはしないんですが、久しぶりに泣いてしまいました。自分が参加していることを忘れてしまうくらいに世界に入り込めた作品でした。この作品に携わることができて、すごく幸せだなという気持ちでいっぱいです。今日は初日ですが、これからどんどん皆さんに観ていただけることがすごくうれしいと感じています。 安藤さんこの作品に自分が出演できて、こうやって初日を皆さんと迎えられたことがすごくうれしいです。この作品と出会って脚本を読んで、自分の想像力との付き合い方が変わりました。きっとこれから本作がたくさんの方に届いていくと思います。私は「人の想像力の力はすごい!」と思っていて、それはすごく素敵なことにもなるし、とっても苦しいことにもなります。こういう作品が皆さんに届いて、より素敵な世界になっていったら良いなと思っています。 仲さん今日でプロモーションが終わると思うと、なんだかちょっと寂しい気持ちもあります。だから、今日は衣装に多くの色をとり入れてきました。イマジナリ側として…多分入っていない色はないと思います(笑)。山田さん今日の山田は、いつもと違うところがあるんだけれど、分かるかなぁ? あまり見た目じゃ分からないかなぁ。でも、雰囲気で分かるかな? 時間帯を考えると分かるかもしれないな。…今日の山田は、胃の中にご飯が入っているんですよ! 朝昼は食べないから、大体仕事の時は食べていない状態なんです。でも今日は遅い時間なので、えへへへ(笑)。質問は何でしたっけ?MC初日を迎えてのお気持ちは? 山田さん僕にとっても大切で素敵な作品が一つ増えたので、本作を一人でも多くの方に知ってもらいたいです。大切な作品として、みんなの心に残り続けてほしいと思います。 寺尾さん私の俳優人生の中で、"声を当てる"仕事は生まれて初めてだったので、新人です。この仕事をお引き受けするにあたって、原作をちょっと読みました。僕自身の中で一番決定的だったのが、西村プロデューサーと百瀬監督にお会いして、「この人たちと一緒にやろう!」と思ったことです。そんな風に作品から離れた理由で、惹きつけられて今回の出演を決めました。「この人たちが作る作品なら間違いないだろう」という確信を持ちました。ただ、なにぶん初めてのことだったのと、原作の挿絵のレイゾウコは、僕の印象だとちょっと狼に近くて痩せた印象でした。だから、本作でのレイゾウコの姿を見て、「あー、毛がふさふさでうれしい!」って思いました。自分の声で、このレイゾウコに命を吹き込むことができたらうれしいなと思って、今日を迎えています。私がいろいろ言うよりも、ご覧になった皆さんの感想を聞きたいというのが一番です。 MC作品の感想を聞いても良いですか? 寺尾さんいつも、聞かれても僕は答えないんです。僕らは演じたりする側なので、自分の感想よりも皆さんの感想をと思っています。僕は、作品は映画館で観ます。その時に、入口を出たちょっと先のところで、映画館から出てくるお客さんの姿や、どのような表情をしているのか見ることを楽しみに、この仕事をしています。ただ、感想として言うのならば、「初めてなのにとっても気持ちよくやり終えた」、そういう感想を持ちました。ありがとうございます。(客席:拍手) 尾形さん夏から、皆さんとお会いしていますが、「今日で最後なんだな」「残念だな」「これでお別れかな」というのが初日の感想です。今日ここに集まっているお客さんは、いろいろとやることがいっぱいある! まず本作を観た後に、帰って「面白かったよ」って(誰かに宣伝して)言うことが一つ。二つ目は、もう一回観に来てください。というのはね、このあいだ、神奈川フィルハーモニーの生オーケストラで、本作を観たんです。すごい迫力! 一度観た時は、正直分からなかったことが、全部解けました。感動するわ、鳥肌立つわ、泣くわで、えらいことだったんです。そういう感動が二回目ありましたので、ぜひ二回観てくださいね。お願いいたします。百瀬監督皆さんの今のコメントを聞いて、ジーンときちゃいました。「この作品の見どころは?」とか質問されることがあるんですが、一つ一つ挙げていくとキリがないほどいろいろな思いを込めて作りました。そしてその思いを受け止めてくれたならば、ラジャーを始めとする登場人物たちを好きになってもらいたい。そんな作品だと思っています 。二時間観ていただくわけですが、その間も楽しんでいただけたのならば、僕は最高の気分です。 MC今日は上映後の舞台挨拶なので、少し深いお話もできそうです。皆さんがご覧になって「好きなシーン」「ここを注目して観ると良いよ」ということを一つずつ教えてください。 鈴木さんたくさんあるんですが、特に注目してほしい場面は、"ラジャーとの約束"で誓った「泣かないこと!」っていうルールを自身に課したアマンダが、屋根裏部屋で傘を広げながら一人で話す場面です。アフレコをしていた時に一番難しいと思う場面でした。アマンダは、自分が傷つきたくないから現実から目を背けてしまったり、本当はお母さんに甘えたりしたいのかな、とアマンダの純粋な気持ちを考えながら演じた場面です。そこに注目して観ていただきたいと思っています。 MC安藤さん、あのセリフはグッときますよね? 安藤さん(深くうなずく)ね、泣いちゃいますよね。 寺田さんラジャーにも関係するというか、すごく大事な気持ちです。アマンダにとっても大事で、すごく思いが詰まっているシーンだと思いました。 仲さん夢の中のジョンくんのシーンが最高に可愛いんです。最初の宇宙船は、よく見ると段ボールで出来ています。その細かいタッチが、子どもの想像の世界だからかなと思いました。その段ボールが、途中でカッコ良く本物の宇宙船に変身するんです。あのシーンは、ちょっと可愛らしいシーンですが、子どもの頭の中、子どもの発すること、子どもの想像力にもっと触れ合っていきたいと思いました。私の息子はもう十歳なので、反抗期に差し掛かっていて、発言も大人になってきて、ちょっと寂しいところもあります。でも、子どもの想像の世界を本作で観て、息子は「楽しかった!」「すごく良かった!」と言っていました。私はすごく好きなシーンです。段ボールというのがポイント高かったですね。 百瀬監督仲さんは、最初に会った時に、そういう指摘をしてくれたと思うんです。それがね、「ちゃんと本作を観てくれているんだなぁ」って思って、実はすごくうれしかったんです!尾形さん先ほどオーケストラで二回観たって話をしたでしょ! すごく感動したんですが、皆さん全員の芝居がすごかったですね。中でもレイゾウコの存在感がすごかったね。安藤さんの担当したリジーの病室でのあの歯がゆさ…、壁に埋め込まれてレイゾウコを呼ぶまでに、時間があるでしょ。リジーに「早くレイゾウコを呼べよ!」と、手に汗を握りました。二回目ご覧ください。 MCあのシーンは、尾形さんと寺尾さんのバトルと言ってもいいと思います。 寺尾さんあんまり冷静に自分の声を聞きながら観ることができないというのもあるんですが、あのバンティングとのやりとりが、かなり強烈に残っています。一番の見どころは、初めてのせいもあるんですが、レイゾウコです! そんなにたくさん出ていないんですが、本作の中で、僕は自分が演じたせいもあって、レイゾウコの存在、そこから全体を観る…そういう観方で本作を観ました。そんな風にいろいろな観方ができると思います。そのうちの一つです。 安藤さんもぉ〜、レイゾウコがいとおしくて仕方がない。わーってやりたくなっちゃう! すごく大好きな映像です。あともう一つ言って良いですか? バンティングが消えるところの声が恐怖!尾形さんあそこは二、三回やりましたね。「なるほどなぁ」という気持ちと、「うまく演じなきゃ」という気持ちの半々でしたね。 山田さんリジーの写真を見たシーンで、「これは来るぞ!」と思いました。取材で答えないといけないので、冷静に観なきゃと思っていたんですが…。「泣かない!泣かない!」と思っていても、「我慢しなくて良いんだよ」って思ったら、もうバッーと(涙が)。一度目に観た時がそういう感じでした。だから、次はもう冷静に観ないで心をフルオープン状態で作品全体を観たいと思います。 MCジンザンはどうですか? 山田さんジンザンはカッコ良かったですね。すごく落ち着いていて「あーこういう猫になりたいなぁ」と思いましたね。 MC監督には、こだわりをうかがいましょう。 百瀬監督僕には、それは難しいですね。さっきも言いましたが、あれもこれもになってしまいます。ただ、今回のキャストの皆さんは、すごくキャラクターにハマっていると思うんです。それはハマっているんではなくて、ハメてくださったんだと思っています。それぐらいキャラクターたちを肉付けしてくれたと思います。皆さんの演技が、実在するのだという説得力を持たせてくれました。感謝しています。ありがとうございました。 寺田さんオーディションの時のセリフもそうだったんですが、作品の冒頭に「見たこともない鳥。見たこともない花。見たこともない風。見たこともない夜。そんな素敵なものある」って言うシーンがあります。そこは、やっぱりラジャーの第一声なので、録る時もすごく緊張したし、考えさせられた部分でもありました。 百瀬監督「見たこともないもの」って冒頭でいうと、すごくハードルを上げますよね。本当にそのセリフは結構考えました! 見たことのないものをどうやって絵にして映像化するのか、ハードルを上げているけれど、それが具体的に肉付けされて出来上がってくると、それを見ながら手ごたえを感じることができました。それが作っている時の大変さと面白さです。 尾形さん繰り返し観ることによって作品が育っていく…そういう作品だと思います。 ■鏡開き MC今日は初日でおめでたいので、鏡開きをします。人数が多いので樽を三つ用意しました。寺田さんは未成年なので、樽の中身はお水です。会場の皆さんもご発声をお願いします。寺田さんが「屋根裏のラジャーの公開初日とこれからのさらなるヒットを祈念して、せーの」を言ったら、皆さんで「ラジャー!」とお願いします。 寺田さん「屋根裏のラジャー」の公開初日とこれからのさらなるヒットを祈念して、せーの。 会場の皆さんラジャー! 登壇者の皆さんよいしょ!(小槌をおろす)■フォトセッション MC最後に代表して寺田さんからご挨拶をいただきます。 寺田さん皆さんは、この作品にどのような感想をお持ちになりましたか。大切な言葉やシーン、家族の愛、ひたむきに支え合う友情、夢に向き合うことの大切さ、信念や自分を信じること、諦めないことは、本作を通してラジャーやイマジナリが教えてくれるほんの一部のことだと思います。皆さんは本作を観て、きっと大切な気持ちや大切な何かを受け取ってくれたと思います。皆さんが受け取ったその気持ちに正解はないと思っています。イマジナリがいる方といない方、イマジナリがいた方といなかった方によっても感覚が少し変わると思っています。僕には昔イマジナリがいました。その子は、僕が小学校高学年になった頃から話さなくなったというのか、消えてしまいました。きっと、僕に大事なものを残して「もういなくても大丈夫」だと思ったからだと思います。イマジナリはいなかったけれど、自分自身と向き合えた西村さんと百瀬監督。百瀬監督は昔から漫画を描くことがお好きで、人のために描くのではなくて、自分で見ることが大好きだったそうです。それは自分自身に向き合っていくことだと思います。西村さんは困った時とか、考えごとがある時は、昔の自分、昔の等身大の自分に質問をするそうです。それも自分自身に向き合っていることだと思っています。きっと皆さんにとってそれぞれのイマジナリがいたりとか、自分の大切な親友だったり、何か自分が大事にしていたものなど、きっとそれらから教えられたことがあると思います。本作を観て、その気持ちを忘れないでください。本作を一回観ただけでは分からないこともあるとは思います。でも、きっと受け取るものがあると思います。何回でも観てほしいし、忘れないでください。忘れたら、また本作を観に戻ってきてください。登壇者の皆さん乾杯!
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日本海大海戦東郷司令長官率いる連合艦隊が、 世界最強のロシアのバルチック艦隊を迎え撃つ!TBR34250D/1969年度東宝©1969 TOHO CO.,LTD.日本海大海戦ご購入はこちら
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連合艦隊司令長官 山本五十六日本海軍が生んだ史上最大の英雄、 山本五十六の人間像を壮大なスケールで描いた超大作!TBR34249D/1968年度東宝©1968 TOHO CO.,LTD.連合艦隊司令長官 山本五十六ご購入はこちら
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「ゴールデンカムイ」完成報告会見「ゴールデンカムイ」公式サイト「実写化不可能」と言われた野田サトルの2600万部突破の大人気漫画「ゴールデンカムイ」がいよいよ実写化となります。その完成報告記者会見が12月20日、東京・日本橋のマンダリンオリエンタル東京にて開催されました。主演の山﨑賢人さんをはじめ、山田杏奈さん、矢本悠馬さん、工藤阿須加さん、栁俊太郎さん、大谷亮平さん、玉木宏さん、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーが出席しました。こちらの記者会見の模様をレポートいたします!完成報告会見杉元佐一役山﨑賢人さんアシㇼパ役山田杏奈さん白石由竹役矢本悠馬さん鶴見篤四郎役玉木宏さん月島基役工藤阿須加さん二階堂浩平/洋平役栁俊太郎さん谷垣源次郎役大谷亮平さん久保茂昭監督松橋真三プロデューサー■原作者の野田サトルさんからのコメントが公開されました。原作者である私の頭の中にも映像としてのゴールデンカムイがあります。 なので、実は、内心ものすごく心配していましたけれど試写を拝見いたしましてホッとしています。 今回の映画には、私の頭の中にも無かった良いところが沢山ありました。 特に役者さん方はかっこよくて、渋くて、可愛くて、キャラクターに合っていて漫画とはまた違った生身の魅力があふれていました。 動物のCGも心配ありません。 ものすごく謙遜して言わせて頂きますと観に行って損することはないと思います。【原作者・野田サトル先生のコメント】山﨑さん今日、「ゴールデンカムイ」の完成を報告することができてうれしく思っています。杉元という、すごく生命力の強い、心優しい男を演じられてうれしいです。 山田さん今、こうやって皆さんとこの場にいることで、「いよいよ公開するんだな」という実感がわいてきました。すごく贅沢な環境で、素敵な俳優の皆さんやスタッフの皆さんと一緒に作ったものが世に出るんだと思うと感慨深いです。 矢本さん個人的に大好きな漫画で、一ファンとして、一読者として白石由竹という人物が実写になった時、「こうであったら良いな」というものを作りました。 玉木さん鶴見中尉はすごくやりがいを感じる役柄でもあり、現場にいても非常に熱量の高い作品だったと思います。皆さん、楽しみにしていてください。 工藤さん月島という役を演じるにあたって、僕個人としてもこの作品のファンであり、何より月島のファンでもあったので、心からうれしかったです。演じる上で、矢本さんが言ったように、「自分だったらこういう月島が良いな」というのを全力で注ぎ込みました。素敵な作品になっていると思うので、皆さんに観ていただければ嬉しいです。 栁さん二階堂浩平/洋平の二役を一人で演じました。僕も原作を読んでいたので、インパクトの強いイカれた兄弟を演じられることを幸せに思いました。また、早くいろんな人に届けば良いなと思います。この作品の素晴らしさを伝えられたらと思います。 大谷さん先日、完成した本作を観ましたが、アクションが本当にすごかったです。たぶん、ここにいる皆さんの中では僕だけアクションシーン少なかったんですが、本作を観ながら内心ホッとするくらい、観応えのある素晴らしいアクションが多かったです。早く皆さんに劇場で本作を観ていただきたいと思いました。 久保監督僕も原作の大大大ファンで、どれくらいファンかというのを語ったら半日くらい必要になると思いますし、フィギュアを全部持っているくらいのオタクです。本作を撮らせていただけて本当に光栄に思っております。全てにこだわって撮っています。キャストの皆さん、過酷な撮影を本当にありがとうございました。雪の中での撮影は本当に大変で、そんな中で、皆さんは素晴らしいお芝居で、素晴らしいキャラクターを演じてくれています。いろんな人に観ていただきたいと願っています。 松橋プロデューサー本日は、このようにたくさんの方々にご取材に来ていただき、ありがとうございます。今作に注目いただき、本当にありがとうございます。ここまで長い道のりでしたが、無事、素晴らしい作品が完成しましたので、このような形でご報告できることを光栄に思います。 MCまずは山﨑さん、原作者の野田サトル先生からのコメントがありましたが、役者陣がキャラクターにピッタリ合っていて魅力にあふれいているとおっしゃっていました。 山﨑さん現場に先生が見学に来られた時に「いろんなことを言われたりすると思うけれど、僕は味方ですから」と言っていただいて安心しました。その言葉に背中を押されました。みんな役にピッタリで、すごいです。みんな原作にリスペクトして、愛を持ってやっていました。 松橋プロデューサー私その後、野田先生からお話をうかがうことがありまして。なかなか山﨑くんの口から自分のことを言うのは大変だと思うので僕がお話すると、「山﨑さんは杉元と本質的に似ているところがあると思う」とおっしゃっていました。それは、私が思うに、カッコ良くて強いというところだけでなく、心根、人間の本質がとても優しくて、器が広くて、多くを語らずに行動で示すところを、直感的にご覧になって感じられたんじゃないかと思います。そこが杉元に似ていたんじゃないかと推測しています。 山﨑さん不死身の部分かと思った(笑)。 MC今の話を聞いていかがでしたか? 山﨑さん多くは語らないようにします(笑)。うれしいです。 MC不死身の杉元を演じる上で、役作りはどのように進めたんでしょうか? 山﨑さん二〇三高地の戦いを撮影する前に、幼なじみの梅ちゃんと寅次とのシーンを撮影しました。戦争に行く前の杉元から丁寧に作っていけたので、男としての強さはあるけれど心優しい、という部分を撮影してから二〇三高地の撮影ができて良かったと思います。ワンカットでの長回しもあったのですが、「不死身」ということを表す上で、すごく意味のある撮影だったと思います。そこから、「金塊探し」になっていくんですが、戦争で傷ついた心、人間として忘れてしまった大事な部分をアシㇼパさんと出会い、少しずつ(心が)ほぐれていくのを表現できたらと思ってやっていました。MC成長していくだけじゃないんですね。 山﨑さん成長していくんですが、今回は成長し切っている杉元が、取り戻していくというか、取り戻しながら、また新たな成長をしていくという気持ちでやりました。 MCこれまでもいろんなアクションをやってきた山﨑さんも、やったことのないアクションがあったとお聞きしました。 山﨑さん冒頭の長回しもそうですが、狂気というか、杉元は生きるために「やられる前にやる」という鬼神のようだと言われる部分が出せたら良いなと思っていました。あとは馬ぞりですかね。馬ぞりは、引っ張ってもらって…。実際に地面の上を馬に引っ張ってもらったんです…(笑)。 MC普通は本人がやらないようなアクションですね。 久保監督普通は合成などをするシーンなんですが、賢人くんはそういうところにも挑戦してくれる方なので、スタッフの甘えとリスペクトもあってやってもらいました。北海道の夜はハンパなく寒いんですが、そこで馬ぞりで雪を浴びながら、引きずられる――本当に過酷どころじゃなく、「すみません」としか言えないです。でも、それ以上に素晴らしいシーンが撮れました。夜の北海道での撮影は、肌も手も出していられない寒さの中で頑張っていただきました。 山﨑さんいや、でも楽しかったですね。人生でそんなに馬車で引きずられることはないので、楽しみながらやりました。 MC肉体もすごく大きくなっていました。 山﨑さん強さを出すために体重は約10キロ増やしました。あとは、軍事練習もやりました。日本の武道から来ている戦い方を練習しました。例えば尾形と対峙した時、冷静に倒しにいったり、感情を出して戦うところなどいろいろありましたが基本は日本の武道から来ています。 MC山田さんはアシㇼパを演じる上で学ばれる部分も多かったと思います。 山田さん意識したことは、アイヌの少女ということで、文化的なものを学んで、アシㇼパの考えの根底には何があるのかをアイヌ語・文化監修の中川先生にも教えていただきながら、少しずつ作っていきました。彼女は信仰の部分を大事にしつつ、合理的なところもあって、原作でも「私は新しい時代のアイヌの女だから」と言っていますが、そういう部分も大事にしようと思いました。山の中を駆け回っていて、本当にたくましいですし、すごくしっかりとした考え方もそうですが、芯の強い人だなと思いました。MC雪の中でのアクションや弓など大変な部分もあったかと思います。 山田さん私は、ほぼほぼアクションは初めてで、走り方・立ち止まり方から教えていただきました。だから、本当に「皆さんすごいな」と完成した作品を観ながら思いました。大谷さんもおっしゃっていましたが、私も「ここまで激しいアクションがなくて良かった」と思うくらいの大迫力でした。弓矢はおうちに持って帰って、家のカーテンに向けて撃つ練習をしていました(笑)。弓をつがえる動きが極力スムーズになれば良いなと思い練習しました。 MC白石はコメディ部分も担う役で、身体を張る部分も多かったですが、演じる上でプレッシャーもあったのでしょうか? 矢本さんもちろんプレッシャーはありました。もともと原作の大ファンで、たくさんのキャラクターがいて、どのキャラクターも魅力的で好きなんですが、僕は白石推しなんです。コメディ部分を担う以前に、まさか僕が演じられるとは思っていなかったので、それだけで肩に力が入ってガチガチでした。すごい大作だし、さらにガチガチになって(苦笑)、最初の一日目、二日目とかは調子が悪かったです。「撮り直してぇ!」って思うくらい力が入っちゃっていました(苦笑)。でも、白石は他のキャラクターと違って、志とかどうしてもという祈願もない中で金塊争奪戦に入っていく自由なキャラなので、「自分が固くなっていたら白石の良さを引き出せない」と思って、とりあえず全部忘れてやるようになってからは調子が良かったですね。久保監督最初から調子良かったよ(笑)。 MCオープニングの映像でも「マイナス10度」という表示も出ていましたが…。 矢本さん特に辛かったのは、原作にもある雪山の川に入るシーンですね。原作を読んでいる時はゲラゲラ笑っていましたが、生の肉体で12月から1月にかけての雪山の川に入るのは笑えなかったですね。当時風邪はひかなかったですが、撮影が終わってから取り戻すかのように今年、風邪をひいて、他の現場に迷惑かけちゃいましたね。 MC山﨑さんも川に入っていましたが、凍っていたとか…。 山﨑さん朝、川が凍っていたのを、スタッフさんたちが僕らが入る前に砕いていました。 矢本さん砕いたら温度が上がるわけじゃないですからね(笑)。また固まる前に入った感じですね…。一番寒かったかもしれないです。寒いというより痛かったです。 MC山﨑さん、山田さんとのトリオはいかがでしたか? 矢本さん作品のお尻のほうから撮り始めたので、仲が深まってなきゃいけなかったんですが、それが撮影一日目だったので調子が悪くてすみませんでした(苦笑)。 山﨑さん最初からメッチャ良かったです(笑)。 矢本さん器がデカい男ですね(笑)。 MC鶴見中尉は絶大なカリスマ性と狂気を持ったクセの強いキャラクターですが、演じる上でどのようにされたんですか? 玉木さん僕も原作が大好きだったのですが、まさか自分が鶴見中尉を演じるとは思っていなかったです。イメージは原作を読んでいて分かっていたのですが、実写で演じる上では、杉元や周りを脅かす存在でなければいけない、「怖さ」が必要だけど、一方で、どこか愛嬌みたいなのもなければ部下がついてこないし、先の読めない得体の知れない存在感を目指してやりましたね。「何かやらかすぞ」という感じじゃなく、いきなり何かをやってしまうような怖さのさじ加減が難しかったです。MCその鶴見中尉と対峙した山﨑さんはどうでしたか? 山﨑さんイヤぁ、ゾクゾクしました。串で刺されるシーンとか、いきなりですから(笑)。 玉木さんさっき、用意されていたお弁当に串だんごがありましたよね。狙って置いたのかと…。ステージに持ってこようかと思いましたが、やめました(笑)。 山﨑さん僕もだんごを見たらすぐに思い出します(笑)。 玉木さんそうだよね! なかなか串だんごを見て思い出すってないですけど(笑)。 MC完成した作品を観ていかがでしたか? 玉木さん鶴見のシーンは多くはないですが、台本以上に皆さんのシーンは迫力があり、VFX CGの部分はすごく説得力があるものに仕上がっていました。冒頭の熊のシーンとかどうするのかと思っていたら、(作品を観たら)現実との境目が分からないくらいの恐怖を感じました。やっぱり、今でないと実写化はできないものだったんだと感じました。 MC工藤さんはそんな鶴見の忠実な部下である月島をどのような思いで演じたんですか? 工藤さん月島は、鶴見の絶対的な命令を全て遂行する、冷酷でもあり機械的でもあるキャラクターです。映像を撮られている時は、小細工かもしれないですが、僕は目を開き過ぎると垂れ目になるので、なるべく開かないようにしたり、ちょっと顔を伏せ気味にしたりと、なるべく月島のイメージを外見からでも取り入れようと監督ともお話をしました。どうしても緊張すると声が上ずって高めになるんですが、なるべく重くてしっかりした声で言いたいというのがあって、家でずっと「はい」の練習をブツブツ言っていました。「はい…ちょっと違うな。はい!」って。MC工藤さんも馬ぞりのシーンがありますが… 工藤さん僕もあそこまでガッツリとアクションをやるのは初めてでした。山﨑さんが数多くアクションをやられているので、おんぶにだっこというか、頼り切ってしまった部分もありました。でも、メチャクチャ楽しくできたので、(山﨑さんに)ありがとうございます。 山﨑さんいえいえ、ありがとうございます。 工藤さんあんまり多く語らないよね(笑)? 山﨑さん多くは語らないです。 工藤さん身のこなしもそうですが、山﨑さんは速いので、ついていくのに必死でした。月島も、キャラクターの中で上位に入る強いキャラクターなので、それをどう表現するのかをアクションスタッフの皆さんと協力して作りました。でも、やはり一番は山﨑さんが引っ張ってくれたおかげかなと思っています。 MC栁さんは一人二役をどのようなところに気をつけて演じられたんでしょうか? 栁さんまず、「双子は同じ時にどうやって芝居をすれば良いんだ?」っていうところから疑問でした。ボディダブル(代役)の方が、僕の動きを覚えてくれて、自分が浩平をやっている時には洋平を演じてくれました。そういう感じで撮影をしていたんですが、こんがらがりました…。スタッフさんも「次、どっちだっけ?」と分からなくなってこんがらがりました。MC栁さんにも馬ぞりなどのアクションがありました。 栁さん自分は型というより、キャラクター的にも変わった動きをしようと思っていたので、自由に動いていました。あとは山﨑さんが受け止めてくれたので、ケガがないようにだけ気をつけていました。 MC大谷さんは原作でも人気の谷垣を演じました。どのように準備して、演じられたんでしょうか? 大谷さんアクションはあまりなかったんですが、マタギ出身ということで、雪山を難なく走ったり歩いたりできる身体を作らないといけなかったので足腰だけは鍛えました。キャラクターの中では、すごく真面目で誠実な男なのですが、あんまり僕はそっちのタイプじゃないので、誠実に見えるようにそこは大事に演じました。MC久保監督は、日本各地での大規模ロケ、特に作品の舞台となる北海道でのロケはいかがでしたか? 久保監督なるべく本当の北海道の雪の中で撮りたいということは強く言わせていただきました。9割くらいが雪のシーンなんですが、それをほとんど本当の雪の中で撮るというのは、こういうエンタメ作品ではあまりなかったと思います。躍動するキャラを大自然で撮りたいと思ったんですが、雪での撮影自体、普段の4倍くらい時間がかかるイメージでした。ただ、僕らの体感としては、準備も含めて15倍くらい大変な感じがしました。そんな過酷な中で準備をして撮影をしました。 MC衣装や銃など細かい部分まで大切に作られたそうですね? 久保監督今回、アイヌの物語でもあるので、アシㇼパの衣装は実際にアイヌの方たちに刺繡を手縫いで作っていただきました。一着作るのに半年以上かかっています。杉元の銃に関しても、日露戦争の二〇三高地の時の三十年式銃は日本には残っていないので、それを改良して作られた三八式銃という銃を改造して、主要人物の銃を一つ一つこだわって作りました。特にアシㇼパのものは、アイヌの方たちに一つ一つ大事に作ってもらった小道具になっています。 MC松橋プロデューサーは「実写化不可能」といわれたこの作品、完成してどういう作品になっていると思いますか? 松橋プロデューサーまずは、この場を借りて幹事会社のWOWOWさんに感謝したいと思います。こういう大きな作品を作るにあたっては、巨大資本が必要で、今の日本映画の環境ではなかなかそこにチャレンジして踏み出してくださる方は少ないので感謝しております。今、世界ではいろんな国の作品が観られる環境が整っている中で、日本のエンターテインメントがどうなっていくかが問われていると思います。そんな中で、ドンッとすごい作品を出して「日本のエンタメはすごいんだ」と世の中に出したい気持ちで企画を立ち上げました。皆さんには本作をぜひご覧いただきたいですが、世界に出して恥ずかしくない、むしろ「日本のエンタメはすごいんだ」という作品に仕上がっていると思います。こういった作品をどんどん日本から出して、世界中のエンターテインメントを日本の作品で埋め尽くしていきたいと思っています。そんな作品に仕上がっていると思いますので、どうぞ楽しみにしてください。 MC最後に山﨑さん、メッセージをお願いします。 山﨑さん本当に「ゴールデンカムイ」は、スタッフ・キャストみんながそれぞれ愛を持って、リスペクトを持って、魂を込めて作った作品です。広大な北海道の自然があり、キャラクターそれぞれに正義・信念があり、それに向かって生きています。そういう中での人間ドラマがあり、迫力あるアクションもあり、ごはんを食べるグルメ要素もあり、囚人たちを探すミステリ要素もあり、コメディの要素もあり、全部入っています! 全部入っている最高のエンタテインメント作品ができました。あと、熊も出てきます! ぜひ大スクリーンで観ていただきたいです。
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舞台『刀剣乱舞』蔵出し映像集―心伝 つけたり奇譚の走馬灯 篇― DVD加州清光:松田凌 大和守安定:植田圭輔/和泉守兼定:田淵累生 堀川国広:小西詠斗 長曽祢虎徹:松田岳 孫六兼元:砂川脩弥/監査官:内藤大希 <歴史上人物> 近藤 勇:佐々木 崇 土方歳三:小早川俊輔 斎藤 一:池岡亮介 永倉新八:足立英昭 谷 三十郎:阿見 201 山南敬助:栗原功平/沖田総司:早乙女友貴otherTDV34208D/2024年度マーベラス原案「刀剣乱舞 ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS) 脚本・演出:末満健一 アクション監督:栗田政明 音楽:伊 真吾/KYOHEI 振付:三井 聡©NITRO PLUS・EXNOA LLC/舞台『刀剣乱舞』製作委員会舞台『刀剣乱舞』蔵出し映像集―心伝 つけたり奇譚の走馬灯 篇― DVDご購入はこちら
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「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」初日舞台挨拶「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」公式サイト集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にて2019年3月より連載がスタートし、数々のマンガ賞にも輝き、最新コミックス12巻までのシリーズ累計発行部数が3,400万部を突破。2022年にテレビ東京にて放送されたTVアニメではあらゆるトレンドを席巻、初のミュージカル化が大成功を収め、現在放送中のTVアニメSeason 2も大好評と、常に盛り上がりを見せる大人気マンガ作品「SPY×FAMILY」(遠藤達哉・著)。 敏腕諜報員・黄昏(たそがれ)こと父・ロイド、超能力者の娘・アーニャ、凄腕の殺し屋・いばら姫こと母・ヨル、未来予知犬・ボンドからなる仮初めの家族・フォージャー家が、ロイドの任務(オペレーション〈梟(ストリクス)〉)継続とアーニャの〈星(ステラ)〉獲得のため、初めての全員での家族旅行に行くことから物語が動き出す「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」が12月22日に公開されました。 映画の公開を記念して、12月22日に初日舞台挨拶をTOHOシネマズ 日比谷にて実施し、レギュラー声優の江口拓也さん、早見沙織さん、松田健一郎さん、劇場版からのゲスト声優、中村倫也さん、賀来賢人さんが登壇しました。トークだけではなく、敏腕諜報員ロイドにちなみ、スパイに必要な要素を試すミッションに挑むなど大盛り上がりとなりました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。初日舞台挨拶ロイド・フォージャー役江口拓也さんヨル・フォージャー役早見沙織さんボンド・フォージャー役松田健一郎さんドミトリ役中村倫也さんルカ役賀来賢人さん江口さん「ね!」(笑)。ようやく皆さんに本作を観ていただけたので、いろいろな話ができたらと思います。 早見さん「ね!」(笑)。本作を皆さんはご覧いただいたかと思います。今日は、アーニャさんはお家で宿題をやっているんですが、我らフォージャー家は洋服にアーニャカラーを入れていますので、心は一つということで! いろいろとお話できればと思います。 松田さん「ねっ!」皆さんに囲まれて、本日は緊張しております。(ボンドの声で)ボフッ! 中村さん(会場からの拍手に)優しい人たちですね。一応「ヌン」って言おうと思っていたんですが…。 賀来さん…言わなくて良かったね。 中村さんそうだね。(賀来さんが)きっと何か言うので待ってあげてください(笑)。 賀来さん「プッ!」(会場:拍手)このような場に立ててうれしく思います。今日は楽しんでいってください。 MCさっそくお話をうかがってまいりましょう! 目の前にいらっしゃるのは、先ほど本作を観終わったばかりの皆さんです。皆さん、本作はいかがでしたか?(会場:大きな拍手)江口さん、本作の公開初日を迎えた今の率直なお気持ちを聞かせてください。 江口さんお話をいただいてから収録を経て、本作をついに皆さんに観ていただけたという実感が湧いています。ここからどんどん周りの方々に伝えていただきたいです。この熱と、本作のすごさみたいなものを周りの方々に話してもらえたらうれしいなと思います。 MC中村さんと賀来さんは、劇場版からの参加となりましたがどうでしたか。周りからの反響等はありましたか? 賀来さんキャストが発表になって、僕たちが出ると決まった時に、まずうちの子供が「良いなぁ」って言いました。アーニャと写真を撮っているのを見て、「ずるい!」って言われました。 中村さん僕は、同業者から「マジか?!」と羨ましがられましたね。僕も知り合いがここに立っていたら、「良いなぁ」と思うので、頑張ってきて良かったです。 MCせっかくの上映後の舞台挨拶ですが、ネタバレにならない範囲で本作のお話もうかがいたいと思います。まずは江口さん、銃撃戦そして格闘シーンなどカッコ良いシーンが本当に盛りだくさんでした。しかも劇場版のアフレコは、スナイデル役の銀河万丈さんと一緒にされたそうですね。 江口さんはい! 一緒に収録をしました。銀河さんと言ったらレジェンド声優ですからね。普段は謙虚な方なので「おはようございます」と静かに入ってくるんです。でも、マイクの前に立つと、とにかく激しいんです! それこそ最後のシーンは本当に白熱のシーンだったんですが、僕は銀河さんのアフレコする姿を後ろから見ていました。「僕もこういうお芝居のアプローチをしたい」と思えました。本当にカッコ良かったです。 MC今回映画版のアフレコということで意識したことはありますか? 江口さん本作の収録自体が、TVアニメのSeason 2の収録をしているスケジュールの流れで収録できたので、ある意味普段と変わらない感じというか、彼らがある意味そのままスクリーンにいるような、そんな感覚でやっていました。だから特に劇場版という意識はあまりしていないと思います。 MCアーニャをさらった、ドミトリとルカをボコボコにするような、普段はクールなロイドの感情が乱れるシーンもありました。 江口さんその辺のやりとりは、他人同士だけど利害の一致で一緒になっている家族なので、その中で生まれる言葉には表せない感情や、何気ない会話の中には感動させようとは思っていないんだろうなと思います。でも、ふとした瞬間に何かぐっと来てしてしまいます。そこには根本的に流れている不思議な関係性をすごく感じます。そういう部分も良いなと思いながら観ています。 MC早見さんもアクションシーンがすごかったです。 早見さん今回のアクションシーンは、今までで一番ヨルさんが戦っているんじゃないかっていうぐらいすごかったです。江口さんカメラの動きもすごかったですよね! 松田さん回り込んでね! 早見さんアフレコの時はあのシーンがあんなに燃え盛っているとは思っていませんでした。「すごいところで戦っているな、ヨルさん!」という感じでびっくりしました。タイプF役の武内(駿輔)さんと一緒に収録をしたんですが、横に並んでマイクに向かってお芝居をしていても気迫をすごく感じました。TVアニメのSeason 2の豪華客船編では、戦闘中に焦ったり緊張することがありましたが、基本的にはヨルさんが戦闘中に焦ったりすることはあまりないんですね。でも、今回の劇場版の戦闘シーンは手に汗握るものがありました。戦闘シーンでのアドリブというか、「フッ!」「ハッ!」「トオーッ!」みたいなのは、ヨルさんはあまり入れないのですが、劇場版の収録をしている時には「ここからさらに絵がブラッシュアップされて、ヨルさんがどれだけ動くかまだ分からないので、戦闘のアドリブを20個ぐらい録っても良いですか?」と言われました。大きな攻撃の「ハーッ!」や、小さい攻撃の「ハッ!」みたいなボイスだけをいっぱい録りました。でも、さらにブラッシュアップされた縦横無尽に動くヨルさんにベストマッチするように、後から音声を録ったりもしました。 MC弟のユーリにアーニャさんを重ねるシーンにはグッとこみ上げるものがありました。Season 1からのヨルさんの心境の変化をどのように感じていますか? 早見さん最初は、お互いの利害が一致したから擬似家族となって物語は進みました。ヨルさんも、家族に対しては、自分の小さい時から一緒だったユーリに対しての思いが一番強くて、そういう疑似家族を組むことになったと思うんです。でも、Season 2の豪華客船編ではやられてしまってピンチの時に、最初に思い浮かんだのが「ロイドさんのクリーニングしたシャツを取りに行っていない」「アーニャさんの図書館の本を返さないといけない」という、疑似家族のほんの些細な日常のことなんですね。そこにはもちろんユーリの存在も重なってくるんですが、重なるくらいユーリのこともフォージャー家のことも、ヨルさんの中では、同じぐらい大事な家族として無意識に浸透しているんだと、今回の劇場版でも感じました。 MC松田さん、テレビアニメの豪華客船編ではお留守番でしたが、今回は初めてボンドも含めたフォージャー家揃っての家族旅行になります。今回は寂しくなかったですね。 松田さん(ボンドの声で)アウーン。(会場:笑)今回はお留守番しないでみんなと一緒に出かけられたのがすごくうれしいですね。ボンド自身が本当にうれしそうにアーニャの側をついて回っているのを演じていて、すごくうれしかったです。 MC(犬の鳴き声の)「ボフ!」という一言で感情を表すのはすごく技術が必要かと思うんですが、何か表現するにあたってコツなどありましたら教えていただけますか? 松田さん人間と一緒です。うれしかったら「ワウっ!」って言いますし、悲しかったら「ワウ…」って言いますから。思ったことを、感情に乗せて「ボフ!」と言うので、そんなに難しいことはありません。割とみんなできちゃうんじゃないかな。 MCそれでは今、ここで喜怒哀楽をやっていただくことはできますか。(会場:拍手) ■松田さんによるボンドの喜怒哀楽を実演されました。 MC松田さん、ありがとうございます。そして、今回のゲスト声優のお二人にもお話をうかがいましょう。中村さんと賀来さんは、先日開催されたファンミーティングを始め、本編でもお二人の掛け合いが面白いですが、お二人が演じられて楽しかったシーンはどこでしょうか? 賀来さん僕は、(声優陣の)皆さんの声を聴きながらアフレコできたことです。ヨルさんやアーニャと一緒にお芝居ができたんです。それはもう本当にただただ楽しかったです。これはもうファンからしたら最高の思い出です。 中村さんネタバレっていうほどのことじゃないので言ってしまいますが、僕ら二人はヨルさんにちょっとひねられるシーンがあります。あれはもう…変な意味じゃなく、変な意味じゃないですよ! 興奮しました! やっぱりうれしかったよね。賀来さんそうだよね。 中村さん(記者に向かって)「変な意味じゃない」って書いといてくださいね。 江口さん余計に強調されるっていうね。 賀来さんその辺はね、ファン冥利につきますし、興奮しましたね。 MC「SPY×FAMILY」ファンのお二人ですが、本日目の前にいるのは本作を観終わったばかりの皆さんですが、二回目を観るとしたら、「ここに注目してほしい」というところはありますか? 賀来さんアーニャと追いかけっこするシーンあるじゃないですか。僕たち二人で、あそこは結構ぶっつけ本番みたいな感じに即興でやりました。 中村さんそうそう! 「君たち、面白いことやって」って言われてやりました。 賀来さん結構なむちゃぶりだったんです。絵もまだそんなに完成していなくて、パラパラ漫画みたいな感じだったんですよね。中村さんそうだったね。 賀来さん二回目観る方は、そのライブ感みたいなところをぜひ! 中村さん僕らの普段の実写のお芝居では、ありえない速さのリズムでした。あそこは声優をやっている気がしました。 賀来さんそうだよね。 MCそれをいきなりできるということは、声優の才能がやはりあるということでしょうか? 江口さんあそこのシーンって、空間は現実的に言うと歪んでいるんですよね。こっちから来てあっちからも来てという、ある意味お約束のパターンではあるんですが、あそこで切り替えて演じるには技術が必要ですよね。だからそれこそ種﨑さん(アーニャ役)もそこのシーンではいろいろなアプローチを考えていましたね。「作品はまだできていないんですが、こっちからも来て、あっちからもってなります」って言われて、いろいろなニュアンスを考えていましたね。それぐらいに発想力というかそういった力が必要なシーンだなと感じました。 ■特別企画「ナンバーワンスパイ決定戦」 MCここからは様々な角度から皆さんに楽しんでいただきたいということで、企画をご用意しました!「ナンバーワンスパイ決定戦」です!そして、皆さんの応援と特別審査員としてアーニャちゃんが駆けつけてくれました。皆さん大きな拍手でお迎えください。 早見さんアーニャさーん! ■アーニャさんがステージに登場。 MCではルールをご説明いたします。本作の主人公である凄腕スパイの〈黄昏〉ことロイド・フォージャーにちなみまして、スパイに必要とされるであろう素質を試すミッションをご用意しました。これから皆さんには三つのチャレンジに挑戦していただきます。瓦割り【力】・イラスト対決【技術】・ひもくじ【運】の三番勝負で、誰が〈黄昏〉のような凄腕スパイに近いのかを競っていただきます。まずは皆さんの前に今回特別にご用意したホワイト瓦をスタンバイいたしましたので、これを実際に割っていただきたいと思います。割った瓦の枚数がそのまま得点になりますので、ぜひ皆さん気合を入れて【力】の勝負に挑戦してください。 江口さん瓦割りを人生でやることありますか? 松田さんないですねー。 早見さん舞台挨拶で瓦って割るんですね! 江口さん初めて聞きました。 松田さん(笑)舞台挨拶ではないですよね。 MC皆さん、自信の程はいかがですか? 江口さん未知数です。どんな感覚なのかが分からないです。 早見さんがんばりましょう! MCそれでは早速ですが、皆さん準備はよろしいですね。安全を配慮してグローブをつけてくださいね。中村さんどうやって割るのかも分からない…。(登壇者の皆さん:笑) MC私の「せーの!」という掛け声を合図に力いっぱい割っていただければと思います。せーの! ■登壇者の皆さんが一斉に瓦割にチャレンジ!江口さんきれいに割れるものなんですね。 MC瓦一枚あたりが1ポイントで、マックスが8ポイントになります。なので、全員が全ての瓦を割ったということで、全員8ポイント獲得です。(会場:拍手)では、次の競技に参りましょう! 次のミッションは、「スパイと言えば言葉を発せられない状況下でも的確に情報を伝える能力が必要」ということで、イラスト対決に挑戦していただきます。 松田さんイラスト対決! 中村さん(笑)。いい声だ…。 MCこちらの優勝者には10ポイントを差し上げます。そして、優勝者の絵は一部の劇場で、宣伝ポスターとして実際に飾る予定です。ぜひ心してご参加ください。 江口さんこれはね、ちょっと我々に分がありますね。先日、ジャンプフェスタに出演した時に、原作の遠藤達哉先生からアーニャの描き方レクチャーがありました。どういう風に書けばうまくなるかということをちょっと教えていただきました。 早見さん(描くには)ポイントがありますからね! 江口さんパース! 松田さんレイヤー! 賀来さん何ですか? それは? MC本日は、アーニャちゃんがせっかく来てくださっていますので、登壇者の皆さんには「アーニャの好きなところ」をテーマに、アーニャのイラストを事前に描いていただきました。まずは、今回のゲスト声優の中村さんと賀来さんから発表いただきたいと思います。まずは、賀来さんからお願いします。 賀来さん一番目かよ! いくぜ! テテン!(効果音を付けながら発表)松田さんん? 早見さんえ? 賀来さん(会場:拍手)マジで!? 本当? 早見さん発想力がすごい! 賀来さんアーニャのこの顔が好きなんです! これは予想外な反応だぜ! 江口さんこれだけ寄ってもアーニャだって分かりますね。 MC次は中村さんお願いします! 中村さん僕もこんな顔です。賀来さん上手いなあ。 早見さん絵心がある! 中村さんさっき10秒ぐらいで描いたものなのでごめんなさい。心の声を読んで、引いている時の表情です。 江口さん10秒で描けるものなの? MCレベルが高いですね。 中村さん(江口さんたちは原作者の先生に)教えてもらっているわけですからね。 MCでは、続いては松田さんお願いします。 松田さん私の描いたアーニャはこちらです。早見さんあ! (賀来さんの絵と)一緒!? 賀来さん被っちゃった! 松田さんアーニャといったら笑顔ですから。 江口さん(松田さんに上手なので)昨日から描いていましたか? 松田さん今日描いたの! MCでは、続いて早見さんお願いします。 江口さんえ? 早見さんからで良いんです? 僕、今ちょっと見えちゃったんですが、(早見さんの答えは)最後にしたほうが良いですよ! 早見さんそんなわけないじゃないですか! 私、今回遠藤先生にパースとレイヤーを教えていただいたので、自信作ができました! アーニャさんの好きなところ、ドン!(絵を発表)江口さんこわいって! 早見さんいかがですか? アーニャさん!(アーニャ逃げる) 江口さん&松田さんおびえてる! 早見さんアーニャさん? あれ? おかしいなあ…。 江口さんすごい化け物がいっぱいいる…。 早見さん皆さんの描いている表情と同じですよ! 江口さん同じですか? 中村さんどの子ですか? 全部ですか? 早見さんはい。全部です。つまりですね、アーニャさんの表情の豊かさを表現しました。 中村さんなるほど。 江口さんこの化け物に囲まれたら、絶対に殺されるな。 早見さんちょっと! 優勝するかもしれないんですからね! 江口さん狂気を感じます! 早見さん遠藤先生からパースとレイヤーを習いまして、奥行きみたいなことだったと思うんですよ。手前を大きく奥を小さく描くとか、目の割合が多いとか…。 賀来さん(早見さんの絵を示して)一番奥の子は、吐いているんですか?早見さんびっくりして、絶叫している顔です。「こ、殺し屋!」って言っている時の表情です。 中村さん表情豊かなバリエーションの説明を一個ずつほしいですね。 江口さん確かに、解説がほしいですね。 早見さん「CODE: White」ということで、一応ベレー帽もかぶらせています。 中村さんベレー帽?! MCヨルさんは独特ですね! 中村さんこれだけで15分は話せますね。 賀来さん噛めば噛むほど味が! 中村さん良いつまみですよ。 江口さん早見さんとちょっと何か似ています。表情豊かなそれぞれの顔を描きました。こちらです!登壇者の皆さん(笑)。 早見さん悲鳴が上がっていますよ。 江口さん悲鳴って何ですか! 早見さんお客さんがのけ反っています。 中村さんそれは魔除けか何かですか? 江口さん魔除けじゃないです! アーニャ! これ、アーニャだよ。(会場の反応に)何で? いろんなバリエーションの表情がほしかったんです。まず、パースですね。 賀来さん待って、パースって何? 江口さんパースとレイヤーです! 早見さん一つの体に頭が全部…。 松田さん某悪魔超人…じゃん。 江口さん右と左を見ているのがこの絵から分かると思うんですが…。 中村さん人間の闇か何かなの? 江口さん違います! すごく楽しそうにしているアーニャです。 松田さん何かあると横の顔がカチャカチャって変化するんですよね? 早見さんみんなバラバラにしゃべりそう。 MC全員のイラストが出揃いましたので、アーニャちゃんに審査をしてもらいます。ということで発表いたします。優勝は「全部良かった」ということで、全員優勝です。勝負は引き分けです。 江口さん優しい! 早見さんやったー! MC瓦割りも、イラストも全員同じ得点です。皆さんの絵は全国の劇場に飾りますので、どこに飾られるのかなどの詳細は作品の公式Xにてお知らせします。 賀来さん(江口さんの絵を)これヤバイのよ。 中村さん何でシースルーの服を着せたんですか? 冬だって言っているのに。 江口さんシースルーじゃない! MCそれでは最後のミッションです。高難度のミッションをクリアするためには、時として運も必要です。ということで、最後は運試し企画です。本編でもメレメレのさくらんぼリキュールを巡ってさまざまな事件が巻き起こっていますが、皆さんの前にボックスを置きます。箱から出ているロープが1本だけさくらんぼリキュールにつながっています。私の掛け声でお好きなロープを引いていただきます。勝者の方には50ポイント差し上げます。 江口さん運をつかみ取りたい! MCそれでは、選んでください。 松田さんどうぞどうぞ、選んでください。 賀来さんよし、じゃあこれにします! 中村さんあ、このロープ重いわ…(当たりが)来てるな。 MCそれではいきます! せーの! ■ロープを登壇者の皆さんが一斉に引く。松田さんのロープの先にあたりのさくらんぼリキュール。賀来さん来い! 早見さんあっ! 松田さんやったー! 50ポイント! これでナンバーワンスパイ! MC松田さん、喜びの声を聞かせてください。 松田さん(ナンバーワンスパイの喜びをボンドの声で)「ボフ!」(会場:拍手) 江口さんいいなあ。幸せな気持ちになる。 松田さんありがとうございます。 MC最後に、登壇者を代表して江口さんからご挨拶をいただきます。 江口さん皆さん、本日は初日に足を運んでいただき本当にありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか。(会場:拍手) ありがとうございます。本作を観た直後の感想をいろいろな人と分かち合いたいかと思います。ぜひその感想を身近な方に伝えてください。やはり初日に観ていただいたということは、皆さんは「SPY×FAMILY」のガチ勢だと思います。ぜひ映画館で公開しているこの期間にまた足を運んでいただけたらうれしく思います。本日は本当にありがとうございました。
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