ゴジラ出ずる国・日本に遂に上陸!小栗旬「痛快で爽快です!」
「ゴジラvsコング」ジャパンプレミア
2021年06月28日

「ゴジラvsコング」ジャパンプレミア
<左から、笠井信輔さん、尾上松也さん、小栗旬さん、芦田愛菜さん、田中裕二さん>
ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(2014年公開/監督:ギャレス・エドワーズ/出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン他)と「キングコング:髑髏島の巨神」(2017年公開/監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ/出演:トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ブリー・ラーソン他)の壮大な世界観がクロスオーバーする「モンスター・バース」シリーズ最新作。破壊神・ゴジラと守護神・コングの地球最大の究極対決を描く、ハリウッド大作「ゴジラvsコング」は7月2日より公開となります。
モンスターの戦いにより、壊滅的な被害を受けた地球を舞台に、人類は生き残りを賭けてゴジラ対コングという最強対決のカードを切ることに!
ゴジラ出ずる国・日本での公開に際してジャパンプレミアを6月28日に開催。イベントには、小栗旬さん、芦田愛菜さん、田中裕二さん、尾上松也さん、笠井信輔さん(MC)が登場し、日本での初お披露目を祝いました。また、ハリウッドより監督&キャストからプレミアムなメッセージも寄せられました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
小栗 旬さん(芹沢 蓮役) | |
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日本で公開できることになり、とても嬉しく思っています。本日は短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします。
MC:ゴジラの隣に立っている気分はいかがですか? 小栗さん: (ステージ上に)ゴジラがいることは聞いていましたが、(サイズが)思っていたものより大きくて驚いています。 |
芦田愛菜さん(日本語吹き替え版 マディソン・ラッセル役) | |
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本当に長い間、たくさんの方に愛され続けているゴジラ作品に、前作に引き続き参加できて、とても嬉しく思っています。 |
田中裕二さん(日本語吹き替え版 ジョシュ・ヴァレンタイン役) | |
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さっき聞いたら、芦田愛菜ちゃんが高校二年生で17才、僕は56才なんですが...同級生役です。年齢が40才違うんだよ!
芦田さん: (笑)。そうなんですね。 田中さん: へたしたら"孫"ぐらいだよ! 身長的には...ちょうど同級生ぐらいですが...。こんなことがあるんですね。僕は子供の頃からゴジラが大好きだったので、このような作品に、参加できることをとても嬉しく思っています。これから皆さんが映画をご覧になるのがとてもうらやましいです。僕も試写は一回観ましたが、すごい映画ですのでぜひ期待してください。 |

尾上松也さん(日本語吹き替え版 バーニー・ヘイズ役) | |
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僕も前作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が大好きでしたので、自分がこのようなかたちで作品に携わることができるとは思ってもいませんでした。いよいよこの作品を皆さんに観てもらえて、共有ができることに対する喜びに溢れております。 |
笠井信輔さん(イベントMC・日本語吹き替え版 ギラーミン役) | |
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私も(特務機関)モナークの指揮官の役で少し出演しております。(会場:拍手) 拍手ありがとうございます。 |

小栗さん:
嬉しいです! 撮影をしたのは二年前なので、そこから考えると長い時間をかけてここまでたどり着きました。海外で公開された時(2021年3月24日にヨーロッパと台湾で初公開。3月31日にアメリカで劇場とHBO Maxで公開)の評判を聞きました。そして、とうとうゴジラの国・日本で公開されることが嬉しいです。
MC:出演のオファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。
小栗さん:
「いやー、現実なのかな?」という感じで、リアルに思えませんでしたね。でも、いざ撮影現場に行ったら、スケールのすごい世界で、ひたすらワクワクして、圧倒されて過ごしたという感じでした。
MC:渡辺謙さんが演じている芹沢猪四郎博士の息子役ですが、ハリウッドでの経験が長い謙さんからは、何かお話やアドバイスはありましたか。
小栗さん:
オーストラリアに撮影で行く前に、時間を作ってくださって二人で食事に行きました。謙さんからは「あまり気負わずに、自分がやりたいと思う表現を胸張ってやっていらっしゃい」と言ってもらいました。その言葉を受け取って、(撮影地に)向かった感じです。
MC:ハリウッドでの撮影で驚いたことは何でしたか。
小栗さん:
時間のかけかたが、ものすごかったです。時間をかけられるというのは、クルーの皆さんのタフさのおかげもあるわけですが、自分たちが日本で撮影をしている時は、時間に追われながら撮影をしている感じになるので、「そこが大きく違うな」と思いました。
MC:トレーラーハウスはありましたか?
小栗さん:
はい(笑)。すごいです! 快適です、何でもあるし...。
MC:セットもめちゃくちゃ大きいんですよね?
小栗さん:
そうですね、大きいですし、具体的なことはネタバレになるのでここでは言えませんが、自分がいたセットを初めて見た時は大きくて驚きましたね。
MC:松也さんは、小栗さんとも仲良しですが、小栗さんがハリウッド映画に出演することを聞いた時にどのように思いましたか。
尾上さん:
「嘘だろう!?」と、めちゃくちゃ興奮しました。「ゴジラ」作品であることも、撮影でアメリカに行くことも聞いていたので、「いつ公開するのだろう?」と、本当に楽しみに思っていました。まさか自分がここで(小栗さんとイベントのステージに)一緒に立っていることは想像できませんでした。僕も吹き替え版のオファーをいただいた時は嬉しかったです。
■ジャパンプレミアのお祝いとして、マディソン・ラッセル役のミリー・ボブ・ブラウンさん、ネイサン・リンド役のアレクサンダー・スカルスガルドさん、そしてアダム・ウィンガード監督からビデオメッセージが届きました。
ミリー・ボブ・ブラウンさん(マディソン・ラッセル役) |
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ハーイ! 日本の皆さん! 「ゴジラvsコング」でマディソンを演じましたミリー・ボブ・ブラウンです。 日本に行って皆さんに会いたかったです。大迫力な本作を観てもらえるのが楽しみです。あなたは「ゴジラ派?」「コング派?」また皆さんにお会いしたいです。 |
アレクサンダー・スカルスガルドさん(ネイサン・リンド役) |
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ハロー、ジャパン! アレクサンダー・スカルスガルドです。「ゴジラvsコング」でネイサン・リンド役を演じました。 これは本作品に関わった人を代表して言うのですが、日本での大きなプレミアに参加することを、我々は本当に楽しみにしていたのです。しかし、現在の状況下ではそれも叶わず、本当に残念でなりません。でも、本作品を楽しんでもらえると嬉しいです。ありがとう! さようなら。 |
アダム・ウィンガード監督 |
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日本の皆さん、こんばんは! アダム・ウィンガードです。 ゴジラへのリスペクトが皆さんに伝わると嬉しいです。今日は吹き替えキャストの方も参加されていると聞いています。皆さんでぜひ楽しんでください。 |
MC:小栗さん、「日本に行きたかった」と話されていましたが、お三方のメッセージはいかがでしたか。
小栗さん:
アレックス(アレクサンダーさん)は、現場でも「日本が好きだ!」と話していたので、「日本に行きたかった」と言っていましたね。
MC:皆さんはゴジラのことを「ガッジーラ」と英語の発音でしたが、本シリーズの第一作目で、渡辺謙さんが「"ゴジラ"と言いたい」と提案したとおっしゃっていました。小栗さんはどうでしたか?
小栗さん:
そのことがあったからか、僕が言うセリフには「GOJIRA」と書かれていました。
MC:そういうリスペクトが込められていたんですね。
小栗さん:
はい、込められていました。
MC:日本語吹き替え版キャストの皆さんに伺います。オファーがあった時の感想をお願いします。芦田愛菜さんは前作に続いてですので、「当然(オファーが)くるわよね?」という感じだったのでしょうか。
芦田さん:
いえいえ、そんなことはないですけれども...(笑)。前作に参加させてもらった時に、周りの方から「ゴジラの映画に出るんだね」とか「観たよ」と言っていただきました。私の祖父からも「昔から好きだった作品に参加してくれて嬉しい」と言ってもらえました。それで、改めてゴジラの人気を感じました。そんな風に皆さんに長い間愛されている作品に参加できることは本当に光栄です。
MC:お父さんではなくて、"おじいさま"がファンなんですね。田中さん!
田中さん:
世代がそうなんですね!
MC:よく同級生役を引き受けましたね~。
田中さん:
いえ、別に僕が決めたわけじゃないのでね! そういう設定(芦田さんの担当する役と同級生であること)だということは後から知りました。僕は父親と一緒に、生まれて初めて映画館で観た映画が「ゴジラ」なんです。それ以来、「ゴジラ」が大好きです。
MC:それは何の映画でしたか?
田中さん:
「オール怪獣総進撃」だったかな...ミニラとかが出てくる作品(1968年公開「怪獣総進撃」又は1969年公開「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」)だと思います。 父親と一緒に映画館に観に行きました。昭和40年代というのは「ゴジラ」の映画が毎年のように上映されていたので、子どもの頃は毎年観ていました。それが時を経て、このようなかたちで自分が「ゴジラ」の映画に関われるとは思いませんでした。あの頃は、ハリウッド版の「ゴジラ」映画が作られるなんて想像もできませんでしたから、感慨深いです。
MC:(田中さんの相方・爆笑問題の)太田さんは何か言っていましたか?
田中さん:
「ものすごい!」と...。でも、言っていたことを話すと二時間ぐらいかかります。僕の声の仕事に関しては、「僕の方が上手なのに、なんでお前にオファーがくるんだ!」と全否定です。それで、「ムカつくから、この映画の吹き替え版は観ない!」とも言っていました。

(笑)。
MC:ジェラシー(嫉妬)ですね!
田中さん:
ジェラシーなのかな? 「ゴジラ」が本当に好きなんですよね。
MC:松也さんはいかがですか?
尾上さん:
僕も子供の頃は毎夏「ゴジラ」映画を楽しみにしていました。両親に映画館に連れて行ってもらっていた頃だったなので、その「ゴジラ」に自分が関われることが嬉しかったです。さきほどもお話しましたが、旬くんが出ていることもありましたし、(吹き替え版の)オファーをいただいて、すぐに旬くんに連絡をしました。それぐらい嬉しかったです。
MC:洋画の吹き替えは初めてですよね。面白かったですか? 難しかったですか?
尾上さん:
アニメーションの声優の経験はありますが、実写映画の吹き替えは初めてです。"面白い"よりも"難しい"ほうが強かったです。声優の方のすごさを実感しました。自分がその現場にいるわけではないので、いろいろな想像力をかき立ててやっていかないといけないですからね。秒数を見て台本とすりあわせていくので、そのバランスをいつもとっている「プロの(声優の)皆さんはすごい!」と改めて感じました。
MC:本当に難しくて、私もダメ出しが本当に多かったです。芦田さんはどうでしたか?
芦田さん:
私も本当に難しかったです。その場で私自身がお芝居をしているわけではないので、ミリーさんのお芝居の声や雰囲気を見て、違和感がない声の演技をするところがやはり難しいですね。
MC:田中さんは(アフレコは)かなり慣れたものでしたか? (田中さんの)声を聞いて高校生だと思いました!
田中さん:
(笑)。いえいえ、とんでもないです! 太田に「調子にのるな!」と言われるので...。何回か声の仕事はさせてもらっていますが、難しいです。声優の方は、あんなに難しい作業をこなして、ちゃんとお芝居もするんですよね。
MC:そういう意味では、小栗さんは自分の英語のセリフに対して、ご自身で日本語吹き替え版を担当するという、珍しい体験をされましたね。
小栗さん:
はい! すごく難しかったです。僕も声の仕事をさせてもらうことはありますが、自分に自分の声を当てるとなると、どうやれば良いのかよく分からなくなりました。結局、本当に普通にしゃべっています。
MC:演出家は"おぐらさん"...小栗さんに対して...。
田中さん:
(MCの言い間違いに対して)「小倉さんは」って! もう何十年も(フジテレビ系列にて放送していた番組「とくダネ」で笠井さんは小倉智昭さんと長年共演)言い過ぎたでしょう! (会場:爆笑)

田中さん:
小倉さんじゃないから!
小栗さん:
(笑)。確かに! "おぐ..."とくると「小倉さん」になっちゃうんでしょうね。
MC:(笑)。ここは、普通聞き流して良いところです。突っ込まなくても良いんですよ。
田中さん:
(笑)。あまりにも面白かったから!
小栗さん:
(笑)。そうなるのも分かります!
MC:(改めて)小栗さんに対して、演出家の方はどのように?
小栗さん:
(ダメ出しは)あまりなくて、「そのままで大丈夫です」と言われました。でも、今回ほど不安な吹き替えはないです(笑)。
MC:それでは皆さんが実際に本作をご覧になった手応えを伺いたいと思います。
尾上さん:
初めて観た時は、(コロナ禍でいろいろな作品が)延期になっていたこともあり、これだけ迫力のある超大作は久しぶりでしたので、度肝を抜かれました。何より、「ゴジラとコングの対決シーンは見ものです!」今までの映画史の中でも指折りのバトルシーンになっていると思います。旬くんやキャストの方には申し訳ないですが、ゴジラとコングのバトルシーンだけで一時間はいけるなと思いました。それぐらいクオリティが高かったです。

本当に今作はすごく面白くて、尾上さんがおっしゃっていたように「ゴジラとコングの対決は圧倒されること間違いなし!」だと思います。そこだけではなくて、心に迫るようなシーンもあって、両方を楽しめるのが(本作の)魅力だと思います。 私が好きなのはラストシーンのゴジラの表情です。詳しくは言えなくて、もどかしいんですが、まさに"絶対王者"という余裕あるカッコいい顔をしています。本当に一瞬なんですが、ぜひ見逃さずに皆さんに観ていただきたいです。
田中さん:
今はワクチン(接種)が始まっていますが、ここ一、二年はコロナ禍で外にも行けなくて、不安なのでいろいろと気にしないといけない生活が続いています。でも、この映画は、コロナも何も全部忘れるぐらいなエンターテインメントに徹した作品だと思います。
小栗さん:
本当に痛快でした!
MC:ハリウッド映画の「ゴジラ」で一対一の対決ものは今作が初めてなので、力の入り方が並じゃないなと思いました。 最後の質問です。本作が一対一の対決モノであることにちなみまして、皆さんの「倒したい相手、やっつけたいこと」をお話ください。
田中さん:
そりゃ太田ですよ! 大学の頃から40年近く、ずっと倒され続けていますから!
芦田さん:
期末試験をやっつけたいです(笑)。やらないといけないとは分かっているんですが、(期末試験が)なかったらもっと学生生活が楽しくなるんじゃないかなと思います。
MC:松也さんもテストの記憶とかあるんじゃないですか?
尾上さん:
ありますが...僕は勉強に重きを置いていなかったので...。いつも選択問題は鉛筆を転がして運で答えていました。僕にテストの話を振らないでください(笑)。
MC:すみません。歌舞伎の話を振るべきでしたね。では、松也さんのやっつけたいものは何ですか?
尾上さん:
夏になるのでG...ゴキちゃんです。家の外にもいますからね。向こうもこっちを意識するから、街中で見合ったりしますよね。やっつけたくなりますね。夏の一つの風物詩です。
小栗さん:
ちょっと(尾上さんと)かぶっちゃうんですが、刺す虫ですね。これから外のロケが増えるので、刺す虫は嫌ですね。
MC:それは、対策を講じるのではなく、やっつけたいんですか?
小栗さん:
やっつけたいと思いますが、返り討ちにあうことのほうが多いですね。
MC:誰も聞いてくれなかったですが、私は軽部(真一フジテレビアナウンサー)さんですね、ずっと思っています。
小栗さん:
田中さんも笠井さんも、そういう相手がいるのは良いですね!
田中さん:
あそこは(笠井さんと軽部さんは)コンビじゃないですからね!(会場:笑)
■フォトセッション。
MC:最後に小栗さんからメッセージをいただきます。
小栗さん:
ついに公開されます。自分にとってもすごく記念になる作品になっております。本当に痛快で爽快な映画になっておりますので、楽しんでいただけたらと思います。この映画が日本でもヒットするように、皆さんの口コミなどのご協力もお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。