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有村架純の「人生が変わった瞬間」は?
「コーヒーが冷めないうちに」初日舞台挨拶

2018年09月21日

「コーヒーが冷めないうちに」初日舞台挨拶

<左から、塚原あゆ子監督、林遣都さん、有村架純さん、石田ゆり子さん、伊藤健太郎さん>


ドラマ「アンナチュラル」で高い評価を得た塚原あゆ子さんが満を持して映画監督デビューしたヒューマンドラマ「コーヒーが冷めないうちに」は、9月21日より公開になりました。川口俊和さんのベストセラー小説「コーヒーが冷めないうちに」と、そのシリーズ続編「この嘘がばれないうちに」を合わせて、四話で一本の物語となる感動作。とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」には、いくつかのルールを守れば過去の時間に遡れる特別な席があり、悔やむ想いを抱えた人々に人生のチャンスをもたらす様子を丁寧に描写します。
初日となる9月21日には、TOHOシネマズ 日比谷にて上映後の観客の皆様を前に、初日舞台挨拶を実施し、主演の有村架純さんをはじめ、伊藤健太郎さん、林遣都さん、石田ゆり子さん、塚原あゆ子監督が参加しました。本作の内容が、「一杯のコーヒーが冷める時間までのほんの短い時間でも、人生は変わる...」にちなみ、登壇者の皆さんの「人生が変わった瞬間」について、話が繰り広げられました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。


有村架純さん(時田 数役)

観終わった皆さんの前ということで、ちょっと緊張しています。少しでも温かい気持ちになっていただけたら嬉しいです。
伊藤健太郎さん(新谷亮介役)

初日を迎えられて、すごく嬉しい気持ちと緊張でいっぱいです。今日は短い時間ですけれども楽しんで帰ってください!
林 遣都さん(賀田多五郎役)

皆様はご覧になられたので隠しようがないのですが、僕は他の出演者の方と比べてそんなに出演シーンが多くないです。ですが、今日はこの場に呼んでいただきました。塚原さんのような素敵な監督、そして素敵なキャストの皆さんと作品をご一緒できて幸せに感じております。
石田ゆり子さん(謎の女役)

私は今までずっと役を紹介するときに「謎の女」と言われ続けてきました。今日は初めてその謎の女の正体を知っている方々の前で挨拶ができるので、ちょっと幸せな気持ちです。大好きな塚原監督の初めての映画ということで、とても幸せな撮影現場でした。
塚原あゆ子監督

素敵な原作があって、素敵な脚本があって、たくさんのスタッフと大事に作った作品が、こうして皆さんに観ていただけて嬉しいです。今日はよろしくお願いいたします。

MC:有村さん、ついに公開初日を迎えましたが今どんな心境でいらっしゃいますか。

有村さん:
すごく嬉しいです。映画って(撮影してから)大体一年くらい温めておく期間があるんです。こんなに早く作品をお届けすることができるなんて思ってもいなかったので、公開日を聞いた時はすごくびっくりしました。(公開初日の)"その日"が来るのはあっという間ですね。まだ初日なのに「たくさんの方が(映画館に)足を運んでくださっている」と聞いて、驚いています。

MC:この映画には、隣の石田さんをはじめ、豪華共演陣が揃いました。共演者の方々との撮影はいかがでしたか。

有村さん:
「こんなにも贅沢な時間があるのだろうか」と思うぐらい贅沢でした。皆さんそれぞれの取り組み方で役と向き合っていらしたので、私はその姿勢を見ながら勉強させてもらいました。私が演じた「数」という役は客観的に物事や皆さんを見ることが多かったので、「すごくおいしいな」と思いながら、(皆さんのことを)見ていました(笑)。

MC:有村さんとの共演シーンが多かったのは伊藤さんになります。有村さんとはいかがでしたか?

伊藤さん:
撮影に入るまでは、年齢が離れていたので「大丈夫かな」と不安になりました。でも(撮影現場では)有村さんが話しかけてくださって、そのおかげで近い距離で演じることができました。

MC:有村さんとのシーンではアドリブもあったと聞いております。

伊藤さん:
はい。好きな人同士って、付き合うまでの関係がすごく楽しいですよね。だから、有村さんとのシーンは僕もドキドキしながら楽しませてもらいました。

有村さん:
公園のシーンはアドリブが多かったですね。そこの空間だけすごく平和でした。「日本で一番平和なのでは?」と思うような穏やかな空間でした(笑)。

伊藤さん:
ただ僕が「ピクルスを食べられない」というやりとりだけなのに、完成作を見たらすごくきれいな...(有村さんに)なんで笑うんですか?

有村さん:
(笑)

伊藤さん:
塚原さんにきれいに素晴らしく切り取っていただきました! ありがとうございます。

塚原監督:
ありがとうございます。

MC:林遣都さんも(清川二美子役の)波瑠さんとのアドリブシーンが多かったと伺いました。

林さん:
そんなにアドリブはやっていたつもりはないです。塚原さんと初めてお会いしたときに、「短いシーンだけど、幼馴染の二美子との関係をしっかり見せてほしい」と言われました。何度も何度も塚原さんに追い詰められながらテストを重ね、波瑠さんが作ってきた二美子とぶつけ合い、すごく時間をかけて作ったシーンです。監督は俳優を信じて、「俳優同士のやり取りで生まれるものを大切にしてくださる人だ」と、でき上がった作品を観て改めて感じました。

MC:石田さんは有村さん演じる数とのシーンで、「最後のセリフは石田さんに任せた」と監督に言われたそうですね。

石田さん:
そうなんです。最後にかける言葉を頭でいろいろ考えたのですが、目の前で泣きじゃくる数ちゃんを見ていたら、出てくる言葉は「あなたは大丈夫!」でした。そこには「自信を持ってあなたの人生を歩んでください」という気持ちを込めました。それは私にとって「役を超えた不思議な経験」でした。

MC:俳優の皆様から監督への信頼のコメントがありましたが塚原監督はどのように思われましたか。

塚原監督:
嬉しい限りです、ありがとうございます。

MC:塚原監督は、この映画「コーヒーが冷めないうちに」が映画監督デビュー作です。公開初日、おめでとうございます!(会場:拍手)

塚原監督:
ありがとうございます! これまでドラマを作ることが多かったので、(番組の)オンエアは一人で観ていました。ですが、(映画を)こうしてご覧になった方にお会いできることを嬉しく思います。

MC:これまで数々のドラマを手がけられていますが、やはり映画とドラマとでは違いますか。

塚原監督:
「エンターテインメントを作る」という意味ではそんなに大きな差は感じませんでした。やはり今日のように観てくださる方が雨の中足を運び、劇場に来てくださったことを感じると、やはりメディアの点では大きく違うと思います。

MC:それではここで皆さまに質問です。この作品のテーマ「一杯のコーヒーが冷める時間までのほんの短い時間でも、人生は変わる...」にちなみまして、登壇者の皆さまの「人生が変わった瞬間」について、お話しを伺いたいと思います。

塚原監督:
今日、ここに来るときに人生が変わりかけました。このような場にスニーカーで来るわけにはいかないので、ヒールの靴を履いて来ました。雨で濡れた地下鉄の階段を上がりましたら、滑りまして、後の方に助けていただきました。危うく(初日舞台挨拶に)来られなくなりそうでした(笑)。どなたか存じませんが(助けてくださり)ありがとうございました。基本的に仕事場でヒール(の靴)を履くことはないので、「慣れないことはするものじゃない」と反省しました。皆様も帰りのお足元、本当にお気をつけくださいね。

有村さん:
「このお仕事を始めたこと」しか思い浮かばないですね。15歳で「お芝居をしたい!」と思って、いろいろなオーディションを受けるようになったのですが、それがなかったら「今ここにはいないな」と思います。

MC:女優を志すきっかけがあったのですか?

有村さん:
中学三年生の時に、ドラマを観ていたら突然「こういうお仕事がしたい!」と興味を持つようになりました。その頃から比べると、今は毎日が夢のようです。たとえくじけそうになっても「私は何のために東京にいるんだ!」と思うようにしています。

伊藤さん:
僕はまだ21歳なので、人生を語るのはどうかとも思いましたが、今年の誕生日(6月30日)に「健太郎」という芸名に「伊藤」という名字をつけた瞬間です。本作の撮影中にも、プロデューサーから「名字をつけたほうが良い」と勧められました。いろいろなタイミングが重なって決意したことですが、苗字をつけて人生変わりました。

林さん:
僕も「この仕事を始めたこと」です。最初のきっかけはスカウトでした。中学生の頃に修学旅行で東京に来て、渋谷で今の事務所の方に声をかけられました。修学旅行は班行動だったので、同じ班のそんなに親しくない女子三人が「渋谷に行きたい」と渋谷行きを提案したことで、事務所の方に出会えました。人生を変えてくれたので、(三人には)いまだに感謝しています。三人には成人式の時にお礼の言葉を伝えました。

MC:反応はいかがでしたか?

林さん:
...戸惑っていました。

MC:そのスカウトの状況を今も鮮明に覚えているのですか。

林さん:
はい。渋谷駅のホームで電車待ちをしていた時なので、本当にタイミングが良かったと思います。

石田さん:
私も「このお仕事を始めた」ことです。15歳の春。自由が丘を歩いていて、ある老舗の和菓子屋さんの前で声をかけられました。当時の私は水泳の選手で、短パンにTシャツ姿で、髪型も男の子みたいなショートカットでした。スカウトされて、「え?」という感じでしたが、その瞬間に「自分の人生が変わった」と感じました。

MC:声をかけられた瞬間に感じたのですか?

石田さん:
はい。33年前ですが、すごくはっきりと覚えています(笑)「女優になりたい」とか具体的なことは考えてはいなくて、まずは「親が許すわけがない」と思いました。でも、「私の人生にもこんなことが起こるのだ」とも思いました。

公開を祝した「コーヒー鏡開き」でフォトセッション

MC:本日は大変おめでたい映画の初日と言うことでこちらをご用意しました。タイトルにちなみまして、酒樽にコーヒーカップのように取っ手を付けました。中身はホットコーヒーです。

有村さん:
斬新ですね。

MC:鏡開きをします。会場の皆様には掛け声のご協力をお願いします。私が「コーヒーが」と言ったら、「冷めないうちに」と言ってください。

コーヒーの入った樽で鏡開き。(会場:拍手)

有村さんが柄杓で特製アクリル枡にコーヒーを注ぎ、登壇者に配りました。

有村さんの枡には石田さんがコーヒーを注ぎました。

MC:有村さんより、締めのご挨拶をお願いします。

有村さん:
皆さん、本日は足を運んでいただき本当にありがとうございます。映画は今日から皆様の元へ旅立って行きます。本当にたくさんの方々にこの作品が届けばいいなと思っております。こんなに素敵なキャストの方々、素敵なスタッフの方々とお仕事ができたことは本当に幸せです。皆さんが観終わった後の「感情」をそれぞれ持ち帰っていただいて、「いいな」と思われたら是非いろいろな方々にお伝えしてもらえると嬉しいです。それから、皆さんの大切な人に、その「思い」を伝えてほしいです。本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

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