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この夏、最も暑い映画を最も涼しく観る
かき氷片手に「検察側の罪人」夏の納涼試写会

2018年08月20日

「検察側の罪人」夏の納涼試写会

<左から、芦名 星さん、酒向 芳さん>


木村拓哉と二宮和也の初共演で話題の「検察側の罪人」の公開を前に8月20日、東京・恵比寿の恵比寿ガーデンルームにて「公開直前 夏の納涼試写会」と称しての試写会を開催! 木村拓哉さん、二宮和也さん、芦名星さん、酒向芳さんが登壇しました。観客は浴衣姿で会場に足を運び、かき氷がふるまわれる中、木村さん、二宮さんの熱いトークが展開! こちらのイベントの模様をレポートいたします。


木村拓哉さん(最上毅役)
「納涼会という感じの、"ゆるい感じ"でお願いします」と言われたのですが「ゆるい感じ」というのが自分でも理解できていなくて、どういう会にしようかと、ニノとさっきまでいろいろ話していました。短い時間かもしれませんが一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
二宮和也さん(沖野啓一郎役)
今、木村くんも言っていたように納涼会? 納涼試写会ということで、(会場に)こんなに草木があると(自身のボタニカルな柄のジャケットとパンツと)かぶっちゃうなと思っています(笑)。少しでもワクワクするような話ができればと思っておりますのでよろしくお願いします。
芦名 星さん(運び屋の女役)

納涼会ということで「涼しい雰囲気で」と言われたのですが、「涼しい雰囲気」というのは、なかなか難しいですね。「ちょっとどうなの?」と二宮さんに言われたのですが、気持ちは涼しい感じで皆さんと楽しめればと思います。

MC:お客さまにも「涼しい格好で」とお願いしたところ、かなりの割合の方が浴衣でいらっしゃってくださいました。

木村さん:
やっぱりいいですよね、女子の浴衣姿。この時期ならではで、ありがたいです。「涼しい格好で」とお願いしていて、ニノと「じゃあ、水着の人とかいるのかな?」と話をしていたんですが...。

二宮さん:
(可能性は)ゼロではありませんからね。男の人もビシッと着てくださっていますね。下に水着を着ているかもしれませんが(笑)。やはり夏ですもんね~。

MC:キャストの皆さんの本日の衣装のポイントをお聞きしたいと思います。

木村さん:
納涼試写会ということだったので、スタイリストさんが用意してくれた服の中で、どういうものがあるのかと見ましたが、浴衣は用意されていなかったので、できるだけ涼しげな恰好を選びました。

MC:私服では夏はどんな格好を?

木村さん:
夏は基本Tシャツにデニム、短パンですね。下はサンダルとかスニーカーですね。

MC:二宮さんは今日のファッションは?

二宮さん:
今日のファッションですか? 自分の性質上、(ジャケットの中のTシャツ一枚)これだけで行くと、さすがに"なし"だなと思ったので、ちゃんとセットアップで、サンダルも革のもので、かなり気合入っています! 

MC:夏の私服は?

木村さん:
そこはあまり聞かないでください! 何となく皆さんご存知だと思うので、そこは掘り下げなくても...。

二宮さん:
全然大丈夫ですよ! 一つ言うなら、全部(木村さんから)もらったやつです。先日「ぴったんこカンカン」という番組で、「とりあえず着ろ!」と言われたので、今日の私服は上下全部もらった服です。だから、ザックリ言うと「木村拓哉です!」

芦名さん:
私は、脚が見える洋服を着ることが少ないんですが、今日は脚が見える洋服を着てみました。普段は黒い洋服が多いです。夏でも黒! あとは楽なのでペロンとしたものが多いです。

木村さん:
でも、撮影現場にいらしたときは、私服がすごくカッコよかったです。スキニーなデニムにライダースを着て「おはようございます」って入ってきて、役の衣装かと思ったら「私服です」って...めちゃくちゃカッコよかった!

二宮さん:
シュッとしていますもんね?

木村さん:
ちゃんとしています。

二宮さん:
僕もちゃんとしていますよ!

MC:撮影は昨年の夏だったそうですが、暑かったですか?

木村さん:
とんでもなく暑かったよね?

二宮さん:
殺人現場のシーンなんかはブルーシートが上にも張られているので、全て囲われていてめちゃくちゃ暑かったです。

木村さん:
今、ニノも言っていたんですが、「殺人現場の現場検証を行います」っていうシーンの撮影で、役の衣装のままだと、あまりに暑くて「これは無理だな」と思って、速攻でジャケットを脱ぎました。現場慣れしたベテラン検察官なら、やってもアリなんじゃないかと思って、現場に着いて車を降りて現場検証に入りますよって導線で、暑くて脱ぎました。

MC:現場慣れしていますって感じでした。

木村さん:
そうとってもらえたなら嬉しいですが、そのカットを撮り終えて監督が「OK」と言った後に、ニノが「ずりぃ!」って、ずっと言っていました。

二宮さん:
僕は(役柄上)脱げないから、「ずりぃー!」って。そういうの、すぐやるんですよ。

MC:今回、そういうシーンがいっぱいあったとか?

二宮さん:
今から観ていただくファーストシーンにはそういうところがいっぱい出てくると思います。すごく好きなシーンなんですが、本来は晴れていて、きれいなシーンの予定が、雨が降って、なんだかおどろおどろしいシーンになっていて、好きになりました。注目して観てほしいです。

MC:初共演ですが、先輩と後輩の検事の役、普通はタッグを組んで悪を正す役なのかと思いきや、激しく敵対しますね。

木村さん:
内容に関しては「敵対」という捉え方なのか...僕は、そういう捉え方ではなく、逆にニノが演じた沖野という検察官の正義に追い込まれていく立場なので「VS」の意識は自分の中ではなかったです。どちらかと言うと、ウソで自分を守り、彼から身を守る立場なので。

二宮さん:
僕もそれは全くなかったです。それよりも木村くんと一緒にできるっていう衝撃のほうが強かったです。驚きませんでした? 驚きましたよね? 僕も皆さんと同じくらい驚きました。「僕の知っている木村拓哉ですか?」って一応確認したら、「そうだ」っていうので、これはすごいことだと思いました。内容よりも僕には「木村くんと共演」ということと、「撮るのが原田さん」という衝撃がすごく来ました。

芦名さん:
私が一番衝撃を受けましたよ。お二人とご一緒って、私の頭の中にないことでしたから。初日が木村さんとご一緒のシーンで...私は「運び屋の女」って役で、「何を運ぶか?」ってところですが、そこは観ていただかないと...。

MC:そこは今は言えないですが...。

二宮さん:
じゃあ何で呼んだんですか(笑)?

芦名さん:
初日の撮影は寒いところでしたよね。霊園みたいな...(笑)。涼しげな場所で、すごく印象的でした。でもお墓のシーンではないです。

MC:木村さんは現場に入って、二宮さんと共演していかがでしたか?

木村さん:
やはり、豊かな表現者だなというか、向き合いがいのある出演者だなってすごく思いましたね。何ですかね、普通だったら、力んだりすると思うんですよ。でもそこで一切、力まず、本当に「自然体で沖野というキャラクターを全身で体現しているな」というのは、対峙していて思いました。対峙の仕方、最上と沖野という役の関係が、前半と後半でどんどん変わってくるので、その向き合い方も自然にできてよかったですね。

二宮さん:
楽しかったですよ。楽しさしかない。説明するのが難しいな...、プロ野球選手と一緒に混じってプレイしている感じなんですよ。

木村さん:
お客さんは「あぁ...」って感じですが、記者の皆さんは「?」って...(笑)。

二宮さん:
記者の皆さん、お暑いのかな(笑)? 自分が「ちょっとうまくなったような気にさせる」んですよ。野球でいうと、どんな球が来ても、どこに打っても、ちゃんと拾ってくれるし打ってくれる。だから僕が何をやってもうまくできて見える。そんなの楽しさしかないでしょ? 台本にないことをしても、あるものを違うふうにやっても、「そうやるならこうしよう」というのを瞬時にやってくれる。僕はただただ楽しみました。もちろん内容は楽しむものとは違うけれど、やっている作業としてはすごく楽しかったです。

芦名さん:
木村さんの演じる役より、役柄的には私のほうがスッとしていないといけないんです。でも、私自身がハフハフしているので...(苦笑)。ワタワタ? オロオロ? なんとも表現できないんですが、緊張はするし、役柄的には自分は強くいないといけないし、初日に木村さんとお会いするのでそこでも緊張するし、不安だし、怖いし...。役に自分を投じていく怖さは、私は常に持ってしまうんです。それを超えるために自分の役作りをしっかりやらなくてはならないプレッシャーとか、いろんなものが合わさって、ハフハフしているんですよ。それをどう拭い去って、木村さんの前に立つかというのを初日は考えていました。でも、お会いしたらすごく気さくで、こんなに話しかけてもらえるとは思っていなかったです。私の緊張感をほぐすように接してくださって、監督も柔らかい雰囲気でいてくださいました。

MC:本日は、納涼会ですので皆さんには、心をひんやりとしていただくべく殺人事件の被疑者・松倉役の酒向芳さんにもいらしています!

酒向さん登場。

木村さん:
若干、皆さんの反応が「ひゃひゃっ」という感じですね(笑)。

酒向 芳さん(松倉重生役)

殺人事件の被疑者役がこういう場所に出てくることはどうかと思うんですが、木村さんと二宮さんにお招きいただきました。今日は楽しみに参りました。よろしくお願いします。

MC:松倉は映画史上類を見ない鬼畜、トラウマティックな男です。どのようにこの役をイメージして演じられたのでしょうか?

酒向さん:
オーディションを受けて原田監督が僕を使うと言ってくれたんですが、どの役かは教えてくれなかったんですね。台本をいただいて「この役です」と言われて、監督のことを思った時、監督が「私の中に松倉があるんじゃないか」と言ってくれた気がして、自分の中の松倉を探す作業から始めました。

木村さん:
なんか「納涼試写会」って、酒向さんが登壇してくださった後から、怪談噺のお化けが普通にいるような感じになってきましたね(笑)。

MC:最上がすごい表情で松倉をにらみつけるシーンもありますが。

木村さん:
僕は対峙というより、一方的に傍観している設定でした。フィクションだからこそ許されるというか...これがノンフィクションだったらは絶対に許されないですよね。現場では酒向さんは松倉として存在してくださっていて、おのずと自分の感情を反射させることになっていましたね。

MC:念のため質問ですが、普段の酒向さんは優しいんですよね?

二宮さん:
もちろんです。普段からあんなだったら狂気ですよね。優しいっていうか...普通に。

酒向さん:
(現場で)そんなにしゃべっていないですよね。

二宮さん:
お会いするのが、取り調べや追いかけているときで、物理的に話すような環境じゃなかったけれど、優しい人ですよ。

MC:沖野として対峙していかがでしたか?

酒向さん:
監督からあのシーンに関して、松倉を掘り下げるあるヒントをいただいて、考えて、あとは現場に出ました。私たちの仕事は方程式がないですから、決めたことをやろうと思ってもその通りに行かないので、「一つの考えだけを持って」二宮さんが演じる沖野と対峙しました。目の前にいる沖野という人物を、松倉はそんなに好きじゃないですからね。対峙し、後は二宮さんがやってくださったので身を任せるだけでした。

二宮さん:
あのシーンは、耳元でずっと大きな声を出していたので、終わるたびに謝っていました。自分的には、感情が高ぶっているシーンで、動いているのは僕だけ、相手が動いてくれたら転換ができたりするけれど、それが一切できないので、どうしようかと思いました。でも、「よーいスタート」で一回やったら、ああいう形になりました。

MC:松倉が口でパチンと大きな音を鳴らすしぐさを繰り返します。本当にあんな大きな音が出るんですか?

二宮さん:
あれ、「生音」ですよね?

酒向さん:
そうです。

場面画像の松倉の姿に客席から悲鳴!

木村さん:
これ映画のワンシーンですから! 言い方とか、みんなのリアクションおかしい(笑)!

酒向さん:
あれも監督から「何か癖ないか?何かやってよ」って言われて、出たのがあれでした。

木村さん:
「何かやってよ」って結構...。

酒向さん:
(監督は)言いますよね。

木村さん:
大倉孝二さんが、撮影の二日前くらいかな? 「長さ50mくらいのエスカレーターがあって、ワンカットで撮るんだけれど、その間、ずっとしゃべっていてほしいんだよね、頼むね」って監督に言われて、彼は頭を抱えていました。

二宮さん:
木村くんも言われていましたよね。「ここもうちょっとほしいけれど何かある?」「はい、わかりました」ってやっていました。そういうシーンが結構ありましたね。信頼しているんじゃないですかね。「何かある?」「わかりました」って言って、何もやらなかったら多分激怒すると思うので(笑)、信頼しているからこそ出る言葉だと思います。

MC:ここでLINE LIVEの配信は終了となりますので、視聴されている皆さんにメッセージをいただけますか?

木村さん:
LINE LIVEというものにお邪魔するのが初めてなので、どういうふうに皆さんに伝わっているのか自分にはクエスチョンな部分もあるんですが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。ニノに渡します(笑)。

二宮さん:
難しいですね。ずっと見られていたってことですよね? 普段は記者の人たちに言葉を抽出してもらい、編集してもらってお届けするじゃないですか? だから、僕は記者会見とかでも自分がしゃべっていない時は、ずっと(ダラっとした姿勢で)こうしているんですが、これもずっと見られているってことですよね? それはね、ホントやめていただきたいですね。ビシッとした姿でお届けしたいですから。

木村さん:
すごいな(笑)。LINE LIVEに参加しておきながら「やめていただきたい」って...(笑)。

二宮さん:
こんな隅々まで...。逆に貴重な場かもしれませんね。僕も見ちゃうかもしれないです。楽しんでいただけたら何よりです。

MC:では会場のこれから映画をご覧になる皆さんにもメッセージをお願いします。

木村さん:
女性の皆さん、浴衣で来てくださって、男性も和装で来てくださって嬉しいです。でも、これから流れる時間は、決してきらびやかで楽しくて甘い時間ではなくて、「ちょっと帯をきつく締めすぎちゃったかな?」って内容になっていますので、心して受け取ってほしいと思います。

MC:続いて二宮さん、お願いします。

自分に来ると思ってなかった二宮さん、慌てる。

二宮さん:
いや、(木村さんが)代表挨拶かと思っていた(笑)。

木村さん:
いま完全にオフってたよ!

二宮さん:
「浴衣と絡めてうまいこと言うなぁ」とか思っていました(笑)。最初は、内容がわからないと思うので...。

木村さん:
今から観る人に「多分、内容わからないと思う」って(苦笑)。でも確かに!

二宮さん:
わかるかな? 内容を追っていこうとすると、原田さんがすご過ぎて置いていかれちゃうと思いますが、印象的なカットだったり、松倉が口をパンパンやったり、いろんな人がそういうことをやっているので、そのおかずだけでも楽しんでもらえたら、骨太な作品だなってことはわかると思います。一回でわかろうとしないで、徐々にみんなで一緒に進んでいきましょう!

芦名さん:
あまり自分の役について話せることが多くないんですが、初めてこういう役をしましたし...。運び屋は何を運んでいるのか? 宅配便屋さんみたいな感じではないので(笑)、そこも楽しんでいただけたらと思います。私の役はどちらかと言うとわかりやすいかもしれません。お二人の役は心情を徐々に伝えるようなところがありますが、私の役は、バンっと印象がある役なので、そこは頭使わず観ていただけたらと思います。

酒向さん:
題名は「検察側の罪人」ですが、検察側は正義なんだと思います。でも、この映画を観ると「正義の行方」がわからなくなるんです。正義は悪なのか? 私は、正義を行うことの裏には必ず優しさがあると思っていました。最上も沖野もその裏側に優しさがあると思って観ていただけるとちょっと違う観方ができるんじゃないかと思います。

MC:(フォトセッションが終了し)最後にもう一度、木村さんから観客の皆さんに一言お願いします。

木村さん:
先ほど、お話を伺ったら、ちゃんとドレスコードがあって、自宅で浴衣を着てお越しくださったんですね。普段、あまり着慣れていないとは思いますが、皆さんの今日の格好よりも見慣れない空間がスクリーンに映し出されると思います。ぜひ最初から最後まですごく複雑な気持ちになると思いますが、そこも全部ひっくるめて楽しんでいただければと思います。

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