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「もしも徳川家康が総理大臣になったら」完成披露舞台挨拶「もしも徳川家康が総理大臣になったら」公式サイトコロナ禍真っ只中の2020年、首相官邸でクラスターが発生。あろうことか総理が急死した日本に、日本の歴史に名を刻む偉人が、議員バッジをつけて大集結するエンターテインメントムービー「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が、いよいよ7月26日より全国公開となります。 完成披露舞台挨拶が、7月16日にTOKYO DOME CITY HALLで行われ、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、GACKTさん、髙嶋政宏さん、江口のりこさん、池田鉄洋さん、小手伸也さん、長井短さん、観月ありささん、竹中直人さん、野村萬斎さん、武内英樹監督が出席しました。偉人役を演じた皆さんは役衣装を身に纏って登場し、会場を大いに盛り上げました。この日の模様を詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶西村理沙役浜辺美波さん坂本龍馬役赤楚衛二さん織田信長役GACKTさん徳川吉宗役髙嶋政宏さん北条政子役江口のりこさん徳川綱吉役池田鉄洋さん足利義満役小手伸也さん聖徳太子役長井短さん紫式部役観月ありささん豊臣秀吉役竹中直人さん徳川家康役野村萬斎さん武内英樹監督■登壇者が、劇中に登場する大階段に見立てた真っ赤な階段を降りて登場! 役の衣装に身を包んだキャスト陣がズラリと並ぶと、会場から大きな拍手が上がりました。浜辺さん本日はすごく大きくて、華やかなイベントで本作もとても楽しい映画になっています。このイベントも楽しんでもらえたらうれしいです。 赤楚さん(龍馬になりきって)「官房長官の坂本龍馬じゃき。今日は楽しんで帰るぜよ!」 GACKTさん(信長になりきって)「経済産業大臣、織田信長である。最後まで、楽しんで帰ってくれることを心から願う。」 髙嶋さん(吉宗になりきって)「皆の衆、農林水産大臣の“暴れない将軍”、徳川吉宗役を演じた髙嶋政宏じゃ。今日という日が来てしまった! 皆の衆が本作をどう思ってくれるのか、今ドキドキしておる。今日は楽しんで帰ってくだされ。よろしくお願いいたしまする!」 江口さん(役になりきる流れに従わずに)「こんにちはー、江口のりこです。」(登壇者の皆さん&会場:笑) 今日はありがとうございます。よろしくお願いします。 池田さん(綱吉になりきって)「徳川綱吉じゃ!」これ、ルールはどうなったの? 江口さんのせいでグダグダになっていますよ! (登壇者の皆さん&会場:笑)役柄としてやりますが、「私がいなければ、いまだに生類を殺しまくっていた時代になっていたかもしれない。それを正したのは、この私なんですねぇ。結構、やり手な綱吉のことも応援をよろしくお願いします。」 小手さん(義満になりきって)「元室町幕府第三代征夷大将軍兼太政大臣。明の皇帝に『日本国王』と言われた、わしが、足利尊氏…。」(本当は「義満」と言うところを言い間違えてしまう)ああ、間違えた…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 足利たか…ああ、違う。足利義満です(笑)。ちょっとおかしくなっていますが、(突然英語で)ウエルカムトゥー、アワームービー、“もし徳ワールド”。エンジョイ、センキュー! 長井さん(聖徳太子になりきって)「私が、法務大臣の聖徳太子である。」自分でも、どうしたら良いのかよく分かっていません。(会場:笑) ただ、皆さんは、私が聖徳太子であるということだけを覚えて、帰ってください(笑)。あの…こういう特殊な挨拶をするなら、先に言っておいてくれないかな! (登壇者の皆さん&会場:笑) よろしくお願いしますよ。(登壇者の皆さんが「さっき伝言ゲームで回ってきた」と長井さんに伝える) 観月さん(紫式部になりきって)「紫式部役の観月ありさでございまする。」この挨拶は、(自分自身と役柄)どっちでやったら良いんでしょうか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 役になりきった挨拶をするなら、本当に先に言っておいてください(笑)! 私は、この十二単を着て、階段を無事に降りられたことにホッとしております。十二単の衣装はとても重くて、この作品ではあまり動けていません。そこもまた紫式部の魅力だと思って楽しんで観てくれたらうれしいです。 竹中さん(とびきり明るく)「こんにちはー! 豊臣くんでーす! (登壇者の皆さん&会場:笑) 天下、取ってまーす! 今日は最後まで楽しんでいってください。」 萬斎さん(家康になりきって)「内閣総理大臣、徳川家康でござる。今日観終わった後は、この“偉人内閣”に一人一票ずつ入れると日本が変わる。『Change』!」 (登壇者の皆さん&会場:笑) 「Change」というのは、新しい学校のリーダーズによる主題歌でございます。主題歌と本作の応援、よろしくお願いいたします。 武内監督(司会から「ホームランバッター」と紹介されたことを受けて)私は、ホームランバッターではありません(笑)。バントとか、姑息な手を使いながら、一塁に出ることを心がけています。何とか皆さんの力で本作をヒットさせてください。 MC“偉人ジャーズ”の揃い踏みは、圧巻ですね。浜辺さん、改めてご覧になっていかがでしょうか。 浜辺さん久しぶりに、皆さんの扮装姿を見ました。やっぱり迫力がものすごいですね。この幕が上がる前に、いつ始まるか分からないので、行ったり来たりしていたり、竹中さんとはつんつんと(つついて)遊んでいたりしていました。その感じが撮影時のようで、懐かしさを感じました。 MC久しぶりにお会いしたとあって、控え室でも、皆さん和気あいあいとされていましたね。 浜辺さんそうなんです。久しぶりだったので、皆さんのテンションも上がっていました。さっきの役になりきった挨拶は、GACKTさんの発案ですか? 監督ですか? 伝言ゲームのように幕が上がる一分くらい前に「これ、やったほうが良いんじゃないかな」と回ってきて、皆さんがすごくざわざわしていました(笑)。MC“偉人ジャーズ”の皆さんは、今回演じた役柄で楽しかったこと、苦労したことを教えてください。 赤楚さん(再び龍馬になりきって)今、付け髭を付けておるんじゃが、髭がかゆいぜよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC今日は龍馬のまま、ずっといきますか? 赤楚さん(本人に戻り)ええっとですね…。(登壇者の皆さん&会場:笑)(再び龍馬に戻り)楽しかったのは、みんなで酒を酌み交わしたことじゃ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 大変だったのは、土佐弁が難しかったぜよ。 MC龍馬を演じるのは、やりがいもあったのではないでしょうか。 赤楚さん本当にすごく勉強になりました…ぜよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 武内監督がすごく向き合ってくださいましたし、周りの方々のおかげでこういう坂本龍馬像になったんじゃないかと思うぜよ! (本人と龍馬がミックスされたトークに会場も大笑い) MCGACKTさんですが、私服と言っても通用しそうな感じがします。(登壇者の皆さん&会場:笑) GACKTさんこれが私服なら問題だろう。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC失礼いたしました(笑)。信長を演じられてみて、いかがでしたでしょうか。 GACKTさん赤楚の次にしゃべるのは、非常にハードルが高すぎますね。できれば、他の方に先に振っていただけると助かります。(登壇者の皆さん&会場:笑)MCでは、横にいる義満さん(を演じた小手さん)お願いいたします。 小手さん撮影以外のことにはなりますが、みんなで飲みに行ったのはすごく楽しかったですね。みんなと、コンビニの前で“コンビニじゃんけん”もやりました。(じゃんけんに)負けた人が、全員分(の会計)をおごるんです。 MC大学生みたいですね。 小手さん偉人です(笑)!僕、その時に負けまして…。(義満になりきるのを忘れたことに気づき)ああ、わしが負けて…。でも、こんなにそうそうたる面子におごることができるなら、光栄だと思いました。「好きなものを買ってくださいよ」と思っていたんですが、翌日の撮影のことを考えて、ヨーグルトとかばかり買うんです。だから、レジに行ったら「3300円です」と言われて、おごろうと意気込んだ割には、安くてリアクションが取りづらかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) でも、それは楽しい思い出です。大変なことは、全部大変でした。 池田さん撮影初日に、監督から役作りについて「池田くん、大河ドラマの主役だと思って演じて」と言われました。「そんなの思えないじゃん!やったことないし!」と思いましたが、「分かりました。できます」と言って、やりました。(武内監督の方を向いて)できていましたか? 武内監督何となく、できていました(笑)。いや、ちゃんとできていましたよ。 MC一人一人が主役ということなんですね。 池田さん「そのくらいの重みを出してください」というオーダーだったので、そこに苦労しました。あと、「池田くん、これ(冠の付属具で、背後の中央に垂らすえいの部分)がプラプラしちゃうから、あまり動かないで」と言われました。無理じゃないですか、これ。(会場:笑) MC聖徳太子役の長井さん、お願いします。 長井さん最初にオファーをいただいた時は、「嘘なのかな」と思いながらドキドキしていました。でも、衣装合わせの時から、みんなで楽しみながらやることができました。「眉毛を消すか」「いや、やっぱり描こうか」なんて話をして、すごく楽しかったです。そして、私も飲み会が一番、楽しかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) あの時は結構飲みましたね。皆さん、支度に時間がかかるので、次の日の朝が早くても「一時間ぐらいはメイクとか衣装にかかるから、その間に何となく酒は抜けていくだろう」ということで、存分に飲みました。うれしかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑)MC観月さんは、楽しかったこと、大変だった思い出はありますか? 観月さん楽しかったことは、やっぱり飲み会が楽しかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本当にこのメンバーで飲んでいると、時間を忘れるぐらい楽しいんです。 MCお芝居のお話もしたのですか? 観月さんお芝居の話は全くせずに、雑談をしていました。待ち時間は、みんなで“ごっこ遊び”をして、すごく楽しかったです。「江口さんのお家に遊びに行ったごっこ」みたいなことをしていましたね。江口さんのお家にお呼ばれしたという体で、「江口さんにお料理を作っていただきました」とか話すんです。 江口さん本当に待ち時間が長かったので、「自宅にいたら、この時間でクッキーを焼いたりいろいろなことができるのにね」と話していたら、髙嶋さんが「じゃあ、僕はビーフシチューを作るよ」とノッてきまして、…そういう風な遊びをしていました。(登壇者の皆さん&会場:笑)観月さん本当は何もないんです。何もない楽屋で、みんなで想像をしながらどんどん話を広げていくんです。みんなでやった“江口のりこさんのお家に遊びに行ったごっこ”(笑)は、とても楽しかったです。 MC改めて、江口さんは楽しかったこと、大変だった思い出はありますか? 江口さん大変だと思うことはそんなになかったです。それでも、これだけの先輩がいる中での芝居なので、すごく緊張しました。でも、それがだんだんと楽しい時間に変わっていきました。お酒の席とかでもすごくチャーミングな方たちばかりで、楽しかったです。 MC髙嶋さんはいかがでしょうか。 髙嶋さん僕が京都の東映太秦撮影所に初めて行ったのは、松平健さんがやっていた「暴れん坊将軍」シリーズでした。「いつかこんな役をやってみたい」と思っていました。そしたら、本作で“暴れない将軍”ではありますが、徳川吉宗公を演じられたので、それが一番楽しかったです。夢が叶いました。(会場:拍手)苦しかったことは、「翔んで埼玉」など、武内監督作品のめちゃくちゃファンなので、「どんなファンタスティックな撮影が繰り広げられるのか」と思っていました。監督は、あらゆる角度、サイズで長回しをするので、長時間の撮影になっていました。しかも、僕たちはメイク・衣装などの準備をしなければいけないので、早朝からスタンバイをしていました。夜も遅いし、朝も早いとなると、「これは(男性ホルモンの)テストステロン値を上げなきゃいけない」と思い、早朝から「牛肉を食べる」か、「トレーニングをする」か、「エロ動画を観る」かをしなければいけない! (周囲から「おい!」とツッコミが入り、登壇者の皆さん&会場:大爆笑) MC良いお芝居をするためですもんね。 髙嶋さんプライベートでは、“暴れん坊将軍”です。 MC竹中さん、お願いいたします。 竹中さんこれだけのメンバーが揃っていますから、毎日が夢のようでした。低予算作品に慣れてしまっていたので、本作のセットにびっくりしちゃいました。それに、これだけのスターの方々が集まっていたら、毎日、目が眩むような思いでしたよ。最高の現場でした。武内監督とは久しぶりでしたが、監督のテンションはとても高かったです。無駄なシーンは一切撮らないし、本当にカッコ良かったんですよ。常にスピード感とテンションがあって、監督が僕たちをその勢いに乗せていくんです。何度もテイクは重ねるんですが、監督にエネルギーがあるので、こちらもどんどんテンションが上がっていきました。久しぶりの武内組で、本当に最高の時間を過ごすことができました。 MC苦しいことよりも、楽しいことが思い出に残っているようですね。 竹中さん(かわいらしい表情&声で)うん! 最高だった! (会場:笑) MCでは、信長を演じられたGACKTさん、そろそろお話をうかがっても良いですか? GACKTさん徳川家康を演じる萬斎さんと、向き合いながら、かなりシリアスな空気感の中で、信長が思いの丈を伝えるクライマックスのシーンがありました。そこで、萬斎さんが僕の目を見ながら、真剣に僕の名前を呼ぶんです。でも、その時に萬斎さんがセリフを間違えて「(石田)三成殿…」と言ったんです。「これが威圧の仕方か」と思いました。その言葉の後にどう切り返せば良いのか分からずに、芸能界の恐ろしさを知りました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 萬斎さん私もあの時は茫然自失としましたね。(登壇者の皆さん&会場:笑)正確には、「織田殿」と言うべきところを「石田殿」と万感の思いを込めて言ってしまったんです。あの時は、GACKTさんも僕もクランクアップのシーンでしたよね。決めのところで「やっちまった」という感じで…、これは苦しい思い出でございます。MC家康を演じられて、楽しかったことはありますか? 萬斎さん秀吉さんと家康さんの大演説のシーンは、入魂のシーンになっていますので、ぜひ観ていただきたいと思います。また、私と美波ちゃんは、“皇居を見下ろす”という…あの景色は、普通では見られないよね。 浜辺さんそうですね。なかなかあそこに上がることはできないと思います。 萬斎さん今日は、皆さんもその素晴らしい景色が見られます。「東京、江戸ってこういうことだ」という景色が一望できる素晴らしいシーンです。また、その日が快晴だったんですよね。それも楽しい思い出です。 MC浜辺さんが演じたのは、現代人の役なので、“偉人ジャーズ”の皆さんとは、撮影現場でもお会いすることは多くなかったのではないかと思います。 浜辺さんそうなんです。私は、“飲み会”も、“江口のりこさん宅にもしも遊びに行ったらごっこ”遊びもできていないんです。だから、すごくうらやましいなと思いながら、お話を聞いていました。でも、楽しかったのは、こういった大御所の皆さんがいる中では、普通ならば若手の私が最初に現場に入るべきなんですが、皆さんの支度時間が長いので、最後に現場に入っていました。今も、小手さんがすごく暑そうにしているのを見て、「私は心地良いんだけどな」と思ったりしています。(登壇者の皆さん&会場:笑) こうして見ているのも楽しいし、なんだかちょっと優越感がありました(笑)。 MC現代人は身軽な部分もあったのですね。 浜辺さんすごく軽いです。 MC武内監督は、これだけのキャストの方々が集まり、しかも時代劇ではなく現代に蘇った人たちを描く作品を撮られました。撮影現場の様子はいかがでしたでしょうか。 武内監督皆さん、大河ドラマの主役のような感じでお芝居やってくれたので、偉人たちが出てくるということに関しては、そんなに苦労はしていませんが、CGが大変でしたね。今回は、CGのスタッフが外国人の方ばかりだったので、CGの作り方にも、センスの違いがあって面白いと思いました。また、最後には、まさに今日のステージのようなシチュエーションのシーンが出てきます。スクリーンで観てもその場にいるような感覚でお芝居が楽しめると思います。ぜひラストシーンは、その場にいるような気持ちで観ていただけるとうれしいです。 MC浜辺さんは、テレビ局の記者として、偉人内閣の特ダネをつかむために奔走する役柄でした。撮影期間、あるいは宣伝活動の中で掴んだ、共演の皆さんについての特ダネがあれば教えてください。 浜辺さん実はつかんでいます。今、ここでは仲間のようにお話をしていますが、一人裏切り者がいます。 MCえっ。だ、誰なんでしょうか…。(登壇者の皆さんもざわつく) 浜辺さんそうですよね、分からないですよね。バラエティ番組の収録現場に行ったら、ある方…髙嶋さんという方の、楽屋が隣だった時があったんです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 「『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の宣伝をしているんだな。ご挨拶に行こう」と思って行ったら、違うみたいでした。どうやら、(「キングダム 大将軍の帰還」で髙嶋さんが演じている)昌文君だったらしいんです。(会場:笑) 髙嶋さんちょ、ちょっと役名はやめてよ。(会場:笑)浜辺さん私たちは、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の宣伝活動中だったのに、髙嶋さんは昌文君として「キングダム 大将軍の帰還」の宣伝活動中だったらしいんです。それを見て、「裏切り者だ!」と思いました。(会場:笑) 赤楚さん何だかあの時は、ちょっとよそよそしかったですよね。 髙嶋さん何を言っているんだよ! ちゃんとその影では、ずっと「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の宣伝をしていたから! 浜辺さん(笑)。 MC先ほど、「吉宗を演じるのが夢だった」とおっしゃっていたのに…。 髙嶋さん夢でしたよ! 浜辺さん目を合わせてくれなかったのは、それだったのかなって…。 髙嶋さん違う、違う。 浜辺さん裏切り者がいましたが、こうして戻って来てくれたので、良いです。 MC最後に登壇者を代表して、浜辺さんから会場の皆さんと本作の公開を楽しみにしている全国のファンの皆さんに向けて、メッセージをお願いいたします。 浜辺さんたくさんある作品の中から、本作を選んで観に来てくださって、本当にありがとうございます。本作は、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という想像を、映画で体感できる作品となっています。誰もが知っている人たちがAIで内閣として復活するという、本当にワクワクする物語なので、ぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。夏の映画がたくさんひしめいているので、本作をたくさんの方に知ってもらって、知りすぎても足りないぐらいだと思っています。本作が少しでも面白いと思ったら、周りの方に広めていただけるとうれしいです。まずは「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という作品を、心から楽しんでください。本日は本当にありがとうございました! (会場:拍手) ■最後には、全員でフォトセッション。■浜辺さんの「夏は!」という掛け声に続き、会場のお客さんが「もし徳ー!」と声を上げると、キャノン砲が発射されました。登壇者の皆さんはステージを去る際にも笑顔で大きく手を振り、大盛況の内にイベントは幕を閉じました。
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「BLUE GIANT」DVDJASSが奏でる圧倒的なパフォーマンスに日本中が熱狂!!TDV33256R/2023年東宝・小学館©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©2013 石塚真一/小学館「BLUE GIANT」DVD
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「BLUE GIANT」Blu-rayJASSが奏でる圧倒的なパフォーマンスに日本中が熱狂!!TBR33255R/2023年東宝・小学館©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©2013 石塚真一/小学館「BLUE GIANT」Blu-ray
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『化け猫あんずちゃん』©いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会映画『からかい上手の高木さん』
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IRライブラリ 2026年2月期決算短信 決算説明資料 (月次)映画営業 興行成績速報 3-5月 6-8月 (月次)映画興行 興行成績速報 3-5月 6-8月
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「国宝」初日舞台挨拶「国宝」公式サイト 吉田修一の最高傑作との呼び声も高いベストセラー小説を映画化した「国宝」が6月6日に公開を迎え、東京・六本木のTOHO シネマズ六本木ヒルズにて舞台挨拶が開催されました。主演の吉沢亮さんをはじめ、横浜流星さん、高畑充希さん、寺島しのぶさん、森七菜さん、見上愛さん、永瀬正敏さん、宮澤エマさん、黒川想矢さん、越山敬達さん、田中泯さん、渡辺謙さん、李相日監督の総勢13名が登壇した、こちらに舞台挨拶の模様をレポートいたします。 初日舞台挨拶 立花喜久雄(花井東一郎)役 吉沢亮さん 大垣俊介(花井半弥)役 横浜流星さん 福田春江役 高畑充希さん 大垣幸子役 寺島しのぶさん 彰子役 森七菜さん 藤駒役 見上愛さん 立花喜久雄(少年時代)役 黒川想矢さん 大垣俊介(少年時代)役 越山敬達さん 立花権五郎役 永瀬正敏さん 立花マツ役 宮澤エマさん 小野川万菊役 田中泯さん 花井半二郎役 渡辺謙さん 李相日監督 吉沢さん本日は、劇場に足を運んでいただき誠にありがとうございます。ついに本作を皆さんに届けられる日が来て、すごくうれしい思いと、何だかちょっと寂しいような気もしています。すごく不思議な気分で初日を迎えていますが、皆さんは、これからご覧になるということですね。本当に楽しんでいただければうれしいなと思います。 横浜さん皆さん、本日はお越しいただき誠にありがとうございます。本日から、この作品は皆さんのものになります。心に残り続け、愛していただける作品になることを心から願っています。短い時間ですがよろしくお願いします。 高畑さん本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。吉沢さん、横浜さん、監督・スタッフの皆さんも含め、魂を削って作っているのがひしひしと現場でも感じられる作品でした。それが形になって皆さんに届くことはすごくうれしく思います。 寺島さん大勢のお客さんにお集まりいただき、ありがとうございます。今日は人数がとても多いので、短く締めたいと思います。今日は、“血”を意識したドレスを着てまいりました。 永瀬さんどうも、権五郎です。本日はありがとうございます。きっといろんな意味で驚いていただける作品だと思います。お楽しみください。 森さんこの映画の情熱が、無事に届けられる日を迎えて、とてもうれしく思います。本日はよろしくお願いいたします。 見上さん本日はお集まりいただきありがとうございます。私が試写で本作を拝見した日から、すごく月日が経ちました。でも、早くたくさんの方と作品の感動を共有したいと思っていたので、この日を迎えられてとてもうれしく思います。 黒川さんすごく緊張しています。今日、この場に立ててすごくうれしいです。 越山さんこの壮大で魅力的な作品に参加できたことが、すごくうれしいです。そして、本日公開を迎えられたこともすごくうれしく思います。本日はよろしくお願いします。 宮澤さん私の撮影は数日程度でしたが、その数日が本当に色濃く、そこからずっと心の中に撮影の日々がありました。そして、試写を観てからはずっと、作品が私の中で生き続けていて、ふとした瞬間に思い出すシーンや、感じた感情を自分の中で思い返したりすることが続いています。きっと皆さんにとってもそういう映画体験になるのではないかと思うのでぜひお楽しみください。 田中さん今日から公開ということで、やっと忘れられるなと思っています。ずっと万菊がついてまわっていて、「良いんだろうか?」と、不安が強くありました。あとはもう何を言ってもいいわけになるので、皆さんどうぞ本作をご堪能いただいて、何とでも言ってください(笑)。ありがとうございます。 渡辺さんこの場に立っていながら、言うのもなんですが、早く観てほしい。もうその一言に尽きます。 李監督初日にお越しいただきありがとうございます。取材中によく横浜流星くんが「魂を込めて」と連呼するので、「ちょっとやめなさい」って言っていました(笑)。でも、ここではあえて僕にも言わせてください。「この作品に関わった人たちが込めた魂」を皆さんに、目撃してもらえることをうれしく思います。最後に、井口(理)くんの素晴らしい歌声とともにエンドロールを観ると思いますが、名前が載らないけれど、協力してくれた方々もたくさんいます。この作品に関わった皆さんに、今日という日を迎えられたことをうれしく思いつつ、良いスタートが切れたことをちゃんとご報告したいと思います。 MC吉沢さん、ついに公開を迎えました。ここまで豪華な皆さんでの初日舞台挨拶もなかなかないかと思います。改めて、今、どんなお気持ちでしょうか? 吉沢さん本当に素晴らしい方々とともに今日を迎えています。特に、今日は現場ではご一緒できなかった両親と、少年時代の喜久雄と俊ぼんもいるので、まさに勢ぞろいです。本当にこの作品に欠かせない方々とともに、ここに立てていることを本当にうれしく思います。 MC横浜さん、「魂を込めて」演じられた作品がいよいよ初日を迎えました。初日は楽しみなものでしょうか? それとも、少し不安も混じったお気持ちでしょうか? 横浜さんいや、公開を迎えられることは当たり前ではないんですよ。今は安堵と感謝の気持ちでいます。何度も言っているので、すごく安っぽい言葉になってしまっていますが(苦笑)、我々が「魂を込めて」作った作品だということは、本当にそうなんです! 「言い過ぎだ」って言われましたが(苦笑)、本当にそんな作品です。一人でも多くの方の心に届けば幸いです。 MC謙さんは、今、改めてどんな気持ちでしょうか? 渡辺さんとても珍しいですが、今朝から「もう観ました」というLINEが知り合いから何本も入っていて、「しびれました」「やばいです」っていう感想をもらっています。こういうことは、いままではなかったので、かなりうれしいです。 MC李監督はこれまでの長かった制作・宣伝の日々を振り返って、どんなお気持ちでしょうか? 李監督一刻も早く本作を観てほしいです。前評判はすごく良くて、時が経てば経つほど非常に力強い評価をいただいています。でも、これから観る皆さんは、まっさらな気持ちで本作を観ていただければと思います。僕も、感無量であんまりコメントが出てこないんですが…よろしくお願いします。 MC永瀬さんは、映画冒頭から主人公・喜久雄に大きな影響を与える重要な役を演じられました。出演のお話を聞かれた時はどんな気持ちだったんでしょうか? 永瀬さんまず「えっ?」と思いました。それから台本を読んで「うぉっ!」と思いました。「これはすごい作品だぞ…」と思いながら、僕が一番完成した本作を観たいと思いました。「李監督がどう描くんだろう?」「演者さんたちが、特に吉沢さんと横浜さんはどういう風にやるんだろう?」 っていうのがすごく楽しみでしたね。 MC出来上がった本作をご覧になっていかがだったでしょうか? 永瀬さん「わおっ!」と思いました。最高でした。 MC宮澤さんは、喜久雄の義理の母として重要な役どころを演じられました。どんなお気持ちで撮影に挑まれたんでしょうか? 宮澤さんお話をいただいた時は「光栄だな」という気持ちが最初にありました。でも、クランクインするまでの日々は、だんだんだんだんストレスになってくるというか…。「この役に応えられるだろうか?」という気持ちと、本当に壮絶なお稽古をされた吉沢さんと横浜さんを前にして、こんなこと言うのもあれですが、「昭和の極道の妻の役作りってどうやったら良いんだろう?」と思っていました。参考になるものはないし、どういうことを求められているのかを、自分の中で何度も自問自答していました。でも、「現場に行けば見つかることもあるだろう」と信じていたところもありました。黒川くんとは、作品には入らなかったシーンでしたが、二人で読み合わせをする時間もありました。幼い喜久雄との関係性は、原作小説で描かれていても、脚本の中では描かれていない二人の関係性がにじみ出たら良いなと思い、お稽古みたいな時間を作りました。それが少しでもスクリーン上でセリフがないところにも表れていたら良いなと思って演じました。とても濃い創作の時間でした。 MC出来上がった本作をご覧になっていかがでした? 宮澤さん本当に何というか、壮絶な人生を目撃した感覚に近い体験でした。初めての体験というか、あまりにもものすごい業を背負った人間の生涯を見た感じでした。それから、「あのかわいかった喜久雄がこうなってしまうのか…」と、母としてはとても複雑で悲しい気持ちにもなりながらも、応援しながら手に汗握るような思いで観ました。 MC黒川さんは、役との向き合いや歌舞伎の稽古など、ものすごい準備をされたと思いますが、改めて本作に参加されて、どんなことを思い返されますか? 黒川さん僕たちは半年ぐらいしか稽古をしていなかったんですが、吉沢さんたちは一年以上稽古をされていて、僕たちよりも、遥かにすごい準備をされていました。撮影の日々は、本当に楽しかったです。稽古をしたことを思い出すことがよくあって、越山くんと川辺で稽古をしたシーンは、今でもたまに思い出します。 李監督どんどん歌舞伎を好きになっていっている感じがすごくありましたね。 MC越山さんは、改めて撮影を振り返っていかがですか? 越山さん僕は、今まで経験したことがないくらい、撮影期間中は自分の中で気を張っていたと思います。撮影以外や、現場以外でも、ずっと俊介が頭から離れない現象になぜか陥っていました。それから、渡辺謙さんと歌舞伎のシーンで共演をして、「この苦しみは二人にしか分からない」と、励ましの言葉をいただきました。その時は、その言葉に本当に支えられて撮影をやりきることができたと思います。黒川くんをはじめとした、僕と同世代のキャストの方々もたくさんいましたが、そういう方たちの頑張っている姿も、僕にとっては支えでしたし、プレッシャーでもあったと思います。やっぱりこの「国宝」の撮影をしたからこそ、僕自身ちょっと強くなれた気はしています。 MC今、温かい目で見守っていた吉沢さんと横浜さんは、同じ役なので、共演シーンはなかったわけですが、お二人から見て少年時代の喜久雄と俊介はいかがだったんでしょうか? 吉沢さん皆さんは、これから本作をご覧になるのであれですが、すごいです。僕らがインする前に、少年時代の黒川くんが演じる演目の撮影をしていたんです。僕も、撮影現場にお邪魔したんですが、もう色っぽすぎて、「やばいなぁ…」と思いました。少年時代から、そのレベルで演じられると、「ここからのレベルアップってことですよね?」と(苦笑)。そうやって良い意味でプレッシャーも刺激ももらいました。メイク中もメイクさんからずっと「黒川くん、やばいね」みたいな話をしていました。(会場:笑) 「これ大丈夫?黒川くんに負けない?」ってプレッシャーを与えられていて、すごく憂鬱でした…。(会場:笑) それくらい、お二人には素晴らしい土台を作ってもらえました。そこから頑張ってやりました。 黒川さんもううれしすぎて、言葉が出ないです。 横浜さんいや、お二人とも本当に素晴らしかったです。本当に対照的なんですよね。それがすごく出ていたと思います。俊介に限っては、彼自身がそうなんだと思うんですが、愛嬌や、放っておけない感じの部分がすごく生き生きとしていました。幼少期がキャラクターの軸となるので、一心同体にならなければいけないんですが、僕は現場には行けなかったんです。だから、映像を見て、彼がそういう風に俊介を堂々と生きてくれたから、僕も、そのまま彼の意思を引き継いで生きられたのかなと思います。 越山さん良かったです(笑)。僕はオーディションだったんですが、何回か監督とお話をする機会がありました。その時に、僕の…何ていうんだろう“にじみ出る憎めなさ”みたいなものを…。 横浜さん自分で言うな(笑)!(会場:笑) 越山さん(笑)。 渡辺さんこういうところが、俊ぼんなんだよね(笑)。 越山さんそれが良いと言われたので、それが出ていたなら良かったです。 MC寺島さんは、改めて喜久雄と俊介という人物、そして歌舞伎のシーンを間近でご覧になっていかがでしたか? 寺島さん子どもたちに関して言えば、私が喜久雄を連れて行くんですよね。一番はじめに二人で車に乗って、お父さんの楽屋に連れていくんです。その時に、越山くんは、お父さんと一緒にお化粧しているんですよ。その時の鏡越しに見る目がものすごく良かったですよ。 渡辺さんそこを注目して観てもらえればね。 寺島さんそこの、「楽屋に何か異物が入ってきた」っていう雰囲気がとても好きだったんです。とても好きだったし、何か見たことがあるような現場でした。すごくリアルで、私は、「李監督は何を見てどうやったんだろうな?」って感じるほどの素晴らしい描写でございました。 MC渡辺さんは、撮影の日々振り返って改めていかがですか? 渡辺さん喜久雄の才能を見出して、かなり激しい稽古をしている時があるんです。これは、役の上でしょうがなくやっているんですよ。(会場:笑) 今のコンプライアンスでは許されないようなことをしているんですが、それは「半二郎だな」と思って観ていただけたらと思います。黒川くんにもかなりペシペシやりましたが、僕も太ももが真っ赤になっていて「ほら、僕もだぞ」って言いながら(着物の裾をめくって太ももを出す仕草をしながら)やっていました。俊ぼんもかなり大変だったんですが、やっぱり一緒に「連獅子」をやった時は、本当によく頑張って、(越山さんに向かって)一日中やっていたもんな。 越山さんはい…。 渡辺さんそれはもうこの二人(吉沢さん&横浜さん)も一緒なんですが。本当に二人で毛を振り回していました。 MCここから少しテーマを変えてお話をうかがえればと思います。吉沢さんは以前「この作品は自分の集大成である」とおっしゃっていました。多くのスタッフ、関係者の皆さんとも並々ならぬ思いを持って、魂を込めて作った作品がこの「国宝」だと思います。皆さんには、本作を通して感謝、感動を伝えたい人やものについて、理由とともにうかがえればと思います。または、本作を誰に観てほしいかをお答えいただければと思います。 吉沢さんこの作品に関わった全ての方には心からの感謝しかありません。誰一人として欠けてはならない方々でした。個人的に歌舞伎の所作・舞踊の指導に入ってくださった鴈治郎さんと谷口先生には感謝しかありません。本当にお二人がいないと、僕はスタートラインにも立てないような状況でした。それを、一年半という時間をかけて、丁寧に一つずつ、共に積み上げてくださいました。本当にお二人には心からの感謝です。皆さんそうですが、本当にお二人のおかげで僕はこの作品に出演できたので、本当に心から感謝しています。 横浜さん僕も本当に主演の吉沢くんをはじめとしたキャストの皆さん、李さんをはじめとしたスタッフの皆さん、エキストラの方々、たくさんのこの作品に携わった方々に感謝しています。やっぱり、俊介として生きるには、吉沢くんがいなければできなかったので、本当に感謝しています。こうやって公開を迎えて、皆さんに本作を観ていただけるのはすごく幸せだし、こんな話は終わらせて、観ていただきたいです(笑)。 高畑さん私は、劇中では二人をずっと目守るというか、客席から見つめるような立場でした。そうやって見ていると、ハラハラしたり「怪我しないかな?」「素敵だな」とか、何かもういろんな感情が渦巻いてきました。今まで自分が舞台をやっている時は、自分のパフォーマンスのことに気持ちが全部いってしまっていたんですが、今回の役で、スタッフさんや家族など見守っている人が「こんな気持ちなんだ」っていうのを感じられました。いつも突っ走っている自分を見守ったり、支えてくれる人にすごく感謝の気持ちが湧きました。 森さんこの作品に参加できたこと自体がありがたいと思います。吉沢さんとは、ご一緒する前に監督と三人で読み合わせをしました。その時にチャンバラをやったんですね。 吉沢さんやりましたね(笑)。 MCそんなシーンはないですよね? 森さんないです。喜久雄を慕う役なのですが「始めまして」に等しい状態だったので、チャンバラをしながら会話をしました。(チャンバラをして)「元気?」「はい、元気です!」みたいな感じで、敬語で殴りかかっていました(笑)。その時も、すごく緊張したんですが、吉沢さんも本気で殴りかかってくれたので、それには感謝しています。 吉沢さんちゃんと怪我をしないゴムの剣ですからね(笑)。 森さん発泡スチロールのね。 見上さん私も、関わった皆さんに本当に感謝しています。まずは、この作品の一員になれたので、監督に感謝です。私は、母親の役をやるのが初めてだったので、すごく不安だったんです。娘の綾乃役を演じたちひろちゃんと初めて会った時は、すごく人見知りだったので、一日一緒に東京スカイツリーでデートをして、夜は一緒にウサギの顔に見えるウサギさんカレーを作って食べたりしました。そうやって、事前に二人の信頼関係を作る時間を作っていただいたので、撮影に入った時には、私が母親でいる前に、ちひろちゃんが先に子どもでいてくれたという感じがしました。自然に「この子を大切にしよう」と思い、「傷つけたくない」「申し訳ない」とか、いろんな思いが込み上げてきました。すごくちひろちゃんに感謝しています。 田中さん私は、あんまり皆さんと一緒のシーンはなかったんですが、僕の撮影初日が、半二郎さんと若二人のシーンでしたが、僕はてんでダメでしたね…。彼らに迷惑ばっかりかけて…。感謝と言えば、僕自身は伝統とは縁のない世界で、自由に踊るということばっかり夢中でやってきたんですね。撮影は去年だから79歳ですが、その時初めて伝統の世界の仕事に触れて、途方に暮れていました。撮影に入るまで「どうなるんだろう?」と不安でした。といっても、自分の身を投げ出すしかないと思っていたんですが…。劇中の万菊の踊りの会のポスターの写真撮影の機会があったんです。その時にですね、お化粧、メイクとカツラとか衣装全てを本番通りにやってもらいました。その時、カメラスタッフの皆さんもいらっしゃったんですが、僕は、準備が全て終わった万菊の姿を見て、腰が抜けるほどびっくりしました。「これ、僕かね?」と、本当に驚きました。この一日は、僕にとって決定的でした。「よし!習ってやろう!とことん習うぞ!」と決めて、今でも習い続けています。プロの歌舞伎の舞台に俳優さんが出てきて、裏でキレイに舞台を作る技術も含めて、ものすごい数の人々がいたんですね。それは、新しい仕事をやる時はそうなんですが、いわゆる手についた技というものが、全く違う意味を持っていると思うんですよね。それにものすごく感動しました。初めて映画に出た時に、映画の撮影の現場で働いている人たちを見て「良いなぁ」と思って、フラフラっと俳優の道へ飛び込んでしまったのと似ていて、やっぱり伝統って本当にすごいものだなと思います。そして、ある可能性を持っていて、幅を持ったものを伝統と呼んでいて、カチカチにならないで生き続けていく。その形が窮屈じゃない世界が、やっぱり伝統にはあるんだっていうのにも、気づかせてもらいました。私は、もう孤独に一人でジメジメと暮らしていくような歳なんですが、そうならないで「もっともっと先に何か面白いことがいっぱい起きるんじゃないか」って僕を導いてくれるチャンスを、本作がひょっとしたら僕にくれたんじゃないかという気がしています。私がやったことが、本作でどうなっているのかは分かっていませんが、ただ、魂では負けていません! 魂を込めました。僕にとっての魂を本当に込めました。これから観る方にも、観ない方にも、僕は人間全てに感謝したいと思います。 MC最後に謙さんにも、うかがってもよろしいですか? 渡辺さん両親が亡くなって数年経つんですが、作品をやればやるほど「観せたかったな」っていう思いがずっと…。 田中さん僕もそう思う! 渡辺さんそうですよね。 田中さん本当に思う。 渡辺さんそれは良い作品に関わらせていただいたからこそなんですが、「生きて観てくれたら喜ぶだろうな」と、いつも思いますね。 MC最後にこれから本作をご覧になる皆さん、そして全国でこれから本作を楽しみしている皆さんに吉沢さんから一言いただきたいと思います。 吉沢さん先ほどから何度も出てきているワードではありますが、本当に「魂を込めた」作品です。僕と流星は一年半という準備期間を一つの役に込めるという、なかなかできない経験をしました。僕はもう、冗談抜きでこれまでの役者人生全てをかけたと思っております。そして、本当に素晴らしい、至極のエンターテイメント作品が生まれたと思っております。皆さんは、これからご覧になるということで、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいです。もし、面白いと思っていただけたら、SNSに書いていただいたり、周りの方に勧めていただきたいです。共にこの映画「国宝」を皆さんと一緒に盛り上げていけたらうれしいなと思っております。どうぞこれからも映画「国宝」をよろしくお願いします。最後まで楽しんでください。
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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』劇場パンフレット発売のお知らせ公式サイト『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の劇場パンフレットが完成いたしました。 大島依提亜さんデザインによる本編画像をたっぷり掲載したビジュアルに、監督のロングインタビューはもちろん、町山智浩さん、大森望さん、稲垣貴俊さん、傭兵ペンギンさん、新谷洋子さんらによる様々な視点からのコラムを掲載した、読み応え抜群の1冊になりました。 さらに、数量限定の初回版は表紙の目玉(エブエブアイズ)が動く仕様です! ぜひ、いち早くお買い求めくださいませ!! お買い求めは、全国の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』公開映画館まで。 サイズ:B5変型(257㎜ ✖ 173㎜) 価格 990円(税込)発売日:2023年3月3日(金)
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『国宝』©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会 『国宝』
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「沈黙のパレード」ジャパンプレミア&完成披露試写会舞台挨拶「沈黙のパレード」ジャパンプレミア&完成披露試写会舞台挨拶「沈黙のパレード」公式サイト8月31日「沈黙のパレード」のジャパンプレミアと完成披露試写会が六本木ヒルズアリーナとTOHOシネマズ 六本木ヒルズにてそれぞれ開催され、福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さん、飯尾和樹さん、戸田菜穂さん、田口浩正さん、川床明日香さん、出口夏希さん、岡山天音さん、檀れいさん、椎名桔平さん、そして西谷弘監督が出席しました。 本作は、天才的な頭脳をもつ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していく、東野圭吾の小説「探偵ガリレオ」を映画化したシリーズ第三弾。本作では、柴咲演じる内海薫と、北村演じる草薙俊平が九年ぶりに再集結しました。 ジャパンプレミアは、約400名の来場者が迎える中で、リンカーンとクライスラーのリムジンに乗って華やかに登場。キャストの皆さんは、イエローカーペットを歩み、セルフィ(自撮り)をしながら和やかに登壇しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。ジャパンプレミア&完成披露試写会舞台挨拶【ジャパンプレミア】湯川 学役福山雅治さん内海 薫役柴咲コウさん草薙俊平役北村一輝さん並木祐太朗役飯尾和樹さん並木真智子役戸田菜穂さん並木佐織役川床明日香さん並木夏美役出口夏希さん戸島修作役田口浩正さん高垣智也役岡山天音さん新倉直紀役椎名桔平さん新倉留美役檀れいさん西谷弘監督■イエローカーペットが敷かれた六本木ヒルズアリーナに、リムジンにのって登壇者が登場しました。約400名の来場者は歓声を特製のうちわに変えて登壇者の皆さんを出迎えました。MC九年ぶりに湯川先生が帰ってきました! 福山さん帰って参りました! 本日は、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。このコロナ禍がまだ完全に収束したとは言えない中、エンターテインメントの大切さであるとか、人とふれあう大切さ、そんなことを感じながら約二年間を過ごしてきました。そうした中で、皆さんとこうして対面でお会いできて、「沈黙のパレード」という作品を観ていただけることを本当に嬉しく思っています。 柴咲さん本日は、この皆さんと直接お会いできて、本当に嬉しいです。私が本作を試写で観た時に、心の奥底の温かい部分が震えました。人を愛すること愛されること、それが貫けないことの悲しみや憎しみといった、いろんな思いが巻き起こりました。きっと皆さんもそういういろいろな感覚を揺さぶられるような作品になっていると思います。ぜひ本作を楽しんでもらいたいです。 北村さん今日は、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。この作品は最高です! ここにいるみんなが試写を観た時にグータッチをするぐらい、自画自賛したくなるほど最高の出来になっています。ぜひ盛り上がっていただきたいと思いますし、宣伝のご協力もお願いします。 飯尾さんどうも、皆さん!(持ちギャグ)ぺっこり45度。楽屋でも本番でも皆さんにお世話になりっぱなしです。試写を観た時にちょっとぐっとキュンんとくるものがありました。皆さん、湿度が高いですが(本作を観たら)スカッとすると思いますので、ぜひ楽しんでいってください。 戸田さん本日は、真夏の夜の夢のようで、とてもワクワクしながら、リムジンの中で皆さんにお会いできることを楽しみにしておりました。私は、個人的に「ガリレオ」シリーズのファンでしたので、この映画に参加できると聞いて、本当に嬉しかったです。演じたのは、ちょっと苦しい夫婦の役だったんですが、飯尾さんが背中ですごく哀愁を演じていらっしゃいました。(すると、飯尾さんが戸田さんに背中を向けたため、思わず笑ってしまう) 横顔でも語っていらっしゃいました。とても良い感じで夫婦役ができたと思って感謝しております。 飯尾さんそうですね。幸せな二時間でした。 戸田さん人は、どん底に落ちても友だちや家族のおかげで「もう一回頑張ろう!って思える」、そう最後を思っていただけたら良いなと思います。主題歌も先日聞かせていただいて、とても素敵で、祈りのような曲で感動しました。皆さんもほんとにワクワクしながら観ていただけたらと思います。 川床さんすごく久しぶりにキャストの皆さんにお会いできて、すごく嬉しいです。 出口さんこんばんは! 皆さんと久しぶりに会えて嬉しいです! 田口さんこんにちは! (飯尾さんの)親友役を演じて三人が同級生。とにかく現場は、監督が、お芝居が大好きで、もう何回もやりました。それが本当に良い思い出になっています。僕たちのコミュニケーションは芝居の中でとりました。ヒリヒリするシーンが続くと思いますが、楽しみに観てください。 岡山さん僕にとって、この「ガリレオ」シリーズは、この仕事に携わる前、子供の頃から楽しんでいた作品です。テレビで放送された次の日は、学校でみんなで話をしていた作品なので、まさかそのシリーズに僕が参加できるとは思っていませんでした。それに今日、こうして、このような場に立たせてもらえていることも光栄に思います。 椎名さん皆さん、元気ですか? 私は、檀さんと夫婦でね、元ミュージシャンでもあった役です。福山くんとコウちゃんのコンビに負けないような音楽家を頑張ってやりました。福山くんともしばらくぶりの共演でした。 福山さんそうですね。 椎名さん四半世紀?! 役者を長くやっていると、こうした素晴らしい再会があるんだなと、とても楽しい現場でした。西谷監督がたくさん画を撮るんですが、出来上がった時にどうなんだろうと思ったら、本当に素晴らしい出来上がりで、驚きました。ぜひ皆さんも、楽しみに映画館に観に来てください。 檀さん憧れの「ガリレオ」シリーズに私も出演することができて、本当に嬉しかったです。西谷監督のもと、みんなで力を合わせて何度も何度も理想を目指したお芝居をしました。先ほど北村さんが「自画自賛したいぐらい、とても良い作品になった」とおっしゃっていて、今回初めて参加した私としては、ちょっとホッとしました。今日を皮切りに「沈黙のパレード」が、どんどん皆さんに浸透して、一人でも多くの方に、本作を楽しんで観ていただけたら良いなと思っています。 西谷監督十五年前に「ガリレオ」の連続ドラマ(2007年、2013年フジテレビ系列にて放送)があって、映画「容疑者xの献身」(2008年公開)「真夏の方程式」(2013年公開)と、このようなイベントは、本作で四、五回目です。でも、これだけの共演者と一緒に登壇するのは初めてです。そういう風に振ってみたんですが…? 福山さんあ、僕ですか?! 西谷監督はい(笑)。なるべくキャストの方々に話をしてもらおうと思って今日は早口で話しています。 福山さん「沈黙のパレード」は最もキャストの数が多かった作品です。こうして、たくさんの方と一緒に作り上げたことを実感します。 MC皆さんにお話を伺ってまいります。実に九年ぶりということで、この映画化のお話が来た時はいかがでしたか。 福山さん映画化の話が届く前に、まず新しい原作が作られるという発表がされると聞きました。その時点で、恥ずかしながら「(映画化)あるかな?」と期待をして、原作を読みました。 MC刊行は2018年ですから、その時点ですでに? 福山さんそうですね。読みながら、これは僕(が演じる役)のことだと思いながら、恥ずかしながらそういう読み方をしました。 MC本作の公開は、9月16日です。その翌日17日はスペシャルドラマ(土曜プレミアム「ガリレオ 禁断の魔術」)も放送されます。そちらのドラマの撮影の方がちょっと先だったそうですが、久しぶりに湯川を演じるのはいかがでしたか。 福山さん僕の中では、撮影現場で役に戻るというよりは、どんな作品でも撮影の前に衣装合わせがあるので、その時ですね。スタッフさんが全員揃って、その中で衣装を着て、湯川のヘアスタイルにして、めがねを装着して、スタッフさんの前に出た時に「湯川さん帰ってきたんだな」と思ってもらえたら、最初のミッションはクリアできたと思えます。ですから、衣装合わせの時は、すごく緊張しましたね。ただ、衣装合わせの何カ月か前にヘアとスーツはもう準備に入っています。MC柴咲さんは、久しぶりの湯川先生との掛け合いはいかがでしたか。 柴咲さん最初のシーンから結構掛け合いがあるシーンの撮影をしました。そこで、久しぶりに内海薫をまとった私は、緊張していました。描かれていない年月があるので、その間の薫さんの生き方にクランクインする前から想像を働かせました。でも、目の前に完全なる湯川先生が現れたので、「お!よし、やらねば!」という感じになりました。 MCファミレスでの涙のシーンですよね? 柴咲さんそうです。涙の成分について! 福山さん本当に久しぶりに会えたので嬉しかったですね。内海は湯川というキャラクターを作っている存在ですから、掛け合いの中で、「湯川さんはこういう人」というのが定着していきます。湯川と草薙と内海の三人の掛け合いによって出来上がったものが、湯川像になる。薫という存在は、良い意味で湯川に突っ込みを入れるので……。 MC西谷監督は湯川と内海の演出をされて涙したという情報が入っていますが? 西谷監督いや、別に泣いてはいないですね。それを説明すると、撮影前、段取り(リハーサル)で福山さんと柴咲さんのお芝居を僕は最前線で見ていて、その時にもう芝居ができていたんです。ですから、「もう撮影にいったほうが良いな」と思い、後ろにいるスタッフを見ると、そのお芝居を受け、スタッフたちにも高揚感が溢れていたんです。若いスタッフは、テレビや映画でしか二人を観たことがないので生で目撃して…。そんな雰囲気にクラッとして、顔を下に向けた時に、泣いていると思われたようです。 MC福山さん、どうですか? 監督はやはり泣いていましたか? 福山さんうーん、実に感動的でしたねぇ。泣いていたか、泣いていなかったのかは問題ではなくて、そこで感動的な気持ちになったのか、エモい気持ちになったのかといえば、監督もスタッフも全員がエモいと思ったわけです。エモさの螺旋階段をぐるぐる回りました。 MC北村さん、苦悶する草薙はどうでした? 北村さん大変でした。本当に笑うシーンもなく、ずっと苦悩している感じでしたが、撮影の合間もずっと暗いわけではありません。お話自体が重くて、ちょっとやつれていくとか、そういう部分で努力は少ししました。 MCそれにより、湯川との絆が深くなる印象を受けました。 北村さん今回はトライアングルの図式で関係が見えやすくなったと思います。湯川と草薙が二人きりの時は言えないことを、柴咲さん演じる薫がいることで取り持ってくれて気持ちを伝えてくれる部分もあります。サスペンスもありますが、より人間ドラマになっていて、感動がうまく伝わるようになったと思います。 MC舞台になるのは菊野商店街の定食屋「なみきや」。なみきやに集う方々を代表して、椎名さんにお話を伺いましょう。 椎名さんチームプレイというか芝居のコラボレーションがすごくて、見事な連鎖反応で、みんなの良さが出ています。映画を観た時に、こんなふうになっていたんだと思いました。本当に心がこもっているんです。飯尾くんは、なんてすごい役者なんだと現場で思いましたし、田口くんも力業で持っていくところもあれば、繊細なお芝居もあって、まあ本当に……観てください!! MC檀さんは初参戦でしたけれどいかがでしたか。 檀さん日本中の皆さん「ガリレオ」が大好きだと思いますが、とにかく原作に失礼にならないように、私自身もお守りのように原作と台本を常に手にして読み返していました。先ほど、椎名さんがおっしゃっていた「なみきや」のシーンは、そこに集う皆さんが、その日にクランクインだったと思うんですが、午前中の早い時間から必死にリハーサルをしました。台本に書かれていない部分もセリフと芝居をつけて、「なみきや」の賑わいを演出するために細かく決めてから撮影に挑みました。「いつ、この撮影が終わるんだろうなあ?」とクランクインにして思いました。私は福山さんの隣に座りました。人間は時間の経過とともに、疲れていくのに、隣の福山さんは疲れた顔を見せなくて、「湯川先生は何で肌がピチピチしているんだろう?」と思うぐらい生き生きしていました。女性の私が、湯川先生の美しさに嫉妬しました。 福山さんありがとうございます。「なみきや」のシーンは台本の20ページぐらい? 西谷監督20ページぐらい。 福山さんリハーサルだけで三日、撮影で丸二日でした。皆さん、お芝居が上手だから一日目は、監督のイメージするところのキャラクターをくっきりさせるための演出がありつつ、通しでいけたんです。だから、「もうこれで良いですよね?」とプロデューサーの方と僕はお話をしました。でも、監督は「リハをやる!」というので、結局リハーサルをしました。でも、そのことによって、それぞれのキャラクターが見えないところまで映り込むことができました。「なみきや」のシーンに参加していない柴咲さんが、完成作を観て、「一人一人が本当に生きていて良かった」と言ってくれたので、「なみきや」での我々の努力は無駄ではありませんでした。おめでとうございます! MC福山さんと、柴咲さんは初号試写で、東野圭吾先生と一緒にご覧になったんですよね。 福山さん東野先生は、ちょうど僕の目の前に座っていらっしゃいました。正直、緊張しました。原作者の先生が、映像化された作品をどうご覧になるのか…。本編が終わり、主題歌も流れ、満席だった試写室で、一番最初に拍手をしてくださったのが、東野先生でした。それに続いて、嘘のない熱い拍手が……。そのあとで東野先生がおもむろに振り返って、僕とグータッチをしてくださいました。内心ホッとしました。安心して、自信を持って、皆さんに届けられると思いました。 西谷監督(東野先生は)「物語の登場人物たちすべてに血が通っておりました」と言ってくださり、監督として一番に伝えないといけないことなので、一番嬉しいです。最初に原作を読んだ時に、東野先生が「ガリレオ」ファンをすごく大切にしてくださっていると感じました。また、読者の皆さんも、湯川は福山さんを、内海は柴咲さんを、草薙は北村さんの顔を浮かべて読んでいらっしゃるというのを聞いて、映像に携わる人間として、これほどありがたく幸せなことはないです。 MC東野さんのメッセージを、今スクリーンに映しております。「すべての皆さんに脱帽です」。このあと映画上映後の舞台挨拶がありますので、そちらで続けてお話を伺います。 ■フォトセッションMC最後に締めのご挨拶を福山さんよりいただきます。 福山さんこの「ガリレオ」という作品が始まった当初、まさか2022年まで続くとは思っていませんでした。こうやって十数年が経っても、東野先生が描く世界観の中の住人として生きていられることを一人の人間としても、お芝居をする人としてもとても嬉しく思っています。先ほどクランクインではないですが、柴咲さんとのシーンで監督が「エモーショナルな気持ちになった」というお話をしました。僕はこう思います。一つの作品が続いていくのは、愛情の積み重ね、愛情の連鎖なくしてできないことだと思います。スタッフの皆さんも早く撮りたいという気持ちに、それを受けて監督が構築してきた世界観、我々キャストの一人一人が役の世界を生きるという、その気持ちの一つ一つの愛情の積み重ねが今回公開される「沈黙のパレード」という作品になっていると思います。みんなで丁寧に深い愛情を込めて作りましたので、どうか受け取ってください。【完成披露試写会舞台挨拶】湯川 学役福山雅治さん内海 薫役柴咲コウさん草薙俊平役北村一輝さん並木祐太朗役飯尾和樹さん並木真智子役戸田菜穂さん並木佐織役川床明日香さん並木夏美役出口夏希さん戸島修作役田口浩正さん高垣智也役岡山天音さん新倉直紀役椎名桔平さん新倉留美役檀れいさん西谷弘監督福山さんやっと本作をご覧いただくことができました。反応がすごく楽しみです。感想を聞かせていただきたいと思います。 柴咲さん皆さん、本作をご覧になった後ということで、惜しみなく作品の話ができるなと思っております。 北村さん本作を観終わってどうですか? ドーンときていますでしょうか。僕たちの力を全部出し切った作品です。感動してくれたらと思っていますが、これから感想を楽しみにしております。 飯尾さんどうも、ぺっこり45度。皆さん、本日はお忙しい中、ありがとうございます。奥さんの戸田さんと、こんなに良い娘に恵まれました。後で感想を聞かせてください! 戸田さんこんばんは! 飯尾さんの背中を見ながら、つらい役でしたが、皆さんで作った力作であり、自信作です。皆さんの生の感想を聞いてみたいです。 川床さん生きて帰ってきました(笑)! すごく愛のある作品に参加できたことを誇りに思います。 出口さん本日はよろしくお願いします。 田口さん今日は本当にどうもありがとうございます。僕も飯尾くんの背中を見て芝居をしました。ぺっこり45度。後で感想など聞かせてください。 岡山さんこの大きな大きな「ガリレオ」シリーズの最新作に出演できて本当に嬉しく思います。今日こうやって一足早く皆さんに観ていただけたことも、とても嬉しく思っております。 椎名さん二度目の西谷組への参加も嬉しいです。この「ガリレオ」シリーズには初めて参加しました。登場人物一人一人が、本当にその役柄の人物に感じてしまうような、そういう雰囲気のある素晴らしい現場でした。後ほど感想をお願いします。 檀さん皆さん、こんばんは。「ガリレオ」シリーズに参加できて本当に嬉しかったです。この「沈黙のパレード」が、一人でも多くの方に観ていただけますように、応援よろしくお願いします。 西谷監督本日はありがとうございます。上映後(の舞台挨拶)なので、ネタバレも気にすることなく、つかの間を楽しめればと思っています。 MC福山さん、今目の前にいらっしゃるお客さんは「沈黙のパレード」をご覧になった方々です。今のお気持ちはいかがでしょうか。 福山さん(会場の皆さんは)どういった感想なのか…。みんなが笑顔というハッピーエンドな物語ではないですが、すごく心に残る作品になったと思います。それをどうやって聞けば良いのか、こういう場合どうしますか? MC普通のイベントであっても、会場の皆さんに感想を聞くことはありませんので……。 福山さんないですよね! 拍手をもらっても良いですか? ズバリ泣いちゃったという方? 会場のお客さん(拍手)。 福山さんなるほど! ありがとうございます。あとは何でしょうね。 MCでは、すごくドキドキ、ハラハラしたという方? 会場のお客さん(拍手)。 MC今のところ満場一致にはならないですね。 福山さんまあ、個人の感想ですからね。それぐらいいろいろな解釈ができる作品だと思っています。 MCとても良かったという方? 会場のお客さん(大きな拍手) MC大きな拍手ですよ、福山さん! 福山さんMC(軽部)さん、やはり腕がありますね。ありがとうございます。 MCそれでは柴咲さん、今はどのような思いでしょうか。 柴咲さん皆さんは本作を観終わっているので、思いは共有できるじゃないですか。私たちは、演じているし、仕上がりも見ているし、後はお客さんの反応を待っているので思いを共有しながらいろいろな裏話ができれば良いなと思っています。まず、私は脚本を読んだ時点で、東野さん原作の、あれだけたくさんのキャラクターが出てくる中で、「どうやって映画にまとめるのだろう」と疑問でした。それが、西谷マジックにより冒頭の五~十分ぐらいで「なみきや」の皆さんの関係性や、佐織に対する愛情の深さ、育み慈しむ目線がぎゅっと詰まっていました。原作を読んでいるので、そういう展開だと分かってはいたものの、「誰がそういう目に遭わせたのか」という感じに入り込んでしまいました。ここにいるキャストの皆さんの心をとりこぼすことなく描けたのは、監督の力だと思います。 西谷監督ありがとうございます。 MC「最初の五分良かったなあ」「引き込まれたな」と思う方、拍手をしてください。 会場のお客さん(大きな拍手) 福山さん良いですね。僕はコロナ禍にやったライブで、拍手にも表情があることが分かっていますから、これは良いですね。今日のイベントは、皆さん拍手で答えてください。柴咲さん私は「なみきや」に行けていないので、本当に愛おしくて……。「なみきや」の裏話を聞きたいです! MC北村さん、「なみきや」のシーンありましたね。いなかったですか……。 北村さんいや、ありましたよ。一回だけ行きましたが、僕が訪ねたのは暗い雰囲気の時で……。 MCでは、「なみきや」はおいといて、苦悩する、暗さをまとった草薙はいかがでしたか。 北村さん暗いんですよ、ずっと。今回の草薙、暗いと思いましたか? 会場のお客さん(拍手)。 北村さんありがとうございます! でも、取材などでもよく話していますが、このチーム「ガリレオ」というか西谷組は、すごく安心感があります。普通は、待っている間に「どうしようか」「こうしようか」というのがあるんですが、一切なくて、現場に入ってすっとできるんです。すごく良いスタッフで、そういう環境を作っていただいているので、あとは自分が演じるだけです。監督も的確に指示してくれるので、苦労はないです。僕が意識したのは、取り調べや頭を下げる時に、一個人として「ごもっとも!」と思うわけです。だからこそ、「いくら草薙がつらくても涙を見せてはいけない」と思っていました。草薙よりもつらい思いをしている人たちが目の前にいるので、そういうのは意識しました。僕のシーンは暗かったですが、現場は充実した時間でした。 MC「なみきや」の皆さん、悲しみと怒りに震えている菊野商店街の皆さん。「なみきや」店主役の飯尾さん! 普段の飯尾さんと全然違うキャラクターでした。(会場のお客さんに向かって)飯尾さんが良かったと思う人? 会場のお客さん(大きな拍手)。福山さん今日、一番大きな拍手じゃない? 飯尾さんそんなことないです。 福山さんおめでとうございます! 飯尾さん本当にありがとうございます。悲しみを背負う役なので、監督から「高倉健さんだと思って演じてください」と言われました。でも、セリフは言わないで無口になっただけで怒られました。あと、ちょっとボケをちっちゃく入れちゃったりしたら、「こういう心境の時にそういうの控えてください! もう(コンビ名の)ずんを捨ててください」とも言われました。こんな余韻に浸っている中で申し訳ない。新倉夫妻が(娘の)スカウトにいらして、不機嫌にお茶を飲む時に、「あちぃ」と言ってしまったら「カット」になり、「そういうのはいらない」と注意されました。……何を言っているのか分からないので拍手をお願いします。 会場のお客さん(拍手)。 飯尾さんきれいな奥さんとかわいい娘たち! いろいろなシーンを撮りました。皆さんお気づきかと思いますが、(娘の容姿が)お母さん似で良かった。奇跡です。家族のように振る舞ってくれたので、助かりました。 MCご主人の飯尾さんはいかがでしたか。 戸田さんメガネを外して役に入り込んでいました。セットに子どもの頃からの佐織ちゃんの身長が刻んであるのを見て、涙が出そうと話していましたね。体でこの役を感じようとされていて、素晴らしいと思って横で見ていました。 飯尾さん子どもが貼ったシールの跡もありました。あそこは全然カメラに映っていないんですよ。 戸田さんうんそうですね。 MC川床さんは? 川床さん天国からみんなを見下ろしている感覚になって、家族や商店街の方々が三年経ってもこんなにも愛してくれているんだということを、完成した作品を観て感じられたので、すごく感動しました。 MC出口さんはもうすぐ21歳ですが、撮影中はどうでしたか。 出口さん撮影中は終始緊張していたことを一番覚えています。こんなにすごい方に囲まれて、監督の言葉を聞くこと、理解をすることに必死でした。実際に完成した作品を観て、すごく温かいところでお芝居が
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『ドールハウス』劇場用パンフレットのお知らせ©2025 TOHO CO., LTD. 2025年6月13日(金)公開映画『ドールハウス』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 A4 P44(表紙込み) 定価990円 (税込) 『ドールハウス』 CAUTION! ネタバレ注意! ご鑑賞後にお読みください。 INTRODUCTION STORY CAST INTERVIEW 長澤まさみ 瀬戸康史 CAST COMMENT 田中哲司 池村碧彩 本田都々花 安田 顕 風吹ジュン CAST PROFILE 今野浩喜 西田尚美 品川 徹 STAFF INTERVIEW 監督:矢口史靖 NOVEL & COMIC 人形解説 特殊メイク・特殊造形:藤原カクセイ(ダミーヘッドデザインズ) PRODUCTION NOTES STAFF PROFILE SPECIAL TALK - VISUAL STAFF - 高木風太 / 撮影 カチョロフスキ・カロル / カラリスト 石山将弘 / カラースーパーバイザー - PRODUCTION DESIGN - 金勝浩一 / 美術 - MUSIC STAFF - 小島裕規 “Yaffle” / 音楽 北原京子 / 音楽プロデューサー THEME SONG「形」歌詞紹介 ずっと真夜中でいいのに。 ACAね コメント REVIEW 関口裕子 / 映画評論家 CREDIT
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「ラーゲリより愛を込めて」御礼舞台挨拶2023「ラーゲリより愛を込めて」公式サイト第二次世界大戦終了後にシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で不当に抑留されながらも、生きることへの希望を捨てず、ダモイ(帰国)を信じて仲間を励まし続けた実在の人物・山本幡男。彼の壮絶な半生を二宮和也さんが演じて映画化した映画「ラーゲリより愛を込めて」は、あらゆる世代が劇場に足を運び、公開から二カ月が経った今でもその熱が広がり続けています。本作の大大ヒットロングランを受け、2月20日にTOHOシネマズ 日比谷で「ラーゲリより愛と感謝を込めて 御礼舞台挨拶2023」が開催され、主演の二宮さんと瀬々敬久監督が登壇しました。二宮さんたっての希望で行われた緊急舞台挨拶で、二人が様々な質問にも回答したこの日のイベントの様子を詳しくレポートします!御礼舞台挨拶2023山本幡男役二宮和也さん瀬々敬久監督二宮さんロングランということで、長い間この作品が皆さんのもとに届いていると思うと本当に嬉しいですし、我々も作った甲斐があります。本日はまたもう一回(映画を)観たくなるようなお話ができればと思っています。 瀬々監督こうして長い間上映されることは、自分にとっても本当に珍しいことです。本作は、自分たちの手から離れても、今日ここに来ている方々も含めて、皆さんに育ててもらった気がする作品です。今日は楽しんで帰って行ってください。 MC現在の興行収入をお知らせします。 二宮さん&瀬々監督いきなり!? (会場:笑) MCいきなり数字を発表して良いですか? 昨日(2月19日)までの73日間で観客動員184万人。興行収入24.3億円を突破する大ヒットとなっております。(会場:拍手) おめでとうございます。たくさんの方に観ていただけているということは、本当に嬉しいですね。 二宮さん本当にそうですね。こうやって数字を聞くと改めて、すごいことになっているんだと気付かされます。 MC公開から二カ月半経っていますが、常に興行収入ランキングに名を連ねております。本日は舞台挨拶を開催することになりましたが、今回の開催が叶ったお気持ちをお聞かせください。 二宮さん驚いています。「このタイミングの舞台挨拶って何をするんだろう?」「公開から二カ月だぞ」みたいな。(会場:笑) 僕は(こういうことが)初めてだったので、驚きました。 MC初日や大ヒット舞台挨拶をやった上で、さらに感謝を伝える御礼舞台挨拶が開催できました。 二宮さんそうなんですよね。一応、僕らの中では先日の時点で大ヒットはしているはずなんです(笑)。「大ヒット舞台挨拶」をやっているわけだから。そこからさらに時間が経っていますから、「これは何ヒットなんだ?」ということになってしまいます。本当にびっくりしています。(会場:笑) MCチャンスがあれば、もう一度舞台挨拶をやりたいなという思いはありましたか? 二宮さんそれはもちろんあります! 作品のことを話せる場所があればあるほど良いので…。ただ、こういうことはなかなかないことですし、たぶん皆さんも驚いているんじゃないかと思います。(会場:拍手) MCこれまでたくさんの舞台挨拶にご登壇いただきました。東京国際映画祭や高校生試写会、Mrs. GREEN APPLEの大森(元貴)さんによる生歌唱もあり、二宮さんが吉永小百合さんのラジオに出演されたり、「金スマ(中居正広の金曜日のスマイルたちへ)」(TBS系列にて放送中/司会:中居正広)で中居(正広)さんの代打MCをされたこともありました。 二宮さんそんなにこれまでの経緯を追ってくれるんですね。ありがとうございます。 MC一番印象に残っていることは、どんなことでしょうか? 二宮さん本作に出ている人たちが、違う作品やバラエティー番組などに出ているのを観た時に、「本当に時が過ぎたんだ」「みんなもう次のところに歩き始めているんだ」と感じる時が、この作品にまた戻るタイミングになるというか…。他の作品を観ながら、「ああ、こんなにすごい人たちが出ていたんだ」と改めて思うことがあります。 MC皆さんが他の作品に向かっている様子を見て、感じることがあるんですね。 二宮さんここにずっと止まっていることはないものなんだなと思います。瀬々さんも含め、いろいろな作品に向かっていたり、(次の作品の)準備をしていたりと、みんなが次に向かって歩き出しているのを見ると「ああ、すごい人たちだったんだな」と改めて思うような瞬間があります。瀬々監督僕も本作の公開の頃には他の作品の撮影をやっていたりして、あまりイベントなどに参加できなかったんです。でも、最近のニュースを見ていると「なんだ、二宮くんもあの時に撮影をしていたのか」と思って…。「アナログ」(2023年秋公開予定/主演:二宮和也・波瑠)だっけ? 二宮さんそうです。 瀬々監督「それをやりつつ、いろいろとやっていたんだな」と思って、改めて「すごいな」と思いました。 二宮さんありがとうございます。(会場:拍手) 瀬々監督一月の終わりに、山本幡男さんが生まれた島根県隠岐の島の西ノ島で行われた上映会に行ってきました。 二宮さんどうでしたか? 瀬々監督結構大きなホールを使って行われました。そこには映写機がないので、岡山から持って来て、階段の上に映写機を設えて上映をしたんです。映写機がむき出しで、とても良い感じで…(笑)。上映会のきっかけとなったのは、記者会見か何かで、僕が「(幡男さんの実家は)竹藪になっています」と言ったことなんです。僕が以前訪れた時に、幡男さんの実家があったところは竹藪になっていました。それで記者会見か何かで、僕がそのことを言ったら、「山本幡男を顕彰する会」の岡田(昌平)さんという元(西ノ島)町長が、「これはいかん」と思ったみたいです。それで、「そこに碑を建てる」と言って、竹藪を耕して公園にして、碑を建てたんですよ。 二宮さんすごい! 瀬々監督手紙が来て「こういうことがあって、上映会をします。コメントをください」と書いてあったんです。「何だか僕のせいで碑を建てさせちゃったなあ」と思って…(笑)。それもあって上映会に行ってきました。「僕のせいですよね」と言ったら、「そうです(笑)」と言っていました。(二宮さん&会場:笑) とても良い上映会でした。 MC本作では感想投稿キャンペーンを行っています。ご参加くださった皆さんからの感想を、いくつかピックアップしてご紹介しようと思います。 ■感想が紹介されました。 【感想投稿キャンペーンに投稿された感想】「私の祖父は、たぶん山本さんたちが下車させられた列車に最後まで乗って帰って来ることができた。 終戦記念日と言われている日を境に、平和になったのではないと気づかされた」「亡き父もシベリアの収容所に抑留されていたので、公開を待ちこがれていた。いろいろな想いが錯綜して嗚咽するほど感動したが、まずはこの作品を作ったスタッフと熱演したキャストに感謝しかない。一人でも多くの人に観てほしい」「毎日家族と笑って、ご飯を食べて生きているだけで幸せなんだと実感&反省した」 二宮さん(劇中で描かれるのは)親族や近い親戚に「そういった経験をしたことがある」人がいるような時間軸ですからね。学校とはまた違った形、入り口で(シベリア抑留の物語に)触れる人がまだたくさんいらっしゃるんだろうと思います。 瀬々監督昨日、あるところで声を掛けられたんですが、その人は(本作を)「14回観た」と言っていました。 二宮さんええ! 瀬々監督SNSなどを見ていると(本作を)20回くらい観ている人が結構いるんです。その方の感想によると、どんどんお客さんが若くなっているそうです。「最初は高齢の方が多かったけれど、今は中学生も(映画を観に)来ていて、どんどん客層が若くなっている」と言っていたのが、すごく印象的です。そういう意味では、「戦争を知らない世代にもこの作品が伝わっている」と思うので、またこの作品が何かのきっかけになればと思っています。 二宮さん嬉しいですよね。僕や、(本作に)一緒に出ている中島(健人)くんなどは、若い人たちに支持されることが多い人間なので、僕らが若い世代に伝える役割を担うとなった時に、やはり「嘘をついてはいけない」という思いは当然あります。「戦争って大変なものだ」「ひどいものだ」ということを過剰に描き過ぎるのもそれは違うことなので…。とはいえ「史実を全部やろう」となった時には、いろいろと観る人の幅を狭めてしまう恐れもあります。とにかく「こういう事実があったんだ」ということをベースに、その中でも「人間がどう人間らしくいたのか、人間を失いかけた時に人間はどうするのかということを、改めて感じてもらう」というのが、一つのテーマでもありました。若い人たちに観に来ていただけているというのは、ちょっと安心したと言いますか、ホッとしています。ありがたいです。 ■続いての感想が読み上げられました。 【感想投稿キャンペーンに投稿された感想】「内容的に観に行くのはしんどいかなと思ったけど、いざ観たら涙は流れるけど、辛い中での笑顔が本当に素敵で、エンドロールで前向きな気持ちになれる。頑張ろう」「エンドロールが終わって、明かりが付いても泣き続けた作品は初めて。いろいろなことに辛くなるけど、いつも希望を持ち続けます」「辛くて何度も泣くけど、観終わった時に清々しさとこの世界への愛おしさがあふれてくる。戦争映画で括れない人間ドラマ」 二宮さん人間ドラマと言っていただきましたが、本当に僕らが描きたかったことの一つでもあります。友情や絆だったり、愛情だったりっていうもの、人間が持ついろいろな“情”というものに関しては、たぶんこの作品で描かれている時間軸から今の現代を考えても、そんなに増えているものではないと思うんです。新たな“情”が数多く生まれているとは思っていないから。その“情”に改めて触れることで、「今の時代の人たちと、この時代の人たちは違わないんだ」ということも、感じてもらえたのかなと思います。 瀬々監督清々しさということに関して言うと、やっぱり二宮くんの笑顔が印象的だったと思うんです。いろいろな笑顔をしているというか、ポスタービジュアルになっている笑顔も、ちょっと笑っているんだけれど、悲しそうな笑顔でもあって…。よく宣伝の人が選んだなと思うぐらいだったんですが、そういう意味でも「千の笑顔を持つ男」みたいな感じかなと。 二宮さん(照れ笑いを浮かべ、マスコミ人のほうを見ながら)記者さん、お書きください。(会場:拍手&笑) ありがたい! MC他にも「エキストラを含めた皆さん、全員が素晴らしい」「瀬々監督、俳優、スタッフの皆さん全員に優秀賞をあげたいです。キャスティング、優勝です。全員に(犬の)クロにも賞をあげたいくらい素晴らしいです。その他大勢としてスクリーンに映る役者さんたちもみんながすごかった。誰一人として手を抜いていない、熱量が伝わってきた。最優秀作品賞だよ」といった声も届いています。そして二宮さん、第 46回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞受賞、おめでとうございます。(会場:拍手) 二宮さんありがとうございます! MC最優秀賞の発表は三月になりますが、改めて今のお気持ちを聞かせてください。 二宮さん嬉しいです。そこに(優秀主演男優賞の中には「流浪の月」で選ばれた松坂)桃李もいるので…。違う作品ではあるんですが、またずっと会えていなかった、あれ以来の人たちと会えると思うと、そういう機会がもらえてとても嬉しいです。 MC共演者の方々についても「素晴らしい」という感想が届いていますね。 二宮さんそれは僕も思っていました。本作を観たり、宣伝をやっていても「すごい人たちがたくさんいたんだな」と思い知らされました。もう全然スケジュールが合わない!(瀬々監督:笑) この人が来られても、この人が来られないとか、こっちの作品に行ったりとか、みんないろいろなことをやっているから。「こんなにすごいことになっているんだ」みたいな感じです。その人たちとあの(撮影)期間ずっと一緒にいられたというのは、僕にとってのご褒美じゃないですが、「すごい時間だったんだ」と改めて思いました。 MC今後、日本アカデミー賞の授賞式があります。 瀬々監督ぜひ、(二宮さんに)最優秀(主演男優)賞を獲ってもらいましょう! (会場:拍手) 二宮さん(お辞儀をする)。 瀬々監督(二宮さんの緊張をほぐすように)まあでも時の運だから! 二宮さんそうですよね。たしかに授賞式の場に行けるだけで光栄です。だってもう、賞金は出ていますから。(会場:笑) 最優秀になったらもっと(賞金が)増えるかもしれませんが、もうもらえるのは確定なので。(会場:笑) ありがとうございます! MC最優秀主演男優賞の受賞を、ファンの皆さんも期待しますよね。(会場:大きな拍手) 二宮さんありがとうございます! MC事前にお二人に聞きたいことを募集しました。こちらもいくつかご紹介してまいります。 【質問】「一番嬉しかった感想は何ですか。印象に残っている感想を教えてください。」 瀬々監督先ほどと重なっちゃうんですが、どんどん人々(客層)が若返ってきたというか…。「口コミを見て本作を観に行った」と皆さんが感想を書いていて、口コミで伝わっていったということで、やっぱり皆さんに育てられた作品なんだなという感じがすごくしています。僕たちの元から良い感じで手を離れていっていると感じられる。そういうところに、この作品の素晴らしさがあると思っています。 二宮さん僕もちょっと前などは、作品の反応やリアクション、感想というものがそんなに僕のところまでは届いていなかったんです。「出ている人に言うのもなんだな」と周りが気を遣っていて…。でも本作は、本当にたくさんの人が観てくださっているのが分かりました。いろいろな人から「良かったよ」「すごかったね」と言ってもらえたので…。 瀬々監督直接的な反応が来るんだ。 二宮さんそうなんです。それが届くということが、驚きでした。「みんな(感想を)言ってくれるんだ!」という喜びがありましたね。 瀬々監督ダイレクトな感想ね。 二宮さんそうなんです。 MC「この人も観てくれていたんだ」と思ったような方は、いらっしゃいましたか? 二宮さん直接的にではないんですが、ホリエモン。(会場:笑) (実業家の)堀江(貴文)さんとは会ったこともないし、お仕事をしたこともたぶんないと思うんです。本当に良いと思った時にだけ「あの作品良かったよ」と言ってくれそうな人じゃないですか。「ホリエモンさんが(本作を観たと)言っていたよ」とか聞くと、「ええ! 観てくれたんだ!」みたいな、そういうことはありましたね。 MC間接的に二宮さんの元に感想が届いたんですね。 二宮さんそうやって言ってくださる人たちに出会う確率が上がりました。 【質問】「生きる意味について考えさせられました。皆さんにとって、人生で大切なもの。生きる希望は何ですか? 」 瀬々監督僕は映画ですね。趣味=映画。仕事=映画という感じなので。 二宮さん良い作品を作るということですか? 瀬々監督そこそこの作品でも良いんだけど(笑)。 二宮さん(笑)。自分が「これだ!」と思ったものを…。 瀬々監督そうそう。やっぱりそういうこと(映画作り)を通して、人々と出会ったりするので…。他にはもう、飲酒くらいしか趣味がないのでね。 二宮さん良い趣味ですよ(笑)。僕は何だろう…。生きる希望というと大きくなり過ぎですが、やっぱり普段から、応援してくださっている人たちに新しい感覚や新鮮なものを与え続けられるような人でありたいという努力をしています。小さくても良いんですが、応援してくれている人たちが「楽しそうだな」とか興味を持てるようなことができたら良いなと思います。 瀬々監督ちょっと言い方が悪いんだけれど、それはアイドルという仕事の影響というのもあるんですか? 二宮さんあると思います。僕はそれこそ、ラブストーリーはほとんどやってこなかったんですよ。 瀬々監督次(「アナログ」)はラブストーリーですね。 二宮さんそうなんです。珍しいんですよ。映画の舞台が現代だし、演じる役柄の髪の毛が生えているし。(会場:拍手&笑) 普通の服を着ていますからね。世の中の人からしたら「二宮さん、今度はラブストーリーで、こういうのをやるんだ」で終わることかもしれないけれど、応援してくれている人からすると「大丈夫かな?」みたいな…。(会場:笑) 「お前が現代に戻って来て大丈夫なのか」と。現代が舞台だと(2022年にTBSで放送された日曜劇場「マイファミリー」のように)娘が誘拐されたりしますからね。(会場:笑) 「そうじゃない、シンプルなラブストーリーなんて大丈夫?」と不安になる人がいるかもしれない。でも、そうやってちょっと新鮮な気持ちにさせられるような仕事ができればというのは、僕の希望も含めてありますね。【質問】「同じスタッフ、キャストで次回作を作るとしたら、どのような作品が良いですか? ちなみに僕はゾンビものです。」 MCこちらは東京都の30代男性、松坂桃李さんからいただいた質問です。(登壇者のお二人&会場:笑) 瀬々監督(SF作品の)「スタートレック」みたいなやつを撮ろうかな。 二宮さん行きますか! 瀬々監督安田顕さんが隊長役で(笑)。 みんなが隊員で、宇宙に行っていろいろとやる。 二宮さん確かに、安田顕さんが隊長役(という配役)はありえるな。 瀬々監督二宮くんは、ミスター・スポック役あたりを(笑)。 二宮さんありがとうございます。良いところをもらっちゃって。 瀬々監督地球人ではないけれどね(笑)。 二宮さん今回(ラーゲリより愛を込めて)の座組は女子が少ないので、そういうことになってくるのかな。何があるんだろう…。でもせっかくこれだけの人がいるので、何か違うことをやりたいですね。もう瀬々さんも出て…。(会場:笑) 瀬々監督僕も出るんだ(笑)。僕しょっぱいからな、芝居! 二宮さん「金八先生」ならぬ、「瀬々八先生」とか。(会場:笑) 瀬々監督荒川をみんなで歩くんだ! 二宮さん(笑)。せっかくですから、男子校みたいな感じの。 瀬々監督定時制男子校みたいな。 二宮さんそういうのは、良いかもしれないですね。人情的な。 瀬々監督下町のね。安田さんは、昼間は工員の役。 二宮さんお酒を飲みながら学校に来たり、良いですね。 瀬々監督桐谷さんは、元ワルの役(笑)。 MC「瀬々八先生」楽しみにしています。では続いての質問です。 【質問】「二宮くん、アイドルと俳優の違いを教えてください。」 二宮さんこの質問は…中島さんかなあ。 MCこちらの質問は、東京都の20代男性、中島健人さんからいただきました。 (会場:笑&拍手) 二宮さん中島さんのような感じがしましたよね。ごめんなさい、「中島さんなのかな」と思って全然(質問を)聞いていなかった(笑)。 MC「二宮くん、アイドルと俳優の違いを教えてください」とのことです。 二宮さんアイドルと俳優の違い? アイドルと俳優の違い…何だろう…。違いはそんなにないんじゃないかと思います。ちょっと語弊があるかもしれないけれど、演じているというものに対してのフィルター、届け方が違うだけで、基本的にやっていることは一緒だと思っています。中島さんが、アイドルを演じているとは思わないですよ。でもまあ、演じていないと思っているとしたら、ちょっと信じられないですが…。(瀬々監督&会場:笑) 演じているかいないかは、分からないですが、彼自身でそういうキャラクターを作り上げていくことと、切磋琢磨して作り上げていくという作業は、「そんなに変わらないんじゃないの?」と思っちゃう。僕は、お芝居やキャラクターに関しては、みんなと一緒に作っていくものだと思っています。(アイドルのキャラクターとしても)自分はこうだと思っても、「この人はこう見られている」「あの人はこう見られている」という多面的なものがその人のキャラクターになっていくと思っています。それは、グループにいる時もそうでした。やり方が違うだけで、やっていることは一緒な気がしますね。 瀬々監督先ほどの話だと、「勇気を与えたり、希望を与えたりすること」が自分にとって大事だと。そういう意味では、それも(アイドルと俳優で)共通しているという感じですか? 二宮さんそうですね。それが根源にあります。今もアイドルですが、グループを組んで活動していた時期に(俳優として)呼ばれる時は、やっぱり俳優然とせずに、呼ばれた意味を考えて、何か言われた時には動けるような作業はしていました。たぶん、彼もできているんじゃないですか? MCぜひ直接伝えてあげてください。続いての質問です。 【質問】「映画の大ヒット、おめでとうございます。お二人に質問です。映画はご自分にとってどういうものですか?」 MCという、北海道出身の40代男性、安田顕さんからの質問です。(会場:笑&拍手) 二宮さんギリギリ40代のおじさんから質問が来ましたね。映画とは…。これは僕が先に答えたほうが良いですね。瀬々八さんの答えは、僕も聞きたいので(笑)。僕にとっては、「本当にありがたい存在」ですかね。作品やお芝居というところを全部離れて考えると、自分の若い頃の動いている映像がこんなにも残っていることがめちゃくちゃありがたいですね。「この時に何を思っていたんだろう」ということも、何となく思い出せるというか…。「このシーンを撮っている時、めちゃくちゃ遅かったな」とか、「このシーンの次の日、コンサートに行っていたな」とか、その映像を観ると思い出せたりします。本当にありがたさしかないです。動くアルバムというか、そんなこと言ったら豪華すぎるからちょっと違うんですが、でもずっと若い頃からの顔が残っているというのは、僕は出ている人の特権だと思っています。出る側の目線からすると、(自分の映像と記憶を残してくれるありがたさは)大きいかもしれないですね。 瀬々監督さっきも言いましたが、映画は自分にとっては趣味でもあるし、仕事でもあるというか、かけがえのないものというか…。これがないと自分がなくなるような感じというか…。暇になると映画館に観に行ったりもします。遠方まで観に行ったりもします。作る側ではありますが、かけがえのないものなので、自分自身というか、よく分からないですね。二宮さんそういうことですよね。 MC熱いお答え、ありがとうございます。続いて、大阪出身の30代男性、桐谷健太さんから届いた質問です。 【質問】「撮影中、“食べること”に関しても強く思う何かがあった作品でしたが、人生最後の日に食べたい料理を教えてください。そして僕(桐谷)と二人きりで食べたい料理も教えてください。その料理が違った場合、人生最後の料理と桐谷と二人で食べたい料理が、なぜ違ったのか。その理由も教えてください」。 二宮さん面倒臭いな! (会場:笑) なぞなぞですか? 人生最後の日に食べたい料理…。ありますか? 瀬々監督僕はありますよ。僕は、数の子が異常に好きなんですよ。(二宮さん&会場:笑) 二宮さん人生、最後ですよ!? 瀬々監督大丈夫。正月に数の子が出るじゃん。丸ごと、10個くらい食べられるから。 二宮さんマジですか! 瀬々監督マジで。 二宮さんそれで(最後に数の子を食べて)地球が滅亡しても良いんだ。 瀬々監督数の子があれば良いんだよ。(二宮さん&会場:笑) あの食感がたまらなく好きなんですよ。 二宮さんでも桐谷くんとは食べられないですよね? 瀬々監督食べられないね。普通の人はそんなに好きじゃないから(笑)。 二宮さん「ご飯食いに行こうぜ!」となって(食べに行くのが)数の子だけだったら、こっちも引きますよ(笑)。 瀬々監督桐谷さんは大阪出身なので、鶴橋で一緒に焼肉でも行こうかな。面白いと思いますよ。 二宮さん30代だし、肉だけ食べさせておけば大丈夫ですよ(笑)。何だろう、地球最後って…。僕はあまり食に興味がないというのもあるんですが…。僕は、もんじゃが好きなんです。だから、もんじゃを食べていたいと思います。 瀬々監督何もんじゃがいいですか? 二宮さん
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「もしも徳川家康が総理大臣になったら」初日舞台挨拶「もしも徳川家康が総理大臣になったら」公式サイトコロナ禍の2020年の総理が急死した日本に、歴史に名を刻む偉人が、最新AIにより復活し議員バッジをつけて大集結するエンターテインメントムービー「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が、ついに7月26日に公開初日を迎えました。 公開初日には、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで舞台挨拶が行われ、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、GACKTさん、観月ありささん、竹中直人さん、野村萬斎さん、武内英樹監督が登壇しました。撮影・宣伝期間を経て、ついに公開を迎えた気持ちや、主題歌「Change」(新しい学校のリーダーズ)にかけて、「今変えたいこと」「AIで蘇らせたい偉人」などを語りました。また、赤楚さん、GACKTさん、竹中さんの「サ行なし縛り」など、笑いに溢れたこの日の内容をレポートします。初日舞台挨拶西村理沙役浜辺美波さん坂本龍馬役赤楚衛二さん織田信長役GACKTさん紫式部役観月ありささん豊臣秀吉役竹中直人さん徳川家康役野村萬斎さん武内英樹監督浜辺さん皆さんこんにちは。 会場の皆さんこんにちは!! 浜辺さん(笑)。ありがとうございます。こんなに暑い中、劇場に来てくださって本当にありがとうございます。無事に初日を迎えることができてうれしく思っています。たくさんお話ができたらと思います。 赤楚さん皆さんこんにちは。坂本龍馬役を演じました赤楚衛二と申しま“つ”。初日を迎えることができて、ホッとしています。皆さん、短い時間ですが楽しんでいってくだ“つぁい”。よろしくお願い“ちまつ”。(会場:笑) GACKTさん(MCから紹介されると会場から「GACKT!」という声)今日の作品はいかがだったでしょうか?(会場:拍手)ありがとうございます。GACKTで“つ”。今日は、最後まで皆さんに楽しんで帰ってもらうために、赤楚と竹中さんと僕は語尾だけサ行(なし)縛りでいきたいと思います。(会場:拍手)竹中さん皆さんこんにちは、GACKTです。(会場:笑) あれ? 呼んでくれない!(会場:「GACKT!」)ありがとう! 今日は最後まで楽しんでいってくだ…(GACKTさんの方を見て)あ、サ行使っちゃいけないの? “くだつい”なんだね。(会場:笑)観月さん皆さん楽しんでいただけましたでしょうか? 私たちは11月から撮影をして、ようやく公開の日を迎えることができました。より多くの皆さんに本作を楽しんでいただけたらと思っています。 萬斎さん(会場の歓声を受けて)ありがとうございます。野村まん“は”いです。違った(笑)? 皆さんには、楽しんでいただけたようですね。ぜひもう一度、二度と本作を観ていただきたいです。周りの方にも、「昼は『もし徳』、夜も『もし徳』、…早朝も『もし徳』」と、…よく分からなくなってしまいましたが、広めていただきたいと思います(笑)。 武内監督いつになく真面目に撮影をしたので、意外と真面目な作品です。なので、「ただのコメディじゃないぞ」と、伝えたいです。 MCサ行を言わないということですが…。赤楚さん、そうなんですか? 赤楚さんそう…で“つ”ね…。(会場:笑) MCでは、「~ぜよ」も言えないってことですか? 赤楚さんダメ?(会場:笑) でも、それだとキャラがブレるぜよ。 MCそうですね。 赤楚さん「ぜよ」はいきます。 MC皆さんもおっしゃっていましたが、昨年の撮影から今日まで、本作とは長い間向き合ってこられました。そして、本日、いよいよ初日を迎えました。あらためて、今のお気持ちをうかがいたいと思います。 浜辺さん本当にあっという間でした。何より怖いのが、「もう7月26日なんだ!」「夏だ!」「もう8月?!」っていう驚きです。公開に向けて、いろいろなプロモーションをしましたが、あっという間すぎて、夏が始まっていることに、まだ追いつけていないですね。 MC皆さんには、暑い中映画館にお越しいただきました。 浜辺さん暑いので、「夏だな」とは思うんですが、8月という以前に、「もう7月後半」っていう言葉には、まだ付いていけていないような感じがありますね。 MC赤楚さんはいかがですか? 赤楚さんこの作品のチームの皆さんと出会えたことと、坂本龍馬を通して、監督がちゃんと向き合ってくれたことが僕の中で財産になりました。こうして、初日を迎えられて良かったなって思いま“つ”。(会場:笑) MC最後、意地でもサ行を言わないんですね。GACKTさんは、お気持ちはどうですか? GACKTさんそうですね…(語尾だけ言い直して)“つね”。(会場:笑) やっぱり、多くの方がこうやって喜んでくださっているので、うれしい限りで“つ”。また、お友だちなどを誘って観に来てくれたらうれしいで“つ”。(会場:笑) MC何だか、とてもかわいい感じになりますね。竹中さん、今のお気持ちいかがでしょうか? 竹中さん(サ行なし縛りに言葉が詰まり)……。(会場:笑) ぎゅ、ぎゅ、…えんの方々が、ぎばなず…あぁ、やっぱり難しい! サ行なしはやっぱり難しいですよ!とにかく、メンバーがすごすぎて、とても熱い最高の撮影現場でした。武内監督が必要以上に役者の芝居を追い込むというか…、この作品にかける武内監督の情熱がすごかったです。なので、とても熱い最高の現場だったんですね。 MC観月さん、初日を迎えました。 観月さんはい。本当に最高の現場でした。真剣なところはちゃんと真剣に、遊んでいるところはちゃんと真剣に遊んで、監督の望むお芝居ができたと思っています。こうして、本作を観終わった皆さんを拝見していると、皆さんとても笑顔なので、「楽しかったんだな」って、すごく実感しています。何だかとてもうれしい気持ちでいっぱいです。MC萬斎さん、ついに初日を迎えましたが、今のお気持ちは? 萬斎さん皆さんが楽しんでくれているのが、SNSからもびんびん伝わってくるのがうれしいですね。そして、最初は大笑いしながらも、本作ならではのメッセージはちゃんと受け取ってくれているみたいでね。本当に、GACKTさんの「目を覚ませ!」から始まったメッセージがだんだんと浸透していくと良いなと思います。 MC監督、SNSを見ていると「ずっと大笑いしていたけれど、最後はグッときて泣いてしまった」という方もいるようです。 武内監督先日は都知事選があって、アメリカでは大統領選もやっているので、皆さんも政治に興味・関心を持たれていると思います。都知事選で熱くなった方々が、本作を観ると、より面白いだろうと思っています。 MCキャストの皆さんからは、「監督が撮影中にどんどん追い込んできた」という話がたくさん出てくるんですけれど、監督としてはやはり…? 武内監督追い込んでいない! 浜辺さんいやいやいや(笑)。 MC浜辺さん、どういうことなんですか? 浜辺さん私は飲み会には行っていませんが、撮影中は、もちろん本読みもやりながら、テストや段取りをたくさんご指導いただきながら重ねていきました。緊張感もすごくあって、(赤楚さんと)二人で、悩んでずっと会議をしていました。「何が良いんだろう」「どうしたら良いんだろう」ってすごく頭を使った撮影期間でした。MC赤楚さんも坂本龍馬役に悩んだこともあったんですか? 赤楚さんそれはそうですよ。坂本龍馬は、すごく素敵な先輩の役者さんたちが過去に演じているじゃないですか。今回、大河の主役のような…出で立ちでいてほしいと言われました。でも、僕はこういうキャラクターなので、どうやって「あの坂本龍馬をカッコ良くするか」っていうことにすごく試行錯誤しました。そんな時も、監督はめちゃくちゃ向き合ってくれたので、何とかこういう形にできたんだと思います。僕は全力を出し切りました。(会場:拍手)MC萬斎さんからみて、今回の現場や、監督とのやり取りを含めてどうでしたか? 萬斎さん監督と皆さんの信頼関係がすごく強いので、気持ちよくできました。そして皆、その元に集い、とても良いチームワークになっていたと思いますね。 MC本作の主題歌「Change」(新しい学校のリーダーズ)は、まさに偉人たち、新しい日本のリーダーズが日本を変えるという物語にぴったりな曲になっています。そこで、この「Change」にかけて、「日本のここが変わったら良いな」と思っていることを教えてください。大きなことでも、ちょっとした生活の中でのことでも何でも結構です。 浜辺さん私は、映画館でアイスティーやコーラを飲むのが好きなんですが、ビールも置いてあるじゃないですか? 映画館によっては、いろんなものを置いてあるところもあるんですが、作品によっては、「アルコールを一杯だけ飲みたいな」っていう時があったりするので、もうちょっといろんな種類のお酒があったらうれしいなって思っていました。 MCこれはキャストの皆さんはどうですか? 登壇者の皆さん……。 浜辺さんあれ? 共感されない。監督は? だって、監督はお酒大好きでしょう? 武内監督お酒飲んだら寝ちゃうんで…。(笑) 浜辺さんそうでした。 MCGACKTさんは、もうちょっといろんな種類のお酒が飲めたら良いなと思いますか? GACKTさん映画館で、ですか? …うーん。良いんじゃないで“ふ”か?(会場:笑) MC赤楚さんは、何をChangeしましょうか? 赤楚さん僕が思うのは、「学校も会社も撮影現場も、昼食後に30分くらい睡眠タイム(昼寝タイム)がほしい」です。 萬斎さんシエスタだ。 赤楚さん&浜辺さんシエスタ? 萬斎さんヨーロッパとかだと、昼寝をシエスタ(長いお昼休憩のこと。スペインでは伝統的に2、3時間ほどとる)っていうね。 赤楚さんそれほしいですね。やっぱり、昼寝をするのとしないのとでは、午後の頭の回転が地球一周分…。ちょっと、自分でも何を言っているか分からなくなってきましたが、頭の回転が全然違うんですよ。 MC今日はまだ昼寝していない? 赤楚さん昼寝はしていないです。だからこんな感じなのかもしれない(笑)。昼寝がしたいです。 MCなるほど。これは皆さんどうですか? 撮影の間に昼寝タイムがあったらどうでしょう? 浜辺さんほしい。 赤楚さんうれしいですよね。 観月さんうれしいですよ。お昼ご飯を食べた後に眠すぎて「お願い!寝かせて」っていう瞬間が本当にあるんですよね。 浜辺さんありますね。 観月さん15分くらいでも良いので、お昼寝タイムを作ってくれたら、効率が上がるんじゃないかと思います。 MC竹中さんもそうですか? 竹中さん僕は、お昼寝なんかしちゃうと、ずっと寝ていたくなっちゃう。だから僕の場合は無い方が良いかもしれません。 MC萬斎さんはいかがですか? 萬斎さん舞台がメインなので、ちょっとでも横になれると、確かに元気になりますよね。 MCGACKTさんは、何を変えましょうか? GACKTさん変える系ですか? MC変えない系でも良いですが、どうしましょうか? GACKTさん僕は、日本には、いっぱい良い所があると思うんです。でも、交通が不便なところも結構多いんですよね。でも、いろんな所に行ってもらいたいじゃないですか。なので、「交通運賃が全部10分の1になったら良いのにな」って思いますね。(会場:拍手)MCそれは良いですね。 GACKTさんそうしたら、海外からもすさまじい人が日本に来ると思うんですよね。 MCそうですね。 GACKTさんそうしたら、全国どこでも行き放題じゃないですか。そして、地方に行っていっぱいお金も使うじゃないですか。僕は、それくらいやっても良いんじゃないかと思うんですよね。 MC皆さんどうですか?(会場:拍手) 萬斎さんさすがは経済産業大臣。 MC浜辺さん、運賃が10分の1になったらどうですか? 浜辺さんそれは発想になかったですね。GACKTさんってすごいなって思います。裏ではずっと「です」を「でふ」にするとか、「です」を「でつ」にするとお話していたのに…。 MCそんなことをお話していたんですか? 浜辺さんなので、今回も「ボケるのかな?」って思っていたら、真面目な答えだったので、すごくびっくりしました。 MC赤楚さん、GACKTさんの発案で「サ行なし縛り」をやることになっていたんですか? 赤楚さんそれは先輩のせいにはできないので、全部僕のせいです。MC萬斎さんも、運賃が10分の1になったら最高ですか? 萬斎さんそうですね。でも、全国周るとなると、ますます忙しくなりそうですね(苦笑)。 浜辺さんそうだ。 MC竹中さんはどうですか? 竹中さん「新NISAって何ーサ?NISAはやった方が良いの?」って感じですね。何を言っているんだ、私は(苦笑)。 MC新NISAですね。 竹中さんニュアンスは分かるでしょう? MC分かります。ありがとうございます(笑)。じゃあ、観月さんはいかがですか? 観月さん(竹中さんの答えに)今ので良いんですか? 観月さん何ーサ…。 竹中さん疑問を投げかけただけだよね。 観月さんそうですよね。でも、私も「NISAって何ーサ」だと思います(笑)。難しいですよね。そういうものは、もうちょっと分かりやすく説明していただけるとありがたいですね(笑)。 MCそうですね。では、特に「変わったらいいのにな」みたいな、Changeしたいことはないですか? 観月さん何でしょうね…。「何ーサ」で頭の中がいっぱいになってしまっていて、ちょっとパッと思い浮かばないですね。 MCでは、秀吉と紫式部的には「NISAって何ーサ?」っていうことが一番の問題ですかね? 観月さんそうですね。はい。 MC萬斎さん、この後はやりづらい部分もあるかと思いますが、どうしましょうか? 萬斎さんやっぱりね、「頭を回した方が良い」ですね。こういう風に…。(主題歌「Change」(新しい学校のリーダーズ)の振付を真似る)浜辺さんあっ! チェ、チェ、チェ、チェーンジ♪ 萬斎さんTikTokを見てくださると分かると思うんですが、新しい学校のリーダーズの「Change」に、馬に乗りつつ時々頭を回すような振りがあるんですよ。やはり、頭を回さないと物の考え方が変わらないと思います。「疑うべきは我にあり」というところに一度立ち返ると良いかなと思います。 MC監督はどうですか? 監督がChangeしたいことはありますか? 武内監督この作品を作りながら、つくづく思ったんですが、「投票率を上げるためにネット投票に変えれば良いのに」と思います。 MC実際に言われていますよね。 武内監督「何でネット投票にしないのかな?」と思っています。そんなことを思いながら本作を作っていました。 MCもう一つ、皆さんにうかがいたいと思います。この物語は、AIによって偉人を復活させて、最強内閣を作るという設定になっています。もしも、皆さんが選ぶことができるなら、AIで蘇らせたい有名人や偉人はいらっしゃいますか? 浜辺さん取材で、何度かこの質問を受けたことがありましたね。私は、本作を観て、歴史を勉強し直したいなと思っているんです。まだ、勉強する前なんですが、教科書の最初に出てくる偉人の卑弥呼様を復活させてみたいですね。謎が多いので、実際に邪馬台国はどこにあったのかを聞きたいです。MC卑弥呼様もすごくリーダーシップがありそうですね。 浜辺さん今の日本を卑弥呼様の視点から見ていただきたいですね。 MC赤楚さんは誰を蘇らせましょうか? 赤楚さん僕は、この業界の先輩方がみんな口をそろえて「素晴らしい人だった」っていう、高倉健さんにお会いしてみたいですね。お会いできなかったので、お会いしてみたかったなというところです。 萬斎さん&竹中さん(二人でこそこそ話をしている)MC萬斎さんと竹中さんが何かお話をしているようですが、高倉健さんのお話ですか?(会場:笑) 竹中さん健さんの話です。個人的なことをお話していました(笑)。 MC赤楚さんは、健さんに会ったら何を聞きたいですか? どんなお話をしてみたいですか? 赤楚さん「どうやって生きているんですか?」っていうのを聞きたいですね。僕からすると偶像でしかないので、人間として、どうやって生きているんだろうっていうのはすごく気になります。 MC役者としての悩みを相談とかもできるかもしれないですね。 赤楚さんそれも相談したいですね。 MCGACKTさんは誰を蘇らせたいですかね? GACKTさん僕は、幼少の頃からずっとショパンの楽曲に憧れて、ずっと音楽をたどってきたので、「生でショパンの演奏を見てみたい」ですね。 MC音楽家として、偉人を呼び出してということですね。 GACKTさんもちろん映画ではいろいろと再現されてはいますが、本で読むのと生で見るのでは印象が違うと思うんですね。あの時代にあれだけの天才がいたと思うと、やっぱり会ってみたいと思いますね。 MC卑弥呼、高倉健さん、ショパンとやってまいりました。(萬斎さんが挙手)萬斎さん、いかがされましたか?萬斎さん僕も、すごく会いたい人を最近見つけました。 浜辺さん世阿弥さんじゃない人ですか? 萬斎さん世阿弥じゃなくて、…ベーブ・ルース! 浜辺さんベーブ・ルース…!? 萬斎さんベーブ・ルースを蘇らせて、大谷翔平選手と対決してほしいですね! (会場の反応に)あれ? あまりウケなかったかな。 浜辺さん世代が違うから…すごい人なんですね? 萬斎さんそうだね。大リーグの二刀流の生みの親みたいな人なんだよ。ピッチャーもやって、ホームランでタイトルを何度も取っている人です。そうか、知らないのか…。(世代の違いにショックを受ける) MC浜辺さんがおっしゃるように、観阿弥世阿弥とかではないのですね? 浜辺さんいままで、この質問にはずっと世阿弥さんっておっしゃっていたので…。萬斎さんの答えは「世阿弥だ!」って思いました。でも、今回はベーブ・ルースさんということなので、後でまた検索したいと思います。 MC竹中さんはどなたを蘇らせたいですか? 竹中さん私は、豊臣君に縁があって演じることが多いので、実際の豊臣君とお会いしたいですね。そして辞世の句「露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」を二人で奏でたいです。MC二人でハモりたいみたいな感じですね? 竹中さんはい。会ってみたいな。これだけ縁があるから。 MC観月さんはどうしますか? 観月さんそうですね、私は、女優をやりたいと思ったきっかけがオードリー・ヘップバーンだったんです。幼少の頃、オードリー・ヘップバーンの作品を観て「何か、女優さんって素敵だな」って思ったんです。なので、実物のオードリー・ヘップバーンを見てみたいです。 MC想像するとどんな感じの方だと思いますか? 観月さんとても品が良くて、美しくて、おしゃれで、妖精のような女優さんじゃないですか? きっと、実物もすごく清らかな方なんじゃないかと思います。 MC監督にも聞いてみましょう。監督は、誰かAIで蘇らせてみたい人はいますか? 武内監督僕は、田中角栄ですかね。(登壇者の皆さん:驚き)田中角栄みたいな剛腕な総理大臣が出てきてほしいなと思います。 MC今の日本には、相当癖がある方かもしれませんけれどね。 武内監督そうですね。いろんな事件も起こしていますからね。ただ、列島改造計画とか、日本が高度経済成長期でどんどん伸びた時代を作った人なので、「あんな大臣が出てきてほしいな」って思います。 ■フォトセッション MC今日は、公開初日です。たくさんの夏の作品の中から「全国の皆さんに『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を選んでもらいたい」という選挙のような日だと言っても過言ではありません。最後に、浜辺さんから、選挙演説くらい熱いメッセージをいただければと思います。 浜辺さんじゃあ、応援をいただいて良いですか? 「頑張れ」って言ってください。 登壇者の皆さん&会場の皆さん頑張れ! 浜辺さん皆さん! 本日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。(会場:拍手)本作は、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」というタイトルなので、一見コメディかなと思うかもしれません。でも、誰もが知っているいろんな偉人たちが復活するという夢の詰まった作品です。そして、観終わった後には心が前を向けるような作品です。もちろん、笑いもたくさんある作品になっております。お子様、学生様、そして大人の方と、皆さんに楽しんでいただける作品になっております。皆さん! ぜひ、この夏は「もしも徳川家康が総理大臣になったら」に一票を、清き一票をお願いします! 本日はありがとうございました。