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平手友梨奈「大好きな鮎喰響の生き様を届けたい!」
「響 -HIBIKI-」完成披露試写会

2018年08月28日

「響 -HIBIKI-」完成披露試写会

<左から、月川翔監督、野間口徹さん、アヤカ・ウィルソンさん、平手友梨奈さん、北川景子さん、
高嶋政伸さん、北村有起哉さん>


「君の膵臓をたべたい」の月川翔監督が、「マンガ大賞2017」受賞作の柳本光晴による「響~小説家になる方法~」を実写化した「響 -HIBIKI-」は9月14日より公開となります。圧倒的な才能を持つ女子高生小説家・鮎喰響を軸に、周囲の人々の心の葛藤を描いた人間ドラマが交錯します。
本作が完成し、8月28日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて完成披露試写会を実施しました。映画初出演かつ初主演となる平手友梨奈さんをはじめ、北川景子さん、アヤカ・ウィルソンさん、高嶋政伸さん、北村有起哉さん、野間口徹さん、月川翔監督が登壇し、撮影エピソードを明かしました。特に、ヒロイン・響の回し蹴り、飛び蹴りを喰らわされた大人たちが心情を吐露し、客席を引きつけました。そのイベントの様子を詳しくレポートします。


平手友梨奈さん(鮎喰響役)

今日はよろしくお願いします。
北川景子さん(花井ふみ役)

今回は、平手さん演じる響という天才的な女子高生作家と、アヤカさん演じる秀才小説家の担当編集者役を演じました。若い二人と一緒の撮影により刺激を受けまして、自分も初心に戻って「これからもっと頑張ろう!」と思いました。今日は、作品を皆さんにお観せできることが本当に嬉しいです。
アヤカ・ウィルソンさん(祖父江凛夏役)

十年ぶりの映画出演でいろいろと緊張もしました。この作品は本当にリアルで心に響く作品になっていると思いますので、ぜひ皆さん楽しんでください。
高嶋政伸さん(神田正則役)

僕は商売と事なかれ主義を第一に生きる編集長を演じました。傑作ですので映画を楽しんでください。
北村有起哉さん(鬼島 仁役)

今は落ちぶれながらも小説を書いている、芥川賞作家を演じています。だいぶアクの強い役でしたが、楽しんで演じました。主人公たちには割と嫌な存在ですが、そこにはちゃんと天罰が下ります。そこら辺は観て、スカッとしてもらえると思います。皆さんも楽しんでください!
野間口徹さん(矢野浩明役)

主人公の響を付け狙う週刊誌の記者を演じました。(自分に)ぴったりの役をもらいましたので頑張りました。原作をご存知の方もそうではない方も楽しめる作品になっています。ぜひ楽しみにしていてください! 今日はありがとうございます。
月川翔監督

つい二週間前に完成したばかりの映画です! ですので、まだご覧になっている方が極端に少ない作品です。皆さんに観てもらいどのような感想が聞けるのか、とても楽しみにしています。今日は最後まで楽しんでください。

MC:主人公の響役を演じた平手さんは、映画初出演にして初主演となるわけですが、どのような思いでこの「響 -HIBIKI-」という作品に臨まれたのでしょうか。

平手さん:
私は、「響の生き様を届けたい!」と思い演じました。

MC:原作を読まれたのは、出演オファーを受けてからでしょうか。

平手さん:
いいえ、先に原作は読んでいて、それからオファーがきていることを聞きました。でも、私には(映画出演は)絶対に無理だと思いました。初めてなのに「主演」ですし、共演者の方々に絶対迷惑をかけてしまうし、それに私は飽き症なので、できないと思っていました。

MC:でも、この作品の原作者である柳本先生は、鮎喰響のキャラクターに平手さんを重ねている部分もあったそうです。ご自身に近いと感じたことはありませんか?

平手さん:
うーん...最近は「似てる」と言われ過ぎて、「本当なのかな?」と...。自分では似ているとはあまり思っていないです。

MC:飽き症とのことですが、映画の撮影には待ち時間がかなりあると思います。正直なところ、どうでしたか?

平手さん:
それが...全然大丈夫でした(笑)!

MC:クランクアップはどのようなお気持ちでしたか?

平手さん:
あの時は、「まだずっと"響"でいたい!」と思っていました。

MC:それはどうしてですか?

平手さん:
うーん...私はずっと変わらず「響が大好き」だからです。

MC:月川監督、平手さんとは撮影前から演技リハーサルをされたと伺っていますが、それはどのようなことをされたのですか?

月川監督:
「演技の練習をしましょう」とか、「お芝居の話をしましょう」ということではなく、平手さんに来てもらって、鮎喰響というキャラクターを深く掘り下げていくための話をしました。時には原作にありながら、脚本にないシーンを加えるかどうかといった意見交換をすることもありました。ですから、一緒に映画を作っていく仲間という感じでした。

MC:撮影中に、平手さんの成長は感じましたか?

月川監督:
「成長」と言うには難しくて、だんだんと鮎喰響になっていったという感じでした。

平手さん:
私がですか? でも、私自身には、そういう感覚はあまりなかったです。

MC:平手さんはそうおっしゃっていますが、北川さんは共演者としていかがでしたか?

北川さん:
撮影前に月川監督とアヤカちゃんと、ひーちゃん(平手さん)と私の四人で顔合わせをしました。その時はお互いに緊張していましたが、実際に撮影が始まったら「なんか響だなぁ...」という感じでした。私自身も「(役の)ふみにならなくては!」と思い込むこともなく、自然と二人でそうなれました。そして、凛夏ちゃんと同じで、アヤカちゃんなのか凛夏ちゃんなのか分からない瞬間がありました。それなので無理をすることなく、みんな役になりきっていたように思えました。

MC:平手さんは、北川景子さんとの共演はいかがでしたか?

平手さん:
ふみがいると安心します。それに北川景子さんは本当に「ふみ」って感じでした。

MC:どのようなお話をされていたのでしょうか。

北川さん:
食べ物の話ですね。好きな食べ物や撮影が終わったら食べたいものとか、そういう話です。お芝居の話は一つもしていないです(笑)。

MC:本作のキャッチコピーは「この天才、ヤバい。」ですが、共演者からみて、平手さんのヤバいところはどこでしょうか。

北川さん:
ヤバい?...何をするにしても、そういう感覚がないところですね。カメラの前に立ってお芝居が始まった時にグッと集中して目の色が変わるように見えることもあり、響というキャラクターをちゃんと研究してきていたように感じました。でも、「(平手さんご自身は)役が憑依する感覚も、スイッチが入る感覚もないです」と言うので、自然なのだと思います。私たちは、役に入ろうと必死に集中するので、「その感覚がないこと」はすごいと思います。

アヤカさん:
本人と響ちゃんがすごく似ていて、それが普通に感じられたことです。

MC:平手さん、アヤカさんとの共演はいかがでしたか。

平手さん:
すごく優しくて、お姉ちゃんみたいな感じです。

北川さん:
そうだよね。実は少し歳が離れているから、ね。

アヤカさん:
同じ高校生役ですけれど、平手さんは17歳で、私は21歳です。

高嶋さん:
平手さんは声がヤバいです! 確か平手さんの初日と僕の初日は一緒の日だったと思いますが、電話口での声のやりとりを撮りました。それで、響の台詞を話された時に、「完全に響だ!」と思いました。この響という役は難しい役です。でも、初日から完全に自分のものにしていましたから、「すごいな」「ヤバいな」と。できたら僕を一番弟子にしてもらいたいぐらいです!(会場:笑い)

平手さん:
(恐縮し頭を下げて)申し訳ないです。

高嶋さん:
(同じく頭を下げて)今後とも長い付き合いをよろしくお願いします!

MC:月川監督はいかがでしょう?

月川監督:
先程、北川さんがお話しされた感覚に近いです。(漫画のキャラクターである)鮎喰響が実在したかのように、現場にいたことです。これまで平手友梨奈として生きてきた彼女が、「撮影期間は鮎喰響として生きていた」のだと感じました。「いい演技をしよう」といった欲が一切なくて、そこに響として存在していました。だから、僕が現場で判断に迷うと、平手さんが「こうしましょうか?」と提案してくれることは、「響であればそうするだろう」と思うことの連続でした。僕はそれに救われました。

MC:平手さん、月川監督はそのようにおっしゃっていますが。

平手さん:
月川監督は、寄り添ってくださる監督だったので、やりやすかったです。納得がいくまで話し合いをしました。

月川監督:
ものすごく話をしました。台本の頭からお尻まで、これほど事前に話し合いをした相手は、これまでいませんでしたね。実際に動いてみて納得がいかない、しっくりこないところがあれば相談することを積み重ねました。ですから僕も全てに納得できました。

MC:北村さんと野間口さんは、劇中で響に相当やり込められましたね。その証拠をご用意したので皆さま、スクリーンをご覧ください!

北村さん:
自業自得です(笑)!

野間口さん:
自業自得といえばそうですが、「やり過ぎだろ!」とも思いました(笑)。

事件ケース1:回し蹴りのシーン

北村さん:
これは僕の撮影初日です。奥のエレベーター方向から響が歩いてきて、そのままパーンと蹴られるシーンです。長い台詞がありまして、アヤカとの台詞のやりとりがあって、それでこうなります。このエピソードは原作にも見開き二ページで描かれていました! 読んだ時に「これをやるのか!?」と思いました(笑)。何度も練習を重ねて、平手さんは歩数を数えて、ね?

平手さん:
はい、大変でした! この位置からスタートして、右脚でパーンと蹴らないといけなくて...。

北村さん:
凛夏と話をしていると、響が視界に入ってくるんです。それはまるで欅坂46の「サイレントマジョリティー」の十戒(の振付)みたいに、真ん中を歩いてくるわけです。僕はそんな風に密かなイメージを抱いて、「来た! 来た!」と楽しんでいました(笑)。誕生日に最高のプレゼントをもらいました!

野間口さん:
誕生日だったの? いいものをもらいましたねー(笑)。

平手さん:
嬉しそうでした(笑)! 最初は加減がわからなくて控えめに...。

北村さん:
...でもね、だんだんと物足りなくなってくるんです! ちゃんとアクション指導の方がいて、お互いに怪我のないように練習をしました。僕もここで細かい挑戦をしていて、天気占いのように履いていた靴を上に投げて...それが少しだけ映像に映っていたので「努力が報われて良かった」と思いました。最終的にはスパーンと気持ちよく(蹴りが)決まりました!

北川さん:
私もその場にいて、すごい作家の先生に対しての行動なので、「謝りなさい!」と響に頭を下げさせようとしても、響は頑なに拒むんです。それが響っぽくって、良かったです!

MC:それはアドリブですか?

北川さん:
アドリブというか、監督の「カット」がかからないと、そのままお芝居を続けるんですね。その中での自然な流れでした。

月川監督:
二人のやりとりが面白かったので、もうちょっと見ていたいなと思って...楽しく見ていました。

事件ケース2:完全な飛び蹴りシーン

野間口さん:
人生初の飛び蹴りを喰らったシーンです! 先程、有起哉さんもおっしゃっていましたが、平手さんがアクションをつけるのに、「六歩で踏み切って、飛び蹴り」とか歩数を測るんですよ。自分がやられるのをカウントダウンでわかるのはちょっとない経験ですね(笑)。ただ、僕はこれだけでなく他のシーンもあってかなりボロボロです。

MC:この飛び蹴りはワイヤーを使ったのですか?

平手さん:
この飛び蹴りは自分で飛びました!

月川監督:
当初はワイヤーで吊るすつもりでしたが、試しに一度飛んでもらったら、ものすごく打点が高かったので、ワイヤーは必要ないなと。しかも、平手さんは本番後に「もっと高く飛べるのにな」とボソっと言っていました。僕は納得いったのでオーケーを出しましたが、平手さんはもっと飛びたそうでしたね。

平手さん:
リハーサルではもっと高く飛べていたので...でも、監督がオーケーであれば、それで大丈夫です。

高嶋さん:
この日は六、七時間と長くかかったんです。僕はずっと見ていました。(平手さんは)基本的には静かに鮎喰響としてそこにいましたが、ある言葉をきっかけにして、響が怒り、(動きを再現しつつ)こんな感じに歩いていくわけです! 急に豹変して、獣が獲物を狙うかのようで、見ていてちょっと怖かったです。

月川監督:
一見すると暴力的なシーンですが、響とふみの関係性が伝わる切なさもあるシーンですから、この映画のキーショットだと思って撮りました。

MC:最後に、月川監督と平手さんからメッセージをお願いします。

月川監督:
僕はこの作品にとても思い入れがあります。「響 -HIBIKI-」という作品と、そして「平手友梨奈」という人間に出会って、自分自身のものづくりに対する姿勢を正されたような心持ちです。誰に頼まれるでもなく、なにかに呼び覚まされた感覚があり、とても達成感があります! 皆さまが、どのような感想を持ち、どのような言葉で語っていただけるのかを知りたいので、ご覧になられたら是非発信してもらえると嬉しいです。批判でも何でも聞きます。

平手さん:
私は「響の生き様」が皆さんに届くといいなと思っています。よろしくお願いします。

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