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笑いと涙あふれる感動の実話が、遂に公開!
二宮和也他豪華キャスト・スタッフ陣が会場と全国47都道府県の観客へ喜びの声を届けます!
「浅田家!」初日舞台挨拶

2020年10月02日

「浅田家!」初日舞台挨拶

<左から、風吹ジュンさん、浅田政志さん、二宮和也さん、黒木華さん、妻夫木聡さん、中野量太監督、平田満さん>


写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛賞を受賞した写真家・浅田政志さんの2冊の写真集を原案にした「浅田家!」が10月2日、ついに公開を迎え、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて舞台挨拶が行われました。コロナ禍の中、無観客でのイベントが続いていましたが、今回はついに観客の前での舞台挨拶実施となり、同時に全国150の劇場にも生中継。二宮和也さん、黒木華さん、風吹ジュンさん、平田満さん、妻夫木聡さん、浅田政志さん、そして中野量太監督がそろって登壇しました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。


木村伊兵衛賞を思わせる金屏風の前に登壇陣が登場。

二宮和也さん(浅田政志役)

全国の皆さんもわざわざお越しいただきまして、ありがとうございました。観終わった後だと聞いています。短い時間になるかもしれませんが、いろいろお話できればと思いますので楽しんでください。よろしくお願いします。
妻夫木聡さん(浅田幸宏役)

今日は初日にお越しくださり本当にありがとうございます。全国の皆さんもありがとうございます。短い時間ですが、最後まで楽しんでいってください。
風吹ジュンさん(浅田順子役)

とても楽しい作品に参加できて、とても幸せでした。きっと全国の皆さんも、今、多幸感に包まれているのではないかと思います。
平田 満さん(浅田 章役)

やっと公開になりました。こんなに人を好きになる映画に出られて本当に嬉しいです。これから、いろんな人にどんどん観てもらえる映画になればと思っています。
黒木 華さん(川上若奈役)

こういう温かい映画に参加できて「光栄だな」と思います。そして、全国の皆さんにこうして観ていただけて嬉しく思います。
浅田政志さん(原案)

MC:これだけの人々の前での舞台挨拶、大丈夫ですか?

浅田さん:
全然大丈夫じゃないです(苦笑)。よろしくお願いします。このたびは監督、スタッフ、キャストの皆さんのおかげで、「僕が家族に迷惑をかけたお話」がこんなに素晴らしい映画になりました。これから皆さんの反応が楽しみです。今日は楽しみたいと思いますのでよろしくお願いします。

中野量太監督

最初にプロデューサーから浅田さんの写真集を見せてもらったのがもう四年以上前になります。そこから、この映画を実現するためにずっと走ってきました。言ってみれば今日のためにずっとやってきたので、この日を迎えられて本当に嬉しいです。僕も次男坊で、親を京都に残して出てきていて、親は兄ちゃんが見ていて、好きなことをやりながら...と、浅田さんと近いところがいくつもあります。なので、今作は作りながら僕の思いがこもった作品になったかなと思っています。全国の皆さん、観ていただいてありがとうございます!

MC:二宮さん、妻夫木さん、ようやく公開を迎えました。お客さんと向き合うのも初めてのことになりますが、率直な今のお気持ちを教えてください。

二宮さん:
とにかく公開できて本当に良かったなと思います。僕ら(=嵐)もレギュラー番組をやっていますが、通常だったらお客さんが協力してスタジオを盛り上げてくれるんです。でも、それもなくなって、今ではそれが定着しつつあるところに、こうやってお客さんが入っての舞台挨拶を...。僕もこんなにたくさんの方に会ったのは久しぶりです。(お客さんに向かって)今日はしゃべれないんですよね? これ、スベっているわけじゃないですよね(笑)?

中野監督:
すっごい(お客さんが)うなずいていますよ。(お客さん:拍手)

二宮さん:
そうですよね。「動き出した!」って感じが一番強いかもしれませんね。

妻夫木さん:
本当に嬉しいですね。二宮くんが言うように、映画が公開できるかどうか最初は分からない状況もありましたからね。公開できるってことが、こんなに嬉しいことなんだなと改めて感じました。映画ってやはり観てもらえて初めて完成するものだと思っているので、皆さんの前にこうして、僕らが立てているのが本当に嬉しいです。

MC:皆さん、映画を観てどこに心が震えて、グッときたのかをお聞きしたいと思います。浅田さんからお願いします。

浅田さん:
僕からなんですね(笑)。本当にグッとくるところばかりなんですが...特にお母さんが、忙しくて眠いのに(撮影のための)衣装を用意してくれたり、兄がいろんなところに頭を下げたり、そういうシーンですね。実際に僕は、ほかにも本当にたくさんあったのですが、そういう部分を目にしたことがなかったので、映画を観てグッときました。

MC:ご家族は映画を観てどんなところに涙したんでしょうか?

浅田さん:
「父親が元気に料理をしているところ」がグッときたみたいです。本人は今は車いすで生活をしているので、「元気な頃を思い出す」と涙を流していました。

MC:黒木さんはいかがですか?

黒木さん:
たくさんあるんですが、映画の中身じゃなくなってしまうかもしれませんが、実際に浅田さんが劇中の写真を撮っていらっしゃる姿にグッときていました。ご本人が写真集を撮った時の気持ちを、演者や、家族を通して見ているのかなと思うとグッとくるものがありました。

平田さん:
そういうところばかりなんですが、ある父親が、亡くなった娘の写真を探していると、みんなが卒業アルバムの中から頑張って見つけてくれるんです。それが、ほんの小さな写真なんですが...それを見つけるところ...。僕も父親なので、ああいう話に弱いんです。想像するしかないんですよね――その娘さんは出てこないから。でも、とっても愛おしい存在だったんだなと、グッときました。

風吹さん:
私は政志とお父さんが親子で話している海のシーンが大好きなんです。でも、女性としては政志と若奈ちゃんが電話しているところが大好きです。全然違う日に違う場所で撮っているのに、とってもつながっている感じがして、私は大好きでした。

妻夫木さん:
政志と女の子が「お父さんの写真がない」と探しているシーンです。「どうしてお父さんの写真がなかったか?」を、政志が女の子に体現して見せるんです。撮る側だったお父さんという存在――「あぁ、そっちにいたんだ!」と気づかされた時は、感動しました。僕自身、アルバムを見ていても、父の写真があんまりないんですよ。そのことについて、考えたことはなかったけれど、この映画に参加することで初めて父の愛情に気づかされました。「写真って写っているものだけが全てではないんだな」ってグッときましたね。

二宮さん:
僕も風吹さんと重なるんですが、父と将来について話す海のシーンとか、母にぶん殴られるところですね。浅田家を象徴している感じがしました。普通の家族っていうのが何なのかは分からないですが、悩みを聞いてくれるのは母で、強さを示すのが父親だったりするのが、見事に浅田家では逆転していて、それが妙にこの家族にフィットしていて、より温かさを感じられるシーンでした。

MC:実際にお母さんに殴られたことは...?

浅田さん:
実は一回もないんです(笑)。

二宮さん:
一回もないんですか? 僕は(撮影で)テストとか含めて5~6発殴られたのに...(笑)。

風吹さん:
あのシーン、OKが出なかったんですよ。カットがかかって、しばらくシーンとして...。片づけても良いものなのか迷いました。すごく間があったので、もう一回あるのかなって思ったら...。

二宮さん:
結構ありましたね。

風吹さん:
あれは何だったんでしょう?

中野監督:
本当に好きなシーンで、カットをかけるのを忘れるくらい、良いなぁって感じていたんだと思います。

二宮さん:
現場はメチャクチャ不安になっていました。

中野監督:
時々あるんです。集中すると。僕の中では「OK」になっているので、(言うのを)忘れちゃうんですよね。

MC:中野監督はどのシーンでグッときましたか?

中野監督:
僕は脚本も書いているので、政志と誰かで必ず一回はグッとくるところを配置していました。政志と若奈のシーンなら、200万円のところが好きで、お母さんとのシーンなら叩くところ、お父さんとのシーンなら先ほども話に出た「好きなことできているのか?」ってところはこだわって書きました。兄弟の話はまだ出ていないですが、僕は兄ちゃんが政志を東京に送り出す時に怒鳴るところ――本当の思いは「頑張れよ」って気持ちを込めながら「早く出ていけ!」って怒鳴るところ、たまらなく好きですね。

MC:写真を見ても、二宮さんと妻夫木さんの兄弟の仲の良さが感じられる写真が多いですが、意識されたんでしょうか?

妻夫木さん:
僕は全く意識していなかったです。見ての通り二宮くんは"人たらし"で、壁を全然作らないんですよね。誰に対しても、年齢も関係なく子どもでも大人でも、いつでも懐に入ってきて作ってくれるんです。だから、僕は楽というか、居心地よく勝手に二宮くんの心の中にお邪魔していたという感じでしたね。

MC:二宮さんは家族との関係性はどんな風に意識して演じたんでしょうか?

二宮さん:
人見知りしている時間がなかったんです。1週間か10日くらいで家族のシーンは撮影したので、とにかく最初から壁を作らず、皆さんに受け止めていただいたという感じでしたね。

妻夫木さん:
(クランク)インする時、二宮くんとだけ全然会えていなかったので「ご飯を食べに行こう」って、二人で行ったんですよ。そうしたら「お兄ちゃん、今日は僕は財布の中身これしかありません!」って言うんです。最初から(お金を)持ってきていないんですよ。おごられに来ているという(笑)。

二宮さん:
なぜか、ご飯に行くと財布がないんですよねぇ(笑)。

妻夫木さん:
誘ったのはこの人ですからね(笑)!

二宮さん:
誘ったのは僕ですよ。でも、お金を出すところまで決めていないから、本当に財布の中にないんですよ(笑)。

妻夫木さん:
いや、最初から兄としておごるつもりではありましたが、あんなに"苦笑"したの初めてでした(笑)。

MC:一方でスクリーンで二宮さんを観ると、役者としての実力を感じますが、風吹さんはどんな風に感じていらっしゃいますか?

風吹さん:
本当に控室と本番で、どこでスイッチが入ったか分からないくらい自然体なんですよね。それは毎度驚かされていました。素敵ですよね、その姿が。「人たらし」って表現がよく分かります。

MC:奇跡のような涙のシーンもありましたが、黒木さんは二宮さんのお芝居をどのように感じましたか?

黒木さん:
皆さんおっしゃるように、どういう風に「役作り」...この言葉はあんまり好きじゃないんですが、「何を考えているのか?」「何も考えていないのか?」分からない。失礼な意味じゃなく、そう思います。雰囲気があるので、自然と私もお邪魔して良いのかなって感じになります。

MC:監督はどのように見ていらっしゃいますか?

中野監督:
最初から「泣きましょう」って演出はしていないと思うんです。ただ、シーンを理解して、感情が見ている人に伝わればOKなわけです。涙はプラスアルファで、あったら伝わりやすいってことです。例えば虹の家族を撮るシーンも、キメのシーンなので(涙が)流れた方が伝わるってことはあります。でも、テイク1では(涙は)流れていなかったんです。そこで二宮さんに相談して「もう一度、やってみませんか?」とお願いしました。そしたら、テイク2ではぽろっと(涙が)流れて...。やはり強いなと思いました。

平田さん:
僕なんて全然(涙が)出ないんですよ。

二宮さん:
本当ですか?

平田さん:
目が小さいのもあるんですが、ほとんど出ないですよ。ドライアイが始まっていますし...。(二宮さんは)「若いな」と思います。

妻夫木さん:
すごいですよね。プロなんですよ。お母ちゃん(=風吹さん)が言う通り、どこでスイッチが入っているのか分からなくて、「役なのか?」「二宮さんなのか?」も分からないし、急に訪れるんですよね。操られないように自由に羽ばたいていて、一緒にやっているとこっちも感情豊かになれます。そういうものを感じさせてくれる人なんですよね。

MC:最後に二宮さんからメッセージをお願いします。

二宮さん:
舞台挨拶を本当に久しぶりにでき、皆さんにも協力いただきましてありがとうございました。全国の皆さんにもお付き合いいただいてありがとうございました。
これから、こういう形で映画の世界は戻ってくると信じています。知らない人と一緒に一つの作品を観て共有するっていうことは、「浅田家!」だけではなく、「映画自体に価値があるもの」なんだな、「映画の力ってあるんだな」と再認識させてもらいました。また、こういう作品ができるように頑張っていこうと思いますので、またどこかでお会いすることができたら、観に来ていただきたいと思います。本日はありがとうございました!


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