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小日向文世×深津絵里が自力発電に挑戦!!
「サバイバルファミリー」完成披露試写会

2017年01月16日

「サバイバルファミリー」完成披露試写会舞台挨拶

<左から、葵わかなさん、深津絵里さん、小日向文世さん、泉澤祐希さん、矢口史靖監督>

「ウォーターボーイズ」、「ハッピーフライト」など、ヒット作を生み続けている矢口史靖監督の最新作「サバイバルファミリー」の完成披露試写会舞台挨拶を1月16日、東京・イイノホールにて行いました。先月12月に開催された第1回マカオ国際映画祭のコンペティション部門では、唯一日本映画作品として公式上映され、すでに注目を集めています。
本作は、矢口監督によるオリジナル脚本で、これまで誰も見たことがない「電気」消滅の世界がリアルかつユーモアいっぱいに描かれています。テレビや冷蔵庫、スマホ、パソコンといった電化製品はもちろん、電車、自動車、銀行などもすべてストップ。そんな超絶不自由生活を余儀なくされる鈴木家のサバイバルライフが幕を開けるのです。鈴木家のさえないお父さんは小日向文世さん、天然なお母さんは深津絵里さん、無口な息子は泉澤祐希さん、スマホがすべての娘は葵わかなさんが演じます。
イベントでは、鈴木家の面々が自転車を漕いで発電にチャレンジ! 必死に自転車を漕ぐ四人の姿に、会場からは多くの声援が!! 果たして、鈴木家はタイトルの入った電飾看板をみごとライトアップできるのか、そんなイベントの様子を詳しくレポートします。


小日向文世さん(鈴木義之役)

今日は寒い中お越しいただき、本当にありがとうございます。一昨年の11月下旬にこの作品がクランクアップしました。それから一年ちょっと経ちました。撮影中は本当に汚い家族四人だったんですけれど、今日のような舞台挨拶でお会いすると、こんなにきれいな女優さん、俳優たちと一緒だったんだと、改めて嬉しく思っています(笑)。今日はゆっくりと楽しんでいってください。
深津絵里さん(鈴木光恵役)

本日は寒い中、お越しくださりありがとうございます。矢口監督がオリジナルで描かれた作品に、家族四人で挑みました。撮影中、ともし火が消えてしまいそうなぐらい、みんな弱ったこともありましたけれども、なんとか無事でした。逆に「まだまだいけるぞ」という力が湧いてきたような気がしました。この作品が、みなさんにも「まだまだいけるぞ」って力が湧いてくるような作品になっているといいなと思います。楽しんで帰ってください。
泉澤祐希さん(鈴木賢司役)

本当に早く観ていただきたいです。観ていただければ分かるんですけれど、本当にドキュメンタリーのような作品になっていると思います。鈴木家と一緒に、ドキドキハラハラして楽しんでいってください。
葵わかなさん(鈴木結衣役)

今日は皆さま、観に来てくださって本当にありがとうございます。小日向さんが言うように、今こういう格好をしているのが恥ずかしいぐらい、映画ではとても汚くなっています(笑)。本当にいろんなことをしました。観ている方も、落ち着いて観るというよりは、一緒に心をセカセカ動かして観てしまうような映画になっていると思います。ぜひ楽しんで帰ってもらえたらと思います。
矢口史靖監督

観に来ていただいてありがとうございます。ようやく新作ができました。こうやって完成披露できるのは非常に嬉しいです。待ち遠しかったです。
暮れの寒い時期に撮影しまして、キャストの皆さんには大いに苦労をかけました。皆さん「汚い、汚い、汚かったんだ」って連発されていますけれど、決して汚い映画が始まるわけではありません(笑)。「電気で使えるすべての便利なものが使えなくなってしまって大変だ」「ライフラインが止まった」「どうやって生き延びればいいんだろう」という姿をコミカルに描いています。普段の僕の映画とはちょっと違う、結構リアリティのある映像で仕上げました。ライフラインが止まると、お風呂に入れないとかいろんなことが起きるので、映画が進んでいくにしたがって、当然だんだん汚れていきます。一番きれいなのは今の状態ですので、この姿を目に焼き付けてください(笑)。本当は「きれいな、かっこいい人たちだったんだ」ということを記憶しながら観ていただけたらなと思います。今日は楽しんでください。

MC:去年の12月、マカオ国際映画祭に「唯一の日本映画作品」としてコンペティション部門に参戦したそうですが、向こうで大ウケだったんですか?

小日向さん:
マカオに到着して、夜の10時ぐらいから上映が始まりました。監督と一緒に中国語でなんとか挨拶をして、そのあと客席に座って観ていたんですけれど、とにかく中国のお客さんにバカ受けでした。監督二人で突っつき合いながら「やった、やった」「これは絶対グランプリだな」「これは間違いなく賞を取って帰れるぞ」と思っていたんです。唯一心配だったのが、もう一度舞台に上がって挨拶しなきゃいけないことでした。「中国語でなんて言ったらいいんだろう?」って思っていたんですけれど、結果、何ももらえませんでした(笑)。でも、お客さんはものすごく喜んで観てくれたんです。

矢口監督:
それが救いです。賞のことはもうあんまり言わないでください(会場笑)。

小日向さん:
字幕は、英語でちょっと出ていたんですけれど、僕らのちょっとしたことをしっかり観てくれていたので、きっと今日観てくださるお客さんにもはっきりと伝わるなと自信を持っています。

MC:今回の作品は、ある意味で新境地といったところに突入していると思うんですけれど、電気がなくなる世界というのをどういうきっかけで思いついたんですか?

矢口監督:
話すとけっこう古い話になるんですけれど、実は「ウォーターボーイズ」の公開直後にこの話を思いついたんです。その頃世間では、パソコンが各家庭に一台あったりとか、携帯電話を誰でも持っているみたいな状況が当たり前になりつつあったんですけれど、僕はそれに乗り遅れていた方でした。いまだに機械を扱うのが苦手でスマホも持っていないんですけれど...。世の中がどんどん僕を追い越していくような、「悔しいな」という思いがあって、「電気なんかなくなっちゃえばいいのに」みたいな、ほとんど逆恨みに近いんですけれど(笑)、そんな思いでこの話を思いつきました。

MC:ITが苦手ということですが、今はもう大丈夫ですか?

矢口監督:
ダメですね。使いこなせていないです。

MC:キャストの皆さんで、ITやパソコンが苦手な方はいますか?

小日向さん:
苦手です。

矢口監督:
小日向さん、スマホしょっちゅう見ていませんでしたか?

小日向さん:
スマホで見ているのはYahooニュースと天気予報ぐらいです。

【私たちの過酷なサバイバル撮影体験】

MC:全編、オールロケということで、皆さん本当に撮影が大変だったという話を聞いております。二カ月半にわたって各地で撮影されたそうですが、この過酷な撮影でいろんな事件が勃発したそうです。小日向さん、何が大変でしたか?

小日向さん:
台本をいただいたときに「これは大変なシーンがたくさんあるな」と思いました。覚悟はしていたんですけれど...。「アゲハの幼虫」を食べようとするシーンがあるんですが、実は僕、虫が苦手なのでとにかく嫌だったんです。実際ふたを開けてみると、それどころじゃないシーンがやっぱりまだありました。それは、11月29日に入った天竜川のシーンです。もう死ぬかと思いました。家族で溺れそうになるというシーンなんですけれど、とにかく冷たくて、当日はお医者さんもスタンバイしていました。僕らは衣装の下にウエットスーツを見えないように着たんですけれど、隙間から冷水が入ってくるんです。

MC:葵さん、そんなに寒かったんですか?

葵さん:
設定は夏頃だったので、衣装が半袖で寒かったです。寒いというより痛いというか、だんだん足も(地面に)つかなくなっていきますので、本当に生命の危機を感じました。

MC:監督は何も思いませんでしたか?

矢口監督:
僕はずっと陸にいたので、安全なところから「いいっすねー、もう一回!」みたいなことをやっていました(笑)。

MC:撮影は一日で済んだんですか?

矢口監督:
三日です。

MC:深津さんはどんなことが大変だったと思いますか?

深津さん:
(体重が)100キロある豚を家族四人で追いかけるシーンが、これまでに体験したことのないことでしたので、一番大変というか、自分で「何をしているんだろう?」って途中で感じるぐらい、大変でした。

MC:でも、動物プロダクションとかから連れてくると、利口な豚ではないですか?

小日向さん:
養豚場から来たんです。

MC:そうなんですか?

深津さん:
そうです。家族四人と豚三頭が柵のなかに放り込まれて、監督が「じゃあ鈴木家の皆さん、捕まえてみましょう。よーい、はい。」っていう感じでした。

MC:監督はどうでしたか?

矢口監督:
僕はもう安全なところから「もう一回、もう一回」って言っていました。朝から始めて夕方まで一日中やってもらいました。

MC:皆さん、体は大丈夫でしたか?

小日向さん:
僕は、豚に振り落とされたんです。田んぼが固くなっていたので、胸を強打して、その日の夜からはくしゃみをすると強烈な痛みがはしりました。あれはたぶん(骨に)ヒビが入ったと思います。監督は信じていないみたいですけれど...。(撮影中は)テーピングする程度しかできないので黙っていましたけれど、本当に痛がっていましたよね?

深津さん:
はい、痛がっていました。

矢口監督:
小日向さん、痛がりなんですよ。そういうところばかりアピールされるので、「つらいな、大変だな」とは思うんですけれど「だまされちゃいけない」と思って、毎日僕はつらい指示をバンバン出していました(笑)。

MC:泉澤さんはどんなところが大変でした?

泉澤さん:
食べるものがなくなって、猫缶を食べるシーンがあるんです。最初、猫缶の中身を変えて食べていたんですけれど、監督が「賢司だけ、もう一個新しいの開けて食べちゃおう」って言ったので「この猫缶の中身って変えてあるんですか?」と聞くと「いや、そのまんまだよ。でも一度食べたてみたから大丈夫」って言うんです。

MC:本物の猫缶を食べたんですか?

泉澤さん:
食べました。もう激マズでした。本当にマズイ。

MC:食べてもいいものなんですか?

矢口監督:
僕は実験で食べていますので、「You 食べちゃいなよ」みたいな感じでした(笑)。

泉澤さん:
そういう軽いノリでした。

MC:ということは、家族のなかで猫缶を食べたのは泉澤さんだけ?

泉澤さん:
お母さんと妹は食べてくれたんですけれど、お父さんは食べてくれませんでした。

小日向さん:
深津さんは食べる必要ないんだけれど、食に対してものすごいこだわりがあるというか、貪欲な人なんです。だから「猫缶も食べてみたい」って食べたんですよ。

MC:猫缶の味はどうでしたか?

深津さん:
ちょっと塩分が濃かったですけれど、食べられました。

MC:猫缶を食べなかったのは、小日向さんだけですか?

小日向さん:
僕は、(缶の中に)シーチキンを入れてもらいました。

MC:お父さん、ちょっとヘタレな感じでいいんですか?

泉澤さん:
いいんです。

矢口監督:
この役はこういう役なのでいいんです。ただ小日向さん、言っておきますけれど、深津さんは食べたくて食べたわけではなく、家族の絆を作ろうと思って役で食べたんですよ。

小日向さん:
いやいや、深津さんは食べることにけっこう貪欲なんです(会場笑)。

MC:さっき虫を食べるという話がありましたけれど、虫を食べるための訓練はしたんですか?

小日向さん:
映画の中のネタだからあまり言っちゃいけないんですけれど...。監督が「アゲハの幼虫を食べようとするシーン」って最初に言っていたので、僕はもうとにかくそのシーンが来るまで、少しでも慣れようと思って、撮影中はずっとスマホでアゲハの幼虫を見続けていたんです。ずっと見ているうちに、だんだん「かわいいんじゃないか」って思えるようになってきたんですけれど、幼虫を捕まえようとすると、頭の方から黄色い触角を出して、くさいにおいを出すらしいんです。それにどうやったら耐えられるかと思っていたら、当日、現場に幼虫が用意できなかったんです。それで急きょ、助監督が田んぼから虫を探してきたんです。それは、僕が「これは嫌だな」と思いながらスマホで見ていたアゲハのシマシマ模様の幼虫でした(笑)。

MC:お仕事とはいえ、本当に大変でしたね。監督は、そういった撮影現場を長くずっと見ていますと、俳優一人一人の個性を見極めることができたと思うんですが、この中で誰が一番サバイバルに向いていて、生き残れそうだと思いますか?

矢口監督:
深津さんだと思います。深津さんは、現場の待ち時間でも何でも、ほとんど武士のごとく無言で座っているんです。「このあと大変なことが起きる」って分かっているんです。小日向さんなんかは、いろんなことを見て準備したり、慌てたりしているんですけれど、深津さんは全然平気で「来るなら来い」みたいな感じでした。さっきの猫缶の話もそうですけれど、泉澤君は食べなきゃいけない役で、ほかの人は食べなくてもいいのに、カットがかかって撮影が終わった瞬間に「それ一口食べさせて」って自分から言うんです。

小日向さん:
だから貪欲なんですよね。

矢口監督:
違います(会場笑)。だから、そのタフさと何でも食べられるというのは、生き残るには必要な要素だと思います。

MC:二番目は誰ですか?

矢口監督:
二番目? そうですね、葵わかなさんですかね。

MC:三番目は?

矢口監督:
三番目が祐希君。

MC:一番生き残れないと思うのは?

矢口監督:
小日向さん。かなりの最初のほうでバタッと倒れるタイプだと思います(笑)。

【サバイバル点灯式】

MC:ここで写真撮影の時間としたいんですが、後ろの作品の看板がの電気が、ずっとついていません。そこで、鈴木家の皆さんと矢口監督に、自力で看板の電気をつけていただきたいと思います。電気がない世界ですから、自分たちで電気を起こして、電飾をきれいに飾り立てようということで、がむしゃらに電気を発電して点灯してもらいたいと思います。小日向さん、意気込みのほうは?

小日向さん:
本当につくんだろうかと思います。つかなかったらどうするんだろう?

MC:家族で協力すれば絶対つくと思います。それではまいりましょう。サバイバル点灯式、スタート! (会場音楽) 

  

■小日向さん、泉澤さん、矢口監督が一生懸命自転車を漕ぐ!

小日向さん:
(電気)ついている?

MC:小日向さん、5ポイントまでついています! 泉澤君も6ポイントついていますし、監督もがんばっています。女性陣も頑張ってください。

小日向さん:
まだ?

MC:まだ6ポイントです。

小日向さん:
周りついた?

MC:まだまだです。頑張ってください。監督は、もう9ポイントです。すごい。そして「ファミ」がつきました、泉澤君OKです!

小日向さん:
ついた? 無理だよ、もう。

■ここで、小日向さん担当の看板の枠部分と深津さん、葵さん担当の「サバ」が点灯!

 

MC:小日向さん、あと1つです。あともう少し!

小日向さん:
無理、無理、無理!

MC:まだ「サバファミリー」です。がんばって(会場拍手)!

小日向さん:
ダメだ、もう!

MC:息子(泉澤さん)とチェンジしますか?

 

小日向さん:
ついた? なんだよー!

MC:まだ「サバファミリー」です。

小日向さん:
無理、無理! 無理だよー!

■ここで、小日向さんから泉澤さんにバトンタッチ! もうすぐで10ポイントになるところで小日向さんに再びバトンタッチ、無事に「サバイバルファミリー」点灯!

 

(会場拍手)

MC:「サバイバル点灯式」大成功です! 後半に、予期せぬ機械の接触不良が起きました。すみません。これはアクシデントでした。

小日向さん:
ひどい。ちょっとおかしかったでしょ?

MC:後ろの接触が微妙でした。

小日向さん:
ほらみろー(笑)。

MC:リハーサルのときは良かったんですけれど、接触が少し悪かったようです。(小日向さんに向かって)大丈夫ですか? 

小日向さん:
こんなに疲れたのは、撮影以来です。

MC:皆さんに大きな拍手をお願いします(会場拍手)! 最後に、今の思いをお願いします。

小日向さん:
この映画には、ほとんどCGがありません。電気がなくなるということで、信号灯は止めることができなかったので、そこだけはCGで消しているそうですけれど、あとは本当に僕たちが体を張って、12月目前の川に入ったり、訓練されていない豚を追いかけたり、虫を食べようとしたり、本当にいろんなことをやらされました(笑)。それだけ見ごたえがあります。マカオのお客さんも本当に喜んでくれました。ぜひゆっくりと楽しんでください。そして、お友達やご家族に宣伝してください。よろしくお願いいたします。

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