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有村架純の"戻りたい過去"を当時の写真とともに披露!
「コーヒーが冷めないうちに」完成披露試写会

2018年08月23日

「コーヒーが冷めないうちに」完成披露試写会

<左から、塚原あゆ子監督、波瑠さん、吉田羊さん、石田ゆり子さん、有村架純さん、薬師丸ひろ子さん、
松重豊さん、伊藤健太郎さん>


ドラマ「アンナチュラル」で高い評価を得た塚原あゆ子さんが満を持して映画監督デビューを飾る『コーヒーが冷めないうちに』、9月21日より公開になります。川口俊和さんのベストセラー小説「コーヒーが冷めないうちに」と、そのシリーズ続編「この嘘がばれないうちに」を合わせて、四話で一本の物語となる感動作。とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」には、いくつかのルールを守れば過去の時間に遡れる特別な席があり、悔やむ想いを抱えた人々に人生のチャンスをもたらす様子を丁寧に描写します。
同作の完成を祝して8月23日にTOHOシネマズ 日比谷にて完成披露試写会を開催し、主演の有村架純さんをはじめ、伊藤健太郎さん、波瑠さん、薬師丸ひろ子さん、吉田羊さん、松重豊さん、石田ゆり子さん、塚原あゆ子監督が参加しました。「もしもあの時に戻れたら」という作品のテーマにちなみ、キャストが"戻りたい過去"を発表したイベントの模様をレポートします。


有村架純さん(時田 数役)

本日初めてお客様に観てもらう機会ということで、実は終わった後の感想が気になるところですが、純粋に楽しんで観ていただきたいと思います。

MC:完成した映画をご覧になり、どのような感想をお持ちになったのでしょうか?

有村さん:
純粋に良い話だと思いました。四つのエピソードがまとまっていましたし、ファンタジー要素がありますが、そこまで非現実的に感じないように監督が演出してくださいました。ですので、純粋に物語を楽しめると思います。そして、皆さんの回顧のお手伝いというだけではなく、時田数という役を演じるにあたり大変だったのは、監督の「コーヒーを入れるシーンを幻想的に見せたい」というリクエストでした。なるべく所作を美しく、動きを丁寧にするように心がけました。
伊藤健太郎さん(新谷亮介役)

上映前なので、なかなかお話できることは少ないのですが、この時間を皆さんと楽しめたらと思います。

MC:主人公の心を開いていく重要な役どころでしたが、有村さんとの共演はいかがでしたか?

伊藤さん:
僕の方が年下だったので、撮影前は「大丈夫かな」という不安もあったのですが、撮影に入ると有村さんの方から話しかけてくれたので、距離を縮められました。

有村さん:
健太郎さん自身も、すごく落ち着いている方なので、とても年下とは思えず、同じ歳のような感じでした。一緒にいて過ごしやすかったです。

MC:伊藤さんは試写を観てものすごく涙を流されたと聞いていますが?

伊藤さん:
そうですね。すごく泣きました。「四回泣く」と書いてあると思うのですが、それ以上にすごくいろいろなことを考えさせられたり、心に響くものがたくさんあったり、涙があふれました。僕が泣いた回数は厳密にはわからないですが、おそらく五、六回だと思います。皆さん、覚悟して観てください!
波瑠さん(清川二美子役)

短い時間ですが、楽しい時間にできたらと思っています。よろしくお願いします。

MC:タイムスリップは大変だったのではないですか?

波瑠さん:
すごく大変でした! 水に落ちるシーンだけを撮影する日が用意されて、朝から順番に飛び込んでいく撮影をしました。体に重りをつけたりして...やる前に想像していたよりも難しかったです。

MC:監督のアイデアなんですよね?

塚原監督:
(大変な撮影で) ...すみませんでした。 
薬師丸ひろ子さん(高竹佳代役)

この映画が初監督作品になります塚原監督とは、昨年のドラマ「アンナチュラル」でご一緒しました。本当にそれから期間を空けず、またご一緒できることを嬉しく思い、ぜひこの作品にも参加させてもらいたいと思いました。監督のアイデアにより、とても愛情のこもった素敵な作品になったと思います。最後までごゆっくりご覧ください。

MC:今回の塚原組の雰囲気はいかがでしたか?

薬師丸さん:
見ての通り大変美しくて、女性としての柔らかさ、優しさ、そして柔軟さを持ち合わせた上に、統率力やリーダーシップがある素敵な監督です。若い男性のスタッフに檄(げき)を飛ばすこともあるのですが、それが嫌な感じを与えないんですね。本当にみんなが「この監督についていきたい」と「監督を中心に良い作品を作りたい」と思う求心力をお持ちなのです。最後の打ち上げの時に若いスタッフが「こんなに美しい監督に出会ったことがありません!」と挨拶をしたぐらいです。監督は本当にその美しさ強さ優しさの全部で人を惹きつけるのだと思います。

塚原監督:
めちゃくちゃ恐縮です。
吉田 羊さん(平井八絵子役)

平日の夜にもかかわらず満席で、この映画を皆さんが期待してくださっていることがわかり、とても嬉しいです! 皆さんの感想をTwitterで読むのが楽しみです。

MC:吉田さんと有村さんの共演は久しぶりに思いますが。

吉田さん:
そうですね、映画「ビリギャル」は三年前ですが、たくさんの方に愛していただいた作品でした。「架純ちゃんと次に共演するのは十年後ぐらいかな」と思っていたのですが、こんなに早く実現して嬉しく思いました。本当にその時から架純ちゃんは穏やかで感情の浮き沈みがなく、フラットな佇まいなのが印象的でした。今回、三年ぶりにお会いして、本当にこの三年間でたくさんのことを経験してきたにもかかわらず、佇まいは変わらず、ストンと居心地の良さをきちんと保ったまま現場にいらしたので、さらに「どっしりとした強い女優さんになったな」と見ておりました。今回は本編の中でもなんとなく「これはビリギャルと同じ?」と思うようなシーンがありますので、探しつつ観てもらえたらと思います。

有村さん:
嬉しいです! 幸せです!
松重 豊さん(房木康徳役)

「泣ける!」と謳っていますが、泣ける以上にヒューマンドラマとして、すごく完成度が高いので、ぜひ楽しんで観てください。

MC:薬師丸さんとの共演はいかがでしたか?

松重さん:
その話をするんですか? 長くなりますよ! かれこれ40年前になりますが、「野生の証明」という作品で薬師丸ひろ子さんがデビューなさいまして、当時、福岡の高校一年生だった僕は「なんて美しい人なんだ!」と思った次第です。そして、薬師丸さんがキャンペーンで福岡のデパートにいらした時に、僕は退場時の導線に近い場所にいたので、手を伸ばせば届くかなと手を伸ばしたら薬師丸さんの二の腕にちょっとだけ触りました。そのことを告白したのがついこの間のことでございます(会場:笑い)。皆さん、夢は叶うんです。「会いたい」と願えば会えるものなんですね。

MC:薬師丸さんはその話を聞いてどのように感じられましたか?

薬師丸さん:
その当時は多分びっくりしたと思います。でも、今回は松重さんと心の奥底で手をつないだような、本当に心が通じ合うというお芝居ができたことは本当に嬉しかったです。
石田ゆり子さん(謎の女役)

私は「謎の女」という紹介ですが、皆さんが観る前なので言えないですが、実は私にも役名はあるんです。ですから、「謎だな」と思って観てください。私は、塚原監督とドラマ「夜行観覧車」でご一緒しました。本当に私は監督が大好きで、「女が惚れる女」という方です。今回は監督の初めての映画ということで、この役をいただけて本当に幸せに思いました。とても優しくて切なくて、きっとどんな方の胸にも響く作品だと思うので、ぜひゆっくりご覧になってください。よろしくお願いします。

MC:どんなところが演じて大変でしたか?

石田さん:
謎の女は、いつも同じ席にいます。そして、いつも同じ服を着ています。それはとても簡単なようで、とても体力がいることです。いつもとは違うパワーを使いました。
塚原あゆ子監督

初めて映画を撮らせていただくチャンスをいただけて嬉しく思います。

MC:改めて監督デビューおめでとうございます(会場:拍手!)。これだけ素晴らしいキャストが揃ったのは監督への信頼だと思うのですが今回の映画の現場ではいかがでしたでしょうか?

塚原監督:
皆さんはお芝居を各々されたわけですが、現場で初めてそのお芝居を観られることが、「幸せだな」と思うような素晴らしいお芝居が何度も続きました。自然に出てくるものをスタッフ一同「良かったな」と思いましたし、きっと皆さんが揃ったからこういう素敵なお芝居が生まれたのだなと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。

MC:キャストの皆さんへの質問です。本作は現実が変わらないと分かっていても過去のある時点に戻ってどなたかと再会するストーリーということで、「もし過去に戻れるならば、あなたの戻りたい過去を教えてください。そして、そこで何をしたいですか?」にお答えください。

伊藤さん:
僕は中学生と高校生に戻りたいです。あまり戻りたい過去は思い当たらないですが、中学と高校の頃はすごく楽しかった記憶があるので、もしも戻れたら、違うことを勉強したり、違う人と遊んでみたりしたいです。そうすると今の人生はまた違ったものになっているのかなと思うとちょっと気になります。

波瑠さん:
私も伊藤さんと同じで高校生の頃に戻りたいです。高校生のときには既にこのお仕事をしていたので学校を休みがちでした。それで、学力がみるみるうちに落ちてしまいました。ですから吸収力が良いうちに勉強がしたいですし留学も経験してみたいです。

吉田さん:
私は以前、薬師丸さんと「こうのとりのゆりかご~『赤ちゃんポスト』の6年間と救われた92の命の未来~」というドラマでご一緒しました。実はその時の自分のお芝居に納得がいかなくて、ちょっとしたトラウマになっています。そのことで、薬師丸さんにも、ご迷惑をかけたと思います...本当にすみませんでした。でも、そういう現場を経験したことで役者として襟を正して「驕らずに一生懸命改めて向き合おう」と思わせてくれました。ですので今は、私に必要なことだったのだなと受け止めています。

MC:薬師丸さん、吉田さんはそうおっしゃっておりますが?

薬師丸さん:
あのドラマで初めて共演して、架純ちゃんと波留さんもその時に、ご一緒しましたね。それで、羊さんはとても辛い立場にいる女性の役だったのでリハーサルの時からよくポロポロ涙を流されていました。実際に撮影をしていても、身を削ってお芝居をされていたので今でも印象に残っています。

吉田さん:
ありがとうございます。今の言葉で私の後悔は浄化されました!

MC:それでは、引き続き"戻りたい過去"をお聞きしていきましょう。

薬師丸さん:
この作品に携わって、よく聞かれることがあります。ですが、私には全く戻ってみたい過去がないんですね。それで、正直に「ありません」と答えるんです。苦い思い出、嬉しい思い出、奇跡的な出来事...いろいろなことが重なって、今自分がここに立っていると思うと、戻ってみたい過去についてはあえて考えることもないのかなと思っています。逆にこれからの未来、過去からつながる未来をちょっと覗いてみたいなと思っています。

松重さん:
私も同感で、戻りたい過去が全くございません。強いて挙げるならば、高校一年の福岡のデパートで薬師丸さんを待っている僕に、「お前、薬師丸さんと40年後に夫婦役をやるよ!」と教えたいです(笑)。

石田さん:
私は十歳ぐらいの自分に戻りたいです。当時の私は水泳の選手で、毎日五キロから十キロメートル泳いでいました。その時に、とっても素晴らしい仲間がいて、それにより私は精神的にも肉体的にも鍛えあげられましたし、その時に知ったことが今の自分の芯を作っていると思っています。今から七年前になりますがその仲間の一人が、若くして病気で亡くなりました。その(亡くなられた)彼のことが私の胸の中に残っていて、もう一度みんなで一緒に泳ぎたいです。すみません...しんみりしてしまいました。

有村さん:
私は高校時代にも戻りたいですが、いろいろ考えると小学校三年生から四年生、年齢にして九歳から十歳ぐらいに戻りたいです。

MC:本日は、有村さんの戻りたい時代のお写真をお持ちいただきました。(会場から「可愛い」との声が!)

有村さん:
この頃の私は本当に野生児でした。この写真の場所はキャンプ場なんですが、夏は絶対にキャンプに行き、虫取りをして遊んでいた活発で自由奔放な女の子です。この頃、風邪をひいて病院に行ったのですが、いざ病院に行ったら安心してすごくお腹が空いてしまいました。その日の晩御飯は、母親が作ってくれたちらし寿司でした。それがものすごく美味しくて、「こんなにおいしいちらし寿司は二度と食べられないな」と思うくらいに美味しく感じたことがなぜか忘れられません。ですから、母の作ったちらし寿司をもう一度食べたいと思います。

MC:有村さん、この作品は時田数のコーヒーサーブからタイムトラベルが始まりますね。そこで今日は、この映画の初お披露目でございますし、今この場所からこの作品が始まると言うことで、有村さんにあるご準備をいただきます。

有村さんがコーヒーポットとコーヒーカップの乗ったワゴンを手押しして舞台に登場!

MC:本日は、有村さんにはコーヒーサーブをここで披露していただきます。 劇中の大事な台詞もここで言っていただいて、コーヒーサーブをお願いします。(会場:拍手!)

有村さん:
では、「コーヒーが冷めないうちに」

有村さんが、一杯ずつコーヒーサーブしていきます。

石田さん:
架純ちゃんは、物腰が美しいですよね。見入ってしまいます!

有村さんが淹れたコーヒーと一緒にフォトセッション

MC:最後に、登壇者を代表して有村さんにご挨拶をいただきます。

有村さん:
この作品は過去に戻っても過去は変えられないけれど、未来は変わるというルールがあります。でも、過去の後悔したことは変えられなくても、(意識を変えれば)自分自身の未来が変わることで、背中を押されて前向きになれる映画になっています。観てくださる方の背中を少しでも押す作品になれたならと思います。観た後に必ず大切な誰かに会いたくなると思いますので、皆さんの心の中にいる大切な人へ、その想いをぜひ伝えていただけたら嬉しいです! 本日は少しの時間でしたがありがとうございました。ぜひ映画を楽しんで帰ってください。

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