劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』大ヒット御礼舞台挨拶
- 公開後舞台挨拶
大ヒット御礼舞台挨拶
2021年にTBS日曜劇場枠で放送された「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。鈴木亮平さん演じる医師・喜多見幸太が患者のためにどんな苦境にも飛び込んでいく姿は、「新たな形の救命医療ドラマ」として多くの感動を生み、日本中を熱狂の渦に巻き込みました。
そして前作から二年が経ち、劇場版最新作『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』がいよいよ公開を迎えました。本作は、公開三日間の興行収入が2025年公開の実写映画で一位を獲得するなど、大ヒットを記録しています。
8月14日にはTOHOシネマズ 日比谷で大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、鈴木亮平さん、江口洋介さん、菜々緒さんが出席し、感謝の気持ちを伝えました。この日の模様を詳しくレポートします!
鈴木亮平さん
喜多見幸太役
江口洋介さん
牧志秀実役
菜々緒さん
蔵前夏梅役
鈴木さん
たくさんの方が観に来てくださったおかげで、大ヒット御礼舞台挨拶を行うことができました。本当にありがとうございます。何回も観てくださった方もいると聞きました。二回以上観たという方は手を挙げてください!(会場のお客さんのほとんどが挙手)
菜々緒さん
えー! 嘘でしょう?
鈴木さん
ほとんどの方が二回以上観てくださっていますね!
江口さん
本当に?
菜々緒さん
最高で何回観たのかを聞きたいですね! 南海だけに! (会場のお客さん:笑)
鈴木さん
南海だけに?
江口さん
南海、観たか(笑)?
鈴木さん
三回以上観たという方はどうですか?(たくさんの手が挙がる)
菜々緒さん
もっと回数を重ねた方がいるんじゃないですか?
鈴木さん
じゃあ、五回はどうでしょう? (数人手が挙がる)
(驚きの表情で)五回?(男の子が手を挙げているのを目にして)僕、五回も観たの? 横のお母さん、「行っていない、行っていない」と言っているけれど(笑)。
(会場から「八回!」と自己申告があり)八回の方もいる!
菜々緒さん
(驚きの表情で)嘘でしょう? すごい!
鈴木さん
(会場から「十回!」と自己申告があり)十回?
菜々緒さん
(驚きの表情で)十回? すごくないですか?
鈴木さん
今日で十回? 嘘をついていないですよね(笑)? (会場のお客さん:笑)
ありがとうございます。(会場を見渡しながら)お客さんの年齢層が本当に幅広くて、お子さんもたくさん観てくださっていて、とてもうれしいです。今日は存分に楽しんでいってください。
江口さん
この作品が皆さんにどれだけ愛されているのか、こういう場に足を運ぶ度にすごく感じています。夏休みの公開なので、僕の知り合いからも「子どもが観に行きたいと言うので観に行ったら、親も楽しめてすごく面白かった!良い話だったね!」というような感想をたくさん聞いています。これからまだ夏休みが続くと思うので、本作を観て熱くなった気持ちを力に変えて、また良い夏を過ごしてください。
菜々緒さん
十回も観てくださった方もいて、本当にありがたいです。「TOKYO MER」を愛してくださっている皆さんのおかげで、ここまで来られたんだと思っています。
MC
まず、一つ発表があります。本作は8月1日の公開から昨日までの13日間で、観客動員数196万人、興行収入26億円を記録しました。今日にも動員200万人を突破する見込みという、大ヒットとなっています!(会場のお客さん:拍手、登壇者の皆さん:「ありがとうございます」とお辞儀)
皆さんの元にも反響の声は届いていますか?
鈴木さん
たくさん届いています。今日この会場に来ていらっしゃる十歳のお子様からも、お手紙をいただきました。前作も観に来てくださって、お手紙もくださった子なんですが、手紙には「今まで観た映画で一番感動しました」と書いてありました。
江口さん
一生、忘れないね。
鈴木さん
(頷きながら)一生、忘れないでいてくれるんじゃないかなと思います。うれしいですね。
江口さん
「TOKYO MER」の大ファンの方からは「前作を超えるかというぐらい面白かった」という声を聞きました。これまでのお話を全然知らずに観に行った方からも「ちょっとうるっとしちゃった」と聞きました。医療ドラマ、人間ドラマというだけではなく、何か刺さるものがあるんだなと感じています。
菜々緒さん
周りの友人などから、「涙が止まらなかった」「すごく感動したよ」とメッセージをいただきました。撮影で沖縄にいた時も、小さなお子さんから「夏海さんへ」というお手紙をいただいて、本当にお子さんから大人までたくさんの方に愛してもらっている作品なんだなと思いました。
MC
会場を見渡してみても、本当にお子さんからご年配の方までたくさんの方に観ていただけているようです。ご覧になった皆さんから「あのシーンが良かった」という声もたくさん届いていますが、皆さんの一番好きなシーン、または一番思い入れがあるシーンを教えてください。
鈴木さん
えー! 難しいですね。
菜々緒さん
全部のシーンに思い入れがありますからね。(鈴木さん、江口さんが頷く)
鈴木さん
前半、船の中で(賀来賢人さん演じる)音羽先生やみんなと一緒に、島にどれくらいの人たちがいるのかを確認しているシーンで、それまで頼りなかった(江口さん演じる)牧志先生が急に「南部、北部に何人いて、持病がある人が何人」と、島の人の状態を全部把握していて、ベラベラベラっとしゃべり出したシーンが印象的でした。
江口さん
確かに驚きだよね(笑)。
鈴木さん
牧志先生を選んだのは、喜多見や音羽でもあるので、もちろん信頼もしているし、「平和が一番」という牧志先生だからこそ、島の人たちと良い関係を作れると思って選んでいるんですが、「そこまで知っていたの」とびっくりしたシーンです。
MC
あそこは泣いてしまうポイントですよね。
鈴木さん
(本作の中で)初の泣いちゃうポイントだったかもしれないですね。
江口さん
今は何でもカルテに書いてあって、デジタル化が進んでいますが、人と付き合って、目視して、それを全部覚えているというのが牧志です。喜多見みたいなスーパードクターもあってこそですが、牧志は昔ながらというか、医療というものが始まった時はそうだったんじゃないかと思わせるような人です。おそらく牧志は複雑な過去を背負っているからこそ、世の中の見え方が違うんじゃないかと思います。そういったものを噛み締めながら演じました。
鈴木さん
あと、あそこも良かったですね! あ、好きなシーンとして挙げて良いのは一個ですか?
MC
良いですよ! もう一つ、教えてください。
鈴木さん
夜に船艇の中で僕が降りてきた時に、牧志先生がふっと「今日の僕の判断、間違っていたかな」と聞くシーンです。あそこは、牧志先生の人柄が詰まっていますよね。
江口さん
(なるほどという表情で)ああ…。迷いがありましたよね。命といつも身近に接している医療関係者の人たちは、常に迷いながら仕事をしているんじゃないかな。でも、今回はそれをチェックしている喜多見がいるわけですよ。牧志は人も良くて、いろいろと見ているけれど、「こいつ大丈夫なのか」という目線でずっと見られていますからね。牧志はそれを分かっていながら、ちょっと冗談を言ったりするんです。南海MERが存続するかどうかという危機で、二人が見に来ているとんでもないギリギリの状態なのに、「医者を辞めて、漁師になっちゃおうかな。なんちって」なんてふざけています(笑)。ギリギリの状況になると、そういうことになる人間なんじゃないかなと思いながら演じました。
MC
江口さんの好きなシーンやお気に入りのシーンも教えてください。
江口さん
牧志を演じたので余計に思ったのですが、島民の人たちが船で逃げる時にガソリンが切れてしまったシーンで、みんながバーッと海に飛び降りるシーンが印象的でした。「島の人たちは子どもの時から海で育っているから大丈夫なのかな」と思ったりもしつつ、「ああいうことが自分はできるのかな」と考えさせられるシーンでもあり、感動的でした。
鈴木さん
あそこは本当に反響の声をいただくシーンですよね。
菜々緒さん
私は、思い入れがあるシーンと好きなシーンを一つずつお話しますね。まず、思い入れがあるシーンは、(生見愛瑠さん演じる)知花さんの手を握って説得するシーンです。すごく感動的なシーンでした。撮影では、一度嵐に見舞われて中断したので、あのシーンは途中から別の日に撮影しました。
鈴木さん
えー! そうなんですか? 全然分からなかった!
菜々緒さん
そうなんです。実際に自然の脅威を感じながらの撮影だったので、思い出となっているシーンです。
好きなシーンは、音羽先生が「島の人たちは誰一人、諦めていない!」というシーンです。
江口さん
あのセリフ、良いよね。あれはグッと来るよね。
菜々緒さん
(頷きながら)元々はTOKYOチームとして一緒に戦ってきた音羽先生ですが、ちょっと離れてしまって、距離があるように感じるけれど「心は一つだ」というチーム感や絆が感じられるシーンで、すごく好きです。
鈴木さん
音羽先生って、意外と喜多見より熱いんです。すぐ怒鳴るんですよ。(会場のお客さん:笑)
江口さん
そうなの?
鈴木さん
はい。喜多見っていつもフワフワッとしていて、「ですね」とか言いながら、意外とスルーっと交渉していくんですが、音羽先生は割とすぐに感情的になるんです。
菜々緒さん
テレビシリーズでは、(中条あやみさん演じる)比奈先生にも怒鳴っていましたもんね。
鈴木さん
そうですよね。シリーズを通してみると、一番熱いのは音羽先生なんじゃないかなと思います。ツンデレですよ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)
あの人は意外と感情が抑えられない人です(笑)。喜多見に影響されたのかもしれませんね。
MC
そして、先日SNSで発表いたしました、十島村のロゴをお借りしたチャリティーTシャツに関したお知らせです。こちらは、TBSショッピング「東京MER」のグッズページにて販売がスタートいたします。トカラ列島の群発地震によってご不便を感じていらっしゃる住民の皆さん、大変な思いをしていらっしゃる住民の皆さんに、少しでもお力添えができればと思って制作いたしました。チャリティーTシャツの利益に関しては、全額寄付をいたします。十島村は本作の舞台でもあり、本作を制作する上で大変お世話になりました。鈴木さん、鹿児島県十島村の方々に向けてメッセージをお願いいたします。
鈴木さん
地震もだいぶ治まってきていると聞いています。まだ油断はできないでしょうけれど、ひとまず安心しております。ただ、毎日不安な日々が続いていると思いますので、まずは代表してお見舞いを申し上げます。皆さんに観ていただいた通り、本作は火山の恐怖を描きたいわけではなく、「何かが起こった時に、誰かを守るために一歩踏み出す。それがヒーローなんだ」というテーマを描いてきたつもりです。島だからこそ、普段の人と人の繋がりが濃いからこそ、みんなが一丸となって誰かを助ける。そういった人間の美しさを描いたつもりです。トカラ列島の諏訪之瀬島という、実際の島を舞台にさせてもらったことに非常に感謝しております。僕たちが届けたかった思いや、島だからこそ描けた人の尊さというものが、全国の皆さんに伝わっていたら良いなと思っています。
MC
ここからは作品の公式SNSで事前に募集した質問、そして今日会場にいらっしゃる皆さんからの質問に、キャストがお答えいたします。題して「ここが知りたいMER。南海、ティーチインミッションコーナー」! (会場のお客さん:拍手)
鈴木さん
よっ!
江口さん
(コーナーを盛り上げるように)パフパフパフ!
MC
まずはSNSから一問目の質問です。「本作で、お三方の一番お気に入りのセリフは何ですか? 私は『アクアパッツァのような何か』がお気に入りです」
鈴木さん
そこ(笑)? (会場のお客さん:笑)
江口さん
いやいやいや、僕も好きでしたよ(笑)。「何か」っていうところが良いですよね。場を和ませようと必死な感じがあります(笑)。
鈴木さん
江口さんの好きなセリフは何ですか?
江口さん
牧志的には「平和が一番だ」と言いたいところですが、「平和が一番だ」と言う前に「医者を辞めて、漁師にでもなっちゃうか?なんちってー」と言うセリフですかね。(会場にいた松木彩監督に目を向けながら)「なんちゃって」か「なんちって」なのか、演出の方がすごくこだわっていました。
鈴木さん
そうなんですか?
江口さん
僕が「なんちゃって」と言うと、監督が「いや、ここは『なんちって』でお願いします」とおっしゃるので、「なんちってー!」と言ったら、「それです!」みたいな感じでした(笑)。
鈴木さん
(会場にいた松木彩監督に向かって)やっぱりニュアンスが違うんですか?
江口さん
(会場にいた松木彩監督に向かって)もうステージに上がったらどうですか(笑)? 緊迫したシーンが続くので、前半でどれだけ観ている方をリラックスさせられるかいろいろと考えていたので、あそこは気に入っています。
菜々緒さん
私は常盤くんを演じた高杉くんの「でも、僕も助けたい」というセリフです。あそこは結構好きですね。
鈴木さん
良いセリフですよね。
菜々緒さん
自分たちの命も危ぶまれるくらいの大災害だし、初出動であれだけの規模の事件に立ち向かうというのは、どうしても怖気付いてしまうと思うんです。でも、自分が「MER」に志願した熱い思いを思い返して、奮い立っていく姿が、あのセリフにすごく詰まっていると思います。
鈴木さん
その前に「ごめん、知花」って言うんですよね。
菜々緒さん
そうです、そうです。(そのシーンを真似ながら)「ごめん、知花…でも、僕も助けたい」って言うんです。(会場のお客さん:笑)
鈴木さん
ちょっとモノマネが入りました(笑)。(会場のお客さん:笑)
江口さん
再現しちゃったね(笑)。
MC
鈴木さんの好きなセリフは何でしょうか。
鈴木さん
僕は、菜々緒さんが演じる夏海さんの「私も震えが止まらない」というセリフも好きです。自分のセリフだと、「潮見先生、徳丸くん、ストレッチャー搬送。冬木先生、気管挿管と全麻。比奈先生とミンさん、ECMO(エクモ)補助下での胸骨正中切開、心修復術の準備お願いします!」
MC
すごい! (鈴木さんの生セリフ披露に会場のお客さん:拍手)
鈴木さん
一年ぶりなので噛みました(笑)。ただただ長いからというだけで好きなセリフです(笑)。ここは台本をもらった瞬間に覚え始めたセリフです。
MC
「セリフはどうやって覚えているんですか」という質問も多く届いていました。
菜々緒さん
沖縄での撮影の最終日の前日に、(武美幸役を演じた宮澤)エマちゃんと私のセリフが追加になったんですが、もう全然言えなくてボロボロでした!
鈴木さん
へこんで帰っていましたよね。
菜々緒さん
はい! エマちゃんと「私たちがダメなんじゃない。喜多見チーフがヤバい。すごすぎるんだ」と慰め合って帰りました。医療用語は何回復唱しても、覚えられない時は本当に覚えられなくて…自分のダメさを痛感した時に、「この鈴木亮平という人間は本当にすごいんだな」と、改めて痛感しました。
MC
鈴木さんは難しいセリフをどうやって覚えているんですか?
鈴木さん
時間ですね。やり始めるのが早ければ早いほど良いので、時間をかけてやるしかないですね。近道はないです。
MC
とはいえ、セリフは間違えられないし本当に長いセリフが多いですよね。
鈴木さん
散歩をしながら覚えています。何かをやりながら覚えるのが良いんです。
菜々緒さん
みんなで集まっている時にも、どこかから「医師の喜多見ですー!」と、セリフの練習をしている鈴木さんの声が聞こえるんですよ。そうすると「鈴木さん、あの辺にいるんだな」と分かります(笑)。
鈴木さん
一人で練習していますからね。
菜々緒さん
どんなに短いセリフでも声を出しながら、うろちょろしているんですよ。こちらは「あの辺に鈴木さんがいるんだな」「あっちにいるんだな」って思いながら聞いています(笑)。それぐらい鈴木さんは何度もセリフを復唱をしているんです。
鈴木さん
僕の中では、練習中も劇中で周囲にいるはずの人が見えているんです。(医療シーンを再現しながら)「男性の皆さん、手伝ってください」「こっち持って。行きますよ」「行きますよ! 1、2、3」「下ろして!」みたいに一人でやっていますね(笑)。(会場のお客さん:拍手)
菜々緒さん
覚え方としては、舞台みたいな感じでやっているんですよね。
鈴木さん
イメージしながらやっています。
MC
ここからは会場の皆さんから、質問を受けたいと思っています。質問がある方は挙手をしてください! (たくさんの手が挙がる)
鈴木さん
たくさんの方が手を挙げてくれていますね! ありがとうございます!
■ヘッドセットやヘルメット、リュックなど「MER」チームが作中で身につけているものをフル装備したお子さんが指名され、お母様と一緒にステージに上がりました。
鈴木さん
(お子さんの扮装を目にして)ヘルメットもリュックもあるじゃん!
菜々緒さん
MERのTシャツも着ている! カッコ良い!
鈴木さん
フル装備じゃん! カッコ良い!
江口さん
すごいねえ!
菜々緒さん
もう救いに行けるじゃん。(いろいろな装備を指して)これは売っているの? (お母様の手作りの物もあると伝えられて)すごい! カッコ良いね! MERじゃん! 完璧!
鈴木さん
(左肩だけにリュックの肩紐を通しているのを目にして)リュックを片方だけにかけている! (会場のお客さん:笑) これ、“喜多見持ち”って言うんだよ!
菜々緒さん
後ろも見せて! (Tシャツの後ろに)NK1が描いてある。かわいい!
MC
本作はどうでしたか?
お子さん
(緊張気味に)すごかったです。
鈴木さん
どういうところがすごかった?
お子さん
(緊張気味に)…。
お母様
本作はまだ二回しか観られていないんですが、これまでのシリーズはセリフを覚えているくらいいっぱい観ています。七夕には短冊に「鈴木亮平さんに会いたい」と願い事を書いて、今回当選してその夢が叶ったのですごくよろこんでいます。(登壇者の皆さん「すごい!」、会場のお客さん:拍手)
鈴木さん
(お子さんと目を合わせてがっちりと握手)ありがとう! (感激の面持ちのお子さんの肩に触れ)すごいね、七夕の願い事に書いてくれたんだ。ありがとうね。
江口さん
グッと来ちゃっているよね。大丈夫? 緊張するよね。
MC
会いたかった鈴木さんが目の前にいますが、実際に会ってみてどうですか?
お子さん
うれしかったです。
MC
良かったねぇ。では質問はありますか?
お母様
撮影はとても大変だったと思いますが、その中でも一番大変だったシーンを教えてください。
鈴木さん
僕は、最後の牧志先生のオペです。いろいろな人が関わってくるし、南海チームは新メンバーなので、TOKYOチームとのオペとどう差をつけるか考えながら演じました。あと、牧志先生がオペ中に目を開けたりするので、その時にこちらも「麻酔が切れた!」と思うけれど、顔には出せないですからね。「うわー!牧志先生ー!」と言うわけにはいかないのでね(笑)。(落ち着いたトーンで)「牧志先生ー、大丈夫ですよー」って声をかけていました。
江口さん
冷静を装うんだね(笑)。
鈴木さん
あのオペの一連のシーンは、大変でしたね。
江口さん
オペシーンは結構、狭い中で撮影するんですよね。普通の医療のドラマとはちょっと違うので、「狭い車の中でやるのがこんなに大変なのか」と思いながらやっていました。(相手とスレスレですれ違っている様子を再現し)人とすれ違う時もこうなりながらね。
鈴木さん
またオペを受けている江口さんが大きいんですよ。小さな車の中に、大きな患者がいる状態でした(笑)。
江口さん
そうそう(笑)。僕は、CGも使ってはいるんですが実際にスタッフの人が灰をブワーッと振らせながら撮影していたので、リアルな灰がかなり大変でしたね。
菜々緒さん
私は先ほど言ったこととほぼ同じになりますが、嵐に見舞われたことや、セリフが覚えられなくてボロボロになってちょっと悔しい思いをしながら帰ったことですね。私は船にいる側だったので、男性陣や高杉くん、エマちゃんは大変だったんじゃないかなと思います。
お母様
ありがとうございました。
鈴木さん&江口さん&菜々緒さん
(お子さんに改めて手を振る)「ありがとうね!」
鈴木さん
(NK1型BOXティッシュをプレゼントしながら)ありがとう! これからも「TOKYO MER」を観てね! (手を振り合う二人の姿に、会場の皆さん:拍手)
MC
「MER」に対して熱量を持ったお子さんがいらっしゃってうれしいですね。
鈴木さん
会場にいる子どもたちも本作を観終わった後にキラキラした顔をしていたので、本当にうれしいです。ありがとうございます。
MC
では、続いての質問者の方を募集します。(またまたたくさんの手が挙がる)
■「十回観た」という女性が、親戚の女性と一緒にステージに上がりました。
菜々緒さん
まだ公開から二週間ほどしか経っていないのにどういう計算…?
鈴木さん
一日に二回以上観ているのかな。
江口さん
すごいね!
「十回観た」という女性
テレビシリーズの時から大ファンで、家族や知人にも引かれるくらい「TOKYO MER」を観ています。十回観たことを伝えたくなってしまって、つい叫んでしまいました。失礼いたしました。会場にいらっしゃる皆さんもそうだと思いますが、「TOKYO MER」からたくさんの愛や勇気や希望をいただいています。生きる糧になっています。本当にありがとうございます。
親戚の女性
私はまだ二回目ですが、鈴木亮平さんが出ているからとテレビシリーズを観始めて、前作も観ました。鈴木亮平さんから始まったけれど、私も気づけば何回も観ていて、それぞれのキャストさんへの気持ちが大きくなっている自分にびっくりしています。心が揺さぶられる、とても大好きな作品です。
鈴木さん
お気に入りのキャラクターはいますか?
親戚の女性
運転シーンがカッコ良い、徳丸くんです。あと、本作では船も良かったです。
鈴木さん
常盤くん?
親戚の女性
そうです。
「十回観た」という女性
私は喜多見チーフ推しだったんですが…。
鈴木さん
「だった」! 何か嫌な予感がするな。(会場のお客さん:笑)
菜々緒さん
残念でした(笑)。
「十回観た」という女性
今回は牧志先生と、(玉山鉄二さんが演じる)麦生さんが良かったです。麦夫さんの舞台挨拶を心待ちにしています。
鈴木さん
麦生さん! 良いですよね! 麦生さんも舞台挨拶に呼びましょうよ!
MC
では、せっかくなので質問をお願いします。
「十回観た」という女性
「TOKYO MER」は、シリーズ化ということでこれからも楽しみにしていて良いのでしょうか?
鈴木さん
良い質問ですね(笑)。僕もそうなると良いなとは思っています。よりたくさんの方が本作を観に来てくださって、愛してくださったら、実現するかなと思っております! (会場のお客さん:期待するように拍手)
「十回観た」という女性
期待してお待ちしています! ありがとうございました!
MC
できれば喜多見チーフが定年するまで、お願いしたいですね。
鈴木さん
そうなると、人を担げないのよ(苦笑)。
菜々緒さん
私ももうだいぶ限界です(苦笑)。
鈴木さん
毎回、そう言うんですよ(笑)。
鈴木さん&江口
(NK1型BOXティッシュをお二人にプレゼントしつつ)ありがとうございます!
MC
最後に代表して鈴木さんからご挨拶をお願いします。
鈴木さん
皆さん、正直「ありがとう」しかありません。皆さんのおかげで、「TOKYO MER」をたくさんの方に愛してもらえています。
僕たちもそうですが、スタッフも含めて「TOKYO MER」の撮影は本当に大変です。不思議だなと思うのは、撮影中はそんなに「皆さんを感動させよう」「泣かせるぞ」と意識して撮影をしているわけではないんです。僕たちは、目の前の人をどうやって救おうかということに必死で、スタッフは火山の脅威や、自然の美しさ、人の繋がりをどのように撮ろうかと必死に撮っているだけなんです。でも、そうやって僕たちが作った物語を、テレビシリーズの時から愛してくださる皆さんがこんなにもいるというのは、「人が人を救う」というシンプルなことに、たくさんの人を感動させる大きな力があるからだと思っています。それを形にしたのは、今日ここにいる松木彩監督と、脚本の黒岩勉さんが書いたストーリーです。そして、何よりもこの作品が続いているのは、そんな人間の「人を救う」という本能に感動して、劇場に来てくださる皆さんのおかげです。
今後とも「MER」チームを愛してくださって、引き続き劇場に来てくださればとてもうれしいです。もしかしたらこの後の物語も、皆さんのおかげで観られるかもしれません。我々が戻って来られるかもしれません。引き続き周りの人に「TOKYO MER、最高だったよ!」と伝えていただければうれしいです。今日は本当にありがとうございました!