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岡田准一ら豪華出演者が登場!
中島監督に「男優にはあまり興味がない」と言われてガッカリ?
「来る」初日舞台挨拶

2018年12月07日

「来る」初日舞台挨拶

<左から、中島哲也監督、松たか子さん、小松菜奈さん、妻夫木聡さん、黒木華さん、青木崇高さん>


"あれ"に狙われた人々の心の闇を描き、第22回日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智さんの小説を実写化した最恐エンターテインメント映画「来る」がいよいよ初日を迎えました。12月7日には、TOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶を行い、岡田准一さん、黒木華さん、小松菜奈さん、青木崇高さん、松たか子さん、妻夫木聡さんら豪華キャストと、中島哲也監督が登壇しました。公開ギリギリまで仕上げ作業を行っていたという中島監督は本作に関連したイベントに今回初めて登壇しました。歯に衣着せぬコメントをズバズバと投げつける中島監督に対して、キャスト陣も負けずに応酬。男性陣からはクレーム!?も飛び出し、その遠慮のないやりとりにイベントは大盛り上がりとなりました。その模様を詳しくレポートします。


中島哲也監督

この映画を選んで、また初日に来てくださって、本当にありがとうございます。ギリギリまで仕上げをやっていました。間に合うかどうか...と、いうくらいにギリギリだったんですが、キチッと間に合って、皆さんにお観せできて、すごく嬉しいです。
岡田准一さん(あれの謎に迫るオカルトライター・野崎和浩役)
中島監督の作品に参加できたことをすごく嬉しく思える作品でした。皆さんはもう観られたんですよね? どうでしたか? (会場:拍手) 疲れましたか? この作品は本当に中島監督を味わえる映画だと思います。エンドロール前の僕のセリフは皆さんが思ったことと同じだったのではないでしょうか。ですから、「あの最後のセリフが全てを表している」と思います。本当に傑作ができたと思っています。
黒木 華さん(育児ノイローゼ気味のお悩み主婦・田原香奈役)

ずっと出演したいと思っていた中島監督の作品に出演できたことは、思い返しても、「幸せな毎日だった」と思います。辛いこともありましたが(笑)、自分で作品を観た時に、「なんてすごい映画だろう」と思いました。だから今日、こうやって皆さんに観ていただいて、どういう気持ちになって、どういう感情がわいたのか気になります。
小松菜奈さん(あれに戦いを挑むキャバ嬢霊媒師・比嘉真琴役)

私は「渇き。」から五年、撮影は日々葛藤でした。「渇き。」の頃とはまた違った気持ちで、日々戦っていました。いろんな愛のムチをくらって(笑)...「中島組ってこういう感じだったな」とか、いろんなことを思い出しながら、撮影に挑んできました。(完成した作品を)観た時には圧倒するものがありました。気をずっと張っている部分もあるけれど、ふとギャグみたいな笑ってしまう部分もあって、すごくいろんな感覚で観られる映画だと思いました。いろいろグジャグジャあったけれども、最後は「オムライスの歌」に支配されるという(笑)。あの歌がずっと頭の中から離れなくて、子どものピュアさみたいな部分もすごく面白くて、新しい感覚がしました。この作品に関われて良かったなと思います。
青木崇高さん(自称・秀樹の親友の民俗学者・津田大吾役)

本日は数ある映画の中から、映画「オムライス」を選んでいただいて...(会場:笑い) じゃなくて「来る」を選んでいただいてありがとうございます。皆さん、手に汗握っていたんですかね? もう映画は終わったので、ここにいる皆さんとのトークを楽しんでいただけたらなと思います。
松たか子さん(真琴の姉で日本最強の霊媒師・比嘉琴子役)

私も、監督、キャスト、スタッフの皆さんとともに、こうして初日を迎えられて、皆さんの前でご挨拶できることを幸せに、そして誇りに思います。
妻夫木聡さん(あれに狙われているイクメンパパ・田原秀樹役)

長かった撮影ではあったんですが、できあがったものを観た時に、まるでテーマパークのアトラクションに乗ったような感覚になった自分がいました。怖くなったり、ドキドキしたり、ちょっと笑ってみたり、最後にはオムライスでホンワカした気持ちになったり...と、いろんな感覚にさせてくれる「一つのアトラクションみたいな映画になっている」と思います。僕は、中島監督を尊敬していますが、中島さんがホラー作品というか、怖い作品を撮るとどうなるのか、僕自身が期待していた作品でした。想像以上、期待以上の作品ができたと確信しています。もし良かったら、いろんな人に薦めていただけたら嬉しいです。

MC:中島監督は、公開ギリギリまで仕上げの作業に取りかかっていたとのことですが、改めて公開初日おめでとうございます。(会場:拍手)

中島監督:
本当に間に合わなさそうだったので...、「本当に間に合わなかったらどうするんだろう」って思っていましたね。「謝罪会見で岡田くんがマスコミの前で謝ることになるのかな?」とか考えました。

岡田さん:
「『来る』は来ませんでした」というところでしたね(笑)。

中島監督:
「みんなの前で岡田くんが切腹する」とか、そんな変な夢を見たりしましたけれど...本当に間に合って良かったです。

MC:岡田さんをはじめとした皆さんが作品・監督についてお話ししていましたが、あらためて監督としてはこの作品はどのような作品に仕上がったとお考えですか?

中島監督:
昔からの夢ですが、テレビドラマとかお芝居(舞台演劇等)とは違う、映画館でしか体験できないような映像・音というものを中心に据えた映画を撮りたいという思いがありました。でも、普通のドラマとは違う、「映画館で観たからこそ面白い映画」にはなかなか届かなかったなと思っています。歳もとってきたし、いろんな経験もしたので、でっかい劇場で、そしていい音で観た時・聞いた時に、絶対にテレビやスマホで観るのとは違う経験ができる部分をやっとちょっとは作ることができたんじゃないかなと思います。それがある程度できたということだけでも、自分としては嬉しいです。

MC:本作はホラー映画と一括りにできないような作品で、観る方によっても捉え方が変わるような作品だと思うのですが、監督は本作を何映画と表現しますか?

中島監督:
難しいことを聞きますね(笑)。でも「お祓いライブ映画」ということじゃないですかね。(会場:笑い) 僕はフジロック(フェスティバル)とかでライブを見て「気持ちがいいな」とは思うんですが、そういう感覚が「なんで映画館ではできないんだろう」と思っていました。映画にはお祓いの準備をしている人たちが出てきますが、あの人たちはシールのようなお札を貼っていましたよね。あれも「フジロックやライブに行った時の、チケットみたいな感じにしてくれ」とお願いしました。だから、そういう気楽な感じで、自由でのびのびとビールでも飲みながらライブをノリノリで楽しむような感じで、この映画を観ていただけるのが...。(隣でクスクス笑っている小松さんに気づき)何笑っているの? 僕はちっとも変なこと言ってないでしょ。

小松さん:
はい、そう思います(笑)。

MC:岡田さん、監督はそうおっしゃっていますが。

岡田さん:
そうですね(笑)。本当にライブを観たかのような感じですかね。後半の、僕とか松さんとかが出てくるところは、ライブパートというか、お祓いデスバトルみたいなパートを担当しています。なんだか人間ドラマからどんどん、お祓いデスバトルになっていくという...このライブパートでは、すごい荒波に乗っているような映画だというのはすごく感じましたね。

MC:映画は今日が初日ですが、すでに周りの方からの反応はありましたか?

岡田さん:
業界関係者が、すごく褒めてくださるというか、今まで一緒に仕事をしたたくさんの方が試写を観て「これはすごいね」とか「傑作だ」とか「中島監督ヤバいよね」とか言ってくれます。作品を観られた方は皆さん思ったと思うんですが...。

中島監督:
(岡田さんを牽制するように)悪口は言わないようにね。

岡田さん:
悪口を言うと倍返しされますからね(笑)。でもみんなそういう風に、中島監督の面白さというか、鬼才を褒めたたえる感じですね。

MC:岡田さんの役柄は、人間の弱い面をさらけ出すような、今までとは違った岡田さんの表情が見られる役だったように思うのですが、現場での中島監督で印象に残ったことはどのようなことでしょうか?

岡田さん:
(妻夫木さんに)現場ではどうでしたかね? 今とは違いますよね。

妻夫木さん:
(さらに強調するように)今とは全然違いますよ! これは偽りの姿です。(会場:笑い)

中島監督:
「悪口を言うな」って言った途端に...(笑)。

岡田さん:
でも、現場ではみんなで監督に食らいついていった、という感じでしたね。監督からは細かい指示もたくさんいただけるので、それに沿っていく感じでした。

MC:ご自身が演じられた役柄としては難しい部分も?

岡田さん:
つかみ所がない役ですから難しかったですね。主人公なんですがどちらかというと受け身な役でした。僕の役はオカルトライターなので、見たり、体験をしていく役柄なんです。リアクションはしていくんですが、(松さんのように)世界最強の霊媒師とか、(妻夫木さんのように)とりつかれるとか、(黒木さんのように)ノイローゼになるとか、そういう特徴みたいなものがないので、みんなをうらやましく見ていました。

中島監督:
そういう役が難しいんですよ。確固たるクセのある役は誰でもできますからね。(笑いながら)それ(オカルトライター)が個性に見えるけれど、さほど見せ場もないですからね。

妻夫木さん:
本性を見せてきたな(笑)。

中島監督:
そういうところで、微妙な気持ちを表現するというのが、俳優としての醍醐味でしょう。演じていて、岡田くんはこの役を楽しんでいるだろうなと思いました。

岡田さん:
(笑いながら)何も言わせないように、今、"ふた"をされましたね。でもまあ、リアクションをしていくのは楽しかったですよ。松さんの扮装とか、小松さんの髪型とか、キャラが濃い人たちを見るのもすごく楽しかったです。

MC:黒木さんは以前からご一緒してみたかったとおっしゃっていましたが、今回初めて中島組に参加されてどんな印象を受けましたか?

黒木さん:
噂に聞いていたより、すごく優しい方で...。

青木さん:
噂ですか?

黒木さん:
丁寧な口調で言われるからこそ、ちょっとドキッとしてしまう演出というか...いろいろと自分の中で考えたり、妻夫木さんに相談したり、いろいろ経験と刺激を受けた現場でしたね。娘役の子に嫌われることで、精神が削られていくのが、役とシンクロして(しみじみと)なんか...大変でしたね。

中島監督:
知紗をやった女の子が、全く誰の言うことも聞かない子だったんですよ。

岡田さん:
お芝居をしている感覚がないんですよ。

黒木さん:
それで私が怒っちゃうので...。

岡田さん:
"役"の上で、ですからね。いろいろとフォローしなきゃいけないことが今日はたくさんあるなあ(笑)。

黒木さん:
だから、(知紗役の志田愛珠さんが)私の顔を見ると「もう抱っこしない?」とか「怒らない?」とか聞いてきたり、目の前で泣いたりしました。ああ、「世の中のお母さんは大変だ」と、母親になる前に勉強することができましたね。

中島監督:
小松さんは知紗ちゃんに好かれないといけない役柄だったんですが、全く好かれない。(会場:笑い) 小松さんがスタジオに入ってきただけで「(髪が)ピンク!」と言って泣き出すんですよ。

小松さん:
みんな嫌われていたから大丈夫です(笑)。

MC:青木さんは「渇き。」に続いて二度目の中島組となりますが、中島作品では、ダークと言いますか...ハッキリ言えば悪い役をやられていることが多いと思うのですがいかがですか?

青木さん:
あまり悪いヤツとは...自分ではそういう解釈はしていなかったですね。裏切っている人はいたかもしれないですが、見ようによっては別の人を助けていたかもしれないですからね。

MC:今回の撮影現場では果敢にアドリブに挑戦されていたというお話もお聞きしていますが。

青木さん:
いや、正確に言うとアドリブじゃないんですよ。台本のト書きに「場を盛り上げる」と書いてあって、監督から「よろしく」と言われたんですよ。これはヤバいと思って二つ、三つ、小話みたいなのを用意して、それをローテーションでつなげたという感じですね。

中島監督:
青木さんはすごくいい俳優なんですが、勝手にセリフを増やすんだよね。(会場:笑い) 「はなちゃん」とか、「かなさん」としか台本に書いていないのに、青木さんは「かなちゃん、かなちゃん、かなちゃん」とか必ず三回言うんです。だから青木さんのところだけ妙に伸びちゃうんだよな。ただ青木さんが演じた津田という役が、「関西弁を操るけど東京には長くいる人」なので、どこで関西弁を使い、どこで標準語になるか、という微妙なニュアンスをものすごく細かく演じてくれました。僕は撮影している時に、本当にうまい俳優さんだなと思って感心していました。

青木さん:
ありがとうございます。(会場:拍手) 監督から「どんどんアドリブをやってください。三割くらいは使いますから」と言われて、どう受け取っていいのか分からなかったですが(笑)。

MC:「渇き。」から五年、前回の撮影とはいろいろ違ったとおっしゃっていましたが、いかがでしたか?

小松さん:
見えないプレッシャーもあって撮影に入るのが怖かったです。初日は結構緊張していて、壁に向かって座っているところを岡田さんに目撃されてしまいました。自分の中では緊張マックスの状態で初日を迎えたので、「どうやって慣れていこう」とか、いろんなことを考えてはいました。でも、初めて髪をショートカットにしたり、ピンク色に染めたり、全身にタトゥーを描いたりとか、すごく気分が変わったので、あのビジュアルに助けられた部分もたくさんありました。もちろん母性という部分にも苦労しました。まだ22歳なので「母性って何だろう」というところから始まって、新しい経験ができて、すごく刺激的な現場でした。

MC:岡田さんにも助けられたと聞きましたが。

小松さん:
はい。

岡田さん:
どうですかね。最初は本当に、壁に向かって三角座りをしていたから、「これは話しかけていいのかな」と思いました。中島作品に以前出演されて、また出演するというところで緊張していたのは知っていました。一カ月以上前から、髪をピンクに染めて気合いが入っているというのは聞いていたので、話しかけるかどうか悩みました。

小松さん:
岡田さんがすごく飄々としているので、「緊張していないのかな」と、逆に私には疑問でした。

岡田さん:
いや、これは怖い監督とやる時のコツですよ。(妻夫木さんに)ねぇ?

妻夫木さん:
うん、飄々とする。(会場:笑い)。

岡田さん:
これが一番ですよ。

MC:監督、五年ぶりの小松さんは変わっていましたか?

中島監督:
全然違いましたね。僕は50代後半ですから、「渇き。」という映画から四年か五年なので、全然変わりようがないわけですよね。飲む薬の量が増えたとか、身体のいろいろな部分が痛むようになるとか(笑)...それくらいの変化しかないんですよ。でも、会わなかった四年間で、こんなにも小松さんが立派な女優さんになったということには、驚きましたし、若いって素晴らしいなと思いましたね。次に会うのは、小松さんが30歳を過ぎたくらいになると思うから、その時もまだセーラー服を着て、高校生役をやっていたら、バカにしてやるのに。(会場:笑い)

妻夫木さん:
監督は、一言多いんですよね(笑)。途中まで良かったのに。

MC:松さんは「告白」以来の中島組となりました。久しぶりの現場はいかがでした?

松さん:
やっぱり面白かったですし、でも私も小松さんと一緒で、初日は緊張しました。緊張というか、たぶん"あがっていた"と思います。何かをやろうとしていたから舞い上がっていたんだろうなと反省しました。だんだん琴子という人が、「相当おかしな人だぞ」ということに気づいたことや、監督がさらにパワーアップしていること、集中力の高い現場にまた出会えたということはラッキーだなと思いながらやっていました。すごく楽しかったです。

MC:中島監督はこの役は松さんにしかできないとおっしゃっていました。演じられるのは難しかったですか?

松さん:
どうなんでしょう? 私はこういう人に出くわしたことがないですし...。

中島監督:
こんな人はいない(笑)。

松さん:
想像でやってみたので、作品を観た皆さんが、そういう人に会ったような気になってもらえたら儲けものみたいな感じですね。賭けというか、「えいやっ」とやってみる勇気は必要だった気がします。それは監督や、岡田くんや小松さんからチョイチョイと背中押してもらったり、引っ張ってもらったから、というのもあります。衣装、メイク、いろんなイメージ作りも、引っ張ってくれました。幸せな現場だったと思います。大変でしたけれど(笑)。

MC:岡田さん、松さんは所作も本当に美しかったですが、共演してみていかがでしたか?

岡田さん:
本当に扮装がすごかったですね。小松さんと松さんが入ってきた時に、言葉は悪いですが、「ヤバいのが入ってきたな」と思いました(笑)。最初は(松さんの役は)扮装とかもどんな感じになるんだろうとか思っていたんですが、いざ見た時には「姉ちゃんヤバいね」と(小松さんに)言ったのを覚えています。

MC:妻夫木さん、今回の田原という役は一見、善良なパパのように見えますが、どこか浅はかなところがあるような人物でした。妻夫木さん的には共感できる部分はありましたか?

妻夫木さん:
そうですね...僕も青木くんと一緒で、子どもができた喜びだとか、家族を守りたいという思いで一応は演じてはいたんですよね。でも、その裏返しで空回りしちゃった部分というのは大いにあると思うんです。決してただ薄っぺらいだけではなくて、実はすごく純粋な心を持った男なんだろうなと思って演じましたね。

MC:今回、妻夫木さんは中島監督と三作目のタッグとなりますが、今回、監督とは演技についてお話はされたんですか?

妻夫木さん:
クランクインする前に話したりはしていたんですが、「渇き。」の時は「面白いやつ(演技)やって」くらいしか言われなかったんです。一つ面白い芝居をすると「また違うやつ」みたいな(笑)。すごく雑な演出だったんですが、今回は割といっぱい演出をしてくれたと思いました。

中島監督:
基本的に男優にはあまり興味がないんですよ。(会場:笑い) だから岡田くんとも、青木くんとも、妻夫木くんとも、ただ失敗した時に皮肉を言うくらいでほぼしゃべっていません。

岡田さん:
監督は本当に興味ないですよね、男に。

中島監督:
男は見ていても面白くないんですよね。

岡田さん、妻夫木さん、青木さん:
ひどい!

岡田さん:
物語もそうですもんね。男に興味はないんだなと思いました。

中島監督:
そんなことないですよ(笑)。

妻夫木さん:
だって、僕が松さんとしゃべっているシーンを撮影している時の相手(松さんの役)が全部助監督ですからね。松さんは僕の声で共演しているのに(笑)。

中島監督:
さすがに妻夫木くんもやりづらいらしくて、「琴子はどういうトーンでしゃべるんですか」とか質問してくるんですが、松さんのシーンを全く撮っていないので、「僕にも全然分からない。勝手に想像して」と言っていました。(会場:笑い)

妻夫木さん:
その松さんの演技を想像して助監督さんが、なんとなくの松さんをやるんですが、「松さんはたぶんもうちょっとこう言う気がするな。もうちょっと悪いようになっていくんじゃないの」みたいに言うと、「分かりました」みたいな感じにやっていました。

岡田さん:
僕も聞きました。現場で妻夫木くんが、助監督さんに「もうちょっと感情を入れて言ってもらえますか」と言っているのを!

中島監督:
(笑いながら)助監督がものすごい棒読みなんですよ。

妻夫木さん:
本当にビックリするくらいに最初は棒読みでした(笑)。

中島監督:
芝居心がゼロでしたね(笑)。

妻夫木さん:
僕が自分で(撮影に)カットをかけることなんて本当にないんですが、このときはさすがに「カット、カット! ごめんなさい、いいですか?」と言いましたからね。

MC:黒木さんも、妻夫木さんが中島組の中で軽やかに楽しいことをされているのを見て、すごくうらやましいとおっしゃっていましたが。

黒木さん:
お二人の信頼関係というか...私たぶん、そんなに(妻夫木さんと中島監督に)好かれていなかったので...。(会場:笑い)

妻夫木さん:
そんなことないですよ! 好きだからよくしてあげたいと思うんですよ。

中島監督:
僕は黒木さんの顔ばかり見ていました。大ファンですから。

妻夫木さん:
僕なんて、カラオケでGReeeeNさんの曲を歌うシーンがあるんですが、キーが高いから下げようとしたら、(中島監督に)「下げちゃダメだよ」と言われたくらいですからね。そしたら(劇中で見せた)あんな高い感じになったから、アドリブで「キーが高いわ、こりゃ」とやったのが使われました。

中島監督:
妻夫木くんと岡田くんについては、演出していても、結局僕が言うのは、妻夫木くんには「ちょっと芝居が軽すぎる」だけで、岡田くんには「ちょっと芝居が重すぎる」だけでしたね。やっているうちに飽きちゃうんですね。(会場:笑いと拍手)。

岡田さん:
本当に車のシーンとかも興味ない感じでしたよね。

妻夫木さん:
(やる気のない感じで)「はいオッケー」みたいな感じで(笑)。

中島監督:
車のシーンはスタジオで撮ったんですが、岡田くんが「車のシーンは久しぶりだな」と言うから、「そうなの? そういうシーンはいくらでもあるでしょ」と言ったら、「いつも(時代劇で)馬に乗っているんで」と言われて...。(会場:大爆笑) あれは笑いましたね。

MC:でも監督は、お二人のシーンは、すごく相性が良くて、見どころのあるシーンだとおっしゃっていましたよね。

中島監督:
全然タイプの違う俳優さんだし、お芝居の考え方も違うということは、撮影をしていて分かったので、「この二人がどういう掛け合いをするんだろう」と思ったんです。そこは個人的にはものすごく刺激的で面白かったですね。これからもずっと二人でバディー・ムービーとかをやればいいじゃないと思いました。(会場:拍手)

岡田さん:
撮ってくれますか? バディー・ムービー。

中島監督:
僕はやりません。男優には興味がないんで。(会場:笑い)

岡田さん:
おかしいな、頑張ったんですけれどね。

妻夫木さん:
結構頑張った。朝まで撮影をしたのに...。

MC:お二人とも今回、しっかりと一緒にお芝居をしてみて改めていかがでしたか?

岡田さん:
同世代なので楽しかったですよ。ずっと意識して、裏では「ブッキー」と呼んでいましたから。

妻夫木さん:
そんなこと言っていたっけ?

岡田さん:
言っていました、裏で(笑)。裏では「ブッキー」と呼んでいました。

MC:妻夫木さんにとってもいい現場でしたか?

妻夫木さん:
そうですね、岡田くんがいまだに敬語なのは気になるところではあるんですが(笑)。先日、某番組を見ていたら、「ブッキー!」って叫んでいたので、ちょっとホッとしました。

岡田さん:
(品川庄司の庄司さんのように)「ミキティー!」と言うかのようにね。

妻夫木さん:
菜奈ちゃんまで監督のことを何か言っていたよね。

小松さん:
「てっちゃん!」と言っていました。(会場:笑い)

岡田さん:
でも、表では言っちゃダメらしいですよ。

妻夫木さん:
そう、裏で「てっちゃん」と呼ぼうね(笑)。

MC:皆さまを代表して、岡田さんと中島監督からメッセージをいただきたいと思います。

岡田さん:
本当に、ものすごいエネルギーのある映画が完成したと思っています。ホラーというジャンルにとらわれない、新感覚な体験ムービーとなっています。ぜひ、周りに、「これすごかったよ」と薦めていただけたらと思います。

中島監督:
初日にこの映画を観に来ていただいて本当にありがとうございます。冗談みたいなことばかり言いましたが、本当に、ここにいる素晴らしい俳優さんたちのおかげで、すごく面白い映画ができたと思います。映画を観て、気に入っていただけたら、いろんな人に「面白かったよ」と伝えていただけたら、僕も嬉しいです。

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