「今夜、世界からこの恋が消えても」完成披露舞台挨拶

2022.07.20
  • 完成披露
「今夜、世界からこの恋が消えても」完成披露舞台挨拶

完成披露舞台挨拶

眠りにつくとその日の記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロインと、主人公のはかなくも切ない、記憶にまつわる愛の物語「今夜、世界からこの恋が消えても」。その大人気小説が、監督・三木孝浩、脚本・月川翔、映画音楽・亀田誠治、さらに主題歌・ヨルシカと、奇跡のタッグで実写化されました。この度、そんな本作がついに完成し、東京・イイノホールにて完成披露舞台挨拶が行われ、道枝駿佑さん、福本莉子さん、古川琴音さん、松本穂香さん、亀田誠治さんが登壇しました。
7月25日に二十歳を迎える道枝駿佑さんへの誕生日サプライズもあり、キャストの皆さんの仲の良さがうかがえたこのイベントの模様をレポートいたします。

道枝駿佑さん

なにわ男子/神谷透役

福本莉子さん

日野真織役

古川琴音さん

綿矢泉役

松本穂香さん

神谷早苗役

亀田誠治さん

音楽

道枝さん

今日は短い時間ですが、楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

福本さん

お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。本日は作品が完成してから初めてのイベントになります。キャストの皆さんや亀田さんもいらっしゃるので、みんなで楽しんでいければと思います。

古川さん

情報解禁されるのがかなり前だったので、作品の完成を待ち望んでいただいた皆さんに、本日観ていただけるのがとてもうれしいです。

松本さん

初お披露目ということでドキドキしております。短い時間ではありますが、最後まで楽しんでいただければうれしいです。

亀田さん

初めて皆さんにこの作品を観ていただけて、非常にうれしくワクワクしています。約二年くらいに渡って、音楽を丁寧に作り上げてきました。本当に寄り添う程度の音楽なんですが、皆さんと一緒にこの作品を盛り上げていければ良いなと思います。

MC

本作は、クランクインが今年二月で、クランクアップが今年三月、そして本日完成披露試写会と、スタートから速いペースだったかと思います。当初からの道のりはいかがでしたか?

道枝さん

今年二月クラインして、本日まで半年ないくらいなので、スパンもあまり長くはなかったんですが、無事に完成披露までたどり着けて本当にありがたいです。皆さんからどういった反響が返ってくるか楽しみで、ソワソワしています。

福本さん

二月にクランクインして、すぐに情報解禁がありました。撮影中に情報解禁をすることってあまりなくて、撮影が終わってからの情報解禁が多いと思うので、本作では撮影中から皆さんの反響をリアルタイムで見ていました。また、道枝さんからのクランクアップサプライズであったり、撮影中からずっといろんなプロモーションを行ってきたので、その意味では「やっと皆さんに観てもらえる」という気持ちです。

MC

道枝さんは映画の主演としては初の完成披露試写会ということですが、今日のお気持ちはいかがですか?

道枝さん

すごくうれしいです。やっぱり記念すべき初主演映画ですので、いよいよ公開されると思うと感慨深くなります。十代の最後を締めくくる作品となりますし、ターニングポイントでもあります。それを皆さんにお届けできるのはありがたいですね。気持ちがより一層引き締まる感じがします。

MC

完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

道枝さん

観る前は緊張していて、「大丈夫かな?」と思いながら試写室に行きました。作品を観てみると、「本当に素敵な作品だな」と改めて思いましたし、ポジティブな気持ちになりました。また、僕自身に自信もつきました。皆さんにお届けするのが楽しみです。

福本さん

完成作を観て、自分自身が出演していて、ストーリーも分かっているにもかかわらず泣いてしまいましたね。皆さんが(観客)第一号ですから、この後観て、皆さんがどう思ってくださるのか、すごく楽しみです。

MC

古川さん、泉は作品の中でもとても重要な役だと思いますが、脚本を初めて読まれた時に、泉という役にどういった思いを抱かれましたか?

古川さん

脚本を読んだ時、「これは責任重大だな」というプレッシャーがありました。登場人物みんなの記憶や思いを背負って、それを繋げる役割があったので、役を全うしようと思って頑張りました。

MC

古川さんと福本さんは、この作品で初の共演ということですが、お互いの印象や撮影中のお話などがあればお聞かせください。

福本さん

泉ちゃんの印象は、役としても周りから見ても、すごく頼れて何でも話せるお姉さんみたいな存在でした。実際に古川さんのほうが(年齢的に)お姉さんっていうのはあったんですが、本当に現場でも頼れるお姉さんでした。

古川さん

本当ですか? ありがとうございます(笑)。(福本さんは)「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020年公開/監督:三木孝浩)で観ていたので、その時の透明感やみずみずしい印象がありました。実際話をしてみるとすごくフランクでハキハキしていて、コミュニケーションをとっていてとても楽しかったです。

MC

作品の中では、二人には熱い友情関係がありますが、それを演じるにあたって心がけたことはありますか?

古川さん

私は役柄的に真織のナイトというか、真織のことを常に第一に考えていましたね。

福本さん

私は(古川さんに)頼り切っていました。脚本に書かれていないちょっとしたアドリブの、頭をワシャワシャするとか、そういう動き一つに、私はすごく救われました。それだけでこの二人の関係性がすごく深まったなと思いましたね。本当に泉ちゃんが古川さんで良かったなと思いました。

MC

松本さんは、透の姉という役で、強くて優しいお姉さんという役どころだったと思うんですが、撮影中に意識されていたことはありますか?

松本さん

私は今までの現場では、年上の方に支えてもらうことが多かったんです。今回みたいに、自分がどちらかというと支える側の役が今までなかったので、現場でも少し年上であることを意識したいなと思っていました。早苗という役が一言で言うと達観しているような役なので、ただ優しいのではなく、イメージとしては、否定もしないし、肯定もしない、けれどただそこにある優しさみたいなものを意識していました。ものすごく難しいことなんですが、それが優しく映っていればいいなぁと思っていました。

MC

作品を観て「本当に家族のカタチというのはいろいろあるな」とすごく感じました。道枝さんは弟役でしたが、実際に姉弟役を演じてみて、お互いの印象はいかがでしたか?

道枝さん

本当に優しくしてくださいました。僕自身もちょっとフワッとしているんですが、二人の会話の中でもフワッとした穏やかな空気が流れていたと思います。その雰囲気ができたのは穂香さんのおかげです。本当の姉さんのように接してくださったので、ありがたかったです。

松本さん

(道枝さんは)弟としてそこにいてくれていました。

MC

亀田さん、この作品の音楽を担当するにあたって、何かテーマといったものがありました?

亀田さん

本作のクランクインが今年二月で、クランクアップが三月でしたが、音楽の話をいただいたのは相当前でした。「小説の段階から設計をしてほしい」と監督からお願いがあり、何曲か作曲してお渡ししました。今日、キャストの皆さんと初めてご一緒したんですが、音楽は皆さんのことを想像しながら作りました。クランクインしてだんだん絵ができてくると、みんなの動きに合わせて音がつけられるこの喜びたるや! 「本当に動いてる!」と思ったり、「泉ちゃん、こんな表情するんだ」と思ったりしました。本当に楽しく作らせてもらいました(笑)。

MC

最初に作ったところから、いろいろ手を加えていくという作業だったんですね。キャストの皆さん、いかがですか? 実際に作品の中の音楽を聴いて、どういう風に感じられましたか?

道枝さん

めちゃくちゃ感動しましたね。本当に「セカコイ」の世界観にぴったりで、「涙腺を壊しに来てるな」「音楽はすごいな」って思いました。コメディタッチなシーンになると、ガラッと雰囲気も変わるんです。

福本さん

本当に亀田さんには泣かされましたね(笑)。私は音楽を聞いて、本当に泣いちゃいました。その前に、映画公式TikTokアカウントで「夜の連続TikTok小説」というのがあって、そこで亀田さんが作られた楽曲が使われていたんですね。それで曲を知っていたので、試写で作品を初めて観た時に、「知っている曲だ!」という喜びもありました。本当に素晴らしい曲をありがとうございます。

MC

(亀田さんは)映画全体の音楽を担当されているということですが、今回主題歌はヨルシカさんなんですよね?

亀田さん

今回、僕は小説から入ったんですが、「セカコイ」の世界は、物語としてすごく素敵だなと思いました。こんな風に人を思いやる気持ちや、人の心の動きをうまく言葉にできるのってヨルシカさんじゃないかなと思い、ヨルシカさん一択でした。ヨルシカさんも引き受けてくださって、本当に素晴らしい曲を作ってくださいました。主題歌が上がってきた瞬間に「おお!」って、スタッフ全員がなりましたね。

MC

作品の世界観は、スタッフ・キャストみんなで気持ちを共有して一体となって作り上げられたっていうことですね。

亀田さん

その手応えはありますね。一番初め、監督に「一筆書きで映画が始まるから、エンドロールも音楽が一筆書きで流れているような感じにしてほしい」と言われたことを忘れません。

■トークが終わり、マスコミ向けのフォトセッションと称して、登壇者の皆さんはいったん降壇し、その後登壇者の皆さんが舞台に戻るが、福本さんの姿が見えない。すると、会場照明が暗転し、会場のお客さんが一斉にサイリウムを点灯。福本さんがケーキを押しながら再登場!

道枝さん

マジですか?!

福本さん

お誕生日おめでとうございます!

道枝さん

びっくりしたー! ありがとうございます! (会場のお客さんに向かって)それ、ペンライトですか? それを(会場の皆さんが)引っ張り出すから、「あれ、ライブ始まんのかな?」って思いました(笑)。

MC

ついに二十歳を迎えられるということで、大きな節目だと思いますが心境はいかがですか?

道枝さん

もう二十歳かと思うと、これからもっとしっかりしていかないといけないなと思います。大人になるにつれていろいろと考えることも増えると思うので、しっかりと考えながら、これからも頑張っていけたら良いなと思います。

MC

横にはすでに二十歳を迎えられた先輩方がいますが、二十歳を迎える道枝さんを見てどういう風に思いますか?

福本さん

「まだ十代だったの?」って感じですね。本当に落ち着いてるし、しっかりしているんです。「今から二十歳なんだ!」と驚きますね。

古川さん

莉子ちゃんに全く同感ですね。撮影中、道枝くんがまだ十代だって知らなくて、「私こういうお酒が好きなんだよね」っていう話もしていました(笑)。本当にしっかりしているんです。

松本さん

自分の心と身体を大切に、いろんな素敵な人と出会って、とにかく幸せでいてください(笑)。

■最後に、主演の二人からメッセージが贈られました!

福本さん

今回の舞台挨拶は40分ということだったので、「結構あるな」って思っていたんですが、一瞬でした(笑)。(キャストの)皆さんのお話もすごく面白くて、私ももう一回この作品が観たくなりました。(会場のお客さんは)観客の第一号として観ていただくことになるので、真織が毎日日記を書き残していたように、皆さんもこの作品を観て、ぜひご自身のSNSに書き残していただければうれしいです。この後、ぜひ楽しんでください。

道枝さん

無事に完成披露まで来られて本当に良かったなと思います。たくさんのスタッフさんの努力であったり、思い、気合いもたくさん詰まった作品ですので、しっかりと目に焼き付けて、涙腺崩壊させていただければうれしいです。楽しんでいただくのが一番だと思いますので、ぜひ楽しんでいただいて、「#セカコイの記憶」というハッシュタグで感想など、皆さんどしどしつぶやいてください。待っています。一日一日は本当にはかなくて、とても大事な一日です。この作品ではそれを感じていただけると思いますし、観てくださった皆さんの日々のモチベーションになる作品になると思います。ぜひ楽しんでください。