「映画」検索結果425件
-
「キングダム2 遥かなる大地へ」初日舞台挨拶「キングダム2 遥かなる大地へ」初日舞台挨拶「キングダム2 遥かなる大地へ」公式サイト累計発行部数9000万部を超える大ヒット漫画を実写映画化した「キングダム」の続編「キングダム2 遥かなる大地へ」がいよいよ公開! 7月15日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が開催され、山﨑賢人さん、吉沢亮さん、清野菜名さん、大沢たかおさん、佐藤信介監督が登壇しました。公開初日の15時時点で、2019年に邦画実写ナンバーワンを記録した前作(2019年4月19日公開/興収57.3億円)対比、141パーセントを記録し、前作超え確実の大ヒットスタートを切りました。それぞれが映画にかける熱い思いとともに今の夢を明かしたイベントの模様を、詳しくレポートします!初日舞台挨拶MC今日は全国47都道府県にある341の劇場と中継を結んでいます。それではご挨拶をお願いいたします!信役山﨑賢人さん嬴政役吉沢 亮さん羌瘣役清野菜名さん王騎役大沢たかおさん佐藤信介監督山﨑さん無事に初日を迎えられて本当にうれしく思います。「1」を全身全霊でやり、皆さんに楽しんで、愛してもらったからこそ、続編を撮ることができたと思っています。続編をやることが夢だったので、夢の続きが今日から広がっていくんだと思うと、本当にうれしく思います。吉沢さんついに「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開されました。すばらしいと思っていた「1」を軽々と超えた「2」が、これからどんどん皆さんの中に広がっていくんだと思うと、ワクワクが止まりません。清野さん全国の皆さん、そして地元の愛知県の皆さんこんにちは! 私は 「キングダム2 遥かなる大地へ」から参加しました。前作を成功されてきた皆さんの仲間に入って、思い切り羌瘣を演じられたことをとても光栄に思っています。大沢さんこの作品は、2020年に撮影がスタートしました。新型コロナウイルスが蔓延する直前にクランクインする予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響でクランクインすることができず、それまでの予定も計画もロケ場所も、全部ダメになってしまいました。 「一時はもう撮れないかもしれない」「「2」はもう数年後かもしれない」とみんなで苦しく、つらい思いをしました。でも、佐藤監督の「どうしても日本映画を代表する一作を撮りたい」「「1」を超えるような作品を撮りたい」という思いを軸に、キャスト、そしてスタッフは、日本から約600名、中国から約400名、計1000名の「キングダム」チームが一丸となって、皆さんに作品を届けることを夢見て、みんなで七転八倒して精一杯頑張ってきました。山﨑くん演じる信のように目標に向かって、仲間を信じて、ひたすら頑張り続けて、"夢をあきらめずに突き進む"という思いや勇気が、皆さんに届くことを夢見て、頑張ってまいりました。僕らの涙と汗の結晶を存分に楽しんでいただきたいです。佐藤監督大沢さんもおっしゃったように、もともとこういう作品を作ろうと計画していたんですが、いざクランクインしようと思った時に新型コロナウイルスが蔓延してしまいました。おそらく普通に撮っていても大変な作品だったと思いますし、「僕らは大変な作品をこれから撮るぞ」という意志に燃えていたんですが、それが何重にも苦労を重ねなければならないような撮影になってしまいました。僕もいろいろやってきましたが、これほど苦労した作品はなかったと思っています。劇中には、戦っている人々が小さなアイデアを出しながら、苦難を乗り越え前に進んで行く姿があります。まさにそれを脚本に書きながら想像していたので、僕らがくじけてはいけないと感じて、劇中の登場人物になったような気持ちでやってきました。「本当にダメかもしれない」という時もありましたが、「まだ何かアイディアがあるんじゃないか」「まだ何かやれるんじゃないか」と、当初予定していたよりも「さらに良いものにしよう」と思いながら、撮影してくることができました。皆さんにこの作品を届けられたことが本当に夢のようです。MC皆さんの思う、「キングダム」の魅力を教えてください。 山﨑さんやっぱり熱量が「キングダム」の魅力の一つだと思っています。まっすぐストレートに物事を伝えたり、行動で示したりと、僕自身も信を演じていて「こうなりたい」と思う部分がいっぱいあって、信と一緒に成長している部分がたくさんありました。普段なら照れ臭くて言えなかったり、ストレートに言えないようなことも、信ははっきり言う。そういうところに、励まされるのかなと思っています。スクリーンを通して、信の言葉を伝えられることがうれしいと思いながら、熱く演じました。MC山﨑さんも「信のようになりたい」と思う部分があるんですね。 山﨑さんそうですね。皆さんも本作を観ていただいたので分かると思うんですが、信が出会って間もない羌瘣に対してかける言葉というのは、自分自身でも「みんなが言ってほしい言葉だろうな」と思えるものでした。信には、ストレートに「それはダメだろう」ということも言えるパワーがあります。そういうのって本当に力強く言いたいものだと思いますし、言わないとダメだとも思います。それが信の大好きなところです。 吉沢さん「キングダム」の魅力は本当にたくさんありますね。「キングダム」はもちろん信が主役なんですが、その周りにもとんでもないスーパースターがいっぱいいるんです。大沢さんの演じられた王騎もそうだし、将軍同士の戦いもあります。まだまだ信の手の届かない雲の上の存在みたいな人たちの"すごみ"みたいなものを感じます。それを見ている信の眼差しから「これは信の成長物語なんだな」と改めて感じさせられます。信の表情が、またすごく魅力的なんです。僕はそういう部分が、この作品の魅力なのかなと思います。 清野さん漠然としているんですが、本当に「カッコ良い」ということが魅力だと思います。どのキャラクターの背景を見ても生き様が本当にカッコ良いです。女の私でも憧れるようなカッコ良さを、どの将軍も持っていて、私はそのカッコ良さに圧倒されました。 MCでも全国の皆さん、清野さんが演じた羌瘣もカッコ良かったですよね?(会場:拍手) 清野さんありがとうございます! 大沢さん山﨑くんも言っていたように、やっぱり熱量(は魅力)ですね。スタッフ全員の熱量や情熱、この作品にかける意気込みみたいなものが、各キャラクターやいろいろなシーンにあふれているんです。そういうものによって、元気や勇気を届けることができる作品になっていると思っています。MC今回も大沢さん演じる王騎の存在感は、果てしなかったですね。 大沢さん僕は(今回の王騎は)かなり上から見下ろしてしゃべっている感じで、申し訳ないと思ったんですが...(笑)。ただアクションシーンなども自分で見ている限り、山﨑くんも清野さんもスタントなしで体当たりでやっていました。「これほど動く俳優さんがいるんだな」と思うぐらい、毎日衝撃を受けていました。それを感じさせてもらうことで、また自分の(演じるキャラクターの)役に立たせることができたので、そういう機会をもらって感謝しています。 佐藤監督「キングダム」の魅力は様々あるんですが、僕が一番衝撃を食らったのは、やっぱりキャストの皆さんの表情です。キャラクターがいろいろと出てくるんですが、 極め付けのところで、みんなものすごく良い表情を出してくるんです。いくつか大好きなショットはあるんですが、将軍や農民兵など、それぞれ立場が違いながらも、ある時に忘れられない表情をするところがあったんです。こちらとしてはそれを捉えて、極め付けの映像で見せたいという思いがあります。それは自分で言うのもなんですが、「うまくいっているなあ」と思いました。CGがまだ何も入っていない時点で、編集しながら観ているだけでも感動していました。(観客の皆さんは)仕上がっていないものを観る機会はないと思うんですが、仕上がっていない段階のものでさえもすばらしいものだったと思っています。 MC続いて「ここはこだわった」と思うような、注目してほしいポイントを教えてください。 山﨑さんどのシーンにもこだわりや気持ちを込めて演じたんですが、「1」の時の信は、いろいろな出来事に巻き込まれていく存在でした。今回の信は「1」の出来事を乗り越えて、自分の足で、自分の意志で「戦場に出る」と決めます。自分も「1」の撮影を経ているし、強く、優しく、たくましくなった信を演じられるようにと、こだわっていました。 MCどのような準備をされたのでしょうか。 山﨑さんアクションの修行をしたり、自分が先頭を切って走り抜けることで、(みんなを)引っ張っていけたらと思いながら演じました。「1」が終わってからも、きっといつか「2」をやるだろうと思って、ちょこちょこアクションの練習を続けていたんです。今回は「一対多勢の戦い」が多かったり、馬に乗るシーンも多かったり、(歩兵隊の仲間となる)伍を組んだりなど、「1」とは戦い方の種類も変わっていました。馬にもたくさん乗って、馬上戦もかなり修行しました。 MC吉沢さん、山﨑さんのアクションはすごかったですよね。 吉沢さんすごかった! すばらしかったですよね。(会場:拍手) 山﨑さんありがとう! MC吉沢さんがこだわったのは、どのようなことでしょうか。 吉沢さんやっぱり椅子の座り方ですね(笑)。基本、政は椅子に座っているので、どうやったら「座っているだけで王様っぽく見えるのか」ということは意識していました。政って結構、劇中で腕を組むんですが、最後の方のシーンで(腕組みを解いて袖を)バサッとやる動きがあって...。現場で何となくやってみたら「これ良いかも」「これ良いな」と思いました。完成作でそのシーンを観ても「良いな」と思っていたら、次のシーンでもまったく同じことをやっていました。すごく"味を占めちゃっている感"が出ていて、ちょっと恥ずかしくなりました(笑)。 MCそうなんですね! 山﨑さん、吉沢さんの座り方はいかがでしたか? 山﨑さんめちゃめちゃカッコ良かったですね! 吉沢さんありがとう。 山﨑さん王のオーラがありました。座っているだけでそれを出すというのは、本当に難しいと思うんですが、やっぱり「1」を経ていろいろなことを乗り越えて、座っているんだなと...。すごくカッコ良かったです。清野さん羌瘣はすごく強いキャラクターなので、立っている時もなるべく、無駄な動きをしないで強く見せようと思っていました。あとはアクションに入る前のモーションにこだわりました。アクションを速く見せるために、動き出しとして変化球で首をパン!と動かしてみたり、そうやってリズムを崩すことを意識してアクションをやっていました。 山﨑さん僕は一緒にアクション練習をしていたんですが、(清野さんは)骨から動かすということで、形だけではなく、ちゃんと身体をしなやかに使ってアクションする練習をしていました。信と羌瘣とではメニューや練習内容がだいぶ違うんですが、僕も「羌瘣のメニューをやりたいな」と思ってちょっとやったりしていたら、「信はそれはやらなくて良い」と言われてしまいました(笑)。二人のアクションは全然違って、信は力強くバン!と動く感じなんですが、羌瘣はやわらかく、しなやかに、舞うようなアクションなんです。すごく美しくて、カッコ良かったです。 MC大沢さんはいかがでしょうか。 大沢さん僕は今回、基本的にずっとしゃべっている感じなので、あまりモーションの研究をしなかったんです(登壇者の皆さん:笑)。豊川悦司さん演じる麃公(ひょうこう)と対峙して、夕日を見るシーンがあるんですが、僕はあそこの撮影をすごく楽しみにしていたんです。でも、監督から「欠番」と言われて、そのシーンの撮影がなくなったんです。すごく残念でしたが、諦めていたんです。でも、撮影の最後になって監督が「やっぱり撮る」と言われて、撮影がすべて終わった後に、夕日を狙ってあのシーンの撮影に行きました。その日は、僕が「キングダム」をやっていた中でも一番きれいな夕日でした。「キングダム」チームは、こういった奇跡みたいなものを起こすんだとびっくりしました。夕日というのは一瞬なので、監督は「その時間を狙いたい」ということで、僕は久しぶりの豊川さんとの共演だったんですが、ほとんどしゃべる時間もなくすぐ本番でした。戸惑いながらも、すごく夕日がきれいだったので、豊川さんも僕も集中して、存分に芝居をさせてもらった記憶があります。 佐藤監督葛藤が本当にいろいろとあって...。あのシーンは一回なくしたんです。でもある日、撮影地ですごくきれいな夕日が沈んだのを見て「ここで撮れるんじゃないか?」と思いました。いろいろとプランを変えて、急遽直談判をして「もう一回撮らせてください」とお願いしました。 MC2019年に前作の初日舞台挨拶では、皆さんが「ぜひ続編を」という夢を語っていました。まさにその夢が叶ったかたちになりましたが、皆さんの今の夢を教えてください。 山﨑さん「キングダム2」を本当にたくさんの人に観てほしいですね。そして「続編を届けたい」というのが夢です。前作の舞台挨拶の時に「夢は天下の大将軍」とフリップに書きました。「2」でもまだ(信は)天下の大将軍になっていないので、「天下の大将軍」になるまでやりたいです。(会場:拍手) ありがとうございます! 吉沢さんやっぱりこれだけすばらしい作品を共に作ったキャストの皆さん、スタッフの皆さんと全員で、またお酒でも飲みながらワイワイできるような世の中になってくれることが夢です。(会場:拍手) 清野さんこの「キングダム」という作品は、今まで日本では観たことがないぐらい壮大なスケールの大きな作品になっています。なので、まずは日本の全国民に観ていただいて、そして次は海外の方々にも観ていただけたらと思います。それが叶ったらうれしいなと思います。(会場:拍手) 佐藤監督三年前に劇場公開した時に僕が語った夢が、「蛇甘平原の戦いを撮りたい」ということでした。その夢を数年かけて叶えることができたので、よくやったなと思っています。本作をやる中でまた新しい課題や乗り越えたこともあって、いろいろと知見を得ました。また新たな世界を作っていきたいなと思っています。新たな作品に向かって、それを活かしていきたいと思っています。(会場:拍手) 大沢さんできれば来年にでもこの続編を掲げて、またこのメンバーと皆さんの前に出られたらうれしいと思います。僕は王騎将軍を演じていますので、山﨑くん演じる信にバトンを渡すまではやり切って、自分の夢を実現させたい。そこまではなんとか頑張っていきたいと思っています。(会場:拍手) MCでは最後に山﨑さんから、全国の皆さんにメッセージをお願いします。 山﨑さん今日初日を迎えられて、皆さんに観ていただけて本当にうれしく思っています。「キングダム」は本当にパワーにあふれている作品なので、このパワーを皆さんに受け取ってもらって、「キングダム」と共に、日本中の皆さんにこの夏を最高の夏にしてもらいたいと思います。一緒に熱くなれたらうれしいです! 今日はありがとうございました。 ■山﨑さんによる「せーの!」の掛け声をきっかけに全員一緒に笑顔でくす玉を割りました。"祝・「キングダム2」開幕!"との垂れ幕と共にフォトセッションをし、大盛況の舞台挨拶が幕を閉じました。
-
「今夜、世界からこの恋が消えても」完成披露舞台挨拶「今夜、世界からこの恋が消えても」完成披露舞台挨拶「今夜、世界からこの恋が消えても」公式サイト眠りにつくとその日の記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロインと、主人公のはかなくも切ない、記憶にまつわる愛の物語「今夜、世界からこの恋が消えても」。その大人気小説が、監督・三木孝浩、脚本・月川翔、映画音楽・亀田誠治、さらに主題歌・ヨルシカと、奇跡のタッグで実写化されました。この度、そんな本作がついに完成し、東京・イイノホールにて完成披露舞台挨拶が行われ、道枝駿佑さん、福本莉子さん、古川琴音さん、松本穂香さん、亀田誠治さんが登壇しました。 7月25日に二十歳を迎える道枝駿佑さんへの誕生日サプライズもあり、キャストの皆さんの仲の良さがうかがえたこのイベントの模様をレポートいたします。完成披露舞台挨拶なにわ男子/神谷透役道枝駿佑さん日野真織役福本莉子さん綿矢泉役古川琴音さん神谷早苗役松本穂香さん音楽亀田誠治さん道枝さん今日は短い時間ですが、楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。福本さんお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。本日は作品が完成してから初めてのイベントになります。キャストの皆さんや亀田さんもいらっしゃるので、みんなで楽しんでいければと思います。古川さん情報解禁されるのがかなり前だったので、作品の完成を待ち望んでいただいた皆さんに、本日観ていただけるのがとてもうれしいです。松本さん初お披露目ということでドキドキしております。短い時間ではありますが、最後まで楽しんでいただければうれしいです。亀田さん初めて皆さんにこの作品を観ていただけて、非常にうれしくワクワクしています。約二年くらいに渡って、音楽を丁寧に作り上げてきました。本当に寄り添う程度の音楽なんですが、皆さんと一緒にこの作品を盛り上げていければ良いなと思います。MC本作は、クランクインが今年二月で、クランクアップが今年三月、そして本日完成披露試写会と、スタートから速いペースだったかと思います。当初からの道のりはいかがでしたか? 道枝さん今年二月クラインして、本日まで半年ないくらいなので、スパンもあまり長くはなかったんですが、無事に完成披露までたどり着けて本当にありがたいです。皆さんからどういった反響が返ってくるか楽しみで、ソワソワしています。福本さん二月にクランクインして、すぐに情報解禁がありました。撮影中に情報解禁をすることってあまりなくて、撮影が終わってからの情報解禁が多いと思うので、本作では撮影中から皆さんの反響をリアルタイムで見ていました。また、道枝さんからのクランクアップサプライズであったり、撮影中からずっといろんなプロモーションを行ってきたので、その意味では「やっと皆さんに観てもらえる」という気持ちです。MC道枝さんは映画の主演としては初の完成披露試写会ということですが、今日のお気持ちはいかがですか? 道枝さんすごくうれしいです。やっぱり記念すべき初主演映画ですので、いよいよ公開されると思うと感慨深くなります。十代の最後を締めくくる作品となりますし、ターニングポイントでもあります。それを皆さんにお届けできるのはありがたいですね。気持ちがより一層引き締まる感じがします。 MC完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 道枝さん観る前は緊張していて、「大丈夫かな?」と思いながら試写室に行きました。作品を観てみると、「本当に素敵な作品だな」と改めて思いましたし、ポジティブな気持ちになりました。また、僕自身に自信もつきました。皆さんにお届けするのが楽しみです。 福本さん完成作を観て、自分自身が出演していて、ストーリーも分かっているにもかかわらず泣いてしまいましたね。皆さんが(観客)第一号ですから、この後観て、皆さんがどう思ってくださるのか、すごく楽しみです。 MC古川さん、泉は作品の中でもとても重要な役だと思いますが、脚本を初めて読まれた時に、泉という役にどういった思いを抱かれましたか? 古川さん脚本を読んだ時、「これは責任重大だな」というプレッシャーがありました。登場人物みんなの記憶や思いを背負って、それを繋げる役割があったので、役を全うしようと思って頑張りました。 MC古川さんと福本さんは、この作品で初の共演ということですが、お互いの印象や撮影中のお話などがあればお聞かせください。 福本さん泉ちゃんの印象は、役としても周りから見ても、すごく頼れて何でも話せるお姉さんみたいな存在でした。実際に古川さんのほうが(年齢的に)お姉さんっていうのはあったんですが、本当に現場でも頼れるお姉さんでした。古川さん本当ですか? ありがとうございます(笑)。(福本さんは)「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020年公開/監督:三木孝浩)で観ていたので、その時の透明感やみずみずしい印象がありました。実際話をしてみるとすごくフランクでハキハキしていて、コミュニケーションをとっていてとても楽しかったです。 MC作品の中では、二人には熱い友情関係がありますが、それを演じるにあたって心がけたことはありますか? 古川さん私は役柄的に真織のナイトというか、真織のことを常に第一に考えていましたね。 福本さん私は(古川さんに)頼り切っていました。脚本に書かれていないちょっとしたアドリブの、頭をワシャワシャするとか、そういう動き一つに、私はすごく救われました。それだけでこの二人の関係性がすごく深まったなと思いましたね。本当に泉ちゃんが古川さんで良かったなと思いました。 MC松本さんは、透の姉という役で、強くて優しいお姉さんという役どころだったと思うんですが、撮影中に意識されていたことはありますか? 松本さん私は今までの現場では、年上の方に支えてもらうことが多かったんです。今回みたいに、自分がどちらかというと支える側の役が今までなかったので、現場でも少し年上であることを意識したいなと思っていました。早苗という役が一言で言うと達観しているような役なので、ただ優しいのではなく、イメージとしては、否定もしないし、肯定もしない、けれどただそこにある優しさみたいなものを意識していました。ものすごく難しいことなんですが、それが優しく映っていればいいなぁと思っていました。MC作品を観て「本当に家族のカタチというのはいろいろあるな」とすごく感じました。道枝さんは弟役でしたが、実際に姉弟役を演じてみて、お互いの印象はいかがでしたか? 道枝さん本当に優しくしてくださいました。僕自身もちょっとフワッとしているんですが、二人の会話の中でもフワッとした穏やかな空気が流れていたと思います。その雰囲気ができたのは穂香さんのおかげです。本当の姉さんのように接してくださったので、ありがたかったです。 松本さん(道枝さんは)弟としてそこにいてくれていました。 MC亀田さん、この作品の音楽を担当するにあたって、何かテーマといったものがありました? 亀田さん本作のクランクインが今年二月で、クランクアップが三月でしたが、音楽の話をいただいたのは相当前でした。「小説の段階から設計をしてほしい」と監督からお願いがあり、何曲か作曲してお渡ししました。今日、キャストの皆さんと初めてご一緒したんですが、音楽は皆さんのことを想像しながら作りました。クランクインしてだんだん絵ができてくると、みんなの動きに合わせて音がつけられるこの喜びたるや! 「本当に動いてる!」と思ったり、「泉ちゃん、こんな表情するんだ」と思ったりしました。本当に楽しく作らせてもらいました(笑)。MC最初に作ったところから、いろいろ手を加えていくという作業だったんですね。キャストの皆さん、いかがですか? 実際に作品の中の音楽を聴いて、どういう風に感じられましたか? 道枝さんめちゃくちゃ感動しましたね。本当に「セカコイ」の世界観にぴったりで、「涙腺を壊しに来てるな」「音楽はすごいな」って思いました。コメディタッチなシーンになると、ガラッと雰囲気も変わるんです。 福本さん本当に亀田さんには泣かされましたね(笑)。私は音楽を聞いて、本当に泣いちゃいました。その前に、映画公式TikTokアカウントで「夜の連続TikTok小説」というのがあって、そこで亀田さんが作られた楽曲が使われていたんですね。それで曲を知っていたので、試写で作品を初めて観た時に、「知っている曲だ!」という喜びもありました。本当に素晴らしい曲をありがとうございます。 MC(亀田さんは)映画全体の音楽を担当されているということですが、今回主題歌はヨルシカさんなんですよね? 亀田さん今回、僕は小説から入ったんですが、「セカコイ」の世界は、物語としてすごく素敵だなと思いました。こんな風に人を思いやる気持ちや、人の心の動きをうまく言葉にできるのってヨルシカさんじゃないかなと思い、ヨルシカさん一択でした。ヨルシカさんも引き受けてくださって、本当に素晴らしい曲を作ってくださいました。主題歌が上がってきた瞬間に「おお!」って、スタッフ全員がなりましたね。 MC作品の世界観は、スタッフ・キャストみんなで気持ちを共有して一体となって作り上げられたっていうことですね。 亀田さんその手応えはありますね。一番初め、監督に「一筆書きで映画が始まるから、エンドロールも音楽が一筆書きで流れているような感じにしてほしい」と言われたことを忘れません。 ■トークが終わり、マスコミ向けのフォトセッションと称して、登壇者の皆さんはいったん降壇し、その後登壇者の皆さんが舞台に戻るが、福本さんの姿が見えない。すると、会場照明が暗転し、会場のお客さんが一斉にサイリウムを点灯。福本さんがケーキを押しながら再登場!道枝さんマジですか?! 福本さんお誕生日おめでとうございます! 道枝さんびっくりしたー! ありがとうございます! (会場のお客さんに向かって)それ、ペンライトですか? それを(会場の皆さんが)引っ張り出すから、「あれ、ライブ始まんのかな?」って思いました(笑)。 MCついに二十歳を迎えられるということで、大きな節目だと思いますが心境はいかがですか? 道枝さんもう二十歳かと思うと、これからもっとしっかりしていかないといけないなと思います。大人になるにつれていろいろと考えることも増えると思うので、しっかりと考えながら、これからも頑張っていけたら良いなと思います。 MC横にはすでに二十歳を迎えられた先輩方がいますが、二十歳を迎える道枝さんを見てどういう風に思いますか? 福本さん「まだ十代だったの?」って感じですね。本当に落ち着いてるし、しっかりしているんです。「今から二十歳なんだ!」と驚きますね。 古川さん莉子ちゃんに全く同感ですね。撮影中、道枝くんがまだ十代だって知らなくて、「私こういうお酒が好きなんだよね」っていう話もしていました(笑)。本当にしっかりしているんです。 松本さん自分の心と身体を大切に、いろんな素敵な人と出会って、とにかく幸せでいてください(笑)。 ■最後に、主演の二人からメッセージが贈られました! 福本さん今回の舞台挨拶は40分ということだったので、「結構あるな」って思っていたんですが、一瞬でした(笑)。(キャストの)皆さんのお話もすごく面白くて、私ももう一回この作品が観たくなりました。(会場のお客さんは)観客の第一号として観ていただくことになるので、真織が毎日日記を書き残していたように、皆さんもこの作品を観て、ぜひご自身のSNSに書き残していただければうれしいです。この後、ぜひ楽しんでください。 道枝さん無事に完成披露まで来られて本当に良かったなと思います。たくさんのスタッフさんの努力であったり、思い、気合いもたくさん詰まった作品ですので、しっかりと目に焼き付けて、涙腺崩壊させていただければうれしいです。楽しんでいただくのが一番だと思いますので、ぜひ楽しんでいただいて、「#セカコイの記憶」というハッシュタグで感想など、皆さんどしどしつぶやいてください。待っています。一日一日は本当にはかなくて、とても大事な一日です。この作品ではそれを感じていただけると思いますし、観てくださった皆さんの日々のモチベーションになる作品になると思います。ぜひ楽しんでください。
-
新宿文化ビル東京都新宿区店舗・映画館
-
「ゴーストブック おばけずかん」初日舞台挨拶「ゴーストブック おばけずかん」初日舞台挨拶「ゴーストブック おばけずかん」公式サイト「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年公開/主演:吉岡秀隆)「DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017年公開/主演:堺雅人 高畑充希)など、圧倒的なVFXで観る者の心を奪った山崎貴監督の最新作「ゴーストブック おばけずかん」の公開がいよいよスタート! 7月22日にTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が開催され、城桧吏さん、柴崎楓雅さん、サニーマックレンドンさん、吉村文香さん、神木隆之介さん、新垣結衣さん、山崎監督が登壇しました。オーディションに始まり、撮影、宣伝活動といくつもの試練を乗り越えながら、初日を迎えた子どもたち。この日は新垣さんと神木さんが彼らに表彰状を贈ると共に、"サプライズ返し"とばかりに、子どもたちが新垣さんに手紙をプレゼント。温かな雰囲気いっぱいになったイベントの模様をレポートいたします!初日舞台挨拶坂本一樹役城桧吏さん工藤太一役柴崎楓雅さん飯田サニー宗佑役サニーマックレンドンさん橘湊役吉村文香さん古本屋の店主役神木隆之介さん葉山瑤子役新垣結衣さん山崎貴監督城さんこうして初日舞台挨拶を行うことができて、とてもうれしいです。上映後ということなので、ネタバレありでどんどん楽しく話していけたらと思っています。柴崎さん映画を観終わった皆さんの前に立つのは今回が初めてなので、緊張しています。(本作は)いかがでしたでしょうか?(会場:拍手) ありがとうございます! 太一は僕が今まで演じたことのない普通の男の子の役柄なので、それが一番新鮮で一番難しかったことです。今日からたくさんの方にこの作品を届けられたら、うれしく思います。サニーマックレンドンさん本作はいかがでしたか?(会場:拍手) 舞台挨拶も皆さん、楽しんでいきましょう!吉村さん新型コロナウイルスの拡大で、思うようにいかない中での撮影でした。それから約一年が経ち、また感染が拡大する中ではありますが、今日公開を迎えられてとてもうれしいです。神木さん役柄の名前はありません。店主です!本当に暑い中、来ていただいてありがとうございます。こうして初日を迎えることができて、本当に幸せです。皆さんのおかげだと思っております。今日は短い時間ですが、ぜひ楽しんでいってください。新垣さん初日に劇場に足を運んでくださって、本当にありがとうございます。世の中いろいろありますが、みんなと全員そろって、無事に公開初日を迎えることができて、本当にうれしいです。山崎監督神木くんも言っていましたが、本当にめちゃくちゃ暑い中、足を運んでいだだきましてありがとうございます。やっと初日を迎えられたという感じなんですが、本当にみんなが頑張ってくれたので、良い映画になったと思います。今日は楽しんでいってください。MC監督にとって、"初日"とはどういったものでしょうか? 山崎監督めちゃくちゃ怖いですね。「どうなるんだ」と思って(公開)3日前くらいから、よく眠れなくなります。だいたいどの作品でも、そうなります。「お客さんはどう観てくれるんだろうか」と、いろいろなことをぐるぐる考えてしまうんです。めちゃめちゃナーバスになっています(苦笑)。 MC映画をご覧になった方の感想は、もう届いていますか? 山崎監督皆さん、良い感想を伝えてくださっていますね。僕はエゴサーチが大好きなので(笑)、今日もずっとツイッターを見ていましたが、皆さんがとても温かい感想を書いてくださっていました。ほっこりしています。 MC皆さんが感想をツイートすると、監督が見てくれるんですね。 山崎監督見ていますので、ぜひ書いてください! MC新垣さんは、本作を最初に観た時の第一声が「好き」だったと完成披露試写会でお話していました。実際にどのあたりがお好きなのでしょうか。 新垣さん全部です(笑)。いくつか挙げると、まずジズリに向かって行く時に、なぜかみんなで髪を結ぶところがありますよね。みんなが瑤子先生のヘアスタイルを真似して髪を結んでいるんですが、 サニーはここ(前髪)を結んでいるんです。あれが本当にかわいくて、すごく好きなシーンです。MCみんなが一体になりながらも、クスッと笑えるシーンでもありました。 新垣さんもっとあるんですが、良いですか(笑)? 今まで戦ってきたおばけたちが最後に大集合して、私たちに温かい目線を送ってくれて、一緒に(困難に)立ち向かっていくんです。いろいろと終わった後、(彼らとの)お別れの時は素直に涙が出て、すごくグッと来ました。"どういう生き物か"ということは関係なく、"一緒に立ち向かった仲間"という関係は「すごくステキだ」と思いました。あともう一つ、最後の最後のシーンで、みんなが海辺を走っていくシーンはちょっとノスタルジックでもあり、「これからもまだ続いていくんだな」と感じられてステキでした。どうですか?(会場:拍手) 好きなシーンはたくさんあるので絞って、これです。 山崎監督めちゃくちゃ好きじゃないですか(笑)。こんなに熱く語っている新垣さんを、初めて見ました。 MC神木さんにお伺いします。"おばけずかん"が置かれている謎めいた古本屋の店主として、"子どもたちに図鑑の試練を与える"という役どころを演じていました。完成した映画をご覧になって、いかがでしたか? 神木さん(演じた店主が)試練を与えようとするのに、子どもたちは説明も聞かずに冒険に出てしまったので、あまり共演シーンは多くはなかったんです。だから、完成した本作でみんなの姿を観させてもらいました。"成長をしていく"という演技って、すごく難しいんです。撮影の順番もバラバラですし、成長していく到達点までは計算できないものだと感じています。でも映画を観ると、子どもたちが一番最初から最後に向けて、本当に成長していっていると思えました。それは多分みんなが撮影や役を通して、ちゃんと冒険をして、ちゃんと試練を乗り越えて、役と同じように実際に体験や冒険をしていたからこそ、映画を観ている僕が「みんな成長していている」と感じられたんだと思います。成長を演じるっていうのは、狙ってできることではないので、みんなが実際に試練を乗り越えたんだなと、そこがすごいなと思います。 MC生徒役のキャストの皆さん、本作は学校や友だちの間で話題になっていますか? 城さん学校の友だちに「観に行こうぜ」と誘われたり、カラオケ(ボックスの宣伝)で「桧吏が出ている」と聞いたり、「絶対観るよ」と言ってくれたりしたので、楽しみにしてくれているんだと思いました。 柴崎さん僕の友だちからは、「YouTubeの広告とかTikTokのオススメに出てきたよ」と声をかけてもらいました。桧吏くんと同様に、塾の先生からは、カラオケにいたら「柴崎楓雅です」という(宣伝コメントでの)名前が聞こえてきて、「え、楓雅!?」とびっくりしたと言ってもらえて、すごくうれしかったです。 サニーマックレンドンさん僕も友だちに映画に誘われたり、「サニーが出ていたよ」と言われたり、今日も友だちにLINEで「公開おめでとう」と言われたり、すごく自分としてもうれしいですし、映画のためにもうれしいです。友だちと観に行くのはちょっと恥ずかしいんですが、友だちの「観に行きたい」という気持ちが伝わってくるので、すごくうれしいです。 吉村さん私も何人かの友だちから「一緒に観に行こう」と誘ってもらったり、学校の図書室に「ゴーストブック」のポスターが貼ってあるので、それを見たことをきっかけに、それまであまり仲良くなかった子とも話すようになって、仲良くなることもできました。 MC学校にご自身の載ったポスターが貼ってあるんですね。 吉村さん図書室にいろいろな映画のポスターが貼ってある壁があって、そこに自分の顔がありました(笑)。 MC山崎監督は、子どもたちのことをオーディションから見守ってきました。彼らの成長ぶりはいかがでしたでしょうか。 山崎監督演技経験ゼロからスタートした子たちもいますので、この子たちにとっては、映画の撮影自体が異世界に入ったのと同じぐらいのインパクトだったと思うんですが、本当によく乗り切ってくれたと思います。結構ムチャな注文もしているんですよ。感情をあらわにするシーンなどもあったんですが、そういうものもちゃんと乗り越えてくれて、映画の完成を迎えられました。本当にすごいなと思います。僕が子どもの頃には、絶対にできなかったと思います。 MC監督のお墨付きもらえました。店主、これは"図鑑の試練"、達成ということでよろしいでしょうか? 神木さんこれは"図鑑の試練"...... 見事達成です!(会場:拍手) MC山崎監督と店主のお墨付きももらえました。「ゴーストブック おばけずかん」初日をもって、子どもたち四人が"図鑑の試練"を乗り越えたことを認定します!そんな子どもたちに山崎監督、新垣さん、神木さんからサプライズのプレゼントがございます。 ■子どもたちが戸惑う中、サプライズの表彰状授与式が執り行われました。新垣さんでは、僭越ながら私から表彰状を授与させていただきたいと思います。まず、吉村文香。(名前を呼ばれた吉村さんが、新垣さんと向き合う)表彰状、吉村文香殿。"図鑑の試練"を乗り越えて、無事に映画の公開日を迎えたことを称え、ここに表彰します。令和4年7月22日、「ゴーストブック おばけずかん」キャスト、スタッフ一同。(新垣さんが吉村さんに表彰状を渡す)ありがとうございました。よく頑張りました!(会場:拍手)■続いて、サニーマックレンドンさんが新垣さんの前へ。 新垣さん表彰状、サニーマックレンドン殿。"図鑑の試練"を乗り越えて、無事に映画の公開日を迎えたことを称え、ここに表彰します。令和4年7月22日、「ゴーストブック おばけずかん」キャスト、スタッフ一同。(新垣さんがサニーマックレンドンさんに表彰状を渡す)ありがとうございました。よく頑張りました!(会場:拍手)■続いて、柴崎さんが新垣さんの前へ。 新垣さん表彰状、柴崎楓雅殿。"図鑑の試練"を乗り越えて、無事に映画の公開日を迎えたことを称え、ここに表彰します。令和4年7月22日、「ゴーストブック おばけずかん」キャスト、スタッフ一同。(新垣さんが柴崎さんに表彰状を渡す)ありがとうございました。よく頑張りました!(会場:拍手)■続いて、城さんが新垣さんの前へ。 新垣さん表彰状、城桧吏殿。"図鑑の試練"を乗り越えて、無事に映画の公開日を迎えたことを称え、ここに表彰します。令和4年7月22日、「ゴーストブック おばけずかん」キャスト、スタッフ一同。(新垣さんが城さんに表彰状を渡す)ありがとうございました。よく頑張りました! おめでとう!(会場:拍手)MC観客の皆さんも見守っていただきありがとうございました。キャスト、スタッフ一同からの表彰状でした。城さん、サプライズはいかがでしたか? 城さんびっくりしました。今日はお客さんからのQ&Aで、「質問のある人、手を挙げて」と会場の皆さんに手を挙げていただいて、僕たちが質問に答える...というイベントだと聞いていたので、こんなにステキなものをもらって、すごくうれしいです。 MC実は、城さんたちからもサプライズがあるんですよね? 城さんはい。クランクアップした時に、僕たち一人ずつ、新垣さんからお手紙をもらったんです。なので今回はこの場を借りて、みんながそれぞれお手紙を書いてきました。 (会場:拍手) ■吉村さんがマイク前に立って手紙を読み上げ、新垣さんが後ろから見守る。 吉村さん新垣さんへ。「ゴーストブック」は私にとって初めてのお仕事でした。クランクインの時、ガチガチに緊張した私を笑顔で迎えてくださいました。緊張しすぎていて、セリフを噛んでしまった私が、セリフの確認をしていた際に、私の肩に手を置き「文香はちゃんと覚えているから大丈夫」と励ましてくださいました。不安と焦りでいっぱいになっていた私は、いつも笑顔で横にいてくださる新垣さんの存在に救われていました。新垣さんは、私にとって初めての仕事の先輩です。新垣さんが、初めての先輩で本当に良かったです。この先、どんな道に進んだとしても一番大切にすべきことを教えていただきました。いてくださるだけで温かさと優しさがあり、いつもみんなを静かに見守ってくださり、時には私たちと同じ目線に立って助けてくださいました。いつか私も、現場で新垣さんのように共演者の方々を支えられるようになりたいと思います。クランクアップの際にいただいたお手紙、今も大切にしています。一番の宝物です。手描きで添えてくださった、ニコちゃんマーク。とてもかわいくて、約二カ月にわたる長い撮影の終わり、その悲しさやさみしさを和ませてくださいました。ありがとうございました。今日の公開でまずは一区切りなのかもしれません。終わりの悲しさとさみしさがこみ上げています。ですが、またいつか共演することができたら、それまでにもっと成長した姿を見せられるように頑張りたいです。文香。(会場:拍手)■サニーマックレンドンさんがマイク前に立って手紙を読み上げ、新垣さんが後ろから見守る。 サニーマックレンドンさん新垣さんへ。僕は新垣さんと共演できて、うれしかったことがたくさんあります。 初めての映画撮影ですごく緊張しましたが、優しい新垣さんが先生の役で安心できたこと。撮影中に僕の誕生日があり、その日は撮影が終わった後にサプライズでお祝いをしてもらいましたが、そこで新垣さんも一緒に祝ってくれたこと。新垣さんから、読んだら笑顔になるようなお手紙をもらったこと。そして新垣さんがクランクアップの時、「子どもたちはかけがえのない存在だった。よく頑張りました」と言ってくれたことです。新垣さんはとても穏やかで、時には面白くて、本当の先生みたいな存在でした。僕も新垣さんのように誰からも愛される人になれるように、これからも頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。 (会場:拍手)■柴崎さんがマイク前に立って手紙を読み上げ、新垣さんが後ろから見守る。 柴崎さん新垣結衣さま。リハーサルから撮影、取材期間も含め本当にお世話になりました。 新垣さんと一緒にお芝居をして、セリフのスピードが普段の会話のスピードと変わらず、瑤子先生がその世界に住んでいるかのような空気でいらっしゃったのが印象的で、すごく勉強になりました。撮影当時、小学生だった僕も現在中学生になり、新垣さんのように自然にお芝居ができるよう努力していきたいと思っています。また、撮影の合間に流行っているアニメの話や、他愛もないおしゃべり、僕の悩みごとの相談に乗ってくださり、新垣さんの言葉に毎日すごく救われました。僕自身「ずっとこのお仕事を続けているのかな」とつぶやいた時に、新垣さんから「無理にお芝居をするのではなく、別のことをやりたいと思えば、やりたいほうを優先して良いと思うよ」と優しく答えてくださった時は、本当の先生のようで安心感でいっぱいになりました。撮影中から役名ではなく、本名の楓雅と呼んでくださっていたのも、内心ウキウキでした(笑)。これからも新垣さんからいただいた言葉を大切に、成長していきたいと思います。本当にありがとうございました。(会場:拍手)■城さんがマイク前に立って手紙を読み上げ、新垣さんが後ろから見守る。 城さん新垣結衣さんへ。新垣さんと初めてお会いした時はとても緊張していましたが、撮影を重ねて緊張もとけて、たくさん話すことができるようになりました。撮影の間にご迷惑をおかけしたことがありましたが、とても楽しく過ごすことができて、またあの時に戻りたいと思うことが何度もあります。振り返ると、スタジオ撮影の休憩時間に、みんなで小さな祠みたいなところへ行って「撮影がうまくいきますように」とお願いした時が一番幸せで、気分が上がり、より気を引き締めることができました。連れて行ってくださってありがとうございます。そして撮影の最後にお手紙をいただいたことが、とてもうれしかったです。お手紙をいただくというのはとても心が温まるものだと改めて感じることができ、これから僕も誰かにお手紙を書く機会を増やしていきたいと思います。新垣さんにはお芝居の面でもたくさん学ばせてもらいましたが、このようにご一緒して学んだ様々なことをこれからも活かしていきたいと思います。また新たな現場でご一緒することができたら、また僕のくだらないギャグで新垣さんに笑ってもらいたいです(笑)。これまで大変お世話になりました。本当にありがとうございました。そして神木さん、山崎監督へ。神木さんとは一緒に撮影をするシーンがわずかで、なかなか話す機会がなかったのですが、声をかけていただいてうれしかったです。これからもお会いすることがあった時は、たくさんお話しさせてください。山崎監督とはお芝居のことだけではなく、たくさん楽しくお話ができてうれしかったです。このようなステキな現場に僕を参加させてくださり、本当にありがとうございました。改めて最後まで楽しく無事に撮影を終えることができ、この場に立てることをとてもうれしく思っています。新垣さん、神木さん、山崎監督、本当にありがとうございました。 桧吏より。(会場:拍手)MC新垣さん、子どもたちの熱き思いを聞いていかがでしたか? 新垣さんいやあ...とても贅沢な時間でした。とてもうれしかったです。一緒にいる時間の中で、他愛もなくて、私自身は覚えていないようなことも、みんなそれぞれが覚えていてくれて。 撮影時のみんなは、小学生だったり、中学生だったりという年齢だったんですが、そういう一瞬って、本当にサッと過ぎてしまうもの。その貴重な時間、みんなの人生の一瞬の中に、私も一緒に過ごすことができて本当に幸せだったなと改めて感じていました。本当にありがとうございました。(会場:拍手)MCでは最後のご挨拶をお願いいたします。 新垣さんああ...ちょっと胸がいっぱいです(笑)。観ていただいた皆さんには伝わったかと思うんですが、本当にみんなが思いを込めてつくり上げた作品です。この暑い中、皆さんが今年の夏を楽しんでもらえるような、いろんなことができるきっかけになるような映画になれば良いなと思います。今日はありがとうございました。 城さん本日はお越しいただき、本当にありがとうございます。この場を借りて、新垣さんからもらったお手紙の返事をすることができてとてもうれしいです。表彰状もいただいて、驚きとうれしさでいっぱいです。この映画は夏にぴったりで、子どもから大人まで全員が楽しめる作品となっていますので、皆さんぜひ夏休みに何回も観てもらえたらうれしいです。本日はありがとうございました。
-
「ゴーストブック おばけずかん」公開御礼舞台挨拶「ゴーストブック おばけずかん」公開御礼舞台挨拶「ゴーストブック おばけずかん」公式サイトどんな願い事も叶えてくれる"おばけずかん"を手に入れた子どもたちが試練に立ち向かう姿を描く、山崎貴監督の最新作「ゴーストブック おばけずかん」が公開となりました。7月28日にはTOHOシネマズ 日比谷で公開御礼舞台挨拶が開催され、城桧吏さん、柴崎楓雅さん、サニーマックレンドンさん、吉村文香さん、神木隆之介さんが登壇しました。さらにおばけの声を担当した釘宮理恵さん、下野紘さん、杉田智和さんがサプライズで登場し、キャスト陣と初対面を果たしました。子どもたちが主題歌「異世界混合大舞踏会(feat. おばけ)」のダンスも披露し、大いに盛り上がったこの日のイベントの模様を詳しくレポートいたします!公開御礼舞台挨拶坂本一樹役城桧吏さん工藤太一役柴崎楓雅さん飯田サニー宗佑役サニーマックレンドンさん橘湊役吉村文香さん古本屋の店主役神木隆之介さん城さん皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます。新垣さんが欠席のためすごく緊張しているのですが、最後の舞台挨拶ということで楽しんでいけたらと思います。柴崎さんこのメンバーとお会いするのも今日で一区切りとなり寂しくなります。また本日は新垣結衣さんとご一緒できない心細さも感じておりますが、皆さんと一緒に楽しい時間が過ごせたらと思っています。サニーマックレンドンさん本日はお越しいただきありがとうございます。何回も映画を観に来てくれる人もいるようで、とてもうれしく思っています。この映画を観て気に入ってくれたら、周りの友だちを誘ってまた映画を観に来てください。吉村さんいつも横にいてくださった新垣さんがおらず、不安で緊張していますが、ともに楽しい時間を過ごせれば良いなと思っています。神木さんめちゃくちゃ暑い中、来ていただいてありがとうございます。少しの時間ですが、ゆっくり楽しんで行ってください。MC本作の舞台挨拶も四回目となりましたが、慣れてきましたでしょうか? 公開初日舞台挨拶では、新垣さんから表彰状を受け取る場面もありました。表彰状をもらったからには「どんなサプライズもどんと来い!」といった感じでしょうか。 城さん舞台挨拶は絶対に緊張します。サプライズについては「どんと来い」というよりは、「してもらったらうれしいことだな」と感じています。感動して心も温まりますし、サプライズ大好きです。神木さんこの間のサプライズはびっくりしましたか? 城さん本当にびっくりしました! 最初は僕たちが、新垣さんと山崎監督と神木さんにサプライズをするという話だったんですが、先に新垣さんたちからサプライズがあったので...。「あれ?僕たちじゃないの?」と思ってめちゃくちゃ焦りました。でも、うれしかったです。 柴崎さんサプライズは本当にびっくりしました。いつも桧吏くんとサニーが(舞台挨拶が)始まる前に「緊張する〜」と言っているんですが、その二人を見ていると逆に僕は緊張せずに、楽しく臨んでいます。 サニーマックレンドンさんさっき桧吏くんが言ったように、自分たちがサプライズをするだけだと思っていたんですが、 新垣さんから表彰状をもらって、第一にあったのは驚きでした。僕たちが渡した手紙もあって、新垣さんがくれた表彰状もあって、本当に舞台挨拶は楽しいなと思いました。でも、やっぱり緊張が勝ってしまいます。さっきの(最初の)挨拶の時も言うことを忘れて一回止まってしまったので、慣れている人はすごいと思います。でも本当にサプライズはうれしかったです。 吉村さん今日は四回目の舞台挨拶ということですが、まだまだ噛んでしまったりと緊張しております。先日のサプライズもすごくうれしかったんですが、自分でもあんなに動揺して良かったのかと思うくらい、びっくりしてしまいました。慌ててしまったところがあったので、次はないかなと思いますが、次からはもっと動揺しないようにしたいと思います。 MC公開から一週間が経ちました。「映画を観たよ」という方から感想は届いていますでしょうか。 神木さん届いています。地元の友だちからも連絡が来ました。「いいね、一緒に冒険できるような映画だね 」というコメントをいただくので、「みんな観てくれているんだな」「一緒に冒険をしてくれているんだな」とうれしかったです。MC皆さんに"推しおばけ"、お気に入りのおばけについて伺いたいと思います。神木さんはいかがですか? 神木さん(本作はおばけが)いっぱい出てきましたからね。僕は子どもたちや瑤子先生と一緒のシーンはそんなになく、ずっと図鑑坊とお芝居をしていました。図鑑坊の声を右耳で聴きながら、本番は何もないところに向かって「図鑑坊がここにいるんだ」と思いながらお芝居をしていたので、やっぱり僕の中では図鑑坊が一番絆が深いおばけなんじゃないかと思っています。かわいいですしね。 城さん僕は山彦(やまびこ)が好きです。山彦はくるくると回って飛んだりする能力があって、それも面白そうですし、相手の技を跳ね返したりするのがカッコ良くて、自分でも使いたいなあと思ったりしました。 MC映画の中では、山彦と遭遇するために、みんなで大きな声で呼びかけるシーンがありました。もしよかったら今、やってみてもらっても良いですか? 城さん叫ぶ...? お〜い、山彦ー!山彦お〜い、山彦ー! ■「お〜い、山彦ー!」という山彦の声が場内に響き渡り、びっくりした子どもたちが「え?」と顔を見合わせる。MC何か聞こえましたか? もう一回、呼んでみますか? 城さんええ...!? (戸惑いながら)お〜い、山彦ー! 山彦お〜い、山彦ー! 神木さん「柴崎です!」って言ってみて。 柴崎さん柴崎でーす! 山彦柴崎でーす! 柴崎さんこんにちは...! 山彦こんにちは...! 一反木綿おい、山彦! 静かにしていないとダメだろう! 山彦すみません。 図鑑坊もう! 隠れているのがバレちゃったじゃないか! ほらほら! お客さんも待っているから出ていっちゃおう! ■おばけたちの声に子どもたちは「ええ!?」と驚きっぱなし。 MC実は子どもたちの「声優さんに会いたい」という願いを叶えるために、おばけたちがこの会場に駆けつけてくださいました。皆さん、心の準備はよろしいですか? 図鑑坊役の釘宮理恵さん、一反木綿役の下野紘さん、山彦役の杉田智和さんです!図鑑坊役釘宮理恵さん一反木綿役下野紘さん山彦役杉田智和さん釘宮さん皆さんこんにちは。今日はよろしくお願いいたします。下野さん皆さんこんにちは。よろしくお願いします!杉田さん山彦なので、呼ばれたので応えました! よろしくお願いします。MC声優さんと実際にお会いして、いかがですか? 吉村さん撮影中、おばけは目の前にいなかったんですが、耳から(おばけたちの)声を聴いていました。おばけって本当はいないものですし、すごく難しいと思うんですが...。何て言ったら良いんでしょう...すごく上手って言ったらめちゃくちゃ上から目線になってしまうので...。(登壇者の皆さん:笑) すごいなって思っていました。 下野さん&杉田さんありがとうございます! 釘宮さんうれしいです! サニーマックレンドンさん本当にびっくりですね! 演技の時はずっと声だけ聴いていて、実際に会ったことはなかったんです。でも、おばけの声と実際の声が本当に似ているんですね。(登壇者の皆さん:笑) 会えてすごくうれしいです! ありがとうございます。 釘宮さん&下野さん&杉田さんありがとうございます! 柴崎さん本当に言葉が全然出てこなくて、何を言ったら良いのかちょっと分からないんですが...。杉田さんと下野さんが、僕の好きなアニメに出演しているので...。ああ、本当にマジでうれしくて! 本当に泣きそうなくらいうれしくて...(涙を流し、うなだれる)何を本当に話したら良いのかよく分からないです。(涙を拭う)下野さん良い反応です。ありがとうございます! 杉田さん(僕たちは)こういう子たちに支えられているんだよ。 下野さん本当にそうだよね。 柴崎さんありがとうございます!(会場:拍手) 城さん撮影当初から、みんなで(おばけ役の声優と)「会えないかな」とずっと言っていたんです。本当に目の前にいるのが信じられないです。ヤバいです! ありがとうございます! (本作オリジナルの)ゴーストブックTシャツも着ていただいている! 釘宮さん着てきました! 神木さん僕もアニメが大好きなので、幸せです。釘宮さんとは撮影する前に一度、図鑑坊と店主の掛け合いをリハーサルした時に「実はずっと前に会っているんだよ」と言ってくださったんです。僕が小学三、四年生くらいの頃にご一緒していて、それを覚えていてくださっていたんです。めちゃくちゃうれしかったです。 釘宮さん私にとっても、初めて子役さんと共演するということで(その時のことが)すごく印象深くて覚えていました。 神木さんありがとうございます。うれしいです。 釘宮さん私もうれしかったです! MCおばけ役の声優の皆さんは、本作に出演されてみていかがでしたか? 釘宮さん神木さんと一緒に収録をした日に、実はこの映画の美術部(の一員)に高校の同級生がいたんです。(登壇者の皆さん:驚きの声) なので、撮影所で皆さんが使っていたセットを見学させてもらって、セットの中を歩かせてもらうという、大変貴重な経験をさせていただきました。下野さん良いなあー! 釘宮さんすごかったですよ! 本当に作り込まれていて、一回だけではすべてを見切れないんじゃないかというくらい、(セットが)ものすごく細かくこだわって作られていて感動しました。 下野さん我々、行ったことないよね。(杉田さんに向かって)行った!? 杉田さん行っていない、行っていない。 下野さん行っていないよね! 良いなあー! 釘宮さん本当に偶然同級生がいたんです。収録が決まった時に(同級生が)連絡をくれたんです。上京してから初めて会いました。 下野さん僕自身、自分の演じたキャラクターが実写の俳優の皆さんと一緒に共演する機会はそんなにありませんでした。自分が声をあてたキャラクターがCGというかたちで(俳優と)共演することがすごく新鮮でした。また収録に関しても「口元を撮らせていただいて、資料として使わせてください」というお話がありました。セリフを読みながら、口元だけずっとカメラで撮られているというのは、すごく不思議な気持ちでした。「必要以上に口を開けたほうが良いのかな」とか、いろいろなことを考えながら収録しました(笑)。通常のアニメの収録とはまた違う雰囲気で、緊張感があって楽しかったです。杉田さん山崎監督の作品は観ていて、個人的に気になっていた監督さんだったので、今回出演できてとてもうれしかったです。夏休みに家族で観られる映画です。大人って、昔は子どもじゃないですか、子供の頃も思い出せるような作品なので、大人にも観に来てほしいですし、そういった作品に関われたこと自体がとても光栄だったなと、幸せを噛み締めています。MC星野源さんによる主題歌「異世界混合大舞踏会(feat. おばけ)」には、お三方もコーラスとして参加されているんですよね。 釘宮さん収録の時に、最初は「キャラクターではありますが、メロディに沿って"音楽"という感じでやってください」というお話をいただきました。でも、最後の方は「盛り上がってノリノリで叫んじゃおう!」みたいな感じでした。星野さんがいろいろとディレクションをしてくださってすごく楽しく収録できました。 下野さん僕は逆でした。最初は僕もメロディに合わせていたんですが、「ちょっと一回、ノリノリで行ってみませんか」と言われてノリノリでやったんです。でも、相当主張が強かったんでしょうね。「下野さん、すごく楽しい気持ちが伝わってくるんですが、今度はちょっと抑えてください」と言われました。どこが使われたんだろうなと思ったら、その抑えた方のやつでした(笑)。星野さん自身、あくまで「ゴーストブック おばけずかん」の主題歌として作ったもので、「キャラクターソングではないので、少し抑えさせてもらいました。ごめんなさい」と言っていました。 杉田さん他でもない星野源さんからのオファーということで、話が来た時に自然と即答で「やる」とで答えたのをよく覚えています。ただ「おばけって歌を歌うの?」と、ふとした疑問が湧いてきました。子どもの頃にキャラクターソングのCDがあって、某妖怪アニメのキャラクターソングの解説に「彼らは妖怪ですので、歌詞の通りに歌わない恐れがあります」と書いてあったんです。当時、ベテラン声優がどれだけフリーにやったのかなと思っていました。だから「そういった注意書きを添えておいてくれない?」と言ったんですが、そんなのはなかったです。すみません。(登壇者の皆さん:笑) MC会場の皆さん、"おばけダンス"はご存知でしょうか? (会場からたくさんの手が挙がる)今日は子どもたちにそのダンスを披露していただこうと思っております。サプライズもありましたが、大丈夫でしょうか? 城さん&柴崎さん&サニーマックレンドンさん&吉村さんはい、大丈夫です! MCおばけ役のキャストの方々も来てくださいましたので、おばけと本日はお越しになれなかった瑤子先生役の新垣さんへの感謝の気持ちも込めて、ダンスを披露していただきたいと思います。 ■「異世界混合大舞踏会(feat. おばけ)」が流れ、城さん&柴崎さん&サニーマックレンドンさん&吉村さんが、息ぴったりに"おばけダンス"を披露。会場からは手拍子が上がり、上半身を使ってダンスする人の姿も! ダンスが終わると、観客から大きな拍手が上がりました。釘宮さん思ったよりも(テンポや動きが)速くて難しそうで、すごかったです! 下野さん始まる前は親心なのか分からないですが(笑)、ドキドキしながら見ていましたが、すごく完璧でしたね! ステキでした。 杉田さん見よう見まねで「真似できるかな」と思ったら、全然できなくて...。(登壇者の皆さん:笑)もう一回本編を見直して、研究します。 神木さん完璧でしたし、キレキレのキレですよ! 僕も練習して踊りましたが、このダンス、すごく難しいんです。それを完璧にこなしていたみんなはすごい! そして(会場に)一緒に踊ってくれていた子もいましたね。(踊ってくれた人の方を見ながら)ね、踊れていたね! ありがとう! そうやって浸透して、みんなが踊れるものになっていることもすごくうれしいです。 MCお別れの時間となりました。城さん、最後のご挨拶をお願いします。 城さんいつもは新垣さんがいて、もう少し安心した気持ちで舞台挨拶に臨んでいたんですが、今回は新垣さんが欠席のためにとても緊張しました。でもサプライズもあり、最後の舞台挨拶も本当に楽しめたと心から思っています。これから夏休みですし、皆さん、お友だちと一緒に何回も映画を観に行ってもらえたらと思います。本日はありがとうございました!
-
「果てしなきスカーレット」製作発表会見「時をかける少女」(2006年公開)、「サマーウォーズ」(2009年公開)、「おおかみこどもの雨と雪」(2012年公開)、「バケモノの子」(2015年公開)、「未来のミライ」(2018年公開)、そして「竜とそばかすの姫」(2021年公開)。過去作すべてにおいて国内外で高い評価を受け続け、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきたアニメーション映画監督・細田守の最新作「果てしなきスカーレット」。 12月23日「2025年東宝配給作品ラインナップ発表会」がTOHOシネマズ 日比谷にて実施され、「果てしなきスカーレット」の製作発表会見が行われました。細田守監督、スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーが登壇し、世界配給が決まった同作について語りました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。製作発表会見細田守監督齋藤優一郎プロデューサー(スタジオ地図)細田監督本日は、たくさんの方にお集まりいただいてありがとうございます。おかげさまで、前作「竜とそばかすの姫」は、たくさんの方に観てもらうことができました。ありがとうございます。また新しい作品を作ることになりましたので、ぜひ興味を持って作品を観てくださればと思います。 齋藤プロデューサー「時をかける少女」から19年、いつも我々を応援してくださり、また年末のお忙しい中、細田守監督新作発表会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。 MCまずは監督より新作のタイトル発表をお願いします。 細田監督新しい作品のタイトルは、「果てしなきスカーレット」です。 MCまずは齋藤プロデューサーにうかがいます。「竜とそばかすの姫」まで、細田守監督の六作品を公開され、四年ぶりの新作「果てしなきスカーレット」が発表された、今のお気持ちをお聞かせください。 齋藤プロデューサー改めて「時をかける少女」から19年、皆さんのお力があって、今の我々があると思っています。「竜とそばかすの姫」公開時は、コロナ禍であり、緊急事態宣言中という非常に厳しい状況でしたが、66億円という70億円に近い大きな興行収入と観客動員になりました。感謝しております。多くのファンの皆さんに励まされ、今日という日があります。ありがとうございます。日本に限らず、他の国でも同じようにコロナ禍の混沌とした日常の中で、「竜とそばかすの姫」は多くの方々に観ていただきました。細田監督は、現代性の中にずっと希望を描き続けているので、これからもたくさんの方々に観ていただける作品を作る方だと思います。 MC細田守監督の作品は、世界でも愛している方がたくさんいて、国際映画祭など、世界でも多くの評価を得ています。日本のみならず世界にも作品を届けていくことについて、どのようにお考えでしょうか。 齋藤プロデューサー細田監督は、これまでたくさんのモチーフや、テーマを表現する作品を作ってきました。監督が描き続けてきたインターネットの世界を通して、今や日本と世界の垣根はない、日本があって世界があるのではなく、世界の中に日本があるのだと感じます。また、監督はその中でも、子どもや若者の成長・変化、家族の姿を描き続けています。我々の身の回りで起こるよろこびや悲しみ、その中で起こる奇跡のようなものを描き、世界中でそういった奇跡が起こっているんだという物語を作り続けてきました。だからこそ、私どもスタジオ地図は、そういった作品に呼応しなければならないという思いで、チャレンジを続けてきました。MC今、スクリーンには「全世界配給」という言葉が投影されております。これについて、ご説明をお願いします。 齋藤プロデューサー「竜とそばかすの姫」の公開後、世界では歴史の針が逆戻りするような出来事がずっと続いています。監督と「次の作品をどうするか?」と話し合った時に、「日本のマーケットだけを意識した作品にするより、世界の方々に希望をもたらすような作品を作るべきなのではないか」という議論になりました。その中で、監督から出てきた企画が今回の「果てしなきスカーレット」で、世界的なスケールと、現代性を合わせ持つ企画です。僕がこの企画を見た時の第一印象は、「世界中で社会現象が巻き起こるんじゃないか」「大変な作品になるのではないか」というものでした。そういうこともあり、僕が長年懇意にしている、アメリカで最も影響のあるアニメーションのプロデューサーに、この企画の脚本などを読んでもらいました。すると、僕と同じく「力強い作品なので、これは世界中で共感される作品になるだろう」という感想でした。その感想を聞いて、僕としても確信を持って、世界に向けた作品を作ろうと思いました。そして、この力強い作品を、どうしたら本当の意味で全世界に届けられるかを考えました。全く新しいチャレンジに挑む作品を制作するのは、容易ではありません。本当の意味でグローバルに届けるために、日本映画がまだやっていない世界が手を取り合う新しい仕組みを作らないとダメなんじゃないかと強く感じました。僕としては、細田作品で培ってきた人脈や、経験をフルに生かして、様々なことを考えました。長年パートナーとして、寄り添っていただいている日本テレビさん、KADOKAWAさんや多くの方々がこの途方もないチャレンジに賛同してくださり、背中を押してくれたことには本当に感謝しています。悪戦苦闘している中で、ハリウッドメジャーであるソニー・ピクチャーズ様の代表から「『果てしなきスカーレット』を一緒に作りたい!」「一緒に全世界の国と地域に届けよう!」という熱烈なオファーがありました。並々ならぬ覚悟と思いが双方にあったので、日米ともに新しい枠組みを作って、高度なビジネスモデルを構築することは、並大抵ではありませんでした。でも、僕らはあきらめませんでした。その結果、日本映画界、ハリウッドのメジャーとしても初の試みとなる「果てしなきスカーレット」の共同出資・共同製作に至りました。そして、東宝さんとソニー・ピクチャーズさんのスクラムを作り上げ、全世界配給をするという結果が出せました。日本は東宝さん、それ以外の国と地域はソニー・ピクチャーズさんが配給してくれます。 MCソニー・ピクチャーズさんといえば、「スパイダーマン」シリーズや「ゴースト・バスターズ」など、いわゆるハリウッドメジャーと呼ばれる配給会社です。そのソニー・ピクチャーズさんが、世界配給だけでなく、出資もされるということですね。 齋藤プロデューサーはい。そういった取り組みや仕組み自体がこれまでにない新しいものです。 MC世界配給が発表され、スタジオ地図さんの意気込みをお聞かせいただけますでしょうか。 齋藤プロデューサー例えばですが、過去にスタジオジブリさんが、ディズニーさんとタックを組んで、アメリカに風穴を開けてメジャーへと駆け上がっていったことがありました。そういった歴史を踏まえた上で、我々も新しいチャレンジを積み重ねて、その風穴をさらに押し広げていきたいと思っています。 MCここでビデオメッセージをご紹介します。日本以外の全世界での配給をされる、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント インターナショナル・ディストリビューション・プレジデントのスティーヴン・オデールさんからです。本日、私たちがとても楽しみにしている「果てしなきスカーレット」について、皆さんにお話しできることを大変うれしく思っています。「果てしなきスカーレット」は、映画の素晴らしさをすべて兼ね備えている作品です。まずは、日本のアニメーション業界において、天才クリエイターの一人である細田監督とともに、全世界に向けた物語が作れるという無限の可能性を楽しみにしています。 「果てしなきスカーレット」は世界中に届けられる作品です。細田監督が紡ぐオリジナルストーリーには壮大なアクションがあり、素晴らしい冒険があります。そして、物語の核にはとても力強く心を揺るがすような人間ドラマがあります。これらすべてを合わせると、本作も今まで世に送り出されてきた名作のような作品になると信じています。 さて、本作の公開は2025年の冬を予定しています。昨年「君たちはどう生きるか」がアメリカで公開された時期です。その大ヒットを受けて、本作にとってもそれがベストな時期だと確信しています。ソニー・ピクチャーズからは、アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、日本を除くアジア、中東アフリカなどの国と地域で公開を予定しています。世界中の方々が本作を観たいと思ってくださると、私たちは強く信じています。 それでは皆さん、本日のイベントを引き続きお楽しみください。そして「果てしなきスカーレット」をどうぞご期待ください。きっと、あっという間に公開を迎えると思います。本日はありがとうございました。【スティーヴン・オデールさんからのメッセージ】MC齋藤プロデューサー、オデール氏のコメントを受けて、いかがでしょうか? 齋藤プロデューサーオデールさんには、改めて「ありがとうございます」と伝えたいと思います。一緒に新しいチャレンジをしてくれることに、とても感謝しています。ただ、我々の新しいチャレンジは、単なるビジネスモデルや、世界配給といった、装置や仕組みの話だけではないと、僕は思っています。オデールさんだけではなく、ソニー・ピクチャーズのプレジデントのサンフォード・パニッチさんも、日本のチームと一緒に作品を作っています。これは日米が手を取り合って、本気で新しい未来に向かって作品を送り届けて行こうというチャレンジだと思っています。 MCコメントの中で、公開時期が「2025年冬」とありましたが、これまでの細田守監督作品はすべて夏に公開されてきました。今回、冬の公開とされたことには何か理由があるのでしょうか? 齋藤プロデューサー一つは、本作は超大作になると思っているからです。「時をかける少女」から、三年に一度新作をお届けしてきましたが、今回はこういった三年サイクルや、夏という枠組みを超えて製作する必要がありました。もう一つは、先ほど申し上げた通り、日米で、日本映画界とハリウッドメジャーで初めての取り組みを計画的に進めております。そもそもハリウッドメジャーでは、完成していない作品の公開のタイミングを、一年前から決めることが異例だと聞いております。ただ、今回のソニー・ピクチャーズ様は共同出資者ということもあり、「日本も世界も、一番良い形で興行を盛り上げられるタイミングはいつか?」と、映画祭を含めて戦略的に考え、来年の冬が最適であるという結論に至りました。 MC細田監督、ここまでのビジネス的なお話を聞かれていかがでしょうか? 細田監督今のビデオメッセージでも、「2025年の冬はもうすぐだ」とおっしゃっていましたが、完成は間に合うのかなと思っています(笑)。制作はただでさえ大変なことになっているので、ドキドキしていますが、励ましていただいたと思って、頑張って作っていきたいと思います。 MCここからは、本作について、監督にお話をうかがいます。今回の会見にあたりまして、細田監督に一枚の絵をご用意いただきました。このビジュアルから、今までにない作品の世界観になっているように思いますが、いかがでしょうか。細田監督これまでの爽やかな作品とは、毛色が違うなと感じられるかもしれません。この右上にあるのは、赤い海のような、現実の世界ではないような、厳しそうな世界です。その中に、希望の光を見ているような女性の姿があります。この女性がタイトルにもなっている“スカーレット”です。ご覧の通り、頬が汚れていて、服もボロボロで、マントを羽織って、剣を腰に携えています。主人公の彼女が強い眼差しで、一種の混沌の世界から果てしなく遠いところを見ています。シネスコサイズ(横長のシネマサイズのこと)で描いているので、一場面のような感じに見えますが、まだティザーポスターも作る前なので、今はこんな感じのものを目指して作っている段階です。すごく厳しい世界を旅している女性ですが、この女性は王女なのかプリンセスなのか? 厳しい世界を旅しながらも、アショクションや、ロマンス的なこともあって、皆さんに楽しんでもらえるようなエンタメ作品になると思います。「ワクワクするような映画の魅力を表現する作品」になると良いなという志を持って作っているところです。 MC「これまでの細田監督の作品とは違うのかなあ」という感じがしていますが、制作においてはいかがですか? 細田監督これまでも作品を作るたびにチャレンジを続けてきました。一作ごとに、壁を塗り替えるような気持ちで、「頑張ろう」という感じです。今回は、見た目が、アニメーションの技法を使いながらも、どこかそれを超えていくようになったら良いなと工夫をしているところです。「イメージボードでは、こういう絵を作ったけれど、実際はセル画です」ということではなく、「この絵が、そのまま動く」ということを前提に、頑張っております。でも、それをやるのはなかなか大変で、これまで「こういうアニメーション表現ができたら良いな」と思いながら、現実では難しい部分を乗り越えて、本作を作っていきたいと思っています。こういった挑戦は、ずっと前から準備はしていました。前作「竜とそばかすの姫」の時から、技術的な面をクリアできるか、できないかというギリギリの実験をたくさん積み上げてきました。やっと、今回はいわゆるセルアニメでもなく、ハリウッド的なCGアニメでもない、全く別の新しいアニメーションの可能性が表現できると思っています。 MC2Dのセル画でも、CGでもなく、新しい映像を皆さんにお届けできるということすね。 細田監督はい、そうです。リテラシーというのでしょうか、アニメーションの見方が世界的に浸透していく中で、新しい表現が世界各地で行われていると思います。その中で、今まで通りで良いという考えではなく、「もっと先に進まないと!」という時代になってきていると思うんです。フランスの作品「アーケイン(Arcane)」(2021年Netflixにて世界配信/Fortiche制作)も、非常に新しい表現でした。ソニー・ピクチャーズは、「スパイダーマン:スパイダーバース」(2019年公開)で、いわゆるCGアニメとはまったく違うけれど、CGアニメの影響を受けたようなルックを模索していました。世界中で、新しいアニメーションの表現が模索されて、それが実験だけではなく、観客の皆さんと共有できるのが今の世界的な流れになっています。その中で、僕らの作品も、新しい表現を作っていきたいと思っています。 MC先ほどお話しにありましたが、「竜とそばかすの姫」では、映像技術によって竜の世界の素晴らしさが表現されていたと思うのですが、そこからの連続性や進化はあるのでしょうか。 細田監督「竜とそばかすの姫」は、半分は手書き、半分はCGで制作しました。現実世界とインターネットの世界を描き分けるために、筆を持ち変えて、一方はCG、一方は手書きと、表現の方法を変えました。その結果、非常に手ごたえを感じました。異なる技法を使っても、観る方が、ストーリーの中に入っていけたことに手ごたえを感じました。そこから、さらにもっと高度なものを目指していきたいと思いました。「時をかける少女」からずっと表現を積み上げて、今日に至っています。これをやりたくて、ずっと続けてきたようなところもあります。 MC先ほどビジュアルのお話から、「アクション」や「ロマンス」といったワードが出てきましたが、本作はどのようなストーリーでしょうか。 細田監督いつもは夏公開なので、この時期には「大体こんな話です」と、お話しできるんですが、今回は来年冬の公開なので、今の段階では詳細をお話しすることはできないんです。でも、これまでと違って、冬にぴったりな内容になっています。僕は東映出身なのですが、当時のプロデューサーに教えられたことがあります。「夏は暑いからあまり難しいことを考えずに、爽やかなものを作れば良いんだ。どっしりとした映画のテーマを語るには、秋か冬が良い」みたいなことでした。確かに夏は単純明快なものが良い。そして人生について考えたりするような、大きなテーマで作るなら、秋冬が良い。でも、冬に向けてこういう内容にしたわけじゃないんですが、そういう部分でも、冬という公開時期がしっくりくるのかなと感じています。 MCストーリーの詳細は、続報をお待ちいただければと思います。細田監督は、これまでの作品でも魅力的な主人公を描かれて、世界に大きなワクワクと感動を生み出してきました。今回のヒロイン、スカーレットの眼差しからは強い意志が感じられますが、今回の主人公像について教えてください。 細田監督これまでの「おおかみこどもの雨と雪」「竜とそばかすの姫」でも、「比較的強い女性を描くことが多いですね」と言われることがありました。観客としては、物語の中で様々な困難があっても、主人公にはそれを乗り越えて活躍してほしいという気持ちがあります。それを観ることで、自分たちが励まされたいという気持ちがあると思うんです。そういった意味では、おそらく今回の主人公が、最も困難な条件の中で冒険をすると思います。そのためには、これぐらいキリッと背筋の伸びた女性の主人公である必要がありました。彼女の旅を通して、皆さんが励まされたり、希望を見いだしてくれたら良いなという思いを込めて、この主人公を作りました。 MCこれまでの作品の主人公たちを見てみましょうか。 細田監督「時をかける少女」の主人公は、女性ですね。「サマーウォーズ」は、このビジュアルの女性は夏希ですが、健二という男の子が主人公です。「おおかみこどもの雨と雪」は、花というお母さんが主人公です。「バケモノの子」は、男の子・九太が主人公です。「ミライの未来」の主人公は、くんちゃんです。そう考えると、男・女交互になっていますが、これはたまたまです。なので、「竜とそばかすの姫」は、ベルという女性が主人公で、今回も、女性主人公が続きました。MC新たな挑戦についてもう少しお話しいただければと思います。 細田監督せっかく映画を作るので、アニメーションの可能性、アニメーションを使ってもっと面白い作品ができるんじゃないかという挑戦を、常に考えてきました。ヒットしなければ次は作れないし、商業作品である以上、たくさんの方に観てもらうことが使命です。でも、それだけではなく、僕はアニメーションがとても好きなので、アニメーションの新しい表現や、可能性が広がっていくものが作りたいんです。「世界のどのような方が観ても楽しめるようなもの」、「日本のアニメーションの文脈を知らなくても楽しんでもらえるもの」、「日本のアニメーションの文脈の中にいる人が、驚きを持って新しいアニメーションだと感じるような作品」を作りたいと思っています。なので、一作ごとに挑戦をしていました。改めて、今回の作品は大きなテーマを扱うことになったので、非常に大きな挑戦ですが、しっかりテーマを表現し切りたいと思っています。そして、世界のたくさんの方々に共通するテーマや問題を、気持ちに寄り添い、一緒になって考えられるような作品を作れたら良いなと思います。「アニメーションを、表現の面でもテーマの面でも、今までの枠を乗り越えて作っていきたい」という気持ちがあるから挑んでいます。 MC本作で監督が描きたいメッセージについてうかがいます。 細田監督先ほども話しましたが、本作のテーマが今までで最も大きなテーマです。大きなテーマというとちょっと大げさですが、要するに、本作ではあらゆる人に共通した普遍的な気持ちを表現したいと思っています。「自分には全く関係のないことだと思う人が、世界中に誰もいない」そんなテーマに挑みます。今の段階では言いづらいのですが、「生と死」にも踏み込んでいくような大きなテーマになると思います。だからこそ、主人公には乗り越えて、最終的な場所にたどり着くような人であってほしいと思いながら、スカーレットと言う人物を描いています。今の世の中は混沌としていて、非常に生きづらく、先行きが見えない社会や世界の状況だと思います。その中で、「それでも前を見て、希望を見いだすような人物は、どういう人なのだろうか?」と考え、スカーレットを描いています。「こういう若い人が、未来を切り開いて、今の状況に怖気づかずに強く前を向いて生きてほしいな」という気持ちを込めて作っています。うまくいくかどうか分かりませんが、頑張って作りきりたいと思います。■記者からのQ&A細田監督に質問です。前作の「竜とそばかすの姫」では、音楽とインターネットというテーマがありましたが、今回はモチーフにしたものはありますか?【記者質問1】細田監督「竜とそばかすの姫」は、分かりやすくて、「『美女と野獣』を現代のインターネットの世界でやったらどうなるか?」と考えました。それと同じように、本作も、古典をベースにして、それを現代の中でやるとどうなるかと考えております。その古典について今はまだちょっとお話できないんですが、誰もが知っている世界的に有名な古典がベースです。 記者1スカーレットというと、「風と共に去りぬ」(1936年/マーガレット・ミッチェル作)が思い浮かびますが…。 細田監督確かに、そうですね。キーワードが含まれているとお考えになるのは、さすがです。「風と共に去りぬ」くらい大きなテーマだと良いなと思っております。もうちょっと古い歴史的なバックグラウンドがあるかもしれません。「果てしなきスカーレット」というタイトルに込めた思いを教えてください。【記者質問2】細田監督「果てしなき」という言葉には、いろいろな意味があると思います。この作品は、古典ベースにとどまらない、おそらく時空を超えた作品になります。それで、時空を超えた作品といえば「果てしなき」だと思いまいした。プロデューサーとも「時空を超えるお話と言えば、『果てしなき』がふさわしいのではないか」と話をしました。例えば小松左京さんの「果てしなき流れの果に」(1965年/「S-Fマガジン」にて連載)という作品がありますが、それはとんでもない時空を超えた作品です。そういったものにリスペクトを持って「果てしなき」という言葉があるのかもしれませんし、彼女が目指している地平「カータ」という場所が、果てしないながらも「みんなが見ている場所」という意味もあるかもしれません。細田守監督作品といえば、これまで人と人の絆を、時空や種族を超えて描かれてきたと思います。今回はそういった絆の要素はあるのでしょうか?【記者質問3】細田監督先ほども言いましたが、時空を超えたという点では、スカーレットだけでなく、もう一人の人物がおります。その人物と一緒に旅をするロードムービーです。そういう意味では、絆をかなり深く描く作品になると思います。ロードムービーやバディものになると、対照的な両者が旅をしながら、お互いに学んだり、理解を深めていくようなところも、楽しんでもらえる描写だと思います。ぜひ楽しみにしていただきたいです。齋藤プロデューサーから「世界にものすごい反響を与える可能性があるのではないか」というお話がありましたが、それについてもう少しお話いただけますか。【記者質問4】齋藤プロデューサー本当はお話ししたいんですけれどね。僕は、監督も言いにくそうにしている物語性の部分にそういった印象を受けました。現代を活写している中で、世界中の人たちが今この作品に求めるある種の希望や、誤解を生んでしまうようなテーマなんですが、日常の中で抱えている問題を、みんなで何かこう議論をしてほしいですね。これまでの細田監督の作品の中ではなかったスケール感だと思います。またストーリーが語れるようになったら、もう少しお話したいと思います。 細田監督ごめんなさい。公開が夏であれば、もう少しお話しをすることがあるんですけれど…。これまでずっと日本人を主人公にしてきましたが、今回は、スカーレットという日本人ではない主人公です。現代人ではないかもしれないし、平坦ではない世界で生きているような人ということで、今回は爽やかな場面はないと思います。もう一人のお相手も、同じ時
-
「アンダーニンジャ」忍事機密報告会「アンダーニンジャ」公式サイト現代社会に潜む新たな忍者像を描いた漫画「アンダーニンジャ」(著:花沢健吾/講談社「ヤングマガジン」にて連載中)。リアリティのある描写や、引き込まれていく世界観やストーリーから、絶賛する声が後を絶たない大人気漫画がついに実写映画化され、1 月 24 日より全国公開されます。 1月6日には「忍事機密報告会」を実施し、主演の山﨑賢人さんをはじめ、浜辺美波さん、間宮祥太朗さん、白石麻衣さん、山本千尋さん、宮世琉弥さん、坂口涼太郎さん、長谷川忍さん(シソンヌ)、木南晴夏さん、ムロツヨシさん、岡山天音さん、平田満さん、福田雄一監督が登壇しました。 ついに完成を迎えた本作の撮影で印象的だったことなど現場でのエピソードを明かしました。また、忍事ニュースと題して、新情報も発表されたこちらのイベントの様子を詳しくレポートします!忍事機密報告会雲隠九郎役山﨑賢人さん野口彩花役浜辺美波さん加藤役間宮祥太朗さん鈴木役白石麻衣さん山田美月役山本千尋さん蜂谷紫音役宮世琉弥さん瑛太役坂口涼太郎さん担任役長谷川忍さん(シソンヌ)川戸愛役木南晴夏さん大野役ムロツヨシさん猿田役岡山天音さん主事役平田満さん福田雄一監督山﨑さん元々原作がすごく好きなので、本作に出演できてすごくうれしいです。本作はコメディとアクションが融合した、観たことのない現代の忍者映画になっています。すごい作品ができたと思います。ぜひ早く観てもらいたいです。 浜辺さん初めて本作を観た時に、私が演じた野口彩花が出ているパートとは全く違って、忍者たちの暗躍する姿がとてもカッコ良くて、知らない作品を観ているようですごく楽しかったです。 間宮さん「アンダーニンジャ」の実写化、そして福田監督の作品がうまく融合していて、福田作品でもありながら、「アンダーニンジャ」の世界観も楽しめる作品になっていると思います。観たことのないアクションがたくさん出てくるので、斬新な映像の連続だと思います。楽しんでください。 白石さん個性豊かなキャストの皆さん、そしてキャラクター…どこを切り取ってもカッコ良くて面白い作品になっています。早く皆さんの元に届けられるよう、これから宣伝活動を頑張っていきたいと思います。 山本さん花沢先生が描く挑戦的な世界観、そして念願の福田雄一監督作品に出演できました。あざとさ、アクション、そしてコメディと、やりたいことを全て盛り込みました。 宮世さんアクションはもちろん、キャラクターそれぞれの個性が強くて、すごく楽しめる作品です。 二時間があっという間でした。皆さんぜひ観てください。 坂口さん全国苗字ランキング約230位の坂口涼太郎です。本作では、私も浜辺さんと同じで、カッコ良い部分には一切関わっておりません。ですが、福田作品の大切な“笑い”という部分、かつてムロツヨシ先輩が担ってきた大切な役を演じました。 福田監督(ムロさんに向かって)「かつて」って言われているよ(笑)。 坂口さん違うんです! 「勇者ヨシヒコシリーズ」(2011年テレビ東京系列にて放送/主演:山田孝之)のような作品という意味で、今でも素晴らしい俳優さんです。私が大切にしている「おもしろの部分」をたくさん教えてくださった先輩方へ、花束を贈るような気持ちで全力で…。 ムロさん卒業、もしくは引退させようとするんじゃないよ!(登壇者の皆さん:笑) 福田監督花束を贈られたね(笑)。 坂口さんすみません! これからは「おもしろ」の部分は 私が担っていきます。よろしくお願いします。(登壇者の皆さん:笑) 長谷川さん拙者も本作に呼ばれた時に、「これは頑張らなくてはいけないでござるな」ということで、非常に…。すみません、こんなにスベるとは思わなかった…。(登壇者の皆さん:大笑い) ムロさん順調なスベり出しを見せていたね! 長谷川さん拙者の辺りから、坂口さんのコメントをまとめようとして…。(報道陣に向かって)フラッシュの数が半分くらいになりましたね。何人かカメラを下げましたよね? 後半舌打ちも聞こえたように感じますけれど…。 福田監督もういいよ(笑)! 長谷川さんすみません(笑)。ということで、本作が、ぜひ皆さんの元に届くと良いなと思っております。私はポイントで ちょっとだけふざけているだけです。あまり気にせずに観てください。他のキャストの皆さんのシーンは素晴らしいので、ぜひとも楽しみにしてください。 木南さん私は、ボロいアパートのトイレで撮影をして、一日で撮影が終わりました。なので、 「すごく地味な作品なのかしら?」と思っていました。でも、忍者の皆さんのアクションがスーパーカッコ良くて、すごいお金のかかった作品になっていました。みんなが楽しめる作品になっていますので、ぜひ皆さん劇場で観てください。 ムロさん皆さんがおっしゃる通り、本作はコメディとアクションが融合しております。私、今回は残念ながらアクションを担当しませんでしたけれども、坂口くんの言う通りコメディも担当せず…。(登壇者の皆さん:笑) 長谷川さんじゃあ何をしたんだ! ムロさん(真面目なトーンで)シリアスとロマンス、そしてハードボイルドの部分を担当しました。ですから、福田組のファンの皆様、そして「アンダーニンジャ」ファンの皆様、どちらも同時に楽しめる作品ができ上がったと自負しております。今日はこんな落ち着きで頑張りたいと思います。(登壇者の皆さん:笑) 岡山さん本作では、なかなかトライしたことがないアクションを…ごめんなさい。(振り返って岡山さんを見つめる山﨑さんと間宮さんに対して) こっちを見すぎじゃない(笑)? 福田監督でも、天音くんは「キングダム」シリーズ(「キングダム2 遥かなる大地へ」2022年公開、「キングダム 運命の炎」2023年公開、「キングダム 大将軍の帰還」2024年公開)にも出演しているよね? 岡山さん「キングダム」では基本的にコケたりしているだけなので(笑)。 ちゃんと戦える役は今回が初めてです。「どうなるのかな?」と思っていたんですが、完成した作品を観たら、何とかなっていました。本当にカッコ良いアクションとコメディとが融合していて、観たことのないエンタメ作品だと感じました。ぜひ楽しみにしていただければと思います。 平田さん新年早々お集まりいただきましてありがとうございます。僕も本作を拝見しましたが、どんなジャンルか 一言では説明できない作品なので、ぜひご覧になって楽しんでいただければと思います。 福田監督僕は、音楽やCGを入れる編集作業から数えると、たぶん50回近く本作を観たことになると思います。本作は、毎回「今からまた観られるんだ!」って思える作品でした。本当に早くお客さんに観てほしい作品です。今回は、どうしても我慢ができなくて、CGが出来上がる度に、ほぼ全員に「こんなんできたよ!」ってLINEを送っていました。みんなに「すごいですね!」って言ってもらって、めっちゃよろこぶという、監督としてあるまじき行為をしていました(笑)。花沢先生にもCGができたら、全部送っていました。それくらい制作の時から楽しい作品でした。こんなことは初めてです! 早く皆さんに観てほしいです。 MC山﨑さんと浜辺さんにおうかがいします。本作への出演が決まった時のお気持ち、そして役を演じるにあたって心がけたことを教えてください。 山﨑さん出演が決まった時は、すごくうれしかったです。 原作は今も続いているので、「ストーリーのどの部分を、どういった形で映画化するんだろう?」「どういうアクションになるんだろう?」と、すごく気になって、ワクワクしていました。脚本を読んで、確実に面白い作品ができると感じて、うれしかったですし、「頑張ろう」と思いました。 福田監督賢人くんから提案したアクションがあるんでしょ? 山﨑さん三角絞めのところですかね? 絞めている時に、最初は手で足を持っていたんですが、「手を(側頭部)ここに置けそうだな」と思ったし、その方が余裕がある感じが出るかなと思ってやりました。福田監督あれはすごく九郎っぽいよね。(岡山)天音くんがあの登場シーンがカッコ良すぎて、ちょっとイライラしたって言っていたよ。 岡山さん出てきた瞬間、めちゃくちゃカッコ良くて、イラつきました。(登壇者の皆さん:笑) MC 浜辺さんはいかがでしたか? 浜辺さん原作を「何て面白いんだろう」と読み進めていました。 私は、野口という役をいただいたので、「どういう忍者なんだろう?」と思っていたら、最後までただの女子高生でした。「そりゃそうだよな、私に忍者の役が来るわけがないよな」と思いました(笑)。でも、せっかく忍者ではないので、逆に気楽さを感じながら、 皆さんの忍者っぷりを楽しく拝見して、福田組を楽しめたら良いなと思っていました。 MC福田組の雰囲気はいかがでしたか? 浜辺さん私は洗礼を受けました。(福田監督:笑)初日から「こういう感じなんだな」って思いましたね。脚本以上の表現が現場で足されるので、撮影が終わった後は喪失感がちょっとありました(笑)。 MC洗礼というのは、これまで見たことがないような表情の浜辺さんがいらっしゃいましたが、その部分のことでしょうか? 浜辺さんはい、まさにそこのシーンですね。監督から「こういう表情で」と、いろんな指示を受けたんですが、終わった後に達成感よりも喪失感がありました。(登壇者の皆さん:笑) でも、すごく楽しかったです。皆さんの演技がずっと面白いので楽しいんですが、いざ自分の番になると、心臓の高鳴りがすごかったですね。 福田監督でも、チーフカメラマンから、「今、失ったんじゃなくて、何か大切なものを得たんだよ」って言われたんでしょ? 浜辺さんそう言われたんですが、帰る途中に「本当かな?」 とちょっと思いました(笑)。でも、その言葉を信じて公開を楽しみに待ちたいと思います。MC山﨑さんは、福田組はいかがでしたか? 山﨑さん今回で三回目になるんですが、 福田組は基本的にずっと楽しいので、すごく大好きなチームです! MC福田監督は、本作では脚本も担当されましたが、制作秘話などがあれば教えてください。 福田監督僕はあんまり漫画を読まないので、最初は原作も未読だったんです。でも、仲の良いプロデューサーさんから「山﨑くんがこれをやりたがっているんですけれど…」と言われたんですよ。僕は何年かに一度は山﨑賢人とやらないと、“山﨑賢人欲”が 出てくるんですが、ちょうど「賢人くんとそろそろやりたいな」と思っていました。だから、「賢人くんがやりたいんだったら、ぜひ!」とお答えして、原作を読み始めました。原作は、設定から何まで、すごく面白かったです。ただ、なかなか際どいセリフもあったので、「ちょっと山﨑賢人にこのセリフは言わせられないぞ、どうしようかな」というところもありましたね(笑)。でも、自分的にはうまくまとめられたんじゃないかと思っています。 MC続いての質問は、撮影で一番印象に残っていることを、それぞれのチームごとにお話をうかがいます。まずは、忍者組織チームの皆さんの山﨑さん、間宮さん、白石さん、宮世さん、岡山さん、お願いします。 間宮さん天音がアクションの練習をすごくしていました。15回くらい…もっとですか? 福田監督全部合わせたら80回くらいかな? 岡山さん時間が空いたら、練習を入れていたので、その時期は本当に休みがなかったですね。 福田監督天音くんは自分で木刀を買ったんだから! 間宮さん公園で練習していたってやつですか? 岡山さんはい。Amazonで買いました。 間宮さんすごく仕上がってはいたんですが、練習のしすぎで、本番の時にちょっと腰を痛めていました。 (登壇者の皆さん:笑)反り返る体勢の時に、「腰が!」って言っていました。 岡山さん腰に電流が走りました(笑)。 福田監督アクションシーンの撮影終わりに、天音くんと焼肉を食べに行ったんですが、「監督聞いてくださいよ。間宮くんは、アクション練習が二日で終わったらしいんですよ。ちょっと嫌な感じじゃないですか?」って言っていました(笑)。(間宮さんに向かって)本当に二日で終わったの? 間宮さん二日で「もう大丈夫ですね、良いですね!」となって終わりました。その時、すでに天音くんは20回くらいやっていました。 岡山さん間宮くん抜きで、めちゃくちゃ練習しました。本番では、「間宮くんは僕の10分の1ぐらいの練習量でこれなんだ」と衝撃でした。カッコ良かったです。MC白石さんはいかがでしたか? 白石さんアクションシーンは、私も結構緊張しました。岡山さんが演じる猿田とのアクションは、私もたくさん練習して本番に挑みました。緊張感がある中での撮影だったんですが、アクションシーンを撮り終わった時は達成感がありましたよね?岡山さん僕はまだアクションシーンがいっぱいあって、間宮くんとも戦わないといけなかったので…。でも、白石さんとのアクションシーンは「何かあってはならない」という緊張感がありましたね。 福田監督本作は、(白石)麻衣ちゃんのアクションから始まるんです。なので、ものすごく大切なオープニングアクションなんです。 MC宮世さんはいかがでしたか。 宮世さん僕一人だけ衣装が半ズボンだったんですよ。 低空戦のアクションが多かったので、膝をつくことが多かったんですが、半ズボンだと映像に映ってしまうので、サポーターをつけられなくて、けっこう痛かったですね。 MC続いては講談高校の皆さんの浜辺さん、山本さん、坂口さん、長谷川さん、平田さん、撮影で印象に残っていることはいかがでしょうか。 浜辺さん穏やかなもんでしたよね。 坂口さんすごく仲良く、楽しかったですね。 山本さんおやつ食べたりしましたね! 坂口さんSNSとかでたまに見かける、「この共演者の方々は、あまり撮影中にお近づきになれなかったんだな」みたいな距離感の写真の真似をして撮ってみようという試みがありました。(登壇者の皆さん:笑)実際はすごく仲が良いんですが、「あんまり仲良くなれなかったです」みたいな写真を撮るのが、面白かったです。 浜辺さんやりましたね。私と長谷川さんが後ろの方で映りたくなさそうにピースをしていました(笑)。 MC浜辺さんと長谷川さんは、本作の撮影を通してかなり意気投合されたとうかがいました。 長谷川さんそんな意気投合というか…。皆さんが見ている浜辺さんは虚像というか…。 浜辺さん何ですか?(登壇者の皆さん:笑) 長谷川さんスーツを着た大人が何人か動き出したので、これくらいで止めておきます(笑)。撮影中は、和気あいあいと、休憩時間も一緒にお話をしましたね。僕はただただ驚く演技をするだけでしたが、一応アクションシーンもありました。本番では、思っていたよりも激しいアクションだったのでけっこう良い驚き方ができたんですが、あんまり使われていませんでしたね。 ちょっと顔芸をやりすぎました。 浜辺さん私は長谷川さんにお菓子をいっぱい持って行きました。長谷川さんがそれを全部おいしそうに食べてくれるんです。花沢先生がたくさん差し入れを持ってきてくださるので、「これもありましたよー」って持っていくと、「(長谷川さんの真似をしながら)何それ?食べようか。」ってたくさん食べるんです(笑)。 長谷川さん餌付けみたいに言わないでよ。浜辺さんが、ニヤニヤしながらお菓子を渡してくるんですよ。「うわ、こいつ本当に食う…こいつ持ってきたもの全部食うぞ」みたいな感じで、全部食わせてくるんですよ。(登壇者の皆さん:大笑い)食べさせるだけ食べさせておいて、次の日に撮影があると、「体調とか大丈夫ですか?」って、お前が食わせたんだろ! って感じですよ(笑)。 浜辺さん全部食べてくれるんです(笑)。MC平田さんは学校のシーンはいかがでしたか? 平田さん僕は生徒じゃないし、学園ドラマには全くご一緒していないんです。なので、うらやましいなと思っていました。 長谷川さんすみません。今度甘いものを持って行きます。(登壇者の皆さん:笑) MC最後に九郎が住むアパートの住人の皆さんの木南さん、ムロさん、印象的なエピソードなどおうかがいできますでしょうか。 ムロさんすごく緊張感を持って…。 福田監督噓をつけ!(登壇者の皆さん:笑) ムロさん本作の撮影で、久しぶりに木南さんとお芝居をしました。数年ぶりでしたので、お互い緊張感がありましたね。福田さんとも久々の映画でしたからね。 福田監督全然久々じゃなかったよ。(登壇者の皆さん:笑) ムロさんでもね、賢人くんとは本当に久しぶりだったんですよね。五・六年ぶりぐらいだったんです。最初は二人のシーンでドキドキしました。 福田監督木南はトイレのシーンからクランクインしたんだもんね。 木南さんそうですね。その後に二人(山﨑さんとムロさん)のシーンを撮っているのを待っていたんですけれど、すっごく長くて…。ずっと同じシーンの同じワンカットをずっと撮っていました。 ムロさん(福田監督を指さして)全然OKを出さないの。「(福田監督の真似をしつつ)あー違うなぁ。もう一回かなぁ。」って。(福田監督:大笑い) 木南さんずっと撮っていてさ、「まだ終わっていないの?」って思っていました。 福田監督でも、花沢先生の一番好きなシーンはあそこだってよ。(登壇者の皆さん:笑) ムロさん花沢先生ありがとうございます! 後でゆっくりご挨拶させてください。 MC続いては、新年を迎えたということで、「2025年はどんな年にしたいですか」という質問です。ぜひ、新年の抱負などを教えてください。 山﨑さん2025年は、忍者のように …(登壇者の皆さんから「おぉ!」という声)蛇のように…(登壇者の皆さんからさらに大きく「おぉ!」という声)どうしよう、蛇にしようかな…巳年だから…蛇のように! 脱皮を繰り返し…良い人になれるように生きていたいと思います。(登壇者の皆さん:大笑い) 福田監督何年経っても賢人くんの舞台挨拶って変わらないね(笑)! 山﨑さん(困った表情で)何を言ったら良いか全然分からなくて…。 福田監督何を言ったら良いか分かんない顔をしているもんね(笑)。浜辺さん私は、皆さんのアクションシーンを観て「カッコ良いな」と思ったので、まずは体力をつけるところから始めたいと思って、ウォーキングです。 間宮さん僕は、胃に優しい年にしたいです。年末年始で色々と食べ過ぎてしまったので、早く七草粥を食べたいです。それくらい色々食べたので、今年は胃に優しい年にしようかなと思います。 白石さん私は、健康第一で、風邪を引かない一年にしたいです。お仕事をする上で、体が資本なので、免疫を高めて風邪を引かないで一年終われたら良いなと思います。 山本さん本作の撮影で、この歳になって、初めて制服を着た役柄を演じました。なので、いつまでも制服が着られるように、健康管理や美容などを頑張りたいと思っています。 宮世さん先日、俵のお米を持ったんですが、45キロくらいありました。それを持った時に「筋肉不足だな」と思ったので、1月1日から筋トレを始めようと思いました。毎日筋トレが続けられるように頑張りたいです。坂口さん私は、今エッセイを週刊連載でやっています。執筆作業をロイヤルホストでやっているので、「ロイヤルホストにいかにお金を落とすか」ということを目標にしていこうと思います。長谷川さん僕は、2025年の1月から、ふるさと納税をして、年末にかけてバタバタしないように、 1月から見据えていきたいと思います。ちゃんと季節ごとにフルーツが届くようにしたいですね。(カメラを下げている報道陣に対して)ちょっと! もうちょっと長谷川にカメラを…。(登壇者の皆さん:笑) 木南さん私は、今年40歳になるので…。 福田監督え! 40歳になるの? 木南さんそうなの!福田監督「ヨシヒコ」の時は何歳? 木南さん24、5歳とかかな? 福田監督(驚いて)マジか! 木南さんなので、健康・体力それだけに絞って、ここからの10年芸能界を生き抜いていこうと思います。 ムロさん「2025年の抱負を何にすべきか。」なんて考えながら、三が日を過ごしてまいりました。そんな時に携帯が鳴って、「結婚しました」と伊藤沙莉から連絡が来ました。抱負を考える時間がなくなりました。(登壇者の皆さん:笑)お相手がまさかの20年来の友人でした。私の抱負は、今年一年、伊藤沙莉を支えようと思います。 福田監督自分が結婚しないと! ムロさんそれはないよ! 福田監督しないとだめだよ。孤独死するよ。 ムロさんしない。みんながいるから生きる!(登壇者の皆さん:笑)長谷川さん孤独死はさせないです。僕らが責任を持ってムロさんの貯金で、ちゃんとそういう施設に入れます。その辺は僕らがちゃんとやります。(登壇者の皆さん:笑)平田さん実は、僕は今年年男なんです。でも、次の年男を迎えられるかどうか分からないので、 日々、楽しんでいきたいと思っています(笑)。福田監督平田さん、舞台はやらないんですか? 平田さんやります。今年は二、三本やります。 福田監督楽しみにしています!僕の抱負はね、一日も休まないというのを目標にしています。(登壇者の皆さんから驚く声が上がる) ムロさん&木南さんえー! 休みなよー。 福田監督一日も休まず働こうと思っています! 現段階で年末までのスケジュールを考えると、一日も休みがないです(笑)。 今年は働きます。 MC休みたいとは思いませんか? 福田監督休んでいてもやることがないんですよね。ずっとNetflixさんを観ているだけなんですよ。そんなつまんない時間があるんだったら、働きたいと思います。 MC本日は、本作に関わる重大な認事ニュースが届いておりますので、発表いたします。一つ目の認事ニュースは、本作の4DXでの上映が決定いたしました。 福田監督これはすごいですね! ムロさんアクションシーンは分かるけれど、アパートの部屋とか、学校の時は、どうDXするの? (登壇者の皆さん:笑) 福田監督どうDXするんだろうね? ムロさんNO DXなの? ちゃんとそこも動くんですかね? MCシーンに合わせて何らかの演出がるということです。匂いや、水が飛んでくる演出もありますからね。山﨑さん、4DX上映が決定しましたがいかがですか。 山﨑さんアクションの映像がすごいので、楽しみですね。僕も観に行きたいです! 福田監督でも、賢人くんは「キングダム」でも4DX上映をやっていたから、観たことがあるでしょ? 山﨑さん観たことはあります! すごいです。戦場にいる感じで、揺れたりします。 MCそして、もう一つ重大な忍事ニュースがございます。本作の初お披露目の舞台が 、なんと、映画の聖地ロサンゼルス、ハリウッドに決まりました! ハリウッドで「アンダーニンジャ」ワールドプレミアを開催することが決定し、代表して山﨑賢人さん、浜辺美波さんが参加することも決定いたしました! (登壇者の皆さん:拍手)山﨑さん、浜辺さんそれぞれ意気込みをお願いいたします。 山﨑さん日本の忍者という歴史…違うな。(登壇者の皆さん:笑)「アンダーニンジャ」を背負ってLAに行って、めっちゃ盛り上がったらうれしいです。世界中に「アンダーニンジャ」を轟かせてやろうと思います。 浜辺さん私はこういうイベントに参加したことがあまりありません。山﨑さんはすごく慣れていらっしゃると思うので、山﨑さんの後ろで暗躍したいと思います。MCそれでは、最後に山﨑さんからメッセージをお願いします。 福田監督頼むよ! 山﨑さん(気合いを入れて)はい!本作は最初から最後までずっと面白い映像のオンパレードです。 忍者は、日本の代表的な歴史ある文化で…すみません…。(登壇者の皆さん:笑) 坂口さん(小声で)さっきそれを言って、自分でも気に入っていなかったよね(笑)。 山﨑さんそっかそっか。(話を変えて)学校が舞台で、たくさんの方に楽しんでいただける、今まで観たことのない作品になっています。笑って泣ける最高忍者エンターテインメント大作です! (登壇者の皆さん:笑)ぜひ、楽しんで観ていただけることを祈っております。今日
-
「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」 聖なる夜の大感謝祭「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」公式サイト<神の子イエス>と<仏の悟りを開いたブッダ>が、東京・立川の風呂なし六畳一間のアパートで二人暮らしをしながら、下界でバカンスを満喫している日常を描くギャグ漫画「聖☆おにいさん」(著:中村光/講談社「モーニング・ツー」連載中)。<ギャグ漫画日本代表>とも呼べる「聖☆おにいさん」初の実写映画「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」が12月20日より全国公開しました。 12 月25日、にTOHOシネマズ 日比谷にて「聖なる夜の大感謝祭」を実施し、松山ケンイチさん、染谷将太さん、そして福田雄一監督が登壇しました。イエス生誕日に集まってくださった観客の皆さまへ“大感謝祭”と銘打ち、クリスマスらしくプレゼント大抽選会や、サプライズ演出を行った、こちらのイベントを詳しくレポートします。聖なる夜の大感謝祭イエス役松山ケンイチさんブッダ役染谷将太さん福田雄一監督松山さんクリスマスにお越しいただきありがとうございます。 染谷さんメリークリスマス! 福田監督クリスマスに本当にすみません。何せイエスの誕生日ですから、(イベントを)やらざるを得なかったんです。 MC本作の上映後のイベントは、今回が初めてとなります。 松山さんそうですね。最後の(ルシファー役の藤原)竜也さんがすごかったですよね? (会場のお客さん:笑)「何を持ってきているんだ!」って思いましたよね? 福田監督まさか出てくるとは思わないもんね。 松山さんアレは台本になかったからね。 染谷さんなかった! 福田監督台本にはわざと書かなかったんです! 松山さんそうなの? 福田監督最初から台本に書いておくと、プロデューサーから「絶対にダメ」って言われると思ったので、竜也くんの撮影の三日前に帰りの車の中で北島プロデューサーに言いました。 染谷さん後出しじゃんけんだ。 福田監督「デスノートを、竜也くんから松山くんに差し出すのを撮りたいんです」って言ったら、プロデューサーの顔色が真っ青になっていました(笑)。「だって藤原竜也が出てくるんですよ!松山ケンイチがいるんですよ!デスノートを出さなくてどうするんですかって!」訴えました。プロデューサーからは、「出したら面白いのは分かります!でも、ダメです」って言われましたが、「(原作の大場つぐみ/小畑健)先生に聞いてみましょうよ!」と説得しました。そしたら、先生が二つ返事でOKをしてくださったんです。あのデスノートは、映画の撮影で使われていた本物なんですよ! 作品のプロデューサーが、ジュラルミンケースに入れて持って来てくれました。「本物です」といわれたので、ノートを開いたら、劇中で竜也くんが書いた名前がブワーッとあって「すげー、本物だ!」って思いました。 MC時を経てのデスノートはいかがでしたか? 松山さん「デスノート」って久しぶりに言ったので、どういう言い方にするか悩みましたね。最終的に、(染谷さんが)「南無三」で締めてくれました。 染谷さん(藤原さんと松山さんの)二人がこんなことになっていて、「僕は一体どうすれば良いの?」って、僕が一番困りましたよ。あれは、苦肉の「南無三」でした。 松山さん素晴らしい「南無三」だったと思うよ(笑)。 福田監督確か竜也くんには、前日に、「デスノートを出してもらえませんか?」って言いました。一応、「竜也くんから『イヤだ』と言われたら諦めます」って言っていたんですが、竜也くんも快諾でした!(会場のお客さん:笑) MC松山さんと染谷さんのクリスマスに関するエピソードを教えてください。 松山さん昨日、僕の息子の友だちの高校二年生からクリスマスプレゼントをもらいました。中を見たら、のど飴でした。今乾燥しているから、「めっちゃ気を遣ってくれている!すげえうれしい」と思いました。それが一番うれしかったプレゼントかな。年下からクリスマスプレゼントをもらうことって、なかなかないのでびっくりしました! 福田監督なかなかない! 染谷さんそれは印象的ですね。 松山さんだから今、めっちゃお返しのプレゼントを悩んでいます。 染谷さん本作のムビチケはどうですか? 松山さんそれも良いね! そろそろお年頃だと思うから、髭剃りにしようかなと思っていたけれど…。(染谷さん&福田監督:笑) 福田監督染谷家は、昨日クリスマスパーティーはやった? 染谷さんうちは25日がメイン…って今日だ! 福田監督じゃあ、この後帰ってからだ! 染谷家は、ツリーの下にプレゼント置くの? 染谷さん子どもたちが、サンタさんのためにクッキーと飲み物を置いて、後はみかんも置いていました。それが朝になるとなくなっていて、プレゼントが置いてあるって感じです。 福田監督すげぇー! 凝った演出ですね。それは、サンタさんが食べたという設定? 染谷さんそうです。(松山さんに向かって)サンタさん大変ですよね? 松山さんうちはもうサンタクロースの存在を疑い始めているから。(染谷さん&福田監督:笑)だけど、「信じている人の前にしかプレゼントは来ないよ」って伝えています。 染谷さんうちもです。 松山さんそのせめぎ合いだよね。いつまで続くんだろうね、これ? 福田監督(笑)。僕のところはギリギリまで小芝居をやりましたよ! 染谷さん大丈夫ですよね? 今日は、小さいお子さんいませんか? (と会場を見渡す)サンタさんはいますからね! 松山さん大丈夫! 信じない人の前には、サンタさんは来ませんからね。 染谷さん「いる」という概念があったらいるんです。■「聖☆お兄さん、聖なる夜の大抽選会」のコーナー MC松山さん、染谷さん、福田監督には、抽選ボックスから会場の皆さんが座っている座席番号が記された紙を引いていただきます。当たった方には、特別なプレゼントがございます。プレゼントは、松山さんが引く「イエス賞」、染谷さんが引く「ブッダ賞」、そして福田監督が引く「特賞」をご用意しています。ちなみに、本編の中にも福引のシーンがありましたよね? 松山さんありましたね。 福田監督あのおじさんがね、「おめでとうございます」ってなかなか言えなくてね。「何で言えないんだろうなぁ」と思っていたんだよね。 松山さんあれ、めっちゃ面白いですよね。僕、大好きなんです。(梵天役の)賀来くんもですけれど、何か言えない姿って面白いですよね。勢いでいきますからね。 染谷さん賀来くんも、言えないのに押し切るからね。 福田監督言えないのにそのままドアを閉めるからね。(会場のお客さん:笑) MCでは、まずは松山さんからお願いいたします。 松山さんはい。E列23番の方! おめでとうございます!「イエス賞」はこちらです! 今日来ていただいて「マジ神」だなと思ったので、「マジ神T」です。福田監督松山くんが書いた素敵なTシャツだよ! MCお次は「ブッダ賞」です。染谷さんお願いします。 染谷さんJ列の13番! おめでとうございます。「ブッダ賞」は、僕から会場のお客さんへの気持ちと、これ(Tシャツ)を着た方の周りの方への気持ちのつもりで、僕が書きました。「みんな好き♡」です。(福田監督:大笑い&会場のお客さん:拍手)ぜひこれを着て、周りに愛を振りまいてください。MCそれでは、監督の「特賞」にいきましょう。 福田監督「特賞」って何だろう? 僕はTシャツに何も書いていないよ! K列の30番! 「特賞」当たりましたよ! MCおめでとうございます! それでは「特賞」をご用意いたします。 ■ステージに仏像が運ばれました。会場のお客さん&登壇者の皆さん(大笑い)。 福田監督(当選者の方に向けて)今日は何でここまで来ましたか? 電車ですか? 電車だとこれを運ぶのはどうかな? 松山さんこれは、劇中でイエスとブッダが運んだやつですよね? 二人でも重かったよ! 福田監督今日はお一人でいらっしゃいましたか? あ、二人ですか。じゃあ大丈夫かな。(会場のお客さん:笑) 染谷さん「じゃあ大丈夫」じゃないでしょ(笑)!MC諸事情で、という場合には、別途、超豪華な映画グッズをご用意しておりますのでお選びいただけます。 染谷さん絶対そっちの方が良いじゃん! 福田監督(当選者の方に)どっちが良いですか? 当選者の方ちょっと考えます!(福田監督:笑) 松山さんでも、(仏像の腕を示して)ここにバックとかを掛けられますし、帽子とかも掛けられるので、良い感じになりますよ。福田監督でも、(大きくて)タクシーには乗らないでしょう? 染谷さんタクシーは無理ですよ。これはジャンボタクシーですよ! 福田監督ジャンボタクシーならいけるか? 松山さんタクシーの窓を開けて、仏像の顔を出せば、もしかしたらいけるかもしれない。(会場のお客さん:笑) もしこれを持ち帰られた場合は、どこに置いたかが気になるので、ぜひ写真を撮って見せてください。 福田監督SNSなどに写真を上げていただきたいですからね、できれば仏像を持ち帰ってほしいですね。MC舞台挨拶はもう少し続くので、その間にどちらにされるかをじっくり考えていただければと思います。そして、松山さん今日でイベントは最後になりますが、何かやり残した事はありますか? 松山さんやり残したこと…本作は超豪華キャストの方が出演していますので、できれば何か絡みたいですね。僕ら三人ではパワーが足りないというか…何かできないですかね?…もう電話しちゃおうか! ■突撃テレフォンショッキングコーナー 福田監督誰に電話しますか? 松山さん日曜劇場(「海に眠るダイヤモンド」/TBS系列にて放送)は、たぶん撮影は終わっていると思うので、ヨハネ神木(隆之介)に電話します。(会場のお客さん:拍手) 福田監督そうですね! もう端島にはいないと思います。 ■電話のコール音が鳴り響く。 MC一向に出る気配がないですね。 松山さんじゃあやめよ! (通話を切る)誰かリクエストありますか? 染谷さん僕、昨日(十一面観音役の)仲野太賀に会ったんですよ。暇しているんじゃないかな? 福田監督太賀は、まだ大河ドラマの撮影に入っていないなら、暇しているんじゃない? ■電話のコール音が鳴り響く。 松山さんやっぱり突撃は良くないよね。(会場のお客さん:笑) 福田監督これは誰からの着信って表示されているの? 「松山ケンイチ」って出るの? MCいえ、「神」になっていると思います。(会場のお客さん:笑) 福田監督(笑)。そりゃ電話に出ないわ! 松山さん(電話を切って)監督はリクエストありますか? 福田監督本作を観た皆さんだったら分かると思うけれど、(帝釈天役の)勝地涼が、そんなに面白くないんですよ(笑)。(会場のお客さん:笑) 染谷さんひどい…! 松山さん&染谷さん(客席に向かって)面白かったですよね? 福田監督だから、最後の最後に、勝地にチャンスをあげたい気持ちがある。爪痕を残せなかった勝地が、ここで爆笑とったら、明日ニュースになるかもしれない。 松山さんだけど、(電話に)出ないんじゃないですか? 出なかったらスベったままってことですか? 福田監督それはあいつの運がなかったってことです(笑)! ■勝地さんが1コールで出る。 勝地さんはい! もしもし! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:大笑い) 松山さん勝地くん、電話に出てくれただけで、爪痕残しているよ! 勝地さん勝地、爪痕残していないけれど? 松山さん今ので完全に残った! めっちゃ面白かった。 勝地さん会場は盛り上がっている? 勝地で大丈夫? (会場のお客さん:笑) 登壇者の皆さん大拍手ですよ! 勝地さん僕に一番に電話をかけたんですか?(会場のお客さん:笑) 福田監督ごめん! 正直に言うと三番目です(笑)! 勝地さん三番目かい! 松山さん今は何をしているんですか? 勝地さん今? クリスマスなのに舞台が終わったら風邪をひいて、家で寝込んでいる。 福田監督さみしいな! 勝地さんさみしいのよ! 僕、皆さんに伝えたいことがあります。今回、本作のグッズで、キャラクターのアクリルスタンドを作ったじゃないですか。それで、Xを見ていると「勝地のアクスタを譲るので、岩ちゃん(ミカエル役の岩田剛典さん)をください」という投稿があって、勝地のアクスタ、譲ってばかりなんだけれど、大丈夫かな? みんな勝地を求めてよ! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:大笑い)松山さんそんなことがあるんだ? 勝地さん勝地は、すごいエゴサーチをしちゃうから、傷ついている。登壇者の皆さん&会場のお客さん:大笑い) 福田監督あれってランダムなんだ? 勝地さんそう。でも考えたんですよ。もし選んで買える商品だったら、勝地の賞品が余っちゃう。(登壇者の皆さん:笑) 松山さんもう、風邪をひいているからネガティブ(笑)!1月1日にコントをやるんだよね!(「ドリフに大挑戦 正月から全力初笑いスペシャル」/フジテレビ系列にて放送) 勝地さんそうです! ドリフのコントをやります。 松山さん&染谷さんめっちゃ楽しみ! 勝地さんそこでも爪痕残せていなかったら、僕やばいな。 松山さん爪痕を残せた実感はある? 勝地さん実感はない! (会場のお客さん:笑) 福田監督勝地さんは、僕のドラマで一回加藤茶さんを演じているでしょう! 勝地さんそうですよ! 松山さん僕もさっき1月1日の番組の画像を見たけれど、あれは加藤さんが演じていた役? それとも志村さんが演じていた役をやるの? 勝地さん今回は、志村けんさんが演じていた役をやります。 福田監督じゃあ、ちょっとハードルが高めだね。 勝地さん(お笑い芸人の)ラブレターズと一緒にやりました。なので、またちょっと難しかったです。 福田監督志村けんさんを超えていないと滑ったことになるね? 松山さんそれはやばい(笑)。 勝地さん風邪気味の勝地だから、今自信がない。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)会場は楽しそうだなぁ! 福田監督楽しいよ! クリスマスだというのに満員です! 勝地さん僕の近くには猫しかいないよ…。 福田監督勝地、今日ウケたから、明日はネットニュースの見出しになると思います。 勝地さんなりますか? 頼みますよ! 松山さんそうだ! 折角だから、最後に何か一言どうぞ。 勝地さん真面目なことを言います。本作を観た人から、勝地への反響は特に無いけれども、「面白い!」という感想はいっぱい来ています! 本当に老若男女が楽しめる作品になっているので、ぜひ観てほしいです。(会場のお客さん:拍手) MC勝地さん、ありがとうございます。良いお年をお迎えください。(会場のお客さん:拍手) 松山さんちなみに、上映後の舞台挨拶中なんですが、会場のお客さんに向けて何かありますか? 勝地さん観た後の方たちが、勝地が電話に出て笑ってくれたという事は、ちょっとだけでも勝地で楽しんでくれたってことかな? 大丈夫? (会場のお客さん:拍手) 松山さんもう、勝地くん風邪をひいているからネガティブ(笑)! 福田監督(勝地くんは)降臨祭(本作の完成報告会)の時に、バスの中で散々いじられていましたからね。 勝地さん(走馬灯に現れる人(スズキタケルA)役/プロデューサーの)山田孝之くんに、「本当に何もやってねぇな」って言われました(笑)。今日は本当にそちらの会場に行きたかったです。 松山さん僕の隣には、なぜか仏像があるよ。 勝地さんあれ? 染谷さんは? 染谷さん染谷、います! 勝地さんいますよね! 今日は電話に出られて良かったです。 松山さん病気、早く治してくださいね。 染谷さん&福田監督お大事に。 勝地さんありがとうございました!(会場のお客さん:拍手) MC病床でしたが、体調は大丈夫ですかね? 松山さんでも、声は元気でしたね。 MC それで、仏像はどうしましょうか? 当選者の方もうちょっと考えます! 松山さん年内には決めてくださいね。 福田監督宅急便で送るわけにはいかないんですか? MC我々は、今日こちらに運ぶまでなので、この後お持ち帰りいただくのは、ご自身の力で何とかしていただきたいと思います。 松山さん本当にめちゃくちゃだよ。 MC最後に松山さん、染谷さんからメッセージをお願いします。 染谷さん本作を観て、「面白い」「笑った」という方がいらしたら、周りの方にその笑いを伝達してほしいです。年末年始、それに冬休みも始まったことですし、ぜひお子さんや、甥っ子姪っ子、実家に帰省して親戚一同や、ご家族揃って楽しめる作品なので、観ていただけたらうれしいです。今日はありがとうございました。 松山さんほぼ神と仏しか出ていない作品なので、きっとご利益があります。なので、0歳から100歳まで全員劇場に来ていただけたらと思います。個人的なことですが、僕は「聖☆おにいさん」をきっかけにXを始めて、Xでいろいろ遊びました。そして、今日はクリスマスなので、クリスマスプレゼントを載せました。「松山アラーム」です。もし良ければ目覚ましなどに使っていただければと思いますので、ダウンロードしてください。今日は本当にありがとうございました。 ■フォトセッションでは、松山さんによる会場の皆さんとの自撮りタイムもありました。
-
8番出口©2025 映画「8番出口」製作委員会
-
KAPPEI カッペイ Blu-ray豪華版(特典DVD2枚付3枚組)伊藤英明 上白石萌歌 西畑大吾(なにわ男子) 大貫勇輔 /古田新太 /森永悠希 浅川梨奈 倉悠貴 橋本じゅん・関口メンディー(EXILE/GENERATIONS) 鈴木福 かなで(3時のヒロイン) 岡崎体育 山本耕史 小澤征悦movie世界は滅亡しなかった…最強なのにやることない。本編ディスク:(Blu-ray)本編:118分+映像特典 カラー 1920×1080p 16:9 ビスタサイズ 2層(BD50G) 音声: 1, 日本語 5.1ch DTS-HD Master Audio 2, 日本語 2.0ch DTS-HD Master Audio 3, バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch DTS-HD Master Audio 字幕:1, バリアフリー日本語字幕特典ディスク①(DVD)128分 16:9 片面2層 音声:1, 日本語 2.0ch ドルビーデジタル特典ディスク②(DVD)123分 カラー 16:9 片面2層 音声:日本語2.0ch ドルビーデジタルTBR32037D/2022年度TBS原作:若杉公徳「KAPPEI」(白泉社・ヤングアニマルコミックス) 監督:平野 隆 脚本:徳永友一(『翔んで埼玉』『かぐや様は告らせたい』シリーズ『ルパンの娘』) 音楽:遠藤浩二 主題歌:西川貴教 featuring ももいろクローバーZ 「鉄血†Gravity」(EPIC レコードジャパン)1999年7月に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく、人里離れた地で、殺人拳・無戒殺風拳の修行に人生を捧げてきた男・勝平(伊藤英明)。だが、世界が滅亡する気配など一向に感じられないまま、師範(古田新太)から突如「解散」を命じられた終末の戦士たちは、それぞれ東京の地へと流れ着く。右も左もわからぬ大都会で、気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い、人生で初めて“恋”を知る勝平。そんな勝平の前に、かつてともに修行に明けくれた、守(大貫勇輔)・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)ら最強の漢たちも現れて…。©2022 映画『KAPPEI』製作委員会 ©若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)KAPPEI カッペイ Blu-ray豪華版(特典DVD2枚付3枚組)
-
「ファーストキス 1ST KISS」完成披露舞台挨拶「ファーストキス 1ST KISS」公式サイトこれまで幅広いジャンルで高い評価・注目を集め、日本のドラマ、映画界を牽引する脚本家・坂元裕二さんと、数々の大ヒット作を生み出してきた塚原あゆ子監督が初タッグを組んだオリジナル劇場公開作品「ファーストキス 1ST KISS」が2月7日より公開となります。 カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した坂元裕二さんが、この時代に問いかける新たなラブストーリーとは? 「ファーストキス 1ST KISS」というタイトルが意味するものとは? 様々な期待の声が寄せられる中、1月13日イイノホールで完成披露舞台挨拶が開催され、松たか子さん、松村北斗さん、吉岡里帆さん、森七菜さん、脚本の坂元裕二さん、プロデューサーの山田兼司さんが出席しました。本作の撮影秘話や、2009年にタイムトラベルするという本作の内容にちなみ、自身の2009年当時を振り返りました。上映後の会場から温かな拍手で迎えられ、笑顔でトークを繰り広げたこの日の模様を詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶硯カンナ役松たか子さん硯駈役松村北斗さん天馬里津役吉岡里帆さん世木杏里役森七菜さん脚本坂元裕二さんプロデューサー山田兼司さん■上映の感動や興奮が冷めやらぬ中、キャスト陣が客席の間を通って登場。大歓声を浴びながら、リボンドロップ(発泡スチロール状の飾り)が舞い散るステージに上がりました。 松さん皆さんに観ていただけて、すごく幸せです。 松村さん初めて本作について語れる人と出会えて、すごくうれしいです。楽しい時間を過ごせたらと思います。 吉岡さん楽しい会になるよう、頑張って話したいと思います。 森さん今日は、より本作が面白くなるようなお話ができたら良いなと思います。 坂元さん私も(キャストの皆さんにように)客席から出てきたかったです。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) リボンドロップが飛んでいて羨ましいなと思っていました(笑)。 山田さん本日はお越しいただきまして、本当にありがとうございます。 MC今日は初めてお客さんに本作をご覧いただきました。改めて本作は、どのような作品になったと感じていますか? 松さん駈とカンナのお話ではあるんですが、観ていくと二人を取り巻く人たちにも目が行って、想像が膨らみます。そんなことをしていると、自分自身に返ってくるようなお話なのかなと思っています。松村さん内容に関しては、皆さん様々に感じていると思います。なかなか客観視することが難しかったんですが、本作を観終わった後、二時間も観たという体感はありませんでした。時間の長さをあまり感じない作品でした。それでいて、たくさんの物語と展開と人生を観たし、たくさんのメッセージや考えるものをもらいました。そういった重さが手の中にあって、ものすごく密度のある作品だと感じています。似合わない言葉かもしれないですが、ある意味コスパが良い作品です。(会場のお客さんの笑いを感じて)そうですよね、クスクスしちゃいますよね。高級さを伝えたいのに、コスパという言葉を使ってしまいました(苦笑)。ですが、それくらい密度が高いのに疲れさせない、稀有な作品だと感じています。 吉岡さん私は本作を試写会で観ましたが、両隣の女性が、嗚咽のような感じで大号泣されていました。お二人とも涙が止まらない感じでしたね。本作は、ご結婚されている方や、カップルの方、お友だち同士でも、すごく大事な人がいるのに、その大事さを忘れてしまっている人が観たら、絶対にもう一度その人のことちゃんと見つめ直そうと思える。そういったギフトのような作品だと思います。 森さん台本の時点で、ものすごく感動したので、試写会には絶対にハンカチを持っていこうと思っていて、それが活躍しました。寂しいところから始まる物語は切ないけれど、自分のどこかにある世界観かもしれないと思うと、すごく親近感の湧く物語でした。観ていて、心が動かされることがたくさんありました。 MC松さんと松村さんは、今回が初共演となりました。会う前と今で、印象が変わったことはありましたか? 松さんどうですかね…? 変わったというか、松村さんを知った、出会ったという感じです。 MCお会いする前は、松村さんについてどのように思われていましたか? 松さん(どう表現しようか戸惑いながら)…人気者(笑)。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 松村さん松さんは、僕の印象について「輪郭がはっきりしている」という謎の回答をし続けているんです。その一本刀なので、今何も出てこないんですよ。輪郭以外の話はないですか? 松さんない…(笑)。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)私的には「輪郭がはっきりしている」という表現がすごくしっくりくるんですけれどね。 松村さん(会場に目を向けながら)松さんと同じでしっくりきている方がいるかもしれないですね。 松さん思っていたより、シルエットがちゃんと見える方だったということなんです。 松村さん分かる方、いらっしゃいますか? (会場から「分かる」という共感を示すように拍手が上がる) 松さん(拍手を耳にして)良かった。 松村さんシルエットと言っても、肩幅が広いとかは関係ないそうです(笑)。 MC松村さんは、松さんに対してどのようなイメージを持っていましたか? 松村さん会う前は“芸能人・松たか子”という印象でした。僕の中では、会う前と会った後というより、初対面の時と比べて、撮影で一緒に過ごす中で、イメージとの差や、その人を知ったことが比べるポイントです。松さんは会った初日から今日まで、距離感や話し方が本当に変わらない方です。初対面の時からずっと知っていたように振る舞ってくれました。そのおかげで、夫婦役を少しずつやれたと思っています。 吉岡さん私は、松さんとは、坂元さん脚本の「カルテット」(2017年TBS系列にて放送/主演:松たか子)という作品でご一緒しました。(松さんは)緊張する人であり、緊張を解いてくれる人でもあります。お芝居の現場に行く前はめちゃくちゃ心臓がバクバクするんですが、いざ入ってみると「大丈夫だよ」と言ってくれる方です。当時も、そうしてもらった記憶があります。今回は何年かぶりの共演で、(羨望の眼差しを向けるように)「ああ、松さんだ…」「今日も松さんに会えた…」と、遠くから言っていました。また、私が演じる里津のお父さん役を、リリー(・フランキー)さんが演じているんですが、リリーさんは松村さんにすごく母性本能をくすぐられていました。 松村さんリリーさんと連絡先も交換させてもらって、僕から「良かったら」と連絡をして、その後に二回食事に行きました。 吉岡さん(リリーさんが松村さんに)どハマりされていました。 松村さんお食事に行きました。リリーさんと話しているとすごく楽しいです。今日はなぜ、リリーさんがいないんでしょうか? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) いてほしかったです。MC森さんは、松さんの印象はいかがでしたか? 森さん松さんは、私がまだ高校生の時に「ラストレター」(2020年公開/監督・岩井俊二)でお母さん役を演じてくださって、私が松さんの学生時代も演じさせてもらいました。以前共演した時もすごく優しくしていただいたので、テレビで拝見する度に「お母さんに会った」と思いながら拝見しています。本作では久しぶりにお会いできて、「そうだ。あの時、こんな女性になりたい」と決意したんだと思い出しました。撮影はそんなに長くなかったですが、すごく楽しかったです。人生のためになる時間でした。 松さん私もすごく楽しかったです。このお話の中では、私が演じるカンナはいろいろなところを走り回っているんですが、吉岡さん演じる里津と、森さん演じる杏里にいろいろなことを教えてもらいながら過ごしているので、彼女たちはとても重要な存在なんです。そういう役で吉岡さん、森さんと再会できたことは、とてもラッキーだったと思います。 MC「一生の思い出になる作品を作ろう」ということで、企画が始まった作品とうかがいました。坂元さんと山田さん、本作の映画化の経緯を教えてください。 山田さん僕は坂元裕二さんと「怪物」(2023年公開/監督・是枝裕和)という作品を一緒に作りました。その時に、「また一本、映画を作らせてもらえませんか」とお願いしたところ、快諾していただきました。皆さん誰にでも“生涯の一本”という作品があると思います。人生のいろいろなタイミングで観返すような作品。せっかく坂元さんともう一本作るんだったら、「そういうのを作りたいですね」なんて話し合いながら、企画が始まりました。まさかこんなに世界一感動する“餃子”と“靴下”の物語を紡いでくださるとは、予想もしていませんでした。坂元さん山田さんがよく家族、妻の話をされているので、いつかこの方と「夫婦の物語を作りたいな」という気持ちがどこかありました。打ち合わせを重ねながら「夫婦の映画を作りませんか」という話をしたところ、「ぜひ」と言っていただきました。 MC実際に山田さんのお話も入っているのでしょうか。 山田さん大変シビアなエピソードが家庭に溢れていまして、坂元さんにはいつもよろこんで聞いていただいています(苦笑)。なので、そういうことが積み重なったのかなと思います。すみません。(会場のお客さん:笑) 坂元さんちょっとジャンルが変わってしまうぐらいの話をよく聞いているので、あまり取り入れてはいないんですが…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 山田さん今日は妻が会場に来ておりまして…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) MCついに完成した本作の感想を教えてください。 坂元さん僕は、餃子をよく焦がしてしまうことがあるんです。焦げた餃子が、フライパンにくっついてしまう人もいるし、そうじゃない人もいるかもしれませんが、それを作品にできたことが個人的にはすごくうれしくて、ちょっとよろこんでいます。また、僕にとって、松さんと映画を作ることは念願でした。こうして一本作ることができました。松さんとは、こういう華やかな格好をされているところでお会いしたことがなかったので、先ほどエレベーターで一緒になった時に、ちょっとドキドキしました。本作を作って良かったと、その時に思いました。(松さん:笑) 松村さんは、29歳と45歳という演じ分けをほぼご自身で、多少のCGはあるかもしれませんが、演じ分けていたので、びっくりしました。もちろん素晴らしいCGは世の中にあるとは思いますが、お二人ともほぼCGに頼らずに表現されていて、俳優の力を見せてもらった気がします。MC年齢によって、声も変えていましたか? 松村さん試写を観た時に、「40代の駈の声は、加工で声のトーンを下げてくれたんだな」と思って、塚原監督に、「声は加工してくださったんですか」と言ったら、「あれはそのままですよ」 とおっしゃっていました。肉襦袢みたいなもので太らせていたので、声がよく響いていたみたいです。(松さんにこっそり打ち明けるように)今日、僕のトーク空回っていますよね…?(会場のお客さん:笑) 松さん(励ますように)言わなきゃ、誰も気づいていないです。(会場のお客さん:笑)松村さん必死にシーンをやっていく中で、松さんのサポートと、塚原監督のアドバイスもあり、自分でも気づかない間に45歳にたどり着いたのかなと思います。そこまで行けて良かったと、今安心しています。 MC坂元さんからは、松さんと映画を作ることが「念願だった」というお話がありました。 坂元さん松さんは一度も考えたことがないと思います。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 松さん(笑)。坂元さんが脚本を手掛ける映画には出たことがなかったので、そう言ってもらえてうれしかったです。坂元さんと映画でご一緒して、松村くん、吉岡さん、森さん、皆さんとご一緒して、自分がこういう役をやるというのはもう最後だと思います。それがこのお話で良かったなと思っています。 MCキャストの皆さん、初めて台本を読まれた時の感想を教えてください。 松さん面白いと思いました! 「どう映像化するの?」と思いました。 松村さん坂元さんが、タイムトラベルを扱ったことがすごく衝撃でした。最初は今の本編よりも、もっとボリュームのある台本でしたが、あっという間に読んでしまいました。しかも、どこも「あれって何だっけ?」とならなくて、「これはものすごい台本だ」と思いました。そこから少しずつ映画サイズになっていく進化も一緒に追うことができて、台本を読んでいる時間がすごく楽しかったです。「早く皆さんに観てもらえるタイミングになれ」と、台本の段階から思っていました。それくらい楽しみな作品でした。 吉岡さん私は、坂元さんの書くセリフを話す松さんがすごく好きです。全部のセリフが明るくて飄々としていそうなのに、すごく切なさとか苛立ちとかの含みがある声の感じがあって、台本を読んでいると、松さんの話し方で再生されていました。「ミューズってこういうことなのかなぁ」と思いました。勝手に脳内で映画が完成するぐらいでした。実際に松さんが演じると、イメージしていたものと「こういう違いがあるんだ」と思うこともありましたが、松さんが演じるからこそ、カンナさんがとても魅力的でした。坂元さんの脚本を読んでいると、「松さんしか考えられないな」と思います。そして松村さんが旦那さん役ということで、「どのような化学反応が起きるんだろう」「早く完成した作品を観たい」と思うような脚本でした。MC松さんは、坂元さんにとってのミューズだという言葉もありました。 松さん(照れ笑いしつつ)自分がやったことよりも、それを観た方の感想があって自分はまた生きられるというか、生き延びた感じがしますね。ありがたいです。 MC森さんは、脚本を受け取った印象はいかがでしたか。 森さん私も「松さんは、女神だなぁ」と、脚本を読んでいる時から思いました。私は、もともと坂元さんの作品がものすごく…すみません…(隣に並んだ坂元さんをチラリと見て)お隣にいるのですごく恥ずかしいんですが、坂元さんの作品が好きなんです。高校生の時には坂元さんのトークショーにも行きました。「カルテット」もシナリオブックを買って、皆さんが演じられたセリフをいままでたくさん見てきました。なので、本作の脚本を読んで、「これはまだ誰も声にしたことのないセリフなんだ」と、感動を味わいました。ちょうど高校生ぶりに乗る大分までのバスで読んで、すごく泣きました。あの時も「寂しい、苦しい」と思いながら泣いていたなと、台本と一緒に自分もタイムトラベルしたような感じでした。自分にとって特別な台本です。MC本作は、2024年から2009年にタイムトラベルするという内容になります。先日、本作の公式SNSで「2009年、あなたは何をしていましたか?」という投稿をしたところ、「夫と付き合い始めました」「二歳でした」「愛犬を迎えました」「就職しました」「人生で初めて一目惚れをしました」など想像以上にたくさんのコメントをいただきました。そこで、キャストの皆さんにも2009年を振り返っていただきたいと思います。当時のご自身が何をしていたか、またその時の自分にどのような声をかけたいですか? 松さん正確なことは覚えていませんが、さっき聞いたところによると、事務所など、仕事をする環境がちょっと変わった時期みたいです。ちょっと寂しい環境になりつつ、ちょっと身軽になった時期らしいです(笑)。 MCその時の自分には何と声をかけたいですか? 松さん「頑張っていれば、良い出会いがあるよ」と言いたいですね。だから「頑張れ」と言っておきます。 松村さん僕は、2009年がすごく大事な年なんです。芸能界の活動を始めたのが、2009年の2月で、まさに今から15年前です。アドバイスは正直ないですね。思うままに進んできたら、ここに来るという奇跡が待っていました。一つでも間違えれば、あっという間に消し飛んでしまうので、当時の自分には何も言えないです。 MCそのままで良いということですね。 松村さんそうですね。たくさん間違えるけれど、それがあってのこれだと思います。 吉岡さん私は、当時は高校生だったんですが、絶対に言いたいことが一つあります。本当に戻りたいんですが、とにかく「パスポートを部屋から出すな」と言いたいです。高校生の時の修学旅行が海外だったんですが、パスポートを前日に紛失して行けなかったんです。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:「ええー!」と驚き)高校生の時の私に会ったら、パスポートを初めて取得してうれしいしいからといって、「パスポートを外に持ち出したりしないで」と言いたいです。 MCパスポートは見つかったのでしょうか? 吉岡さんそれが見つからなかったんです。「思い出を丸っと失うよ」と言いたいですね。その後に、修学旅行に行けなかった分の単位取得として「とんでもない勉強をしなくちゃいけなくなるよ」という警告もしたいです。 森さん2009年は、私はまだ関西人でした。八、九歳ぐらいまで大阪に住んでいて、関西弁をしゃべっていました。今は、大分弁です。履歴書のようなものには一応(大分弁と関西弁の)バイリンガル的に書いていますが、関西弁はほぼ忘れかけています…。役として、関西弁は使う機会が多いので、絶対に関西弁を忘れないようにしておいてほしいです。 MCでは、関西の方と話すと、関西弁になりますか? 森さんちょっとだけ出ますが、「この人、すごいエセ関西弁をしゃべってくるじゃん」みたいな目を時々感じます。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) ちゃんとした関西弁をずっと覚えていてほしいと思います。 MC今日は成人の日でもあります。松さんと松村さんから、新成人の方にメッセージをお願いいたします。 松さん新成人の皆さん、おめでとうございます。自分が思っている以上に可能性をいっぱい持っていると信じて、これからもたくさん失敗をして、前に進んでいってほしいと思います。未来をよろしくお願いします。 松村さん僕は、今年30歳になります。なんとか20代を過ごしたんですが、30代からいよいよ頑張り時だという気持ちがすごく強いです。この10年を振り返ると、20代はたくさん失敗し続けられる時期だったと改めて思います。皆さんも恐れずに、失敗をしにいろいろなところへ行ってみてください。 MCそれでは最後に、一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。 山田さん本日はお越しいただきまして、本当にありがとうございました。本作を観た方の一日一日の過ごし方が、観たその日から素敵なものに変わるような、そんな作品になってくれればと思っております。 坂元さんこの物語は、夫婦がタイムトラベルを通してやり直していく物語です。観終わった後に「これってもしかしたらタイムトラベルなんてしなくても、自分たちの気持ちや行動でやり直していけるんじゃないだろうか」。そんな風に思っていただけたら良いなと思っています。 森さん本作は、大人のラブストーリーということで、ちょっと早いですがバレンタインシーズンの2月7日公開です。本作を観て、大人なバレンタインシーズンを過ごしていただければと思います。 吉岡さん坂元さんの脚本で、すごく好きなセリフがあります。カンナさんと駈さんが15年ぶりに再会するシーンで、カンナさんが「まだ初めましてです」というセリフです。この設定でしか言えないとても素敵なセリフで、大好きです。今、これから起こるその瞬間や、今日のこの瞬間こそが、一生取り返せないほど素敵でキュンとする日々なんだということが、皆さんにも自然と伝わったら良いなと思っています。私はそこにすごくグッと来ました。本作の良いところを、これから観る方にも伝えていただけたらうれしいです。 松村さん本作は夫婦の物語ですが、観る人によっては自分の身近な親友であったり、家族であったり、仕事の仲間であったり、いろいろな物語に変わっていく作品だと思いました。観た人の明日が少しキラッとするような作品として届くと良いなと思います。 松さん皆さんに本作をお届けできる日とあって、とても緊張していましたが、こんなにたくさんの方に集まっていただけて幸せです。二人に目を向けていただいたら、次は二人を取り巻く人に目を向けてみてください。そうすると、自ずと「自分の話だな」と思えるような展開になるんじゃないかなと思います。ぜひ映画館に足を運んでいただけたらと思います。今日は本当にありがとうございました。
-
KAPPEI カッペイ Blu-ray通常版伊藤英明 上白石萌歌 西畑大吾(なにわ男子) 大貫勇輔 /古田新太 /森永悠希 浅川梨奈 倉悠貴 橋本じゅん・関口メンディー(EXILE/GENERATIONS) 鈴木福 かなで(3時のヒロイン) 岡崎体育 山本耕史 小澤征悦movie世界は滅亡しなかった…最強なのにやることない。本編ディスク:(Blu-ray)本編:118分+映像特典 カラー 1920×1080p 16:9 ビスタサイズ 2層(BD50G) 音声: 1, 日本語 5.1ch DTS-HD Master Audio 2, 日本語 2.0ch DTS-HD Master Audio 3, バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch DTS-HD Master Audio 字幕:1, バリアフリー日本語字幕<収録内容>◆本編 ◆予告編集TBR32038D/2022年度TBS原作:若杉公徳「KAPPEI」(白泉社・ヤングアニマルコミックス) 監督:平野 隆 脚本:徳永友一(『翔んで埼玉』『かぐや様は告らせたい』シリーズ『ルパンの娘』) 音楽:遠藤浩二 主題歌:西川貴教 featuring ももいろクローバーZ 「鉄血†Gravity」(EPIC レコードジャパン)1999年7月に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく、人里離れた地で、殺人拳・無戒殺風拳の修行に人生を捧げてきた男・勝平(伊藤英明)。だが、世界が滅亡する気配など一向に感じられないまま、師範(古田新太)から突如「解散」を命じられた終末の戦士たちは、それぞれ東京の地へと流れ着く。右も左もわからぬ大都会で、気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い、人生で初めて“恋”を知る勝平。そんな勝平の前に、かつてともに修行に明けくれた、守(大貫勇輔) ・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)ら最強の漢たちも現れて…。©2022 映画『KAPPEI』製作委員会 ©若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)KAPPEI カッペイ Blu-ray通常版