「君が最後に遺した歌」初日舞台挨拶

2026.03.20
  • 初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

道枝駿佑さんが初の単独主演を務める映画「君が最後に遺した歌」が3月20日に公開を迎え、TOHOシネマズ 日比谷にて、舞台挨拶が開催されました。イベントには道枝さんに加え、生見愛瑠さん、三木孝浩監督が登壇し作品や撮影にまつわるトークを展開しました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。

道枝駿佑さん

水嶋春人役

生見愛瑠さん

遠坂綾音役

三木孝浩監督

道枝さん

今日は、雨の中お集まりいただきありがとうございます。少しでも皆さんに「君が最後に遺した歌」の魅力が伝わるように、いっぱいお話できたらと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。

生見さん

こうして、無事に公開の日を迎えられてすごくうれしく思います。本日は楽しい時間を皆さんと一緒に共有できたらうれしいです。

三木監督

今日は春分の日。春の日にこの作品を皆さんにお届けできて本当にうれしく思います。ちょっと温かさや眩しさもありつつ、別れの切なさもある春を、観ていただいたお客さんにも感じていただけたと思います。短い時間ですが舞台挨拶を楽しんでください。

MC

道枝さん、初日を迎えてのお気持ちは?

道枝さん

直前に、やっと実感が湧いてきたというか…。

三木監督

さっき急に「今日、初日や」みたいなことを言うから、「え?今?」ってなりました(笑)。

道枝さん

生放送の番組に番宣で朝から出ていたんですが、皆さんの元にこの作品が届く実感がそんなになかったんです。でも、ようやく劇場に向かう道中で実感が湧いてきて、自分の主演作がたくさんの方々に届けられることが本当に貴重な機会なんだと改めて感じました。皆さんからどんなお声をいただけるのかが本当に楽しみですね。

生見さん

やっとこうして初日を迎えられて、すごくうれしいです。今朝、一緒にこの作品を作ったスタッフの皆さんが「公開おめでとうございます」って迎えてくださって、「なんて温かい現場なんだ!」 と思いました。そして、こんなにたくさんの方が観てくださって本当にうれしく思います。

三木監督

特にこの二人がすごく愛おしいんです。撮影現場でもすごく感じていたんですが、自分の昔を思い出しながら、この若い二人の思春期特有のもどかしさを素敵に演じてくれたので、完成した時点で「早くお届けしたい!」っていう思いでいっぱいでしたね。だから、今日この日を迎えられてうれしいです。

MC

すでに熱い反響がたくさん届いていますが、改めてこの作品の魅力をおうかがいできればと思います。

道枝さん

「本当に愛の力ってすごいんだな」というのをすごく感じました。
ケンさん(新羅慎二)だったり正文さん(萩原聖人)といった周りにいる方々の、綾音と春人に対しての愛情がすごいんです。なんか本当に二人は愛されているんだなっていうのを感じます。そういうところが魅力なんじゃないかと思います。

生見さん

綾音と春人がお互いを想うように、二人が音楽を心から愛するように、何かを心から「好きだ」って思えるものがあると、こんなに素敵な物語を生むんだなと思いました。実際に綾音を演じてみて、自分自身も「こんなに心から好きだと思えるものに出会えているのかな?」って、改めて考えさせられました。この作品からは本当に学ばせてもらったことがたくさんありました。

三木監督

「泣ける」と言われていますが、確かにそういう悲しいお別れのシーンもあるんですが、絶望の先に希望がある作品なんです。
作品のタイトルにもなっている「君が遺した歌」が絶望の先の希望になるっていうところは、すごくこの作品の魅力のポイントかなっていう気がするんです。

MC

4月1日より公開となる韓国でも本日、最速上映が行われています。

道枝さん

「セカコイ」(「今夜、世界からこの恋が消えても」2022年公開/監督:三木孝浩/主演:道枝駿佑・福本莉子)に続いて韓国でも観ていただけるのはすごくうれしいことだし、久しぶりにまた作品を届けられるのもすごく光栄だなと思いますね。韓国の方々にもいっぱい観てほしいですね。

MC

韓国に行くかも…という話を聞きましたが?

道枝さん

そうなんです。四月に生見さんと二人でプロモーション活動で行ってきます。

生見さん

初めての経験なので、すごくありがたいですし、また違った反応が得られるんじゃないかと思って、今からすごく楽しみです。

三木監督

僕も、「セカコイ」が韓国で大ヒットしたっていうお話は聞いていましたが、ずっと実感が湧かなかったんです。でも、別の仕事で韓国へ行った時に「作品観ました」ってすごく言っていただいて…。そんなところにまた道枝くんと一緒に作った作品をお届けできるのは、もうすごくうれしいですね。

MC

道枝さんは韓国のお客さんの熱量みたいなものって感じていますか。

三木監督

ミチゲッタ(笑)!

道枝さん

そうですね。ミチゲッタ駿佑(ミチゲッタ=韓国語で「おかしくなりそう」という意味。道枝さんの苗字と音が似ているため韓国のファンからは「おかしくなりそうなほど好き」という意味も込めてこの愛称で呼ばれている)再来と言っていいのか…(笑)。
韓国の方々は、僕たちが前に出た瞬間から本当に熱量高く愛を伝えてくださるので、その熱量に負けないぐらい「君が最後に遺した歌」をどんどん広めていけたらと思っています。

MC

役作りについてもお聞きします。綾音役のために生見さんは一年半をかけてギターの練習をされたそうですね?

生見さん

本当にワクワクする挑戦でした。綾音にとって音楽はなくてはならない存在なので、一個も妥協が許されないものだったんですね。だから、本当にすごく燃えましたし、大変な部分もたくさんあったんですが、すごくやりがいを感じました。本当に貴重な経験ができたと思っています。

MC

アーティストが横にいますからね?

道枝さん

いやいや、僕はそんなたいしたことないです。メンバーがすごいだけで僕は全然です(苦笑)。

MC

道枝さんからご覧になって、綾音というアーティストはいかがでしたか?

道枝さん

ライブシーンを観た時に、綾音のミステリアスな部分と華やかな部分、生見さんの持っている華やかな部分がすごく良い感じに混ざり合っていて、すごくキラキラしたオーラを放っているし堂々とされていて「すごいな」と思いましたね。

MC

今までギターの経験って?

生見さん

ないです。歌もギターも本当にゼロから挑戦しました。

MC

監督、何をしているんですか?

三木監督

そうですね、ごめんなさい(苦笑)。追い込みました。
初めてお会いした…いや、お会いする前のパブリックイメージと、映画を観たお客さんも同じ気持ちだと思うんですが、「生見さんこんなお芝居する方なんだ?」とすごく驚きました。華やかで笑顔で「飾る」ことに長けている方かと思ったら、ちゃんと感情をむき出しにするし、ライブシーンとかはゾーンに入って、終わりを忘れるくらいの歌い方で歌ってしまう表情もできる――その画を観た瞬間、現場で泣けてきたというか…。道枝くんもその場を春人としてその姿を観ていて…。

道枝さん

そうなんですよ、その瞬間にいました。しかもその時に「春の人」を初めて現場で聴いたんですよね。リハーサルの時に「春の人」が一瞬かかったら三木さんに「もういいよね、本番で」って止められてしまったので、本番で初めて聞いた時にすごく感動して涙が出てきたんです。そのファーストリアクションを映像に収めていただきました。すごくうれしかったですね。

MC

生見さんが演じる綾音が歌うミュージックビデオ各種のSNS総再生回数が合計300万回以上だそうです。

生見さん

いろいろなところで「見たよ」と言っていただきますが、本当にうれしいですね。

MC

ギターもいろんな現場に持っていったそうですね?

生見さん

そうですね。一年半前からどの現場にも持っていって「あなたは何になるの?」って言われていました(笑)。でも、情報解禁前だから言えなくて「趣味です」って言って乗り越えていました。

道枝さん

趣味(笑)? それだと相当大好きですね(笑)。

MC

今回、春人と綾音は十年という長いようで短い期間を共に過ごしているわけですが、学生時代から大人になっていく部分はどういう風に役作りをしていったのでしょうか?

道枝さん

僕は、あまり作り込みすぎないというか、「セカコイ」の時は暗い感じの男の子だったんですが、春人は本当に普通の少年だったんで、割と僕の等身大というか、僕がそのままお芝居をするくらいの感覚で演じていました。
僕も、本作を観て分かったんですが、学生時代の春人の動きが結構クイックだなと思いました。綾音がやること全部にあたふたしていて慣れていない感じというか、振り回されている感じっていうのが、映像に出ていたんで…。

三木監督

え? あれって無意識ですか?

道枝さん

無意識です。

三木監督

映像を繋いだら、十年の変化っていうか、春人が大人になっていく姿の変化がちゃんと映っていました。しかも、同日にいろんな時系列のシーンを撮ったりしていたじゃないですか?

道枝さん

そうですね。

三木監督

それなのに、あれは計算じゃなく?

道枝さん

大人の時は「割と落ち着こう」とは思っていたんですが、学生時代の部分は、やっぱりバタバタしちゃう感じでした。そういうところは、自然と分けられていたのかなと思います。でも、三木さんからは「大人の時は声を低く」と言われました。

三木監督

そうですね、声のトーンはいろいろ相談しながら作っていきました。

道枝さん

その点は僕も意識していましたが、三木さんと役への解釈が合致してすごくうれしかったです。

MC

無意識のうちに演じ分けていたんですね?

道枝さん

そこまで言われるとちょっと…。でもなんとなく「学生時代は結構クイックになっていただろう」という風に思ったので…。

MC

生見さんはいかがでしょう?

生見さん

綾音は春人とはちょっと逆というか、周りに壁を作って生きている女の子だったんです。
それが春人と出会って、成長していくにつれて、どんどん明るくなっていくというか…。失っていた青春を取り返した女の子のように、どんどん無邪気になっていくような感じでしたね。
でも春人は逆で、最初は綾音が引っ張っていたんですが、そのうちにどんどん春人が大人っぽくなっていって…、その感じも素敵でした。

三木監督

距離感という部分は、結構言ったかもしれませんね。最初二人で部室にいるんですが、どこか立っていたり、ちょっと距離が離れたりみたいな感じだったのが、だんだん二人の距離が近づくにつれて表情も変わるし、距離感も変わっていくみたいな。
アドリブシーンではね、生見さんが砕けすぎて「今ちょっと生見さんが出過ぎているので、綾音さんでお願いします」みたいなことがありました。

生見さん

何回かありました(笑)。曲を作っているシーンなどでの笑い方とかですよね。

道枝さん

“めるる”が出たと(笑)。

生見さん

言われたので、抑えました。(笑)

MC

この作品では春人と綾音が秘密の共有をして仲を深めていくのが非常に印象的だったわけですが、今日この場で、また秘密の共有をこの会場の皆さんそして中継先の皆さんとしていただきたいと思っています。

道枝さん

生見さんの?

MC

生見さんでも監督でもいいですよ。

生見さん

二つお願いします。

道枝さん

二つか(笑)!
じゃあ、まずは生見さんについてですが、地方での撮影が多くて、豊橋や大阪でも撮影をしました。だから、撮影中はずっとその現場付近のおいしいご飯屋さんを検索していました(笑)。

生見さん

ずっとしていましたね。地元・愛知で撮影した時も「地元飯食べたい!」って言うのでいろいろ検索しました。

MC

一緒にご飯に行ったり?

三木監督

生見さんが誘ってくれるんです。

道枝さん

行きましたね。

三木監督

最初は人見知りな生見さんが…。

生見さん

あれ? (道枝さん)いたっけ?

道枝さん

いましたよ。

三木監督

牛タンしゃぶしゃぶをね。

生見さん

食べたっけ?

道枝さん

牛タンしゃぶしゃぶにはいないですよ。

三木監督

じゃあ、焼肉の時は?

生見さん

あぁ、焼肉!

三木監督

牛タンしゃぶしゃぶの時、道枝くんいたよ。

生見さん

いました(笑)?

道枝さん

豊橋だよね? …いました、いました! いたよ!

生見さん

おいしかった(笑)。

三木監督

最初はぎこちない感じで(生見さんが)誘うのもドキドキしていたのにね。「誘っていいのかな?」って…。

生見さん

みんなで行って、やっと仲が深まりました(笑)。でも、ちょっと忘れてました、ごめんなさい。

MC

そして、監督に関する秘密は?

道枝さん

秘密というか、三木さんはよく天気を気にしていて、写真を撮って僕に「今日は雨です」とか送ってくれました。

三木監督

「ちょっと春人のシーンで曇り多くない?綾音さんのシーンは結構晴れるんだけど」とか(笑)。ちょっといたずらで送りました。

道枝さん

僕がいると曇りなんですが、生見さんがいると晴れるという。

MC

演技指導をしていただいて…とかではなく?

道枝さん

そういうんじゃなく(笑)。

MC

誕生日をお祝いした話を聞きましたが?

三木監督

最初の衣装合わせの時に、ちょっと読み合わせをして「ちょっと生見さんが先に帰ります」と見せかけて…。

生見さん

そうです! サプライズをしました。ほぼ初対面でケーキを渡すという(笑)。あれ、めちゃくちゃ緊張しました。

MC

誰の誕生日ですか?

生見さん

道枝さんです。初対面なのにケーキを出して、気まずいまま…(笑)。

道枝さん

「ありがとうございます」って(笑)。

MC

監督の誕生日も撮影中に…。

三木監督

現場で、クリスマスライブのシーンの撮影の時に、ギターでハッピーバースデーを演奏してもらいました。

道枝さん

二人で大きなケーキ持って…。
あとは、この間、生見さんの誕生日もありましたし、撮影とプロモーションの時に三人の誕生日をお祝いできて良かったです。

MC

今後、皆さんに何度も観ていただくために、注目してもらいたいシーンを教えてください。

道枝さん

そうですね、僕は春人のリアクションを見てほしいかなと思っています。
春人は、綾音が活躍することに喜びを感じているんですが、それと同時にちょっと嫉妬というか、一つの感情だけじゃないところもあるんですよね。なので、二回目はそういう目で観てもらったら「もしかして、ここでちょっとそういう感情が出ている?」とかっていうのが分かると思うんです。そういう見方も面白いんじゃないかなと思います。

生見さん

アドリブのシーンも割と多かったので「ここ、もしかしてアドリブなんじゃない?」とか、そういう目線で見てくれても楽しいのかなって思います。
私的には、完成した作品を観て「あ、ここのテイク使われたんだ?」っていうことがあったりして、すごく面白いなって。
ナチュラルな表情が出ている部分が結構あるので、そこの部分はリラックスして見ていただけたらなんか面白いんじゃないかなと思います。

MC

アドリブのシーンは多いんですか? ここはアドリブだというシーンを教えていただけますか?

三木監督

ちょっとギターを教えるシーンとか。

道枝さん

そうですね。

生見さん

春人が「弾けない」って言いつつ、道枝さんは弾けちゃうから大変で(笑)。

三木監督

二回目に観る人がより楽しめるポイントとしては、部室でのちょっとケンカ別れしちゃうシーンですね。あそこは、春人の感情が後で分かるじゃないですか。だから、揺らぐ春人の感情を分かった上でそのシーンを観ると、春人の表情からよりその苦しさとかが伝わるんじゃないかなっていう。

MC

今回、道枝さんは三木監督との四年ぶりのタッグで、初の単独主演作品となります。そして生見さんは、三木監督の大ファンだったということも聞いています。
お二人にとっての本作はどういった作品になっているのかを教えていただきたいと思います。

道枝さん

僕はやっぱり「セカコイ」から久々に(三木監督と)ご一緒させていただけるっていうことで、「成長というか、進化した姿を見せないといけない」という気持ちで臨みました。
撮影中には本当に皆さんから「成長したね」、「進化したね」と言っていただくことがすごく多かったんですよ。なので、自分でもそれを実感することができた作品だと思います。
やっぱり泣きの芝居が多かった分、いろんなレパートリーで泣かないといけなかったりとか、感情の幅が必要なシーンが多かったんですが…。「自分はここまでは持っていけるようになったんだな」とか、「『セカコイ』の時と比べて、ここまではいけるんだ」っていうのを知ることができた作品だったなと思います。

三木監督

単独主演と言いつつ、役どころが相手の芝居をしっかりと受けないといけない役でした。
受けて、受けて、どう春人の感情が変化していくか。それを的確にキャッチングするのは、前回とはまた全然違うお芝居だったと思います。
そこは結構チャレンジだったはずなのに、道枝くんは素晴らしいお芝居を見せてくれたと思います。

MC

生見さんは三木監督の作品に参加されていかがでしたか?

生見さん

こんなにすぐにご一緒できるなんて思っていませんでした。本当にありがたかったですし、気合いを入れて臨みました。

三木監督

最初の想像に対して200%で応えてくれたと思っています。だから、僕は本当は謝らなきゃいけないと思っています。生見さんのことを過小評価していました。
お客さんも「めるるってここまでこんなことができるんだ」「こんなお芝居できるんだ」って、新たな発見がたくさんあったんじゃないかと思います。この作品が公開されて、それを皆さんに知ってもらえるだけでも、生見さんに出ていただいた甲斐があるかなと思っています。

生見さん

ありがたいです。活力になります。

MC

最後に皆さんにメッセージをお願いします!

道枝さん

本当に、この日が迎えられてすごくうれしく思います。
中継を観てくださった皆さんも、そして会場の皆さんも、こうやって同じ時間を過ごして「君が最後に遺した歌」を観ていただいて、皆さんにはいろいろと届けられたと思っています。
これからは、皆さんの感想が「歌」になって、まだ観ていない方々に届いていくと思います。そんな風に皆さんとお力を合わせて、この作品を盛り上げていく期間に入ります。
ぜひとも皆さん、SNSや周りの方々に皆さんの感想を広めていただけたらと思います。
今日はありがとうございました。

生見さん

本当にこんなにたくさんの方に届いているのがすごくうれしいです。
私自身、本当に初めての挑戦だったので、自分に負けそうになった日もありました。そんな感情がむき出しになった作品です。皆さんの心を少しでも動かせたらうれしく思います。
この作品をたくさん愛してください。よろしくお願いします。
ありがとうございました。

三木監督

春はやっぱり別れの季節で、この作品の中にもお別れがあります。でも、その先に希望があるということを、この作品で感じていただけたらうれしいです。
道枝くんもおっしゃっていましたが、その希望を観たお客さんが周りに広めていただいて、作品がずっと残っていく、広がっていく、愛されていく、という風になれたらうれしいです。
今日は本当にありがとうございました。