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究極のミステリーが2部作として堂々完成!
17人の豪華キャストが大集結!
「64-ロクヨン-前編/後編」完成報告会見
「64-ロクヨン-前編」舞台挨拶

2016年03月07日

「64-ロクヨン-前編/後編」完成報告会見・「64-ロクヨン-前編」舞台挨拶

<後列左から、坂口健太郎さん、窪田正孝さん、緒形直人さん、吉岡秀隆さん、仲村トオルさん、奥田瑛二さん、椎名桔平さん、滝藤賢一さん、
前列左から、瀬々敬久監督、横山秀夫さん、瑛太さん、榮倉奈々さん、佐藤浩市さん、綾野剛さん、永瀬正敏さん、三浦友和さん、夏川結衣さん>

発行部数130万部突破のベストセラー小説を映画化した「64-ロクヨン-前編/後編」の完成報告会見および舞台挨拶が、3月7日、東京・丸の内の東京国際フォーラムにて行われ、日本を代表する超豪華キャストが顔を揃えました。主演の広報官・三上義信を演じる佐藤浩市さんをはじめ、その部下、諏訪役に綾野剛さん、諏訪と共に広報の紅一点として三上を支える美雲役に榮倉奈々さん、その他、瑛太さん、永瀬正敏さん、三浦友和さんなど、日本映画界で例をみないほどの実力派俳優陣の共演が実現! この日は、マスコミを前にした完成報告会見の後、前編の試写会、そして舞台挨拶が行われました。

試写会後は、観客4300人がスタンディングオベーション。舞台の幕が上がると「64」というタイトルロゴと共に17人の登壇者がズラリ。鳴りやまぬ拍手に、佐藤さんは「涙腺が弱くて」と感動を隠せない様子でした。原作者の横山秀夫さんが自らの集大成と自負する本作。終始、笑顔と感動に包まれていたイベントの様子をお伝えします。

【完成報告会見】

横山秀夫さん(原作)

長い間、一人でコツコツと書いていた『64(ロクヨン)』がこんなにも晴れやかな場所に出て来られたことに感謝申し上げます。瀬々監督が「佐藤浩市さんは原作を超えた、凌駕した」と余裕しゃくしゃくの表情ですけれども、私自身は活字の人間ですから、超えられたとはみじんも思っておりません(笑)。ですが本物の人間たちが参集して本気でモノを作るとかくも素晴らしい、凄まじい映画ができあがるんだなということに感服いたしました。本当に手強い相手だなと思いました。
瀬々敬久監督

この映画を撮影したのは、ちょうど1年前になります。今日、ここに来るときに1年前は何をしていたかなと考えていました。予告編にもあったと思うんですが、昭和天皇が亡くなった日に、浩市さんと赤井さんが乗る車が弔旗の翻る商店街を疾駆するというシーンを、1年前の3月7日に撮っていました。それから1年経って、やっと皆さんにお観せできる形になりました。すごく感慨深いです。
佐藤浩市さん(三上義信役)

まだ公開までは1カ月以上ありますが、やっとここまで来られたのかなという思いです。映画の魅力は...そんなに簡単には言えないでしょう(笑)。本当に身を削りました。ここまで身を削った映画は久しぶりでした。それは、これだけのメンバーと僕の役、三上の十番勝負といったように、こちらの方とのシーンが終われば次はこちらの方との対決シーン、という感じでした。自分の中では毎回いい意味でこの映画に対する期待感と一緒に膨らんでいきました。でもその反面、刀傷を負いながらゴールまでいったなと、1年前のことを思い出します。スクリーンを通して高揚感が伝わると思います。
綾野剛さん(諏訪役)

改めて、これだけの方々が集まる日本映画ってやっぱりいいなと心から思っています。佐藤浩市さんをはじめとする、これだけ重厚感のあるキャストの皆さんに囲まれてこの作品に参加できたことは本当に感激の極みです。この作品は座長である佐藤浩市さんが身を削られたというところが魅力だと思います。

佐藤さん:
(僕が言った)まんまじゃないか(笑)。

綾野さん:
本当にそう思っています...(笑)。あとは、一人一人の眼差しが非常に印象に残っています。
榮倉奈々さん(美雲役)

一言で表しにくいですが、頑張って表すと"熱い"です。それは今、ここで豪華な大先輩に囲まれた自分の感想でもあるのですが、この映画を観てもらうと胸が熱くなるシーンがたくさん詰まっていると思います。

MC:豪華なメンバーに囲まれて熱いというお話でしたが、今そこに座っている感覚としてはどうですか?

榮倉さん:
今、熱いんです。さっきから汗が止まらないんです(笑)。でも、嬉しいです。
夏川結衣さん(三上美那子役)

ちょうど1年前の今頃、東北で大雪の中、撮影していたことを思い出します。本当にすごい雪でした。そして終わったのはゴールデンウイークが過ぎた頃でした。季節を追いながら撮影をしていったのを思い出します。やっと完成して、皆さんに観てもらえることをとても嬉しく思います。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところでしょうか?

夏川さん:
難しいですね。男たちの戦いって感じがします。
緒形直人さん(目崎正人役)

以前、「第三の時効」という横山さんの作品で刑事役を演じていました。なので今回も刑事役かと思っていたのですが、まさかまさかの、「そっちか!?」というのが第一印象でした(笑)。とても難しい役でしたが監督のおかげで最後まで集中力を切らさずに走り切ることができました。前編・後編ともに、力のあるいい作品に仕上がっていると思います。ぜひ劇場で観てもらいたいです。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどこでしょうか?

緒形さん:
一言で言うと、男の執念ですね。
窪田正孝さん(日吉浩一郎役)

今、本当に嬉しいです。大先輩方と一緒に舞台に立てていることを、すごく光栄に思います。目が離せないシーンがたくさんあります。言葉にならなくても、感情や表情で伝わるメッセージがたくさんあると思います。前編・後編をぜひ劇場で観てもらえたら嬉しいです。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところでしょうか?

窪田さん:
男の執念だと思いますね。
坂口健太郎さん(手嶋役)

僕は年齢的には一番下ですが、大先輩方と一つの作品に出られるというのは夢のようでした。本当に初めて観たというくらい、映画の中から溢れ出る熱量を僕は感じました。やっぱり劇場で観てほしいなと思います。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところですか?

坂口さん:
映画の中に出てくる人々の思いだったり、浩市さんをはじめとするキャストの皆さんの熱量です。観ていて熱くなりました。
椎名桔平さん(辻内欣司役)

県警本部長という、とても偉い役柄を演じました。ものすごく出番が少なかったんですが、日頃敬愛している佐藤先輩と二人のシーンで、佐藤先輩に頭を下げてお願いされるというシーンがありました。非常に恐縮しながらとても楽しく演じました(笑)。この映画の魅力は...本当に出番が少なかったので全体を語る勇気はございません(笑)。一つだけ、エピソードを話すと前乗りで新潟に入りましたら佐藤先輩にお待ちいただいていまして...。一杯飲みに連れて行ってくれました。(佐藤さんは)そういったおもてなしを後輩にしてくれました。そういうお気遣いが全編通して出ていると...(笑)。

MC:佐藤先輩、椎名さんがそのようなお話をされていますが、共演に関してはいかがでしょうか?

佐藤さん:
お酒を一杯、一緒に行ったおかげで次の日に本当にサディスティックな椎名桔平が見られたのでよかったと思います(笑)。
滝藤賢一さん(赤間役)

僕も桔平さんと一緒です。浩市さんをこんなに罵倒できることはないと思います。嫌な奴を演じるっていうのは楽しいですね(笑)。(佐藤浩市さんの)顔を見ないようにして、言い逃げしていました。言ったらすぐハケる、を繰り返していました。作品の魅力は、これだけ嫌な奴がいっぱいいるんだっていうところを楽しんで観てもらいたいです。
奥田瑛二さん(荒木田役)

私は撮影中、誰ともお酒を飲んでいません。誰も誘ってくれませんでした(笑)。桔平くんとは対照的になります。まあ、そういう役柄でしょうね。ですから、少し意地になってこの役を演じた次第です。みんなが(魅力を挙げるのを)難しいというくらい魅力が詰まっていて、簡単には言えないんですが、一つだけ思ったのは、「生きるって何だろう」ということです。この映画を観て、「生きるって何だ? 過ごすって何だ? 暮らすって何だ?」と思いました。警察の役を演じたこともあり、「正義と倫理って何だ?」ということを思う今日この頃です。
仲村トオルさん(二渡真治役)

脚本を読んだときから、この映画に深く関われる人たちに対して嫉妬やコンプレックスに近い感情を持つくらいでしたし、完成した作品を観たときにも感じました。自分は出ていないシーンなんですが、完成したものを観て一番心に残ったセリフがあります。広報室の蔵前が言った「本人にとっては重要なことだ」というセリフです。すごく脳みそに響きました。世の中には、本人にとっては重要なことがすごくたくさんあって、この映画は一人一人にとって重要なことについてちゃんと見つめているところが魅力ではないかと思いました。
吉岡秀隆さん(幸田一樹役)

日本映画史に残る作品に出演できたこと、そしてこれだけの俳優さんと並んでいられることを本当に嬉しく思っています。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところでしょうか?

吉岡さん:
昭和vs平成という感じがします。昭和臭の強い俳優さんたちと平成の怪物のような若い俳優さんたちとのぶつかり合いは、観ていてたまらなかったです。
瑛太さん(秋川役)

僕がクランクインする前日に、皆さんで乾杯のようなものがありました。そのときに浩市さんが僕ら記者クラブに対して「全力でぶつかってこい。俺が全部受け止めてやるから」という挨拶がありました。その時にもう一度気を引き締めました。実際に現場に入ったときには佐藤浩市さんと今から共演するんだっていう緊張感があったんですが、それでも僕が演じる秋川としてはどんどんぶつかっていかなければいけないので、「この人は広報官の三上だ」と自分に言い聞かせながら演じました。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところでしょうか?

瑛太さん:
現場でも浩市さんが、全てに目配り、気配りされていて、緊張感とたまに出る親父ギャグみたいなおもしろいギャグが入り混じり、本当に和やかな現場でした。ストーリーもスピード感も内容もすべてパーフェクトだと思っていますが、何より佐藤浩市さんという俳優さんは素晴らしいなと思っています。

MC:佐藤さん、記者クラブとの攻防に関しては、演じていかがでしたか?

佐藤さん:
おもしろかったですよ。おもしろかったって言ったら変だけれど、それを跳ね返したかったし、そうでなければ前編のそのシーンは成立しなかったと思います。でも今、瑛太が言ったのは、ご飯をおごれという合図のようなものです...(笑)。(佐藤さんのことを)もうちょっと褒めたら、うまい寿司屋に行けたんだけれどね。

瑛太さん:
ちょっとコメントが甘かったです。すみません(笑)。
永瀬正敏さん(雨宮芳男役)

一度ご一緒したかった瀬々監督に呼ばれて、佐藤浩市さんや皆さんと今一緒にここに座っていることを幸せに思っています。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところでしょう?

永瀬さん:
静と動、動と静という複雑な色合いが全てこの映画には注ぎ込まれていると思います。日々の撮影のスケジュールを見ていると、自分が出るシーンにはそれぞれ丸い印がついているんですが、佐藤浩市さんはずっと印がついているんですよ。全てのシーンに出演しているんです。すごいなと思います。それを現場では一切感じさせないで僕らに接していて、大きさを感じました。
三浦友和さん(松岡勝俊役)

昔から横山さんの作品を読んでいて、(『64(ロクヨン)』は)その中でも一番好きな作品です。キャスティングされる、されないに関係なく『64(ロクヨン)』が映画化される時は演じたい役は何か考えていました。ふと考えると年齢がダメじゃないかと思いました。これだけたくさんのキャストがいますけれど、私より年上は奥田さんと横山先生だけです...(笑)。そんな年齢になってしまったんだなとつくづく感じます。ただ、松岡という役は、「読者から支持されている。魅力的だ。」という評判だと聞きました。その役を演じられただけでも、光栄に思っています。

MC:「64-ロクヨン-」の魅力はどんなところでしょうか?

三浦さん:
間違いなくパワー全開の佐藤浩市さんですよ。(佐藤さんに向かって)何かおごってください(笑)。一応年上なんで、ずっとおごっていたんですけれど...おごってください。

MC:佐藤さん、どうしましょうか。

佐藤さん:
もちろんです(笑)!


【質疑応答】

Q:県警広報と記者クラブのやりとりが白熱していましたが、どんな気持ちで撮影に臨んだのか、また現場で起きたことや思い出などを聞かせてください。

佐藤さん:
広報官を中心に話が進む刑事・警察物は今までなかったと思います。それがドラマとしてどれくらい皆さんの興味を引くんだろうか、組織としての警察をわかっている方がどれくらいいるのかわかりません。その中で、細かい部分のインフォメーションがあってもなくても、話にグッと入ってこられるのは、人間の根幹的なもの次第だと思います。そういうものが特命問題だったとしても、広報官と記者たちの関係性をすごく新鮮に、しかも人間くさく・泥くさく見えるようにしたいなと思いました。そこにはある種、予備軍の私がいるんだけれど、でもたまに行き来したふりをしながらお互いの腹を探り合う。そういう腹芸もあれば、そうじゃなくて本音でぶつかり合わなきゃいけないところもありました。そんなものがうまくいけたのではないでしょうか。うまくいかなきゃいけないと思って挑みました。

Q:乾杯のときの挨拶はどんな思いでされましたか?

佐藤さん:
自分自身を鼓舞したいという気持ちもありましたし、予定調和にしたくないという気持ちもありました。お互いぶつけあった中で、「俺の声が聞こえないくらい、かき消すくらい来てくれ、俺は跳ね返す。」と、自分を鼓舞するためにも、そう言いました。ちょうど初日の前日です。

綾野さん:
前編・後編を通して、浩市さんが演じる三上との関係性において、諏訪がバランサーとしていろいろなことを相殺する役目だけではなく、一人の男が一人の男にきちんと背中を見せていくという人間臭さを徐々に出していけたらなと思っていました。そこに向かっていくには、浩市さんの背中を見ていれば十分でしたし、ときに襟を正してくれて、姿勢を示してくれました。現場でもたくさんのことを体や表情、表現で教えてくれました。最終的にはただ付いて行くことでいろいろなことが成立したように思います。浩市さん、僕にもごちそうしてください(笑)。

榮倉さん:
美雲は責任ある仕事を任せてもらえないモヤモヤを抱えた女性なんです。記者クラブとの戦いとは少し違うんですが、広報室にいるときに雑務をしている蔵前に三上が「そんなのは美雲にやらせておけ」と言うところがあるんです。台本では読んでいたんですが、実際に言われると、やっぱり嫌だなと思ったんです。時期的にもちょうど寒くて、建物も閉鎖的で追い打ちをかけられた気がして、その瞬間に美雲の気持ちがわかったのを覚えています。

瑛太さん:
特に初日は、緊張感がありましたね。監督からも、細かく演出があったわけではなく、とりあえず演じて見せてという感じでした。まずはどれぐらい三上という人間に接近できるか、距離感から入ろうと思っていたんですが、近づいたら近づいたで、変な汗が出て来て...。でも、その瞬間に秋川として三上の懐に入っていけるな、思いっきりぶつかっていっていいんだなという覚悟ができました。そこからは、そのシーンの意味合いをいろいろ試行錯誤して演じていたんですけれど、あるとき僕が浩市さんの近くで大声を出したら、唾が思いっきり浩市さんの顔に飛んだんです。そのときはさすがにちょっと怖いな、殴られちゃうんじゃないかと一瞬ビビりました。それでも芝居は続けました。そのシーンはカットされていなかったと思うんで、よかったなと思いました。

Q:佐藤さんは、そのシーンを覚えていらっしゃいますか?

佐藤さん:
瑛太ファンだったら、たまらないんでしょうね(笑)。唾をバンバン浴びたもんですからね。それが映っていれば、そういう芝居をしたんですけれど、たぶん唾はわかんないだろうなと思いました(笑)。

Q:坂口さんは、記者クラブとしていかがでしたか?

坂口さん:
僕の中では、秋川がトップなんですよね。秋川は記者クラブの中でトップにはいるんですけれど、僕には、その位置がすごく不安定に感じました。僕が演じたのは新聞社の人間で、記者クラブと広報官が対立するシーンでは、若手の新米記者なので噛み付いてはいくんです。けれど坂口健太郎からすると、広報が情報を出さない気持ちもわかるんですね。その気持ちもわかるけれど、手嶋の中には自分がやっていることに対する正義があったので、秋川の背中を見ながら、まずは自分が切り口になっていたんです。それは白熱したシーンの中で自然に出て来たという感じでしたね。

Q:佐藤浩市さんに聞きたいのですが、この映画は組織の中で生きる人間の葛藤や限界を描いていて、それを三上という役が請け負っていると思っています。三上を演じるにあたって、気持ちをどう奮い立たせていったかを教えてください。

佐藤さん:
どの作品をやるにしても覚悟ですよ。大袈裟だって思われるかもしれませんが、いろんなことを自分自身が受け入れる。受け入れないこともありつつも、そこにいるという覚悟ですよね。最初に原作を読んだときに、この役は大変だろうなって思いました。僕は前に「クライマーズ・ハイ」という横山さんの作品に出演したんですが、すごくおもしろいけれどすごく大変、やりがいはあるけれど本当にキツイなと思いました。それは今回の作品でもそう思いました。そういう作品であるからこそ、腹のくくり方、覚悟の決め方は早かったですね。三上という人間は家庭でも自分が刑事でいることによって何かを捨てたんじゃないか、何かをないがしろにしていたんじゃないかなとか、いろいろなことを、自分の中で膨らませていました。そしてじゃあ広報官としての準備と、中央と県警と、自分と刑事と、いろいろなものが自分の中でカオスになる。そうなっていって、少しずつ答えが見えてくる。そういうふうになるって自分で信じながら演じていましたね。

Q:佐藤さんと永瀬さんにお聞きします。今回、初共演となりました。共演してみて、それぞれの印象はどうでしたか?

佐藤さん:
最初に三上が雨宮の家を訪ねて行って、ガラッと扉が開いた瞬間に出て来た永瀬さんは、この男は昭和64年にまだいるんだ、そこに自分の全てを置いてきている、そんなことを匂わせていました。そこで三上と雨宮の、僕の中の関係性として一つの方向性が見えたなと思いました。そういうたたずまいだったんですよ。だから、ありがたかったし、感謝しました。今回ご一緒できて本当に嬉しかったです。

永瀬さん:
浩市さんは、自分の中では特別な存在です。いつかご一緒したいって思っていました。僕のデビュー作を撮っていただいた相米慎二監督とも昵懇の仲でいらっしゃいましたし、いろいろな意味ですごくスペシャルな方です。その方とやっと、やっとやっと現場でご一緒できる、一緒の映画に出ているというのは、とっても幸せでした。

【舞台挨拶】

佐藤浩市さん(三上義信役)

終電がなくなってしまうかもしれないんだけれど、このまま続けて後編を観たいという方、どれぐらいいらっしゃいますか(客席拍手)? ありがとうございます! それは不可能です(笑)!!

MC:佐藤さん、このスタンディングオベーションを見ていかがでしょう?

佐藤さん:
もう年をとっているもので、涙腺が弱くて...。
綾野剛さん(諏訪役)

スクリーンの後ろで皆さまがお立ちになった姿を見て、僕も目頭が熱くなりました。私事ですが、エンドロールを観て、ここまで目頭が熱くなった作品は本当に何年ぶりでしょうか...。これだけの重厚な役者が集まった中に自分が参加し、各部署のスタッフの皆さん、これだけの方々が関わってこの作品が完成したのだと心から(皆さんに)感謝しました。
榮倉奈々さん(美雲役)

今日は1日、皆さんと取材を受けていたのですが、その中で佐藤浩市さんが「これだけ命を削った作品は久しぶりだ」とおっしゃっていました。主演の方がそんなふうに言える作品は、本当に素晴らしいものだと思っています。そして、同じ舞台に立てたことが本当に嬉しいです。
夏川結衣さん(三上美那子役)

幕が開く前から皆さんの姿を見て、温かい拍手を聞いて、とっても温かい気持ちになりました。この映画が本当に力強い映画なんだということを改めて感じることができました。そして、この映画に参加できたことをとても光栄に思っています。
緒形直人さん(目崎正人役)

たくさんの拍手の中、1シーンも出ていない僕は寂しい思いでいっぱいです。ただ一人、後編からやって参りました(笑)。目崎は、本当に難しい役でしたけれども、監督のおかげでなんとか最後まで突っ走ることができました。どんな役なのかは、ご存じの方もご存じではない方も、後編を観てもらえればと思います。
窪田正孝さん(日吉浩一郎役)

今日、こうしてたくさんの皆さまの前で、役者の大先輩である皆さま方と一緒にこの場所に立てていることをすごく光栄に思います。これから前編・後編と公開されますが、一人一人の力でこの作品が日本中、世界中に広がっていくことを祈っています。
坂口健太郎さん(手嶋役)

僕は、今ここに並んでいる中で一番年下なんですが、ここまで重厚感のある素晴らしい作品に皆さんと一緒に出ることができて、ここに立てているというのは本当に光栄なことです。後編もおもしろくなっているので、ぜひ楽しみにしていてください。
椎名桔平さん(辻内欣司役)

出番はわずかでしたが、この素晴らしい作品に参加できたことをとても嬉しく思っています。本当に熱い作品です。皆さんの周りの方に、その熱さをぜひ伝えてもらいたいと思います。
滝藤賢一さん(赤間役)

スクリーンの後ろから皆さんの反応を見ていて、確信しました。この映画は映画賞を総ナメにします。そして、あわよくば僕も新人賞を獲りたいです(笑)。なんて冗談です。すみません。
奥田瑛二さん(荒木田役)

こうして皆さんのお顔を拝見すると、私が一番年上だと思います。年上だから本部長を演じたというわけではありませんが、映画の世界でもいろいろと若い素晴らしい俳優さんが出て来ています。こうして一緒に舞台に立てるのを嬉しく思っています。私は後編にも出ています。ぜひ楽しみにしてもらいたいです。最初に(出演の)話が来たときに、瀬々監督、そして佐藤浩市さん、その二人の名前を聞いただけで二つ返事で「やらせていただきます」と言いました。そして徐々に名前を聞いていったら、こういうメンバーであったという...。すごいことだと思います。ぜひ皆さまに広めてもらって、大ヒット、そして、佐藤浩市が来年は主演男優賞を獲ることを私がお約束いたします。
仲村トオルさん(二渡真治役)

久しぶりに真面目な警察の人を演じました(笑)。何を考えて行動している人間かよくわからなかったかもしれませんが、後編を観てもらえれば腑に落ちると思います。ぜひ前編だけではなく、後編の公開を楽しみに待ってもらえると嬉しいです。
吉岡秀隆さん(幸田一樹役)

こうして映画人の集まる作品に出られたこと、こうしてここに立てていること、本当に今、気分がいいです。気分がいいので、僕が後編の話をここで全て話します(笑)。嘘です。6月11日を楽しみにしていてください。
瑛太さん(秋川役)

素晴らしい作品に携われたことに本当に感謝しています。そして今いいものを観たという皆さんの表情を見て感動しております。撮影が始まって、浩市さんと何度か食事する機会があり、お寿司屋さんに連れていってもらいました。みんなで楽しく食べて、最後にタクシーでホテルに帰るときにたまたま浩市さんと二人きりになったんです。そのときに浩市さんに「瑛太、おまえ俳優になったな」と言ってもらったんですよね。そのときに、なんて返していいのかわからなくて、「俳優って何でしたっけ?」みたいなことを言っちゃいました...。今、そのことを思い出して、手が震えてきました。本当に後編を楽しみにしてください。

MC:佐藤さん、後輩からの嬉しい言葉がありました。

佐藤さん:
本当に、キャストの皆さんに助けてもらって走って来られたんだなっていうのを改めて実感できる瞬間です。
永瀬正敏さん(雨宮芳男役)

ここにいる方々と一緒に舞台に立っていること、そして皆さんの拍手と、皆さんが立ち上がる姿をスクリーンの裏から見ることができて、今日はあまりにも幸せです。僕たちは、精一杯の気持ちをこの作品に込めました。それが伝わっていると信じています。その気持ちをできれば5月、次の後編が公開される6月と持ち運んでもらえればと思います。
三浦友和さん(松岡勝俊役)

挨拶が最後のほうになると、全部言われてしまって何を言ったらいいのかわからなくなっているんですが...。有名な芸能人をこんなにいっぺんに見られてドキドキしています(笑)。その中に飲みに行ったりする人がいるのは、ちょっと自慢だったりします。これだけのキャストが集まって、作品がつまらなくなるわけがないと思います。僕は前編より後編のほうがちょっと多く出ているんですが(笑)。とにかく佐藤浩市さんが後編も突っ走っています。ぜひご覧になってください。
横山秀夫さん(原作)

何か場違いなところに来てしまったなと思います。皆さんすごく楽しそうなんで、もう勝手にやってくれという感じです(笑)。このキラ星のような映画が日本中を席巻してくれることを心から願っております。もし読んでみようという方がいらっしゃったら、ぜひ原作本も読んでみてください。
瀬々敬久監督

横山さんの原作があったからこそ、できた映画だと思います。みんなそれぞれに大切なものがあって、どこかにそれをしまっているかもしれない、置き忘れているかもしれない。もう一度、それを見つけようとする映画です。ここにいる皆さんを含め、他のキャスト・スタッフ一丸となって心血注いで作りました。今日ここに来てくださった皆さんに感謝申し上げます。今すぐにでも後編を観たいと思いますが、残念ながら公開は6月です。5月にもう一度前編を観て復習してください。そして、親族やご両親や友人、会社の人、皆さんに宣伝してください!


■最後に主演の佐藤浩市さんよりメッセージが送られました!

佐藤さん:
今、たぶん皆さんは広報室の気持ちになって、一つ問題を乗り越えてホッとした...と思ったときに新たな序章、事件が起きて...という感じだと思います。そして、映画は後編に向かっていきます。これからテンポよく全く別の側面を見せながら、すべてのピースが一つにはまって、1枚の絵になります。ぜひそれを皆さんで見届けてください。

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