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「ディア・ファミリー」完成披露試写会「ディア・ファミリー」公式サイト心臓に疾患を抱える娘のために、医療知識ゼロから医療機器開発に挑む父親と家族の奇跡の実話を映画化した「ディア・ファミリー」が6月14日に公開となります。 5月13日に、東京国際フォーラムにて完成披露試写会が開催されました。イベントには大泉洋さん、菅野美穂さん、福本莉子さん、川栄李奈さん、新井美羽さん、光石研さん、上杉柊平さん、松村北斗さん、そして本作の監督を務めた月川翔監督の豪華な9名が勢ぞろいしました。実話をベースにした本作に参加した感想や、撮影の裏側などを語りました。こちらの会見の模様をレポートいたします。完成披露試写会坪井宣政役大泉洋さん坪井陽子役菅野美穂さん坪井佳美役福本莉子さん坪井奈美役川栄李奈さん坪井寿美役新井美羽さん佐々木肇役上杉柊平さん富岡進役松村北斗さん石黒英二役光石研さん月川翔監督【完成披露試写会】大泉さん私はこんなに大きな会場で映画のイベントをやったことがないので、ちょっと驚きました。これはコンサートでございますね。しかも、Mrs. GREEN APPLEの曲がすごいから、僕のリサイタルみたいな気持ちで出てきちゃいました。(会場:笑)僕がMrs. GREEN APPLEの歌でも歌うのかなと思っちゃいました。これから多くの方に「ディア・ファミリー」を観ていただくということで、大変うれしく思っています。ある種とても重たいお話ですが、観終わった後には、とても勇気が生まれるというか、前に進もうと思える作品です。どうぞ安心して楽しんでいただければと思います。菅野さん皆さん、今日はお足元の悪い中ありがとうございます。本作は実話を基にして作られた作品です。坪井さんご家族の思い出をお借りしながら、一人でも多くの方にこの奇跡の実話をお届けしたいという思いで撮影をしました。今日、皆さんに本作を観ていただけることをとてもうれしく思います。 福本さん本日はお足元が悪い中、お越しいただき本当にありがとうございます。こんなにたくさんの方に、今日本作を観ていただけると思ってワクワクしています。キャストの皆さんと本作のお話をして、より良い時間を皆さんと一緒に過ごせたらと思っています。 新井さん本日はお足元の悪い中…。 大泉さんもうそれは良いんじゃない? 雨が降っているのはもう知っているんだし、君たちさっきから何回も何回も…。(会場:笑) 菅野さん今日は今年一番の雨らしいから、逆にそこに触れないのはね(笑)? 大泉さんもう良いでしょ。皆さん足元が悪いのは分かっているよ。何だか全員が、僕のせいみたいな顔しているし…。 新井さん(笑)。私は、今日皆さんに初めて本作を観ていただけるということで、すごく緊張もありますが、楽しみです。 観ていただく前に本作の魅力がたくさんお伝えできればと思います。 上杉さん本当に素晴らしい作品になっています。上映前なので、内容についてはなかなかお伝えできない部分があると思います。でも、本作を観終わった後に、誰かのことを思ったり、気持ちが大きく持てるような作品になっていると思います。そんな本作の魅力をお伝えできればと思っております。楽しんでいってください。 川栄さん本作は、本当に希望に満ちあふれていて、愛のあるとても優しくて温かい作品です。本作を皆さんに初めて観てもらえることを本当にうれしく思います。 今日は短い時間ですが、楽しんでいただけたらうれしいです。 松村さん今日のイベントを、この後本作を観る皆さんや、これから劇場で観ようと思っている皆さんにとって期待感が上がるような時間にできたらと思います。 光石さん本作は、スタッフ、キャストみんなが自信を持ってお届けできる作品になっております。短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします。 月川監督この作品の企画が動き出したのは五年ほど前でした。ちょっと長い時間がかかったんですが、皆さんにお届けできる日が来て、とても喜ばしく思っております。 MCまずは、すでに本作をご覧になった方々から、様々な感想が届いておりますので、ご紹介いたします。娘の命を救おうと奔走した両親の真っ直ぐな姿と、それを応援する家族や研究者たちの温かさに心を打たれました。【感想1】これが実話であることに衝撃を受けました。映像化される意義のある作品だったと思う。【感想2】諦めない人間の強さを感じました。 現在大学院で研究を行っていますが、本気で取り組めていないことを実感しました。【感想3】MCキャストの皆さんも、実話であるこの物語と向き合い、完成した本作を一観客としてご覧になっていると思います。まずは完成した本作をご覧になった感想を、大泉さんいかがでしょうか。 大泉さん 撮っている時からとっても手応えのある作品でした。監督の手腕といいますか、どのシーンも愛情にあふれた作品になっていました。自分が出演した作品は、なかなか客観的には観られないんですが、それでも多くのシーンで、本当に胸が熱くなってしまいました。他人事ではいられない作品だと、改めて思いました。 菅野さん私も試写で観ました。大泉さんは、結構初めの方から涙されているのが背中から雰囲気で伝わってきました。私も、自分も演じた作品ではありますが、作品の持っている力があるというか、「辛い現実を乗り越えて、前を向いて進んでいこう」っていうエールをくれるような作品で、良い映画だなって思います。こういう風に素直に言えるのはなかなかないことです。ぜひ楽しみにご覧くださいと申し上げます。福本さん私は本を読んでいた時にも思ったんですが、実話とは思えないようなお話です。 本当に苦しい部分もありますが、観終わった後は本当に胸を張れるような、勇気をもらえる作品になっています。私が演じた佳美さん目線で言うと、本を読んだ時に「お父さんはこんなに頑張っていたんだ」って思ったんですが、映像で観たら、お父さんが奔走して、こんな風に思ってくれていたんだっていうのを、改めて感じることができました。MCさっき菅野さんもおっしゃっていましたが、大泉さんと菅野さんと福本さんは一緒に本作を観たんですか? 福本さんそうなんです。大泉さんが一番後ろで、真ん中が私でした。 菅野さん私は前の方でした。 大泉さん何となく「やっぱり泣くかもしれない」と思ったんですが、それを悟られたくないと思ったんでしょうね。それでも菅野さんに悟られていたっぽいです。 菅野さん気配はしました。 福本さん前後から結構すんすんって聞こえてきました(笑)。 MC大泉さんは、ご自分で演じているからストーリーが分かっているのに、どうしても胸が熱くなって泣いてしまうシーンが多々あったんですね。 大泉さんそうですね。これからご覧になる皆さんの前で感想を言ってもね。変にハードルが上がり過ぎると作品が楽しめないですよね。もう、始めましょう!MCまだまだですよ! 新井さんいかがでしたか? 新井さん人の強さ、 決心の強さ、言葉の強さをすごく感じました。人のために奔走する、愛の深い人たちや、親の偉大さというか、家族の愛の大きさをとても感じました。 上杉さんどんな時代でも、何かを変える人の動機って、「身近な人や手の届く人を幸せにしたい」っていう気持ちなんですよね。初めて感じた感覚ですが、それが広がってできた社会にいるんだなって思いました。本作が、そんな思いを伝える一つのきっかけになるんじゃないかってすごく思いました。だから、この思いがどんどん広がっていったら良いなと感じています。川栄さん私は、本作を観終わって、役者としてこの作品に出られて本当に良かったと心から思いました。そんな素敵な作品でした。 MC松村さんいかがでしょう。 松村さんやっぱり坪井家の皆さんのシーンが多いので、結構客観的に観れましたが、かなり感動しました。何か泣けたとか、感情が大きく動いたとかそういう消費的なものではなく、この後ずっと心に残るような、自分の財産になるような感動がすごくたくさん詰まった作品だなって感じましたね。 大泉さん坪井家じゃないから、ちょっと他人事のように観られたっていうこと?松村さん何て言葉が悪い…あなたは…。(会場:笑) テレビで見てもお会いしても言葉が悪い(笑)。(会場:笑) 大泉さん何かそういう感じじゃないですか? 坪井家じゃないからだいぶ客観的に観られたって…。 松村さんという言葉を、ドレスアップしてお届けしたんです! MC光石さんはいかがでしたか? 光石さんそうですね。坪井家の皆さんとはあんまり同じシーンがなかったので、僕も全然他人事のように観られたんですが…。(会場:笑) 大泉さん「全然他人事で観られた」はおかしいですよ(笑)。 光石さん坪井家の皆さんとは全然会わなかったんで…。僕は、大泉さんとしか絡んでいないんですよね。でも、脚本や原作を読んだ時には、本当に感動しました。ただ、こうやって自分が出演している作品を「どうだ!感動するだろ?」っていうのはものすごく照れくさいんですよ。でも、今回の作品に関しては、これ見よがしのカットがないっていうか、これ見よがしの芝居がないんです。僕は、大泉洋さんとは昔からお友だちで、まさか大泉洋に泣かされるとは思いませんでした。本当にそういう作品です。楽しんでください。大泉さん僕よりも先に光石さんが試写をご覧なったんです。ずいぶんと久々にメールが来ました。「まさか大泉さんのお芝居で泣く日が来るとは思いませんでしたよ。私の背中を追っていたあの青年が、こんな良いお芝居をするなんて。光石ファミリーの大泉洋がこんなに大きくなった。本当に僕はうれしい。」って来たんですよ。僕、彼の背中を追ったことなんてないんですよ。(会場:笑) MCファミリーなんですか? 大泉さんファミリーでもないです。何かこう…、光石さんはあれだけ素晴らしい作品を観た後にずっとふざけているんですよ。言いたくはないんですが、これだけ良い作品の撮影中もずっとふざけていましたよ。お会いするのが久々だったので、「あ、光石さん久しぶりですね」って言おうと思ったんです。でも、どこかの地方の大学か、劇団員みたいなキャラになり切って、「はい、光石です。どうぞよろしくお願いします。本当、精一杯やらしていただきます。どうぞよろしくお願いします」みたいに、何か緊張しているエキストラみたいな芝居をしてくるんですよ。こっちも役に入っているんですが、そう来たら何か構うしかないから「大丈夫?緊張しているんじゃないの?大丈夫、できる?」って言うと「はい、頑張ります。はい。」って…。こっちは役に入りたいのに、ずっとそういう小芝居を要求してくるんですよ。もう、構って光線が大変でした。MCでも、その背中を追っかけてきたと…。 大泉さんそんなことはないんですよ! 背中を追っかけたことはないんですよ!(会場:笑) よくそんなメールを送ってくるなって思いますよ。 MC監督、今キャストの皆さんがいろんな思いをおっしゃっていましたが、どうでしたか。 月川監督本当にうれしい感想をいただきました。僕としては、愛情に満ちた素敵な物語をお預かりしたので、それをただ精一杯作品として作って、多くの人の心に深く届くと良いなと思います。その手応えを感じている作品でもあります。上映前なので、あまり多くはお話しませんが、皆さんに届くとうれしく思います。 MC先ほどからお話に出ていますが、本作のモデルになった筒井一家に実際にお会いしたり、作家の清武さんによる緻密な取材の数々があったと思います。そして、先ほど「映像化すべき物語だ」と思ったという感想の方もいました。監督は、どういう思いでこの映像化すべき作品と向き合ってこられたんでしょうか。 月川監督概要だけ聞いて「そんな奇跡みたいなお話があるのかな」というところから、ご家族の中でどんなやり取りや、物語があったんだろうというところに興味を持ちました。知れば知るほど胸を打たれました。先ほど上杉さんも言っていましたが、「まずは身近な人を助けたい」という思いから始まって、今や世界で17万人の命を救う医療器具になっているということが事実だということに、僕はもう胸を打たれてしまいました。それをたくさんの人に、伝えたいという思いでした。MCでは、ここで大泉さん、菅野さん、福本さん、川栄さん、新井さんの坪井家の皆さんにうかがいます。先日、家族決起会見というマスコミの皆さんに向けた会見を行いました。その時、控え室から本当のご家族のようなチームワークの良さを感じました。撮影初日から家族写真のシーンを撮られたんですよね? 最初から何となく家族のような繋がりを感じられたんですか? 菅野さん初日どうでした? 緊張しましたよね? 川栄さんでも、このファミリーはお母さんとお父さんがすごく盛り上げてくれるので、私たちはそれについていくという形でやっていました。福本さん初日とは思えないぐらいにスッと輪に入れたのは、本当にお二人(大泉さんと菅野さん)のおかげかなって思います。 大泉さんお母さんのおかげですから。 菅野さんいやいや、お父さんのおかげよ。 大泉さんいやいや、母さんのおかげだよ。 菅野さんあなた、良いのよ。 MCどこでもコントを始めますね。先ほどから、このお話は実話ですと何度も申し上げておりますが、この物語を少しでも多くの方々に届けたいという思いがキャストの皆さんの中にもあったと思います。坪井家の皆さんは、撮影中にこの方のこの行動が印象的だったというのはありましたか? 菅野さん豊橋での撮影の時、大きな部屋でみんなそれぞれが支度をするって感じだったんです。その部屋で、大泉さんが正座でちょこんと座って、福本さんとお話をしていたのを思い出します。大泉さんって結構大柄だと思っていたんですが、あの時は福本さんより小さく見えて…。 大泉さん(爆笑)。何のエピソード? 菅野さんもっと良いエピソードが良かったですか? 大泉さんそれは、僕が小さく見えたってエピソードですか?私はね、やっぱり同じ豊橋で、菅野さんが持ってきたスイーツが良かったですね。名古屋でめっちゃ並んで買うお菓子なんですが、それをものすごい数買ってきてくれたんですよ。 菅野さん空き時間だったから、やることがなくて。 大泉さんあれはびっくりしましたよ。菅野さんも並んだんでしょ。 菅野さん並びました。 大泉さんマネージャーさんとメイクさんとかで手分けしていろんなところに並んで買ってきてくれたんですよ。美味しかったわ。 MCそのエピソードもさっきとそんなに変わらないですよ(笑)。 菅野さん本作に関する良いエピソードが良いんですよね。 川栄さんよんちゃん(佳美)がちょっと弱っていくシーンで、菅野さんが段取りの時から本当に涙を流されていました。本番の撮影って何回かやるのに、同じように涙を流していたのがすごく印象的でした。 菅野さんありがとうございます。そういうエピソードですよね? (大泉さんに向かって)年下に助けられていちゃダメじゃない。 大泉さん光石研が、現場で、ずっとふざけているんです。松村くんが、何かの番組で見た時に「僕は役者として参加する時は、現場には地味な格好で行くようにしているんです」とか言っているのを見たんですよ。僕の現場にはめちゃめちゃハイブランドを着てきていました。(会場:笑) 松村さんそんなことないでしょ! 菅野さん何かアロハシャツみたいの着ていたよね。 大泉さん何かの番組で言っていたよな? 現場になるべく…。 松村さんそうですそうです。俳優じゃないので、畑違いの場所に入るから、少しでもハードルを下げようと思っているんです。だから、ものすごく安い服を着ていくっていう話をしました。大泉さんいや、ばりっばりのハイブランドを着ていましたよ。 松村さん着ていないですよ(笑)。大泉さんにとってのハイブランドって、いくらからなんですか?(会場:笑) 大泉さんお前、随分と失礼なこと言うな(笑)! 「僕にしてみたらそんなに高くないですが、大泉さんにしたら高いんですか」みたいなこと言って、余計にいやらしいよ(会場:笑)。 松村さん無地のスウェットですよ、毎日。 大泉さんいやいやいやいや、違いました! (松村さんの服を)「めっちゃかわいいな」と思って見ていたんですよ、そしたら…ああ~ああ~、みたいな。 松村さんいやいや、もう靴下なんか穴だらけ。(会場:笑) 大泉さん靴下は穴が開いていても良いですが、全然言っていることと本当は違います。何か良い顔して他の番組であんなこと言っているのを見て、「ばりっばりにハイブランド着ていたやんけ」って思っていました。「やっぱりSixTONESで儲かるんだな」って思って見ていましたよ。 菅野さん(たしなめるように)大泉さん、ふざけている。MC「ディア・ファミリー」に繋がっていくような良い話をしてくださいよ。 大泉さん本当にもう本作を観てもらいましょうよ。観る前になんかもう…、どんだけみんなで真面目にやってもちゃんちゃらおかしくなっちゃう。 MC上杉さんにもお話を聞きたいです。 大泉さん彼はさっきから良いことを言う。あなたの話はすごく良い。上杉さんどうだった? 撮影中にどんな僕の良い話があった? 上杉さん僕は、基本的に、ご家族と離れて研究先にいるから、家族が見られない大泉さんの姿をずっと見ていたんです。でも、光石さんとずっとふざけていました。 MCやっぱり! 光石さんが一方的にふざけているとおっしゃっていましたが…。 上杉さん僕、すっごく覚えています。大泉さんが、光石さんに「あなた大御所なんですからもっとドシっとしなさい」とおっしゃるんですが、光石さんもずっとふざけているし、大泉さんも一緒になってコントをしていました。(監督が)「よーい」って言うぐらいまでずっとやっていましたからね。 菅野さん悪い先輩~(笑)。 大泉さん光石さんはおかしいですよ。このキャリアでこんなにふざけている人。 MC松村さんは、この作品において、ある方と共演したことで、「これで役者としての夢が叶った」とおっしゃっていました。それが誰かを改めてうかがってもよろしいですか? 松村さん作品と全く関係ない僕の話で大丈夫ですか? 僕は、昔から大泉洋さんが大好きで…。 大泉さん(ドヤ顔) 松村さん(会場:大きな拍手)…まあ、大泉さんは座長だから良いのか…。(大泉さんが会場の拍手に応える)大泉さんそれなのにですよ。「夢が叶った」とまで言える私と、これだけ良い役で共演をしておきながら、この男はちっとも宣伝をしません。やっと今日イベントに来ましたけれど…。 松村さん公開は6月14日ですから。 菅野さん現場で見ていましたが、すっごく大泉さんのことが好きな感じでした。 松村さんもちろん、もちろん。 菅野さん「水曜どうでしょう」のエピソードを事細かに教えてくれた。 松村さん大泉さんのすごいところは、1エピソードを出すと、先回りして次のエピソードを話し出すっていう。 大泉さん(爆笑)。 松村さんどれだけご自分がご自分を好きでいるかっていう…。そこも含めて本当に好きな方です。 MC俳優としてではなく、そういうところが好きだという。 松村さん入口がバラエティとか、人柄の方だったので。でも、本当にこれは冗談抜きで芸能界の中で一番憧れているし、尊敬している方です。 大泉さんでも、今日あんまり君は僕の株を、今のところ上げていないからね。上がるようなことを言ってくれないと…。撮影中あっただろ。 松村さんありますよ。もちろん俳優として素晴らしいことは、国民が知っていることじゃないですか。だから、裏の座長としての顔をお話します。座長として、どれだけこの組を引っ張っていくのかっていう話なんですが…。 大泉さん(松村さんの言葉に何度も大きくうなずく) 松村さんすごく気の利く方で、ある時、卵サンドを買ってきてみんなに振る舞ってくれたんですよ。それがちょうど、ちょっと雨で待ちみたいな時で…。 大泉さん雨の話はいらないよ。 松村さん(大泉さんに向かって)しょうがないじゃないですか、雨を降らすから。(会場:笑) 右に行けばこっちが雨、別の場所に行けばこっちが雨っていう方ですからね。その雨でちょっと待っているタイミングで卵サンドを差し入れてくれたんです。でも、メイクさんはちょっとメイク直したいなっていうタイミングだったりして、誰も(卵サンドに)手を伸ばさなかったです。そしたら、(大泉さんが)「そんなのは良いから、一回これを食え」と、みんなに卵サンドを分け与えたんです。みんなでいざ食べてみると「おいしいね」ということで、気持ちがこう…一丸となったという一夜がありました。 大泉さんそれだと、ちょっと押し付けがましそうに映ったね。仕事をしようとしている人に対して、「良いから僕の買ってきた卵サンドを食え!」と言っている人にちょっと見えたね。 松村さんそうか…。(悔しそうに) 大泉さん(爆笑)。彼が僕のファンだということは、あんまりプラスにならないな。僕の良いところがあまりにもマニアック過ぎて伝わらなかったんですよ。 MC光石さんは、カテーテル治療が、ご自身の近いところにあるというお話をうかがったんですが…。 光石さん真面目な話なんですが、カテーテルをやったことあるんですよ。大泉さんカテーテルの役をやったっていうことですか?(会場:笑) 菅野さん真面目な話って言っていたよ。 大泉さん(カテーテル役の演技をする) 光石さんそんなこと思った人は誰もいないし。(カテーテルの役をしながら)やれないですよ、こんなの(笑)。 大泉さん何でもやるから、…松重豊さんが(カテーテルを)入れたのかと思ったよ。それで、(ご自身が)カテーテルをしたんですか。 光石さんしたことはあるよ。動脈瘤だったかな…カテーテルを入れて検査をして、幸い治療までいかなくて良かったです。そしたら、一昨年父が動脈解離になって、カテーテルをやりました。「カテーテル親子」ということでやらせていただきました。 MCだからこそ、まさに本作を観て、皆さんが頑張って作り上げてきたというのを知ったということですね。 光石さんそうです。こういう話があったのかと、初めて知りました。 大泉さんでも、光石さんの役的には、それを阻む役でしたもんね。 光石さんええ、まあ。 大泉さんそういう男ですよ。 MCごめんなさい。たっぷりしゃべっていただいたら、時間をオーバーしてしまいました。 大泉さん上映しようって何度も言っただろ。 ■フォトセッション。 MCでは、これから本作をご覧になる皆さんに一言いただいてもよろしいでしょう。 大泉さん本作をこれから観る皆さんにする舞台挨拶ではなかったと、今も袖でけんけんがくがくと揉めておりました。(会場:笑) 「全く何を話してんだか分からない」「良いことを一つも言わねえな」などと揉めておりました。これから観ていただく作品はですね、そういうくだらない役者の作品ではございません。大変素晴らしい、実話の物語でございます。どうぞ皆さん、一度先ほどの舞台挨拶を全て忘れて、まっさらな気持ちで観ていただければと思っております。そして、何か感じるものがあれば、多くの方に伝えていただきたいと思っております。今一度、今日の舞台挨拶を全て忘れて、本作をお楽しみください。よろしくお願いいたします。【上映終了後舞台挨拶】■エンドロール後、スクリーンが上がり登壇者の皆さんがサプライズで登場しました。大泉さん観ていただきありがとうございました。一度にこれだけ多くの方に作品を観てもらうことは初めての経験です。私自身、感動しています。観ていただけたら分かりますように、本作は大切な子供を亡くした家族の話ではなく、自分以外の誰かのために何ができるかという作品だと思います。少しでも多くの方に観てもらいたいので、本作を観て良かったと思う方は、多くの方にそれを伝えてください。本当に悲しいだけの作品ではなく、すごく元気になれる、人のために何か頑張りたいと思える作品だと思います。どうぞ「ディア・ファミリー」のことをよろしくお願いいたします。菅野さん観ていただいたお客さんの前に再び顔を見せるのは初めての経験です。皆さんからの温かい拍手を直に聞くことができて、こんなに幸せなことはないと
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「#真相をお話しします」初日舞台挨拶「#真相をお話しします」公式サイトミステリー界の超新星、結城真一郎さんが2021年に発表し、第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した短編「#拡散希望」、そして翌年の2022年に「#拡散希望」を含む5篇を収録した「#真相をお話しします」を発売。それを原作とした前代未聞の暴露(ゴシップ)系エンターテインメント映画「#真相をお話しします」が、いよいよ公開となりました。 4月25日にはTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が行われ、ダブル主演を務めた大森元貴さんと菊池風磨さんをはじめ、中条あやみさん、岡山天音さん、豊島圭介監督が出席しました。本作の「#真相」を目撃したばかりのお客さんを前に、それぞれが公開を迎えた今の気持ちを明かしました。この日の模様を詳しくレポートします!初日舞台挨拶鈴木役大森元貴さん桐山役菊池風磨さんヨガ教室経営者役中条あやみさん「#真相をお話しします」チャンネル管理人役岡山天音さん豊島圭介監督大森さん本日はお越しいただき、ありがとうございます。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。 菊池さん本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします。 中条さん皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。 岡山さん皆さん、今日はありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。 豊島監督今日はご来場いただき、ありがとうございます。無事に初日を迎えられてホッとしています。朝からいろいろな感想がSNSに上がっていて、スマホから手も目も離せない状態です。今日はよろしくお願いします。 MC大森さんと菊池さんは、数々のイベントや宣伝活動を行い、今日は電波ジャックもあり、あらゆる番組に出演されました。ようやく初日を迎えた気持ちをお聞かせください。 大森さん(菊池さんと顔を見合わせて)やっとだよね。 菊池さんやっとだね。 大森さんすごくうれしいです。役者として、作品の公開日を迎えるのは初めての経験なので、すごく不思議な気持ちです。皆さんにどう届いたのかが気になります。 MC楽曲をリリースする日とは、また違った感覚ですか? 大森さん近い部分があるかもしれません。公開するまでは、自分と鈴木の物語だったものが、公開されると「鈴木がどういう人間なのか」がより多くの人に伝わるのが、寂しくもありつつ、すごくうれしいです。その部分は楽曲をリリースをする時と似ている気がします。 菊池さん僕は率直にすごくうれいしいです。でも、大森くんの言うように、うれしさの中に寂しさがありますね。宣伝活動も含めて、みんなで作ってきたものなので、文化祭のような感じです。文化祭って始まってしまうと、すぐに終わっちゃうな…みたいな感覚。以上です! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 大森さんみんなで作ってきたものがいろいろ詰まっているからね。 菊池さんそうそう。夜の校舎でみんなで文化祭の準備をしていた時間が、良かったなみたいな。…あれ? 僕、何か良いこと言っています? (会場のお客さん:笑) 大森さんそうでもないけどね(笑)。(会場のお客さん:笑) でも、分かるよ。 菊池さんそんな気分ですね。でも、何よりもうれしいです。 MC大森さんと菊池さんは、本作の真相に迫るYouTubeチャンネル「#真相の部屋」を始動させたり、宣伝活動もあったりと、二人で過ごす時間が多かったと思います。 大森さんやっとナチュラルに会話ができるようになって、今は仲良くさせてもらっています。 菊池さんそうだね。「#真相の部屋」の「#1【W主演】大森×菊池YouTubeチャンネル始動!」の動画は、お互いに人見知りをしていて、ひどいよね(笑)。 中条さんひどかった(笑)! 大森さんあれ、照れるよね! 菊池さんあの距離感はちょっと照れるね。 大森さんお互い人見知りだからね。 菊池さんそうそう。 大森さんあれが精一杯だったんです。お互いに頑張りました! 菊池さん頑張りました! 大森さんだからこそ、宣伝活動に終わりが見えてきて、少し寂しいんですよね。 MC中条さんは、撮影時からお二人の関係性を見てきたと思います。お二人の距離感に変化はありましたか? 中条さん私は、お母さんのような目で二人を見ていました(笑)。最初は距離があった二人が、今はこんなに仲良くなったなんて…もう、涙が出ちゃう…。(涙を拭うふりをして、会場のお客さん:笑) 菊池さんこの人、マジでふざけています。(会場のお客さん:笑) 良い加減にしてください。 大森さんいつもこうですね。 菊池さんいつもふざけていますからね。 中条さん(先ほどの菊池さんの発言を引き合いに出して)文化祭? 遠足? どっちだっけ? 菊池さん文化祭だね。(会場のお客さん:笑) 中条さん文化祭、みんなで盛り上げていこう! (拳を挙げて)エイエイオー! (会場のお客さん:笑&拍手) 菊池さん頼もしいようでもあり、怖くもありますね(笑)。(会場のお客さん:笑) (盛り上げ役を買って出てくれた中条さんに対して)ありがとうございます。 MC岡山さんは、静かに皆さんのお話を聞いていらっしゃいますね。 菊池さん今、聞いてすらいなかった可能性もありますよ! (突然話を振られたことに)ビクッとなっていたから! 大森さん逃がさないからね! 岡山さん(MCの発言に対してタジタジとなりながら、)まさに、そうだと思います。(会場のお客さん:笑) MC本作をご覧になったお客さんからは、「衝撃的だった」「ハラハラ、ゾクゾクした」「泣いた」など、たくさんの感想が届いています。皆さんの元にも、本作をご覧になった方からの反響が届いていますか? 大森さん本作のタイトルにハッシュタグが付いているので、そういう意味でも感想を目にしやすいですね。僕のところにも朝から感想が届いています。 MC印象的だった感想はありましたか? 大森さんいろいろな方々が、それぞれ違った感想を述べていることが、印象的です。観る方によって作品の感想が変わる、不思議な作用のある作品だなと、強く感じました。 菊池さんいろいろな感想を見て、何度も楽しめる作品だと思いました。本作をご覧になった方がSNSに感想を投稿する時は、「##真相をお話しします」と、タイトルの前にハッシュタグをつけるんでしょうか? 大森さんしない、しない。 菊池さんタイトルのまま行くんだ。じゃあ、僕も裏アカではそうしようと思います。(会場のお客さん:笑) 大森さんどういうことなの(笑)? 菊池さん感想を真面目に投稿したいと思います。(大森さん:笑)MC中条さんの元にも、感想は届いていますか? 中条さん私も朝から皆さんの感想を見ていたんですが、「もう一回観たい」「結末が分かってから、もう一度観たい」という方がいました。他にも、「結末についてみんなで話したい」「一緒に話したい」と言ってくれている方も見かけて、とても良いことだなと思いました。みんなでいろいろな意見を述べるべき、価値観を共有すべき作品だと思うので、皆さんどんどん感想を話してもらえたらうれしいです。 岡山さん僕はSNSをやっていないので、会ったことのない人の感想を知ることができないんです。でも、皆さんがおっしゃったように、観る人によって最後の印象が全く異なる作品だと思います。皆さんがどのように感じたのかが楽しみです。僕も早く感想が聞けるように、身内が早く観てくれることを祈ります。 豊島監督台本を作った時に、自分としても最後のシーンが一番面白かったので、「そこをどうやって成立させるか」に、かなり力を注ぎました。投稿されている感想の中で、「最後が良かった」という方も多かったので、ものすごく安心しています。 MC大森さんはどのような思いで鈴木役を演じたのかについて教えてください。 大森さん鈴木は本当に不思議な人です。一見、突飛に見えるんですが、いろいろなことを振り返って、僕の人生とも照らし合わせてみると、すごく人らしいなと思っています。ものすごく純粋で人懐っこいからこそ、いろいろなことに傷ついてきた人なんだろうなと思っています。演じる上では、まず鈴木と仲良くなるというか、鈴木を深く理解することを意識しました。 MCご自身との共通点や、一方で「ここは全然似ていないな」と感じるところはありますか? 大森さん僕は声を荒げたりはしません(笑)。鈴木は荒げますが、僕にはそういうところはないなと思いました。 豊島監督声を荒げるところは、元貴くんのアイデアです。台本にないことをやってもらいました。 大森さん僕は、鈴木はある種普通の人だと思っています。誰しも自分の感情をハンドリングして、コントロールすることって、そんなにできないじゃないですか。台本のままだと、鈴木という人間がすごく器用な人に映るような気がしたので、おこがましいんですが、「もっともっと鈴木に不器用なところがあっても良いんじゃないか」という提案をしました。僕と鈴木の似ているところは、人が好きなところだと思います。 MC菊池さんの演じた役どころは、観客の代弁者のような立場でもあるかもしれません。演じるにあたって、どのようなことを意識しましたか? 菊池さんもともとの桐山と、事件をきっかけに変わってしまった桐山で、二人いるイメージでした。どちらかというと事件の前の桐山は、作られた桐山、自分の中で、「自分はこうじゃなきゃいけない」と繕っているような気がしました。事件が起きた後に鈴木とちゃんと話している桐山が、実は本当の桐山なんだと思います。心が壊れてしまった分、本音が見えているような気がして、よりナチュラルな雰囲気を出せるように意識していました。MC中条さんと岡山さんが演じたのは、本作の真相の鍵を握る重要な役どころでもありました。心を動かされたシーンや驚いたシーンがあれば教えてください。 中条さん私は、子どもたちのシーンがすごく好きです。本作ではいろいろな事件が起きます。その中でも冒頭の子どもたちのシーンは、まだ何も知らない純粋な子どもたちの心がいかにきれいだったかというのが描かれていて、本当に良いシーンだと思います。本作では、子どもたちが成長していく中で「知ることの大切さ」を伝えているような気がしています。人の優しさを知ることによって、自分もより人に優しくできると思います。 大森さん子どもたちのシーンは、かわいくて癒されるよね。 中条さん(うなずきながら)本当にそうですね。 岡山さん僕は限られたパートしか現場にいなかったんですが、かなり印象に残ったのは伊藤英明さんの演じたキャラクターですね。カッコ良いのかキモいのか分からない、あの絶妙な感じは、英明さんにしか出せないと思いました。(会場のお客さん:笑) 今日ステージにいる皆さんもそうですが、いろいろなところで活躍されていて、キャラの濃い方たちが集まっています。僕が出演している作品ではありますが、僕の出ているシーン以外は、客観的に観てお客さんとして楽しんでいまいた。強いメッセージ性もありますが、そういった間口の広い楽しさみたいなものもあると思っています。すごく痛快でした。 MC本作の主題歌は、Mrs. GREEN APPLEが本作のために書き下ろした新曲「天国」です。こちらはまだリリース前ということで、今は本作のエンドロールが、唯一「天国」を聴ける場所となっています。大森さん、今の心境を教えてください。 大森さんこういった試みはあまりなかったので、ミセスとしてもドキドキです。「天国」を作るにあたって、お芝居とは全然違う角度で、また本作に向き合い直しました。誰が悪いとかではなくて、誰もが悪くて、みんなが贖罪を抱えている。そんなどうしようもないお粗末な生き物を、どうやったら愛していけるのか。そういったところに立ち返って、ミュージシャンとして書きました。この作品と共に、僕としても新しい側面と表現を世の中にお送りできることが、すごく感慨深いです。とにかくうれしい気持ちでいっぱいです。 MC菊池さんは、撮影時からこの曲を聴いていたそうですね。 菊池さん大森くんの怖いところは、撮影期間中に「撮休があったから作っちゃった」って曲を作っちゃうんですよ。「余り物があったからラーメン作っちゃった」みたいな。(大森さん&会場のお客さん:笑) しかも、デモの段階からクオリティがめちゃくちゃ高かったんです。(岡山さんに向かって)聴かせてもらったでしょう? 岡山さんそうですね、一緒に聴ききました。 菊池さん一つのイヤホンを共有して聴いたんです。あれは好きになっちゃうよね。(大森さん&会場のお客さん:笑) めちゃくちゃ良い曲だし、デモの段階からカッコ良くて、壮大な曲でした。役に入り込もうという意識があるから、自分の役や物語と曲がリンクするんです。僕は、あの曲好きですね。 大森さんありがとう。照れる。(会場のお客さん:笑) 菊池さん照れるよねえ(笑)。 MC様々なフィールドで活躍されている方々が顔を揃えた本作は、映画化の発表時から大きな反響がありました。監督、このすばらしい俳優の皆さんとご一緒した感想を教えてください。 豊島監督今日登壇している四人は、実はずっと一緒に芝居をしていたんです。風磨くんたちが警備員室で観ている映像も、中条さんと天音くんはその場にいて、リモートで繋いで演じてもらったんです。異種格闘技戦と言いますか、皆さんそれぞれ出自が全然違いますよね。元貴くんはミュージシャン、中条さんはすでに女優歴の方が長いかもしれませんが、ファッションモデルでもあります。そして風磨くんが、アイドルでしょう? 菊池さんめちゃくちゃアイドルです。(会場のお客さん:笑) 豊島監督めちゃくちゃアイドルですね(笑)。そして天音くんは、「中学生日記」(NHKにて1972年から2012年放送)出身の生粋の俳優です。住んでいる惑星が違う人たちが、同じ空間に集まって芝居をして、皆さんがちょっとずつ影響し合う感じがすごく面白かったです。あまりないことだと思います。MC劇中では、菊池さん演じる桐山。そして観客に向けて、ある究極の二択が提示されます。皆さんにとってこれまでに直面した一番の「究極の選択」について教えてください。 岡山さん僕は最近、引っ越しをしたんです。 菊池さんえ、どこどこ? (会場のお客さん:笑) 岡山さん言えるか! 別に言っても良いですけどね(笑)。久々の引越しだったので、部屋をバキバキにオシャレにしようと思って、手始めに四角いフロアマットを、床に敷こうと思ったんです。もともと引っ越す前から、買っておいたんですが、大変だからなかなか手をつけていなかったんです。でも、ある時に「やろう」と思って、夜10時からやり出したんです。家具を一度全部どけて、…朝10時までかかりました。「今、やるぞ」と夜10時に思ったのは、究極の選択でした。 中条さん怖い。(会場のお客さん:笑) 菊池さん衝動的で何か怖いな。(会場のお客さん:笑) 岡山さん(菊池風磨さんが出演しているYouTubeチャンネル)「よにのちゃんねる」を観ながら作業しました。(会場のお客さん:笑) 菊池さん「よにのちゃんねる」を観ながらやったんですか?岡山さんはい。作業が終わった朝10時頃には、もうすべて観終わりました。 菊池さんだいぶ観ましたね。 岡山さん関連作品で別のものもいろいろと観ましたよ。 菊池さんヤバいね。それでフロアマットはうまくいったんですか? 岡山さんうまく貼れずにずれちゃって、下のフローリングが見えています。あれ、難しいですね。 菊池さん何なんだ、この人。(会場のお客さん:笑) 岡山さんずれちゃっているから、また夜10時に貼り直すかもしれないです。 菊池さんもっと早い時間からやってくれよ。何でキックオフが夜10時と決まっているんですか? 岡山さん一番モチベが上がる時間なんですよ。 中条さん私は、本作にクランクインする直前に起きた出来事です。電動自転車で、街を爽快にひゃーっと走っていたんですが、ちょっとした段差を見逃して、車輪がガラガラガラと絡まってしまったんです。これはコケるなと思った瞬間に、全てがスローモーションになったんです。そこで「これは手から行くべきなのか?はたまたどこなんだ?」と究極の選択をしました。 菊池さんどう落ちれば良いのかと? 中条さんそうです。ちょうどその頃オリンピックが開催されていて、柔道を観ていたので、「いつも受け身はどうしていたっけ?」と考えて、「肩だ!」と思ったんです。なので、肩から着地したら折れないだろうと思って、肩から着地したので、肩だけの傷で済みました。(満面の笑みで)成功です! 菊池さんいやいやいや、とんでもない傷を作っていましたよ。 中条さんその傷があるまま、本作の撮影に入ったんです。 菊池さんあれは、ちょっと引いたもん。(中条さん:笑) 豊島監督だから、あの(ヨガ教室経営者役の)傷は、メイクじゃないんですよ。実際に自転車に乗ってできた傷です。 中条さん傷を生かして、コスパも良く済みました。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 菊池さん(岡山さん、中条さんに向かって)この人たち何しているんだよ。怖いよ。(会場のお客さん:笑) 中条さんあれは究極の選択でしたね。 MC大森さんはそのお話を聞いた時に、どう思いましたか? 大森さん「プロだ!」と思いました。(会場のお客さん:笑) 中条さんありがとうございます。 菊池さん何でよ? プロはイン前に転ばないのよ。 大森さん肩から転ぶって見たことないですけれどね。どんな角度でどうなったら、そうなるのか…。 中条さん柔道のおかげですね。菊池さんいやいや、柔道の人も推奨してないのよ。 中条さんぜひ皆さんも肩から。(会場のお客さん:笑) 菊池さん変なことばかり言わないでください。(会場のお客さん:笑) MCでは菊池さんの究極の二択について教えてください。 菊池さん昨日、大森くんがやっていたインスタライブにあやみちゃんも一緒にゲリラで参加して、三人で軽くしゃべったんです。その時に、あやみちゃんが「サウナに行こうかな」と言っていたのが頭に残っていて、夜中にサウナに行きたくなっちゃったんです。今日は電波ジャックで、朝からTBSの番組に出演するために5時半には起きなきゃいけなかったんですが、昨日は家に帰ってきたのが1時くらいで、そこからサウナに行ったので、寝たのは3時半でした。(登壇者の皆さん&会場:驚きの声) 大森さん天音くんとやっていることがそんなに変わらないよ。衝動に駆られている(笑)。 菊池さん僕はちゃんと寝ているから(笑)。どうしても行きたくなったんです。 MC中条さんの一言に触発されたということですか? 菊池さんそう! サブリミナル効果みたいになって「サウナ行きたい」ってなりました。 中条さん私のせい? いつもサウナに行っているじゃない! 菊池さん確かに、今週は毎日行っていますね。 中条さん撮影中も「今日は何をするの?」と聞くと、「サウナ」って言っていました。だから、私のせいじゃありません! (会場のお客さん:笑) MCサウナに行ったことが、今日は吉と出ていますか? 菊池さん今、めちゃくちゃ眠いです。(会場のお客さん:笑) 大森さん朝イチに会った時、全然寝ていない人だったよね。生原稿を読む時、めちゃくちゃだったよ(笑)。 菊池さんヤバかったよね、めちゃくちゃだったな(笑)。 MC朝から電波ジャック、ありがとうございました。 菊池さんなかなか出られないですから、楽しかったですね。 大森さん楽しかったです。 MC続いて、大森さんの究極の二択を教えてください。 大森さん日々、選択をしていますが、一番大きかったのは、本作のオファーをいただいた時に、出演するか否かですね。あれは、僕の中で究極の二択でしたね。「出て良いものなのか?」と思いました。でも、「なぜ鈴木という役のお話が僕に来たのか」を熱く語っていただいて、脚本も拝見して、「なるほど!」と思ったんです。そこで何かお力添えできることがあればと思って、覚悟しました。それは僕の中で大きな選択でした。 MC今日は初日舞台挨拶に立っていますが、その選択をしたことについて、どのように感じていますか? 大森さん本当に刺激的な毎日を送っていました。本作がどのように皆さんに届くのかは、観ていただいて初めて決まるものだと思いますが、個人的には楽しい日々でした。 菊池さん僕なんて、二つ返事で「出ます」と言いましたよ。(大森さん&会場のお客さん:笑) (一緒にダブル主演を務めるのが)大森くんで本当に良かったです。 MC最後に主演のお二人から、ご挨拶をお願いします。 菊池さん今日はこうして五人で舞台挨拶をしましたが、本作には豪華なキャストの皆さんがたくさん出ています。僕もお客さんとして本作を観て、胸を打たれるシーンがたくさんありました。観終わってからも、ぜひ本作の題材について考えていただけたらと思います。今日はありがとうございました。 大森さん僕は本作が大好きです。エンタメなのか、エンタメじゃないのか。現実なのか、現実じゃないのか。観る人によって、様々な答えが存在する作品だと思っています。2025年がどのような時代なのかということも、見えてくる作品だと思っています。そこに賭けてみたい、信じてみたい、そんな作品です。より多くの方に観ていただきたいです。今日はありがとうございました。
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「国宝」完成報告会「国宝」公式サイト作家の吉田修一さんご自身が、三年間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身作「国宝」。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄の五十年を描いた壮大な一代記が映画化され、6月6日より公開となります。 4月23日には、帝国ホテルにて完成報告会が開催され、吉沢亮さん、横浜流星さん、高畑充希さん、寺島しのぶさん、森七菜さん、見上愛さん、田中泯さん、渡辺謙さん、李相日監督が登壇しました。 イベントでは、本作の主題歌「Luminance」(原摩利彦 feat. 井口 理)が発表されました。また、本作が今年のカンヌ国際映画祭の監督週間部門に選出されたことを受け、登壇者の皆さんが喜びを語った、こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。完成報告会立花喜久雄(花井東一郎)役吉沢亮さん大垣俊介(花井半弥)役横浜流星さん福田春江役高畑充希さん大垣幸子役寺島しのぶさん彰子役森七菜さん藤駒役見上愛さん小野川万菊役田中泯さん花井半二郎役渡辺謙さん李相日監督吉沢さん本日は、お集まりいただきありがとうございます。 横浜さん作品が完成して、皆さんに届けられることは、当たり前のことではないので、本日無事に完成報告ができて、うれしく思います。 高畑さん今日はこの場に皆さんと一緒に参加できてとてもうれしいです。 寺島さん本作で自分の役に課された役割が、今の自分とダブっていたので、撮影では不思議な感覚を体験することができました。 森さん今日は皆さんとこの場に立つことができて、とてもうれしいです。 見上さん本日はお集まりいただきありがとうございます。最後までどうかお楽しみください。 田中さんよろしくお願いします。 渡辺さん李監督に、無謀な挑戦を託されましたが、何とかやり抜くことができました。本日はたくさんの方々にお集まりいただいたので、本作を世に広めていただけるようお願いいたします。 李監督「人間、やればできるもんだなぁ」と言うと、また(渡辺)謙さんに叱られそうですね(笑)。でも、「これができるのか?」という疑問を持っているだけでは、先に進めないですし、たとえ確信を持っていても、落とし穴があることもあります。本作は、この時代に生まれるべくして生まれた「非常に生命力の強い作品」だと感じています。 MC本作のカンヌ国際映画祭監督週間への正式出品が決定いたしました。おめでとうございます。(会場のお客さん:拍手)監督週間への出品のご連絡を受けた時のお気持ちと、カンヌで上映されることについての今のお気持ちをうかがえますか? 李監督カンヌ国際映画祭は非常に狭き門で、世界中でしのぎを削った作品が集まります。本作が、日本で大々的にエンターテインメント作品として皆さんに届くのと同時に、作品性も評価されて、同軸が揃った作品となったのはうれしく思います。歌舞伎という日本の伝統文化を題材にした作品なので、フランスの方もそうですが、皆さん歌舞伎にはそれぞれのイメージをお持ちだと思います。でも、本作を通してそういったイメージを新たに覆す映画体験をしてもらえたらうれしく思います。MC吉沢さんと横浜さんは、カンヌ出品の発表時は、「国宝」の撮影地である京都で、同じお仕事の現場にいらっしゃったとうかがいました。ニュースを聞いた時のお気持ちはいかがでしたか? 吉沢さん映画に携わっている人間としては、カンヌは憧れの舞台です。その場所にお邪魔できることはすごくうれしいです。京都の世界遺産の東寺で、横浜さんと一緒にお仕事をしていた時にその発表を聞きました。すごく運命を感じました。「歌舞伎」という日本が世界に誇る文化が世界に放たれて、どのような評価をいただけるのか、すごく楽しみです。横浜さん映画人として、カンヌは憧れの場所です。京都で喜びを分かち合いました。我々が魂を込めた作品なので、心からうれしかったです。海外の方々がどのように感じ、受け止めてくれるのか、非常に楽しみです。何より監督、おめでとうございます!李監督いやいや、皆さんね(笑)! MC渡辺謙さんは、李監督とは過去に「許されざる者」(2013年公開)でヴェネチア国際映画祭出品へのご経験がありますが、カンヌへの出品は初めてですよね。 渡辺さん「怒り」(2016年)の時は、トロント国際映画祭やサン・セバスティアン国際映画祭に一緒に行きましたが、実はカンヌだけはまだ行ったことがなかったんです。おそらく騒然としていると思います。映画人が世界中から集まってくる中で、本作が上映されるのは、かなり大きな意義があると思います。李監督の作品は、作家性が強いので、海外の方がそれをどう受け止めるのか、楽しみではあります。MCここからは本作の内容についてうかがっていきます。まずは吉沢さん、喜久雄役に正面から向き合いながらお稽古や撮影という怒涛の日々を過ごされたと思います。本作と喜久雄役への思いを教えてください。 吉沢さん撮影期間を含めて一年半、歌舞伎の稽古を続けて喜久雄役に向き合いました。一年半という期間、一つの役に向き合うのはなかなかできないことだと思います。どの作品も特別で、全力でやっていますが、この作品にかけた時間とエネルギー量は桁違いです。それだけのものを背負って現場に臨みました。確実に、今までの役者人生の集大成です。これまで培ったものをすべてぶつけた作品です。 MC改めて、喜久雄の人生を演じてみていかがでしたか。 吉沢さん歌舞伎役者は、役者というつながりはありつつも、全く違う世界だと改めて感じました。我々役者は、人間の人生を演じて生きていきます。歌舞伎役者さんは、何百年も前の先人たちが積み上げてきた一つの芸を生きていきます。そこへの覚悟は、小さい頃から舞台に立って何十年も積み重ねて、ようやく形にしていくものだと思います。僕がそれを演じるのに、一年半では足元にも及ばないことは分かっていますし、技術的に足りない部分はたくさんあると思います。だからこそ、我々役者がやった意味があると思います。僕は喜久雄を通して、がむしゃらな精神や意地を感じました。そこが観ていただきたいポイントです。 MC吉沢さんは、でき上がった作品をすでに二回ご覧なったとうかがいました。 吉沢さんいろいろな思いがあって、一回だけではすべての思いが処理しきれず、二回観ました。「とにかくすごいものを観た!」という余韻がありました。カメラワークや、皆さんのお芝居、美術、ライティング、総合芸術、それぞれの素晴らしさがありました。本作は歌舞伎がテーマなので、観る前は難しい題材と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。「純粋にエンターテインメントとして楽しめる、本当に最高な作品が生まれたなぁ」と思って、ホッとしています。MC横浜さんも、吉沢さんと同じぐらい大変な準備をされたと思います。役と向き合い、完成した本作をご覧になった感想を教えてください。 横浜さん俊介という人物は、僕自身とは正反対でむしろ苦手な人間です。なので、普通の役作りとは違って、まず理解し、愛することから始めました。李監督は、「流浪の月」(2022年/主演・広瀬すず、松坂桃李)の時もそうでしたが、自分の中にきっとあるけれど、律して眠らせているものを、解放させて、挑戦させてくださるので、役者冥利に尽きます。それと同時に、力不足も感じましたが、幸せな時間を過ごせました。完成した作品を観て、芸に人生を捧げた彼らの生き様が美しくて、感銘を受けたし、励まされました。僕も彼らのような人生を過ごすためには、「芸に励むのみだな」と思いました。MC自分の人生に言葉をもらったような感じですか? 横浜さんそうですね。なので、役者の方々も観ていただくと、いろいろな思いが感じられるのかなと思いました。 MC人生をかけて歌舞伎役者を支えた女性陣にもお話をうかがいます。高畑さんは、喜久雄と俊介と大きく関わる役でしたが、演じた感想や、完成した作品をご覧になった感想を教えてください。 高畑さん本作を拝見して、結構くらいました。李監督とは「怒り」(2016年)でもご一緒しましたが、その時も作品を観た後に、一日、二日引きずるというか、良い意味ですごくドーンと来ました。「すごく重厚な作品に参加させてもらえたな」と思いました。春江は、長きにわたり一番近くで喜久雄と俊介の二人に寄り添い、見守る役でした。私も実際に、若い時代から歳を重ねるまでの撮影で、ずっと二人を横で見ていました。二人が血反吐を吐くような努力を重ねて芸を習得する姿を見ていたので、自然と春江の気持ちになれたし、客席や舞台裏で「何か力になれないかな?」と思っていました。作品を観た時にその記憶が蘇って、二人の人生を見られて、すごく不思議な幸せな気持ちになりました。MC寺島さんは、「今まで生きてきた私の環境や、蓄えてきたものを少しでも活かせていれば」とコメントされていました。皆さんご存知のように、寺島さんご自身も歌舞伎界に近く、今回「国宝」に参加されました。どのようにオファーを受けて、本作の撮影に臨まれたのでしょうか? 寺島さん幸子は、二人を部屋で預かってしつけていく役ですが、歌舞伎界は世襲制なので、この役自体はリアルには成り立たないものです。なので、吉田さんの本を読んだ時に「とても夢がある物語だな」と思いました。李さんとは、これまで何度か「ご一緒できるかなぁ?」と思っていたのですがなかなか叶わず、この作品でお会いできました。また、歌舞伎と言う題材で、ご一緒できることに意味があるのかなと感じました。私は今回、役者と言うより、スタッフの一部のようでした。例えば、セットで自分が見てきたものと違うと思ったら、監督に「こうじゃないですか?」と言ったりしていました。 李監督結構厳しい指摘でした(笑)! でも、素晴らしい指摘でありがたかったです。 寺島さん(笑)。不思議な体験でした。演じつつも、セットなどを見ては、指摘をして、監督がそれを真摯に変えてくださって、楽しい撮影でした。私は、いつもでき上がった作品は観ないのですが、評判は聞いております。李さんは、「えげつなくカットする」と、有名な監督ですから、私のシーンなんて大して残ってはいないかと……。 渡辺さんちゃんとあったよ!(登壇者の皆さん:笑) 寺島さんありました(笑)? カットされていた場合、「観るの嫌だなぁ」と思っていたので、もう二、三年寝かせてから拝見しようかな。 李監督その間にまた編集を変えたりして(笑)! (寺島さん:大笑い) MC寺島さんは幸子として、子どもの時代から二人を見ていて、いかがでしたか? 寺島さん俊ぼん(俊介)は自分の子どもですからね。それを差し置いて主人(渡辺謙さん演じる花井半二郎)が喜久雄を支持するのは、ムカついてしょうがなかったです。歌舞伎界では、ほとんど考えられないことなので、「吉田修一さんはすごいものをお書きになったな」と思っていました。 MC森さんは、喜久雄にとってターニングポイントとなる女性を演じました。どのような気持ちで撮影に臨みましたか? 森さん撮影には途中から参加したので、正直すごく緊張しました。吉沢さんとの共演は二度目でしたが、ずっと迷宮にいるような気持ちでした。でも、それが楽しくて毎日現場に行っていました。私は彰子として、喜久雄がこの後どうなっていくのか、現場で吉沢さんのことを見ていたのですが、ずっと炎みたいでした。吉沢さんはすごく優しく接してくれるのですが、青い炎に見えて、どこか近寄れなくて、「喜久雄じゃない時間ってあるのかな?」って、彰子として心配している時間がありました。(吉沢さん:笑)カメラが回っていないところで、吉沢さんが物を落とされた時も女性らしくすごくきれいに拾われた瞬間があって、「すごすぎる!」と思いました。彰子は、これから喜久雄が歌舞伎役者として芸を磨いていく中で、こういう瞬間を目にしていくのだなと思うと、次のシーンの心の手助けになったので、本当に感謝しています。ありがとうございました。吉沢さん(笑)。どういたしまして。彰子とのシーンは、彰子と一緒にいても、喜久雄は常に自分の世界にいるような接し方だったので、「自分から話しかけるのも何か違うのかな」と思っていました。すみませんでした。 森さんいやいやいや。こちらこそです。 吉沢さん炎を燃やしていました! MC森さんは、今日完成作をご覧になったんですよね? 森さん三時間があっという間でした。お二人の歌舞伎の演目のシーンは、背もたれを使わずに、久しぶりに前のめりで画面を観ていました。芸事や、自分がお芝居をしている時もそうですが、「夢中になれる時間があるって、本当に幸せなことだな」と、本作を通して感じました。喜久雄さんから教えてもらったことがたくさんあります。 MC喜久雄を見染めながらも、身を引く切ない表情が印象的でした。撮影はいかがでしたか? 見上さん私は撮影の二カ月前から日本舞踊、一カ月前から三味線のお稽古を始めました。日本舞踊のお稽古では横浜さんとすれ違うこともあって、一瞬横浜さんのお稽古を覗いた時に、「これは私間に合わないかも」と、すごく焦りました。撮影の一、二カ月前には、皆さんの立ち姿から違っていて、すごくドキドキしました。でも、初めて芸事から役を手繰り寄せていくのは、すごく新鮮な時間を過ごせました。 MC完成作をご覧になっていかがでしたか。 見上さんすぐに感想がまとめられませんでした。遠くない仕事をしているからこそ、「これほどの狂気じみた覚悟を持たないと、ここまで到達できないのか」と考えたら、「私はこの仕事に向いていないかも」と思い、自分の生き方を見つめ直すほど心に響きました。 MC田中さん、当代一の女形で人間国宝、二人の道標になるような役どころでした。決して簡単なものではなかったと思います。万菊役と向き合われて、どのようなことを感じられたでしょうか。 田中さん役と向き合えたかは怪しいところです。とにかく「万菊役」と言われてびっくりしました。僕は、いわゆる伝統や常識から逃げるようにして生きてきた人間なんですが、「日本の踊りの本陣は歌舞伎にあり」と、ずっと昔から思っていました。だから、映像のコレクションを見たり、本を読んだり、勉強をしてきました。僕自身は、人間の世界に踊りが生まれ、始まったことに憧れていて、それが、踊りが大好きな根拠です。その中で、素晴らしい歌舞伎舞踊を人間が開発して、見事な文化を成しました。歌舞伎のように踊りと言葉が一緒になって、人々に訴えかける踊りを持っている国は日本だけです。そのことに関わる仕事が、まさか自分に来るとは毛頭なかったです。そして、その長い時間をかけた伝統の踊りを、まさかこの私がやるなんて、今でも想像がつきません。こんな風に歌舞伎の話を僕の口からすることは、生まれて初めてですが、密かにずっと言葉と踊りの関わりをずっと思い続けてきました。本作に出演したことが、また僕の新しいスタートラインになると思っています。ちょうど僕の年が万菊さんと同じくらいで、被る部分がたくさんあります。おそらくこの万菊さんを演じた私自身は、これからも同じ線に沿った勉強をしていくんだと思っています。また一つ楽しみが増えたということで、監督ありがとうございました。皆さんも、ありがとうございました。MC最後に渡辺謙さんは「歌舞伎は演じられないけれど、歌舞伎役者なら演じられる」と、おっしゃられたとうかがいました。改めて作品へのご参加はいかがでしたか? 渡辺さん「歌舞伎役者を演じられる」というよりは、僕もそれなりのキャリアがあるので、エンターテインメントや芸にどう向き合うか、どう練っていくのか、それを一緒に考えることはできるなと思っていました。李監督は最初に、「エンターテインメントという非常に不可解で、不思議な世界で生き続けている男。その上いっぱいアップダウンがあって、その中で溜まってしまった澱や業みたいなものが花井半二郎にほしいんです」と、言ったよね?(李監督:うなずく)それをある意味よすがにして、この役と向き合えた気がします。僕はそんなに演目はありませんでした。まあ、連獅子の演目の稽古はしましたが、それよりも喜久雄や俊介をどう見つめて、鍛えていくか…。しのぶちゃんと同じような感覚だったと思います。その中で「何かを引き出せるのか」「何かを突き上げていけるのか」ということの方が、僕にとっては重要でした。後は何となくやっていたという感じで、申し訳ないです。 MCオファーを受けた時には、「腰が浮くのを抑えながら、果たしてこの大作を支えられるか悩みました」とありましたが、改めてでき上がった本作をご覧になっていかがでしたでしょうか。 渡辺さん吉田さんの本を読んだ時に、「こんなの映像化なんてできない」「誰もこんなのできないよ」と思いました。でも、いたんですね。生意気なことを言うとあれですが、亮はこれまでも大河ドラマや、映画にもたくさん出ていると思います。でも、本作の試写を観た後に、すぐに李監督に「これは吉沢の代表作になるね」って言いました。これはおべんちゃらではなく、本作に賭けている姿も知っているし、もちろん流星もすごいんですが、この重荷を背負うその覚悟と、ある種の執念みたいなものを亮は持ち続けていました。だから、森さんは亮に近づけなかったんだと思います。試写で観た時には、俳優仲間として「こいつ、すごいものを作ったな」って思って、尊敬できましたね。吉沢さん本当にありがとうございます。先ほどもお話ししましたが、本作はかなりの思いをかけて臨んだ作品です。「この作品が僕の代表作になってくれたら良いな」と思っていたので、すごくうれしいです。 MC「映画化は無理だ」というお話もありましたが、監督が、本作の映画化に至った経緯をうかがってもよろしいでしょうか? 李監督「無理だ」と言うのは同感です。だからこそ百年近く歌舞伎の作品はないわけです。なぜなかったのかは、やってみて分かりました。でも、吉田さんから最初に「歌舞伎のお話で、女形の取材を始める」という話を聞いて、「もうこれは始まってしまっている」という、作品の重みを感じました。先ほど、しのぶさんの「歌舞伎界ではありえない」を、まず吉田さんに突破していただいて、次は僕が背負う番だったので、共に背負う仲間を引き入れました。僕一人では背負い切れない規模だったので、背負い分け合った感じです。今日はここにいない(黒川想矢さんと越山敬達さんが演じる)少年時代の喜久雄と俊介も、まるで歌舞伎をやったことがないところから、「歌舞伎の天才少年現る!」というシルエットを体現するために、同じように努力していました。歌舞伎指導に入っていただいた四代目中村鴈治郎(吾妻千五郎役・彰子の父親)さんも常に前のめりでした。本番中に、いつカメラの前に行っちゃうかとハラハラとすることもありました。それぐらい関わった皆さんが背負いあっていて、「やればできたんだな」という気持ちです。MC原作者の吉田さんが、本編ラッシュをご覧になった後に「100年に1本の壮大な芸道映画」とおっしゃったとうかがっております。監督は、その後吉田さんとお話などされたのでしょうか? 李監督ラッシュを観終わった後に非常に興奮された状態で、そのようなことをおっしゃっていました。それと「想像を超えてきた!」とぼそっと付け加えていただきました。吉田さんも「果たしてこの歌舞伎俳優ではない方々が、歌舞伎役者としての佇まいが生まれるのだろうか」と、どこかで思っていたのでしょう。でも、その杞憂はすべて吹き飛んだようで、ものすごく喜んでくださいました。カンヌの報告をした時も、誰よりも喜んでくださいました。 MC最後に代表して吉沢亮さんからご挨拶をいただきます。 吉沢さん本日は、お集まりいただき誠にありがとうございました。この作品は本当にたくさんのスタッフの皆さん、キャストの皆さん、監督、そして吉田先生と、皆さんそれぞれの持っている、背負っているものを全員がぶつけ合って、どうにか生まれた至極のエンターテインメント作品だと思っています。いろいろと作品にかけた熱い想いを語らせていただきましたが、観てくださる皆さんには、ただただこの作品を楽しんでもらえたらうれしいです。そして、たくさんの方に観てもらえたら、すごく幸いです。今後とも「国宝」をよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
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