「YOSHIKI:UNDER THE SKY」ジャパンプレミア
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ジャパンプレミア
アメリカやヨーロッパ、中国、日本など、様々な国のアーティストをYOSHIKIさんがプロデュースし、自身がアレンジした楽曲で、それぞれのアーティストとコラボレーションをするその軌跡とライブを追った音楽ドキュメンタリー映画「YOSHIKI:UNDER THE SKY」。9月8日の公開に先駆けて、9月5日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにてジャパンプレミアが開催されました。監督を務めたYOSHIKIさん、アーティストとして本作に出演しているHYDEさん、さらにはYOSHIKIさんと親交の深い多くのゲストもレッドカーペットに出席し、大きな盛り上がりを見せました。
こちらのイベントの模様をレポートいたします!
YOSHIKIさん
HYDEさん
【レッドカーペット】
■YOSHIKIさんと親交のある様々なゲスト(ゴジラ、ハラミちゃんさん、XYさん、休井美郷さん、Ryugaさん、Beverlyさん、Novelbrightさん、TAKAHIROさん、紀里谷和明さん、宅見将典さん、斎藤司(トレンディエンジェル)さん、アンミカさん、藤原ヒロシさん、宮城野親方さん)が登場。
■続いて、HYDEさんが登場!
HYDEさん
実はこの企画が始まって、ずいぶん経っているんです。完璧主義なYOSHIKIさんが丹精込めて作っているのを見てきました。ロサンゼルスのスタジオでも常に編集作業が行われていたので、やっと完成して、僕もうれしく思います。すごく素敵なミュージシャンたちに囲まれ、さらに僕たちが一緒に演奏しているのも見ることができてとても光栄に思います。今日はとてもうれしいです。
■続いて、YOSHIKIさんが登場!
YOSHIKIさん
Hello! How are you? YOSHIKIです。今日は暑い中、皆さんお集まりいただいて、ありがとうございます。
MC
ついに完成し、本日は一般のお客さんにお披露目となりますが、今のお気持ちは?
YOSHIKIさん
ドキドキします。(「愛している!」というファンの歓声に)愛しているよ~(笑)。
MC
さらにハリウッドの方からも大きなニュースが入ってきたそうですね?
YOSHIKIさん
(スマホをとり出し)間違うといけないので読んでいい?
実は今日、新たな発表がもう一つあって、アメリカ・ロサンゼルスの「TCLチャイニーズ・シアター」に、僕の手形と足形と名前が日本人として初めて、刻印されることになりました。
MC
ファンの皆さんからも歓声が上がっています。
YOSHIKIさん
ホント(笑)? ありがとう!
MC
日本人初の快挙ですね。
YOSHIKIさん
アジアでもアーティストとしては初ということで、とても光栄です。現地で14日にセレモニーが開かれるんですが、その日は交通規制が敷かれ、ファンの皆さんにもその様子を見ていただけるような形になるので、ぜひお越しください。その日の夜には、チャイニーズ・シアターで本作「YOSHIKI:UNDER THE SKY」のLAプレミアも行なわれます。僕も登壇しますので楽しみにしていてください。
MC
記念すべきジャパンプレミアの日に大きなニュースが入ってきましたね。
YOSHIKIさん
ビックリですね。僕は、ロサンゼルスに住んで30年近く経つんですが、まだまだ、僕の中では達成感はないんです。でも、こうやって選んでいただいて恐縮です。
【舞台挨拶】
MC
まずは、監督のYOSHIKIさんから一言お願いします。
YOSHIKIさん
監督って言われると緊張するんだから(笑)。
いろいろありましたが、今日、この日を迎えることができました。HYDEさんにも来ていただいて本当に光栄です。ありがとうございます。
MC
続いてHYDEさんお願いします。
HYDEさん
こんにちは。さすが…ですね?
YOSHIKIさん
何が(笑)?
HYDEさん
このスケール感というか…さすがYOSHIKIさんだなと改めて感心しています。参加できてとても光栄です。
MC
まずはYOSHIKIさん、このプロジェクトがどういう状況で、どんな思いで始まったものだったのか教えてください。
YOSHIKIさん
このプロジェクトはコロナ禍で始まったプロジェクトだったんです。日頃、ファンの皆さんに僕らは支えられて、音楽活動をしているわけです。じゃあ、「ファンの皆さんのために何かできないか?」 「そういう状況で僕らは何かできないか?」と、基本的には僕の友だちのアーティストに声をかけて、こういったことになりました。
MC
制作期間約三年をかけた初監督作品となりました。特に苦労された点を教えてください。
YOSHIKIさん
HYDEさんはよくご存じかと思いますが、僕、全部に関してこだわり過ぎちゃうんですね。
HYDEさん
よく三年で済みましたね、十年くらいかかるかと思いました(笑)。
YOSHIKIさん
僕も十年くらいかかると思っていました(笑)。本当におっしゃる通り、こだわっちゃうから止まらなくなっちゃうんです。大変でしたが、いろんなアーティストの方たちが協力してくださいました。観ていただけると分かりますが、最後は大勢のファンの皆さんにも参加してもらっています。僕はもともと結構プロデュースもするので、あまり“監督”という意識はありませんでした。作品を良いものにするために指揮をとるという感じで、それが監督なんだという感じでした。
MC
そのYOSHIKIさんからのオファーを受けて、HYDEさんはいかがでしたか?
HYDEさん
アーティストとして、ファンに何かしてあげたい気持ちはあるんです。でも、なかなかきっかけがなかったり、自分も一緒になって落ち込んでいた中で、今回のお誘いがありました。その時「あぁ、その企画に乗って良いんだ!」と思いました。こんなお話はありがたいですよね。「僕にも何かできるんだ!」「そういうことをやらせてもらっても良いんだ」と、とても嬉しかったです。
MC
YOSHIKIさんが、困難なプロジェクトを、力強く進めていく姿を間近でご覧になっていかがでしたか?
HYDEさん
普段は弱音を吐いたりすることもありますが(笑)、実際は何でもポジティブに捉えて、すごく爆走するところがあると思います。そういうところは「すごいな」と思いながら感心しています。
MC
YOSHIKIさんにとっても、横にいてくれるHYDEさんの存在は大きいものがあるのではないでしょうか?
YOSHIKIさん
ありますね。本作の撮影の時はまだTHE LAST ROCKSTARS(YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVIの四人からなるロックバンド)は結成されていなかったんですが、HYDEさんといろんなプロジェクトをやっていく中でTHE LAST ROCKSTARSの結成につながりました。
僕は結構、突っ走るタイプなんですね。他のメンバーのSUGIZOやMIYAVIは、みんな現実的に物事をちゃんと考えてくれるタイプなので、「こうしてこうすればこうなる」って考えてくれるんですね。僕は現実性がなくても前に進んでいくタイプです(笑)。たぶんHYDEさんはよくごご存知かと思います(笑)。
HYDEさん
ものすごい勢いで進むんです。「それ、できるんですか?」みたいな状況下でも、それができちゃうことがすごいですね。非現実的なことを無理やり…「え?できちゃうんだ?」って思っています。そんなことができるのはたぶん、日本でYOSHIKIさんしかいないんじゃないかと思って横で見ています。
YOSHIKIさん
それは、皆さんの支えがあるからこそできるのであって、僕一人の力じゃ…メンバーやファンの皆さんの支えがあるから爆走できます。
MC
今回、撮影や編集でどういったことを大切にされたんでしょうか?
YOSHIKIさん
編集にしても、撮影にしても、それぞれのスペシャリストがハリウッドにはいますが、例えばカメラは「ALEXA」というハイクオリティの大きなカメラをドキュメンタリーで投入しています。あまりこのカメラを使っているドキュメンタリー作品はないと思います。そして、ハリウッドを中心に撮影をしましたが、日本、ドイツ、中国と、それぞれのカメラのクオリティを、いろいろな基準値に合わせないといけないところもありましたが合わせていただきました。
編集もチーム体制を組んで、チーフ編集、エディターという形で、それぞれがバンドの映像を編集して、最後にそれをまとめてあげていく方法でやりました。もともと、その時点で何時間という映像になっていたんですが、皆さんに観てもらうためにそれを映画館用に凝縮してストーリーを決めていきました。ドキュメンタリーなので、筋書きのないストーリーなんですが、始まった時は、この作品がどこに行くのか分かっていませんでした。そんな中で、ファンの方が亡くなられてしまったり、編集中に、僕の母も亡くなってしまいました。そういった状況もあり、今日この日を迎えられて、この作品が皆さんの救いになればと思っています。
MC
HYDEさんはYOSHIKIさんとの撮影の中で、印象的だったことはありますか?
HYDEさん
僕は渋谷のビルの上で歌ったんですが、YOSHIKIさんの状況がイマイチよく分かっていませんでした(苦笑)。YOSHIKIさんの声だけ聞こえてきて「これで大丈夫なのかな?」って感じでした。YOSHIKIさんの優しい声だけが聞こえてきて、素敵な撮影だったんですが、僕は音だけを聞きながら歌いました。
YOSHIKIさん
ハリウッドですごい撮影をしている中で、各国の皆さんには、今HYDEさんがおっしゃったように、あまり状況が分かっていない中でうまくやっていただきました。
MC
できあがった本作を観て、HYDEさんも初めて「こうなっていたのか」と分かるような感じですか?
HYDEさん
ホントですよ(笑)。「こんな風になってるんや」って思いました。THE LAST ROCKSTARSと一緒で、蓋を開けてみるまで分からないんです(笑)。たまにロスのスタジオに行くと、本作をちょっと観せてもらって「え!カッコ良い」ってなりました。
MC
YOSHIKIさんは、それぞれのアーティストの撮影の中で、印象的だったことはありますか?
YOSHIKIさん
もう全ての場面ですね。サラ・ブライトマンさんとは一緒にツアーを回ったりもしていて、このプロジェクトにも率先して参加してくださいました。フランクフルトで撮影されたんですが、お互いに夕日を合わせて撮影をしました。
MC
日本からはSixTONESの皆さんも参加しています。
YOSHIKIさん
SixTONESの皆さんは、HYDEさんの前に出てくるんですが、あの時は雨が降り注いできていました。
HYDEさん
演出みたいな。
YOSHIKIさん
そうそう。「あれ?」って言ったら「本当の雨が降っています」と言われました。すごくドラマティックな感じになっていて、僕はピアノからギター、ドラムに行くんですが、派手な感じでやりました。でも、HYDEさんが出てくると雨が止むというね。
HYDEさん
そうなんです。僕、晴男なんで(笑)。
MC
日本に続いて世界各国でのプレミアも今後、実施される予定です。世界中のファンに観てもらうことになりますね。
YOSHIKIさん
感無量です。本当に、毎日起きると、どこにいるか確認しないといけないんです(苦笑)。
HYDEさん
今日もさっき日本に着いたんでしょ?
YOSHIKIさん
さっき着きました。
HYDEさん
打ち合わせの間ずっとあくびしていましたよね(笑)。
YOSHIKIさん
そうそう。でも、ステージに立つと不思議とあくびが止まるよね。でも、さっきレッドカーペットで落ちそうになったけれど(笑)。
MC
さらにLAプレミアに関して、先ほど素晴らしいニュースが届いたとのことですね。
YOSHIKIさん
自分で言うのは恐縮なので、言ってもらってもいいですか(笑)?
MC
アメリカ・ロサンゼルスの「TCLチャイニーズ・シアター」に日本人アーティストとして初めて名を刻むことになりました!
YOSHIKIさん
手形と足形を取りました。(会場の皆さんの祝福に)ありがとう! あくびをしていたけれど目が覚めました。
現地で14日にセレモニーが開かれるんですが、当日は交通規制がされて、皆さんも見られます。記念すべきイベントになると思うので、日本からも来られる方がいれば来ていただけるとうれしいですね。
MC
そして本日は、アーティストの皆さんからもメッセージが届いております。
■SUGIZOさん、ジェーン・チャンさんらのビデオメッセージ。
SUGIZOさん
YOSHIKIさん、HYDE、本会場と全国中継をご覧の皆さん、SUGIZOです。「YOSHIKI:UNDER THE SKY」の公開おめでとうございます。僕も光栄なことに関わらせていただいて、「La Venus」そしてHYDEと一緒に「Red Swan」に参加しました。感無量でございます。
同時にサラ(サラ・ブライトマン)が歌う「Miracle」とか(ジェーン・チャンが歌った)「Hero」など、X JAPANのツアーでもさんざん演奏してきた自分にとっては体の一部になっているような楽曲が、とても感慨深い重要なメッセージが込められた愛おしい作品だと思いました。ぜひ皆さんご覧ください。そしてYOSHIKIさん、僕らのメッセージが世界中に届くことを祈っております。今日は地方の仕事のため参加できなかったんですが、YOSHIKIさんとはもうすぐTHE LAST ROCKSTARSのツアーもありますし、いやというほど顔を合わせますので、引き続きよろしくお願いします。魂の同志であるSUGIZOでした。ありがとうございます。
「UNDER THE SKY」大ヒット、必ずします。祈っております。SUGUZOでした。
ジェーン・チャンさん
「YOSHIKI:UNDER THE SKY」、全世界公開となり、おめでとうございます。世界中の素晴らしいアーティストの方々ともご一緒できて光栄でした。劇場で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
MC
YOSHIKIさん、SUGIZOさんからのメッセージはいかがでしたか?
YOSHIKIさん
(SUGIZOさんのメッセージビデオが海を背景に撮影されたものだったので)何で、海から(笑)?
先ほども話にあった、印象に残っていることですが、HYDEさんとSUGIZOと一緒にやった「Red Swan」という曲はすごく強烈な感じでした。YouTubeとかで、各国の方にカバーしていただけているとHYDEさんに言ってもらって、その流れで始まります。なのですごく熱く込み上げる感じがありました。SUGIZOもそうですが、HYDEさんのパフォ―マンスもすごくて ハリウッドで編集してきた中でみんな、すごくこの曲を気に入ってくれました。HYDEさんのファンが世界中に広がっていてうれしく思います。
僕がドラムを叩いているのは、SixTONESさん、HYDEさんとやった「Red Swan」、それからチェーンスモーカーズの曲でも激しく叩いているんですが、それが僕はすごく印象に残っています。
MC
HYDEさんはSUGIZOさんのメッセージはいかがでしたか?
HYDEさん
さわやかでしたね。本人には似合わないというか、背景はさわやかでしたね。どこなんですかね(笑)?
YOSHIKIさん
「何とか港」でしょうね。
MC
ジェーンさんは本作のテーマ曲である「Hero」を歌っています。
YOSHIKIさん
もともと、ジェーンは中国ですごく有名な方ですし、ハリウッドでも「ターミネーター3」(2003年公開)のテーマを歌っているスーパースターです。以前、お話をいただいて、僕のスタジオにたまたま来てくださいました。その後、コロナ禍になってしまいました。日本と中国はいろんなことがありますが、僕らはミュージシャンであるからこそつながれるということで、彼女も「ぜひ!」と言って本作に参加してくださいました。本作ではジェーンさんとは二曲やりました。そのうちの一曲の「Hero」は素晴らしいアレンジになっていると思います。こういう時代に、国境を越えて一緒にできるのは嬉しいですし、アーティストのあるべき姿なのかなと思います。
MC
最後に皆さんにメッセージをお願いします。
HYDEさん
十年かかるところを三年で…何とか許していただけないでしょうか(笑)。(会場:拍手)
ロスのスタジオに行っても、ずっと横で編集作業が続いておりました。それくらい完璧主義者のYOSHIKIさんが、ここで何とかOKを出したということで、よろしいでしょうか? それくらい魂のこもった作品だと思います!
YOSHIKIさん
HYDEさんにも言ってもらいましたが、やはり最後は自分との戦いになってしまいました。「妥協する自分」「妥協できない自分」でも、「この作品をファンに届けたい自分」「一日も早く観てもらいたい自分」もいました。コロナ禍で始まりましたが、その後、戦争も始まって、いろいろ情勢が変わっていく中で、この作品は「どんな困難も乗り越えていこう」「人としてつながって、音楽の力で前に向かっていこう、生きていこう」という作品です。
結局、「このタイミングで出そう」という思いが勝ちまして、今日この日を迎えることができました。本当にHYDEさんをはじめ、参加してくれたアーティストの皆さん、そして、参加してくれたファンの皆さん、応援してくれるファンの皆さん、たくさんのスタッフ――エンドロールを見ると、延々と続きますが、感謝しております。ありがとうございました。