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松岡茉優と松坂桃李が未来の音楽家にエール!
「蜜蜂と遠雷」音楽を楽しむ親子試写会

2019年09月23日

「蜜蜂と遠雷」音楽を楽しむ親子試写会

<中央左から、松岡茉優さん、松坂桃李さん>


史上初めて、直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸さんのベストセラーを映画化した「蜜蜂と遠雷」。本作を親子で楽しむ試写会が9月23日に東京・汐留のスペースFS汐留で開催され、松岡茉優さんと松坂桃李さんが上映後のトークセッションに登場! 映画を観たばかりの子どもたちからの質問に答えてくれました。こちらのトークの模様をお届けいたします。


松岡茉優さん(栄伝亜夜役)

映画を観てくださって本当にありがとうございます。クラシック映画ということで、「長いかな」と思っていた方も、まさか二時間ぽっきりで終わるとは思わなかったのではないかと思います。もう少しだけお付き合いください。
松坂桃李さん(高島明石役)

今日は貴重なお時間をいただき、お越しくださりありがとうございます。楽しんでいってください。

MC:劇中、親子の関係が大きいことから、日ごろから親子で音楽を楽しんでいらっしゃる方々にお越しいただきました。ピアノを習っているお子さんはいますか?

多数の子どもたちが手を挙げる。

松岡さん:
うわっ! たくさん!

松坂さん:
すごい!

松岡さん:
私たち、ほとんどピアノ初挑戦というか、松坂さんはピアノに触るのも初めての経験でしたから...。

松坂さん:
ちょっと一気に緊張感が高まりました(苦笑)。

MC:松岡さんは子どもの頃にピアノを習っていたそうですが...?

松岡さん:
そうなんです。皆さん、ピアノ習っていたら想像に難くないと思いますが、マンツーマンのレッスンだったんですが、先生に教わりながら寝てしまうような生徒だったんです...。どういうことか皆さんが一番よく分かると思いますが、とんでもなく不真面目な生徒だったんです。なので、皆さんの前でお話できるような人間じゃないんですけれど...(苦笑)。しかし今回、クラシックが好きな方、ピアノに日ごろから親しんでいる方にも、楽しんでもらえる映画を作ろうというのが大前提でしたので、こうして日ごろからピアノをやっている方に観ていただけて嬉しいです。

MC:松坂さんは小さい頃、習い事はされていたんですか?

松坂さん:
僕は、小学校の頃に「空手を習いたい」と父親に言って、「分かった」と連れて行かれたのが合気道道場でした(笑)。(空手道場は)近くになかったから「これで我慢しろ」と。「同じ道着だろ」みたいな感じで(笑)。結果、今の仕事にすごく活かされています。アクションをやる時、受け身が大事なんですよね。今思うと活かされているな、やってよかったなという感じがしますね。

MC:その頃は全くピアノに触れていなかったんですね。

松坂さん:
全く触っていなかったです。いやぁ、本当に今は、(ピアノを習っている子どもたちが)うらやましいなと思います(笑)。

MC:ここからは事前に来場されたお客さまから受け付けた質問にお答えいただきます。質問をいただいた方には「蜜蜂と遠雷」オリジナルトートバッグを差し上げます!

松坂さん:
おっ! 丈夫そう。(試しにバックを肩にかける松坂さん)

松岡さん:
教本がしっかり入りそうですね。

MC:それでは質問コーナーに参りましょう。

■質問者1:アカネさん

MC:おいくつですか? 映画はいかがでしたか?

アカネさん:
11歳です。最後の方でとても感動しました。

松坂さん:
ありがとうございます。

MC:二人のピアノはいかがでしたか?

アカネさん:
とてもきれいに弾いていてすごいと思いました。

松岡さん&松坂さん:
よかった...(笑)。

【質問】

Q: 私はときどき、「自分は将来、何になっているんだろう」と考えてなんとなく不思議になります。松岡さんや松坂さんは、小さい頃、自分の将来が予測できていましたか? 今の職業に就くきっかけはありましたか?

松坂さん:
すごい。11歳でなかなか大人びた考え方をお持ちでいらっしゃる! (松岡さんに)どうですか?

松岡さん:
私は8歳の頃から子役をやっていまして、なんとなく芸能界、女優さんになりたいなと思っていましたが...。11歳だともう二分の一成人式ってやりました? そこで夢を発表する機会はありました? その時私は大勢のいる体育館で「私は将来、女優さんになって、大人からも子どもからも愛される女優さんになって、将来はレッドカーペットを歩きます」って言ったんですよ。

松坂さん:
叶っているじゃないですか!!

松岡さん:
えへへ、まぁね(笑)。でもそう言ったら、隅の方にいた教師陣がちょっと笑ったんですよ、失笑ですよね。「恥ずかしい、10歳にもなって」って感じで。そこで落ち込めばこんな性格にならなかったんでしょうけれど(笑)、腹が立ってしまって「見てろよ」って思ったんです。他人が自分の未来を信じてくれないことに腹が立ってしょうがなくて、「こんなにたくさんの未来があるのに!」って思ったんです。それは私の中でいい思い出じゃなかったんですが、昨年、初めて無事にレッドカーペットを歩いて、その時「見返してやったぞ」って思いより、「自分のことを疑わなくてよかったな」って思いました。だから、周りが信じてくれない夢があっても自分だけは疑わないで信じていってほしいなって思います。松坂さんはいかがですか?

松坂さん:
この話の後にですか(笑)?

MC:松坂さんは学生時代にバスケをやっていらしたとか?

松岡さん:
おモテになったでしょう? このルックスでバスケを!

松坂さん:
いやいや、僕のところは弱小チームだったので(苦笑)。僕の小さい頃の夢は、漫画家になりたいと思っていました...。

松岡さん:
えー、意外!

松坂さん:
そうなんです。描くことがすごく好きだったんですけれど、ある時、姉に「あんた、ホントに絵がヘタクソだね」って言われて、そこで僕の夢は終わりましたね。

MC:松岡さんみたいに「見返そう」ではなく?

松坂さん:
自分でも、薄々気づいていたんですよね(笑)。でも描くのは好きだしなぁ...と思いつつ、姉のとどめの一言があり、そこで漫画家になるってことはなくなりました。このまま僕は、中学、高校、大学と行って最終的にサラリーマンになって会社に勤めて頑張って働くつもりでいたんです。でも人生何が起こるか分からず...。まさかこの仕事に巡り合うとは思っていなかったです......。何があるか分からないのでいろんなアンテナを張って、備えておくのがいいのではないでしょうか?

アカネさん:
ありがとうございます。

■質問者2:チカさん

MC:チカさんは何歳ですか? 映画はいかがでしたか?

チカさん:
10歳です。(映画は)ピアノが上手でした。

松岡さん&松坂さん:
ありがとうございます。

松岡さん:
よかったです。ほっと一安心ってこのことですね。「ちょっと何だか分かんなかった」と言われるのも覚悟して来ましたからね(笑)。

松坂さん:
バッサリと斬られる覚悟でね(笑)。

【質問】

Q:どうしたらそんなにいつも輝いていられるのでしょうか?

松岡さん:
あっちゃっちゃ(笑)!

松坂さん:
およよよ(笑)! これはこちらが聞きたいな。でも、いろんな人に出会うことでいろんな刺激をもらえるから、その力は少なからずあるんじゃないかと思います。内にこもらず、自分からいろんな人に出会うことが大事なのではないでしょうか?

松岡さん:
いろんな人に出会うといいんじゃないかと桃李お兄さんが言っていますが、どうでしょう?

チカさん:
ありがとうございます。

■質問者3:トモキくん

トモキくん:
12歳です。とっても感動できて、よかったです!

松岡さん&松坂さん:
ありがとうございます。

MC:ピアノはやっているんですか?

トモキくん:
はい。5歳くらいから。

松岡さん:
7年目! じゃあベテランだ!

松坂さん:
すごい!

【質問】

Q:もし、自分の子どもが音楽を好きだったらコンクールへ参加させたり、音楽の道に進むのを賛成しますか?

松岡さん:
これは、音楽家の方ならどうお答えになるか分からないですけれど、私で言うと、母は別に私をピアニストにしようと思って習わせていたわけじゃないと思うけれど、ピアノをやっていたことで、私には音感がついたんです。私のお仕事だと関西とか青森とか方言を使う仕事があって、その時に音楽のように音が覚えやすいんです。なので、不真面目な生徒でしたけれど、音感がよくなって今に活きています。今回、ピアニストの方にもお会いして、大変厳しい世界だと思いますが...。でも私が高校を卒業する時、私の父に「大学に行かずに仕事をしてもいいけど、4年やって芽が出なかったら大学に行き直してくれ」って言われました。その4年の内に無事に開花したんですけれど、親御さんからしたら子どもの将来ですから、信じきれないところ、支えたい思いもあると思います。私はそれでもあきらめなかったので、本当に夢がむくむく育ってきました。本人がやりたいと思ったら、親が何を言ってもあきらめないと思うんですよね。なので、子どもの居ない私が言うのもおこがましいですが、私は応援してあげてほしいなって、外野からは思います。

松坂さん:
自分に子どもがいたら...。そうですね本当に好きなのであれば、個人としてはやらせてあげたいなと思いますね。何かに熱中できるって素敵なことだと思うし、大人になってそれが何に活かされるか分からないですし、さっきの僕の話ですが。合気道がアクションで活かされるなんて思ってもみないことで、あの時、熱中してやれてよかったなと思います。それが強み、魅力のひとつになったりもするので、本当に好きなのであればやらせてあげたいと思います。

松岡さん:
子なし二人からの意見でした(笑)。

MC:トモキくんはピアニストになりたいんですか?

トモキくん:
作曲家になりたいです。

松坂さん:
すごい!

松岡さん:
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィンさんが演じた登場人物)ですね。

MC:ここからは会場から生で質問を募ってお答えいただければと思います。

【質問】

Q:こんにちは、リョウです。10歳です。僕は、Queenが好きなんですが、松坂さんたちが好きなミュージシャンはどんなミュージシャンですか?

松岡さん:
「ボヘミアン・ラプソディ」泣けたね!

松坂さん:
観ましたか?

松岡さん:
私は観た!

松坂さん:
僕は日本のアーティストですが「BUMP OF CHICKEN」が好きです。知っていますか?

リョウくん:
知らないです...。

松坂さん:
知らない? そうだよね(苦笑)。

松岡さん:
私たちの青春なの!

松坂さん:
Queenは好きでもそこは知らないか...。

松岡さん:
大事なんだなぁ、リバイバル映画って。私はね、モーニング娘。が好きです。

松坂さん:
モーニング娘。は知っている?

リョウくん:
知ってる。

松岡さん:
ほらね? でも、黄金期しか知らないでしょ? お父さん、お母さん! 今のモーニング娘。がすごいんですよ! リョウくんはこの作品を観てどうだった?

リョウくん:
普段、あまりクラシックは聴かないけど、弦楽器の迫力があってすごかった。

MC:音楽は何かやっていますか?

リョウくん:
ピアノでQueenの曲とかを...。

松岡さん:
Queenボーイだね!

松坂さん:
ブレないね(笑)! いいですねー!

【質問】

Q:こんにちは、ムツミです。10歳です。この映画で一番大変だったことは何ですか?

松坂さん:
僕はやはり、今回が初めてのピアノだったので演奏が一番大変だったかな。始めた時は、(手の動きが)バンビ? 生まれたてのバンビ(笑)?

松岡さん:
すみません、本当にそうでした! 枝と小枝? みたいな(笑)。

松坂さん:
こりゃダメだと思いましたが、そこは指導してくださった先生方のおかげで何とかやり切ることができました...でも、ピアノが一番大変だったかな?

松岡さん:
私は、海のシーンがあったでしょ? あそこね、本当は撮ろうとした日があったんですけれど、ドローンが飛ばなくてスケジュール変更になって...予備日を使いました。そこが大変でした。ドローンが飛ばなかった(笑)。

松坂さん:
繊細なんですよ、ドローンってね。

松岡さん:
でもそのおかげで、曇りと海と砂浜が同じ色をしていて宇宙空間みたいで、素敵な画が撮れて失敗もアリだなと思ったところでした。

松坂さん:
結果的によかったですね。

MC:それでは最後に代表して松岡さんからメッセージをいただければと思います。

松岡さん:
改めまして、今日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。この映画はクラシック映画ですけれど二時間で終わるし、ちょっと縦ノリできるような曲が多くて音楽が好きな方ならクラシックでも、現代曲でピアノでも、バイオリンでもいろんな方に音楽として楽しんでもらえる映画になっているんじゃないかと思います。それぞれの天才たちは小さい頃からピアノに生きてきたんですけれど、そんな天才たちがピアノを見つめ直して、自分の将来を見つめ直すような映画でもあります。大人の方はもちろん、お子さんたちにも観てもらって、自分の将来を見つめ直したり、「こんな風になるのかな?」なんて思いながら観てもらえると思います。今日は観ていただき本当にありがとうございました。

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