「ゆとりですがなにか インターナショナル」完成報告会見

2023.08.23
  • 完成披露

完成報告会見

2016年4月に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語です。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して映画になります。
8月23日、10月13日公開の「ゆとりですがなにか インターナショナル」の完成報告会見を品川インターシティホールにて実施しました。岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、脚本の宮藤官九郎さん、水田伸生監督が登壇し、ドラマから映画化に至るまでのエピソードや撮影裏話、そして完成したばかりの本作を観た感想と手応えを熱く語りました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。

坂間正和役

岡田将生さん

坂間正和役

山路一豊役

松坂桃李さん

山路一豊役

道上まりぶ役

柳楽優弥さん

道上まりぶ役

脚本

宮藤官九郎さん

脚本

水田伸生監督

MC

まずはこの方「サラリーマンを辞め、家業を継ぐも、妻の茜との夫婦仲もイマイチ。時代の波に乗り切れていない男・坂間正和」を演じた岡田将生さんお願いします。

岡田さん

ちょっとヒドい紹介ですね(笑)。

MC

台本通りで失礼しました。

岡田さん

いえ、もちろん分かっていますよ。
本作にちなみまして、特殊な挨拶をさせてもらいます。
「岡田将生ですがなにか」
それぐらいテンションが上がっている作品でございます。たくさんの方々に観ていただきたいと思っています。

MC

続いて「優しく真面目だが、未だに女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊」を演じた松坂桃李さん、お願いします。

松坂さん

いや、本当になかなかない紹介内容ですよね(笑)。
今回も、何ていうんでしょうねぇ……童貞でした。
「山路ですがなにか」
でおなじみの松坂桃李です。七年前にできた作品が今こうして映画化することを嬉しく思います。本作をたくさんの方々に届けていければと思っています。

MC

続きまして、「元客引きで、十一浪目にして悲願の大学合格を果たすも、卒業後に中国での事業に失敗し、結局出戻りでフリーターになる破天荒な男・道上まりぶ」を演じた柳楽優弥さん、ご挨拶をお願いします。

柳楽さん

はい。「まりぶですがなにか」……ですね(笑)。
本当に、自分の中での大切な作品で、こうしてみんなで映画化できました。皆さんの前に立てていることに感謝して、「ありがとうございます」という気持ちです。本当に面白い作品ができたので、楽しみにしていてください。

MC

ドラマシリーズから引き続き、脚本を担当されている宮藤官九郎さんと、メガホンを取られている水田伸生監督です。

宮藤さん

(ゆっくりと)「宮藤官九郎ですがなにか」(笑)……です。
“ゆとり世代”というくくりでドラマ(の脚本)を書いて、すごくこじんまりやってきたつもりです。今回のタイトルが「インターナショナル」とありますが、これまでとまったく同じスケールです。(会場:笑) なので、安心して観に来てください。

水田監督

「水田ですがなにか」
MCさんは、この連続ドラマを放映していた時は、まだ(日本テレビに)入社していないんですよね?

MC

はい。入社前で、大学生でした。

水田監督

ドラマは観ていましたか?

MC

はい、観ていました。

水田監督

面白かったですか?

MC

面白かったです。

水田監督

誘導尋問ではありませんが、そう言っていただけて本当にありがたいです。
宮藤さんの発案で企画を立て、それでシナリオ作りをしながら、キャスティングの打ち合わせをしました。オファーの時は、第一希望の三人に「当たってくだけろ!」でしました。「断られたらしょうがない」と、いつも思っていますが、この三人は特にそうでした。当時から、この世代ナンバーワンの三人ですから、どう見てもライバル関係で、(キャスティングは)「まず無理だろう」と思いました。それが実現して、顔合わせで揃ってくれた時は、「絶対にしくじれないな」と、こちら側は緊張感を持ちました。映画版の撮影で約七年ぶりに再会すると、見事に成長していて、圧が強くなっていたので、「力が入るのかな」と思ったら本当にすんなり世界観に入っていて、それはこの三人の共感力と順応性の高さによるものだと思います。あっという間に七年前に戻ってくれた現場でした。

MC

「ゆとりですがなにか」は社会現象になったドラマですが、岡田さん、松坂さん、柳楽さんから「またやりたい!」という声があったと伺いました。宮藤さん、映画化になるまでの経緯を伺えますか。

宮藤さん

うまく説明できるかな。ドラマの後にスペシャルドラマ(「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」2017年7月日本テレビ系列にて放送)をやりましたが、それでは飽き足らず……いや、飽き足らずというのはヒドいか(笑)。別の作品の打ち上げで、桃李くんにお会いした時に「ゆとりで、映画『ハングオーバー!』の感じの、できませんか?」と言われました。「良いじゃん!」と思って、そのまま水田さんにお伝えしたところ、「じゃあ、海外ロケだ!」「インターナショナルというタイトルをつけましょう!」なんて盛り上がって、そこまではすごく早く決まったんです。でも、コロナ禍があり、いろいろと話をしているうちに「ゆとりの人たちであれば海外に行かなくても、逆に海外の方が日本に来ているし、いつもの八王子から高円寺の間でインターナショナル感を出せるのでは?」となりました。(会場:笑) それで海外に行くのはやめました。

松坂さん

(笑)。グッと縮まりましたね。

宮藤さん

そうなんです。ですから「海外に行くつもりだった」という意味のインターナショナルです。“海外に行けなかった人たち”ですから、忘れないでください。

岡田さん

その話、いらないと思います(笑)。

宮藤さん

だから、その“なごり”ですね。気持ちだけは海外という感じです。(松坂さんに)流れとしては、そうですよね?

松坂さん

“なごり”……なるほど!
宮藤さんに会う前に、たまたま(映画)「ハングオーバー!」を観ていたんです。普通にゲラゲラ笑って観ていたのに、途中で「何かに似ている」と思い始めて、考えたら「“ゆとり”の三人だ!」と気が付きました。それ以降は、登場人物たちが、僕には“ゆとり”の三人にしか見えなくなりました。それで「これを“ゆとり”でやれるんじゃないかな」と宮藤さんに雑談の温度感でフワッと話をしたら、実現に向けてコトを運んでくださいました。連ドラの後でも三人(岡田さん、松坂さん、柳楽さん)で「またやりたいね」という話をしていたので、「言ってみるもんだな」と実感しました。

宮藤さん

だから“ゆとり”の映画の中で、「ハングオーバー」というセリフが出てきます!

MC

実際に映画化が決まった時はいかがでしたか。

松坂さん

連続ドラマをやって、スペシャルドラマをやって、その後に「やるよ!」というのを聞いた時は、「お!じゃあ連ドラ、また行くか!」みたいな感じで、三人でフワッと話をしたんですよね? (岡田さんと柳楽さんを見つめる)

岡田さん

した?

柳楽さん

しました!

岡田さん

した……か……。

松坂さん

えーっと、(岡田さんは)覚えていないです(笑)!

岡田さん&柳楽さん

(笑)。

松坂さん

「映画化!」と聞いた時は、(岡田さんと柳楽さんを見つめて)三人でビックリしたよね?

岡田さん

ビックリした!

柳楽さん

ビックリした! 連続ドラマやってスペシャルドラマやって映画化という経験がないから!

松坂さん

「居酒屋で男三人がくだ巻いている話が映画化になるのか」って、ちょっと緊張したよね。

柳楽さん

「自分のキャラはどうだったっけ」ってなったんですが、撮影が始まったらすんなりと入れました。このメンバーは俳優としてもですが、実生活でも一緒に成長しているんです。そんな感覚は貴重なので、“より大切な仲間だ”と感じました。

MC

岡田さんは、どうでしたか?

岡田さん

皆さんと同じで、本当にただただ嬉しかったです。またみんなで集まってお芝居ができる楽しさと、あとは“ご褒美だな”と思いながら、この現場に臨みました。こうやって今、皆さんと会見しているのも、今まで参加した会見の中で、一番楽しくできています。

宮藤さん

良かった!

松坂さん

嬉しいですね。

岡田さん

安心して、この場に座っていられることを本当に嬉しく思っています。

MC

“ご褒美のような現場”というお話もありましたが、この劇場版は昨年の秋に撮影が行われました。久々のゆとりチームの現場だったと思いますが、撮影中の印象的なエピソードや思い出をお話いただけますか。

岡田さん

この映画の中でハロウィンのシーンが出てきます。渋谷のスクランブル交差点で撮影をしました!……(首を横に振り)あ、していないです。

松坂さん

したんでしょ! “撮影をした!”って感じじゃないの?

岡田さん

違う、違う! 模したんです。すごい数のエキストラの方が集まってくださって、本当に楽しく撮影に参加してくださいました。「ゆとり」のファンだったという方から、時折「観ていました」と声をかけてもらうこともありました。「正和、なんで血を流しているんですか?」と聞かれて、「ちょっとそうなんですよね~、すみません!」と答えました。そんなやりとりが、「こんなにも『ゆとり』を待ってくださる方々がいるんだな」と感じられてすごく印象に残っています。

松坂さん

すごかったですね! 本作のハロウィンについて話すと、僕も小学校の授業で、ハロウィンの仮装をしてイベントに行くんです。その仮装のメイクが、すごいんです。でも、このメイクの内容はあまり言わない方が良いと思うので、それは劇場で確認してください。エキストラさんがたくさんいる中で、そのメイクをしていると“ヘンな感じ”で見られるんです。それがすごく恥ずかしくて……かなり印象に残っています。

柳楽さん

僕は……、中国語のことって話をしても良いの? (松坂さん:大丈夫です!) 

水田監督

大丈夫です!

柳楽さん

中国語のセリフがたくさんありまして、難しいのでなかなか覚えられないんですよね。ただ、シーンとしてちゃんと面白い雰囲気になっていたので、「頑張って良かったな」と思いました。そういうところも楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

MC

中国語はどのようにして?

柳楽さん

文法とかまったく分からないので、音で繰り返し聞いて、ひたすら練習して覚えました。

岡田さん

観たらすごかったです! 「さすが柳楽優弥!」と思うぐらい完璧でした。ストイックな方なので、本当に素晴らしいと思いました。

柳楽さん

ありがとうございます。謝謝(シェイシェイ:中国語のありがとう)

岡田さん

あ、シェイシェイ(笑)。そこだけインターナショナルが残っていますね。まりぶくんだけが補ってくれますね。

松坂さん

そうね!

宮藤さん

まりぶは劇中で、中国語で「おっぱいいかがですか?」と言っています。(会場:笑)

柳楽さん

(小声で)中国語だけじゃない……。

宮藤さん

いろいろな言語で言っていて、そこだけインターナショナルです(笑)。本当にすみません。

MC

皆さんの仲の良さが出ていますね。宮藤さんと水田監督から見たキャストの印象と、現場でのチームワークについて伺えればと思います。

宮藤さん

僕はあえて映像を見返さずに、自分の記憶の中にあるドラマの時の関係性を基にして、第一稿を書きました。それから、間違っていたところを直しました。彼らがしゃべりそうなこと、話の内容、山路が女性に対して言いそうなヒドい言葉とか、それらは自分の魂の叫びにもなっているので、「ちゃんと書かないと!」となりました。書いていると、三人のキャラクターがちゃんと降りてくる感じがして、完成した原稿を読んだら、ちゃんと再現されていました。それで、「僕自身の中に、正和と山路とまりぶがいるんだな」と実感できました。でも、これは(彼らが)成長しないっていう意味ではないですよ。

水田監督

最初に三人の話はしたので、それを繰り返すのも何ですから……先ほど別の取材で申し上げたことを話しましょうか。僕が思っていることなのですが、この三人は“サッカーのワールドカップ日本代表のゴールゲッター”です。誰がセンターで、誰がサイドウイングでとかではなくて、三人がコロコロとポジションを入れ替わりながら、共演者の立ち位置や、自分たちへのチェックを目配せもしないで気配だけで位置取りを変えて、見事にゴールを決めてくれる存在です。ですから、(現場で)演出をするなんておこがましいことは、まったく考えていませんでした。芝居のしやすい環境をお膳立てするお手伝いができればと思って、撮影を終えました。
自分が監督した映画を「面白い!」と言うのは、なかなか言えないですが、「(本作は)何回観ても面白いですよ!」

MC

キャストの皆さんは、これまでのインタビューで「ゆとりですがなにか」は特別だとお話されてきたと思います。改めて、ゆとりチームのスタッフやキャストは、皆さんにとってどのような存在でしょうか。

岡田さん

この言葉は、たぶん間違っていないと思うのですが、本当に「家族」みたいな感じです。
今回、久々に皆さんと集まって、スタッフの方から「今回は何でも準備しているから、どんな芝居でもできるよ」と声をかけてもらったり、事前にキャストの皆さんと「映画が始まりますが、よろしくお願いします」という連絡をとったりしました。集まることが楽しいだけではなく、皆さんがストイックに「面白いもの、良いものを作ろう」というのが、良い方向に向かっている現場でした。会うと安心しますし、相談もします。ずっと側にいてほしいというチームなので、僕は「家族」にしました。

松坂さん

今、岡田さんも言いましたが、チームの皆さんは本当にストイックで、七年前の衣装がそのまま残っていました。「いつでも、どういう球が来ても大丈夫」という万全な体制を常にとってくださっていました。だからこそ、こちらも安心して飛び込むことができました。改めて「すごいな!」と思いました。今回の衣装合わせでも、「七年前の衣装を着られるんだ!」というのと、キャストのみんなが(その衣装を)着ても違和感がなかったのにも「すごいな!」と思いました。スペシャルドラマでも映画でも感じた安心感は、「お風呂につかっている感じの温かさ」ですね。(登壇者の反応を感じて)すみません、ちょっと間違えましたね(笑)。それぐらいこの現場は安心するんです。たくさんのすごい人たちが、自分の周りにいることは本当に心強いです。

柳楽さん

スタッフもキャストもドラマの時から同じで、数年前にも作品を作っている家族であり、仲間であるという貴重な存在で、安心感をすごく感じます。それに目的に向かってより成長して再会できる貴重な座組に参加できたと改めて感じます。腹を割って相談できる関係は、本当にありがたいです。

MC

連続ドラマから始まったこの作品の映画が完成しました。映画をご覧になった感想をお願いします。

岡田さん

とても面白かったです。僕は初号試写でスタッフとキャストの皆さんと観ました。自分が出ているものは緊張しますし、そういう試写ではあまり笑いが生まれないんですが、すごく和やかで、本作を楽しんでいる空気感がありました。観たことのないシーンもたくさんありましたし、吹き出して笑ってしまうことも多々ありました。連続ドラマから始まり、映画になりましたが、「ドラマを観ていない方でも面白く観てもらえる作品になっている」と思いました。

松坂さん

岡田さん(演じる正和)が、のたうちまわりながら何かを叫ぶシーンがあるんです。めちゃくちゃ笑いました。自分が出ていないシーンも「生で見たかったな」と思うぐらい本当に全部が面白かったです。あとは、個人的に三人が揃うシーンに感動しました。時が経っているせいか、久しぶりにこの三人を見て、「あぁ、なんか帰ってきたな」とすごく感じました。

柳楽さん

本当に面白いですよねぇ~。観ていただいて、より感じてもらえることがあると思うので、劇場で観ていただきたい作品ができたと思います。

宮藤さん

実はコロナ禍になる前から考えていた話が、コロナで延びたり、その間に世の中が変わってきたりして、それに合わせて地道に脚本を直したりと、いろいろと合わせていきました。完成作を観て、「この時代だから」「今だから」彼らはどう行動するか、何を考えるかという作品になっている気がします。ヒドいところもいっぱいあるんですが、根底には社会への鏡のような、「ゆとりの三人は社会をこう思っているんだ」ということをすごく感じました。日本には世界各国の方が生活をしているので「インターナショナルだな」という、最初に自分が考えたところに戻ったような気がしました。“最後は原点に”ということで、まとめてください。

水田監督

先ほど「面白い!」と言ってしまいましたよ(笑)。
もう少し、この三人について申し上げると、現場で阿吽の呼吸が生まれる理由は、三人はとてつもなく深い準備をして現場に来るからです。柳楽さんの中国語だけではなくて、撮影に挑むための準備をしてくる。すべての仕事に一番大切なのは、質の高い準備だと思います。この三人は、この世代の俳優の中でもずば抜けています。僕自身も感じますし、三人がお互いに影響し合っていると思います。桃李くんが、柳楽さんに「優ちゃん、すごい」と言ったのも記憶しています。将生くんほど主演俳優なのに共演者を気遣う俳優は見たことないし、優弥くんほど妥協しない俳優は見たことがないです。宮藤さんの脚本を演じる、この三人を観るだけで、木戸銭(=料金)の元は取れると思っています。

MC

水田監督からお話がありましたが、お三方はそれぞれライバル意識だとか、意識し合う部分はありますか?

松坂さん

意識していました?

岡田さん

(困惑した表情で)僕、友だちだと思っていて…(笑)。

水田監督

何だよ~!

岡田さん

(立ち上がってオロオロして)いやいや、ちょっと……。
(着席して、左右に手を向けて軽めに)めちゃくちゃライバルです! (口調を強めて)めちゃくちゃライバルだからね! 

松坂さん&柳楽さん

(笑)。

岡田さん

でも、やっぱり根底には「友だち」っていうのがあって、皆さんの作品を観て刺激を受けたいし、刺激を与えられる俳優になりたいし、友人でありたいというのはあります。以前、何かのインタビュー記事を読んだら、松坂さんが「岡田将生がライバルだ」と言ってくれていました。それを見て、「そうか、“ライバル”と言ったほうが良いんだ!」と思ったことを、思い出しました。

松坂さん

ほぉ!

岡田さん&松坂さん

(笑)。

岡田さん

本当に“ライバル”ですよ!

松坂さん

僕も二人のことを“友”とも思えるし、“ライバル”だとも思っています。この作品を七年前にやって、スペシャルドラマもやって、今回の映画もやって、“戦友”みたいな感覚でもいます。仕事でもプライベートでも、「どんなことしているのかな?」とずーっと気になる二人ですね。それはたぶん変わらないです。

柳楽さん

僕もそう思います。

岡田さん&松坂さん&柳楽さん

(見つめ合いつつ笑顔)。

柳楽さん

より成長している姿で会えているのが…。

松坂さん

良いよね!

柳楽さん

強烈ですよね。刺激的な仲間という感じがします。

■記者からの質問

【記者質問】

このドラマ、映画ではお三方は“ゆとり”という部分でくくられていると思いますが、実生活での共通点がありましたら教えてください。

松坂さん

この三人の共通点…共通点。

岡田さん

あれ! みんな気ぃ遣い!

松坂さん

良い言い方をすると“気遣い”ですね。例えばご飯に行く約束をします。お互いが気を遣い過ぎて日にちが決まらない。場所も決まらない。

岡田さん

決まらないですねぇ。「みんなは何を食べたいのかな?」と思っているんですよ。「まだ発言しないほうが良いのかな」とか。

柳楽さん

「どこが良い?」

松坂さん

「これも良いねぇ~」

岡田さん

「良いね良いね!」

松坂さん

「そうだよねぇ~!」(手を伸ばして話が流れる様子)ふわ~!

岡田さん

「食べに行かないんかい!」って(笑)。

松坂さん

そうなんです。気を遣い過ぎて何も決まらない。

岡田さん

そこに(茜役の)安藤サクラさんがいてくださると、「何が食べたいの?」「肉かな」

松坂さん

「じゃあ、焼肉!」「いつ?」「じゃあ(日付は)ココ!」みたいな。

岡田さん

「じゃあ、はい」って(笑)…そんな三人です。

MC

それでは最後に、代表して岡田さんからご挨拶をいただきます。

岡田さん

「ゆとりですがなにか」は僕にとって大切な作品です。ドラマ、スペシャルドラマ、そして映画になりました。これはひとえに応援してくださったファンのお声もあり、今回の作品になったと思います。「またみんなで集まって120%の力で面白いものを作ろう」と、面白いものが出来上がりました。全国のいろいろな方々に観ていただきたいと思っております。本日はありがとうございました。