「映画」検索結果425件
-
「#真相をお話しします」レッドカーペットイベント&完成披露舞台挨拶~#映画の完成をお披露目します~「#真相をお話しします」公式サイトミステリー界の超新星、結城真一郎さんが2021年に発表し、第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した短編「#拡散希望」、そして翌年の2022年に「#拡散希望」を含む5篇を収録した「#真相をお話しします」を発売。それを原作とした前代未聞の暴露(ゴシップ)系エンターテインメント映画「#真相をお話しします」が、4月25日に公開となります。 3月17日には、「#映画の完成をお披露目します」と題して、TOHOシネマズ 六本木ヒルズでレッドカーペットイベント&完成披露舞台挨拶が行われました。ダブル主演を務めた大森元貴さんと菊池風磨さんをはじめ、中条あやみさん、岡山天音さん、福本莉子さん、伊藤健太郎さん、栁俊太郎さん、田中美久さん、齊藤京子さん、原嘉孝さん、伊藤英明さんが出席し、劇場前の大階段に敷かれたレッドカーペットを笑顔で歩き、会場を盛り上げました。完成披露舞台挨拶には、豊島圭介監督も参加し、ネタバレ厳禁となる本作について、にぎやかにトークを繰り広げました。この日の模様を詳しくレポートします!レッドカーペットイベント&完成披露舞台挨拶~#映画の完成をお披露目します~鈴木役大森元貴さん桐山役菊池風磨さんヨガ教室経営者役中条あやみさん「#真相をお話しします」チャンネル管理人役岡山天音さん女子大生役福本莉子さん桐山の友人役伊藤健太郎さん桐山の親友役栁俊太郎さんOL役田中美久さん桐山の知人役齊藤京子さんタトゥーの男役原嘉孝さん美容室経営者役伊藤英明さん豊島圭介監督【レッドカーペットイベント】■TOHOシネマズ六本木ヒルズ前の大階段に敷かれたレッドカーペットに、豪華キャスト陣が登場! 楽しそうな笑顔で階段を歩きました。華々しいフォトセッションの後は、「#映画の完成をお披露目します!」と、この日のイベントタイトルを発声しつつ、自撮り棒を使って仲良く撮影を行いました。MC大森さんと菊池さんから、ご挨拶をお願いします。 大森さん本作は、僕にとって初めての主演作品です。今日は訳が分からないくらいの規模でイベントが行われていますが、完成披露の日を迎えることができて、とても感慨深く、ありがたい気持ちでいっぱいです。 MC豪華な方々に集まっていただきましたね。 大森さん(共演者の方々を見渡し)テレビで見ていた人たちですね(笑)。ありがとうございます。 菊池さん僕にとっても本作が初主演の作品です。大森くんとダブル主演をさせていただきました。今日この場に来られなかった方もたくさんいますが、本当に素敵な座組です。今日はこのようなおめでたい場を設けてもらい、とても感謝しています。【完成披露舞台挨拶】■登壇者の皆さんが、劇場の中扉の上手と下手から1名ずつ登場しました。大森さん&菊池さんは、グータッチ、福本さん&伊藤(健太郎)さんは秘密ポーズなど、ポーズを決めてから客席の間を通ってステージに上がりました。大森さん「#映画の完成をお披露目します」に、お集まりいただきありがとうございます。謎の男を演じました。本日は最後まで楽しんでいってください。 菊池さん皆さん、本日は本当にありがとうございます。桐山役を演じました。とにかく皆さんに早く観てもらいたいと思っております。 中条さんヨガ教室経営者を演じました。今日は短い間ですが、いろいろとお話できればうれしいです。 岡山さんチャンネル配信者を演じました。今日は、皆さんにやっと本作を観てもらえるので、うれしいです。楽しんでいってください。 福本さん本日は風が強い中、お越しいただきありがとうございます。女子大生役を演じました。短い時間ですが、よろしくお願いします。 伊藤(健太郎)さん本日はお集まりいただき、ありがとうございます。短い時間ですが、最後まで楽しんでいただけたらと思っています。 栁さん寒い中、お越しいただきありがとうございます。桐山の友だちを演じました。今日は楽しんでいってください。 田中さんOL役を務めました。今日はたくさんお話をして、幸せな空間を作れたら良いなと思います。 齊藤さん本日はお集まりいただき、ありがとうございます。桐山の知人役を演じました。今日は皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思っています。 原さんお疲れ様です。(会場のお客さん:笑) タトゥーの男を演じました。本作は本当にすばらしい作品になっています。今日はぜひ楽しんでいってください。 伊藤(英明)さん先ほどは段取りをミスして目を閉じてしまいました。本当に申し訳ありませんでした。(突然の謝罪に登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)大森さんと菊池さんの初主演作品の、完成披露試写会というこの場に立ち会えたことが本当に幸せです。今日は楽しんで帰ってください。 豊島監督今日はご来場、ありがとうございます。とにかく面白い作品ができたと自負しております。早く皆さんに観ていただきたいと思っていたので、今日は非常に興奮しています。 MC本作は、役柄の紹介が肩書きのみの方もいらっしゃいます。役名がネタバレに繋がってしまう人がいるようですね。 菊池さんもう、異常事態ですよね。英明さんから「父親役です」という挨拶は、聞いたことがないです。(登壇者の皆さん:笑) ご覧いただければ分かると思いますが、役名を言うとネタバレに繋がってしまうって、なかなかないですよね。 大森さん完成披露舞台挨拶が初めてなので、これが不思議なのかどうかも分からずにいます(笑)。でも、異様な空気が漂っていますね。早く皆さんに観てもらいたいです。MC通常の舞台挨拶ですと、演じた役について「どんな役か」という質問がありますが、本作ではすべて省略しています。本作をご覧になって、なぜ省略したのかということもお楽しみいただければと思います。また、本日の舞台挨拶のタイトル「#映画の完成をお披露目します」は、大森さんと菊池さんが考えたとうかがいました。 菊池さん「#映画の完成をお披露目します」がついに始まりましたね。 大森さんそうですね(笑)!名付けたタイトルが、概要というか、ただの説明だね(笑)。 菊池さんタイトルでも何でもないですよね(笑)。 MC投票によって、こちらのタイトルが選ばれたそうですね。 大森さんもう一つの候補が「大暴露」だったよね。 菊池さん「大暴露祭り」でしたね。 大森さんこっち(「#映画の完成をお披露目します」)で良かった気がしますね。 菊池さん「大暴露祭り」だと、みんなが身を削ることになっていたと思うので、これで良かったと思います(笑)。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 中条さん癖の強いキャストが集まっているので、今日は楽しんでいただけそうですね(笑)。 MC本作の撮影は、10カ月ほど前に行われたとうかがいました。また、今日の舞台挨拶にはたくさんの応募があり、当選倍率はなんと140倍だったそうです。本作への期待・関心度の高さが感じられます。大森さん・菊池さん、改めて今日を迎えた心境を教えてください。 大森さん初めての感情で、すごく高揚していますし、同時に緊張もしています。ちょっと信じられないような気持ちです。 MCツアーやライブが始まる前とはまた違った心境なのでしょうか。 大森さん(菊池さんに向けて)またちょっと違う感じがするよね。 菊池さんでき上がった作品を披露するので、ライブとは心境が違いますね。 大森さん本当に素敵な、僕自身も大好きな作品なので、皆さんに届くのがただただ楽しみです。 菊池さん大森くんがおっしゃったように、やっと完成した本作を観ていただけるというよろこびがあります。本作の出演が決まった時は、「(共演者として)いろいろな人と会えるんだ」と思っていたのに、特殊な撮影だったので、会える機会が少なかったんです。(登壇者の皆さん:笑) だからこそ、今日も皆さんに会えるのを楽しみにしていました。MC大森さんと菊池さんは共演シーンが多かったと思います。共演してみての感想を教えてください。 大森さん彼は、菊池風磨ですからね(笑)。(菊池さんと顔を見合わせながら)僕はテレビで観ていて、「面白い人なのかな」と思っていたんです。でも、結構シャイで、かわいいところもある人だと思いました。お芝居では、風磨くんが懐深く迎えてくださったので、僕は壁にぶつかることなく、自然とキャッチボールができました。嫌な思い出もなく、伸び伸びと演技をさせてもらえたのは、風磨くんのおかげだと思います。 菊池さん僕も、伸び伸びとやらせてもらいました。大森くんは、いろいろなこだわりや、自分のルールがある人だと思っていたんですが、すごく柔軟で、器用な人でした。最初に「僕、お芝居とか全然やっていなくて」と言っていたんですが、「数カ月前まで違う作品を撮っていたんじゃないか」と思うくらいのお芝居をしていたので、嘘をつかれたような気持ちです。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 大森さん嘘じゃないよ(笑)! 菊池さんそれくらいお芝居が板についていましたし、すごく刺激をもらいました。 MCお二人は監督と一緒にワークショップを行い、中条さんもそこに参加されたそうですね。 中条さんはい。ワークショップでは、「好き嫌いゲーム」をやりました。お題に対して、「それが好きな人」と「それが嫌いな人」をそれぞれ演じて、相手を自分の意見に誘導するゲームです。そのゲームで、「嫌い」側だった大森さんが、頑なに折れず、「好き」側だった菊池さんの方が大森さんに意見を寄せていました。私はそれを見ていて、菊池さんは「優しくてピュアで、合わせてくれるタイプの人」で、大森さんは「頑なで頑固な方」なんだと思いました。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)大森さん僕はワークショップというものが、何だか分かっていなかったからね(笑)! MC中条さんはそこでお二人の人間性が少し見えたのですね。 中条さん面白かったです。MC岡山さんは、「#真相をお話しします」チャンネルの管理人を演じました。バーチャル空間での撮影が多かったと思いますが、いかがでしたか。 岡山さんほぼバーチャル空間にいましたね。お芝居って、基本的に相手の方がいて、エネルギーを交換しながら進んで行くものだと思うんです。でも、今回はとにかく一人で一方的に発信することが多かったので、監督とも相談をしながらいろいろと考えました。セリフも多いし、全部グリーンバックだったので、完成形を観た時は(思わず笑顔をこぼしながら)何だか面白かったです。(会場のお客さん:笑) 今日が初めての舞台挨拶かというくらい、僕の方がしどろもどろになってしまいました(苦笑)。バーチャル空間での表現というのは、なかなか他の作品ではないものだと思います。見応えのある画になっていますし、映像の中に監督がいろいろな仕掛けをしていますので、楽しんでいただけたらうれしいです。MCその仕掛けや、セリフ量の多さも見どころですね。 岡山さんそうですね。グリーンバックの中で、一人でひたすらしゃべり続けるという、なかなかない撮影でした。 MC続きまして、父親役の伊藤英明さんにおうかがいします。福本さんが演じる娘のために、ある行動に出るという役どころでした。現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか。 伊藤(英明)さん僕はよく映画館に足を運ぶんですが、(TOHOシネマズの幕間映像に福本さんが出演していることから)福本さんのイメージは幕間に出てきて作品を紹介している方でした。なので、現場ではずっと「本作はどのように紹介するんだろう」と考えていました。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 福本さんあの幕間映像を観てくださる方がいるのは本当にありがたいですね。ありがとうございます。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 伊藤(英明)さん何だか、すみません(笑)。 菊池さん(福本さんの伊藤英明さんへのコメントに対して)今のは、まるでファンへの対応みたいですね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) MC伊藤英明さん、本作への感想も教えてください。 伊藤(英明)さん140倍という倍率を勝ち抜いて足を運んでくれた皆さんが、本作を観てどんな反応をするのか楽しみにしています。ネタバレ厳禁なので、言えないことがたくさんありますが、一回観て終わりではなく、二・三回観た時にも、いろいろなことが伏線になっていることに気づくような、何度観ても楽しめる作品です。次回は倍率を気にすることなく、大好きな人と映画館に足を運んでほしいなと思います。その時は、幕間の福本さんも楽しみにしてほしいなと思います。 福本さん(再び伊藤さんが幕間映像に触れたことに)ありがとうございます! 上演よりも早めに劇場に来ていただくと、私が映画の紹介をしています! 菊池さん(福本さんの返答が)いや、それはファンへの言葉なのよ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) MC福本さんは、伊藤英明さんとの共演はいかがでしたか? 福本さん撮影日数がそんなに多くなかったので、共演シーンも本当にわずかでした。でも、幕間の話など優しく話かけてくださってとてもうれしかったです。あと、一緒のシーンではないですが、伊藤さんがシャワーを浴びるシーンの撮影の時に、英明さんがチラッと見えたんですが、肉体美がすごかったです。(筋肉が)ムキムキでカッコ良いお父さんだと思いました。MC伊藤健太郎さん、栁さんにもおうかがいします。お二人は、リモート飲み会をするシーンがありました。こちらはどのように撮影をされたのでしょうか。 伊藤(健太郎)さんずっとコメントを考えているんですが、余計なこと(ネタバレ)を言っちゃうんじゃないかと思って…。気をつけながら話しますので、(栁さんに話を振り)先にお願いします。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)栁さん基本的に、それぞれが部屋にこもっていて、芝居もリモートだったので、緊張感がゼロでした。お菓子を食べながら芝居をするという、不思議な現場でした。 MCパソコン見ながら、おしゃべりをしているのを撮影しているという感じだったのでしょうか。 伊藤(健太郎)さん本来ならば、カメラがあってお芝居をするのが基本ですが、今回はモニターで自分の顔を見ながらのお芝居だったので、逆に難しい部分もありました。自分の顔が見えると、ちょっとした動きが気になってしまうので、そういった難しさがありました。MC同じシーンに、もう一人参加された方がいますね。 伊藤(健太郎)さん&栁さん言って良いのかな…? MC大丈夫ですよ。菊池さんですね。皆さん、ネタバレを極度に恐れていますね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 伊藤(健太郎)さんちょっとでも何かを言ってしまったら全部バレてしまいそうな作品なので…。 菊池さん慌てふためいているな(笑)! (伊藤健太郎さん:爆笑) 僕も、リモートでお芝居をするのは、なかなかないことなので、新鮮でした。裏話ですが、リモートシーンの撮影は、同じマンションに三部屋用意してもらって、本当にネット回線で繋げて撮影をしました。なので、ちょっと音が遅れたり、聞こえにくかったりすることもあったんですが、それぞれが勘で「今このセリフ言ったのかも?」と思いながら芝居を続けました。対面をしていないので、挨拶もそこそこで、せっかく共演しているのに、そんなにお話できなかったのが心残りです。もう一つ心残りなのが、スタッフさんが気遣って「三人でご飯を食べなよ」と言ってくれて、お昼ご飯の時間を作ってくれたんです。でも、その時もすごく気まずくて…(苦笑)。(会場のお客さん:笑)しかも、一応動画を回しておこうみたいな感じだったので、周りのスタッフさんもしゃべらないし、三人とも微妙に人見知りなので、誰もしゃべらなかったんです。(伊藤健太郎さん&栁さん:笑) 伊藤(健太郎)さん用意された食事は、蕎麦でしたね。 菊池さんでも、蕎麦で良かったよね。 栁さん蕎麦をすする音が、微妙な空気を助けてくれるから、蕎麦で良かったよ。パンとかだったら本当に危なかった。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 伊藤(健太郎)さん水分を持っていかれちゃうよね(笑)。 菊池さんそうそう(笑)。でも、人見知り同士、良い人たちです。(栁)俊太郎とは、もともと面識がありましたが、健太郎くんも良い人なんだろうなと思いました。 MCその沈黙から悟ったんですね。 菊池さん悟りました。だから今日はすごくやりやすいです。 栁さん僕も本当に、やりやすいです。 伊藤(健太郎)さん本当にやりやすいと思ってくれていますか? 菊池さんでも、ちょっと気まずいかな(笑)。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)嘘、嘘、嘘! 僕は話しやすいし、三人の空気感が好きです。でも、スクリーンからは人見知りな感じや、気まずい雰囲気は感じさせていないと思います。ずっと仲の良かった仲間に見えると思います。伊藤(健太郎)さん&栁さんそうだね。確かに! 菊池さんやっぱりあの蕎麦が助けてくれたなと思います。 栁さんうん。蕎麦で助かりました。 MC田中さん、齊藤さん、原さんにうかがいます。ネタバレ厳禁で触れられない部分もありますが、ご自身の鑑賞後の感想を含め、本作の見どころを教えてください。 田中さん私は、本作を観終わった後に「この作品って観終わった後に、すごく引きずるだろうな」と思いました。作品から、何か問いかけられているような感覚がありました。今日、観終わった皆さんは、家に帰るまで、いやたぶん死ぬまで引きずるんじゃないかと思います。 菊池さん重いなあ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) まあ、テーマは重いよね。 田中さん(笑)。深い作品だと思いました。 菊池さん大丈夫? 帰っちゃう人いるんじゃない? 大丈夫だよね! 田中さん自分の人生にすごくプラスになる作品だと思います。MC確かに、メッセージが残りますよね。齊藤さんはいかがでしょうか。 齊藤さん最初から最後までハラハラドキドキとさせられるので、ずっと面白かったです。でも、面白いだけではなくて、観終わった後に現代において切っても切り離せないことについてすごく考えさせられました。「これぞエンタメだな」と感じました。 MC齊藤さんも、言えない部分が多い役どころですね。 齊藤さんそうですね、何一つ言えなくて…(笑)。見どころしか言えません。MC原さんはいかがでしょうか。 原さんサスペンス…(ネタバレを気にして)あれ? これもダメだった…? 菊池さんヤバいんじゃない? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)原さん(慌てながら)ヤバい、ヤバい! (登壇者の皆さんから小声で「ミステリー」と言われて)ミステリーか…(片膝を床につく) 菊池さん(ツッコミを炸裂させて)韓国式の土下座をするな! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 何で韓国式なんだよ! 原さん僕も推理をしながら観たんですが、短いセリフでも実は伏線だったりするので、皆さん集中して、耳をかっぽじ歩いてください。 菊池さん(原さんの口から出た謎の言葉に反応して)「かっぽじ歩く」? 原さん一つ一つのワードに注目しながら、ぜひ推理していただきたいです。物語が進むにつれて、本作の内容が自分ごとのように感じてくるんです。それはこの作品のすばらしい力だと思います。(田中さんが)観終わった後に引きずるとおっしゃっていましたが、僕も自分を見つめ直そうという気持ちにさせられました。 菊池さんだから、「かっぽじ歩く」って何ですか(笑)? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)「いろいろなセリフにヒントがあるかもしれないから、集中してね」ということですか? 原さんそうです、そうです。集中して、かっぽじ歩く。菊池さん(原さんの謎コメントに)後でグループ(timelesz)で話し合います。(会場のお客さん:笑) MCぜひ、お願いします(笑)。それぞれが、それぞれの感想を持つ作品のようですね。 大森さん皆さんがおっしゃっているように、受け取り方が百人百様の作品だと思います。僕はすごく気持ちが良い作品だと思いました。 菊池さん大森くんも言っていましたが、百人百様。二百人二百様かな。(楽しそうな笑顔で)千人千様にする? (会場のお客さん:笑) 大森さん良いのよ、そこは(笑)。みんなそれぞれ、受け取り方が違うよっていうことです。 菊池さんみんなそれぞれ違うし、それを擦り合わせる作業も面白いと思います。例えば、大森くんと僕が一緒に観たら、観終わった後に「ここはこうじゃない?」とか話したりするのも楽しいんじゃないかと思います。 大森さんああ! そうだね。そういう話もすごくできる作品だと思う。 菊池さんもし一人で観ても、一人でぐるぐると考えていられるような作品です。観終わった後、またそこから何か始まるような感覚の作品だと思います。豊島監督本作は、もともと結城真一郎さんという作家さんの原作を元にしている作品です。結城さんの作品自体が仕掛けに次ぐ仕掛け、ありとあらゆる伏線が張ってあって、「それがどのようにひっくり返されるのか?」という作品です。本作でもそれをやろうとして、ワンカットに一つずつぐらい不思議な違和感みたいなものを仕込んでいるので、ぜひ耳を「かっぽじ歩いて」…。(会場のお客さん:笑) ぜひ見逃さないようにしてほしいなと思っています。今日こちらに来られなかった方もいらっしゃいますが、僕としては俳優の方々が、劇中で今まで見たことがないような顔をでされています。それに本当に感動したので、ぜひ皆さんにも観てほしいなと思います。MC間もなく上映となりますが、会場の皆さんに一つお願いがあります。これからご覧いただく本作の中には、まだ解禁されていない情報が含まれています。皆さんが、世界で誰よりも早く知る人物となります。ご入場時、皆さんのお手元にシークレットと書かれたお手紙をお渡ししました。ぜひ私たちと一緒に、秘密を守っていただきたいと思っています。お手元の封筒は、上映後まで絶対に開けないようにお願いします。大森さん、菊池さん、皆さんも秘密を守るのが大変でしたね。 菊池さんとんでもないものが仕込まれていましたよね。 大森さんちょっと、引きましたね(笑)。 菊池さん皆さんも引くと思います(笑)。 大森さん皆さんも一緒に秘密を守っていただけるとうれしいです。 MC最後に大森さんと菊池さんからご挨拶をお願良いたします。 大森さん皆さんが、本作をご覧になる第一号の方々となります。今いろいろとお話をしましたが、フラットに、何気なく楽しんでいただけたらうれしいです。素敵な作品になっていますので、ぜひ瞬きすることなく、耳を「かっぽじ歩いて」(笑)。よろしくお願いします。 菊池さんトイレ以外は、あまり上映中に歩いてほしくないですけれどね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)皆さん、今日は本当にありがとうございます。本作は観た後に、何か感じることがあったり、「明日からどんな風にいろいろなことに向き合っていこうか」と、考えさせられる作品だと思います。誰かと一緒に観て共有していただいても良いですし、一人で黙々と考えていただいても良いと思います。皆さんなりの楽しみ方をしていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。
-
映画『少年と犬』初日舞台挨拶映画『少年と犬』公式サイトノワール小説の旗手として日本の文学界の先頭を走り続ける馳星周さんが2020年に発表し、第163回直木賞を受賞し、現在までに累計発行部数55万部を突破している名作「少年と犬」(文春文庫)をベースに、実写化した映画『少年と犬』が3月20日より公開となりました。 3月20日に本作の初日舞台挨拶が、TOHOシネマズ 日比谷にて実施され、主演の高橋文哉さん、西野七瀬さんをはじめ、伊原六花さん、木村優来くん、宮内ひとみさん、瀬々敬久監督が登壇し、初日を迎えた気持ちや、劇中のシーンに絡めて「心にある大切なこと」を語りました。また、犬の多聞役を演じたジャーマンシェパードドッグのさくらもかけつけた、こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。初日舞台挨拶中垣和正役高橋文哉さん須貝美羽役西野七瀬さん中垣麻由美役伊原六花さん内村光役木村優来くん内村久子役宮内ひとみさん瀬々敬久監督■高橋さんがリードを手に、犬のさくらと共に登壇しました。高橋さん本作を観た直後なので、まだ瞳がうるんでいる方もいますね。皆さんのお顔を見て、「初日を迎えたんだ」と実感しています。すごくうれしいです。 西野さん今日を迎えることを、とても楽しみにしていました。楽しい時間にできれば良いなと思います。 伊原さん「いよいよこの日が来た」という感じです。完成披露から今日まで、あっという間でした。今日は皆さんと感想を共有しながら、いろいろな方に本作の魅力を届けられたら良いなと思います。 木村くん今日は本作をご覧になっていただきありがとうございました。とてもうれしく思います。 宮内さん私にとってもすごく大切な作品になりました。たくさんの方に観ていただき、愛してもらえたらうれしいです。 瀬々監督本作は、かなりチャレンジングな話になっているので、びっくりされた方もいるかと思います。なので、ものすごく緊張しております。ご覧になった皆さんが、もし本作を面白くないと思ったら、それはすべて僕のせいです。 高橋さん(「面白くない」なんて)そんなことはないです!(今日は珍しく落ち着きがないさくらの様子を見て)初日を迎えられて、うれしくて、ボルテージが上がっているみたいです。 高橋さん(さくらの様子を見て)初日を迎えてうれしくて、ボルテージが上がっているみたいです。 西野さんアゲアゲですね。舞台に出る直前まで、六花ちゃんと遊んでいたもんね。 伊原さん出てくる直前に、衣装のスカートをなめられて、ビチョビチョになりました(笑)。アゲアゲですね。MC初日を迎えた、今のお気持ちを教えてください。 高橋さん撮影から一年が経ちましたが、撮影当時は、宣伝でこんなにたくさんの場所を周るとは思っていませんでした。西野さんとは、いろいろなバラエティ番組や生放送番組に出演しましたし、さくらは舞台挨拶にも一緒に出てくれました。さくらは本作の核となる多聞を演じてくれて、僕たちは、トリプル主演だと思っています。さくらも「今日は一緒に初日を迎えられてうれしいワン!」と言っています。 西野さん初日を迎えられて、すごくうれしいです。皆さんに、こちらから押し付けるのは嫌だったので、これまでどういったことが届けたい作品なのかはあまり話さずに宣伝をしてきました。今日からは、皆さんの感想から「皆さんに何が届いたのか」を見ることがすごく楽しみです。 MCお二人は、見ない日がないくらい、番組に出演されていましたね。 西野さんバラエティ番組に出演することが少ないので、友だちからも「見たよ」って連絡をもらいました。 MC監督、ようやく公開日を迎えた今のお気持ちはいかがでしょうか。 瀬々監督本作には、特別な思いがあります。去年の三月に撮影をしたんですが、ちょうどその頃、父親が、劇中の柄本明さんのように肺がんで入院しており、「一カ月もたない」と言われていました。何とか生き延びて、六月に亡くなったんですが、その時にお坊さんが「人間にはどうしようもないことがある。それは老いであり、死である」と言っていました。多聞は、そこをつないでいきます。そして、もう一つ、震災や天災は人間の努力ではどうしようもできないことです。本作では、その点においても多聞が僕たち人間を救ってくれます。僕にとって、大切な作品です。すみません! 暗い雰囲気にしてしまいました。西野さん皆さん、お話をちゃんと聞いていらっしゃるんだと思いますよ。 MC伊原さん、本日は初めての上映後の舞台挨拶となりますが、本作を観て感動したポイントを教えてください。 伊原さんこの作品は、グッとくるポイントがたくさんあるので、一つに絞るのは難しいです。ラストシーンはもちろんですが、個人的には和正と美羽が一緒に大熱唱する歌のシーンがすごく好きです。それまでは、一緒に行動していても、お互いをちょっと敬遠していますが、そこから距離が縮まった感じが言葉なしでも伝わってきました。 高橋さんありがたいです。あのシーンは、絶妙な緊張感と緩さで撮影したことを覚えています。 西野さん歌っていた曲と、あのシーンとのアンバランス感がありましたね。 MC宮内さんは、震災に見舞われて、五年もの間言葉を発することができない息子を持つ母親という難しい役どころを演じられました。今のお気持ちと本作への思いをお話しいただけますか。 宮内さん撮影期間はとても濃い時間を過ごしました。公開初日を迎えられて、すごくうれしいです。これまで母親役をあまりやったことがなかったので、「私で大丈夫かな?」という気持ちもありましたが、現場では夫役の斎藤工さんや、光役の優来くんに家族の愛をいただいて、演じることができました。さくらとのシーンも多くて、さくらも最高でした。MC本日、お隣には息子役の優来くんがいらっしゃいますね。 宮内さん久しぶりに会ったね! 木村くん(うなずく) 宮内さん(優来くんは)緊張しているんだよね? MCまさに本作のタイトル通り、本日は“少年と犬”が舞台上に揃っておりますね。木村くんは多聞が目指すたった一人の少年・内村光役を演じました。木村くんは、多聞とのシーンが多かったと思いますが、さくらちゃんと会うのは久しぶりですか? 木村くんはい。三カ月ぶりぐらいです。 MC撮影が終わってからも会っていたんですか? 木村くんはい。 高橋さん何で会ったの? 木村くん川とか山とかに行きました! 西野さん(驚いて)そうなんだ! 高橋さん日本のどこかで“少年と犬”が遊んでいたんですね。僕たちも初耳です! MC一緒に遊びに行ったんですか? 木村くんはい! ■さくらが絶妙なタイミング鳴く。 高橋さん「川、楽しかったなぁ」と言っています。 MC撮影現場でのさくらはどうでしたか? 木村くん撮影の合間に、引っぱりっこや、競争をしてとても楽しかったです。 MC木村くんとさくらは何か通じ合っている感じがしますね。 高橋さん優来くんの隣に来たら、急に共鳴し始めましたね。西野さんそうですね。撮影が終わってから遊びに行っていたことは知らなかったです。「本当に絆が生まれたんだなぁ」と思いました。 MCお母さん役の宮内さん、息子さん役の木村くんが、さくらちゃんと遊びに出かけていたことはご存知でしたか? 宮内さん(笑)。知らなかったです。 MC本日は、宮内家の親子登壇となりましたが、改めて宮内さんから見て木村くんとさくらちゃんはいかがでしたか? 宮内さん優来くんの繊細なお芝居や、人間と犬をつなげてくれるさくらの何とも言えない表情に、本作と私自身もとても助けられました。 MC本作では、もう会えない人のことを思って「ここにいる」と胸に手を当てるシーンがあります。このシーンにちなんで、「皆さんの心にあるもの」を教えてください。 宮内さん私の母が、撮影期間中に亡くなったんです。私は撮影現場と実家を行き来して、家族で最期を看取りました。その時に、母の強さや、母が私たち兄弟に向けてくれた愛を改めて感じました。母のありがたさもすごく感じました。本作では母親役を演じていますが、私は子どもを育てた経験がないので、撮影中は、「子どもに対する母親の愛情とはどういうものなのか」をずっと考えていました。でも、それは母から教えてもらえたように思います。今回この作品に参加できて良かったです。母とはもう会うことはできないけれど、(ご自身の胸に手を当てて)私のここにいると思っています。 木村くん僕の中には、大好きなお兄ちゃんや家族、飼っている二頭の犬がいます。あと、前に死んじゃった二頭の犬もいます。とってもかわいい犬で、よく僕のところに来てくれるので、うれしかったです。 高橋さん優来くんが演じる光を見ていると、本当に優来くんと多聞の間でしか通じない言語があるんじゃないかと思いました。多聞を見る目線とか、すごい説得力を持って演じていたと思います。本作のタイトルである「少年と犬」を背負ってくれました。すごく素敵な作品ができ上がったのは、優来くんのワンちゃんが好きという、自分の中にある「ここにあるもの」をすごく大切にしてくれたからだと思います。 MC木村くん、さくらちゃんとこれからも一緒に遊びたいですか? 木村くんはい! 伊原さん私の心にあるものは、「高校時代に過ごした時間」です。それが私の核になっているからです。高校時代にダンス部の活動で得たものを、大人になってお仕事をしていく上でも、大事にしています。大人になると、「やらなくても良いかな」「これはちょっと苦手だから」と、選択肢が増えて何かを避けることもできると思います。でも、高校時代はそこで踏ん張って新しい一歩を踏み出してきました。その成功体験のおかげで、今も「知らない世界にも飛び込んでみよう」と考えられるにようになりました。部活動では、体育会系ならではの厳しいルールもたくさんありましたが、それでも頑張れたのは、高校三年間ならではだと思います。今の自分にとっても、その経験は大きいです。今でも学生の皆さんと出会うことがありますが、一生懸命な姿がキラキラしていて、めちゃくちゃカッコ良いなと思います。 MCちなみに今でもバブリーダンスは踊れるんですか? 伊原さん一応、踊れます。卒業してからも意外と踊る機会があるので、一生忘れないと思います。 西野さん私のここにあるものは、「自分を大事にしようと思う心」です。もともとそういう考え方ではなかったんですが、今はそうなりました。もちろん誰かのためや、何かのためという言動力は大事だと思うんですが、最後の最後に決めるのはやはり自分なので、自分を大事にしていきたいと思います。直感を大事にすることで、自分を大事にしたいと思います。 高橋さん僕のここにあるものは、「人であり、言葉」です。高校生の時に飲食のアルバイトをしていました。その時は、まだ芸能の仕事を目指していなくて、料理人を目指していたので、飲食関係で働いていました。でも、ある時から芸能の仕事に興味を持つようになって、職場のエリアマネージャーに相談したことがありました。その時に「好きなことを仕事にしたいと思う感情は、唯一周りの人を振り回して良いわがままだよ」と言われたんです。その時は、高校二・三年生でしたが、その言葉に「なるほど!」と思ったんです。自分がやりたい仕事を選ぶと、たくさんの人に助けてもらうことになり、「自分の感情だけで道を変えて良いのか?」と悩んでいた時だったので、その言葉に救われました。それが、今も作品選びや、オファーをいただいたのにスケジュールの兼ね合いで難しいという時にも、生かされていて…。(お話の間ずっと鳴き続けているさくらを見て)ごめんね。おやつがほしいんだよね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) ■高橋さんが話を中断してさくらにおやつをあげる。高橋さん「自分の感情を大事にして何事にも向き合っていく」というのが、僕の胸に残っていることです。 MCそのアドバイスをいただけたのが大きかったですね。 高橋さんアドバイスをくれたエリアマネージャーの方は、一緒に働いていたわけではないので、連絡先も知らないのですが、「好きなことを仕事にできて良かったね」と思ってくださっていたらうれしいです。 ■さくらが「ワンワン」と鳴く。 高橋さん「うまく言葉にできないけど、私にもある」とおっしゃっています。MC本日は、初日をお祝いしてくす玉をご用意しました。くす玉の紐は三本あります。高橋さん、西野さん、そして骨がついた紐は、木村くんにお手伝いをいただいて、さくらちゃんに骨付きの紐を咥えて引いていただきます。■MCの「公開おめでとうございます!」の声に合わせて、高橋さん・西野さん・さくらが紐を引き、くす玉が割られました。MCくす玉のたれ幕「『少年と犬』初日だワン!」を皆さんで読んでいただけますか? 高橋さんと西野さん「少年と犬」初日だ(さくら:「ワン!」と吠える)(会場のお客さん:拍手) 高橋さん息ぴったりでしたね! MC完璧でした! さすがですね!それでは、さくらちゃんはここで、ひと足先に降壇となります。高橋さんからさくらちゃんに労いの言葉をお願いします。 高橋さんさくらがここまで一緒に周ってくれるとは思っていませんでした。撮影中に「舞台挨拶も一緒にやりたいですが、許可が下りるかどうか」という話をしていたんです。でも、こうして初日にくす玉を一緒に割ることができて良かったです。さくらが多聞を演じてくれたこと、そしてさくら自身のかわいらしさのおかげで、本作をここまで盛り上げることができました。本当に感謝しています。 MCさくらちゃん、ありがとうございました! (会場のお客さん:拍手)最後に高橋さん、西野さんからご挨拶をいただきます。 西野さん本作は、プロモーションでよく「奇跡の物語」と紹介されていました。皆さんも映画なので、フィクションだということを踏まえて、観てくださっているとは思いますが、それでも身近な話のように思える作品だと思います。「犬に癒してもらうこと、救われること」「出会いで人は変われるということ」は、多くの人が経験していたり、またはこれから経験することもあると思います。本作は、映画ですが、自分のことと、どこかつながっているような、そして寄り添ってくれる作品だと思います。今日からたくさんの方に届くこの作品を、ぜひ一緒に愛していただけたらうれしいです。今日は本当にありがとうございました。 高橋さん本作は、約一年の撮影を経て、今日初日を迎えることができました。やっと皆さんにお届けできることに胸が高なりながらも、「皆さんがこの作品とどのように向き合ってくださるのか」すごく不安な気持ちもあります。僕にとって、この「少年と犬」は、今後の役者人生において核となるだろうと、撮影中から思っていました。この作品の大きなテーマは、震災です。熊本や東日本、そして能登の地震もありましたが、被災地と被災地ではなくとも同じ日本で暮らす僕らにも、大小問わず傷が生まれていると思います。この国に生きている以上は「絶対に忘れてはならないことだ」だと思います。その責任を持って、僕はこの作品の主演を西野七瀬さんと務めました。そんな中で一筋の光になったのが、さくらが演じた多聞です。皆さんの中にも、皆さんにしか見ることのできない光や希望があると思っています。その一筋の光を大切にしながら、この作品が皆さんの記憶に残り続けてくれたらうれしいです。改めて、皆さんと公開初日を迎えられてすごく幸せでした。本日はありがとうございました。
-
映画『おいハンサム!!』DVDmovieクスッと笑えて、お腹もすく―「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐる新感覚コメディ!TDV34282D/2024年度日本映画放送株式会社©2024 映画「おいハンサム!!」製作委員会映画『おいハンサム!!』DVDご購入はこちら
-
映画『おいハンサム!!』Blu-raymovieクスッと笑えて、お腹もすく―「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐる新感覚コメディ!TBR34281D/2024年度日本映画放送株式会社©2024 映画「おいハンサム!!」製作委員会映画『おいハンサム!!』Blu-rayご購入はこちら
-
2023年2月17日(金)公開 映画『BLUE GIANT』ムビチケを、TaS限定オリジナルグッズ付で販売!商品詳細・ご注文はこちらから2023年2月17日(金)より劇場公開される映画『BLUE GIANT』のTOHO animation STORE オリジナルグッズ付きムビチケを、本日より販売開始いたします。 本作の「ロゴ」と「レコード」をモチーフとしたオリジナルピンバッジ2種をご用意致しました。ここでしか手に入らないアイテムとご一緒に、ぜひ劇場へお越しください! 【商品名】 映画『BLUE GIANT』 ムビチケカード型前売券 + オリジナルピンバッジセット2種 【価格】 3,920円 (税込)©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©2013 石塚真一/小学館
-
映画『イチケイのカラス』DVD 通常盤movie真実を明らかにするために― 本当に裁かれるべきは誰か―TDV33220D/2023年度フジテレビジョン©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27 社映画『イチケイのカラス』DVD 通常盤ご購入はこちら
-
映画『イチケイのカラス』Blu-ray 職権発動盤movie真実を明らかにするために― 本当に裁かれるべきは誰か―TBR33219D/2023年度フジテレビジョン©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27 社映画『イチケイのカラス』Blu-ray 職権発動盤ご購入はこちら
-
映画『イチケイのカラス』DVDmovie真実を明らかにするために― 本当に裁かれるべきは誰か―TDV33218R/2023年度フジテレビジョン©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27 社映画『イチケイのカラス』DVD
-
映画『イチケイのカラス』Blu-raymovie真実を明らかにするために― 本当に裁かれるべきは誰か―TBR33217R/2023年度フジテレビジョン©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27 社映画『イチケイのカラス』Blu-ray
-
映画『GEMNIBUS vol.1』製作発表会見映画『GEMNIBUS vol.1』公式サイト東宝が新たに立ち上げた才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」の劇場公開作第一弾となるオムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』が6月28日(金)2週間限定でTOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 梅田にて公開されます。 4月23日、本作の製作発表会見が都内で開催され、4作品の監督を務めた上西琢也(『ゴジラVSメガロ』)さん、平瀬遼太郎(『knot』)さん、ちな(『ファーストライン』)さん、本木真武太(『フレイル』)さん、本作の公式アンバサダーを務める上白石萌歌さんらが出席しました。こちらの会見の模様をレポートいたします。製作発表会見『ゴジラVSメガロ』監督上西琢也監督『knot』監督平瀬遼太郎監督『ファーストライン』監督ちな監督『フレイル』監督本木真武太監督エンタテインメントユニット 開発チーム 常務執行役員大田圭二さん開発チーム チームリーダー 『knot』プロデューサー馮年さんGEMSTONE Creative Label 統括 『フレイル』『ゴジラ VS メガロ』プロデューサー栢木琢也さん『ゴジラVSメガロ』プロデューサー柳澤俊介さん『ファーストライン』プロデューサー今井翔大さん『フレイル』プロデューサー山﨑麻衣さん『knot』アシスタントプロデューサー疋田華恋さん『GEMNIBUS vol.1』公式アンバサダー上白石萌歌さん大田さん本日はお忙しい中、多くの方にお越しいただきましてありがとうございます。私は、東宝でアニメの本部長、チーフ・ゴジラ・オフィサーという役職を務めていますが、また開発チームという部署も担当しております。このチームが手掛けている軸の一つに「才能の発掘と育成」というミッションがあります。本日は、その一つを発表する機会を設けさせていただきました。東宝という会社は映画・演劇・アニメなど様々なエンタテインメントをお客さんに届ける企業体ですが、とりわけ映画業界におきましては、リーディングカンパニーとして、今の流行りの言葉で言うならば、持続的成長を促進させるため、責任を負わなければいけないと思っております。その成長を遂げるための要素――それは才能、クリエイターだと思っております。東宝は、才能の発掘や育成、特に若い方へチャンスを与えるということをあまりやってきませんでした。今回、特にチャレンジ的な機会ですので、ぜひ注目していただければと思います。その才能支援の一環として、「GEMSTONE Creative Label」というレーベルを立ち上げました。お金だけ出して、作品を作ってもらってハイ終わりではなく、我々は製作の機会を作り、上映をして、作品をお客さんに届けて、その価値を感じてもらうところまでやっていきます。配給は、新レーベルの「TOHO NEXT」が力を入れて配給します。館数は少ないですが、まずはそこから始めてまいります。今回、四つの個性あふれる作品、四人の才能あふれる監督、そして、東宝の入社10年目までの若いプロデューサーが監督と共に作品を作り上げました。若い方たちのパッション、エネルギーにぜひ、注目していただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。 馮プロデューサー私からは、簡単に開発チームがどういうチームで、才能支援というプロジェクトに関してどういうアプローチをしているかをご説明します。開発チームは、二~三年ほど前にできた部署です。東宝の映画・演劇・アニメなどの既存のビジネスとは異なる新しいビジネスを立ち上げたり、「東宝が今までやってこなかったことにチャレンジしていこう」というミッションをもって立ち上がりました。様々な事業や企画のタネを仕込んでおりますが、本日は才能支援に絞ってお話をします。「クリエイターと出会うこと」「ものを作ること」――「出会う」と「作る」という二つのキーワードで私たちは才能支援に向き合っております。昨今、若いクリエイターが力を発揮しようと思っても、打席に立つ機会がなかなかないことに対し、どんどんと打席に立つ機会を提供したいという思いがあります。「出会う」ということに関しては、TikTokさんと組んで映画祭(「TikTok TOHO Film Festival」)を開催したり、集英社の「少年ジャンプ+」さんと組んで映像コンテのコンテスト(「東宝×ワールドメーカー短編映画コンテスト」)を開催するなどの取り組みを行なっております。そこで出会ったクリエイターさんたちと、次は「ものを作る」というフェーズに移行します。「作る」ということに関しては、今回の『GEMNIBUS vol.1』の劇場公開が初めての取り組みとなりますが、詳細は、栢木から話します。栢木プロデューサー私は、統括と言いましても、まだ20代で、ようやく若手を卒業したような社員です。そんな私から見ても、熱量や才能を持った若いクリエイターが日本にはたくさんいるにもかかわらず、挑戦する機会が少ないのではと思っていました。実績にとらわれることなく、失敗を恐れずに新しいコンテンツを作り出す場を作りたいと思い、この「GEMSTONE Creative Label」を立ち上げました。「GEMSTONE Creative Label」は東宝の入社10年目以下の社員で構成され、企画系の部署だけではなく、部署横断的に熱量を持った社員が集まって運営しております。この度、その思いに共感してくださる四人の監督との出会いがあり『GEMNIBUS vol.1』という形で初めて劇場公開して皆さんにお届けすることができます。「GEMSTONE Creative Label」にとって、まさに最初の一歩と言える取り組みです。このような取り組みを今後も続けていきたいと思っておりますので、ぜひ応援していただきたいと思います。「GEMSTONE Creative Label」は常に新しい才能をお待ちしております。ぜひ、一緒にいろんな作品を作っていければと思います。 MCそれでは『GEMNIBUS vol.1』の各作品の監督とプロデューサーをお迎えしたいと思います。 ■『ゴジラVSメガロ』チーム 柳澤プロデューサー普段はアニメなどの作品をやっている人間ですが、ご縁がありまして(上西監督の)『ゴジラVSメガロ』に関わることとなりました。今回、続編という形ですが、それだけでも楽しめる「ゴジラ」作品が作れればという思いで携わりました。『ゴジラVSガイガンレクス』(「ゴジラ・フェス2022」で公開された短編フルCGアニメーション作品)から比べても、パワーアップしていますし、すでに『ゴジラVSメガロ』はYouTubeで公開されていますが、今回上映するものは映像面・音響面をさらにブラッシュアップした「シネマティック・バージョン」となっています。その点を含めてご覧いただければと思います。 上西監督すでにYouTubeで公開されている作品ではありますが、今回、劇場版に向けていろいろ手を入れてボリュームアップ、グレードアップしています。ぜひ、劇場で観ていただければと思います。 柳澤プロデューサー本日は撮影監督の柴田晃宏さんもお席にお越しいただいております。上西監督と柴田さんのタッグという形で作っておりますので、その点もご注目ください。 ■『knot』チーム 馮プロデューサー平瀬監督との出会いは、TikTokさんとタッグを組んで開催した「TikTok TOHO Film Festival」という縦型のスマホ向けの映画祭でした。平瀬監督はその第2回の受賞者で「サードアイ賞」(最も縦型映画の可能性を感じさせる作品に贈られる賞)を受賞されました。監督の「娯楽」という作品はホラーですが、全編スマホの中で完結しており、ものすごくリアルな恐怖と没入感を与える作品でした。これはすごく面白いと思い、平瀬監督と話をして、人となりを知っていく中で、非常にビジュアルをもってストーリーテリングをする方だと思いました。描きたいテーマがきちんとあるので、すごくストーリーテリングに長けた方だと思い、ご一緒させていただきたいとオファーをしました。 平瀬監督こうして発表することができて、この日を迎えてうれしく思います。TikTokさんの賞をいただいてから、このお話をいただきました。どういうものを描きたいかと考えた時、自分の中で長年のテーマである「親子」がいいなと思いました。今まで一緒にやってきたスタッフ、新しく一緒にやったスタッフ、キャストの皆さん。本当に全ての皆さんのおかげで本作ができたと実感しております。公開された際には、私の作品を含めた四作品を受け止めて帰ってほしいと思っております。疋田アシスタントプロデューサー本作にアシスタントプロデューサーとして参加しました。今回、映画製作について右も左も分からない、入社一年目の時の私をチームに受け入れてくださった平瀬監督には感謝の気持ちでいっぱいです。『knot』は映像がとにかくカッコ良く、斬新な映像的仕掛けもあります。また、物語も短編ながら厚みがあり、考察しがいのある作品になっています。是非、SNSで考察などを投稿していただき『GEMNIBUS vol.1』を一緒に盛り上げていただければと思っております。 ■『ファーストライン』チーム 今井プロデューサー今作『ファーストライン』は、アニメーションの世界の、一人のアニメーターの苦悩を描いた作品です。私の方からは、今回の企画の根幹に関わった二人の方に感謝を申し上げたいと思います。まず一人目は、スタジオジブリのアニメーターの井上俊之さんです。ちな監督は「TOHO animation STUDIO」に所属しておりますが、当時、僕は全く知りませんでした。そんな僕とちな監督をつないでくださったのがジブリの井上俊之さんでした。そして、もう一人は、今回音楽を担当してくださった角野隼斗さんです。ちな監督と同い年で、音楽というフィールドで圧倒的な活躍をしている彼が、音楽で本作に関わってくださり、本作がより大きくなったと思います。 ちな監督今回の作品『ファーストライン』は若いアニメーターを主人公とした作品です。アニメの監督や制作進行、漫画家さんが主人公のお話はこれまでもありましたが、アニメーター自身が主人公のアニメ作品は意外とこれまでなかったと思います。今回、今井さんからも紹介があったように、アニメーターの大先輩である井上さんにご紹介いただき、チャンスをいただきました。バトンを託してもらえたという気持ちもありつつ、このバトンを次の世代の若いアニメーターにもつないでいきたい思いもあります。これからアニメーターを目指す学生さんや、4月からアニメ業界に入ったアニメーターの方たちに、作画に向き合う、動きに向き合うというアニメーターの根幹のテーマを通じて、寄り添うことができたらと思い作りました。アニメーターの人たちにぜひ観ていただきたい思いもありつつ、四作品ともたくさんの方に観ていただきたいと思っております。応援よろしくお願いいたします。■『フレイル』チーム 栢木プロデューサー本木監督との出会いは、TikTokの映画祭の受賞パーティでした。そこで初めてお会いして、本木監督は「栢木さん、僕はスティーブン・スピルバーグになりたいんですよ」とメチャクチャ真面目な顔でおっしゃいました。すでに夢が大きくて、視点が世界にあることにほれ込んで「では、壮大な作品を作りましょう」と企画開発に努めました。この『フレイル』という作品は、少子高齢化を題材に、学園を舞台にした青春SF作品です。本木監督だからこそ描ける壮大な作品になっていますので、ぜひお楽しみいただければと思います。 山﨑プロデューサー『フレイル』は、カナダで映像制作を学ばれた本木監督と、北米に本社のある制作会社バージンアース社との新しいタッグで制作しており、撮影現場でも英語と日本語が飛びかうエキサイティングな現場でした。ハリウッドではスタンダードとされる制作プロセスも取り入れたりと、新たなチャレンジを様々な点でしている作品です。きっと皆さんに楽しんでいただける作品になっていると思います。 本木監督今、日本の若手監督の中でハリウッドに一番近い監督だと思っています。ハリウッド作品が大好きで、言葉が分からなくても、世界中の人に伝わるようになれば良いなと思って作った作品です。なるべくセリフを少なく、ビジュアルテリングで「画で語る」というところを観ていただきたいです。本作はゾンビ映画であり、娯楽ものなのですが、ただの娯楽作品では終わらず、社会問題を取り上げています。楽しみつつ、若い世代からお年寄りまでが少しでも「生きること」を考えられるよう、人生において、本作がどういうものになるかを意識して作りました。そのあたりにも注目して観ていただけたらと思います。■質疑応答 MC四人の監督は、今回劇場作品を制作されるのは初めてですが、普段と異なっていたこと、意識した点、今後の創作に影響を受けた部分などを教えてくさい。 上西監督普段と違うことといえば、まさに今のこの場のような注目を浴びる経験ですね。普段はCG制作を行っているので、このような普段では経験できないことをしていると思います。また、今回は劇場公開作品なので、大きな画面で観ます。スマートフォンなどで観るよりも画面の1ショット、1ショットに気を遣って製作しました。 平瀬監督まず、関わる人の数の多さが一番違うところだったと思います。映像を作るのにこれだけの人が関わって一本の作品を作るのは、いまだかつてない経験でした。特に意識したことに関しては、劇場公開なので、劇場という空間で観ている人たちがどのように受け取るかという部分です。画角や音の処理といった部分は非常に気をつけて撮影、製作しました。 ちな監督やはり普段はモニターで観る作品を作っているので、アニメの場合、モニターで観る作品だと、あえてスクリーンで観た時のようなディフュージョン(光を拡散させて、ふわりとした印象を出すフィルター)をかけて、光の拡散を考えて処理を施します。でも、今回は本当にスクリーンで観てもらうので、スクリーンに映った時の光の観え方や、色の使い方は、普段のテレビアニメでやることとは違うことを目指してやっていきましょうと、スタッフとも話しました。何より、劇場になると音響がすごく贅沢に使えます。なので、音楽で参加してくださった角野さんや音響周りのスタッフの皆さんの繊細な仕事を見て、「今、普段とは違うモノづくりをしているんだ」とワクワクした気持ちで、刺激的な現場でした。 本木監督僕は普段はワンオペなので、撮影・ディレクション・照明・音声・グレーディング(撮影後の映像の階調・色調を整える画像加工処理)など全部一人でやっています。今の時代は機材も安くなって、一人でやれてしまう世の中です。でも、今回の『フレイル』でたくさんの人と関わってみて「一人の限界」を感じました。これだけの人が関わり、それぞれの部門のエキスパートの方たちとアイディアを組み合わせたからこそ、こんな素晴らしい作品ができるんだという感動がありました。クリエイティブの部分でも、一人だと悩んで「これで良いのかな?」と不安を抱えて臨むことが多いんですが、山﨑さんや栢木さん、馮さんといった東宝のプロデューサーさんが知恵を貸してくれました。なので、「これはどう思いますか?」と聞いた時には的確なアドバイスをくださりつつ、「監督の作品だから作品ファーストで」と芸術性の面を立てて評価してくださる部分もありました。その辺りで僕は一人で作るよりもたくさんの方が関わって作るほうが好きだと改めて感じました。これを機に今後もたくさんの人と関わり最高の作品を作りたいと思いました。今回、東宝がこうしたプロジェクトを開始したことが、クリエイターにとってどのような意味を持つか? 実際に参加されて感じたことを教えてください。【記者質問1】上西監督機会を与えてくださって非常に感謝しているところです。やはり若手の監督は、発表する場を欲しています。東宝さんのような大きい会社がこういう場を設けてくださるのはうれしいです。 平瀬監督若手にスポットライトを当ててくれる企画で、若手のプロデューサーと共に「何か面白いことやろうぜ」というスタンスでのもの作りができました。映像業界で今後も必要な姿勢だと思いますし、こういった取り組みは素晴らしいと思います。今後もこういった機会があって、もう一度となれば、若手も僕も「頑張ろう」と前向きな姿勢になれると思います。こういう取り組みが、相乗効果で若手映像作家の未来を担っていくプロジェクトになるんじゃないかと参加しながら思いました。そのために頑張ろうと思ってやっていました。 ちな監督今回の『GEMNIBUS vol.1』の中で、三作品が実写の中、アニメの枠を一作品分つくってくださって、しかもそこに選んでいただきありがたいと思っています。実写の監督さんや漫画家さんはいろんなコンテストがあるけれど、普段テレビアニメで頑張っている若手の演出やアニメーターにとっては、世に出る機会が少ないんです。だから、アニメに情熱のある若い人たちがたくさんアニメ業界に入ってきているので、「GEMNIBUS」という企画から、どんどん出てくると良いなと思います。支えとして、東宝という大きな会社がリードしてくれるのはありがたいことだと思っています。 本木監督僕の場合、いろんなキャリアの積み方がありますが、下積みを何十年もして、やっと監督になるというのは自分には合わないと思っています。アナログからデジタルになり、何百万もした機材が、数十万と買いやすくなったり、SNSの時代に合わせてセルフプロデュースで自分の作品を日本だけでなく海外に向けてどんどん発信できる世の中になりました。僕はそれに合わせて、TikTokやインスタで自分の作品を発表していました。そして、東宝がそういう作品を見て、SNSだけで終わらない「劇場公開も」と声をかけてくれました。若手の可能性を信じてくれる――それはすごく挑戦的です。僕だったら絶対にやらないと思います(笑)。若手にお金をかけて、ここまでのものを作らせてくれるのはかなり攻めていると思います。アメリカや韓国では聞く話ですが、「日本でもこれをやるのか?」という感動もありましたが、これまでだまされたこともあったので「本当かな?」と思いつつ、「でも東宝だしな」と…(笑)。こういうチャンスを与えるのは、これからの映画業界を底上げするのに、クオリティをアメリカや韓国と合わせるのにはすごく重要なことだと思います。僕もたくさんお金をかけて、信じてもらえたことに対し、返せるようにとプレッシャーも感じつつ、日本映画界の底上げを自分も担っていければと思って活動しています。このチャンスを与えてくださったことは、日本の映像業界が変わっていく大きな出来事だと思うので、これからが楽しみです。今回「vol.1」ということですが、今後の展開、続編の予定などはあるのでしょうか?【記者質問2】栢木プロデューサーこういった取り組みは、続けていくことが重要だと思っております。その覚悟を示すためにも「vol.1」というタイトルにしました。「vol.2」を製作すべく、新たな才能を持ったクリエイターと企画開発を進めております。実写であれば年内撮影というイメージで、企画開発を進めています。これからもどんどん続けていこうと思っています。 大田さん継続するのが大事だと思うので、しつこくやっていきます。 MCここで『GEMNIBUS vol.1』の公式アンバサダーを務める上白石萌歌さんにご登場いただきます。 上白石さん今日は雨の中、お越しいただきありがとうございます。本日はよろしくお願いします。 MC今回、アンバサダーに就任いただいてお気持ちはいかがですか? 上白石さん新しい才能が芽吹く瞬間に立ち合えることを光栄に思っています。私自身、映像作品やエンタメ全般がすごく好きで、私もエンタメに携わっている中で、へこんだりすることもありますが、そのへこみをまた膨らませてくれるのもエンタメの力です。まずは今回、誰よりも早く四人の監督の作品を体験できることが純粋に楽しみでした。皆さんの魅力をもっと発信する手助けができればと思っております。MC俳優として作品に携わる立場から、今回のこうした企画・取り組みをどのように感じていますか? 上白石さん皆さんの才能がいろんな方に発見されて、いろんな方に渡っていくのは素敵な取り組みだと思います。映像やエンタメの世界もどんどんと進化しています。その先頭に立って、変化させていくのは皆さんだと思います。映像作品はスクリーンで観るのが一番だと思うので、東宝ならではのスクリーンで公開されるのは素敵なことだと思います。私自身も劇場に行って体験したいと思っています。 MC東宝ということで上白石さんの後輩も出演されていますね。 上白石さんそうなんです。私も出たかったんですが、お声がけいただけなかったので(苦笑)、より頑張ろうと思いました! MC各作品の感想もうかがいたいと思います。まず『ゴジラVSメガロ』をご覧になっていかがでしたか? 上白石さん何と言っても息をのんでしまうような臨場感がありました。ゴジラの世界は現実に起こりえないと思って観てしまうことが多いですが、映像の技術も音響の技術も最先端のものを使われているので、圧倒的な臨場感でした。「これは起こりうることだ!」と思ってしまうような感覚でした。映像を観ていることを超えて、その場に立って風を感じているような気持ちで「逃げなきゃ…」と観ていて思いました。それくらい“体験”できる映像作品だと思います。 上西監督デカい怪獣はデカいスクリーンで観てほしいですね(笑)。 上白石さん音もすごくこだわって作っているように感じました。 上西監督大きいものが動くので、左から右へという音の動きもこだわりました。 MC『knot』はいかがでしたか? 上白石さん『knot』はサイコスリラーというジャンルの作品だというのは存じ上げていましたが、その枠組みを超えて緻密に練り上げらえた人の心の機微や、ものすごく深い人間ドラマを感じました。ただ「恐ろしい」という言葉で片付けるのはもったいないくらい、すごく観入ってしまうお芝居や演出をされている作品だと感じました。親子って改めて不思議な糸でつながっているんだなと感じました。すごく確かなように見えて、儚い…でも、儚いからこそ尊いものだと再認識した作品でした。ラストカットには衝撃を受けてゾッとしたので早く皆さんに観ていただきたいです。 平瀬監督あのラストカットを描きたいがために描いたくらいです(笑)。ゾワっとしていただいて良かったです。 上白石さんゾワっとしました! 早く劇場で観ていただきたいです。 MC『ファーストライン』はいかがでしたか? 上白石さん唯一のアニメ作品で、夢を追いかけていく全員の心に響く作品だと思いました。私も夢を追いかける一人なので、理想と現実の間で葛藤したり、自分の力のなさを思い知って落ち込むこともあるけれど、夢を追う人の熱意やひたむきさが描かれていて、グッとくるものありました。アニメーションなので1秒、1秒の尊さがすごくて「絶対に瞬きしたくない」「画面の隅々まで全部観たい」という気持ちで画面に張り付いて観てしまうような、繊細で大胆な映像作品だなと思いました。 ちな監督ありがとうございます。フィクションですが、実体験や同僚のアニメーターが抱えている理想と現実の間の葛藤を表現しています。大勢の人に届く作品になるという思いもあったので、そこに共感していただいてうれしいです。 上白石さん今日、初めてお会いしましたが、主人公の彼と似ているような、どこか通じるものを感じたので(笑)、これはちな監督自身の作品なのかなと思いました。それがみんなの物語になっていくのが楽しみです。 ちな監督一応、僕自身ではないですが(笑)、似ているかもしれません…。 MCそして『フレイル』に関してはどのような感想をお持ちですか? 上白石さんものすごく現代的なテーマを扱った作品
-
映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』パンフレット発売のお知らせgoods映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』公式サイト映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』パンフレット発売のお知らせ 初版は、上下の封がない特製スリーブケース(アート・スクロール・カバー)付の豪華仕様となっています! 特製スリーブケースの表紙は、キャラクターのエンボス加工、内側にも迫力のアート印刷がされています。 豊富なVFX写真やコンセプトアート、キャスト&スタッフのインタビュー、解説コラムを掲載し、 映画やキャラクター及びシリーズの魅力を存分に伝えます。 特製スリーブケース付は、数に限りがございますのでお早目にご購入されることをお勧めします。 *初版が終了しましたら、特製スリーブケースは付かずパンフレットのみとなります。 内容は初版と同様です。〈パンフレット 表紙〉商品名:『ゴジラ×コング 新たなる帝国』劇場パンフレット 価格:1,100円(税込) 発売日:2024年4月26日(金) ※特製スリーブケース付は初版限定©2024 Legendary and Warner Bros.Entertainment, Inc. All rights reserved. 東宝株式会社 ライツ事業部
-
「ドールハウス」 第45回ポルト国際映画祭 凱旋報告会「ドールハウス」公式サイト矢口史靖監督が原案・脚本・監督を務めた「ドールハウス」が、6月16日より公開となります。本作は、ある家族が人形に翻弄されていくスリルと、人形に隠された秘密が解き明かされる謎解きミステリーの面白さもあり、息もつかせぬストーリー展開の“ドールミステリー”となっています。 また、世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、第45回ポルト国際映画祭で最高賞のグランプリ「Best Film Award」を受賞し、4月5日には凱旋報告会を東京ポートシティ竹芝にて開催しました。イベントには、主演の長澤まさみさんと矢口史靖監督が登壇して、受賞の喜びを含めて、本作について語りました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。第45回ポルト国際映画祭 凱旋報告会鈴木佳恵役長澤まさみさん矢口史靖監督■長澤さんは、本作に登場する謎の人形“アヤちゃん”を抱いて登場し、矢口監督は、ポルト国際映画祭でいただいたトロフィーを持って登場しました。長澤さん今日は本作をたくさんの方に知ってもらいたいなと思っております。 矢口監督僕は、これまではどちらかと言うとハッピーなコメディ作品をたくさん撮ってきたんですが、今回は真逆の作品です。背筋が凍るようなゾクゾクする物語を初めて作りました。手ごたえはバッチリです。 MC本作は、先日ポルトガルで行われた第45回ポルト国際映画祭にて、最高賞のグランプを受賞しました。そして、すでに世界20カ国での上映も決定しております。監督が今お持ちになっているのが、ポルト国際映画祭のトロフィーですか? 矢口監督はい。ポルト国際映画祭は、ファンタスティック映画祭という、不思議なことや恐ろしいものなどを題材にした、普通のことが起きない作品を集めた映画祭です。並みいる強敵の中で本作がグランプリを取りました。(会場のお客さん:拍手) MC映画祭で本作をご覧になった皆さんの反応はいかがでしたか? 矢口監督初めて観る一般の方が外国のお客さんだったので、僕も緊張しました。でも、こっちが驚くほど反応が良くて、席から立ち上がってびっくりする人もいて、「そこまで驚くのか!」って思いました。日本人のお客さんより反応が派手だという覚悟はしていたんですが、それを見て、つい「これはいける!」と有頂天になりました。 MC五分間に渡るスタンディングオベーションもあったとうかがいました。 矢口監督そうですね。なので、最後は僕がアヤちゃんを掲げました。お客さんの前にアヤちゃんを差し出したくて(笑)。…バカ受けでした。 長澤さん(笑)。アヤちゃんは大人気でしたね。アヤちゃんは本当にかわいくて、共演してみると、毎日アヤちゃんの表情が変わっていくんです。そばで見ていると愛らしいし、人に好かれるタイプだと思いました。すごく魅力的で、人を惹きつけてしまう何かを持っていると思います。矢口監督だから、あんな目に遭ったんですよ! …と言っても、本作を観てもらわないと分からないですよね。 MC長澤さんは、本作がグランプリを取ったことを聞いて、どう思われましたか? 長澤さんポルト国際映画祭では「アイアムアヒーロー」(2016年公開/監督:佐藤信介・主演:大泉洋)という作品で、賞(観客賞とオリエンタルエキスプレス特別賞)をいただいたことがありました。でも、今回はグランプリをいただいて「あぁ、うれしいな~」と思いました。またポルト国際映画祭でたくさんの方に作品を観てもらえてうれしいです。トロフィーは初めて見ました。 矢口監督僕も初めて見た時はうれしかったです。 長澤さんトロフィーは手作りだそうですよ! そういうアットホームな映画祭で作品を受け入れてもらって、さらに認めていただいたことによって、「日本の皆さんにも楽しんでもらえるんじゃないかな」という自信がつきました。 MC本作は今後、香港国際映画祭と、イタリアで行われるウーディネ・ファーイースト映画祭への出品も決定しております。監督は、アヤちゃんと一緒に香港とイタリアに行かれる予定ですか? 矢口監督アヤちゃんも飛行機の座席に座らせて行ってまいります! 長澤さんお膝の上じゃないんですか? 矢口監督膝じゃないです…何か起きそうですから(笑)! MC監督は、アヤちゃんとポルトの街を観光したとうかがいました。 矢口監督「あちこち見たい」と言うものですからね。せっかくアヤちゃんを連れて行ったので、ベビーカーに乗せて、街を練り歩いてみました。本作のことを全く知らない観光客の皆さんが、アヤちゃんに気がついて、「これはやばいぞ」という雰囲気になって、写真を撮られることもありました。本作の宣伝には全く関係ないですが、ウケていたと思います。 MC世界のどこかでバズっている可能性がありますね! 矢口監督「あいつは誰なんだ?」って、バズっているかもしれません(笑)。(長澤さん:笑) MC香港やイタリアでも、お客さんの反応が楽しみですね。 矢口監督そうですね。日本のお客さんにも早く観てもらいたいです。でも、弾みをつけるためにいろいろな国のお客さんをまずはゾクゾクさせたいと思います。 MC矢口監督は、今回脚本、監督だけでなく、原案としても名前がクレジットされています。このミステリアスな物語のきっかけについて教えてください。 矢口監督最初にこのストーリーを目にしたのは、“カタギリくん”という新人脚本家が僕に脚本を見せてくれた時でした。それがすこぶる面白くて、ゾクゾクしつつ、ワクワクする感じがしたんです。先の展開が気になって仕方がないストーリーでした。「これは面白いから映画にできないかな?」と、プロデューサーに連絡したところ、「これはいける!」とすぐに返事が来ました。トントン拍子に話が進んで、「誰に演じてもらおうか?」などと話していたのですが、ある時プロデューサーから「“カタギリ”という脚本家をいくら検索しても、仲間や他の人に聞いても、誰も知らない。これは誰なんだ?」と聞かれたんです。どんどん追い詰められて、ついに「“カタギリ”は僕です」と嘘をついていたことを白状しました。そこから“カタギリ”はいなくなり、僕が監督をすることになりました。 MC普通に考えれば、矢口監督が「自分が書いた」と言った方が、企画が通りやすいように思うのですが…? 長澤さん私もそう思います。何で、そんなことをしたんですか? 矢口監督(真剣に)いや、その方が良いと思ったんです。最初のご挨拶でもお話しましたが、僕はずっとコメディや、ハッピーな作品、お客さんを幸せにするような作品ばかりを作ってきました。なので、いきなり本作のようなゾクゾクする作品を公開したら、お客さんがドン引きするんじゃないかと思ったんです。僕は「人でなしだ!」と思われたくなかったし、嫌われるのが嫌でした。だから、「“誰かが作った作品”にできないかな?」と思ったんです。「脚本も撮影現場もカタギリさんがまとめて、舞台挨拶に立つのもカタギリさんで何とかできませんか?」と、プロデューサーに相談したところ、「できるわけないだろ!」と怒られて、この場に立っています(笑)。MC長澤さん、監督は相当変わっている方なんでしょうか? 長澤さんいえ、サプライズがお好きな方なんです。 矢口監督わざとじゃないですよ! 本気でカタギリさんにやってもらおうと思っていました。ただ、現場に行ったら顔を見られてしまうし、長澤さんとは、以前お仕事をご一緒しているので、すぐに「カタギリさんじゃない」とバレてしまうんですよね。まぁ、しょうがないんですけれどね。 長澤さん(笑)。でも、そんなことがあったなんて、初めて知りました。カタギリさん、今日からよろしくお願いします! 矢口監督では、今日から「カタギリさん」として、よろしくお願いします。 MC主演を長澤さんに決められた経緯についても教えてください。 矢口監督シナリオを書き終えて、「キャストは誰が良いか?」という話になった時に、僕から「長澤まさみさんはどうでしょうか?」と言いました。長澤さんには、以前「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」(2014年公開/主演:染谷将太)という林業を題材にした作品に出演してもらいましたが、その時はちょっと出番が少ない役でした。「次はがっつりやりたい!」と思っていたので、「今回は主演でお願いしたい」とプロデューサーに伝えました。それで、長澤さんに脚本を読んでもらったら、すぐに返事が来て、「出たい」と言ってもらえました。そこからのスピードは早かったです。こんなに企画が決まるのが早い作品は初めてでした。 長澤さんそうなんですか? 矢口監督そうなんですよ! 長澤さんへぇ~! MC長澤さんは、脚本を読んでどう思われましたか? 長澤さんストーリーの展開の速さ、スピード感にのめり込んでしまいました。「この作品はどこまでいくんだ!」という感じで、心をつかまれてしまいました。監督もおっしゃったように、「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」でお世話になりましたが、撮影日数が少なくて、「もっと監督と一緒にお仕事がしたかったな」という思いがありました。だから、また監督と一緒にお仕事ができるなら、ぜひこの役を演じてみたいと思いました。 MC今までの矢口監督作品と作風が異なることは気になりませんでしたか? 長澤さん意外だとは思いましたが、「どういうことなんだろう?」と思って、余計に気になりました。矢口監督が、ゾクゾクする物語をどうやって作るのかを、見てみたかったんだと思います。なので、カタギリさんではなくて、矢口監督で良かったです。矢口監督ありがとうございます! MC矢口監督にとって、長澤さんはどういう俳優さんですか? 矢口監督「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」では、淡い恋愛の気持ちを寄せられる田舎に住んでいる女の子という役で、想いに素直に答えられない微妙な様を演じてもらいました。長澤さんは、そういう感情の細かい表現もできるし、ド派手な笑いのシーンもできたので、「何でもいける」とその現場で分かったんです。なので、今回の佳恵役は、若いお母さんの役ですが、ものすごいどん底と、感情が上がった幸せな状況を、行ったり来たりして、感情がぐるぐる変わっていくんです。なので、「そのメリハリを表現できる人って誰かな?」と思った時に、「長澤さんしかいないだろう」と思ってお願いしました。 MC今回はいかがでしたか? 矢口監督バッチリですよ! 予告編の最後の方にチラッと長澤さんの叫び顔が映りますが、僕はそれを「ムンク顔」と呼んでいます。そのムンク顔が、本作の冒頭、タイトルが出るまでの一番つかみのシーンでドカンときます。ここで観客にショックを与えられないと、その後も観続けたいと思ってもらえないのですが、ムンク顔のおかげで、つかみの部分はバッチリです。途中で観るのを止めるわけにはいかないというか、たぶんトイレも行けないんじゃないかと思います。MC見たことがない長澤さんでした。 長澤さん撮影時に、監督から「今までしたことがない顔をしてくれ」と言われて、「ん?どういうことだ?」と思いながら、できる限り自分の今まで見たことのない顔を想像しました。 矢口監督こういうゾクゾクする系の作品って、「直接そのものを見せるタイプ」の作品もあると思うんですが、本作はどちらかと言うと「それを見てしまった人の顔を見せるタイプ」です。なので、その表情が生ぬるかったら、観客も全然ゾクゾクしないですからね。ファーストシーンのつかみや、中盤は何回も出てきますが、長澤さんのムンク顔を目に焼き付けてほしいです。「こんな顔もできるのか!」と、楽しみにしてほしいですね。 MC長澤さんは、ご自身ではいかがですか? 長澤さん意識をして演じるというより、その場で感じるものに対して素直に反応して、私もゾクゾクしていました。本作を観る人にも、きっとゾクゾクしてもらえますよね? 矢口監督しないわけないでしょう! MC長澤さん、矢口監督は現場でいろいろなアイデアを出されるそうですね? 長澤さん矢口監督は、そのカットを撮る直前に「ここはこんな風に」とか「次はこんな感じで」って言いますよね? 矢口監督します? そんなことしませんよ! 長澤さんしますよ。それこそ「見たことがない顔をしてくれ」は直前に言われました。 矢口監督それは瞬発力を求めているのでしょう! 長澤さんそういうことが多々あったので、私の中では、監督はサプライズが好きなイメージがあります。演じる側への期待感からなのか、そういうものをその場で求めることがあります。 MCポルトで本作をご覧になったお客さんのコメントにもありましたが、本作を観ていると、どんどんアヤちゃんが生きているように見えてきます。作品を共に作って、改めてアヤちゃんに愛着が湧きましたか? 長澤さんアヤちゃんは共演者だと思っています。監督もアヤちゃんに対しての愛情がすごかったですよね。 矢口監督失礼ながら、俳優さんたちよりもアヤちゃんを見ている時間の方が長かったと思います。毎日人形を酷使するので、塗装が落ちていくので、俳優さんたちと同じように、毎日メイクさんがアヤちゃんのメイクをしていました。なので、日々アヤちゃんの表情が変わっていって、そこがまた面白いです。 長澤さん私もアヤちゃんに対してすごく信頼があって、一緒のシーンは「一人じゃないな」って思っていました。 矢口監督一番長く現場にいるのに、文句を言わない! 長澤さんそうですね。でも、目で訴えかけてきますよ! 矢口監督やめてよ(笑)。(会場のお客さん:笑) MC「この撮影は大変だった」というシーンはありますか? 長澤さん今もアヤちゃんを抱いていますが、アヤちゃんは結構重量感があるので、抱きかかえるのが大変なんです。でも、逆にそうであるからこそ、大事にしたくもなります。 MC外での撮影も大変だったのではないでしょうか? 矢口監督後半の砂嵐のシーンのことですね。 長澤さんあれは、砂嵐って伝わりますかね? 矢口監督一応、砂嵐になっているんですが…でも、現場は映像の三倍くらいすごかったんですよ! 長澤さん撮影は、本当に大変だなと思いました。映像の三倍体験して、やっと皆さんに届けられる作品ができました。 矢口監督長澤さんは、劇中では目を開いていますが、撮影では目を開けた瞬間に砂がてんこ盛りで目に入ってしまって、本当に大変だったと思います。目を洗いながら、ずっと撮影をしていました。 長澤さん確かにそうでしたね(笑)。 MC最後に、お二人からご挨拶をお願いします。 矢口監督皆さん、しっとり、ねっとりした作品を想像するかもしれませんが、本作は違います。ゾクゾクして、ストーリーが進むとワクワクする、今までに誰も観たことがないような作品を目指しました。大勢のお客さんに、ジェットコースターに乗るような感覚で、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら映画館で観てほしいと思います。 長澤さん私も脚本読んだ時に、この物語にどっぷりと浸ってしまいました。この物語がどんな展開を迎えるのか、ワクワク、ドキドキ、ゾクゾクしながら、作品にのめり込んでしまいました。皆さんにもその感覚を味わっていただけると思います。ぜひ映画館で、まずはトイレに行って、そこから集中して本作を観てもらえたらと思います。