劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』初日舞台挨拶

2025.08.04
  • 初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

2021年にTBS日曜劇場枠で放送された「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。鈴木亮平さん演じる医師・喜多見幸太が患者のためにどんな苦境にも飛び込んでいく姿が、日本中を熱狂の渦に巻き込みました。2023年4月に公開された劇場版一作目は、興行収入45.3億円という大ヒットを記録。そして、前作から二年が経ち、完成した劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』が、いよいよ全国にて公開を迎えました。
8月1日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶には、鈴木亮平さん、江口洋介さん、菜々緒さん、高杉真宙さん、生見愛瑠さん、宮澤エマさん、賀来賢人さん、石田ゆり子さん、松木彩監督が出席しました。さらに「TOKYO MER」からは中条あやみさん、小手伸也さん、佐野勇斗さん、フォンチーさんが本作の公開をお祝いすべく、サプライズで登場! MERチーム総勢13名で、一体感あふれるトークを展開しました。この日の模様を詳しくレポートします。

喜多見幸太役

鈴木亮平さん

喜多見幸太役

牧志秀実役

江口洋介さん

牧志秀実役

蔵前夏梅役

菜々緒さん

蔵前夏梅役

常盤拓役

高杉真宙さん

常盤拓役

知花青空役

生見愛瑠さん

知花青空役

武美幸役

宮澤エマさん

武美幸役

音羽尚役

賀来賢人さん

音羽尚役

赤塚梓役

石田ゆり子さん

赤塚梓役

弦巻比奈役

中条あやみさん

弦巻比奈役

冬木治朗役

小手伸也さん

冬木治朗役

徳丸元一役

佐野勇斗さん

徳丸元一役

ホアン・ラン・ミン役

フォンチーさん

ホアン・ラン・ミン役

松木彩監督

場内アナウンス(目黒役を演じる猪塚健太さん)

沖縄県通信司令室から伝達! 東京都港区のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』の上映が終了。出演者の登壇が必要な、特別舞台挨拶事案と認定。南海MERの出動を要請する!

鈴木さん

南海MER、了解。出動します!

■会場に鈴木さんの声が響き渡り、鈴木さん&江口さん、菜々緒さん&高杉さん、生見さん&宮澤さんがペアになり、会場中扉から姿を現しました。会場から大歓声が沸き起こりました。

■登壇者の皆さんが壇上に揃ってお辞儀をすると、会場からは作品の感動を伝えるような拍手が鳴りやまず、さらに拍手が大きくなるなど熱気ムンムン。

場内アナウンス(猪塚さん)

多くのお客様の熱が冷めない模様! さらに出演者の登壇が必要な、大規模特別舞台挨拶事案と認定。TOKYO MERの出動を要請する!

■再びアナウンスが入り、会場から「ええ!?」「ウソ!?」「キャー!」とどよめきが起きました。

中条さん

TOKYO MER、了解。出動します!

■中条さんの声をきっかけに、中条さん&小手さん、佐野さん&フォンチーさん、賀来さん&石田さんがペアになって登場しました。思わぬサプライズに会場のボルテージは最高潮に達しました。

MC

すばらしいメンバーに勢揃いしていただきました。記念すべき公開初日ということで、今日はキャストの皆さんは劇中衣装でのご登場です。また、本日の舞台挨拶のオープニングの出動命令は、危機管理対策室の目黒大知役を務めた猪塚健太さんによる、この日のためだけの出動命令でした。猪塚さん、どうもありがとうございました。(会場の皆さん:拍手)
そして、会場の皆さんとキャストの皆さんに、うれしいご報告を一つさせてください。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』公開初日、前作の動員対比160%となる大ヒットスタートを切りました。(会場の皆さん:拍手)

鈴木さん

皆さん、本日はありがとうございます。本作は、どうでしたか! (会場から本作の感動を表現するような大きな拍手) みんな、カッコ良かったでしょう。一人一人がカッコ良くなかったですか? (会場の皆さん、同意を表現するように:拍手)
今回は、「TOKYO MER」史上、最大の危機でした。今日ここに立っているこのメンバー全員が一丸となって、最大のクライシスに挑めたことを本当に誇りに思っています。このメンバーでなければ、絶対に実現しない映画でした。それもこれも、「TOKYO MER」シリーズを愛してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。今日はその分、存分に楽しんでいってください。ありがとうございます! (深々とお辞儀)

MC

会場の皆さんを前にして、ついに初日を迎えた今のお気持ちはいかがでしょうか?

鈴木さん

うん…。ちょっと…(喜びを噛み締めるように)良いですね(笑)。(長いタメがあったことから、登壇者の皆さん&会場の皆さん:笑)

小手さん

すごく噛み締めて言いましたね! (会場の皆さん:笑)

鈴木さん

島で一緒に戦った南海のメンバーと、ドラマからずっと一緒に戦ってきたTOKYOのメンバーが一堂に会して皆さんにご挨拶できるという、こんな幸せはないなと噛み締めております。本当にありがとうございます。(会場の皆さん:拍手) (松木監督の方を見ながら)監督、映画、面白かったようです!

松木監督

(会場の皆さんの大きな拍手を浴びながら)泣いてしまうのでやめてください(と感激しきり)…。

宮澤さん

監督、ウルウルしています!

江口さん

皆さんの熱気が、ガンガン伝わってきます。僕は、この作品を受ける時に「どんな作品なのか」、正直、きちんと確認ができていなかったんです。でも、今日、こうして登壇者の皆さんと会って、そして、ここに登壇する前にも、どれだけこの作品が愛されているのかということを実感しました。そして、関わっている人の数の多さを感じて、久々に良い作品に出演できたと思って感謝しています。今日は楽しんでいってください。

菜々緒さん

こうして皆さんと一緒に初日を迎えられて、本当に幸せです。そして、応援してくださっている皆さんのおかげで、この作品はここまで来られたと思います。本当にありがとうございます。(会場を見渡して噛み締めるように)本当に感慨深いです。

高杉さん

本作から「南海MER」として参加させていただきました。多くのファンがいる「TOKYO MER」という作品ですので、新メンバーとしてどのような形で皆さんにお会いしたら良いのかなと思っていたんです。でも、こうやって皆さんの前でお話しをすると、本当にこの作品に出会えて、携われて良かったなと、安心というか、ホッとしています。今日はいろいろとお話ができたら良いなと思っていますので、よろしくお願いします。

生見さん

ドラマの時からずっと「TOKYO MER」を観ていたので、こうして作品に参加できて、今でも不思議な気持ちです。本日は、「TOKYO MER」の良さを皆さんと一緒に共有できたらと思います。

宮澤さん

昨年の秋の深い頃に撮影が始まりました。その時は、これだけたくさんの方に愛されている作品に、どのように参加して、どのように貢献できるのかがすごく不安でした。沖縄での一ヶ月近い撮影を経て、ここに立っているみんなとの関係も深まっていって、どんどんこの作品に対しての愛と理解が深まっていきました。プロモーションも経て、この場に立っていることが、何だか長い航海が終わったような気持ちになっていました。でも、本作が、公開初日を迎えたので、これからは、作品は皆さんのものになって、すばらしく長い旅が続くんじゃないかと思っています。なので、皆さんの感想を聞くのがとても楽しみです。

賀来さん

本日は、公開初日に劇場に来ていただいてありがとうございます。(隣にいた鈴木さんに確認するように)ドラマからは四年? 四年ですか…。本当に長い期間、この作品を愛していただいて、本当にありがとうございます。(会場を見渡しながら)うれしいのが、劇場に幅広い世代の方がいらっしゃっていることです。大人の方から、ちびっ子まで、本当にうれしいね。(会場の隅々まで目を凝らして)ちびっ子、多いのよ! 

鈴木さん

ちびっ子、手を挙げて! (自分も手を振る)

賀来さん

(会場のお子さんたちに手を振るように)ちびっ子ー! ちびっ子が愛してくれる作品に出られることがすごくうれしいですね。一種のエンタメ作品ではありますが、命の尊さや、「MERを観て勇気づけられました」「MERみたいになりたい」といったことを言っていただけるだけでも、僕はこの作品に出て良かったと思っています。ありがとうございます!

石田さん

今、音羽先生がおっしゃった通りなんですが、本当に小さなお子さんから、人生の大先輩の皆さんまで、「TOKYO MER」を応援していただいてありがとうございます! 私も街を歩いていると、「赤塚都知事だ!」と言われたりするんです。夏休みの小学生たちが「赤塚だ、赤塚だ!」と言われたり、「声をかけなきゃ、ダメだぜ!」みたいな声が聞こえて、こんなにみんなに愛されているって、「TOKYO MER」はすごいですね。本当に皆さんありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

MC

TOKYOメンバーの皆さんは、サプライズでのご登壇となりました。

中条さん

(役名で自己紹介して)比奈です(笑)。先ほど、私は(登場時の)「TOKYO MER、出動します!」を噛まずに言えたので、今日は終わったと思っています。でも、こうして「TOKYO MER」、そして南海の皆さんも含め、みんなでここに立てていることが、すごく幸せな気持ちです。本作をとても楽しみにしていたので、私自身もまた劇場に観に行くのが楽しみだなと思っています。
2021年からドラマが始まって、この役を通してたくさん成長させてもらったので、思い入れがたくさんあります。「医療従事者の皆さんに感謝の気持ちを抱いて、このドラマを撮ろう」と言っていたあの時の気持ちが、すごく蘇ってきます。改めて、日頃から昼夜問わずに命を救ってくださっている医療従事者の皆さんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

小手さん

どうも、MERの⿇酔科医、冬木治朗でございます。(周囲から「副チーフ!」と声が掛かる) いやあ、「副チーフ」と言われてうれしいな。(小手さんのご満悦な笑顔に登壇者の皆さん:笑)
僕は、この作品のエルドロールが大好きなんです。写真を見るたびに、「この世界に少しでもエールを送れているかな」と思うと、すごく誇りに思います。ただ「TOKYO MER」の作品が続いていくにつれて、新メンバーが増えていって、どんどん大きくなっていって…。我々は、もはやちょっと先輩みたいな気分で、「南海チーム、頑張れ!」と、思いながら本作を観ました。このままどんどんOB、OG化が進んでいくと、我々の存在自体がかなり、クライシスなことになります。

中条さん

それはかなり、クライシスですね(笑)!

小手さん

気をつけないといけない。TOKYOのメンバーのことも、忘れないでほしいですね(笑)。今日は短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします!

佐野さん

天才看護師役を演じました。

鈴木さん

台本に、天才なんて書いていなかったよ!

佐野さん

天才ですよ!

鈴木さん

初めて聞いたよ!

佐野さん

いやいやいや、何を言っているんですか!

鈴木さん

あ、そうだったの?

佐野さん

僕の中では今回、天才だと思って演じましたから!

鈴木さん

ごめん、ごめん。知らなかった。

佐野さん

失礼しちゃうなあ、本当に。(二人の息の合ったやり取りに登壇者の皆さん&会場の皆さん:笑)

鈴木さん

四年目にして、初めて知ったよ。

佐野さん

だから、今日は天才の髪型で来ています! 天才!

小手さん

(佐野さんの一筋垂れた前髪を触りながら)これ、切った方が良いよ。

佐野さん

触るな、触るな! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 
本当にすごい、いやあ(映画が)面白かった! 皆さんもご覧になられたと思うんですが、初めに、まずは亮平さんの胸筋。このビジュが良くてね(笑)。(自分が所属するM!LKの楽曲、「イイじゃん」の歌詞を想起させるようなコメントに会場:笑)

鈴木さん

ただ、「ビジュが良い」って言いたいだけでしょう!

佐野さん

(「イイじゃん」のサビ、「今日ビジュいいじゃん」部分の振り付けを繰り出し、会場:拍手&笑)

鈴木さん

(佐野さんをからかうように)変な前髪!

佐野さん

この前髪は、気に入っているんだから! (会場の皆さん:爆笑) 
本作は、本当にめちゃくちゃ感動して、何度も心を動かされるシーンがあります。先ほどお二人もおっしゃっていましたが、リアルの世界でも、医療従事者の方々はこうやって立ち向かっているんだと感じました。なので、もっともっと日本中に広がってほしい作品だなと改めて感じました。僕も(登場シーンを再現しながら)ブシューッ! ドン! ブーン! という感じで登場しました。(会場のお客さん:笑)

鈴木さん

あのシーンにいた?

佐野さん

いたよ! 短髪だったけどね! (心配になって)え、みんな覚えていない…? ちょっと待って、僕のこと覚えていない? (戸惑う佐野さんの姿に会場のお客さん:笑)

小手さん

今日は襟足が長すぎて、(今度は襟足の髪に触れながら)印象が変わっちゃっている。

佐野さん

髪は良いんだよ! もうやめてくれよぉ(笑)! まあ、そんな感じで楽しんでいただけたら幸いです。今日から本作の公開が始まるので、多くの方々に観てもらえるように僕らも頑張ります。今日は楽しんでいってください。どうも、失礼します。(深々とお辞儀する佐野さんに会場:笑)

フォンチーさん

佐野くんのあとは、すっごくやりづらいです!

佐野さん

本当にごめんね。

フォンチーさん

いえいえ(笑)。

中条さん

(無茶振りをして)ベトナム語でやってみる?

フォンチーさん

やめて! TOKYOチームは、怖いんですよ。(TOKYOチームの皆さん:笑) こうやって無茶振りをしてくるんです!

鈴木さん

(わちゃわちゃとしっぱなしのTOKYOチームに)自由すぎるのよ、そっちの(TOKYOチームが白い制服姿なので)白いチームは!

フォンチーさん

いやいやいや、鈴木さんもこっちだったじゃないですか!

鈴木さん

(南海チームがピンク色の制服姿であることから)ピンクは真面目だったでしょう。

佐野さん

ちょっと! 亮平さんはこっちですよ!

フォンチーさん

これだけ多くの方に愛される作品になるなんて、ドラマが始まった時は思いもしていませんでした。初期から携わらせていただいているので、本当に親みたいな気持ちになります。自分の手から作品がどんどんどんどん大きく羽ばたいていっている感じがすごくうれしくもあります。でも、小手さんも言っていたように、私たちの存在がどんどん薄くなるんじゃないかという心配や不安もあります(苦笑)。私たちTOKYOメンバーも、本作のポスターに載っているはずなんですが、公開当日になってもまだDMやコメントに「TOKYOメンバーは出ないんだ」と書かれるくらいです。存在がそんなに薄くなっているのかなと、思っていたんですが、私たちもちょこちょこ出させていただいています。TOKYOメンバーの姿も、しっかりと目に焼きつけていただきたいと思っています。南海メンバーの皆さんもすごくカッコ良くて、この作品が大きくなると同時に、頼もしくてカッコ良いメンバーがどんどん増えてすごくうれしい気持ちです。この作品が二年、三年、四年と続いてきたように、これからも長く愛される作品になったら良いなと思います。

松木監督

本日は、皆さん、本当にありがとうございます。「MER」シリーズを四年前からずっと応援してくださっている皆さんに、ここまで導いていただいて、進んできたシリーズです。応援してくださっている皆さんの前で、この揃い踏みを見て(感激しています)。ちょっと潮見先生がいなくて寂しいですが…。

鈴木さん

いや、潮見先生(ジェシーさん演じる潮見知広)が来たら、もっと白チームが自由になっちゃいます。これくらいで良かったかもしれない。

松木監督

そうですね、TOKYOチームはやっぱり治安が悪いのかな。

中条さん&小手さん&佐野さん&フォンチーさん

治安が悪い!? 言い過ぎですよ! (会場のお客さん:笑)

松木監督

新しく、力強い南海のすばらしいキャストの皆さん、TOKYOチームの皆さんと、赤塚知事と音羽先生というこのメンバーで、ここまで導いてくださった皆さんにお会いできて光栄だなと思っています。
大変な撮影も多かった中、本当にキャストの皆さんには感謝しています。今日は私がスタッフ代表で来ていますが、力強いスタッフ、タフなスタッフたちと一緒だったからこそ、ここまで来られた作品だと思っています。そして何より、導いてくださった皆さんがいたので、ここまで来られた作品だとも思っています。改めてありがとうございます。

MC

鈴木さんと菜々緒さんにおうかがいします。今日はサプライズでTOKYOメンバー駆けつけてくださいました。改めて、TOKYOメンバーと再会されたお気持ちはいかがでしょうか。

鈴木さん

どうですか、菜々緒さん。

菜々緒さん

うれしいですよ、やっぱり。そして、安定のうるささ。(TOKYOチームの皆さんはノリノリのポーズで応戦、登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

鈴木さん

裏でも、うるさかった!

菜々緒さん

舞台挨拶クライシスですね(笑)。

鈴木さん

(ノリノリで手首を振り回し続けている小手さんに)小手さん、何をやっているんですか(笑)。さっき裏でみんなが集まった時に、TOKYOチームがガヤガヤしているのを見て、真宙くんだったかな、めるちゃんだったかな…? 「陽キャが多いですね」とボソッと言っていました。

菜々緒さん

「私たちより南国っぽいですね」って(笑)。

MC

言った記憶のある方はいらっしゃいますか?

宮澤さん

(手を挙げる)私たちの組だけの雰囲気とは、ガラッと変わって(笑)、テンション感が全く違ったんです。だから、三人(高杉さん、生見さんと顔を見合わせ)で「やっぱり、(TOKYOチームは)陽キャだね」って話していました。

MC

南海メンバーの皆さんも明るく見えますが…。

生見さん

(高杉さんを見つめながら)南海は、陰キャですよね。(周囲から「そんなことないでしょ!」と猛ツッコミが入る)

菜々緒さん

真宙くんを見て、ガッツリ「陰キャだよね」って(笑)。 (登壇者の皆さん&会場の皆さん:笑)

生見さん

(後ろを向きながら大爆笑しながら、手を振り必死に否定する)違う、違う、違う!

高杉さん

(笑)。まあ、同意はしますけれど…。

鈴木さん

あまり外に出るタイプではないよね。

高杉さん

正しいですね(笑)。向こう(TOKYOチーム)と比べると、どちらかというと陰キャですね。

菜々緒さん

(フォローするように)大人しい…。

高杉さん

(菜々緒さんと頷き合って)おとなしいくて、静か。

鈴木さん

品行方正。

菜々緒さん

落ち着いている。

高杉さん

うん、全然、大丈夫。(気を取り直そうとする高杉さんに、登壇者の皆さん:爆笑)

小手さん

大丈夫って、何(笑)?

鈴木さん

(高杉さんを気遣い)大丈夫? 傷ついていない?

高杉さん

はい(笑)!

菜々緒さん

今日は台風が近づいているじゃないですか。やっぱりTOKYOチームは、「台風と一緒に来た」みたいな感覚がありますよね。(登壇者の皆さん&会場の皆さん:笑)

鈴木さん

でも、正直ホッとしていますよ。このメンバーの顔を見たら、「TOKYO MER」だなと思います。やっぱり初日ということで、僕らも「お客さん、楽しんで観てくれるかな」という不安もあるんですが、みんなの顔を見ると、そんな不安はどこかに行ってしまいますね。(TOKYOチームに頭を下げながら)本当に、ありがとうございます!
(佐野さんに向かって突然)変な前髪! (佐野さん、ノリノリで前髪をアピール)

中条さん

今日はそんなお上品な感じですけれど、菜々緒さんも、こちら側ですからね。

賀来さん

そうなのよ! 今はクールぶっているけれど、TOKYOチームの時は、めちゃめちゃフォンチーちゃんとあやみちゃんと絡み合ってるんだから。

中条さん&フォンチーさん

そう! 何だか急にキャラ変!

鈴木さん

三人が揃うと、賑やかだよね。

賀来さん

すごいんだから!

鈴木さん

白と赤で、菜々緒さんを取り合わないで(笑)!

中条さん

(菜々緒さんを引き入れるように)こっち、こっち(笑)! (登壇者の皆さん&会場の皆さん:笑)

MC

そんな中、江口さんは南海メンバーとして本シリーズに初参戦となりました。物語の後半では、江口さんが演じる牧志先生に命の危機が迫るシーンがあります。自分のことだけではなくて、島民の皆さんの容体を気にしたり、島民の皆さんによる絆にグッと来るようなシーンでした。あのシーンを振り返って、いかがでしょうか。

江口さん

観ていただけたらどういう作品か分かると思います。でも、戦争があったり、いろいろな災害があったりと、こういう世の中ですしね。牧志が三回かな…「平和が一番だ」と言います。病になるより、怪我をするより、病院に行く前に、「平和が一番なんだ」と。あの人の背負った過去、そういった思いを込めてやらせてもらいました。

MC

高杉さん、生見さん、宮澤さんが演じた役柄は、「TOKYO MER」に憧れて南海のメンバーになったという経緯もあります。高杉さん、TOKYOメンバーと一緒に登壇するイベントというのは改めてどうですか?

高杉さん

舞台挨拶らしからぬというか…。

宮澤さん

批判から始まっている? 大丈夫? (登壇者の皆さん&会場の皆さん:笑)

江口さん

「こんなの舞台挨拶じゃない!」みたいな(笑)?

高杉さん

(笑)。違います、違います!

鈴木さん

会ってみて、憧れの感じは、あった(笑)?

高杉さん

映像だけで良かったかなーみたいな…。

中条さん&小手さん&佐野さん&フォンチーさん

おいおいおい! 何てことを言うんだ! (猛抗議に会場の皆さん:笑)

鈴木さん

(両者を制止するように手を広げ)喧嘩しないでください(笑)!

MC

生見さんはどうでしょうか。

生見さん

(笑)。本当にお腹いっぱいと言うか…。(TOKYOチームの皆さんが再び「おい!」とツッコミ、会場の皆さん:笑) 嘘です、冗談です(笑)。助かりますね。

MC

宮澤さんはいかがですか。

宮澤さん

もちろん、憧れのメンバーです。スクリーン上で観た時も「カッコ良いな」と思っていたんですが、南海チームが作り上げてきた、温かくて穏やかな空気がガラッと変わったのは、ひしひしと感じております(笑)。

江口さん

そうですね。クライシスな感じです(笑)。
でも、明るくて、楽しそうですよね。TOKYOチームは初日からすごく楽しそうでしたよ。牧志がストレッチャーで運ばれていくシーンが、撮影の初日だったんですよね。

鈴木さん

そうです。 (MCにネタバレ範囲を確認するように)そこまで言っても大丈夫ですか?

MC

たぶん…。ギリギリでしょうか。

江口さん

初日だったということは、良いんじゃないかな。

鈴木さん

そうですね!

江口さん

その時に、いきなり、(当時の様子を再現するようなポーズで)鈴木くんが自撮りで全員のことを撮り始めたんです。「これはすごい現場だな」と思いました。「何なんだ、この現場は!」と思っていましたが、だんだんといろいろなことが分かってきました。みんなで一緒にワイワイとやっているけれど、ちゃんとみんなでエンタテインメントをやっていく、こういうチーム感なんだということを、今日、改めて確認しました。

鈴木さん

ワイワイとやっております。

江口さん

すばらしいと思います。ピースフルな現場です。

鈴木さん

ワイワイとやらなければ、乗り越えられないというところもあるかもしれません。

菜々緒さん

そうなんですよ。私たちの現場は、すごく過酷で、気持ち的に落ち込む時もすごくあったんです。謎のテンションになったりもします。だから、そういった明るさで乗り切ってきたというのが、根底にあるんじゃないかなと思います。

MC

謎テンションになっていた人で、記憶に残っている人はいらっしゃいますか?

菜々緒さん

みんなちょっと、おかしな状況になる時はありますね(笑)。

小手さん

若干、常にハイにはなっていましたよね。

鈴木さん

極限の状況ですからね。現場に行くと常に、極限の状況に放り込まれて、朝から「命を救わなければいけない!」となると、みんなちょっと変になっていきますね。

宮澤さん

私たちが慣れていないので、私たちと一緒にいる時は、菜々緒さんと亮平さんがリーダーとして、いてくださいました。でも、TOKYOのメンバーと一緒にいると、その責任がなくなって、自由に楽しくいられるのかなと思いました。なので、今日の様子は、微笑ましく見えます。

江口さん

すごい分析だね(笑)!

MC

南海とTOKYOチームを遠方から支援するのが、音羽先生と赤塚知事ということになります。両チームの活躍について、改めてどのように感じていますか。

賀来さん

僕は、どちらともお会いすることなく、後援として指示を出していました。音羽は、もともと「TOKYO MER」のメンバーで、今回は「南海MER」が新しく入ってきます。本当に過酷な思いを、今までしてきたので、キツかったという思いもあり、何度も「もう現場に行くのは大変だな」と思う時もありました。だけど、今回、南海チームの活躍を見ていると、「やっぱり、かっけえな…」と、思わざるを得ないですね。だから、もう嫉妬(笑)。純粋に嫉妬ですよ。役者としてもそうだし、音羽という役柄を通しても、シンプルに「カッコ良いな」というのが純粋な感想です。

菜々緒さん

賀来さんは、自分も現場に行きたいと思いますか?

賀来さん

行かなきゃ行かないで、「行きたい」と思っちゃうんだよね。それはもう、ちょっと病気なのかなと思いますね。「MER病」。(登壇者の皆さん:笑)

鈴木さん

(頷きながら)なるほど。音羽先生っぽいですね。素直じゃないというか…。行きたいなら、行けば良いのに(笑)。

賀来さん

(笑)。ツンデレね!

鈴木さん

「行きたい」って言えば良いのに、というツンデレ感がありますね。そんな音羽先生が、僕は大好きです。

賀来さん

ありがとうございます。

MC

石田さんはいかがでしょうか。

石田さん

そもそも赤塚さんは「TOKYO MER」を作った本人なので、もちろん私の役は事故現場に行くことはないんですね。大きなモニターの中で起こっていることを見ていて、しかも撮影中は、それを想像するしかないということも多々ありました。映画が出来上がって、初めて分かることもいっぱいあります。でも、こうして四年という時間が経って、皆さんがこうして家族のようになっているというのは現実です。何だか、すごい魔法のようですよね。撮影なんだけれど、本当にチーム感が育っている。私も現場に行きたいです。

賀来さん

そんな願望があったんですか!

石田さん

はい! すごく行きたいです。

鈴木さん

トリアージします?

石田さん

(大量のトリアージのタグを持っているようなポーズ。その手を鈴木さんの方に寄せると、なぜか二人でハートポーズを作る流れになり、石田さん大爆笑)

賀来さん

(鈴木さんと石田さんの間に挟まれ)この流れは、分からない、分からない。(会場の皆さん:笑)

石田さん

(爆笑)。現場に行きたいです!

鈴木さん

お待ちしております!

MC

では、TOKYOメンバーの皆さんにうかがいます。前作の公開からおよそ二年ぶりに「TOKYO MER」の世界に戻って来ました。皆さん、おかえりなさい。久々の「TOKYO MER」の撮影はいかがでしたか?

中条さん

現場に行くと、久々の撮影とは思えないような空気感がありました。一年ぐらい会っていなかったのかな?

フォンチーさん

(頷きながら)会っていなかった。

小手さん

そうですね。

中条さん

でも、そんな感じは本当にしませんでした。現場に入ると、「オペのシーンに入るので、こんな感じで、こういう風に動いて」みたいな指示がでて、それぞれが自然に動いていました。「忘れられないくらい、ドラマの撮影の時は毎日、毎日これをやっていたんだな」「身体にMERが染みついちゃっているんだな」という感覚でした。

小手さん

トリアージのシーンは、当たり前のようにアドリブですもんね。

中条さん

確かに、毎回アドリブですね。「分かりますか?」「医師の鶴巻です」とか、患者さんへの呼びかけも全部「アドリブでどうぞ!」と言われるので、違和感はなかったですね。

佐野さん

六本木での事故のシーンがあったんですが、あのシーンに南海チームの皆さんはいないんですよ。だから、あそこが僕らのクランクインだったんです。そしたら、お休みだった喜多見チーフが現場に来てくれました。プライベートで来てくださって、「頑張ろうね」「顔を見に来ただけだから」って言っていました。

小手さん

(鈴木さんは)「通りがかりだから」という、あからさまな嘘をついていました。

佐野さん

やっぱり、さすがだなと思いました。愛を感じましたし、「頑張ろう」と思いましたね。

鈴木さん

それはもう、チーフなので(照笑)。

中条さん&小手さん&佐野さん&フォンチーさん

カッコいいー! フー! (会場の皆さん:拍手)

MC

鈴木さん演じる喜多見チーフと、菜々緒さん演じる夏梅さんは出向中でしたが、それでもTOKYOメンバーは心強かったですね。

鈴木さん

そうですね。だからちょっと、寂しかったんですよ。「チーフがいなくても、比奈先生だけでこんなに回る。こんなにしっかりしているんだ」ということが、僕は僕でちょっと寂しい思いがありましたね。

MC

TOKYOチームの皆さんはいかがでしたか。

小手さん

だいぶ、寂しかったですよ。(中条さん&佐野さん&フォンチーさんも大きく頷く)

フォンチーさん

音羽先生も偉くなってしまったので、ほぼ会わなくなってしまったし。

賀来さん

そうなんだよね。

フォンチーさん

あれだけ一緒にオペをしていたのに、もうほとんどいないじゃないですか。

賀来さん

(ジョーク混じりに)もう、話しかけられても気づかないかもしれないね。

中条さん&小手さん&佐野さん&フォンチーさん

(笑)。ええー! 何てことを言うんだ! 

鈴木さん

音羽先生は、気づいているけど、気づかないフリとかしそうですね(笑)。

賀来さん

(楽しそうに頷きながら)そういうツンデレです。

小手さん

他人行儀だ(笑)!

MC

松木監督におうかがいします。改めて、TOKYOメンバーとの撮影はいかがでしたか?

松木監督

皆さんおっしゃっている通り、安心感がすごくありました。佐野さんもおっしゃっていましたが、クランクインは事故現場の場面でした。南海の皆さんよりだいぶ早くて、本作の中でもかなり早い段階での撮影が、六本木の事故現場でした。結構ヘビーな場面でしたし、例によってというか、今まで以上に時間がなくて、急いで撮らなければいけないということで、スタッフ一同、緊張していました。でも、キャストの皆さんが、「大丈夫です、やります」といった感じですごく頼もしかったです。

小手さん

僕らは、「これ、これ!」という感じでやっていましたもんね。ERカーからみんなでバーンと降りて、Vの字になる一連の動作も五回くらい繰り返しましたが、「これ、これ!」という感じでした(笑)。

松木監督

そうですね。あまり多くを言わなくても分かってくださって、本当に助かりました。映画の撮影の最初に、「ここまで来たんだな」と実感できてとてもうれしかったです。

MC

鈴木さん、菜々緒さん。この四年間で、仲間がたくさん増えましたね。

鈴木さん

そうですね。今回の「南海MER」もそうですし、あともう一人忘れてはいけないのは、麦生さんですね。島の麦生さんがいなければ、今回は絶対に解決しませんでした。麦生さんが、もし麦生チャンネルを開いてなかったらと思うとゾッとしますよね。麦生さんを演じた玉山鉄二さんにも、この場を借りてお礼を言いたいです。(会場の皆さん:拍手)

MC

先ほど少しお話にも出ましたが、ジェシーさんが演じる潮見先生も更なる成長を遂げていました。

鈴木さん

ジェシーさん演じる潮見先生は、成長しすぎじゃないですか? (松木監督の方を見ながら)監督、前回のことを知っていますか? 知っていますよね。今回、ガウンを着る時に、(潮見先生が颯爽とガウンを着る様子を再現しながら)こんな感じで着ていましたよ。

松木監督

ものすごく練習をしてきて、すごく上手に着てくださった。

小手さん

(笑)。ガウンを着る時ね。(鈴木さんと一緒に再現)

鈴木さん

「ジェシーです!」という感じで、感動しましたね。

MC

TOKYOのメンバーの皆さん、ジェシーさんはいかがでしたか。

小手さん

この二年で何があったのかというくらい、急にクールキャラになっていて…。

鈴木さん

それは潮見先生が? ジェシーさんが?

小手さん

潮見先生がですね。ジェシーくんは、いつも通りです。(会場の皆さん:笑)

中条さん

(ジェシーさんは)ダジャレを言いまくっていました。(会場の皆さん:笑)

MC

あっという間に終了のお時間となりました。鈴木さん、会場の皆さん、そして、これから映画館に足を運んでいただくお客さんに向けて、メッセージをお願いいたします。

鈴木さん

今日はありがとうございました。僕たちもすごく楽しかったです(深々とお辞儀)。
ドラマから四年、前作からは二年、これだけ期間が空いた中で、前作以上の方々が劇場に押し寄せてくれたことに、僕たちは感謝しかありません。それだけ「TOKYO MER」という作品が皆さんに影響を与えられているんだと実感しています。
この作品をやるようになってから、子どもたちから「自分も医者になりたい」「看護師目指して頑張ります」という手紙をもらうことがあります。そこから目指して、もう看護師になった方もいらっしゃるかもしれないです。フィクションではありますが、僕たちがこういう作品を作ることで、「誰かを救うために一生懸命になること」「それに人生をかけること」が、こんなにすばらしいことで、カッコ良いことなんだと、子どもたちに伝わっていたら、一番うれしいなと思います。
医療従事者へのエールというところから始まったこの作品ですが、本作では新たな一歩を踏み出しています。「僕たちは、誰でもヒーローになれる」ということです。何かことが起きた時に、勇気を持って一歩踏み出す。そういったことが、人をヒーローにするんじゃないかと思います。そして、僕たちには、「そうありたい」と思う、きれいな心が備わっている。そういったテーマを、僕たちは本作に込めたつもりです。
今日観ていただいて、もし「良かった」と思ってくださったら、ぜひ周りの方に薦めてください。そうすれば、もっともっとたくさんの方にこのメッセージが伝えられるんじゃないかと思っています。
我々は、災害の多い国に住んでいます。その分、人と人との繋がり、「人のために何かをやる」という気持ちが人一倍強い国じゃないかとも思っています。邦画の大作のエンタメの一つの形として、自信を持って「この夏休みを代表する作品である」と、僕は個人的に宣言したいと思っています。今日は本当にたくさんの方に集まっていただいて、ありがとうございました。(会場の皆さん:拍手)