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西島秀俊&内野聖陽ら「何食べ」チーム再結集!
劇場版「きのう何食べた?」完成報告会

2021年10月06日

劇場版「きのう何食べた?」完成報告会

<左から、中江和仁監督、磯村勇斗さん、内野聖陽さん、西島秀俊さん、山本耕史さん、松村北斗さん>


よしながふみ著の人気漫画を西島秀俊さんと内野聖陽さんのダブル主演でドラマ化した「きのう何食べた?」の劇場版が完成し、10月6日に完成報告会をイイノホールで行いました。
京都の紅葉をイメージしたステージに西島秀俊さん、内野聖陽さん、山本耕史さん、磯村勇斗さん、松村北斗(SixTONES)さん、中江和仁監督が登壇。京都ロケの話や本作の主題歌「大好物」(スピッツの書き下ろし楽曲)にちなんでキャストの大好物について語りました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。


西島秀俊さん(筧 史朗役)

本日はたくさんの皆さんに来ていただいて本当に嬉しいです。監督とこのメンバーで、こうしてイベントができて嬉しいです。このメンバーとは会うのが撮影以来なので、裏でもたくさん話をしています。今日はいろいろな話をしたいと思います。
内野聖陽さん(矢吹賢二役)

たくさんの皆さんにお集まりいただいて本当にありがとうございます。最初は深夜ドラマで僕たちはひっそりとゲイのカップルの話を演じているつもりでいたのに、いつの間にか華やかな"映画"という舞台に立たせていただいて、本当に感無量です。ファンの皆さんはじめ、応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。
山本耕史さん(小日向大策役)

僕にとって本当に大好きな作品で、シリーズの時は飛び飛びではありますが出演しました。それからスペシャルがありまして、ジルベール(磯村さん)との絡みや、今回は映画で違うストーリーを表現できる場所を与えてもらえたことを本当に嬉しく思っています。今日は楽しく、いろいろとたくさん話したいと思います。
磯村勇斗さん(井上 航役)

ドラマ版から始まり、たくさんの方にこの作品を愛していただき、それが映画化となり、今皆さんとこのステージに立てたことを本当に嬉しく思います。この愛のある作品をぜひたくさんの方に届けたいと思いますので、よろしくお願いします。
松村北斗さん(SixTONES/田渕 剛役)

このような作品に出演できたこと、そして、今こうして(共演者の皆さん、監督とともに)並ばせてもらえたことが本当に夢のようです。現場での皆さんはやさしくて温かくて、作風通りの現場でした。このイベントも温かくてやさしいイベントになると思います。僕もファンの皆さんとともに同じ気持ちでいます。
中江和仁監督

皆さん、お集まりいただきありがとうございます。本当に深夜のテレビドラマが始まる前は、「途中で打ち切られるんじゃないか?」「視聴率がめちゃくちゃ悪いんじゃないか?」などプロデューサーに話していました。気がついたら、こんなことに(=映画化に)なっていました。この日を迎えられたことをとても幸せに思っています。

MC:映画化について率直なお気持ちをお聞かせください。

中江監督:
劇場版の撮影に入る時に、ちょうど第一回目の緊急事態宣言になりまして、四月、五月は撮影が延期になりました。それで六月の頭、緊急事態宣言が明けた後に撮影に入りました。みんな二ヵ月間のブランクがあったことと、世の中の状況から「撮影をして良いものか?」いう不安もありました。最初にセットでの撮影をしてから、ロケに出ました。最後には京都のほうに足を運び、今年の頭にも少し撮影をしましたが、スタッフとキャストともに大きな怪我もなく、最後まで乗り切れました。コロナ禍のブランクがあったから、随分と長くこの作品に携わってきたという思いがあります。公開されることが楽しみです。

MC:さまざまな困難を乗り越えられての撮影だったんですね。今回のロケ地の一つが京都でしたので、本日のステージも紅葉が綺麗な京都をイメージしております。

内野さん:
すごくリアルですよね(笑)。

MC:この映画を観て「京都に行きたいな~」と思いました。西島さんと内野さんの印象に残ったロケ地はどちらでしたか。

西島さん:
連続ドラマのオープニングにもありましたが、内野さんと自撮りをするシーンがありました。京都でも、内野さんがスマホを持って撮ったり、いろいろなところでお互いを撮り合うシーンを撮影しました。そのシーンを、京都ロケのはじめの方で撮ったので、あの幸せな感じが戻ってきて、何だか印象深いです。

MC:あのシーンは、お二人の素が出ているような気がします。どこまでが演技でどこから素なのか......。

西島さん&内野さん:
(笑)。

内野さん:
中江監督は、(西島さんと内野さんのお二人に対して)ほぼ丸投げでしたもんね!

中江監督:
内野さんがどのように撮影するのかが分からなくて、スタッフが周りにいられないんです。この有名なお二人を京都の街中にほっぽりだして、(スタッフは)みんな隠れていました。「まだかな?」「もう終わったかしら?」と隠れた柱の陰から(西島さんと内野さんの)様子を覗いていました。

MC:そうですね。周りにいたら、(スタッフも)映っちゃいますもんね。

中江監督:
それで、内野さんの撮影したものを見て、役者さんに対してこれを言うのは申し訳ないのですが「カメラワークがダメ!もう一回」と......。(会場:笑)

内野さん:
あれはカメラワークがダメだったんですか!

中江監督:
(笑)。まぁ、何回か。

西島さん:
そういえば、何かそういうのありましたね! 内野さんはカメラマンじゃないのに(笑)。

中江監督:
(写真に)指が入っているの!

内野さん:
本当に丸投げだったんですよね。監督が僕にスマホを渡して消えて「キャッキャッしながら僕と西島さんのラブラブな姿を撮れ」と言うのでね。お団子を食べたりするのを僕が撮るって...、それを(監督が)チェックして、「もう一回やれ」って(笑)。京都ロケはコロナ禍の大変な時でしたが、観光客の方が少なかったので、意外と撮影はスムーズに行きました。
それと、賢二の服装になると西島さんがシロさんに見えてくるので、ラブラブな感じで「大好きな人と京都来た!ルン!」という感じで自由にやらせてもらいました(笑)。特にスマホ自撮りは自由にやらせていただきましたので、素敵な西島さんをたくさん撮って楽しんでいました。


MC:撮影以来久々にキャストが揃ったそうですが、改めてこのチームはどのようなチームでしょうか。

西島さん:
こうやって並んでみると...かなり"いかつい感じ"ですが...(笑)。不思議な感じですよね。先ほど取材で四人で手を繋いで写真を撮ったんですが...(笑)、個々に会うと、大人の男の、しかもかなり"いかつい俳優たち"ですが、この役に入った時には心のひだの繊細なところまで演じるメンバーだなと、昨日作品を改めて見返したんですが、そう感じました。

内野さん:
今はこうして良いおべべ(洋服)を着ていますが、役に入るとみんなその(役の)ままになってしまうので、普通にオネエ言葉を使っています。それなのに全然違和感がないです。普通なら男性同士だと照れくさくなりますが、そういうのが一切ないです。そこはこのチームでやってきた歴史があるので、変な緊張感が一切なく自由にやらせていただいた感じです。

山本さん:
でも、内野さんに関しては普段からオネエ言葉です(笑)。

内野さん:
こら(笑)!

山本さん:
割と「(ソフトな口調で)ここやっていい?」とか、別の作品でもそういう風に接してきてくださるので......唯一、一人地のまま...。

内野さん:
誤解を与えるでしょ!

山本さん:
それはさておいて、四人で集まるシーンと二人ずつのシーンの時と、当たり前ですがキャラクターがそれぞれ違っていて、画面から感じ取れる立ち位置と、普段の二人が演じている時の感情とか立場がいきなり逆転する瞬間があるんですよね。例えば、四人でいる時はジルベール(航)とケンジ(賢二)のやりとりを、シロさん(史朗)と小日向さんがちょっと包み込むように見ているんだけれど、実を言うと、すごく包容力があるようなことを訴えたり、そこに投げかけているのがジルベールとケンジの二人だったりして、こっちが「ん?」と考えさせられる瞬間があったりします。テーマは同性愛の話ですが、やっぱり同性愛だからこそ、この作品にはストレートに伝わる何か不思議な魅力があります。

磯村さん:
僕は勝手に家族だなと思っています。今回の劇場版で戻ってきた時に、クランクインが四人のシーンだったんです。「あ、ココは戻ってくる場所だったんだな」と思えるぐらいに、お三方の包容力といいますか、現場が楽しいと思える作品でした。「もう一つの家族のようなかたちになったな」と思っています。

MC:中江監督、理想のキャスト陣でしょうか。

中江監督:
そうですね、四人が揃うと放っておいても勝手にお芝居をするし、カットをかけるまで延々と続けてくれます。このドラマは、アドリブみたいだと思われているシーンがよくあるんですが、アドリブではなく、みんなでいろいろアイデアを出しながらやっているんです。四人が止まらなくて、面白すぎて「いつカットをかけていいのやら?」と思いながら、延々カットをかけずにやって、最後の編集の時にバッサリとカットしています。

キャストの皆さん:
(笑)。

MC:松村さん、そういう出来上がったチームに今回初めて参加されていかがでしたか。

松村さん:
感覚で言うと「まったく知らない小さな村に突然放り込まれた感じ」です。その村ではみんなが団結していて、そこに引っ越しをしないといけないんです。ただ僕の場合は、内野さんとのシーンが多くて、内野さんが僕を引き入れてくださいました。現場の空気という意味でも、すごくお世話になりました。

内野さん:
(松村さんに)すごく緊張していたよね。真面目な性格ゆえに、すごく練習に練習を重ねて現場に来てくれたんです。でも、逆に気張り過ぎてしまっていたので、そこをモミモミほぐしてあげました。

松村さん:
そういうお芝居の話から、そうではないお話までいろいろと話しかけてくださいました。何日か進むと僕からも話しかけられるようになって、入口になり、僕からいろいろなことを引き出してくださいました。

内野さん:
本当に日に日にリラックスしていきましたね。こういう空気感で結束感のある中に「ぽん!」と新しく飛び込むのは、誰でも緊張すると思います。だからね、ちょっとね、マッサージをして...心のマッサージ、演技のマッサージをね!

MC:「何食べ」と言えば、料理をするシーンと食べるシーンが楽しみです。撮影の時のエピソードは何かありますか?

山本さん:
全てがおいし過ぎるんです。だから、お昼の休憩の時にご飯をやめて、撮影の時に出てくる料理を食べているぐらいでした。とてもクオリティが高かったです。僕自身はローストビーフがお気に入りで昨日も作って食べました。ローストしなくて良くて、すごくおいしくできるし簡単に作れます。フードコーディネーターの方が、いろいろ教えてくれるんですが、割とレシピが簡単なんです。話の中でも丁寧にレシピを言ってくれますし、僕自身いろいろ作りましたけれど、一番作っているのはローストビーフです。

磯村さん:
僕はデザートが好きですね。今回は食べられなかったんですが、映像を観て、朝のりんごのキャラメル煮のせトーストを...。

西島さん:
あれね、本当においしいよ!

磯村さん:
(西島さんと内野さんの)お二人がおいしそうに食べるので...。

西島さん:
あれは素のリアクションです。あのシーンは初めて食べるところを(カメラを)回して(撮って)いるから...あれはおいしかった。

内野さん:
あれはナンバーワン!

西島さん:
あれは罪な味ですね。

磯村さん:
うらやましいです。

内野さん:
トーストの上にりんごのキャラメル煮を乗せて、賢二の発案でハーゲンダッツのバニラアイスとシナモンパウダーをサラサラと振りかけて...あれはカフェの味ですよ。これは映画を観た人はみんなマネするんじゃないかなってぐらい、おいしかったですよ(笑)。

松村さん:
僕は、家で「(おせち料理の)黒豆って作れるんだ~」と思いました。時間をかけてじっくり作るのも風情がありますし、食べるのもそうですね。あの(調理の)行程を一緒にできる人がいるという幸せな空気を含めて、すごく黒豆のシーンが記憶に残っています。

MC:それではネタバレに気をつけつつ、本作の注目ポイントを教えてください。

西島さん:
今回は、「賢二の家族」が出てきます。

内野さん:
これまで一度も出ていない。

西島さん:
これまでは、史朗の家族が出ていましたが、本作では賢二の家族が出てきて、「家族」というテーマを、全員で共有してそれぞれの考え方を語り合うところが注目ポイントです。連続ドラマですと30分なので、4、5人で一つのテーマを描いていましたが、今回は登場人物全員で家族を描いているのが見所だと思います。

内野さん:
普段は、賢二が女子というか「乙女心担当」で、嫉妬して「いやんっ!」ってしていますが、今回は史朗さんが嫉妬します。個人的には西島さんが嫉妬する姿を見て笑いました。

西島さん:
だって、こんなに北斗くんみたいなかわいい男子がねぇ...ライバルですからね。嫉妬しましたね。

内野さん:
そこは笑えます! テレビの世界観を壊さずにフッと笑える要素がたくさんあります。そこはほっこりしながらも笑って楽しんでもらえたら嬉しいです。

MC:本作の主題歌はスピッツの書き下ろし楽曲「大好物」ですが、そのタイトルにちなみまして、キャストの皆さんの「大好物」を教えてください。

西島さん:
ドーナツ!

内野さん:
(西島さんに)相変わらずスイーツ好きですね。

西島さん:
ドーナツなら何でも...オールドファッション的なシンプルなのも良いですし、チョコがかかったのも良いですね。基本的に揚げてあってカロリーが高いやつが良いです(笑)。

内野さん:
僕は、おっさんくさいですが、餃子とビール。餃子を食べてビール飲んでいる時が幸せです。

山本さん:
僕は16キロのダンベルとプロテインです。(会場:笑) いろいろやってみたんですが、16キロが自分の身体のいろいろなところに効くんです。

西島さん:
(爆笑)。

MC:相当重いですよね?

山本さん:
種目にもよりますけど、サイドレイズ(ダンベルなどを両手に持ち、腕は伸展させたまま肩関節の力だけで首の高さまで上げる運動)、なんて相当重いですよね。チーティングって言って、反動つけないと上がらないので、16キロは結構効きます。

内野さん:
最近の耕史くんは筋肉俳優で定着しているから、元に戻れるのかなって...。

山本さん:
引き返せなくなっています。

磯村さん:
僕は、梅水晶が大好物です。軟骨と梅を和えたものですが、あれが一番日本酒に合って、何かちょっと疲れがとれる気がするんですよね。

松村さん:
ごめんなさい、二つあるんです。七味唐辛子と、胸が焼けるくらい甘いチョコレート。僕は辛いものがすごく好きで、白いご飯にちょっと塩をかけて大量の七味唐辛子をかけて食べるのが一番好きな食べ物です。

登壇者の皆さん:
(困惑気味に)え?

内野さん:
塩と、七味? ご飯に?

松村さん:
辛いものって、あまりに辛いと血糖値がサーッと下がって、ちょっとボーッとするんです。そこに、胸が焼けるほどの甘いチョコレートを食べると、血糖値が上がって安定するんです。

登壇者の皆さん:
(口々に)何言っているの?

松村さん:
その瞬間に高揚感というか開放感を感じるのがたまらないです。

内野さん:
それ、二つセットで好物?

松村さん:
セットですね。単品でも好きですが、七味を食べたらチョコ、チョコを食べれば七味にいきたいです。

磯村さん:
それって、温冷交代浴ってことですね。

登壇者の皆さん:
え? 何ですか?

松村さん:
あれ(七味唐辛子とチョコレート)は、皆さんでいうサウナです。

磯村さん:
ほら!

松村さん:
(磯村さんに向かって)正解です!

山本さん:
でも、血糖値の上昇を考えると最悪です!(会場:爆笑) 血糖値は一気に下げたり上げたりすると、かなり体調を崩します。栄養学的に考えると良くないです。

松村さん:
だから僕、常に顔色悪いんですね。

内野さん:
そのせいだったんだ(笑)。じゃあ、何年も続けられないね。

松村さん:
そうですね。でも、それが好きでかれこれ数年続けています。

内野さん:
変わっている(笑)!

MC:周りから言われても止められない?

松村さん:
止められないですね。人にお勧めもできないですが。

MC:最後にスタッフ、キャストを代表して西島さんと内野さんからご挨拶をいただきます。

内野さん:
先ほども言いましたが、この劇場版「きのう何食べた?」は原作ファンの方もいらっしゃいますし、この実写版をご覧になってファンになってくださった方もいらっしゃいます。その方々の応援でここまで成長させてもらえたことは本当にありがたいことです。劇場版ということで、気負うことなく、テレビドラマでもやっていた、そこはかとない幸せ感とか、繊細な思いやりだとか、そういう人として大事なもの、(設定は)ゲイのカップルかもしれませんが、描いていることは人として気づかされる基本的なものがたくさん詰まっています。だからこそ、皆さんに受け入れられたのかなと思っております。そういうものを大事にしながら劇場版でも笑いもたくさん詰まったお話になっています。年代問わず、きっと楽しめる、ほっこりした今の時代に相応しいお話になっています。ぜひ劇場版「きのう何食べた?」を味わいに劇場に遊びに来てほしいです。

西島さん:
テレビシリーズと変わらず、このメンバーで登場人物を含めて、お互いのことを思いやって、おいしいご飯を食べて、過ごしています。時代が変わって、より一層、おいしいものを食べることや、自分にとって大切な人を思いやることの大切さや、家で豊かに過ごすことの大切さみたいなものを改めて、僕個人も感じていますし、皆さんも感じているのではないかと思っています。大画面で、本当においしそうな料理と、やさしい気持ちと、ちょっとほろ苦い人生をぜひ味わってください。僕もそうでしたが、家で見ていたものを劇場観ることで、たくさんの人たちと一緒に笑ったり、涙してしまったりを、この映画で皆さんと体験できたら、こんなに幸せなことはありません。ぜひ、劇場の方に足をお運びください。

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