長澤まさみ、高橋一生が愛するものとは?
「嘘を愛する女」初日舞台挨拶
2018年01月20日

「嘘を愛する女」初日舞台挨拶
<左から、中江和仁監督、川栄李奈さん、高橋一生さん、長澤まさみさん、DAIGOさん、吉田鋼太郎さん>
新たな才能の発掘を目指して開催された「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2015」。応募総数474本の中から初代グランプリを勝ち取った企画を、企画者でもあるCM界の若き才能・中江和仁さんが監督を務め、長澤まさみさん、高橋一生さんといった豪華俳優陣が集結し映画化した「嘘を愛する女」。
この度、1月20日に全国公開を迎え、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて初日舞台挨拶を実施しました。
舞台挨拶には、長澤まさみさん、高橋一生さん、DAIGOさん、川栄李奈さん、吉田鋼太郎さん、そして中江和仁監督が登壇。本作撮影の裏側を語るトークや、本作タイトルにちなみキャスト陣が「愛するもの」などを披露。大盛り上がりの舞台挨拶となりました。本イベントの様子を詳しくレポートします。
MC:まずは監督、初日、初回の映画を観てくださった方の中を通って入場されましたが、今、どんなお気持ちですか?
中江和仁監督 | |
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数あるイベント、映画がたくさんある中、この映画を選んでいただきありがとうございます。初日ということで、僕も気合を入れて、映画の中で
高橋一生さんが演じた小出桔平の髪型にしてきたのですが...。 (観客:笑) 誰も気付いてくれなかったです(笑)。 DAIGOさん: そうだったんですか...(笑)。 中江監督: 誰もツッコんでくれなかった(笑)。(笑いながら)質問は何でしたっけ? MC:公開を迎えた今のお気持ちは? 中江監督: 半年以上前に映画の編集が終わったのですが、公開に向けて、僕よりも地元の両親や、周りの人がより盛り上げてくれました。両親もいろいろな人にチラシを送りまくって、電話をかけまくったみたいです(笑)。僕の小学校時代の先生とかにも、家に押しかけて「観てくれ」と言ったくらいで...。親からは「先生にチラシを渡しておいたから(先生に)電話をしてチケットを送れ」と言われたので、二十何年かぶりに先生に電話をして、チケットを送りました。本当にたくさんの方に支えられて今日のこの日があるんだなと、改めて思っています。 (観客:拍手) |

MC:長澤さん、今年初の公開作品となった本作ですが、長澤さんにとってはどういう作品になりましたか?
長澤まさみさん(川原由加利役) | |
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先ほど登場した際にいただいた拍手がすごく温かくて、「観てくださった皆さんがこの映画を気に入ってくださったのかな」と感じました。今回わたしが演じた役は自分に近い、等身大の女性の役だったと思うのですが、そういう役と出会えたことが本当に良かったなと思います。このキャラクターは、監督からたくさんの指導をいただいて作り上げたキャラクターなので、本当に思いが詰まった、いいキャラクターになったんじゃないかと思っています。 |
MC:そしてこの作品の一番の驚きだと言っても過言ではありません。俳優DAIGO2018、ついに始まりました。今の気持ちをずばりお願いします!
DAIGOさん(海原の助手・木村役) | |
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そうですね。無事に公開初日を迎えることができて。僕の思いはまさにTKです。「とても感謝」! MC:「とても感謝」いただきました! (観客:拍手) それは皆さんへの感謝ですか? DAIGOさん: そうですね。出演者の皆さんや監督、来ていただいた皆さんへの感謝の気持ちしかないと思い、言わせていただきました。 MC:高橋さん、今のお気持ちは? DAI語でお願いします。 高橋さん: そういう流れなんですか(笑)? 僕はSUです。 MC:お願いします! 高橋さん: 「すばらしくうれしい」です! DAIGOさん: (感激した様子で)うわー! (観客:拍手) 一生さんが言ってくださって僕も嬉しいです。これで2018年もアルファベット推しでいけます(笑)。嬉しいですね。ありがとうございます! 高橋さん: こちらこそ! |
MC:高橋さんはどうですか?
高橋一生さん(由加利の恋人・小出桔平役) | |
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ひとつの映画を作っていく過程で、本当に多くの皆さんが関わってくださいました。先ほど長澤さんもおっしゃっていたように、こうやって今、皆さんに迎え入れてもらえたということは、初日から本当に嬉しいことだと思っております。今は感無量ですね。 MC:本作は、長澤さんとの共演も話題となっております。改めて共演されてみていかがでした? 高橋さん: 中江監督が作り出す世界観に準じて、しっかりとお芝居ができたかなと思っています。そこに長澤さんが相手役としてしっかりと立っていてくれたことが、心から光栄だなと思っています。 長澤さん: (高橋さんは)引っ張っていってくれる人だったなと思いました。撮影をしていても、宣伝活動をしていても、そう思わせてくれました。頼りになる兄貴でしたね。 MC:そして高橋さんは、川栄さんと共演されたシーンもあり、そのシーンも印象的でした。ひげを剃ってもらうシーンもありましたね。 川栄さん: はい、剃らせていただきました(笑)。 長澤さん: 高橋さん、嬉しかったとおっしゃっていましたよね。 高橋さん: 人にひげを剃ってもらうことって、理髪店とかに行かないと人生においてあまりないことだと思うんですよね。女性の方にちゃんと剃ってもらうのは初めての体験だったので、自分のひげでないとはいえ、ジョリジョリされている感じはたまらなかったですね。 (観客:笑)。 いい経験となりました。 川栄さん: わたしも男性のヒゲを剃るなんて経験がなかったので、嬉しかったです。 |
MC:そんな川栄さんは、劇中で長澤さんから強烈なビンタをくらうシーンがありました。なかなか痛そうでしたね。
川栄李奈さん(女子大生・心葉役) | |
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はい、痛かったです。 (観客:笑) 痛かったんですが、長澤まさみさんにビンタをしていただくという貴重な経験ですから、本当にありがとうございました。嬉しかったです。 長澤さん: 気持ちを込めさせていただきました(笑)。でもビンタは痛かったと思います。(川栄さんに)ごめんね。 川栄さん: (笑顔で)とんでもないです! |
MC:そして吉田さん。長澤さんとの、しまなみ海道でのシーンは本当に印象的で、皆さんも心に残っていらっしゃるんじゃないかなと思います。完成披露イベントの時は、撮影以外の時に長澤さんと過ごされたエピソードをご披露いただきました。改めて初共演ということで、オフの時も含めて長澤さんの魅力はどんなところでしたか?
吉田鋼太郎さん(私立探偵・海原匠役) | |
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とても人に気を使われ、場を盛り上げようとなさり、優しくて、明るい方です。本当に申し分のないパートナーであり、そして何より主演女優としての貫禄がありました。やっぱり「いろんな現場だったり、いろんな作品だったりで、いろんな修羅場をくぐりぬけてきたんだろうな」という雰囲気がありました。普段はナチュラルな方なんですが、いざという時には、主演女優が持っているたたずまいがきちんとおありになる方ですね。改めてすごい方だなと感じました。 MC:長澤さん、吉田さんがこんな風におっしゃられていますが。 長澤さん: ありがとうございます。でもわたしはまだまだなので...。本当に皆さんに支えられて、この役を演じ切れることができました。やっぱり一人ではお芝居もできないですし、作品作りもできないなということは年々、より強く感じていることです。自分の力だけではできないことだと思います。 MC:では長澤さんから見た吉田さんの魅力はいかがですか? 長澤さん: 若手が頑張る姿をすごく喜んで応援してくれます。でもそれに対して「俺も同じく、負けないくらいやってやるからな」という容赦のない部分もあって、本当に愛情一杯な人だなという印象です。一緒に一歩を踏み出すことを臆せず、若手とか立場を関係なくいてくださります。本当にステキな先輩だと思います。 吉田さん: ありがとうございます。 MC:DAIGOさんから見ても吉田さんは魅力な方でしたか? DAIGOさん: もちろんです。魅力の塊のような方ですよ。僕は助手の役をやらせていただきましたが、本当に「ついていきたいな」と思う存在でしたね。 吉田さん: 一緒にしまなみ海道に行けたら良かったね。 DAIGOさん: そうですね。(劇中では)僕、パソコンの前でいろいろとやっていましたから(笑)。 |
MC:ここからは初日の「嘘愛」特別企画として、物語のテーマでもある「愛」について、登壇者の皆さんにお話しいただきたいと思います。登壇者の皆さんには今、何を愛しているのか。事前に伺ってフリップに書いていただきました。監督も一緒にご覧いただきながらコメントを一緒にお願いできればと思います。それでは一斉に発表しましょう。まずは川栄さん、(フリップを)読んでいただけますか?
川栄さん:
「わたしはアイスを愛する女です」。(ちょっぴりあわてた様子で)ごめんなさい。ダジャレを書いたつもりはないんです。 (観客:笑)

DAIGOさん:
韻を踏んでいるよね(笑)。
川栄さん:
最近、アイスが好きで、特に冬に食べるアイスがすごく好きなんです。最近はごはんを食べずにアイスを食べてしまったりしています。不摂生なのですが、それぐらいアイスが好きです。
MC:どのタイミングでアイスを食べるんですか? お風呂上がりとかいろいろとあると思いますが。
川栄さん:
気が向いたらいつでもです(笑)。いつでも食べられちゃうくらいに好きです。
MC:次は吉田さんお願いします。
吉田さん:
(フリップには「犬」の文字)去年の10月から犬を飼い始めました。もともと僕は猫派だったのですが、家内が犬を飼おうと言いまして...。はじめは散歩もあるし、いろいろと世話も大変だから「止めた方がいいんじゃないの」と言っていたのですが、やっぱり飼い始めるとすごくかわいらしくて。今は犬中心の生活になっています。

MC:ではお散歩に行ったりするんですね。
吉田さん:
行っています。
DAIGOさん:
何犬なんですか?
吉田さん:
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグです。大きめの中型犬ですね。飼い始めたのはいいのですが、住んでいるマンションの規約をいろいろと読むと、40センチ以上の犬は飼っちゃいけないという規約があったんです。でもそういった契約ってよく読まないじゃないですか。結局、家を引っ越さないといけないという状況になって、ものすごくお金がかかってしまいました。
DAIGOさん:
お名前はなんというんですか?
吉田さん:
アルマちゃんという名前の女の子です。普段、車で移動することが多く、一緒に連れていくのですが、まだ車には慣れていないみたいですね。
MC:溺愛っぷりが垣間見えますね。それではDAIGOさんお願いします。
DAIGOさん:
わたしは「OSを愛する男」です。これは皆さん、一発で分かったかと思うのですが、あえて言いますけど"奥さん"です! (会場からフーッという歓声とともに拍手)。
ありがとうございます! なんかすみません(笑)。

MC:では奥さまも本作をご覧になるのを楽しみにしていらっしゃるんじゃないですか?
DAIGOさん:
実はもう一緒に観たんですよ。そうしたらFFでGKしましたよ。
(隣で合点がいったように「ああ」とつぶやいた高橋さんに向かって)一生さん分かりました?
高橋さん:
まずはFFは「夫婦」ですよね(笑)。
DAIGOさん:
ああ、すごい!
MC:そしてGKということは? (客席から「号泣!」)
DAIGOさん:
(笑いながら)すべてを言われてしまったというパターンでしたね。夫婦で号泣して、本当にステキな映画でした。
中江監督:
(劇中でのロン毛)カツラは何か言われました?
DAIGOさん:
「意外と似合っている」と言われました。僕の芝居に関しては、「いいね」と言ってくれましたね。嬉しかったです。
高橋さん:
「わたしは宣伝を愛する男」です。実はちょっとフリップを作ってきました。

MC:お手製のフリップですね。隠し扉がついています。
高橋さん:
(小さな隠し扉を開きながら)「豊澤さんを愛する男」ですね。本作の宣伝プロデューサーで豊澤さんという方がいらっしゃるのですが、今回、わたし自身が大きい映画の宣伝活動が初めてだったんです。これは媚びるというわけではないのですが、豊澤さんに宣伝の大事さや、宣伝とはなんたるかを教えていただき、本当に感銘を受けました。やはり皆さんに観ていただくためには、いろいろなことをしなければならないんです。「皆さんに観ていただくためには...」、ということを言っていますが、地方に行くといろいろなおいしいものを食べられるんですよね。 (観客:笑)。
MC:地方のキャンペーンも初めてだったとうかがっています。
高橋さん:
そうなんですよ。だからとても宣伝活動が楽しかったです。もちろんおいしいものだけでなく、皆さんにお会いすることもそうでした。本当に楽しかったので、それを教えてくださった豊澤さん、そして宣伝部の皆さんが、初日を迎えるまで最後までやってくださったというのが...。(しみじみと)本当に豊澤さん、最高でした。
長澤さん:
(笑いながら)好きなの? (観客:笑)
高橋さん:
それは想像にお任せします(笑)。
MC:豊澤さんは男性です(笑)。とてもいい話をいただきました。最後に長澤さん、お願いします。
長澤さん:
こんなに愛を語られた後だと恥ずかしいですね(笑)。わたしはさらっといきます。お風呂が好きです。特に理由はないんですが、長風呂をして、汗を拭かずにどこまで我慢できるのかということをやっています。お風呂では本を読んだり、台本を読んだりしています。そういうことをしながら、「耐えている自分」みたいなのにグッときて楽しんでいます。

DAIGOさん:
ちなみにどれくらいお風呂に入られているのでしょうか?
長澤さん:
長いときは1時間くらい入っていました。本当はあまり良くないんですけれどね。ちょっと趣味で(笑)。
DAIGOさん:
俺もやってみようかと思いました。
長澤さん:
楽しいですよ。ジワジワと汗が落ちてきます。それを我慢して、ここまできた、という。そんなことが楽しい日々です(笑)。
MC:川栄さんは?
川栄さん:
わたしもお風呂に入りたいです。わたしも帰ったらやってみようと思います。
MC:そしてその後にアイスを食べるんですね。
DAIGOさん:
それか長風呂しながらアイスだね。
川栄さん:
いいですね。帰ったらやってみたいと思います。
MC:それでは皆さまを代表して、長澤さんからメッセージをお願いします。
長澤さん:
「嘘を愛する女」、本日から公開になりました。映画は公開されると、観た人が登場人物を育てていくものなのかなと思っています。今、わたしたちの手から離れましたが、これが終わりなのではなくて、これから観ていただいた人たちの思いでできあがるものなのかなと最近は感じています。本当に自信を持って「観ていただきたい」と思える作品です。映画館で観ていただけたら嬉しいです。本日はありがとうございました!