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木村拓哉、二宮和也ら豪華キャストが公開初日を祝して鏡開き!!
「検察側の罪人」初日舞台挨拶

2018年08月24日

「検察側の罪人」初日舞台挨拶

<左から、八嶋智人さん、吉高由里子さん、松重 豊さん>


木村拓哉×二宮和也の初共演で話題の映画「検察側の罪人」が8月24日についに公開を迎え、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて、初回上映後に舞台挨拶を開催!
木村拓哉さん、二宮和也さん、吉高由里子さん、松重 豊さん、八嶋智人さん、原田眞人監督が揃って登壇しました。初日を迎えた思いから、もしも木村さんと二宮さんが再び共演するなら...といった夢の構想まで盛りだくさんの内容に会場は大盛り上がり。映画の公開を祝して、壇上では鏡開きも行なわれました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!


原田眞人監督

"木村拓哉名言録"によると、こうやってスーツを着て、ネクタイを締めて、ビシッとしていても中身はパンク、もしくはパンダの原田眞人です。
木村拓哉さん(最上 毅役)
無事に初日を迎えることができました。今日をもって皆さんのものになりますので、よろしくお願いいたします。
二宮和也さん(沖野啓一郎役)
無事に初日を迎えることができたということは、(作品を)既に観ていただいていますよね。「あそこはどうだったのかな?」という疑問への答えがちょっとでも伝わればいいなと思います。よろしくお願いいたします。
吉高由里子さん(橘 沙穂役)

今日でこの映画と関わるのが終わってしまうことが寂しいですが、今日からは皆さんにたくさん広めていただいて、たくさんの方に観ていただけたらと思います。
八嶋智人さん(小田島誠司役)

僕、出ていたんですが、わかりました? 良かったです。この映画は、考えさせられる映画なので、しっかりと持って帰っていただきたいと思います。公開初日の第一回の上映をご覧になった皆さんですから責任は重大です。皆さんの力にかかっています。自分が考えたことも含めてお話をして、もう一度考える機会をたくさんの人と共有して、この映画が「大人のエンターテインメントだった」ということを広めていただきたいと思っています。大丈夫ですか? 元気ですか? じゃあできる! 大丈夫だ!
松重 豊さん(諏訪部利成役)

(作品を)観終わった後の舞台挨拶なので、気が楽なのですが、皆さん、満面の笑みですね。観終わって満面の笑みになるような映画じゃないと思うんですが(笑)。まあ、木村くんとかニノとかいるんでね。終わった後に気持ちをSNSなどで拡散していただきたいと思います。

MC:公開前の試写会の段階で、木村さん、二宮さんの演技に「驚いた」「すごみを感じた」といった声が拡散されています。

木村さん:
でも、僕には特に「ああした」「こうした」っていうのはないです。全て原田監督が導いてくださった結果がスクリーンに映し出されているので、監督には感謝です。

二宮さん:
この映画は、伝えたいことが明確だからこそ賛否が分かれる可能性がある作品だと思っていたのですが、そうした声がいただけるのはありがたいですね。

MC:監督は脚本の段階でこの二人に「あて書き」された部分も多いとか?

原田監督:
しっかりした原作があるので、「あて書き」というわけではないのです。とにかく木村さんと二宮さん二人の共演は、日本のエンターテインメントの歴史においての一大事業でした。その分、神経を使って、自分の想い、日々感じることを入れながら、僕自身の「こういう木村さん、ニノが見たいな」ってイメージで脚本を書きました。現場ではみんながそれを広げながら楽しんでやってくれていたので、僕も刺激を受けました。

MC:具体的にどういう面を「見たい」と思われたのでしょうか?

原田監督:
演技派としての芯の部分ですよね。八嶋さん、松重さん、酒向さん、大倉さん、というベテランで味のある役者さんと、前から一緒にやりたいと思っていた吉高さんも含め、そういう人たちとぶつかることにより出てくる、「新たな木村拓哉像、新たな二宮和也像を見たい」と思っていたんですね。演技のバトルロイヤルということで気持ちよく最後の二人の対決に落とし込むことができました。スタッフ、キャスト全員誇りを持てる映画になったと思います。

MC:正義を貫くために罪人に堕ちてしまう主人公。台本を読んで、最上をどのように捉えられたんですか?

木村さん:
検察官という責任のある立場の人間が、タイトルにもあるように、「一線を越えて罪人になるという答え」はもう見えていました。どうしても、「一線を越える最上」に対して、彼の正義を自分なりに理解していないと、演じるときに全てがウソになってしまうと思いました。彼を理解し、彼の一理解者である松重さんが演じる諏訪部さんだったり、原田監督が書き込んでくれた戦時中のエピソードだったり、そういう原作にない部分も含めて、最上というキャラクターを自分なりにとことん理解したいなと思ってやりました。

原田監督:
木村さんのラジオを聞いた時もそうでしたが、モノマネがうまいんですよ。ラジオでは僕のモノマネがうまくて、聞いていて「え?」と思ったくらいです。現場では最上とは別のキャラクターになり切って「諏訪部ならこう言いますよね」ってアイデアを出してくるんです。そのアイデアがすごくいいんですよね。今回...松重さん、ごめんね。「木村さんが(最上と諏訪部の)二役をやってくれたら」なんて言っちゃって...。

松重さん:
わかっています!  木村くんが僕のマネをよくやっていたのは(笑)。

原田監督:
特徴を捉えているのに加えて、映画にとってもプラスになるんですよね。いくつかのシチュエーションで木村さんのサジェスチョン(提案)で「それ、やろう」というのがありました。

木村さん:
いや、モノマネは「その時の監督はこういう感じでした」って他人に伝えるにはそれが一番いいかなっていう手段です(笑)!

MC:そして二宮さん演じる沖野ですが、序盤では若さゆえの甘さも見えましたが、中盤意向、松倉や最上と対峙するシーンでは鬼気迫るような演技を見せていらっしゃいました。 そうしたギャップ、落差はご自身で意識をされたんですか?

二宮さん:
落差?

八嶋さん:
話聞いている(笑)?

二宮さん:
どこまで伝わっていたのかは分かりませんが、ああいう期間を抜けて、自分独自に八嶋さんなどに頼りながら、「どんどん生気が戻ってくる感じ」は出したいなと思っていました。最初はどんどん体調が良くなっていったり、顔色が良くなるのも考えたんですが、僕は基本的に顔色が良くないので難しいなって思いました。日に当たらないから。

八嶋さん:
ゲームばっかりしているからね。

二宮さん:
そうそう。だから、自分で踏み出し始めた時に、どんどん人間らしく、より思いが強くなっていくというのは考えていたと思います。

原田監督:
とにかくまあナチュラルで、最初に会ったときから「これは原作の沖野にぴったり」と思ったし、後は「本人が本人らしくやってくれたらいいな」というところでした。後は松重...じゃなくて松倉(苦笑)! 

松重さん:
松倉重生(酒向芳)ですからね。

原田監督:
略すと松重なんですよ(笑)。あの取り調べのシーンは、どこまでできるのか不安といえば不安でしたが、「彼ならこれくらいできるかな」と信じていました。撮影前のリハーサルでは、キレる寸前でやめて、本番ではこちらが思っていた二倍、三倍のテンションでキレてくれて、「すげーなぁ」と思いました。でも、「これ、あと何回かやってもらいたいけど大丈夫? 声出る?」と聞いたら「大丈夫ですよ。できますよ」って言うんです。二回目、三回目からは余裕でアドリブも出てきて、「その辺でちょっと首吊ってくれ?」っセリフは台本にはないんですよ。そういうのがポンポン入るようになってきていたけれど、本人は覚えていないんですよね。

二宮さん:
全然覚えていないんですよ。

吉高さん:
怖い!

八嶋さん:
沖野が乗りうつった?

二宮さん:
怖いですよね。台本に書いていないことを言っているんですよ。「その辺で首吊ってこい」って心のどこかで思っているってことですよ。

八嶋さん:
役がね(笑)。

吉高さん:
そういう人間なんじゃない? 

八嶋さん:
ニノでなくて役がね! ゲームばっかりしているからね!

二宮さん:
いやいや!

MC:原田作品の女性は芯が強いですが、今回、非常に難しい役だったと思います。

吉高さん:
実際、自分でも脚本を読んでいて背景が見えない女性だなと思いました。でも、信念を持った方で、この作品は各々の正義の話ですが、沙穂も正義も貫いているヤツ...人だなって(笑)。

二宮さん:
怖っ(笑)!

八嶋さん:
今のは本人のだね(笑)。

吉高さん:
いやいや違う! 沙穂になっていました(笑)! この役が決まる前に監督と二人で話す時間をいただいて、この沙穂という人間を説明してもらいました。「私に合うか合わないかは監督が判断してください」って言ってその日は終わったんですが、選んでいただいて、いざやることになっても、迷いながらやっていたなっていうのは正直ありました。

MC:演じる際に監督から何か言葉は?

吉高さん:
「好きにやっていいよ」って、あのニコニコした顔で(笑)。「カメラがそっちから来るから、お前はこっちでこう動いてここで名刺を渡して」って動きを説明してくれて、「後は自分で」という感じで言われました。

MC:役者さんに対して監督は「何かやって」とおっしゃるそうですが...?

原田監督:
そういうときもあるし、シーンによりますね、吉高さんの場合、リアクション...「見つめている目」がいいんです。こっちがゴチャゴチャ言うよりも、本人が気を入れてやり取りを見ている目がいいんです。あとは撮り方の問題で、それをピックアップするんじゃなくて、もう一度頭からやって、それを見てもらうという状況説明ですよね。あとは、いろんな角度から何度も撮ると、動きが繋がらなきゃいけないって普通は思うじゃないですか? でも、そういう時「もっと自由にやっていいよ」と言います。ただし、セリフを間違えても途中で「ごめんなさい」で止めません。「カメラを止めるな!」ということで(笑)。

MC:決して出番は多くないですが、物語を動かしていく非常に印象的なキャラクターでしたが、この小田島という役をどのように演じられましたか?

八嶋さん:
物語は別に僕が動かしているってことじゃなく、二宮さんのお芝居で動いていきます。多分、僕は一番庶民寄りの弁護士で、不安もあるし、100%悪とか100%正義ってせめぎ合いが二人にはあるんです。グレーなところで「でも、でも、でも...」って思いながら進んでいく、そういうほうが人間らしいのかなって思いました。あとは監督に「何かやってみて」と言われて、とにかく何かやらなくちゃと...まず、弁護士事務所には異常なスケール感があるでしょ? リハーサルをやったのが普通の会議室みたいな場所だったんですが、監督から「お前の事務所、すごく広いから、お前がとにかく動け」と言われて、会議室の中をウロチョロとやりました。あの場所に行ってから「おぉぅ! こんなところか」って。ものすごいカット数を撮りました。そういう使われていないカットがあるから、この映画に奥行きが出るわけです。そういう中で二宮さんがグイグイ引っ張っていく感じでございました。

二宮さん:
引っ張っていったのは監督でしたけれど、あの場所、僕は好きでしたね。

八嶋さん:
お芝居がやりやすかったです。

二宮さん:
独立した感じで。

MC:一方で最上と諏訪部のチーム感も素敵でしたが、今日の御髪は諏訪部の感じで?

松重さん:
髪は、監督が「この映画で諏訪部は真っ白で行きたい」と言われてスプレーで染めるつもりだったんです。僕は何十年も染めてきたので、「多分、染めなかったら白いのが出てきますよ」と言ったんですが、白いのが出てくるどころか真っ白でした! これ、僕のバージンヘア!  白松重と黒松重でこれから使い分けられるかな。

八嶋さん:
オセロ松重ですね!

松重さん:
諏訪部って今回、ダークサイドの人と思っていたけれど、完成した作品を観ると、最上の狂い方が常軌を逸してきて、逆に諏訪部がまともに見えてくるという。「あれ?」って思ったけれど、それくらい冷静なヤクザでした。

MC:木村さんから見て最上と諏訪部の関係性は?

木村さん:
松重さんとは別の作品でもご一緒していますが、全く違う役どころ、違うシチュエーションでご一緒できるのはすごく嬉しかったです。監督がオリジナルのインパール作戦(太平洋戦争で日本軍が決行し、参加した多くの兵士が命を落とし、今では史上最悪の作戦といわれている)という戦時中に犯した罪を脚本に練りこんでくれて、そのエピソードが奥深いところで諏訪部と最上という、全く違う立場の二人をどこか共存させてくれて、感慨深い間柄になりました。撮影中は松重さんとセッションできることがとにかく嬉しかったですね。

MC:八嶋さん、松重さんと木村さんが揃うと「また一緒の作品だね」などというお話は?

八嶋さん:
松重さんと木村さんは、ずっと撮影現場で会っているけれど、僕は顔合わせの日と打ち上げで会っただけで、現場では一切会わなかったんです。向こうの「大人チーム」、こっちの「ちびっこチーム」。

二宮さん:
いや、こっちも一応大人だから!

八嶋さん:
向こうはすげーなって...吉高ちゃんはどっちも行き来して、向こうで「拓ちゃん」とか言っちゃって...。

吉高さん:
そればっかりニュースになっていますね。

八嶋さん:
そうそう、そればっかりニュースになっちゃって(笑)。でもあっちチーム、こっちチームみたいになって、こっちのお芝居にも熱が入って、「グルーヴ感を出したいね」ってそういう意識の仕方も楽しかったし良かったと思います。

松重さん:
連ドラと映画をやって、木村くんともう一回ちゃんとお芝居がやりたいなと思っていました。以前とは全く真逆の関係性になったり、本当に僕らの仕事はやっていて楽しいなって思う瞬間なんですよ。あんなに和気あいあいとした上司と部下の関係だったのが、今回は全然違う緊張感のある、ヤクザじゃんっていう...たまらないですね。だからやめられない職業なんですよね。そこをお客さんも楽しんでいただけると嬉しいですね。

MC:木村さんと二宮さんでさらに映画をもう一本撮るならどんな映画を?

原田監督:
たぶん、この映画を観て、そう思っていただける方は多いと思います。僕自身、撮影しながらお金がもっとあったら、この二人でインパール作戦の悲劇の話ができたらいいなと思い浮かびました。僕自身、戦争映画とウエスタンと時代劇で育ったので...まだ本格戦争映画はやっていないので、日系人の442連隊(ほとんどの隊員が日系アメリカ人により構成されていたアメリカ陸軍の部隊)とか、ああいうの二人でやれたらいいですけれどね。でも多分、具体的には「KAMIKAZE TAXI」(役所広司と高橋和也のW主演の原田監督作品)のリメイクとかがいいかな。リメイクするなら主役をちょっと変えて、悪役の亜仁丸(あにまる)を木村さんにやってもらって、ニノを追い回したり...。ギトギトの悪党の木村さんが見てみたいなって思いますね。

木村さん:
ギットギトに行きたいと思います!

二宮さん:
お二人と一緒にできるっていうこと自体なかなかないですから、最初で最後のつもりでやっていたので、そう言っていただけるだけで感謝です!

登壇者全員で鏡開きを実施!

MC:最後に木村さん、二宮さんからメッセージをいただきたいと思います。

二宮さん:
はい、今日から無事公開ですので、多くの方に楽しんでいただきたいし、多くの方が楽しめる作品になっていると思います。自分の正義感と比べながら観ていただければと思います。よろしくお願いいたします。

木村さん:
今日をもってこの映画は皆さんのものなので、思う存分、楽しんでいただきたいです。いろんな感情を抱いてほしいと思います。監督もおっしゃっていましたが、タイトルも内容も外見もしっかりしていますが、「ものすごくパンク」だと思いますので、いろんなことを考えていいと思います。たくさん考えて、たくさん感じて、皆さんで共有し合ってほしいと思います。

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