人気のキーワード

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』プレミアイベント

2025.07.10
  • イベント

プレミアイベント

2021年にTBS日曜劇場枠で放送された「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。鈴木亮平さん演じる医師、喜多見幸太が「待っているだけじゃ、助けられない命がある」という信念を持ち、患者のためにどんな苦境にも飛び込んでいく姿が日本中を熱狂の渦に巻き込みました。2023年4月に公開された劇場版一作目は、興行収入45.3億円という大ヒットを記録。そして前作から2年、MERの再始動が決定し、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』として8月1日にスクリーンに登場します。
7月10日には、本作のプレミアイベントが六本木ヒルズアリーナ&TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主演の鈴木さんをはじめ、江口洋介さん、菜々緒さん、高杉真宙さん、生見愛瑠さん、宮澤エマさん、賀来賢人さん、石田ゆり子さん、松木彩監督が出席しました。ハイビスカスをイメージしたピンクカーペットでファンと対面を果たすなど、大いに盛り上がったこの日の模様を詳しくレポートします!

喜多見幸太役

鈴木亮平さん

喜多見幸太役

牧志秀実役

江口洋介さん

牧志秀実役

蔵前夏梅役

菜々緒さん

蔵前夏梅役

常盤拓役

高杉真宙さん

常盤拓役

知花青空役

生見愛瑠さん

知花青空役

武美幸役

宮澤エマさん

武美幸役

音羽尚役

賀来賢人さん

音羽尚役

赤塚梓役

石田ゆり子さん

赤塚梓役

松木彩監督

【ピンクカーペットイベント】

■この日、関東は午後から相次いでゲリラ豪雨が発生。六本木ヒルズアリーナも激しい雨が降り始め、雷の音が鳴り響く中、イベントがスタート。

■キャストの皆さんが登場。まずは鈴木さん&江口さん&菜々緒さんがピンクカーペットに現れ、会場に集まった多くのお客様から大歓声が湧き起こりました。お三方も晴れやかな笑顔で、大きく手を振って歓声に応えました。

■続いて、高杉さん、生見さん、宮澤さんチームが登場。会場の皆さんの拍手と歓声の中、ステージに登壇しました。

■最後に、賀来さん、石田さんも姿を現し、会場の皆さんの拍手や歓声を浴びながらステージに登壇しました。

鈴木さん

今日は皆さん、ありがとうございます。(会場のお客さんを気遣い)雨、大丈夫ですか? (遠くのお客さんにも語りかけるように)大丈夫ですか? (雨の様子を確認しながら)ちょっと雨が緩くなってきた気もするんですが…。
「TOKYO MER」は、人の命を救う作品です。少しでも「体調が悪いな」とか、「ちょっと震えるな」と思う方がいたら、近くのスタッフに言ってください。抜けることは恥ずかしいことではないです。それに、皆さんの健康が一番です。
まずはキャスト陣を代表しまして、現在トカラ列島、十島村で避難されている方、不安な日々を過ごしている方々、そして最前線で対応にあたっている方々…すべての方々に「TOKYO MER」からもお見舞いとエールをお送りしたいと思います。
さあ、よいよ、劇場版第二弾が完成しました。(会場のお客さん:拍手) 今日、この場に「南海MER」のメンバーと一緒に立てていることが夢のようで、誇らしく思います。そこに、(賀来さん演じる)音羽先生や(石田さん演じる)赤塚知事もいらっしゃって、こんなことが実現するんだなと思っています。これも、すべて「TOKYO MER」を愛してくださった皆さんのおかげですので、改めてありがとうございます。「TOKYO MER」の撮影は本当に毎回過酷です。(雨を指しながら)実は、これと比じゃないくらいの雨が降っている日もありました。ですが、作品を観ていると、全部晴れ渡っています。これが映画のマジックです。(登壇者の皆さん:笑)
そして皆さん、今日は雨が大変ですが、本作の舞台は沖縄と鹿児島です。鹿児島には、出演した大河ドラマ(「西郷どん」/2018年NHKにて大河ドラマ第57作目として放送/主演・鈴木亮平)を通して並々ならぬ思いがあります。鹿児島では、雨を「島津雨」と言いまして、良いことの前に降ると言われています。ですので、今日のこの雨は吉兆です! 今鳴っている雷も、天が祝砲を鳴らしてくれているんだと思います。今日は短い時間ですが、存分に楽しんでいってください。

江口さん

この雨の中、皆さんどうもありがとうございます。(会場を見渡し)本作は、熱いファンの皆さんあっての作品なんだなとつくづく感じています。ついこの間、沖縄で完成した作品を観ました。なかなかですよ、これ。本当に楽しめる夏の一本になっています。ぜひ楽しんでください。今日も良い時間を皆さんで過ごしましょう。

菜々緒さん

皆さん、こんにちは。(雨音や雷の音がさらに激しくなる)「TOKYO MER」の晴れ女だったはずなんですが…。

江口さん

今、急に(雷が)来たね。

菜々緒さん

でも、神社に行ったりする時に、雨が降ると良いことが起こると言われています。雷は、神様が鳴らしているとも言われています。これは本当に「TOKYO MER」」が皆さんに愛されている証拠で、神様にも愛されている証拠だと、私は思っています。(菜々緒さんが演じた蔵前夏梅は)今回は「南海MER」の指導看護師として出向をしている身ですが、みんなで一丸となって頑張っている姿を、ぜひ劇場のスクリーンで観ていただけたらうれしいです。今日は短い時間ですが、よろしくお願いいたします。

江口さん

(またまた大きな雷が鳴り)煽るねえ!

菜々緒さん

これはすごいです!

鈴木さん

「TOKYO MER」らしい天気になりました!

宮澤さん

大ヒット間違いなしですね!

菜々緒さん

(宮澤さんと顔を見合わせ)間違いないね、これは。

高杉さん

「TOKYO MER」に出演させていただいて、本当に多くの方に愛されている作品なんだと、今改めて感じています。本日は雨も風もすごいですが、足元の悪い中、本当にありがとうございます。(雨や雷の音に)負けないように、大きな声で喋りたいと思います!

生見さん

皆さん、本日は雨の中、(「お集まり」というところを噛んでしまい)おあ、おまつり…(笑)。

鈴木さん

(生目さんの方を見て)お祭り!?

菜々緒さん

今、「お祭り」みたいになっていましたね(笑)。

生見さん

(笑)。お集まりいただき、本当にありがとうございます。完成した作品を観て、本当にすごい作品に参加できたんだなと、心から思っております。たくさんの方に届くことを願っています。

宮澤さん

今日は自然のパワーを感じるようなお天気ですが、この作品も自然のパワーと共に生きる人々の作品です。作品に参加できたことも光栄でしたが、こうやって熱い思いを持ったファンの皆さんとこの時間を共有できることが何よりも今日は楽しみですし、うれしく思っています。最後まで皆さん、安全に。そして、濡れ過ぎないように、楽しんでいだけたらうれしいなと思っています。

賀来さん

こんにちは。あ、こんばんは、ですね。先ほど亮平くんとも話していたんですが、もう四年?

鈴木さん

そうです。

賀来さん

ドラマシリーズが始まってから、もう四年だそうです。もう、裏では家族みたいな空気感になりつつある、この「TOKYO MER」に、もう一本映画ができる。しかも、物語の内容も、どんどんスケールアップしていく姿を見て感慨深く思います。とにかく皆さんには、ぜひ劇場でド迫力の「TOKYO MER」をまたまた楽しんでいただければと思います。

石田さん

いつも「TOKYO MER」を応援していただいて、ありがとうございます。私の演じる赤塚梓がこの「MER」を作ったという設定なので、(キャストの皆さんを見渡しながら)私はいつもこの皆さんに会うとすごく誇らしい気持ちになります。四年前に「TOKYO MER」が出来て、皆さんも四歳、大人になって(笑)。感慨深いですね。

鈴木さん

ですね!

石田さん

今回の「南海MER」は、本当にスケールも何もかも前回を遥かに上回るものになっています。瞬きするのも惜しい作品です。ぜひ皆さん、楽しんでください。

松木監督

本日は雨の中、お集まりいただき本当にありがとうございます。ドラマから四年、前作の映画からは二年が経ちました。この二年間も、ずっと皆さんに応援していただいて、皆さんの愛に導かれて、本作が完成することができました。つくづく光栄なことだと思っています。先ほど亮平さんもおっしゃっていましたが、本当にこれくらいの雨の中、みんなでテントを抑えながら撮影をしたり、雷が鳴る中、みんなで避難したりしました。いろいろな自然の中で「南海」のメンバーに支えられながら、過酷な撮影を一緒に乗り切って今日に至ることができたと思うと感慨深いです。改めてこの雨で、そう感じさせていただきました。今回の映画では、賀来さん演じる音羽や、ゆり子さん演じる赤塚知事の新しい一面も楽しんでいただける作品になっていますので、その点もご期待いただければと思います。

MC

今、東京・六本木の大気の状態が大変不安定になり、雨がかなり強く、雷も強くなってきております。イベントの時間が縮小となってしまい、本当に申し訳ございませんが、この後、フォトセッションに移らせていただきます。

■登壇者の皆さんが一度降壇し、再びステージに姿を現すと、会場に大きく手を振りました。

■階段を降りて、フォトセションの位置まで向かう時に、鈴木さんが猛ダッシュでファンの皆さんの元に駆けつけ、感謝の気持ちを込めるようにしてハイタッチ! 会場のお客さんから大歓声が湧き起こりました。さらにその他の皆さんもハイタッチをしながらカーペットを進み、大いに会場を盛り上げました。

MC

では皆さんを代表して、鈴木さんよりご挨拶をお願いいたします。

鈴木さん

「TOKYO MER」らしい天気になったなと思っています。(会場のお客さんを気遣い)皆さん、本当に大丈夫ですか? 帰ったら温かいお風呂で、身体を温めてくださいね。
雨が降っていますが、一つだけ、この場を借りて、懺悔をさせてください。今まで僕は、大の「音羽先生推し」としてやってきました。でも、「南海MER」を観て、江口さん演じる「牧志先生推し」になってしまいました。(登壇者の皆さん:笑&拍手)

■賀来さんは悔しがるような表情を見せ、江口さんは鈴木さんの肩に手を添えると、会場のお客さんからも笑いが起こりました。

鈴木さん

それくらい本当にカッコいいです。牧志先生だけじゃなく、新たな南海のメンバー全員にも見せ場があります。しかも、東京のメンバーにも見せ場があります。特に僕は、ジェシーくん演じる潮見先生の成長にめちゃくちゃ心を打たれました。それくらい見どころがたくさんあり、テンポの速い作品になっています。今日はイベントが縮小になってしまいましたが、これからたっぷりと劇場でお会いできればと思います。
「TOKYO MER」はドラマが始まってからずっと、人が人を救うという一点だけをまっすぐに描いてきたつもりです。今回はさらに、医療従事者だけではなく、誰かのために一歩踏み出す勇気を持てる人は、誰でもヒーローになれるんだという思いが込められています。ぜひ劇場で観ていただいて、我々の思いを汲み取りながら存分に楽しんでいただけたらと思っています。本日は本当にありがとうございました! (会場のお客さん:拍手)

【舞台挨拶】

鈴木さん

(大雨の影響を心配して)びしょ濡れじゃないですか? ここに来るまでに降られていませんか? 我々は、先ほど外でイベントをやってきたんですが、すごかったです(苦笑)。ここは、駅から地下を通って来られるので、ちょっとマシだったかなと思っているんですが…、今日はお集まりいただいて、改めてありがとうございます。
まずはトカラ列島、十島村で避難されている方々、そして不安の日々を過ごされている方々、現在対応に一生懸命当たってくださっている全ての方々に、お見舞いとエールを「TOKYO MERチーム」を代表してお送りしたいと思います。
ついに、劇場版『TOKYO MER』の第二弾が完成しました。皆さんのおかげです。まずは本当にありがとうございます。(鈴木さんが一礼をすると、会場のお客さん:拍手) 素晴らしい作品になったと自負しています。「TOKYO MER」シリーズの中でもスケールの大きさは、圧倒的ナンバーワンです。そして、人間ドラマの濃厚さも間違いなくナンバーワンだと思っています。ちょっとネタバレになるかもしれませんが、僕は一足先に本作を観ました。(高杉さん演じる)常盤君がね、島に向かって船を動かすレバーを押した時に、僕はもうヤバかったです。(高杉さんの方を見ながら笑顔で) グッと来てしまって、そこから島の人たちが一丸となって命を救うために頑張るシーンが何度もあるんですが、そのシーン、一つ一つに心を掴まれていました。本当に「南海MER」はカッコいいんですよ。観ていただくと、皆さん絶対に「南海MER」の誰かに惚れます。誰に惚れた、誰推しになったというのを、観ていただいた後に周りに言ったり、SNSなどで発信していただけたらうれしいなと思います。ちなみに僕は(賀来さん演じる)音羽推しから、(江口さん演じる)牧志推しに変えました。すみません。(賀来さん悔しがる表情、会場のお客さん:笑) 今日は短い時間ですが、楽しんでいってください。ありがとうございます。

MC

鈴木さんは、推しが変わってしまったんですね。

鈴木さん

そうですね。

賀来さん

別に言わなくてもよくないですか? (会場のお客さん:笑)

鈴木さん

ちょっと拗ねている(笑)。ちょっとは傷つくんですかすね。

賀来さん

(いじけるように)拗ねてはいないですけど。

鈴木さん

この感じ、音羽先生ですね(笑)。

賀来さん

こんな感じじゃないよ(笑)!

MC

今回はまた新しいメンバーも加わり、さらに「TOKYO MER」のチームの方々もいらっしゃいます。

鈴木さん

今日は南海のメンバーが揃っていますが、東京のメンバーもめちゃくちゃ活躍するんですよ。特に。ジェシーくん演じる潮見先生が。第一作目では、本当に、本当にひどかったじゃないですか。(会場のお客さん:笑) ヘルメットを落としちゃったりして、「ああああ…」ってなっていてね。

賀来さん

(潮見先生の真似をしながら)「ああ…」って言っていた。(会場のお客さん:笑)

鈴木さん

その潮見先生がね(成長に思いを馳せてしみじみ)…。あれはもう、シビれましたね。ぜひ楽しんで観てください。

MC

では続きまして、鈴木さんの推しになった牧志秀実役を演じた江口さん、ご挨拶をお願いします。

江口さん

推されました(笑)。

鈴木さん

推しました(笑)。

江口さん

(会場を見渡しながら)皆さんの方が「TOKYO MER」をずっと愛してきているので、よくご存知だとは思うんですが、僕はここからがスタートです。すごく新鮮な気持ちで演じました。出来上がったものを観ましたが、「こういうメッセージなのか」と思いました。僕は、今までいろいろな医療ドラマをやらせてもらいましたが、震災や天災が多い国だからこそ、「TOKYO MER」はこういう描き方になるんだなと思いました。新型コロナも越え、いろいろな震災などで苦労をしている人たちの姿を見てきたこの国だからこそ、こういう作品の作り方になるのかなと思いました。観終わって、僕も本当に良い作品に出会えたと本当に感謝しています。今日は楽しんでいってください。ありがとうございます。

菜々緒さん

横浜ランドマークタワーを舞台にした第一作の映画から、今回は二作目です。私は、本当に固い決意を持ち、二作目に臨みました。大変な撮影ではあったんですが、「TOKYO MER」ファンの皆さんの応援と期待に応えられるように、みんなで頑張って撮影を乗り切りました。本日、皆さんに本作を観ていただけるのがすごくうれしうです。私はこの作品では、音羽先生推しです。(会場のお客さん:笑)

賀来さん

(噛み締めるように)ありがとうございます。

菜々緒さん

(笑)。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。(賀来さんの方を見て)言わなくても良かったですかね?

賀来さん

今のは言ってください。そういうのは全然、良いです。(菜々緒さん&会場のお客さん:笑)

鈴木さん

そういえば、菜々緒さんは、一作目のクランクアップ時に「もうやらない」と言っていませんでしたか。

菜々緒さん

毎回、やりたくないとは思っています(苦笑)。

賀来さん

それは、みんなそうですよ。(登壇者の皆さん:笑)

鈴木さん

そんなことはないでしょう!

菜々緒さん

本当です(笑)。

鈴木さん

撮影の時は、キラキラして前向きにやっていたじゃないですか。

菜々緒さん

本気を言えば、本当にやりたくないんですよ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

鈴木さん

そうは言っていますけれど…?

菜々緒さん

皆さん、撮影が過酷過ぎて、本当に大変なんですからね。(鈴木さんを示しながら)この人がちょっと変態なだけです。(会場のお客さん:笑)

鈴木さん

そんなことはないよ(笑)。

菜々緒さん

みんな、大変な思いをして…。

鈴木さん

楽しかったです。

菜々緒さん

…楽しかったですよ(笑)。

MC

初参戦となった江口さん、実際に撮影はいかがでしたか?

江口さん

本当に大変は、大変なんですが…。(登壇者の皆さん:笑) 主役がね、こういう感じでずっと凛としているので…。それに、スタッフも、この作品をずっとやってきた思いや、貫いてきた自信がみなぎっている現場なんですよね。だから、「この作品なら、何か…できるかな」と思いながらやっていました。CGが追加されて完成した本作を観た時に、「ああ、こうなるんだ」と思いました。ぜひ、期待していてくださいね。後ろからもう…(と言いかけて)言うのをやめておきます(笑)。

高杉さん

今回「TOKYO MER」に初参加しましたが、本当に多くの方たちに愛されている作品なんだと実感しております。そんな作品に新参者として参加して、「ファンの皆さんが受け入れてくれるかな」と思っていたんですが、こうやって作品ができて、皆さんを目の前にすると、ステキな作品、ステキな「TOKYO MER」になっていると思いながら、ここに立っています。撮影は一致団結して、頑張りました。

生見さん

「TOKYO MER」は、ドラマで観ていた一人なので、本作に参加できて本当に光栄です。こんなにステキな作品なんだなと、参加してみて改めてすごく実感しています。皆さんに、たくさん勇気や感動を与えられたらと思います。

宮澤さん

私も撮影に入る前は、皆さんで作り上げてきた「TOKYO MER」という世界観にどのように貢献できるのか、この世界観でどういう芝居をするんだろうかと、あまり想像もつかずにいました。いざ撮影が始まってみると、あまりにも怒涛で、そんなことを振り返る時間もありませんでした(笑)。先日初めて完成した作品を観た時に、台本の中で分かっていたつもりだったんですが、そのスケールの大きさと、物語の持つすごくシンプルだけれど、ピュアに人の心に訴えかけるメッセージというものを浴びたといいますか、体験するような感覚がありました。こうして、まだ公開前なのに、すでにファンの皆さんからエネルギーと愛をいただけるというのは、なかなかできる経験ではありません。改めて、これだけのスケールのものに参加できてうれしいなと、噛み締めています。早く皆さんに本作を観ていただいて、感想を聞くのが楽しみです。

賀来さん

ネタバレになっちゃうとアレなんですが、今までのシリーズとは違った立場での登場になりました。完成作を観た時にはちょっと何と言うんでしょう…「南海MER」のカッコ良さにちょっと嫉妬心を抱きました。

鈴木さん

お! また嫉妬している!

賀来さん

嫉妬心を覚えるくらい、カッコ良かったんですよ。菜々緒さんもおっしゃっていましたが、あれだけキツかった撮影現場。特に事故や災害現場のシーンというのは、本当にキツいんですよ。あれだけ「もう、キツい!もう嫌だ!」と言っていたのに、ちょっと欲している自分がいる。(登壇者の皆さん:笑)

鈴木さん

でも、音羽先生も今回、(ネタバレを気にしながら)…先生がいるからあれもあるし、あれもあるしという。

賀来さん

また違った関わり方はありつつも、それくらい「南海チーム」の勇ましさを見せられました。これから皆さんは、観ていただくんだと思いますが、本当に楽しみにしていただければと思います。

MC

賀来さんは嫉妬するくらいの気持ちで、「南海MER」の皆さんをご覧になっていたそうです。

宮澤さん

やったね!

高杉さん

いやあ、うれしいですね。

江口さん

嫉妬するのは良いことだよね。

生見さん

大変でしたもんね、私たち。

高杉さん

今日は気持ち良く、帰れそうです。

宮澤さん

認めていただけたということで、…大丈夫でしょうか? (大きくうなずく賀来さんを見て)良かった。

賀来さん

ありがとうございます。

石田さん

もう私から申し上げることはあまりないです(笑)。私は「MER」を創設した知事の役を演じているので、こうして皆さんに会うと、いつもすごく幸せな気持ちになるんですね。もちろん私は現場で大変な思いをする役ではないので、確かにいつもちょっと嫉妬しています。(会場のお客さん:笑)

鈴木さん

じゃあ今度ぜひ、現場で!

石田さん

そ、そ、そうですね…。(登壇者の皆さん:笑) 本当にいつも「良いなあ、現場」「良いなあ、あの感じを私も味わいたい」と思っています。今回の「南海MER」もすごくステキです。若い皆さんが本当に輝いていて、私も「TOKYO MER」ってやっぱりすごいなあと改めて思いました。そんな作品を作っているのは監督なんです。(松木監督のすごさを紹介するように笑顔) 監督は、本当にすごい人ですよ。

鈴木さん

すごいですよ。

石田さん

皆さんには、本作を楽しんでいただけたらと思います。

鈴木さん

今回、赤塚知事のシリーズ史上最大のジャンプもありますもんね。

石田さん

そうだった(笑)?

鈴木さん

はい。僕は見た時に驚きました。

石田さん

そうですか(照笑)。あの指導をしてくださっているのは、監督です。

松木監督

頑張って撮りました。

石田さん

ありがとうございます。

松木監督

本日はお越しいただきまして、改めまして本当にありがとうございます。二年前に映画を撮った時に、私の中では「TOKYO MER」の物語はこれで完結だと、描き切ったような気持ちでいました。やり切った気持ちになっていたんですが、それから二年が経ち、さらに続編を作ると聞いた時、改めてお話を読みました。そこには、すごく「TOKYO MER」の世界が広がっていて、まだまだ「TOKYO MER」で描きたいものがたくさんあるんだと、改めて気づかされました。
こうして続編を作らせていただけたのも、ひとえにずっと応援してくださる皆さんのおかげだと、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
「南海MER」の新しいチームの皆さんは、初めての医療シーンはもちろんのこと、過酷な現場や、私たちも初めて経験する大自然の中の撮影など、本当にいろいろなことがありました。そんな中でも、いつも明るく現場を盛り上げ、楽しそうに撮影をしてくださっているんだと思っていたのですが、実はすごく過酷だったとうかがって、ちょっと反省しています(苦笑)。
そして、賀来さんと石田さんが演じる音羽や赤塚という、シリーズを支え続けてきたキャラクターたちも四年経った今だからこそ描けるようなシーンがたくさんありました。改めて、この続編を作ることができて、本当に幸せだと感じています。今日は楽しんでいっていただけたらと思います。本当にありがとうございます。

MC

史上最大のミッションに立ち向かう中で、今回は「南海MER」のチームワークも本作の見どころの一つです。皆さんが信頼関係を築く上で心がけていることや、大事にしていることがあったらぜひ教えてください。

鈴木さん

僕は、初対面の人には出身地を聞きます。(登壇者の皆さんから「へえー!」と声が上がる) 東京って言っても、実際はいろいろな場所から来ているじゃないですか。どこで育ったのかを知ることで、まず相手を知ることができる。そうすると、僕が相手に親近感を持てるんです。そうすると、相手の方も親近感を持ってくれるような気がします。だから、まず相手を好きになるということを心がけていますね。まあ、単純に地理が好きというのもありますが。

MC

今回の新メンバーの方々にも出身地を聞いたんですか?

鈴木さん

多分、全員の出身地を言えますよ。
(宮澤さん、生見さん、高杉さん、江口さん、菜々緒さん、賀来さん、石田さん、松木監督の並び順に)東京、愛知、福岡、東京、埼玉、東京、東京、宮城。(登壇者の皆さん「合っている」と声を揃える)

MC

合っている! 全問正解! (会場のお客さん:拍手)

鈴木さん

良かった!

MC

それを聞いて、覚えて、会話に繋げたりするのでしょうか。

鈴木さん

そうですね。例えば、真宙くんから「福岡から来た」と聞いていたんですが、福岡出身なのに、沖縄には初めて行ったという話を聞きました。そういうところで話がいろいろと広がりますし、面白いですね。

MC

江口さんはいかがでしょうか。

江口さん

心がけているというか、撮影でもそうですが、苦労を一緒に乗り越えた時に、その人の人間性が見るじゃないですか。そして、それを乗り越えた時に、信頼が生まれるというか…。
今回だと、役以上にずっと長い時間を一緒に積み重ねて行くと、最後のシーンでは、その積み重ねた信頼が自然と体から出てくるんです。同じ時間を共有して、どれだけ大変なことを一緒にくぐり抜けてきたかというところで、信頼関係を築くタイプですね。

MC

そうすると今回の「南海MER」のメンバーの皆さんとはかなり深い絆を築かれたのですね。

江口さん

そうですね。

菜々緒さん

私は、相手に対してもそうですが、自分の気持ちに嘘をつかないということを大切にしています。この作品も、本当はやりたくなかったんですが…(苦笑)。

鈴木さん

(笑)。楽しそうに、めちゃくちゃ頑張ってやっていたじゃないですか。

菜々緒さん

これは本当に認めてほしい。この作品は、本当に大変なんです。本当に、本当に、大変なんですよね、賀来さん。

賀来さん

うん。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

菜々緒さん

正直言えば、「やりたくない…。ちょっと避けて通りたい」と思う。でも、ファンの皆さんや医療従事者の皆さんから、SNSを通してコメントやメッセージをいただいたりします。そうなると、もう一回、自分を奮い立たせて「やってみよう」と思います。そんな皆さんの声が、本当に支えとなっています。このメンバーもそうですが、このメンバーじゃなかったら、私はオファーを断っていると思います。スタッフ、監督もそうですし、キャストの皆さんなど、このチームにそれぐらいの信頼関係があるからこそ、続投できているところがあると思います。

鈴木さん

本当に「TOKYO MER」の撮影って、チームワークですね。みんなそれぞれ、大変な時を周りの人に支えてもらったりしています。劇中の登場人物が成長するに従って、喜多見も仲間から学んでいるんですが、それと並行して「自分だけでやっているんじゃないんだな」というのを感じられます。本作でも「ここはこうすれば良かったな」など自分のお芝居に満足いかない時でも、次のシーンで「この人がこれで心を掴んでくれたから、全然良いや」と思えたりします。本当にチームワークの大事さを噛み締めさせられる作品です。

MC

高杉さんはいかがでしょうか。

高杉さん

僕は、挨拶ですね。初めて会う時は、挨拶を間違えないように…いや、やっぱり緊張するので、間違えないというのは難しいんですが…。その緊張感の中でうまく挨拶をして、次に繋げていくか。気持ち良く挨拶をすることによって、相手からも気持ち良く挨拶が返ってきて、信頼を掴んでいく。自分の中では、そういうことを大事にしています。

鈴木さん

(高杉さんに無茶振り)気持ち良い挨拶というのは、具体的にどういうことなの?

高杉さん

ええ(笑)! (元気いっぱいの声で)「初めまして!高杉真宙です!よろしくお願いします!」と、しっかりと挨拶します。すみません、失礼いたしました!

鈴木さん

(笑)。真面目。

高杉さん

しっかりとやっていきます!

江口さん

良いことだよね。好感が持てる。

鈴木さん

目を見てね。

高杉さん

そうです、目を見て、(腰から曲げてお辞儀しながら)しっかりと、深く九十度。

菜々緒さん

そう言えば、クランクインの時、顔がすごく疲れていたよね。

高杉さん

いや、疲れていたのではなく、挨拶による緊張です。初めての方が多かったので、「ここでしっかり頑張って行くぞ」という気持ちで…。

鈴木さん

この仕事は、子供の頃からやっているんだよね。

高杉さん

でも、本当に信じられないくらい、緊張しいです。(周囲から「良いことだよね」と声が上がる) 未だに緊張しています。今も、緊張してうまく喋れていないです。

MC

しっかりと挨拶をされて、この現場にも入ったのですね。

高杉さん

そうですね。「よし、この現場で頑張るぞ!」「信頼を掴み取っていくぞ!」って。

宮澤さん

(笑)。いじっても良い方なんだと分かったのが後半になってからでした。なので、最初はこんなに面白い人だと思いませんでした。愛を込めて言うんですが、高杉くんには残念なエピソードがたくさんあります。でも、あの当時は、私たちもそこまで踏み込んで言えなかったんですよ。

生見さん

言えなかったです(笑)。

鈴木さん

そうだよね。(高杉さんが)沖縄で毎日行っていたタコス屋があるんですが、「今日は顔を覚えてもらえているかな」と、次の日に行ったら、「いやあ、ダメでしたね」っていうね。(高杉さん&会場のお客さん:笑) ちゃんと挨拶していた?

高杉さん

(マイクを忘れて)しっかりと目を見て挨拶をしていましたよ!

鈴木さん

マイク、マイク! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

高杉さん

ごめんなさい(笑)。

生見さん

動揺が…(笑)。

MC

生見さんはいかがですか。

生見さん

いっぱいご飯を食べるとかかな(笑)。(周囲が「え?」とざわつく中)皆さんと一緒にご飯をいっぱい食べたり、自分自身でもいっぱい食べたり、とにかく元気でスタミナをつけることが大事かなと思います。本作の撮影中でも、劇中で釣った魚を皆さんでいただいたことがありました。そこからチームワークが良くなった気がしました。食を共にするのは大事なのかなと思いました。

MC

どなたかが、釣ったのでしょうか。

生見さん

劇中で牧志先生が釣った魚を、実際に調理していただいて、食べました。そこで緊張が一瞬、解けたような気がしました。

宮澤さん

私は、「自分の腹を見せる」ことですね。(生見さんが爆笑したのを見て)物理的にじゃなくて(笑)! 腹の内って言ったら良いのか(笑)。「自分はこう思っているよ」「オープンだよ」ということを見せることが大事かなと。

鈴木さん

(生見さんがツボに入って笑っているのを見て)僕らは分かっていましたよ。めるるだけが、ツボにハマっています(笑)。

宮澤さん

「こちらはコミュニケーションに対してオープンだよ」ということを最初に提示することによって、話しやすくなると良いなと思います。逆に話しかけられたくない人もいるじゃないですか。その距離感の見定めがすごく大事だと思うので、一旦腹を見せて様子を見るということを大事にしています。

MC

生見さんにも腹を見せましたか?

宮澤さん

すごく見せてきたつもりです(笑)。

生見さん

確かにすごく大胆でしたね(笑)。

宮澤さん

誤解を招くようなこと言わないで(笑)。

MC

賀来さんと石田さんにおうかがいします。本シリーズを全て見届けてきたお二人から見て、今回の見どころはどのように感じていますか。

賀来さん

さっき言ったことが大部分を締めているんですが、これはもう僕の個人的な趣味です。ファーストカットです(笑)。

鈴木さん

そこは良いよ(笑)。

賀来さん

いきなり!? まさか!? ファーストカットで!? 鈴木亮平の!? 鈴木亮平が! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

鈴木さん

誤解があるって(笑)!

賀来さん

まさかですよ…。最初のカットは本当に、私の大好物なので(笑)。ぜひ皆さん、堪能してください。

鈴木さん

そういうところは記事になるんだから。

MC

映画が始まって最初にそのシーンが出てきて、どのような感想を持たれましたか。

賀来さん

(歓喜を表現するような大きな声で)「よしよしよし!」ですね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

菜々緒さん

待って! 私たちの活躍は!?(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

賀来さん

最初だから! その後に感動する!

菜々緒さん

本当? ずっと“鈴木亮平の鈴木亮平”で終わっていない? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)

賀来さん

違う、違う、違う。(冗談混じりに)でも、十五分くらいはそれが漂っていたんだけど…(笑)。

鈴木さん

やめてよ! ファーストカット大事なのに、これから観る人、笑っちゃうじゃん(笑)!

賀来さん

ぜひ(笑)!

石田さん

見どころなんて、あまりにいっぱいありすぎます。うーん…(と悩みながら)本作は東京を飛び出して、自然がたくさんのところに亮平くんと菜々緒ちゃんが指導医として若い皆さんを鍛え上げていきます。その過程で、今まで見たことのない顔がいっぱい見られて、すごく幸せな気持ちになりました。あとは、これでもかというぐらい、ありとあらゆることが起きます。それを観ている快感というか、何と言ったら良いんでしょう…。物語を観る、映画を観るその楽しさは、やっぱりエンターテインメントってすごいなと改めて思いました。
撮影している時には、全然分からないけれど、編集されて出来上がったものを初めて観ると、あの世界が目の前に現れるので、本当に監督はすごいなと思っています。

MC

松木監督は、撮影を振り返っていかがでしょうか。

松木監督

シリーズを長くやってきましたが、初めての試みがとにかく多かったです。一番大きかったのは自然災害や大自然を相手にするということです。テレビシリーズでもずっとやってこなかったことでした。雨や風、海の波など、いろいろなものに左右されながら、みんなでその場で一番良いものを作ろうと一致団結して作っていくと、自然とチームワークが出来上がっていきました。振り返ってみても、今までの「TOKYO MER」とはまた違う団結ができた撮影だったと思っています。

MC

最後に鈴木さんからご挨拶をお願いいたします。

鈴木さん

時間が経つのは、早いですね。皆さん今日は、本当にありがとうございます。「TOKYO MER」のドラマの時から、撮影をしながらずっと思っていることがあります。「こんなに極限状態にあっても、なぜ人は人を救いたいと願うんだろう」ということです。現場では一体それが何なのかをずっと考えさせられています。もしかしたら、人間に備わった美しい本能の一つなのかもしれないなんてことを考えさせられています。
いろいろな本能は悪い方にも行くし、良い方にも行くと思うんですが、「TOKYO MER」が描いてきたのは恐らく「人が人を救う。それだけ」というテーマなんですね。それだけシンプルなのに、力強い人間の美しさを描いているからこそ、こんなにもたくさんの方に支持していただき、続編が作れたんだと思っております。
本作は「医療従事者はヒーローだ」というテーマから、もう一歩踏み込んで「誰かのために頑張る人はみんなヒーローなんだ」ということを描いてきたつもりです。
決して極限状態だけではなく、日々、私たちはみんなが誰かのために頑張っていると思うんです。子育てもそうだし、介護もそうだし、部活だってそうです。そういった日々を毎日頑張っている人たちへのエールになれればうれしいです。今、皆さんを前にして改めてそう思いました。
今回は、エンドロールまで観ていただくと必ず、「人間って良いな」「人間ってすごいじゃん」「人間って美しいな」と思いながら劇場を後にしていただけると思います。これからたっぷりと、「TOKYO MER」の活躍を見届けてください。そして、島の人たちが一致団結して命を救う姿も最後まで見届けてほしいと思います。本日は本当にありがとうございました。