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「何者」世代、学生たちのお悩みに、
佐藤健×朝井リョウ×IKKOがズバリお答え!

2016年09月26日

「何者」学生限定試写会イベント

<左から、IKKOさん、佐藤健さん、朝井リョウさん>

平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した朝井リョウのベストセラー「何者」が待望の映画化。この度、専門学生、大学生、大学院生を招待し、学生限定試写会が東京・109シネマズ 二子玉川にて行われました。
本作は、主人公、冷静分析系男子・拓人を演じる佐藤健さんをはじめ、地道素直系女子・瑞月役の有村架純さん、意識高い系女子・理香役の二階堂ふみさん、天真爛漫系男子・光太郎役の菅田将暉さん、空想クリエイター系男子・隆良役の岡田将生さんと、就活に奮闘する五人の大学生を、今をときめく若手俳優陣が好演した期待作。「内定」をとれば、「何者」になれるのか? 友情、恋愛、就活、裏切り...と、リアルすぎる彼らの青春を描いた超観察エンターテインメントに仕上がっています。
イベントでは、プライベートでも仲がいいという佐藤さんと朝井さんが登壇! 佐藤さんが朝井さんにツッコミをいれる場面も見られ、二人の仲の良さがヒシヒシと伝わってきました。シークレットゲストにはIKKOさんが着物姿で登場! 「どんだけ~?」ならぬ「なにもの~!!」を何度も披露し、会場の笑いを誘いました。そんな三人が学生たちのリアルな悩みにビシバシお答え。そんな軽妙なトークが繰り広げられたイベントの様子をご紹介します。


佐藤健さん(二宮拓人役)

皆さん元気ですか? 緊張していますか? ちょっと疲れていますか? 学生限定イベントということで、すごく楽しみにしてきました。ぜひ楽しんでいってもらいたいなという気持ちがとても強いです。他のキャストの方たちがいないのが残念なんですけれど、今日は僕が個人的にも、交流のある朝井リョウさんと一緒にやって来ました。本業の小説の方よりも、トークの方に専念されているぐらい、面白いトークをしてもらえるはずですので(笑)。

朝井さん:
すごくかましますね(笑)。

佐藤さん:
そうやって言っていたじゃん(笑)。

朝井さん:
がんばりましょう。

佐藤さん:
楽しんでいってください。よろしくお願いします。

朝井リョウさん

さきほど、ロビーのところでサイン会的なものをさせてもらって、その時に「試写会観ます」って言ってくれた方もいたりしました。今日は「佐藤さん以外のキャストの方の分も背負って、頑張ろう」という風に思いますので、皆さん、ぜひよろしくお願いします。

MC:すでに原作の「何者」を読んでいるという方はいますか?

会場:半分ぐらい手をあげる

朝井さん:
リアル~。

MC:佐藤さんは、朝井さんと個人的にも交流があるんですね?

佐藤さん:
そうなんです。「何者」の前から友達だったんですよね。

朝井さん:
でも、彼は一番初めに会った時のことを覚えていないんですよ。

佐藤さん:
それぐらい昔に出会ったということだね。

朝井さん:
うまいね~(笑)。

MC:お二人とも、1989年生まれなんですか?

佐藤さん:
そうですね。

MC:今回、佐藤さんが「何者」の主役をされると聞いて朝井さんはいかがでしたか?

朝井さん:
私は驚いたんですよ。映画になるってなんとなく決まったぐらいの時期に、別で(佐藤さんと)食事をしていて、「もしオファーがいったらどうする?」って軽い感じで会話していたんです。主演が得をする作品かと言ったら難しいところがあるので、その時はやっぱり、佐藤さんも「ちょっとそれはねぇ」みたいな感じで話していたんですが、実際に正式なオファーがきたら引き受けてくれて、それにはすごく驚きました。

佐藤さん:
僕もオファーがきた時に驚きました(笑)。数々の荒波を超えて、「もうここにしかいくところがない」っていって、僕のところにきたのかなと想像しました(笑)。「朝井くんが言ってくれたんだったら」という気持ちでやらせてもらいましたけれど、正直「こうやりたい!」っていう役ではなくて、なかなか難しいタイプの役ではありましたね。

MC:大学生という役作りは必要でしたか?

佐藤さん:
そういうことに関して言うと、あまり大学生という風にくくっていないというか、高校生の役をやるときもそういうところを意識するんじゃなくて、「二宮拓人っていう人物はどういう人なんだろう」っていうアプローチの仕方なので、大学生とか、就活生とかは意識していないですね。

朝井さん:
二宮拓人ってキャラクターはとにかく共感をさせないといけないキャラクターで、すごくカッコいい人が主演になっても「この主人公は自分だ」ってなかなか思えないから、ダメだなと思っていたんですよ。だから、いざ佐藤さんが主演に決まった時に、もちろん嬉しかったんですけれど、「すごくカッコいい人になっちゃった」って思ったんですよね(笑)。この船にみんな乗ろうって思うかなあって思ったんですが、実際に撮影が始まる時には、やっぱりみなさん普段(テレビなどで)観ていてわかると思うんですけれど、佐藤さんから妖気が出ている感じなんですよ。

佐藤さん:
妖気を感じるんじゃなくて、妖気が僕から出ている(笑)。

朝井さん:
出ている。すごく出ているぐらい(笑)。

佐藤さん:
鬼太郎がいたら、(髪の毛がピッと)なるぐらい?

朝井さん:
確実になると思います。

佐藤さん:
なるほどー。

朝井さん:
その妖気をかなり削いで、自然と乗ろうと思える船になってくれていたんですよね。だから「役者さんってすごいな」って本当に思いました。

MC:学生といえば、恋愛、就活、裏切りといろいろなお悩みも抱えているのではないかと思います。そこで今日は、Q&A方式で佐藤さんと朝井さんに聞けるお悩み相談のコーナーを設けました。本日はもう一名、スペシャルゲストが来ます。
「何者」スペシャルサポーターのIKKOさんです!


IKKOさん:
なにもの~!!

佐藤さん:
着物姿、お似合いで素敵ですし、来てくださって本当にありがとうございます。

朝井さん:
ありがとうございます。

佐藤さん:
皆さん、もちろん(映画は)観ていないよね? IKKOさんは出演されているわけではないんですが、純粋に宣伝を助けていただくために来てくれたんです。

IKKOさん:
最初は「どうして私にお仕事がきたんだろう。国籍、性別不詳なので、私にお仕事がきたのかな」って思ったんですけれど、(IKKOさん自身)経営者時代の経験もあって、「経営者の立場から観ても、就活生の立場から観ても、なんか納得できる映画だな」と思ったんですよ。それと佐藤さんの目で語る演技がグイグイきましてね。これは、目で語れる人じゃないと「何者」の主役はできないんじゃないかと思いまして...。すごく感心して観させてもらったんです。

佐藤さん:
ありがとうございます!

朝井さん:
ありがとうございます!

MC:期間限定で「どんだけ~」を封印して「なにもの~!!」を世の中に普及していただくべく、スペシャルサポーターに就任してもらいました。

IKKOさん:
実はですね、ところどころで使わせてもらっていたんです。「なにもの~!!」ってリズムが言いやすいなと思いましてね。言葉につまった時とか、この人、何なんだろうと思った時、「なにもの~!!」ってフレーズが使いやすくって。

【Q&A】

観客1:
私、今大学の二年で就活の準備をしているところなんですが、自己PRが苦手で...。良かったらお手本を見せてもらえますか?

佐藤さん:
これ、僕も苦手なので、ちょっとパスします(笑)。僕も就活未経験者なんですね。劇中でそういうシーンがあったんですけれど、リアルに自分が(自己PRを)やれって言われたら、できないなと思っていたので...。朝井さんは、就活をして、すごいところを乗り越えてきたんですから、いいアドバイスがあるんじゃないですか?

朝井さん:
お手本をこの場でやるのはあれなんですけれど、私も確かにいろいろな会社を就活で受けさせてもらって、すごく思ったのは、とにかく「コミュニケーション能力」ってよく言われると思うんですけれど、それって一言で言うと文章力なんですよ。私自身、就活生の時に(周りを)見ていると、しゃべっている時に主語と述語がねじれてきてしまう就活生の人が多かったんです。それがないだけで、不思議と、すごく理路整然と話しているように見えるんです。そうなるには、文章力さえつければ大丈夫なんですよね。つまり、何を言いたいかというと、本をいっぱい読んでもらいたいです。そうすると自然に文章力が身について、暗記でも自然にすらすらしゃべれるようになるので、私の本をたくさん読んでもらえると嬉しいなと思います(笑)。

IKKOさん:
自己PRですか? 私が経営者として面接をする立場の時があったんですが、その前、「(自分が)面接を受けている時はどうだったんだろう」って思うと、自分の夢ばっかりを語っていたような気がするんですよ。そうすると受からないことが多かったんです。昔、ミニスカートを履いてJALのスチュワーデスになりたかったです。私が1分間で話せるかどうかわからないですけれど...。私がJALにいってあの制服を着たいという思いを自己PRで話す感じでいいですか?

佐藤さん:
やってもらえるんですか? ありがとうございます!

IKKOさん:
1分間で言えるか、わからないけれど(笑)。よろしくお願いします。
「35番のIKKOと言います。私はこの制服、ミニスカート、制帽に憧れて、小さい頃からずっと勉強し続けてきたんです。もしJALという会社に入りましたら、グローバルなスチュワーデスになるために、語学を勉強します。そして、まずこの制服を着て、セミロングもしくはショートヘア―で、御社のこの制服がキレイに見える状態を心がけて、隅から隅までおネエの気配りをし、途中からは気にならないような存在で、バランスをとりながらサービスをさせていただけるようなスチュワーデスになりたいと思います。ぜひ、その辺は才能があると思いますので、起用してください」と言うかもしれません。


会場:拍手

佐藤さん:
ありがとうございます! ひとつ、キャラを確立された方は強いですよね。やはり、武器があるので。それが、ダメなときもあるだろうし、通るときもあるだろうし...。面接って一つ武器があると強いのかなと思いました。

IKKOさん:
劇中で、健さんが「周りの反応がある時は意外とダメで、自分に自信がない時は受かるんですよね。この物差しって何なんだろう」って言っていたんです。それが私の心にすごく響きました。この映画、すばらしいなと思いました。最初は「近頃の20代の子たちはこういう生活をしているんだな」という感覚だったんです。「映像ももうちょっと明るいといいかな」と思ったり「なじめるかな」って思っていた私がどんどんのめり込んでいった瞬間があるんですね。すごくバランスが良くって、どの世代にも響く箇所があるような気がしたんです。その中に目で語るというのがありましたね。素晴らしいと思いました。とても教えられた作品だったと思います。

佐藤さん:
ありがとうございます!

MC:それでは次の方にいきましょうか。

観客2:
今、大学二年生なんですけれど、いつも聞き役で自分から盛り上げるとかできなくて...。場を盛り上げるワザがあったらやってもらえませんか?

佐藤さん:
僕たちが場を盛り上げるタイプの人間に見えま...(IKKOさんを見る)。

IKKOさん:
ちょっ、ちょっと(笑)。

朝井さん:
いらっしゃいましたね。盛り上がりますから(笑)。

佐藤さん:
僕、本当に誰といても完全に聞き役ですからね。舞台挨拶をしても聞き役です。お客さんの方が僕より話す時とかありますから(笑)。

朝井さん:
聞き役って周りの友達にも浸透していると思うんですよね。「この子、話を聞くタイプの子だな」と思っていた子が一発芸とかやると、緊張すると思うんですよ。だから、そんな無理に盛り上げ役に回ろうとしなくてもいいんじゃないかな。

佐藤さん:
そうだね。両方いて成立するわけですから。両方盛り上げ役になっちゃったら、大変なことになっちゃいますから。

IKKOさん:
私も昔は、場を盛り上げるのが苦手だったんですよ。

佐藤さん:
そうなんですか?

IKKOさん:
どっちにしても盛り上げられることはないので、何なんだろうと思った時に、相手の目をよく見て、理解することだなと思って。同世代ならちょっと盛り上げるのが嫌だなと思うかもしれませんが、社会人になった場合は「相手がどうやったら喜んでくれるか」という意識ですよね。
「何者」という映画の中では、就活というところをテーマに、今まで自分の世界観で考えていた頭が、就活で面接に行くにあたって「大人はこういう風に思っているんだ」「自分はこういう風に考えていた」「こういう角度もあるんだ」って感じはじめた時にそれぞれの岐路ができはじめたんですよね。そういう岐路を感じて大人になっていくと思います。私は自分の考え方以外で、ちょっと自分を違うところに置いた時に、どんなことをやったら(相手が)喜んでくれるだろうと考えてました。やらなきゃいけない時にはそれに徹することかなと思いますね。


観客3:
今、友達とルームシェアをしているんですけれど、嫌になってしまいました。

佐藤さん:
嫌になったんですか!?

観客3:
はい。もし仮に、佐藤さん、朝井さん、IKKOさんの三人がルームシェアをしたら、コツとかってありますか?

朝井さん:
この三人で...。

佐藤さん:
まず、できるだけ広い部屋に住む。

朝井さん:
そこ一番、大事。

IKKOさん:
なにもの~!!

朝井さん:
今だったんだ(笑)!

佐藤さん:
白シャツ(観客2)のあなた、今後盛り上がらない時には、これを使ってください。使うタイミングが今、正しかったかはわからないけれど(笑)。

朝井さん:
ビクッってなっちゃいましたから。

佐藤さん:
ビクッってなっちゃいましたね。

朝井さん:
(ルームシェアをするなら)広い部屋に住むこと。

佐藤さん:
そこは大事な気がするね。

朝井さん:
確かにね。IKKOさんと住むって考えたら...(笑)。

佐藤さん:
でもなんか、お風呂場とか華やかになりそうですね。

IKKOさん:
皆さんは広いところがいいって言っていましたけれど、私は距離を近づけていきます。いいじゃないですか。どうせルームシェアするなら、このお二方のそばにいると私もグイグイ上がっていくなって思うんですよね。ルームシェアは上がらなかったらやる意味ないと思うんです。女性同士ならよっぽど仲がいい三人じゃない限り、そこまでやるかもわからないですけれど...。でも、仲がいい三人がルームシェアを始めちゃうと、途中、ダメになっちゃったりとかすることもあるので、基本私は一人ですね。この三人ならどんどん近づけます。

朝井さん:
お優しい。

観客4:
僕は大学四年生で就職活動も終わって、学校にも授業にも出席しなくても卒業できるんですけれど、これから半年間何をしようか悩んでいます。半年間休みがあったら何をやりたいか、教えてください。

佐藤さん:
(マイクをズラして)なんかある?

朝井さん:
すごい、マイクもナシで聞いてきましたね(笑)。今の僕の立場だったら、あなたの質問に適する答えになっていないかもしれないですけれど、普通の仕事をします。半年間、作家の仕事をしないでいいって言われたら、また会社員的な仕事をしたいです。「なんだその答え」って思いましたよね(笑)? 申し訳ございません。

佐藤さん:
それ(会社員の仕事をする半年間)を小説活動というか、執筆活動に活かすってことでしょ?

朝井さん:
活かすってよりも、使っている脳の部位がぜんぜん違うので、筋トレになる感じがあるんですよ、わりと。

佐藤さん:
僕は、英語の勉強をします。

朝井さん:
英語をしゃべれるように?

佐藤さん:
英語の勉強って、絶対、何歳になってもやりたいって思うと思うんですよ。50歳になっても、60歳になっても、なんでこの人とコミュニケーションをとれないんだって、悔しい瞬間、「(英語を)勉強しようかな」って思うときがくると思うんですよ。人生長いじゃないですか。だったら、今やったらいいじゃんって思います。

IKKOさん:
半年間ありますから、私だったら、これから先できないこと、アルバイトして貯めたお金で海外に行ったりしたいなと思います。今、選んでいる職種の、美容というところで原点に戻ると、エステが有名な国に行って半年間で何かを学びたいなと思います。

観客5:
私たち二人とも、ずっと部活をやっていたんですけれど、今大学一年生でサークルにもそこまで熱中できないんです。大学生で熱中してできるものを見つけるためにしたらいいことってありますか?

佐藤さん:
高校の時は何をしていたんですか?

観客5:
バスケ部です。

佐藤さん:
バスケ部か。じゃあ、ダンスをやったらいいよ。

朝井さん:
その心は?

佐藤さん:
ダンスはできる女性は僕の好み。

朝井さん:
あなたの好みじゃないですか! 急に緊張感がなくなりましたね(笑)。

佐藤さん:
そうですね。僕は、ダンスをやるといいと思います。

朝井さん:
となりの彼女が首を横に振るのを見たんですけれど...。あっ、ダンスはバツをいただきました。じゃあ、バレーボール。

佐藤さん:
それ、自分がバレーボールをやっているからでしょ(笑)? "朝井リョウ"とは言わずに、地元のママさんバレーをやっているんでしょ?

朝井さん:
偶然、言う機会がなかったんですよ。

佐藤さん:
絶対、そういう人たちを研究対象としてすげー見ているんですよ(笑)。

朝井さん:
バレーボールどうですか? ダメ(笑)?

IKKOさん:
最近どういう部活が主流としてあるか定かではないので、私も偉そうに言えませんけれど、今、やりたいと感じることがなかったとしたら、この先まだまだ自分の人生が待っているのですから、男の人に頼っていかなくても生きていけるような、自分の人生の将来につながっていく、身につけられる何かを得られるような部活に入るといいんじゃないかな。

佐藤さん:
家庭科部ですね。

IKKOさん:
そう、料理だったりね。男の人の胃袋をつかまえますし、私たちおネエは、胃袋をつかまえるということがとても重要で...。なんでかわからないけれど、私は昔から台所に立つのが好きだったんですよね(笑)。

佐藤さん:
IKKOさん、説得力があるんだかないんだか、難しいところにいますよね(笑)。

IKKOさん:
そうそう。料理はいいですよね、喜んでもらえるから。

観客5:
料理好きなので、がんばろうと思います。

IKKOさん:
じゃ、いいじゃない!

MC:最後に佐藤さん、メッセージをお願いします。

佐藤さん:
「何者」という映画を広めていきたいという気持ちが強いです。この映画を観て、良かったと思ったら、「なにもの~!!」をぜひ巷で流行らせてもらって、この映画のことをどんどん話してもらえたらと思います。皆さん、学生なので、もしかしたらこの映画を観て、ダメージを受ける人もいるかもしれないですけれど、それも含めて、その後に自分が変われたりだとか、友達と語れたり、その後の時間がきっと有意義なものになるんじゃないかと思いますので、この映画を、ぜひ楽しんでください。

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