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夏アニメ!ルドルフが"ブッチー"切りな好発進!
井上真央さん、八嶋智人さんに演技に原作者太鼓判!

2016年08月16日

「ルドルフとイッパイアッテナ」ヒット御礼舞台挨拶

<左から、斉藤洋さん、井上真央さん、八嶋智人さん>

シリーズ累計100万部を超えるロングセラー児童小説を3DCGでアニメーション映画化した『ルドルフとイッパイアッテナ』。その大ヒットを記録して8月16日、東京・新宿の新宿バルト9にて上映後の舞台挨拶が開催されました! ルドルフの声を担当した井上真央さん、ブッチー役の八嶋智人さん、原作者の斉藤洋さんが登壇しました。斉藤さんは井上さん、八嶋さんの演技に太鼓判! 続編に対する思いも! 笑いにあふれた舞台挨拶の模様をレポートいたします。

井上真央さん(ルドルフ役)

みなさん、こんばんニャー! 言わせちゃってすみません...(苦笑)。本日は、雨の中、劇場まで足を運んでくれてありがとうございます。公開日に便乗して、オリンピックに負けない感動を届けたいと言いましたが...どうでしたでしょうか? いろんな世代の方が観てくれているようで嬉しいです。今日は楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。
八嶋智人さん(ブッチー役)

元気ですかニャー! ニャー! ニャー! ニャー! 言わせちゃってすみません。特に「ニャー」っていうポイントはないんですけれどね、普通のセリフをしゃべっていますからね。
たくさん来てくれて、何度も観てくれているとさっき聞こえてきましたが、何度観ても新しい発見がある映画だと思います。今日もこれから、我々と話して、新しい発見をして、いろんな人に話して宣伝してもらえればと思います。大ヒットしているということで、秋口までどんどんやりますので、また足を運んでもらって、宣伝してくれたら嬉しいです。皆さんのことはもう、宣伝部長だと思ってます! よろしくお願いいたします。
斉藤洋さん(原作者)

5回観に来てくれた方もいるようですが、私は今日で7回観ました。残念ながら私がチャンピオンです! 今日は、ここでちゃんとお金を払って観ました。


八嶋さん:
原作者ってタダで観られないんですか?

斉藤さん:
言えば観られるけれど7回にもなると...。あとシルバー料金があるから安いし(笑)! 大人の方がいっぱい来ているのもどうかと思いますが(笑)、小さなお子さんを連れてきてくれたお父さんお母さんに対しては心から感謝したいです。小さな子はどうしてもトイレも近いし大人と同じようにはいかないんですよ。来るだけでも大変だと思います。ですから、そんな中、なだめたりしてお子さんと一緒に観てくれて、本当にお疲れ様でございました。

MC:先生、舞台袖で「しゃべれるかな?」と仰っていましたが、全然、大丈夫ですね。

斉藤さん:
手は震えています。

八嶋さん:
イッパイシャベルですね。

MC:公開から11日。絶賛の声が続々と届いています。「子どもが初めて泣いた映画になった」とも言われています。

井上さん:
私の知り合いのお子さんも号泣していたと言っていました。初めて観たって言っていたので...。大人がぐっとくるポイントとまた違うんでしょうね。

八嶋さん:
身近な感じがするっていうのもあるんじゃないですか? 日本の四季折々の風景もあるし、みんなが見ているような風景の中で猫が奮闘しているさまというのは、共感するところがあるのかな? わかりやすさというものがあるんじゃないかと思います。アメリカの大自然とかではなく、我々が見ている風景を猫の目線で映画にしているので、制作する側としては逆にハードルが高い気がするんですよ。みんなが見ている風景だから、それがおかしいと「おかしいじゃん」ってなるでしょ。それがないってことは、よくできているってことですよね。

斉藤さん:
私、最初に泣いた映画を覚えているんですよ。『黄色い老犬』という、ディズニーの映画です。飼い主が狂犬病になった犬を死なせてしまうシーンで思わず泣いちゃったけれど、やはり泣いた映画って大人になっても覚えていますからね。きっと今回、(この映画を観て)泣いたお子さんも覚えていてくれると思います。

八嶋さん:
ずっと覚えてくれているでしょうね。イッパイアッテナの声をやった鈴木リョウスケくん...いや、鈴木亮平くんが言っていたんです。まあ、それくらいのざっくりした感じでいいんですよ、大きいからね。

井上さん:
亮なんとかで(笑)。

八嶋さん:
彼(鈴木亮平さん)が言っていたのは、「大人が観ても泣ける。子供が観ても泣ける。」ってよくある宣伝文句ですけれど、「自分が子供のころに泣いたことを思い出したり、数年後に観て、また泣ける映画なんじゃないか? 心のひだに残りやすい映画だ。」と言っていて、普段、あんまりいいこと言わない人なのに、すごくいいことを言ったなと思いました(笑)。最初に泣いた映画って覚えているので、この感覚を覚えてもらっていたら、自分の中で育っていくと思うし、そういうのが嬉しいなと思います。

MC:涙に加えて、笑いの面ではブッチーが子どもに人気だそうです。

八嶋さん:
やったー! よかった? ブッチーよかった?

井上さん:
ブッチぎりですね。

八嶋さん:
うまいこと言った! ブッチーで笑えないと、笑うところないですから。動きもシャープですよね! 動きながら収録していました。録音の時、真央ちゃんと鈴木くんの声が入っていたんですが、あまりにも上手でガイドのプロの声優さんが入れているんじゃないかと思っていたって古田さんが言っていました。僕も一人で収録していて、「この二人すごいな」と思いました。音響監督に「(ブッチ―の声を)ちょっと聞いてみましょうか?」と言われて、声を聞いてみたらちょっと(声が)低かったんです。それで、少しずつ(声の高さを)上げていって、今のブッチーができました。監督からは「中2です。中学2年生です。」って指示を受けたので、好奇心が強いけれど何にもできない、いろいろなことを言う割には何もできない子をイメージしながら(笑)、丁寧に録音させてもらいました。真央ちゃんは、鈴木くんに内緒で収録をやり直したんでしょ?

井上さん:
やり直しました...。亮平さんと一緒に収録したんですが、半分終わったところで「うーん」ってなって...。ルドルフが途中で体が大きくなって成長するところまでやってみたのですが、年齢設定を最初から上げすぎていたので、成長がわかりづらかったんです。最初から好奇心旺盛なところを出していかないと...。ルドルフの成長物語でもあるので。でももう1回収録をやり直すとなったら、亮平さんを付き合わすわけにはいかないので、監督のところにこっそり行きました。半日無駄にしましたけれど。

八嶋さん:
成長の声色とか微妙なお芝居を丁寧にもう1回やられたと聞いて、さらに感動しました。

井上さん:
音響監督さんがかなりビシビシ言ってくれるので(笑)。

八嶋さん:
全体の監督だけでなく、音響監督もいて、とっても芝居の演出が上手なんです。「そこは、中2なんだけれど、思い切って勇気をふり絞ったんじゃないかな」とか。

井上さん:
割とスパルタで、すごく的確に厳しく言ってくれるんですよね。「そっちじゃない、もうちょっと」「はいもう1回」という感じで。「好奇心旺盛さをプラス3にしてもう1回」とか。

八嶋さん:
数字で言いますね。「バカさ加減を10%あげてくれ」とか「スケベさを10%上げて」とか。

井上さん:
それが意外とわかりやすいんです。本当に音響監督あってのルドルフができたなと思っています。

MC:斉藤先生は7回もご覧になっていて、お気に入りのシーンはありますか?

斉藤さん:
冷凍車に入っていく直前のシーンで自転車にはねられそうになるところあるでしょ? あの自転車のおじさんが良いですね! 何よりあのシーンが好き! そこだけブルーレイが出たら何十回でも観ちゃうと思います。「おっとごめんよ」って。

井上さん:
どなたがやられてるんですか?

斉藤さん:
私がやっています(笑)。

八嶋さん:
え? 先生、声やっているんですか?

斉藤さん:
やっているんですよ。私も声を映画化の時にちょっとだけでもやりたいっていう条件で入れたんです。

八嶋さん:
普通、なんとなく打ち合わせで「先生、ワンシーンだけでもやっていただけませんか?」って制作側が言い出すならともかく...。

斉藤さん:
そうじゃなくて、いくつか条件があったんですけれど、その中に入っているの!

八嶋さん:
やりたかったんですね。

斉藤さん:
やりたいですよ、そりゃ。やりたい! もっとやりたい! 私、井上さんの収録の場にいたんですが、井上さんを見てこの人は謙虚だなって思いました。本当に厳しい音響監督だったんですが、こんなに美しいのに謙虚で「すみません、勉強が足らなくて」って言っていたのを聞いて、一流になるってそういうことかって思いました。僕ももっと謙虚にならないといけないなって。そんなに厳しいのに、僕なんて6回でOKですよ。

八嶋さん:
6回ってまあまあ多い方ですよ!

斉藤さん:
もっとやりたいの! 30回まで覚悟していたんですよ。でも、向こうも忙しいだろうし我慢しましたよ。「おっと、ごめんよ」って。5回目あたりで「身振り入れたらいい」って言われました。今はやりませんけれど。

八嶋さん:
なんでそこまでやりたいって言っておいて今はやらないの?

斉藤さん:
今は恥ずかしいから(笑)。すごいのは、スタジオの中には3人くらいしかいないのに、ガラスの向こうに30人くらいいるんですよ。あれを見て、映画って大変だな! 作家でよかったな、一人でできるしって思いました。

八嶋さん:
あれ見たら緊張するんです。広いスタジオに一人で、ガラスの向こうにスタッフさんがびっしりいて、見ると緊張するから、背を向けて見ないようにしています。

井上さん:
わかります。

斉藤さん:
緊張するんですか?

八嶋さん:
緊張というか、「見ているな」って思いますよ。

斉藤さん:
本当に? あっち見て「Watch me!」とか思っているんじゃないの?

八嶋さん:
「Watch me!」って(笑)。それ、使おう(笑)!

井上さん:
「Watch me!」(笑)。

MC:先生から見てそれぞれのキャラクターはいかがでした?

斉藤さん:
ルドルフはかわいい! 絵もかわいいし、もちろん声も。本人(井上さん)の方が絵よりもかわいいかもしれないけれど、それは置いといて...(笑)。あ、そうだ、これを今日は言いたかったんだ! ブッチーのこと! 

八嶋さん:
ダメ出しですか?

斉藤さん:
そうじゃないよ! 「ルドルフのシリーズの本当の主人公はルドルフじゃなくてブッチーなんじゃないか?」という人がいるんですよ。映画の原作ではルドルフが中心だけれど、原作の3巻、4巻くらいから、ブッチーがすごく成長するんです。

八嶋さん:
これ、続編あるな!

斉藤さん:
それはわからないけれど(笑)。続きがあったらまたぜひお願いしたい。ブッチーを主人公に! 

八嶋さん:
なかなか成長しないから、パート2、3くらいまでいかないとね。

斉藤さん:
ルドルフは成長しないでかわいいままですから。

八嶋さん:
ルドルフはすごく勇気があるじゃないですか、勉強もしているし。ブッチーは庶民的で感情移入しやすい。勇気をふり絞ってやりたい瞬間も「まあ、今日はいいか」みたいな、みなさんもそういう部分あるでしょ? そこで、勇気ある人についていくと、たまに自分も頑張れるみたいな? そこは自分にとってすごくリアルだなって思います。

斉藤さん:
ルドルフは賢くて勇気あって、少しずつ大人になるけれど、まだ少年のまま。ブッチーは一人前のかっこいい大人になっていくんだから!

八嶋さん:
恋人もできて、家族もできてね。これ、続編あるな!

井上さん:
『洋とブッチー』先生、いっぱい出たいし。

八嶋さん:
何それ? 先生、洋で出るの?

斉藤さん:
今度はもうちょっと長いのやりたいな。通行人で。

八嶋さん:
いや、猫の方がいいでしょ?

斉藤さん:
猫は「ニャー」で終わりだし、そんな難しいのでなくていいの。通行人で。

八嶋さん:
今回の映画では「先生」とか?

斉藤さん:
あれは難しすぎる!

八嶋さん:
どっちなんだよ! やりたいんじゃないんですか!

斉藤さん:
やりたいけれど簡単なのがいい。

八嶋さん:
僕が昔、アニメの吹き替えの仕事をやっていた頃、ガヤのレギュラーっていうのがあったんですよ。「るろうに剣心」の斬られる人とかその他大勢の吹き替えを毎週やるんです。台本もって「ぐはぁっ!」とか「違うんだ...ギャーっ!」とか、毎週やっていました。洋(斉藤先生)はそれで! 町の人を何人かやったり。

斉藤さん:
難しいからもうちょっと簡単なのでね。

井上さん:
洋とブッチーの友情物語。

MC:原作者の方が登壇されることってなかなかないのでお聞きしたいことはありますか?

八嶋さん:
ブッチーがどんどん成長していくということで、原作ももっと先に進むことはあるんですか?

斉藤さん:
もう4巻が出ているしね。大変なんですよ。4巻目書くときにね、「どうせ1作目を超えられない」とかグチグチ言う人がいるじゃないですか? 何もしないのに。

八嶋さん:
お客さんに背を向けて我々に愚痴を言うのやめてもらっていいですか(苦笑)?

斉藤さん:
4巻目を書くとき、「これは1巻目を超えないとまずいな」って思ったんです。それで1巻を読み直して書いて「これなら楽勝だな、これは(1巻を)抜けるな」って思って4巻目を書きました。それくらい、4巻は面白い!

八嶋さん:
じゃあ3巻、4巻を原作に映画化しましょうよ!

斉藤さん:
でもね、映画にいっぱい人が来ないとダメなんだって。みなさんがあと3回くらい見に来てくれないと無理みたい。

八嶋さん:
いや、いま大ヒットですよ。

斉藤さん:
いや、こんなもんじゃダメなんだって!

井上さん・八嶋さん:
「こんなもん」って...(笑)。

八嶋さん:
「こんなもん」なんて言うんじゃない、洋! 

井上さん:
洋!

斉藤さん:
消防署から文句が出るくらいじゃないとダメですよ。

MC:井上さんは何か聞きたいことは?

井上さん:
先生と私、同い年...いや、違う! 原作の『ルドルフとイッパイアッテナ』と私が同い年なんです。執筆した時にモデルになった子がいて、猫の世界を描きたいと思ったのか、もともと(伝えたい)メッセージがあって、それを描くためにモデルを猫にしたのか、どっちですか?

斉藤さん:
よく覚えていないですけれど、念頭にあったのは「賞金もらえるかな」っていう賞金欲しさですかね(笑)。あとはよく覚えていません。でも大学生のころにイッパイアッテナみたいな黒い猫は飼っていました。猫がいなかったら書けなかったかもしれないです。

八嶋さん:
これが大人ってもんだからね、ちびっ子の諸君! そういういろんなものが内包してこの素晴らしい映画ができたってことです。

MC:それでは最後にお一人ずつメッセージをお願いします。

斉藤さん:
今日は本当にありがとうございました! ほかの作品もよろしくお願いします。

八嶋さん:
今日はみなさん、本当にありがとうございました。この映画が、公開期間だけでなく、もっともっとみんなの気持ちにとどまって成長する映画になったらいいなと思います。みなさんが宣伝隊長ですので、いろいろな宣伝をしてもらって、先生が望むくらいのたくさんの人が入って、ブッチーの成長物語につながるよう、期待して本日はお別れしたいと思います。ありがとうございました。

井上さん:
みなさんが観てくださったおかげで、こうしてヒット御礼舞台挨拶に来ることができました。ありがとうございます。でも「こんなもんじゃない」と洋も言っています。

八嶋さん:
真央ちゃん、先生だから!

井上さん:
「先生」です(笑)。こんなに家族みんなで観ることができて、ほっこりした優しい気持ちになれる映画って素晴らしいなと思います。まだまだ続きますので、もっと広まっていくといいなと思います。「ブッチーと洋の物語」に私も何かの役で出られるように頑張ります!

八嶋さん:
出してあげるよ!

井上さん:
本当に今日はみなさん、こうして集まっていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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