「君のクイズ」初日舞台挨拶

2026.05.15
  • 初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

小川哲さんのベストセラー小説「君のクイズ」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)は、謎解きと人間ドラマが交錯する極上の知的エンターテインメント作品で、第76回日本推理作家協会賞も受賞しました。その実写映画「君のクイズ」の初日舞台挨拶が5月15日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、中村倫也さん、神木隆之介さん、森川葵さん、坂東工さん、吉野耕平監督が登壇しました。
皆さんが、クイズという枠を超えた知的エンターテインメントとなる本作への想いや撮影の裏側を明かすと共に、特別クイズにもトライ! さらにイベントに出席できなかったムロツヨシさんからコメント映像が届くなど、大いに盛り上がりを見せたこの日の模様を詳しくレポートします!

三島玲央役

中村倫也さん

三島玲央役

本庄絆役

神木隆之介さん

本庄絆役

富塚頼子

森川葵さん

富塚頼子

番組MC役

坂東工さん

番組MC役

吉野耕平監督

■劇中で番組MC役を演じた坂東さんがステージに登場。前説と、キャスト&監督の呼び込みを担当しました。

坂東さん

たった今、映画「君のクイズ」をご覧になった皆さん。映画はいかがでしたでしょうか?(会場:拍手) もっと大きな拍手をお願いいたします!(会場:さらに大きな拍手)  安心しました。この映画、とっても面白いです。もう一度(拍手を)お願いいたします。(坂東さんのおねだりに、会場:笑&拍手) ありがとうございます!
これから、キャスト・監督をお呼びして、公開初日舞台挨拶を行ってまいりたいと思います。一点、皆さんにお願いがございます。本日のイベントは、マスコミの方以外の撮影は禁止となっております。お手元のスマートフォンはしまっていただければと思います。
皆さん、ご準備はよろしいでしょうか。(会場:拍手) 拍手でお応えいただけるなんて、とても良いお客さんですね…。(しみじみと噛み締める坂東さんに、会場:笑&拍手) ありがとうございます。それではキャスト・監督の皆さんの登場です!

■キャスト・監督がステージに並び、会場からの大きな拍手を浴びました。

MC(坂東さんから、TBSの杉山真也アナウンサーへ交代)

今一度、キャスト・監督に盛大な拍手をお願いいたします。(会場:拍手)
本日の呼び込みは、坂東工さんに行っていただきました。ありがとうございました。(会場:拍手)

坂東さん

ありがとうございました。いやあ、緊張しましたよ! 舌を巻かせてやろうとか考えてはいたんですが…(笑)。

中村さん

坂東さんの呼び込みの声を聞くと、撮影の時の疲れがもう一回、巻き戻ってきます。坂東さんの声を、体が覚えているんでしょうね(笑)。

坂東さん

疲れと言わず、緊張感と言ってもらえると…。(会場:笑)

中村さん

(笑)。徒労です。(会場:笑)

MC

では、改めまして皆さんからご挨拶をお願いいたします。

中村さん

本日はご来場いただきまして、ありがとうございます。愉快なトークライブを楽しんでいってください。(会場:笑)

神木さん

今日は、本作を観ていただき本当にありがとうございます。お天気が良く、風も爽やかな日に公開できて、本当にうれしいです。短い時間ですが、いっぱい楽しんでいってください。

森川さん

神木さんもおっしゃっていますが、昨日までは天気がちょっと荒れ気味でしたが、先ほどきれいな夕日も見えて、本作の公開を歓迎してくれているように感じます。

坂東さん

本日はようこそいらっしゃいました。この良き日をより楽しんで帰ってください。ありがとうございます。

中村さん

そうか、(坂東さんは)番組MC役なんですね。役名がなかったことに、今まで気づかなかったです(笑)。

坂東さん

監督、何とかならなかったんですか? (会場:笑)

吉野監督

僕の中では「坂東さん」という役名でした。

坂東さん

そうだったんですね! じゃあ、それでお願いします。(登壇者の皆さん&会場:笑)

吉野監督

公開初日を迎えられて、本当にうれしく思います。僕も、ステキな方々と久しぶりに会えてとてもうれしいです。どうぞ楽しんでください。

MC

先日のイベントで中村さんは、「この作品が、俳優人生20年の集大成の作品になれば。そんな思いを持って臨みたい」とお話ししていました。いよいよその作品が、全国の映画館で公開されましたが、今の気持ちをお聞かせください。

中村さん

(公開を迎えるにあたって)不安は一つもなかったし、公開が楽しみでしょうがなかったです。
今日も、朝からたくさんの方が観てくださって、非常に高評価をいただいていると、主演の私の耳に入っています。これからたくさんの方に観てもらえるような滑り出しとなれば、これ幸いと思っています。

MC

神木さんは、「中村さんが主演を務める」ということが、この作品に出演する決め手の一つになったとおっしゃっていました。皆さんと作り上げたこの作品の手応えはいかがでしょうか?

神木さん

手応え! それはもう、抜群でございます!
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この作品へのオファーのお話をいただいた時に、「主演が中村倫也だ」と聞いて、「絶対に参加したい」という思いで、本作に挑みました。
僕も含めたキャストの皆さん、スタッフの皆さんも、現場ではポテンシャルというか、「絶対に良いものを作ってやるんだ」という気合の入り方が違いました。その波に、身体を預けながら本庄を演じられたと思っています。
完成した作品を試写会で観ましたが、本当にステキな作品だと思いながら観ました。

MC

中村さんと神木さんは、これまでにもいろいろな作品(映画「屍人荘の殺人」2019年公開/主演:神木隆之介)などでご一緒してきました。改めてこの作品でご一緒していかがでしたか?

中村さん

隣にいてくれると楽ですし、すごく刺激的な存在です。

MC

神木さん、ステキな関係性ですね。

神木さん

(うれしそうな表情を浮かべながら)でしょう?(会場:笑) そうなんです。ありがとうございます。

中村さん

(笑)。(神木さんと笑顔を見せ合いながら)結局、俺らがイチャイチャして終わる。

神木さん

(笑)。そうなんです!

MC

坂東さんは、クイズ番組で、中村さんと神木さんが対峙するとても緊張感のあるシーンを間近でご覧になっていました。振り返ってみていかがでしたか?

坂東さん

なぜか、二人の間に僕がいるんですよね。(会場:笑) 二人の間には磁場みたいなものがあって、そのグニャーッとなっている中に僕がいる…みたいな感じでした。<br>お二人の共演シーンは、人間の能力のオリンピックみたいなところがあるので、そこに僕が何かを付け加えることはなかったです(笑)。

中村さん

坂東さんは、磁場に挟まれてすごく細長くなっていました。(会場:笑)

坂東さん

時空の彼方に飛んで行きそうになっていましたよね。

中村さん

(磁場に挟まれて飛ばされそうな光景を)初めて見ました。

坂東さん

そこには何かの文字のようなものがありましたね。(会場:笑)

中村さん

(笑)。いろいろありましたね。

MC

森川さんは、クイズプレイヤーの富塚頼子を演じて、三島たちと一緒に謎に迫っていく役どころでもありましたが、演じてみていかがでしたか?

森川さん

難しかったですね。頼子は、クイズプレイヤーではあるんですが、劇中で“クイズに答える”シーンがないんです。クイズプレイヤーとしての頼子の姿を自分自身でも分からないまま、検証番組に参加する様子を演じなければならなかったので、少し難しいなと思いました。
でも、目の前で倫也さんが頑張っている姿を見ながら、「私も一生懸命やらなきゃ」と思いながら演じていました。

中村さん

クイズ仲間たちがいろいろといる中で、(頼子は)唯一、三島の過去も見ているキャラクターだったので、そういう意味ではちょっとしたキーマンかもしれないですね。

森川さん

そうですね。ちょっとしたキーマンなのか、そうじゃないのか(笑)。

MC

中村さん演じる三島に対しては、どのような意識を持って演じましたか?

森川さん

昔から一緒にクイズ大会に参加しているので、ライバルとしての意識と、強いプレーヤーとしての憧れ。プラスちょっと女性として、異性への意識があるかな…? くらいの感じで演じました。

MC

となると、キーマン…?

森川さん

であるかもしれないし、ないかもしれません。(会場:笑)

中村さん

とてもステキな、繊細なお芝居をされています。楽しんでいただければと思います。

MC

坂東さんが演じたのは、クイズ番組「Q-1グランプリ」のMCであり、検証番組では場を盛り上げるエンターテイナーという役どころでした。MCという役柄を、どのように作り上げたのでしょうか。

坂東さん

あえて「役を作り上げる」というようなことはしませんでした。原作には検証番組がなかったので「これはどうやるのかな?」と思いながらも「飛び込んでやってしまえ」と思いました。実際には、「色々と巻き起こしてくれて、ありがとうございます」という気持ちです。ハプニングこそ命ですからね。

中村さん

だって、坂東さんの司会進行のセリフは、ほとんど台本にはなかったですもんね。

坂東さん

台本には、なんとなくの流れが書いてあるだけで…。

中村さん

あまり書きすぎちゃうとそれだけで膨大な量になっちゃいますからね。だから現場で「こういう時は、こういう言い回しがあります。監督どうですか?」といったやり取りをしていましたよね。

坂東さん

本当にね、(「バチェラー・ジャパン」「バチェロレッテ・ジャパン」などで司会進行を担当してきた経験があることから)リアリティショーというものをやっておいて良かったと思ったのは初めてですね。

神木さん

本当にすごいなと思いました。台本上だと「三島さんどうですか」「本庄さんどうですか」という坂東さんのセリフがあって、それに対して僕らのセリフが一つあるという流れなんです。その僕のセリフの返答に対しても、坂東さんはアドリブで返されていたんです。

坂東さん

(心配そうに身を乗り出して)うざくなかったですか? 大丈夫でしたか? いろいろと付け加えちゃってすみません。

吉野監督

でも、「何が飛び出すのかな」とワクワクしながら観ていました。
台本にはない「(自分では思いつかないような返しに対して)こういう返し方が思い付けたら良かったな」と思うようなステキな返しでした。

坂東さん

そういうことは、現場で言ってくださいよ。(会場:笑)

神木さん

僕らが、より劇的なことをやっていたり、劇的な人間に見えるようなコメントをアドリブで入れてくださったんです。

坂東さん

良かったです。今、初めて優しくされました。(会場:笑) ありがとうございました。

中村さん

頭を使いすぎて、夕方頃になると坂東さんは…。

坂東さん

(中村さんのコメントに慌てた様子でカットインして)それは言わないでください!

中村さん

電池が切れかけていたもんね(笑)。朝から頭を使うから…。

坂東さん

そうなんですよ。

中村さん

坂東さんの目の色を見ると、何となく時間が分かりました(笑)。

坂東さん

…その節はありがとうございました(笑)。

MC

吉野監督にうかがいます。本作は、小川哲さんによるベストセラー小説が原作となっています。映画化する上で、ご苦労されたのはどのようなことでしたか?

吉野監督

小川さんもおっしゃっていますが、文字でスポーツを表現できるというところから、クイズを小説にするということを考えたそうです。小説版が文字の表現として完結してしまっているので、「この面白さを映像でどうやって展開していけば良いのだろうか?」と考えました。
僕自身、小説の文体や構成が好きだったので、それは崩したくないという思いはありました。でも、それだけでは小説の持っている魅力が映像として伝わらないんじゃないかと思って、小説の面白さを映像として広げていく作業をずっとやっていました。その結果、原作にはない「検証番組」のシーンが生まれたり、CG表現がいろいろ生まれたりしました。その作業は大変でもあり、とても面白くもありました。

MC

VFXによって、脳内が描かれるシーンもあります。

中村さん

吉野監督とはこれまで何度もご一緒していますが、その度に「今回もまた面白いことをやっている」と思っています。僕が、本作で個人的にたまらなかったのは、脳内が可視化されるんですが、そのVFXの中でパワーゲームみたいなものが描かれているところですね。あそこにはシビれましたね。「おおー!」と思いました。

神木さん

撮影の時に「映像ではこういう風になる」というお話は聞いていましたが、完成した映像を観てみると、とにかくカッコ良かったです。
脳内を表現するVFXは、各クイズプレイヤーの性格や特徴も表現しているのかなと思いました。三島の脳内は「三島っぽいな」と思ったし、本庄の脳内は「この無茶苦茶感が本庄っぽいな」と思いました。そういったことが表現されていて、すごくカッコ良いなと思っていました。

吉野監督

映画のVFXは、ドラマを分かりやすく伝えるための手段だと思っています。
キャラクター表現の延長という感じなので、「三島の考え方はこんな感じ」とか「逆に本庄はこんな感じ」といったものを広げていくのはすごく面白かったです。CGスタッフも、ずっと手探りで取り組んでいて、キャラクターをいろいろと探っていました。よく見れば、三島と本庄の脳内は、書体が違っているんですが、スタッフの中で密かに問題になったのが「頼子ってどういうフォントだろう?」ということでした。「論理的なので三島寄りなんじゃないか?」とか、細かいことをいろいろと探っていました。役者さんに演じていただいて、僕らはそれをさらに揉み込んで、楽しむ時間ができました。しんどくはありましたが、とても楽しかったです。

MC

吉野監督と中村さんは、今回で四度目のタッグとなりました。吉野監督からご覧になって、本作の中村さんはいかがでしたか?

吉野監督

タッグを組んだ第一作目となった「水曜日が消えた」(2020年公開。主演:中村倫也)では、非常に難しい役をお願いしてしまって…。

中村さん

(笑)。僕、七役やったんですよ。七役!

吉野監督

(笑)。一作品の中で七人分を演じてもらって、さらにバラバラの順番で撮るという…。

中村さん

入れ替わったりしながらね。あの時は、台本を読んでもどうやって撮るのか分からなかった。(会場:笑)

吉野監督

(笑)。その後は(劇場版映画「沈黙の艦隊」2023年公開。「沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦~」2024年配信ドラマ。「沈黙の艦隊 北極海大海戦」2025年公開。主演:大沢たかお)潜水艦に乗ったり、本当にいろいろありました。

中村さん

(「ハケンアニメ!」2022年公開。主演:吉岡里帆)アニメ監督の役をやったりもね。

吉野監督

今回は、ついに普通のドラマだと思ってはいたんですが、非常にまた難しい役をお願いしてしまいました。

中村さん

(笑)。

吉野監督

どんなに難しい役でも、自分の考え方と役作りをして現場に来てくれる。こちらとしては、「中村さんがやっていることがきっと正解だろう」と思って、演出としては“そこからどうしていくか”という次の段階に行けるので、非常にありがたい存在です。

MC

今日は、あの時の興奮や苦労、そして疲れを再び思い出してほしいと思っています。完成披露試写会や公開記念クイズ大会を盛り上げた“例のアレ”にも登場してもらいましょう!

■スペシャルゲストとして、皆さんの前に早押しボタンが運び込まれました。

中村さん

不思議と(映画館の違法撮影防止キャンペーンのキャラクター)“NO MORE 映画泥棒”に見えました。

森川さん

本当だ! なぜですかね!

神木さん

赤いパトランプだからね。

MC

中村さんと神木さんにとっては、早押しボタンとの“再共演”となります。

中村さん

(笑)。人生でそう何度も見るものじゃないもんね。

神木さん

確かにね。こういう本格的なやつは特にね。

中村さん

僕たちが手に汗握る様子を、ずっとそばで体感していた存在ですからね。

MC

クイズプレイヤーの役でありながら、森川さんは劇中でこの早押しボタンを押したことがないんですよね?

森川さん

ないです。でも、現場ではすごく気になっていました。二人の席のセットで、(ボタンを押す仕草をしながら)こうやって「ピンポーン!」って押していました(笑)。普段は、撮影の合間は機械の装置を止めているんですが、その時は電源が繋がっていて、光の演出とか全部光っちゃって…。すごく迷惑をかけてしまいました。(登壇者の皆さん:笑)

MC

せっかくなので、今押してみますか?

森川さん

良いですか? (ボタンに手をかけながら)失礼します! 行きます! (早押しボタンを押して「ピンポン!」とクリアな音が鳴り響く)気持ち良い!

神木さん

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせる)

中村さん

みんなちゃんとボタンが反応するかな?

坂東さん

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせる)

吉野監督

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせる)

森川さん

(周囲の様子を確認して)大丈夫そうですね。

MC

坂東さんも、これまで早押しボタンは押したことはないですもんね。

坂東さん

お二人がいなくなった時に押していましたよ。(登壇者の皆さん&会場:笑)

中村さん

早押しボタンには、みんなが押したくなる魔力があるんだ。

森川さん

押したくなっちゃうんですよね。

坂東さん

なりますね。こうやって置いてあると。(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせる)

中村さん

これが用意されたということは、何かをやるってことですね?

MC

そうです。早押しボタンがセットされましたので、本日は一問だけクイズをご用意しています。壇上の皆さんに、早押しでお答えいただきます。本気で臨んでください。

中村さん

何か問題が出るってことですもんね。

MC

問題が出ます。そして、一問しかありませんので、分かったら早押しでお答えいただきましょう。

中村さん

(劇中では本庄が、問題を一文字も聞かずに正解する“0文字解答”を炸裂させることから)“0文字解答”もありってことですよね?

森川さん

おおー! 自信ありですか?

坂東さん

本当に?

中村さん

やってみる?

森川さん

(笑)。“0文字解答”ですか?

坂東さん

(中村さんに向かって手を差し出し)どうぞ(笑)!

MC

神木さんも“0文字解答”は可能ですので…。

神木さん

可能ではありますよね。いやあ、魔法が使えたら良いんですけどね。頑張ります。

MC

では行きましょう。それでは参ります! 

■劇中で使われている効果音が流れる。

MC

まずは…。

中村さん

(問題を読み始める前なのに早押しボタンを押して「ピンポン!」と音を響かせる)

森川さん

ええっ!? (中村さんの早押しに登壇者の皆さん&会場:笑&ザワザワ)

MC

中村さん…。

森川さん

絶対まだでしょう!

中村さん

決めてやるよ!(会場:拍手)

坂東さん

お願いします。

中村さん

これマジで、当てに行きますよ! ガチでやると言っていたから。
答えは…「ムロツヨシ」! 

■一拍おいて、何と正解の効果音。

MC

正解!! 0文字解答!!

登壇者の皆さん&会場

えー!(どよめき&拍手)

■中村さんがステージの前方に出て、会場に向けてガッツポーズや投げキッス。頭の横でクルクルと指を回す本庄の決めポーズなどを繰り出して喜びを表現。

坂東さん

三島だー!

神木さん

魔法だ!

坂東さん

(鳴り止まない拍手の中)これは検証が必要だ!
これ、ガチなんですよね!?

中村さん

何も知らないです。

坂東さん

検証しなくて大丈夫(笑)?

中村さん

せっかくだから、みんなで検証しようか!(会場:笑)

神木さん

検証舞台挨拶みたいな(笑)?

中村さん

決めてやりましたよ。

MC

中村さん、今はどのようなお気持ちでしょうか?

中村さん

いやあ…「本庄はこんな気持ちなのか」と思いました。(会場:笑)

MC

すごいです!
先ほどの問題ですが、まずはこちらをお聞きください。

■加工された音声が場内に流れる。

謎の加工された声

会場にお越しの皆さん、本日はご来場いただき誠にありがとうございます。そして、ご登壇しているキャストの皆さん、吉野監督。本日は公開誠におめでとうございます!

MC

問題です。「今しゃべっていたのは誰でしょう?」
そう続くはずでした。
正解はムロツヨシさんでした。お見事、中村倫也さんの“0文字解答”が現実となりました! (会場:拍手)

坂東さん

素晴らしい!

中村さん

優勝賞金は?

MC

名誉のみです。(会場:笑)

中村さん

名誉。…何よりでございます。

MC

「君のクイズ」クイズ王です。

中村さん

これは、ちょっと半ば願望でした。この場にあの人がいないのは寂しいじゃないですか。「公開初日には何かしてくれるんじゃないか」「何かしらあるだろうな」という思いで「ムロツヨシ」と解答しました。

MC

本日、ムロさんは残念ながらお仕事の都合でこちらに来られませんでした。

中村さん

生意気な。(会場:笑)

神木さん

(笑)。いやいやいや。

中村さん

先輩か(笑)!

神木さん

先輩です(笑)。

MC

大変お忙しい中、ムロさんから初日舞台挨拶にお越しくださったお客さんと登壇者の皆さんに喜びのメッセージを伝えたいということで、今のメッセージとは別に、コメント映像が届いています。

中村さん

映像も!

MC

はい。先ほどのものはあくまでも問題用ですので。ここからが本当のコメントです。

■最初にスクリーンに風になびく髪が映し出される。

中村さん

サトウキビかな?

■スクリーンにムロさんのドアップで映し出され、会場に笑いが広がりました。

【ムロさんからのメッセージ】

お疲れ様でございます。皆さん、本日は初日おめでとうございます。
今は外で、一人で撮影をさせていただいております。今、何人か私を見ております。外で撮っておりますので、何人か不思議そうに、変な人を見るように見ております。気にせず、皆さんにまずはお祝いのメッセージということで…。
誠に、おめでとうございます。そちらに駆けつけられず、本当に申し訳ございません。神木隆之介くん、本当に久々に共演できてうれしかったです。またどこかで一緒に作品を作れることを願いながら、今日の舞台挨拶もどうぞよろしくお願いいたします。坂東さんも、初めて共演させていただきました。素晴らしい司会っぷり、本当にありがとうございます。邪魔者ディレクターでしたが、共演できて良かったです。それから、森川葵さん。久々の共演でした。本当にきれいな方で、絡みは少なかったんですが、ステキな舞台挨拶をしていただけることを願いながらメッセージを残したいと思います。
そして、中村倫也。いろいろと言っていることでしょう。「分かっていたよ」「うるせえ、近いよ」などいろいろと言ってくれていると思いますが、とにもかくにも皆さん、中村倫也をよろしくお願いします。素晴らしい作品が出来上がったことは間違いないと思いますので、またこのような関係で、この時、この時代に一緒に映画の作品を作れたことを本当に、本当にうれしく思います。
(ムロさんのコメントが長いので、映像が早送りとなり、登壇者の皆さん&会場:笑)
それから吉野監督。初めて(吉野監督作品に)参加させていただきました。何度も、何度も、芝居を撮っていただき、「次はこのパターンで」もしくは「こんなニュアンスが見たいです」と、OKをもらいながらも「また違うのものが見たくなりました」と言っていただけるという、役者としての喜び。撮影に参加できて本当に光栄でした。どれを選択していただいても…。ただ役者として本当に貴重な時間でした。またご一緒できたらと思います。とにもかくにも、こんなにステキな作品に参加させていただいたこと。そしてこのような仕上がりにしていただけたこと。本当に感謝しております。そして…。
(再びムロさんのコメントが長いので早送りになる、登壇者の皆さん&会場:笑)

中村さん

何をそんなにしゃべることがある!

【ムロさんからのメッセージ】

同じことしか言っていませんが、中村倫也がツッコんでいるでしょう。それで良いです。神木、元気?

神木さん

元気ですよー。

【ムロさんからのメッセージ】

これで失礼したいと思います。
(青空にカメラを向けて)私よりも青空。
改めて公開、おめでとうございます。皆さんどうか口コミなど、感想をお願いいたします。褒めてください、けなしてください。けなしてください、褒めてください。何でも良いので、どうか皆さんに広げていただいて。この映画が一人でも多くの方に観ていただけることを願いながら、青空の下去りたいと思います。ちょっと今日は雲が多めですけれどね。そんなことはどうでも良いです。空は繋がっていますから。

中村さん

(なかなか終わらないコメントに)すごいな、あんた!

【ムロさんからのメッセージ】

それではまた、皆さんにお会いできることを楽しみにしながら。
改めてステキな舞台挨拶を、ムロツヨシでした。
(カメラをズームしたり引いたりしながら)失礼いたしました。お邪魔いたしました。失礼しました。頼むよ、倫也。

中村さん

(会場から笑いと拍手が起きる)すごいな(笑)。
前回もVTRでコメントくださいましたが、最近はアングルで遊ぶのが楽しいんでしょうね。いろいろと画角を変えたりしていましたね。
「途中何をしゃべっていたでしょうか」というのが問題でも良かったくらいですよね(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) 
だいぶ編集されていましたが、良かったです。公開初日というこの日に、あの人の何かを添えられないとちょっと締まらない気もしますので。

MC

ムロさんからのコメントは全部で6分くらいあったそうです。

中村さん

6分…! (登壇者の皆さん&会場:笑)
まあ、あの人なら6分くらいしゃべるか。

MC

今日の舞台挨拶は40分なんですが、その内の6分を自分のメッセージで埋めようとしていました。(会場:笑)

中村さん

すごいですね。偉いですね。やはり尊敬の念が深まりました(笑)。

MC

先ほどのクイズは中村倫也さん“0文字解答”でした! お見事です!(会場:拍手)
神木さん、やられてしまいましたね。

神木さん

いや、強いですね。でもこれを(頭の横で指をクルクルと回す、本庄の決めポーズを繰り出しながら)見られて良かったですよね。本庄しかやっていないので。

中村さん

絶対に三島はやらない動き(笑)。

神木さん

絶対にやらない動きが見られたので、すごくうれしいです。

MC

ではもう一問だけ皆さんに質問をさせていただきます。
この作品は、人生の中で現れる様々な選択肢について、正解や不正解と向き合いながら答えを探して生きていくということが、テーマの一つになっていました。
皆さんの人生において「この選択は正解だった」「この選択は不正解だったかもしれない」と思うようなエピソードを教えてください。

中村さん

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせつつ) さっきの“0文字解答”は不正解だったかもしれませんね。もうちょっとみんなで遊びたかっただろうなと思って…。(会場:笑)

神木さん

でも「本気で」って言われたからね。

中村さん

早く答えてしまったから、今やることがなくなっちゃっただろうなと思って…(笑)。

MC

あそこは真剣勝負でしたから!

中村さん

もうちょい、ムロさんを遊ばせてあげた方が良かったかな。
(皆さんに解答を促すように)早押しです! 解答権が移りました。

神木さん

この質問も早押しなんですか?

森川さん

びっくりした。

神木さん

え、今のが答えなの?

中村さん

はい。今のが答えです。

神木さん

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせつつ)僕は、大学を留学するかどうかという選択をする時があったんです。

中村さん

海外?

神木さん

はい。そこで「留学をしない」という選択をしたことは、僕は正解だったと思います。もし行っていたら、中村倫也主演の「君のクイズ」に出演する世界線にいなかったかもしれない。

中村さん

何かが変わっていたかもしれない。

神木さん

僕は、自分の選択は正解だったと思っています。

中村さん

なるほど。(中村さん&神木さんの信頼関係が伝わる様子に、会場:拍手)

森川さん

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせつつ)私は、人生の選択の全てが正解だと思っています。(会場:拍手) ありがとうございます。
嫌なこともありますが、後ろは振り返らない。これまでの全ての選択があったからこそ、こうして中村倫也さんと神木隆之介さん、坂東さんとご一緒して、吉野さんの作品に出演できました。そして、皆さんの前にこうして立てているので、全てが正解だったと思います。(会場:拍手)

坂東さん

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせつつ)皆さんは人生の選択なんですね。僕は、今日の朝のことです。“ながらスマホ”と言いますか、寝ながらスマホを見るのが癖になっていまして…。寝返りを打った瞬間に(iPhoneシリーズ)Pro Maxが鼻に落ちまして…。(会場:笑) こんな良い日に鼻がちょっと腫れているんですよ。皆さんの前なのに。

中村さん

(坂東さんの鼻を見ながら)本当だ、ちょっと赤い。

森川さん

(坂東さんの鼻を見ながら)ちょっと赤いですね。

坂東さん

あの行動が大不正解ですよね。でも、すぐにアイシングをしたので、それは正解だったと思います。ありがとうございます。(会場:笑)

吉野監督

(早押しボタンを押して、「ピンポン!」と音を響かせつつ)キャストの皆さんだけで、僕は早押しはやらないと思っていたので、ちょっと油断していました。(登壇者の皆さん&会場:笑)
本作は、原作からいろいろと変わっていて、映画ならではの部分があります。そのたびに「これは大丈夫かな?」と思っていました。特にムロさんが演じた坂田を「出すか?出さないか?」という選択はすごく大きな悩みでした。でも、先ほどの“0文字解答”を見て、「この選択は正解だったな」と思いました。

中村さん

(笑)。ここに来て、正解か不正解か分かったんだ。

吉野監督

(笑)。ムロさんには、なかなか類を見ない、ステキなキャラクターにしていただきました。「これが正解だった」と胸を張って、この後の作品の巣立ちを見守りたいと思います。(会場:拍手)

MC

最後に中村さんから、ご挨拶をお願いいたします。

中村さん

大袈裟なことを言うんですが、怪しいセミナーではないので、安心して聞いてください。(会場:笑)
人間って、誰しもが孤独だとたまに思うんですね。組織・家族・友人・恋人など、いろいろと繋がるものがあっても、どこかで「この感覚は共有してもらえないだろうな」と思ったり、「なぜこの悩みを抱いているのか自分でも分からない」といった、ちょっとした孤独って誰もが感じたことがある気がしています。
この作品は、もちろん「なぜ本庄が問題を一文字も聞かずに正解できたのか」というミステリーを追うエンターテインメント作品ではあるんですが、僕は、何だかちょっとした孤独を感じたことがある人に、小さな絆創膏を貼ってあげるような作品だと感じました。もちろん、エンターテインメントとして多くの方に気軽に楽しんでいただきたいですが、そういった寄り添う作品になれたらステキだなと思いながら今日を迎えました。
皆さんは、今日本作を観ていただいたと思います。でも、不思議なものでね、映画なんて何回観ても良いですからね。(会場:笑)
本当に細かい芝居をしていたりするので、「もう一回、観たいな」と思ったら観ていただきたいです。ちょっとでも興味がある方や、「面白かったよ」と聞いた方も、時間がある時に、ぜひ劇場へお越しくだされば幸いです。ありがとうございました。(会場:拍手)