Movie Movie

Return Page

宮藤官九郎、生まれかわるなら...。珍解答に会場爆笑!
「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」大ヒット御礼舞台挨拶

2016年07月11日

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」大ヒット御礼舞台挨拶

<左から、宮藤官九郎監督、片桐仁さん>

宮藤官九郎が地獄を舞台に、オリジナル脚本を書き上げた監督作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」の大ヒット御礼舞台挨拶が7月11日、東京・新宿バルト9で行われ、宮藤監督と地獄の楽器ショップ「鬼野楽器」店員・鬼野を演じる片桐仁さんが登壇。彫刻家としても活動する片桐さんは、劇中に登場する"鬼Phone""鬼Pad"の製作も手掛けており、舞台挨拶では本物がお披露目されました。一方、地獄からの輪廻転生がテーマになった本作にちなんで、宮藤監督に対し「生まれ変わるなら、何がいい?」の質問が。宮藤監督から飛び出した珍解答に、会場は爆笑に包まれました。その模様をレポートいたします。

宮藤官九郎監督

毎回、袖から出てくるときに「どのくらいの大きさなのかな」っていう不安があります。こんなに大きいと思っていなかったので、ちょっと嬉しいです。ありがとうございます。
片桐仁さん(鬼野役)

僕がどこに出ていたか気がつきました(会場笑)? あの黄色い鬼です。とても楽しく演じました。


MC:今日お二人には本物の"鬼Phone""鬼Pad"をお持ちいただきました。


宮藤監督:
スティーブ・ジョブズになった気分です。

片桐さん:
いや、こんなにデコボコなの、嫌でしょ!

MC:結構、重いんですか?

宮藤監督:
いや、それほど重くはないです。

片桐さん:
何と比べて重くないの(笑)? 確かに本物の石に比べたら、軽いかもしれないですが...。

MC:"鬼Phone""鬼Pad"の製作を片桐さんに依頼なさった経緯を教えてください。

宮藤監督:
言っちゃいますけれど、最初から"鬼Phone""鬼Pad"ありきだったんです。で、台本を読んだ伊賀さん(本作のスタイリストを務める伊賀大介さん)が打ち合わせの段階で、「これは絶対、仁さんに頼むのがいいですよ」って言ってくれて、「そっか。じゃあ、頼みましょう」と思いました。頼んだときに、でもこれだけ作ってもらってね、それだけじゃ悪いなって(笑)。で、今日初めて言いますけど、空いていた役が鬼野とガマン汁だったんです。

片桐さん:
(ガマン汁は)中村獅童さんね!

宮藤監督:
さすがに片桐さんは鬼野だろうなと思ったんです。

片桐さん:
鬼で良かった。

宮藤監督:
でも、誰だか分かんない度で言えば、いい勝負ですよ。特殊メイク部も、素顔に勝とうとするんですね。片桐さんは素顔が派手な方だから、負けちゃいけないと思って...。

片桐さん:
すっごく時間かかりましたよ、3時間くらいはかかったはずです。

宮藤監督:
撮影は1日だけなんですけれど、現場入りをしてもらってメイクが始まってから、なかなか「できあがりました」の声が聞こえなくて、いったい何しているんだろうと思いました。実際に会ってみると、もはや誰だかわからない状態でした(笑)。それで人見知りしちゃって...。

片桐さん:
「いいですねえ」って言ってくれたじゃないですか。

宮藤監督:
もう、やり直しできないくらいの状態だったから...。相手が"鬼Phone"の作者だし、メイクさんも気合入れまくりでしたからね。

MC:"鬼Phone""鬼Pad"に関しては、宮藤監督からどんな要望を出したんですか?

宮藤監督:
どうでしたっけ?

片桐さん:
僕は劇場の楽屋で書いたデザインの下書きを、直接宮藤さんにメールしました。

宮藤監督:
そうだ! 来た、来た。

片桐さん:
それで「どうします?」みたいな感じだったと思います。

宮藤監督:
だから、どういうオーダーというよりは、もうこのままですよね。

片桐さん:
そうそう、"鬼Phone"はパカって開く感じで、途中から「やっぱ、鬼Padも必要です」みたいな話になりましたね。

宮藤監督:
最初は"鬼Phone"だけだったんです。

片桐さん:
僕自身、鬼モチーフがすごく好きで、鬼のスキットルも作ったし、鬼のかき氷機も持っているんです。

宮藤監督:
ぜひ映画に登場させたかったですね。地獄でかき氷が食べられるっていう...(笑)。

片桐さん:
ここまで地獄な映画だとは思っていなかったので...(笑)。もともと、"鯛Phone"、"サイPhone"も作っていたので、"鬼Phone"も韻を踏んでいていいかなと思いました。

宮藤監督:
暇なわけじゃないですよね?

片桐さん:
そうなんです。暇なわけじゃないんです! 自分にとって作っている時間が癒しの時間なんです。

MC:それではここから、お客様から質問を受け付けます。いかがでしょうか?

観客1:
ちょっと気が早いですが、DVDが出るときに"鬼Phone""鬼Pad"のミニチュアが特典でついたりはしないですか?

宮藤監督:
僕はグッズ担当ではないので...(笑)。これに関しては誰の許可が必要なんだろう? まずは仁さんの許可かな。

片桐さん:
はい、まずは僕に...。でも僕でいいんですかね? 映画の小道具として作ったから、どっちに権利があるのか...。

宮藤監督:
話がちょっと生々しくなってきました(笑)。

観客2:
映画では輪廻転生が描かれていますが、お二人は何に生まれ変わりたいですか?

片桐さん:
僕は運動神経がいい人ですね。片桐家は代々、運動神経が悪いので...。やっぱり小学校、中学校で運動神経いいか悪いかは、その子の性格形成にも影響しますしね(笑)。

宮藤監督:
僕はグラビアアイドルになりたいですね。

片桐さん:
そういう中途半端な感じでいいんですか?

宮藤監督:
そこがいいんです! 本屋でサイン会や握手会してニュースになったり、「この人、いつ脱ぐんだろう」とか思われるタイプの人がいいです。

片桐さん:
そんな不安定なポジション? 嘘でしょ? どう憧れるんですか!

宮藤監督:
見た目で勝負しているところですかね。

片桐さん:
10代でグラビアやって、20代で脱いで...みたいな。

宮藤監督:
そうそう、その後、本格女優にいくかと思いきや...。最終的にイメージビデオを出したいです。

片桐さん:
嘘でしょ?

宮藤監督:
なんか、すみません! くだらないことばっかり言って...。

観客3:
憂歌団の木村充揮さんが「歌うたいの小鬼」役で出演していますが、どのようなご縁があったのですか?

宮藤監督:
実はもともと、ゴスペル歌手の方にお願いしようと思って、(国内にいる)外国人のゴスペル歌手にオファーしたんですよ。そしたら台本を読んで「地獄を肯定する映画なので...」という至極まっとうな理由で、断られました(笑)。「地獄の歌なんて歌えない」って...。

片桐さん:
こっちは「天使にラブソングを」だぞと(笑)。

宮藤監督:
逆っていう(笑)。それでゴスペルじゃなくて、ブルースだなと思いました。だからロバート・ジョンソンのクロスロード伝説的な、魂を売ったみたいな、ブルースの方向に持っていければいいかなと思って、木村さんにオファーを出したんです。ついでに、小さな角もつけてもらって、鬼も演じてもらおうと(笑)。結果的にいい方に転びましたね。

MC:それでは最後にご挨拶をお願いします。

片桐さん:
地獄という新しいジャンルが、映画界に誕生したと思います。ぜひご家族でもう1度ご覧ください。泣ける映画でもあると思います。僕も大好きな映画です。

宮藤監督:
今思い出しましたけれど、鬼野先輩は「見ての通りヤク中」という設定で、我ながら本当にヒドイなと思います(笑)。なんか、ごめんなさい...。

片桐さん:
いえいえ、鬼ですから。

宮藤監督:
公開も3週目に入りまして、まだまだ僕の舞台挨拶地獄は続きます(笑)。何回、挨拶させるんだと...(笑)。

片桐さん:
まだ全然終わっていないんですか?

宮藤監督:
そろそろ終盤です。とにかく、劇場の大きな音で観てもらいたい映画です。周りのお友だちには「舞台挨拶がついてくるかもしれないよ」と薦めてみてください。

東宝website