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木梨憲武、まさかの最優秀新人CG男優賞受賞?
ブリュッセル国際映画祭とあわせ、W受賞でサプライズ!!
「いぬやしき」初日舞台挨拶

2018年04月23日

「いぬやしき」初日舞台挨拶

<左から、佐藤信介監督、三吉彩花さん、本郷奏多さん、木梨憲武さん、
佐藤健さん、二階堂ふみさん、伊勢谷友介さん>

新宿上空での大迫力のバトルなど、リアルなCG&VFXが公開前から大きな話題を集めてきた「いぬやしき」。 この度、4月20日に全国公開を迎え、物語の舞台でもある東京・新宿のTOHOシネマズ 新宿にて舞台挨拶を行いました。
主演の木梨憲武さんをはじめ、佐藤健さん、本郷奏多さん、二階堂ふみさん、三吉彩花さん、伊勢谷友介さん、佐藤信介監督が勢揃い! ブリュッセルファンタスティック国際映画祭でのグランプリに加えて、木梨さんにサプライズで最優秀新人CG男優賞を授与?
こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。



木梨憲武さん(犬屋敷壱郎役)

さっきまで「麻理~」とスクリーンの中で言っていたジジイです。今日、ようやく公開の日が来ました。皆さん、映画はいかがでしたでしょうか? (観客:大きな拍手)
カッコよかった? 佐藤健が? ありがとうございます。分かっております。すごい身体をしていたでしょ? 
素晴らしい作品に関わることができ光栄です。スタッフの皆さんに感謝しながら今日を迎えました。今日はよろしくお願いいたします。
佐藤健さん(獅子神皓役)

僕はこの映画を観てすごく驚きました。特にCG、VFXですね。CGのスタッフさんの作業現場も見たのですが、これがものすごく地道な作業なんです。その積み重ねで、膨大な時間をかけた作業を経てこの公開初日を迎えました。感慨深いです。今日は足を運んでいただき、すごく感謝しております。嬉しいです。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。
二階堂ふみさん(渡辺しおん役)

短い時間ですが、今日は楽しんでいってください!
本郷奏多さん(安堂直行役)

(ニックネームの)「直行」(ちょっこー)とは安堂直行と書いているから「ちょっこー」なんですよ。今日はよろしくお願いいたします。
三吉彩花さん(犬屋敷麻理役)

皆さん、今日は足を運んでくださりありがとうございます!
伊勢谷友介さん(萩原刑事役)

ちょっとしか映画に出ていないのですが、映画を盛り上げに来ました。よろしくお願いします。
佐藤信介監督

撮影も大変でしたが、仕上げ期間も輪を掛けて大変でした。本来、完成しないといけない締め切り日というものはコンクリート壁のように確実に決まっているんです。ですが今回、そこを突破してしまいまして、もう一回設定された締め切りの日にも未完成でした。なので、未完のままキャストの皆さんに映画を観せなくちゃいけないことになり、その数日後にやっと完成しました。いろいろなことがバタバタでしたが、今日、皆さんに届けられて幸せに思っています。ぜひ楽しんで帰ってください。

MC:木梨さん、宣伝活動をいろいろ行ってきましたがついに初日を迎えました。

木梨さん:
佐藤さんに聞いたら、映画が公開する際、キャストはいろいろな番組に宣伝に行くそうですね。56歳のジジイになって初めて知りました。56歳にもなると宣伝活動中にも眠くなるんです(笑)。今日はしっかり睡眠を取ってこちらに来ましたので、今はバッチリです。佐藤さんはいろいろな映画に出ているから慣れているよね?

佐藤さん:
そんなことはないですよ(笑)。毎回、試行錯誤です。宣伝って難しいですよね。何を言ったら面白いかと毎回悩みます。今回は「日本のVFXもここまで来たのか!」というフレーズを一番に言いたいですね。皆さん、このフレーズを使っていいので、周りに本作を広めてください。初日に来た皆さんは宣伝部員ですから! ぜひたくさんの方に広めてほしいです。特に普段、邦画を観ない洋画好きの方に本作を観てほしいです。

MC:台本や撮影中の想像から、完成作を観て驚いた部分などありましたら教えてください。

伊勢谷さん:
全体を通していろいろなCGのシーンがありましたが、体から機械が出てくるシーンなんかもすごかったですよね。あのみそ汁は本物だったんじゃないかと思うのですが、どうなんですか?

佐藤監督:
素材には本物を使っていますね。そこにCGを足したりしています。

伊勢谷さん:
ワカメは?

佐藤監督:
どっちだったかな(笑)?

木梨さん:
現場ではワカメやみそ汁を垂らして作っていました。壁にピン留めして。

伊勢谷さん:
CG全開なシーンなのに撮影はアナログな感じで面白かったです。

三吉さん:
私は木梨さん、健さんのお二人との共演シーンが多かったのですが、台本を読んだ時、どこがどうなって、どう開いて、どう攻撃しているのかが全然想像できなかったんです。お話を伺ったら体を360度スキャンをされたとか?

木梨さん:
台湾に行ってスキャンしました。ロスとラスベガスと台湾にしかない機械で、裸で360度データをとって渡しています。実際に後半のシーンなんかは、僕がいなくても作れちゃうんです。最初はそれの意味が分からなかったですが(笑)。

三吉さん:
撮影でもいろいろなところにマーカーで印をつけていたので、「どんなもんなんだろう?」と思っていました。「どうなっちゃうんだろう、お父さん」って。

二階堂さん:
健先輩が腕の辺りからニョキニョキっていろいろ出すシーンがあったんです。実際に映画を観て、現場でも同じようなことが起きていたなと思いました。健先輩の芝居力が、ないものを私に見せてくれていましたね。CGのすごさもそうですが、さすが健先輩だなと思いました。

佐藤さん:
見えていたんだ(笑)?
劇中のヘリコプターに飛び乗るシーンですが、スタジオにヘリコプターを置いてブルーバックでの撮影だったんです。大きな扇風機で風を当てられて撮ったのですが、本当に飛んでないので「大丈夫かな?」「どうなるんだろう?」って思っていたんです。ですが、映画を観たら、本当に自分が飛び乗っていて驚きました。もともと飛んでいるヘリコプターに飛び乗りたいって夢があったので、それが叶いました(笑)。


木梨さん:
そのシーンの時、僕のことをすごい勢いで蹴ったよね?

佐藤さん:
監督がやれって言ったからなんです。僕は監督の指示で...(笑)。

木梨さん:
けっこう痛かったよ(笑)!
最初のほうの、ベッドで落ち込んでいるシーンで、「何?何?」と顔が割れて、手も出てくるシーンですが、あれは僕が演じていなくて全部CGなんです。僕がやったのは、本番前に顔、胸、手にマーカーを付けただけ。僕の動きを目安にCGを作るので、監督が「今顔が割れています!」って言われて、そういう動きをしました。僕の芝居は全く使われないんです(笑)。「目安男優」として後半、全てマーカーと目安を中心に監督が編集したということです。飛んでいるシーンも、監督がデータだけで作りこんでいます。


MC:ジジイがヒーローという異色の映画ですが、皆さんにとってのヒーローは?

木梨さん:
監督は? 今監督いくつですか?

佐藤監督:
47歳です。

木梨さん:
そんな監督の子どもの頃からのヒーローは?

佐藤監督:
僕は監督なのでスピルバーグ監督です。僕の小さい頃からの...。

佐藤さん:
今それを言ったらダメです! 

木梨さん:
今隣で(スティーブン・スピルバーグが製作総指揮の作品を)上映していて、すごくお客さんが来ているんですよね?

佐藤さん:
今スピルバーグさんの映画が公開していることを世間から隠さないと(笑)!

木梨さん:
やはりスピルバーグ監督はヒーローですか?

佐藤監督:
同じ公開時期に寄れたなと思っています(笑)。47年かかりましたが、僕のヒーローです。

三吉さん:
私は人じゃなくて...ごはんですかね?

佐藤さん:
孫悟飯のこと?

三吉さん:
いえいえ、食べ物のです。ごはんが私のヒーローなんです。

木梨さん:
すごい角度から...。

伊勢谷さん:
どこをリスペクトしているの? 聞きたい。

三吉さん:
嬉しい時、楽しい時、哀しい時、落ち込んだ時、とりあえずご飯に救われています。ご飯を食べて元気になるし、おいしいものの幸福感とか、そういうものに救われているのでヒーローです。

本郷さん:
僕にとっては佐藤信介監督。「GANTZ」が一番好きな漫画で、実写化不可能と言われた漫画が映画化されて、それがよかったから、今回も奥浩哉先生とタッグができていると思うんです。「GANTZ」を手がけてくださり、そこにまた参加できて嬉しいです。

三吉さん:
私のごはんの話がすごく小さく感じられる...(苦笑)。

伊勢谷さん:
僕も漫画好きで、もちろん奥さんの漫画も読んでいましたが、もう少し前の世代で大友克洋さんが好きなんです。おじいちゃん×SF。大友さんも「老人Z」という、「おじいちゃん」×「SF」×「匂い」という作品を作っているんです。今回、出させていただいたのが、それが理由だったりします。大友さんが僕のヒーローです。

二階堂さん:
私は甲斐バンドの甲斐さんですね。「HERO(ヒーローになる時、それは今)」ですね。

木梨さん:
そっち? HERO、それは甲斐さん?

二階堂さん:
「空はひびわれ...HERO! 太陽は燃え尽き...」ですよ。

佐藤さん:
僕は、昔から答え続けているのですが...コナンくんです。カッコいい! 今「名探偵コナン」の映画がとてもヒットしていて、僕はコナンファンに「『名探偵コナン』を観たら『いぬやしき』も観てね」って思いを込めて答えています。

木梨さん:
皆さん、いろいろな角度からヒ-ローを発表してくれましたが、僕のヒーローは父・作三です。僕と同じ顔をしています。本物のジジイです、86歳くらいで、祖師ヶ谷大蔵で自転車屋やっています。ヒーローだなと思うのは、お得意さんや顔なじみには、空気入れをタダでしています。それ見た瞬間、すげーなと思いました。冬場のパンク修理も真水でやっています。金ダワシで落とす技術の速さとか見て「ヒーロー」だなと思いますね。僕のデータをとったっていうことは、うちのオヤジデータをとったみたいなものですね。

MC:本作は、世界三大ファンタスティック映画祭に数えられるブリュッセルファンタスティック国際映画祭のコンペティション部門グランプリを獲得しました。

木梨さん:
それ聞いた時びっくりしましたが、佐藤監督はなんと今回二回目なんです。おめでとうございます!

佐藤監督:
前回は「アイアムアヒーロー」という作品でグランプリをいただきましたが、今回は獲るとも思っていなくて、報せが突然来てビックリしました。でも聞いた話では、会場が大変盛り上がったということでとても嬉しいです。

MC:「もしグランプリを獲得しなかったら、木梨さんに特別賞を」というくらい、各審査員が木梨さんの演技を絶賛されていたそうです。

木梨さん:
くれてもよかったんじゃない(笑)? 一作品一個って誰が決めたんですか? いいんですよ、くれても。あとレッドカーペットとかないんですか? 行かない? 本来はある? スケジュール? 全然ありますよ!

MC:木梨さん、そんなに賞がほしかったんですか?

木梨さん:
「お笑いスター誕生」のグランプリくらいしか家にないので!

MC:ということで、今回、木梨さんにある賞を授与したいと思います!

「CGワールド」編集長・沼倉氏:
今日は映画「いぬやしき」初日ということで、木梨さんのCG男優ぶりに感銘を受けて、ある賞をお渡ししたいとお伺いいたしました。

木梨さん:
え? なんですか? え? え?

沼倉編集長:
木梨憲武さんの圧巻のCG男優ぶりに感銘を受けて「第1回最優秀CG新人男優賞」を贈呈させていただきます。

木梨さん:
ありがとうございます! 何ですかこの賞。いや、ウソです。ありがとうございます。佐藤監督の言うこと聞いていてよかったです。すみません、米一年分とかもらえないんですか?? 

沼倉編集長:
ニッチな媒体なので...。

木梨さん:
了解です(笑)。ありがとうございます。

佐藤さん:
最優秀新人CG男優賞は、僕がこの世界に入った時からずっと目標にしていた賞だったので...。そんな賞を木梨さんが受賞されて感慨深いです。おめでとうございます。!

木梨さん:
おさきに!

沼倉編集長:
選考にあたっては、某映画の某ロバート・ダウニー・Jr.と迷ったんですが、リアルなCGの演技、これまでに見たことなかったものでしたので...。

木梨さん:
このくだり、長いよ(笑)! ありがとうございました。 (トロフィーを手に)これ、すごく軽いよ! 

MC:最後に木梨さんより締めのメッセージをお願いします!

木梨さん:
締まるかな? 今日からたくさんの方に観ていただきたいと思います。皆さんには周りの人に勧めてもらったり、もう一回観に行っていただき、「あそこのCG、こうなっていたんだ!」と確認していただきたいです。今日から公開してゴールデンウィークどこまでいけるか分かりませんが、たくさんの方に観ていただきたいと思います。今日はありがとうございました!

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