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「泣けドン」映画の評判にキャストの反応は?
二宮和也「家族で観てほしい」
「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」公開記念舞台挨拶

2017年11月13日

「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」公開記念舞台挨拶

<左から、滝田洋二郎監督、西島秀俊さん、宮﨑あおいさん>

公開初週にぴあ初日満足度一位を獲得するなど、好スタートを切った映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」。11月13日に、東京・有楽町のTOHOシネマズ 日劇にて公開記念舞台挨拶を行い、二宮和也さん、西島秀俊さん、宮﨑あおいさん、滝田洋二郎監督が登壇。舞台挨拶では観客との質疑応答も行われ、会場は大きな盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。


二宮和也さん(佐々木充役)
今日は、いろいろお話したり、ご質問を受けたりできればと思います。よろしくお願いいたします。
西島秀俊さん(山形直太朗役)

皆さんと直接お話しできるのを楽しみにしていました。思ったより会場が大きくてびっくりしていますが、できるだけたくさんの方とお話ししたいと思っています。
宮﨑あおいさん(山形千鶴役)

こうしてこの作品のことをみんなで話せる機会を楽しみにして参りました。短い時間ですが、よろしくお願いいたします。
滝田洋二郎監督

平日にもかかわらず、こんな大きな劇場にたくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございます。映画館に人が入っていただくことが(この作品の)元気の素です。おいしい料理も大切ですが、皆さんの力で映画を元気にしていただければと思います。今日は楽しんでいってください。


MC:先ほど発表されましたが、二宮さん、今年のNHK紅白歌合戦の司会決定おめでとうございます!

二宮さん:
ありがとうございます。これで仕事を納めるのが、12月31日となり、年のきわきわまで働くことが決定しました(笑)。体調管理に気を付けて頑張ります。

MC:そして本作は、本日で公開11日目ですが、劇場のアンケートでの満足度97.8%! ぴあ初日満足度も一位を獲得しています。キャストの皆さんにも直接、周りの方から声が届いているのでは?

二宮さん:
「いい話だったね」という声がすごく多かったです。料理やレシピの謎に迫る話かと思っていた方が多く、「観てみるといい意味で裏切られ、温かくなる話だった」とおっしゃっていただきました。

MC:どういうところが観た人々の心に刺さったと思いますか?

二宮さん:
(西島さんに)どう思います?

西島さん:
え、どういうところが満足度につながったか...? (監督に)どうでしょう(笑)?

滝田監督:
僕には答えられないよ!

MC:特にラストのどんでん返しに驚き、泣いたという方が多いようです。泣けるどんでん返し。巷では「泣けドン」と話題です!

西島さん:
本当ですか? 聞いたことない(笑)!

二宮さん:
誰か一人の意見を抽出したんじゃ...(苦笑)。僕は(物語の展開に)驚きましたよ。どういう話かと思って台本を読んでいて、まさかああいう結末になるとは思ってもいなかたですね。

西島さん:
どんでん返しは(劇中で)一度だけじゃないんです。いろいろどんでん返しがあって、最後に一番大きなどんでん返しがあります。それがすごく泣けて...。いい話だなと思って観ました。

宮﨑さん:
台本を読んだ時もそうでしたが、でき上がった映画を観て、もちろん内容は知っているはずなのに、「こんな風になるんだ!」と、純粋に作品にのめりこんでしまいました。

MC:二宮さんと西島さんのキャスティングに関してはどのような意図で?

滝田監督:
原作を読んで、二人を想定しました。ニノが演じた充という人は、過去の西島さんが演じた山形の息吹を全部引き継いでいます。本作は、料理だけでなく、人の生き方を伝えられる話にしたかったんです。料理人として麒麟の舌を持つ男がどう引き継がれていくか? そこでラスト、時空を超えた目線の交換で、ああやって見つめあっているかのようにしました。二人とも演技が素晴らしかったのでゾクゾクしましたし、それを見守るあおいちゃんもとてもよかったです。話が深くなったと思いますね。

MC:ここからは、観客の皆さんの話をお聞きしたいと思います。

観客:食べ方がとてもきれいだなと思いました。充がロールキャベツを食べるとき、スプーンを使っていました。気を付けたことはありましたか?

二宮さん:
それは意識しましたよ。プライベートではもうちょっと雑に食べてますが(笑)。天才料理人だっていう気概を持って食べていました。(滝田監督に)指示はありましたっけ?

滝田監督:
「天才料理人らしく、目とか細かい微妙な感じで表現してください」ということは言っていました。

二宮さん:
それが影響していたんだと思います。

西島さん:
どうやって食べるかは料理の先生に聞きました。「いきなり全部口に運ぶのか?」とか質問しましたね。まずスープを食べて、ちょっと舐めてみる...とか、工夫しました。

滝田監督:
食べた時の至福の顔を探るというのは、撮影中、やりましたね。

宮﨑さん:
私は味見係だったのですが、箸の持ち方とかは、撮られていると思うだけで緊張しました。でも、(宮﨑さん演じる千鶴は)夫が作ってくれた料理っていうだけでも、食べていて幸せだろうし、本当に作っていただいた料理がおいしかったので、それを素直に感情のままに出しました。

観客: 今日で四回目の鑑賞なのですが、やっぱりずっと泣いちゃいました。皆さんが泣くシーンでもらい泣きしちゃいました。ただ、「二宮さんはなんで涙を流さないのかな?」と思いました。撮影の時は流していたんですか?

二宮さん:
五回目も六回目も僕は涙を流さないと思います(笑)。監督と一緒にやっていて「泣いたら負け」みたいな空気だったんですよ。

滝田監督:
(二宮さんには)ためてためて...心で泣いてもらい、それをラストの「うまい」というセリフに込めてもらいました。そのシーンは一回しか撮りませんでした。

二宮さん:
泣いちゃうと、(充が)一気に成長しちゃう風に見えると思ったんです。この映画は一からどこまでいけるかっていう成長よりも、「充がマイナスからゼロに戻って、ここから料理人としてどう成長していくか?」という作品。初めてレシピ通りに作った料理で、それをうまいなと思い、そこから出発する話になっているんです。

観客:皆さんの一人一人の思いが交差し、時代背景や昔の人の思い――過激なシーンもありましたが、そういうところに時代を感じられて感動しました。西島さんがロシア語で流暢にお話しされていましたが、どうやって習ったんですか?

西島さん:
実は、調理場のシーンで出演されているロシア人の方が先生です。もともと、(西島さん出演テレビドラマの)「MOZU」のシーズン2冒頭で思い切り殴っているロシア人がいて、その人が先生として現れたんです(笑)。「え? 殴り合ったよね?」って(笑)。そこからロシア語を勉強しまして、すごくやりやすかったです。

二宮さん:
どれくらい勉強されたんですか?

西島さん:
東宝スタジオで何度か会って勉強しました。一度、あの人(先生)とは殴り合っている絆があるので(笑)。ロールキャベツを作って「このスープはなんだ?」って言っている二枚目の方が先生です。

宮﨑さん:
殴り合ったということは初めて聞きました!

西島さん:
楽しく...殴り合ってアクション稽古をしてるので(笑)。楽しくできました。

MC:最後に皆さんからひと言ずついただければと思います。

滝田監督:
いろんな世代の方に楽しんでいただける映画だと思います。私も三人の娘と一緒に観ました。なかなかそういう機会がないので、皆さんも面白いと思ったら、また誰かを誘って劇場にお越しいただきご覧ください。

西島さん:
とても珍しく両親が電話してきて「感動した」と言ってくれました。若い方が観て面白いと思ったら、ぜひご両親や違う世代の方を劇場に誘っていただけると嬉しいです。世代を越えてたくさんの方に感動していただける映画だと思います。

宮﨑さん:
私もちょうど先ほど、いつもお世話になっている先生から「観ました」と連絡をいただきました。先生は人の上に立つ立場の人ですが、「周りのスタッフの方に、明日からやさしくしようと思った」とおっしゃっていました。本当にいろんな世代、立場の人に響く作品なんだと嬉しくなりました。一人でも多くのいろいろな世代の方に届けばと思います。

二宮さん:
季節的にも、だいぶ寒くなってまいりました。観終わった後、温かくなれる映画だと思います。ぜひ劇場で観ていただきたいです! あまりにあおいちゃんの話が素晴らしくて、「自分はなんて浅い人間なんだろう」と、反省しておりました(笑)。自分の家族のことを考えるきっかけになる作品でもあると思うので、皆ぜひ、ご家族を誘っていただきたいなと思います。劇場にぜひ遊びに来ていただけたらと思います。本日はありがとうございました!

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