劇場版『チェンソーマンレゼ篇』大ヒット御礼舞台挨拶
- 公開後舞台挨拶
大ヒット御礼舞台挨拶
原作は、鬼才の漫画家・藤本タツキさんが、現在「少年ジャンプ+」(集英社)で人気連載中の漫画『チェンソーマン』。今作は、TVシリーズの最終回からつながる物語、【エピソード「レゼ篇」】を映画化しており、主人公・デンジが偶然出会った少女・レゼに翻弄されながら予測不能な運命へと突き進む物語です。
9月19日から10月3日までの15日間で興行収入35.8億円、観客動員数237.8万人を記録しました。10月4日に大ヒット御礼舞台挨拶をTOHOシネマズ池袋にて実施し、戸谷菊之介さん、楠木ともりさん、上田麗奈さんが登壇しました。レゼを描いた公開後ビジュアルもお披露目されたこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
戸谷菊之介さん
デンジ役
楠木ともりさん
マキマ役
上田麗奈さん
レゼ役/ボム役
戸谷さん
皆さん、劇場版『チェンソーマンレゼ篇』をたくさん観てくださって、そしていろいろなお声をいただいて、めちゃくちゃうれしいです。今日も雨の中、お越しいただいて…、まあそれも『チェンソーマン』日和ということで……。(会場の反応を見て)やや笑いですね。(会場:笑)最後まで楽しんでいってください。
楠木さん
連日、たくさんの方から素敵な反応をいただいて、とてもうれしいです。本日も皆さんが(このイベントを)お楽しみいただけたらと思います。この後感謝の気持ちを込めていろいろお話ししたいと思います。
上田さん
皆さんは、本作を観てすぐだと思うんですが、『チェンソーマン』は楽しかったですか?(会場:拍手)
ありがとうございます。皆さんのこの拍手でとても救われる気持ちです。今日はたくさんお話しできたらと思っています。
MC
公開初週の舞台挨拶までは言えないことが多かった本作ですが、今日はちょっと踏み込んだお話をしていきたいと思います。
ここで、興行成績をお伝えします。公開から15日間で、興行収入35.8億円、観客動員数237.8万人を記録しました。(会場:拍手)
ありがとうございます。海外でもアジアを始めとして公開がスタートしています。
戸谷さん
うっわ、すごい! ありがとうございます!
MC
大反響の本作ですが、後ろのパネルをご覧ください。このようにたくさんの感想が届いています。こちらは、その一部になります。
戸谷さん
これはめっちゃうれしいですね。
楠木さん
うれしいです。
上田さん
すごい!
MC
公開週と比べて、感想などに違いはありますでしょうか?
戸谷さん
多かったのは、(パネルを示して)こちらにもありますが、「レゼに堕ちました。」です。「レゼがかわいくて、最後が切ない」という声が多かったと思います。皆さんに観ていただけて、そういう感想が多くなっているのかなと思います。
楠木さん
真っ先に目に入ったのは、(パネルを示して)「マキマさん推しだったのに、気付いたら、人気投票レゼに投票しちゃってた」ですね。
戸谷さん
(笑)。
楠木さん
でも、この作品はすごくそこが大事だと思っています。
本作を観てくださった方は、デンジのセリフと同じで、脳内に「マキマとレゼのどっちもいる」っていう状態を、感情移入をしながら楽しんでいただけたと思います。その結果、レゼに堕ちて終わるのは、最高な形だと思います。
上田さん
うれしいですね。
MC
この方は、デンジになっているということですね。
楠木さん
そういうことだと思います。
上田さん
だからこそ、この(パネルを示して)「青春と高揚感と喪失感を味わえる」という感想は本当にその通りだなと思います。この100分で、いろいろな気持ちを味わえるジェットコースターのような作品だなぁと思いました。
個人的には、ビームのことを書いている方も多いなと思いました。「個人的MVPはビーム」とか、あとは「ビームかわいそうでかわいい」とか…。
楠木さん
(パネルを示して)これだ!
上田さん
そうそう。あと、「これだけビームが頑張ってるならサメ映画を名乗っていいはず」も良いですよね。
戸谷さん
確かに!
上田さん
やはりビームの一途さや健気さがかわいらしくて、チェンソーマンとの共闘も、すごく素敵でした。だからピックアップされていてほっこりしました。
MC
公開前のインタビューでは、𠮷原(達矢)監督も「これはサメ映画です」とおっしゃっていました。ですから、本作は、青春映画、恋愛映画だけでなくサメ映画としてもお楽しみいただけます。
本作では、デンジがマキマとレゼという二人の女性の間で揺れ動くかわいらしさと、等身大の高校生らしいリアルな姿が描かれています。
戸谷さんは、マキマとのシーンで意識したことや監督と話し合ったことはありますか?
戸谷さん
デンジにとって、マキマさんはずっと憧れの人ですが、デンジはデートを経験したことがないので、まっさらな気持ちで臨もうと思いました。だからこそ、自分の高校生だった時を思い出しながら演じました。
デンジにとっては経験したことがないデートだし、初めて女性が近くにいることになるので、鮮烈に残るものだと思います。だから、そういう部分をしっかりと感じるようにしました。デンジにとっては、ウキウキ、ワクワクで、すごく浮き足立っている側面もあったと思うので、そこははっきりと出るように演じました。
MC
それに、あのシーンは名言も多いですよね。
楠木さんは意識して演じたことはありますか?
楠木さん
これまでマキマのプライベートはずっと分からなくて、初めて公開されたので、デンジを重ねて観てもらうことで、新鮮にワクワクしているように見せたかったです。
一方で、マキマはデンジにとって憧れの人でありながら、セリフで「かわいい」と言われるシーンがあります。上司として憧れているけれど、ちょっと届きそうなかわいさがあるというバランス感は、「デンジからはどう見えているのかな?」ということを意識して演じた記憶があります。
MC
二人で一日過ごすので、伝わってくることは多いはずですよね。
戸谷さん
そうなんです! それこそ、デンジとマキマさんが映画を観ているシーンは、「隣でどう感じているのか気になっちゃう」という感じがあります。デンジとしても、映画が分からないなりに、「何かを感じたい」と思っていたはずですよね。
MC
上田さんは、デンジとマキマのデートシーンをどうご覧になりましたか?
上田さん
私は、マキマさんにデンジが指を噛まれたあの瞬間から、「マキマさぁ〜ん♡」となっている民の一人なので、「いいなぁ」と思って観ていました。
プライベート感にもすごくグッと掴まれたし、二人が共通して涙を流すところがあったのも、「もっと深掘りしたい」っていう気持ちにさせられました。
戸谷さん
そうですよね。あそこで涙を流す理由は結構考えて演じました。デンジの深層心理や中にあるものを背景として考えて、「観ている映画は実際どんな話なんだろう?」と思いながら考えて演じました。
MC
そういうことが後々引っかかって、「自分たちは同じことで涙を流したな」と思い出したりしますよね。
戸谷さん
そうですね。
楠木さん
「感情を共有できた!」と思えた時は、グッと距離が縮まる感じがありますよね。
MC
それでは、レゼとのシーンは、どのようなことを意識されていましたか?
戸谷さん
レゼは、すごくグイグイ来るので、マキマさんとは異なります。圧倒的な近さに困惑しつつ、その気持ちを隠しながらも心は浮き足立っている、という感情がごちゃ混ぜになりながらも、レゼに一気に惹かれていくのを感じながら演じました。スピード感は声に出つつ、それでいてマキマさんのことがふと頭をよぎって後ろめたさを感じる。でも、レゼの方にいっちゃうっていう…ね。
MC
学校や花火大会のシーンの演じ分けは何かありましたか?
戸谷さん
出会った頃から比べれば、違ったと思います。
カフェでどんどん近くなって、学校に近づくにつれてレゼへの気持ちの大きさが変わっていきました。
上田さん
レゼがグイグイいく感じは、私もすごく意識して演じました。デンジの中にマキマさんという圧倒的に心惹かれている存在がいる中で、勝負を挑まなければいけないので、「どういうアプローチをすればデンジをドキドキさせられるんだろう?」と、スタッフさんと話し合いを重ねて作りました。
結果、最初からピュアに明るく、裏表がない感じで距離感を縮めていくという仕上がりになりました。
デンジとマキマさんは同じように涙を流すという共通部分があったと思いますが、デンジとレゼにも同じ何かがあるべきかなと考えて、すごく意識をしました。レゼが自覚していたかは分かりませんが、一緒に何かを楽しんで、一緒にポジティブな気持ちを感じながら、デンジにとって「どっちが良いかな?」というラインに存在していることが大事かなと思いました。
戸谷さん
(小声で)それはすごい! これが後々効いてきますね。
MC
楠木さん、デンジとレゼの距離感はどうご覧になっていましたか?
楠木さん
そもそもマキマを演じるにあたって、「レゼとデンジの距離感と、マキマとデンジの距離感の対比がすごく大事になるだろう」というお話をしてから収録をしました。レゼとデンジの楽しいシーンについては、私は収録でほとんどご一緒できていないので、お二人の空気感を想像していました。実際に、劇場で観た時に、マキマみたいに前に引っ張る感じではなく、レゼは横でグイグイと腕を無理矢理絡ませる近さで、いろいろと錯覚させるような等身大の距離感でした。それは、マキマにはたぶんできないので、マキマにはない距離感だからこそ、すごく観ていてドキドキしました。
あとは、デンジがレゼにはカッコつけちゃうところとか…。
戸谷さん
(笑)。そうなんですよね。
楠木さん
デンジもデンジで、マキマさんにはたじろいでばかりなのに、レゼにはグイグイいくんですよね。その対比にドキドキして、普通に青春映画を観ているようでした。満足感もあり、かわいらしいと思いました。
戸谷さん
デンジ、レゼにはカッコつけますよね。コーヒー飲めないのに、飲んじゃうところとか、内心を悟られないようにするのは、マキマさんには見せたことがないデンジの一面でしたね。
楠木さん
(デンジの口調を真似て)「レゼとなら学校行きたかったかな。」とか、「何言ってるんだ、オレは……」っていうところ良かったよね。
戸谷さん
いいっすよね!
楠木さん
自分では何を言っているのか分からないけれど、言っちゃったみたいなところが、デンジにとってはすごく新鮮でしたね。それが「恋心の自覚だったのかな」と思いました。
戸谷さん
むず痒くなっちゃう(笑)。
MC
上田さんには、ボムについてのお話もうかがいたいです。
上田さん
やっと話せますね(笑)。
でも、変わらない部分も多くて、チェンソーマンとボムの戦いの中に、デンジとレゼの時間を感じました。「あの楽しかった日々を感じられる」ようなやりとりもあったので…。
戸谷さん
戦闘中でもね…。
上田さん
そこは、アフレコの時にすごく意識していたわけではなかったんですが、完成したものを観た時に「デンジとレゼだ」と思いました。だから、やっぱり「レゼの中に残るものがあったのかな?」と、勝手に想像しちゃいました。
でも、デンジにドキドキしてもらう必要がなくなったので、その部分に関しては肩の力が抜けた形になりました。
戸谷さん
本当に怖かったです(笑)!
上田さん
(笑)。
戸谷さん
車の上で対峙している時に、ボムの言葉から温度を感じなかったんです。そこで、デンジもバトルのスイッチや怒りのスイッチが入る感じでしたね。だから、掛け合いでお芝居ができてすごく良かったです。
上田さん
そこからの、海のシーンも今日はお話しして良いんですよね?
あそこも、一つの転換だった感覚がありました。レゼからボムになって、さらに海のシーンでは、もう一つ力の抜けたレゼになったのかな…。命のやりとりを、もうしなくて良い、自然体により近づいた彼女がいた気がしました。そこも思い出深かったです。
戸谷さん
僕も、完成作を観て思ったことがあります。
デンジは、あんなことがあったのに、諦めずにまだ好きでいるんです。すごい人間だなと思いました。最後のシーンでも、底抜けにずっと明るくて、レゼに言葉をかけ続けるところを観て、「なんていい奴なんだ!」と、僕も心にきました。改めて、「デンジってそうなんだよな」と思いました。それはきっと、レゼという存在がデンジの中に深く残っているからで、レゼが新しいことをいろいろ教えてくれた記憶がデンジの中に残っていたからかな、と感じています。
MC
レゼと対峙して、デンジは成長し変化していったと思うんですが、その辺りはいかがですか?
戸谷さん
先ほど話した流れにつながりますが、今までのデンジは、自分で判断をしないで流れに乗っているというか、マキマさんに仕事を与えられて公安でデビルハンターとして仕事をしていたと思います。
でも、最後のシーンは、デンジ自身が決めていました。花火のシーンでは、まだ迷いがあったんですが、最後になってデンジが決断したんです。
今まで受動的だったデンジが、能動的に変化した。そういう心の変化を感じました。レゼとの出会いと対峙があったおかげで、デンジは大きく成長したと思いました。
MC
楠木さんは、それを観てどう感じましたか。
楠木さん
マキマさんの言葉を借りますが、「犬から人間になった感じ」ですね。(会場:笑)
(戸谷さんと)言っていることは多分一緒だと思うんですが、これまでのデンジは与えられてばかりで、自分の意思ではなく本能で動いていました。後先を考えているわけではなく、今その場での判断しかしていませんでした。
それが、レゼと出会って恋心を知って、自分で自覚していない自分が見えてきた。そういうところが、「犬みたいな人から人になった」気がします。
マキマとは、そういうシーンはなかったですが、レゼとのシーンを見ていると、レゼがデンジのこれからを作る一つの成長になったのかなあと感じています。
戸谷さん
確かに!
上田さん
本当にお二人がおっしゃった通りだと思います。
だから、レゼを演じている時に(海のシーンが)「一番カッコ良い」って思ったシーンでした。デンジなりにいろいろ考えて選択したことが、すごく頼もしく見えました。レゼの中でも揺れ動くものがきっとあったと思うんです。そこに、一つ光をさしてくれるようなカッコ良さだったと思います。
戸谷さん
なかなかあそこで、「一緒に逃げねえ?」と言うのは、デンジらしくもあるけれど、デンジとしても一つ大きな決断というか、言葉だったんじゃないかと思いますね。
MC
本作は、アクションも最大の見所の一つだと思いますが、これから4DX、MX4DとDolby Cinemaでも上映が始まります。観る時にちょっと注目してほしいポイントなど、ぜひ教えていただきたいです。
戸谷さん
僕が観ていて、「こういう演出なんだ!」と思ったのは、(早川)アキが未来の悪魔の力を使って戦闘するシーンです。あそこでの未来の見え方にしびれたし、「最高の判断」って入ってくるあそこの演出にもしびれました。絵の力もあって、あの強いボムと戦えるアキがカッコ良かったです!
その後の暴力の悪魔さんもめちゃくちゃ良かったです。あそこの戦闘シーンは、ストーリーも込みで演出がめちゃくちゃ熱かったです。
あと、めっちゃ爆発するシーンで、(拳でシーンを表現しながら)爆破でブワーってめっちゃ突き上げられるところとか、めっちゃ爆発するシーンでは、一瞬音がなくなって真っ暗な画面からボボボボボンって出てくるシーンがあったじゃないですか。あそこの「あ、なくなった!」「あぁ、きた!」みたいな緩急で一気に盛り上がりましたね。あそこもすごく良かったです。
MC
戸谷さんは、ひと足早く4DXを体験されたんですよね?
戸谷さん
そうなんです!
楠木さん&上田さん
いいなぁ。
戸谷さん
実は、4DXを体験してきたんですが、やっぱりすごいです!
楠木さん
ここで再現してよ!
戸谷さん
バーン! うわあ!(全身で再現)
上田さん
そんなに動くの?
戸谷さん
結構動くんですよ。(顔に何かがかかったかのような顔をしながら)うわぁ!
上田さん
何か出てきている。
楠木さん
出ている、出ている。
戸谷さん
本当にこうなりますからね。笑っている場合じゃないですよ。
楠木さん&上田さん
(笑)。
MC
それは何が出てきているんですか?
戸谷さん
風と水が出てくるんです。特に戦闘シーンは、相手が台風の悪魔ですから、(顔をしかめながら)本当にこうなります。
あと、迫力がすごいんです。チェンソーマンの動きに合わせて座席が動いたり、食らっているダメージに合わせて風が来るので、本当に映画の中に入っているみたいな感覚になれます。
楠木さん
アトラクションみたいだね。
戸谷さん
それだけじゃないんですよ。戦闘シーン以外にも、花火のシーンでは、SEとして心臓の音が鳴っているんですが、それに合わせて(背中を刺激されるような仕草をしながら)座席が動きます。
楠木さん&上田さん
すごい!
戸谷さん
そういう細やかなところを4DXで体験できます!
MC
匂いもあるんですよね?
戸谷さん
匂いもあります! そこはぜひ体験して確かめてください。「ここは匂いありそうだな」っていうのは、あります。
上田さん
マキマさんから、良い匂いしてほしくないですか?
楠木さん
良い匂いしていてほしい。
戸谷さん
している…かも(笑)。それも確かめてください!
楠木さん
電話ボックスにレゼが入ってきた時も、良い匂いしてほしい。
上田さん
してほしい! お花の香りとか良いな。
戸谷さん
良いですね。そういう匂いも皆さんに確かめていただきたいです。
MC
今日は、大ヒット御礼ということで、ファンの皆さんに感謝の気持ちを込めまして、初解禁のビジュアルをここで発表したいと思います。
■レゼが海辺に横たわる姿を描いた公開後ビジュアルがスクリーンに映し出される。
戸谷さん
お花持っている…。
上田さん
私たちも、今初めて見ました!
戸谷さん
はい!
楠木さん
打ち合わせで、見せてくださりそうだったのを、止めました。
MC
ティザービジュアルとの対比もね…。
上田さん
ティザービジュアルと並べて見たいです。ポージングとか構図はそっくりなんですが、全然違う人に見えますね。この表情から、「知らなかった子が、この映画の中で出てきたんだなぁ」ということがすごく伝わってきます。
戸谷さん
(コピーを読み上げる)「誰も知らない、少女の心」
上田さん
言葉が出なくなっちゃいますね。
戸谷さん
ここまで世に出してしまうんですね。
MC
そして、入場プレゼントの第二弾(原作者・藤本タツキ先生描き下ろしのレゼとデンジのミニ色紙風カード)が始まっていますよね。
戸谷さん
そうですよ! アレ、見ましたか?(会場を見渡して)みんな持っているんですね。
上田さん
あれ、悪魔ですよね。
楠木さん
あんな絵をオフィシャルで出しても良いんですか?
上田さん
あんなにはっちゃけた感じの表情になるんですね。
戸谷さん
二人で逃げている時は、あんな笑顔になるんだね。
(スクリーンに映し出された)このビジュアルを見ると、映画をもう一回観に行きたくなりますね。
上田さん
この見えていない左側の表情も見たいね。人間の本心は、左側に現れるって言うじゃないですか。
戸谷さん
そうなんですか? 意図的に隠しているの?
上田さん
あるかもしれないですよ。
戸谷さん
うわぁ、また考察が……。
MC
それでは最後にご挨拶をお願いします。
楠木さん
(パネルを示しながら)「何も知らないで観ても十分楽しめる。」私、このコメントがすごく好きです。
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の大ヒットに合わせて、今まで『チェンソーマン』を知らなかった知り合いの方からも、「何かすごいね。最近よく観るよ」と言われました。「でも、アニメを観ていないけど分かるかな?」と言われた時に、「絶対観た方がいいですよ。大丈夫!総集篇もあります」「総集篇を観ていなくても、楽しいです」と、お伝えしています。やっぱり『チェンソーマン』という作品の魅力もそうですし、そこに制作陣の愛がギュッと詰まっているので、初めての方でも間違いなく楽しめると思います。
これからは上映形態が増えるので、また違った魅力に気付ける作品だと思います。引き続き皆さんにたくさん観ていただきたいなと思います。
何より、先ほどお伝えした動員数は、観に来てくださった方の数なんですが、すごく大きな数字だったのでうれしく思います。皆さんのリアクションや反応もすごく充実していて、「楽しかった」「心を打たれた」というポジティブなメッセージをたくさん見かけます。それが何よりもこの作品の魅力だと思っています。皆さんの周りで、「『チェンソーマン』はちょっと分からないけれど、話題だよね」と言っている方にそっと手を差し伸べて、劇場に連れて来ていただければと思います。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
上田さん
本当にいろいろ人から「観たよ」って連絡をいただきます。この前のライブビューイングがあった公開記念舞台挨拶も、地元の富山で私の両親が見ていたらしいので、「お母さん!」って言えば良かったと思いました。
私は、作品を作って、届けてから、感想や考察が生まれた瞬間にこの作品が完成すると思っています。「自分が感じた『チェンソーマン』は、こうだ」というのを持ち寄って、ああだこうだと盛り上がっていただけたらすごくうれしく思います。
いろいろな人の縁をつないでいく作品だと思います。ぜひこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
戸谷さん
本日は、ご来場いただきありがとうございます。
今日は新しい話や今まで話せなかったことも話せました。本作は、心にグサッと来る、心に深く何かを残していく作品です。何度観てもやり直しているような感覚で楽しめる作品なので、今日の話を聞いたり、新しいビジュアルを見ていろいろ知った上で、もう一回友だちと一緒に行くとか、何度も楽しんでいただきたいと思います。
そして、4DXがすごかったので、ぜひ体験してほしいです。「こんなに動くの?」と思うし、『チェンソーマン』と相性いいと感じてもらえると思います。そして、Dolby Cinemaもすごいです。映像のコントラストや臨場感ある音響で楽しめます。
『チェンソーマン』は劇場で観るのが(エコーのように)正解、正解、正解…。(会場の反応に)最後まで(ネタは)ややウケでした。(会場:笑) ぜひ最後まで『チェンソーマン』を楽しんでください。ありがとうございました。