劇場版『チェンソーマン レゼ篇』ワールドプレミア
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ワールドプレミア
原作は、鬼才の漫画家・藤本タツキさんが、現在「少年ジャンプ+」(集英社)で人気連載中の漫画『チェンソーマン』。今作は、TV シリーズの最終回からつながる物語、【エピソード「レゼ篇」】を映画化しており、主人公・デンジが偶然出会った少女・レゼに翻弄されながら予測不能な運命へと突き進む物語です。
9月15日、同作のワールドプレミアをTOHOシネマズ 新宿にて開催しました。イベントには、戸谷菊之介さん、楠木ともりさん、坂田将吾さん、上田麗奈さんが登壇し、IMAX版を鑑賞したばかりのお客さんとその興奮を分かち合いました。また、劇場版主題歌「IRIS OUT」とエンディングテーマ「JANE DOE」を手掛けた米津玄師さんからの動画メッセージも寄せられました。さらに、「レゼ篇」本編映像をふんだんに使用した主題歌「IRIS OUT」ミュージックビデオの一部を初解禁するなど、大いに盛り上がりました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
戸谷菊之介さん
デンジ役
楠木ともりさん
マキマ役
坂田将吾さん
早川アキ役
上田麗奈さん
レゼ役
戸谷さん
「本当に早く皆さんに観ていただきたい」っていう気持ちで、ここに来たので、観てくださった皆さんとお話できるのがとても楽しみです。
楠木さん
皆さんに、今観ていただいた温度感そのままに、いろいろお話ができることをすごく楽しみに来ました。短い時間かもしれませんが、お楽しみいただけたら幸いです。
坂田さん
皆さんには、世界最速で劇場版『チェンソーマン レゼ篇』を観ていただきました。本当に面白かったですよね(笑)! 僕もすでに二回目が観たいので、皆さんと同じ気持ちです。
上田さん
今日はすごい倍率の中、勝ち取った方々とお会いできて、本当にうれしいです。「レゼ篇」を楽しんでいただけていたら、本当にうれしいです。いろいろお話できたらと思いますので、この後も楽しんでください。
MC
公開直前ですので、ネタバレには気をつけつつ、お話しをうかがってまいります。キャストの皆さんのご覧になった感想をお願いします。
戸谷さん
もう観てくださったから分かると思うんですが、「レゼ篇」の一番の魅力と言っても良いアクションシーンが、とんでもなかったですよね。通り過ぎていってしまうアクションシーンをちゃんと目で追いたいんだけれども…アトラクションのように通り過ぎてしまうあのワクワクする感じが、観ていてとても興奮しました。とても観ていて楽しかったです。
楠木さん
『チェンソーマン』ファンとして、「レゼ篇」を劇場で観たいと思っていたので、劇場で観た時には夢が叶った高揚感がありました。でも、想像していた以上の演出や、音響、アニメーションでした。我々は、収録をしているので、先を知っているはずなのに、ふいをつかれて笑ってしまったり、衝撃を受けるシーンがたくさんありました。本当に圧倒されっぱなしだったなっていう印象です。
坂田さん
「緩急がすごいな」って思いました。しっとりしたシーンだったり、急にフフッと笑ってしまうようなデンジの面白いシーンがあったりして…。そして、アクションシーンは本当に大迫力でした。瞬きを忘れてしまうくらいの迫力のあるアクションシーンでした。(会場のお客さんに向かって)本当に良かったですよね? (会場:拍手)
上田さん
皆さんも、おっしゃっていたように、アクションシーンがバリエーション豊かで、「こういう描き方もあるんだ」「こんなことありなんだ」と、すごく楽しませていただきました。あと、音の力っていうのをすごく感じましたね。
戸谷さん
感じました。
上田さん
皆さんのお芝居はもちろんですがそれに加えて、音楽の演出による迫力もありました。細やかな映像だからこそ、音楽が加わることでよりまとまりが生まれるというか、本当に巧みな演出だなと思いました。前半後半通して、物語の流れの中で、種類の違うドキドキを皆さんにも味わっていただけたんじゃないかと思える内容でした。
戸谷さん
レゼ、かわいかったですね!
上田さん
デンジ的には…(笑)。
戸谷さん
マジでずっとかわいかった!
MC
楽屋のテンションでお話しないでください。
戸谷さん
(笑)。最初、すごかったな。カフェ「二道」でのシーンとか、プールのシーンの演出もヤバかったですよね?
上田さん
本当ですよね。ここに力を注いだんだなってことが良く分かるシーンになっていましたね。
MC
前半後半のテンポ感とか緩急については、意識していたのでしょうか?
戸谷さん
僕に関しては、お芝居的にも役柄的にもレゼが引っ張ってくれました。本当にちゃんとデンジのことを振り回してくれるレゼだったので、すごくやりやすかったです。だから、自然体でやることができたんだと思います。
上田さん
ありがとうございます。そんな風に言っていただいて救われた思いです。デンジに対しては、「グイグイ行く感じ」っていうのをディレクションで強く言われていたので、静かに入っていくというよりは、屈託なくグイグイと迫っていく感じにしました。だからこそ、デンジは圧倒されたり、戸惑ったりしたと思うんですが、引っ張られていくというか、次第にのめり込んでいくようにと、私もそこは気をつけていました。その中でも、裏表なく、純粋にかわいらしく映るように、頑張っていた気がします。
戸谷さん
めちゃくちゃかわいかったし、振り回されましたね。
MC
「レゼ篇」を劇場版でという発表の時は、ファンの中でも驚きと喜びがありました。皆さんは、どのように思われましたか?
戸谷さん
TVシリーズでレゼが一瞬出てきた時に、上田さんが演じると知って、「どういうレゼが出てくるのか?」「どういう掛け合いになるのか?」というお芝居的なワクワク感がありました。そこが楽しみでした。
僕は、原作も読んでいるので、「これをアニメ化したらどう演出するのかな」原作だと止め絵というか一コマ、一コマなので、「戦闘シーンはどうするんだろう?」っていう、アニメならではの表現がすごく楽しみでしたね。
楠木さん
私は、アニメの時からスタッフさんに、「『レゼ篇』はどうなんですか?」ってバカなふりして聞いたんですが、ずっと「う〜ん、どうでしょう?」ってはぐらかされていました。先ほどもお話ししたとおり、私は「劇場版で観たいな」って思っていたので、発表された時は、もう夢かなと思うぐらい「自分の願望が叶ったぞ!」と思いました。最初は、一ファンとして映画館で観られる喜びがこみ上がげていました。でも、その後に「あっ、私も演じるんだ!」と思って、そこからは演じることに対する楽しみな気持ちも徐々に湧いてきました。
個人的には、公開までが本当に楽しみすぎて、長かったなあっていう感じがしています。
坂田さん
僕はもう「待っていました!」って感じでしたね。
楠木さん
今の言葉、見出しになりそう(笑)。
坂田さん
恥ずかしい…(笑)。自分が演じる前から原作を読んでいた時に、「レゼ編」の話がめちゃくちゃ好きで、「これは劇場で観たいな!」と思っていました。実際に劇場で観ることができ、そして演じられるとなった時には、すごくうれしかったです。
MC
上田さんは、TVシリーズの最後にちょこっとだけ登場する時に、緊張しませんでしたか?
上田さん
すごく緊張しました! 皆さんで作り上げてきたTVアニメ『チェンソーマン』という世界に、新参者としてどうやって挑んでいけば、その世界に私も入れるんだろうと、すごく悩みました。不安に思うことの方が多かったです。役的には、グイグイ引っ張っていく役ですが、とりあえず「皆さんについていこう!」「緊張するけれど頑張ろう!」という気持ちが最初はありました。
MC
タイトルに「レゼ篇」と入っていますからね!
上田さん
責任重大だと思って…。「レゼ篇」の原作を読んだ時に、話に引き込まれた感動と、「レゼ篇」の魅力を私も感じていました。だから、映画になった時に、「映像としてもすごく映えるシーンがいっぱいあるだろうな」とか、「尺感的にもきっとすごくマッチするだろうな」とか、作品自体にはポジティブな気持ちも大きかったです。そのポジティブマインドを持って頑張った感じです。
MC
その時点で、既に尺感のことまで考えていらっしゃったんですね。
上田さん
そうですね。
戸谷さん
何か分かります! 「レゼ篇」は、ちょうど映画に収まりそうな尺感ですよね。
MC
会場の皆さんは、先ほどから話題になっている唯一無二のアクションシーンをIMAXスクリーンでご覧になったわけですが、迫力はいかがでしたか?(会場:拍手)
戸谷さんもIMAXスクリーンでご覧になったんですよね?
戸谷さん
いろいろと細かいところまですごい良く見えます。スクリーンが大きくて、細部がよく見えて、音もめちゃくちゃ良くて、いろいろすべてが最高でした。
楠木さん
この四人の中で、私だけスケジュールが合わなくてIMAX版を観ていないんです。だから、通常版の試写で観たんですが、すごくて、「とても良いものを観させていただいた」「これを早く皆さんに届けたい」と思っていたところに、IMAX(鑑賞)組から、「いや、すごかったですよ!」という話を聞いて、悔しくてたまらない思いでした。私は、まだ観てないですが、通常版もIMAX版もどちらも楽しんでいただくのがベストなんじゃないかと思います。私も早く観たいです。
MC
IMAXに加えて4DX版、そしてMX4D版もあります。
戸谷さん
それ!
MC
水がキーになっているシーンも多いので、ぜひ体感していただきたいです!
戸谷さん
あぁ、そういうこと?! すごーい!(登壇者の皆さん:笑) 水が出てきちゃったりするんですか? ヤバい!
坂田さん
IMAXの没入感はすごかったですね。音が印象的なシーンは、ちょっとシーンの説明をぼかしてみましたが、本当にその中にいるような音作りでした。本当にIMAXで観て良かったと思いました。
楠木さん
いいなぁ~。悔しい……。
上田さん
戸谷さんがおっしゃっていたように、私も「良く見える!」って思いました。最初は試写室で観て、二度目はIMAXで観たので合計二回観ているんですが、二回目だからこそ冷静に観ることができました。二回目IMAXはおすすめです。
楠木さん
私も楽しむチャンスありますか?
上田さん&戸谷さん
全然あります!
戸谷さん
ちょっと言いたいのが、一回目で気づかなかったことが、散りばめられていました! 気づいた方もいらっしゃるとは思うんですが、僕は、オープニングの小ネタはIMAXで観た時に気付きました。そういう細かい作品のこだわりを見つけるのに、二回目にIMAXで観るのは良いんじゃないかと思いますね。
MC
本作の主題歌「IRIS OUT」とエンディングテーマ「JANE DOE」についてもうかがいます。TVシリーズに続いて、米津玄師さんにご担当いただきました。初めて聴いた時は、いかがでしたか。
戸谷さん
予告で初めて聞いたので、僕は何回もあの予告を観ました。いろいろな感情をごちゃ混ぜにしたような歌詞や、あと「ボン!」でサビに入るとか、そういう一つ一つの音へのこだわりがすごいと思いました。
(TVシリーズの主題歌)「KICK BACK」の時からめちゃくちゃ良かったですが、「さすが米津さんだな」と思いました。今回、「レゼ篇」の「IRIS OUT」も、本当にぴったりでめちゃくちゃ興奮したのを覚えています。
MC
エンディングテーマ「JANE DOE」は作詞作曲が米津さん、歌唱は宇多田ヒカルさんが参加されています。
上田さん
素晴らしかったです。主題歌とエンディングテーマ、どちらも米津さんの『チェンソーマン』と「レゼ篇」への強い思いを感じられ、また感動しました。宇多田さんの歌声と表現が合わさることで、よりとんでもない楽曲に仕上がっているので、本作の最後にこの曲が来たことで、より重みが増したように感じられたのが、すごく印象的でしたね。
MC
ここで、本日のプレミア開催にあたり、ある方からビデオメッセージが届いております。
登壇者の皆さんも見える位置にご移動して、一緒にご覧いただきたいと思います。それではどなたからなのでしょうか。
■米津玄師さんからの動画メッセージがスクリーンに映る
米津さん
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌「IRIS OUT」、エンディングテーマ「JANE DOE」を、制作いたしました、米津玄師です。
会場にいらっしゃる皆さんは、映画をご覧になられたと思いますが、私も、先日試写で、完成された映画を観て、非常に素晴らしい出来に感激しました。自分の作った音楽も、愛情深く扱ってくださって、本当に素晴らしい作品、素晴らしい制作陣と出会えたことを感謝するような、映画だったと思います。
主題歌の「IRIS OUT」が本日(9月15日)配信リリースとなり、ミュージックビデオは、劇場版の本編映像を使わせて頂きました。今回、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の映像をミュージックビデオに使わせてもらった経緯として、予告編が非常によくできています。「ああ、ものすごく素晴らしい才覚と愛情を持たれて挑んでくださったのだな」というのが、こちらにも伝わる作りになっています。それに感激をしたというところがあり、ならもう、そのままミュージックビデオにしてもらえないだろうかと、感じました。あまりにも予告編が良くできていたので、ボンとかバンとか、あの声がすごくいいところにばっちりハマっています。これはもう、音源に使わせてもらえないだろうかっていう…。予告編からインスピレーションをいただくという、そして、それを音源に踏襲するということもあるぐらい、あの予告編には、素晴らしいものがあって、こういう形になりました。一部にはなりますが、ご来場の皆さんに、ぜひお聴きいただければと思います。
映画とともに「IRIS OUT」と「JANE DOE」の2曲を、お楽しみいただければと思います。
米津玄師でした。
MC
今お話にあった「IRIS OUT」のMVをこのままご覧いただきます。
■「IRIS OUT」ミュージックビデオが流れました。
MC
いかがでしたか。
戸谷さん
「IRIS OUT」は今日リリースされたので、フルで聴きました。音源に予告編の音がそのまま使われていたのは、そういう経緯だったのですね。何だか、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』を作る、皆さんの熱量が一つになっている感じがすごくして、めちゃくちゃ胸熱だなあって思いましたね。
MC
今ご覧いただきました主題歌「IRIS OUT」は、今日から楽曲の配信がスタートしておりまして、ミュージックビデオはこのあと20時から米津玄師さんのYouTubeチャンネルで公開となります。
登壇者の皆さん
(米津玄師さんへ)ありがとうございました。
MC
最後に、一言ずつメッセージをいただきます。
坂田さん
まだ公開前ですが、「早く観てほしい」という気持ちがすごく強いです。僕も、もう一回すぐ観たいです。原作の時から「劇場で観られたら良いな」と思っていたので、この機会を逃さずに、ぜひ映画館に足を運んでいただきたいと思っております。
楠木さん
私も皆さんと同じ熱量、それ以上に公開を本当に楽しみにしています。本当に制作陣みんなの愛が集まった作品になりました。こだわりも、ものすごく詰まっています。マキマさんと同じような気持ちですが、劇場で観ていただいて、さらにこの劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が皆さんの人生にとって、すごく良い一本の映画であったら良いなと思う気持ちでいっぱいです。ぜひよろしくお願いいたします。
上田さん
レゼは、ふと大人っぽく見える瞬間もあったり、やっぱり子供っぽく見えたりと、すごくいろんな面を持っている子だと思います。私個人としては演じる時に、「すごくきれいでかわいくてちっちゃいお花みたいな子」だと思って、それを意識してアフレコに臨みました。その「お花みたいな子」だなっていうのが、皆さんにも伝わったら良いなと思います。先ほどもお伝えしたように、ドキドキがたくさん味わえる作品だと思いますので、何度も何度もアトラクション感覚で、本作を楽しんでいただけたらうれしく思います。
戸谷さん
本日はご来場いただきありがとうございました。観ていただいて分かった通り、制作陣の皆さんも、キャストの我々も、本当に『チェンソーマン』に対する愛とリスペクトを込めて、この作品を作っています。僕もそうですが、一回目では気づかないものや、見逃していたようなものが、たくさん散りばめられている作品なので、何度足を運んでも楽しい作品です。
本当に、この劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が公開されるのがすごく待ち遠しいです。皆さん、これからも『チェンソーマン』を応援して、そして劇場に足を運んで何度も観ていただければと思います。本日はありがとうございました。